JP2003028804A - 光量調整装置 - Google Patents

光量調整装置

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JP2003028804A
JP2003028804A JP2001211256A JP2001211256A JP2003028804A JP 2003028804 A JP2003028804 A JP 2003028804A JP 2001211256 A JP2001211256 A JP 2001211256A JP 2001211256 A JP2001211256 A JP 2001211256A JP 2003028804 A JP2003028804 A JP 2003028804A
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JP2001211256A
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English (en)
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Kazuo Onishi
一夫 大西
Hiroyuki Nishida
弘幸 西田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】廉価であり、かつ、システムの誤作動や作業者
の誤入力による不具合を回避することができる信頼性の
高い光量調整装置を提供する。 【解決手段】光量設定部としてのパーソナルコンピュー
タ12と発光体18とを接続する信号線上に光量制限部
14を設定する。この光量制限部14はリレー接点とデ
ィップスイッチ30a〜30cとを備え、リレー接点に
よりフイルム50の種類ごとに光量制限部14の複数の
信号線を択一的に有効にし、ディップスイッチ30a〜
30cにより光量制限値を設定する。また、フイルム5
0の種類により操作する選択スイッチ26に連動してパ
ーソナルコンピュータ12のモニタ42の画面の輝度を
自動的に変更する。さらに、製造ライン22の搬送速度
が低下したときは発光体18を消灯させてフイルム50
の感光を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光量調整装置に関
し、例えば、フイルム等の製造ラインにおいて、複数種
類の製品の検査等に用いる発光体から出力される光の量
を調整する光量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料からなるフイルムを製造する工
場においては、原則的には遮光状態で製造作業が行われ
る。しかしながら、完全な遮光状態にしてしまうと、作
業者による作業ができなくなってしまうため、光量や波
長を製造中のフイルムに影響を与えないように調整して
照明することが行われる。
【0003】一方、このような工場内の製造ラインにお
いては、フイルムの製造工程の各所に光検査手段を配置
することで、製造中のフイルムの状態を検査するように
している。この場合、多品種製造に適応する製造ライン
では、構造や感度特性の異なる種々のフイルムが製造さ
れるため、前記光検査手段は、フイルムの種類によらず
安定した検査結果が得られるように、各フイルムに応じ
て適切な状態に調整する必要がある。例えば、発光体か
ら出力される光をフイルムに透過させ、その透過光を光
センサによって受光することにより、フイルムの状態を
検査するように光検査手段が構成されている場合、前記
発光体から出力される光は、製造するフイルムの種類に
応じて、フイルムを感光させることのない波長に調整す
るとともに、適切な光量が光センサに供給されるよう
に、フイルムの光透過率に応じた光量に調整する必要が
ある。
【0004】図7は、このような調整を行うことのでき
る光量調整装置100の概略構成を示す。この光量調整
装置100は、スイッチ102aを有するコントローラ
102と、ドライバ104と、発光体18と、光センサ
20とを有し、製造ライン22により搬送される製品を
検査している。コントローラ102は、スイッチ102
aによって選択された光量信号に従ってドライバ104
を制御し、発光体18を駆動する。発光体18から出力
された所定光量の光は、製造ライン22を介して光セン
サ20により受光され、その信号がコントローラ102
に供給される。コントローラ102は、供給された信号
に従い、例えば、製造ライン22により搬送される製品
の有無等の判定を行うことができる。なお、この従来技
術に係る光量調整装置100は、光検査手段を構成する
発光体18のみを調整するものであり、工場内の照明の
切り換えとは全く関連のないシステムになっている。
【0005】光量の調整に関する他の従来技術として
は、穀類の品質を識別するために発光体から出力した光
を穀類に照射し、その反射光量を調査する方法におい
て、該発光体からの光の量をマイクロコンピュータによ
って制御される切換スイッチにより品質に対応させて調
整するようにしたものがある(特開平6−39301号
公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術に係る
光量調整装置100においては、発光体18から出力さ
れる光の量は検査対象である製品の種類により異なった
光量に調整する必要があるが、製品の種類は作業者がス
イッチ102aにより設定するものであり、設定ミスの
おそれを排除することができない。
【0007】また、工場内の照明と発光体18とがシス
テム上何ら関連付けられていないため、例えば、製品の
種類に応じて工場内の照明を切り換えた場合、作業者が
その切換状態を正しく認識していないと、スイッチ10
2aを誤設定してしまうおそれがある。
【0008】さらに、感光性のフイルムを製造する製造
ライン22の搬送速度に不具合が生じて速度が低下し、
あるいは、停止してしまった場合、スイッチ102aの
設定の如何に拘わらず、発光体18によるフイルムの露
光量が増加し、感光してしまうおそれがある。
【0009】一方、コントローラ102をパーソナルコ
ンピュータで置き換えてシステムの低廉化を図るという
要望があるが、パーソナルコンピュータは、工場内で用
いるシステムとしては信頼性に劣る。すなわち、一般の
パーソナルコンピュータは、環境のよいオフィス等で使
用されることを前提に設計されており、工場内の温度変
化や耐水性、耐塵埃性を考慮すると安定的に動作する保
証がなく、また、OS自体も安定性に劣る。従って、パ
ーソナルコンピュータを利用したとしても、光量が必ず
しも適正に調整されるとは限らず、例えば、パーソナル
コンピュータの暴走によってフイルムが露光してしまう
ことが懸念される。
【0010】また、前述の穀類の品種を識別するために
反射光を調査する従来技術に係る方法においても、マイ
クロコンピュータによる制御異常時には発光体から出力
される光の量が多くなりすぎるおそれがある。
【0011】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、廉価であり、かつ、システムの誤作動や
作業者の誤入力による不具合を回避することができる信
頼性の高い光量調整装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光量調整装
置は、発光体から出力される光の量を設定する光量設定
部と、前記発光体と前記光量設定部とを接続する信号線
上に配された光量制限部とを有し、前記光量制限部は、
前記光量設定部が出力する光量設定信号を制限すること
により、前記発光体から出力される光の量を制限するこ
とを特徴とする。
【0013】このようにすることにより、光量設定部が
異常な光量設定信号を出力する場合において、光量設定
部と独立して設けられた光量制限部は、異常な光量設定
信号が発光体に対して供給されることを制限することが
できる。
【0014】また、前記光量制限部は、前記光量設定信
号の制限値を設定する制限値設定部を有するようにして
もよい。なお、前記光量制限部は、前記光量設定信号の
複数の制限値を切換可能な複数の切換手段を有するよう
にしてもよい。
【0015】このようにすることにより、発光体から出
力される光の量の制限値を前記光が照射される物体の種
類に応じて切り換えることができる。
【0016】さらに、前記切換手段は、他の装置の選択
スイッチに連動して切り換えられるようにしてもよい。
【0017】前記光量設定部は、前記光の量を設定する
ためのモニタを有し、前記他の装置の選択スイッチに連
動して前記モニタの輝度が調整されるようにしてもよ
い。
【0018】さらにまた、発光体から出力される光が照
射される物体の移動速度を検出する速度検出器を備え、
前記光量制御部が前記速度検出器により前記移動速度が
所定速度以下であることを検出したとき、前記発光体を
消灯させるようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光量調整装置
の2つの実施の形態について図1〜図6を参照しながら
説明する。
【0020】なお、以下に示す本発明の第1および第2
の実施の形態に係る光量調整装置は、基本的には、パー
ソナルコンピュータが出力する信号値を、光量制限部に
おいて、工場内の選択されている照明に連動してその上
限値を制限し、その上で検査用の発光体を点灯させるも
のである。
【0021】まず、第1の実施の形態に係る光量調整装
置10は、図1に示すように、発光体(例えば、940
〜960mmをピーク波長としたLED投光器。)18
と、発光体18から出力される光の量を計測する光セン
サ20と、光センサ20の信号値と予め設定した入力設
定値とに基づき信号を出力するパーソナルコンピュータ
(光量設定部)12と、パーソナルコンピュータ12か
ら出力される信号(光量設定信号)を制限する光量制限
部14と、光量制限部14により制限された信号に基づ
き発光体18に電力を供給するドライバ16と、製造ラ
イン22の搬送速度を検出する速度検出器24とを有す
る。そして、この光量調整装置10は、波長の異なる照
明光を出力する照明LR(赤)、LG(緑)、LY
(黄)を選択して点灯させるために3つの出力端子をも
つ選択スイッチ26(図2参照)に連動して動作する。
【0022】パーソナルコンピュータ12は、本体48
と、表示装置であるモニタ42と、入力装置であるキー
ボード44およびマウス46とから構成されている。本
体48には、オープンコレクタの出力ボード34(図3
参照)と、中央処理装置としてのCPUと、BIOS等
が記録されたROMと、OS等のシステムプログラムお
よびアプリケーションプログラムが記録された大容量記
憶手段としてのハードディスク、ワーク用のRAM(記
憶手段)、計時手段としてのタイマ等が含まれている。
【0023】次に、光量制限部14、ドライバ16およ
び工場内の照明LR、LG、LYを点灯させる回路につ
いて図2および図3を参照しながら詳細に説明する。
【0024】図2において、選択スイッチ26の共通端
子Cは電源Pに接続されている。そして、出力端子S1
は照明LRとリレーR1の励磁コイルの一端に接続され
ており、出力端子S2およびS3も同様に、照明LGと
リレーR2の励磁コイル端および照明LYとリレーR3
の励磁コイル端にそれぞれ接続されている。また、各出
力端子S1、S2、S3はモニタ42の入力インターフ
ェース42aにも接続されている。照明LR、LG、L
YとリレーR1、R2、R3の各励磁コイルの他端はグ
ランドに接続されている。
【0025】図3に示すように、出力ボード34は2値
信号を出力するオープンコレクタのトランジスタ32a
〜32dを有する。
【0026】光量制限部14は、トランジスタ32a〜
32dの出力と入力側で接続されている4ビットのディ
ップスイッチ(制限値設定部)30a〜30cと、ディ
ップスイッチ30a〜30cの出力側に接続されている
前記リレーR1の出力接点であるR11、R12、R1
3、R14、前記リレーR2の出力接点であるR21、
R22、R23、R24、前記リレーR3の出力接点で
あるR31、R32、R33、R34とを備える。そし
てさらに、トランジスタ32a〜32dの共通グランド
端子32gと制御電源52のGND(0V)端子との間
には、速度検出器24からの信号によって動作する接点
R0が接続されている。
【0027】ドライバ16は、光量制限部14からの信
号を入力する信号入力部36とPWM制御により発光体
18を発光駆動させるPWM制御部38とから構成され
ている。信号入力部36は入力信号素子であるフォトカ
プラ40a〜40dを有し、各入力信号線は、フォトカ
プラ40aに関しては、出力接点R11、R21、R3
1に、フォトカプラ40bに関しては、出力接点R1
2、R22、R32に、フォトカプラ40cに関して
は、出力接点R13、R23、R33に、フォトカプラ
40dに関しては、出力接点R14、R24、R34に
それぞれ接続されている。また、各フォトカプラ40a
〜40dのアノード側端子は抵抗を介して制御電源52
の12V端子に接続されている。
【0028】PWM制御部38は、信号入力部36のフ
ォトカプラ40dの2値信号を最上位ビットとし、以下
降順に、フォトカプラ40aの信号が最下位ビットとな
る4ビットの信号を基準値としてデューティ比を設定す
る。例えば、この4ビット信号を2進数で表す数値が1
111b(添え字bは2進数であることを表す。以下同
様)であればデューティ比が100%であり、1000
bであれば50%であり、0000bであれば0%となる
ように設定し、そして、そしてこのデューティー比によ
り発光体18に電力を供給し発光させる。
【0029】このように、本実施の形態におけるPWM
制御は4ビットの信号により制御されるので、その制御
の分解能は16段階である。より精度の高い制御を行う
場合には、例えば8ビットのシステム構成にすれば25
6段階の分解能を得ることができて好適である。
【0030】また、光量制限の機能をもつディップスイ
ッチ30a〜30cは個別に設定可能な4つのスイッチ
b0〜b3を備えている。ディップスイッチ30aにつ
いてはスイッチb0〜b3の全てがオンになっており、
ディップスイッチ30bについてはb0〜b2のみがオ
ンになっており、ディップスイッチ30cについてはb
0およびb1のみがオンになっている。
【0031】次に、光量調整装置10の動作について説
明する。
【0032】まず、製造するフイルム50(図4参照)
の種類により、工場内をそのフイルム50が感光しない
波長をもつ照明に切り換えるために選択スイッチ26を
操作する(図2参照)。例えば、製造するフイルム50
が赤に感光しない種類のものならば赤の照明LRを選択
するために選択スイッチ26を出力端子S1側に切り換
える。このとき、工場内は赤の照明LRで照らされると
同時に、照明LRと並列回路になっているリレーR1が
励磁されるので、リレーR1の出力接点R11、R1
2、R13、R14のみがオンとなる。
【0033】この選択スイッチ26の切換操作は作業者
により行われるが、その操作により工場全体の照明色が
変わることから、作業者は感覚的に選択スイッチ26の
状態を認識することができるため、誤操作はないものと
考えられる。
【0034】同様に、選択スイッチ26を出力端子S2
に切り換えれば、照明は緑でリレーR2の出力接点R2
1、R22、R23、R24のみがオンとなり、選択ス
イッチ26が出力端子S3に切り換われば、照明は黄で
リレーR3の出力接点R31、R32、R33、R34
のみがオンとなる。また回路の構成上、リレーR1、R
2、R3はそれぞれ同時に励磁されることはない。
【0035】前記の操作を行った後、作業者は、パーソ
ナルコンピュータ12のキーボード44またはマウス4
6を操作することによりフイルム50の種類を指定し、
光量制御を開始させる指示を与える。
【0036】光量制御はパーソナルコンピュータ12の
ハードディスクおよびRAMに記憶されたプログラムに
より実行されるものであり、該プログラムは光センサ2
0の信号により、その受信信号が適当な値になるように
出力する信号値をリアルタイム処理により決定し、その
信号を4ビット信号で表して出力ボード34から出力す
る。また、光センサ20の信号に基づいてフイルム50
の検査を同時に行ってもよい。
【0037】製造するフイルム50が赤に感光すること
がなく、また、赤の光量が多い場合であっても感光しな
い種類のもの(以下、フイルムFRとする)であるとし
て説明する。
【0038】選択スイッチ26は出力端子S1側に切り
換わっており、工場内は照明LRによる赤の照明状態と
なっており、また、出力接点R11、R12、R13、
R14は、オンになっている。
【0039】そこで、パーソナルコンピュータ12のプ
ログラムは、例えば、比較的大きい光量を指示するデー
タ1101bを出力ボード34から出力する。この出力
信号はディップスイッチ30a〜30cにそれぞれ分配
されるが、ディップスイッチ30bおよび30cに対応
する出力接点R21、R22、R23、R24、R3
1、R32、R33、R34はオフ状態なのでディップ
スイッチ30aのみが有効になっている。
【0040】そして、ディップスイッチ30aの4つの
スイッチb0〜b3は全てオンになっているので、デー
タ1101bはそのまま前記信号入力部36に伝えられ
る。また、プログラムが光センサ20による受光信号に
より前記データを増減させて、例えばデータ1111b
〜1011bの間で変動することがあっても、この信号
はなんら制限されることなく信号入力部36に伝えら
れ、そのデータに応じたPWM制御が行われる。
【0041】また、図2に示すように、選択スイッチ2
6の接点信号は入力インターフェース42aを介してモ
ニタ42に伝えられるので、この信号により光量制限部
14と同様の回路(図示せず)を用いて、フイルムFR
がモニタ42の画面が発する光により感光してしまうこ
とを防ぐようにモニタ42の輝度を自動的に調整してい
る。
【0042】次に、製造するフイルム50が緑に感光し
ない種類のもの(以下、フイルムFGとする)である場
合について説明する。なお、このフイルムFGは、緑以
外の光に対しては、比較的少ない光量であれば感光しな
い性質をもつものと仮定する。
【0043】選択スイッチ26は出力端子S2側に切り
換わっており、工場内は照明LGによる緑の照明状態と
なっており、また、出力接点R21、R22、R23、
R24は、オンになっている。
【0044】このフイルムFGは、比較的少ない光量で
検査を行わなければならないため、パーソナルコンピュ
ータ12のプログラムは、例えば、比較的少ない光量を
指示するデータ0111bを中心とする値を出力ボード
34から出力する。この出力信号はディップスイッチ3
0a〜30cにそれぞれ分配されるが、ディップスイッ
チ30aおよび30cに対応する出力接点R11、R1
2、R13、R14、R31、R32、R33、R34
はオフ状態なのでディップスイッチ30bのみが有効に
なっている。
【0045】そして、ディップスイッチ30bはスイッ
チb0〜b2のみがオンになっているので、前記データ
0111bはそのまま前記信号入力部36に伝えられ
る。また、プログラムが光センサ20の信号により出力
信号を増加させて、1000b以上の値になったときは
その最上位ビットの「1」はディップスイッチ30bの
スイッチb3がオフになっていることから信号入力部3
6には伝わらない。従って、検査光の上限値が制限さ
れ、フイルムFGに対して大量の光を照射してしまうこ
とがない。特に、パーソナルコンピュータ12が誤動作
を起こした場合、光センサ20が故障により異常信号を
出力する場合、作業者が誤操作により間違ったデータ入
力を行った場合等において、出力ボード34がデータ1
000b以上を出力する際にも同様に光量の制限が行わ
れる。
【0046】また、フイルムFGがモニタ42の画面が
発する光により感光してしまうことを防ぐために、モニ
タ42の輝度、光量等を自動的に調整することは前記フ
イルムFRの場合と同様である。
【0047】製造するフイルム50が黄に感光しない種
類のもの(以下、フイルムFYとする。)である場合に
ついて説明する。このフイルムFYは黄以外の光に対し
ては、非常に少ない光量であれば感光しない性質をもつ
ものと仮定すれば、フイルムFYに対して大量の光を照
射することはできない。従って、プログラムは、非常に
少ない光量となる指示値であるデータ0011bを中心
とする値を出力するが、対応するディップスイッチ30
cはスイッチb0およびb1のみがオンとなっており、
上位2ビットに相当するb2およびb3は制限されるの
で、誤操作等によりフイルムFYに大量の光を照射して
しまうことがない。それ以外の動作はフイルムFGの場
合と同様である。
【0048】次に、製造ライン22の速度が低下した場
合の措置について図3および図4を参照しながら説明す
る。
【0049】図4に示すように、製造ライン22に載置
されたフイルム50は、矢印Aの方向に搬送されてお
り、搬送中に発光体18の透過光を光センサ20により
受光することにより検査している。所定の搬送速度で正
常に搬送されているときにはフイルム50は発光体18
により感光してしまうことはないが、何らかの理由によ
り製造ライン22の速度が低下もしくは停止した場合に
は、フイルム50の一部が発光体18によって長時間露
光されてしまうため、感光してしまう。
【0050】そこで、この第1の実施の形態では、速度
検出器24により製造ライン22が動作する速度を検出
するようにしており、その速度に連動して前記接点R0
がオン・オフ動作して発光体18の点灯・消灯を制御し
ている。より具体的には、製造ライン22が、フイルム
50が感光するおそれのない所定の速度以上で動いてい
るときには接点R0はオンであり出力ボード34のトラ
ンジスタ32a〜32dの共通グランド端子32gは制
御電源52のGND端子と接続された状態になるので、
これらのトランジスタ32a〜32dの出力信号は有効
になる(図3参照)。そして、製造ライン22が前記所
定速度以下になったときには、接点R0はオフになりト
ランジスタ32a〜32dは無効になって信号が出力さ
れなくなる。従って、発光体18は消灯するため、フイ
ルム50が感光してしまうことがない。
【0051】なお、接点R0は制御電源52と共通グラ
ンド端子32gの間でなくとも、例えばドライバ16と
発光体18の間に配置するようにしてもよい。
【0052】このように、第1の実施の形態に係る光量
調整装置10においては、光量設定部としてパーソナル
コンピュータ12を採用したので、廉価にシステムを構
成することが可能であり、作業者にとっても操作の習得
が容易である。
【0053】また、フイルム50の種類ごとに、パーソ
ナルコンピュータ12を操作することにより、フイルム
50を検査するための発光体18から出力される光量を
選択することができる。
【0054】さらに、光量制限部14をパーソナルコピ
ュータ12と独立して設けたので、フイルム50に対し
て許容値以上の光量からなる光を照射してしまうことが
ない。さらには、パーソナルコンピュータ12が誤動作
を起こした場合、光センサ20が故障により異常信号を
出力する場合、作業者が誤操作により他のフイルムを指
定した場合等で、出力ボード34が異常値を出力する際
にも光量の制限が行われる。特に、光量制限部14は、
工場内の照明の選択スイッチ26と連動して信号制限の
ためのディップスイッチ30a〜30cを択一的に有効
にするので、フイルム50の種類ごとに光量制限値を設
定できる。
【0055】さらにまた、光量制限部14は、リレー接
点およびディップスイッチ30a〜30cだけからなる
簡易な構造なので、高い信頼性が得られるとともに、デ
ィップスイッチ30a〜30cのスイッチb0〜b3に
より任意の制限値を設定することができる。
【0056】また、製造ライン22が何らかの理由によ
り速度が低下してしまった場合も、検査用の発光体18
は自動的に消灯するように構成したのでフイルム50を
部分的に感光させてしまうことがない。
【0057】そして、モニタ42は工場内の照明の選択
スイッチ26と連動して画面の輝度を自動的に調整する
ので、フイルム50の種類ごとに好適な画面設定がなさ
れてフイルム50が感光することを防止できる。
【0058】次に、第2の実施の形態に係る光量調整装
置10aについて図5および図6を参照しながら説明す
る。
【0059】図5に示すように、この光量調整装置10
aは、第1の実施の形態に係る光量調整装置10からデ
ィップスイッチ30a〜30cを省略して簡素化したも
のであり、光量制限部14を図6に示す光量制限部14
aに置き換えて構成されている。
【0060】光量制限部14aは、トランジスタ32a
〜32dの出力と接続される出力接点R11、R12、
R13、R14、R21、R22、R23、R31、R
32と前記接点R0とを有する。
【0061】各リレー接点は第1の実施の形態と同じも
のであり、また第1の実施の形態で用いていた出力接点
R24、R33、R34は使用しない。
【0062】そして、トランジスタ32aの出力は出力
接点R11、R21、R31の一端に接続されている。
また、トランジスタ32bは出力接点R12、R22、
R32の一端に、トランジスタ32cは出力接点R1
3、R23の一端に、トランジスタ32dは出力接点R
14の一端にそれぞれ接続されている。
【0063】トランジスタ32a〜32dの共通グラン
ド端子32gと制御電源52のGND(0V)端子との
間には前記接点R0が接続されている。
【0064】各出力接点R11、R12、R13、R1
4、R21、R22、R23、R31、R32の他端
側、および光量制限部14a以外の構成は第1の実施の
形態と同様である。
【0065】次に、光量調整装置10aの動作について
説明する。
【0066】前記選択スイッチ26の切換操作、前記パ
ーソナルコンピュータ12および前記プログラムの動作
等に関しては、第1の実施の形態と同様である。
【0067】製造するフイルム50がフイルムFRであ
る場合は、プログラムは比較的大きい光量を指示するデ
ータ1101bを中心とする値を出力ボード34から出
力する。この出力信号は各出力接点にそれぞれ分配され
るが、フイルムFRを製造する際は、出力接点R21、
R22、R23、R31、R32はオフ状態なので、4
ビットのデータは出力接点R11、R12、R13、R
14を介して前記データ1101bはそのまま前記信号
入力部36に伝えられる。また、プログラムが光センサ
20による受光信号により前記データを増減させて、例
えばデータ1111b〜1011bの間で変動することが
あっても、この信号はなんら制限されることなく信号入
力部36に伝えられ、そのデータに応じたPWM制御が
行われる。
【0068】次に、製造するフイルム50がフイルムF
Gである場合は、プログラムは比較的少ない光量を指示
するデータ0111bを中心とする値を出力ボード34
から出力する。このデータは各出力接点にそれぞれ分配
されるが、フイルムFGを製造する際は、出力接点R1
1、R12、R13、R14、R31、R32はオフ状
態なので、4ビットのデータは出力接点R21、R2
2、R23を介して前記データ0111bはそのまま前
記信号入力部36に伝えられる。
【0069】また、プログラムが光センサ20の信号に
より出力信号を増加させて、1000b以上の値になっ
たときは、その最上位ビットの「1」は接続先がないの
で信号入力部36には伝わらない。従って、フイルムF
Gに対して大量の光を照射してしまうことがない。さら
には、パーソナルコンピュータ12が誤動作を起こした
場合、光センサ20が故障により異常信号を出力する場
合、作業者が誤操作により赤のフイルムFRを指定した
場合等で、出力ボード34がデータ1000b以上を出
力する際にも同様に光量の制限が行われる。
【0070】製造するフイルム50がフイルムFYであ
る場合は、プログラムは非常に少ない光量となる指示値
であるデータ0011bを中心とする値を出力ボード3
4から出力する。この出力信号は各出力接点にそれぞれ
分配されるが、フイルムFYを製造する際は、出力接点
R11、R12、R13、R14、R21、R22、R
23はオフ状態なので、下2ビットの信号は出力接点R
31、R32を介して前記データ0011bはそのまま
前記信号入力部36に伝えられる。そして、このデータ
が0100b以上になったときは、上位2ビットに対応
する接続先がないので信号入力部36には伝わらない。
よって、フイルムFGの場合と同様の効果が得られる。
【0071】このように、第2の実施の形態に係る光量
調整装置10aにおいても、第1の実施の形態と同様の
効果を得ることができる。さらに、ディップスイッチが
不要であり、リレー接点の数も少なくてよいことからシ
ステムを簡素化することができる。
【0072】なお、この発明に係る光量調整装置は、上
述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱するこ
となく、種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光量
調整装置によれば、光量制限部を光量設定部と独立して
設けたので、光量設定部が誤動作を起こした場合、作業
者が誤操作により光量設定ミスを行った場合等において
も、光量が適切な範囲内に制限される。また、光量制限
部は、工場内の照明の選択スイッチと連動して制限値を
自動設定されるため、適切な制限値の範囲内で光を物体
に照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光量調整装置全体の回
路構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る光量調整装置の選択ス
イッチ、照明、リレーおよびモニタの回路構成を示すブ
ロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係る光量調整装置の光量制
限部を示す説明図である。
【図4】フイルムが製造ラインにより搬送されている状
態を示す説明図である。
【図5】第2の実施の形態に係る光量調整装置全体の回
路構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態に係る光量調整装置の光量制
限部を示す説明図である。
【図7】従来の技術に係る光量調整装置の回路構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10、10a…光量調整装置 12…パーソナル
コンピュータ 14、14a…光量制限部 16…ドライバ 18…発光体 20…光センサ 22…製造ライン 24…速度検出器 26…選択スイッチ 30a〜30c…
ディップスイッチ 34…出力ボード 42…モニタ 48…本体 50…フイルム 52…制御電源 LR、LG、LY
…照明 R0…接点 R11、R12、R13、R14、R21、R22、R
23、R24、R31、R32、R33、R34…出力
接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA41 AB20 BA06 BC01 CB02 DA06 EA14 EB01 2H023 BA07 EA00 3K073 AA13 AA50 AA54 AA62 BA26 BA34 CA01 CJ14 CJ17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光体から出力される光の量を設定する光
    量設定部と、 前記発光体と前記光量設定部とを接続する信号線上に配
    された光量制限部とを有し、 前記光量制限部は、前記光量設定部が出力する光量設定
    信号を制限することにより、前記発光体から出力される
    光の量を制限することを特徴とする光量調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光量調整装置において、 前記光量制限部は、前記光量設定信号の制限値を設定す
    る制限値設定部を有することを特徴とする光量調整装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光量調整装置において、 前記光量制限部は、前記光量設定信号の複数の制限値を
    切換可能な複数の切換手段を有することを特徴とする光
    量調整装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光量調整装置において、 前記切換手段は、他の装置の選択スイッチに連動して切
    り換えられることを特徴とする光量調整装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の光量調整装置において、 前記光量設定部は、前記光の量を設定するためのモニタ
    を有し、前記他の装置の選択スイッチに連動して前記モ
    ニタの輝度が調整されることを特徴とする光量調整装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の光量
    調整装置において、 前記発光体から出力される光が照射される物体の移動速
    度を検出する速度検出器を備え、 前記光量制限部は、前記速度検出器により前記移動速度
    が所定速度以下であることを検出したとき、前記発光体
    を消灯させることを特徴とする光量調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012178354A (ja) * 2012-04-27 2012-09-13 Sharp Corp 照明装置
KR20220159644A (ko) * 2021-05-26 2022-12-05 그린정보통신(주) 반도체 공정의 웨이퍼 결함 검출 시스템

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