JP7065725B2 - 接合装置および接合方法 - Google Patents

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本発明は、接合装置および接合方法に関し、特に、光源が取り付けられた光源基板と、受光素子を備えた受光素子基板と、が組み立てられた場合に、光源と受光素子とが光結合するように、光源の位置を調整して光源基板上に接合する接合装置および接合方法に関する。
光モジュールの製造工程では、光損失を低減させるために、光モジュール内に含まれる素子同士の光軸合わせ工程が重要である。例えば、複数のレーザダイオード(LD)素子と、LD素子から出射されたレーザ光を伝送して合波する平面導波路基板とを備える光集積モジュールにおいて、複数のLD素子から出射されたレーザ光を、高い光結合効率で、かつ、互いにばらつきの少ない光結合効率で、平面導波路基板に光結合させる必要がある。そのため、複数のLD素子と平面導波路基板とを高精度に組み立てて固定することが要求される。
特許文献1は、LD積層構造の表面上に配設され、光導波路の方向と所定の角度を有する方向を規定するマーカーを備えた光半導体装置を開示する。これにより、マーカーを基準にして光導波路の方向の角度設定を行うことが出来るので、光半導体素子のサブマウントへの組み立てや、光導波路と外部光学系との光結合を簡単に精度良く行うことができる。
また、特許文献2は、半導体チップの所定部位と所定の位置関係のあるマークが表面側に形成された半導体チップを用意する工程と、表面側から半導体チップのマーク及び外形を画像認識するチップ表面画像認識工程と、半導体チップの裏面側から半導体チップの外形を画像認識するチップ裏面画像認識工程と、裏面に対するマークの相対位置を表わす第1のデータに基づいて、半導体チップとマウント部を相対的に位置補正してダイボンディングを行なうダイボンド工程とを順次含む製造方法を開示する。これにより、裏面画像認識データからマークの位置、したがって半導体チップの所定部位の位置を正確に検出することができ、したがって、半導体チップをマウント部の所定位置に高精度にダイボンド
することができる。
特開2006-179717号公報 特開2003-133340号公報
特許文献1または特許文献2に開示された発明により、半導体素子上に備えられたマークに基づいてアライメントを行うことができる。したがって、水平方向に入射口が並んだ平面導波路基板に対してLD素子をアライメントする場合、アライメントマークが備えられたLD素子を利用すると、入射口とLD素子とを水平方向に精度良くアライメントすることはできる。しかしながら、平面導波路基板の複数の入射口は、製造ばらつきにより垂直方向の位置ばらつきまたは寸法ばらつきを有するところ、アライメントマークが備えられたLD素子を利用しても、垂直方向の位置を精度良くアライメントすることはできない。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、光源が取り付けられた光源基板と、受光素子を備えた受光素子基板と、が組み立てられた場合に、光源と受光素子とが光結合するように、光源の位置を調整して光源基板上に接合する接合装置において、受光素子の入射口の位置の水平および垂直方向の製造ばらつきに応じて、光源の位置を精度良くアライメントすることを目的とする。
本発明の一態様は、光源が取り付けられた光源基板と、受光素子を備えた受光素子基板と、が組み立てられた場合に、光源と受光素子とが光結合するように、光源の位置を調整して光源基板上に接合する接合装置を提供する。本接合装置は、受光素子の入射口の撮像画像を含む第1画像データと、光源の発光点の撮像画像を含む第2画像データと、を取得するカメラと、光源基板上に取り付けられる光源の位置を調整する制御装置とを備える。制御装置は、第1画像データを解析して受光素子の入射口の第1座標を特定し、第1座標に基づいて、光源基板上に取り付けられる光源の発光点の設置目標座標を決定し、第2画像データを解析して光源の発光点の第2座標を特定し、第2座標が設置目標座標に一致するように光源の位置を調整して光源基板上に接合する。
本発明により、受光素子の入射口の位置の水平および垂直方向の製造ばらつきに応じて、光源の位置を精度良くアライメントすることができる接合装置を得る。
光集積モジュールの構成の一例を示す図である。 光集積モジュールの構成の他の例を示す図である。 光集積モジュールの構成の他の例を示す図である。 実施の形態1に係るダイボンド装置の構成を示す模式的な斜視図である。 実施の形態1に係るダイボンド装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光集積モジュールの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図4のダイボンド装置の側面図である。 実施の形態1に係るダイボンド方法の流れを示すフローチャートである。 一製造工程中における実施の形態1に係るダイボンド装置の状態を示す部分拡大図である。 図9Aのカメラの撮像範囲の拡大図である。 一製造工程中における実施の形態1に係るダイボンド装置の状態を示す部分拡大図である。 図10Aのカメラの撮像範囲の拡大図である。 一製造工程中における実施の形態1に係るダイボンド装置の状態を示す部分拡大図である。 一製造工程中における実施の形態1に係るダイボンド装置の状態を示す部分拡大図である。 図12Aのカメラの撮像範囲の拡大図である。 導波路基板の隣接する入射口の位置関係を示す図である。 一製造工程中における実施の形態1の変形例に係るダイボンド装置の状態を示す部分拡大図である。 図14Aのカメラの撮像範囲の拡大図である。 実施の形態2に係るダイボンド装置の構成を示す模式的な斜視図である。 実施の形態2に係るダイボンド方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態によるダイボンド装置について、図面を参照して説明する。各実施の形態において、同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。なお、ダイボンド装置は、本発明に係る接合装置の一例である。
[光集積モジュールの構造]
本発明に係るダイボンド装置により、光集積モジュールの光軸合わせが実現される。図1~3は、光集積モジュールの構成を例示する図である。
図1は、全体が50で表される、光集積モジュールの一例を示している。光集積モジュール50は、LD基板1と、LD基板1上に形成された4つのレーザダイオード(LD)素子2a、2b、2c、2dを備える。
LD素子2a~2dから出射されたレーザ光は、平面導波路を形成する直方体形状の導波路基板3に入射する。具体的には、LD素子2aから出射されたレーザ光は、レンズ7aによって集光されて導波路基板3の導波路4aの入射口5aに入る。図1には、レーザ光の光路を破線で模式的に示している。同様に、LD素子2b、2c、2dから出射されたレーザ光は、それぞれ、対応するレンズ7b、7c、7dによって集光されて導波路基板3の導波路4b、4c、4dの入射口5b、5c、5dに入る。導波路4a、4b、4c、4d内を伝搬した光は、導波路基板3内で合流して集積される。集積された光は、出射口6から出射される。
図2は、全体が60で表される、光集積モジュールの他の例を示している。光集積モジュール60は、図1に示した光集積モジュール50と異なり、LD素子2a~2dと導波路基板3とがバットジョイント(Butt-Joint:突合せ接合)によって光結合され、レンズが削減されている。
図3は、全体が70で表される、光集積モジュールの他の例を示している。光集積モジュール70は、図1に示した光集積モジュール50の4つのレンズ7a~7dの代わりに、1つのレンズアレイ7を採用している。
実施の形態1では、主に、図2に示した光集積モジュール60を製造するためのダイボンド装置について説明する。光集積モジュール60は、光集積モジュール50および70と比較して、レンズまたはレンズアレイが省略された構成を有するため、レンズまたはレンズアレイを高精度にアライメントする製造工程を省略することができ、生産効率を向上させることができる。特に、レンズアレイではなく複数のレンズをアライメントしなければならない光集積モジュール50の製造工程では、生産効率を向上させることが困難である。
また、光集積モジュール60は、レンズまたはレンズアレイが省略された構成を有するため、モジュールの小型化および製造コストの削減を達成することができる。
実施の形態1.
[ダイボンド装置の構成]
図4は、全体が100で表される、実施の形態1に係るダイボンド装置の構成を示す模式的な斜視図である。図4に示すように、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を設ける。図4に示すように、鉛直方向をY方向とし、製造される光集積モジュールの光軸方向をZ方向とする。
ダイボンド装置100は、XZ方向に移動可能な基板平面位置調整ステージ(基板XZステージ)10と、基板XZステージ10の上に設置され、Y軸周りに回転可能な基板回転ステージ11と、基板回転ステージ11の上に設置された導波路基板設置台12と、を備える。製造時、導波路基板設置台12には、被加工物である導波路基板3が設置される。
ダイボンド装置100は、基板回転ステージ11の上に、導波路基板設置台12をまたぐようにして設置されたLD基板設置台13を更に備える。LD基板設置台13は、表面の着座面14aと裏面(図示せず)とを有する着座板14と、着座板14の裏面のX方向の両端からそれぞれ鉛直方向下向きに延びた2つの支持壁15、16と、を有する。支持壁15、16の下端が基板回転ステージ11の上に接触し、LD基板設置台13を支持する。支持壁15と16との間は中空になっている。
さらに、LD基板設置台13は、着座板14の裏面から鉛直方向下向きに延びた第1突出部17を有する。したがって、LD基板設置台13は、第1突出部17のX方向負側に、YZ平面に平行な、位置決めのための第1突き当て面(位置決め面とも呼ばれる)18を有する。LD基板設置台13の第1突き当て面18は、導波路基板設置台12の上部にあるが、LD基板設置台13の第1突出部17は導波路基板設置台12に接触しない。すなわち、LD基板設置台13の第1突出部17の裏面と導波路基板設置台12の表面との間にはY方向の隙間がある。
さらに、LD基板設置台13は、着座板14から見て突出部17の反対側に、鉛直方向上向きに延びた第2突出部19を有する。したがって、LD基板設置台13は、第2突出部19のX方向負側に、YZ平面に平行な、位置決めのための第2突き当て面20を有する。第1突き当て面18のX座標と第2突き当て面20のX座標とは、同一の値である。
図4に示すように、製造時、導波路基板3は、導波路基板設置台12の上に、-Z方向から進行するレーザ光が導波路基板3の導波路の入射口5a~5dに入射するように配置される。このとき、導波路基板3は、入射口5a~5dが水平方向に並ぶように設置される。さらに、位置合わせのために、導波路基板3は、導波路基板3のX方向正側の側面がLD基板設置台13の第1突き当て面18に沿って面接触するように設置される。
図4に示すように、製造時、LD基板設置台13の着座面14aの上に、被加工物であるLD基板1が設置される。位置合わせのために、LD基板1は、LD基板1のX方向正側の側面がLD基板設置台13の第2突き当て面20に沿って面接触するように、真空吸着によってLD基板設置台13上に設置される。
LD基板設置台13には、LD素子2a~2dを固定するための接合材を加熱するヒータ(図示せず)が備えられている。
ダイボンド装置100は、LD素子2a~2dを把持する吸着コレット21を更に備える。吸着コレット21は、真空吸着によってLD素子2a~2dを把持する。吸着コレット21は、LD素子2a~2dを把持した状態でLD素子2a~2dの発光点9を撮像できるように、開口部を有する。また、吸着コレット21の先端部分は、LD素子2a~2dの対向する側面を把持するように、角錐形状を有する。これにより、LD素子2a~2dをLD基板1にダイボンドする際の位置ずれを抑制することができる。
吸着コレット21は、吸着コレット21をY軸の周りに回転させることができるコレット回転ステージ22に取り付けられている。コレット回転ステージ22は、XZ方向に移動可能なコレットXZステージ23に取り付けられている。コレットXZステージ23は、コレットXZステージ23をY方向に移動させることができるコレット昇降ステージ24に取り付けられている。
ダイボンド装置100は、導波路基板3とLD素子2a~2dとを撮像するカメラ30と、カメラ30に着脱可能な拡大レンズ31と、を更に備える。カメラ30は、カメラ30をY方向に移動させることができるカメラ昇降ステージ32に取り付けられている。カメラ昇降ステージ32は、XZ方向に移動可能なカメラXZステージ33の上に取り付けられている。これにより、カメラ30は、X方向、Y方向およびZ方向に移動することができる。
カメラ30は、例えばCCDまたはCMOSイメージセンサなどの画像センサを備え、可視光、紫外光、赤外光等を受けて撮像画像データを形成できる撮像装置である。
図5は、ダイボンド装置100の機能構成を示すブロック図である。ダイボンド装置100は、図4の構成に加えて、ダイボンド装置100全体を制御する制御装置40と、記憶部43と、操作部44とを更に備える。
制御装置40は、プログラムを実行することにより所定の機能を実現するCPUまたはMPUのような汎用プロセッサを含む。制御装置40は、記憶部43に格納された制御プログラムを呼び出して実行することにより、ダイボンド装置100における各種の制御を実現する。制御装置40は、ハードウェアとソフトウェアの協働により所定の機能を実現するものに限定されず、所定の機能を実現する専用に設計されたハードウェア回路でもよい。
制御装置40は、カメラ30によって撮像された画像を受け取り、画像処理を行う画像処理部41を備える。また、制御装置40は、基板XZステージ10、基板回転ステージ11、コレット回転ステージ22、コレットXZステージ23、コレット昇降ステージ24、カメラ昇降ステージ32、およびカメラXZステージ33に電気的に接続され、これらのステージを駆動するステージ駆動部42を更に備える。
記憶部43は種々の情報を記録する媒体である。記憶部43は、具体的には、フラッシュメモリ、SSD等の半導体メモリ装置やハードディスク等のディスク装置、その他の記憶デバイス単独で又はそれらを適宜組み合わせて実現される。記憶部43には、制御装置40が実行する制御プログラム、カメラ30によって撮像された画像を示す画像データ、画像データに画像処理を行った結果として得られた座標データ等が格納される。
操作部44は、使用者からの入力指示を受け付ける入力用インタフェースである。操作部44は、使用者から受け付けた入力指示や操作の内容を電気信号に変換して制御装置40に伝達する。操作部44は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等を含む。
[ダイボンド装置の動作の概要]
次に、図4~10を参照して光集積モジュール60の製造方法について説明する。本製造方法は、図6に示すようにLD基板1の上にLD素子2a~2dをアライメントしてダイボンドによって取り付けるダイボンド工程S101と、LD素子2a~2dがダイボンドによって取り付けられたLD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111と、を含む。ダイボンド工程S101は、ダイボンド装置100によって実施される。
まず、説明の便宜上、図6に示すように、LD素子2a~2dを取り付ける工程S101が完了し、LD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111を開始する前のダイボンド装置100、特にLD素子2a~2dの状態について説明する。図7は、図4のダイボンド装置100を-Z方向に見た側面図である。工程S101の詳細については後述する。
工程S111では、LD素子2aの発光点9aと導波路基板3の導波路の入射口5aとが光結合し、発光点9bと入射口5bとが光結合し、発光点9cと入射口5cとが光結合し、かつ、発光点9dと入射口5dとが光結合するように、LD基板1と導波路基板3とが接合される。すなわち、図7に示されたLD基板1のZ+側の端面と、導波路基板3のZ+側の端面と、が接合される。ただし、導波路基板3は、図7の状態からX軸周りに180°回転された後にLD基板1と接合される。
したがって、LD素子2a~2dを取り付ける工程S101において、入射口5aの中心の真上に発光点9aが設置されるように、すなわち、発光点9aのX座標が入射口5aの中心のX座標に一致するように、アライメントが行われる。入射口5b~5dと発光点9b~9dのそれぞれのアライメントについても同様である。
導波路基板3の導波路の入射口5a~5dは、導波路基板3の表面3aから深さdの位置に設けられるように設計されている。したがって、製造ばらつきがなければ、入射口5a~5dの中心は、導波路基板3の表面3aから深さdの位置にある第1基準面T上に並ぶ。
そこで、LD素子2a~2dの各発光点9a~9dが、LD基板1の裏面1bから距離dだけ離れた第2基準面U内に並ぶように、LD基板1の厚さおよびLD素子2a~2dの高さ等を設計する。これにより、LD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111において、LD基板1の裏面1bと導波路基板3の表面3aとが面一になるように接合すると、第1基準面Tと第2基準面Uとが一致する。これにより、製造ばらつきがなければ、入射口5aの中心と発光点9aとが精度良く光結合する。入射口5b~5dと、これらのそれぞれに対応する発光点9b~9dについても同様である。
しかしながら、通常は、製造ばらつきのため、図7に示すように、入射口5a~5dのそれぞれの中心のY座標は、第1基準面Tからずれる。このずれの量に応じて、LD基板1上に取り付けられるLD素子2a~2dの位置を調整しなければならない。例えば、図7に示すように、入射口5aの中心が第1基準面Tから下方向(-Y方向)に一定距離だけずれている場合、対応する発光点9aは、第2基準面Uから上方向(+Y方向)に同一の距離だけずれた位置に設置される必要がある。入射口5aの中心と発光点9aのずれの方向が異なるのは、導波路基板3は、LD基板1と接合される際に、図7の状態からX軸周りに180°回転されるからである。
[被加工物の位置の前調整]
本実施の形態では、LD素子2a~2dをカメラ30により撮像して位置決めする工程が含まれる。したがって、精度の良いアライメントを行うためには、カメラ30の撮像平面に対してLD基板1の+Z側の側面が平行でなければならない。以下、図4および図5を参照して、カメラ30の撮像平面に対してLD基板1の+Z側の側面を平行にする前調整工程の一例について説明する。
まず、カメラ30によってLD基板1の右端(+Z方向の側面の+X方向の端部)を撮像する。撮像を行いながら、カメラ30のピントがLD基板1の右端に合うように、基板XZステージ10をZ方向に前後に移動させる。ピントが合ったときの基板XZステージ10の設定値Z1を記憶部43(図5参照)に格納する。
次に、基板XZステージ10を+X方向に移動させ、LD基板1の左端をカメラ30の正面に配置する。このときの基板XZステージ10の+X方向への移動量をLとする。カメラ30によってLD基板1の左端を撮像しながら、カメラ30のピントがLD基板1の左端に合うように、基板XZステージ10をZ方向に前後に移動させる。ピントが合ったときの基板XZステージ10の設定値Z2を記憶部43に格納する。
制御装置40(図5参照)は、設定値Z2とZ1との差分、および移動量Lから、カメラ30の撮像平面に対するLD基板1の+Z方向の側面の傾きを算出する。そして、制御装置40は、この傾きが0になるように、ステージ駆動部42によって基板回転ステージ11を回転させる。
以上の工程によって、カメラ30の撮像平面に対してLD基板1の+Z側の側面を平行にすることができる。
同様の手法によって、LD素子2a~2dをLD基板1に取り付ける前に、LD素子2a~2dを吸着コレット21で把持した状態で、カメラ30の撮像平面に対するLD素子2a~2dの傾きを0にすることができる。
以上のようにLD基板1およびLD素子2a~2dがカメラ30の撮像平面に対して平行になるように調整することにより、精度の良いアライメントを行うことができる。
[ダイボンド工程]
以下、図8~14Bを参照して、LD基板1の上にLD素子2a~2dをアライメントしてダイボンドによって取り付けるダイボンド工程S101の詳細について説明する。図8は、ダイボンド工程S101の詳細を示すフローチャートである。
LD基板1の上には、LD素子が2a、2b、2c、2dの順番で取り付けられる。まず、LD素子2aをアライメントしてダイボンドによって取り付ける工程について説明する。
最初に、ダイボンド装置100の制御装置40(図5参照)は、導波路基板3の導波路の入射口5aを撮像できる所定の位置にカメラ30を移動させる(S102)。図9Aは、この時点におけるダイボンド装置100の状態を示す部分拡大図である。図9Aには、カメラ30の撮像範囲F1が破線で示されている。
図9Bは、図9Aのカメラ30の撮像範囲F1の拡大図である。説明の便宜上、カメラ画像中に、水平方向のx軸と、x軸に垂直なy軸とを設ける。以下、xとyで表される座標を「カメラ座標」という。図9Bの例では、x軸とy軸の交点(原点)がカメラ画像の中心となるように設定されている。カメラ30は、カメラ座標のx軸が第1基準面Tに一致するように所定の位置に配置される。
次に、入射口5aをカメラ30によって撮像し、制御装置40の画像処理部41(図5参照)は、入射口5aの中心座標(第1座標)Pa(xa、ya)を算出する(S103)。中心座標の算出は、画像処理によって行われる。例えば、制御装置40の画像処理部41は、入射口5aの外形のx方向の辺の中心座標xaと、y方向の辺の中心座標yaと、を算出する。なお、図9Bに示した例では、yaは負の値である。座標Pa(xa、ya)は、ダイボンド装置100の記憶部43(図5参照)に格納される。
次に、制御装置40のステージ駆動部42は、カメラ座標のx軸が第2基準面Uに一致するように、カメラ昇降ステージ32を駆動してカメラ30を+Y方向に所定の距離Dだけ移動させる(S104)。このとき、カメラ30をX方向またはZ方向に移動させてはならない。ここで、第1基準面Tと第2基準面Uとの間の距離Dは、設計上のパラメータから定まる。例えば、第1基準面Tと第2基準面Uとの間の距離Dは、ダイボンド装置100内に設置されたLD基板1と導波路基板3のY方向の位置関係、LD基板1上に実装されるLD素子の厚さ、および、導波路基板3の裏面3bから導波路の入射口5aまでの距離等によって特定される。
図10Aは、この時点におけるダイボンド装置100の状態を示す部分拡大図である。図10Aは、図9Aと同じ部分を示している。工程S104でカメラ30を+Y方向に所定の距離Dだけ移動させたことにより、カメラ30の撮像範囲は、図9AのF1から図10Aに示すF2に移動している。
図10Bは、図10Aのカメラ30の撮像範囲F2の拡大図である。工程S103で算出した入射口5aのカメラ座標系における中心座標Pa(xa、ya)に基づき、LD素子2aの発光点9aの設置目標座標Qa(Qx(a)、Qy(a))を算出する(S105)。具体的には、座標Paのx座標xaとy座標yaとを用いて、Qx(a)およびQy(a)は、次の式1および式2のように決定される。
Qx(a)=xa ・・・(式1)
Qy(a)=-ya ・・・(式2)
式2においてQy(a)に負号が付いているのは、後続のLD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111(図5参照)において、導波路基板3をX軸周りに180°回転させるためである。
次に、LD基板1の上に接合材8a(図7参照)を供給する。そして、制御装置40のステージ駆動部42は、LD素子2aを把持した吸着コレット21(図4参照)を移動させ、カメラ画像中のLD素子2aの発光点9aの位置が座標Qa(xa、-ya)に一致するように、接合材8aによってLD素子2aをLD基板1の上に接着する(S106)。図11は、工程S106が完了し、LD基板1の上にLD素子2aが取り付けられた後のダイボンド装置100の状態を示す部分拡大図である。
LD素子2aの発光点9aのカメラ座標(第2座標)の算出は、入射口5aの中心座標Paの算出(S103)と同様に、画像処理によって行う。吸着コレット21の移動は、コレット回転ステージ22、コレットXZステージ23およびコレット昇降ステージ24によって行われる。接合材8aは、AuSnはんだ、SnAgCuはんだ、導電性の樹脂等の接合材である。
以上の工程S102~S106は、すべてのLD素子2a~2dが取り付けられるまで繰り返される(S107)。あるいは、工程S102~S106は、予め定められた回数(例えば4回)だけ繰り返されるように設定されてもよい。
例えば、上記のようにLD素子2aを取り付けた後、LD素子2bを取り付ける場合、導波路基板3の入射口5bを撮像できるようにカメラ30を移動させる工程S102が再び実行される。具体的には、ダイボンド装置100は、カメラ30を-Y方向に距離Dだけ移動させ、基板XZステージ10を+X方向に所定の距離Eだけ駆動する。ここで、所定の距離Eは、隣接する導波路の入射口間の設計上の距離である。例えば、所定の距離Eは、設計上の、入射口5aと入射口5bとの間の距離である。図12Aに示すように、LD素子2bを取り付ける場合の工程S102が完了した時点では、カメラ30の撮像範囲はF3であり、導波路基板3の入射口5bを撮像できる。
また、工程S105は、工程S104の前に行われてもよい。
図12Bは、図12Aのカメラ30の撮像範囲F3の拡大図である。ダイボンド装置100は、入射口5bをカメラ30によって撮像し、入射口5bの中心座標Pb(xb、yb)を算出する(LD素子2bについてのS103)。
次に、カメラ30を+Y方向に所定の距離Dだけ移動させる(LD素子2bについてのS104)。そして、LD基板1の上に接合材8b(図7参照)を供給し、LD素子2bを把持した吸着コレット21(図4参照)を移動させ、カメラ画像中のLD素子2bの発光点9bの位置が座標Qb(xb、-yb)に一致するように、接合材8bによってLD素子2bをLD基板1の上に接着する(LD素子2bについてのS106)。
LD素子2cおよび2dも、同様に工程S102~S106によってLD基板1上に取り付けられる。このようにして、図7に示すように、導波路基板3の入射口5a~5dの中心位置のばらつきに対応して、LD基板1上にLD素子2a~2dが取り付けられる。
図6に示したように、以上のダイボンド工程S101が完了した後、LD素子2a~2dがダイボンドによって取り付けられたLD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111が実行され、図2に示したような光集積モジュール60が完成する。
[効果等]
以上のように、ダイボンド装置100は、カメラ30によって導波路基板3の入射口5a~5dを撮像して画像データを取得し、画像データを解析して入射口5a~5dのカメラ座標を特定する。そして、ダイボンド装置100は、特定された入射口5a~5dのカメラ座標を、LD基板1のLD素子2a~2dの取付位置にフィードバックする。
ダイボンド装置100により、導波路基板3の入射口5a~5dが、製造ばらつきによって設計位置から水平方向または垂直方向にずれていたり、寸法ばらつきを有したりしても、ばらつきに対応してLD素子2a~2dのアライメントを行うことができる。したがって、LD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111が完了した後、導波路基板3の入射口5a~5dとLD素子2a~2dの発光点9a~9dとは、精度良く光結合することができる。
変形例.
以上では、導波路基板3の入射口5a~5dの中心の設計上の位置と実際の位置との差を、LD素子2a~2dの取付位置に反映させるダイボンド方法について説明した。しかしながら、本実施の形態のダイボンド方法はこれに限定されない。例えば、本実施の形態の変形例として、カメラ30に撮像されたカメラ画像中における入射口の中心位置の差分をLD素子2a~2dの取付位置に反映させるダイボンド方法が考えられる。以下、具体的に説明する。
LD素子2aの取付工程は、上記のS102~S106と同様であるため説明を省略する。LD素子2aが取り付けられた後、ダイボンド装置100は、カメラ30を-Y方向に距離Dだけ移動させ、基板XZステージ10を+X方向に所定の距離Eだけ駆動する。この時点で、図12Aに示すように、カメラ30の撮像範囲はF3であり、導波路基板3の入射口5bを撮像できる。ダイボンド装置100は、入射口5bをカメラ30によって撮像し、入射口5bの中心座標Pb(xb、yb)を算出する(図12B参照)。
次に、ダイボンド装置100の制御装置40(図5参照)は、カメラ座標系における入射口5aの中心座標Pa(xa、ya)と、入射口5bの中心座標Pb(xb、yb)との差を算出し、記憶部43に格納する(S151)。図13に示す入射口5aの中心座標Paのx座標と、入射口5bの中心座標Pbのx座標との差Δxab、および入射口5aの中心座標Paのy座標と、入射口5bの中心座標Pbのy座標との差Δyabは、次の式3および式4で表される。
Δxab=xb-xa ・・・(式3)
Δyab=yb-ya ・・・(式4)
次に、工程S104と同様に、カメラ座標のx軸が第2基準面Uに一致するように、カメラ30を+Y方向に所定の距離Dだけ移動させる(S152)。このとき、カメラ30をX方向またはZ方向に移動させてはならない。
図14Aは、この時点におけるダイボンド装置100の状態を示す部分拡大図である。工程S152でカメラ30を+Y方向に所定の距離Dだけ移動させたことにより、カメラ30の撮像範囲は、図12AのF3から図14Aに示すF4に移動している。図14Bは、図14Aのカメラ30の撮像範囲F4の拡大図である。
次に、LD素子2aの発光点9aが設置された座標Qa(Qx(a)、Qy(a))を用いて、LD素子2bの発光点9bの設置目標位置のカメラ座標系における座標Qb(Qx(b)、Qy(b))を、以下の式によって算出する(S153)。
Qx(b)=Qx(a)+Δxab ・・・(式5)
Qy(b)=Qy(a)-Δyab ・・・(式6)
式6においてΔyabに負号が付いているのは、後続のLD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111(図5参照)において、導波路基板3をX軸周りに180°回転させるためである。
このようにして、図14Bに示すように、LD素子2aの発光点9aが設置された座標Qa(Qx(a)、Qy(a))と、Δxabと、Δyabとから、LD素子2bの発光点9bの設置目標位置Qb(Qx(b)、Qy(b))が求まる。
次に、S106(図8参照)と同様に、LD基板1の上に接合材8bを供給する。そして、LD素子2bを把持した吸着コレット21(図4参照)を移動させ、カメラ画像中のLD素子2bの発光点9bの位置が座標Qb(Qx(b)、Qy(b))に一致するように、接合材8bによってLD素子2bをLD基板1の上に接着する(S154)。
同様にして、LD素子2cを取り付ける場合は、導波路基板3の入射口5bと5cとのカメラ座標の差分を算出して記憶し、この差分とLD素子2bの発光点9bの座標Qb(Qx(b)、Qy(b))とからLD素子2cの発光点9cの設置目標位置Qc(Qx(c)、Qy(c))を求める。LD素子2dを取り付ける場合も同様である。
本実施の形態の変形例により、導波路基板3の入射口5a~5dが、製造ばらつきによって設計位置から水平方向または垂直方向にずれていたり、寸法ばらつきを有したりしても、ばらつきに対応してLD素子2a~2dのアライメントを行うことができる。したがって、LD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111が完了した後、導波路基板3の入射口5a~5dとLD素子2a~2dの発光点9a~9dとは、精度良く光結合することができる。
実施の形態2.
図15は、全体が200で表される、実施の形態2に係るダイボンド装置の構成を示す模式的な斜視図である。ダイボンド装置200は、実施の形態1に係るダイボンド装置100の構成に加えて、参照光を出射する光源201と、光源201から出射された参照光を伝送する光ファイバ202と、参照光を撮像する光カメラ203とを更に備える。光ファイバ202の一端は、光源201に光結合している。光ファイバ202の他端は、導波路基板3の出射口6(図2参照)に光結合している。
光源201から出射される参照光の波長は、導波路基板3の導波路4a~4dを伝搬することができる光の波長であり、導波路基板3の設計に依存する。例えば、導波路基板3を光通信に用いる場合、光源201から出射される参照光の波長は、1260nm~1675nmである。導波路基板3の導波路4a~4dが伝搬することができる光の波長がそれぞれ異なる場合、光源201から、単一の波長の光ではなく、導波路4a~4dが伝搬することができる光の波長のすべてを含んだ光を出射する。もしくは、図示しないが、単一波長のみを出射できる光源を必要な波長の数だけ用意し、それぞれの光源からの出射光を合波する。
光ファイバ202がシングルモードファイバであるかマルチモードファイバであるかは、導波路基板3の設計に依存する。例えば、導波路基板3の導波路4a~4dの導波モードがシングルモードである場合はシングルモードファイバを、マルチモードファイバである場合はマルチモードファイバを使用する。
光源201から出射された参照光は、光ファイバ202を介して導波路基板3の出射口6に入射し、導波路4a~4dを伝搬して入射口5a~5dから出射される。
光カメラ203は、例えばCCDまたはCMOSイメージセンサなどの画像センサを備え、可視光、紫外光、赤外光等を受けて撮像画像データを形成できる撮像装置である。光カメラ203は、導波路基板3の入射口5a~5dから出射された参照光を撮像する。例えば、上記の例のように光源201から出射される参照光の波長が1260nm~1675nmの場合、光カメラ203として、1260nm~1675nmの波長の赤外光に対して感度を有するカメラを採用する。光カメラ203には参照光の波長に対応し、参照光を集光できる着脱可能なレンズ204が取り付けられる。
光カメラ203は、例えば、カメラ30の上に搭載され、カメラ昇降ステージ32またはカメラXZステージ33を動作させることによって、カメラ30と共に移動する。あるいは、光カメラ203は、カメラ30が搭載されているカメラ昇降ステージ32およびカメラXZステージ33とは異なる図示しないカメラ昇降ステージおよびカメラXZステージの上に搭載され、カメラ30から独立して移動可能であってもよい。
実施の形態2に係るダイボンド装置200によるダイボンド方法は、実施の形態1のダイボンド方法と以下の点で異なる。
図16は、実施の形態2のダイボンド工程の詳細を示すフローチャートである。まず、ダイボンド装置100の制御装置40(図5参照)は、導波路基板3の導波路の入射口5aを撮像できる所定の位置に光カメラ203を移動させる(S202)。光カメラ203は、光カメラ203によって撮像される画像中の座標(以下、「光カメラ座標」という。)のx軸が第1基準面T(図7参照)に一致するように所定の位置に配置される。
次に、光源201から参照光を出射し、導波路基板3の出射口6(図2参照)に入射する(S203)。参照光は導波路基板3内の導波路4a~4dを通り、入射口5a~5dから出射される。
入射口5aから出射された参照光を光カメラ203によって撮像し、制御装置40の画像処理部41は、得られた参照光のビーム形状の重心位置を示す座標(第1座標)Ja(xa、ya)を画像処理により算出する(S204)。
次に、制御装置40のステージ駆動部42は、カメラ座標のx軸が第2基準面Uに一致し、かつ、カメラ座標のy軸が工程S203における光カメラ座標のy軸の真上に配置されるように、カメラ30を移動させる(S205)。
実施の形態2では、導波路基板3の入射口5a~5dを撮像するのは光カメラ203であり、LD素子2a~2dを撮像するのはカメラ30であり、異なるカメラが用いられる。そのため、光カメラ203による撮像画像中の光カメラ座標と、カメラ30による撮像画像中のカメラ座標とは、精度良く一致するようにキャリブレーションが実行される。
次に、工程S204で算出された座標Ja(xa、ya)に基づいて、LD素子2aの発光点9aの設置目標座標Ka(Kx(a)、Ky(a))を算出する(S206)。具体的には、座標Jaのx座標xaとy座標yaとを用いて、Kx(a)およびKy(a)は、次の式7および式8のように決定される。
Kx(a)=xa ・・・(式7)
Ky(a)=-ya ・・・(式8)
次に、LD基板1の上に接合材8a(図7参照)を供給し、制御装置40のステージ駆動部42は、LD素子2aを把持した吸着コレット21(図4参照)を移動させ、カメラ画像中のLD素子2aの発光点9aの位置が座標Ka(Kx(a)、Ky(a))に一致するように、接合材8aによってLD素子2aをLD基板1の上に接着する(S207)。
以上の工程S202~S207は、すべてのLD素子2a~2dが取り付けられるまで繰り返される(S208)。あるいは、工程S202~S207は、予め定められた回数(例えば4回)だけ繰り返されるように設定されてもよい。このようにして、図7に示すように、導波路基板3の入射口5a~5dの位置のばらつきに対応して、LD基板1上にLD素子2a~2dが取り付けられる。
以上のように、実施の形態2に係るダイボンド装置200は、実施の形態1に係るダイボンド装置100と比較して、参照光を出射して導波路基板3の出射口6(図2参照)に入射する光源201と、光カメラ203とを更に備える。光カメラ203は、導波路基板3の導波路4a~4d内を伝搬して入射口5a~5dから出射された参照光を撮像する。制御装置40の画像処理部41は、参照光のビーム形状の重心位置を示す座標を画像処理により算出する。
導波路基板3の導波路4a~4dを進行するレーザ光は、導波路4a~4dの各入射口5a~5dのそれぞれの中心を通る場合に最も光結合効率が高くなるとは限らない。最も光結合効率が高くなるレーザ光の入射位置は、入射口の中心からずれる場合がある。導波路基板3の出射口6から参照光を入射し、入射口5a~5dから出射された参照光のビーム形状の重心位置を検出することにより、このずれを検出することができる。これにより、このずれに対応させてLD基板1上にLD素子2a~2dをアライメントして取り付けることができる。したがって、LD基板1と導波路基板3とを接合する工程S111が完了した後、導波路基板3の入射口5a~5dとLD素子2a~2dの発光点9a~9dとは、精度良く光結合することができる。
1 LD基板、2a~2d LD素子、3 導波路基板、、4a~4d 導波路、5a~5d 入射口、6 出射口、9a~9d 発光点、10 基板平面位置調整ステージ(基板XZステージ)、11 基板回転ステージ、12 導波路基板設置台、13 基板設置台、14 着座板、15 支持壁、16 支持壁、17 第1突出部、18 第1突き当て面、19 第2突出部、20 第2突き当て面、21 吸着コレット、22 コレット回転ステージ、23 コレットXZステージ、24 コレット昇降ステージ、30 カメラ、31 拡大レンズ、32 カメラ昇降ステージ、33 カメラXZステージ、40 制御装置、41 画像処理部、42 ステージ駆動部、43 記憶部、44 操作部、50、60、70 光集積モジュール、100、200 ダイボンド装置、201 光源、202 光ファイバ、203 光カメラ、204 レンズ。

Claims (9)

  1. 光源が取り付けられた光源基板と、受光素子を備えた受光素子基板と、が組み立てられた場合に、前記光源と前記受光素子とが光結合するように、前記光源の位置を調整して前記光源基板上に接合する接合装置であって、
    前記受光素子の入射口の撮像画像を含む第1画像データと、前記光源の発光点の撮像画像を含む第2画像データと、を取得するカメラと、
    前記光源基板上に取り付けられる前記光源の位置を調整する制御装置とを備え、
    前記受光素子は、光を前記入射口から出射口まで伝搬する導波路であり、
    前記入射口は、前記受光素子が前記受光素子基板と接する面に対して垂直な面に設けられ、
    前記第2画像データは、前記光源が前記光源基板に接する面に対して垂直な面に関するデータであり、
    前記制御装置は、
    前記第1画像データを解析して前記受光素子の入射口の第1座標を特定し、
    前記第1座標に基づいて、前記光源基板上に取り付けられる前記光源の発光点の設置目標座標を決定し、
    前記第2画像データを解析して前記光源の発光点の第2座標を特定し、
    前記第2座標が前記設置目標座標に一致するように前記光源の位置を調整して前記光源基板上に接合する、
    接合装置。
  2. 前記制御装置に電気的に接続され、前記制御装置からの制御信号に基づいて前記カメラを移動させるカメラ移動手段を更に備え、
    前記制御装置は、前記受光素子の入射口を撮像して第1画像データを取得した後に、前記カメラ移動手段を駆動して、前記カメラを前記光源の発光点を撮像できる所定の位置まで移動させて、前記光源の発光点を撮像して第2画像データを取得する、
    請求項1に記載の接合装置。
  3. 前記光源基板と前記受光素子基板とを搭載する治具と、
    前記治具を移動させる治具移動手段と、
    前記光源を把持して移動させて所望の位置に配置する光源移動手段とを更に備え、
    前記制御装置は、前記治具移動手段および前記光源移動手段を駆動して、前記光源の位置を調整して前記光源基板に取り付ける、
    請求項1または2に記載の接合装置。
  4. 前記光源は、レーザ光を出射するレーザ光源である、請求項1~3のいずれかに記載の接合装置。
  5. 前記受光素子は、光を入射口から出射口まで伝搬する導波路である、請求項1~4のいずれかに記載の接合装置。
  6. 参照光を出射して前記導波路の出射口に入射する参照光源を更に備え、
    前記カメラは、前記第1画像データを取得する第1カメラと、前記第2画像データを取得する第2カメラとからなり、
    前記第1カメラは、前記導波路内を伝搬して前記導波路の入射口から出射された前記参照光を撮像し、
    前記制御装置は、前記第1画像データ中の前記参照光の画像データを解析することで、前記受光素子の入射口の第1座標を特定する、
    請求項5に記載の接合装置。
  7. 前記第1座標は、前記受光素子の入射口に垂直な方向から見た、前記受光素子の入射口の中心の位置を示す座標である、請求項1~5のいずれかに記載の接合装置。
  8. 前記第1座標は、前記参照光の強度が最大である位置を示す座標である、請求項6に記載の接合装置。
  9. 光源が取り付けられた光源基板と、受光素子を備えた受光素子基板と、が組み立てられた場合に、前記光源と前記受光素子とが光結合するように、前記光源の位置を調整して前記光源基板上に接合する接合方法であって、
    治具上に載置された前記受光素子の入射口をカメラで撮像して第1画像データを得るステップと、
    前記第1画像データを解析して前記受光素子の入射口の第1座標を特定するステップと、
    治具上の別の位置に載置された前記光源の発光点をカメラで撮像して第2画像データを得るステップと、
    前記第2画像データを解析して前記光源の発光点の第2座標を特定するステップと、
    前記第1座標に基づいて、前記光源基板上に取り付けられる前記光源の発光点の設置目標座標を決定するステップと、
    前記第2座標が前記設置目標座標に一致するように前記光源の位置を調整して前記光源基板上に接合するステップと
    を含み、
    前記受光素子は、光を前記入射口から出射口まで伝搬する導波路であり、
    前記入射口は、前記受光素子が前記受光素子基板と接する面に対して垂直な面に設けられ、
    前記第2画像データは、前記光源が前記光源基板に接する面に対して垂直な面に関するデータである、
    接合方法。
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