JP7072779B2 - 細胞間質液酸性化予防用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、細胞間質液酸性化予防用組成物に関する。より詳細には、ムメフラールを含む梅エキスを含有する細胞間質液酸性化予防用組成物に関する。
糖尿病は、慢性疾患であり、症状が進行すると、糖尿病性の網膜症、腎症、神経障害等の様々な合併症を引き起こす。糖尿病には、1型と2型があり、このうち生活習慣と遺伝的要因によって発病するため、成人に多い2型糖尿病は、インスリン抵抗性を起因としてインスリン分泌過多を引き起こし、その結果インスリン分泌細胞である膵β細胞(膵臓β細胞)の疲弊とそれに伴うインスリン分泌不全がその特徴であるが、この2型糖尿病の病態を引き起こす根本原因であるインスリン抵抗性の発症メカニズムに関しては、不明な点が多い。また、糖尿病患者では、記憶機能の障害を伴うアルツハイマー型認知症等を含む認知症のリスクも高い。
細胞間質液は、体内において、ホルモンと神経伝達物質がそれらの受容体に結合する空間を満たしているが、例えば、血液等に比べて緩衝能が小さいので、pHが非常に変動しやすい。細胞間質液のpHを正常範囲内に維持することは、正常な身体及び細胞機能を維持するために必要である。
糖尿病患者においては、細胞間質液のpHが低下し、インスリン抵抗性が生み出されると考えられている。また、記憶機能において重要な役割を果たす脳内の重要な領域である海馬周辺の細胞間質液のpHの低下が、アルツハイマー型認知症の原因の1つであると考えられている(非特許文献1、2)。
梅エキスに含まれるムメフラールは、血流改善作用の他、種々の生理活性を有することが知られている(特許文献1)。しかしながら、梅エキスが、細胞間質液の酸性化を予防できることや、記憶障害の改善に貢献できること、又はインスリン抵抗性の改善を含む糖尿病の予防又は治療に有効であることは知られていない。
特許第3001095号公報
Biochemical and Biophysical Research Communications 432:650-653, 2013 Molecular and Cellular Therapies 2:6, 2014
本発明の課題は、細胞間質液酸性化予防用組成物を提供することである。
本発明者らは、梅エキスを含有する組成物が、細胞間質液の酸性化を予防するために有効であること、記憶障害の改善に貢献できること、並びにインスリン抵抗性の改善を含む糖尿病の予防又は治療に有効であること等を見出し、さらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]梅エキスを含有することを特徴とする、細胞間質液酸性化予防用組成物。
[2]ムメフラールを含有することを特徴とする、前記[1]に記載の細胞間質液酸性化予防用組成物。
[3]クエン酸及び/又はリンゴ酸を含有することを特徴とする、前記[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]前記細胞間質液が脳海馬付近の細胞間質液であることを特徴とする、前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]アミロイドβタンパク質蓄積予防用であることを特徴とする、前記[4]に記載の組成物。
[6]アルツハイマー型認知症治療又は予防用であることを特徴とする、前記[4]又は[5]に記載の組成物。
[7]血中中性脂肪上昇抑制用であることを特徴とする、前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[8]腸管カルボン酸輸送体発現促進用であることを特徴とする、前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[9]空腹時血糖値改善用、血漿インスリン値改善用、インスリン抵抗性改善用及び脾臓β細胞保護作用増強用からなる群から選択される少なくとも1種の用途に用いられることを特徴とする、前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[10]前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物を含有し、認知機能を維持する旨の表示を付した認知機能維持用飲食品。
[11]前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物が認知機能を維持することを記載した説明書と共にパッケージした認知機能維持用製品。
[12]前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物を含有し、血中中性脂肪の上昇を抑える旨の表示及び/又は血糖値の上昇を抑制する旨の表示を付した飲食品。
[13]前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成物が、血中中性脂肪の上昇を抑えること及び/又は血糖値の上昇を抑制することを記載した説明書と共にパッケージした製品。
本発明の組成物は、細胞間質液酸性化予防作用を有する。本発明によれば、細胞間質液のpH値の低下を抑制するばかりでなく、pH値を上昇させることも出来る。また好ましいことに、脳海馬周囲の細胞間質液の酸性化を予防できる。また、本発明の組成物は、アミロイドβ蓄積量の低減等を含む、記憶障害の予防又は治療に貢献できる点、インスリン抵抗性の改善等を含む糖尿病の予防又は治療に有効である点、血中中性脂肪量の低減や、カルボン酸輸送体の発現量を向上できる点、糖尿病における高インスリン血症の結果引き起こされる高血圧症の予防に有効な点、又は高血圧に伴う脳卒中発症の予防に有効な点、さらには高血糖により脳梗塞および心筋梗塞発症の予防に有効な点で特に優れている。
図1は、体重(g)を示すグラフである。 図2は、空腹時血糖値(FBS: Fasting blood sugar level, mg/dL)を示すグラフである。 図3は、インスリン量(μg/L)及びインスリン抵抗性(HOMA-IR)を示すグラフである。 図4は、収縮期血圧(sBP: systolic Blood Pressure, mmHg)を示すグラフである。 図5は、脳海馬周囲の細胞間質液のpHを示すグラフである。 図6は、Aβ(アミロイドベータ)蓄積量(FA (formic acid) fraction, pmol/g tissue)を示すグラフである。 図7の上図は、モノカルボン酸輸送体の発現を示し、下図は、モノカルボン酸輸送体の発現量を示すグラフである。 図8は、血中中性脂肪を示すグラフである。
本開示は、通常、ムメフラール含有梅エキスを含有する細胞間質液酸性化予防用組成物(以下、本発明の組成物ともいう。)を包含する。
本発明の組成物は、ムメフラール含有梅エキスを含む。本発明の組成物は、ムメフラール含有梅エキスに加えて、それ以外の成分を含んでいてもよい。該成分は、本発明の効果を失しない限り、特に限定されず、例えば、医薬、薬学又は食品等の分野で知られる任意の成分を用いることができる。本発明のひとつの態様において、ムメフラール含有梅エキス以外の成分として、例えば、ソルビトール、ステビア、サッカリン、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、キシリトール、エリスリトール等の甘味料;ペクチン、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロース等の増粘剤;ハチミツ;矯味剤;香料;防腐剤;pH調整剤;梅果肉、生姜、山椒等の食品素材等の添加剤が挙げられる。
ムメフラール含有梅エキスとして、市販品である梅真珠(商品名、中野BC株式会社製)を使用してもよい。また、ムメフラール含有梅エキスは、好ましくは、梅果肉を搾ることにより得られた梅果汁を煮詰めて得られる梅肉エキスと、梅果肉乾燥粉末とを含む梅由来の成分を所望の割合で混合することにより製造され得る。ムメフラール含有梅エキスの製造法は、後述の実施例にも記載しているが、例えば、特許第4566978号等、本分野で従来、十分確立されているので、それに従ってよい。
梅エキス全体に対するムメフラールの含有割合は、例えば、約0.2~2質量%であることが好ましく、約1~2質量%であることがより好ましく、約1.5~2質量%であることがさらに好ましい。上記範囲内であれば、優れた本発明の効果が奏され得る。
本発明における梅エキスには、さらに、クエン酸が含まれていることが好ましい。当該梅エキス全体に対するクエン酸含有割合は、例えば、約1~80質量%であることが好ましく、約10~70質量%であることがより好ましく、約20~60質量%であることがさらに好ましい。上記範囲内であれば、より優れた本発明の効果が奏され得る。
さらに、本発明における梅エキスには、リンゴ酸が含まれていることが好ましい。当該梅エキス全体に対するリンゴ酸の含有割合は、例えば、約1~20質量%であることが好ましく、約2~10質量%であることがより好ましく、約4~9質量%であることがさらに好ましい。上記範囲内であれば、より優れた本発明の効果が奏され得る。
さらに、本発明における梅エキスには、ヒト又は動物の体内に摂取された後に、カルボキシル基イオンの供給源となる有機酸及び/又はヒドロキシメチルフルフラール誘導体等が含まれていることが好ましい。このような有機酸としては、上記したクエン酸、リンゴ酸以外には、例えば、シュウ酸、コハク酸、フマル酸等が好ましく、ヒドロキシメチルフルフラール誘導体としては、上記したムメフラール(mumefural: 1-[5-(2-formylfuryl)methyl]-dihydrogen 2-hydroxypropane-1,2,3-tricarboxylate)以外には、好ましくは、2-[5-(2-formylfuryl)methyl]dihydrogen 2-hydroxypropane-1,2,3-tricarboxylate、1-[5-(2-formylfuryl)methyl]hydrogen 1-hydroxyethane-1,2-dicarboxylate、2-[5-(2-formylfuryl)methyl]hydrogen 1-hydroxyethane-1,2-dicarboxylate等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらのヒドロキシメチルフルフラール誘導体は、ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)と有機酸がエステル結合したものであり、ヒト又は動物の体内に摂取された後、加水分解される。すなわち徐放性のカルボキシル基イオンの供給源となる。
本発明の組成物中、梅エキスの含有量は、本発明の効果が発揮される範囲であれば、特に限定されないが、組成物100質量%中、例えば、約0.001~100質量%の範囲であってよく、好ましくは、約1~100質量%、より好ましくは、約10~100質量%である。
本発明の組成物の投与経路は、特に限定されず、例えば、経口又は非経口のいずれかの経路で哺乳動物に投与してよい。特に本発明の組成物は、ヒト(好ましくは2型の糖尿病患者)に投与して、細胞間質液酸性化予防作用、好ましいことに、脳海馬周囲の細胞間質液の酸性化予防作用を奏することができる。また、本発明の組成物は、アミロイドベータ蓄積量を改善できることにより、記憶障害の予防又は治療に貢献できる。あるいは、本発明の組成物は、インスリン抵抗性を改善できること等により、糖尿病の予防又は治療に有効である。さらに、好ましいことに、本発明の組成物は、血中中性脂肪量を低減出来ることや、カルボン酸輸送体の発現量を向上できる。
ムメフラール含有梅エキスの摂取量は、摂取者の年齢及び体重、症状、投与時間、剤形、投与方法、薬剤の組み合わせ等を考慮して医師が決定する。例えば、成人1人(約60kg)1日当たり、梅エキスを、好ましくは約0.5~5g、より好ましくは約1~4g経口摂取されるように設定するのが好ましい。当該エキスにはムメフラールが好ましくは一定の割合で含有されているところ、成人1人(約60kg)1日当たり、ムメフラールを、好ましくは約10~50mg、より好ましくは約20~40mg、更に好ましくは約25~35mg摂取されるように設定するのが好ましい。摂取回数は、1日1回又は複数回に分けて行うことができる。また、前記の投与用量を、数日(2~3日)に1回投与又は適用することができる。
本発明の組成物を経口投与する場合は、散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤、カプセル剤等の固形製剤であってもよく、シロップ剤等の液剤であってもよい。これらの製剤を製造する場合には、その製剤形態に応じた担体もしくは添加剤を使用することができる。これらの製剤の製造は従来充分に確立されているので、本発明においてもそれに従ってよい。そのような製剤の製造に使用される担体もしくは添加剤としては、例えば、賦形剤(ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カルシウム、カルボキシメチルセルロース、乳糖、デキストリン、コーンスターチ、結晶セルロース、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、ケイ酸、リン酸カリウム等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、精製タルク、ポリエチレングリコール等)、崩壊剤(カルボキシメチルセルロースカルシウム、無水リン酸水素カルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム等)、結合剤(ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアゴム液、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン等)、溶解補助剤(アラビアゴム、ポリソルベート80等)、吸収促進剤(ラウリル硫酸ナトリウム等)、緩衝剤(リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、炭酸緩衝液、クエン酸緩衝液、トリス緩衝液等)、保存剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、クロロブタノール、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等)、増粘剤(プロピレングリコール、グリセリン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等)、安定化剤(亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン等)又はpH調整剤(塩酸、水酸化ナトリウム、リン酸、酢酸等)を挙げることができる。必要に応じて、コーティング剤(白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等)で被覆していてもよいし、また自体公知の技術に従って、2以上の層で被覆していてもよい。
本発明の組成物は、特に限定されないが、例えば、飲食品、飼料、食品添加剤、飼料添加剤、医薬品、又は化粧品等であってよく、好ましくは、飲食品である。
また、本開示は、本発明の組成物を含有し、血中中性脂肪の上昇を抑える旨の表示及び/又は血糖値の上昇を抑える旨の表示を付した飲食品又は血中中性脂肪の上昇を抑えること、血糖値の上昇を抑えることを記載した説明書と共にパッケージした製品を包含する。
あるいは、本発明の組成物を含有し、認知機能を維持する旨の表示を付した認知機能維持用飲食品又は認知機能を維持することを記載した説明書と共にパッケージした認知機能維持用製品を包含する。
本発明の組成物が飲食品である場合、飲食品には、一般的に飲食品に用いられる食品添加剤、例えば甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色料、漂白料、防かび剤、ガムベース、苦味料、酵素、光沢剤、酸味料、調味料、乳化剤、香料、香辛料抽出物等が添加されてもよい。なお、飲食品には、機能性表示食品、特定保健用食品、健康食品、病者用食品が含まれる。当該飲食品は、飲食品中にムメフラール含有梅エキスを添加する工程も含めて、一般的な飲食品の公知の製造方法を用いて加工製造することができる。
本発明に好適な飲食品として、具体的には例えば、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)としての錠剤、顆粒剤、散剤、ドリンク剤等を挙げることができる。これ以外には、例えば茶飲料、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料、そば、うどん、中華麺、即席麺等の麺類、飴、キャンディー、ガム、チョコレート、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パン等の菓子及びパン類、かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産又は畜産加工食品、加工乳、発酵乳等の乳製品、サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品、ソース、たれ等の調味料、カレー、シチュー、丼、お粥、雑炊等のレトルトパウチ食品、アイスクリーム、シャーベット、かき氷等の冷菓等を挙げることができる。
本発明の組成物を飲食品の形態に調製する場合、当該飲食品、添付説明書又は包装箱等には、本発明の組成物の作用に鑑みて、(1)細胞間質液酸性化予防効果、(2)アミロイドβタンパク質蓄積予防効果、(3)アルツハイマー型認知症治療又は予防効果、(4)血中中性脂肪上昇抑制効果、(5)腸管カルボン酸輸送体発現促進効果、並びに(6)空腹時血糖値改善効果、血漿インスリン値改善効果及びインスリン抵抗性改善からなる群から選択される少なくとも1つ以上の効果を有する旨から選択される効果の1つ以上を表示することができる。なお、飲食品は、本発明の組成物を原料として、従来確立されている方法によって製造できる。
本発明の組成物を含む飼料としては、例えば、ウシ、ウマ、ブタ等の家畜用飼料、ニワトリ等の家禽用飼料、イヌ、ネコ等のペット用飼料などが挙げられる。飼料は、飼料中にムメフラール含有梅エキスを添加する工程を含ませて、一般的な飼料の公知の製造方法に従って加工製造することができる。
本発明の組成物を含む医薬品は、ムメフラール含有梅エキスと公知の医薬品添加剤等を配合して製造され得る。また、化粧品としては、例えば、ボディ洗浄料、ハンド洗浄料、洗顔料等の洗浄料類や化粧水、乳液、クリーム等の基礎化粧料、ファンデーション、アンダーメークアップ、白粉等のメークアップ料等の化粧料剤形等が挙げられる。化粧品は、化粧品中にムメフラール含有梅エキスを添加する工程を含ませて、一般的な化粧品の公知の製造方法に従って加工製造することができる。
本発明の組成物は、(1)細胞間質液酸性化予防効果、(2)アミロイドβタンパク質蓄積予防効果、(3)アルツハイマー型認知症治療又は予防効果、(4)血中中性脂肪上昇抑制効果、(5)腸管カルボン酸輸送体発現促進効果、並びに(6)空腹時血糖値改善効果、血漿インスリン値改善効果及びインスリン抵抗性改善からなる群から選択される少なくとも1つ以上の効果を奏し得る。
[細胞間質液の酸性化]
本発明においては、ヒト、特に好ましくは2型糖尿病患者又は糖尿病モデルにおいて、低下している細胞間質液のpHを改善又は上昇させることによって、インスリン抵抗性を改善することが出来る。詳細は不明であるが、細胞間質液のpH上昇の分子メカニズムの1つとして、有機弱酸の構成成分であるプロトン(H)とカルボキシル基イオン(RCOO)のうち、カルボキシル基イオン(RCOO)のみが体内に吸収され、プロトン(H)が体内に吸収されないことによって、RCOOが体内において、pH緩衝剤として作用し、細胞間質液のpHを上昇させることが出来ると考えられる。なお、本明細書においては、細胞間質液のpHを上昇させることを、細胞間質液の酸性化を予防する、又は細胞間質液のアルカリ化に働く、と言うこともある)。
本発明のムメフラール及びクエン酸等を含む梅エキス含有組成物を投与した場合に、細胞間質液のpHは、7.3あるいはそれ以上のレベルに上昇することが好ましく、さらに好ましくは、細胞間質液のpHが7.4にまで上昇することであるが、これらに限定されない。
詳細は不明であるが、本発明の梅エキス含有組成物において、ムメフラール、さらにはムメフラール以外の成分(例えば、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、ヒドロキシメチルフルフラール誘導体等)が含まれることによって、細胞間質液の酸性化を防止または抑制することが出来ると考えられる。また、詳細は不明であるが、本発明の梅エキス含有組成物には、好ましくは、カルボキシル基イオンの供給源となる成分が複数含まれるため、個々の成分のカルボキシル基イオンの解離形態が多様なものとなり、本発明の組成物に含まれる成分の徐放性や、本発明の組成物がもたらす優れた効果の持続性において優れるものと考えられる。
[空腹時血糖値・血漿インスリン値・インスリン抵抗性]
糖尿病患者においては、症状の悪化/改善を示すパラメータとして、例えば、空腹時血糖値、血漿インスリン値又はインスリン抵抗性を測定することなどが、慣行である。
本発明における空腹時血糖値について、空腹時とは、例えば、食間のことであって、好ましくは、食後3時間経過後、より好ましくは、5時間経過後、次回の食事までの間の状態のことであるか、胃に食物がほとんどない状態であってもよい。
正常なヒトや動物における空腹時血糖値は、例えば、ヒトの場合、80~100mg/dL、ラットの場合80~100mg/dLであるが、糖尿病状態のヒトや動物における空腹時血糖値は、例えば、ヒトの場合、126mg/dL、ラットの場合140mg/dL以上である。本発明の組成物を投与した場合、投与しない場合に比べ、空腹時血糖値が下がることが好ましい。具体的には、空腹時血糖値が80~100mg/dL程度に下がることが好ましい。
正常なヒトや動物における血漿インスリン値は、例えば、ヒトの場合、2μU/mL~10μU/mL、ラットの場合も2μU/mL~10μU/mLであるが、糖尿病状態のヒトや動物における血漿インスリン値は、例えば、ヒトの場合、15μU/mL以上、ラットの場合も15μU/mL以上である。本発明の組成物を投与した場合、投与しない場合に比べ、血漿インスリン値が下がる。具体的には、好ましくは、血漿インスリン値が10μU/mL以下に下がる。
インスリン抵抗性(HOMA-IR)とは、空腹時血糖(mg/dL)×血中インスリン濃度(μU/mL)/405である。
本発明の組成物を投与した場合、投与しない場合に比べ、インスリン抵抗性(HOMA-IR)が下がり、インスリン抵抗性が改善されることが明らかとなった。詳細は不明であるが、本発明の梅エキス含有組成物において、ムメフラール及び/又はムメフラール以外の梅エキス由来成分(例えば、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、ヒドロキシメチルフルフラール誘導体等)が含まれることによって、空腹時血糖値、血漿インスリン値及びインスリン抵抗性パラメータを改善することが出来ると考えられる。
[血圧(収縮期血圧)]
血圧は、例えば、テールカフ法やテレメトリー法、麻酔法、シーベル法等、当分野の公知の方法で測定することが出来る。血圧の測定は、収縮期血圧又は拡張期血圧、好ましくは、収縮期血圧が本発明の組成物投与前と比較して減少している場合に、本発明の組成物は血圧を低下させる効果を有する。
正常なヒトや動物における収縮期血圧値は、例えば、ヒトの場合、100mmHg~120mHg、ラットの場合、140mmHg~150mmHgであるが、糖尿病状態のヒトや動物における収縮期血圧値は、例えば、ヒトの場合、130mmHg以上になり、ラットの場合、160mmHg以上になることが多い。本発明の組成物を投与した場合、投与しない場合に比べ、収縮期血圧値が下がることが好ましい。具体的には、好ましくは、ヒトの場合収縮期血圧値が120mmHg程度に下がる。
[脳海馬周囲の細胞間質液のpH]
脳海馬周囲の細胞間質液pH測定方法は、例えば、非特許文献2等に記載されており、当分野において十分確立されているので、それに従ってよい。本発明の組成物を投与した場合、投与しない場合に比べ、脳海馬周囲の細胞間質液pHの酸性化が抑制される。例えば、本発明の組成物を投与した場合に、脳海馬周囲の細胞間質液のpHは、7.30以上に上昇するが、好ましくは、pHが7.35程度にまで上昇する。しかしこれらに限定されない。
[アミロイドβタンパク質]
アルツハイマー型認知症の一つの原因として、アミロイドβタンパク質(以下、Aβともいう。)やタウの凝集等が知られている。これらの蛋白質の凝集を抑制する物質は、病気の根本治療に役立つ可能性がある。詳細は不明であるが、本発明の梅エキス含有組成物において、ムメフラール及び/又はムメフラール以外の梅エキス由来成分(例えば、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、ヒドロキシメチルフルフラール誘導体等)が含まれることによって、アミロイドβタンパク質の蓄積を防止または抑制することが出来ると考えられている。
[血中中性脂肪(トリグリセリド)]
ヒトにおいて、空腹時、例えば、食後12時間以上経って血液中に中性脂肪値が150mg/L以上になっている場合、高脂血症と判断される。中性脂肪値が150~300mg/Lは軽度、300mg/L以上は中度、600mg/L以上は重度の高肪血症である。また、中性脂肪は、肝臓で増え過ぎれば脂肪肝に、皮下組織で増え過ぎれば肥満につながるため、中性脂肪量を調べることは、様々な病気の温床を断つことにもつながる。
詳細は不明であるが、本発明の梅エキス含有組成物において、ムメフラール及び/又はムメフラール以外の成分(例えば、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、ヒドロキシメチルフルフラール誘導体等)が含まれることによって、血中中性脂肪値を低下させることが出来ると考えられている。
[カルボン酸輸送体]
カルボン酸輸送体(カルボン酸トランスポーター)は、乳酸の輸送を媒介する輸送体であり、生体における嫌気的解糖の最終生成物である乳酸の維持に寄与する。カルボン酸輸送体において認識され細胞内に取り込まれる有機酸化合物としては、乳酸、ピルビン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、グリコール酸、ニコチン酸、サリチル酸、安息香酸、パラアミノ安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸等が挙げられるがこれらに限定されない。
カルボン酸輸送体は体内の様々な箇所にみられるが、そのような箇所として、例えば、腸管(小腸、大腸)、腎尿細管、肝臓、神経等が挙げられる。本発明においては、好ましくは、腸管に存在するカルボン酸輸送体を指す。カルボン酸は、モノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸等であってよいが、モノカルボン酸であることが好ましい。
なお、本発明のカルボン酸輸送体は、当該輸送体がナトリウムイオンやカリウムイオンとカップリングしていることが好ましい。本発明が目的とする効果を効率よく得るためには、プロトンが体内に吸収されず、細胞間質液のアルカリ化に働くことが好ましいためである。
詳細は不明であるが、本発明の梅エキス含有組成物において、ムメフラール及び/又はムメフラール以外の成分(例えば、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸、ヒドロキシメチルフルフラール誘導体等)が含まれることによって、カルボン酸輸送体の量を増加または働きを向上させることが出来ると考えられている。
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[調整例1]梅エキスの製造
青梅1000kgを洗浄し、搾汁機(紀比機械製)を用いて青梅の果汁を含んだ果肉(890kg)と梅種(95kg)を分離(クッカー処理およびパルパー処理)し、不要物をとり除いた。得られた果汁を含んだ果肉を、スクリューデカンタ型遠心分離機(IHI製、2000rpm)で処理することにより、梅果汁(678kg)と梅果肉(195kg)に分離した。得られた梅果汁を蒸練機(株式会社ヤエス製、サン二重釜SQPV-800)を用いて95度で練り上げて水分を蒸発させることにより、梅エキス(50kg)を得た。この梅エキス中には、100gあたり36.6gのクエン酸が含まれる。
以下で述べる、血糖値、血圧、血漿代謝因子及び細胞間質液のpH測定等に関する試験方法は、例えば、非特許文献1等に記載されており、当分野において十分確立されているので、それに従ってよい。本発明においては、以下の方法で行った。
[試験例1:実験動物の準備及び体重の測定]
実験動物として、生後6週齢の正常Long-Evans Tokushima Otsuka Rat(LETO)ラットおよびOtsuka Long-Evans Tokushima Rat(OLETF)ラットを用いた(清水実験材料株式会社)。LETOラットおよびインスリン非依存性糖尿病の自然発症モデルとして知られる公知のモデル動物であるOLETFラットを標準飼料(AIN-93)で4週間予備飼育した後、それぞれ2群(n=6)ずつに分け、1.Control食を給餌するLETO-cont群、2.OLETF-cont群、3.梅エキス5%混餌を給餌するLETO-ume群、4.梅エキス5%混餌を給餌するOLETF-ume群とした。室温22±2℃及び12時間毎の明暗サイクルの環境下、吸水は自由摂取とした。尚、梅エキス5%混餌は、クエン酸1.8%混餌に相当する。
8週間後、LETOラットおよびOLETFラットは、体重及び血圧測定、さらに、以下の試験例以下で述べるpH測定、腹部大静脈からの採血等を行った後、安楽死させた。本試験は、日本動物愛護協会のガイドラインに沿って行われ、京都府立医科大学の委員会の承認も得て行った。
10~35週齢のラットの体重は図1に記載のとおりである。OLETFラットにおいては、LETOラットより体重が多いが、これは、OLETFラットは、正常な対照ラットと比較して体脂肪の蓄積を特徴とするからであり、これは一般にインスリン抵抗性の発生における主要な原因として認識されている(非特許文献2)。
[試験例2:空腹時血糖値、インスリン及びインスリン抵抗性測定と脾臓β細胞保護]
LETOラットおよびOLETFラットの空腹時血糖値は、グルテスト(三和化学研究所)を用いて測定した。採血後すぐに、各ラットの血液を4℃で遠心分離(3500g、15分)した。
血漿サンプル(遊離脂肪酸、ケトン体)の分析は、株式会社ファルコバイオシステムズに委託して行った。インスリンは、インスリン測定キット(メルコディア)で検出した。吸光はマイクロプレートリーダーで測り、濃度は検量線より求めた。
なお、インスリン抵抗性(HOMA-IR)は、上記で測定したインスリン濃度及び空腹時血糖値に基づき、以下の計算式にて求めた。
Figure 0007072779000001
空腹時血糖値の測定結果は図2に記載の通りである。すなわち、梅エキスを含む本発明の組成物が投与された糖尿病ラット(OLETF-ume群)における34週経過後の空腹時血糖値は、梅エキスが投与されない糖尿病ラット(OLETF-Cont群)に対し、約30mg/dL(約20%)程低下した。従って、本発明の組成物の投与により、糖尿病ラットにおける空腹時血糖値を低下させることが出来た。
インスリン及びインスリン抵抗性の測定結果は図3に記載の通りである。すなわち、梅エキスを含む本発明の組成物が投与された糖尿病ラット(OLETF-ume群)における34週経過後のインスリン及びインスリン抵抗性は、梅エキスが投与されない糖尿病ラット(OLETF-Cont群)に対し、それぞれ、約0.3μG/L(約30%)、約3.5(約40%)低下した。従って、本発明の組成物の投与により、糖尿病ラットにおけるインスリン及びインスリン抵抗性を低下させることが出来た。
さらに、本発明の組成物は、脾臓β細胞を保護する作用をも有する。上記したように、本発明の組成物を投与すれば、糖尿病ラットにおけるインスリンを低下させることが出来るが、このことにより、腸管に存在するグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1:インスリン分泌亢進及び膵β細胞の保護及び増殖作用に関与するペプチド)にも良い影響を与えるためである。
[試験例3:血圧]
ラットの血圧は、収縮期血圧を、起床時にテールカフ(Tail Cuff)法で測定した(MK-2000, 室町機械株式会社)。測定結果は、図4に示す通りである。本発明の組成物の投与により、糖尿病ラットにおいて、約200mmHg(約14%)程度血圧を低下させることが出来た。
[試験例4:脳海馬周囲の細胞間質液のpH測定]
脳海馬周囲の細胞間質液のpH測定は非特許文献2の方法に従って行った。すなわち、ラット麻酔下、アンチモン製pH電極(ケミカル機器株式会社)を用いて測った。PH測定は、電極導入後60分及び90分後に行った。結果は、図5に示す通りである。本発明の組成物の投与により、糖尿病ラットにおいて、脳海馬周囲の細胞間質液のpHを0.2程度上昇させた。すなわち、脳海馬周囲の細胞間質液の酸性化を抑制した。
[試験例5:アミロイドβタンパクの測定]
ラットの脳において、Iwatsuboらの方法(Neuron 13:45-53, 1994)により、アミロイドβタンパクの蓄積量(Aβ-42 FA fraction(pmol/g tissue))を測定した。結果は、図6に示す通りである。本発明の組成物の投与により、糖尿病ラットにおいて、アミロイドβタンパク蓄積を約40%程度低減させた。
[試験例6:小腸でのモノカルボン酸輸送体の測定]
カルボン酸輸送体の量は、ラットの腸管(小腸)において、Martinらの方法(Invest Ophthalmol Vis Sci. 48:3356-63, 2007)により、モノカルボン酸輸送体量(SMCT1/β アクチン)を測定することにより行った。結果は、図7に示す通りである。本発明の組成物の投与により、糖尿病ラットにおいて、腸管(小腸)でのモノカルボン酸輸送体の発現を約30%程度上昇させた。
[試験例7:血中中性脂肪(トリグリセリド)の測定]
血中中性脂肪は、Tanigawaraらの方法(Chem Pharm Bull (Tokyo) 30:2174-2180, 1982)で、TG(トリグリセリド、単位:mg/dL)を測定することにより行った。結果は、図8に示す通りである。本発明の組成物の投与により、糖尿病ラットにおいて、血中中性脂肪(トリグリセリド)量を約30%程度減少させた。
なお、上記試験例においては、データは、平均値±標準誤差で示し、Statcel 3(オーエムエス出版)を用いて解析した。p値は0.05未満を有意とした。グループ間の差は、一元配置分散分析で評価した。分散分析で有意差が出た場合に、多重比較検定を行い、平均値の差を解析するという方法で行った。
上記結果から、本発明のムメフラール含有梅エキスを含む組成物が、様々な好ましい作用(例えば、細胞間質液酸性化予防作用、好ましくは、脳海馬周囲の細胞間質液の酸性化予防作用)を有することが示された。また、本発明の組成物は、アミロイドベータ蓄積量の改善を含む、記憶障害の予防又は治療にも貢献でき、また、インスリン抵抗性の改善を含む糖尿病の予防又は治療に有効であること、さらに、血中中性脂肪量の低減や、カルボン酸輸送体の発現量を向上出来ることも示された。
[調整例2~4]梅エキス含有組成物の製造
当分野で公知の方法を用いて、例えば、以下の表1~3のような組成物を常法に従って調製可能である。
Figure 0007072779000002
Figure 0007072779000003
Figure 0007072779000004
本発明のムメフラール含有梅エキスを含む組成物は、細胞間質液酸性化予防を目的とした飲食品、医薬品、及び飼料等として有用である。

Claims (5)

  1. ムメフラールを含む梅エキスを含有する、腸管カルボン酸輸送体発現促進用組成物。
  2. さらに、腸管カルボン酸輸送体が、乳酸の維持に寄与することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. さらに、細胞間質液の酸性化予防用であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記細胞間質液が脳海馬付近の細胞間質液であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. さらに、アミロイドβタンパク質蓄積予防用であることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
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