JP7073253B2 - アフィニティークロマトグラフィーにおける宿主細胞タンパク質の低減方法 - Google Patents
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Description
タンパク質、とりわけ免疫グロブリンは、現代の医学的ポートフォリオ(medical portfolio)において重要な役割を果たしている。ヒトに適用するには、治療用タンパク質がいずれも明確な基準を満たす必要がある。ヒトにとっての生物製剤の安全性を保証するには、とりわけ、生産プロセス中に蓄積する副産物を除去する必要がある。規制上の仕様を満たすには、製造プロセス後に、1つまたは複数の精製段階を行う必要がある。なかんずく、純度、スループット、および収率は、適当な精製プロセスを決定する際に重要な役割を果たす。
(a)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をプロテインAクロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)ヒスチジンを含む水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)プロテインAクロマトグラフィー材料からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産するための方法である。
(a)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を含む試料を用意する段階、
(b)ヒスチジンを含む水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄することを含むプロテインAクロマトグラフィー法/段階によって、ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を精製する段階、
を含む、試料からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を精製するための方法である。
[本発明1001]
ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を精製するために使用されるプロテインAクロマトグラフィーの洗浄段階における、宿主細胞タンパク質の含有量を低減するための、ヒスチジンおよびトリスを含む約6.5以上のpHを有する水溶液の使用。
[本発明1002]
前記水溶液が約10mM~約1000mMのヒスチジンを含む、本発明1001の使用。
[本発明1003]
前記水溶液が約200mMのヒスチジンを含む、本発明1001~1002のいずれかの使用。
[本発明1004]
前記水溶液が約100mM~約1500mMのトリスを含む、本発明1001~1003のいずれかの使用。
[本発明1005]
前記水溶液が約200mMのヒスチジンおよび約1000mMのトリスを含む、本発明1001~1004のいずれかの使用。
[本発明1006]
宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)またはクラスタリンである、本発明1001~1005のいずれかの使用。
[本発明1007]
プロテインAクロマトグラフィーが、低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、本発明1001~1006のいずれかの使用。
[本発明1008]
低伝導率水溶液が約0.5mS/cm以下の伝導率値を有する、本発明1007の使用。
[本発明1009]
低伝導率水溶液が約0.1~約8mMのトリスを含む、本発明1007~1008のいずれかの使用。
[本発明1010]
低伝導率水溶液が約0.05~約2mMのリン酸カリウムを含む、本発明1007の使用。
[本発明1011]
低伝導率水溶液が約7以上のpHを有する、本発明1007~1010のいずれかの使用。
[本発明1012]
ヒトIgG4アイソタイプ抗体が、P-セレクチンに対する抗体、または第IXa因子および第X因子に対する抗体である、本発明1001~1011のいずれかの使用。
[本発明1013]
ヒトIgG1アイソタイプ抗体が、アミロイドベータに対する抗体、またはHer2に対する抗体、またはAng2およびVEGF-Aに対する抗体、またはがん胎児性抗原(CEA)およびCD3に対する抗体である、本発明1001~1011のいずれかの使用。
[本発明1014]
(a)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をプロテインAクロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)ヒスチジンおよびトリスを含む約6.5以上のpHを有する水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)プロテインAクロマトグラフィー材料からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産するための方法。
[本発明1015]
前記水溶液が約200mMのヒスチジンを含む、本発明1014の方法。
[本発明1016]
前記水溶液が約200mMのヒスチジンおよび約1Mのトリスを含む、本発明1014~1015のいずれかの方法。
[本発明1017]
プロテインAクロマトグラフィーが、約0.5mS/cm以下の伝導率値を有する低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、本発明1014~1016のいずれかの方法。
[本発明1018]
宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)またはクラスタリンである、本発明1014~1017のいずれかの方法。
本明細書では、ヒスチジンを含む水溶液によるアフィニティークロマトグラフィー材料の洗浄を含む、改良されたアフィニティークロマトグラフィー法および使用を報告する。
(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgGアイソタイプ抗体をプロテインAクロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)ヒスチジンおよびトリスを含む約6.5以上のpHを有する水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)プロテインAクロマトグラフィー材料からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgGアイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgGアイソタイプ抗体を生産するための方法である。
(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体を含む試料を用意する段階、
(b)ヒスチジンおよびトリスを含む約6.5以上のpHを有する水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄することを含む、プロテインAクロマトグラフィー法/段階によって、ヒトIgGアイソタイプ抗体を精製する段階
を含む、試料からヒトIgGアイソタイプ抗体を精製するための方法である。
(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgGアイソタイプ抗体(を含む溶液)をアフィニティークロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)二重特異性抗体のうちの少なくとも90%がアフィニティークロマトグラフィー材料に結合している状態を保ちつつ、ヒスチジンを含む水溶液で該アフィニティークロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)アフィニティークロマトグラフィー材料からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgGアイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgGアイソタイプ抗体を生産するための方法である。
(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体を含む(緩衝水性)試料を用意する段階、
(b)二重特異性抗体のうちの少なくとも90%がアフィニティークロマトグラフィー材料に結合している状態を保ちつつ、ヒスチジンを含む水溶液でアフィニティークロマトグラフィー材料を洗浄することを含む、アフィニティークロマトグラフィー法/段階によって、ヒトIgGアイソタイプ抗体を精製する段階
を含む、試料からヒトIgGアイソタイプ抗体を精製するための方法である。
(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgGアイソタイプ抗体(を含む溶液)をアフィニティークロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)二重特異性抗体のうちの少なくとも90%がアフィニティークロマトグラフィー材料に結合している状態を保ちつつ、ヒスチジンおよびトリスを含む約6.5以上のpHを有する水溶液で該アフィニティークロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)アフィニティークロマトグラフィー材料からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgGアイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgGアイソタイプ抗体を生産するための方法である。
(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体を含む(緩衝水性)試料を用意する段階、
(b)二重特異性抗体のうちの少なくとも90%がアフィニティークロマトグラフィー材料に結合している状態を保ちつつ、ヒスチジンおよびトリスを含む約6.5以上のpHを有する水溶液でアフィニティークロマトグラフィー材料を洗浄することを含む、アフィニティークロマトグラフィー法/段階によって、ヒトIgGアイソタイプ抗体を精製する段階
を含む、試料からヒトIgGアイソタイプ抗体を精製するための方法である。
(a)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をプロテインAクロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)二重特異性抗体のうちの少なくとも90%がアフィニティークロマトグラフィー材料に結合している状態を保ちつつ、ヒスチジンを含む水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)プロテインAクロマトグラフィー材料からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産するための方法である。
(a)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を含む(緩衝水性)試料を用意する段階、
(b)二重特異性抗体のうちの少なくとも90%がアフィニティークロマトグラフィー材料に結合している状態を保ちつつ、ヒスチジンを含む水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄することを含む、プロテインAクロマトグラフィー法/段階によって、ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を精製する段階
を含む、試料からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を精製するための方法である。
1.アフィニティークロマトグラフィーの洗浄段階における、(特定の)宿主細胞タンパク質の含有量を低減するための、ヒスチジンを含む水溶液の使用。
2.アフィニティークロマトグラフィーがヒトIgGアイソタイプ抗体を精製するために使用される、態様1の使用。
3.アフィニティークロマトグラフィーがヒトIgG4アイソタイプ抗体またはヒトIgG1アイソタイプ抗体を精製するために使用される、態様1~2のいずれか一態様の使用。
4.前記水溶液が約10mM~約1000mMのヒスチジンを含む、態様1~3のいずれか一態様の使用。
5.前記水溶液が約50mM~約400mMのヒスチジンを含む、態様1~4のいずれか一態様の使用。
6.前記水溶液が約100mM~約300mMのヒスチジンを含む、態様1~5のいずれか一態様の使用。
7.前記水溶液が約200mMのヒスチジンを含む、態様1~6のいずれか一態様の使用。
8.前記水溶液が約100mM~約1500mMのトリスをさらに含む、態様1~7のいずれか一態様の使用。
9.前記水溶液が約500mM~約1300mMのトリスをさらに含む、態様1~8のいずれか一態様の使用。
10.前記水溶液が約800mM~約1200mMのトリスをさらに含む、態様1~9のいずれか一態様の使用。
11.前記水溶液がヒスチジンおよびトリスを含む、態様1~10のいずれか一態様の使用。
12.前記水溶液が約50mM~約400mMのヒスチジンおよび約800mM~約1200mMのトリスを含む、態様1~11のいずれか一態様の使用。
13.前記水溶液が約200mMのヒスチジンおよび約1000mMのトリスを含む、態様1~12のいずれか一態様の使用。
14.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、かつ約6.5以上のpHを有する、態様1~13のいずれか一態様の使用。
15.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、かつ約6.5~9.0のpHを有する、態様1~14のいずれか一態様の使用。
16.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、かつ約6.8~7.5のpHを有する、態様1~15のいずれか一態様の使用。
17.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、かつ約7のpHを有する、態様1~16のいずれか一態様の使用。
18.アフィニティークロマトグラフィーが低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、態様1~17のいずれか一態様の使用。
19.低伝導率水溶液が約0.5mS/cm以下の伝導率値を有する、態様18の使用。
20.低伝導率水溶液が約0.03μS/cm~約0.5mS/cmの伝導率値を有する、態様18~19のいずれか一態様の使用。
21.低伝導率水溶液が約0.05μS/cm~約0.35mS/cmの伝導率値を有する、態様18~20のいずれか一態様の使用。
22.低伝導率水溶液が脱イオン水である、態様18~21のいずれか一態様の使用。
23.アフィニティークロマトグラフィーが、プロテインAアフィニティークロマトグラフィー、またはプロテインGアフィニティークロマトグラフィー、または単鎖Fvリガンド(KappaSelect)アフィニティークロマトグラフィーである、態様1~22のいずれか一態様の使用。
24.アフィニティークロマトグラフィーがプロテインAアフィニティークロマトグラフィーである、態様1~23のいずれか一態様の使用。
25.プロテインAアフィニティークロマトグラフィーが、MabSelectSureアフィニティークロマトグラフィー、ProSep vAアフィニティークロマトグラフィー、Mab Capture Aアフィニティークロマトグラフィー、ProSep Ultra Plusアフィニティークロマトグラフィーを含む群から選択される、態様1~24のいずれか一態様の使用。
26.(特定の)宿主細胞タンパク質がチャイニーズハムスター卵巣(CHO)宿主細胞タンパク質である、態様1~25のいずれか一態様の使用。
27.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼである、態様1~26のいずれか一態様の使用。
28.(特定の)宿主細胞タンパク質が、ホスホリパーゼA、ホスホリパーゼB、ホスホリパーゼC、またはホスホリパーゼDである、態様1~27のいずれか一態様の使用。
29.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)である、態様1~28のいずれか一態様の使用。
30.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)またはクラスタリンである、態様1~28のいずれか一態様の使用。
31.低伝導率水溶液がトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)を含有する、態様18~22のいずれか一態様の使用。
32.低伝導率水溶液が約0.1mM~約10mMのトリスを含む、態様18~22のいずれか一態様の使用。
33.低伝導率水溶液が約0.1mM~約8mMのトリスを含む、態様18~22のいずれか一態様の使用。
34.低伝導率水溶液が約0.5mM~約6.5mMのトリスを含む、態様18~22のいずれか一態様の使用。
35.低伝導率水溶液が約2mMのトリスを含む、態様18~22のいずれか一態様の使用。
36.低伝導率水溶液がリン酸カリウムを含有する、態様18~22のいずれか一態様の使用。
37.低伝導率水溶液が約0.05mM~約5mMのリン酸カリウムを含む、態様18~22のいずれか一態様の使用。
38.低伝導率水溶液が約0.05mM~約2mMのリン酸カリウムを含む、態様18~22のいずれか一態様の使用。
39.低伝導率水溶液が約0.5mMのリン酸カリウムを含む、態様18~22のいずれか一態様の使用。
40.低伝導率水溶液が約7以上のpHを有する、態様18~22のいずれか一態様の使用。
41.低伝導率水溶液が約7.5以上のpHを有する、態様18~22のいずれか一態様の使用。
42.低伝導率水溶液が約7~約9.5のpHを有する、態様18~222のいずれか一態様の使用。
43.低伝導率水溶液が約7.5~約8.5のpHを有する、態様18~22のいずれか一態様の使用。
44.低伝導率水溶液が約8のpHを有する、態様18~22のいずれか一態様の使用。
45.少なくとも1つの追加のクロマトグラフィー法/段階が行われる、態様1~44のいずれか一態様の使用。
46.追加のイオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様1~45のいずれか一態様の使用。
47.追加のアニオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様1~46のいずれか一態様の使用。
48.追加のカチオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様1~47のいずれか一態様の使用。
49.追加のアニオン交換クロマトグラフィー法/段階および追加のカチオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様1~48のいずれか一態様の使用。
50.疎水性相互作用クロマトグラフィー法/段階を伴わない、態様1~49のいずれか一態様の使用。
51.ヒトIgG4アイソタイプ抗体が、P-セレクチンに対する抗体、または第IXa因子および第X因子に対する抗体である、態様1~50のいずれか一態様の使用。
52.ヒトIgG1アイソタイプ抗体が、アミロイドベータに対する抗体、またはHer2に対する抗体、またはAng2およびVEGF-Aに対する抗体、またはがん胎児性抗原(CEA)およびCD3に対する抗体である、態様1~52のいずれか一態様の使用。
53.(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgGアイソタイプ抗体をアフィニティークロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)ヒスチジンを含む水溶液で該アフィニティークロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)アフィニティークロマトグラフィー材料からヒトIgGアイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgGアイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgGアイソタイプ抗体を生産するための方法。
54.ヒトIgGアイソタイプ抗体がヒトIgG4アイソタイプ抗体またはヒトIgG1アイソタイプ抗体である、態様53の方法。
55.前記水溶液が約10mM~約1000mMのヒスチジンを含む、態様53~54のいずれか一態様の方法。
56.前記水溶液が約50mM~約400mMのヒスチジンを含む、態様53~55のいずれか一態様の方法。
57.前記水溶液が約100mM~約300mMのヒスチジンを含む、態様53~56のいずれか一態様の方法。
58.前記水溶液が約200mMのヒスチジンを含む、態様53~57のいずれか一態様の方法。
59.前記水溶液が約100mM~約1500mMのトリスをさらに含む、態様53~58のいずれか一態様の方法。
60.前記水溶液が約500mM~約1300mMのトリスをさらに含む、態様53~59のいずれか一態様の方法。
61.前記水溶液が約800mM~約1200mMのトリスをさらに含む、態様53~60のいずれか一態様の方法。
62.前記水溶液がヒスチジンおよびトリスを含む、態様53~61のいずれか一態様の方法。
63.前記水溶液が約50mM~約400mMのヒスチジンおよび約800mM~約1200mMのトリスを含む、態様53~62のいずれか一態様の方法。
64.前記水溶液が約200mMのヒスチジンおよび約1000mMのトリスを含む、態様53~63のいずれか一態様の方法。
65.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約6.5以上のpHを有する、態様53~64のいずれか一態様の方法。
66.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約6.5~9.0のpHを有する、態様53~65のいずれか一態様の方法。
67.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約6.8~7.5のpHを有する、態様53~66のいずれか一態様の方法。
68.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約7のpHを有する、態様53~67のいずれか一態様の方法。
69.アフィニティークロマトグラフィーが低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、態様53~68のいずれか一態様の方法。
70.低伝導率水溶液が約0.5mS/cm以下の伝導率値を有する、態様69記載の方法。
71.低伝導率水溶液が約0.03μS/cm~約0.5mS/cmの伝導率値を有する、態様69~70のいずれか一態様の方法。
72.低伝導率水溶液が約0.05μS/cm~約0.35mS/cmの伝導率値を有する、態様69~71のいずれか一態様の方法。
73.低伝導率水溶液が脱イオン水である、態様69~72のいずれか一態様の方法。
74.アフィニティークロマトグラフィーが、プロテインAアフィニティークロマトグラフィー、またはプロテインGアフィニティークロマトグラフィー、または単鎖Fvリガンド(KappaSelect)アフィニティークロマトグラフィーである、態様53~73のいずれか一態様の方法。
75.アフィニティークロマトグラフィーがプロテインAアフィニティークロマトグラフィーである、態様53~74のいずれか一態様の方法。
76.プロテインAアフィニティークロマトグラフィーが、MabSelectSureアフィニティークロマトグラフィー、ProSep vAアフィニティークロマトグラフィー、Mab Capture Aアフィニティークロマトグラフィー、ProSep Ultra Plusアフィニティークロマトグラフィーを含む群から選択される、態様53~75のいずれか一態様の方法。
77.(特定の)宿主細胞タンパク質がチャイニーズハムスター卵巣(CHO)宿主細胞タンパク質である、態様53~76のいずれか一態様の方法。
78.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼである、態様53~77のいずれか一態様の方法。
79.(特定の)宿主細胞タンパク質が、ホスホリパーゼA、ホスホリパーゼB、ホスホリパーゼC、またはホスホリパーゼDである、態様53~78のいずれか一態様の方法。
80.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)である、態様53~79のいずれか一態様の方法。
81.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)またはクラスタリンである、態様53~80のいずれか一態様の方法。
82.低伝導率水溶液がトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)を含有する、態様69~73のいずれか一態様の方法。
83.低伝導率水溶液が約0.1mM~約10mMのトリスを含む、態様69~73のいずれか一態様の方法。
84.低伝導率水溶液が約0.1mM~約8mMのトリスを含む、態様69~73のいずれか一態様の方法。
85.低伝導率水溶液が約0.5mM~約6.5mMのトリスを含む、態様69~73のいずれか一態様の方法。
86.低伝導率水溶液が約2mMのトリスを含む、態様69~73のいずれか一態様の方法。
87.低伝導率水溶液がリン酸カリウムを含有する、態様69~73のいずれか一態様の方法。
88.低伝導率水溶液が約0.05mM~約5mMのリン酸カリウムを含む、態様69~73のいずれか一態様の方法。
89.低伝導率水溶液が約0.05mM~約2mMのリン酸カリウムを含む、態様69~73のいずれか一態様の方法。
90.低伝導率水溶液が約0.5mMのリン酸カリウムを含む、態様69~73のいずれか一態様の方法。
91.低伝導率水溶液が約7以上のpHを有する、態様69~73のいずれか一態様の方法。
92.低伝導率水溶液が約7.5以上のpHを有する、態様69~73のいずれか一態様の方法。
93.低伝導率水溶液が約7~約9.5のpHを有する、態様69~73のいずれか一態様の方法。
94.低伝導率水溶液が約7.5~約8.5のpHを有する、態様69~73のいずれか一態様の方法。
95.低伝導率水溶液が約8のpHを有する、態様69~73のいずれか一態様の方法。
96.少なくとも1つの追加のクロマトグラフィー法/段階が行われる、態様53~95のいずれか一態様の方法。
97.追加のイオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様53~96のいずれか一態様の方法。
98.追加のアニオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様53~97のいずれか一態様の方法。
99.追加のカチオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様53~98のいずれか一態様の方法。
100.追加のアニオン交換クロマトグラフィー法/段階および追加のカチオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様53~99のいずれか一態様の方法。
101.疎水性相互作用クロマトグラフィー法/段階を伴わない、態様53~100のいずれか一態様の方法。
102.ヒトIgG4アイソタイプ抗体が、P-セレクチンに対する抗体、または第IXa因子および第X因子に対する抗体である、態様53~101のいずれか一態様の方法。
103.ヒトIgG1アイソタイプ抗体が、アミロイドベータに対する抗体、またはHer2に対する抗体、またはAng2およびVEGF-Aに対する抗体、またはがん胎児性抗原(CEA)およびCD3に対する抗体である、態様53~102のいずれか一態様の方法。
104.(a)ヒトIgGアイソタイプ抗体を含む試料を用意する段階、
(b)ヒスチジンを含む水溶液でアフィニティークロマトグラフィー材料を洗浄することを含むアフィニティークロマトグラフィー法/段階によって、ヒトIgGアイソタイプ抗体を精製する段階
を含む、試料からヒトIgGアイソタイプ抗体を精製するための方法。
105.ヒトIgGアイソタイプ抗体がヒトIgG4アイソタイプ抗体またはヒトIgG1アイソタイプ抗体である、態様104記載の方法。
106.前記水溶液が約10mM~約1000mMのヒスチジンを含む、態様104~105のいずれか一態様の方法。
107.前記水溶液が約50mM~約400mMのヒスチジンを含む、態様104~106のいずれか一態様の方法。
108.前記水溶液が約100mM~約300mMのヒスチジンを含む、態様104~107のいずれか一態様の方法。
109.前記水溶液が約200mMのヒスチジンを含む、態様104~108のいずれか一態様の方法。
110.前記水溶液が約100mM~約1500mMのトリスをさらに含む、態様104~109のいずれか一態様の方法。
111.前記水溶液が約500mM~約1300mMのトリスをさらに含む、態様104~110のいずれか一態様の方法。
112.前記水溶液が約800mM~約1200mMのトリスをさらに含む、態様104~111のいずれか一態様の方法。
113.前記水溶液がヒスチジンおよびトリスを含む、態様104~112のいずれか一態様の方法。
114.前記水溶液が約50mM~約400mMのヒスチジンおよび約800mM~約1200mMのトリスを含む、態様104~113のいずれか一態様の方法。
115.前記水溶液が約200mMのヒスチジンおよび約1000mMのトリスを含む、態様104~114のいずれか一態様の方法。
116.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約6.5以上のpHを有する、態様104~115のいずれか一態様の方法。
117.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約6.5~9.0のpHを有する、態様104~116のいずれか一態様の方法。
118.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約6.8~7.5のpHを有する、態様104~117のいずれか一態様の方法。
119.前記水溶液がヒスチジンおよび/またはトリスを含み、約7のpHを有する、態様104~118のいずれか一態様の方法。
120.アフィニティークロマトグラフィーが低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、態様104~119のいずれか一態様の方法。
121.低伝導率水溶液が約0.5mS/cm以下の伝導率値を有する、態様120記載の方法。
122.低伝導率水溶液が約0.03μS/cm~約0.5mS/cmの伝導率値を有する、態様120~121のいずれか一態様の方法。
123.低伝導率水溶液が約0.05μS/cm~約0.35mS/cmの伝導率値を有する、態様120~122のいずれか一態様の方法。
124.低伝導率水溶液が脱イオン水である、態様120~123のいずれか一態様の方法。
125.アフィニティークロマトグラフィーが、プロテインAアフィニティークロマトグラフィー、またはプロテインGアフィニティークロマトグラフィー、または単鎖Fvリガンド(KappaSelect)アフィニティークロマトグラフィーである、態様104~124のいずれか一態様の方法。
126.アフィニティークロマトグラフィーがプロテインAアフィニティークロマトグラフィーである、態様104~125のいずれか一態様の方法。
127.プロテインAアフィニティークロマトグラフィーが、MabSelectSureアフィニティークロマトグラフィー、ProSep vAアフィニティークロマトグラフィー、Mab Capture Aアフィニティークロマトグラフィー、ProSep Ultra Plusアフィニティークロマトグラフィーを含む群から選択される、態様104~126のいずれか一態様の方法。
128.(特定の)宿主細胞タンパク質がチャイニーズハムスター卵巣(CHO)宿主細胞タンパク質である、態様104~127のいずれか一態様の方法。
129.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼである、態様104~128のいずれか一態様の方法。
130.(特定の)宿主細胞タンパク質が、ホスホリパーゼA、ホスホリパーゼB、ホスホリパーゼC、またはホスホリパーゼDである、態様104~129のいずれか一態様の方法。
131.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)である、態様104~130のいずれか一態様の方法。
132.(特定の)宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)またはクラスタリンである、態様104~131のいずれか一態様の方法。
133.低伝導率水溶液がトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)を含有する、態様120~132のいずれか一態様の方法。
134.低伝導率水溶液が約0.1mM~約10mMのトリスを含む、態様120~133のいずれか一態様の方法。
135.低伝導率水溶液が約0.1mM~約8mMのトリスを含む、態様120~134のいずれか一態様の方法。
136.低伝導率水溶液が約0.5mM~約6.5mMのトリスを含む、態様120~135のいずれか一態様の方法。
137.低伝導率水溶液が約2mMのトリスを含む、態様120~136のいずれか一態様の方法。
138.低伝導率水溶液がリン酸カリウムを含有する、態様120~137のいずれか一態様の方法。
139.低伝導率水溶液が約0.05mM~約5mMのリン酸カリウムを含む、態様120~138のいずれか一態様の方法。
140.低伝導率水溶液が約0.05mM~約2mMのリン酸カリウムを含む、態様120~139のいずれか一態様の方法。
141.低伝導率水溶液が約0.5mMのリン酸カリウムを含む、態様120~140のいずれか一態様の方法。
142.低伝導率水溶液が約7以上のpHを有する、態様120~141のいずれか一態様の方法。
143.低伝導率水溶液が約7.5以上のpHを有する、態様120~142のいずれか一態様の方法。
144.低伝導率水溶液が約7~約9.5のpHを有する、態様120~143のいずれか一態様の方法。
145.低伝導率水溶液が約7.5~約8.5のpHを有する、態様120~144のいずれか一態様の方法。
146.低伝導率水溶液が約8のpHを有する、態様120~145のいずれか一態様の方法。
147.少なくとも1つの追加のクロマトグラフィー法/段階が行われる、態様104~146のいずれか一態様の方法。
148.追加のイオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様104~147のいずれか一態様の方法。
149.追加のアニオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様104~148のいずれか一態様の使用。
150.追加のカチオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様104~149のいずれか一態様の方法。
151.追加のアニオン交換クロマトグラフィー法/段階および追加のカチオン交換クロマトグラフィー法/段階が行われる、態様104~150のいずれか一態様の方法。
152.疎水性相互作用クロマトグラフィー法/段階を伴わない、態様104~151のいずれか一態様の方法。
153.ヒトIgG4アイソタイプ抗体が、P-セレクチンに対する抗体、または第IXa因子および第X因子に対する抗体である、態様104~152のいずれか一態様の方法。
154.ヒトIgG1アイソタイプ抗体が、アミロイドベータに対する抗体、またはHer2に対する抗体、またはAng2およびVEGF-Aに対する抗体、またはがん胎児性抗原(CEA)およびCD3に対する抗体である、態様104~153のいずれか一態様の方法。
155.ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を精製するために使用されるプロテインAクロマトグラフィーの洗浄段階における、宿主細胞タンパク質の含有量を低減するための、ヒスチジンおよびトリスを含む水溶液の使用であって、該水溶液が約6.5以上のpHを有し、該水溶液が約10mM~約1000mMのヒスチジンおよび約100mM~約1500mMのトリスを含み、プロテインAクロマトグラフィーが約0.5mS/cm以下の伝導率値を有する低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、前記使用。
156.(a)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をプロテインAクロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)ヒスチジンおよびトリスを含む約6.5以上のpHを有する水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄する段階であって、該水溶液が約10mM~約1000mMのヒスチジンおよび約100mM~約1500mMのトリスを含み、プロテインAクロマトグラフィーが約0.5mS/cm以下の伝導率値を有する低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、前記段階、
(e)プロテインAクロマトグラフィー材料からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産するための方法。
SEQ ID NO:01 <VEGF>の可変重鎖ドメインVH
SEQ ID NO:02 <VEGF>の可変軽鎖ドメインVL
SEQ ID NO:03 <ANG-2>の可変重鎖ドメインVH
SEQ ID NO:04 <ANG-2>の可変軽鎖ドメインVL
SEQ ID NO:05 抗アミロイドベータ抗体(IgG1アイソタイプ)の可変重鎖ドメインVH
SEQ ID NO:06 抗アミロイドベータ抗体(IgG1アイソタイプ)の可変軽鎖ドメインVL
SEQ ID NO:07 抗P-セレクチン抗体の可変重鎖ドメインVH1
SEQ ID NO:08 抗P-セレクチン抗体の可変重鎖ドメインVH2
SEQ ID NO:09 抗P-セレクチン抗体の可変重鎖ドメインVH3
SEQ ID NO:10 抗P-セレクチン抗体の可変軽鎖ドメインVL1
SEQ ID NO:11 抗P-セレクチン抗体の可変軽鎖ドメインVL2
SEQ ID NO:12 抗P-セレクチン抗体の可変軽鎖ドメインVL3
材料および方法
抗体
WO 2005/100402またはSEQ ID NO:07~12に記載のP-セレクチンに対する抗体(抗P-セレクチン抗体;インクラクマブ; IgG4アイソタイプ)、WO 2012/067176に記載の第IXa因子および第X因子に対する二重特異性抗体(抗FIXa/X抗体; IgG4アイソタイプ)、WO 1992/022653に記載のHer2に対する抗体(抗Her2抗体;トラスツズマブ; IgG1アイソタイプ)、WO 2011/117329またはSEQ ID NO:01~04に記載のAng2およびVEGF-Aに対する二重特異性抗体(抗Ang2/VEGF-A抗体;バヌシズマブ; IgG1アイソタイプ)、WO 2003/070760またはSEQ ID NO:05~06に記載のアミロイドベータに対する抗体(抗アミロイドベータ抗体;ガンテネルマブ; IgG1アイソタイプ)を使って、本発明を例示する。
(a)CHO HCPアッセイ
プロセス試料中の残存CHO HCP含有量は、cobas e 411イムノアッセイアナライザー(Roche Diagnostics)で、電気化学発光イムノアッセイ(ECLIA)によって測定される。
プロセス試料中の残存チャイニーズハムスター卵巣(CHO)ホスホリパーゼB様2タンパク質(PLBL2)含有量は、cobas e 411 イムノアッセイアナライザー(Roche Diagnostics)で、電気化学発光イムノアッセイ(ECLIA)によって測定される。
プロセス試料中の残存クラスタリン含有量は、市販のアッセイによって測定される。この市販のアッセイは製造者の説明に従って使用した。
(1)Bioaffy 1000nL CDのストレプトアビジン被覆アフィニティーカラムへのラットクラスタリンビオチン化捕捉抗体の結合、
(2)抗クラスタリン抗体への、試料からのラットクラスタリン分子の捕捉、
(3)捕捉された分子への第2の色素標識抗クラスタリン検出抗体の結合、
(4)Gyrolab Evaluatorを使ったラットクラスタリンの定量
に基づく、サンドイッチELISAである。
プロテインAクロマトグラフィーにおける抗P-セレクチン抗体(IgG4アイソタイプ)の精製
抗体:抗P-セレクチン
一般クロマトグラフィー条件
カラム樹脂:プロテインA材料「Mab Select SuRe」(GE-Healthcare)直径1cm、高さ: 20.1cm、CV: 15.79ml
装置: Akta Avant 150
流速:すべての段階において300cm/時
段階1: 平衡化:
段階2: 抗体含有溶液のローディング
段階3: 洗浄I
段階4: 洗浄II
段階5: 洗浄III
段階6: 洗浄IV(追加の洗浄)
段階7: 溶出
樹脂: TSK 3000(Tosoh)
カラム: 300×7.8mm
流速: 0.5ml/分
緩衝液: 250mMの塩化カリウムを含有する200mMのリン酸カリウム、pH7.0に調節
波長: 280nm
OD:
比係数: 1.54
波長: 280nm マイナス 320nm
(a)対照(平衡化緩衝液のみによる洗浄)
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: ---
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 0.5mMリン酸カリウム、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 700mMトリス、pH7.2
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH6.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 0.5mMリン酸カリウム、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 700mMトリス、pH7.2
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 700mMトリス、pH7.2
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH6.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
プロテインAクロマトグラフィーにおける抗アミロイドベータ抗体(IgG1アイソタイプ)の精製
一般条件は実施例2に記載した条件に従った。
抗体:抗アミロイドベータ。
抗アミロイドベータ抗体を含有する溶液中で測定されたPLBL2の初期負荷量: 2019.7ng PLBL2/mg抗体。抗アミロイドベータ抗体を含有する溶液中で測定されたCHOPの初期負荷量: 578908ng CHOP/mg抗体。
(a)対照(平衡化緩衝液のみによる洗浄)
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: ---
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 700mMトリス、pH7.2
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出 50mM酢酸、pH4.0
プロテインAクロマトグラフィーにおける抗Her2抗体(IgG1アイソタイプ)の精製
一般条件は実施例2に記載した条件に従った。
抗体:抗Her2
抗Her2抗体を含有する溶液中で測定されたPLBL2の初期負荷量: 1662.5ng PLBL2/mg抗体。抗Her2抗体を含有する溶液中で測定されたCHOPの初期負荷量: 727070ng CHOP/mg抗体。
(a)対照(平衡化緩衝液のみによる洗浄)
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: ---
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 700mMトリス、pH7.2
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
プロテインAクロマトグラフィーにおける二重特異性抗Ang2/VEGF-A抗体(IgG1アイソタイプ)の精製
一般条件は実施例2に記載した条件に従った。
抗体:抗Ang2/VEGF-A
二重特異性抗Ang2/VEGF-A抗体を含有する溶液中で測定されたPLBL2の初期負荷量: 919.7ng PLBL2/mg抗体。抗Ang2/VEGF-Aを含有する溶液中で測定されたCHOPの初期負荷量: 682304ng CHOP/mg抗体。
(a)対照(平衡化緩衝液のみによる洗浄)
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: ---
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 700mMトリス、pH7.2
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
プロテインAクロマトグラフィーにおける二重特異性抗FIXa/X抗体(IgG4アイソタイプ)の精製
抗FIXa/X抗体の精製を2つの異なるクロマトグラフィー設定で試験した。
一般条件は実施例2に記載した条件に従った。
抗体:抗FIXa/X
抗FIXa/X抗体を含有する溶液中で測定されたPLBL2の初期負荷量: 557ng PLBL2/mg抗体。抗FIXa/Xを含有する溶液中で測定されたCHOPの初期負荷量: 387377ng CHOP/mg抗体。
(a)高伝導率洗浄(トリス緩衝液によるもののみ)
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 700mMトリス、pH7.2
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: ---
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階4: 洗浄II: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階5: 洗浄III: 25mMトリス、25mM NaCl、pH7.0
段階6: 洗浄IV: 2mMトリス、pH8.0
段階7: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
一般クロマトグラフィー条件
カラム樹脂: プロテインA材料「Mab Select SuRe」(GE-Healthcare)直径1cm、高さ: 20.1cm、CV: 15.79ml
装置: Akta Avant 150
流速:すべての段階において300cm/時
段階1: 平衡化:
段階2: 抗体含有溶液のローディング
段階3: 洗浄I
段階4: 洗浄II
段階5: 洗浄III(追加の洗浄)
段階6: 溶出
(a)高伝導率洗浄(NaSO4緩衝液によるもののみ)
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 450mM NaSO4、20mM NaAc、pH4.8
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: ---
段階6: 溶出: 35mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 450mM NaSO4、20mM NaAc、pH4.8
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 1mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 450mM NaSO4、20mM NaAc、pH4.8
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 2mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 35mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 450mM NaSO4、20mM NaAc、pH4.8
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 4mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 450mM NaSO4、20mM NaAc、pH4.8
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 6mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 450mM NaSO4、20mM NaAc、pH4.8
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 4mMトリス、pH7.8
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 450mM NaSO4、20mM NaAc、pH4.8
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 4mMトリス、pH8.2
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 200mM His/1000mMトリス、pH7.0
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 2mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 35mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 200mM His/850mMトリス、pH7.0
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 2mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 200mM His/700mMトリス、pH7.0
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 2mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
段階1: 平衡化: 20mM NaPO4、pH7.5
段階2: ローディング
段階3: 洗浄I: 200mM His/550mMトリス、pH7.0
段階4: 洗浄II: 20mM NaPO4、pH7.5
段階5: 洗浄III: 2mMトリス、pH8.0
段階6: 溶出: 50mM酢酸、pH4.0
Claims (15)
- ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を精製するために使用されるプロテインAクロマトグラフィーの洗浄段階における、宿主細胞タンパク質の含有量を低減するための、100mM~300mMのヒスチジンおよび800mM~1200mMのトリスを含む6.5以上のpHを有する水溶液の使用。
- 前記水溶液が200mMのヒスチジンを含む、請求項1記載の使用。
- 前記水溶液が200mMのヒスチジンおよび1000mMのトリスを含む、請求項1~2のいずれか一項記載の使用。
- 宿主細胞タンパク質がホスホリパーゼB様2(PLBL2)またはクラスタリンである、請求項1~3のいずれか一項記載の使用。
- プロテインAクロマトグラフィーが、低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含み、該低伝導率水溶液が0.5mS/cm以下の伝導率値を有する、請求項1~4のいずれか一項記載の使用。
- 低伝導率水溶液が0.1~8mMのトリスを含む、請求項5記載の使用。
- 低伝導率水溶液が0.05~2mMのリン酸カリウムを含む、請求項5記載の使用。
- 低伝導率水溶液が7以上のpHを有する、請求項5~7のいずれか一項記載の使用。
- ヒトIgG4アイソタイプ抗体が、P-セレクチンに対する抗体、または第IXa因子および第X因子に対する抗体である、請求項1~8のいずれか一項記載の使用。
- ヒトIgG1アイソタイプ抗体が、アミロイドベータに対する抗体、またはHer2に対する抗体、またはAng2およびVEGF-Aに対する抗体、またはがん胎児性抗原(CEA)およびCD3に対する抗体である、請求項1~9のいずれか一項記載の使用。
- (a)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をコードする核酸を含む細胞を培養する段階、
(b)該細胞または培養培地からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階、
(c)ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体をプロテインAクロマトグラフィー材料と接触させる段階、
(d)100mM~300mMのヒスチジンおよび800mM~1200mMのトリスを含む6.5以上のpHを有する水溶液でプロテインAクロマトグラフィー材料を洗浄する段階、
(e)プロテインAクロマトグラフィー材料からヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を回収する段階
を含み、
それによってヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産する、
ヒトIgG4またはIgG1アイソタイプ抗体を生産するための方法。 - 前記水溶液が200mMのヒスチジンを含む、請求項11記載の方法。
- 前記水溶液が200mMのヒスチジンおよび1Mのトリスを含む、請求項11~12のいずれか一項記載の方法。
- プロテインAクロマトグラフィーが、0.5mS/cm以下の伝導率値を有する低伝導率水溶液による洗浄段階をさらに含む、請求項11~13のいずれか一項記載の方法。
- 前記細胞のタンパク質の含有量が低減される、請求項11~14のいずれか一項記載の方法であって、該タンパク質がホスホリパーゼB様2(P5BL2)またはクラスタリンである、方法。
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