JP7066464B2 - 部品固定用粘着シート、その製造方法および部品の固定方法 - Google Patents
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Description
支持基材を形成する材料としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、非晶性ポリオレフィン、ポリアミド(例えば、アラミド)、ポリフェニレンスルフィド、芳香族ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、各種液晶ポリマーフィルムなどのスーパーエンジニアリングプラスチック等を挙げることができる。これらの中でも、機械特性、電気絶縁性、バリヤー性、耐熱性、耐薬品性、経済性などのバランスに優れる点から、ポリエチレンテレフタレートが好適である。
粘着剤層のプローブタックは、0.05N以上0.30N未満であり、かつ粘着剤層のヤング率は0.5MPa以上である。
Tg:重合体の計算Tg(K)
Wn:モノマーnの質量分率(%)
Tgn:モノマーnのホモポリマーのガラス転移温度(K)
モノマーnのホモポリマーのTg値(Tgn)は、例えば、株式会社日本触媒、三菱化学株式会社、東亜合成株式会社などのモノマーメーカーの技術資料や高分子データハンドブック(培風館発行、高分子学会編(基礎編)、昭和61年1月初版)、Polymer Handbook 4th edition(J.Brandrup, E.H.Immergut, E.A.Grulke, 1999年発行、Wiley-Interscience)に記載されている。例えば、各モノマーのホモポリマーTgは、メチルメタクリレート(105℃)、2-エチルヘキシルアクリレート(-70℃)、ブチルアクリレート(-54℃)、4-ヒドロキシブチルアクリレート(-40℃)などである。
・GPC測定装置:東ソー社製,HLC-8220 GPC
・GPCカラム(以下の順に通過):東ソー社製
TSK guard column HXL-H
TSK gel GMHXL(×2)
TSK gel G2000HXL
・測定溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃
アクリル系共重合体の製造方法は、特に制限されず、重合開始剤を使用する溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、逆相懸濁重合法、薄膜重合法、噴霧重合法など従来公知の方法を用いることができる。また、重合開始剤により重合を開始させる方法の他に、放射線、電子線、紫外線等を照射して重合を開始させる方法を採用することもできる。中でも重合開始剤を使用する溶液重合法が、分子量の調節が容易であり、また不純物も少なくできるために好ましい。例えば、溶剤として酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトンなどを用い、モノマーの合計量100質量部に対して、重合開始剤を好ましくは0.01~0.50質量部を添加し、窒素雰囲気下で、例えば反応温度60~90℃で、3~10時間反応させることで得られる。
アネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤などが挙げられる。
剥離ライナーとしては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルム;上質紙、グラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙などの紙が挙げられる。
還流器および攪拌機を備えたフラスコに、表1に記載の組成(質量比)を有するモノマー混合物、アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)、および酢酸エチル(溶剤)を添加し、窒素置換を行いながら65℃まで加温し、7時間重合を行って、アクリル系共重合体を得た(ガラス転移温度-49.6℃、重量平均分子量110万)。
アクリル系共重合体100部に対する架橋剤の添加量を表1に記載のように変更したこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
モノマー混合物の組成比を表1に記載のように変更したこと以外は、実施例2と同様にして粘着シートを得た。
モノマー混合物の組成比を表1に記載のように変更し、さらに、架橋剤の添加量をアクリル系共重合体100部に対して1.25部としたこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
モノマー混合物の組成比を表1に記載のように変更したこと以外は、実施例2と同様にして粘着シートを得た。
各実施例および比較例にて作製した粘着シートについて、剥離ライナーを除去して粘着剤層面を露出させた後、ASTM D2979に準じて、接触圧力50KPa(500gf/cm2)、接触時間1秒、剥離速度10mm/秒の条件で、直径5mmのステンレス製プローブを粘着剤層面から引き剥がす際の最大の力(N/5mmφ)を測定し、この値をプローブタックとした。結果を表1に示す。
実施例および比較例で用いた粘着剤を、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコーン系剥離剤を0.1μm塗布した剥離ライナーの剥離剤塗布面上に、ナイフコーターにより乾燥膜厚120μmとなるように塗布し乾燥させた後、さらに、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコーン系剥離剤を0.1μm塗布した剥離ライナーを粘着剤層の他方に貼り合わせ、剥離ライナー、粘着剤層および剥離ライナーからなる積層体を得た。作成した積層体を幅10mm×長さ25mmの試験片に裁断した後、片側の剥離ライナーを剥がし、粘着剤面をAnton Paar社製レオメーターMCR 302の治具Universal Extensional Fixture UXF12/CTD V2.0に貼付し、もう片側の剥離ライナーを剥がした。上記治具は直径12mmの円柱が水平方向に2つ、19mm離れて並んだ構造をしており、測定に際して粘着剤層の一端を一方の円柱に、他端をもう一方の円柱に貼付する。上記治具は片側の円柱が回転して粘着剤層を引っ張り、もう片側の円柱が応力を検知する。ひずみ速度114mm/分にて粘着剤層を引っ張った際の、応力σ(単位:MPa)、ひずみεを下記式に当てはめてヤング率E(単位:MPa)を算出した。
実施例および比較例で得た粘着シートの剥離ライナー面を上面にして厚み方向に粘着剤層に到達するまで切断刃(フナミズ刃型製版社製ネーマー刃、刃高さ8mm、刃先角度30°)を入れる作業を、切断刃を入れる場所を変えながら100回繰返して、切断刃に粘着剤が付着するかどうかを下記評価基準にしたがって評価した。
○:切断刃に粘着剤が付着するが、粘着シートを汚染しない、
×:切断刃に付着した粘着剤が粘着シートを汚染する。
実施例および比較例で得た粘着シートを23℃環境下に1週間静置する。その後、1日標準環境下(23℃50%RH)に静置し、剥離ライナーを剥がしてSUS板(SUS304鋼板)に粘着剤層面を貼付する。24時間標準環境下に静置後、粘着力を測定する。具体的には、引張試験機により、180°方向に試験速度300mm/分でシートを引き剥がし、粘着力を測定する。数値は、シート幅25mm当たりの引き剥がし力に換算したもの(mN/25mm)である。
実施例および比較例で得た粘着シートの剥離ライナーに、幅5mm、長さ10mmの分離部を形成し、粘着シートをロール状に巻き取る。ロールから粘着シートを繰り出し、分離部を粘着剤層から分離することにより、打抜き部を形成する。打抜き部に、幅5mm、長さ10mmのSUS片を貼付し、ロール・ツー・ロールで搬送した際の搬送性を下記評価基準に従い評価した。
○:SUS片が粘着シートに粘着剤層に固定されているものの、わずかにずれている
×:SUS片が粘着剤層から外れている
20 部品、
30 粘着シート、
31 支持基材、
32 粘着剤層、
33 剥離ライナー、
34、37 切り込み線、
35 分離部、
36 連結部、
38 打ち抜き部、
39 打ち抜き連結部。
Claims (8)
- 支持基材と、粘着剤層と、積層方向に沿って設けられた切り込み線によって分離可能な分離部を有する剥離ライナーと、を有する粘着シートであって、
前記分離部が分離することで粘着剤が露出し、
前記粘着剤層のプローブタックが0.05N以上0.30N未満であり、かつ前記粘着剤層のヤング率が0.5MPa以上である、部品固定用粘着シート。 - 前記分離部を長手方向に複数有する、請求項1に記載の部品固定用粘着シート。
- 前記剥離ライナーは、前記複数の分離部を長手方向に連結し、積層方向に沿って設けられた切り込み線によって分離可能な連結部をさらに有する、請求項1または2に記載の部品固定用粘着シート。
- 支持基材と、粘着剤層と、部分的に打ちぬかれた打ち抜き部を有する剥離ライナーと、
を有する粘着シートであって、
前記打ち抜き部によって粘着剤は部品形状に露出しており、
前記粘着剤層のプローブタックが0.05N以上0.30N未満であり、かつ前記粘着剤層のヤング率が0.5MPa以上である、部品固定用粘着シート。 - 前記打ち抜き部を長手方向に複数有する、請求項4に記載の部品固定用粘着シート。
- 支持基材、粘着剤層および剥離ライナーを有する粘着シートを得、
前記剥離ライナーに対して積層方向に沿って切り込み線を入れて分離可能な分離部を形成することを有し、
前記分離部が分離することで粘着剤が露出し、
前記粘着剤層のプローブタックが0.05N以上0.30N未満であり、かつ前記粘着剤のヤング率が0.5MPa以上である、部品固定用粘着シートの製造方法。 - さらに、切り込み線を入れた後に前記分離部を除去して打ち抜き部を形成することを有する、請求項6に記載の部品固定用粘着シートの製造方法。
- SUS面を有する部品の固定方法であって、
前記SUS面を請求項1~5のいずれか1項に記載の部品固定用粘着シートの粘着剤層に固定することを有する、部品の固定方法。
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WO2014054781A1 (ja) | 2012-10-05 | 2014-04-10 | リンテック株式会社 | 保護膜形成層付ダイシングシートおよびチップの製造方法 |
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JP2016000774A (ja) | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 大日本印刷株式会社 | 粘着シートおよびそれを用いた貼合体 |
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