JP7064843B2 - 組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池に関するものである。
車両の走行にモータを用いる電気自動車およびハイブリッドカーなどの車両を走行させるための電力を出力するために多数のセルを直列に接続した電源装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011-175743号公報
特許文献1に開示された電源装置では、複数のセルを連結した電池積層体の両端面それぞれに回路基板および電装部材を配置した電池ブロック(組電池)が設けられている。積層方向に厚みがあるため、各組電池が大型化していた。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、小型化が可能な組電池を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の第1の観点に係る組電池は、
積層された複数の電池セルを有する集合体と、
前記集合体を収容するセルケースと、
前記集合体側に凹む凹部を有し、前記集合体を、該集合体の積層方向に沿って、前記セルケースの内方に向かって押圧する拘束板と、
前記拘束板の前記集合体を押圧する側の逆側に設けられ、前記集合体の補機を有する補機モジュールと、
前記積層方向の長さが前記凹部の陥凹深さ以下である頭部を有する形状であり、前記頭部を前記凹部以外の領域で前記集合体側から掛合させた状態で、前記補機モジュールを前記拘束板に固定する固定部と、を備え、
前記拘束板の前記凹部以外の前記凹部を囲む外縁部において、前記補機モジュールは前記拘束板に固定されている。
本発明によれば、小型化の容易な組電池を提供可能である。
本発明の一実施形態に係る組電池の外観を示す斜視図である。 図1に示す組電池の内部の部品ごとの分解斜視図である。 図2の集合体を構成する電池セル単体の外観を示す斜視図である。 図2の集合体を幅方向から見た側面図である。 図2のセルケースの外観を示す斜視図である。 図2の第1のケースを長さ方向における第2のケースと係合する側から見た斜視図である。 図2の第1のケースの下底面部、上底面部、および1組の側面部に収容された集合体および絶縁シートを、長さ方向における第2のケースと係合する側から見た背面図である。 図2の第1のケースを長さ方向における第2のケースと係合する側とは逆側から見た斜視図である。 図2の第1のケースに電池セルを挿入した状態における、図6のIX―IX線に沿った断面における組電池の断面図である。 図2の第1のケースを長さ方向における第2のケースと係合する側から見た背面図である。 図2の第1のケースに集合体を収容している状態における、図9のXI-XI線に沿った断面における組電池の一部断面図である。 図6の一点鎖線囲み部の拡大図である。 図2の第2のケースを長さ方向における第1のケースと係合する側から見た斜視図である。 図2の第2のケースを長さ方向における第1のケースと係合する側とは逆側から見た斜視図である。 図2の第2のケースを長さ方向における第1のケースと係合する側から見た背面図である。 図2の拘束板の斜視図である。 図16の拘束板を長さ方向から見た部分拡大図である。 図2の補機モジュールの斜視図である。 図1の組電池を組立てる第1の工程を示す模式図である。 図1の組電池を組立てる第2の工程を示す模式図である。 図1の組電池を組立てる第3の工程を示す模式図である。 治具挿入孔に治具が挿入されているときの、図21におけるXXI-XXI線に沿った断面における組立て途中の組電池の部分断面図である。 治具挿入孔に治具が挿入されているときの、レーザ溶接の方法を示す模式図である。 図1の組電池を組立てる第4の工程を示す模式図である。 図1の組電池を収容した筐体の斜視図である。 図25のXXVI-XXVI線に沿った断面における組電池を収容した筐体の部分拡大断面図である。 図1の組電池の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明を適用した組電池の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、組電池10は、全体的に略直方体の形状であり、互いに直行する長さ方向、幅方向、高さ方向に垂直な矩形の外面を有する。組電池10は、集合体を収容するセルケース11とともに集合体を挟持する拘束板12に補機モジュール13を固定することにより形成される。図2に示すように、組電池10は、集合体14、セルケース11、絶縁シート15、拘束板12、および補機モジュール13、固定具16を備える。
集合体14は、複数の電池セル17によって構成される。本実施形態では、集合体14は、例えば、6個の電池セル17を含む。図3に示すように、各電池セル17は、本体部18、鍔部19、正極の電極タブ20p、および負極の電極タブ20nによって構成される。以後の説明において、正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nを特に区別しない場合に、正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nは、電極タブ20として記載される。
本体部18は、扁平な直方体状である。本体部18は、正極、負極、セパレータ、電解質などを、扁平面の両面から扁平面よりも大きなラミネート膜で挟み込むことにより形成される。なお、ラミネート膜は、金属層の両側に樹脂層を積層させた積層膜である。
鍔部19は、本体部18を挟持させる際に、本体部18の側面から外方に延びるラミネート膜同士を接着させ、扁平面の厚さ方向から見て所定の大きさになるように切断することにより形成される。鍔部19は、本体部18の扁平面に平行な方向に矩形の鍔状に拡がる。なお、鍔部19において、電極タブ20が形成されている幅方向の位置近傍においては、鍔部19の一部が長さ方向に突出し、サブ突出部21を形成する。
正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nは、本体部18の扁平面の中心から、当該扁平面の長さ方向側の端に形成されている。電極タブ20は、鍔部19の長さ方向側の端から突出する。正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nは、それぞれ長さ方向の両端に形成されていても、長さ方向の一端に形成されていてもよい。
本実施形態においては、正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nはそれぞれ長さ方向の両端に形成されている。また、本実施形態において、電極タブ20は、本体部18の扁平面の幅方向において中央に形成されている。正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nは、それぞれ本体部18内の正極および負極に接続されている。
電極タブ20は、延設部22および接続部23によって構成されている。延設部22は、本体部18の扁平面に平行な平板状である。接続部23は、延設部22の長さ方向の端部を厚さ方向に折曲げることにより形成されている。正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nそれぞれの接続部23は、それぞれ、異なる厚さ方向に屈曲している
図4に示すように、集合体14は、複数の電池セル17を、互いの扁平面を対向させて積層させることにより形成される。したがって、集合体14において、各電池セル17の厚さ方向は、集合体14における積層方向に平行である。また、集合体14において、各電池セル17の長さ方向および幅方向が互いに平行である。
なお、集合体14において、互いに隣接する電池セル17同士を、接着剤又は両面テープなどの粘着剤によって接着固定してもよい。例えば、各電池セル17の一方の扁平面に接着剤を塗布するなどの任意の方法により、互いに隣接する電池セル17同士を接着固定してもよい。同様に、電池セル17および後述する絶縁シート15を、粘着剤によって接着固定してもよい。同様に、後述する、絶縁シート15および拘束板12を、粘着剤によって接着固定してもよい。
また、互いに隣接する電池セル17の一方の電池セル17の正極の電極タブ20pおよび負極の電極タブ20nは、積層方向から見て、それぞれ他方の電池セル17の負極の電極タブ20nおよび正極の電極タブ20pに対向している。
また、互いに隣接する電池セル17の、積層方向において互いに対向する電極タブ20p、20nの接続部23、23は、それぞれ異なる積層方向に屈曲する。例えば、図4において最下段の電池セル17の左側の電極タブ20nの接続部23は紙面上方に屈曲する。また、当該電池セル17に対向する下から2段目の電池セル17の左側の電極タブ20pの接続部23は紙面下方に屈曲する。なお、図4では集合体14の積層方向が紙面の上下方向と平行であって、紙面上方への屈曲と紙面下方への屈曲は、積層方向に異なる方向への屈曲である。
このような構成により、互いに隣接する電池セル17の長さ方向の一方の端において一方の電池セル17および他方の電池セル17の電極タブ20p、20nの接続部23、23は、長さ方向から見て重なっている。後述するように、組電池10において、長さ方向から見て重なる電極タブ20、20は電気的に接続されている。
図5に示すように、セルケース11は、全体的に直方体状である。セルケース11は、任意の剛性の高い材料により構成されればよく、例えば、表面にPET樹脂などの電気絶縁性素材が付与された金属材、または樹脂材によって構成される。セルケース11は、下底面部24、上底面部25、1組の側面部26、および1組の当接部27を有する。
下底面部24および上底面部25は略矩形であり、高さ方向から見て、互いに重なる。上底面部25の中央には、高さ方向から見て、集合体14がセルケース11に収容されている状態で、当該集合体14の本体部18全面を露出させる開口apが形成されている。
下底面部24および上底面部25の互いに対向する4辺の間に1組の側面部26および1組の当接部27が設けられている。1組の側面部26は、幅方向において互いに対向する。1組の側面部26の内面間の距離は、電池セル17の幅方向の長さに略等しい。また、1組の当接部27は、長さ方向において互いに対向している。1組の当接部27の内面間の距離は、電池セル17の長さ方向の長さに略等しい。
1組の側面部26は、幅方向および長さ方向の両端近傍に、高さ方向に貫通する筒部28を有する。筒部28には、高さ方向に貫通する貫通孔thが形成されている。
組電池10において、セルケース11の下底面部24の内面(底面)は、積層方向の端の電池セル17の本体部18の扁平面に当接する。セルケース11は、下底面部24、上底面部25、1組の側面部26、および1組の当接部27によって画定される内部空間に、集合体14を収容する。
本実施形態において、図2に示すように、セルケース11は、長さ方向において分割された第1のケース11aおよび第2のケース11bによって構成される。セルケース11は、組電池10の製造時に、第1のケース11aおよび第2のケース11bを長さ方向に沿って係合させることにより、形成される。
第1のケース11aは、第1の下底面部24a、第1の上底面部25a、1組の第1の側面部26a、および第1の当接部27aによって構成される。第1の下底面部24aは下底面部24を長さ方向において分割することにより形成されている。第1の上底面部25aは、上底面部25を長さ方向において分割することにより形成されている。1組の第1の側面部26aは、1組の側面部26を長さ方向において分割することにより形成されている。第1の当接部27aは、長さ方向における第1のケース11a側の当接部27である。
また、第2のケース11bは、第2の下底面部24b、第2の上底面部25b、1組の第2の側面部26b、および第2の当接部27bによって構成される。第2の下底面部24bは、下底面部24を長さ方向において分割することにより形成されている。第2の上底面部25bは、上底面部25を長さ方向において分割することにより形成されている。1組の第2の側面部26bは、1組の側面部26を長さ方向において分割することにより形成されている。第2の当接部27bは、長さ方向における第2のケース11b側の当接部27である。
図6に示すように、第1のケース11aは、第1の側面部26aの内側において第1の側面部26aの長さ方向の両端に延びるように延設されている膜絶縁部29aを有する。図7に示すように、膜絶縁部29aは、集合体14がセルケース11に収容されている状態において、互いに隣接する電池セル17それぞれ2つの鍔部19の間に位置する。
本実施形態においては、膜絶縁部29aは、例えば、第1の下底面部24aの内面から、高さ方向における、電池セル17の本体部18の厚さ方向の長さの間隔inだけ離れた位置、および当該位置から本体部18の厚さ方向の長さの間隔inとなる位置毎に設けられている。本実施形態においては、合計で5つの膜絶縁部29aが設けられている。
膜絶縁部29aは、集合体14がセルケース11に収容されている状態において、互いに隣接する電池セル17それぞれ2つの鍔部19の接触を防止し、互いに絶縁する。また、膜絶縁部29aは、組電池10の政治増における電池セル17の第1のケース11aへの挿入時に、電池セル17を正確な収容位置に誘導するガイドとしての機能も発揮する。
図8に示すように、第1の当接部27aは、サブ外側部30a、サブ内側部31a、および1組のサブ側面部32aを有する。サブ外側部30aおよびサブ内側部31aは長さ方向に垂直な平板状である。サブ側面部32aは幅方向に垂直な平板状である。1組のサブ側面部32aはそれぞれ、サブ外側部30aの幅方向において互いに離れて設けられている。サブ側面部32aは、サブ外側部30aおよびサブ内側部31aを連結する。図9に示すように、第1の当接部27aにおいて、サブ外側部30aおよびサブ内側部31aの少なくとも一方が、組電池10内で、電池セル17に当接している。
サブ外側部30aは、高さ方向から見てサブ内側部31aよりも長さ方向の外側に設けられている。サブ外側部30aは、組電池10内で、幅方向において電池セル17の電極タブ20と対向する位置に設けられている。したがって、本実施形態においては、サブ外側部30aは、幅方向において、セルケース11の中央を跨る位置に、形成されている。
図8に示すように、サブ外側部30aには、後述する収容部が形成される高さ方向の位置に、サブ外側部30aを長さ方向に貫通する複数の窓wdが形成されている。窓wdは、略矩形であり、幅方向に沿って延設されている。複数の窓wdは、複数の窓wdの幅方向の両端が同じ位置となるように、形成されている。窓wdの高さ方向の長さは、電池セル17の厚さ方向の長さ未満である。図10に示すように、窓wdの高さ方向の長さは、幅方向の一部において、他の部分より長くてよい。
図9に示すように、サブ内側部31aは、組電池10内で、鍔部19の長さ方向の端面と幅方向において対向する位置に設けられている。サブ内側部30aの内面isには、組電池10内で、サブ突出部21に幅方向において対向する位置に長さ方向の外側に凹んだ段部stが形成されている。
サブ内側部31aの内面isおよび段部stの長さ方向における間隔sp1は、電池セル17および第1のケース11aが互いの長さ方向において当接するように挿入されている状態で、電極タブ20の接続部23と、後述する治具挿入孔ihを画定する長さ方向内側の端面との間隔sp2を治具の長さ方向の長さ以上とさせる任意の間隔でよい。本実施形態においては、サブ内側部31aの内面isおよび段部stの長さ方向における間隔sp1は、電池セル17のサブ突出部21の長さ方向における長さに等しい。
また、サブ外側部30aの内面およびサブ内側部31aの内面isまでの長さ方向における間隔sp3は、第1のケース11aおよび電池セル17が互いの長さ方向において当接するように挿入されている状態で、前述の間隔sp2を治具の長さ方向の長さ以上とさせる任意の長さでよい。本実施形態においては、サブ外側部30aの内面およびサブ内側部31aの内面isまでの長さ方向における間隔sp3は、サブ突出部21を除く電池セル17の鍔部19の長さ方向の端から電極タブ20の長さ方向の端までの長さに等しい。
図8に示すように、互いに対向する1組のサブ側面部32aにはそれぞれ、後述する収容部が形成される高さ方向の位置に、治具挿入孔ihが形成されている。
図10に示すように、サブ外側部30a、1組のサブ側面部32a、第1の下底面部24a、および第1の上底面部25aによって画定される空間内に、タブ絶縁部33aが設けられている。タブ絶縁部33aは、1組のサブ側面部32aの両内面間に延設されている。図11に示すように、タブ絶縁部33aは、組電池10において、接続部23が互いに接続している1組の電池セル17c1の電極タブ20と、当該1組の電池セル17c1に隣接し且つ接続部23が互いに接続している別の1組の電池セル17c2の電極タブ20との間に位置している。
本実施形態においては、タブ絶縁部33aは、例えば、第1の下底面部24aの内面から、電池セル17の厚さ方向の長さだけセルケース11の高さ方向の長さの間隔で離れた位置、および当該位置から電池セル17の厚さ方向の長さを2倍にした間隔となる位置毎に設けられている。本実施形態においては、図10に示すように、合計で3つのタブ絶縁部33aが設けられている。
図11に示すようにタブ絶縁部33aは、組電池10において、接続部23が互いに接続している1組の電池セル17c1の電極タブ20と、当該1組の電池セル17c1に隣接し且つ接続部23が互いに接続している別の1組の電池セル17c2の電極タブ20との接触を防止し、互いに絶縁する。
図12に示すように、タブ絶縁部33aの高さ方向の両面に、複数のガイド部34aが設けられている。複数のガイド部34aは、幅方向において等間隔に離れている。本実施形態においては、各タブ絶縁部33aの高さ方向の面毎に、4つのガイド部34aが設けられている。なお、互いに隣合うタブ絶縁部33aのそれぞれの対向する面において、ガイド部34aは幅方向の同じ位置、または異なる位置に設けられている。本実施形態においては、互いに隣合うタブ絶縁部33aのそれぞれの対向する面においてガイド部34aは、幅方向の同じ位置に設けられている。
ガイド部34aは、タブ絶縁部33aの長さ方向の両端の間に延設されている。ガイド部34aの高さ方向の長さは、互いに隣合うタブ絶縁部33aの互いに対向する面に設けられるガイド部34a同士の間隔が電池セル17の厚さ方向の長さおよび電極タブ20の厚さ方向の長さの合計値以上となるように、形成されている。
ガイド部34aには、サブ外側部30aから長さ方向の内側に向かうに応じて、ガイド部34aの高さ方向の長さが縮小するテーパ部35が形成されている。テーパ部35のテーパ形状は、直線状であっても、曲線上であってもよい。
図10に示すように、サブ外側部30a、1組のサブ側面部32a、タブ絶縁部33a、および第1の下底面部24aによって画定される空間によって、第1の収容部hs1が形成される。また、サブ外側部30a、1組のサブ側面部32a、互いに隣合うタブ絶縁部33aによって画定される空間によって、第2の収容部hs2が形成される。また、サブ外側部30a、1組のサブ側面部32a、タブ絶縁部33a、および第1の上底面部25aによって画定される空間によって、第3の収容部hs3が形成される。以後の説明において、第1の収容部hs1から第3の収容部hs3を特に区別しない場合に、第1の収容部hs1から第3の収容部hs3は、収容部hsとして記載される。各収容部hsは、組電池10において、電池セル17の電極タブ20を収容する。
図13に示すように、第2のケース11bは、第2の側面部26bの内側において第2の側面部26bの長さ方向の両端に延びるように延設されている膜絶縁部29bを有する。第2のケース11bにおける膜絶縁部29bの構造、取付け位置、サイズ、および機能などは、第1のケース11aにおける膜絶縁部29aと同じである。
図14に示すように、第2のケース11bの第2の当接部27bは、サブ外側部30b、サブ内側部31b、および1組のサブ側面部32bを有する。第2のケース11bにおいては、後述するように、タブ絶縁部の高さ方向における形成位置が第1のケース11aと異なる。したがって、第2のケース11bにおいては、収容部の高さ方向における形成位置が第1のケース11aと異なる。
なお、第2のケース11bのサブ外側部30bの、窓wdの形成位置以外の構成は第1のケース11aのサブ外側部30aと同じである。第2のケース11bのサブ内側部31bの構成は第1のケース11aのサブ内側部31aと同じである。第2のケース11bのサブ側面部32bの、治具挿入孔ihの形成位置以外の構成は、第1のケース11aのサブ側面部32aと同じである。なお、第2のケース11bにおいて、窓wdおよび治具挿入孔ihは、第1のケース11aと同様に、収容部hsの高さ位置に形成されている。
本実施形態においては、図15に示すように、第2のケース11bにおいてタブ絶縁部33bは、例えば、第2の下底面部24bの内面から、電池セル17の厚さ方向の長さを2倍にした長さ間隔となる位置毎に設けられている。本実施形態においては、合計で2つのタブ絶縁部33bが設けられている。
第2のケース11bにおいて、第1のケース11aと同じく、タブ絶縁部33bの高さ方向の両面に、複数のガイド部34bが設けられている。第2のケース11bにおいては、第2の下底面部24bのタブ絶縁部33bに対向する領域、および第2の上底面部25bのタブ絶縁部33bに対向する領域それぞれに、複数のガイド部34bが設けられている。なお、第2のケース11bの複数のガイド部34bの構成および機能などは、第1のケース11aと同様である。
第2のケース11bでは、第1のケース11aと同様に、サブ外側部30b、1組のサブ側面部32b、タブ絶縁部33b、および第2の下底面部24bによって画定される空間によって、第4の収容部hs4が形成されている。また、サブ外側部30b、1組のサブ側面部32b、互いに隣合うタブ絶縁部33bによって確定される空間によって、第5の収容部hs5が形成されている。また、サブ外側部30b、1組のサブ側面部32b、タブ絶縁部33b、および第2の上底面部25bによって画定される空間によって、第6の収容部hs6が形成されている。以後の説明において、第1の収容部hs1から第3の収容部hs3に合わせて、第4の収容部hs4から第6の収容部hs6を特に区別しない場合に、第1の収容部hs1から第6の収容部hs6は、収容部hsとして記載される。各収容部hsは、組電池10において、電池セル17の電極タブ20を収容する。
図2において、絶縁シート15は、ポリプロピレン(PP:PolyPropylene)、ポリエチレン(PE:PolyEthylene)樹脂などの電気絶縁性素材により略平板状に形成される。絶縁シート15は、集合体14におけるセルケース11と当接する電池セル17とは反対側の電池セル17の本体部18の扁平面に当接するように配置される。絶縁シート15は、組電池10の上面に当接される拘束板12と、組電池10内部の電池セル17との電気的な絶縁を確保する。
拘束板12は金属製、または表面にPET樹脂などの電気絶縁性素材が付与された金属製である。図16に示すように、拘束板12は、略平板状に形成される。図2に示すように、拘束板12は、組電池10において、集合体14を、集合体14の積層方向に沿ってセルケース11の内方に向かって、押圧する。言換えると、拘束板12は、組電池10において、セルケース11の下底面部24に当接する集合体14の扁平面とは反対の扁平面側から、集合体14を下底面部24に押圧する。
図16に示すように、本実施形態において、拘束板12は、拘束板12の一部を陥凹させた凹部36を有する。図2に示すように、凹部36は、組電池10において集合体14側に凹むように、セルケース11に固定される。拘束板12は、板面から突出している側の凹部36の面において、絶縁シート15を介して集合体14に当接して、集合体14を押圧する。
拘束板12の厚み方向における凹部36の陥凹量は、製造後の初期状態および経時変化状態における電池セル17の厚さ方向における圧力により定められている。一般的に、電池セル17の電池特性と、電池セル17の厚さ方向に対する圧力との間には相関関係がある。すなわち、所定の圧力を加えることで、電池セル17内部の電極間隔が安定するため、内部抵抗が低下し、電池セル17の電池特性が向上する。一方で、圧力が過大に加わると、電池セル17内部の化学反応自体が阻害され、電池特性が低下する。したがって、初期状態においては内部抵抗を低下させ得、かつ経時変化状態において化学反応の阻害が過大とならないように、集合体14を押圧し得る陥凹量に定められる。
拘束板12には、単一または複数の凹部36が設けられる。また、凹部36は、組電池10において、高さ方向から見て、開口apから露出する本体部18の扁平面に重なる位置に設けられる。凹部36の、拘束板12の板面上における位置はいずこであってもよいが、開口apから露出する電池セル17の本体部18の扁平面の中央であることが好ましい。また、凹部36の、拘束板12の板面内の大きさは任意であってよい。本実施形態においては、拘束板12には、組電池10において、セルケース11の開口apに重なる位置で、当該開口apに重なる形状かつ大きさの凹部36が設けられている。
凹部36の、拘束板12の板面から突出する面は、拘束板12の板面と平行でも傾斜していてもよい。本実施形態においては、凹部36の面は拘束板12の板面と平行である。なお、凹部36の面が拘束板12の板面に対して傾斜している構成においては、凹部36の面が厚さ方向から見た凹部36の中心に向かうに応じて、拘束板12からの陥凹量が増加するように、直線線状または曲線状で傾斜してもよい。
図16に示すように、拘束板12には、凹部36を囲む外縁部37の4隅それぞれに孔hが形成されている。孔hは、組電池10において、高さ方向から見て、セルケース11の筒部28の貫通孔thに対向する位置に形成されている。
拘束板12には、外縁部37の4隅において、幅方向および長さ方向において孔hよりも内側に固定部38が設けられている。固定部38は、ボルトなどのネジまたはリベットなどのように、頭部および軸部を有する形状である。なお、図17に示すように、幅方向または長さ方向から見た、固定部38の頭部の長さLfdは、凹部36の陥凹深さD以下である。
固定部38は、例えば、本実施形態において、拘束板12に穿設した孔に装着させたボルトである。固定部38の軸部が、集合体14側から拘束板12に穿設した孔に挿入されている。したがって、固定部38の頭部は、拘束板12の凹部36以外の領域で集合体14側から掛合させた状態で、後述するよう似、補機モジュール13を拘束板12に固定し得る。
図18に示すように、補機モジュール13は、補機台座39および複数の補機40によって構成される。図2に示すように、補機モジュール13は、組電池10において、拘束板12の集合体14を押圧する面の逆側に設けられている。
補機台座39は、略矩形の平板状の板面の一方に、矩形の4辺に沿った枠を画設することにより形成される。補機台座39は、板面の4隅それぞれに、固定部41を有する。図2に示すように、補機台座39の固定部41は、組電池10において、高さ方向から見て、拘束板12の固定部38に対向する。本実施形態において、補機台座39の固定部41は、拘束板12のボルトの軸部が挿通される孔である。
補機台座39の固定部41を拘束板12の固定部38に定着させることにより、補機モジュール13は拘束板12に固定される。したがって、補機モジュール13は、拘束板12の凹部36以外の領域において、拘束板12に固定されている。
図18において、補機40は、例えば、集合体14の電力の入出力制御に用いられる、リレー、回路基板、ヒューズなどである。補機40は、補機台座39の枠の内部において板面に取付けられている。また、補機40の少なくとも一部は、組電池10において、高さ方向から見て、集合体14と重なる位置に配置されている。
図2において、固定具16は、拘束板12の固定部38と、補機台座475の固定部41とを連結させる。本実施形態において、固定具16はナットである。
次に、組電池10の組立工程を説明する。図19に示すように、第1の工程において、各電池セル17が、第1のケース11aの第1の下底面部24a側から順番に、第1のケース11aの長さ方向に沿って、第1のケース11aに挿入される。各電池セル17は、長さ方向において第1のケース11aの第1の当接部27aに当接するまで、挿入される。すべての電池セル17を第1のケース11aに挿入後、絶縁シート15が、最も第1の上底面部25a側に挿入された電池セル17と第1の上底面部25aとの間に挿入される。
なお、電池セル17の長さ方向および幅方向がそれぞれ、第1のケース11aの長さ方向および幅方向に平行となるように、電池セル17は第1のケース11aに挿入される。また、第1のケース11aの高さ方向における第1の下底面部24a側から奇数段の電池セル17は、電極タブ20の接続部23が第1の下底面部24a側に屈曲するように、挿入される。また、第1のケース11aの高さ方向における第1の下底面部24a側から偶数段の電池セル17は、電極タブ20の接続部23が第1の上底面部25a側に屈曲するように、挿入される。
図20に示すように、第2の工程において、第1のケース11aに挿入した電池セル17および絶縁シート15が、第1のケース11aに挿入された側とは長さ方向において反対側から、第2のケース11bに挿入される。各電池セル17は、長さ方向において第2のケース11bの第2の当接部27bに当接するまで、挿入される。第2のケース11bへの挿入において、第1の下底面部24aおよび第2の下底面部24bが高さ方向において一致するように、第2のケース11bは位置合わせされる。
また、第2の工程では、第2のケース11bの挿入後に、総プラスバスバ42が最も第1の下底面部24a側の窓wdおよび最も第1の上底面部25a側の窓wdの一方に仮固定され、総マイナスバスバ43が他方に仮固定される。
図21に示すように、第3の工程では、第1のケース11aの治具挿入孔ihに治具50が挿入される。図22に示すように、治具挿入孔ihに治具50が挿入されているとき、第1の収容部hs1には、第1の下底面部24aから1段目の電池セル17の接続部23と、総プラスバスバ42の端部とが、互いに長さ方向から見て重なった状態で、サブ外側部30aおよび治具50の間に挟まれる。また、治具挿入孔ihに治具50が挿入されているとき、第3の収容部hs3には、第1の上底面部25aから1段目の電池セル17の接続部23と、総マイナスバスバ43の端部とが、互いに長さ方向から見て重なった状態で、サブ外側部30aおよび治具50の間に挟まれる。また、治具挿入孔ihに治具50が挿入されているとき、第2の収容部hs2には、互いに隣接する2つの電池セル17それぞれの接続部23が、互いに長さ方向から見て重なった状態で、サブ外側部30aおよび治具50の間に挟まれる。
治具挿入孔ihに治具50を挿入した状態で、レーザ溶接などの適宜な方法により、互いに重なる接続部23、接続部23および総プラスバスバ42、ならびに接続部23および総マイナスバスバ43がそれぞれ溶接される。例えば、レーザ溶接を適用する場合、図23に示すように、溶接用のレーザは、窓wdを通じて溶接箇所に照射される。溶接後、治具50が治具挿入孔ihから抜出される。
第2のケース11bにおいても、第1のケース11aと同様に、治具挿入孔ihに治具50を挿入して、レーザ溶接などの適宜な方法により、互いに重なる接続部23がそれぞれ溶接される。第1のケース11aおよび第2のケース11bにおいて、上述のように、互いに重なる接続部23それぞれを溶接することにより、集合体14を構成する複数の電池セル17が直列に繋げられる。
図24に示すように、第4の工程では、補機モジュール13および拘束板12をお互いの固定部41、38を介して連結することにより、補機モジュール13が拘束板12に搭載される。
補機モジュール13を搭載した拘束板12の凹部36が、セルケース11の開口apを通して、絶縁シート15に当接される。さらに、拘束板12の孔hおよびセルケース11の貫通孔thにボルトを挿通し、ナットなどの雌ネジと締結することにより、拘束板12がセルケース11に固定される。以上により、組電池10の組立てが完了する。
次に、組電池10の筐体への取付けについて、説明する。図25に示すように、組電池10は、筐体44の内部に固定される。
筐体44は、剛性の高い材料によって構成される。筐体44に用いる剛性の高い材料としては、アルミニウムなどの金属材、および表面にPET樹脂などの電気絶縁性素材が付与された金属材または剛性の高い樹脂材が挙げられる。筐体44は、1面を開いた箱型形状であり、内部に組電池10を収容する。
筐体44の内部には、固定部45が形成されている。固定部45は、組電池10を筐体44内に固定している状態において、高さ方向から見てセルケース11の筒部28に対向する位置に設けられている。
図26に示すように、固定部45は、筐体44の底面bsとセルケース11の下底面部24の外表面との当接を可能にさせる、高さ方向の長さを有する。本実施形態においては、固定部45は、筐体44の底面bsとセルケース11の下底面部24の外表面とを当接させた状態で、セルケース11の筒部28に当接する高さ方向の長さを有する。さらに、固定部45における筒部28との当接面の高さ方向の位置は、組電池10の高さ方向における重心近傍である。なお、固定部45における筒部28との当接面の高さ方向の位置は、組電池10の高さ方向における重心に一致することがより好ましい。
固定部45には、高さ方向から見て、筒部28の貫通孔thに重なる位置に雌ネジが形成されている。筒部28の貫通孔thに挿入されるボルト46を固定部45の雌ネジに螺入することにより、組電池10が筐体44に固定される。なお、前述のように、筒部28の貫通孔thは、拘束板12のセルケース11への固定のために、共用される。
以上のような本実施形態に係る組電池10では、補機モジュール13が、セルケース11内に集合体14を押圧するための拘束板12の、集合体14を押圧する側の逆側に設けられている。このような構成により、組電池10における1箇所にまとめて補機40を搭載させ得るので、組電池10は全体を小型化し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、拘束板12の集合体14側に凹む凹部36が形成されている。このような構成により、組電池10は、経時劣化により電池セル17内部で発生したガス加圧により扁平面に垂直な方向に膨張するように電池セル17が変形するとき、当該変形は凹部36の変形のみで吸収され得、補機台座39の変形を低減し得る。したがって、電池セル17が変形するときであっても、補機台座39の変形が抑えられ、補機40に与える影響を低減し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、拘束板12の凹部36以外の領域(本実施形態における外縁部37)において、補機モジュール13が拘束板12に固定されている。このような構成により、例えば、拘束板12に、補機モジュール13を固定するための機構、例えば本実施形態における固定部38を設ける際に、幅方向または長さ方向から見た、凹部36の陥凹深さD分の空間を利用可能である(図17参照)。したがって、組電池10では、固定部38を設けるために拘束板12の厚み方向から見た大きさを、セルケース11より大きくなるように広げる必要がなく、大型化が防がれ得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、補機40の少なくとも一部が積層方向から見て集合体14と重なる位置に配置されている。このような構成により、組電池10の構成要素の中で、比較的重い集合体14および補機40の重心が近付けさせ得る。したがって、組電池10は、組電池10全体の重心に、集合体14および補機40の重心を近付けさせ得る。集合体14および補機40の重心を組電池10全体の重心に近づけることにより、ロボットなどによる組電池10の搬送時に組電池10の支持安定性が向上する。
また、本実施形態に係る組電池10では、拘束板12の固定部38が、凹部36の陥凹深さ以下の長さの頭部を有する形状であって、当該頭部を集合体14側から拘束板12に掛合している。このような構成により、組電池10は、拘束板12のデッドスペースとなり得る凹部36以外の領域を、固定部38を機能させるためのスペースとして有効に活用し得る。したがって、組電池10の大型化が防がれ得る。
また、本実施形態に係る組電池10では拘束板12が金属製なので、集合体14から発生し得るノイズの、補機40への混入が低減され得る。また、組電池10では、拘束板12が金属製なので、拘束板12の剛性が比較的大きく、後述するように、電池セル17の膨張を効果的に低減し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、単一の収容部hsに互いに溶着させる電極タブ20の接続部23が収容され、当該収容部hsに窓wdが形成されている。このような構成により、組電池10は、互いに隣接する電池セル17の電極タブ20同士の溶着時における位置決め精度を向上させ得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、セルケース11に膜絶縁部29a、29bおよびガイド部34a、34bが設けられている。このような構成により、組電池10では、第1のケース11aおよび第2のケース11bへの電池セル17の挿入性が向上され得る。さらに、組電池10では、ガイド部34a、34bにテーパ部35が設けられるので、挿入性がさらに向上され得る。すなわち、組電池10では、挿入時に電極タブ20が第1の当接部27aまたは第2の当接部27bへの接触による変形が防がれ、電極タブ20を確実に収容部hsに収容させ得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、第1のケース11aおよび第2のケース11bそれぞれのサブ側面部32a、32bそれぞれに膜絶縁部29a、29bが設けられている。このような構成により、組電池10は、隣接する電池セル17間の電気的な絶縁を、初期状態のみならず、経時劣化により電池セル17が膨張して鍔部19の組電池10における高さ方向の位置が変化する状態においても、維持し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、セルケース11は表面に電気絶縁性素材が付与された金属材又は樹脂材によって構成されている。このような構成により、組電池10は、組電池10の外部に配置される電気部品などの部品と、組電池10内部の電池セル17との電気的な絶縁を確保し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、集合体14を積層方向に垂直な方向から拘束板12を押圧することにより、組電池10内に固定している。このような構成により、組電池10は、組電池10の使用時、充放電時、または経時劣化後に内部ガスが発生したときにおいて、電池セル17の積層方向への膨張を低減し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、集合体14の積層方向の一方にのみ絶縁シート15および拘束板12が設けられている。このような構成により、組電池10は、部品点数の減少に基づく構成の簡潔化により生産性を向上させ得、かつ製造コストを低減し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、単一の拘束板12を用いて集合体14を組電池10内で固定している。組電池10は、剛性の大きな筐体44に下底面部24側を当接させた状態で筐体44内に固定されるので、筐体44に取付けた状態では電池セル17の下底面部24側の膨張も低減され得る。したがって、下底面部24側における拘束板の設置が不要であり、組電池10の高さ方向の長さを低減し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、セルケース11の上底面部25に開口apが形成されている。開口apを設けずに、拘束板12を直接セルケースの上底面部25に当接させる構成においては、拘束板12がセルケースを直接加圧することにより、セルケースが変形し、劣化が促進される。したがって、本実施形態の上述の構成により、組電池10は、拘束板12によるセルケース11の加圧が防がれることにより、経時劣化に伴うセルケース11の破損の可能性を低減し得る。
また、本実施形態にかかる組電池10では、凹部36が、高さ方向から見て電池セル17の扁平面の中央に重なるように、拘束板12に設けられている。このような構成により、電池セル17の内部ガスが本体部18の正極および負極の近傍から離れた電池セル17の外周へ逃がされ得る。したがって、組電池10では、電池セル7内の正極および負極間に存在することにより電池特性を劣化させる内部ガスを減少させ、その結果、電池セル7の劣化を低減し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、拘束板12の凹部36の陥凹量は製造後の初期状態および経時変化状態における電池セル17の厚さ方向における圧力により定められている。このような構成により、組電池10は、初期状態から経時変化状態に至るまで、電池セル17が適切に加圧され、良好な電池特性を維持し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、集合体14および拘束板12の間に絶縁シート15が設けられる。このような構成により、組電池10は、電池セル17および補機40の間の電気的な絶縁を確保し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、筐体44内で、固定部45における筒部28との当接面の高さ方向の位置は、組電池10の高さ方向における重心近傍である。このような構成により、組電池10は、筐体44内でバランスよく固定されるので、車両に搭載される組電池10への、走行時の振動又は衝撃などによって発生する応力を緩和し得る。
また、本実施形態に係る組電池10では、電池セル17同士、電池セル17および絶縁シート15、ならびに絶縁シート15および拘束板12を接着固定している。このような構成により、組電池10では、振動または衝撃に対する耐性が向上する。したがって、組電池10では、例えば、車両に搭載された状態において、走行時の振動または衝撃などによる部品同士の相対的な変位を防止し得る。このように、組電池10は、内部の各部品同士を互いに強固に固定することにより、振動または衝撃に伴う内部の部品の破損を防止し得る。
本発明は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的なものであり、これに限定されるものではない。発明の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるものとする。
例えば、本実施形態において、第1のケース11aおよび第2のケース11bは、拘束板12の固定により互いに連結する構成であるが、このような構成に限定されない。例えば、図27に示すように、第1のケース11aおよび第2のケース11bの一方に長さ方向における他方に向かって突出する係合爪47を、他方の対応する位置に係合孔48を形成し、当該係合爪47および係合孔48を掛合させてもよい。あるいは、第1のケース11aおよび第2のケース11bの係合は、爪と孔との掛合に限定されない。第1のケース11aおよび第2のケース11bは、それぞれの第1の側面部26aおよび第2の側面部26bから長さ方向に沿って突設された任意の凸部がクリップなどの弾性部材によって挟持されることで、掛合していてもよい。また、第1のケース11aおよび第2のケース11bは、ねじ止めなどによる任意の締結構造によって連結されてもよい。
このように、組電池10は、第1のケース11aおよび第2のケース11bを確実に連結可能であれば、任意の係合構造を有してもよい。このような構成により、組電池10は、良好な組立性を実現でき、結果として、製品の信頼性向上に寄与する。
また、本実施形態においては、第1のケース11aおよび第2のケース11bそれぞれが第1の当接部27aおよび第2の当接部27bを有しているが、いずれか一方が当接部27を有していてもよい。また、本実施形態において、当接部27において、サブ内側部31a、31bの内面isおよびサブ突出部21以外の鍔部19の長さ方向の端面の組、段部stおよびサブ突出部21の長さ方向の端面の組、およびサブ外側部30a、30bの内面および接続部23の組が互いに当接する構成であるが、少なくとも1組において当接していればよい。
また、本実施形態において、第1のケース11aおよび第2のケース11bには、テーパ部35が設けられるが、電池セル17の第1のケース11aおよび第2のケース11bへの挿入性を確保できれば、テーパ部35が設けられなくてもよい。
また、本実施形態において、第1のケース11aおよび第2のケース11bにはそれぞれ、ガイド部34a、34bが設けられるが、設けなくてもよい。例えば、高さ方向において互いに対向するタブ絶縁部33a、33bの間隔を、上記実施形態におけるガイド部34a、34bの間隔と同様に定めることにより、タブ絶縁部33a、33bがガイド部34a、34bとして兼用され得る。
また、本実施形態において、拘束板12には凹部36が設けられるが、凹部36の代わりに、拘束板12の平板面から突出する、リブおよび楔などの突部が形成されていてもよい。
また、本実施形態において、筐体44の固定部45に雌ネジが形成され、拘束板12の孔hおよび筒部28の貫通孔thに挿入されるボルト46を固定部45の雌ネジに螺入することにより、拘束板12がセルケース11に固定され、かつ組電池10が筐体44に固定されている。しかし、拘束板12のセルケース11への固定、および組電池10の筐体44への固定はこのような構成に限定されない。例えば、筒部28には貫通孔thの代わりに雌ネジを形成し、かつ固定部45に孔を形成し、別々のボルトを用いて拘束板12のセルケース11への固定および組電池10の筐体44への固定を行ってもよい。
また、本実施形態において、剛性の高い材料によって形成した筐体44を、拘束板12とともに集合体14を押圧しているが、このような構成に限定されない。例えば、セルケース11の下底面部24に十分な剛性を備えさせ、拘束板12とともに集合体14を押圧する構成であってもよい。
また、本実施形態において、セルケース11の上底面部25にのみ開口apが形成され、開口apから露出する集合体14を押圧する拘束板12をセルケース11の上底面部25側に固定する構成であるが、セルケース11の下底面部24側も上底面部25と同様の構成であってよい。例えば、下底面部24の中央に、集合体14がセルケース11に収容されている状態で、当該集合体14の本体部18全面を露出させる開口を形成し、下底面部24側にも拘束板を固定することにより集合体14を押圧する構成であってよい。
10 組電池
11 セルケース
11a 第1のケース
11b 第2のケース
12 拘束板
13 補機モジュール
14 集合体
15 絶縁シート
16 固定具
17 電池セル
18 本体部
19 鍔部
20 電極タブ
20n 負極の電極タブ
20p 正極の電極タブ
21 サブ突出部
22 延設部
23 接続部
24 下底面部
24a 第1の下底面部
24b 第2の下底面部
25 上底面部
25a 第1の上底面部
25b 第2の上底面部
26 側面部
26a 第1の側面部
26b 第2の側面部
27 当接部
27a 第1の当接部
27b 第2の当接部
28 筒部
29a 第1のケースの膜絶縁部
29b 第2のケースの膜絶縁部
30a 第1のケースのサブ外側部
30b 第2のケースのサブ外側部
31a 第1のケースのサブ内側部
31b 第2のケースのサブ内側部
32a 第1のケースのサブ側面部
32b 第2のケースのサブ側面部
33a 第1のケースのタブ絶縁部
33b 第2のケースのタブ絶縁部
34a 第1のケースのガイド部
34b 第2のケースのガイド部
35 テーパ部
36 凹部
37 外縁部
38 拘束板の固定部
39 補機台座
40 補機
41 補機台座の固定部
42 総プラスバスバ
43 総マイナスバスバ
44 筐体
45 筐体の固定部
46 ボルト
47 係合爪
48 係合孔
50 治具
ap 開口
bs 底面
h 孔
hs 収容部
hs1 第1の収容部
ih 治具挿入孔
is サブ内側部の内面
st 段部
th 貫通孔
wd 窓

Claims (3)

  1. 積層された複数の電池セルを有する集合体と、
    前記集合体を収容するセルケースと、
    前記集合体側に凹む凹部を有し、前記集合体を、該集合体の積層方向に沿って、前記セルケースの内方に向かって押圧する拘束板と、
    前記拘束板の前記集合体を押圧する側の逆側に設けられ、前記集合体の補機を有する補機モジュールと、
    前記積層方向の長さが前記凹部の陥凹深さ以下である頭部を有する形状であり、前記頭部を前記凹部以外の領域で前記集合体側から掛合させた状態で、前記補機モジュールを前記拘束板に固定する固定部と、を備え、
    前記拘束板の前記凹部以外の前記凹部を囲む外縁部において、前記補機モジュールは前記拘束板に固定されている
    組電池。
  2. 請求項1に記載の組電池において、
    前記補機の少なくとも一部は、前記積層方向から見て、前記集合体と重なる位置に配置されている
    組電池。
  3. 請求項1又は2に記載の組電池において、
    前記拘束板は金属製である
    組電池。
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