JP7067323B2 - 放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法 - Google Patents

放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法 Download PDF

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Description

本開示は、放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法に関するものである。
一般に、原子力施設において発生する被処理液としての放射性廃液は、ガラス固化施設のガラス溶融炉により溶融されたガラスと混合され、ガラス固化体として処理される。
前記ガラス固化施設において、前記ガラス固化体は、ガラス固化施設中で保管されるか、或いは、小型で金属製の搬出用キャスクに収容されてガラス固化施設の外部に搬出され、放射性廃棄物保管施設に保管される。
ここで、前記搬出用キャスクは、例えば、三本のガラス固化体を収容できるものとなっているが、前記放射性廃棄物保管施設で長期に保管するには小さいため、前記搬出用キャスクより大型で輸送と保管を兼用した金属製の輸送保管用キャスクに詰め替える必要がある。又、キャスクの代わりに半地下施設に設けられた収納ピットに使用済燃料を貯蔵する、いわゆるボールト貯蔵も国内外で既に実施されている。該ボールト貯蔵の場合も、処分場等に搬出する際、ガラス固化体は、長距離輸送するためには、前記搬出用キャスクより大型の輸送専用キャスクに詰め替える必要がある。
従来、前記搬出用キャスクから輸送保管用キャスクへの詰め替えを行うためには、放射性廃棄物保管施設に外部から遮蔽された専用の詰替設備を新たに建設する方式が考えられていた。
尚、使用済み核燃料をキャスクから取り出してバスケットに移し替える装置と関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特公昭64-12357号公報
しかしながら、前述のように、詰替設備を新設するのでは、放射性廃棄物保管施設に専用の土地や空間を新たに確保しなければならなくなると共に、既設建物の改造が必要になるという不具合を有していた。
因みに、特許文献1に開示されている発明は、あくまでも使用済み核燃料をキャスクから取り出してバスケットに移し替える装置であって、特許文献1に、キャスク間におけるガラス固化体の詰め替えに関する記載はない。又、装置的にも揺動アームが隔壁下に振子運動する構造を有し、水路内に揺動アームが振子運動できるスペースを広く設けなければならず、既設建物の改造も避けられない。
尚、前記輸送保管用キャスクの構造を変更する場合には、監督官庁の認可を新たに取得する必要があり、前記輸送保管用キャスクの構造は可能であるならば変更しない方がより好ましい。
そこで、本開示においては、上記従来の問題点に鑑み、詰替設備新設に伴う放射性廃棄物保管施設専用の土地や空間の確保並びに既設建物の改造を不要としつつ、輸送保管用キャスクの構造変更をも回避し得る放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法を説明する。
本開示は、放射性廃棄物を複数本収容自在で且つ蓋体によって閉塞される輸送保管用キャスクと、
該輸送保管用キャスクを覆うよう設置され且つ前記蓋体を着脱自在な遮蔽ブロックと、
該遮蔽ブロックの上に載置され且つ内部に収容される放射性廃棄物を前記遮蔽ブロックを介して輸送保管用キャスクの内部に吊下自在な搬出用キャスクと
を備えた放射性廃棄物詰替装置に係るものである。
前記放射性廃棄物詰替装置において、前記輸送保管用キャスクは、上端に開口部が形成された容器本体と、該容器本体の軸線方向へ前記放射性廃棄物を複数本収容自在で且つ軸線と直交する断面において軸心部に一個とその周囲に複数個配設されるよう前記容器本体の内部に形成された区分収容部と、前記容器本体の開口部に対し着脱自在に取り付けられる蓋体とを備え、
前記遮蔽ブロックは、前記輸送保管用キャスクの上部に設置され且つ前記開口部に連通する投入口が穿設された基盤と、該基盤の投入口を覆い且つ蓋体着脱位置と放射性廃棄物投入位置との間で移動自在となるよう前記基盤の上に配設される遮蔽ブロック本体と、該遮蔽ブロック本体の蓋体着脱位置で前記蓋体を着脱するよう前記遮蔽ブロック本体に設けられた蓋体着脱機構と、前記遮蔽ブロック本体の放射性廃棄物投入位置で前記基盤の投入口の上方に位置するよう前記遮蔽ブロック本体に穿設された連通口と、該連通口を覆うよう前記遮蔽ブロック本体に対し旋回自在に配設され且つ前記搬出用キャスクが載置される台座と、前記遮蔽ブロック本体の放射性廃棄物投入位置で前記輸送保管用キャスクの区分収容部に対し前記連通口及び投入口を介して連通するよう前記台座に穿設された通過口と、該通過口を開閉する扉とを備え、
前記搬出用キャスクは、前記放射性廃棄物を収容自在で且つ前記台座の上に載置される胴部と、該胴部の底部に形成され且つ前記放射性廃棄物を通過させる導出口と、前記胴部の上部に配設され且つ前記放射性廃棄物を吊下自在な吊下機構と、前記導出口を前記通過口に連通させるよう前記胴部の底部に開閉自在に配設されるシャッタとを備えることができる。
前記放射性廃棄物詰替装置において、前記通過口は、前記搬出用キャスクの導出口を前記輸送保管用キャスクの軸心部の区分収容部とその周囲に配設される一個の区分収容部とに連通させるよう前記台座に穿設されることができる。
又、前記放射性廃棄物詰替装置において、前記通過口は、前記搬出用キャスクの導出口を前記輸送保管用キャスクの一個の区分収容部に連通させるよう前記台座に穿設され、
前記台座は、前記遮蔽ブロック本体に対し旋回自在に且つ前記輸送保管用キャスクの軸線と直交する方向へ移動自在に配設されることもできる。
一方、前記放射性廃棄物詰替装置の使用方法であって、
前記輸送保管用キャスクの上部を遮蔽ブロックで覆う遮蔽工程と、
前記遮蔽ブロック本体の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構により前記輸送保管用キャスクの容器本体の開口部から蓋体を取り外す蓋体開放工程と、
前記遮蔽ブロック本体を放射性廃棄物投入位置に移動させる投入準備工程と、
前記導出口が通過口の位置と合致するよう搬出用キャスクを台座の上に載置する搬出用キャスク載置工程と、
前記シャッタにより導出口を開く導出口開放工程と、
前記扉により通過口を開く通過口開放工程と、
前記搬出用キャスクの放射性廃棄物を吊下機構により導出口から通過口と連通口と投入口とを介し区分収容部に吊り下げて納める収容工程と、
全ての区分収容部が満杯となった後に前記通過口を扉で閉じる扉閉鎖工程と、
前記遮蔽ブロック本体を蓋体着脱位置に移動させる復帰工程と、
前記遮蔽ブロック本体の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構により前記輸送保管用キャスクの容器本体の開口部に蓋体を装着する蓋体装着工程と
を行う放射性廃棄物詰替装置の使用方法に係るものである。
本発明の放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法によれば、詰替設備新設に伴う放射性廃棄物保管施設専用の土地や空間の確保並びに既設建物の改造を不要としつつ、輸送保管用キャスクの構造変更をも回避し得るという優れた効果を奏し得る。
本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における輸送保管用キャスクを示す側断面図である。 図1のII-II矢視図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における搬出用キャスクを示す側断面図であって、シャッタを閉じた状態を示す図である。 図3のIV-IV矢視図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における搬出用キャスクを示す側断面図であって、シャッタを開いた状態を示す図である。 図5のVI-VI矢視図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における操作手順概要図であって、輸送保管用キャスクの上部を遮蔽ブロックで覆った状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における操作手順概要図であって、輸送保管用キャスクの蓋体を取り外した状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における操作手順概要図であって、遮蔽ブロック本体を放射性廃棄物投入位置に移動させた状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における操作手順概要図であって、搬出用キャスクを台座の上に載置した状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における操作手順概要図であって、ガラス固化体を輸送保管用キャスクの軸心部の区分収容部に吊り下げて納める状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における操作手順概要図であって、ガラス固化体を輸送保管用キャスクの軸心部周囲の区分収容部に吊り下げて納める状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における操作手順概要図であって、輸送保管用キャスクの軸心部の区分収容部と、全ての軸心部周囲の区分収容部がガラス固化体で満杯となった後、搬出用キャスクが取り外された状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態をガラス固化施設において適用した場合の概要構成図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態を放射性廃棄物保管施設において適用した場合の概要構成図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における工程を示すフローチャートである。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における扉の変形例を示す概要図である。(a)は輸送保管用キャスクの軸心部の区分収容部の上方に配置される通過口と輸送保管用キャスクの軸心部周囲の区分収容部の上方に配置される通過口を閉じた状態を示す図である。(b)は輸送保管用キャスクの軸心部の区分収容部の上方に配置される通過口を開き、輸送保管用キャスクの軸心部周囲の区分収容部の上方に配置される通過口を閉じた状態を示す図である。(c)は輸送保管用キャスクの軸心部の区分収容部の上方に配置される通過口を閉じ、輸送保管用キャスクの軸心部周囲の区分収容部の上方に配置される通過口を開いた状態を示す図である。 本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態における台座の変形例を示す図である。
以下、本開示における本発明の実施例の形態を添付図面を参照して説明する。
図1~図16は本開示の実施例による放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法の形態を示している。
本実施例の場合、搬出用キャスク10(図3~図6参照)に収容された放射性廃棄物20を遮蔽ブロック100(図7~図13参照)を介して輸送保管用キャスク30(図1及び図2参照)へ詰め替えるようになっている。
前記放射性廃棄物20は、例えば、放射性廃液をガラスと混合してキャニスタ21に充填し固化させたガラス固化体22である。
前記輸送保管用キャスク30は、図1及び図2に示す如く、容器本体31と、区分収容部32と、蓋体34とを備えている。
前記容器本体31は、上端に開口部31aが形成され、底部が閉塞された筒状体31bで構成されている。
前記区分収容部32は、前記容器本体31の軸線方向へ前記ガラス固化体22を複数本収容自在で且つ軸線と直交する断面において軸心部に一個とその周囲に複数個配設されるよう前記容器本体31の内部に形成されている。尚、図1及び図2の例では、一個の区分収容部32に対しガラス固化体22が上下方向へ四本収容されるようになっているが、その本数は四本に限定されるものではない。又、前記容器本体31の軸心部に配設される一個の区分収容部32に対し、その周囲に六個の区分収容部32が配設されているが、その個数は六個に限定されるものではない。
前記蓋体34は、前記区分収容部32の上端挿入口32a全てを覆うよう前記容器本体31の開口部31aに対し着脱自在に取り付けられている。
前記搬出用キャスク10は、図3~図6に示す如く、胴部11と、吊下機構12と、シャッタ13とを備えている。
前記胴部11は、前記ガラス固化体22を収容自在で且つ該ガラス固化体22を通過させる導出口11aが底部に形成されている。尚、前記胴部11は、ガラス固化体22を三本収容できるようになっているが、例えば、ガラス固化体22を一本、二本或いは四本以上収容することも可能であり、搬出側の天井クレーンの容量に適合する範囲で増減することは可能である。
前記吊下機構12は、前記胴部11の上端部に旋回自在となるよう配設された天井部12aにホイスト12bと吊具12cとを取り付けて構成されている。これにより、前記吊下機構12は、前記ガラス固化体22を吊下自在となるよう、前記胴部11の上部に旋回自在に配設されている。前記吊下機構12を構成するホイスト12b及び吊具12cは、前記胴部11における容量に合わせて三組設けられているが、前記胴部11がガラス固化体22を一本、二本或いは四本以上収容するようになっている場合には、それに合わせて一組、二組或いは四組以上設ければ良い。尚、前記天井部12aを旋回させる機構は、特に図示していないが、例えば、旋回環の外周面にラックを刻設し、該ラックに噛合させたピニオンをモータにより減速機を介して駆動する旋回機構やその他の機構を採用することができる。
前記シャッタ13は、図3及び図4と図5及び図6に示す如く、前記導出口11aに開閉自在に配設されている。尚、前記シャッタ13を開閉する機構は、特に図示していないが、例えば、流体圧シリンダによりシャッタ13を押し引きする駆動機構やその他の機構を採用することができる。
前記遮蔽ブロック100は、図7に示す如く、基盤110と、遮蔽ブロック本体120と、蓋体着脱機構130と、台座140とを備えている。
前記基盤110は、前記輸送保管用キャスク30の上部に、架構150に支持される形で設置され、前記開口部31aに連通する投入口111が穿設されている。
前記遮蔽ブロック本体120は、前記基盤110の上に、該基盤110の投入口111を覆い且つ蓋体着脱位置(図7及び図8参照)と放射性廃棄物投入位置(図9~図13参照)との間で移動自在となるよう配設されている。尚、前記遮蔽ブロック本体120を移動させる機構は、特に図示していないが、例えば、前記基盤110の上面に、遮蔽ブロック本体120の移動方向へ延びるラックを敷設し、該ラックに噛合させたピニオンをモータにより減速機を介して駆動するスライド駆動機構やその他の機構を採用することができる。
前記遮蔽ブロック本体120には、該遮蔽ブロック本体120の放射性廃棄物投入位置で前記基盤110の投入口111の上方に位置するよう連通口121が穿設されている。
前記蓋体着脱機構130は、前記遮蔽ブロック本体120の蓋体着脱位置で前記蓋体34を着脱するよう前記遮蔽ブロック本体120に設けられている。前記蓋体着脱機構130は、図7に示す例では、ロッド131と、掛止具132とを備えている。前記ロッド131は、前記遮蔽ブロック本体120に上下方向へ延びるよう貫通配置され、図示していない昇降駆動装置により昇降されるようになっている。前記掛止具132は、前記ロッド131の下端部に取り付けられ、前記蓋体34の上面から突設されたフランジ部34aに対し、前記遮蔽ブロック本体120の水平方向へのスライド移動動作と連動して係合・離脱自在なフック部132aを備えている。これにより、前記遮蔽ブロック本体120の水平方向へのスライド移動動作と連動して掛止具132のフック部132aをフランジ部34aに係合させた状態で、前記ロッド131を昇降させることによって、前記蓋体34を開閉できるようになっている。
前記台座140は、前記連通口121を覆うよう前記遮蔽ブロック本体120に対し旋回自在に配設され且つ前記搬出用キャスク10が載置されるようになっている。尚、前記台座140を旋回させる機構は、特に図示していないが、例えば、旋回環の外周面にラックを刻設し、該ラックに噛合させたピニオンをモータにより減速機を介して駆動する旋回機構やその他の機構を採用することができる。
前記台座140には、前記遮蔽ブロック本体120の放射性廃棄物投入位置で前記輸送保管用キャスク30の区分収容部32の上端挿入口32aに対し前記連通口121及び投入口111を介して連通するよう通過口141が穿設されている。
前記台座140の通過口141が穿設された箇所には、扉142がスライド自在に取り付けられ、該扉142により前記通過口141が開閉されるようになっている。尚、前記扉142を開閉する機構は、特に図示していないが、例えば、流体圧シリンダにより扉142を押し引きする駆動機構やその他の機構を採用することができる。
又、本実施例の放射性廃棄物詰替装置の使用方法は、図16に示す如く、遮蔽工程(ステップS10参照)と、蓋体開放工程(ステップS20参照)と、投入準備工程(ステップS30参照)と、搬出用キャスク載置工程(ステップS40参照)と、導出口開放工程(ステップS50参照)と、通過口開放工程(ステップS60参照)と、収容工程(ステップS70参照)と、扉閉鎖工程(ステップS80参照)と、復帰工程(ステップS90参照)と、蓋体装着工程(ステップS100参照)とを行うようになっている。
前記遮蔽工程は、前記輸送保管用キャスク30の上部を遮蔽ブロック100で覆う工程である。
前記蓋体開放工程は、前記遮蔽ブロック本体120の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構130により前記輸送保管用キャスク30の容器本体31の開口部31aから蓋体34を取り外す工程である。
前記投入準備工程は、前記遮蔽ブロック本体120を放射性廃棄物投入位置に移動させる工程である。
前記搬出用キャスク載置工程は、前記導出口11aが通過口141の位置と合致するよう搬出用キャスク10を台座140の上に載置する工程である。
前記導出口開放工程は、前記シャッタ13により導出口11aを開く工程である。
前記通過口開放工程は、前記扉142により通過口141を開く工程である。
前記収容工程は、前記搬出用キャスク10の放射性廃棄物20としてのガラス固化体22を吊下機構12により導出口11aから通過口141と連通口121と投入口111とを介し区分収容部32に吊り下げて納める工程である。
前記扉閉鎖工程は、全ての区分収容部32が満杯となった後に前記通過口141を扉142で閉じる工程である。
前記復帰工程は、前記遮蔽ブロック本体120を蓋体着脱位置に移動させる工程である。
前記蓋体装着工程は、前記遮蔽ブロック本体120の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構130により前記輸送保管用キャスク30の容器本体31の開口部31aに蓋体34を装着する工程である。
次に、上記実施例の作用を説明する。
先ず、図7に示す如く、輸送保管用キャスク30の上部が遮蔽ブロック100で覆われる(図16のステップS10の遮蔽工程参照)。このとき、前記遮蔽ブロック100の基盤110は、前記輸送保管用キャスク30の上部に、架構150に支持される形で設置されている。前記基盤110の上には、前記遮蔽ブロック100の遮蔽ブロック本体120が、前記基盤110の投入口111を覆うよう、蓋体着脱位置に移動した状態で配設されている。前記遮蔽ブロック100の台座140の通過口141は、扉142により閉鎖されている。尚、図7~図13には、側断面図と、それに対応する平断面図とを別図とせずに、あえて側断面図の上方に平断面図を併記している。これは、説明を理解しやすくするためである。
続いて、図8に示す如く、輸送保管用キャスク30の蓋体34が蓋体着脱機構130により取り外され、容器本体31の上端の開口部31aが開放される(図16のステップS20の蓋体開放工程参照)。このとき、前記蓋体着脱機構130は、図7に示す状態から、ロッド131を下降させつつ前記遮蔽ブロック本体120の水平方向へのスライド移動動作と連動して掛止具132のフック部132aをフランジ部34aに係合させた後、ロッド131を上昇させることによって、前記蓋体34を開いている。
前記蓋体34が開放されると、図9に示す如く、前記遮蔽ブロック本体120が放射性廃棄物投入位置に移動する(図16のステップS30の投入準備工程参照)。このとき、前記蓋体34は投入口111の上方から退避し、該投入口111の上方に連通口121が位置する状態となる。
この後、図10に示す如く、導出口11aが通過口141の位置と合致するよう搬出用キャスク10が台座140の上に載置される(図16のステップS40の搬出用キャスク載置工程参照)。この時点で、前記搬出用キャスク10には三本のガラス固化体22が収容され、前記搬出用キャスク10のシャッタ13は閉じている。尚、図10~図12の側断面図において、奥側に旋回された吊具12cと、該吊具12cに吊り下げられるガラス固化体22については、図示をあえて省略している。
次に、図11に示す如く、前記シャッタ13により導出口11aが開かれると共に(図16のステップS50の導出口開放工程参照)、前記扉142により通過口141が開かれる(図16のステップS60の通過口開放工程参照)。このとき、前記シャッタ13は全開となっているが、扉142は、前記輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に配置される通過口141のみを開き、前記輸送保管用キャスク30の軸心部周囲の区分収容部32の上方に配置される通過口141を閉じた状態に保持されている。
続いて、前記搬出用キャスク10の吊下機構12を構成するホイスト12bにより吊具12cが巻き下げられ、一本目のガラス固化体22が導出口11aから通過口141と連通口121と投入口111とを介し輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32に吊り下げられて納められる(図16のステップS70の収容工程参照)。前記吊具12cから一本目のガラス固化体22が切り離され、前記ホイスト12bにより吊具12cが巻き上げられると、前記天井部12aが旋回して次の二本目のガラス固化体22が、輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に位置合わせされる。前記ホイスト12bにより吊具12cが巻き下げられ、二本目のガラス固化体22が導出口11aから通過口141と連通口121と投入口111とを介し輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32に吊り下げられて納められる。前記吊具12cから二本目のガラス固化体22が切り離され、前記ホイスト12bにより吊具12cが巻き上げられると、前記天井部12aが旋回して次の三本目のガラス固化体22が、輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に位置合わせされる。前記ホイスト12bにより吊具12cが巻き下げられ、三本目のガラス固化体22が導出口11aから通過口141と連通口121と投入口111とを介し輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32に吊り下げられて納められる。前記吊具12cから三本目のガラス固化体22が切り離され、前記ホイスト12bにより吊具12cが巻き上げられると、前記シャッタ13により導出口11aが閉鎖されると共に、扉142により通過口141が閉鎖される。空になった搬出用キャスク10は一旦撤去され、新たに三本のガラス固化体22が収容された搬出用キャスク10が台座140の上に載置される。そして、図11に示す操作と同様の操作が繰り返されると、三本のガラス固化体22の上に更に一本のガラス固化体22が収容される形となり、前記輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32がガラス固化体22で満杯となる(図12参照)。
この後、図12に示す如く、前記搬出用キャスク10のシャッタ13が半分閉じられて輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に位置する導出口11aが閉鎖されると共に、扉142が全開とされる。これにより、前記輸送保管用キャスク30の軸心部周囲の区分収容部32の上方に配置される通過口141のみが開かれた状態に保持される。
この状態で、前記ホイスト12bにより吊具12cが巻き下げられ、ガラス固化体22が導出口11aから通過口141と連通口121と投入口111とを介し輸送保管用キャスク30の軸心部周囲の区分収容部32に吊り下げられて納められる。
前記輸送保管用キャスク30の軸心部周囲の一個の区分収容部32がガラス固化体22で満杯になると、前記台座140が設定角度だけ旋回し、該台座140の外周側の通過口141が円周方向へ移動する。本実施例では、前記輸送保管用キャスク30の軸心部周囲に六個の区分収容部32が配設されているため、前記台座140を旋回させる設定角度は60°となる。以下、前記輸送保管用キャスク30の軸心部周囲の一個の区分収容部32に対する操作と同様の操作が、前記輸送保管用キャスク30の残り全ての軸心部周囲の区分収容部32に対して繰り返される。
全ての区分収容部32が満杯となった後には、前記通過口141が扉142で閉じられる(図16のステップS80の扉閉鎖工程参照)。前記通過口141が扉142で閉じられると、前記台座140の上に載置されていた搬出用キャスク10は撤去され、図13に示す状態となる。
前記搬出用キャスク10が撤去されると、前記遮蔽ブロック本体120は、図8に示す蓋体着脱位置に戻る形で移動する(図16のステップS90の復帰工程参照)。
前記遮蔽ブロック本体120が蓋体着脱位置に戻ると、前記蓋体着脱機構130により蓋体34が前記輸送保管用キャスク30の容器本体31の開口部31aに対し、図7に示す如く、装着される(図16のステップS100の蓋体装着工程参照)。
これにより、本実施例の場合、図14に示す如く、ガラス固化施設において、搬出用キャスク10から輸送保管用キャスク30へのガラス固化体22の詰め替えを、専用の詰替設備を新たに建設することなく行うことが可能となる。又、図15に示す如く、放射性廃棄物保管施設において、搬出用キャスク10から輸送保管用キャスク30へのガラス固化体22の詰め替えを、専用の詰替設備を新たに建設することなく行うことも可能となる。
即ち、本実施例では、従来のように、詰替設備を新設するのとは異なり、放射性廃棄物保管施設に専用の土地や空間を新たに確保しなくて済むと共に、既設建物を改造しなくて済む。
又、前記輸送保管用キャスク30の構造は一切変更しなくて済むため、今まで使われていた輸送保管用キャスク30をそのまま使用可能となり、監督官庁の認可を新たに取得する必要もない。
こうして、詰替設備新設に伴う放射性廃棄物保管施設専用の土地や空間の確保並びに既設建物の改造を不要としつつ、輸送保管用キャスク30の構造変更をも回避し得る。
因みに、上記の実施例では、図12に示す如く、前記搬出用キャスク10のシャッタ13によって、前記輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に配置される通過口141を覆うことができるようになっている。しかし、例えば、前記搬出用キャスク10が一本のガラス固化体22のみを収容する構造のもので、前記通過口141を覆うことができない場合もある。このような場合には、図17に示す如く、前記扉142の変形例として、該扉142を第一扉142aと第二扉142bとに分割形成することができる。
前記第一扉142aの端面(第二扉142bとの連結部とは反対側の端面)には、第一ジョイントブロック143が取り付けられている。該第一ジョイントブロック143は、前記輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に配置される通過口141に形成された第一凹溝144(図17(b)参照)に対し着脱自在となるよう構成されている。
前記第二扉142bの端面(第一扉142aとの連結部側の端面)には、第二ジョイントブロック145が取り付けられている。該第二ジョイントブロック145は、前記第一扉142aの端面(第二扉142bとの連結部側の端面)に形成された第二凹溝146(図17(c)参照)に対し着脱自在となるよう構成されている。
尚、前記第一ジョイントブロック143及び第二ジョイントブロック145としては、例えば、遠隔操作自在な種々の機械的な連結・解除機構、或いは電磁石等の磁力を用いた連結・解除機構を採用することができる。
前記扉142の変形例においては、図17(a)に示す如く、二個の通過口141を閉鎖した状態から、第一ジョイントブロック143の第一凹溝144に対する連結を解除した後、第二ジョイントブロック145で連結された第一扉142a及び第二扉142bからなる扉142をスライドさせる。すると、図17(b)に示す如く、一個の通過口141(前記輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に配置)のみが開放される。
又、図17(a)に示す如く、二個の通過口141を閉鎖した状態から、第一ジョイントブロック143の第一凹溝144に対する連結を解除せず、第二ジョイントブロック145の第二凹溝146に対する連結を解除した後、第二扉142bのみをスライドさせる。すると、図17(c)に示す如く、一個の通過口141(前記輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32の上方に配置)は閉鎖されたまま、もう一個の通過口141(前記輸送保管用キャスク30の軸心部周囲の区分収容部32の上方に配置)のみが開放される。
これにより、前記搬出用キャスク10が一本のガラス固化体22のみを収容する構造のもので、二個のうち一個の前記通過口141を覆うことができない場合にも対応することが可能となる。
そして、本実施例の場合、前記輸送保管用キャスク30は、上端に開口部31aが形成された容器本体31と、該容器本体31の軸線方向へ前記放射性廃棄物20を複数本収容自在で且つ軸線と直交する断面において軸心部に一個とその周囲に複数個配設されるよう前記容器本体31の内部に形成された区分収容部32と、前記容器本体31の開口部31aに対し着脱自在に取り付けられる蓋体34とを備えている。前記遮蔽ブロック100は、前記輸送保管用キャスク30の上部に設置され且つ前記開口部31aに連通する投入口111が穿設された基盤110と、該基盤110の投入口111を覆い且つ蓋体着脱位置と放射性廃棄物投入位置との間で移動自在となるよう前記基盤110の上に配設される遮蔽ブロック本体120と、該遮蔽ブロック本体120の蓋体着脱位置で前記蓋体34を着脱するよう前記遮蔽ブロック本体120に設けられた蓋体着脱機構130と、前記遮蔽ブロック本体120の放射性廃棄物投入位置で前記基盤110の投入口111の上方に位置するよう前記遮蔽ブロック本体120に穿設された連通口121と、該連通口121を覆うよう前記遮蔽ブロック本体120に対し旋回自在に配設され且つ前記搬出用キャスク10が載置される台座140と、前記遮蔽ブロック本体120の放射性廃棄物投入位置で前記輸送保管用キャスク30の区分収容部32に対し前記連通口121及び投入口111を介して連通するよう前記台座140に穿設された通過口141と、該通過口141を開閉する扉142とを備えている。前記搬出用キャスク10は、前記放射性廃棄物20を収容自在で且つ前記台座140の上に載置される胴部と、該胴部の底部に形成され且つ前記放射性廃棄物20を通過させる導出口11aと、前記胴部の上部に配設され且つ前記放射性廃棄物20を吊下自在な吊下機構と、前記導出口11aを前記通過口141に連通させるよう前記胴部の底部に開閉自在に配設されるシャッタ13とを備えている。このように構成すると、搬出用キャスク10に収容された放射性廃棄物20を遮蔽ブロック100を介して輸送保管用キャスク30へ詰め替える作業を円滑に進める上で有効となる。
又、前記通過口141は、前記搬出用キャスク10の導出口11aを前記輸送保管用キャスク30の軸心部の区分収容部32とその周囲に配設される一個の区分収容部32とに連通させるよう前記台座140に穿設されている。このように構成すると、輸送保管用キャスク30に対する搬出用キャスク10の位置合わせを容易に且つ効率良く行うことができる。
又、本実施例における台座140の変形例として、図18に示す如く、台座140の通過口141を一個とし、台座140を旋回だけでなく、軸線と直交する方向へスライドさせるようにしても良い。即ち、前記通過口141は、前記搬出用キャスク10の導出口11aを前記輸送保管用キャスク30の一個の区分収容部32に連通させるよう前記台座140に穿設され、前記台座140は、前記遮蔽ブロック本体120に対し旋回自在に且つ前記輸送保管用キャスク30の軸線と直交する方向へ移動自在に配設されるようにすることができる。このように構成しても、輸送保管用キャスク30に対する搬出用キャスク10の位置合わせを容易に且つ効率良く行うことができる。尚、図18において、前記台座140を左右方向へスライドさせる場合には、該台座140を単独でスライドさせる代わりに、遮蔽ブロック100全体をスライドさせることも可能である。
一方、本実施例の放射性廃棄物詰替装置の使用方法として、図16に示す如く、前記輸送保管用キャスク30の上部を遮蔽ブロック100で覆う遮蔽工程と、前記遮蔽ブロック本体120の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構130により前記輸送保管用キャスク30の容器本体31の開口部31aから蓋体34を取り外す蓋体開放工程と、前記遮蔽ブロック本体120を放射性廃棄物投入位置に移動させる投入準備工程と、前記導出口11aが通過口141の位置と合致するよう搬出用キャスク10を台座140の上に載置する搬出用キャスク載置工程と、前記シャッタ13により導出口11aを開く導出口開放工程と、前記扉142により通過口141を開く通過口開放工程と、前記搬出用キャスク10の放射性廃棄物20を吊下機構により導出口11aから通過口141と連通口121と投入口111とを介し区分収容部32に吊り下げて納める収容工程と、全ての区分収容部32が満杯となった後に前記通過口141を扉142で閉じる扉閉鎖工程と、前記遮蔽ブロック本体120を蓋体着脱位置に移動させる復帰工程と、前記遮蔽ブロック本体120の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構130により前記輸送保管用キャスク30の容器本体31の開口部31aに蓋体34を装着する蓋体装着工程とを行うことができる。本実施例の放射性廃棄物詰替装置の使用方法によれば、詰替設備新設に伴う放射性廃棄物保管施設専用の土地や空間の確保並びに既設建物の改造を不要としつつ輸送保管用キャスク30の構造変更をも回避する装置を効率良く運転することができる。
尚、本発明の放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法は、本開示にて説明した上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、いきなり輸送保管用キャスクに詰め替えるのではなく、ボールト貯蔵のような方式で一度、半地下施設に設けられた収納ピットに使用済燃料を貯蔵して長期保管した後に、使用済燃料を処分場等に搬出する際には、本開示の放射性廃棄物詰替装置を使用して搬出用キャスクから輸送専用キャスクに詰め替えることもできる。その際には、本開示の輸送保管用キャスクを輸送専用キャスクと読み替えるものとする。
10 搬出用キャスク
11 胴部
11a 導出口
12 吊下機構
12a 天井部
12b ホイスト
12c 吊具
13 シャッタ
20 放射性廃棄物
21 キャニスタ
22 ガラス固化体
30 輸送保管用キャスク
31 容器本体
31a 開口部
31b 筒状体
32 区分収容部
32a 上端挿入口
34 蓋体
34a フランジ部
100 遮蔽ブロック
110 基盤
111 投入口
120 遮蔽ブロック本体
121 連通口
130 蓋体着脱機構
131 ロッド
132 掛止具
132a フック部
140 台座
141 通過口
142 扉
142a 第一扉
142b 第二扉
143 第一ジョイントブロック
144 第一凹溝
145 第二ジョイントブロック
146 第二凹溝
150 架構

Claims (5)

  1. 放射性廃棄物を複数本収容自在で且つ蓋体によって閉塞される輸送保管用キャスクと、
    該輸送保管用キャスクを覆うよう設置され且つ前記蓋体を着脱自在な遮蔽ブロックと、
    該遮蔽ブロックの上に載置され且つ内部に収容される放射性廃棄物を前記遮蔽ブロックを介して輸送保管用キャスクの内部に吊下自在な搬出用キャスクと
    を備えた放射性廃棄物詰替装置。
  2. 前記輸送保管用キャスクは、上端に開口部が形成された容器本体と、該容器本体の軸線方向へ前記放射性廃棄物を複数本収容自在で且つ軸線と直交する断面において軸心部に一個とその周囲に複数個配設されるよう前記容器本体の内部に形成された区分収容部と、前記容器本体の開口部に対し着脱自在に取り付けられる蓋体とを備え、
    前記遮蔽ブロックは、前記輸送保管用キャスクの上部に設置され且つ前記開口部に連通する投入口が穿設された基盤と、該基盤の投入口を覆い且つ蓋体着脱位置と放射性廃棄物投入位置との間で移動自在となるよう前記基盤の上に配設される遮蔽ブロック本体と、該遮蔽ブロック本体の蓋体着脱位置で前記蓋体を着脱するよう前記遮蔽ブロック本体に設けられた蓋体着脱機構と、前記遮蔽ブロック本体の放射性廃棄物投入位置で前記基盤の投入口の上方に位置するよう前記遮蔽ブロック本体に穿設された連通口と、該連通口を覆うよう前記遮蔽ブロック本体に対し旋回自在に配設され且つ前記搬出用キャスクが載置される台座と、前記遮蔽ブロック本体の放射性廃棄物投入位置で前記輸送保管用キャスクの区分収容部に対し前記連通口及び投入口を介して連通するよう前記台座に穿設された通過口と、該通過口を開閉する扉とを備え、
    前記搬出用キャスクは、前記放射性廃棄物を収容自在で且つ前記台座の上に載置される胴部と、該胴部の底部に形成され且つ前記放射性廃棄物を通過させる導出口と、前記胴部の上部に配設され且つ前記放射性廃棄物を吊下自在な吊下機構と、前記導出口を前記通過口に連通させるよう前記胴部の底部に開閉自在に配設されるシャッタとを備えた請求項1記載の放射性廃棄物詰替装置。
  3. 前記通過口は、前記搬出用キャスクの導出口を前記輸送保管用キャスクの軸心部の区分収容部とその周囲に配設される一個の区分収容部とに連通させるよう前記台座に穿設された請求項2記載の放射性廃棄物詰替装置。
  4. 前記通過口は、前記搬出用キャスクの導出口を前記輸送保管用キャスクの一個の区分収容部に連通させるよう前記台座に穿設され、
    前記台座は、前記遮蔽ブロック本体に対し旋回自在に且つ前記輸送保管用キャスクの軸線と直交する方向へ移動自在に配設された請求項2記載の放射性廃棄物詰替装置。
  5. 請求項2~4の何れか一項に記載の放射性廃棄物詰替装置の使用方法であって、
    前記輸送保管用キャスクの上部を遮蔽ブロックで覆う遮蔽工程と、
    前記遮蔽ブロック本体の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構により前記輸送保管用キャスクの容器本体の開口部から蓋体を取り外す蓋体開放工程と、
    前記遮蔽ブロック本体を放射性廃棄物投入位置に移動させる投入準備工程と、
    前記導出口が通過口の位置と合致するよう搬出用キャスクを台座の上に載置する搬出用キャスク載置工程と、
    前記シャッタにより導出口を開く導出口開放工程と、
    前記扉により通過口を開く通過口開放工程と、
    前記搬出用キャスクの放射性廃棄物を吊下機構により導出口から通過口と連通口と投入口とを介し区分収容部に吊り下げて納める収容工程と、
    全ての区分収容部が満杯となった後に前記通過口を扉で閉じる扉閉鎖工程と、
    前記遮蔽ブロック本体を蓋体着脱位置に移動させる復帰工程と、
    前記遮蔽ブロック本体の蓋体着脱位置において蓋体着脱機構により前記輸送保管用キャスクの容器本体の開口部に蓋体を装着する蓋体装着工程と
    を行う放射性廃棄物詰替装置の使用方法。
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