JP7034826B2 - 原子炉建屋内のプールに収容された物品の搬出装置及びその搬出方法 - Google Patents

原子炉建屋内のプールに収容された物品の搬出装置及びその搬出方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、原子炉建屋に設置されたプールに収容された使用済み核燃料等の物品を搬出する技術に関する。
使用済み核燃料が発する崩壊熱を冷却することと放射性物質が発する放射能を遮蔽することを目的として、原子炉建屋の内部には、水を満たしたプールが設置されている。地震による事故等で原子炉建屋内の設備等が損壊したり放射性物質が飛散して建屋内が高放射線環境になったりすると作業員が容易に立ち入れない状態になる。そうすると、原子炉建屋のプールに収容された使用済み核燃料等の物品を、通常の方法で取り出すことが不可能になる。
通常時、収容されている使用済み核燃料をプールから原子炉建屋の外に取り出す作業は、原子炉建屋に設置された燃料取扱設備(天井クレーン、燃料取扱機)により行なわれる。非常時の場合は、原子炉建屋の既設の上部屋根および壁を撤去した後に、通常時と同じ仕様でかつ遠隔操作性に改良を加えた燃料取扱設備を新たに設置することが考えられる。
特開2013-156133号公報 特開2012-230029号公報
しかし通常時と同じ仕様の燃料取扱設備(天井クレーン、燃料取扱機)を新たに設置するとなると、既設の建屋上部及び壁の撤去時に、作業員の被ばくや放射性物質を含むダストの飛散のおそれが懸念される。さらに、収納プールに格納された使用済み核燃料への解体物の落下を防止しながらの解体となるため、作業の長期間化が避けられなくなる。また、原子炉建屋の状態によっては、新たに設置される重量物が許容制限を超える可能性もある。
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、原子炉建屋の解体物量を極力少なくし原子炉建屋への重量負荷を極力低減しつつ、原子炉建屋のプールに収容された物品を搬出する技術に関する。
実施形態に係る搬出装置が、プールが設けられた原子炉建屋に隣接するようにグランドに設置される構台と、前記構台側から支持されるとともに前記原子炉建屋の側壁に設けられた貫通孔を通過して前記プールの上部空間に少なくとも一部が進入するアームと、前記アームに設けられるとともに前記プールに存在する物品を把持して前記プールの内部で移動させたりその外部に搬送させたりする搬送機構とを備えることを特徴とする。
本発明の実施形態により、原子炉建屋の解体物量を極力少なくし原子炉建屋への重量負荷を極力低減しつつ、原子炉建屋のプールに収容された物品を搬出する技術が提供される。
本発明の第1実施形態に係る搬出装置と原子炉建屋との縦断面図。 第1実施形態に係る搬出装置と原子炉建屋との水平断面図。 第1実施形態においてアームが搬出装置に内部収容されている状態を示す水平断面図。 第1実施形態の変形例に係る搬出装置と原子炉建屋との水平断面図。 第2実施形態に係る搬出装置と原子炉建屋との縦断面図。 第2実施形態に係る搬出装置と原子炉建屋との水平断面図。 第3実施形態に係る搬出装置と原子炉建屋との縦断面図。 第3実施形態に係る搬出装置と原子炉建屋との水平断面図。 各実施形態に係る原子炉建屋内のプールに収容された物品の搬出方法を説明するフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る搬出装置10A(10)と原子炉建屋20との縦断面図である。図2はその水平断面図である。
第1実施形態に係る搬出装置10Aは、プール21が設けられた原子炉建屋20に隣接するようにグランド30に設置される構台11と、この構台11側から支持されるとともに原子炉建屋20の側壁に設けられた貫通孔22を通過してプール21の上部空間23に少なくとも一部が進入するアーム12と、このアーム12に設けられるとともにプール21に存在する物品25(25a,25b)を把持してプール21の内部で移動させたりその外部に搬送させたりする搬送機構26と、を備えている。そして、原子炉建屋20の外部に設けられるとともにプール21から搬送された物品25(25a,25b)を収容する容体15が設けられている。
アーム12は、水平移動部40を介して構台11に支持されることにより、構台11に対し水平方向に移動する。この水平移動部40は、構台11に施設された軌道41と、回動軸が鉛直方向を向くように回動機構45を固定するとともに軌道41に沿って水平移動する架台42とから構成されている。アーム12は、回動機構45を介して構台11に支持されることにより、水平面に沿って旋回することができる。
搬送機構26は、アーム12の先端から鉛直方向に延伸する延伸部材と、この延伸部材の先端において物品25(25a,25b)を把持する把持部と、を備えている。なお、搬送機構26は、この把持部をワイヤで巻き上げるような方式をとってもよい。搬送機構26の構成は、特に限定はなく、アーム12により案内された位置から鉛直方向に下降して、先端の把持部において物品25(25a,25b)を把持/解放することができ、物品25を把持したまま上昇できるものであれば適宜採用される。
図1及び図2においては、図中の左右方向に移動する水平移動部40に設けられた回動機構45にアーム12を設けることによって、プール21の上部空間23の水平面における搬送機構26の位置決めを任意に行える仕様になっている。しかし、搬送機構26の把持部の位置決めは、上述したようなアームの並進運動と回転運動の組み合わせに限定されることはない。
例えば、アーム12の運動を、構台11の水平面を直交二軸方向に並進運動する水平移動部(図示略)により行えば、回動機構45を設ける必要はない。また、搬送機構26をアーム12に沿って水平方向に移動させる機能(図示略)を設ければ、アーム12それ自身の運動は、回動機構45のみがあればよく、水平移動部40を設ける必要はない。
原子炉建屋内のプール21に収容された物品25としては、放射能を有する第1物品25aとこの第1物品25aを水とともに内部保持する第2物品25bとに分類される。第1物品25aとしては、ラックに収容されている使用済み燃料集合体、制御棒、その他、プール21の水中に浸漬されているものが含まれる。
第2物品25bは、通常時に、使用済み燃料集合体をプール21の外部に搬送するために用いられるキャスク等である。第2物品(キャスク)25bは、予め内部に水を充填させたものが、搬出装置10の側からアーム12によりプール21の内部に浸漬される。
搬送機構26は、プール21の内部で第1物品(使用済み燃料集合体等)25aの取手を把持しこれを吊り上げる。そしてアーム12は、水平移動部40及び回動機構45の駆動により、吊り上げた第1物品25aを、第2物品(キャスク)25bの開口の直上に水平移動する。
そして、搬送機構26は、吊り上げた第1物品25aを下降させ、第2物品(キャスク)25bの内部に保持させる。なお第1物品25aが第2物品25bに保持されるまでの過程は、プール21の水中において、上部空間23への放射線の漏洩を防止するのに十分な水深を確保して実行される。
第2物品(キャスク)25bが規定量の第1物品(使用済み燃料集合体等)25aで充填された後は、搬送機構26は取手を第2物品(キャスク)25bに持ち替えて、この第2物品(キャスク)25bを吊り上げてプール21の外部に搬送する。そしてアーム12は、水平移動部40及び回動機構45の駆動により、吊り上げた状態の第2物品(キャスク)25bを、構台11に設けられている移送管16の開口16aの直上に水平移動する。
ここで構台11は、容体15を支持する第1階層17とアーム12を支持する第2階層18とを少なくとも有している。そして、移送管16は、第2階層18に設けられた開口16aから第1階層17に向かって伸びる筒形状を有し、アーム12に懸垂された第2物品(キャスク)25bをその筒内で移送するように構成されている。
容体15は、水が満たされており、第1物品(使用済み燃料集合体等)25aが保持された状態の第2物品(キャスク)25b又はこの第2物品25bから取り出された第1物品25aを収容するものである。移送管16を通過して第1階層17に到達した第2物品(キャスク)25bは、容体15に収容されることになる。
移送管16を通過した第2物品(キャスク)25bは、第1階層17の床面に仮置きされた後、クレーン(図示略)により、容体15に移送される。そして、容体15に第2物品(キャスク)25bを浸漬させてから、クレーン(図示略)により、充填されている第1物品(使用済み燃料集合体等)25aを水から露出しないように第2物品(キャスク)25bの外側に取り出す。この場合、容体15の水中において、第1物品(使用済み燃料集合体等)25aを第2物品(キャスク)25bから別の第2物品(キャスク)25bに移し替える場合もある。
そして、第1物品(使用済み燃料集合体等)25aが取り出された空の第2物品(キャスク)25bは、逆ルートをたどって、再びプール21に戻される。または、第1物品(使用済み燃料集合体等)25aの充填された第2物品(キャスク)25bは、そのまま容体15に浸漬させておいて、新しい空の第2物品(キャスク)25bをプール21に戻す場合もある。
なお、容体15は、第1階層17の床面に対し水平方向に移動する台車(図示略)の上に載置され、移送管16を通過した第2物品(キャスク)25bを、その直下において直接収容するようにしてもよい。また、実施形態において容体15は、第1階層17の床面の上に配置される有底筒状体を例示しているが、第1階層17の床面を掘り下げた掘削開口体であってもよい。さらに、容体15の上部開口に、放射線を遮蔽するための着脱自在な蓋(図示略)を配置してもよい。
構台11の第1階層17及び第2階層18は、外気に対して密閉する隔壁31が設けられている。これにより、第2階層18の空間の気圧をプール21の上部空間23の気圧よりも高く設定することができ、原子炉建屋20の側から搬出装置10Aに向かう放射能汚染物質の移動を抑制することができる。また、原子炉建屋20に正対する側の搬出装置10Aの側面には、放射線を遮蔽する遮蔽部材32が設けられている。
図3は第1実施形態においてアーム12が搬出装置10Bに内部収容されている状態を示す水平断面図である。このように、搬出装置10Bは、プール21内の物品25(25a,25b)の取り出し作業を行っていないときは、アーム12を搬出装置10Bの内部に収容して、開閉可能でかつ放射線の遮蔽機能を持つ開閉扉33により貫通孔22開口を塞ぐことができる。これにより、搬出装置10の内部の放射線の線量を減少させ、この内部に立ち入る作業員の被ばく量を低減させることができる。なお、図3に示す貫通孔22の遮蔽方法は一例であって、遮蔽部材32が進入・退避する方向は特に限定されない。
図3の搬出装置10Bにおいて、移送管16の開口16aの配置位置の変形例が示されている。搬出装置10A(図2)では移送管16の開口16aを水平移動部40の軌道の側方に配置していたが、搬出装置10Bでは移送管16の開口16aを水平移動部40の軌道の真ん中に配置している。これにより、アーム12を搬出装置10Bの内部で旋回させる必要がなくなり、作業効率を向上させることができる。
図4は第1実施形態の変形例に係る搬出装置10Cと原子炉建屋20との水平断面図である。図1~図3においては、搬出装置10(10A,10B)に設けられた移送管の開口16aを用いて、第2物品(キャスク)25bの移動を行っていたが、図4の搬出装置10Cでは、原子炉建屋20側に既設されている移送管の開口16bを用いて、第2物品(キャスク)25bの移動を行う。これにより、プール21と容体15との間で第2物品(キャスク)25bの往復移動を繰り返す場合、アーム12の移動量が削減され、作業効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に図5及び図6を参照して本発明における第2実施形態について説明する。図5は第2実施形態に係る搬出装置10Dと原子炉建屋20との縦断面図である。図6はその水平断面図である。なお、図5及び図6において図1~図4と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第2実施形態に係る搬出装置10Dは、プール21が設けられた原子炉建屋20に隣接するようにグランド30に設置される構台11と、この構台11側から支持されるとともに原子炉建屋20の側壁に設けられた貫通孔22を通過してプール21の上部空間23に全体が進入するアーム12と、このアーム12に設けられるとともにプール21に存在する物品25(25a,25b)を把持してプール21の内部で移動させたりその外部に搬送させたりする搬送機構26と、原子炉建屋20の外部に設けられるとともにプール21から搬送された物品25(25a,25b)を収容する容体15と、を備えている。そしてアーム12は、構台11に固定され貫通孔22を貫通する片持ち板46を介して、構台11に支持されている。
搬出装置10Dのアーム12は、片持ち板46に対し水平方向に移動する水平移動部40を介して、構台11に支持されている。ここで水平移動部40は、片持ち板46に施設された軌道41と、回動軸が鉛直方向を向くように回動機構45を固定するとともに軌道41に沿って水平移動する架台42とから構成されている。アーム12は、回動機構45を介して構台11に支持されることにより、水平面に沿って旋回することができる。
このように搬出装置10Dのアーム12が構成されていることにより、回動機構45をプール21の近傍に近づけることができる。その結果、アーム12の長さを短くすることができ、アーム12の操作性を向上させることができる。また、原子炉建屋20に設ける貫通孔22の開口面積を狭くすることができるために、原子炉建屋20の強度低下を抑制することができる。
なお変形例として搬出装置10Dの水平移動部40は、回動機構45が固定された架台42を片持ち板46の先端に固定し、この片持ち板46が軌道41を介して構台11に対し水平移動するように構成してもよい。これにより、上述した効果に加えて、片持ち板46をアーム12と一体で移動させることができ、片持ち板46の全体を搬出装置10Dの内部に収容することができる。これにより、貫通孔22開口を塞ぐことができ、搬出装置10の内部の放射線の線量を減少させ、この内部に立ち入る作業員の被ばく量を低減させることができる。
(第3実施形態)
次に図7及び図8を参照して本発明における第3実施形態について説明する。図7は第3実施形態に係る搬出装置10Eと原子炉建屋20との縦断面図である。図8はその水平断面図である。なお、図7及び図8において図1~図6と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第3実施形態に係る搬出装置10Eは、プール21が設けられた原子炉建屋20に隣接するようにグランド30に設置される構台11と、この構台11側から支持されるとともに原子炉建屋20の側壁に設けられた貫通孔22を通過してプール21の上部空間23に少なくとも一部が進入するアーム12(12a,12b)と、このアーム12(12a,12b)に設けられるとともにプール21に存在する物品25(25a,25b)を把持してプール21の内部で移動させたりその外部に搬送させたりする搬送機構26(26a,26b)と、原子炉建屋20の外部に設けられるとともにプール21から搬送された物品25(25a,25b)を収容する容体15と、を備えている。
そしてアーム12は、第1搬送機構26aが設けられた第1アーム12aと、第2搬送機構26bが設けられた第2アーム12bと、から構成されている。この第1アーム12aはプール21の内部で第1物品(使用済み燃料集合体等)25aを移動して第2物品(キャスク)25bに保持させる機能を有する。そして第2アーム12bはこの第2物品(キャスク)25bをプール21の外部に搬送させる機能を有する。
これにより、質量が大きく異なる物品25(25a,25b)を移動対象とするアーム12(12a,12b)及び搬送機構26(26a,26b)の仕様を、移動対象に応じて最適化することができる。さらに第1物品(使用済み燃料集合体等)25aの移送作業と第2物品(キャスク)25bの移送作業とを並行して進めることができ、関連作業の時間短縮が期待できる。
(第4実施形態)
本発明における第4実施形態を図示を省略して説明する。構台11は、作業員の移動ルート(図示略)を有している。この移動ルートは、貫通孔22を介してプール21の周辺に通じるとともに、これを通過する作業員の被ばくを低減するための放射線遮蔽機能を有している。
さらに構台11は、プール21の外に搬送された物品25に水をかけて洗浄する水洗機(図示略)をさらに備えている。この水洗機は、搬送機構26把持部の直上に位置するアーム12に設けられている。これにより、プール21から引き上げられた直後に、放射能汚染されたプール水で濡れた物品25の外側を、洗浄水により洗い流すことができる。この場合、使用した洗浄水は、プール21に落下するので、特別な廃棄処理をする必要がない。
なお水洗機の設置位置は、特に限定はなく、アーム12により移動する物品25の軌道上の適切な位置に設けることができる。また、アーム12による物品25の移動経路上であって原子炉建屋20の内部又は搬出装置10の内部のいずれかの位置に、物品25を、洗浄のために仮り置きしてもよい。
さらに、容体15に、水中に放出された放射性核種を検出する検出機器を設けても良い。これにより、使用済み燃料集合体等の物品25の破損の有無を確認することができる。
図9のフローチャートを参照して各実施形態に係る、原子炉建屋内のプールに収容された物品の搬出方法を説明する(適宜、図1参照)。
原子炉建屋20に隣接するように構台11をグランド30に設置する(S11)。次に、原子炉建屋20の側壁に貫通孔22を形成する(S12)。原子炉建屋20の側壁は、骨部材を交差させて組まれている。このため、この骨部材が周縁を成すように貫通孔22を形成し、骨材を切断しないことが、原子炉建屋20の強度を低下させない観点から要求される。
次に構台11側から支持されるアーム12を、貫通孔22に通過させて、プール21の上部空間23に進入させる(S13)。次にアーム12から懸垂される搬送機構26により、プール21に存在する第1物品(使用済み燃料集合体)25aを把持し移動する。そして、この第1物品(使用済み燃料集合体)25aをプール21に存在する第2物品(キャスク)25bに保持させる(S14)。そして、第2物品(キャスク)25bの保持限界に達するまで第1物品(使用済み燃料集合体)25aを繰り返し保持させる(S15 No,S14)。
第2物品(キャスク)25bが保持限界に達したところで(S15 Yes)、搬送機構26は取手を第2物品(キャスク)25bに持ち替えて、この第2物品25bを吊り上げてプール21の外部に搬送する(S16)。さらにアーム12及び搬送機構26の動きにより第2物品(キャスク)25bは、移送管16の開口16aからその筒内を通過し(S17)、水を満たした容体15に収容される(S18)。
この容体15の内部で、第2物品(キャスク)25bから第1物品(使用済み燃料集合体)25aを取り出して(S19,S20 No)、第2物品(キャスク)25bの中身を空にする(S20 Yes)。空になった第2物品(キャスク)25bを、アーム12及び搬送機構26の動きにより、再びプール21の内部に戻す(S21 No,S22)。
そして、再び(S14)から(S22)のルーチンを繰り返す。そして、プール21内から第1物品(使用済み燃料集合体)25aやその他搬送対象が消滅したところで(S21 Yes)、アーム12を搬出装置10に内部収容された状態にして、貫通孔22の開口を開閉扉33により塞ぐ(S23 END)。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の搬出装置によれば、グランドに設置される構台に支持されるアームを、原子炉建屋の側面の貫通孔から進入させることにより、原子炉建屋の解体物量を極力少なくし原子炉建屋への重量負荷を極力低減しつつ、原子炉建屋のプールに収容された物品を搬出することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、実施形態は、沸騰水型原子炉(BWR: Boiling Water Reactor)に適用した場合を説明しているが、実施形態を加圧水型原子炉(PWR: Pressurized Water Reactor)に適用することも可能である。
10(10A,10B,10C,10D,10E)…搬出装置、11…構台、12a(12)…第1アーム、12b(12)…第2アーム、15…容体、16…移送管、16a,16b…移送管の開口、17…第1階層、18…第2階層、20…原子炉建屋、21…プール、22…貫通孔、23…上部空間、25a(25)…第1物品、25b(25)…第2物品、26a(26)…第1搬送機構、26b(26)…第2搬送機構、30…グランド、31…隔壁、32…遮蔽部材、33…開閉扉、40…水平移動部、41…軌道、42…架台、45…回動機構、46…片持ち板。

Claims (16)

  1. プールが設けられた原子炉建屋に隣接するようにグランドに設置される構台と、
    前記構台側から支持されるとともに、前記原子炉建屋の側壁に設けられた貫通孔を通過して前記プールの上部空間に少なくとも一部が進入するアームと、
    前記アームに設けられるとともに、前記プールに存在する物品を把持して前記プールの内部で移動させたりその外部に搬送させたりする搬送機構と、を備えることを特徴とする搬出装置。
  2. 請求項1に記載の搬出装置において、
    前記アームは、前記構台に対し水平方向に移動する水平移動部を介して前記構台に支持されていることを特徴とする搬出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の搬出装置において、
    前記アームは、このアームを水平面に沿って旋回させる回動機構を介して前記構台に支持されていることを特徴とする搬出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記アームは、前記構台に固定され前記貫通孔を貫通する片持ち板を介して前記構台に支持されていることを特徴とする搬出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記物品は、放射能を有する第1物品とこの第1物品を水とともに内部保持する第2物品とに分類され、
    前記アームは、前記プールの内部で前記第1物品を移動して前記第2物品に保持させるとともに、この第2物品を前記プールの外部に搬送することを特徴とする搬出装置。
  6. 請求項5に記載の搬出装置において、
    前記アームは、第1搬送機構が設けられた第1アームと、第2搬送機構が設けられた第2アームと、から構成され、
    前記第1アームは前記プールの内部で前記第1物品を移動して前記第2物品に保持させ、前記第2アームはこの第2物品を前記プールの外部に搬送させることを特徴とする搬出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記プールから搬送された前記物品を収容する容体を、前記原子炉建屋の外部に配置したことを特徴とする搬出装置。
  8. 請求項7に記載の搬出装置において、
    前記構台は、前記容体を支持する第1階層と前記アームを支持する第2階層とを少なくとも有し、
    前記第2階層に設けられた開口から前記第1階層に向かって伸びるとともに前記物品を移送する移送管をさらに備えることを特徴とする搬出装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記構台は、少なくとも前記アームを支持する階層に、外気に対して密閉する隔壁が設けられていることを特徴とする搬出装置。
  10. 請求項9に記載の搬出装置において、
    前記構台において前記アームを支持する階層の空間は、前記プールの上部空間に対し、
    気圧が高くなるように設定されていることを特徴とする搬出装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記貫通孔の開口を開閉可能でかつ放射線の遮蔽機能を持つ開閉扉を有することを特徴とする搬出装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記構台は、前記貫通孔を介して前記プールの周辺に通じるとともに放射線の遮蔽機能を有する、作業員の移動ルートを有することを特徴とする搬出装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記プールの外に搬送された前記物品に水をかけて洗浄する水洗機をさらに備えることを特徴とする搬出装置。
  14. 請求項7を引用する請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の搬出装置において、
    前記容体は、水中に放出された放射性核種を検出する検出機器を有することを特徴とする搬出装置。
  15. プールが設けられた原子炉建屋に隣接するようにグランドに構台を設置するステップと、
    前記構台側から支持されるアームの少なくとも一部を、前記原子炉建屋の側壁に設けられた貫通孔に通過させて、前記プールの上部空間に進入させるステップと、
    前記アームが、前記プールに存在する物品を把持して前記プールの内部で移動させたりその外部に搬送させたりするステップと、
    前記原子炉建屋の外部に設けられる容体に、前記プールから搬送された前記物品を収容させるステップと、を含むことを特徴とする搬出方法。
  16. 請求項15に記載の搬出方法において、
    前記原子炉建屋の前記側壁の内部において交差して組まれた骨部材により、前記貫通孔の周縁が形成されていることを特徴とする搬出方法。
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