JP7066910B2 - 平板瓦 - Google Patents
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Description
特許文献5には、瓦本体の葺設時に頭垂れの下端が当接される位置に第一突条を形成したものが記載されている。
なお、尻嵩上げ部の上面の奥行が例えば30mm以上と大きいと、その上面を雨水が越えることは難しくなるが、その上面のうち当該隙間の丁度尻側の部位には尻剣係入凹部(瓦を積み重ねて保管する際に上の瓦の尻剣を係入させるための凹部)があって奥行が20mm以下になっている場合が多いため、その上面の部位を雨水が越えやすい。
また、手段[6]に加えて、次の手段[1]~[5]、[7]のいずれか一又は複数を採ることができる。
図6に示すように、標準働き長さ時とは、働き長さを設計上の標準値にして葺設した時をいう。瓦の働き長さを標準働き長さから増減調整(以下単に「働き長さ調整」ということがある。)して葺設した時に、第2水返しが、下段瓦の第1水返しよりも頭側となってもよいし、下段瓦の第3水返しよりも尻側となってもよい。
・m1≦m3であることが好ましく、m1<m3であることがより好ましい。第1水返しと第2水返しで流れをコントロールした風雨を、第3水返しでしっかりせき止めるためである。
この場合、m2≦m1≦m3であることが好ましく、m2<m1<m3であることがより好ましい。第1水返しは風雨のせき止めと流れのコントロールの両方を担い、第2水返しは主に風雨の流れのコントロールを担い、第3水返しは主に風雨のせき止めを担うからである。
但し、m1<m2<m3であってもよい。
・m1はMの40~80%、m2はMの15~60%、m3はMの60~100%が好ましい。
・m1はMの50~80%、m2はMの15~40%、m3はMの80~95%がより好ましい。
・第1水返しの頭側裾Fから第3水返しの頭側裾Jまでの範囲L1にあることが好ましく、
・第1水返しの頭側裾Fと尻側裾Iとの中間点Gから第3水返しの頭側裾Jまでの範囲L2にあることがより好ましく、
・第1水返しの頭側裾Fと尻側裾Iとの尻側裾寄りの2/3点Hから第3水返しの頭側裾Jまでの範囲L3にあることがより好ましい。
DとEが範囲L1よりも尻側であっても頭側であっても、前記風雨の流れのコントロールが弱くなる。
横水返しは、桟山の各横面の下端から横へ10~50mm(より好ましくは20~40mm、最も好ましくは25~35mm)離れた瓦本体の表面まで横方向に延びることが好ましい。横水返しの横方向への延びが小さいと、跨ぎ横隙間から浸入する風雨をせき止める効果が小さくなる。横水返しの横方向への延びが大きすぎても、跨ぎ横隙間から浸入する風雨をせき止める効果は頭打ちとなり、また、瓦に先付け雪止金具を取り付ける場合には、同金具と干渉しやすくなる。
また、横水返しは、桟山の各横面の下端から横へ10~50mm(より好ましくは20~40mm、最も好ましくは25~35mm)離れた瓦本体の表面まで横方向に延びることが好ましい。横水返しの横方向への延びが小さいと、跨ぎ横隙間から浸入する風雨をせき止める効果が小さくなる。横水返しの横方向への延びが大きすぎても、跨ぎ横隙間から浸入する風雨をせき止める効果は頭打ちとなり、また、瓦に先付け雪止金具を取り付ける場合には、同金具と干渉しやすくなる。
但し、横水返しの正面視形状は、横方向に延びた横端の高さが桟山の各横面に接した基端の高さよりも低い形状(台形、三角形、円弧形等)が、損傷しにくい点で好ましい。
段丘状オーバーラップ側の横水返しの正面視形状と、アンダーラップ近傍突堤側の横水返しの正面視形状とは、桟山を挟んで実質的に左右対称であることがデザイン的に好ましい。
また、図8(f)に示すように、横水返しの横端部の直ぐ頭側に隣接する瓦本体の表面に、横水返しの横端部を跨いで左右方向に延びる釉薬分散溝39を設けてもよい。
釉薬分散溝39は、瓦製造時の施釉工程(瓦表面に釉薬を流し掛けする)において、横水返しの尻側(または斜め水返しの尻側)に施釉された釉薬が、横水返しの横端部(または該横端部と斜め水返しの横端部との間の切れ目)より集中して頭側に流れる際に、その流れを左右に分散させて色むらとなることを防止する。また、釉薬分散溝39は、横水返しの有効高さを実質的に高くして、横水返しの防水性能をより高める。
釉薬分散溝39の長さは、特に限定されないが、15~60mmが好ましく、20~50mmがより好ましい。10mm未満だと上記の効果が弱くなる。60mmを超えても上記の効果に変わりはない。釉薬分散溝39の深さは、特に限定されないが、1~3mmが好ましく、2~3mmがより好ましい。1mm未満だと上記の効果が弱くなる。3mmを超えると溝下の肉厚が薄くなり、自立焼成工程においてゆがみやすくなる。
また、アンダーラップの頭端部を斜め下方へ傾斜する傾斜部にすると、傾斜部では流れが急であるうえに、傾斜部に従来は水返しが設けられていないため、頭側からの風雨の吹き込みが傾斜部の上から斜め外方尻側へオーバーフローする。オーバーフローした吹き込みは、同段隣瓦の瓦本体の裏面に沿って下地に漏水する。
また、アンダーラップの頭端部を斜め下方へ傾斜する傾斜部にすると、傾斜部では流れが急になるが、頭側からの風雨の吹き込みは、傾斜部に設けた外側水返し延長部でせき止められ、たとえ外側水返し延長部を乗り越えて斜め外方尻側へオーバーフローしたとしても、オーバーフローした吹き込みは、同段隣瓦の瓦本体の裏面に設けた返し突条により頭側へ返されるため、下地に漏水しない。
跨ぎ部9の下面に左右方向に延びる乱流発生溝51を設けた。
第1水返し31の尻側裾Iから第3水返し33の頭側裾Jまでの距離は25mmである。
斜め水返し40の頭側裾の左右方向に対する角度(図3(b)、図9(b)の角度β)は、平面視で140度である。
斜め水返し40の上面の幅は、下部で狭く上部で広く5~10mmである。
また、アンダーラップ4の頭端部を斜め下方へ傾斜する傾斜部41にすると、傾斜部41では流れが急になるが、頭側からの風雨の吹き込みは、傾斜部41に設けた水返し延長部44でせき止められ、たとえ水返し延長部44を乗り越えて斜め外方尻側へオーバーフローしたとしても、オーバーフローした吹き込みは、同段隣瓦の瓦本体2の裏面に設けた返し突条45により頭側へ返されるため、下地に漏水しない。
返し突条45の高さは2mmである。
返し突条45は前記第2突条と連続しており、第2突条も返し突条45の一部として機能する。第2突条も合わせた返し突条45の長さは135mmである。
2 瓦本体
3 段丘状オーバーラップ
4 アンダーラップ
5 アンダーラップ近傍突堤
6 尻嵩上げ部
7 頭見付け
8 桟山
9 跨ぎ部
14 外側水返し
15 外側水路
16 内側水返し
17 内側水路
18 上流側斜め部
19 差込横部
20 下流側斜め部
21 係合差込部
22 水返し面
25 係合凸部
31 第1水返し
32 第2水返し
33 第3水返し
34 第4水返し
35 連結突条
36 排水溝
38 横水返し
40 斜め水返し
41 傾斜部
42 突片
43 切欠部
44 水返し延長部
45 返し突条
47 切り込み
51 乱流発生溝
53 湾曲凹面
54 係合凸条
Claims (8)
- 表面が実質的に平らな四角板状の瓦本体(2)と、瓦本体の一側方の瓦本体よりも高い段丘状オーバーラップ(3)と、瓦本体の他側方の瓦本体よりも低いアンダーラップ(4)と、瓦本体とアンダーラップとの間の瓦本体よりも高いアンダーラップ近傍突堤(5)と、瓦本体の尻側の瓦本体よりも高い尻嵩上げ部(6)と、瓦本体の頭端の下方へ突出した頭見付け(7)とを備え、頭見付けの幅方向中央部に、葺設時に下段瓦の隣合う段丘状オーバーラップ及びアンダーラップ近傍突堤(以下まとめて「桟山」という。)を跨ぐ跨ぎ部(9)が凹設された平板瓦(1)において、
跨ぎ部(9)の下段瓦の桟山と対峙する下面に左右方向に延びる乱流発生溝(51)を設けたことを特徴とする平板瓦。 - 乱流発生溝は、跨ぎ部の中央上辺に設けた請求項1記載の平板瓦。
- 乱流発生溝は、跨ぎ部の両横辺に設けた請求項1記載の平板瓦。
- 乱流発生溝は、跨ぎ部の中央上辺と両横辺に設けた請求項1記載の平板瓦。
- 乱流発生溝は、頭見付けの下面にも設けた請求項1~4のいずれか一項に記載の平板瓦。
- 乱流発生溝の深さは、0.5~3mmである請求項1~5のいずれか一項に記載の平板瓦。
- 乱流発生溝の幅は、1~4mmである請求項1~6のいずれか一項に記載の平板瓦。
- 乱流発生溝の断面形状が、U字、V字、半円又は半楕円である請求項1~7のいずれか一項に記載の平板瓦。
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