JP7073392B2 - 弾性波素子 - Google Patents

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    • H03H9/25Constructional features of resonators using surface acoustic waves

Description

本発明は、弾性波素子に関する。
従来より、共振子や帯域フィルタとして弾性波素子が用いられており、近年はより高周波数の周波数帯に対応することが求められている。このような状況の中、圧電薄膜を用いた弾性波装置が提案されている。例えば、国際公開2012/073871号では、凹部を設けた支持層と、この凹部上に至るように配置された圧電薄膜と、圧電薄膜上に形成されたIDT電極とを備える弾性波装置が提案されている。
近年、通信機器の高周波化への要求はさらに高まり、別の手法により高周波化を実現できる弾性波素子の提供が求められている。
本開示の弾性波素子は、IDT電極と圧電層と基板とを備える。IDT電極は、複数の電極指を含む。圧電層は、上面に前記IDT電極が位置しており、前記複数の電極指の繰り返し間隔の2倍で定義される波長をλとすると0.5λ未満の厚みであるタンタル酸リチウム単結晶からなり、そのオイラー角が(φ,θ,ψ)=(90±0.5,90±1,20~50)である。基板は、横波音速V(m/s)が5800m/s以上であり、前記圧電層の下面に接合された第1面を備える。
上記構成によれば、高周波数化に対応した弾性波素子を提供することができる。
本開示にかかる弾性波素子の断面図である。 IDT電極の構造を示す上面図である。 図3(a),図3(b)はそれぞれ、本開示に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 図4(a),図4(b)はそれぞれ、圧電層のオイラー角を変化させたときの弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 図5(a),図5(b)はそれぞれ、参考例に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 図6(a),図6(b)はそれぞれ、参考例に係る弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 圧電層のオイラー角と厚みと電極厚みとを変化させたときの弾性波素子の周波数特性が良好な領域を示す等高線図である。 図8(a),図8(b)はそれぞれ、弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 図9(a),図9(b)はそれぞれ、弾性波素子の周波数特性を示す線図である。 図1に示す弾性波素子の変形例の断面図である。 図11(a)~図11(d)はそれぞれ、図1に示す弾性波素子の変形例にかかる周波数特性を示す線図である。 図1に示す弾性波素子の変形例にかかる周波数特性を示す線図である。 図1に示す弾性波素子の変形例を示す断面図である。 圧電層の厚みと共振周波数との関係を示す線図である。 容量部の配列方向とスプリアスの最大強度との関係を示す線図である。 支持基板のオイラー角および容量部の配列方向とスプリアスの最大強度との関係を示す等高線図である。 図17(a)~図7(c)は、図1に示す弾性波素子の変形例の各構成を示す分解上面図である。 圧電層の厚みと共振周波数との関係を示す線図である。 圧電層の厚みと共振周波数との関係を示す線図である。
以下、本開示の弾性波素子の一例を図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態の弾性波素子1(SAW素子1)は、図1に示すように、支持基板10と基板20と圧電層30とIDT電極4とを備える。支持基板10、基板20、圧電層30はこの順に積層されている。
支持基板10は、その上部に位置する基板20と圧電層30とを支持するものであり、その強度があれば材料は限定されない。例えば、セラミック基板や有機基板、水晶やサファイアなどの誘電体基板、圧電基板、半導体基板等を例示でき、後述の圧電層30と同じ材料系からなる基板としてもよいし、多層基板としてもよい。この例では、単結晶のシリコン基板を用いている。
支持基板10としてシリコン基板を用いる場合には、後述する圧電層30の材料よりも熱膨張係数が小さい。このため、温度変化が生じると圧電層30に熱応力が生じ、この際、弾性定数の温度依存性と応力依存性とが打ち消し合い、ひいては、SAW素子1の電気特性の温度変化が低減(温特補償)される。
支持基板10の厚みは特に限定されないが、例えば100μm~250μm程度としてもよい。支持基板10から後述の基板20,圧電層30,IDT電極4の順に厚みが小さくなっている。
基板20は、第1面20Aと第1面20Aに対向する第2面20Bとを備える。そして、第2面20Bを支持基板10の上面に接合し、第1面20Aを圧電層30の下面に接合している。この例では、第1面20Aと圧電層30とおよび第2面20Bと支持基板10とは共に直接接合されているがこの限りではない。特に、基板20が後述のIDT電極4の電極指41の繰り返し間隔Pt1の2倍で定義される波長λ以上の厚みを備える場合には、基板20と支持基板10との間には接合層等を介して接合されていてもよい。
基板20は、横波音速が5800m/s以上の材料で構成される。このような材料としては、窒化アルミ(AlN),窒化チタン(TiN),窒化珪素(Si)、炭化珪素(SiC)、サファイア、アルミナ、窒化ホウ素(BN)、ダイアモンド、ダイアモンドライクカーボン(DLC)等を例示できる。
基板20の厚みは例えば0.8λ以上とする。より好ましくは1λ以上とする。基板20の厚みの上限は特にないが、基板20を薄膜プロセス等で形成する場合には、成膜性等を考慮して10λ以下としてもよい。
基板20の第1面20Aには圧電層30が位置している。言い換えると、基板20と圧電層30とは、直接的または間接的に接合されている。圧電層30は0.35λ未満の厚みのタンタル酸リチウム単結晶(LiTaO:以下LTと略することがある)からなる。そして、そのオイラー角(φ,θ,ψ)が(90°±0.5°,90°±1°,20°~50°)となっている。
そして、圧電層30の上面には、IDT電極4が位置している。IDT電極は弾性表面波を励振するものであり、図2に示すように、例えば、一対の櫛歯状電極40A,40Bからなる共振子を構成している。櫛歯状電極は、複数の電極指41を備えている。そして、一方の電位に接続された電極指41Aと他方の電位に接続された電極指41Bとを互い違いに交差するように配列されており、この電極指41の配列方向に沿ってSAWが伝播する。この電極指41A・41Bの幅の中心間の間隔をピッチPt1とする。なお電極指41の幅はw1とし、その厚みはsとする。
このようなIDT電極4を構成する材料としては、Al-Cu合金等を例示できる。厚みは、SAWの励振効率や、LT基板との電気機械結合係数等を考慮して決定される。また、IDT電極4は、複数の電極層の積層体としてもよい。
IDT電極4はその酸化を低減するためにその上面に保護層6が位置している。保護層6の材料としては、酸化シリコン、窒化シリコン等の無機絶縁材料を例示できる。
上述の構成を備えるSAW素子1について、共振特性をシミュレーションした結果を図3に示す。図3(a)は周波数に対するインピーダンス特性であり、図3(b)は位相特性を示している。図3(a)において、横軸は周波数(単位:MHz)、縦軸はインピーダンス(単位:Ω)を示している。図3(b)において、横軸は周波数(単位:MHz)、縦軸はインピーダンス位相(単位:°)を示している。
シミュレーションのモデル1の基本構成は以下の通りとした。
<モデル1>
電極指41の材料:Al-Cu1%添加合金
電極指41の厚み:0.07λ
電極指41のピッチ:1μm(λ=2μm)
電極指41の本数:100本
電極指41の交差幅:10λ
圧電層30の材料:LiTaO
圧電層30のオイラー角:(φ,θ,ψ)=(90°,90°,30°) (Xカット基板/30°Y伝播に相当)
圧電層30の厚み:0.25λ
基板20の材料:AlN
基板20の厚み:2λ
支持基板10の材料:Si
支持基板10の厚み:250μm
なお、圧電層には適当な伝播ロスを仮定しており、若干のロスがある状態の共振子特性が示されている。
従来の最も一般的なSAW素子は、圧電層30として、1λ以上の厚みを有する42°回転Y-X伝播のLT基板を、そのオイラー角が(0,-48,0)の状態で用いている。この場合には、電極指41のピッチが1μmの場合には共振周波数は2GHz程度である。これに対して、SAW素子1によれば、従来のSAW素子と圧電層30の厚み、オイラー角を変更することで、図3に示す通り、モデル1では、電極指41のピッチが1μmであっても共振周波数を3.05GHzとすることができることが確認された。
なお、モデル1は、共振周波数にλを乗じた値(音速)は、6000m/sである。このことから、従来のSAW素子に用いられているモードの弾性波よりも速いモードの弾性波を用いて共振子として機能していることが確認できる。
さらに、図3の波形より、Δfが従来のSAW素子に比べ同等以上の広さを有しており、かつ、共振周波数と反共振周波数との間にバルク波スプリアスも存在しておらず、周波数特性に優れた、損失の少ないSAW素子1を提供できることを確認した。
モデル1は、上述のオイラー角からφは±1°,θは±2°の角度範囲で変更しても従来のSAW素子に比べ、高周波数で、かつ、ロスの少ないSAW素子1を提供できることを確認した。
図4に、モデル1において、圧電体のオイラー角φ、θを変化させた場合の共振子のインピーダンス波形の変化を示す。横軸は周波数(単位:MHz)、縦軸はインピーダンス(単位:Ω)である。なお、図4では、見やすいように各インピーダンス波形の横軸周波数を適宜シフトさせている(実際は、共振周波数は全てほぼ同じになる)。
図4から分かるように、φ、θが上記範囲から外れた場合には、共振~反共振の近傍にスプリアスが発生してしまう。具体的には、上記のオイラー角から、φは±1°、θは±2°ずらしたときに反共振周波数の近傍に小さなスプリアスの発生を確認している。このことから、上記のオイラー角から、φは±1°、θは±2°を超えて変化させた場合にはスプリアスの影響が大きくなる。一方で、上記のオイラー角からφは±0.5°、θは±1°の範囲ずらしたときにはスプリアスの発生は確認されなかった。以上より、上述のオイラー角からφは±0.5°,θは±1°の範囲とすることで高い周波数特性を備えることができる。
また、上述のオイラー角のうちψは20°~50°の範囲で従来のSAW素子に比べ、高周波数で、かつ、ロスの少ないSAW素子1を提供できるが、より詳細には、電極の厚みと圧電層の厚みと関係して適切な範囲がある。この範囲に関しては後述する。
また、SAW素子1によれば、圧電層30の下面全体に基板20が位置していることにより、取扱いが容易であり、かつ、信頼性の高いものとすることができる。
なお、基板20をSAW素子1で実現する共振子の共振週数帯よりも高いカットオフ周波数を有する材料とすることで、基板20側への漏洩を低減し、ロスの少ないSAW素子1を提供することができる。具体的には、この例で基板20として用いるAlNのカットオフ周波数は3.3GHzである。このため、図3(b)に示すように、3.3GHz未満の領域においてはロスの少ない共振子とすることができる。なお、AlNの厚みが薄くなった場合には、一部の音響波が支持基板10へ到達し、漏洩する。このため、基板20の厚みは少なくとも0.8λ以上、好ましくは1λ以上が必要である。また、基板20と圧電層30の間には、密着層や、特性を調整するための調整層が挿入されていても良い。
また、モデル1の圧電層30のオイラー角(φ,θ、ψ)=(90°,90°,30°)は、XカットLT-30°Y伝播の基板を用いていることとなる。このため、基板20の材料等により縦方向の漏洩を低減することはできるが、横方向の漏洩が生じる虞がある。このため、IDT電極4にダミー電極を設けたり、ダミー電極と電極指41との交差領域とにおいて音速を異ならせたりしてもよい。また、パワーフローの方向にIDTを傾けて配置しても良い。また、電極指41の交差幅を徐々に変化させる「アポタイズ型」としてもよい。
なお、この例では、基板20を1λとし、その下面にSiからなる支持基板10を設けている。このような構成とすることで、熱膨張係数の小さいSiによる熱応力が圧電層30にかかるため、温度変化によっての特性変化を低減したSAW素子1とすることができる。
<インピーダンス特性と圧電層30のオイラー角、厚み、電極4の厚みとの相関>
SAW素子1のインピーダンス特性は、圧電層30のオイラー角、厚み、電極4の厚みによって変化する。例えば、モデル1について、圧電層30のオイラー角を(90°,90°,30°)固定とし、圧電層30の厚みを0.2λまで薄くした場合のインピーダンス特性を図5に示す。図5(a)は周波数に対するインピーダンス特性を示す線図であり、縦軸はインピーダンス(単位:Ω),横軸は周波数(単位:MHz)を示している。また、図5(b)は周波数に対する位相特性を示す線図であり、縦軸は位相(単位:°)、横軸は周波数(単位:MHz)である。この場合、反共振付近のインピーダンス位相特性が、-90°よりも盛り上がっている。これは、この周波数領域で大きなロスが発生していることを示している。
また、圧電層30の厚みを0.35λまで厚くした場合のインピーダンス特性を図6に示す。図6(a),図6(b)は図5(a),図5(b)に相当する図面である。この場合には、反共振よりも高周波側に、大きなスプリアス振動が発生している。
このように、圧電層30の厚みには適切な範囲があり、かつ、その範囲は圧電層30のオイラー角、電極4の厚みと関係している。
図7は、圧電層30のオイラー角のψを変化させたときに、圧電層30の厚みと電極4の厚みに対するインピーダンス特性変化をシミュレーションした結果である。図7の各グラフにおいて、横軸は電極4の厚み、縦軸は圧電層30の厚みであり、ψごとにインピーダンス波形の良いパラメーターの領域(R1)を塗りつぶしたものである。
また、図7でSPと示された領域は図6に示すように大きなスプリアス振動が発生する領域である。また、LSと示された領域は図5に示すようにインピーダンス特性に大きなロスが発生する領域である。この領域を除いた、塗りつぶし領域R1が、良好なインピーダンス特性となる範囲である。
なお、図7において領域R1は、濃色部と淡色部とが存在する。いずれも良好なインピーダンス特性を示しているが、製造のばらつき等を考慮して領域R1のうち濃色部の領域となるように、ψ,電極4の厚み,圧電層30の厚みを調整してもよい。
ここで、図7について詳述する。図7において、ψが±2°変動してもR1領域は同様であることを確認している。また、図7において、ψは10°刻みで表示しているが、その中間の角度の場合には以下の通り判断する。すなわち、1つの角度と、その次の水準の角度と(例えばψ=20°のときと、ψ=30°のとき)の両方において、領域R1内にある電極厚みと圧電層30の厚みとの組み合わせは、隣り合う水準のψの角度間(例えば20°≦ψ≦30°)のいずれの角度の場合もR1領域にあるものとする。逆に、一方の角度の場合には領域R1内であるが、次の水準の角度の場合には領域R1の範囲外にあるような電極厚みと圧電層30の厚みとの組み合わせは、隣り合うψの角度間においては領域R1外にあるものとする。具体例として、モデル1の電極厚み:0.07λ、圧電層30厚み:0.25λの組み合わせの場合には、ψが-10°~60°のいずれ場合であってもR1領域内に位置する。また、電極厚み:0.07λ、圧電層厚み:0.2λの組み合わせの場合には、ψ=20°±2°のときは領域R1内であるが、ψ=30°±2°の場合には領域R1外であるため、23°≦ψ≦27°においても領域R1外であるものと推定する。
上述したように、SAW素子1のインピーダンス特性は、オイラー角のφやθに対しては少しの変化でスプリアスが現れてしまうが、図7からわかるように、ψを変化させてもそれほど大きくは変わらない。しかし、ψが大きく変わると、共振周波数fr、周波数差df(反共振周波数fa-共振周波数fr)が変化する。
図8(a),図8(b)に、モデル1のパラメーターで圧電層30の厚みを0.25λに固定し、電極4の厚みを変えたときのfrとdfの変化を、各ψについてプロットしたものを示す。図8において、横軸は周波数(単位:MHz)、縦軸はインピーダンス(単位:Ω)である。
図8から、fr、dfともにψ=30°~40°付近で最大値になることが分かる。ψがそれよりも小さいか、大きくなると、fr、dfともに小さくなる。fr、dfともに大きいほうが特性では有利になるため、ψは20°から50°が望ましい。特に望ましい範囲は25°~40°である。また、電極4の厚みを薄くしたほうが、fr、dfともに大きくなるが、電極4の厚みを薄くしすぎると電気抵抗が大きくなってロスが大きくなる。このため、電極4の厚みは0.05λ~0.08λが望ましい。
図9(a),図9(b)に、モデル1のパラメーターで電極4の厚みを0.07λに固定し、圧電層30の厚みを変えたときのfrとdfとの変化を、各ψについてプロットしたものを示す。図9において、横軸は周波数(単位:MHz)、縦軸はインピーダンス(単位:Ω)である。
図8と同様に、fr、dfともにψ=30°~40°付近で最大値になることが分かる。また、圧電層30の厚みを薄くしたほうがfrは大きくなる一方で、dfはわずかに小さくなる。また、圧電層30の厚みを薄くしすぎると強度が低下して信頼性が劣化したり、要求される加工精度が高くったりする等の問題が発生するため、圧電層30の厚みは0.225λ~0.3λが望ましい。
<変形例>
上述の例では、支持基板10を有するSAW素子1について説明したが、基板20の厚みには電気特性上の上限は無いため、基板20を厚くして支持基板10としての機能をもたせることで、支持基板10は省略されても良い。
例えば、図10に示すように基板20が50μm~250μm程度の厚みを有するAlN基板、サファイア基板等を用いてもよい。また、基板20と圧電層30の間には、密着層や、特性を調整するための調整層が挿入されていても良い。
<変形例2>
上述の例では、支持基板10と基板20との組み合わせ例については言及していないが、支持基板10をサファイア単結晶として、基板20をAlNとしてもよい。この場合には、支持基板10と基板2とが共にAl系材料となる。従って、支持基板10と基板20とを貼り合せて接合するときには、接合界面のミスマッチを低減することができるので、弾性波の損失を低減することができる。また、強固な接合を実現することができるので信頼性を高めることができる。また、支持基板10上に基板20を成膜して形成する場合には、同じ材料系のため、界面のミスマッチを低減するとともに、成膜する膜品質を高めることができ、弾性波の損失を低減することができる。
<変形例3>
上述の例では、基板20をAlNとした例を説明したが、基板20をSiCとしてもよい。SiCはカットオフ周波数が高いため、図3,図5等で確認された反共振周波数よりも高周波数側におけるロスの発生を低減することができる。具体的には3000MHzの共振に対して3800MHz近傍までフロアレベルの上昇は確認されなかった。
基板20としてSiCを用いた場合のSAW素子1のインピーダンス特性と圧電層30のオイラー角、電極4の厚みとの相関をシミュレーションした。具体的には、圧電層30は、厚みを0.3λ,0.5λの2水準、オイラー角を(86°~94°,86°~94°,-10°~70°)とし、電極4の厚みを、0.04λ~0.08λとし、周波数特性をシミュレーションした。
その結果、圧電層30のオイラー角のうち、φとθとについては図4と同様にφ=90°±0.5°,θ=90°±1°とすることで共振点近傍にスプリアスのない波形を得ることができる。
圧電層30のオイラー角のうちψは、変化させた場合もスプリアスの位置,強度等に大きな特性の変化はなかった。ただし、ψ=20°以上30°以下の場合に他の伝播角に比べdfが大きくなっていた。
次に、電極4の厚みを変化させてfr,スプリアスの位置と大きさを確認した結果、frとスプリアスの大きさについては電極4の厚みの影響は確認されなかった。ただし、スプリアスの位置は電極4の厚みが薄い程高周波数側にシフトしていく様子を確認した。その結果より、電極4の厚みは0.04λ~0.08λとしてもよい。0.04λ以上とすると電極としての抵抗が悪化することなく共振特性を得ることができる。0.08λ以下とすると、スプリアスの位置が約3500MHzとなり反共振周波数よりも高周波側においてロスが悪化することなく共振特性を得ることができる。
上述のシミュレーションは、SiCとして単結晶基板を用い、第1面20Aが(0001)面となっている場合を例に説明したが、セラミックのSiC基板を用いても、fr、df、スプリアスの位置および強度、ロス等に違いは見られなかった。また、この単結晶SiC基板およびセラミックのSiC基板双方において、SAWの伝播方向に対して面方向に回転させた場合(SiC基板のψを回転させた場合)においても特性の変化は確認されなかった。すなわち、SAW素子1において、基板20としてSiCを用いる場合には、基板の結晶性を含む各種パラメータに強く影響されることなく安定した特性のSAW素子1を提供することができる。
なお、SiCは半導体であり、一般的には導電性を持つ。導電性が大きくなると、SAW特性に影響が出るため、SiC基板の導電率は高いほうが良い。具体的にはSiC基板の導電率は1kΩcm以上としてもよい。
<変形例4>
上述の例では、基板20をAlNとした例を説明したが、基板20をサファイアとしてもよい。基板としてサファイアを用いた場合のSAW素子1のインピーダンス特性と圧電層30のオイラー角、電極4の厚みとの相関をシミュレーションした。具体的には、圧電層30は、厚みを0.3λ,0.5λの2水準、オイラー角を(86°~94°,86°~94°,-10°~70°)とし、電極4の厚みは、0.04λ~0.08λとし、それぞれの条件を組み合わせて周波数特性をシミュレーションした。その結果、AlN,SiCと同様に、スプリアス、ロスを低減して3GHzの共振を得ることを確認し、さらに、φ,θに対する特性変化も同様の傾向であることを確認した。
図11(a),(b)に、基板20をサファイアとした場合の周波数特性を示す。また、参考例として図11(c),(d)に基板20をアルミナとした場合の周波数特性を示す。図11(a),(c)において、横軸は周波数を、縦軸はインピーダンスを示している。図11(b)、(d)において、横軸は周波数を、縦軸は位相を示している。この図からも明らかなように、基板20をサファイアとした場合には、アルミナに比べてカットオフ周波数が高くなり、反共振周波数よりも高周波数側において(具体的には、3300MHz付近)もロスの発生を低減できていることを確認した。
このように、同じ材料系であってもサファイアとアルミナとで周波数特性に差が生じた。これは、サファイアの異方性が原因である可能性がある。このため、サファイアのオイラー角を変化させて周波数特性を確認した。その結果、サファイアのオイラー角を(90°,90°,140°~160°)としたときにスプリアスの発生を低減するとともに、カットオフ周波数を十分高周波数側に位置させることができることを見出した。
図12に、圧電層30を、厚みを0.3λ,オイラー角(90°,90°,30°)とし、基板20のオイラー角を(90°,90°,120°~170°)と変化させた場合の周波数特性を示す。上段はインピーダンス特性を示し、下段は位相特性を示す。
図12からも明らかなように、サファイアのオイラー角においてψが140°未満もしくは160°を超える場合には、カットオフ周波数が低周波数側にシフトし反共振周波数の高周波数側におけるロスが悪化する。また、ψが130°以下となるとスプリアスが大きくなりロスを生じる虞がある。以上より、基板20としてサファイア基板を用いる場合には、(90°,90°,140°~160°)やそれと等価な面(例えば、(90°,90°,-20°~-40°))とすることで、反共振周波数の高周波数側においてもロスを低減したSAW素子1を提供することができることが分かった。なお、サファイアにおいて、ψ,θ,ψともに±1°の誤差は許容するものとする。
次に、圧電層30のオイラー角とサファイアのオイラー角との相対角度を変化させたときの周波数特性をシミュレーションした。具体的にはサファイアのオイラー角のψを140°,150°,160°とし、圧電層30のオイラー角のψを20°,30°,40°としてシミュレーションを行なった。その結果、圧電層30のオイラー角によらず、ロスの小さいSAW素子1を提供することのできるサファイアのオイラー角は(90°,90°,150°)であることを確認した。その中でも、圧電層30のオイラー角のψを30°としたときにはスプリアスの発生を低減できることを確認した。
<変形例5>
上述の例では、圧電層30と基板20とが直接接合された場合を例に説明したが、図13に示すように、中間層50を介在させてもよい。中間層50は、圧電層30を伝播する弾性波の音速が圧電層30および基板20よりも小さい材料からなる。このような材料は、例えば、SiOである。また、その厚みは圧電層30に比べ薄く、例えば、0.08λ~0.1λとしてもよい。
音速の遅い中間層50を設けることで、圧電層30を伝播する弾性波の振動が中間層50に多く移動する。その結果、弾性波の音速が低くなる。ここで、圧電層30は厚みが薄くなるほど共振周波数が高周波数側にシフトする。これに対して、中間層50がある場合には、圧電層30の厚みが薄くなるほど中間層50に弾性波が移動し、その結果、音速が遅くなり共振周波数が低くなる。このように、圧電層30が薄くなることで共振周波数が高周波数化する効果と、圧電層30が薄くなることで共振周波数が低周波数化する効果とが互いに相殺しあう。その結果、圧電層30の膜厚が変化しても共振周波数が変動しない、ロバスト性の高い弾性波素子1を提供できるものとなる。
図14に、基板20がAlN、中間層50の厚みが0.025λ,0.05λ,0.075λ,0.1λ,0.125λ,0.15λ,0.175λのときに、各圧電層30の厚みと共振周波数(a)と反共振周波数(b)の値との相関をシミレーションした結果を示す。なお、周波数は圧電層30の厚みが0.35λ(0.7p)、中間層50の厚み0.025λ(0.05p)の時の値で規格化されている。また、膜厚はIDT電極のピッチp(=0.5λ)で規格化されている。圧電層30の厚みが0.2λ~0.35λの範囲においては、中間層50の厚みを0.075λ~0.125λとすることで圧電層30の厚みが変化してもfrの値を一定とすることができることを確認した。また、図18に基板20がサファイア単結晶の時、図19に基板20がSiCの時の同様の結果を示したが、図14に示したAlNの場合とほぼ同様の結果となった。
<変形例6>
SAW素子1は、IDT電極4に並列に接続される容量部60を備えていてもよい。容量部60により、dfを小さくすることができるので、所望のdfを備えるよう調整することができる。このような容量部60をIDT電極4と同様のインターディジタル型の電極で形成する場合には、容量部の電極指43(容量部電極指43)の繰り返し配列方向D1を、共振子として機能するIDT電極4の電極指41の配列方向D2と異ならせてもよい。このような構成とすることで、容量部60による共振の影響を低減することができる。さらに、支持基板10としてSi(111)面を用いる場合には、図15に示すように、配列方向D1を-60°±5°,60°±5°とすると、frよりも高周波数側に位置するスプリアスの最大強度を低くすることができる。
ここで、Siの(111)面はオイラー角で表わすと(-45°,-54.7°,ψ)となる。ここで、ψを変化させたときの、スプリアスの最大強度をシミュレーションした。その結果を図16に示す。図16において、横軸は配列方向D1,縦軸はψであり、スプリアスの最大強度を等高線で示している。図16からも明らかなように、支持基板10のψを0°~20°、40°~140°、160°~180°とした場合にスプリアス強度を小さくすることができる。
図17に変形例5の構成において、変形例6の支持基板10および容量部60を設けたときの、配列方向D2(SAW伝播方向)と、圧電層30,基板20,支持基板10のオイラー角との関係および容量部60の配列方向D2との関係を示す図である。図17(a)は圧電層30を上面からみた図であり、図17(b)は基板20を上面からみた図であり、図17(c)は支持基板10を上面からみた図である。図17(a)には、圧電層30上に配置されるIDT電極4および容量部60の配置関係を示す模式図も図示している。
このような関係とすることで、基板20のカットオフ周波数を高くして、反共振周波数よりも高周波数側において損失を少なくするとともに、反共振周波数よりも高周波数側に発生するスプリアスの強度も低減することができる。
なお、このような容量部60の配列方向D1と支持基板10のオイラー角との関係は、圧電層30と支持基板10との間に基板20がある場合もない場合も同様であることを確認している。
1:弾性波素子
20:基板
30:圧電層
4:IDT電極
41:電極指

Claims (10)

  1. 複数の電極指を含むIDT電極と、
    上面に前記IDT電極が位置しており、前記複数の電極指の繰り返し間隔の2倍で定義される波長をλとすると0.35λ未満の厚みである、タンタル酸リチウム単結晶からなり、そのオイラー角が(90±0.5,90±1,20~50)である圧電層と、
    厚みがλ以上であり、横波音速V(m/s)が5800m/s以上であり、前記圧電層の下面に直接または間接的に接合された第1面を備える単層の基板と、を備え、
    前記基板は、前記第1面と対向する第2面を備え、前記第2面に直接または間接的に接合された支持基板をさらに備え、
    前記圧電層の厚みと、前記IDT電極の厚みとの関係が、図7に濃色部及び淡色部の塗りつぶしで示す範囲R1にある、
    弾性波素子。
  2. 前記基板は、窒化アルミ、窒化チタン、窒化珪素、炭化珪素、サファイア、ダイアモンド、窒化ホウ素、ダイアモンドライクカーボンのいずれかからなり、その厚みが1λ以上である、請求項1に記載の弾性波素子。
  3. 前記圧電層の厚みが、0.225λ~0.3λである請求項1又は2に記載の弾性波素子。
  4. 前記IDT電極の厚みが、0.05λ~0.08λである請求項1乃至のいずれかに記載の弾性波素子。
  5. 前記支持基板はシリコンであり、前記圧電層、前記基板、前記支持基板の順に厚みが厚くなる、請求項に記載の弾性波素子。
  6. 前記圧電層と前記基板との間に、前記圧電層および前記基板に比べ前記横波音速が小さい材料からなり、厚み0.075λ以上0.125λ以下の中間層を含む、請求項1乃至のいずれかに記載の弾性波素子。
  7. 前記中間層は、二酸化ケイ素膜である請求項記載の弾性波素子。
  8. 前記基板は、前記第1面と対向する第2面を備え、
    前記第2面に直接または間接的に接合されたシリコンである支持基板を備え、
    前記IDT電極に並列に接続された、複数の容量部電極指を含むインターディジタル型の容量部を含み、前記容量部電極指の配列方向は、前記IDT電極の前記電極指の配列方向に対して60°±5°もしくは-60°±5°の角度をなしている、請求項1に記載の弾性波素子。
  9. 前記支持基板のオイラー角は、(-45,-54.7,ψ)であり、ψは0~20°、40~140°および160~180°のいずれかである、請求項に記載の弾性波素子。
  10. 支持基板の厚みは、100μm~250μmである、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の弾性波素子。
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