JP7070352B2 - ウェアラブル電子装置、及び、その製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェアラブル電子装置、及び、その製造方法に関する。
近年、使用者の体に装着されるウェアラブル電子装置が普及しつつある。そのようなウェアラブル電子装置の中でも、情報を読み取る読取部と、情報を表示する表示部と、を備え、使用者の前腕に装着する構造の装置がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このようなウェアラブル電子装置は、例えば、製造業や流通業等において、物品の管理を支援するために使用される。例えば、ウェアラブル電子装置は、物品に付されたバーコードやQRコード(登録商標)等の読取対象を読取部で読み取り、その情報をコンピュータ等に送信することで、物品の管理を支援する。
特開2012-238224号公報 国際公開第WO2015/125317号
従来のウェアラブル電子装置は、以下に説明するように、デバイスや配線の破損を抑制することが要望されていた。
例えば、従来のウェアラブル電子装置は、使用者の前腕に装着するための装着体に各種デバイスが取り付けられており、装着体に設けられたバンドの締め付け力で使用者の前腕に装着する構造になっていた。装着体は、各デバイスを接続する配線の全て又は一部が露出している構造であって。そのため、従来のウェアラブル電子装置は、配線を引っ掛けて破損(断線)してしまたり、デバイスに衝撃が加わって破損してしまったりすることがあった。このような従来のウェアラブル電子装置は、デバイスや配線の破損を抑制することが要望されていた。
本発明の課題は、デバイスや配線の破損を抑制することである。
上述した課題を解決するために、本発明に係る第1の態様のウェアラブル電子装置の製造方法は、使用者の前腕に対応する第1部位であって使用者の橈骨付近に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成された第1部位と使用者の指に対応する第2部位とを有する複数枚の布材を用い、当該複数枚の布材各々の前記第1部位で所定のデバイスを挟み込むように配置した状態で前記複数枚の布材を重ね合わせて接合する接合工程と、前記接合工程で接合された前記複数枚の布材の前記第2部位を折り曲げて環状とすることで指係合部を形成する形成工程と、前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部を前記第1部位に取り付ける固定部取付工程と、を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様のウェアラブル電子装置の製造方法は、使用者の前腕に対応する第1部位と使用者の指に対応する第2部位とを有する袋状の布材を用い、当該袋状の布材の内部における前記第1部位に対応する箇所に所定のデバイスを配置した状態で、前記袋状の布材の前記第2部位を折り曲げて環状とすることで指係合部を形成する形成工程を含み、前記第1部位は、使用者の前腕における親指側の側面に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成されているとともに、前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部が設けられている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第1の態様のウェアラブル電子装置は、各々が電気的に接続された所定の複数のデバイスと、前記所定の複数のデバイスを支持するとともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体と、を備え、前記装着体は、積層された複数枚の布材によって形成されているとともに、前記指に係合するための指係合部と、前記前腕に装着するための前腕装着部と、を有し、前記前腕装着部は、使用者の橈骨付近に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成されているとともに、前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部が設けられており、前記前腕装着部の前記積層された複数枚の布材の間には、前記所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイスが挟み込まれている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様のウェアラブル電子装置は、各々が電気的に接続された所定の複数のデバイスと、前記所定の複数のデバイスを支持するともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体と、を備え、前記装着体は、袋状の布材によって形成されているとともに、前記指に係合するための環状の指係合部と、前記前腕に装着するための前腕装着部と、を有し、前記前腕装着部は、使用者の前腕における親指側の側面に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成されているとともに、前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部が設けられており、前記袋状の布材の内部における前記前腕装着部に対応する箇所には、前記所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイスが挟み込まれている、ことを特徴とする。
本発明によれば、デバイスや配線の破損を抑制することができる。
実施形態に係るウェアラブル電子装置全体の構成図である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置のデバイスと配線の構成図である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置の前腕装着部の部分断面図である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置の人差し指係合部の部分断面図である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着時の外観図である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置の装着時における各構成要素の配置関係の説明図である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置の使用例の説明図である。 使用者から見た使用時のディスプレイの外観図(1)である。 使用者から見た使用時のディスプレイの外観図(2)である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置の製造に用いる布材の構成図である。 実施形態に係るウェアラブル電子装置の製造工程を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態]
本実施形態に係るウェアラブル電子装置は、使用者の体に装着される装置である。ここでは、ウェアラブル電子装置10が使用者の左腕に装着される場合を想定して説明する。なお、以下の説明において、「前腕(ぜんわん)」は、腕の肘から手首までの部分を意味している。また、「橈骨(とうこつ)」は、前腕の親指側にある長骨を意味している。また、「尺骨(しゃっこつ)」は、前腕の小指側にある長骨を意味している。
<ウェアラブル電子装置の構成>
以下、図1と図2を参照して、本実施形態に係るウェアラブル電子装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るウェアラブル電子装置10全体の構成図である。図2は、ウェアラブル電子装置10のデバイスと配線の構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係るウェアラブル電子装置10は、スキャナ11と、ディスプレイ12と、制御基板13と、電池14と、装着体15と、配線70(70a,70b,70c,70d,70e)と、を備えている。
スキャナ11は、任意の読取対象から情報を読み取る読取部である。
ディスプレイ12は、各種の情報を表示する表示部である。
制御基板13は、スキャナ11やディスプレイ12等のデバイスを制御する制御部(図示せず)が実装された基板である。
電池14は、スキャナ11やディスプレイ12等のデバイスに電力を供給する電源部である。
装着体15は、スキャナ11とディスプレイ12と制御基板13と配線70とを支持するとともに、使用者の体に装着される部材である。
配線70(70a,70b,70c,70d,70e)は、スキャナ11とディスプレイ12と制御基板13と電池14とを接続している。
なお、ディスプレイ12と制御基板13と電池14との中では、制御基板13が一番軽くなっている。つまり、ディスプレイ12と電池14とは、制御基板13よりも重くなっている。
図1及び図2に示すように、配線70aは、制御基板13と電池14とを接続している。配線70bは、制御基板13とディスプレイ12とを接続している。配線70cは、制御基板13とスキャナ11とを接続している。配線70dは、制御基板13とトリガーボタンBt2とを接続している。トリガーボタンBt2は、スキャナ11に読取動作を実行させるためのボタンである。配線70eは、制御基板13と電源ボタンBt1とを接続している。電源ボタンBt1は、スキャナ11やディスプレイ12等のデバイスへの電力の供給動作を実行させるためのボタンである。
なお、ディスプレイ12には、表示画面を初期画面に戻すためのホームボタンBt3が配置されている。ディスプレイ12は、好ましくは、使用者が複数種類の画面にアクセスすることができるように、表面にタッチパネルを有する構造であるとよい。また、ディスプレイ12は、好ましくは、遠隔地に設置されたコンピュータと無線で通信ができるように、無線通信機能を有する構造であるとよい。また、ディスプレイ12は、好ましくは、使用者の音声を入力したり、使用者に音声情報を提供したりすることができるように、マイクやスピーカ等を有する構造であるとよい。そこで、本実施形態では、ウェアラブル電子装置10がディスプレイ12としてスマートフォン等の携帯型無線通信装置を用いているものとして説明する。
図1に示すように、本実施形態では、装着体15は、使用者の左手の指から左腕の前腕に亘って装着可能な形状を呈している。装着体15は、使用者の左手の指に係合するための指係合部50と、使用者の左腕の前腕に装着するためのベルト状の前腕装着部53と、を有している。ただし、本実施形態では、ウェアラブル電子装置10が使用者の左腕に装着される構成になっている。しかしながら、ウェアラブル電子装置10は使用者の右腕に装着される構成にしてもよい。この場合に、ウェアラブル電子装置10は、図1に示す構成に対して左右が逆の構成になる。
指係合部50は、使用者の指に係合可能な形状を呈している。本実施形態では、装着体15は、指係合部50として、使用者の親指に係合するための親指係合部51と、使用者の人差し指に係合するための人差し指係合部52と、を有している。
指係合部50(特に、人差し指係合部52)は、前腕装着部53の装着方向(矢印A1参照)に対して交差する方向(矢印A2参照)上に設けられている。ここで、「前腕装着部53の装着方向(矢印A1参照)」とは、使用者の前腕の周囲に沿って前腕装着部53(ベルト)を巻き付ける方向を意味している。親指係合部51は、人差し指係合部52に対して右斜め下側の位置に設けられている。
親指係合部51には、前記した電源ボタンBt1が配置されている。電源ボタンBt1は、親指係合部51の先端部上面側の略中央付近に配置されている。
また、人差し指係合部52には、前記したトリガーボタンBt2が配置されている。トリガーボタンBt2は、人差し指係合部52の先端部側面側(親指係合部51に近い側)に配置されている。なお、ウェアラブル電子装置10は、スキャナ11で自動的に読取対象を検出して読取動作を実行する構成にすることで、トリガーボタンBt2が削除された構成にしてもよい。
前腕装着部53は、使用者の前腕に巻き付けることで使用者の前腕に装着可能な形状を呈している。本実施形態では、装着体15は、前腕装着部53に、基準端部61と、自由端部62(62a,62b)と、面ファスナー63と、を有している。
基準端部61は、前腕に装着されたときに使用者の橈骨付近に配置される部位である。基準端部61は、前後方向(図1の上下方向)に向けて略直線状に形成されている。
自由端部62は、自在に移動可能な部位である。本実施形態では、装着体15は、自由端部62として、自由端部62aと、自由端部62bと、を有している。自由端部62aと自由端部62bとは、それぞれ、基準端部61に対向する側に突出するように、前腕装着部53の後端部(図1の下端部)と前端部(図1の上端部)とに形成されている。
面ファスナー63は、所謂「マジックテープ(登録商標)」と称される部材であり、自由端部62を固定する固定部として機能する。面ファスナー63は、鉤状の表面を持つ鉤部63aとパイル状の表面(輪奈や毛羽等が形成された表面)を持つパイル部63bとで構成されている。面ファスナー63は、鉤部63aとパイル部63bとを重ね合わせることで双方を固定することができる。本実施形態では、鉤部63aは、自由端部62a,62bの先端付近(図1の左端付近)の下面に設けられている。パイル部63bは、前腕装着部53の上面の、前腕装着部53を使用者の前腕に装着したときに鉤部63aに対向する位置に設けられている。
なお、ウェアラブル電子装置10は、固定部として、面ファスナー63の代わりに、例えば、スナップボタン等を用いてもよい。
ディスプレイ12は、基準端部61の近傍に配置されている。指係合部50(特に、人差し指係合部52)は、ディスプレイ12の長手方向に延長した先に配置されている。スキャナ11は、指係合部50の人差し指係合部52とディスプレイ12との間に配置されている。
装着体15の前腕装着部53には、基準端部61から装着方向(矢印A1参照)に沿ってディスプレイ12と制御基板13と電池14とが分散して配置されている。これは、ディスプレイ12や制御基板13、電池14等のデバイスの重量が使用者の前腕の特定箇所に集中して加わらないようにするためである。
本実施形態では、ディスプレイ12と制御基板13と電池14は、ディスプレイ12と制御基板13と電池14の順に、前腕装着部53の装着方向(矢印A1参照)に沿って直列に配置されているものとして説明する。ただし、ディスプレイ12と制御基板13と電池14は、ディスプレイ12と電池14と制御基板13の順に、前腕装着部53の装着方向(矢印A1参照)に沿って直列に配置されるようにしてもよい。
なお、制御基板13は、好ましくは、前記したデバイスの重量を使用者の前腕の周囲に好適に分散させることができるように、ディスプレイ12よりも、また、電池14よりも軽くなっているとよい。このようなウェアラブル電子装置10は、ディスプレイ12や制御基板13、電池14等のデバイスの重量を使用者の前腕の周囲に好適に分散させることができる。そのため、ウェアラブル電子装置10は、操作時の重量感を軽減することができ、操作時の使用者の負担を軽減することができる。また、ウェアラブル電子装置10は、使用者の腕への装着性を向上させることができる。
<ウェアラブル電子装置の各部の断面構造>
以下、図3Aと図3Bを参照して、ウェアラブル電子装置10の各部の断面構造について説明する。図3Aは、ウェアラブル電子装置10の前腕装着部53の部分断面図である。図3Aは、図1に示す前腕装着部53をX1-X1線に沿って切断して得られる切り口(断面)を、側面方向(矢印方向)から見たレイアウトを示している。図3Bは、ウェアラブル電子装置10の人差し指係合部52の部分断面図である。図3Bは、図1に示す人差し指係合部52をY1-Y1線に沿って切断して得られる切り口(断面)を、側面方向(矢印方向)から見たレイアウトを示している。
図3Aに示すように、装着体15は、可撓性及び伸縮性を有する複数枚の布材16で構成されている。本実施形態では、装着体15は、上下方向に積層された2枚の布材16a,16bで構成されている。ここでは、布材16aが上側に配置され、布材16bが下側に配置されているものとして説明する。上側の布材16aには、配線70を外部に逃がすための開口部としての配線逃がし部71が設けられている。
図3Aに示すように、前腕装着部53は、制御基板13(基板)と電池14(電源部)と少なくとも配線70の一部とが布材16aと布材16bとの間に挟み込まれた構造になっている。また、前腕装着部53は、ディスプレイ12が布材16aの上に配置された構造になっている。そして、前腕装着部53は、布材16aと布材16bとの所望部分が接合された構造になっている。接合箇所は、好ましくは、例えば、装着体15の縁部分(外形周囲部分)や、前腕に取り付けるため面ファスナー63(固定部)の周囲部分、制御基板13や電池14等の位置がズレないようにこれらの周囲部分等であるとよい。なお、ここでは、接合は、縫合(糸で縫い込むこと)によって行われているものとする(以下、同様)。
図3Bに示すように、人差し指係合部52は、配線70の一部が布材16aと布材16bとの間に挟み込まれた構造になっている。また、人差し指係合部52は、スキャナ11(読取部)の受発光部とトリガーボタンBt2が布材16aの上に配置された構造になっている。そして、人差し指係合部52は、先端部の内部に、指を通すための空洞が形成された構造になっている。
なお、図示しないが、親指係合部51は、人差し指係合部52と同様に、配線70の一部が布材16aと布材16bとの間に挟み込まれた構造になっている。また、親指係合部51は、電源ボタンBt1が布材16aの上に配置された構造になっている。そして、親指係合部51は、人差し指係合部52と同様に、先端部の内部に、指を通すための空洞が形成された構造になっている。
ウェアラブル電子装置10は、積層された複数枚の布材16(本実施形態では、2枚の布材16a,16b)の間に、制御基板13(基板)や電池14(電源部)等のデバイスと少なくとも配線70の一部とを挟み込む構造になっている。このようなウェアラブル電子装置10は、外部へのデバイスや配線70の露出が無くなる。そのため、ウェアラブル電子装置10は、デバイスや配線70の破損を抑制することができる。
<ウェアラブル電子装置の装着方法と使用方法>
以下、図4乃至図7Bを参照して、ウェアラブル電子装置10の装着方法と使用方法について説明する。図4は、ウェアラブル電子装置10の装着時の外観図である。図5は、ウェアラブル電子装置10の装着時における各構成要素の配置関係の説明図である。図6は、ウェアラブル電子装置10の使用例の説明図である。図7A及び図7Bは、それぞれ、使用者から見た使用時のディスプレイ12の外観図である。図7Aは、使用者が左腕を曲げてウェアラブル電子装置10を胸元に近づけた状態でウェアラブル電子装置10を見たときの外観構成を示している。図7Bは、使用者が左腕を伸ばしてウェアラブル電子装置10を胸元から遠ざけた状態でウェアラブル電子装置10を見たときの外観構成を示している。
図4及び図5に示すように、ウェアラブル電子装置10は、使用者の腕に装着される際に、まず、人差し指係合部52が使用者の人差し指に係合され、親指係合部51が使用者の親指に係合される。次に、ウェアラブル電子装置10は、前腕装着部53が使用者の前腕Faに装着される。なお、図4においては、主要なデバイスの配置を簡単に説明するために、電源ボタンBt1およびトリガーボタンBt2等は、図示を省略している。
このとき、図5に示すように、前腕装着部53の基準端部61が使用者の橈骨Ra付近に配置される。また、前腕装着部53の自由端部62が手の甲側及び手の平側の順に使用者の前腕Faの周囲を移動されて使用者の橈骨Ra付近に配置される。その後に、前腕装着部53の自由端部62が面ファスナー63(固定部)で前腕装着部53の表面に固定される。その際に、使用者の前腕Faの中程と使用者の前腕Faの手首Wr付近で、2つの面ファスナー63の鉤部63aとパイル部63bとが係合して、装着体15を使用者の前腕に固定する。
ウェアラブル電子装置10が使用者の腕に装着された状態において、比較的重量が重いディスプレイ12と電池14とが使用者の橈骨Ra付近(前腕の親指側の側面)と尺骨Ul付近(前腕の小指側の側面)とに配置される。そして、比較的重量が軽い制御基板13がディスプレイ12と電池14との間に介在するように配置される。これにより、ウェアラブル電子装置10は、使用者の腕に装着された状態において、重量バランスがとられている。つまり、ウェアラブル電子装置10は、各デバイスの重量を使用者の前腕の周囲に分散して配置している。
このような構成により、例えば、ディスプレイ12と制御基板13と電池14を一体として使用者の前腕における所定の箇所に配置した場合と比較すると、各デバイスの重量が特定箇所に集中的に掛かってしまうことを防げる。よって、使用者に与える重量感を軽減することができる。
なお、ディスプレイ12を使用者の橈骨Ra付近に配置する理由は、例えば、ディスプレイ12を使用者の前腕における手の甲側に配置した場合と比較すると、使用者が何かを手で持ったり手で触ったりしながらディスプレイ12を視認することを容易に行うことができるからである。そのため、ディスプレイ12を使用者の橈骨Ra付近に配置した場合は、ウェアラブル電子装置10の利便性を向上することができる。
使用者は、ウェアラブル電子装置10を腕に装着して、例えば人差し指で電源ボタンBt1を押下することにより、ウェアラブル電子装置10の電源を投入することができる。
このとき、ウェアラブル電子装置10は、例えば、図7Aに示す画面をディスプレイ12に表示する。図7Aに示す画面では、電池残量や、無線LANの通信状態、日付及び現在時刻、使用者へのアナウンス(図示例では、「コードをスキャンして下さい」という文字)等の情報が表示されている。
図6に示すように、使用者は、読取対象(例えば、梱包箱等に付されたバーコード)から所望の情報を取得する場合に、スキャナ11の受発光部を読取対象に向ける。そして、使用者は、例えば親指でトリガーボタンBt2を押下する。これにより、ウェアラブル電子装置10は、スキャナ11の受発光部から読取対象(バーコード)に光を照射して所望の情報(バーコード情報)を取得する。ウェアラブル電子装置10は、読取対象から取得された情報(厳密には、取得された情報を解析し、それによって得られた情報)をディスプレイ12に表示する。このとき、ウェアラブル電子装置10は、例えば、図7Bに示す画面をディスプレイ12に表示する。図7Bに示す画面では、「読取完了」という文字情報とともに、読取対象から取得された情報として、「読取コード」や、「受入番号」、「品名」、「数量」等の情報が表示されている。
ウェアラブル電子装置10は、使用者がスキャナ11の受発光部を読取対象に向けて親指でトリガーボタンBt2を押下する度に、読取対象から取得された情報をディスプレイ12に更新表示する。
このようなウェアラブル電子装置10は、各々が電気的に接続された所定の複数のデバイス(例えば、ディスプレイ12、制御基板13、電池14等)と、所定の複数のデバイスを支持するとともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体15と、を備えている。装着体15は、積層された複数枚の布材16によって形成されているとともに、指に係合するための指係合部50と、前腕に装着するための前腕装着部53と、を有している。前腕装着部53の積層された複数枚の布材16の間には、所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイス(本実施形態では、制御基板13と電池14の2つのデバイス)が挟み込まれている。また、前腕装着部53の積層された複数枚の布材16の間には、所定の複数のデバイスを電気的に接続するための配線70の少なくとも一部が挟み込まれている。また、前腕装着部53の積層された複数枚の布材16の表面には、所定の複数のデバイスのうち前記した一つのデバイスとは異なる少なくとも一つの他のデバイス(本実施形態では、ディスプレイ12)が取り付けられている。
係る構成において、ウェアラブル電子装置10は、装着体15を使用者の指(実施形態では、人差指と親指)から前腕まで覆う形状とし、指に掛ける部分にボタン類を、手の甲にスキャナを、前腕の周囲に本体部分(表示部、基板、電池)を配置した構造になっている。
このようなウェアラブル電子装置10は、使用者の前腕に装着したときに、各デバイスの重量を好適な位置に分散させることができる。このようなウェアラブル電子装置10は、装着性を向上させることができるとともに、操作時に重さを感じさせないようにすることができる。そのため、ウェアラブル電子装置10は、操作時の使用者の負担を軽減することができる。
<ウェアラブル電子装置の製造方法>
以下、図8と図9を参照して、ウェアラブル電子装置10の製造方法について説明する。図8は、ウェアラブル電子装置10の製造に用いる布材16の構成図である。図9は、ウェアラブル電子装置10の製造工程を示すフローチャートである。
例えば図8に示すように、ウェアラブル電子装置10は、複数枚の布材16(本実施形態では、2枚の布材16a,16b)を用いて製造される。図8に示す例では、2枚の布材16a,16bは、使用者の前腕に対応する位置に設けられた第1部位R1と、使用者の親指と人差し指に対応する位置51a,51bに設けられた2つの第2部位R2と、を有している。第1部位R1は、使用者の橈骨付近に対応する基準端部61から自由端部62に向けて延在する形状を呈している。また、2つの第2部位R2は、それぞれ、上面視で略T字の形状を呈している。つまり、2つの第2部位R2は、それぞれ、中心部R2cから右側方向と左側方向とに延在する形状を呈している。
ただし、2枚の布材16a,16bは、図6に示す形状に限定されるものではなく、任意の形状に変更することができる。例えば、第2部位R2は、略T字の形状でなくても、旗のような形状(すなわち、右側又は左側の一方だけに延伸する形状)であってもよい。
図9に示すように、ウェアラブル電子装置10の製造に際して、製造者は、前腕装着部形成工程(ステップS110)を行う。前腕装着部形成工程(ステップS110)は、前腕装着部53を形成する工程である。前腕装着部形成工程(ステップS110)では、製造者は、布材積層工程(ステップS111)と、布材接合工程(ステップS112)と、を行う。
具体的には、ステップS111において、製造者は、図8に示す2枚の布材16a,16bを用い、制御基板13と電池14と少なくとも配線70の一部とが第1部位R1の内部に挟み込まれるように(図3A参照)、2枚の布材16a,16bを積層する。
次に、ステップS112において、製造者は、布材16aと布材16bとを接合する。これによって、製造者は、前腕装着部53を形成する。ここでは、接合は、縫合によって行われているものとする。したがって、本実施形態では、このとき、布材16aと布材16bに縫い目17が形成される。ただし、接合は、縫合ではなく、接着剤を用いて行うことも可能である。
ステップS112の後、製造者は、表面配置部材取付工程(ステップS120)を行う。表面配置部材取付工程(ステップS120)は、スキャナ11やディスプレイ12等のデバイスや固定部である面ファスナー63を装着体15の表面に取り付ける工程である。以下、スキャナ11やディスプレイ12等のデバイスや固定部である面ファスナー63を総称する場合に「表面配置部材」と称する。
表面配置部材取付工程(ステップS120)では、製造者は、デバイス取付工程(ステップS121)と、固定部取付工程(ステップS122)と、を行う。デバイス取付工程(ステップS121)は、ディスプレイ12等のデバイスを装着体15の表面に取り付ける工程である。一方、固定部取付工程(ステップS122)は、固定部である面ファスナー63を装着体15に取り付ける工程である。固定部取付工程(ステップS122)では、製造者は、図8に示すように、自由端部62の下面に鉤部63aを取り付け、前腕装着部53の上面にパイル部63bを取り付ける。ここでは、取り付けは、縫合によって行われているものとする。ただし、取り付けは、縫合ではなく、接着剤を用いて行うことも可能である。
ステップS122の後、製造者は、指係合部形成工程(ステップS130)を行う。指係合部形成工程(ステップS130)は、指係合部50を形成する工程である。指係合部形成工程(ステップS130)では、製造者は、親指係合部形成工程(ステップS131)と、人差し指係合部形成工程(ステップS132)と、を行う。
具体的には、ステップS131において、製造者は、内部に空洞が形成されるように(図3B参照)、親指に対応する位置51aに設けられた第2部位R2の右端部R2r(図8参照)と左端部R2l(図8参照)とを下側に曲げて双方を接合する。これによって、製造者は、親指係合部51(図1参照)を形成する。
次に、ステップS132において、製造者は、内部に空洞が形成されるように(図3B参照)、人差し指に対応する位置52aに設けられた第2部位R2の右端部R2r(図8参照)と左端部R2l(図8参照)とを下側に曲げて双方を接合する。これによって、製造者は、人差し指係合部52(図1参照)を形成する。
図9に示す製造方法は、特に、前腕装着部形成工程(ステップS110)と、指係合部形成工程(ステップS130)と、を含んでいる。この製造方法は、前腕装着部形成工程(ステップS110)で、制御基板13や電池14等のデバイスや各デバイスを接続する配線70が布材16で覆われた前腕装着部53を形成することができる。そのため、この製造方法は、デバイスや配線の破損を抑制するウェアラブル電子装置10を提供することができる。また、この製造方法は、指係合部形成工程(ステップS130)で、使用者の指に係合される指係合部50を形成することができる。この製造方法は、指係合部50を使用者の指に係合させて、装着体15を使用者の手に固定させるウェアラブル電子装置10を提供することができる。そのため、この製造方法は、前腕装着部53が使用者の前腕の周囲を回動しないようにすることができ、操作性に優れたウェアラブル電子装置10を提供することができる。
なお、表面配置部材取付工程(ステップS120)と指係合部形成工程(ステップS130)はどちらかから先に行ってもよい。また、表面配置部材取付工程(ステップS120)と指係合部形成工程(ステップS130)のみならず各ステップの順番は、必ずしも図9に示す例に限定されるものではない。
本実施形態に係るウェアラブル電子装置10の製造方法は、使用者の前腕に対応する第1部位R1(図8参照)と使用者の指に対応する第2部位R2(図8参照)とを有する複数枚の布材16(本実施形態では、2枚の布材16a,16b)を用いるものである。そして、本実施形態に係るウェアラブル電子装置10の製造方法は、複数枚の布材16各々の第1部位R1で制御基板13や電池14等の所定のデバイスを挟み込むように配置した状態で複数枚の布材16を重ね合わせて接合する接合工程(図9のステップS112の「布材接合」工程参照)と、接合工程で接合された複数枚の布材16の第2部位R2を折り曲げて環状とすることで指係合部50を形成する形成工程(図9のステップS130の「指係合部形成」工程参照)と、を含むものである。
このような本実施形態に係る製造方法は、前記した制御基板13や電池14等のデバイスや各デバイスを接続する配線70が布材16で覆われたウェアラブル電子装置10を提供することができる。そのため、本実施形態に係る製造方法は、デバイスや配線の破損を抑制するウェアラブル電子装置10を提供することができる。
なお、本実施形態に係るウェアラブル電子装置10の製造方法は、前記した接合工程(図9のステップS112の「布材接合」工程参照)で接合された複数枚の布材16の表面に前記した所定のデバイスとは異なる他のデバイスを取り付けるデバイス取付工程をさらに含む、ものであってもよい。ここで、前記した所定のデバイスとは、例えば、前記した他のデバイスに電力を供給する電源部又は前記した他のデバイスを制御する制御基板等である。一方、前記した他のデバイスとは、例えば、使用者に対して所定の情報を表示する表示部又は使用者から所定の入力操作を受け付ける操作部等である。
<ウェアラブル電子装置の主な特徴>
(1)本実施形態に係るウェアラブル電子装置10の装着体15は、指に係合するための指係合部50と、前腕に装着するための前腕装着部53と、を有している。前腕装着部53は、前腕装着部53の装着方向(図1の矢印A1参照)に沿って延在する形状に形成されている。そして、前腕装着部53の積層された複数枚の布材16の間には、制御基板13(基板)と電池14(電源部)と少なくとも配線70の一部とが挟み込まれている。
換言すると、本実施形態に係るウェアラブル電子装置10の装着体15は、装着対象(使用者)が有する任意の箇所(指)に係合するための係合部(指係合部50)と、装着対象の主要部(前腕)に装着するためのメイン装着部(前腕装着部53)と、を有している。メイン装着部(前腕装着部53)は、主要部(前腕)に装着するための装着方向に沿って延在する形状に形成されている。そして、メイン装着部(前腕装着部53)の積層された複数枚の布材16の間には、制御基板13(基板)と電池14(電源部)と少なくとも配線70の一部とが挟み込まれている。
このような本実施形態に係るウェアラブル電子装置10は、前記した制御基板13や電池14等のデバイスや各デバイスを接続する配線70を布材16で覆うことができる。そのため、ウェアラブル電子装置10は、デバイスや配線の破損を抑制することができる。
(2)本実施形態に係るウェアラブル電子装置10の装着体15は、指に係合するための指係合部50を有している。
このような本実施形態に係るウェアラブル電子装置10は、指係合部50が使用者の指に係合されることで、前腕装着部53が使用者の前腕の周囲を回動しないように、装着体15を固定することができる。そのため、ウェアラブル電子装置10は、操作性を向上させることができる。
以上の通り、本実施形態に係るウェアラブル電子装置10によれば、デバイスや配線の破損を抑制することができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
また、前記した実施形態では、ウェアラブル電子装置10が使用者の左腕に装着される構成になっている。しかしながら、ウェアラブル電子装置10は使用者の右腕に装着される構成にしてもよい。この場合に、ウェアラブル電子装置10は、図1に示す構成に対して左右が逆の構成になる。
また、前記した実施形態では、ウェアラブル電子装置10の指係合部50が使用者の親指と人差し指に係合する構成になっている。しかしながら、指係合部50が係合する指の種類や本数は、特に限定されない。例えば、指係合部50は使用者の親指と中指に係合する構成にしてもよい。
また、前記した実施形態では、ウェアラブル電子装置10は、スキャナ11を備えている。しかしながら、ウェアラブル電子装置10は、スキャナ11を備えていなくても、複数のデバイスと装着体15と、を備えた装置であればよい。このようなウェアラブル電子装置10は、使用者の腕に装着された状態において、重量バランスがとられる構成であるとよい。例えば、ウェアラブル電子装置10は、使用者の腕に装着された状態において、複数のデバイスの中で比較的重量が重い2つのデバイスが使用者の前腕の周囲に分散して配置される構成であるとよい。そして、ウェアラブル電子装置10は、比較的重量が軽いデバイスが比較的重量が重い2つのデバイスの間に介在するように配置される構成であるとよい。なお、前記した実施形態では、比較的重量が重いディスプレイ12と電池14とが使用者の橈骨Ra付近と尺骨Ul付近とに配置されている。このように比較的重量が重い2つのデバイスは、好ましくは、使用者の前腕の周囲において、反対側の位置に対向配置されるとよい。なお、デバイスは、表示部(ディスプレイ12)と基板(制御基板13)と電源部(電池14)に限定されず、任意のものであってよい。
また、前記した実施形態では、ウェアラブル電子装置10は、ディスプレイ12(表示部)を備えている。しかしながら、ウェアラブル電子装置10は、ディスプレイ12に加えて、又は、ディスプレイ12の代わりに、任意の構成要素(例えば、スキャナ11等)を操作する操作部(図示せず)を有する構成であってもよい。例えば、ウェアラブル電子装置10は、電池14と、操作部(図示せず)と、操作部を制御する制御部が実装された制御基板13と、操作部を支持する装着体15と、を備えた構成であってもよい。操作部は、好ましくは、装着体15が装着された際に使用者の前腕における橈骨付近に位置するように装着体15に配置されているとよい。
また、例えば、ウェアラブル電子装置10は、装着体15が所定の複数のデバイスを支持する環状の構造になっており、所定の複数のデバイスがその装着体15の周囲に沿って分散して配置された構成であってもよい。そして、所定の複数のデバイスは、ディスプレイ12(表示部)、電池14(電源部)、および制御基板13(基板)であり、制御基板13(基板)は、ディスプレイ12(表示部)と電池14(電源部)との間に介在するように配置されてもよい。
また、例えば、前記した実施形態では、2枚の布材16a,16bを用いて、ウェアラブル電子装置10を製造している。しかしながら、ウェアラブル電子装置10は、袋状の布材(図示せず)を用いて製造することができる。すなわち、ウェアラブル電子装置10の製造方法は、使用者の前腕に対応する第1部位と使用者の指に対応する第2部位とを有する袋状の布材を用い、当該袋状の布材の内部における前記第1部位に対応する箇所に所定のデバイスを配置した状態で、前記袋状の布材の前記第2部位を折り曲げて環状とすることで指係合部を形成する形成工程を含む、ものであってもよい。
そして、このような製造方法によって製造されるウェアラブル電子装置10は、各々が電気的に接続された所定の複数のデバイスと、前記所定の複数のデバイスを支持するともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体と、を備え、前記装着体は、袋状の布材によって形成されているとともに、前記指に係合するための環状の指係合部と、前記前腕に装着するための前腕装着部と、を有し、前記袋状の布材の内部における前記前腕装着部に対応する箇所には、前記所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイスが挟み込まれている、構成とすることができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
《請求項1》
使用者の前腕に対応する第1部位と使用者の指に対応する第2部位とを有する複数枚の布材を用い、当該複数枚の布材各々の前記第1部位で所定のデバイスを挟み込むように配置した状態で前記複数枚の布材を重ね合わせて接合する接合工程と、
前記接合工程で接合された前記複数枚の布材の前記第2部位を折り曲げて環状とすることで指係合部を形成する形成工程と、を含む、
ことを特徴とするウェアラブル電子装置の製造方法。
《請求項2》
前記形成工程は、使用者の親指に係合するための親指係合部を形成する工程と、使用者の人差し指に係合するための人差し指係合部を形成する工程と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
《請求項3》
前記接合工程で接合された前記複数枚の布材の表面に前記所定のデバイスとは異なる他のデバイスを取り付けるデバイス取付工程をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
《請求項4》
前記所定のデバイスは、前記他のデバイスに電力を供給する電源部又は前記他のデバイスを制御する制御基板であり、
前記他のデバイスは、使用者に対して所定の情報を表示する表示部又は使用者から所定の入力操作を受け付ける操作部である、
ことを特徴とする請求項3に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
《請求項5》
前記複数枚の布材の前記第1部位は、使用者の橈骨付近に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成されており、
前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部を前記第1部位に取り付ける固定部取付工程をさらに含む、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
《請求項6》
前記接合は、縫合によって行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
《請求項7》
各々が電気的に接続された所定の複数のデバイスと、
前記所定の複数のデバイスを支持するとともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体と、を備え、
前記装着体は、積層された複数枚の布材によって形成されているとともに、前記指に係合するための指係合部と、前記前腕に装着するための前腕装着部と、を有し、
前記前腕装着部の前記積層された複数枚の布材の間には、前記所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイスが挟み込まれている、
ことを特徴とするウェアラブル電子装置。
《請求項8》
前記前腕装着部の前記積層された複数枚の布材の間には、前記所定の複数のデバイスを電気的に接続するための配線の少なくとも一部が挟み込まれている、
ことを特徴とする請求項7に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項9》
前記前腕装着部の前記積層された複数枚の布材の表面には、前記所定の複数のデバイスのうち前記一つのデバイスとは異なる少なくとも一つの他のデバイスが取り付けられている、
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のウェアラブル電子装置。
《請求項10》
使用者の前腕に対応する第1部位と使用者の指に対応する第2部位とを有する袋状の布材を用い、当該袋状の布材の内部における前記第1部位に対応する箇所に所定のデバイスを配置した状態で、前記袋状の布材の前記第2部位を折り曲げて環状とすることで指係合部を形成する形成工程を含む、
ことを特徴とするウェアラブル電子装置の製造方法。
《請求項11》
各々が電気的に接続された所定の複数のデバイスと、
前記所定の複数のデバイスを支持するともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体と、を備え、
前記装着体は、袋状の布材によって形成されているとともに、前記指に係合するための環状の指係合部と、前記前腕に装着するための前腕装着部と、を有し、
前記袋状の布材の内部における前記前腕装着部に対応する箇所には、前記所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイスが挟み込まれている、
ことを特徴とするウェアラブル電子装置。
10 ウェアラブル電子装置
11 スキャナ(読取部)
12 ディスプレイ(表示部)
13 制御基板(基板)
14 電池(電源部)
15 装着体
16(16a,16b) 布材
17 縫い目
50 指係合部(係合部)
51 親指係合部
52 人差し指係合部
53 前腕装着部(メイン装着部)
61 基準端部
62(62a,62b) 自由端部
63 面ファスナー(固定部)
63a 鉤部
63b パイル部
70(70a,70b,70c,70d,70e) 配線
71 配線逃がし部
R1 第1部位
R2 第2部位
R2c 中心部
R2r 右端部
R2l 左端部

Claims (11)

  1. 使用者の前腕に対応する第1部位であって使用者の橈骨付近に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成された第1部位と使用者の指に対応する第2部位とを有する複数枚の布材を用い、当該複数枚の布材各々の前記第1部位で所定のデバイスを挟み込むように配置した状態で前記複数枚の布材を重ね合わせて接合する接合工程と、
    前記接合工程で接合された前記複数枚の布材の前記第2部位を折り曲げて環状とすることで指係合部を形成する形成工程と、
    前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部を前記第1部位に取り付ける固定部取付工程と、を含む、
    ことを特徴とするウェアラブル電子装置の製造方法。
  2. 前記形成工程は、使用者の親指に係合するための親指係合部を形成する工程と、使用者の人差し指に係合するための人差し指係合部を形成する工程と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
  3. 前記接合工程で接合された前記複数枚の布材の表面に前記所定のデバイスとは異なる他のデバイスを取り付けるデバイス取付工程をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
  4. 前記所定のデバイスは、前記他のデバイスに電力を供給する電源部又は前記他のデバイスを制御する制御基板である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
  5. 前記他のデバイスは、使用者に対して所定の情報を表示する表示部又は使用者から所定の入力操作を受け付ける操作部である、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
  6. 前記接合は、縫合によって行われる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のウェアラブル電子装置の製造方法。
  7. 各々が電気的に接続された所定の複数のデバイスと、
    前記所定の複数のデバイスを支持するとともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体と、
    を備え、
    前記装着体は、積層された複数枚の布材によって形成されているとともに、前記指に係合するための指係合部と、前記前腕に装着するための前腕装着部と、を有し、
    前記前腕装着部は、使用者の橈骨付近に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成されているとともに、前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部が設けられており、
    前記前腕装着部の前記積層された複数枚の布材の間には、前記所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイスが挟み込まれている、
    ことを特徴とするウェアラブル電子装置。
  8. 前記前腕装着部の前記積層された複数枚の布材の間には、前記所定の複数のデバイスを電気的に接続するための配線の少なくとも一部が挟み込まれている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のウェアラブル電子装置。
  9. 前記前腕装着部の前記積層された複数枚の布材の表面には、前記所定の複数のデバイスのうち前記一つのデバイスとは異なる少なくとも一つの他のデバイスが取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のウェアラブル電子装置。
  10. 使用者の前腕に対応する第1部位と使用者の指に対応する第2部位とを有する袋状の布材を用い、当該袋状の布材の内部における前記第1部位に対応する箇所に所定のデバイスを配置した状態で、前記袋状の布材の前記第2部位を折り曲げて環状とすることで指係合部を形成する形成工程を含み、
    前記第1部位は、使用者の前腕における親指側の側面に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成されているとともに、前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部が設けられている、
    ことを特徴とするウェアラブル電子装置の製造方法。
  11. 各々が電気的に接続された所定の複数のデバイスと、
    前記所定の複数のデバイスを支持するともに、使用者の指から前腕に亘って装着可能な装着体と、を備え、
    前記装着体は、袋状の布材によって形成されているとともに、前記指に係合するための環状の指係合部と、前記前腕に装着するための前腕装着部と、を有し、
    前記前腕装着部は、使用者の前腕における親指側の側面に対応する基準端部から自由端部に向けて延在する形状に形成されているとともに、前記自由端部の下面と前記基準端部の近傍の上面とを固定するための固定部が設けられており、
    前記袋状の布材の内部における前記前腕装着部に対応する箇所には、前記所定の複数のデバイスのうち少なくとも一つのデバイスが挟み込まれている、
    ことを特徴とするウェアラブル電子装置。
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