JP7071133B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材に画像を形成する電子写真プリンタ、電子写真複写機などの画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、プリンタなどの画像形成装置においては、静電記録方式や電子写真記録方式等が多く用いられている。
その一つに、感光体と転写部材の間に記録材を搬送させ、感光体と転写部材の間に発生する電位差により、感光体表面に形成されたトナー像を転写部で記録材上へ転写する直接転写方式が知られている。
しかし、直接転写方式を用いた場合、記録材が感光体と転写部材のニップ部(転写当接部)に無い時に転写バイアスが印加されると、転写部材と感光体の間で電位差が大きくなる事で異常放電が発生する事があった。これにより画像不良が生じてしまう。この異常放電に対し、ニップ部に記録材が無い時には転写バイアスを下げて過剰な放電を起こさないようにする事で異常放電を軽減する方法が知られている。(特許文献1)
特開平10-78712号
しかしながら、特許文献1の方法を用いる場合、以下のような課題があった。記録材がニップ部に突入する際、記録材の先端が感光体と転写部材に挟み込まれると、記録材の厚みに起因して、感光体と転写部材と記録材によって、転写当接部に空隙が形成される。空隙が形成されると、感光体と転写部材の間に生じる電位差により、空隙部で異常放電が発生することがある。空隙が生じる時には画像形成の準備を開始しており、画像形成に必要な転写バイアスが印加される状態では、この空隙部の感光体と転写部材の間で不連続な放電が発生し、感光体表面に微小な電位ムラが生じる。この微小な電位ムラを帯電によって均一にならす事が出来ない場合、画像不良となる事がある。この異常放電は、転写部材と感光体のニップ部に記録材が無い時と同様に、転写バイアスが高い時に顕著となる。
また、空隙による感光体と転写部材と記録材の当接状態も画像に影響を及ぼす。記録材が感光体と転写部材に挟み込まれて画像形成を行っている間は、転写部材と感光体の表面電位の電位差でトナー像を記録材に転写している。その際に、転写部材から感光体に転写電流が流れるため、転写ニップ通過後の感光体の表面電位はその影響で変化する。感光体から記録材に転写している間の、転写通過時に転写部材から受ける影響は均一であるため、転写の影響を受けた感光体の表面電位は均一となる。したがって、画像弊害は起こらない。一方、空隙部では、転写部材から感光体表面へ転写電流が流れない事によって、空隙部とそれ以外の均一な部分とで転写通過後の感光体の表面電位にムラが生じてしまう。この電位ムラを帯電によって均一にならす事が出来ない場合、画像不良となることがあった。
本発明は、これらの課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、異常放電、感光体表面の電位差に起因する電位ムラによる画像不良を抑制する事ができる画像形成装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体の表面に現像されたトナー像を記録材に転写する転写部材であって、前記像担持体と接触してニップ部を形成し前記ニップ部によって記録材を挟み込む転写部材と、前記帯電手段に、第1の帯電バイアスと、前記第1の帯電バイアスと同極性で前記第1の帯電バイアスよりも絶対値が小さい第2の帯電バイアスと、前記第2の帯電バイアスの絶対値以上の大きさを有する第3の帯電バイアスと、を印加する帯電電圧印加手段と、前記転写部材に、第1の転写バイアスと、0Vまたは前記第1の転写バイアスと同極性で前記第1の転写バイアスよりも絶対値が小さい第2の転写バイアスと、前記第1の転写バイアスと前記第2の転写バイアスの間の大きさを有する第3の転写バイアスと、を印加する転写電圧印加手段と、前記帯電電圧印加手段と前記転写電圧印加手段と、を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
i)前記ニップ部に記録材の先端が突入する前には、前記転写部材に前記第2の転写バイアスを印加し、かつ、前記第3の帯電バイアスが印加された前記像担持体の表面が前記ニップ部を通過するように制御し、
ii)前記ニップ部内に記録材の先端があり、前記ニップ部において記録材に前記トナー像を転写する転写動作を実行する前において、前記転写部材に前記第1の転写バイアスまたは前記第2の転写バイアスまたは前記第3の転写バイアスを印加し、かつ、前記第2の帯電バイアスが印加された前記像担持体の表面が前記ニップ部を通過するように制御し、
iii)前記転写動作を実行する間において、前記転写部材に前記第1の転写バイアスを印加し、かつ、前記第1の帯電バイアスが印加された前記像担持体の表面が前記ニップ部を通過するように制御し、
iv)前記第1の帯電バイアスをV1(V)、前記第2の帯電バイアスをV2(V)、前記第3の帯電バイアスをV3(V)とした時、
|V2|≦|V3|<|V1|
を満たすように制御することを特徴とする。
本発明により、感光体と転写部材のニップ部に記録材の先端が突入する際に発生する空隙による異常放電、又は電位ムラを軽減し、画像不良を抑制することができる。
実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 (a)実施形態1の像担持体と転写部材のニップ部に記録材が搬送される状態を示す模式図である、(b)実施形態1の転写ニップ部を示す模式図である、(c)実施形態1の転写ニップ部の空隙を示す模式図である。 実施形態1の帯電バイアス差とかぶりの関係を示すグラフである。 実施形態1のプリントジョブ時のタイミングチャートである。 実施形態1の印字動作時のタイミングチャートである。 実施形態1のプリントジョブ時のタイミングチャートである。 実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 実施形態2に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
<実施形態1>
図1を用いて、実施形態1に係る画像形成装置100の構成について説明するとともに、実施形態1における画像形成プロセスについて説明する。図1は、実施形態1に係る画像形成装置100の構成を示す概略断面図である。
図1に示すように、実施形態1に係る画像形成装置100は、像担持体として回転可能な感光ドラム1、帯電手段として感光ドラム1に接触する帯電ローラ2、露光手段としての露光装置3、現像装置4、転写手段としての転写ローラ5を備える。加えて、定着器6、クリーニング装置7、記録材搬送検知手段としての記録材検知部材8、および制御部(CPU)としてのコントローラ9を備えている。
感光ドラム1は、Φ24mmであって、矢印R1の方向に回転速度100mm/secで回転する。
帯電ローラ2は導電性芯金21と導電性ゴム層22からなる単層ローラであって、体積抵抗10~10Ω・cmであり、帯電当接位置Aにおいて感光ドラム1に当接し、感光ドラム1の回転に従動して導電性芯金21を軸に回転する。また導電性芯金21には、負極性で直流の電圧(帯電バイアス)を印加可能な帯電電圧印加手段23が接続されている。
現像ユニット4は負極性のトナー(現像剤)を内包し、現像スリーブ41(現像剤担持体)を備えている。現像スリーブ41は、現像ユニット4に内包されたトナーを担持しており、現像近接位置Bにおいて、感光ドラム1と所定のクリアランスを設けて近接している。また現像スリーブ41は、交流の電圧(現像バイアス)を印加可能な現像電圧印加手段42が接続されている。
転写ローラ5は導電性芯金51と感光ドラム1への圧接部分が弾性体である導電性ウレタン発泡層52からなるローラ部材である。体積抵抗10~1010Ω・cmであり、記録材Pが介在しない状態では、転写当接位置(ニップ部)Cにおいて感光ドラム1に当接し、感光ドラム1の回転に従動して導電性芯金51を軸に回転する。また導電性芯金51には、正極性の電圧(転写バイアス)を印加可能な転写電圧印加手段53が接続されている。
なお、感光ドラム1の周方向において、帯電当接位置Aから現像近接位置Bまでの距離は20mm、現像近接位置Bから転写当接位置Cまでの距離は30mmである。
コントローラ9は、ホスト装置との間で各種の電気的な情報の授受をすると共に、画像形成装置100の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。例えば、帯電電圧印加手段23、現像電圧印加手段42および転写電圧印加手段53によって、帯電ローラ2、現像スリーブ41および転写ローラ5に印加されるバイアスは、コントローラ9に制御されている。そして、この画像形成装置100は、ホスト装置からコントローラ9に入力される電気的画像信号に基づいて、シート状等の記録材P(以下、単に紙と表記する)に画像形成を行う。なお、ホスト装置としては、イメージリーダ(原稿画像読装置)、パソコン、ファクシミリ、スマートフォン等が挙げられる。
回転する感光ドラム1の表面は、帯電ローラ2に印加した負極性の帯電バイアスによって、所定の電位に均一に帯電される。そして、露光装置3から発信されたレーザビームが感光ドラム1上に露光され、静電潜像が形成される。その後、現像スリーブ41に印加した現像バイアスにより、現像スリーブ41から感光ドラム1表面へトナーが移動することで静電潜像を可視化し、トナー像(現像剤像)を形成する。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写ローラ5に印加した正極性の転写バイアスによって、紙上に転写される。紙上に転写されたトナー像は、定着ユニット6によって、加圧及び加熱されることで紙に定着され、最終画像となり動作が完了する。
また、感光ドラム1上に形成されたトナー像のうち、紙に転写されずに残留した一部のトナーは、クリーニングユニット7に搬送され、感光ドラム1表面から掻き取られる。
なお、記録材検知部材8は、紙搬送が行われる際の不図示の給紙部から転写当接位置Cの間に配置され、搬送された紙の搬送方向先端および後端位置(搬送タイミング)をセンサにより検出し、コントローラ9へ情報を送信する。そして、コントローラ9は、得られた搬送タイミング情報を基に、帯電ローラ2、現像スリーブ41および転写ローラ5へのバイアス印加タイミングを制御する。
(印加バイアスと画像弊害の関係)
本発明の特徴である、プリントジョブ時に印加するバイアス制御について説明するにあたり、まずは表1を用いて、転写バイアスおよび帯電バイアスを変えた際に、画像弊害のレベルがどう変わるかについて説明する。
Figure 0007071133000001
表1では、画像弊害として、濃度、黒ポチおよび電位ムラの3種類を表記している。また、どのタイミングで印加された転写バイアスが画像弊害に影響を及ぼすのかについて記載している。
まず、図2を用いて、転写バイアス印加タイミングにおける、紙Pと感光ドラム1と転写ローラ5の位置関係を明確にし、順を追って説明する。図2の(a)は、紙先端が転写当接位置に到達した時の感光ドラム1、帯電ローラ2、および転写ローラ5の位置関係を示した模式図である。図2の(b)は、図2の(a)のうち転写当接位置Cの近傍(転写ニップ部内)を拡大して示した模式図である。表1で示す画像形成時とは、図2(a)に示した紙先端余白部の後端が転写当接位置Cに到達してから、紙後端余白部の先端が転写当接位置Cに到達するまでの間である。つまり、紙上にトナー像を転写可能な間である。また非通紙時とは、転写当接位置Cへ紙Pが搬送されておらず、転写当接位置Cで感光ドラム1と転写ローラ5が接しているタイミングである。加えて、紙先端到達時とは、搬送された紙Pの先端が転写当接位置Cに到達し、転写当接位置Cの一部にだけ紙Pが介在している時である。図2(b)に示したように、紙Pの先端と感光ドラム1と転写ローラ5によって、転写当接位置Cで空隙を形成しているタイミングを示している。空隙に関しては後述する。なお、これらのタイミングについては以降も同様に記載することとし、紙先端到達タイミングと以降で表記されている場合も先述の紙先端到達時と同様の定義とする。
次に、画像弊害について説明する。表1中の濃度はベタ黒パッチの濃度を示しており、感光ドラム1の表面に所定のトナー量が積載された際の転写効率の優劣を示している。そのため、画像形成時に印加された転写バイアスが濃度に影響を及ぼす。黒ポチは、転写ローラ5のウレタン発泡層52の表面の凹凸部や、感光ドラム1と転写ローラ5の当接によって生じるギャップ(転写当接位置C前後の感光ドラム1と転写ローラ5の間)での放電で発生する。これは、感光ドラム1の表面と転写ローラ5の間で発生する異常放電により生じた電位ムラを帯電時に均しきれないことにより、画像上に微小なポチとなって表れる。なお、電位ムラの現象説明、および電位ムラの欄に記載されている帯電バイアス差の詳細については後述することとする。
これらの画像弊害に対して、転写バイアスおよび帯電バイアスを変えた際の画質を○、△、×の3段階で評価している。○は品質として十分問題ないレベルであり、×は明らかに画質が悪く品質問題となりうるレベルである。△は画像弊害が軽微に発生してはいるが、実用上問題とはならないレベルである。
続いて、転写バイアスの依存性について説明する。
表1を見ると、まず濃度については、転写バイアスを上げるほど画質レベルが良化することがわかる。これは単に、転写バイアスが大きいほど転写効率が良くなることを示している。そのため、画像形成時に印加する転写バイアスは濃度が○となる2200V以上が望ましい。
対して、黒ポチについては、転写バイアスを下げるほど画質レベルが良化する。これは、転写バイアスが小さいほど感光ドラム1表面と転写ローラ5の間の電位差が減少し、異常な放電現象が起こりにくくなるためである。このことから、非通紙時に印加する転写バイアスは黒ポチが○となる800V以下が望ましい。
次に、電位ムラについて説明する。電位ムラは、ハーフトーン等の画像を出力した場合に、紙先端から感光ドラム1の周長1周分経った部分が白いスジ状に薄くなるものである。図2(b)を用いて、この電位ムラの発生メカニズムについて説明する。プリントジョブ時、帯電ローラ2に負極性の帯電バイアスを印加して感光ドラム1の表面を負に帯電させ、転写ローラ5に正極性の転写バイアスを印加することで、図2(b)の矢印で示した転写ローラ5から感光ドラム1へ正極性の転写電流Iが流れる。この転写電流Iにより、負極性に帯電された感光ドラム1の表面電位の絶対値は小さくなる。紙Pと感光ドラム1は所定の剛性を有するが、転写ローラ5のウレタン発泡層52は剛性が小さい。そのため、転写当接位置Cに紙Pが搬送された場合、紙Pの厚みにより、感光ドラム1とウレタン発泡層52、紙Pの先端との間に図2(b)に示したような空隙が生じる。この空隙部をDとする。空隙が生じると、空隙部Dにおいて転写電流Iが流れにくくなり、感光ドラム1の表面電位の絶対値が部分的に小さくならない部分が生じる。その部分が電位ムラとなる。感光ドラム1がR1方向に回転し、帯電ローラ2から印加される帯電バイアスによってこの電位ムラを充分に均すことができなかった場合、紙先端から感光ドラム1の1周分後ろ(本実施形態では紙先端から75mm下方)の位置において横白スジが発生する。これが電位ムラの発生メカニズムである。
一方で、空隙部Dでは、感光ドラム1と転写ローラ5の間に空隙が生じているため、この間で異常な放電現象が起こりやすい。すなわち、前述した黒ポチが発生しやすい状況となっている。
ここで、再度表1を見ると、電位ムラは、紙先端到達時における転写バイアスが大きいほど良化することが見て取れる。これは、帯電前位置(感光ドラム1の周方向において、転写当接位置Cから帯電当接位置Aの間)における感光ドラム1の表面電位と帯電バイアス差が大きくなることで、電位ムラを均す作用が大きくなるためである。すなわち、転写ローラ5から感光ドラム1へ流れる正極性の転写電流を大きくした場合、帯電前位置の感光ドラム1の表面電位の絶対値が小さくなり、感光ドラム1の表面電位と帯電ローラ2の電位差が大きくなる。そのため、所定の帯電バイアスにおいて、転写バイアスを大きくすることで、電位ムラが良化する。
一方で、上述したように、黒ポチは転写バイアスが大きいほど悪化する。転写バイアスが大きいと、感光ドラム1と転写ローラ5の間の電位差により、空隙で異常放電が発生しやすくなるためである。
したがって、空隙部Dに印加される転写バイアスは、電位ムラと黒ポチのバランスを鑑みて設定されるべきである。
次に、帯電バイアスの効果について説明する。表1の結果から、帯電バイアス差を大きくすると、黒ポチと電位ムラが良化する範囲が広くなっている事がわかる。図2(c)を用いて帯電バイアス差を説明する。図2(c)は、図2の(b)のうち転写当接位置Cの近傍(転写ニップ部内)をさらに拡大した模式図である。図2(c)の感光ドラム1の表面の紙Pと接触する領域を領域1A、感光ドラム1の表面の空隙部Dを形成した領域を領域1B、感光ドラム1の表面の転写ローラ5が接触する領域を領域1Cとする。また、それぞれの領域1A、1B、1Cの電位をE1(V)、E2(V)、E3(V)とする。帯電バイアス差とは、空隙部Dを形成した感光ドラム1の表面の領域1Bとなる領域を予め帯電した帯電バイアスと、領域1Bが再度帯電当接位置Aに到達した時に印加される帯電バイアスである画像形成時帯電バイアスとの差である。空隙部Dを形成した感光ドラム1の表面の領域1Bが再度帯電当接位置Aに到達した時に印加される帯電バイアスをV1(V)、領域1Bとなる領域を予め帯電した帯電バイアスをV2(V)とすると、帯電バイアス差Δは以下の式1で表される。
帯電バイアス差Δ=|V1|-|V2|(但し、|V1|>|V2|) ・・・式1
以下の理由から、空隙部Dを形成した感光ドラム1の領域1Bを帯電した帯電バイアスV2は、空隙部Dを形成した感光ドラム1の領域1Bが、再度、帯電当接位置Aに到達した時の帯電バイアスV1より絶対値で小さいと効果的である。空隙部Dを形成した感光ドラム1の領域1Bには、転写電流Iが流れにくいため、転写バイアスの影響を受けにくい。よって、転写当接位置C通過後の、空隙部Dを形成する感光ドラム1の領域1Bの電位は、空隙部Dを形成しない感光ドラム1の領域1A、1Cの表面電位に比べて絶対値で大きくなり電位ムラとなる。この電位ムラを帯電ローラ2で再び帯電した際に均すことができない場合、この電位ムラが画像不良の原因となる可能性がある。このため、転写当接位置C通過後の領域1Bの電位の絶対値を、転写当接位置C通過後の領域1A、1Cの電位に近づくよう、小さくしたい。これを達成するためには、空隙部Dを形成した感光ドラム1の領域1Bを帯電した帯電バイアスV2を、感光ドラム1の領域1Bが再度、帯電当接位置Aに到達した時の帯電バイアスV1より絶対値で小さくする。これによって、空隙部Dを形成する感光ドラム1の領域1Bの表面電位E2を、予め絶対値で小さくしておく事が出来る。
したがって、転写後の感光ドラム1の表面電位を均一にするためには、空隙部Dを形成した感光ドラム1の領域1Bを帯電した帯電バイアスV2と、領域1Bが再度帯電当接位置Aに到達した時の帯電バイアスV1の差を大きくする事が重要である。帯電バイアス差を大きくする事で、感光ドラム1の表面電位と帯電ローラ2の間により大きな電位差を設ける事が出来るため、電位ムラを良化させる事が出来る。
また、空隙部Dでは黒ポチの原因となる異常放電をなるべく抑制したいため、空隙部Dを形成する感光ドラム1の領域1Bの表面電位E2と転写ローラ5の電位差を小さくしたい。これを達成するために、感光ドラム1の表面の領域1Bの表面電位E2の絶対値を領域1Aの表面電位E1や領域1Cの表面電位E3よりも小さくする。したがって、帯電バイアス差を大きくする事で空隙部Dを形成する感光ドラム1の領域1Bの表面電位E2と転写ローラ5の電位差を小さくする事が出来るため、異常放電を抑制する事が出来る。
帯電バイアス差の影響を確認するために、表2で、黒ポチと電位ムラの帯電バイアス依存性を示した。
Figure 0007071133000002
表2の結果から、所定の転写バイアスを印加した時、帯電バイアス差が大きくなればなるほど、黒ポチと電位ムラが抑制される事が分かる。
黒ポチは、帯電バイアス差を大きくする、つまり、空隙部Dでの感光ドラム1の領域1Bの表面電位E2の絶対値を下げたことで転写ローラ5との電位差を小さくした結果、異常放電が抑制された事で良化している。
電位ムラも黒ポチと同様に、帯電バイアス差を大きくする事によって、感光ドラム1の空隙部Dを形成していた領域1Bの表面電位E2と、転写ローラ5と当接ニップを形成し画像形成を行った感光ドラム1の表面の表面電位との差が小さくなる事で良化した。一般的に、転写バイアスが小さいと転写電流Iも小さくなることにより、感光ドラム1は転写を受けても表面電位の変化が小さくなるため、帯電バイアスによる放電で感光ドラム1の表面電位のムラを均す効果が小さくなる。したがって、感光ドラム1の表面上に電位差が生じやすい構成となる事で電位ムラが発生しやすくなる。そこで、帯電バイアス差を大きくする事で、空隙部Dを形成する感光ドラム1の領域1Bの表面電位E2の絶対値を予め下げる事が出来るので、電位ムラの影響を小さくする事を可能とする。そのため、電位ムラによる画像弊害の発生無く使用する事が出来る転写バイアスの範囲が広がる。
以上から、黒ポチと電位ムラは帯電バイアス差を大きくする事で良化し、黒ポチは転写バイアスを小さくする、電位ムラは転写バイアスを大きくする事で良化傾向を示す事が分かった。
一方で、帯電バイアス差を大きくしすぎるとかぶりという画像弊害が発生する。かぶりとは、現像バイアスと感光ドラム1の表面電位の電位差が適正な範囲に設定されていない場合、露光を行っていない領域に対しても正規極性に帯電されたトナーや逆極性に帯電されたトナーが感光ドラム1の表面上に現像されてしまう現象を指す。上述の通り、帯電バイアス差が大きいという事は、空隙部Dを形成する感光ドラム1の領域1Bの表面電位E2が、空隙部Dを形成しない感光ドラム1の領域1A、1Cの表面電位E1、E3に比べて絶対値で小さいという事である。よって、現像バイアスと感光ドラム1の表面電位が近づくことにより、正規極性のトナーが感光ドラム1の表面上に現像され、かぶりが発生してしまう。図3に帯電バイアス差とかぶりの関係を示したグラフを示す。帯電バイアス差を大きくすると、感光ドラム1の表面上に現像されるかぶり量が増加しており、特に帯電バイアス差が100Vを越えると、画像弊害が発生する事が分かる。一方、電位差が50V以下の領域では、特にかぶりの発生が抑制出来る。したがって、帯電バイアス差を、かぶりの発生を抑制する事が出来る領域である50Vに設定しつつ、黒ポチと電位ムラを抑制する事が出来るように設定する事が好ましい。
しかし、帯電バイアス差を取るために、空隙部Dに位置する感光ドラム1の領域1Bの表面電位E2を形成する帯電バイアスV2(以下、空隙部帯電バイアスとする)を下げても、電位ムラを良化させる効果が得られないケースがある。非通紙時の転写当接位置Cでの感光ドラム1の領域1Cの表面電位E3を形成する帯電バイアス(以下、非通紙時帯電バイアスとする)が、空隙部帯電バイアスV2より絶対値で小さい場合である。この場合、非通紙時の感光ドラム1の領域1Cの電位E3が絶対値で小さいと、再帯電させても空隙部Dでの感光ドラム1の領域1Bの電位E2よりも絶対値で小さくなる事があり、感光ドラム1の表面電位差に起因した電位ムラを発生するリスクが生じる。したがって、非通紙時帯電バイアスは、空隙部帯電バイアスV2の絶対値以上である必要がある。また、異常放電対策で転写バイアスが小さい非通紙時の方が、画像形成時に比べて転写の影響を受けた後の感光ドラム1の表面電位の変化が少ない。したがって、電位ムラの観点から、非通紙時の感光ドラム1の領域1Cの表面電位E3は、画像形成時の転写当接位置Cの感光ドラム1の領域1Aの表面電位E1より絶対値で小さい方が良い。黒ポチに関しては、帯電バイアスの絶対値を下げる事で良化する事から、画像形成に影響がない範囲で帯電バイアスを選択すればよく、大小関係に影響はない。
画像形成時の転写当接位置Cでの感光ドラム1の領域1Aの表面電位E1を形成する帯電バイアス(以下、画像形成時帯電バイアスとする)をV1(V)、空隙部帯電バイアスをV2(V)、非通紙時帯電バイアスをV3(V)とする。すると、帯電バイアスV1、V2、V3は以下の式2を満たす。
|V2|≦|V3|<|V1| ・・・式2
式2を満たすように帯電バイアスV1、V2、V3を設定する事により、電位ムラを抑制する効果を得る事が出来る。
このように、転写バイアスと帯電バイアスを適正化することにより、電位ムラを良化することができる。表1の結果から、電位ムラに対しては、転写バイアス1400V以上で良化傾向を示す。しかしながら、先述した黒ポチの観点から、空隙部Dの転写バイアスを大きくしすぎることは望ましくなく、1200V以下が好適である。
ここで、非通紙時から画像形成時にかけて転写バイアスを変更する際に生じる転写バイアスの立ち上がりについて考える。転写当接位置Cへ紙先端が到達する直前までは、転写ローラ5と感光ドラム1が当接しているため、先述の非通紙時に該当する。転写ローラ5は所有の電気抵抗を有しているため、所望の転写バイアスに変化するまである程度のタイムラグがあることを考えると、紙先端到達前にあらかじめ転写バイアスを大きくしておく必要がある。したがって、黒ポチ、電位ムラ、転写バイアスの立ち上がりを考慮し、空隙部Dの転写バイアスは1200Vから1800Vの間とすることが望ましい。また、黒ポチと電位ムラとかぶりの観点から、表1、表2、図3の結果を鑑みて、帯電バイアス差を25Vから75Vの間に設定することが望ましい。この設定とする事により、黒ポチ、電位ムラのレベルを実用上問題ないレベルに保ちつつ、かぶりを画像上問題無い程度に抑制することができる。
また、ここで示している転写バイアスおよび帯電バイアスの値はあくまでも一例である。すなわち、画像形成装置100の使用環境や使用頻度、転写ローラ5の電気抵抗やトナーの帯電状態といった物性値等、多くのばらつきに対して、使用環境の検知や、後述するような電気抵抗検知等によって、設定値を制御することが望ましい。表1の結果に基づき、非通紙時の転写バイアスを800V、画像形成時の転写バイアスを2200V、帯電バイアス差を50Vとした時の紙先端到達時の転写バイアスの適正値を算出する。この時、非通紙時の転写バイアスを0%、画像形成時の転写バイアスを100%として計算する。その場合、空隙部Dの転写バイアスを14%から71%とすることで、濃度、黒ポチのレベルを実用上問題ないレベルに保ちつつ、電位ムラを良化することができることとなる。すなわち、画像形成時転写バイアスをT1(V)、非通紙時転写バイアスをT2(V)、空隙部転写バイアスをT3(V)とすると、転写バイアスT1、T2、T3は以下の式3を満たす。
0.14≦(T3―T2)/(T1-T2)≦0.71 ・・・式3
式3を満たすように転写バイアスT1、T2、T3を設定する事により、濃度低下、黒ポチ、電位ムラの3種の画像弊害を抑制する事が出来る。
ここで、非通紙時転写バイアスT2によって、感光ドラム1に流れる転写電流Iが変わり、転写バイアスを受けた後の感光ドラム1の表面電位の絶対値が変わる。すなわち、空隙部帯電バイアスV2と、画像形成時帯電バイアスV1の適正値が変わる事を意味する。これにより、必要な帯電バイアスの絶対値が変化するため、転写バイアスに応じて帯電バイアスの値を設定する事が好ましい。
(プリントジョブ時のバイアス制御)
このような画像弊害と印加バイアスの関係をふまえて、プリントジョブ時に印加するバイアス制御について、図4および図5を用いて説明する。
図4および図5は、プリントジョブ時のタイミングチャートであり、図4は図5のうち紙先端到達前後のタイミングを詳細に示したものである。ここで、図4および図5の縦軸は、帯電バイアスおよび転写バイアスについて、コントローラ9から発信される信号、および帯電ローラ2と転写ローラ5へ出力される値を示している。また、図4および図5の横軸は時間を表しており、図の左から右へ向かうにつれて時間が経過する。なお、感光ドラム1の周方向位置を基準にして、帯電当接位置Aから転写当接位置Cまでの周長の分だけ帯電バイアスの経過時間を補正したものを点線で併記している。帯電当接位置Aから転写当接位置Cまでの距離が50mm、感光ドラム1の回転速度が100mm/secであるため、帯電バイアスを印加した部分が転写当接位置Cへ達するまで500msecのタイムラグがある。そのタイムラグ分だけ、点線を実線に対して補正して図示している。
まずは、図5を用いて印刷ジョブの開始時のバイアス制御を説明する。印刷ジョブがコントローラ9へ送られると、不図示のモータが駆動し、感光ドラム1が回転する。感光ドラム1が回転すると、タイミングt01において帯電バイアスを所定の値である非通紙時帯電バイアスV3(第3の帯電バイアス)で印加する信号を発信する。これに伴い、帯電バイアスが出力されるが、帯電ローラ2が有する電気抵抗に伴い、帯電バイアスの出力値はスロープ状に立ち上がる。
帯電当接位置Aから転写当接位置Cへの感光ドラム1の回転、および帯電バイアスの立ち上がりを考慮し、感光ドラム1の表面電位が所定の値で安定した後、タイミングt02において、転写ローラ5へ所定の電流値Itを印加する信号を発信する。これに伴い、転写バイアスが印加されるが、先述の帯電バイアスと同様に、転写ローラ5が有する電気抵抗および含有した水分等に伴い、転写バイアスの出力値もスロープ状に立ち上がり、所定の値を平均とした値で安定する。この平均値を、非通紙時転写バイアスT2(第2の転写バイアス)として導出し、コントローラ9へ記憶する。この非通紙時転写バイアスT2は、転写ローラ5の抵抗特性に応じて変化するため、非通紙時転写バイアスT2の値から、その時点での転写ローラ5の抵抗特性を判断することができる。ここでは、非通紙時転写バイアスT2として+800Vを印加している。非通紙時転写バイアスT2が導出されたのち、タイミングt03において転写バイアスの制御を、非通紙時転写バイアスT2の定電圧制御へ切り替える。
この時、非通紙時転写バイアスT2の絶対値を、画像形成時転写バイアスT1(第1の転写バイアス)に対して小さくしている。これは先述したように、非通紙時に転写バイアスを大きくすることで発生する、異常放電による黒ポチを抑制するためである。同様に、非通紙時帯電バイアスV3の絶対値を、画像形成時帯電バイアスV1(第1の帯電バイアス)に対して小さくしている。これは、通紙前後で転写バイアスが変化することに対し、転写後の表面電位の変化に伴う電位ムラによるハーフトーン濃度変化を抑制するためである。ここでは、非通紙時帯電バイアスV3を画像形成時帯電バイアスV1より絶対値で50V小さくしている。
その後、非通紙時帯電バイアスV3が印加されて電位を形成した感光ドラム1の表面の領域1Cが、転写当接位置Cを通過した後、再度、転写当接位置Cを通過する前に、画像形成時帯電バイアスV1が印加された帯電ローラ2によって帯電される。
次に、図4を用いて、給紙から画像形成が行われるまでのバイアス制御について説明する。紙が不図示の給紙カセットから搬送されると、タイミングt10において記録材検知部材8が紙先端位置を検出する。得られた先端位置情報はコントローラ9へ送信され、転写当接位置Cに紙先端が到達するタイミング(紙先端到達タイミング)t13が見積もられる。その後、タイミングt11において帯電バイアスを非通紙時帯電バイアスV3から画像形成時帯電バイアスV1へ切り替え、タイミングt12において転写バイアスを非通紙時転写バイアスT2から画像形成時転写バイアスT1へ切り替える。その際、見積もられた紙先端到達タイミングt13を基準として、帯電バイアス切り替えタイミングt11および転写バイアス切り替えタイミングt12を設定する。転写バイアスの立ち上がりを考慮し、紙先端到達タイミングt13で非通紙時転写バイアスT2と画像形成時転写バイアスT1の間の値である転写バイアスT3(第3の転写バイアス)となるよう、転写バイアス切り替えタイミングt12を再設定する。その際、先述した定電流制御によって得られた抵抗特性をもとに、転写バイアスの立ち上がり方を見積もり、転写バイアス切り替えタイミングt12を最終決定する。紙先端到達タイミングt13においては空隙が形成されており、空隙部転写バイアスT3が1400Vとなるように調整している。同様に、帯電当接位置Aから転写当接位置Cまで感光ドラム1が回転するタイムラグを考慮し、感光ドラム1の面基準で紙先端到達タイミングt13の後に帯電バイアスが切り替わる(タイミングt14)よう、帯電バイアス切り替えタイミングt11を決定する。これらにより、紙先端到達タイミングt13において、転写バイアスが非通紙時と画像形成時の間の値となり、帯電バイアス差が生じる状態となる。タイミングt13で紙先端が転写当接位置Cに到達するので、空隙部Dが形成される期間は、タイミングt13を含むt13~t14の間であり、転写バイアスは空隙部転写バイアスT3が印加されるように設定する。
そして、タイミングt15において転写バイアスおよび帯電バイアスが画像形成時転写バイアスT1および画像形成時帯電バイアスV1まで立ち上がり、タイミングt16において画像形成が開始される。ここで、タイミングt15は紙の先端余白部後端が転写当接位置Cに到達するタイミングより前である必要がある。実施形態1では、画像形成時転写バイアスT1として+2200Vを印加している。仮に、画像形成開始タイミングt16までに帯電バイアスが立ち上がらず、その後も帯電バイアスが徐々に変化する場合、感光ドラム1の表面電位の絶対値が徐々に大きくなり、ハーフトーンがグラデーション状に薄くなる。また、転写バイアスが立ち上がらない場合も同様に、画像先端で濃度が薄くなる。実施形態1においては余白を5mmに設定している。感光ドラム1の回転速度が100mm/secであるため、紙先端到達タイミングt13から画像形成開始タイミングt16までは、50msecのタイムラグがある。そのため、この50msecのタイムラグの間に転写バイアスおよび帯電バイアスが立ち上がるように設定する。これにより、先述したハーフトーンの濃度変化や転写不良を抑制することができる。このことから、バイアス切り替えから立ち上がるまでの時間を見積もり、余白分のタイムラグを照らし合わせることで、帯電バイアス切り替えタイミングt11および転写バイアス切り替えタイミングt12を調整することが望ましい。なお、実施形態1では、転写バイアスと帯電バイアスがタイミングt15において同時に立ち上がっているが、どちらかが先に立ち上がっていても問題はない。
図4、図5は、非通紙時帯電バイアスV3と空隙部帯電バイアスV2(第2の帯電バイアス)が等しい場合を説明したが、非通紙時帯電バイアスV3より空隙部帯電バイアスV2が小さいケースでより画像弊害抑制効果が発揮される。その時の帯電バイアス印加タイミングを、図4に則した図6を用いて説明する。尚、転写バイアスの切り替え動作に関しては、同様のタイミングであるため説明を割愛する。
紙Pが不図示の給紙カセットから搬送されると、タイミングt10において記録材検知部材8が紙先端位置を検出する。得られた先端位置情報はコントローラ9へ送信され、転写当接位置Cへの紙先端到達タイミングt13が見積もられる。その後、タイミングt17において、帯電バイアスを非通紙時帯電バイアスV3から空隙部帯電バイアスV2へ切り替え、タイミングt11において帯電バイアスを空隙部帯電バイアスV2から画像形成時帯電バイアスV1に切り替える。紙先端到達タイミングt13を基準として、t13の空隙を形成する感光ドラム1の表面電位を形成する空隙部帯電バイアスV2を印加するタイミングt17と、空隙部帯電バイアスV2から画像形成時帯電バイアスV1に切り替えるタイミングt11を設定する。帯電当接位置Aから転写当接位置Cまで感光ドラム1が回転するタイムラグを考慮し、感光ドラム1の面基準で紙先端到達タイミングt13後に帯電バイアスが切り替わる(タイミングt18とt14)よう、タイミングt17、t11を決定する。これらにより、紙先端到達タイミングt13において、空隙部帯電バイアスV2が非通紙時帯電バイアスV3よりも小さい値となり、帯電バイアス差、すなわち感光ドラム1の表面電位により差が生じる状態となる。ここでは、空隙部帯電バイアスV2を画像形成時帯電バイアスV1より絶対値で75V小さくしている。
その後、帯電ローラ2に空隙部帯電バイアスV2が印加されて電位を形成した空隙部を形成する領域1Bが、転写当接位置Cを通過した後、再度、転写当接位置Cを通過する前に、画像形成時帯電バイアスV1が印加された帯電ローラ2によって帯電される。
以上、説明したように、感光ドラム1と転写ローラ5と紙Pの位置関係で、帯電バイアスを切り替える事によって、転写当接位置Cに形成される空隙部Dでの異常放電と電位ムラを抑制する事が出来た。具体的には、転写当接位置Cに紙Pの先端が突入する前の転写ローラ5と当接する感光ドラム1の表面の領域1Cを、第3の帯電バイアスV3を印加した帯電ローラ2によって電位E3になるように制御する。転写当接位置Cに紙Pの先端が突入し、転写当接位置Cに紙Pの先端がある時、転写当接位置Cで感光ドラム1の表面と転写ローラ5の表面と紙Pの先端によって空隙部Dが形成される。その空隙部Dを形成する感光ドラム1の表面の領域1Bを、第2の帯電バイアスV2を印加した帯電ローラ2によって電位E2になるように制御する。転写当接位置Cでトナー像を紙Pに転写する間の転写ニップを形成する転写ローラ5と当接する感光ドラム1の表面の領域1Aを第1の帯電バイアスV1を印加した帯電ローラ2によって電位E1になるように制御する。この時、帯電バイアスV1、V2、V3は式2の関係性を満たす。これにより、領域1Bを予め帯電した帯電バイアスV2と、領域1Bが再度、帯電当接位置Aに到達した時に帯電する帯電バイアスV1との差を大きくする事で、感光ドラム1の表面電位と帯電ローラ2の間により大きな電位差を設ける事が出来る。したがって、領域1Bの表面電位E2と転写ローラ5の電位差を小さくして空隙部Dでの異常放電を抑制することができる。さらに、領域1Bが、転写当接位置Cを通過した後、再度、転写当接位置Cを通過する前に、帯電バイアスV1が印加された帯電ローラ2によって帯電されることにより、大きな電位差を設ける事が出来るため、電位ムラを良化させる事が出来る。
また、帯電バイアスと転写バイアスを同時に切り替える事によって、転写当接位置Cに形成される空隙部Dでの異常放電と電位ムラを効果的に抑制する事が出来た。具体的には、転写当接位置Cに紙Pの先端が突入する前には、第2の転写バイアスT2を印加し、転写ローラ5と当接する感光ドラム1の表面の領域1Cを、第3の帯電バイアスV3を印加した帯電ローラ2によって電位E3になるように制御する。転写当接位置Cに紙Pの先端が突入し、転写当接位置Cでトナー像を感光ドラム1に転写する前で空隙部Dが形成される間は、第1の転写バイアスT1以上第2の転写バイアスT2以下の第3の転写バイアスT3を印加する。その空隙部Dを形成する感光ドラム1の表面の領域1Bを、第2の帯電バイアスV2が印加した帯電ローラ2によって電位E2になるように制御する。転写当接位置Cでトナー像を紙Pに転写する間には、第1の転写バイアスT1を印加し、転写ニップを形成する感光ドラム1の表面の領域1Aを、第1の帯電バイアスV1を印加した帯電ローラ2によって電位E1になるように制御する。この時、帯電バイアスV1、V2、V3は式2の関係性を満たす。転写バイアスは、第2の転写バイアスT2が0Vまたは第1の転写バイアスT1と同極性で第1の転写バイアスT1よりも絶対値が小さい。
以上のように、帯電バイアスと転写バイアスの制御を実行する事により、異常放電と電位ムラが無い良好な画質を実現する事が出来る。空隙部Dが形成される間に、第1の転写バイアスT1以上第2の転写バイアスT2以下の第3の転写バイアスT3を印加する事で異常放電の発生を抑制し、電位ムラを均す事が出来る。特に、帯電バイアスと転写バイアスが、以下の式2~式5の条件を満たすと大きな効果を発揮した。
0.14≦(T3―T2)/(T1-T2)≦0.71 ・・・式2
1200V≦T3≦1800V ・・・式3
|V2|≦|V3|<|V1| ・・・式4
25V≦|ΔV(=|V1|-|V2|)|≦75V ・・・式5
また、感光ドラム1の回転速度と感光ドラム1の回転軸に直交した方向の紙の先端余白部の長さによってタイムラグや画像形成開始タイミングが変わる。そのため、転写バイアスと帯電バイアスの切り替えタイミングは、感光ドラム1の回転速度と紙搬送方向の紙の先端余白部の長さによって変更する事が望ましい。
画像形成を行わない余白部分であっても、現像バイアスが印加されていた場合、かぶりが発生する場合がある。これは、帯電バイアスが立ち上がりきらず、感光ドラム1の表面電位が小さい場合、より悪くなる。そのため、先述のように紙先端部分ではまだ帯電バイアスが立ち上がりきらない設定とした場合、余白部分でかぶりが悪化してしまう。これに対して、感光ドラム1の面基準としてみた場合、画像形成開始と略同時に現像バイアスが印加されるようにする。その際、現像バイアスについても所定の電気抵抗により立ち上がりにタイムラグが生じるため、その分、画像形成開始よりも若干早めに現像バイアスを立ち上げる。実施形態1においては、感光ドラム1の面基準としてみた場合で、画像形成開始タイミングよりも5msec早く現像バイアスを立ち上げている。これにより、電位ムラを良化しつつ、余白部分でのかぶりを抑制することができる。
実施形態1では、導電性のゴム部材を感光体へ当接させる帯電ローラ2を帯電部材として用いたが、図7に示すように、帯電部材としてコロナ放電部材24を用いてもよい。その場合であっても、本発明を適用することにより、濃度や黒ポチのレベルを満足しつつ、電位ムラを抑制することができる。
また、実施形態1では、帯電部材2に印加するバイアスとして直流帯電方式による直流電圧を用いていたが、交流帯電方式による交流電圧を供給してもよい。そもそも交流帯電方式とすることで、直流帯電方式に対し、感光ドラム1表面の電位ムラを均す作用が向上するが、十分に均しきれない場合がある。その際に、本発明を適用することにより、電位ムラのレベルを向上させることができる。
さらに、実施形態1では、帯電部材2に対し感光ドラム1の回転方向上流側に露光部材を設ける前露光構成を採用しない場合について述べたが、前露光構成を採用する場合であってもよい。そもそも前露光構成を設けることで、感光ドラム1表面の電位ムラを均す作用が向上するが、十分に均しきれない場合がある。その際に、本発明を適用することにより、電位ムラのレベルを向上させることができる。
加えて、実施形態1では、転写ローラ5の電気抵抗により転写バイアスが連続的にスロープ状に立ち上がることを考慮して、紙先端到達時に非通紙時と画像形成時の中間の転写バイアスT3を印加する場合について示した。転写バイアスの立ち上がりの信号は、転写バイアスをステップ状に立ち上げる信号を発信してもよい。それにより、実施形態1および非通紙時転写バイアスT2よりも大きな転写バイアスが印加される時間が増してしまい、黒ポチのレベルが若干悪化するが、帯電バイアスの制御と合わせて、実用上問題ないレベルとすることができる。
また、実施形態1では、現像剤として負極性に帯電するトナーを用いた場合を示した。これに対し、正極性に帯電するトナーを用いても良い。その際に本発明を適用する場合、帯電バイアスが正極性となり、転写バイアスが負極性となるが、非通紙時および画像形成時に印加するバイアスを絶対値で見た場合、その大小関係は実施形態1の場合と同じである。その場合においても、本発明を適用することにより、濃度や黒ポチのレベルを満足しつつ、電位ムラを抑制することができる。
<実施形態2>
実施形態1においては、感光ドラム1の表面のトナー像を紙P上へ転写する転写部材としてローラ状の転写部材5を用いた、単色の画像形成装置100の場合を示した。これに対して図8に示すように、ベルト状の転写部材54を用いた、フルカラーの画像形成装置101である場合においても、本発明を適用することができる。
画像形成装置101は、イエローy、マゼンタm、シアンc、ブラックbのトナーを格納するプロセスカートリッジCy、Cm、Cc、Cbを装置本体に着脱可能に備えている。このプロセスカートリッジCy、Cm、Cc、Cbが装置本体に装着された状態で印字動作の一部を実行する。転写ベルト54には、各プロセスカートリッジCy、Cm、Cc、Cbの感光ドラム1y、1m、1c、1bと対向する位置に、導電性の調圧部材たる転写ローラ5y、5m、5c、5bがそれぞれ設けられている。転写ローラ5y、5m、5c、5bには不図示の転写電圧印加手段がそれぞれ接続されている。転写バイアスは、不図示のコントローラから発信される信号によって、転写ベルト54を介して各プロセスカートリッジCy、Cm、Cc、Cbに印加される。なお、その他の構成については実施形態1に示した場合と同じであるため、詳細の記載は割愛することとする。ただし、図8で示した画像形成装置101は、実施形態1と同様に帯電部材として帯電ローラ2y、2m、2c、2bを用いた場合を示しているが、実施形態1で示したように、帯電部材としてコロナ放電部材24を用いても良い。
このような実施形態2の構成においても、感光ドラム1y、1m、1c、1bから紙上へ直接トナーを転写するため、本発明を適用することにより、濃度や黒ポチのレベルを満足しつつ、電位ムラを抑制することができる。
1 像担持体
2 帯電ローラ
4 現像装置
5 転写ローラ

Claims (18)

  1. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    前記像担持体の表面に現像されたトナー像を記録材に転写する転写部材であって、前記像担持体と接触してニップ部を形成し前記ニップ部によって記録材を挟み込む転写部材と、
    前記帯電手段に、第1の帯電バイアスと、前記第1の帯電バイアスと同極性で前記第1の帯電バイアスよりも絶対値が小さい第2の帯電バイアスと、前記第2の帯電バイアスの絶対値以上の大きさを有する第3の帯電バイアスと、を印加する帯電電圧印加手段と、
    前記転写部材に、第1の転写バイアスと、0Vまたは前記第1の転写バイアスと同極性で前記第1の転写バイアスよりも絶対値が小さい第2の転写バイアスと、前記第1の転写バイアスと前記第2の転写バイアスの間の大きさを有する第3の転写バイアスと、を印加する転写電圧印加手段と、
    前記帯電電圧印加手段と前記転写電圧印加手段と、を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    i)前記ニップ部に記録材の先端が突入する前には、前記転写部材に前記第2の転写バイアスを印加し、かつ、前記第3の帯電バイアスが印加された前記像担持体の表面が前記ニップ部を通過するように制御し、
    ii)前記ニップ部内に記録材の先端があり、前記ニップ部において記録材に前記トナー像を転写する転写動作を実行する前において、前記転写部材に前記第1の転写バイアスまたは前記第2の転写バイアスまたは前記第3の転写バイアスを印加し、かつ、前記第2の帯電バイアスが印加された前記像担持体の表面が前記ニップ部を通過するように制御し、
    iii)前記転写動作を実行する間において、前記転写部材に前記第1の転写バイアスを印加し、かつ、前記第1の帯電バイアスが印加された前記像担持体の表面が前記ニップ部を通過するように制御し、
    iv)前記第1の帯電バイアスをV1(V)、前記第2の帯電バイアスをV2(V)、前記第3の帯電バイアスをV3(V)とした時、
    |V2|≦|V3|<|V1|
    を満たすように制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ニップ部内に記録材の先端がある時、前記ニップ部内で前記像担持体の表面と前記転写部材の表面と記録材の先端によって空隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電電圧印加手段によって前記帯電手段に前記第2の帯電バイアスが印加されて電位を形成した且つ前記ニップ部で前記空隙を形成した前記像担持体の表面が、前記ニップ部を通過した後、再度、前記ニップ部を通過する前に、前記帯電電圧印加手段によって前記第1の帯電バイアスが印加された前記帯電手段によって帯電されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記空隙が形成される前に、前記制御部によって前記転写電圧印加手段により前記転写部材に印加する転写バイアスを前記第2の転写バイアスから前記第3の転写バイアスに切り替える際に、前記転写バイアスを連続的に変化させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記空隙が形成される前に、前記制御部によって前記転写電圧印加手段により前記転写部材に印加する転写バイアスを前記第2の転写バイアスから前記第3の転写バイアスに切り替える際に、前記転写バイアスをステップ状に変化させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  6. 記録材の先端余白部の後端が前記ニップ部を通過するまでに、前記第3の転写バイアスから前記第1の転写バイアスへの切り替えを行う事を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 記録材の先端位置を検出するセンサを有し、
    前記制御部は、前記センサで記録材の先端位置を検出したタイミングに基づいて、前記転写電圧印加手段により前記転写部材に印加する転写バイアスと前記帯電電圧印加手段により前記帯電手段に印加する帯電バイアスと、を切り替えるタイミングを制御する事を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記像担持体の回転軸に直交した方向の記録材の先端余白部の長さと前記像担持体の回転速度と、に基づいて、前記転写バイアスと前記帯電バイアスを切り替えるタイミングを制御する事を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記転写部材の抵抗特性に基づいて、前記転写バイアスの切り替えタイミングを制御する事を特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の転写バイアスをT1(V)、前記第2の転写バイアスをT2(V)、前記第3の転写バイアスをT3(V)とした時、
    0.14≦(T3―T2)/(T1-T2)≦0.71
    を満たす事を特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記帯電手段は、前記像担持体と接触し、直流電圧からなる帯電バイアスを供給されることを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記帯電手段は、コロナ放電によって前記像担持体の表面を帯電する事を特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記帯電電圧印加手段によって印加される帯電バイアスは、交流電圧を含む事を特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記転写部材は、前記像担持体へ圧接する部分が弾性を有する、ローラ状の部材で構成されることを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記転写部材は、回転可能なベルト状の部材であることを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、前記第2の転写バイアスの値に応じて、前記第1の帯電バイアスと前記第2の帯電バイアスとの差を変更するように制御する事を特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 前記第2の帯電バイアスは、前記像担持体の表面にかぶりが発生しない帯電バイアスである事を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  18. 前記第3の転写バイアスをT3(V)、前記第1の帯電バイアスと前記第2の帯電バイアスとの差をΔV(V)とした時、
    1200V≦T3≦1800V、25V≦ΔV≦75V
    を満たす事を特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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