JP7071320B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作業前の安全確認をアシストする作業機械に関する。
従来より、油圧ショベル等の作業機械では、キャブに乗り込む前に周囲に人がいないかを目視し、エンジンを始動させる直前に警笛を鳴らす等の安全対策が定められている場合が多い。
但し、このような安全対策をオペレータが失念した場合に備えて、特許文献1には、人検知手段で油圧ショベルの周辺に人がいると判定した場合にエンジンの始動を不許可とし、油圧ショベルの周辺に人がないと判定した場合にエンジンの始動を許可する技術が開示されている。
特開2014-173258号公報
油圧ショベルは、作業前にメンテナンス作業を行う場合があり、オペレータまたは作業者(以下、両者を含めて、「オペレータ」と称することがある)が油圧ショベル上に搭乗して、エンジン等の機器の点検作業を行う。そのため、エンジンの始動の際には、油圧ショベルの周囲のみならず、油圧ショベル上に、オペレータやメンテナンス作業に用いる道具等が放置されていないことも確認する必要がある。特許文献1では、油圧ショベルの後方及び側方を撮影するカメラを、人検知手段として用いているため、油圧ショベルの周囲の人や物については検知できるものの、油圧ショベル上の人や物(以下、「対象物」と表記する。)の検知には限界があるので、エンジン始動の許可及び不許可を適切に判定できているとは言い難い。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業機械に搭載されたアクチュエータの動作を、適切なタイミングで許可及び規制することができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、アクチュエータが搭載された車体本体と、前記車体本体上の対象物を検知する検知装置と、前記アクチュエータの動作を制御するコントローラとを備える作業機械において、前記車体本体の上面には、オペレータが乗降するための複数のステップと、この複数の前記ステップそれぞれに取り付けられた複数の前記検知装置が配置され、前記検知装置は、前記ステップの歪を検知する歪センサであり、前記コントローラは、複数の前記ステップのうち、検知した歪が最大の前記歪センサが取り付けられた前記ステップの位置を、前記対象物の位置として判定し、前記検知装置によって前記対象物が検知されたと判定した場合に、前記アクチュエータの動作を規制し、前記検知装置によって前記対象物が検知されないと判定した場合に、前記アクチュエータの動作を許可することを特徴とする。
本発明によれば、作業機械に搭載されたアクチュエータの動作を、適切なタイミングで許可及び規制することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施形態に係る油圧ショベルの側面図である。 油圧ショベルが備える油圧回路の概略構成を示す図である。 油圧ショベルの後上方斜視図である。 ステップの分解斜視図である。 油圧ショベルが備えるコントローラの構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るエンジン始動処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るエンジン始動処理のフローチャートである。
[第1実施形態]
本発明に係る作業機械の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る作業機械の代表例である油圧ショベル1の側面図である。図2は、油圧ショベル1が備える油圧回路の概略構成を示す図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。また、作業機械の具体例は油圧ショベル1に限定されず、ダンプトラック、モータグレーダー、ホイールローダー等であってもよい。
図1に示すように、油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2に旋回可能に支持された上部旋回体3とを主に備える。上部旋回体3は、車体本体の一例である。
下部走行体2は、左右一対の履帯8を備える。左右一対の履帯8は、走行モータ8a、8bが駆動することによって、それぞれ独立して回転する。これにより、油圧ショベル1は、前進、後退、旋回が可能になる。但し、下部走行体2は、履帯8に代えて、装輪式であってもよい。
上部旋回体3は、旋回モータ3aによって旋回可能な状態で下部走行体2に支持されている。上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5と、旋回フレーム5の前方中央に上下方向に回動可能に取り付けられるフロント作業機4と、旋回フレーム5の後方に配置されるカウンタウェイト6と、旋回フレーム5の前方左側に配置されるキャブ(運転席)7と、油圧ショベル1を動作させるための駆動力を発生させるエンジン10とを備える。
フロント作業機4は、上部旋回体3に俯仰可能に支持されたブーム4aと、ブーム4aの先端に揺動可能に支持されたアーム4bと、アーム4bの先端に揺動可能に支持されたバケット4cと、ブーム4a、アーム4b、及びバケット4cを駆動させる油圧シリンダ4d~4fとを含む。旋回モータ3a、及び油圧シリンダ4d~4f、及びエンジン10は、車体本体に搭載された「アクチュエータ」の一例である。カウンタウェイト6は、フロント作業機4との重量バランスを取るためのもので、円弧状をした重量物である。
キャブ7には、油圧ショベル1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ7の内部空間には、油圧ショベル1の動作を指示するオペレータの操作を受け付ける操作装置(ステアリング、ペダル、レバー、スイッチなど)が配置されている。すなわち、キャブ7に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、油圧ショベル1が動作する。操作装置は、下部走行体2を走行させ、上部旋回体3を旋回させ、フロント作業機4を動作させるためのアクチュエータ操作装置と、油圧ショベル1の動作をロック及びロックを解除するロック操作装置とを含む。
図2に示すように、アクチュエータ操作装置は、左右一対の履帯8それぞれを操作する走行レバー11、12と、ブーム4aを操作するブームレバー13と、アーム4bを操作するアームレバー14と、バケット4cを操作するバケットレバー15と、上部旋回体3を旋回させる旋回レバー16とを含む。ロック操作装置は、後述する電磁切換弁31の位置を切り換えるゲートロックレバー17を含む。
なお、アクチュエータ操作装置及びロック操作装置はレバーの形態に限定されず、ステアリング、ペダル、スイッチ、ボタン等であってもよい。また、以下の説明において、ブームレバー13、アームレバー14、バケットレバー15、及び旋回レバー16を総称して、「作業レバー13~16」と表記することがある。
アクチュエータ操作装置は、パイロット弁21、22、23、24、25、26に接続されている。パイロット弁21~26は、エンジン10により駆動される油圧ポンプ(パイロットポンプ)33によって作動油タンク32から圧送された作動油を、対応する油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bを動作させるためのパイロット圧油として後述するシャトルブロック34に出力する。パイロット圧油の圧力は、対応するアクチュエータ操作装置の操作量に応じて変化する。
より詳細には、パイロット弁21、22は、走行レバー11、12の操作量に応じて、走行モータ8a、8bを駆動させるためのパイロット圧油を出力する。パイロット弁23は、ブームレバー13の操作量に応じて、ブームシリンダ4dを駆動させるためのパイロット圧油を出力する。パイロット弁24は、アームレバー14の操作量に応じて、アームシリンダ4eを駆動させるためのパイロット圧油を出力する。パイロット弁25は、バケットレバー15の操作量に応じて、バケットシリンダ4fを駆動させるためのパイロット圧油を出力する。パイロット弁26は、旋回レバー16の操作量に応じて、旋回モータ3aを駆動させるためのパイロット圧油を出力する。
ゲートロックレバー17は、油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bの動作を規制するロック位置と、油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bの動作を許容する解除位置とに、オペレータが切換可能に構成されている。ゲートロックレバー17は、例えば、解除位置のときに解除信号をコントローラ50に出力する。
各油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bは、エンジン10によって駆動される油圧ポンプ30から吐出される圧油が、それぞれ不図示の方向切換弁によって制御されて、その圧油が供給されることによって駆動する。シャトルブロック34は、パイロット弁21~26から供給されるパイロット圧油を方向切換弁の切換圧として方向切換弁に供給するとともに、油圧ポンプ30を制御する信号圧を生成する機能を有する。シャトルブロック34は、例えば、油圧ポンプ33と油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bとの間に設けられる。本実施の形態では、方向切換弁を含めてシャトルブロック34と称する。
方向切換弁は、油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bそれぞれに対応して複数設けられており、圧油の供給量によって対応する油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bの速度を制御し、圧油の供給方向によって対応する油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8b動作方向を制御する。シャトルブロック34の具体的な構成は既に周知なので、詳細な説明は省略する。
電磁切換弁31は、コントローラ50による制御に従って、遮断位置と流通位置とに切り換え可能に構成されている。遮断位置の電磁切換弁31は、油圧ポンプ33からパイロット弁21~26への作動油の供給を遮断する。一方、流通位置の電磁切換弁31は、油圧ポンプ33からパイロット弁21~26へ作動油を流通させる。電磁切換弁31は、例えば、初期位置が遮断位置であり、ゲートロックレバー17から解除信号が出力されている間だけ流通位置に切り換えられ、解除信号の出力が停止すると遮断位置に戻る。
すなわち、ゲートロックレバー17がロック位置(電磁切換弁31が遮断位置)のとき、アクチュエータ操作装置を操作してもパイロット弁21~26からパイロット圧油が出力されない。換言すれば、ゲートロックレバー17がロック位置(電磁切換弁31が遮断位置)のときは、アクチュエータ操作装置を操作しても油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bが動作しない。
一方、ゲートロックレバー17が解除位置(電磁切換弁31が流通位置)のとき、アクチュエータ操作装置を操作すると、パイロット弁21~26からパイロット圧油が出力される。すなわち、ゲートロックレバー17が解除位置(電磁切換弁31が流通位置)のときは、アクチュエータ操作装置に対する操作に従って、油圧アクチュエータ3a、4d~4f、8a~8bが動作する。
図3は、油圧ショベル1の後上方斜視図である。図4は、ステップ41の分解斜視図である。上部旋回体3の上面には、複数のステップ41、42、43、44、45、46が配置されている。ステップ41~46は、オペレータまたは作業者が点検作業等のために上部旋回体3に乗降したり、上部旋回体3上の移動するための滑り止め機能を有する足場としての役割を担う。なお、オペレータおよび作業者の両者を含めて、「オペレータ」と称する。
ステップ41~43は、上部旋回体3の右端において、前後方向に隣接して設けられている。また、ステップ41~43は、前方側から後方側に向かって徐々に高い位置に配置される。すなわち、ステップ41~43は、オペレータが上部旋回体3に乗降するための階段を構成する。
ステップ43~46は、上部旋回体3の上面において、左右方向及び前後方向に隣接して配置されている。また、ステップ43~46は、同じ高さに配置されている。すなわち、ステップ43~46は、オペレータが上部旋回体3上を移動するための単一の平面を構成する。
また、ステップ43~46に隣接する位置には、エンジン10や油圧ポンプ30、33等を収容するエンジン建屋が設けられている。エンジン建屋は、ステップ43~46より後方で、カウンタウェイト6より前方に配置されている。そして、エンジン建屋の上面は、開閉可能な建屋カバー9で覆われている。すなわち、ステップ43~46上のオペレータは、建屋カバー9を開放することによって、エンジン建屋内の機器をメンテナンスすることができる。
図4に示すように、ステップ41は、ベース板41aと、踏板41bとで構成されている。ベース板41aは、外枠41cと、凹み部41dとを有する。外枠41cは、ベース板41aの外縁を構成する枠型の部分である。凹み部41dは、外枠41cに囲まれた位置において、外枠41cの上面から凹んだ部分である。ベース板41aは、例えば、平板を曲げ加工して形成される。
踏板41bは、ステップ41の中央に配置されて、オペレータが足を載せることを想定した部分である。踏板41bの外形は、凹み部41dの外形と一致する。踏板41bは、凹み部41dに収容されて、ボルト41eによってベース板41aに固定される。踏板41bは、複数のエンボス部41fと、複数のバーリング突出孔41gとが形成された平板である。
エンボス部41fは、踏板41bの下面側に突出する突起であって、踏板41b上に分散して形成されている。踏板41bが凹み部41dに収容されると、エンボス部41fが凹み部41dの上面に当接する。これにより、踏板41bと凹み部41dとの間に隙間が形成される。
バーリング突出孔41gは、踏板41bの上面側に突出する開口突起であって、踏板41b上に分散して形成されている。バーリング突出孔41gは、オペレータがステップ41に足を載せた際の滑り止めとして機能する。凹み部41dに踏板41bが収容されると、踏板41bの上面(複数のバーリング突出孔41gの上端を結んだ仮想平面)は、外枠41cの上面と面一となる。
また、ステップ41には、歪センサ(検知装置)41hが取り付けられている。より詳細には、歪センサ41hは、外枠41cに取り付けられている。すなわち、歪センサ41hは、ステップ41上において、オペレータが直接踏まない場所に取付けられる。歪センサ41hは、ステップ41に生じる歪を検知し、検知結果を示す検知信号をコントローラ50に出力する。なお、歪センサ41hは、ステップ41に生じる歪を検知することができる位置であれば、ステップ41そのものにではなくても、ステップ41の近傍に取り付けられていればよい。
なお、ステップ42~46は、外形がステップ41と相違するものの、基本的な構成はステップ41と共通する。すなわち、ステップ41、42、43、44、45、46それぞれには、歪センサ41h、42h、43h、44h、45h、46h(図5参照)が取り付けられている。そして、歪センサ41h~46hは、対応するステップ41~46の歪を検出する。
図5は、油圧ショベル1が備えるコントローラ50の構成を示すブロック図である。コントローラ50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、及びRAM(Random Access Memory)53を備える。コントローラ50は、ROM52に格納されたプログラムコードをCPU51が読み出して実行することによって、ソフトウェアとハードウェアとが協働して、後述する処理を実現する。RAM53は、CPU51がプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。
但し、コントローラ50の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。
コントローラ50は、バッテリ61から供給される電力を用いて動作する。より詳細には、コントローラ50は、キースイッチ62から出力される位置信号、及び歪センサ41h~46hから出力される検知信号に基づいて、切換スイッチ63、電磁切換弁31、及びディスプレイ64を制御する。
バッテリ61は、エンジン10によって駆動される発電機(図示省略)が発電した電力を蓄電し、蓄電した電力をキースイッチ62の位置に応じてコントローラ50及びスタータ65に供給する。
キースイッチ62は、キャブ7内に設置されている。キースイッチ62は、オペレータがキー(図示省略)を差し込んで回転させることにより、LOCK位置、ON位置、START位置を選択することができる。但し、キースイッチ62で選択可能な位置は、前述の3つに限定されない。
LOCK位置は、エンジン10を停止させると共に、バッテリ61に電力の供給を停止させる位置である。ON位置は、エンジン10を停止させた状態で、バッテリ61からコントローラ50に電力を供給させる位置および始動したエンジンの駆動状態を継続させる位置である。START位置は、エンジン10を始動させる(すなわち、バッテリ61からコントローラ50及びスタータ65に電力を供給させる)位置である。そして、キースイッチ62は、ON位置及びSTART位置のときに、現在の位置を示す位置信号をコントローラ50に出力する。
切換スイッチ63は、コントローラ50の制御に従って、バッテリ61及びスタータ65を導通させるON状態と、バッテリ61及びスタータ65を遮断するOFF状態とに切換可能に構成されている。切換スイッチ63がON状態のとき、バッテリ61からスタータ65に電力が供給可能になる。一方、切換スイッチ63がOFF状態のとき、バッテリ61からスタータ65に電力が供給されない。コントローラ50は、例えば、電磁弁(図示省略)を操作することによって、切換スイッチ63の状態を切り換える。
ディスプレイ64は、キャブ7に配置される。ディスプレイ64は、キャブ7に搭乗するオペレータに情報を報知する報知装置の一例である。但し、報知装置の具体例はディスプレイ64に限定されず、LEDランプでもよいし、スピーカでもよい。
スタータ65は、バッテリ61から供給された電力で回転することによって、エンジン10を始動させるモータである。すなわち、切換スイッチ63が導通状態のときに、キースイッチ62がSTART位置に切り換えられると、バッテリ61からスタータ65に電力が供給されて、エンジン10が始動する。
図6は、第1実施形態に係るエンジン始動処理のフローチャートである。コントローラ50は、例えば、切換スイッチ63がLOCK位置からON位置に切り換えられたタイミングで、エンジン始動処理を開始する。なお、エンジン始動処理の開始時点において、エンジン10は停止しており、切換スイッチ63はOFF状態とする。
まず、コントローラ50は、歪センサ41h~46hそれぞれの検知信号に基づいて、最大歪εmaxを特定する(S11)。最大εmax歪は、歪センサ41h~46hそれぞれで検知した歪εのうちの最大値を指す。そして、コントローラ50は、ステップS11で特定した最大歪εmaxと、予め定められた閾値歪εthとを比較する(S12)。
閾値歪εthは、例えば、ステップ41~46上に対象物が載っているときに、対応する歪センサ41h~46hで検知される歪εの下限値である。閾値歪εthは、実験やシミュレーション等で予め定められた値であって、ROM52に記憶されている。対象物とは、ステップ41~46上で作業をするオペレータ、ステップ41~46上で作業をしたオペレータが置き忘れた工具などである。
次に、コントローラ50は、最大歪εmaxが閾値歪εthより大きい場合に(S12:Yes)、切換スイッチ63をOFF状態に切り換える(S13)。また、コントローラ50は、最大歪εmaxを検知した位置をディスプレイ64に表示させる(S14)。コントローラ50は、例えばステップS14において、上部旋回体3の平面図をディスプレイ64に表示させ、最大歪εmaxを検知した歪センサ41h~46hが取り付けられたステップ41~46を、対象物の位置としてハイライト表示(報知)すればよい。
次に、コントローラ50は、切換スイッチ63をOFF状態にしたまま、最大歪εmaxが閾値歪εth以下になるまで(S12:Yes)、ステップS11~S14の処理を繰り返し実行する。すなわち、キースイッチ62をON位置に切り換えたタイミングで、ステップ41~46上に既に対象物が存在する場合、当該対象物が取り除かれるまでステップS11~S14の処理が繰り返し実行される。
そして、最大歪εmaxが閾値歪εthより大きい間(S12:Yes)は、キースイッチ62をSTART位置に切り換えても、エンジン10が始動されない。また、キャブ7に搭乗するオペレータは、ディスプレイ64で対象物の位置を確認して、当該対象物を取り除くことができる。
一方、コントローラ50は、最大歪εmaxが閾値歪εth以下の場合に(S12:No)、切換スイッチ63をON状態に切り換える(S15)。次に、コントローラ50は、キースイッチ62がSTART位置に切り換えられるまで(S16:No)、ステップS11~S15の処理を繰り返し実行する。
すなわち、キースイッチ62をON位置に切り換えたタイミングでステップ41~46上に対象物が存在しない場合、或いはステップS14の報知を確認したオペレータが対象物を除去した場合、切換スイッチ63がON状態に切り換えられる。一方、ステップ41~46上の対象物が事後的に検知されると、切換スイッチ63が再びOFF状態に切り換えられる。
そして、切換スイッチ63がON状態のときに、キースイッチ62がSTART位置に切り換えられると(S16:Yes)、バッテリ61からスタータ65に電力が供給されて、エンジン10が始動する(S17)。そして、エンジン10が始動すると、コントローラ50は、エンジン始動処理を終了する。
第1実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
第1実施形態によれば、最大歪εmaxが閾値歪εthより大きい場合に、エンジン10を始動させることができない。その結果、上部旋回体3上に対象物(人、物)が載った状態でエンジン10が始動されることによるトラブルを防止できる。すなわち、エンジン10の始動を適切なタイミングで許可及び規制することができる。
また、第1実施形態によれば、ステップ41~46の外枠に歪センサ41h~46hを取り付けるので、上部旋回体3上で作業をするオペレータに踏まれることによって、歪センサ41h~46hが故障することを防止できる。その結果、エンジン始動処理の信頼性が向上する。
また、第1実施形態によれば、最大歪εmaxを検知した歪センサ41h~46hの位置(すなわち、対象物の位置)を報知するので、キャブ7に搭乗するオペレータに、エンジン10が始動できない原因を認識させることができる。
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、第2実施形態に係るエンジン始動処理を説明する。図7は、第2実施形態に係るエンジン始動処理のフローチャートである。なお、第1実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。第2実施形態に係る油圧ショベル1は、歪センサ41h~46hに代えてカメラ(検知装置)47を備える点で第1実施形態と相違し、その他の点で第1実施形態と共通する。
カメラ47は、上部旋回体3の上面(すなわち、ステップ41~46)を撮影し、撮影した画像(以下、「撮影画像」と表記する。)をコントローラ50に出力する。カメラ47で撮影される画像は、動画像であってもよいし、静止画像であってもよい。ステップ41~46が撮影範囲内に入れば、カメラ47の数及び設置位置は特に限定されない。例えば図3に示すように、キャブ7の右後隅から左下に向けてカメラ47を設置すればよい。
また、第2実施形態に係るROM(記憶装置)52には、基準画像が保存されている。基準画像は、カメラ47と同じアングルで、上部旋回体3上を予め撮影した画像である。すなわち、基準画像は、対象物が存在していない状態の上部旋回体3の上面(すなわち、ステップ41~46)を撮影した画像である。
第2実施形態に係るコントローラ50は、ROM52に記憶されている基準画像を、RAM(記憶装置)53にロードする(S21)。次に、コントローラ50は、カメラ47によって撮影された撮影画像を取得する(S22)。
次に、コントローラ50は、ステップS22で取得した撮影画像と、RAM53にロードした基準画像との明度差を比較する(S23)。例えば、コントローラ50は、撮影画像及び基準画像それぞれについて、全ての画素の明度の平均値を算出し、算出した平均値同士を比較すればよい。
そして、コントローラ50は、撮影画像と基準画像との明度差が許容範囲内の場合に(S23:Yes)、ステップS22で取得した撮影画像を、RAM53にロードした基準画像と比較する(S24)。ステップS24は、基準画像に含まれていない物体(すなわち、対象物)が、基準画像に含まれているか否かを判定する処理であって、2つの画像の差分(すなわち、対象物)を抽出する周知のアルゴリズムを利用することができる。
次に、コントローラ50は、撮影画像が対象物を含むと判定した場合に(S24:Yes)、切換スイッチ63をOFF状態に切り換える(S25)。また、コントローラ50は、ステップS22で取得した撮影画像をディスプレイ64に表示する(S26)。ここで表示する撮影画像は、ステップS24で抽出した対象物がハイライト化されていてもよい。
一方、コントローラ50は、撮影画像と基準画像との明度差が許容範囲を超える場合に(S23:No)、ステップS24以降の処理を実行せずに、ステップS22に戻って新たな撮影画像を取得する。すなわち、コントローラ50は、カメラ47によって繰り返し撮影された複数の撮影画像のうち、基準画像との明度差が許容範囲内の撮影画像を、基準画像と比較する(S23:Yes→S24)。
そして、コントローラ50は、切換スイッチ63をOFF状態にしたまま、撮影画像が対象物を含まなくなるまで(S24:Yes)、ステップS22~S26の処理を繰り返し実行する。すなわち、キースイッチ62をON位置に切り換えたタイミングで、ステップ41~46上に既に対象物が存在する場合、当該対象物が取り除かれるまでステップS22~S26の処理が繰り返し実行される。
そして、撮影画像が対象物を含んでいる間(S24:Yes)は、キースイッチ62をSTART位置に切り換えても、エンジン10が始動されない。また、キャブ7に搭乗するオペレータは、ディスプレイ64で対象物の位置を確認して、当該対象物を取り除くことができる。
一方、コントローラ50は、撮影画像が対象物を含まない場合に(S24:No)、基準画像を更新する(S27)。より詳細には、コントローラ50は、ステップS22で取得した撮影画像で、RAM53にロードした基準画像を上書きする。
次に、コントローラ50は、切換スイッチ63をON状態に切り換える(S28)。そして、コントローラ50は、キースイッチ62がSTART位置に切り換えられるまで(S29:No)、ステップS22~S28の処理を繰り返し実行する。
すなわち、キースイッチ62をON位置に切り換えたタイミングでステップ41~46上に対象物が存在しない場合、或いはステップS26の報知を確認したオペレータが対象物を除去した場合、切換スイッチ63がON状態に切り換えられる。一方、ステップ41~46上の対象物が事後的に検知されると、切換スイッチ63が再びOFF状態に切り換えられる。
そして、切換スイッチ63がON状態のときに、キースイッチ62がSTART位置に切り換えられると(S29:Yes)、バッテリ61からスタータ65に電力が供給されて、エンジン10が始動する(S30)。そして、エンジン10が始動すると、コントローラ50は、エンジン始動処理を終了する。
第2実施形態の場合も第1実施形態と同様に、上部旋回体3上に対象物(人、物)が載った状態でエンジン10が始動されることによるトラブルを防止できる。すなわち、エンジン10の始動を適切なタイミングで許可及び規制することができる。
また、油圧ショベル1の近くをダンプトラック等の車高の高い車両が通過したタイミングで撮影された撮影画像は、基準画像と比較して明度が低くなる。このような撮影画像を基準画像と比較すると、対象物の抽出精度が低下する可能性がある。そこで第2実施形態のように、撮影画像と基準画像との明度差が許容範囲を超える場合は、ステップS24の処理をスキップして撮影画像を取得し直すことにより、対象物の抽出精度を担保することができる。
さらに、油圧ショベル1の経年劣化や汚れ等によって、予めROM52に記憶された基準画像が現在の油圧ショベル1の状態を適切に表していない可能性がある。そこで、直前に撮影した撮影画像で基準画像を上書きすることによって、現在の油圧ショベル1の状態を表す基準画像と撮影画像とを比較することができる。
[その他の実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態では、ステップ41~46上の対象物を検知する例を説明したが、対象物の検知範囲はこれに限定されない。すなわち、検知装置は、車体本体上において、オペレータがいる可能性ある領域、オペレータが工具などを置き忘れる可能性のある領域における対象物の有無を検知すればよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、検知装置が対象物を検知するか否かによって、エンジン10の始動を許可及び規制する例を説明した。しかしながら、エンジン始動処理は、油圧アクチュエータ(走行モータ8a、8b、旋回モータ3a、及び油圧シリンダ4d~4f)の動作を許可及び規制するのにも利用できる。
この場合、図6及び図7に示す処理は、エンジン10が駆動している期間に所定の時間間隔で繰り返し実行される。そして、コントローラ50は、ステップS13、S25において、電磁切換弁31を遮断位置に切り換えればよい。また、コントローラ50は、ステップS15、S28において、電磁切換弁31を流通位置に切り換えればよい。すなわち、コントローラ50は、車体本体上の対象物の有無に応じて、アクチュエータの動作を許可及び規制すればよい。
また、ステップ41~43は、本実施形態によるベース板41a、踏板41bを有するものに限らず、滑り止め加工が施されたシート状の部材であっても良く、その場合、歪センサ41hは、シート状の滑り止め部材の近傍の上部旋回体3の上面に直接設けても良い。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
3a 旋回モータ
4 フロント作業機
4a ブーム
4b アーム
4c バケット
4d,4e,4f 油圧シリンダ
5 旋回フレーム
6 カウンタウェイト
7 キャブ
8 履帯
8a,8b 油圧モータ
9 建屋カバー
10 エンジン
11,12 走行レバー
13 ブームレバー
14 アームレバー
15 バケットレバー
16 旋回レバー
17 ゲートロックレバー
21,22,23,24,25,26 パイロット弁
30,33 油圧ポンプ
31 電磁切換弁
32 作動油タンク
34 シャトルブロック
41,42,43,44,45,46 ステップ
41a ベース板
41b 踏板
41c 外枠
41d 凹み部
41e ボルト
41f エンボス部
41g バーリング突出孔
41h,42h,43h,44h,45h,46h 歪センサ(検知装置)
47 カメラ(検知装置)
50 コントローラ
51 CPU
52 ROM
53 RAM
61 バッテリ
62 キースイッチ
63 切換スイッチ
64 ディスプレイ
65 スタータ

Claims (1)

  1. アクチュエータが搭載された車体本体と、
    前記車体本体上の対象物を検知する検知装置と、
    前記アクチュエータの動作を制御するコントローラとを備える作業機械において、
    前記車体本体の上面には、オペレータが乗降するための複数のステップと、この複数の前記ステップそれぞれに取り付けられた複数の前記検知装置が配置され、
    前記検知装置は、前記ステップの歪を検知する歪センサであり、
    前記コントローラは、
    複数の前記ステップのうち、検知した歪が最大の前記歪センサが取り付けられた前記ステップの位置を、前記対象物の位置として判定し、
    前記検知装置によって前記対象物が検知されたと判定した場合に、前記アクチュエータの動作を規制し、
    前記検知装置によって前記対象物が検知されないと判定した場合に、前記アクチュエータの動作を許可することを特徴とする作業機械。
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