JP2012230029A - 燃料移送方法および燃料交換機 - Google Patents

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Tsutomu Tomatsu
勉 戸松
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Tetsuro Nakagawa
哲郎 中川
Yusuke Harashima
佑介 原嶋
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Abstract

【課題】燃料プールの外で燃料をキャスクヘ収納する作業を安全に行い得る燃料移送方法および燃料交換機を提供する。
【解決手段】燃料13を燃料プール12から原子炉建屋11の外部へ搬出する燃料移送方法であり、燃料交換機21,22により燃料プール12から燃料13をオペレーションフロア14上に取り出す燃料取出工程と、オペレーションフロア14からグランドフロア16まで燃料13を吊り下ろす燃料吊り下ろし工程と、グランドフロア16に吊り下ろされた燃料13をキャスク17に収納するキャスク収納工程と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料プールに保管する燃料をキャスクヘ収納し移送する燃料移送方法および燃料交換機に関する。
原子力発電では、原子炉の炉心での核分裂反応を生じさせる燃料が所定期間使用され、所定期間使用した後の燃料(使用済み燃料)は、炉心から取り出され、一般に、原子炉建屋内に設けられた燃料プール内に沈められる。燃料プールは、水中に沈められ一時保管される使用済み燃料を冷却するとともに、使用済み燃料から放射される放射線を遮蔽する。
その後、所定期間冷却された燃料は、予め燃料プールに沈めておいた移送キャスクに収納され、所定量を移送キャスクに収納した後、移送キャスクごと取り出される。上述した燃料の移送方法については、例えば、特開2004−4038号公報(特許文献1)に記載される。
特開2004−4038号公報
特許文献1に記載される技術のような従来技術では、燃料プール内に設けた移送用のキャスクを配置する領域(キャスク配置領域)にキャスクを水中に沈め、水中のキャスクに使用済み燃料を収納している。
このキャスクは、使用済み燃料を収納する構造物であり、燃料の保管と直接関係しない。また、多くの使用済み燃料を収納することができる大型の構造物であるため、燃料プールの底面積に占めるキャスク配置領域の面積の割合は小さくない。従って、燃料を一時保管する燃料プール内にキャスク配置領域を設けることは、燃料プール内の燃料の保管と直接関係しない領域を増加させる一方、肝心な燃料を保管する領域を減少させている。
燃料の保管と直接関係しない領域を小さくする、または、無くすことができれば、燃料プールの大きさを変更しなくても、多くの燃料を保管できるようになる等の利点がある。そのため、燃料プール内の燃料の保管と直接関係しない領域をなるべく小さくした技術の確立が望まれていた。
このような事情に鑑みて、燃料プールの外部で燃料をキャスクに収納する方法が考えられるが、使用済み燃料からは放射線が放射されるため、単にキャスク配置領域を燃料プール外に設けるだけでは、燃料から放射される放射線の対策が十分ではない。そのため、燃料プールの外部で使用済み燃料をキャスクに収納する方法を安全に実現するためには、燃料プールからキャスクへ燃料を移送する間の放射線対策が必要になる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、燃料プールの外で燃料をキャスクヘ収納する作業を安全に(放射線の影響を許容限度内に抑えて)行い得るように図った燃料移送方法および燃料交換機を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る燃料移送方法は、上述した課題を解決するため、燃料を燃料プールから原子炉建屋外部へ搬出する燃料移送方法であって、クレーンにより前記燃料プールから前記燃料をオペレーションフロア上に取り出す燃料取出工程と、前記オペレーションフロアとグランドフロアとを連絡する吊り下ろし孔を通して前記オペレーションフロアから前記グランドフロアまで前記燃料を吊り下ろす燃料吊り下ろし工程と、前記グランドフロアに吊り下ろされた前記燃料をキャスクに収納するキャスク収納工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係る燃料交換機は、上述した課題を解決するため、レールに沿って移動する本体部に移動可能に設けられ、燃料の引き上げ、引き下げおよび保持を行うトロリ部を備え、前記トロリ部は、放射線を遮蔽する材料を用いて、前記燃料の外径よりも内径が大きく、少なくとも、前記トロリ部下面から前記燃料プールの水面までの長さの範囲で伸縮自在に構成された筒状の遮蔽部を有することを特徴とする。
本発明によれば、燃料プールの外で燃料をキャスクヘ収納する作業を安全に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムの構成を概略的に示した構成図。 本発明の第1の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、オペレーションフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第1の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、グランドフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第2の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、オペレーションフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第3の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、オペレーションフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第4の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、グランドフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第5の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、グランドフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第6の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、オペレーションフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第6の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、グランドフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。 本発明の第7の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料を移送する燃料移送システムのうち、グランドフロアにおけるシステム構成および作業手順を示した説明図。
以下、本発明の実施形態に係る燃料移送方法および燃料交換機について、添付の図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料移送方法(以下、「第1の燃料移送方法」と称する。)によって燃料を移送する燃料移送システムの一例である第1の燃料移送システム10Aの構成を概略的に示した構成図である。
第1の燃料移送システム10Aは、原子炉建屋11内に設置された燃料プール12内で保管される燃料13を、燃料プール12のあるオペレーションフロア14から放射線を遮蔽する遮蔽体で覆われた吊り下ろし孔としての中継管15を介して連絡され、オペレーションフロア14とは床面が異なるグランドフロア16へ移送し、グランドフロア16に予め配置された移送用のキャスク17に収納するシステムである。
オペレーションフロア14には、燃料13の移送機能を有する少なくとも二台の燃料交換機21,22と、燃料プール12内であって、燃料13を収納する燃料収納管23を配置する領域としての作業台24が設置される。燃料交換機21,22は、例えば、クレーンで構成され、図1に示されるxyzの三次元直交座標系の各軸(x軸、y軸およびz軸)方向に燃料13を移送することができる。
第1の燃料交換機21は、燃料プール12と作業台24との間を移動し、燃料プール12に保管された燃料13を燃料プール12から引き上げ、作業台24に置かれた燃料収納管23へ燃料13を収納する。
第2の燃料交換機22は、作業台24と中継管15の入口との間を移動し、燃料13を収納した燃料収納管23をオペレーションフロア14に設置された作業台24から中継管15を通してグランドフロア16に設置されたキャスク17へ移送する。
ここで、符号25は所定方向(例えば図1に示されるx軸方向)にクレーンを移動させるためのレール、26はレール25に取り付けられた本体部、27は物体の引き上げ、引き下げおよび保持する機能を有し、本体部26をレール25と異なる方向(例えば図1に示されるy軸方向)に移動可能に構成されたトロリ部である。
オペレーションフロア14に、燃料プール12と作業台24との間を移動する第1の燃料交換機21と、作業台24と中継管15の入口との間を移動する第2の燃料交換機22をそれぞれ設けることによって、燃料13の移送効率を高めることができる。また、従来の燃料移送方法のように、燃料交換機21,22が燃料13を収納したキャスク17を運搬しないので、燃料交換機21,22の許容積載量を減らすことができ、オペレーションフロア14の構成を簡素化できる。
一方、グランドフロア16には、キャスク17の移送機能を有するクレーン28が設けられる。クレーン28は、第2の燃料交換機22によって、オペレーションフロア14側からグランドフロア16へ移送された燃料13を収納したキャスク17を、例えば、図1に示されるxyzの三次元直交座標系の各軸(x軸、y軸およびz軸)方向に移送することができる。
ここで、符号29は開閉式のゲート、30はキャスク17を移送する運搬装置の一例であるトラックである。ゲート29は必ずしもグランドフロア16に設置することを要しない任意の構成要素であるが、キャスク17の搬入時または搬出時以外はゲート29を閉めておくことで、ゲート29の外部における放射線量を抑制することができる。
続いて、本発明の第1の実施形態に係る燃料移送方法(第1の燃料移送方法)について説明する。
第1の燃料移送方法は、燃料13を燃料プール12から原子炉建屋11の外部へ搬出する燃料移送方法であり、燃料13を保管していた燃料プール12のあるオペレーションフロア14と異なるフロアであるグランドフロア16でキャスク17内に燃料13を収納する。そこで、オペレーションフロア14における処理ステップ(図2)と、グランドフロア16における処理ステップ(図3)とに分けて第1の燃料移送方法を説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る燃料移送方法(第1の燃料移送方法)によって燃料13を移送する燃料移送システムの一例である第1の燃料移送システム10Aのうち、オペレーションフロア14におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第1の燃料移送方法は、オペレーションフロア14において、第1の燃料交換機21が燃料プール12内に保管された燃料13を引き上げて、作業台24の上に予め設置されていた燃料収納管23に燃料13を収納して蓋をする(図2:丸数字1)。この際、燃料収納管23は水で満たされているので、燃料13は水没する。
続いて、第2の燃料交換機22が燃料13を収納した燃料収納管23を作業台24の上から引き上げ(図2:丸数字2)、中継管15の入口上方まで移動する(図2:丸数字3)。そして、オペレーションフロア14から燃料13を収納した燃料収納管23をグランドフロア16へ下ろす(図2:丸数字4)。なお、燃料収納管23は、放射線を遮蔽する中継管15を通してオペレーションフロア14からグランドフロア16へ移送される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る燃料移送方法によって燃料13を移送する燃料移送システムの一例である第1の燃料移送システム10Aのうち、グランドフロア16におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第1の燃料移送方法では、上述したように、燃料収納管23が中継管15を通してオペレーションフロア14からグランドフロア16へ移送される(図2:丸数字4)。グランドフロア16には、予め移送用のキャスク17が配置されており、第2の燃料交換機22が、吊り下げた燃料収納管23をキャスク17に収納する(図3:丸数字5)。
そして、キャスク17に所定数の燃料収納管23を収納し終えたら、ゲート29を開け、グランドフロア16に設置されたクレーン28が燃料収納管23を収納したキャスク17を引き上げ、トラック30の荷台の上に下ろす(図3:丸数字6)。なお、符号31はゲートを開放する際にゲート29を格納するゲート格納部である。
このように、第1の燃料移送方法は、燃料13を燃料プール12から原子炉建屋11の外部へ搬出する燃料移送方法であり、燃料プール12から燃料交換機21,22により燃料13をオペレーションフロア14上に取り出す工程(図2:丸数字1〜3)と、オペレーションフロア14からグランドフロア16まで燃料13を吊り下ろす工程(図2:丸数字4)と、グランドフロア16に吊り下ろされた燃料13をキャスク17に収納する工程(図3:丸数字5)と、を有する。また、第1の燃料移送方法は、燃料プール12から取り出した燃料13を燃料収納管23に収納する燃料収納工程を有する。
上述した第1の燃料移送方法によれば、燃料プール12の中には、キャスク17を配置するキャスク配置領域の代わりに、キャスク配置領域よりも小さい燃料収納管23を配置した作業台24のある作業領域を設けたので、燃料の保管と直接関係しない領域を小さくすることができる。従って、燃料プール12の大きさを変更しなくても、多くの燃料13を保管できる。また、保管する燃料13の量およびプールの水位が従来と同じであっても、キャスク17が燃料プール12内に配置されていないので、プール内に蓄えられる水量は従来よりも多くなり、より高い冷却効果を得ることができる。
第1の燃料移送方法によれば、燃料プール12内で放射線遮蔽効果のある燃料収納管23に、燃料13が水没するように収納しているため、燃料プール12の外であっても、燃料13をキャスク17に収納する作業を安全に(放射線の影響を許容限度内に抑えて)行うことができる。また、オペレーションフロア14とグランドフロア16との間を移送する際にも放射線を遮蔽する遮蔽体で覆われた(放射線遮蔽効果のある)中継管15の中を通過させるので、安全に作業を行うことができる。
第1の燃料移送方法によれば、オペレーションフロア14に、燃料プール12と作業台24との間を移動する第1の燃料交換機21と、作業台24と中継管15の入口との間を移動する第2の燃料交換機22をそれぞれ設けることによって、燃料13の移送効率を高める(移送作業の時間を短縮する)ことができる。
また、従来の燃料移送方法のように、燃料交換機21,22が燃料13を収納したキャスク17を運搬しないので、燃料交換機21,22の許容積載量を減らすことができ、オペレーションフロア14の構成を簡素化できる。さらに、キャスク17のオペレーションフロア14への搬入・搬出が省略されるため、作業時間を短縮することができる。
第1の燃料移送方法によれば、燃料プール12に保管された燃料13の外部への搬出作業を遠隔操作で行うことができる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る燃料移送方法(以下、「第2の燃料移送方法」と称する。)によって燃料13を移送する燃料移送システムの一例である第2の燃料移送システム10Bのうち、オペレーションフロア14におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第2の燃料移送システム10Bは、第1の燃料移送システム10Aに対して、燃料交換機21,22の代わりに、それぞれ、燃料交換機21B,22Bを、設置した点で相違する。そこで、第2の燃料移送システム10Bのうち、第1の燃料移送システム10Aと実質的に異ならない構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
第2の燃料移送システム10Bは、オペレーションフロア14に、燃料プール12から引き上げた燃料13を予め配置しておいた燃料収納管23に収納する第1の燃料交換機21Bと、第1の燃料交換機21Bから燃料13を収納した燃料収納管23を受け取り、受け取った燃料収納管23をグランドフロア16へ移送する第2の燃料交換機22Bと、を設ける。
第1の燃料交換機21Bは、第1の燃料交換機21に対して、物体である燃料13を引き上げ、引き下げおよび保持する機能を有するトロリ部27に、放射線を遮蔽する材料を用いて、燃料13の外径よりも内径が大きく、少なくとも、トロリ部27の下面から燃料プール12の水面までの長さの範囲で伸縮自在に構成された筒状の遮蔽部33を備える。また、第1の燃料交換機21Bのトロリ部27には、例えば、トロリ部27の上面等の所定場所に置かれた燃料13を収納した燃料収納管23をスライド移動させる搬送部34を備える。
遮蔽部33は、燃料13を燃料プール12から引き上げて燃料収納管23に収納するまでの間に燃料13から放射される放射線を遮蔽する構成要素であり、例えば、鉛、鉄、タングステン、またはこれらの材料から選択される化合物や合金等の放射線の遮蔽に有効な材料を用いて構成される。
また、遮蔽部33は、例えば、図1に示されるように、それぞれ直径の異なる複数の筒状体を同心円状に重ねて伸縮自在な(テレスコピックな)構成とし、最も伸ばすと、トロリ部27の下面から少なくとも燃料プール12の水面まで達する長さとなる。これは、遮蔽部33の内径側の空間を移送する燃料13から放射される放射線を遮蔽部33によって遮蔽するためである。
なお、遮蔽部33の伸縮自在な構成は一例であり、必ずしも図1に示されるテレスコピックな構成に限定されない。伸縮自在な構成であれば、その構成は任意であり、例えば、蛇腹状に構成されていても良い。
搬送部34は、トロリ部27の上面等の所定場所に置かれた燃料13を収納した燃料収納管23をスライド移動させる機能を有し、例えば、コンベアやターンテーブル等で構成される。
一方、第2の燃料交換機22Bは、第1の燃料交換機21Bに対して、遮蔽部33を備えていない点を除いて第1の燃料交換機21Bと実質的に同様の構成である。第2の燃料交換機22Bが遮蔽部33を備えていないのは、第1の燃料交換機21Bと異なり燃料収納管23に収納した燃料13を移送するためである。
続いて、本発明の第2の実施形態に係る燃料移送方法(第2の燃料移送方法)について説明する。
第2の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法に対して、オペレーションフロア14における処理ステップが異なるが、グランドフロア16における処理ステップは実質的に相違しない。そこで、第2の燃料移送方法の説明では、オペレーションフロア14における処理ステップ(図4)を中心に説明する。
第2の燃料移送方法は、オペレーションフロア14において、第1の燃料交換機21Bが、少なくとも燃料プール12の水面まで達するように遮蔽部33を伸ばし、遮蔽部33の内部において、燃料プール12内に保管された燃料13を引き上げる(図4:丸数字1)。燃料13は放射線を遮蔽する物質で構成された遮蔽部33の内部を移動するので、燃料プール12から燃料収納管23に収納されるまでの間においても、放射線が第1の燃料交換機21Bの外部へ漏れることはない。
続いて、第1の燃料交換機21Bは、予め配置しておいた燃料収納管23に引き上げた燃料13を収納する(図4:丸数字2)。そして、第1の燃料交換機21Bのトロリ部27(例えば、上面)に設けられた水平方向(例えば、図4に示される左右方向)に燃料13を収納した燃料収納管23を搬送可能な搬送部34によって、燃料収納管23は第1の燃料交換機21Bから第2の燃料交換機22Bへ搬送される(図4:丸数字3)。
ここで、燃料13を燃料収納管23に収納する手順としては、例えば第1の燃料交換機21Bが燃料13を引き上げるクレーンとは別途に燃料収納管23を吊り下げて保持可能な構成とし、第1の燃料交換機21Bの下方で燃料13を燃料収納管23に収納してトロリ部27上に引き上げる。この場合、燃料収納管23も遮蔽部33の内側に配置されるよう構成するか、遮蔽部33とは別途に放射線の遮蔽物で囲むよう構成する。あるいは、トロリ部27上に載置された燃料収納管23上端より高位置まで燃料13を引き上げ可能とし、トロリ部27上方の燃料の移動範囲を遮蔽物で囲み、燃料収納管23への収納作業を行うといったことが考えられる。
続いて、第2の燃料交換機22Bは、中継管15の入口上方まで移動し(図4:丸数字4)、オペレーションフロア14から燃料13を収納した燃料収納管23をグランドフロア16へ下ろす(図4:丸数字5)。
これ(図4:丸数字5)以降の処理ステップについては、第1の燃料移送方法と同様である。すなわち、中継管15を通してオペレーションフロア14からグランドフロア16へ移送された燃料収納管23は、グランドフロア16の所定場所に予め配置されたキャスク17に収納され、そして、クレーン28によって、燃料収納管23を収納したキャスク17がトラック30の荷台へ移送される。
このように、第2の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法と同様に、燃料13を燃料プール12から原子炉建屋11の外部へ搬出する燃料移送方法であるが、燃料収納工程における燃料13の収納方法(収納作業を行う場所)が相違する。第2の燃料移送方法では、例えば、トロリ部27の上面等の所定の位置に燃料収納管23を配置する燃料収納管配置領域を設けた第1の燃料交換機21Bを用いて、第1の燃料交換機21Bの燃料収納管配置領域で燃料収納工程が実施される。
このような第2の燃料移送方法によれば、第1の燃料移送方法と同様の効果を奏する。また、本発明の実施の形態に係る燃料交換機の一例である第1の燃料交換機21Bによれば、少なくともトロリ部27から燃料プール12の水面まで伸ばすことができる遮蔽部33を備えるので、燃料13を燃料プール12から引き上げたとしても、遮蔽部33によって外部への放射される放射線を遮蔽することができる。さらに、物体を搬送可能な搬送部34が設置されているので、第1の燃料交換機21Bから第2の燃料交換機22Bとの間で燃料13を収納した燃料収納管23の受け渡しができる。
なお、上述した第2の燃料移送方法は、グランドフロア16における処理ステップとして第1の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用したが、他の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用しても良い。グランドフロア16における処理ステップとして、例えば、後述する第4,5の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用することもできる。
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係る燃料移送方法(以下、「第3の燃料移送方法」と称する。)によって燃料13を移送する燃料移送システムの一例である第3の燃料移送システム10Cのうち、オペレーションフロア14におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第3の燃料移送システム10Cは、第1の燃料移送システム10Aに対して、オペレーションフロア14に、第1の燃料交換機21の代わりに、第1の燃料交換機21Cを設置した点と、燃料収納プール41を設置した点で相違する。そこで、第3の燃料移送システム10Cのうち、第1の燃料移送システム10Aと実質的に異ならない構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
第3の燃料移送システム10Cは、オペレーションフロア14に、第1の燃料交換機21Cと第2の燃料交換機22とが設けられる。また、燃料プール12とは別のプールであり、燃料13を燃料収納管23に収納する燃料収納プール41が設けられる。すなわち、第3の燃料移送システム10Cでは、オペレーションフロア14に、燃料プール12および燃料収納プール41の二つの独立したプールが設けられる。
第1の燃料交換機21Cは、トロリ部27に、遮蔽部33と、放射線を遮蔽する物質で周囲を覆い、その内部空間に燃料13を収納する燃料収納部39とを備える。燃料収納部39は、遮蔽部33と同様に鉛等の放射線遮蔽物質によって、内部空間に収納した燃料13から放射される放射線を遮蔽することができる。オペレーションフロア14に設けた第1の燃料交換機21Cを使用することで、燃料プール12から燃料13を引き上げて燃料収納プール41の内に燃料13を移送して沈めるまでの間に燃料13から放射される放射線を遮蔽することができる。
燃料収納プール41は、オペレーションフロア14に設けられた燃料プール12とは別の独立したプールである。燃料収納プール41内には燃料収納管23が配置されており、燃料収納工程はこの燃料収納プールで行われる。
続いて、本発明の第3の実施形態に係る燃料移送方法(第3の燃料移送方法)について説明する。
第3の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法に対して、オペレーションフロア14における処理ステップが異なるが、グランドフロア16における処理ステップは実質的に相違しない。そこで、第3の燃料移送方法の説明では、オペレーションフロア14における処理ステップ(図5)を中心に説明する。
第3の燃料移送方法は、オペレーションフロア14において、第1の燃料交換機21Cが、少なくとも燃料プール12の水面まで達するように遮蔽部33を伸ばし、遮蔽部33の内部において、燃料プール12内に保管された燃料13を引き上げる(図5:丸数字1)。燃料13は放射線を遮蔽する物質で構成された遮蔽部33の内部を移動するので、燃料プール12から燃料収納管23に収納されるまでの間においても、放射線が第1の燃料交換機21Cの外部へ漏れることはない。
続いて、第1の燃料交換機21Cは、トロリ部27に設けられた燃料収納部39の内部に引き上げた燃料13を収納する(図5:丸数字2)。そして、第1の燃料交換機21Cのトロリ部27を水平方向(例えば、図5に示される左右方向)に移動した後(図5:丸数字3)、燃料収納管23を水中に配置した燃料収納プール41の水面まで達するように遮蔽部33を伸ばし、燃料収納部39から遮蔽部33の内部を通して燃料収納プール41内に配置された燃料収納管23の内へ燃料13を下ろす(図5:丸数字4)。
続いて、第2の燃料交換機22Bは、燃料13が収納された燃料収納管23を燃料収納プール41から引き上げて、中継管15の入口上方まで移動し(図5:丸数字5)、オペレーションフロア14から燃料13を収納した燃料収納管23をグランドフロア16へ下ろす(図5:丸数字6)。
これ(図5:丸数字6)以降の処理ステップについては、第1の燃料移送方法と同様である。すなわち、中継管15を通してオペレーションフロア14からグランドフロア16へ移送された燃料収納管23は、グランドフロア16の所定場所に予め配置されたキャスク17に収納され、そして、クレーン28によって、燃料収納管23を収納したキャスク17がトラック30の荷台へ移送される。
このように、第3の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法と同様に、燃料13を燃料プール12から原子炉建屋11の外部へ搬出する燃料移送方法であるが、燃料収納工程における燃料13の収納方法(収納作業を行う場所)が相違する。第3の燃料移送方法では、トロリ部27に燃料収納管23を収納する燃料収納部39を設けた第1の燃料交換機21Cを用いて、燃料プール12からオペレーションフロア14に設けられた燃料プール12とは異なる燃料収納プール41へ燃料13を移送し、燃料収納プール41内で燃料13を燃料収納管23に収納する燃料収納工程が実施される。
このような第3の燃料移送方法によれば、第1の燃料移送方法と同様の効果を奏する。また、本発明の実施の形態に係る燃料交換機の一例である第1の燃料交換機21Cによれば、少なくともトロリ部27から燃料プール12の水面まで伸ばすことができる遮蔽部33を備えるので、燃料13を燃料プール12から引き上げたとしても、遮蔽部33によって外部へ放射される放射線を遮蔽することができる。
さらに、第1の燃料交換機21Cには、燃料13を内部に収納し、燃料13から放射される放射線を遮蔽可能な燃料収納部39が設置されているので、燃料プール12から引き上げた燃料13を安全に燃料収納プール41まで移送し、燃料収納プール41内に配置した燃料収納管23へ収納することができる。
なお、上述した第3の燃料移送方法は、グランドフロア16における処理ステップとして第1の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用したが、他の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用しても良い。グランドフロア16における処理ステップとして、例えば、後述する第4,5の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用することもできる。
[第4の実施形態]
図6は、本発明の第4の実施形態に係る燃料移送方法(以下、「第4の燃料移送方法」と称する。)によって燃料を移送する燃料移送システムの一例である第4の燃料移送システム10Dのうち、グランドフロア16におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第4の燃料移送システム10Dは、第1の燃料移送システム10Aに対して、グランドフロア16に燃料13をキャスク17に収納するキャスク収納工程を行う作業用プール43を設置した点で相違する。そこで、第4の燃料移送システム10Dのうち、第1の燃料移送システム10Aと実質的に異ならない構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
第4の燃料移送システム10Dは、第1の燃料移送システム10Aと同様に、原子炉建屋11内に設置された燃料プール12内で保管される燃料13を、燃料プール12のあるオペレーションフロア14から中継管(吊り下ろし孔)15を経由してオペレーションフロア14とは床面が異なるグランドフロア16へ移送し、グランドフロア16に予め配置された移送用のキャスク17に収納するシステムである。そして、グランドフロア16には、燃料13をキャスク17に収納するキャスク収納工程を行う作業用プール43が設置される。なお、作業用プール43はキャスク17を沈めて配置できるだけの広さで構成される。
続いて、本発明の第4の実施形態に係る燃料移送方法(第4の燃料移送方法)について説明する。
第4の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法に対して、グランドフロア16における処理ステップが異なるが、オペレーションフロア14における処理ステップは実質的に相違しない。そこで、第4の燃料移送方法の説明では、オペレーションフロア14における処理ステップ(図6)を中心に説明する。
第4の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法と同様に、まず、オペレーションフロア14で燃料13を燃料収納管23に収納し、燃料13を収納した燃料収納管23を吊り下ろす(図2:丸数字1〜4)。
続いて、燃料収納管23がオペレーションフロア14からグランドフロア16へ吊り下ろされると(図2:丸数字4)、グランドフロア16では、中継管15の下方に設けられた作業用プール43の内に吊り下ろされる(図6:丸数字5)。続いて、グランドフロア16に設置されたクレーン28によって、作業用プール43の内に吊り下ろされた燃料収納管23から燃料13を取り出して、作業用プール43内に予め配置したキャスク17に燃料13を収納する(図6:丸数字6)。
そして、所定数の燃料13をキャスク17に収納し終えたら、クレーン28が燃料13を収納したキャスク17を引き上げ(図6:丸数字7)、作業用プール43の上または孔(図6において図示せず)でキャスク17の洗浄や排水等の必要な処置を施した後、トラック30の荷台の上に下ろされる(図6:丸数字8)。
このような第4の燃料移送方法によれば、第1の燃料移送方法と同様の効果を奏する。なお、上述した第4の燃料移送方法は、オペレーションフロア14における処理ステップとして第1の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用したが、他の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用しても良い。オペレーションフロア14における処理ステップとして、例えば、上述した第2,3の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用することもできる。
[第5の実施形態]
図7は、本発明の第5の実施形態に係る燃料移送方法(以下、「第5の燃料移送方法」と称する。)によって燃料を移送する燃料移送システムの一例である第5の燃料移送システム10Eのうち、グランドフロア16におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第5の燃料移送システム10Eは、第4の燃料移送システム10Dに対して、作業用プール43の代わりに、作業用プール43Aを設けた点で相違する。そこで、第5の燃料移送システム10Eのうち、第4の燃料移送システム10Dと実質的に異ならない構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
第5の燃料移送システム10Eは、第4の燃料移送システム10Dと同様に、原子炉建屋11内に設置された燃料プール12内で保管される燃料13を、燃料プール12のあるオペレーションフロア14から中継管(吊り下ろし孔)15を経由してオペレーションフロア14とは床面が異なるグランドフロア16へ移送し、グランドフロア16に予め配置された移送用のキャスク17に収納するシステムである。また、グランドフロア16には、燃料収納管23を吊り下ろして配置する作業用プール43Aが設置される。
作業用プール43Aと作業用プール43との違いは、大きさである。すなわち、作業用プール43はキャスク17を沈めて配置できるだけの広さが最低限確保されているが、作業用プール43Aは少なくとも燃料収納管23を水中に保管できる広さがあれば良い。
続いて、本発明の第5の実施形態に係る燃料移送方法(第5の燃料移送方法)について説明する。
第5の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法に対して、グランドフロア16における処理ステップが異なるが、オペレーションフロア14における処理ステップは実質的に相違しない。そこで、第5の燃料移送方法の説明では、オペレーションフロア14における処理ステップ(図7)を中心に説明する。
第5の燃料移送方法は、第1の燃料移送方法と同様に、まず、オペレーションフロア14で燃料13を燃料収納管23に収納し、燃料13を収納した燃料収納管23を吊り下ろす(図2:丸数字1〜4)。
続いて、燃料収納管23がオペレーションフロア14からグランドフロア16へ吊り下ろされると(図2:丸数字4)、グランドフロア16では、中継管15の下方に設けられた作業用プール43の内に吊り下ろされる(図7:丸数字5)。続いて、グランドフロア16に設置されたクレーン28によって、作業用プール43の内に吊り下ろされた燃料収納管23を引き上げ(図7:丸数字6)、作業用プール43の上または孔(図7において図示せず)で燃料収納管23の洗浄や排水等の必要な処置を施した後、トラック30の荷台の上に予め配置したキャスク17に燃料13を収納した燃料収納管23を収納する(図7:丸数字7)。
このような第5の燃料移送方法によれば、第1の燃料移送方法と同様の効果を奏する。なお、上述した第5の燃料移送方法は、オペレーションフロア14における処理ステップとして第1の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用したが、他の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用しても良い。グランドフロア16における処理ステップとして例えば、後述する第4,5の燃料移送方法と同様の処理ステップを採用することもできる。
[第6の実施形態]
図8は、本発明の第6の実施形態に係る燃料移送方法(以下、「第6の燃料移送方法」と称する。)によって燃料を移送する燃料移送システムの一例である第6の燃料移送システム10Fのうち、オペレーションフロア14におけるシステム構成および作業手順を示した説明図であり、図9は、第6の燃料移送システム10Fのうち、グランドフロア16におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第6の燃料移送システム10Fは、オペレーションフロア14については、第3の燃料移送システム10Cに対して、燃料収納プール41の代わりに、燃料収納プール41と中継管15とを一つのプールとして一体的に構成した燃料移送プール44を設けた点で相違する。そこで、第6の燃料移送システム10Fのうち、オペレーションフロア14については第3の燃料移送システム10Cと実質的に異ならない構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
一方、第6の燃料移送システム10Fは、グランドフロア16については、第4の燃料移送システム10Dに対して、中継管15の下端が作業用プール43の底面まで伸ばした燃料移送プール44が設けられている点で相違する。そこで、グランドフロア16については第4の燃料移送システム10Dと実質的に異ならない構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
第6の燃料移送システム10Fは、オペレーションフロア14に、第3の燃料移送システム10Cと同様に、第1の燃料交換機21Cと第2の燃料交換機22と、燃料プール12とは別の独立したプールである燃料移送プール44とが設けられる。
燃料移送プール44は、燃料13を配置する燃料配置領域を有し、オペレーションフロア14とグランドフロア16とを連絡する中継管15と一体的に構成される。すなわち、第6の燃料移送システム10Fでは、燃料移送プール44が、燃料収納プール41および中継管15の役割を担っており、中継管15の内部は燃料移送プール44として水で満たされている。
また、第6の燃料移送システム10Fは、グランドフロア16に、クレーン28と、作業用プール43と、オペレーションフロア14と連絡する燃料移送プール44とが設けられる。作業用プール43と燃料移送プール44は、圧力的に切り離し可能に構成される。
第6の燃料移送システム10Fは、グランドフロア16に着目すると、燃料移送プール44の底面がグランドフロア16に設けられた作業用プール43の底面まで延びており、燃料移送プール44には、例えば、二つ等の少なくとも複数の開閉ゲート45,46が設けられる。この開閉ゲート45,46は、閉じた状態では燃料移送プール44または作業用プール43の水が開閉ゲート45,46を通過することがないように水密性を有して構成される。
第1の開閉ゲート45の設置位置は、燃料移送プール44の底面からの高さが、燃料13よりも高く、作業用プール43の水面以下の高さとする。上記高さに第1の開閉ゲート45を設けることによって、燃料移送プール44の底側面(底面近傍の側面)に設けられた第2の開閉ゲート46を開いた場合にも水圧の関係で燃料移送プール44側の水が作業用プール43側へ流出するのを防ぐことができる。
第2の開閉ゲート46は、燃料移送プール44から作業用プール43へ燃料13を搬出するための搬出口(燃料移送プール44と作業用プール43との圧力境界)であり、例えば、燃料移送プール44の底側面(底面近傍の側面)に設けられる。この第2の開閉ゲート46を挟んだ燃料移送プール44および作業用プール43の底面には、燃料移送プール44の底面上に置かれた燃料13等の物体を第2の開閉ゲート46を通過させて作業用プール43へ搬送可能なコンベア等の搬送部47が設けられる。
続いて、本発明の第6の実施形態に係る燃料移送方法(第6の燃料移送方法)について説明する。
第6の燃料移送方法は、オペレーションフロア14における処理ステップについて、第3の燃料移送方法と比較すると、第1の燃料交換機21Cが、燃料収納プール41内に燃料13を下ろす処理ステップ以降の処理ステップ(図8:丸数字4〜6、図9:丸数字7〜13)が異なる。そこで、第6の燃料移送方法の説明では、オペレーションフロア14における処理ステップ(図8,9)を中心に説明する。
第6の燃料移送方法を開始するにあたっては、まず、燃料移送プール44の二つの開閉ゲート45,46のうち、中継管15に設けられた第1の開閉ゲート45を開く一方、第2の開閉ゲート46を閉じておく。この状態で第6の燃料移送方法は開始される。
第6の燃料移送方法は、オペレーションフロア14において、第1の燃料交換機21Cが、少なくとも燃料プール12の水面まで達するように遮蔽部33を伸ばし、遮蔽部33の内部において、燃料プール12内に保管された燃料13を引き上げ(図8:丸数字1)、燃料収納部39の内部に引き上げた燃料13を収納し(図8:丸数字2)、燃料移送プール44に設けた燃料仮置き場所(図5に示される燃料収納プール41に相当する場所)の上方までトロリ部27を移動し、燃料13を水平方向(例えば、図8に示される左右方向)に移動させる(図8:丸数字3)。
続いて、第1の燃料交換機21Cは、燃料移送プール44の水面まで達するように遮蔽部33を伸ばし、燃料収納部39から遮蔽部33の内部を通してオペレーションフロア14に設けられた燃料収納プール41としての燃料移送プール44内に燃料13を下ろす(図8:丸数字4)。そして、第2の燃料交換機22を用いて、燃料移送プール44内に下ろした燃料13を中継管15の入口まで燃料移送プール44の水面下を移動させ(図8:丸数字5)、オペレーションフロア14からグランドフロア16へ吊り下ろす(図8:丸数字6)。
オペレーションフロア14からグランドフロア16への燃料13の吊り下ろしが開始されると(図8:丸数字6)、図9に示されるように、グランドフロア16では、第2の燃料交換機22が、第1の開閉ゲート45を通過し(図9:丸数字7)、燃料移送プール44の底面に設けられた搬送部47の搬送路上に燃料13を下ろす(図9:丸数字8)。
燃料13を下ろし終えると、続いて、第1の開閉ゲート45を閉じてから第2の開閉ゲート46を開き(図9:丸数字9)、第2の開閉ゲート46を通して、搬送部47が搬送路上に置かれた燃料13を燃料移送プール44から作業用プール43へ移送する(図9:丸数字10)。作業用プール43へ移送された燃料13は、グランドフロア16に設置されたクレーン28によって、作業用プール43から引き上げられ、作業用プール43内に予め配置したキャスク17に収納される(図9:丸数字11)。
クレーン28が作業用プール43から引き上げた燃料13をキャスク17に収納する作業を続け、所定数の燃料13をキャスク17内に収納し終えると、クレーン28は燃料13を収納したキャスク17を引き上げ(図9:丸数字12)、作業用プール43の上または孔(図9において図示せず)でキャスク17の洗浄や排水等の必要な処置を施した後、トラック30の荷台の上に移送する(図9:丸数字13)。
このような第6の燃料移送方法によれば、燃料収納管23に収納していない燃料13を、燃料プール12の水中、燃料13から放射される放射線を遮蔽可能な第1の燃料交換機21Cの空間内、燃料移送用プール44の水中および作業用プール43の水中で移送するので、燃料13を燃料収納管23に収納することなく、第1の燃料移送方法と同様の効果を奏する。
なお、燃料移送プール44に設ける開閉ゲートの数は少なくとも二つあれば良く、開閉ゲート45,46の他にも、必要に応じて設ける場合もある。例えば、オペレーションフロア14と中継管15の境界に位置する箇所や、作業用プール43上部を閉塞する蓋を設け、この蓋に開閉ゲートを設ける等しても良い。
[第7の実施形態]
図10は、本発明の第7の実施形態に係る燃料移送方法(以下、「第7の燃料移送方法」と称する。)によって燃料を移送する燃料移送システムの一例である第7の燃料移送システム10Gのうち、グランドフロア16におけるシステム構成および作業手順を示した説明図である。
第7の燃料移送システム10Gは、第6の燃料移送システム10Fに対して、グランドフロア16の構成が異なる。より詳細に説明すれば、第7の燃料移送システム10Gは、燃料移送プール44に設けられる開閉ゲート45,46および搬送部47の代わりに、燃料移送プール44にキャスク搬送機51と開閉扉53とを設け、作業用プール43に開閉扉54を設ける点で相違する。そこで、第7の燃料移送システム10Gのうち、第6の燃料移送システム10Fと実質的に異ならない構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
第7の燃料移送システム10Gは、第6の燃料移送システム10Fと同様に、オペレーションフロア14に、第1の燃料交換機21Cと第2の燃料交換機22と、燃料プール12とは別の独立したプールである燃料移送プール44とが設けられ、グランドフロア16に、クレーン28と、オペレーションフロア14と連絡する燃料移送プール44と、作業用プール43とが設けられる。
第7の燃料移送システム10Gは、グランドフロア16に着目すると、燃料移送プール44の底面がグランドフロア16に設けられた作業用プール43の底面まで延びている。また、燃料移送プール44と作業用プール43との間を移動可能に構成され、燃料移送プール44と作業用プール43との間でキャスク17の移送を行う移送手段としてのキャスク搬送機51が設置される。
燃料移送プール44とキャスク搬送機51との間で燃料13等の物体を搬入または搬出する出入口は、例えば、燃料移送プール44の底面等の位置に設けられる開閉扉53である。また、作業用プール43とキャスク搬送機51との間で燃料13等の物体を搬入または搬出する出入口は、例えば、作業用プール43の底面等の位置に設けられる開閉扉54である。
すなわち、キャスク搬送機51は、燃料移送プール44に設けられた開閉扉53と作業用プール43に設けられた開閉扉54との間で往復移動し、燃料移送プール44との間では開閉扉53を通して燃料13およびキャスク17の出し入れが可能であり、作業用プール43との間では開閉扉54を通して燃料13およびキャスク17の出し入れが可能である。ここで、開閉扉53,54は、水が開閉扉53,54を通過することがないように水密性を有して構成される。
続いて、本発明の第7の実施形態に係る燃料移送方法(第7の燃料移送方法)について説明する。
第7の燃料移送方法は、グランドフロア16における処理ステップについて、第6の燃料移送方法と比較すると、燃料13をグランドフロアに下ろす処理ステップ以降の処理ステップ(図10:丸数字7〜12)が異なる。そこで、第7の燃料移送方法の説明では、グランドフロア16における処理ステップ(図10)を中心に説明する。
第7の燃料移送方法を開始するにあたっては、燃料13を燃料移送プール44内でキャスク収納工程を行う関係から、事前にキャスク搬送機51の燃料移送プール44側の出入口となる開閉扉53を開けておく方が好ましい。そこで、以下の説明では、事前に開閉扉53を開けた状態で第7の燃料移送方法を開始した場合について説明する。
第7の燃料移送方法は、オペレーションフロア14において、第1の燃料交換機21Cが、燃料プール12内に保管された燃料13を、燃料プール12から引き上げ、燃料移送プール44内に設けられた燃料13の仮置き場所まで移動させる(図8:丸数字1〜4)。そして、第2の燃料交換機22が、燃料13をオペレーションフロア14からグランドフロア16へ吊り下ろす(図8:丸数字5,6)。
続いて、燃料交換機22が、キャスク搬送機51内に配置したキャスク17の内に燃料13を下ろし、燃料13を収納していく(図10:丸数字7)。燃料13をキャスク17に収納する作業を続け、所定数の燃料13をキャスク17内に収納し終えると、燃料13をキャスク17に収納する作業を続け、所定数の燃料13をキャスク17内に収納し終えると、キャスク搬送機51が開閉扉53を閉じて(図10:丸数字8)、燃料移送プール44側から作業用プール43側へ移動する(図10:丸数字9)。キャスク搬送機51が移動することによって、燃料13を収納したキャスク17は燃料移送プール44から作業用プール43へ移送される。
キャスク搬送機51が燃料移送プール44側から作業用プール43側への移動を完了すると(図10:丸数字9)、キャスク搬送機51が開閉扉54を開く(図10:丸数字10)。その後、グランドフロア16に設置されたクレーン28によって、作業用プール43内で停止しているキャスク搬送機51に配置されたキャスク17が引き上げられ(図10:丸数字11)、作業用プール43の上または孔(図10において図示せず)でキャスク17の洗浄や排水等の必要な処置を施した後、トラック30の荷台の上に移送される(図10:丸数字12)。
第7の燃料移送方法によれば、第6の燃料移送方法と同様の効果を奏することができる。また、第6の燃料移送方法に対しても、作業ステップ数が減少するので、燃料移送作業をより効率的に行うことができる。なお、キャスク搬送機51の設置場所は一例であり、他の場所であっても良い。例えば、燃料移送プール44および作業用プール43の底面(床面)上にキャスク搬送機51を移動可能に設置することもできる。この場合、図9に示される第2の開閉ゲート46のような開閉可能なゲートを設置し、当該ゲートを通して燃料移送プール44と作業用プール43との間でキャスク搬送機51を移動させてキャスク17を運搬する。
以上、本発明の実施形態に係る燃料移送方法および燃料交換機によれば、燃料13を燃料プール12から引き上げる場合に、燃料13から放射される放射線を遮蔽できる燃料収納管23内に収納した状態、または、燃料13から放射される放射線を遮蔽できる遮蔽部33を備えた燃料交換機21B,21Cを用いて遮蔽部33の内部を移送するので、燃料13をキャスク17に収納する作業を燃料プール12の外で行っても、安全に(放射線の影響を許容限度内に抑えて)作業を行うことができる。
また、オペレーションフロア14とグランドフロア16との間を移送する際にも放射線を遮蔽する遮蔽体で覆われた(放射線遮蔽効果のある)中継管15の中を通過させるので、安全に作業を行うことができる。
また、本発明の実施形態に係る燃料移送方法および燃料交換機によれば、オペレーションフロア14に、燃料プール12と作業台24との間を移動する第1の燃料交換機21と、作業台24と中継管15の入口との間を移動する第2の燃料交換機22をそれぞれ設けることによって、燃料13の移送効率を高める(移送作業の時間を短縮する)ことができる。
さらに、従来の燃料移送方法のように、燃料交換機21,22が燃料13を収納したキャスク17を運搬しないので、燃料交換機21,22の許容積載量を減らすことができ、オペレーションフロア14の構成を簡素化できる。さらにまた、さらに、キャスク17のオペレーションフロア14への搬入・搬出が省略されるため、作業時間を短縮することができる。
また、燃料プール12に保管された燃料13の外部への搬出作業を遠隔操作で行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、2台の燃料交換機21、22を設けたのは並行作業による効率化のためであって、1台の燃料交換機で一連の作業を行ってもよい。また、燃料交換機に代えて、例えば天井クレーンを用いてもよい。
また、燃料収納管23は、各実施例において水で満たされているものとして説明・図示したが、放射線を遮蔽する十分な厚みがあれば、内部が気相であってもよい。
10A〜10G 燃料移送システム
11 原子炉建屋
12 燃料プール
13 燃料
14 オペレーションフロア
15 中継管(吊り下ろし孔)
16 グランドフロア
17 キャスク
21,21B,21C 第1の燃料交換機
22,22B 第2の燃料交換機
23 燃料収納管
24 作業台
25 レール
26 本体部
27 トロリ部
28 クレーン
29 ゲート
30 トラック
31 ゲート格納部
33 遮蔽部
34 搬送部
39 燃料収納部
41 燃料収納プール
43,43A 作業用プール
44 燃料移送プール
45 第1の開閉ゲート
46 第2の開閉ゲート
47 搬送部
51 キャスク搬送機
53 開閉扉
54 開閉扉

Claims (14)

  1. 燃料を燃料プールから原子炉建屋外部へ搬出する燃料移送方法であって、
    クレーンにより前記燃料プールから前記燃料をオペレーションフロア上に取り出す燃料取出工程と、
    前記オペレーションフロアとグランドフロアとを連絡する吊り下ろし孔を通して前記オペレーションフロアから前記グランドフロアまで前記燃料を吊り下ろす燃料吊り下ろし工程と、
    前記グランドフロアに吊り下ろされた前記燃料をキャスクに収納するキャスク収納工程と、を有することを特徴とする燃料移送方法。
  2. 前記燃料を燃料収納管に収納する燃料収納工程をさらに有することを特徴とする請求項1記載の燃料移送方法。
  3. 前記燃料取出工程を前記オペレーションフロアに設置された第1のクレーンで行う一方、
    前記燃料収納吊り下ろし工程を前記オペレーションフロアに設置された第2のクレーンで行うことを特徴とする請求項1または2記載の燃料移送方法。
  4. 前記燃料プール内には前記燃料収納管を配置する領域が設けられており、前記燃料収納工程は前記燃料プール内で実施されることを特徴とする請求項2または3記載の燃料移送方法。
  5. 前記クレーンには前記燃料収納管を配置する領域が設けられており、前記燃料収納工程は前記クレーンに設けられた前記領域で実施されることを特徴とする請求項2または3記載の燃料移送方法。
  6. 前記オペレーションフロアに、前記燃料プールとは異なる第2のプールが設けられており、前記燃料収納工程は前記第2のプール内で実施されることを特徴とする請求項2または3記載の燃料移送方法。
  7. 前記キャスク収納工程は、前記吊り下ろし工程で吊り下ろされた燃料を、前記グランドフロアであって、前記吊り下ろし孔の下方に配置したキャスクに収納することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の燃料移送方法。
  8. 前記グランドフロアの前記吊り下ろし孔下方に作業用プールが設置されており、前記キャスク収納工程は、前記吊り下ろし工程で前記作業用プール内に吊り下ろされた燃料を、前記作業用プール内に配置された前記キャスクに収納することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の燃料移送方法。
  9. 前記グランドフロアの前記吊り下ろし孔下方に作業用プールが設置されており、前記キャスク収納工程は、前記吊り下ろし工程で前記作業用プール内に吊り下ろした燃料を前記作業用プールから引き上げて前記キャスクを移送する運搬装置の荷台に配置された前記キャスクに収納することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の燃料移送方法。
  10. 前記グランドフロアには前記第2のプールの前記吊り下ろし孔との境界を有する前記作業用プールが、前記オペレーションフロアには前記燃料プールとは異なるプールであって、前記グランドフロアに設けられる作業用プールの底面まで管状に延びた前記吊り下ろし孔と一体的に形成された第2のプールが、設けられ、
    前記吊り下ろし孔には前記燃料の移送経路上に第1の開閉ゲートが、前記吊り下ろし孔の側面であって前記作業用プールとの前記吊り下ろし孔との境界には第2の開閉ゲートが、設けられ、
    前記吊り下ろし孔と前記作業用プールとの底面には、前記吊り下ろし孔の底面に置かれた物を前記第2の開閉ゲートを通して前記作業用プールへ搬送する搬送部が設けられており、
    前記燃料取出工程は、前記クレーンにより、前記燃料を前記オペレーションフロアに設けられた前記第2のプールに取り出す工程であり、
    前記燃料吊り下ろし工程は、前記第1の開閉ゲートを開き、前記第2の開閉ゲートを閉じた状態で、前記第2のプールに取り上げられた前記燃料を前記第2のプールと一体的に形成される前記吊り下ろし孔まで移送し、前記吊り下ろし孔の底面まで吊り下ろす工程であり、
    前記キャスク収納工程は、前記第2のプールの吊り下ろし孔の底面まで吊り下ろされた前記燃料を、前記第1の開閉ゲートを閉じてから前記第2の開閉ゲートを開いて、前記搬送部によって、前記燃料を前記吊り下ろし孔から前記第2の開閉ゲートを通して前記作業用プールへ搬送された燃料を前記キャスクに収納する工程であることを特徴とする請求項1記載の燃料移送方法。
  11. 前記第1の開閉ゲートは、前記作業用プールの水面以下の高さに設置したことを特徴とする請求項10記載の燃料移送方法。
  12. レールに沿って移動する本体部に移動可能に設けられ、燃料の引き上げ、引き下げおよび保持を行うトロリ部を備え、
    前記トロリ部は、放射線を遮蔽する材料を用いて、前記燃料の外径よりも内径が大きく、少なくとも、前記トロリ部下面から前記燃料プールの水面までの長さの範囲で伸縮自在に構成された筒状の遮蔽部を有することを特徴とする燃料交換機。
  13. 前記トロリ部は、放射線を遮蔽する材料を用いて、前記燃料を収納するとともに当該燃料から放射される放射線を遮蔽可能に構成した燃料収納部をさらに有することを特徴とする請求項12記載の燃料交換機。
  14. 前記トロリ部は、前記トロリ部に置かれた前記燃料を収納した燃料収納管をスライド移動させる搬送部を有することを特徴とする請求項12記載の燃料交換機。
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