JP7077091B2 - 粘着フィルム - Google Patents
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Description
(1) FPC製造用の粘着フィルムであって、
基材と粘着剤層とを有し、
前記粘着剤層は、アミド系モノマー、下記式(1)で示される化合物および2-エチルヘキシルアクリレートを含むアクリル系粘着剤を含む材料で構成されており、
前記アクリル系粘着剤中における前記アミド系モノマーの含有率は、0.01質量%以上5質量%以下であり、
前記アクリル系粘着剤中における前記式(1)で示される化合物の含有率は、0.02質量%以上10質量%以下であり、
前記アクリル系粘着剤中における前記2-エチルヘキシルアクリレートの含有率は、50質量%以上95質量%以下であり、
ポリイミドフィルムに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)が、50mN/25mm以上100mN/25mm以下であり、かつ、
ポリイミドフィルムに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX1[mN/25mm]、ポリイミドフィルムに貼着した状態で70℃×1分間の熱処理を施し、その後23℃で24時間静置した後の90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX2[mN/25mm]としたとき、1.01≦X2/X1≦4.0の関係を満足することを特徴とする粘着フィルム。
Cuに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX3[mN/25mm]、Cuに貼着した状態で70℃×1分間の熱処理を施し、その後23℃で24時間静置した後の90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX4[mN/25mm]としたとき、1.01≦X4/X3≦4.0の関係を満足する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の粘着フィルム。
[粘着フィルム]
図1は、本発明の粘着フィルムの好適な実施形態を示す模式的な縦断面図である。
例えば、ポリイミドフィルムに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)が前記下限値未満であると、被着体に対して十分な粘着力を発揮することができない。また、FPCの製造過程において被着体の位置ずれや剥離等を生じやすくなり、安定的な生産が困難となる。
なお、本発明において、「フィルム」にはシートの概念が含まれるものとする。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
基材1は、粘着剤層2を支持する機能を有するものである。
基材1は、例えば、緻密なフィルム状、織布、不織布、紙、多孔質体等、いかなる形態のものであってもよい。
これにより、粘着フィルム10の強度をより向上させることができ、粘着フィルム10をロール状に巻き取りやすくなる。
このような表面処理としては、例えば、コロナ処理等が挙げられる。
粘着剤層2は、粘着フィルム10を被着体に貼付する際に、当該被着体に接触する部位である。
これにより、例えば、アクリル系粘着剤および架橋剤を含む組成物を用いて粘着剤層2を形成する場合に、アクリル系粘着剤(特に、構成モノマーとしてヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを含むアクリル系粘着剤)と架橋剤との架橋反応を好適に進行させることができる。その結果、前述したような粘着力についての条件を満足する粘着フィルム10をより容易かつより確実に得ることができる。
これにより、粘着剤分子の絡み合いがより生じやすくなり、粘着剤の凝集力をより適度に向上させることができる。その結果、前述したような粘着力についての条件を満足する粘着フィルム10をさらに容易かつさらに確実に得ることができる。
このようなモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸、シトラコン酸、2-カルボキシエチルメタクリレート、酢酸ビニル、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、アクリロニトリル、メタクリロニトリルアセトン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤、アミン系架橋剤、およびアミノ樹脂系架橋剤が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、本発明の粘着フィルムの製造方法について説明する。
そして、粘着剤層2を形成する。粘着剤層2の形成方法は、特に限定されないが、用意した基材1の一方の面上に、粘着剤層2の形成用の組成物(粘着剤層形成用組成物)を付与することにより好適に形成することができる。
その後、塗工液の塗膜を架橋させることにより、粘着剤層2を形成することができる。
これにより、構成材料の不本意な変性劣化等をより効果的に防止しつつ、粘着フィルム10の生産性をより優れたものとすることができる。
本発明の粘着フィルムが貼着される被着体としては、例えば、フレキシブルプリント基板(FPC)や、その原料(FPC製造用のフィルム材等)等が挙げられ、粘着フィルム(粘着テープ)としては、これらの製造過程で用いられるもの(例えば、キャリアテープ)が挙げられる。
これにより、前述したような本発明による効果がさらに確実に発揮される。
(実施例1)
まず、モノマー成分として、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)と、上記式(1)で示される化合物(ただし、式(1)中のXが水素原子、Rが-(CH2CH2O)8CH3である化合物)と、4-ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)と、メタクリルアミド(mAAm)とを、質量比で、90.5:2.0:7.0:0.5の割合で含むアクリル系粘着剤(重合体)を用意した。
粘着剤層を構成する粘着剤のモノマー組成を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを製造した。
粘着剤層を構成する粘着剤のモノマー組成を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを製造した。
<FPCの生産性(粘着フィルムの剥離の作業性)>
まず、ポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製、カプトン200H)を用意し、その表面に、前記のように製造した粘着フィルムを貼着した。
B:被着体を安定的に固定しつつも、容易に剥離することができる。
C:被着体を剥離する際の抵抗がやや大きいものの、問題なく剥離することができる。
D:被着体を剥離する際の抵抗がやや大きく、剥離がやや困難である。
E:被着体を剥離する際の抵抗が大きく、剥離が困難である。
前記各実施例および各比較例の粘着フィルム(剥離ライナーで保護された状態の粘着フィルム)について、幅25mm×長さ150mmの大きさに切断し、それぞれ複数の試験片を得た。
B:糊残りがほとんど認められない。
C:糊残りがわずかに認められる。
D:糊残りがはっきりと認められる。
E:糊残りが顕著に認められる。
前記各実施例および各比較例の粘着フィルムの製造において、それぞれ、養生の際の温度条件を40℃にした以外は、前記と同様にして粘着フィルムを製造した。
これらの結果を、表2にまとめて示す。
1…基材
2…粘着剤層
Claims (5)
- FPC製造用の粘着フィルムであって、
基材と粘着剤層とを有し、
前記粘着剤層は、アミド系モノマー、下記式(1)で示される化合物および2-エチルヘキシルアクリレートを含むアクリル系粘着剤を含む材料で構成されており、
前記アクリル系粘着剤中における前記アミド系モノマーの含有率は、0.01質量%以上5質量%以下であり、
前記アクリル系粘着剤中における前記式(1)で示される化合物の含有率は、0.02質量%以上10質量%以下であり、
前記アクリル系粘着剤中における前記2-エチルヘキシルアクリレートの含有率は、50質量%以上95質量%以下であり、
ポリイミドフィルムに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)が、50mN/25mm以上100mN/25mm以下であり、かつ、
ポリイミドフィルムに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX1[mN/25mm]、ポリイミドフィルムに貼着した状態で70℃×1分間の熱処理を施し、その後23℃で24時間静置した後の90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX2[mN/25mm]としたとき、1.01≦X2/X1≦4.0の関係を満足することを特徴とする粘着フィルム。
- 前記粘着剤層の70℃貯蔵弾性率は、1.0×105Pa以上1.0×108Pa以下である請求項1に記載の粘着フィルム。
- 前記粘着剤層の厚さは、5μm以上50μm以下である請求項1または2に記載の粘着フィルム。
- 前記基材は、ポリエチレンテレフタレートで構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
- Cuに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)が、10mN/25mm以上80mN/25mm以下であり、かつ、
Cuに対する23℃での90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX3[mN/25mm]、Cuに貼着した状態で70℃×1分間の熱処理を施し、その後23℃で24時間静置した後の90°引きはがし粘着力(引張速度1m/分)をX4[mN/25mm]としたとき、1.01≦X4/X3≦4.0の関係を満足する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
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