JP7071637B2 - 構造体の製造方法及び構造体を製造するシステム - Google Patents

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本発明は、構造体の製造方法及び構造体を製造するシステムに関する。
従来から、3次元造形装置によって、例えば靴のインソールといった構造体を製造する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、足の3次元造形データに基づいて、3次元造形装置によってインソールを造形する。
特開2017-123974号公報
構造体が例えば人体に身につけられるものである場合には、構造体のどの箇所にどの程度の圧力が加わるかを把握した上で、構造体を造形することで構造体の使用感を高めることができる。特許文献1の3次元造形装置は足の3次元造形データを取得するが、特許文献1の技術では使用感の向上に制約が生じやすい。特許文献1の技術では、例えば体重が異なるけれども足の形が同様である2人の人体に対し、同様の形状の構造体(インソール)が造形されることになる。たとえ足の形が同様であっても、体重が大きい方の人体に対しては、弾性(クッション性)が例えば高めの構造体を造形する方が好ましい場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、構造体の使用感を高めることができる構造体の製造方法及び構造体を製造するシステムを提供することを目的としている。
本発明によれば、3次元造形装置を用いた、構造体の製造方法であって、取得ステップと、生成ステップと、造形ステップと、を備え、前記3次元造形装置は、線状樹脂を吐出するノズルを有し、前記取得ステップでは、造形する対象物にかかる負荷を示す圧力分布データを取得し、前記生成ステップでは、前記圧力分布データに基づいて前記構造体の造形データを生成し、前記造形ステップでは、前記造形データに基づいて前記ノズルを走査させて前記構造体を造形する、方法が提供される。
本発明によれば、圧力分布データに基づいて生成された造形データに基づき、構造体を造形するので、構造体の使用感を高めることができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記造形データは、走査パスデータと、太さデータとを有し、前記走査パスデータは、前記ノズルを2次元走査させるときの走査ピッチを定め、前記太さデータは、前記走査パスデータに関連付けられており、且つ、前記ノズルから吐出する前記線状樹脂の太さを定め、前記生成ステップでは、前記圧力分布データに応じて前記走査パスデータ又は前記太さデータを変える、方法が提供される。
好ましくは、前記取得ステップでは、前記対象物の外形データを更に取得し、前記生成ステップでは、前記圧力分布データ及び前記外形データに基づいて、前記造形データを生成する、方法が提供される。
好ましくは、前記造形ステップでは、前記造形データに基づいて前記構造体の柔軟性が変化するように、前記構造体を造形する、方法が提供される。
実施形態に係るシステムは、構造体を製造するシステムであって、取得部と、生成部と、造形部と、を備え、前記造形部は、3次元造形装置を有し、前記3次元造形装置は、線状樹脂を吐出するノズルを有し、前記取得部は、造形する対象物にかかる負荷を示す圧力分布データを取得し、前記生成部は、前記圧力分布データに基づいて前記構造体の造形データを生成し、前記造形部は、前記造形データに基づいて前記ノズルを走査させて前記構造体を造形する、システムが提供される。
好ましくは、前記造形データは、走査パスデータと、太さデータとを有し、前記走査パスデータは、前記ノズルを2次元走査させるときの走査ピッチを定め、前記太さデータは、前記走査パスデータに関連付けられており、且つ、前記ノズルから吐出する前記線状樹脂の太さを定め、前記生成部は、前記圧力分布データに応じて前記走査パスデータ又は前記太さデータを変える、システムが提供される。
好ましくは、前記造形部は、前記造形データに基づいて前記構造体の柔軟性が変化するように、前記構造体を造形する、システムが提供される。
実施形態に係る造形体10を備えた構造体1を模式的に示す斜視図である。 図2Aは線状樹脂4bを主に第1方向D1に走査して形成された線状構造体4を模式的に示す平面図であり、図2Bは線状樹脂5bを主に第2方向D2に走査して形成された線状構造体5を模式的に示す平面図であり、図2Cは線状構造体4と線状構造体5とが交互に重ねられて形成された造形体10を模式的に示す平面図である。 図3Aは第1弾性領域Rg1と第2弾性領域Rg2とで線状樹脂の太さが異なる造形体10の斜視図であり、図3Bは図3Aに示す造形体10の上面図である。 図3A及び図3Bに示す造形体10の線状樹脂の配置間隔よりも、線状樹脂の配置間隔が大きい造形体10Bの上面図である。 図5Aは実施形態に係る造形体10を製造する3次元造形装置50を模式的に示す斜視図であり、図5Bは、図5Aに示すヘッド11の内部に設けられているギア機構11A1の模式図である。 3次元造形装置50を制御する制御装置Cntの機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
(1)構造体1について
図1に示すように、構造体1は、基材層2と被覆層3とを備える。構造体1としては、看護分野(褥瘡予防サポーター、尖足予防サポーター、子供用シーネなど)、スポーツ用途(シューズのインソールなど)などで用いられるものが挙げられる。構造体1は、軟性材料で形成された被覆層3を設けることによって使用感が高められている。構造体1は、被覆層3を生体(例:人体)に接触させて利用する用途に好適である。実施形態では、構造体1がシューズのインソールである。
(1-1)基材層2
基材層2は被覆層3が形成される層であり、基材層2と被覆層3とは密着している。基材層2は例えば発泡体やスポンジ体で構成することができる。基材層2を構成する樹脂材料は特に限定されるものではない。なお、実施形態では、構造体1が基材層2及び被覆層3を備えた形態を一例に説明するがそれに限定されるものではない。構造体1は基材層2を備えていなくてもよい。
(1-2)被覆層3
被覆層3は、基材層2の少なくとも一部を被覆する。被覆層3は、基材層2を構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている。図3A及び図3Bに示すように、被覆層3は造形体10から構成されている。なお、実施形態では、被覆層3は造形体10から構成されており、被覆層3は造形体10以外の構成を有していないが、被覆層3は造形体10以外の構成を有してもよい。造形体10は、2種類の線状構造体(後述する線状構造体4、5)が積層されて構成されている。
(1-2-1)造形体10
図2A及び図2Bに示すように、線状構造体4、5が1本の線状樹脂4b、5bによって形成されている。図2Aに示すように線状構造体4を構成する線状樹脂4bは第1方向D1に延びており、図2Bに示すように線状構造体5を構成する線状樹脂5bは第2方向D2に延びている。本実施形態では第1方向D1と第2方向D2とは直交しているが、第1方向D1と第2方向D2とは直交していなくてもよい。また、線状構造体4、5には、複数の溝4a、5aが形成されている。溝4aは第1方向D1に延びており、溝5aは第2方向D2に平行に延びている。すなわち、線状樹脂4bの隣接する一対の直線部4cは間隔があけられており、同様に、線状樹脂5bの隣接する一対の直線部5cには間隔があけられている。
造形体10は複数の線状構造体4と複数の線状構造体5を有する構造体であり、線状構造体4及び線状構造体5は交互に積層されている。このため、図3A及び図3Bに示すように、造形体10はメッシュ状に形成されており、造形体10には多数の孔3aが形成されている。その結果、構造体1の通気性が向上するとともに、構造体1の被覆層3の弾力性が向上する。
図3A及び図3Bに示すように、造形体10は第1及び第2弾性領域Rg1、Rg2を有する。第1弾性領域Rg1を構成する線状樹脂は、第2弾性領域Rg2を構成する線状樹脂よりも細く構成されている。具体的には、線状構造体4は第1及び第2弾性領域Rg1、Rg2を有し、線状構造体5も第1及び第2弾性領域Rg1、Rg2を有する。ここで、線状構造体4、5を上面視したときにおいて、線状構造体4の第1弾性領域Rg1の外縁と線状構造体5の第1弾性領域Rg1の外縁とが一致するように、線状構造体4の第1弾性領域Rg1と線状構造体5の第1弾性領域Rg1とは重なっている。同様に、線状構造体4、5を上面視したときにおいて、線状構造体4の第2弾性領域Rg2の縁(外縁及び内縁)と線状構造体5の第2弾性領域Rg2の縁(外縁及び内縁)とが一致するように、線状構造体4の第2弾性領域Rg2と線状構造体5の第2弾性領域Rg2とは重なっている。このように、線状構造体4の第1及び第2弾性領域Rg1、Rg2と線状構造体5の第1及び第2弾性領域Rg1、Rg2とが重ねられているので、造形体10の第1及び第2弾性領域Rg1、Rg2は、線状構造体4、5の最下層から最上層にかけて延びている。
また、第1弾性領域Rg1は第2弾性領域Rg2の内側に配置されている。更に、第1弾性領域Rg1と第2弾性領域Rg2とは連続するように繋がっている。つまり、第1弾性領域Rg1と第2弾性領域Rg2との間には介在領域が存在していない。
(1-2-2)造形体10B
なお、被覆層3の造形体の形状は上述した造形体10に限定されるものではない。被覆層3の造形体は、図4に示す造形体10Bであってもよい。造形体10Bの第1弾性領域Rg1の線状樹脂の配置間隔は造形体10の第1弾性領域Rg1の線状樹脂の配置間隔よりも広くなっている。つまり、造形体10Bの第1弾性領域Rg1の充填率は造形体10の第1弾性領域Rg1の充填率よりも小さくなっている。造形体10Bの第1弾性領域Rg1も、造形体10の第1弾性領域Rg1と同様に、クッション性に富んだ構成となっている。造形体10のように線状樹脂の太さを変えることで造形体の硬さを変えることもできるが、造形体10Bのように線状樹脂の充填率を変えることも、造形体の硬さを変えるができる。
(2)3次元造形装置50について
図5Aに示すように、構造体1の製造方法では、3次元造形装置50を用いる。また、構造体1を製造するシステムは、取得部と、生成部と、造形部とを有している。3次元造形装置50は、構造体1を製造するシステムにおける造形部に対応する。3次元造形装置50は、ヘッド11と、ノズル12と、枠体20と、一対の第1ガイド部21と、第2ガイド部22と、テーブル駆動部30と、造形テーブル31とを備えている。ヘッド11には樹脂で構成されている線材14が挿入されている。なお、図5Aでは図示省略しているが、3次元造形装置50は、ヘッド11を第2ガイド部22に沿って動かす第1駆動部と、第2ガイド部22を一対の第2ガイド部22に沿って動かす第2駆動部とを備えている。第1駆動部及び第2駆動部は、図6に示すヘッド駆動部15に対応する。更に、図6に示すように、3次元造形装置50は各種のアクチュエータを制御する制御装置Cntを備えている。
(2-1)3次元造形装置50の構成
ヘッド11は第2ガイド部22に設けられ、ヘッド11は第1方向D1に移動自在に構成されている。ヘッド11内には、樹脂供給機構11A及びヒーター11B(図6参照)が設けられている。樹脂供給機構11Aはヘッド11に挿入された線材14をノズル12へ送り出す機構であり、樹脂供給機構11Aは、ギア機構11A1(図5B参照)とギア機構を回転させるモーター(図示省略)とから構成することができる。線材14は樹脂供給機構11Aのギア機構に噛み込まれており、このギア機構が回転することで、線材14がノズル12へ送り出される。また、ヒーター11Bはノズル12の上部に配置される。ヒーター11Bが線材14を加熱させることで線材14が軟化し、この軟化した線材14は線状樹脂としてノズル12から吐出される。なお、実施形態では、ギア機構11A1によって線材14をノズル12へ送り出す形態を説明したが、この形態に限定されるものではない。例えば、3次元造形装置50はペレットタイプの樹脂をノズル12へ供給する構成でもよく、具体的には、3次元造形装置50は、ギア機構11A1の代わりに、ペレット状樹脂をノズル12へ供給するスクリューを備えるとともに、当該スクリューを回転させるモーターを備えた構成でもよい。
ノズル12はヘッド11の下部に固定されている。ヘッド11が第2ガイド部22に対して移動し、また、第2ガイド部22が一対の第1ガイド部21に対して移動することで、ノズル12は造形テーブル31上を2次元走査する。
枠体20は、一対の第1ガイド部21及び第2ガイド部22を支持している。枠体20の内側には、造形テーブル31が配置されている。テーブル駆動部30は造形テーブル31を上下に移動させる機能を有している。任意の層の線状構造体を形成するごとに、テーブル駆動部30が造形テーブル31を下側に移動させていくことで、3次元造形装置50は線状構造体を積層させることができる。
(2-2)制御装置Cntの機能ブロック
3次元造形装置50の制御装置Cntは、構造体1を使用する対象物(本実施形態では、人体の足)に係る対象物データを取得する。実施形態において、この取得する対象物データは、圧力分布データと外形データである。圧力分布データは対象物にかかる負荷を示すデータであり、外形データは対象物の表面形状を示すデータである。図6に示すように、制御装置Cntは圧力分布データを圧力計測部Se1から取得する。また、制御装置Cntは外形データを外形スキャン部Se2から取得する。圧力計測部Se1及び外形スキャン部Se2は、3次元造形装置50は、構造体1を製造するシステムにおける取得部に対応する。
図6に示すように、制御装置Cntは、演算部U1と、動作制御部U2と、記憶部U3とを有する。制御装置Cntの演算部U1が、構造体1を製造するシステムにおける生成部に対応する。演算部U1は、取得した対象物データに基づいて、造形体10を造形するための造形データを生成する。この造形データは、走査パスデータと、太さデータとを有する。また、動作制御部U2は、ヘッド駆動部15と、テーブル駆動部30と、樹脂供給機構11Aと、ヒーター11Bとを制御する。記憶部U3は、造形データ等の各種データを記憶する。
制御装置Cntに含まれる各機能部は、専用のハードウェア、又は、記憶部U3に格納されるプログラムを実行するMPU(Micro Processing Unit)で構成される。制御装置Cntが専用のハードウェアである場合、制御装置Cntは、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。制御装置Cntが実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を一つのハードウェアで実現してもよい。制御装置CntがMPUの場合、制御装置Cntが実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせ、により実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、記憶部U3に格納される。MPUは、記憶部U3に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置Cntの各機能を実現する。記憶部U3は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。
走査パスデータはノズル12を2次元走査させるときのノズル12のパスを定めるデータである。走査パスデータは、例えば、ノズル12を2次元走査させるときのノズル12の走査ピッチや、ノズル12を2次元走査させるときのノズル12の座標を定める。図2Aに示す線状構造体4において、走査パスデータが定める走査ピッチはピッチPt1に対応し、図2Bに示す線状構造体5において、走査パスデータが定める走査ピッチはピッチPt2に対応する。
造形体10の線状構造体4において、走査パスデータが定める座標は、例えば第2弾性領域Rg2の外縁の座標P1等の座標であり、造形体10の線状構造体5において、走査パスデータが定める座標は、例えば第2弾性領域Rg2の外縁の座標P2等の座標である。また、造形体10を製造する場合において、走査パスデータが定める座標は、第1弾性領域Rg1と第2弾性領域Rg2との境界を定める座標を含む。なお、実施形態においては、走査パスデータが、対象物データに基づいて変わるものとして説明するが、それに限定されるものではない。対象物データが異なっていても、同じ走査パスデータを用いることとしてよい。
太さデータは走査パスデータに関連付けられており、太さデータはノズル12から吐出する線状樹脂の太さを定めるデータである。なお、一般的に、線状樹脂が太くなる程、造形体10は硬くなり、線状樹脂が細くなる程、造形体10は柔らかくなる。樹脂供給機構11Aからノズル12へ、単位時間あたりに送り出す線材14の量(線材14の長さ)を変えることで、ノズル12から吐出する線状樹脂の太さを変化させることができる。つまり、動作制御部U2が樹脂供給機構11Aを制御することで、ノズル12から吐出する線状樹脂の太さが変化する。このように、実施形態では、太さデータは樹脂供給機構11Aの制御データに対応している。
また、ノズル12から吐出する線状樹脂の太さを変化させる手段はこれに限定されるものではない。ノズル12は、線状樹脂を吐出する開口径が可変となるように構成されていてもよい。つまり、ノズル12には、ノズル12の開口径を変化させる径変更機構が設けられており、動作制御部U2は、造形データに基づいて径変更機構を制御する。この造形データの太さデータは、径変更機構の制御データに対応している。なお、ノズル12の開口径が大きくなる程、線状樹脂が太くなる。更に、ノズル12から吐出する線状樹脂の太さは、例えば、ノズル12の走査速度を変えることで変化させることもできる。つまり、ノズル12が、単位時間あたりに走査する距離を変えることでも、ノズル12から吐出する線状樹脂の太さを変化させることができる。この場合において、太さデータは、ヘッド駆動部15の制御データに対応している。なお、ノズル12の走査速度が遅くなる程、ノズル12が任意の箇所に吐出する線状樹脂の量も増大するので、ノズル12の走査速度が遅くなる程、線状樹脂が太くなる。
(3)構造体1の製造方法
実施形態に係る構造体1の製造方法は、取得ステップと、生成ステップと、造形ステップとを備えている。
(3-1)取得ステップ
取得ステップにおいて、制御装置Cntは圧力計測部Se1から圧力分布データを取得するとともに、外形スキャン部Se2から外形データを取得する。なお、実施形態では、制御装置Cntが圧力分布データに加えて外形データを取得する場合について説明するが、制御装置Cntは外形データを取得しなくてもよい。
(3-2)生成ステップ
生成ステップでは、制御装置Cntの演算部U1は、対象物データに基づいて、造形体10、10Bの造形データを生成する。この生成される造形データは、先述したように、走査パスデータと太さデータとを有する。生成ステップでは、演算部U1は、圧力分布データ及び外形データに基づいて、造形体10、10Bの造形データを生成する。ここで、制御装置Cntには、対象物の圧力分布と対象物の外形とに基づいて、ユーザーの足に適したインソール形状を決定することができるプログラムが格納されている。演算部U1は、このプログラムのアルゴリズムに基づいて、造形体10、10Bの造形データを生成する。このプログラムのアルゴリズムは、圧力分布データのうち所定圧力値よりも圧力が高い領域を、第1弾性領域Rg1に設定するものとすることができる。また、このプログラムのアルゴリズムは、圧力分布データの圧力値のばらつきが所定値より小さく、且つ、圧力分布データの圧力値の平均値が所定圧力値よりも低い場合には、造形体全体の線状樹脂の充填率を一定に設定し、且つ、線状樹脂の充填率を低く設定する、ものであってもよい。このように、プログラムのアルゴリズムは、対象物の性質やユーザーの要望等を踏まえて決定することができる。
実施形態において、走査パスデータは、ノズル12を走査するパスを定める。また、走査パスデータは、第1及び第2弾性領域Rg1、Rg2の範囲を定めている。また、この走査パスデータに関連付けられる太さデータは、第1弾性領域Rg1における樹脂供給機構11Aの制御データ(線材14の送出量)と、第2弾性領域Rg2における樹脂供給機構11Aの制御データ(線材14の送出量)とを定めている。なお、線材14の送出量とは、樹脂供給機構11Aがノズル12へ単位時間あたりに送り出す線材14の量を指している。
(3-3)造形ステップ
造形ステップでは、制御装置Cntの動作制御部U2は、造形データに基づいて、ヘッド駆動部15、テーブル駆動部30及び樹脂供給機構11Aを制御する。造形ステップでは、造形テーブル31上に予め製造しておいた基材層2が載置される。なお、基材層2も造形ステップで造形することもできる。この造形ステップでは、生成ステップで生成された造形データに基づいて、構造体1の柔軟性(クッション性)が変化するように、構造体1を造形する。構造体1の柔軟性(クッション性)は、線状樹脂の太さ調整(図3B参照)や線状樹脂のピッチ調整(図4参照)によって、変化させることができる。また、図3Bの構成と図4の構成とは独立しているが、実施形態に係る構造体1は、図3Bの第1弾性領域Rg1の構成と図4の第1弾性領域Rg1の構成の両方を備えていてもよい。
また、実施形態において、造形体10の線状構造体4、5を構成する線状樹脂は、1本の線状樹脂で構成されている。つまり、ノズル12が2次元走査するときにおけるノズル12のパスは一筆書きになっている。また、図2A及び図2Bに示す線状樹脂4b、5bの形状は、造形ステップにおいて線状構造体4、5を造形するときのノズル12のパスに対応している。
造形体10を造形する場合において、動作制御部U2が造形データに基づいてヘッド駆動部15、テーブル駆動部30及び樹脂供給機構11Aを制御すると、次のように各構成が動作する。つまり、ノズル12のパスのうち第2弾性領域Rg2に属する部分をノズル12が通過しているときには、線材14の送出量が多くなるように樹脂供給機構11Aが動作する。また、ノズル12のパスのうち第1弾性領域Rg1に属する部分をノズル12が通過しているときには、線材14の送出量が少なくなるように樹脂供給機構11Aが動作する。その結果、第1弾性領域Rg1を構成する線状樹脂が、第2弾性領域Rg2を構成する線状樹脂よりも細くなる。また、造形体10Bの第1弾性領域Rg1は造形体10の第1弾性領域Rg1とは異なり、造形体10Bの第1弾性領域Rg1の線状樹脂の一部は途切れている。ノズル12がこの途切れた部分を走査しているときにおいて、ノズル12から線状樹脂を吐出しないようにするとよい。また、この途切れた部分をノズル12が走査しないように、ノズル12の走査パスが、当該途切れた部分を迂回するように設定されていてもよい。
動作制御部U2は、線状樹脂4b及び線状樹脂5bのうちの一方の形状に対応するパスを、ノズル12に走査させ終えると、動作制御部U2は、テーブル駆動部30を制御して造形テーブル31を下側に移動させる。そして、動作制御部U2は、線状樹脂4b及び線状樹脂5bのうちの他方の形状に対応するパスを、ノズル12に走査させ、動作制御部U2は、テーブル駆動部30を制御して造形テーブル31を下側に移動させる。このように、ノズル12の走査及び造形テーブル31の移動が繰り返されることで、基材層2上に造形体10が造形され、その結果、3次元造形装置50が構造体1を製造することができる。
(4)実施形態の効果
実施形態に係る製造方法及び実施形態に係るシステムは、圧力分布データに基づいて生成された造形データに基づき、構造体を造形する。つまり、実施形態に係る製造方法及び実施形態にかかるシステムでは、造形する対象物にかかる負荷を示す圧力分布を加味して構造体を造形するので、構造体の使用感を高めることができる。
実施形態に係る製造方法は、生成ステップにおいて、圧力分布データに応じて走査パスデータ又は太さデータを変える。また、実施形態に係るシステムでは、生成部(演算部U1)において、圧力分布データに応じて走査パスデータ又は太さデータを変える。走査パスデータを変えることにより、線状樹脂の充填率を変えることができ、造形体の弾性(クッション性)を変化させることができる。また、太さデータを変えることによっても、造形体の弾性(クッション性)を変化させることができる。このように、実施形態に係る製造方法及び実施形態に係るシステムは、複数の手法、すなわち充填率を変化させる手法及び線状樹脂の太さを変化させる手法によって、造形体の弾性(クッション性)を変えることができるので、対象物の性質やユーザーの要望により即した構造体1を造形することができ、その結果、実施形態に係る製造方法及び実施形態に係るシステムは、構造体1の使用感を高めることができる。
実施形態に係る製造方法及びシステムは、造形体の箇所に応じて線状樹脂の太さを変えること(図3A及び図3B参照)、及び、造形体の箇所に応じて線状樹脂の充填率を変えこと(図4参照)、ができるので、実施形態に係る製造方法及びシステムでは、造形体10のように、箇所に応じて弾性(クッション性)が異なる造形体を造形することができる。このため、実施形態に係る製造方法及びシステムは、より一層、構造体1の使用感を高めることができる。
実施形態に係る製造方法は、生成ステップにおいて、圧力分布データ及び外形データに基づいて造形データを生成する。また、実施形態に係るシステムでは、生成部(演算部U1)において、圧力分布データ及び外形データに基づいて造形データを生成する。つまり、対象物の圧力分布だけではなく、対象物の外形を加味して、制御装置Cntは造形データを生成する。このため、実施形態に係る製造方法及びシステムでは対象物に適した形状であり、且つ、対象物に適した硬さの造形物を造形することができ、その結果、実施形態に係る製造方法及びシステムでは構造体1の使用感をより一層高めることができる。
1 :構造体
2 :基材層
3 :被覆層
3a :孔
4 :線状構造体
4a :溝
4b :線状樹脂
4c :直線部
5 :線状構造体
5a :溝
5b :線状樹脂
5c :直線部
10 :造形体
10B :造形体
11 :ヘッド
11A :樹脂供給機構
11A1:ギア機構
11B :ヒーター
12 :ノズル
14 :線材
15 :ヘッド駆動部
20 :枠体
21 :第1ガイド部
22 :第2ガイド部
30 :テーブル駆動部
31 :造形テーブル
50 :3次元造形装置
Cnt :制御装置
D1 :第1方向
D2 :第2方向
P1 :座標
P2 :座標
Pt1 :ピッチ
Pt2 :ピッチ
Rg1 :第1弾性領域
Rg2 :第2弾性領域
Se1 :圧力計測部
Se2 :外形スキャン部
U1 :演算部
U2 :動作制御部
U3 :記憶部

Claims (4)

  1. 3次元造形装置を用いた、線状構造体を有する構造体の製造方法であって、
    取得ステップと、生成ステップと、造形ステップと、を備え、
    前記3次元造形装置は、線状樹脂を吐出するノズルを有し、
    前記取得ステップでは、造形する対象物にかかる負荷を示す圧力分布データを取得し、
    前記生成ステップでは、前記圧力分布データに基づいて前記構造体の造形データを生成し、
    前記造形ステップでは、前記造形データに基づいて前記ノズルを2次元走査させて前記線状構造体を形成することで前記構造体を造形し、
    前記線状構造体は、前記線状樹脂によって形成され、且つ、前記線状構造体には、第1及び第2弾性領域が設けられ、
    第1弾性領域を構成する前記線状樹脂は、第2弾性領域を構成する前記線状樹脂よりも細く、
    第1弾性領域は、第2弾性領域の内側に配置され、
    第1弾性領域の前記線状構造体の前記線状樹脂は、第1ピッチをあけて配置され、
    第2弾性領域の前記線状構造体の前記線状樹脂は、第2ピッチをあけて配置されている、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記造形データは、走査パスデータと、太さデータとを有し、
    前記走査パスデータは、前記ノズルを2次元走査させるときの走査ピッチを定め、
    前記太さデータは、前記走査パスデータに関連付けられており、且つ、前記ノズルから吐出する前記線状樹脂の太さを定め、
    前記生成ステップでは、前記圧力分布データに応じて前記走査パスデータ及び前記太さデータを変える、方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の方法であって、
    前記取得ステップでは、前記対象物の外形データを更に取得し、
    前記生成ステップでは、前記圧力分布データ及び前記外形データに基づいて、前記造形データを生成する、方法。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1つに記載の方法であって、
    前記造形ステップでは、前記造形データに基づいて前記構造体の柔軟性が変化するように、前記構造体を造形する、方法。
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