JP7070866B1 - スロット台固定装置およびスロット台固定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
「パチスロ台が島枠に簡単かつ確実に固定できるパチスロ台取付装置を提供する」ことを課題とし、
「島枠の上板に取り付けられる長尺アーム(21)と、長尺アーム(21)の一端に設けられ、パチスロ台の一側面に当接する係止部(22)と、長尺アーム(21)の他端に設けられ、パチスロ台の他側面を係止部(22)の方向に押圧する押圧部(23)と、からなり、パチスロ台の上部を左右方向に挟み込む上部固定金具と、島枠の下板に取り付けられる長尺アーム(41)と、長尺アーム(41)の一端に設けられ、パチスロ台の一側面に当接する係止部(42)と、長尺アーム(41)の他端に設けられ、パチスロ台の他側面を係止部(42)の方向に押圧する押圧部(43)と、からなり、パチスロ台の下部を左右方向に挟み込む下部固定金具と、が備えられ、前記押圧部(23)と前記押圧部(43)が、島枠の上部外側から操作される」パチスロ台取付装置が知られている(同文献要約欄)
「本発明によるパチスロ台取付装置によれば、(1)上部固定金具と下部固定金具の2つの金具で、パチスロ台の上下を左右方向に挟み込むので、パチスロ台を簡単かつ確実に固定できる。(2)パチスロ台を固定する時の反力は、長尺アームの長手方向にかかるので、上板や下板には上下方向の荷重がかからない。上下方向に押さえ込むものではないので、上板が浮き上がることはない。(3)押圧部の押圧を解除すれば、パチスロ台を容易に取り出せるので、着脱自在にできる。(4)金具で挟み込んで、ビスで固定するものではないので、パチスロ台の入れ替えが頻繁に行われても、島枠の上板と下板が傷まない。(5)上部固定金具と下部固定金具の各押圧部は、島枠の上部外側から操作できる。パチスロ台の内部に入り込んでの作業がない。(6)下部固定金具でパチスロ台の下部を最初に固定し、次に上部固定金具でパチスロ台の上部を固定する2段階で行なうことができ、パチスロ台の出面(でずら)を他のパチスロ台と整合させることが容易である。」と記載されている。
しかしながら、上記のような第1,第2工具による操作が必要とされるから、依然としてパチスロ台を簡単に取り付け取り外しできるものであるとは言い得ない。
また、第1,第2工具による操作のための作業スペースも必要とされる。
島枠に挿入されたスロット台を固定するスロット台固定装置であって、
島枠に固定され、前記スロット台の一面を押圧可能な押圧部を有する押圧装置と、
この押圧装置に対し、該押圧装置の押圧部による押圧方向に関し、スロット台の長さに前記押圧部による押圧に必要な長さを加えた長さを隔てて前記島枠に固定され、前記押圧部で押圧されたスロット台の前記一面と反対側の面を受ける受け部材と、を備え、
前記押圧装置は、
前記押圧部を常時押圧方向に付勢する付勢部材と、
圧縮空気導入時に、前記付勢部材の付勢力に抗して、押圧部を押圧方向と逆方向に退避させるエアシリンダを有する退避機構と、
を備えていることを特徴とする。
島枠に、予め、押圧装置と受け部材とを取り付けておく。例えば、設置(固定)すべきスロット台の、左面側に押圧装置を、右面側に受け部材とを取り付けておく。
次いで、押圧装置のエアシリンダに圧縮空気を供給し(導入し)エアシリンダを作動させて押圧部を付勢部材に抗して押圧方向と逆方向に退避させ、島枠において押圧装置と受け部材との間にスロット台を入れるスペースを確保しておく。
そして、そのスペースにスロット台を入れる。
その後、押圧装置のエアシリンダから空気を抜くと、付勢部材による付勢力で押圧部が押圧方向へ移動するので、押圧部と受け部材との間でスロット台を挟圧して島枠に固定することができる。
ここで、エアシリンダから空気を抜くことは容易に行うことができる。例えば、エアシリンダへの圧縮空気を逆止弁(一方弁)を介して供給しておけば、その逆止弁を開放するだけで空気を抜くことができるので、容易にスロット台を固定することができる。
また、逆止弁を開放する操作は、例えば細い棒体で逆止弁の弁体を押し込むこと等によって行うことができるので、固定時の操作に大きな作業スペースを必要としない。
また、取り外し時には、再びエアシリンダに圧縮空気を供給するだけで、スロット台に対する挟圧状態を解除して取り外しスペースを確保することができるので、簡単に取り外すことができる。
以上のように、このスロット台固定装置によれば、島枠に対してスロット台を簡単に取り付け取り外しすることができ、取り付け取り外し時の作業スペースも小さくできる。
前記退避機構は、
フレームと、
このフレームに両端が固定され、中間部分が、前記押圧部に当接して押圧力を付与するベルトと、
前記両端のうちいずれかの端部と前記中間部分との間に設けられたテンションローラとを備え、
前記付勢部材は、前記テンションローラを、ベルトの張り方向に付勢し、
前記エアシリンダは、圧縮空気導入時に、前記テンションローラを、ベルトの緩み側に移動させる構成とすることができる。
前記受け部材は、スロット台における、受け部材との対向面の一端側と他端側とをそれぞれ受ける受部を有し、これら受部には、受け面の面積が300平方cm以上、410平方cm未満の滑り止めシートがそれぞれ設けられている構成とすることができる。
前記受部をなす滑り止めシートの受け面の面積が300平方cm未満であると、スロット台の扉が開閉されることでずれが生じ、逆に410平方cm以上であると適所に貼るのが困難になるしシートが無駄になりやすいという難点が生じるが、受け面の面積が300平方cm以上、410平方cm未満とすることにより、シートを有効に利用してズレを防止することができる。
島枠にスロット台を固定するスロット台固定方法であって、以下の工程を含むことを特徴とする。
(1)島枠に、請求項1記載の押圧装置と受け部材とを取り付ける工程
(2)押圧装置のエアシリンダに圧縮空気を供給しエアシリンダを作動させて押圧部を押圧方向と逆方向に退避させ、島枠において押圧装置と受け部材との間にスロット台を入れるスペースを確保する工程
(3)島枠において、工程(2)で確保したスペースにスロット台を入れる工程
(4)押圧装置のエアシリンダから空気を抜いて押圧部を押圧方向へ移動させ押圧部と受け部材との間でスロット台を挟圧して島枠に固定する工程
島枠3に挿入されたスロット台2を固定するスロット台固定装置であって、
島枠3に固定され、スロット台2の一面2s1を押圧可能な押圧部11を有する押圧装置10と、
この押圧装置10に対し、該押圧装置10の押圧部11による押圧方向(図1では矢印X1方向)に関し、スロット台2の長さL1に押圧部11による押圧に必要な長さL2を加えた長さ(L1+L2)を隔てて島枠3に固定され、押圧部11で押圧されたスロット台2の前記一面2s1と反対側の面2s2を受ける受け部材20と、を備えている。
押圧部11を常時押圧方向に付勢する付勢部材12(図2,図3)と、
圧縮空気導入時に、付勢部材12の付勢力に抗して、押圧部11を押圧方向と逆方向(図1では矢印X2方向)に退避させるエアシリンダ13を有する退避機構19と、
を備えている。
また、取り外し時には、再びエアシリンダ13に圧縮空気を供給するだけで、スロット台2に対する挟圧状態を解除して取り外しスペースSを確保することができるので、簡単に取り外すことができる。
(1)島枠3に、押圧装置10と受け部材20とを取り付ける工程(図1(b))
(2)押圧装置10のエアシリンダ13に圧縮空気を供給しエアシリンダ13を作動させて押圧部11を押圧方向と逆方向に退避させ、島枠3において押圧装置10と受け部材20との間にスロット台2を入れるスペースSを確保する工程(図1(c))
(3)島枠3において、工程(2)で確保したスペースSにスロット台2を入れる工程(図1(d))
(4)押圧装置10のエアシリンダ13から空気を抜いて押圧部11を押圧方向へ移動させ押圧部11と受け部材20との間でスロット台2を挟圧して島枠3に固定する工程(図1(a))
フレーム(押圧装置10のフレームでもある)10fと、
このフレーム10fに両端15b1,15b2が固定され、中間部分15cが、押圧部11に当接して押圧力F(図6参照)を付与するベルト15と、
両端15b1,15b2のうち一方の端部15b2と中間部分15cとの間に設けられたテンションローラ15tとを備えている。
エアシリンダ13は、圧縮空気導入時に、テンションローラ15tを、ベルト15の緩み側(図では上方)に移動させる。
取付金具13dの前後両側面には、バネ受け座13z、13zが固定されており、このバネ受け座13zと、フレーム10fに設けられたバネ受け座10zとの間に前述した付勢部材のしての圧縮ばね12が前後左右計4本張設されている。
受部をなす滑り止めシート21sの受け面の面積が300平方cm未満であると、スロット台2の扉が開閉されることでずれが生じ、逆に410平方cm以上であると適所に貼るのが困難になるしシートが無駄になりやすいという難点が生じるが、受け面の面積が300平方cm以上、410平方cm未満とすることにより、シートを有効に利用してズレを防止することができる。
具体的には、滑り止めシート21sの受け面は、縦200mm×奥行き205mmとしてある。なお、縦150mm×奥行き200mmでテストした結果、スロット台2の扉の開閉で僅かなずれが生じた。これにより、受け面の面積は300平方cm以上とすることが望ましいことが分かった。
このように構成すると、受け部材20の長さを長穴の範囲で調整することが可能となる。
押圧装置10の下部は、取付座10Dで島枠3の下枠3Dに取り付ける。
なお、押圧装置10は、上部、下部の取付座10DDに差し込むようにしアジャスタ16で突っ張て固定することで、メンテナンス時における脱着作業性を上げることができる。
また、この実施の形態では、島枠3に向かって押圧装置10を左側に、受け部材20を右側に配置したが、左右対称、すなわち、押圧装置10を右側に、受け部材20を左側に配置してもよい。
2: スロット台
3: 島枠
10: 押圧装置
11: 押圧部
12: 付勢部材
13: エアシリンダ
19: 退避機構
20: 受け部材
Claims (4)
- 島枠(3)に挿入されたスロット台(2)を固定するスロット台固定装置であって、
島枠(3)に固定され、前記スロット台(2)の一面を押圧可能な押圧部(11)を有する押圧装置(10)と、
この押圧装置(10)に対し、該押圧装置(10)の押圧部(11)による押圧方向に関し、スロット台(2)の長さに前記押圧部(11)による押圧に必要な長さを加えた長さを隔てて前記島枠(3)に固定され、前記押圧部(11)で押圧されたスロット台(2)の前記一面と反対側の面を受ける受け部材(20)と、を備え、
前記押圧装置(10)は、
前記押圧部(11)を常時押圧方向に付勢する付勢部材(12)と、
圧縮空気導入時に、前記付勢部材(12)の付勢力に抗して、押圧部(11)を押圧方向と逆方向に退避させるエアシリンダ(13)を有する退避機構(19)と、
を備えていることを特徴とするスロット台固定装置。 - 請求項1において、
前記退避機構(19)は、
フレーム(10f)と、
このフレーム(10f)に両端が固定され、中間部分(15c)が、前記押圧部(11)に当接して押圧力を付与するベルト(15)と、
前記両端のうちいずれかの端部と前記中間部分(15c)との間に設けられたテンションローラ(15t)とを備え、
前記付勢部材(12)は、前記テンションローラ(15t)を、ベルト(15)の張り方向に付勢し、
前記エアシリンダ(13)は、圧縮空気導入時に、前記テンションローラ(15t)を、ベルト(15)の緩み側に移動させることを特徴とするスロット台固定装置。 - 請求項1または2において、
前記受け部材(20)は、スロット台(2)における、受け部材(20)との対向面の一端側と他端側とをそれぞれ受ける受部を有し、これら受部には、受け面の面積が300平方cm以上、410平方cm未満の滑り止めシートがそれぞれ設けられていることを特徴とするスロット台固定装置。 - 島枠にスロット台を固定するスロット台固定方法であって、以下の工程を含むことを特徴とするスロット台2固定方法。
(1)島枠に、請求項1記載の押圧装置(10)と受け部材(20)とを取り付ける工程
(2)押圧装置(10)のエアシリンダ(13)に圧縮空気を供給しエアシリンダ(13)を作動させて押圧部(11)を押圧方向と逆方向に退避させ、島枠において押圧装置(10)と受け部材(20)との間にスロット台(2)を入れるスペース(S)を確保する工程
(3)島枠において、工程(2)で確保したスペース(S)にスロット台(2)を入れる工程
(4)押圧装置(10)のエアシリンダ(13)から空気を抜いて押圧部(11)を押圧方向へ移動させ押圧部(11)と受け部材(20)との間でスロット台(2)を挟圧して島枠に固定する工程
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