JP7074241B2 - 光学式選別機 - Google Patents

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Description

本発明は光学式選別機に関する。
被選別物に光源から光を照射した際に光学センサによって得られる光情報を使用して、被選別物に含まれる異物や不良品を判別して除去する光学式選別機(以下、単に選別機と呼ぶ)が従来から知られている。光学センサによって得られた光情報(例えば、色階調値)は閾値と比較され、その比較結果に基づいて、被選別物が良品であるか、それとも、異物または不良品であるかが判定される。
この種の選別機では、外気温の影響や経年劣化などによって、光源の光量が変動することがある。光源の光量の変動は判別精度(ひいては、選別精度)の低下を招く恐れがあるので、光量のばらつきを補償する技術が従来から開発されている。例えば、下記の特許文献1に開示される選別機では、被選別物に関する光情報を取得するセンサ(便宜上、第1の光学センサと呼ぶ)に加えて、追加的な光学センサ(便宜上、第2の光学センサと呼ぶ)が設けられ、この第2の光学センサによって光量の低下が検出されると、光量の低下が補償される。これにより、光源の光量の低下に起因して判別精度が低下することを抑制できる。また、第2の光学センサは、第1の光学センサによる光情報の取得の邪魔にならない位置に配置されているので、この選別機は、選別運転中にリアルタイムで光量の低下を補償できる。
特開昭61-212734号
しかしながら、従来の選別機は、光源の光量の検出技術について改善の余地を残している。例えば、特許文献1に記載の選別機は、追加的な光学センサを必要とするので、装置構成が複雑化するとともに、コストも高価になる。このような問題は、キャリブレーションを目的として光源の光量を検出する場合に限られるものではなく、選別機において光源の光量を検出する種々の場合に広く共通するものである。例えば、光源の寿命判断を目的として光量の検出時を行う場合にも、このような問題は生じ得る。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態によれば、光学式選別機が提供される。この光学式選別機は、移送経路上を移送中の被選別物に光を照射するように構成された光源と、光源から照射され、被選別物に関連付けられた光を検出するように構成された光学センサと、被選別物に関連付けられた光に関して光学センサによって取得される信号に基づいて、被選別物についての異物および/または不良品の判定を行うように構成された判定部と、光源から被選別物への光の照射方向における光源と移送経路との間の位置であって、被選別物に関連付けられた光の検出に影響しない位置に配置される少なくとも一つの中間部材であって、光源から照射される光を反射する反射領域を有する少なくとも一つの中間部材と、を備えている。光学センサは、さらに、光源から照射され、反射領域で反射した光を検出するように構成される。
「被選別物に関連付けられた光」とは、被選別物で反射した光である反射光であってもよいし、被選別物を透過した光である透過光であってもよいし、あるいは、反射光と透過光との両方であってもよい。
この光学式選別機によれば、光源から照射され、少なくとも一つの中間部材の反射領域で反射した光を光学センサによって検出することで、光源の光量を検出できる。さらに、少なくとも一つの中間部材は、光学センサが被選別物に関連付けられた光の検出に影響しない位置に配置されるので、光学式選別機の選別運転中に光源の光量をリアルタイムで検出することができる。しかも、光学センサは、被選別物に関連付けられた光の検出と、反射領域で反射した光の検出と、に共用できるので、光源の光量の検出のためだけに追加的な光学センサを設ける必要が無い。
本発明の第2の形態によれば、第1の形態において、光源は、被選別物の移送経路に対する第1の側に配置される第1の光源と、第1の側と反対の第2の側に配置される第2の光源と、を備えている。光学センサは、第1の側に配置される第1の光学センサと、第2の側に配置される第2の光学センサと、のうちの少なくとも一方を備えている。少なくとも一つの中間部材は、光非透過性を有し、光が移送経路側から少なくとも一つの中間部材を透過して光学センサに到達することを実質的に防止する。この形態によれば、光学センサが第1の光学センサを備えている場合、少なくとも一つの中間部材が第1の側に配置され、第2の側に位置する第2の光源から照射される光は、少なくとも一つの中間部材を透過して第1の側に位置する第1の光学センサに到達することがない。このため、第1の光源から放出され、反射領域で反射した光を第1の光学センサで検出する際に、当該反射光と一緒に、第2の光源から照射される光が第1の光学センサで検出されることがない。したがって、第2の光源から照射される光の影響を受けることなく、第1の光源の光量を正確に検出することができる。同様に、光学センサが第2の光学センサを備えている場合、少なくとも一つの中間部材が第2の側に配置され、第1の側に位置する第1の光源から照射される光は、少なくとも一つの中間部材を透過して第2の側に位置する第2の光学センサに到達することがない。したがって、第1の光源から照射される光の影響を受けることなく、第2の光源の光量を正確に検出することができる。
本発明の第3の形態によれば、第1または第2の形態において、光学式選別機は、光源および光学センサと、移送経路と、を仕切る透明部材を備えている。少なくとも一つの中間部材は、透明部材に貼り付け可能なシート状部材の形態である。この形態によれば、装置構成を簡素化できる。また、製造も容易であり、製造コストも安価となる。
本発明の第4の形態によれば、第3の形態において、少なくとも一つの中間部材は、透明部材に対して移送経路と反対側に配置される。この形態によれば、少なくとも一つの中間部材は、被選別物の移送に伴って発生する粉塵の影響を受けることがない。
本発明の第5の形態によれば、第1ないし第4のいずれかの形態において、光学センサは、直線状に配列された複数の受光素子を有するラインセンサまたはエリアセンサである。少なくとも一つの中間部材は、複数の受光素子が配列される方向である配列方向における移送経路の両脇に配置される。この形態によれば、第1の配列方向における移送経路の両脇で第1の光源の光量を検出できる。したがって、第1の光源の光量の局所的な傾向を把握しやすくなる。例えば、第1の配列方向における一方側での光源の光量が正常であり、他方側での光源の光量が異常である場合に、他方側での異常を正確に把握できる。
本発明の第6の形態によれば、第1ないし第5のいずれかの形態において、光学式選別機は、反射領域で反射した光についての光学センサによる検出結果に基づいてキャリブレーションを実行可能に構成されたキャリブレーション部を備えている。この形態によれば、光学式選別機の選別運転中にリアルタイムで光源の光量の変動を良好に補償することができる。特に、第6の形態を第2の形態と組み合わせれば、正確に検出された光源の光量に基づいて、より精度の高いキャリブレーションを行うことができる。さらに、光学センサが第1の光学センサおよび第2の光学センサの両方を備えていれば、第1の光源の光量と、第2の光源の光量と、のバランスを図ることもできる。
本発明の第7の形態によれば、第6の形態において、キャリブレーションは、検出結果に基づいて光源の光量を調節することを含む。この形態によれば、ノイズを増幅することなく、光源の光量の変動を補償できる。
本発明の第8の形態によれば、第6または第7の形態において、キャリブレーションは、光学センサによって取得される信号についてのゲインを検出結果に基づいて調節することを含む。この形態によれば、光源の光量調節能力に関係なく、光源の光量の変動を補償できる。
本発明の第9の形態によれば、第1ないし第8のいずれかの形態において、光学式選別機は、反射領域で反射した光についての光学センサによる検出結果に基づいて、光源の光量が第1の閾値と、第1の閾値よりも大きい第2の閾値と、によって境界付けられる第1の範囲内にないと判断されるときに、異常を報知するように構成された報知部を備えている。この形態によれば、光学式選別機の選別運転中にリアルタイムで光源の光量異常を報知できる。したがって、ユーザは、光源の光量異常に早期に気付くことができる。その結果、光源異常が発生しているにもかかわらず、光学式選別機の選別運転が継続されて、選別精度が悪化することが抑制される。
本発明の第10の形態によれば、第6の形態を含む第9の形態において、キャリブレーション部は、検出結果に基づいて、光源の光量が第1の範囲内にはあるが、第1の閾値よりも大きい第3の閾値と、第3の閾値よりも大きく、第2の閾値よりも小さい第4の閾値と、によって境界付けられる第2の範囲にはないと判断されるときに、キャリブレーションを実行するように構成される。この形態によれば、光源の光量変動の程度が、キャリブレーションによって判定精度を適正に確保できる程度(これが第2の範囲として設定される)であれば、キャリブレーションを実行し、判定精度を適正に確保できない程度(これが第1の範囲として設定される)であれば、異常を報知するように、光学式選別機を構成できる。つまり、光源の光量変動の程度に応じて、適切な措置をとることができる。
本発明の第11の形態によれば、第1ないし第10のいずれかの形態において、光源は、複数の発光素子が直列に電気的に接続された発光素子グループを複数備えている。この形態によれば、一つの発光素子が故障、劣化などによって点灯不能になると、当該一つの発光素子が属する発光素子グループの複数の発光素子の全てが一緒に消灯する。このため、一つの発光素子が点灯不能になった際の光量変化が極めて大きくなる。したがって、点灯不能状態を容易に検知することができる。その結果、点灯不能状態に気付かずに光学式選別機の運転を継続して選別精度の低下を招くことを防止できる。
本発明の第12の形態によれば、第5の形態を含む第11の形態において複数の発光素子グループは、第1の発光素子グループと第2の発光素子グループとからなる。第1の発光素子グループは配列方向の一方側に配置され、第2の発光素子グループは、配列方向の他方側に配置される。この形態によれば、光源の複数の発光素子が、配列方向に並ぶ2つのグループに分けられ、各グループの光量を検出可能に少なくとも一つの中間部材が配置される。したがって、点灯不能状態を確実に検知することができる。
本発明の一形態によれば、少なくとも一つの中間部材は、光を実質的に反射しない低反射領域を有していている。光学センサは、さらに、低反射領域の光を検出するように構成される。低反射領域の光の検出結果は、反射領域で反射した光の光学センサによる検出結果に対してオフセット補正またはゲイン補正を行うために使用されてもよい。この形態によれば、光源の光量をいっそう正確に検出できる。低反射領域は、例えば、全反射率が10%以下の領域とすることができる。
本発明の一形態によれば、キャリブレーション部は、キャリブレーションを光学式選別機の選別運転中に繰り返し実行する。この形態によれば、選別運転中に光源の光量の変動が生じても、当該変動をリアルタイムで補償できる。
本発明の一形態によれば、キャリブレーション部は、光学式選別機の選別運転中のみキャリブレーションを実行する。光学式選別機は、光学式選別機の選別運転停止中に選別運転中よりも光源の光量を低減させるように構成された光源制御部を備えている。この形態によれば、消費電力の低減、および、光源の劣化の抑制を図りつつ、キャリブレーションを良好に実行できる。
本発明の一形態によれば、光学センサは、直線状に配列された複数の受光素子を有するラインセンサまたはエリアセンサである。少なくとも一つの中間部材は、複数の受光素子が配列される方向と直交する任意の方向に見て、移送経路と重複しない位置に配置される。複数の受光素子は、移送中の被選別物に関連付けられた光を検出するが、反射領域で反射した光を検出しない受光素子と、移送中の被選別物に関連付けられた光を検出しないが、反射領域で反射した光を検出する受光素子と、を含む。
本発明の一形態によれば、少なくとも一つの中間部材は、移送経路側に位置する黒色の層と、移送経路と反対側に位置する白色の層と、を有していてもよい。白色の層は、反射領域を形成している。
本発明の一実施形態による光学式選別機の概略構成を示す模式図である。 光源と中間部材と光学センサの位置関係を示す模式図である。 中間部材の断面図である。 光源の発光素子の接続形態を示す図である。 代替実施形態による中間部材の断面図である。
図1は、本発明の一実施形態としての光学式選別機(以下、単に選別機と呼ぶ)10の概略構成を示す模式図である。本実施形態では、選別機10は、被選別物90としての米粒(より具体的には、玄米または精白米)から異物(例えば、小石、泥、ガラス片など)および不良品(例えば、未熟粒、着色粒など)を選別するために使用される。ただし、被選別物90は、玄米または精白米に限られるものではなく、任意の粒状物であってもよい。例えば、被選別物90は、籾、麦粒、豆類(大豆、ひよこ豆、枝豆など)、樹脂(ペレット等)、ゴム片等であってもよい。
図1に示すように、選別機10は、光学検出部20と、貯留タンク71と、フィーダ72と、シュート73と、良品排出樋74と、不良品排出樋75と、エジェクタ76と、コントローラ80と、を備えている。コントローラ80は、選別機10の動作全般を制御する。コントローラ80は、判定部81およびキャリブレーション部82としても機能する。コントローラ80の機能は、所定のプログラムをCPUが実行することによって実現されてもよいし、専用回路によって実現されてもよいし、これらの組み合わせによって実現されてもよい。判定部81およびキャリブレーション部82は、一体的な一つの装置によって実現されてもよい。例えば、判定部81およびキャリブレーション部82は、一つのCPUによって実現される二つの機能であってもよい。あるいは、判定部81およびキャリブレーション部82は、それぞれ個別の装置として実現されてもよい。コントローラ80の機能の詳細については後述する。
貯留タンク71は、被選別物90を一時的に貯留する。フィーダ72は、貯留タンク71に貯留された被選別物90を、被選別物移送手段の一例としてのシュート73上に供給する。光学検出部20は、シュート73から滑り落ちた被選別物90に対して光を照射し、被選別物90に関連付けられた光(具体的には、被選別物90を透過した透過光、および、被選別物90で反射した反射光)を検出する。光学検出部20からの出力、すなわち、検出された光の強度を表すアナログ信号は、AC/DCコンバータ(図示省略)によって、所定のゲインで増幅され、さらに、デジタル信号に変換される。このデジタル信号(換言すれば、アナログ信号に対応する階調値)は、コントローラ80に入力される。コントローラ80は、入力された光の検出結果(つまり画像)に基づいて、判定部81の処理として、被選別物90が良品(つまり、品質が相対的に高い米粒)であるか、それとも、異物(つまり、米粒ではないもの)ないし不良品(つまり、品質が相対的に低い米粒)であるかを判定する。この判定は、被選別物90の各々について行われる。この判定には、公知の任意の判定手法を採用可能である。この判定は、典型的には、画像データの階調値と、予め定められた閾値と、を比較することによって行われる。
被選別物90が異物または不良品であると判定された場合、エジェクタ76は、当該被選別物90に向けてエア77を噴射する。これによって、被選別物90は、吹き飛ばされ、シュート73からの落下軌道から逸脱して不良品排出樋75に導かれる(図1に被選別物91として示す)。一方、被選別物90が良品であると判定された場合、エア77は噴射されない。このため、良品であると判定された被選別物90は、落下軌道を変えることなく、良品排出樋74に導かれる(図1に被選別物92として示す)。
以下、光学検出部20およびコントローラ80の機能の詳細について説明する。図1に示すように、光学検出部20は、第1の光源30aと第1の光学センサ40aと第2の光源30bと第2の光学センサ40bとを備えている。第1の光源30aおよび第1の光学センサ40aは、被選別物90の移送経路95(換言すれば、シュート73からの落下軌跡)に対して一方側(フロント側とも呼ぶ)に配置されている。第2の光源30bおよび第2の光学センサ40bは、被選別物90の移送経路95に対して他方側(リア側とも呼ぶ)に配置されている。「フロント側」は、特許請求の範囲における「第1の側」の一例として捉えてもよく、「リア側」は、特許請求の範囲における「第2の側」の一例として捉えてもよい。逆に、「フロント側」を特許請求の範囲における「第2の側」の一例として捉えてもよく、「リア側」を特許請求の範囲における「第1の側」の一例として捉えてもよい。
第1の光源30aは、移送経路95上を移送中の(つまり、シュート73から落下中の)被選別物90に光31aを照射する。同様に、第2の光源30bは、移送中の被選別物90に光31bを照射する。第1の光源30aは、単一の基板上に複数の発光素子32aが搭載された光源ユニットである。本実施形態では、発光素子32aとしてLEDが使用される。このため、発光素子32aをLED32aとも呼ぶ。複数のLED32aは、赤色の光を放出するLEDと、青色の光を放出するLEDと、緑色の光を放出するLEDと、を含んでいる。第2の光源30bは、第1の光源30aと同一の構成を有しており、複数のLED32bを備えている。
図1では、第1の光源30aおよび第2の光源30bの各々の数は一つであるものとして示されているが、第1の光源30aおよび第2の光源30bの少なくとも一方は、複数であってもよい。例えば、二つの第1の光源30aが、移送経路95上の検出位置に対する上側と下側とにそれぞれ配置されてもよい。同様に、二つの第2の光源30bが、移送経路95上の検出位置に対する上側と下側とにそれぞれ配置されてもよい。
第1の光学センサ40aおよび第2の光学センサ40bは、第1の光源30aおよび第2の光源30bから照射され、被選別物90に関連付けられた光を検出する。具体的には、フロント側の第1の光学センサ40aは、フロント側の第1の光源30aから照射され、被選別物90で反射した光31aと、リア側の第2の光源30bから照射され、被選別物90を透過した光31bと、を検出可能である。リア側の第2の光学センサ40bは、リア側の第2の光源30bから照射され、被選別物90で反射した光31bと、フロント側の第1の光源30aから照射され、被選別物90を透過した光31aと、を検出可能である。
第1の光学センサ40aは、本実施形態では、直線状に配列された複数の受光素子41aを有するラインセンサである。ただし、第1の光学センサ40aは、エリアセンサであってもよい。複数の受光素子41aが配列される方向を配列方向D1とも呼ぶ。配列方向D1は、シュート73の幅方向(換言すれば、シュート73の摺動面上における落下方向に直交する方向)でもある。また、第1の光学センサ40aは、本実施形態では、カラーCCDセンサであり、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ個別に検出可能である。ただし、第1の光学センサ40aは、カラーCMOSセンサなどの他の形式のセンサであってもよい。第2の光学センサ40bは、第1の光学センサ40aと同一の構成を有しており、配列方向D1に配列された複数の受光素子41bを備えている。
光学検出部20は、さらに、透明部材21a,21bを備えている。透明部材21aは、フロント側において、第1の光源30aおよび第1の光学センサ40aと、移送経路95と、を仕切っている。これにより、第1の光源30aおよび第1の光学センサ40aと、移送経路95と、が互いに隔離され、移送経路95から飛散する粉塵が第1の光源30aおよび第1の光学センサ40aへ付着することが防止される。同様に、透明部材21bは、リア側において、第2の光源30bおよび第2の光学センサ40bと、移送経路95と、を仕切っている。
光学検出部20は、さらに、フロント側およびリア側に中間部材50をそれぞれ備えている。フロント側の中間部材50は、第1の光源30aから被選別物90への光31aの照射方向における第1の光源30aと移送経路95との間の位置に配置される。リア側の中間部材50は、第2の光源30bから被選別物90への光31bの照射方向における第2の光源30bと移送経路95との間に配置される。
図2は、第1の光源30aおよび第2の光源30bと、中間部材50と、第1の光学センサ40aおよび第2の光学センサ40bと、の配列方向D1における位置関係を示す模式図である。図示する位置関係は、フロント側とリア側とで同じであるから、以下では、主にフロント側について説明する。図2に示すように、フロント側では、第1の光学センサ40aの複数の受光素子41aが配列される配列方向D1に、複数(図示する例では18個)の発光素子32aが配列されている。
図4は、第1の光源30aおよび第2の光源30bの各色成分用の発光素子32a,32bの接続形態を示している。第1の光源30aおよび第2の光源30bは、同一の接続形態を有しているので、以下では、第1の光源30aについてのみ説明する。図4に示すように、赤色の光を放出する複数の発光素子32a(図中に「R」として示している)は、第1の発光素子グループG1と第2の発光素子グループG2とに分割されている。第1の発光素子グループG1では、複数(図示する例では9個)の発光素子32aが直列に電気的に接続されている。同様に、第2の発光素子グループG2では、複数(図示する例では9個)の発光素子32aが直列に電気的に接続されている。緑色の光を放出する複数の発光素子32a(図中に「G」として示している)、および、青色の光を放出する複数の発光素子32a(図中に「B」として示している)も、赤色の光を放出する複数の発光素子32aと同一の接続形態を有している。
図2に示すように、第1の発光素子グループG1は、配列方向D1の一方側に配置され、第2の発光素子グループG2は、配列方向D1の他方側に配置される。図2に示す「V1」は、第1の光学センサ40aの配列方向D1の総視野を表している。また、図2に示す「V2」は、原料視野、すなわち、被選別物90が撮像され得る範囲を示している。原料視野V2の幅は、シュート73の幅(換言すれば、移送経路95の幅)に相当する。複数の受光素子41aは、配列方向D1において原料視野V2よりも外側に延在するように配列されている。これによって、配列方向D1における原料視野V2の両脇には、第1の光学センサ40aの非原料視野V3が確保されている。
中間部材50は、透明部材21aのうちの、非原料視野V3に相当する領域に配置されている。つまり、中間部材50は、被選別物90に関連付けられた光を第1の光学センサ40aが検出するのに影響しない位置に配置されている。この位置は、換言すれば、配列方向D1と直交する任意の方向に見て、移送経路95と重複しない位置である。本実施形態では、中間部材50は、配列方向D1における移送経路95の両脇に配置されている。
フロント側のこの中間部材50は、フロント側の第1の光源30aから照射される光31aを反射する。中間部材50で反射した光31aは、第1の光学センサ40a(より具体的には、非原料視野V3に相当する受光素子41a)によって検出される。中間部材50は、原料視野V2と非原料視野V3との境界よりも、配列方向D1の外側に位置しているので、中間部材50での反射光は、原料視野V2に相当する受光素子41aによって検出されることはない。逆に、被選別物90に関連付けられた光は、非原料視野V3に相当する受光素子41aによって検出されることはない。同様に、リア側の中間部材50は、リア側の第2の光源30bから照射される光31bを反射する。中間部材50で反射した光31bは、第2の光学センサ40b(より具体的には、非原料視野V3に相当する受光素子41b)によって検出される。
この説明から明らかなように、第1の光学センサ40aは、被選別物90に関連付けられた光の検出と、中間部材50で反射した光31aの検出と、に共用される。同様に、第2の光学センサ40bは、被選別物90に関連付けられた光の検出と、中間部材50で反射した光31bの検出と、に共用される。
本実施形態では、中間部材50は、透明部材21a,21bに貼り付け可能なシート状部材の形態である。つまり、中間部材50は、片面に接着剤を有するシート状部材である。このため、選別機10の装置構成を簡素化できる。また、製造も容易であり、製造コストも安価となる。ただし、中間部材50は、任意の形態で実現可能である。例えば、中間部材50は、板状部材であってもよい。この場合、中間部材50は、透明部材21a,21bから離間して配置されてもよい。
図3は中間部材50の断面図である。図3では、透明部材21bに貼り付けた中間部材50を示している。図示するように、中間部材50は2層構造を有している。具体的には、中間部材50は、移送経路95側に位置する第1の層51と、移送経路95と反対側に位置する第2の層52と、を備えている。第1の層51は、光非透過性を有している。第1の層51は、本実施形態では黒色である。ただし、第1の層51の色は、特に限定されるものではなく、例えば、青色、茶色などであってもよい。第1の層51の材料および厚みは、第1の層51が光不透過性を有する限りにおいて、任意に設定され得る。フロント側の中間部材50の第1の層51は、リア側の第2の光源30bからの光31bが移送経路95側から中間部材50を透過して第1の光学センサ40aに到達することを実質的に防止する。リア側の中間部材50の第1の層51は、フロント側の第1の光源30aからの光31aが移送経路95側から中間部材50を透過して第2の光学センサ40bに到達することを実質的に防止する。
第2の層52は、光反射性を有する材料から形成されている。第2の層52は、例えば、不透明な白色であってもよい。フロント側の中間部材50の第2の層52は、第1の光源30aから照射される光31aを反射し、リア側の中間部材50の第2の層52は、第2の光源30bから照射される光31bを反射する。
本実施形態では、図3に示すように、中間部材50は、透明部材21a,21bに対して移送経路95と反対側に配置される。このため、中間部材50は、被選別物90の移送に伴って発生する粉塵の影響を受けない。しかも、第1の層51の露出面(つまり、第2の層52と反対側の面)が中間部材50の透明部材21a,21bとの接着面となり、第2の層52の露出面(つまり、光31bを反射する反射面)は、接着剤を有さない。このため、接着剤が第2の層52の反射性能を阻害するおそれがない。ただし、中間部材50は、透明部材21a,21bに対して移送経路95側に配置されてもよい。この場合であっても、第2の層52の反射面は、透明部材21a,21bに密着することになるので、粉塵の影響を受けない。
上述した選別機10によれば、第1の光源30aおよび第2の光源30bから照射され、中間部材50(より具体的には、第2の層52)で反射した光31a,31bを第1の光学センサ40aおよび第2の光学センサ40bでそれぞれ検出することで、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量を検出できる。中間部材50は、被選別物90に関連付けられた光の検出に影響しない位置に配置されるので、選別機10の選別運転中に第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量をリアルタイムで検出することができる。しかも、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量を検出するための追加的な光学センサを必要としない。
さらに、選別機10によれば、フロント側の中間部材50の第1の層51は、リア側の第2の光源30bからの光31bが移送経路95側から中間部材50を透過して第1の光学センサ40aに到達することを実質的に防止する。このため、非原料視野V3では、フロント側の第1の光源30aから照射され、中間部材50で反射した光31aをフロント側の第1の光学センサ40aで検出する際に、光31aと一緒に、リア側の第2の光源30bから照射される光31bが第1の光学センサ40aで検出されることがない。したがって、第2の光源30bから照射される光31bの影響を受けることなく、第1の光源30aの光量を正確に検出することができる。同様に、第1の光源30aから照射される光31aの影響を受けることなく、第2の光源30bの光量を正確に検出することができる。換言すれば、第1の光源30aおよび第2の光源30bのうちの一方のみに光量変動が生じても、第1の光源30aの光量と、第2の光源30bの光量と、を別々に正確に検出できる。
さらに、選別機10によれば、配列方向D1における移送経路95の両脇で、中間部材50を利用して、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量を検出する。したがって、片側のみで光量を検出する場合と比べて、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量の局所的な傾向を把握しやすい。例えば、配列方向D1における一方側のみに光量異常が発生した場合に、当該異常を把握しやすい。
以上に説明した選別機10では、さらに、中間部材50を利用して検出される第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量に基づいて、キャリブレーションおよび報知を行うことができる。以下、その構成について説明する。本実施形態では、キャリブレーションは、コントローラ80のキャリブレーション部82によって、選別機10の選別運転中に繰り返し実行される。具体的には、キャリブレーション部82は、まず、上述のように中間部材50を利用して取得された第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量を取得する。この光量は、RGB色成分ごとに取得される。また、この光量は、配列方向D1の一方側および他方側のそれぞれについて取得される。つまり、配列方向D1の一方側に位置する第1の発光素子グループG1の光量と、他方側に位置する第2の発光素子グループG2の光量と、が別々に取得される。取得される光量は、非原料視野V3に相当する複数の受光素子41aまたは受光素子41bでの検出結果の統計値(例えば、平均値、中央値など)であってもよい。
次いで、キャリブレーション部82は、取得された光量が第1の範囲内にあるか否かを判断する。第1の範囲は、RGB色成分ごとに予め設定されてもよい。この第1の範囲は、第1の閾値TH1と第2の閾値TH2とによって境界付けられる範囲であり、理想の光量を表す基準値がこの第1の範囲内に含まれる。例えば、第1の閾値TH1は、基準値に対してマイナス30%の値として設定されてもよく、第2の閾値TH2は、基準値に対してプラス30%の値として設定されてもよい。
判断の結果、第1の発光素子グループG1および第2の発光素子グループG2の少なくとも一方に関して、光量が第1の範囲から外れた色成分が存在するときは、コントローラ80は、報知部85を介してユーザに光量異常を報知する。報知部85は、選別機10の操作盤のスクリーン、スピーカ、ライトなどの形態であってもよい。つまり、報知は、スクリーン上での表示、警告音、ライト点灯などの形態で行われ得る。この構成によれば、選別機10の選別運転中にリアルタイムで第1の光源30aまたは第2の光源30bの光量異常を報知できる。したがって、ユーザは、第1の光源30aまたは第2の光源30bの光量異常に早期に気付くことができる。その結果、光源異常が発生しているにもかかわらず、選別機10の選別運転が継続されて、選別精度が悪化することが抑制される。
特に、図4に示した接続形態によれば、一つの発光素子32aが故障、劣化などによって点灯不能になると、当該一つの発光素子32aが属する発光素子グループG1またはG2の複数の発光素子32aの全てが一緒に消灯する。このため、一つの発光素子32aが点灯不能になった際の光量変化が極めて大きくなる。したがって、点灯不能状態を容易に検知して、報知部85を介して報知することができる。また、点灯不能を検知するための専用の回路を設ける必要が無くなり、コストダウンに繋がる。
一方、RGB色成分の全てについて光量が第1の範囲内であれば、次いで、キャリブレーション部82は、取得された光量が第2の範囲内にあるか否かを判断する。第2の範囲は、RGB色成分ごとに予め設定されてもよい。この第2の範囲は、第3の閾値TH3(TH1<TH3)と第4の閾値TH4(TH4<TH2)とによって境界付けられる範囲であり、基準値がこの第2の範囲内に含まれる。そして、判断の結果、取得された光量が第2の範囲内になければ、キャリブレーション部82は、キャリブレーションを実行する。ここでのキャリブレーションとは、検出された光量に応じて第1の光源30a,第2の光源30bの光量を調節する処理である。具体的には、キャリブレーション部82は、色成分ごと、また、発光素子グループごとに、対応する受光素子41a,41bによる検出結果に基づいて、対応する発光素子32a,32bの光量を調節する。光量の調節によってキャリブレーションを行えば、ノイズを増幅することなく、第1の光源30a,第2の光源30bの光量の変動を補償できる。
本実施形態では、コントローラ80は、PWM制御によって、発光素子32a,32bの光量を調節する。より具体的には、選別機10の出荷時には、コントローラ80は、デューティ比50%で発光素子32a,32bに電圧を印加するように設定されている。そして、キャリブレーション部82は、デューティ比を増減させることによって、発光素子32a,32bの光量の変動を補償する。つまり、キャリブレーション部82は、発光素子32a,32bの光量が基準値よりも多いときには、光量が基準値となるようにデューティ比を低減し、発光素子32a,32bの光量が基準値よりも少ないときには、光量が基準値となるようにデューティ比を増大させる。デフォルトのデューティ比を100%未満とすることによって、光量が基準値よりも多いとき、および、基準値よりも少ないときの両方に対応できる。なお、デューティ比を変更しても、光量が基準値に達しないときは、コントローラ80は、報知部85を介して報知を行う。
一方、取得された光量が第2の範囲内にあれば、キャリブレーション部82は、キャリブレーションを実行しないと決定する。つまり、光量の変動が、キャリブレーションを行う必要が無い程度に小さい場合には、キャリブレーションの実行は控えられる。この形態によれば、コントローラ80の負荷を低減できる。
上述したコントローラ80の処理によれば、選別機10の選別運転中に第1の光源30aおよび第2の光源30bの少なくとも一方の光量の変動が生じても、当該変動をリアルタイムで補償できる。しかも、上述した中間部材50によって、第1の光源30aおよび第2の光源30bの各々の光量を別々に正確に検出できるので、キャリブレーションの精度も高くなる。そして、第1の光学センサ40aによって取得される信号の強度と、第2の光学センサ40bによって取得される信号の強度とが、同一の基準範囲内に収まるようにキャリブレーションを行うことができる。このため、判定部81による判定精度が向上する。
さらに、コントローラ80の処理によれば、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量変動の程度が、キャリブレーションによって判定精度を適正に確保できる程度であれば、キャリブレーションが実行され、判定精度を適正に確保できない程度であれば、光量異常が報知される。このため、光量変動の程度に応じて、適切な措置をとることができる。
代替実施形態では、キャリブレーション部82は、検出された光量が第1の範囲内であれば、キャリブレーションを実行する。つまり、検出された光量と基準値との差が、光量異常を報知する必要が無い程度であれば、当該差が非常に小さい場合であっても、キャリブレーションが行われる。この形態によれば、第1の光源30aおよび第1の光学センサ40aの光量の変動を、より厳密に補償することができる。
さらなる代替実施形態では、キャリブレーション部82は、発光素子32a,32bの光量を調節する態様に代えて、原料視野V2に相当する受光素子41a,41bによって取得される信号についてのゲインを調節することによって、キャリブレーションを実行する。つまり、キャリブレーション部82は、発光素子32a,32bの光量が基準値よりも多いときには、その比率分だけゲインを低減し、発光素子32a,32bの光量が基準値よりも少ないときには、その比率分だけゲインを増大させる。ゲインの変更は、本実施形態では、AC/DCコンバータでのゲインを変更することによって行われるが、第1の光学センサ40aおよび第2の光学センサ40bが増幅回路を内蔵している場合は、当該増幅回路のゲインが変更されてもよい。この形態によれば、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量調節能力に関係なく、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量の変動を補償できる。
さらなる代替実施形態では、キャリブレーション部82は、発光素子32a,32bの光量を調節する態様と、ゲインを調節する態様と、を組み合わせて、キャリブレーションを実行する。例えば、デフォルトのデューティ比を100%に設定しておいてもよい。この場合、キャリブレーション部82は、発光素子32a,32bの光量が基準値よりも多いときには、光量が基準値となるようにデューティ比を低減させ、発光素子32a,32bの光量が基準値よりも少ないときには、その比率分だけゲインを増大させる。この形態によれば、発光素子32a,32bの光量が適正な範囲内であるときに、光量を十分に確保できる。あるいは、デフォルトのデューティ比を100%未満(例えば、90%)に設定しておき、デューティ比を100%に増大させても光量が基準値に達しないときに、不足分の光量に関してゲインの調節が行われてもよい。
図5は、代替実施形態としての中間部材150の断面を示している。中間部材150は、第1の層151と第2の層152とを備えている。第1の層151および第2の層152は、図3に示した第1の層51および第2の層52と同一の材料からそれぞれ形成されている。中間部材150は、第1の層151のみからなる1層構造部分と、第1の層151と第2の層152とからなる2層構造部分と、を有している点においてのみ、中間部材50と異なっている。2層構造部分は、中間部材50と同様の機能を有している。1層構造部分は、光を実質的に反射しない低反射領域として機能する。第1の光学センサ40aは、2層構造部分での反射光を検出する受光素子41aと、低反射領域の光を検出するが、上記反射光は検出しない受光素子41aと、を備えている。この点は、第2の光学センサ40bも同様である。低反射領域の光の検出結果は、上記反射光の検出結果に対してオフセット補正またはゲイン補正を行うために使用され得る。低反射領域は、例えば、全反射率が10%以下の領域であってもよい。
上述したキャリブレーション処理および報知処理は、任意のタイミングで実施可能である。例えば、これらの処理は、選別機10の選別運転中に代えて、または、加えて、選別機10の運転開始前に行われてもよい。さらに、選別機10が、ワイパーによって透明部材21a,21bを清掃可能に構成されており、かつ、選別処理を一時的に中断して清掃を行うように構成されている場合には、キャリブレーション処理および報知処理が当該清掃時に行われてもよい。
あるいは、キャリブレーション部82は、選別機10の選別運転中にのみにキャリブレーションを実行してもよい。この場合、コントローラ80は、選別機10の選別運転停止中に選別運転中よりも第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量を低減させてもよい(この処理を光量低減処理とも呼ぶ)。光量の低減は、第1の光源30aおよび第2の光源30bに供給する電流の値を下げることによって行われてもよい。光量低減処理によれば、消費電力の低減、および、第1の光源30aおよび第2の光源30bの劣化の抑制を図りつつ、キャリブレーションを良好に実行できる。この場合、選別運転停止中の電流値は、選別運転中の電流値の5~50%(例えば、10%)であってもよい。
選別運転停止中に第1の光源30aおよび第2の光源30bへの電流供給を完全には停止しない構成によれば、選別運転停止状態から選別運転を再開したときに、第1の光源30aおよび第2の光源30bの温度が収束して、それらの明るさが安定するまでの時間を短縮できる。つまり、暖気状態、または、それに近い状態を維持できる。
光量低減処理は、光学検出部20を収容する開閉式機体カバーを備える選別機10に適用すれば、特に有効である。この場合、作業者が光学検出部20のメンテナンス作業のために機体カバーを開いたときに、第1の光源30aおよび第2の光源30bが眩しすぎて作業を行いにくいとった事象が生じない。しかも、第1の光源30aおよび第2の光源30bが完全に消灯する訳ではないので、選別機10の周囲が暗い場合であっても、光学検出部20が適度に照明される。このため、作業性が良い。
さらに、光量低減処理は、選別運転停止中かつ機体カバーが開いている場合(以下、第1の場合と呼ぶ)と、選別運転停止中かつ機体カバーが閉まっている場合(以下、第2の場合と呼ぶ)と、で異なる態様で行われてもよい。例えば、コントローラ80は、第1の場合に、第2の場合よりも、第1の光源30aおよび第2の光源30bの光量を低減してもよい。例えば、第1の場合の電流値が選別運転中の電流値の5%であり、第2の場合の電流値が選別運転中の電流値の10%であってもよい。この構成によれば、第2の場合では、上記の暖気に関する効果を高めることができ、第1の場合では、上記の作業性に関する効果を高めることができる。機体カバーの開閉は、公知の任意の方式のセンサによって、機械的、電気的、光学的または磁気的に検知されてもよい。
上述した光量低減処理は、キャリブレーション処理と切り離して実現することも可能である。例えば、コントローラ80は、開閉式のカバーを開けたことをセンサで検知したときに光量低減処理を実行してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、任意の省略が可能である。
例えば、第1の光源30aおよび第2の光源30bは、LEDに代えて、任意の形式の発光素子によって構成されてもよい。発光素子は、例えば、蛍光灯、ELなどであってもよい。また、選別機10は、第1の光源30a,30bに代えて、または、加えて、近赤外線を照射する光源を備えていてもよい。この場合、近赤外光源用に、中間部材50と同等の機能を有する追加的な中間部材が設けられてもよく、近赤外光源に関して、キャリブレーション処理および報知処理が行われてもよい。
さらに、中間部材50の第1の層51が省略されてもよい。あるいは、上述のキャリブレーション処理および報知処理の一方のみが実行されてもよい。あるいは、図4に示す接続形態は、他の種々の構成と切り離して、単独で採用されてもよい。例えば、第1の光源30aおよび第2の光源30bは、複数の発光素子が直列に電気的に接続された発光素子グループを複数備えていてもよい。コントローラ80は、原料視野V2に相当する受光素子41aまたは受光素子41bの検出結果に基づいて、点灯不能状態の発生の有無を判断してもよい。この場合、非原料視野V3に相当する受光素子41aおよび受光素子41bも省略され得る。また、コントローラ80は、検出される受光素子41aまたは受光素子41bの光量が所定値以下のときに、光量異常を報知してもよい。
また、第1の光学センサ40aおよび第2の光学センサ40bの一方が省略されてもよく、あるいは、第1の光源30aおよび第2の光源30bの一方が省略されてもよい。このような省略に伴い、被選別物90に関連付けられた光は、反射光および透過光の一方とされてもよい。
さらに、中間部材50の設置数は、1以上の任意の数とすることができる。
10...選別機
20...光学検出部
21a,21b...透明部材
30a...第1の光源
30b...第2の光源
31a,31b...光
32a,32b...発光素子
40a...第1の光学センサ
40b...第2の光学センサ
41a,41b...受光素子
50,150...中間部材
51,151...第1の層
52,152...第2の層
71...貯留タンク
72...フィーダ
73...シュート
74...良品排出樋
75...不良品排出樋
76...エジェクタ
77...エア
80...コントローラ
81...判定部
82...キャリブレーション部
85...報知部
90,91,92...被選別物
95...移送経路
G1...第1の発光素子グループ
G2...第2の発光素子グループ
D1...受光素子の配列方向
V1...第1の光学センサおよび第2の光学センサの総視野
V2...第1の光学センサおよび第2の光学センサの原料視野
V3...第1の光学センサおよび第2の光学センサの非原料視野

Claims (4)

  1. 光学式選別機であって、
    移送経路上を移送中の被選別物に光を照射するように構成された光源と、
    前記光源から照射され、前記被選別物に関連付けられた光を検出するように構成された光学センサと、
    前記被選別物に関連付けられた光に関して前記光学センサによって取得される信号に基づいて、前記被選別物についての異物および/または不良品の判定を行うように構成された判定部と、
    前記光源から前記被選別物への前記光の照射方向における前記光源と前記移送経路との間の位置であって、前記被選別物に関連付けられた前記光の検出に影響しない位置に配置される少なくとも一つの中間部材であって、前記光源から照射される前記光を反射する反射領域を有する少なくとも一つの中間部材と、
    前記光源および前記光学センサと、前記移送経路と、を仕切る透明部材と
    を備え、
    前記光学センサは、さらに、前記光源から照射され、前記反射領域で反射した光を検出するように構成され
    前記少なくとも一つの中間部材は、前記透明部材に対して前記移送経路と反対側に配置され、
    前記光源は、
    前記移送経路に対する第1の側に配置される第1の光源と、
    前記第1の側と反対の第2の側に配置される第2の光源と
    を備え、
    前記光学センサは、前記第1の側に配置される第1の光学センサと、前記第2の側に配置される第2の光学センサと、のうちの少なくとも一方を備え、
    前記少なくとも一つの中間部材は、前記第1の光源からの光および前記第2の光源からの光の両方が届く位置に配置されており、
    前記少なくとも一つの中間部材は、光非透過性を有し、光が前記移送経路側から前記少なくとも一つの中間部材を透過して前記光学センサに到達することを実質的に防止する
    光学式選別機。
  2. 光学式選別機であって、
    移送経路上を移送中の被選別物に光を照射するように構成された光源と、
    前記光源から照射され、前記被選別物に関連付けられた光を検出するように構成された光学センサと、
    前記被選別物に関連付けられた光に関して前記光学センサによって取得される信号に基づいて、前記被選別物についての異物および/または不良品の判定を行うように構成された判定部と、
    前記光源から前記被選別物への前記光の照射方向における前記光源と前記移送経路との間の位置であって、前記被選別物に関連付けられた前記光の検出に影響しない位置に配置される少なくとも一つの中間部材であって、前記光源から照射される前記光を反射する反射領域を有する少なくとも一つの中間部材と
    を備え、
    前記光学センサは、さらに、前記光源から照射され、前記反射領域で反射した光を検出するように構成され、
    前記光源は、前記移送経路に対する第1の側に配置される第1の光源と、前記第1の側と反対の第2の側に配置される第2の光源と、を備え、
    前記光学センサは、前記第1の側に配置される第1の光学センサと、前記第2の側に配置される第2の光学センサと、を備え、
    前記少なくとも一つの中間部材は、前記第1の光源から照射される前記光を反射するように前記第1の側に配置された第1の中間部材と、前記第2の光源から照射される前記光を反射するように前記第2の側に配置された第2の中間部材と、を備え
    前記第1の中間部材および前記第2の中間部材の各々は、前記第1の光源からの光および前記第2の光源からの光の両方が届く位置に配置されており、
    前記第1の中間部材は、光非透過性を有し、前記第2の光源からの光が前記第1の中間部材を透過して前記第1の光学センサに到達することを実質的に防止し、
    前記第2の中間部材は、光非透過性を有し、前記第1の光源からの光が前記第1の中間部材を透過して前記第2の光学センサに到達することを実質的に防止する
    光学式選別機。
  3. 請求項に記載の光学式選別機であって、
    前記第1の中間部材で反射した光についての前記第1の光学センサによる検出結果と、前記第2の中間部材で反射した光についての前記第2の光学センサによる検出結果と、に基づいて、前記第1の光源の光量と前記第2の光源の光量とのバランスを図るようにキャリブレーションを実行可能に構成されたキャリブレーション部を備える
    光学式選別機。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の光学式選別機であって、
    前記光源は、複数の発光素子が直列に電気的に接続された発光素子グループを複数備える
    光学式選別機。
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