JP7064503B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタに関する。
JP2009-179010Aには、印字部に供給されるインクリボンをロール状に保持するリボン供給軸と、使用済のインクリボンを巻き取るリボン巻取軸と、を備え、インクリボンを熱してインクリボンのインクを印字媒体に転写して印字する熱転写方式のプリンタが開示されている。
上記のプリンタでは、リボン供給軸とリボン巻取軸との相対的な位置関係が、インクリボンの搬送路やプリンタの大きさを優先的に考慮して決定されている。このため、両者の位置関係は、必ずしもインクリボンの交換を容易に行うことができるようになっているとは言えない。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、インクリボンの交換が容易なプリンタを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、印字媒体に印字を行う印字部と、前記印字部に供給されるインクリボンを保持するリボン供給軸と、使用済の前記インクリボンを巻き取るリボン巻取軸と、揺動自在に設けられ、前記印字部を構成するサーマルヘッドを有する印字ユニットと、前記印字ユニットに揺動自在に設けられ、前記インクリボンと前記印字媒体との間を仕切る仕切部材と、を備え、前記リボン供給軸は、前記仕切部材に設けられる、プリンタが提供される。
これによれば、インクリボンの交換を行う際に、仕切部材を揺動させることで、作業を容易に行うことができる位置にリボン供給軸を移動させることができる。よって、インクリボンの交換が容易となる。
図1は、第1態様に係るプリンタの斜視図である。 図2は、第1態様に係るプリンタの概略構成図である。 図3は、仕切部材及びリボン供給軸の斜視図である。 図4は、カバーを開放した状態を示す図である。 図5は、リボン供給軸をリボン交換位置にした状態を示す図である。 図6は、印字ユニットについて説明するための図である。 図7は、仕切部材を開放位置から閉止位置にする様子について説明するための図である。 図8は、印字ユニットの変形例について説明するための図である。 図9は、第2態様に係るプリンタの概略構成図である。 図10は、カバーを開放した状態を示す図である。 図11は、リボン供給軸をリボン交換位置にした状態を示す図である。 図12は、第3態様に係るプリンタのリボン供給軸をリボン交換位置にした状態を示す図である。 図13は、第4態様に係るプリンタの斜視図である。 図14は、第4態様に係るプリンタの概略構成図である。 図15は、仕切部材及びリボン供給軸の斜視図である。 図16は、カバーを開放した状態を示す図である。 図17は、リボン供給軸をリボン交換位置にした状態を示す図である。 図18は、印字ユニットについて説明するための図である。 図19は、仕切部材を開放位置から閉止位置にする様子について説明するための図である。 図20は、印字ユニットの変形例について説明するための図である。 図21は、第5態様に係るプリンタの斜視図である。 図22は、第5態様に係るプリンタの概略構成図である。 図23は、カバーが開いた状態を示す図である。 図24は、リボン供給軸をリボン交換位置にした状態を示す図である。 図25は、リボン巻取軸ロック機構について説明するための図である。 図26は、ロック状態のリボン巻取軸ロック機構を示す図である。 図27は、第6態様に係るプリンタを示す図である。 図28は、リボン供給軸をリボン交換位置にした状態を示す図である。 図29は、リボン供給軸ロック機構の変形例を示す図である。 図30は、第7態様に係るプリンタの斜視図である。 図31は、第7態様に係るプリンタの概略構成図である。 図32は、カバーを開放した状態を示す図である。 図33は、仕切部材を開放した状態を示す図である。 図34は、仕切部材及びロック機構を示す斜視図である。 図35Aは、ロック機構の動作を示す斜視図である。 図35Bは、ロック機構の動作を示す斜視図である。 図35Cは、ロック機構の動作を示す斜視図である。
<第1態様>
以下、添付図面を参照しながら第1態様に係るプリンタ100について説明する。
プリンタ100は、インクリボンRを熱してインクリボンRのインクを印字媒体Mに転写することで印字を行う熱転写方式のプリンタである。印字媒体Mは、例えば、帯状の台紙に複数のラベルが連続して仮着されたラベル連続体である。
プリンタ100は、図1、図2に示すように、筐体10と、筐体10の開口部を覆うカバー11と、を備える。
印字媒体Mは、図2に示すように、ロール状に巻き回された状態で媒体供給軸12に保持される。なお、印字媒体Mとして、台紙なしラベルやファンフォールド型媒体を使用することもできる。
カバー11は、筐体10に設けられた支持軸13により一端側の端部が揺動自在に支持される。カバー11は、支持軸13を支点として揺動させることで、筐体10の開口部を開放する開放状態(図4参照)と、閉止する閉止状態(図2参照)と、を切り替えることができる。
筐体10には、カバー11を閉止状態に維持するロック機構(図示せず)が設けられる。ロック機構は、図1に示すレバー14を操作することで解除される。
カバー11の他端側の端部と筐体10との間には、図2に示す印字部15で印字された印字媒体Mがプリンタ100から排出される排出口16が形成される。
本態様のカバー11には、排出口16に臨むカッタ17が取り付けられる。これにより、排出口16から排出された印字済の印字媒体Mを切断することができる。なお、カバー11には、様々なユニットを取り付けることができる。ユニットとしては、例えば、帯状の台紙からラベルを剥離する剥離ユニット、ライナーレスラベル(帯状の台紙がないラベル)を切断するカッタユニットがある。
また、カバー11には、プリンタ100を操作するための操作ユニット19が設けられる。操作ユニット19は、各種操作ボタン、ディスプレイ、近距離無線通信モジュール、LED等を有する。ディスプレイは、タッチパネルであってもよい。
プリンタ100の内部には、印字媒体Mに印字を行うための印字ユニット30、プリンタ100の動作を制御するコントローラ40等が収容される。
印字ユニット30は、一端側が支持軸13に揺動自在に支持される本体部31と、本体部31に取り付けられるサーマルヘッド32と、を備える。
サーマルヘッド32は、筐体10側に設けられたプラテンローラ20と共に、印字媒体Mに印字を行う印字部15を構成する。
また、印字ユニット30は、印字部15に供給されるインクリボンRをロール状に保持するリボン供給軸33と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸34と、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材35と、リボン供給軸33から印字部15へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸36と、印字部15からリボン巻取軸34へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸37と、を備える。リボン供給軸33は、仕切部材35に着脱可能に取り付けられている。また、リボン巻取軸34は、本体部31に着脱可能に取り付けられている。なお、本態様のインクリボンRは、インクが塗布された面が外側になる表巻きのリンクリボンである。
印字媒体Mは、媒体供給軸12から印字部15に供給され、サーマルヘッド32とプラテンローラ20との間にインクリボンRと共に挟持される。
印字媒体M及びインクリボンRがサーマルヘッド32とプラテンローラ20との間に挟持された状態でサーマルヘッド32の発熱素子への通電が行われると、発熱素子の熱によってインクリボンRのインクが印字媒体Mに転写され、印字媒体Mへの印字が行われる。
また、プラテン駆動モータ(図示せず)によってプラテンローラ20を正回転させると、印字媒体M及びインクリボンRが搬送方向下流側へと搬送されて印字媒体Mが排出口16からプリンタ100の外部に排出される。
また、リボン供給軸33及びリボン巻取軸34も、それぞれ駆動モータ(図示せず)によって回転駆動される。
仕切部材35は、図3に示すように、ベース部35aと、ベース部35aの一端側に設けられた軸部35bと、リボン供給軸33を軸部35bと平行且つ回動自在に支持する支持部35c、35dと、軸部35bの中央部に形成された係合部35eと、を有する。
仕切部材35は、軸部35bにより本体部31に揺動自在に支持される。
係合部35eは、図2に示すように、カバー11に設けられた被係合部11aと係合するように構成される。仕切部材35を係合部35eが被係合部11aと係合する位置(閉止位置)にすると、リボン供給軸33が本体部31内に収容される。これにより、リボン供給軸33が、印字部15にインクリボンRを供給するリボン供給位置になる。
このように、係合部35eと被係合部11aとが係合することで、リボン供給軸33がリボン供給位置になる閉止位置に仕切部材35が維持される。また、印字ユニット30とカバー11とが結合された状態となる。
プリンタ100による印字を行う際は、カバー11は閉止状態とされ、且つ、仕切部材35の係合部35eがカバー11の被係合部11aと係合した状態とされる。
よって、カバー11を閉止状態から開放状態にすると、印字ユニット30がカバー11と一体となって揺動し、図4に示すように、筐体10の開口部が開放される。
これにより、プリンタ100への印字媒体Mのセットや筐体10内の各部のメンテナンスを行うことができる。
さらに、図4に示す状態から係合部35eと被係合部11aとの係合を解除して仕切部材35を筐体10側に向けて揺動させると、仕切部材35が図5に示す開放位置になる。
仕切部材35が開放位置になるのに伴い、リボン供給軸33及びリボン供給軸33に保持されたロール状のインクリボンRがリボン巻取軸34に対して相対的に移動し、印字媒体Mの排出口16側に露出する。
これにより、リボン供給軸33がプリンタ100から着脱可能なリボン交換位置となり、インクリボンRの交換作業を行うことができる。
このように、本態様では、リボン供給軸33は、リボン巻取軸34に対して相対移動自在とされ、インクリボンRの交換を行う際に、作業を容易に行うことができる位置にリボン供給軸33を移動させることができる。
また、リボン供給軸33は、印字媒体Mの排出口16側、すなわち、ユーザの作業位置側に露出する。これによれば、作業性をより向上させることができる。
また、リボン供給軸33がリボン交換位置になった状態では、図5に示すように、リボン供給軸33からリボン巻取軸34までのインクリボンRの搬送路が全て露出する。よって、リボン供給軸33からリボン巻取軸34までインクリボンRを掛け渡す作業も容易になる。
係合部35eと被係合部11aとの係合は、仕切部材35を所定トルク以上のトルクで筐体10側に揺動させると、係合部35e及び被係合部11aが弾性変形して解除される。
なお、係合部35eと被係合部11aとの係合が解除されることで、印字ユニット30自体も、筐体10側に向けて所定の位置まで揺動する。所定の位置は、筐体10における支持軸13の近傍に設けられた揺動規制部(図示せず)と本体部31とが当接する位置である。
揺動規制部による印字ユニット30の位置決めは、印字ユニット30を所定トルク以上のトルクで筐体10側に揺動させると、揺動規制部が弾性変形して本体部31が揺動規制部を乗り越えて解除される。
また、図2に示すように、仕切部材35のベース部35aは、筐体10に設けられた反射センサ21と対向する位置まで延伸している。これにより、反射センサ21と仕切部材35における反射センサ21と対向する部位との間に、印字媒体Mの搬送路が形成される。
反射センサ21は、印字媒体Mの印字が施される面とは反対側の面に所定の間隔で予め印刷されているアイマークを検出するセンサである。これにより、印字媒体Mの搬送方向における位置を検出することができる。
本態様では、仕切部材35が印字媒体Mをガイドすることで、反射センサ21から一定の距離内で印字媒体Mが安定して搬送される。これにより、反射センサ21の検出精度を向上させることができる。
なお、プリンタ100を印字可能な状態、つまり、図2に示す状態にすると、自動的に仕切部材35が印字媒体Mをガイドする状態となる。
このように、仕切部材35によって印字媒体Mがガイドされるので、反射センサ21から一定の距離内で印字媒体Mが搬送されるようにするためのガイド部材を別途設ける必要がなく、ガイド部材に印字媒体Mを挿通する作業も不要となる。
また、プリンタ100は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出する透過センサ22を備える。
透過センサ22は、所定の光を出射する発光部としての発光ユニット22aと、発光ユニット22aから出射された光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部としての受光ユニット22bと、を有するセンサである。
例えば、印字媒体Mが、帯状の台紙に複数のラベルが所定の間隔で連続して仮着されたラベル連続体である場合は、隣り合う2つのラベルの間には、台紙のみの部分が存在する。
ラベルが存在する部分と台紙のみの部分とでは、発光ユニット22aから出射された光の透過量が異なるので、受光ユニット22bが受光する光の強度が変化する。これにより、透過センサ22は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出することができる。
本態様では、図2、図3に示すように、発光ユニット22aは、ベース部35aにおける印字媒体Mの搬送路とは反対側、つまり、ベース部35aの上面側に設けられる。また、ベース部35aには、発光ユニット22aから出射された光を通す貫通孔35gが形成されている。一方、受光ユニット22bは、図2に示すように、搬送路を挟んで筐体10側に設けられる。
上述したように、印字媒体Mをプリンタ100にセットする作業は、印字ユニット30を非印字位置にして筐体10の開口部を開放した状態で行われる。
つまり、本態様では、発光ユニット22aと受光ユニット22bとの間が大きく開放された状態で印字媒体Mをプリンタ100にセットできるので、印字媒体Mをプリンタ100にセットする作業を容易に行うことができる。なお、発光ユニット22aと受光ユニット22bとの位置を入れ替えてもよい。
プリンタ100は、使用する印字媒体Mの態様に応じて、反射センサ21と透過センサ22とのいずれか作動させて搬送方向における印字媒体Mの位置を検出するようになっている。
例えば、アイマークが設けられていない印字媒体Mを使用する場合は、プリンタ100は、透過センサ22によって印字媒体Mの位置を検出する。
コントローラ40は、マイクロプロセッサ、ROMやRAM等の記憶装置、入出力インターフェース、これらを接続するバス等で構成される。コントローラ40には、入出力インターフェースを介して、外部コンピュータからの印字データ、反射センサ21からの信号、透過センサ22からの信号等が入力される。
コントローラ40は、記憶装置に格納されている印字制御プログラムをマイクロプロセッサによって実行し、サーマルヘッド32の発熱素子への通電、プラテン駆動モータへの通電等を制御する。
続いて、印字ユニット30について、主に図6、図7を参照して詳しく説明する。なお、図6、図7は、理解を容易にするためにインクリボンRを省略して記載している。
図3、図6に示すように、リボン供給軸33は、ギヤ33aを有する。
また、図6に示すように、印字ユニット30は、リボン供給軸33がリボン供給位置にある状態(二点鎖線)で、ギヤ33aと噛合うギヤ38を備える。リボン供給軸33は、ギヤ38を介して供給軸駆動モータ(図示せず)により駆動される。
また、図6に示すように、リボン巻取軸34は、ギヤ34aを有する。リボン巻取軸34は、ギヤ(図示せず)を介して巻取軸駆動モータ(図示せず)により駆動される。
リボン供給軸33及びリボン巻取軸34の回転は、プラテンローラ20の回転と同期するようにコントローラ40によって制御される。なお、リボン供給軸33及びリボン巻取軸34が1つの駆動モータにより駆動されるようにしてもよい。
上述したように、印字ユニット30は、軸部35bにより一端側が本体部31に揺動自在に支持される仕切部材35を備える。また、リボン供給軸33は、仕切部材35に取り付けられる。
これにより、図6に示すように、仕切部材35を閉止位置(二点鎖線)にすると、リボン供給軸33が、印字部15にインクリボンRを供給するリボン供給位置(二点鎖線)となり、開放位置(実線)にすると、リボン供給軸33が、プリンタ100に着脱可能なリボン交換位置(実線)となる。なお、仕切部材35には、リボン供給軸33を保持するためのロック機構(図示せず)が設けられる。リボン供給軸33は、リボン交換位置においてロック機構によるロックを解除することで、プリンタ100から取り外すことができる。
また、本体部31には、図6、図7に示すように、ラック31aが設けられる。
ラック31aは、図7に示すように、仕切部材35が開放位置から閉止位置になる途中でギヤ33aと噛合い、インクリボンRを巻き取る方向にリボン供給軸33を回転させる。
インクリボンRの交換を行った場合等においては、図5に示すように、インクリボンRに弛みが生じる場合がある。インクリボンRに弛みが生じた場合は、リボン供給軸33或いはリボン巻取軸34を回転させてインクリボンRの弛みを除去する作業が必要となる。
これに対して、本態様では、仕切部材35を開放位置から閉止位置にすると、リボン供給軸33がインクリボンRを巻き取る方向に自動的に回転してインクリボンRの弛みが除去される。よって、インクリボンRの弛みに起因する印字不良の発生を防止できる。
なお、ギヤ33aとラック31aとの噛合いは、リボン供給軸33がリボン供給位置になる直前で解除される。よって、印字の際にラック31aがリボン供給軸33の回転を阻害することがない。
また、ギヤ33aとラック31aとの噛合いが解除されてすぐにギヤ33aとギヤ38とが噛み合うので、ギヤ33aとラック31aとの噛合いが解除されてからギヤ33aとギヤ38とが噛み合うまでの間にリボン供給軸33がインクリボンRを印字部15に供給する方向に回転してしまうことを抑制できる。
以上述べたように、プリンタ100は、印字媒体Mに印字を行う印字部15と、印字部15に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸33と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸34と、を備え、リボン供給軸33は、リボン巻取軸34に対して相対移動自在に設けられる。
また、リボン供給軸33は、印字部15にインクリボンRを供給するリボン供給位置と、プリンタ100に着脱可能なリボン交換位置と、の間で移動自在である。
これによれば、インクリボンRの交換を行う際に、作業を容易に行うことができる位置にリボン供給軸33を移動させることができる。
また、プリンタ100は、揺動自在に設けられ、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材35を備え、リボン供給軸33は、仕切部材35に取り付けられる。
これによれば、揺動自在に設けられる仕切部材35を用いてリボン供給軸33を移動自在とする構造を実現できる。よって、リボン供給軸33を移動自在にするための機構を別途設ける必要がない。
また、仕切部材35は、リボン供給軸33をリボン供給位置にする閉止位置と、リボン供給軸33をリボン交換位置にする開放位置と、の間で揺動自在あって、仕切部材35が開放位置になると、リボン供給軸33が印字媒体Mの排出口16側に露出する。
これによれば、リボン供給軸33が印字媒体Mの排出口16側、すなわち、ユーザの作業位置側に露出するので、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
また、仕切部材35が開放位置から閉止位置に移動すると、リボン供給軸33がインクリボンRを巻き取る方向に回転する。
これによれば、インクリボンRの弛みに起因する印字不良の発生を防止できる。
また、プリンタ100は、揺動自在に設けられ、印字部15を構成するサーマルヘッド32を有する印字ユニット30を備え、リボン供給軸33、リボン巻取軸34、及び仕切部材35は、印字ユニット30に設けられる。
また、プリンタ100は、印字媒体Mに印字を行う印字部15と、印字部15に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸33と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸34と、揺動自在に設けられ、印字部15を構成するサーマルヘッド32を有する印字ユニット30と、印字ユニット30に揺動自在に設けられ、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材35と、を備え、リボン供給軸33は、仕切部材35に設けられる。
これによれば、インクリボンRの交換を行う際に、仕切部材35を揺動させることで、作業を容易に行うことができる位置にリボン供給軸33を移動させることができる。よって、インクリボンRの交換が容易となる。
また、仕切部材35は、リボン供給軸33を印字部15にインクリボンRを供給可能なリボン供給位置にする閉止位置と、リボン供給軸33をプリンタ100に着脱可能なリボン交換位置にする開放位置と、の間で揺動自在ある。
これによれば、仕切部材35を開放位置にすると、リボン供給軸33がリボン交換位置になるので、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
また、仕切部材35が開放位置になると、リボン供給軸33が印字媒体Mの排出口16側に露出する。
これによれば、仕切部材35を開放位置にすると、リボン供給軸33が印字媒体Mの排出口16側、すなわち、ユーザの作業位置側に露出するので、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
また、リボン供給軸33は、プリンタ100の前方側に着脱可能に構成され、リボン巻取軸34は、上方に着脱可能に構成される。
「プリンタ100の前方側」とは、図2、図4、図5に示すように、印字媒体Mの排出口16側、すなわち、ユーザの作業位置側であり、その反対側がプリンタ100の後方側である。
なお、上記態様では、印字ユニット30に仕切部材35を揺動自在に設けることで、仕切部材35に取り付けられたリボン供給軸33がリボン巻取軸34に対して相対移動するようになっている。しかしながら、図8に示す印字ユニット50のように、仕切部材55をスライドさせるスライド機構56を設けることで、リボン供給軸33が移動するようにしてもよい。
<第2態様>
以下、図9~図11を参照しながら第2態様に係るプリンタ200について説明する。なお、以下では第1態様との相違点を中心に説明し、第1態様と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本態様の印字ユニット30は、図9に示すように、印字部15に供給されるインクリボンRをロール状に保持するリボン供給軸33と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸34と、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材235と、リボン供給軸33から印字部15へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸36と、印字部15からリボン巻取軸34へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸37と、を備える。リボン供給軸33は、仕切部材235に着脱可能に取り付けられている。また、リボン巻取軸34は、本体部31に着脱可能に取り付けられている。なお、本態様のインクリボンRは、インクが塗布された面が外側になる表巻きのリンクリボンである。
仕切部材235は、ベース部235aと、ベース部235aの一端側に設けられた軸部235bと、リボン供給軸33を軸部235bと平行且つ回動自在に支持する支持部235c及び支持部235dと、支持部235cと支持部235dとの間に形成された係合部235eと、を有する。支持部235cは図示しないが、支持部35cに対応する構成である。
仕切部材235は、軸部235bにより本体部31に揺動自在に支持される。
係合部235eは、図9に示すように、カバー11に設けられた被係合部11aと係合するように構成される。仕切部材235を係合部235eが被係合部11aと係合する位置(閉止位置)にすると、リボン供給軸33が本体部31内に収容される。これにより、リボン供給軸33が、印字部15にインクリボンRを供給するリボン供給位置になる。
このように、係合部235eと被係合部11aとが係合することで、リボン供給軸33がリボン供給位置になる閉止位置に仕切部材235が維持される。また、印字ユニット30とカバー11とが結合された状態となる。
プリンタ200による印字を行う際は、カバー11は閉止状態とされ、且つ、仕切部材235の係合部235eがカバー11の被係合部11aと係合した状態とされる。
よって、カバー11を閉止状態から開放状態にすると、印字ユニット30がカバー11と一体となって揺動し、図10に示すように、筐体10の開口部が開放される。
これにより、プリンタ200への印字媒体Mのセットや筐体10内の各部のメンテナンスを行うことができる。
さらに、図10に示す状態から係合部235eと被係合部11aとの係合を解除して仕切部材235を筐体10側に向けて揺動させると、仕切部材235が図11に示す開放位置になる。
係合部235eと被係合部11aとの係合は、仕切部材235を所定トルク以上のトルクで筐体10側に揺動させると、係合部235e及び被係合部11aが弾性変形して解除される。
仕切部材235が開放位置になるのに伴い、仕切部材235に着脱可能に取り付けられたリボン供給軸33及びリボン供給軸33に保持されたロール状のインクリボンRがリボン巻取軸34に対して相対的に移動し、印字媒体Mの排出口16側に露出する。
また、係合部235eと被係合部11aとの係合が解除されることで、印字ユニット30自体も、筐体10側に向けて所定の位置まで揺動する。所定の位置は、筐体10における支持軸13の近傍に設けられた揺動規制部(図示せず)と本体部31とが当接する位置である。
これにより、リボン供給軸33がプリンタ200から着脱可能なリボン交換位置となり、インクリボンRの交換作業を行うことができる。
なお、揺動規制部による印字ユニット30の位置決めは、印字ユニット30を所定トルク以上のトルクで筐体10側に揺動させると、揺動規制部が弾性変形して本体部31が揺動規制部を乗り越えて解除される。
このように、本態様では、リボン供給軸33は、リボン巻取軸34に対して相対移動自在とされ、インクリボンRの交換を行う際に、作業を容易に行うことができる位置にリボン供給軸33を移動させることができる。
より詳しくは、本態様では、図11に示すように、仕切部材235が開放位置であるインクリボンRの交換時において、リボン供給軸33は、リボン巻取軸34よりも下方、且つ、リボン巻取軸34よりもプリンタ200の前方側に位置する。また、リボン供給軸33は、プリンタ200の前方側に着脱可能であり、リボン巻取軸34は、上方に着脱可能である。
「プリンタ200の前方側」とは、図9~図11に示すように、印字媒体Mの排出口16側、すなわち、ユーザの作業位置側であり、その反対側がプリンタ200の後方側である。
また、「リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりもプリンタ200の前方側に位置する」とは、リボン供給軸33の中心を通りプリンタ200の設置面(底面)に対して垂直な線L1が、リボン巻取軸34の中心を通りプリンタ200の設置面に対して垂直な線L2よりもプリンタ200の前方側にあることをいい、「リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりも下方に位置する」とは、リボン供給軸33の中心を通りプリンタ200の設置面に対して平行な線L3が、リボン巻取軸34の中心を通りプリンタ200の設置面に対して平行な線L4よりも下方にあることをいう(図11参照)。
これによれば、インクリボンRの交換時において、リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりも下方に位置するので、ユーザがリボン巻取軸34を着脱する際に、リボン供給軸33が作業の妨げになることがない。また、リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりもプリンタ200の前方側に位置するので、プリンタ200の前方側からインクリボンRの交換作業を行うユーザがリボン供給軸33を確認しやすくなり、ユーザは、リボン供給軸33を下から覗き込むような煩雑な動作を行うことなくリボン供給軸33を着脱できる。よって、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
ところで、インクリボンRの交換を行った場合等においては、図11に実線で示すように、インクリボンRに弛みが生じる場合がある。インクリボンRに弛みが生じた場合は、しわの発生を防止するために、リボン供給軸33或いはリボン巻取軸34を回転させてインクリボンRの弛みを除去する作業が必要となる。
ここで、本態様では、インクリボンRの交換時においてインクリボンRの弛みを除去した状態では、図11に二点鎖線で示すように、リボン供給軸33から印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部(印字ユニット30の先端)までに存在するインクリボンRは、サーマルヘッド32及び印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部の2か所と当接するか、又は印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部のみと当接するかのどちらかとなっている。
インクリボンRは、屈曲点が多いほどしわが発生しやすくなり、リボン供給軸33からサーマルヘッド32までの間でしわが発生すると印字不良が発生するおそれがある。これに対して、本態様では、インクリボンRの交換時において、インクリボンRは、リボン供給軸33から印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部まででは、サーマルヘッド32及び印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部の2か所と当接するか、又は印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部のみと当接するかのどちらかである。つまり、インクリボンRは、リボン供給軸33からサーマルヘッド32までの間ではどことも当接せず、屈曲点が存在しない。よって、しわの発生を抑制できる。
また、本態様では、図9に示すように、仕切部材235のベース部235aは、筐体10に設けられた反射センサ21と対向する位置まで延伸している。これにより、反射センサ21と仕切部材235における反射センサ21と対向する部位との間に、印字媒体Mの搬送路が形成される。
また、本態様では、透過センサ22の発光ユニット22aは、ベース部235aにおける印字媒体Mの搬送路とは反対側、つまり、ベース部235aの上面側に設けられる。また、ベース部235aには、発光ユニット22aから出射された光を通す貫通孔235gが形成されている。一方、透過センサ22の受光ユニット22bは、搬送路を挟んで筐体10側に設けられる。
本態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができる。
さらに、本態様では、リボン交換位置は、リボン巻取軸34よりも下方、且つ、リボン巻取軸34よりもプリンタ200の前方側に位置する。言い換えると、リボン供給軸33は、リボン交換位置において、リボン巻取軸34よりも下方、且つ、リボン巻取軸34よりもプリンタ200の前方側に位置する。
これによれば、インクリボンRの交換時において、リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりも下方に位置するので、リボン巻取軸34を着脱する際に、リボン供給軸33が作業の妨げになることがない。また、リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりもプリンタ200の前方側に位置するので、プリンタ200の前方側からインクリボンRの交換作業を行うユーザがリボン供給軸33を確認しやすくなり、ユーザは、リボン供給軸33を下から覗き込むような煩雑な動作を行うことなくリボン供給軸33を着脱できる。よって、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
また、プリンタ200は、リボン供給軸33がリボン交換位置にあり、且つ、インクリボンRの弛みが除去された状態では、リボン供給軸33から印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部までのインクリボンRは、サーマルヘッド32及び印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部の2か所と当接するか、又は印字ユニット30におけるプリンタ200の前方側の端部のみと当接する。
これによれば、インクリボンRの交換時において、インクリボンRは、リボン供給軸33からサーマルヘッド32までの間ではどことも当接せず、屈曲点が存在しない。よって、インクリボンRのしわの発生を抑制できる。
また、リボン供給軸33は、プリンタ200の前方側に着脱可能に構成され、リボン巻取軸34は、上方に着脱可能に構成される。
<第3態様>
以下、図12を参照しながら第3態様に係るプリンタ300について説明する。なお、以下では第2態様との相違点を中心に説明し、第2態様と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
本態様の印字ユニット30は、図12に示すように、印字部15に供給されるインクリボンRをロール状に保持するリボン供給軸33と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸34と、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材335と、リボン供給軸33から印字部15へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸36と、印字部15からリボン巻取軸34へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸37と、を備える。リボン供給軸33は、仕切部材335に着脱可能に取り付けられている。また、リボン巻取軸34は、本体部31に着脱可能に取り付けられている。なお、本態様のインクリボンRは、インクが塗布された面が外側になる表巻きのリンクリボンである。
仕切部材335は、リボン供給軸33を支持する位置が、第2態様の仕切部材235と異なる。仕切部材335のその他の構成は仕切部材235と同様であるので、対応する符号335a~335gを付して説明を省略する。
仕切部材335がリボン供給軸33を支持する位置は、図12に示すように、仕切部材335が開放位置であるインクリボンRの交換時において、リボン供給軸33がサーマルヘッド32の下面を含む平面P(二点鎖線)よりも下方に位置するように設定されている。「リボン供給軸33がサーマルヘッド32の下面を含む平面Pよりも下方に位置する」とは、リボン供給軸33の中心が平面Pよりも下方にあることをいう。
すなわち、本態様では、リボン交換位置は、サーマルヘッド32の下面を含む平面よりも下方に位置する。言い換えると、リボン供給軸33は、リボン交換位置において、サーマルヘッド32の下面を含む平面よりも下方に位置する。
なお、図12では、リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりもプリンタ300の前方側に位置しているが、リボン供給軸33がリボン巻取軸34よりもプリンタ300の後方側に位置するようにしてもよい。
本態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができ、さらに、プリンタ300の前方側からインクリボンRの交換作業を行うユーザがリボン供給軸33を確認しやすくなり、ユーザは、リボン供給軸33を下から覗き込むような煩雑な動作を行うことなくリボン供給軸33を着脱できる。よって、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
なお、このような効果は、リボン交換位置がサーマルヘッド32の下面を含む平面よりも下方に位置すれば得ることができる。よって、サーマルヘッド32の位置、角度によっては、仕切部材335がリボン供給軸33を支持する位置を、第2態様の仕切部材235と同じにできる。
また、第2態様と同様に、リボン供給軸33がリボン交換位置にあり、且つ、インクリボンRの弛みが除去された状態では、インクリボンRは、リボン供給軸33から印字ユニット30におけるプリンタ300の前方側の端部まででは、サーマルヘッド32及び印字ユニット30におけるプリンタ300の前方側の端部の2か所と当接するか、又は印字ユニット30におけるプリンタ300の前方側の端部のみと当接するかのどちらかである。つまり、インクリボンRは、リボン供給軸33からサーマルヘッド32までの間ではどことも当接せず、屈曲点が存在しない。よって、インクリボンRのしわの発生を抑制できる。
例えば、上記第1から第3の態様では、プリンタ100、200、300がカバー11を備えているが、カバー11を備えずに、印字ユニット30がカバーとして機能するように構成してもよい。この場合は、仕切部材35、235、335の係合部35e、235e、335eと係合する被係合部は、印字ユニット30の本体部31等に設けられる。
<第4態様>
以下、添付図面を参照しながら第4態様に係るプリンタ2100について説明する。
プリンタ2100は、インクリボンRを熱してインクリボンRのインクを印字媒体Mに転写することで印字を行う熱転写方式のプリンタである。印字媒体Mは、例えば、帯状の台紙に複数のラベルが連続して仮着されたラベル連続体である。
プリンタ2100は、図13、図14に示すように、筐体2010と、筐体2010の開口部を覆うカバー2011と、を備える。
印字媒体Mは、図14に示すように、ロール状に巻き回された状態で媒体供給軸2012に保持される。なお、印字媒体Mとして、台紙なしラベルやファンフォールド型媒体を使用することもできる。
カバー2011は、筐体2010に設けられた支持軸2013により一端側の端部が揺動自在に支持される。カバー2011は、支持軸2013を支点として揺動させることで、筐体2010の開口部を開放する開放状態(図16参照)と、閉止する閉止状態(図14参照)と、を切り替えることができる。
筐体2010には、カバー2011を閉止状態に維持するロック機構(図示せず)が設けられる。ロック機構は、図13に示すレバー2014を操作することで解除される。
カバー2011の他端側の端部と筐体2010との間には、図14に示す印字部2015で印字された印字媒体Mがプリンタ2100から排出される排出口2016が形成される。
本態様のカバー2011には、排出口2016に臨むカッタ2017が取り付けられる。これにより、排出口2016から排出された印字済の印字媒体Mを切断することができる。なお、カバー2011には、カッタ2017に代えて他の様々なユニットを取り付けることができる。
また、カバー2011には、プリンタ2100を操作するための操作ユニット2019が設けられる。操作ユニット2019は、各種操作ボタン、ディスプレイ、近距離無線通信モジュール、LED等を有する。ディスプレイは、タッチパネルであってもよい。
プリンタ2100の内部には、印字媒体Mに印字を行うための印字ユニット2030、プリンタ2100の動作を制御するコントローラ2040等が収容される。
印字ユニット2030は、一端側が支持軸2013に揺動自在に支持される本体部2031と、本体部2031に取り付けられるサーマルヘッド2032と、を備える。
サーマルヘッド2032は、筐体2010側に設けられたプラテンローラ2020と共に、印字媒体Mに印字を行う印字部2015を構成する。
また、印字ユニット2030は、印字部2015に供給されるインクリボンRをロール状に保持するリボン供給軸2033と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸2034と、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材2035と、リボン供給軸2033から印字部2015へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸2036と、印字部2015からリボン巻取軸2034へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸2037と、を備える。リボン供給軸2033は、仕切部材2035に着脱可能に取り付けられている。なお、本態様のインクリボンRは、インクが塗布された面が外側になる表巻きのリンクリボンである。
印字媒体Mは、媒体供給軸2012から印字部2015に供給され、サーマルヘッド2032とプラテンローラ2020との間にインクリボンRと共に挟持される。
印字媒体M及びインクリボンRがサーマルヘッド2032とプラテンローラ2020との間に挟持された状態でサーマルヘッド2032の発熱素子への通電が行われると、発熱素子の熱によってインクリボンRのインクが印字媒体Mに転写され、印字媒体Mへの印字が行われる。
また、プラテン駆動モータ(図示せず)によってプラテンローラ2020を正回転させると、印字媒体M及びインクリボンRが搬送方向下流側へと搬送されて印字媒体Mが排出口2016からプリンタ2100の外部に排出される。
仕切部材2035は、図15に示すように、ベース部2035aと、ベース部2035aの一端側に設けられた軸部2035bと、リボン供給軸2033を軸部2035bと平行且つ回動自在に支持する支持部2035c、2035dと、軸部2035bの中央部に形成された係合部2035eと、を有する。
仕切部材2035は、軸部2035bにより本体部2031に揺動自在に支持される。
係合部2035eは、図14に示すように、カバー2011に設けられた被係合部2011aと係合するように構成される。仕切部材2035を係合部2035eが被係合部2011aと係合する位置(閉止位置)にすると、リボン供給軸2033が本体部2031内に収容される。これにより、リボン供給軸2033が、印字部2015にインクリボンRを供給するリボン供給位置になる。
このように、係合部2035eと被係合部2011aとが係合することで、リボン供給軸2033がリボン供給位置になる閉止位置に仕切部材2035が維持される。また、印字ユニット2030とカバー2011とが結合された状態となる。
プリンタ2100による印字を行う際は、カバー2011は閉止状態とされ、且つ、仕切部材2035の係合部2035eとカバー2011の被係合部2011aとが係合した状態とされる。
よって、カバー2011を閉止状態から開放状態にすると、印字ユニット2030がカバー2011と一体となって揺動し、図16に示すように、筐体2010の開口部が開放される。
これにより、プリンタ2100への印字媒体Mのセットや筐体2010内の各部のメンテナンスを行うことができる。
さらに、図16に示す状態から係合部2035eと被係合部2011aとの係合を解除して仕切部材2035を筐体2010側に向けて揺動させると、仕切部材2035が図17に示す開放位置になる。
仕切部材2035が開放位置になるのに伴い、リボン供給軸2033及びリボン供給軸2033に保持されたロール状のインクリボンRがリボン巻取軸2034に対して相対的に移動し、印字媒体Mの排出口2016側に露出する。なお、リボン巻取軸2034は本体部2031に取り付けられており、印字ユニット2030に対して移動不能である。
これにより、リボン供給軸2033がプリンタ2100から着脱可能なリボン交換位置となり、インクリボンRの交換作業を行うことができる。
このように、本態様では、リボン供給軸2033は、リボン巻取軸2034に対して相対移動自在とされ、インクリボンRの交換を行う際に、作業を容易に行うことができるリボン交換位置にリボン供給軸2033を移動させることができる。
また、リボン供給軸2033は、印字媒体Mの排出口2016側、すなわち、ユーザの作業位置側に露出する。これによれば、作業性をより向上させることができる。
また、リボン供給軸2033がリボン交換位置になった状態では、図17に示すように、リボン供給軸2033からリボン巻取軸2034までのインクリボンRの搬送路が全て露出する。よって、リボン供給軸2033からリボン巻取軸2034までインクリボンRを掛け渡す作業も容易になる。
係合部2035eと被係合部2011aとの係合は、仕切部材2035を所定トルク以上のトルクで筐体2010側に揺動させると、係合部2035e及び被係合部2011aが弾性変形して解除される。
なお、係合部2035eと被係合部2011aとの係合が解除されることで、印字ユニット2030自体も、筐体2010側に向けて所定の位置まで揺動する。所定の位置は、筐体2010における支持軸2013の近傍に設けられた揺動規制部(図示せず)と本体部2031とが当接する位置である。
揺動規制部による印字ユニット2030の位置決めは、印字ユニット2030を所定トルク以上のトルクで筐体2010側に揺動させると、揺動規制部が弾性変形して本体部2031が揺動規制部を乗り越えて解除される。
また、図14に示すように、仕切部材2035のベース部2035aは、筐体2010に設けられた反射センサ2021と対向する位置まで延伸している。これにより、反射センサ2021と仕切部材2035における反射センサ2021と対向する部位との間に、印字媒体Mの搬送路が形成される。
反射センサ2021は、印字媒体Mの印字が施される面とは反対側の面に所定の間隔で予め印刷されているアイマークを検出するセンサである。これにより、印字媒体Mの搬送方向における位置を検出することができる。
本態様では、仕切部材2035が印字媒体Mをガイドすることで、反射センサ2021から一定の距離内で印字媒体Mが安定して搬送される。これにより、反射センサ2021の検出精度を向上させることができる。
なお、プリンタ2100を印字可能な状態、つまり、図14に示す状態にすると、自動的に仕切部材2035が印字媒体Mをガイドする状態となる。
このように、仕切部材2035によって印字媒体Mがガイドされるので、反射センサ2021から一定の距離内で印字媒体Mが搬送されるようにするためのガイド部材を別途設ける必要がなく、ガイド部材に印字媒体Mを挿通する作業も不要となる。
また、プリンタ2100は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出する透過センサ2022を備える。
透過センサ2022は、所定の光を出射する発光部としての発光ユニット2022aと、発光ユニット2022aから出射された光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部としての受光ユニット2022bと、を有するセンサである。
例えば、印字媒体Mが、帯状の台紙に複数のラベルが所定の間隔で連続して仮着されたラベル連続体である場合は、隣り合う2つのラベルの間には、台紙のみの部分が存在する。
ラベルが存在する部分と台紙のみの部分とでは、発光ユニット2022aから出射された光の透過量が異なるので、受光ユニット2022bが受光する光の強度が変化する。これにより、透過センサ2022は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出することができる。
本態様では、図14、図15に示すように、発光ユニット2022aは、ベース部2035aにおける印字媒体Mの搬送路とは反対側、つまり、ベース部2035aの上面側に設けられる。また、ベース部2035aには、発光ユニット2022aから出射された光を通す貫通孔2035gが形成されている。一方、受光ユニット2022bは、図14に示すように、搬送路を挟んで筐体2010側に設けられる。
上述したように、印字媒体Mをプリンタ2100にセットする作業は、印字ユニット2030を非印字位置にして筐体2010の開口部を開放した状態で行われる。
つまり、本態様では、発光ユニット2022aと受光ユニット2022bとの間が大きく開放された状態で印字媒体Mをプリンタ2100にセットできるので、印字媒体Mをプリンタ2100にセットする作業を容易に行うことができる。なお、発光ユニット2022aと受光ユニット2022bとの位置を入れ替えてもよい。
プリンタ2100は、使用する印字媒体Mの態様に応じて、反射センサ2021と透過センサ2022とのいずれか作動させて搬送方向における印字媒体Mの位置を検出するようになっている。
例えば、アイマークが設けられていない印字媒体Mを使用する場合は、プリンタ2100は、透過センサ2022によって印字媒体Mの位置を検出する。
コントローラ2040は、マイクロプロセッサ、ROMやRAM等の記憶装置、入出力インターフェース、これらを接続するバス等で構成される。コントローラ2040には、入出力インターフェースを介して、外部コンピュータからの印字データ、反射センサ2021からの信号、透過センサ2022からの信号等が入力される。
コントローラ2040は、記憶装置に格納されている印字制御プログラムをマイクロプロセッサによって実行し、サーマルヘッド2032の発熱素子への通電、プラテン駆動モータへの通電等を制御する。
続いて、印字ユニット2030について、主に図18、図19を参照して詳しく説明する。なお、図18、図19は、理解を容易にするためにインクリボンRを省略して記載している。
図15、図18に示すように、リボン供給軸2033は、一端側に形成されたギヤ2033aを有する。
また、図18に示すように、印字ユニット2030は、リボン供給軸2033がリボン供給位置にある状態(二点鎖線)で、ギヤ2033aと噛合うギヤ2038を備える。リボン供給軸2033は、ギヤ2038を介して供給軸駆動モータ(図示せず)により駆動される。
また、図18に示すように、リボン巻取軸2034は、一端側に形成されたギヤ2034aを有する。リボン巻取軸2034は、ギヤ(図示せず)を介して巻取軸駆動モータ(図示せず)により駆動される。
リボン供給軸2033及びリボン巻取軸2034の回転は、プラテンローラ2020の回転と同期するようにコントローラ2040によって制御される。なお、リボン供給軸2033及びリボン巻取軸2034が1つの駆動モータにより駆動されるようにしてもよい。
上述したように、印字ユニット2030は、軸部2035bにより一端側が本体部2031に揺動自在に支持される仕切部材2035を備える。また、リボン供給軸2033は、仕切部材2035に取り付けられる。
これにより、図18に示すように、仕切部材2035を閉止位置(二点鎖線)にすると、リボン供給軸2033が、印字部2015にインクリボンRを供給するリボン供給位置(二点鎖線)となり、開放位置(実線)にすると、リボン供給軸2033が、プリンタ2100に着脱可能なリボン交換位置(実線)となる。なお、仕切部材2035には、リボン供給軸2033を保持するためのロック機構(図示せず)が設けられる。リボン供給軸2033は、リボン交換位置においてロック機構によるロックを解除することで、プリンタ2100から取り外すことができる。
また、本体部2031には、図18、図19に示すように、ラック2031aが設けられる。
ラック2031aは、図19に示すように、仕切部材2035が開放位置から閉止位置に移動する途中でギヤ2033aと噛合い、インクリボンRを巻き取る方向にリボン供給軸2033を回転させる。
インクリボンRの交換を行った場合等においては、図17に示すように、インクリボンRに弛みが生じる場合がある。インクリボンRに弛みが生じた場合は、リボン供給軸2033或いはリボン巻取軸2034を回転させてインクリボンRの弛みを除去する作業が必要となる。
これに対して、本態様では、仕切部材2035を開放位置から閉止位置にしてリボン供給軸2033をリボン交換位置からリボン供給位置にすると、リボン供給軸2033がインクリボンRを巻き取る方向に自動的に回転してインクリボンRを巻き取り、インクリボンRの弛みが除去される。
これによれば、インクリボンRの弛みを解消するためにリボン供給軸2033或いはリボン巻取軸2034を回転させる作業を行う必要が無いので、インクリボンRの交換作業を効率よく行うことができる。また、インクリボンRの弛みが解消されるので、インクリボンRの弛みに起因する印字不良の発生を防止できる。
なお、ギヤ2033aとラック2031aとの噛合いは、リボン供給軸2033がリボン供給位置になる直前で解除される。つまり、ラック2031aは、リボン供給軸2033がリボン供給位置にある状態では、ギヤ2033aと噛み合わないようになっている。よって、印字の際にラック2031aがリボン供給軸2033の回転を阻害することがない。
また、ギヤ2033aとラック2031aとの噛合いが解除されてすぐにギヤ2033aとギヤ2038とが噛み合うので、ギヤ2033aとラック2031aとの噛合いが解除されてからギヤ2033aとギヤ2038とが噛み合うまでの間にリボン供給軸2033がインクリボンRを印字部2015に供給する方向に回転してしまうことを抑制できる。
以上述べたように、本態様のプリンタ2100は、印字媒体Mに印字を行う印字部2015と、印字部2015に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸2033と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸2034と、を備え、リボン供給軸2033は、インクリボンRを印字部2015に供給するリボン供給位置と、プリンタ2100に着脱可能なリボン交換位置と、の間で移動自在に設けられ、リボン交換位置からリボン供給位置に移動する途中で、インクリボンRを巻き取る方向に回転する。
具体的には、リボン供給軸2033にはギヤ2033aが設けられ、プリンタ2100は、リボン供給軸2033がリボン交換位置からリボン供給位置に移動する途中でギヤ2033aと噛み合うラック2031aを備える。
これによれば、リボン供給軸2033をリボン交換位置からリボン供給位置にすると、リボン供給軸2033が自動的に回転してインクリボンRを巻き取る。よって、インクリボンRの弛みを解消するためにリボン供給軸2033或いはリボン巻取軸2034を回転させる作業を行う必要がなく、インクリボンRの交換作業を効率よく行うことができる。
また、ラック2031aは、リボン供給軸2033がリボン供給位置にある状態では、ギヤ2033aと噛み合わない。
よって、印字の際にラック2031aがリボン供給軸2033の回転を阻害することがない。
また、プリンタ2100は、揺動自在に設けられ、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材2035を備え、リボン供給軸2033は、仕切部材2035に取り付けられる。
これによれば、インクリボンRの交換を行う際に、作業を容易に行うことができるリボン交換位置にリボン供給軸2033を移動させることができる。
また、プリンタ2100は、揺動自在に設けられ、印字部2015を構成するサーマルヘッド2032を有する印字ユニット2030を備え、リボン供給軸2033、リボン巻取軸2034、及び仕切部材2035は、印字ユニット2030に設けられ、リボン巻取軸2034は、印字ユニット2030に対して移動不能となっている。
これによれば、リボン巻取軸2034が印字ユニット2030に対して移動しないので、リボン供給軸2033をリボン供給位置にしてインクリボンRを巻き取ると、インクリボンRの弛みを効率的に解消できる。
また、プリンタ2100は、筐体2010と、筐体2010の開口部を覆うカバー2011と、を備え、仕切部材2035は、カバー2011に設けられた被係合部2011aと係合する係合部2035eを有し、係合部2035eと被係合部2011aとが係合すると、リボン供給軸2033がリボン供給位置になる閉止位置に仕切部材2035が維持されると共に、印字ユニット2030とカバー2011とが結合される。
これによれば、カバー2011を閉止状態から開放状態にすると、印字ユニット2030がカバー2011と一体となって揺動する。よって、印字媒体Mのセットや筐体2010内の各部のメンテナンスを行う際に、カバー2011と印字ユニット2030とを個別に開く必要がなく、作業を効率よく行うことができる。
例えば、上記態様では、印字ユニット2030に仕切部材2035を揺動自在に設けることで、仕切部材2035に取り付けられたリボン供給軸2033がリボン巻取軸2034に対して相対移動するようになっている。しかしながら、図20に示す印字ユニット2050のように、仕切部材2055をスライドさせるスライド機構2056を設けることで、リボン供給軸2033が移動するようにしてもよい。
また、上記態様では、プリンタ2100がカバー2011を備えているが、カバー2011を備えずに、印字ユニット2030がカバーとして機能するように構成してもよい。この場合は、仕切部材2035の係合部2035eと係合する被係合部は、印字ユニット2030の本体部2031等に設けられる。
<第5態様>
以下、添付図面を参照しながら第5態様に係るプリンタ3100について説明する。
プリンタ3100は、インクリボンRを熱してインクリボンRのインクを印字媒体Mに転写することで印字を行う熱転写方式のプリンタである。印字媒体Mは、例えば、帯状の台紙に複数のラベルが連続して仮着されたラベル連続体である。
プリンタ3100は、図21、図22に示すように、筐体3010と、筐体3010の開口部を覆うカバー3011と、を備える。
印字媒体Mは、図22に示すように、ロール状に巻き回された状態で媒体供給軸3012に保持される。なお、印字媒体Mとして、台紙なしラベルやファンフォールド型媒体を使用することもできる。
カバー3011は、支持軸3013により端部が揺動自在に支持される。カバー3011は、支持軸3013を支点として揺動させることで、筐体3010の開口部を開放する開放状態と、閉止する閉止状態と、を切り替えることができる。
筐体3010には、カバー3011を閉止状態に維持するカバーロック機構(図示せず)が設けられる。カバーロック機構は、図21に示すレバー3014を操作することで解除される。
カバー3011の支持軸3013とは反対側の端部と筐体3010との間には、図22に示す印字部3015で印字された印字媒体Mがプリンタ3100から排出される排出口3016が形成される。
本態様のカバー3011には、排出口3016に臨むカッタ3017が取り付けられる。これにより、排出口3016から排出された印字済の印字媒体Mを切断することができる。なお、プリンタ3100は、様々なユニットを取り付けることができ、例えば、帯状の台紙からラベルを剥離する剥離ユニット、ライナーレスラベル(帯状の台紙がないラベル)を切断するカッタユニットがある。
また、カバー3011には、プリンタ3100を操作するための操作ユニット3019が設けられる。操作ユニット3019は、各種操作ボタン、ディスプレイ、近距離無線通信モジュール、LED等を有する。ディスプレイは、タッチパネルであってもよい。
プリンタ3100の内部には、印字媒体Mに印字を行うための印字ユニット3030、プリンタ3100の動作を制御するコントローラ3040等が収容される。
印字ユニット3030は、端部が支持軸3013に揺動自在に支持される本体部3031と、本体部3031に取り付けられるサーマルヘッド3032と、を備える。
サーマルヘッド3032は、筐体3010側に設けられたプラテンローラ3020とともに、印字媒体Mに印字を行う印字部3015を構成する。
また、印字ユニット3030には、印字部3015に供給されるインクリボンRをロール状に保持するリボン供給軸3033と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材3035と、が設けられる。
リボン供給軸3033は、仕切部材3035に着脱可能に取り付けられている。また、リボン巻取軸3034は、本体部3031に着脱可能に取り付けられている。なお、本態様のインクリボンRは、インクが塗布された面が外側になる表巻きのインクリボンである。
また、印字ユニット3030は、リボン供給軸3033から印字部3015へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸3036と、印字部3015からリボン巻取軸3034へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸3037と、を備える。なお、ここではガイド軸は印字部3015の上流に1つ、下流に1つの例を説明するが、例えば、サーマルヘッド3032の上流側近傍にもう1つのガイド軸を設けてもよい。
印字媒体Mは、媒体供給軸3012から印字部3015に供給され、サーマルヘッド3032とプラテンローラ3020との間にインクリボンRとともに挟持される。
印字媒体M及びインクリボンRがサーマルヘッド3032とプラテンローラ3020との間に挟持された状態でサーマルヘッド3032の発熱素子への通電が行われると、発熱素子の熱によってインクリボンRのインクが印字媒体Mに転写され、印字媒体Mへの印字が行われる。
また、プラテン駆動モータ(図示せず)によってプラテンローラ3020を正回転させると、印字媒体M及びインクリボンRが搬送方向下流側へと搬送されて印字媒体Mが排出口3016からプリンタ3100の外部に排出される。
また、リボン巻取軸3034は、カバー3011が閉止状態のときにギヤ3061等(図25参照)を介してプラテン駆動モータと連結することで回転駆動される。リボン供給軸3033は、バックテンション機構(図示せず)が設けられており、インクリボンRは搬送方向上流側に一定のバックテンションを発生させながら搬送される。
仕切部材3035は、図22に示すように、ベース部3035aと、ベース部3035aの一端側に設けられた軸部3035bと、リボン供給軸3033を軸部3035bと平行且つ回動自在に支持する支持部3035dと、支持部3035dに形成された係合部3035eと、を有する。
仕切部材3035は、軸部3035bにより本体部3031に揺動自在に支持される。
係合部3035eは、図22に示すように、カバー3011に設けられた被係合部3011aと係合するように構成される。仕切部材3035を係合部3035eが被係合部3011aと係合する位置(閉止位置)にすると、リボン供給軸3033が本体部3031内に収容される。これにより、リボン供給軸3033が、印字部3015にインクリボンRを供給するリボン供給位置(第2位置)になる。
このように、係合部3035eと被係合部3011aとが係合することで、リボン供給軸3033がリボン供給位置になる閉止位置に仕切部材3035が保持される。また、印字ユニット3030とカバー3011とが結合された状態となり、印字ユニット3030が、カバー3011に収容される収容位置に保持される。
プリンタ3100による印字を行う際は、カバー3011は閉止状態とされ、且つ、仕切部材3035の係合部3035eがカバー3011の被係合部3011aと係合した状態とされる。
よって、カバー3011を開くと、印字ユニット3030がカバー3011と一体となって揺動し、図23に示すように、筐体3010の開口部が開放される。
これにより、プリンタ3100への印字媒体Mのセットや筐体3010内の各部のメンテナンスを行うことができる。
さらに、図23に示す状態から係合部3035eと被係合部3011aとの係合を解除して仕切部材3035を筐体3010側に向けて揺動させると、仕切部材3035が図24に示す開放位置になる。仕切部材3035は、ベース部3035aが印字ユニット3030の本体部3031と当接して開放位置で停止する。
係合部3035eと被係合部3011aとの係合は、仕切部材3035を所定トルク以上のトルクで筐体3010側に揺動させると、係合部3035e及び被係合部3011aが弾性変形して解除される。
仕切部材3035が開放位置になるのにともない、仕切部材3035に取り付けられたリボン供給軸3033及びリボン供給軸3033に保持されたロール状のインクリボンRがリボン巻取軸3034に対して相対的に移動し、プリンタ3100の前方側である印字媒体Mの排出口3016側に露出する。
また、係合部3035eと被係合部3011aとの係合が解除されることで、印字ユニット3030自体も、開放端3030a側がカバー3011から離間するように、筐体3010側に向けて所定の位置まで揺動する。所定の位置は、筐体3010における支持軸3013の近傍に設けられた揺動規制部(図示せず)と本体部3031とが当接する位置である。
これにより、リボン供給軸3033が、インクリボンRを着脱可能なリボン交換位置(第1位置)となり、インクリボンRの交換作業を行うことができる。
このように、仕切部材3035が開放位置になると、印字ユニット3030の開放端3030a側がカバー3011から離間し、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置になる。
図24に示すように、リボン供給軸3033は、リボン交換位置にあるときは、プリンタ3100の前方側に露出している。よって、作業者がリボン供給軸3033を視認しやすく、インクリボンRの交換作業が容易となる。
なお、揺動規制部による印字ユニット3030の位置決めは、印字ユニット3030を所定トルク以上のトルクで筐体3010側に揺動させると、揺動規制部が弾性変形して本体部3031が揺動規制部を乗り越えて解除される。
このように、本態様では、リボン供給軸3033は、リボン巻取軸3034に対して相対移動自在とされ、インクリボンRの交換を行う際に、作業を容易に行うことができる位置にリボン供給軸3033を移動させることができる。
また、プリンタ3100は、リボン供給軸3033がリボン交換位置にあるときはリボン供給軸3033の回転を規制するロック状態となり、リボン供給軸3033がリボン供給位置にあるときはリボン供給軸3033の回転を許容する非ロック状態となるリボン供給軸ロック機構3050を備える。
リボン供給軸ロック機構3050について、図22~図24を参照しながら説明する。
リボン供給軸ロック機構3050は、リボン供給軸3033に設けられたギヤ3033aと、爪部3038aがギヤ3033aと噛み合う噛み合い位置(図24参照)と爪部3038aとギヤ3033aとの噛み合いが解除される非噛み合い位置(図22、図23参照)との間で移動自在に設けられたロック部材(第1ロック部材)2038と、印字ユニット3030の本体部3031に設けられ、ロック部材3038の端部3038bと当接するガイドレール3031aと、ロック部材3038をガイドレール3031aに向けて付勢するスプリング(第1付勢部材)3039と、を有する。
ロック部材3038には長穴3038cが形成されており、仕切部材3035の支持部3035dに設けられた矩形の凸部3035cが長穴3038cに嵌まるようになっている。これにより、ロック部材3038は、凸部3035cに摺動自在に支持され、長穴3038cの長手方向に沿って噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動自在となる。
スプリング3039は、仕切部材3035の支持部3035dに設けられたシート部3035kとロック部材3038との間に圧縮状態で設けられ、ロック部材3038をガイドレール3031aに向けて付勢する。なお、本態様ではスプリング3039はコイルスプリングである。ロック部材3038を付勢する付勢部材は、板スプリング、トーションスプリング、ゴム等であってもよい。
ガイドレール3031aは、仕切部材3035の軸部3035bを中心とする円弧状に形成されたガイド面3031bと、ガイド面3031bよりも軸部3035bに近い位置に形成されたガイド面3031cと、を有する。
仕切部材3035が閉止位置と開放位置との間で揺動するのにともない、スプリング3039に付勢されたロック部材3038が、ガイド面3031b、3031cに沿って摺動する。
ガイド面3031bは、仕切部材3035の軸部3035bを中心とする円弧状に形成されているので、ロック部材3038がガイド面3031bに沿って摺動する範囲内で仕切部材3035を揺動させた場合は、リボン供給軸3033に設けられたギヤ3033aに対するロック部材3038の相対位置は変化しない。この場合は、ロック部材3038は、図22、図23に示すように、非噛み合い位置にある状態が維持される。
そして、仕切部材3035を開放位置まで揺動させると、ロック部材3038が、ガイド面3031cと対向する位置まで移動する。これにより、ロック部材3038は、図24に矢印で示すように、スプリング3039に付勢されてガイド面3031cと当接する位置に移動し、爪部3038aがギヤ3033aと噛み合う噛み合い位置になる。この状態では、ロック部材3038によりリボン供給軸3033の回転が規制される。
また、仕切部材3035を開放位置から閉止位置に向けて揺動させると、ロック部材3038が、スプリング3039を圧縮しながらガイド面3031bに乗り上げる。これにより、ロック部材3038は、爪部3038aとギヤ3033aとの噛み合いが解除される非噛み合い位置になる。この状態では、リボン供給軸3033の回転が許容される。
よって、仕切部材3035が閉止位置にあって印字ユニット3030とカバー3011とが結合された状態、すなわち、印字ユニット3030がカバー3011に収容される収容位置にある状態では、リボン供給軸3033の回転が許容される。
リボン供給軸ロック機構3050は以上のように構成され、仕切部材3035の揺動動作に連動して、リボン供給軸3033の回転を規制するロック状態とリボン供給軸3033の回転を許容する非ロック状態とが切り替わる。
このように、プリンタ3100は、仕切部材3035を開放位置にしたとき、すなわち、リボン供給軸3033がリボン交換位置(第1位置)にあるときは、リボン供給軸ロック機構3050がリボン供給軸3033の回転を規制するロック状態となり、仕切部材3035を閉止位置にしたとき、すなわち、リボン供給軸3033がリボン供給位置(第2位置)にあるときは、リボン供給軸ロック機構3050がリボン供給軸3033の回転を許容する非ロック状態となる。
換言すると、印字ユニット3030がカバー3011に収容された状態では、リボン供給軸3033の回転が許容され、印字ユニット3030の開放端3030a側がカバー3011から離間し、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸3033の回転が規制される。
よって、インクリボンRの交換を行う際に、仕切部材3035が開放位置で停止した反動でリボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが生じることや、インクリボンRの交換作業中にリボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止でき、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
また、リボン供給軸ロック機構3050は、仕切部材3035の揺動動作に連動して、ロック状態と非ロック状態とが自動で切り替わる。
よって、リボン供給軸3033の回転を規制するためにリボン供給軸ロック機構3050を操作する必要がなく、効率よくインクリボンRの交換作業を行うことができる。
また、図24に示すように、ロック部材3038の爪部3038aは、ギヤ3033aの外径の接線近傍を接線方向に移動してギヤ3033aと噛み合うようになっている。
なお、本態様では、ロック部材3038が噛み合い位置にある状態では、爪部3038aがリボン供給軸3033に設けられたギヤ3033aと噛み合うようになっているが、リボン供給軸3033に連結される他のギヤと爪部3038aとが噛み合うようにしてもよい。「リボン供給軸3033にギヤが連結される」とは、リボン供給軸3033にギヤの回転が伝達される状態であることを意味する。よって、ギヤ3033aもリボン供給軸3033に連結されるギヤである。
なお、プリンタ3100は、リボン供給軸ロック機構3050がロック状態であっても、所定以上のトルクがかかるとリボン供給軸3033が回転するクラッチ機構(図示せず)を備える。そのため、例えば、インクリボンRにリボン巻取り方向に大きな張力がかかった場合はリボン供給軸3033が回転するので、インクリボンRが破損することを防止できる。
また、プリンタ3100は、図25、図26に示すように、カバー3011が開くとリボン巻取軸3034の回転を規制するロック状態となり、カバー3011が閉じるとリボン巻取軸3034の回転を許容する非ロック状態となるリボン巻取軸ロック機構3060を備える。図25、図26は、理解を容易にするためにプリンタ3100の構成を適宜省略して記載している。
リボン巻取軸ロック機構3060は、印字ユニット3030の本体部3031に設けられ、リボン巻取軸3034に連結されたギヤ3061と、印字ユニット3030の本体部3031に設けられた支持軸3031dに支持され、爪部3062aがギヤ3061と噛み合う噛み合い位置(図26参照)と爪部3062aとギヤ3061との噛み合いが解除される非噛み合い位置(図25参照)との間で回動自在に設けられたロック部材(第2ロック部材)3062と、筐体3010側に設けられ、ロック部材3062の凸部3062bと当接してロック部材3062を非噛み合い位置に位置決めする第1位置決め部3063と、印字ユニット3030の本体部3031に設けられ、ロック部材3062の爪部3062aと当接してロック部材3062を噛み合い位置に位置決めする第2位置決め部3031eと、ロック部材3062を非噛み合い位置から噛み合い位置に向けて回動する方向に付勢するスプリング(第2付勢部材)3064と、を有する。
スプリング3064は、印字ユニット3030の本体部3031に設けられたシート部3031fとロック部材3062の凸部3062cとの間に圧縮状態で設けられ、ロック部材3062を非噛み合い位置から噛み合い位置に向けて回動する方向に付勢する。なお、本態様ではスプリング3064はコイルスプリングである。ロック部材3062を付勢する付勢部材は、板スプリング、トーションスプリング、ゴム等であってもよい。
ギヤ3061は、本体部3031に設けられたギヤ3065と噛み合う。また、ギヤ3065は、リボン巻取軸3034に設けられたギヤ3034aと噛み合う。つまり、ギヤ3061は、ギヤ3065及びギヤ3034aを介してリボン巻取軸3034と連結される。「リボン巻取軸3034にギヤが連結される」とは、リボン巻取軸3034にギヤの回転が伝達される状態であることを意味する。
図25に示すように、カバー3011が閉止状態の場合は、ギヤ3061が、筐体3010側に設けられたギヤ3066と噛み合う。
また、カバー3011が閉止状態の場合は、ロック部材3062は、凸部3062bが第1位置決め部3063と当接することで噛み合い位置に向かう方向の回動が規制され、非噛み合い位置に位置決めされる。この状態では、ロック部材3062は、リボン巻取軸3034の回転を許容する。
よって、カバー3011が閉止状態の場合は、ギヤ3066にプラテン駆動モータの駆動力が伝達されると、ギヤ3061、3065、3034aを介してリボン巻取軸3034が回転する。
レバー3014を操作してカバー3011を開くと、図26に示すように、印字ユニット3030がカバー3011と一体となって揺動する。これにともなって、印字ユニット3030に設けられたロック部材3062も、第1位置決め部3063から離れるように上方に移動する。このとき、ロック部材3062は、スプリング3064の付勢力により、噛み合い位置に向かう方向に回動する。
これにより、ロック部材3062は、カバー3011を開くと、爪部3062aが第2位置決め部3031eと当接する噛み合い位置になる。この状態では、ロック部材3062によりリボン巻取軸3034の回転が規制される。
このように、リボン巻取軸ロック機構3060は、カバー3011が開くとともに、リボン巻取軸3034の回転を規制するロック状態となる。
反対に、カバー3011を閉じていくと、凸部3062bが第1位置決め部3063と当接することで、ロック部材3062が、スプリング3064を圧縮しながら非噛み合い位置に向かう方向に回動する。これにより、リボン巻取軸ロック機構3060は、非ロック状態となる。
リボン巻取軸ロック機構3060は、カバー3011を開くとともにロック状態となるので、リボン供給軸3033がリボン交換位置にあるときは、リボン巻取軸3034の回転が規制される。
このように、本態様では、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸3033の回転及びリボン巻取軸3034の回転が規制される。よって、インクリボンRの交換を行う際に、リボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止できる。また、上述したように、リボン供給軸3033にはバックテンション機構が設けられる。そのため、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときにリボン巻取軸3034が回転自在になっていると、インクリボンRを取り付けるときに、リボン供給軸3033の上流側への巻き戻し付勢力によってリボン巻取軸3034も上流側巻き戻し方向に回転してしまい、インクリボンRを取り付け難くなる。これに対して、本態様では、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときはリボン巻取軸3034の回転も規制されるので、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。なお、リボン供給軸3033にバックテンション機構が設けられていない場合でも、リボン巻取軸3034が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止できる。
なお、プリンタ3100は、リボン巻取軸ロック機構3060がロック状態であっても、所定以上のトルクがかかるとリボン巻取軸3034が回転するクラッチ機構(図示せず)を備える。そのため、例えば、インクリボンRに搬送方向上流側方向に大きな張力がかかった場合は、リボン巻取軸ロック機構3060がロック状態であっても、リボン巻取軸3034が回転するので、インクリボンRが破損することを防止できる。
また、ロック部材3062は、噛み合い位置にある状態では、爪部3062aがギヤ3061と噛み合うようになっているが、リボン巻取軸3034に連結される他のギヤと爪部3062aとが噛み合うようにしてもよい。
図22に示すように、仕切部材3035のベース部3035aは、筐体3010に設けられた反射センサ3021と対向する位置まで延伸している。これにより、反射センサ3021と仕切部材3035における反射センサ3021と対向する部位との間に、印字媒体Mの搬送路が形成される。
反射センサ3021は、印字媒体Mの印字が施される面とは反対側の面に所定の間隔で予め印刷されているアイマークを検出するセンサである。これにより、印字媒体Mの搬送方向における位置を検出することができる。
本態様では、仕切部材3035が印字媒体Mをガイドすることで、反射センサ3021から一定の距離内で印字媒体Mが安定して搬送される。これにより、反射センサ3021の検出精度を向上させることができる。
なお、プリンタ3100を印字可能な状態、つまり、図22に示す状態にすると、自動的に仕切部材3035が印字媒体Mをガイドする状態となる。
このように、仕切部材3035によって印字媒体Mがガイドされるので、反射センサ3021から一定の距離内で印字媒体Mが搬送されるようにするためのガイド部材を別途設ける必要がなく、ガイド部材に印字媒体Mを挿通する作業も不要となる。
また、プリンタ3100は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出する透過センサ3022を備える。
透過センサ3022は、所定の光を出射する発光部としての発光ユニット3022aと、発光ユニット3022aから出射された光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部としての受光ユニット3022bと、を有するセンサである。
例えば、印字媒体Mが、帯状の台紙に複数のラベルが所定の間隔で連続して仮着されたラベル連続体である場合は、隣り合う2つのラベルの間には、台紙のみの部分が存在する。
ラベルが存在する部分と台紙のみの部分とでは、発光ユニット3022aから出射された光の透過量が異なるので、受光ユニット3022bが受光する光の強度が変化する。これにより、透過センサ3022は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出することができる。
本態様では、図22に示すように、発光ユニット3022aは、ベース部3035aにおける印字媒体Mの搬送路とは反対側、つまり、ベース部3035aの上面側に設けられる。また、ベース部3035aには、発光ユニット3022aから出射された光を通す貫通孔3035gが形成されている。一方、受光ユニット3022bは、図22に示すように、搬送路を挟んで筐体3010側に設けられる。
上述したように、印字媒体Mをプリンタ3100にセットする作業は、カバー3011及び印字ユニット3030を揺動させて筐体3010の開口部を開放した状態で行われる(図23参照)。
つまり、本態様では、発光ユニット3022aと受光ユニット3022bとの間が大きく開放された状態で印字媒体Mをプリンタ3100にセットできるので、印字媒体Mをプリンタ3100にセットする作業を容易に行うことができる。なお、発光ユニット3022aと受光ユニット3022bとの位置を入れ替えてもよい。
プリンタ3100は、使用する印字媒体Mの態様に応じて、反射センサ3021と透過センサ3022とのいずれか作動させて搬送方向における印字媒体Mの位置を検出するようになっている。
例えば、アイマークが設けられていない印字媒体Mを使用する場合は、プリンタ3100は、透過センサ3022によって印字媒体Mの位置を検出する。
コントローラ3040は、マイクロプロセッサ、ROMやRAM等の記憶装置、入出力インターフェース、これらを接続するバス等で構成される。コントローラ3040には、入出力インターフェースを介して、外部コンピュータからの印字データ、反射センサ3021からの信号、透過センサ3022からの信号等が入力される。
コントローラ3040は、記憶装置に格納されている各種プログラムをマイクロプロセッサによって実行し、サーマルヘッド3032の発熱素子への通電、プラテン駆動モータへの通電等を制御する。
以下、本態様の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
プリンタ3100は、印字媒体Mに印字を行う印字部3015と、印字部3015で使用されたインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、印字部3015に供給されるインクリボンRを保持し、リボン巻取軸3034に対して第1位置と第2位置との間で相対移動自在に設けられるリボン供給軸3033と、リボン供給軸3033が第1位置にあるときはリボン供給軸3033の回転を規制するロック状態となり、リボン供給軸3033が第2位置にあるときはリボン供給軸3033の回転を許容する非ロック状態となるリボン供給軸ロック機構3050と、を備える。
本態様では、第1位置は、リボン供給軸3033からインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置であり、第2位置は、印字部3015にインクリボンRを供給するリボン供給位置である。
このように、インクリボンRを着脱可能な位置にしたときにリボン供給軸3033の回転が規制されるようにすることで、インクリボンRの交換を行う際にリボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが発生することを防止でき、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。また、インクリボンRに弛みが発生することを防止することで、インクリボンRの無駄な消費を防止できる。
リボン供給軸ロック機構3050は、リボン供給軸3033に連結されたギヤ3033aと、リボン供給軸3033が第1位置にあるときはギヤ3033aと噛み合う噛み合い位置になり、リボン供給軸3033が第2位置にあるときはギヤ3033aとの噛み合いが解除される非噛み合い位置になるロック部材3038と、を有する。
これによれば、リボン供給軸3033の回転を規制する構造を容易に実現できる。
プリンタ3100は、揺動自在に設けられ、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材3035を備え、リボン供給軸3033及びロック部材3038は、仕切部材3035に設けられ、リボン供給軸ロック機構3050は、仕切部材3035が揺動するのにともなってロック部材3038がガイド面3031b、3031cに沿って摺動するガイドレール3031aを有する。
これによれば、仕切部材3035が揺動するのにともなってリボン供給軸3033に対するロック部材3038の相対位置が変化する構造を容易に実現できる。
リボン供給軸ロック機構3050は、ガイドレール3031aに向けてロック部材3038を付勢する付勢部材としてのスプリング3039を有する。
これによれば、ロック部材3038がガイドレール3031aを摺動する際の追従性が向上するので、ロック部材3038を安定して移動させることができる。
仕切部材3035は、リボン供給軸3033が第1位置になる位置とリボン供給軸3033が第2位置になる位置との間で揺動自在である。
これによれば、リボン供給軸3033が第1位置と第2位置との間で移動する構造を容易に実現できる。
プリンタ3100は、揺動自在に設けられ、印字部3015を構成するサーマルヘッド3032を有する印字ユニット3030を備え、リボン巻取軸3034、仕切部材3035、及びガイドレール3031aは、印字ユニット3030の本体部3031に設けられる。
プリンタ3100は、印字媒体Mに印字を行う印字部3015と、印字部3015に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸3033と、印字部3015で使用されたインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、揺動自在に設けられ、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材3035と、リボン供給軸3033の回転を規制するリボン供給軸ロック機構3050と、を備え、リボン供給軸ロック機構3050は、仕切部材3035の揺動動作に連動して、リボン供給軸3033の回転を規制するロック状態とリボン供給軸3033の回転を許容する非ロック状態とが切り替わる。
これによれば、インクリボンRの交換を行う際に、仕切部材3035を揺動させてリボン供給軸ロック機構3050をロック状態にすることで、リボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが発生することを防止でき、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。また、リボン供給軸3033の回転を規制するためにリボン供給軸ロック機構3050を操作する必要がなく、効率よくインクリボンRの交換作業を行うことができる。
リボン供給軸ロック機構3050は、リボン供給軸3033に連結されたギヤ3033aと、ギヤ3033aと噛み合う噛み合い位置とギヤ3033aとの噛み合いが解除される非噛み合い位置との間で移動自在に設けられたロック部材3038と、を有する。
これによれば、リボン供給軸3033の回転を規制する構造を容易に実現できる。
プリンタ3100は、印字媒体Mに印字を行う印字部3015と、印字部3015に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸3033と、印字部3015で使用されたインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、を備え、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸3033の回転及びリボン巻取軸3034の回転が規制される。
これによれば、インクリボンRの交換を行う際に、リボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止できる。また、上述したように、リボン供給軸3033にはバックテンション機構が設けられる。そのため、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときにリボン巻取軸3034が回転自在になっていると、インクリボンRを取り付けるときに、リボン供給軸3033の上流側への巻き戻し付勢力によってリボン巻取軸3034も上流側巻き戻し方向に回転してしまい、インクリボンRを取り付け難くなる。これに対して、本態様では、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときはリボン巻取軸3034の回転も規制されるので、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。なお、リボン供給軸3033にバックテンション機構が設けられていない場合でも、リボン巻取軸3034が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止できる。
プリンタ3100は、筐体3010と、揺動自在に設けられ、筐体3010の開口部を覆うカバー3011と、揺動自在に設けられ、印字部3015を構成するサーマルヘッド3032を有する印字ユニット3030と、を備え、リボン供給軸3033及びリボン巻取軸3034は、印字ユニット3030に設けられ、リボン供給軸3033がリボン交換位置にある状態は、カバー3011が開いた状態、且つ、印字ユニット3030の開放端3030a側がカバー3011から離間した状態である。
プリンタ3100は、カバー3011が開くとともに、リボン巻取軸3034の回転が規制される。
これによれば、カバー3011が開くと自動的にリボン巻取軸3034の回転が規制されるので、リボン巻取軸3034の回転を規制するための操作が不要となる。
プリンタ3100は、リボン供給軸3033がリボン交換位置にあるときは、プリンタ3100の前方側にリボン供給軸3033が露出する。
これによれば、作業者がリボン供給軸3033を視認しやすく、インクリボンRの交換作業が容易となる。
プリンタ3100は、リボン供給軸3033の回転を規制する位置と回転を許容する位置との間で移動自在に設けられる第1ロック部材としてのロック部材3038と、リボン巻取軸3034の回転を規制する位置と回転を許容する位置との間で移動自在に設けられる第2ロック部材としてのロック部材3062と、ロック部材3038をリボン供給軸3033の回転を規制する位置に向けて付勢する第1付勢部材としてのスプリング3039と、ロック部材3062をリボン巻取軸3034の回転を規制する位置に向けて付勢する第2付勢部材としてのスプリング3064と、を備える。
これによれば、リボン供給軸3033の回転を規制する位置にロック部材3038を容易に位置決めでき、また、リボン巻取軸3034の回転を規制する位置にロック部材3062を容易に位置決めできる。
プリンタ3100は、筐体3010と、揺動自在に設けられ、筐体3010の開口部を覆うカバー3011と、印字媒体Mに印字を行う印字部3015と、印字部3015に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸3033と、印字部3015で使用されたインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、揺動自在に設けられ、印字部3015を構成するサーマルヘッド3032を有する印字ユニット3030と、を備え、リボン供給軸3033及びリボン巻取軸3034は、印字ユニット3030に設けられ、印字ユニット3030がカバー3011に収容された状態では、リボン供給軸3033の回転が許容され、印字ユニット3030の開放端3030a側がカバー3011から離間し、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸3033の回転が規制される。
これによれば、カバー3011から印字ユニット3030の開放端3030a側が離間してリボン供給軸3033からインクリボンRを着脱可能になった状態では、リボン供給軸3033の回転が規制される。よって、インクリボンRの交換を行う際にリボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが発生することを防止でき、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
プリンタ3100は、カバー3011が開いた状態では、印字ユニット3030がカバー3011に収容された状態と印字ユニット3030の開放端3030a側がカバー3011から離間した状態とのいずれにおいても、リボン巻取軸3034の回転が規制される。
これによれば、カバー3011を開いた状態では、印字ユニット3030がカバー3011に収容されているかカバー3011から開放端3030a側が離間しているかに関わらず、リボン巻取軸3034の回転が規制される。よって、インクリボンRの交換を行う際やプリンタ3100のメンテナンスを行う際にリボン巻取軸3034が回転してインクリボンRに弛みが発生することを防止できる。
<第6態様>
続いて、図27、図28を参照しながら第6態様に係るプリンタ3200について説明する。プリンタ3200は、リボン供給軸3033とリボン巻取軸3034とが相対的に移動しない点が、プリンタ3100と主に異なる。なお、図27、図28では、プリンタ3100と同じ構成については、同じ符号を付すか、理解を容易にするために適宜記載を省略しており、図27、図28に示された構成以外のプリンタ3200の構成は、プリンタ3100と同じである。
以下、第5態様と異なる点について主に説明する。
プリンタ3200の印字ユニット3230は、端部が支持軸3013に揺動自在に支持される本体部3231と、本体部3231に取り付けられるサーマルヘッド3032と、を備える。
本体部3231には、インクリボンRをロール状に保持するリボン供給軸3033と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、が設けられる。
また、本体部3231には、カバー3211に設けられた被係合部3211aと係合する係合部3231aが設けられる。
図27に示すように、印字ユニット3230が、カバー3211に収容される収容位置にある状態では、係合部3231aが被係合部3211aと係合する。これにより、印字ユニット3230とカバー3211とが結合された状態となる。
プリンタ3200による印字を行う際は、カバー3211は閉止状態とされ、且つ、係合部3231aが被係合部3211aと係合した状態とされる。カバー3211を閉じた状態では、リボン供給軸3033は、印字部3015にインクリボンRを供給するリボン供給位置(第2位置)になる。
カバー3211を開くと、印字ユニット3230がカバー3211と一体となって揺動し、筐体3010の開口部が開放される。
これにより、プリンタ3200への印字媒体Mのセットや筐体3010内の各部のメンテナンスを行うことができる。
さらに、図27に示す状態から係合部3231aと被係合部3211aとの係合を解除して印字ユニット3230を筐体3010側に向けて揺動させると、図28に示すように、印字ユニット3230が、開放端3230a側がカバー3211から離間した開放位置になる。
係合部3231aと被係合部3211aとの係合は、開放端3230a側がカバー3211から離間するように所定トルク以上のトルクで印字ユニット3230を筐体3010側に揺動させると、係合部3231a及び被係合部3211aが弾性変形して解除される。
印字ユニット3230の開放位置は、筐体3010における支持軸3013の近傍に設けられた揺動規制部(図示せず)と本体部3231とが当接する位置である。
これにより、リボン供給軸3033が、インクリボンRを着脱可能なリボン交換位置(第1位置)となり、インクリボンRの交換作業を行うことができる。
図28に示すように、リボン供給軸3033は、リボン交換位置にあるときは、プリンタ3200の前方側に露出している。よって、作業者がリボン供給軸3033を視認しやすく、インクリボンRの交換作業が容易となる。
揺動規制部による印字ユニット3230の位置決めは、印字ユニット3230を所定トルク以上のトルクで筐体3010側に揺動させると、揺動規制部が弾性変形して本体部3231が揺動規制部を乗り越えて解除される。
このように、本態様では、印字ユニット3230を、開放端3230a側がカバー3011から離間した位置にすることで、インクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にリボン供給軸3033を移動させることができる。
また、プリンタ3200は、リボン供給軸3033がリボン交換位置にあるときはリボン供給軸3033の回転を規制するロック状態となり、リボン供給軸3033がリボン供給位置にあるときはリボン供給軸3033の回転を許容する非ロック状態となるリボン供給軸ロック機構3250を備える。
リボン供給軸ロック機構3250は、リボン供給軸3033に設けられたギヤ3033aと、爪部3238aがギヤ3033aと噛み合う噛み合い位置(図28参照)と爪部3238aとギヤ3033aとの噛み合いが解除される非噛み合い位置(図27参照)との間で移動自在に設けられたロック部材(第1ロック部材)3238と、カバー3211に設けられ、ロック部材3238の端部3238bと当接するガイドレール3211bと、ロック部材3238をガイドレール3211bに向けて付勢するスプリング(第1付勢部材)3239と、を有する。
ロック部材3238には長穴3238cが形成されており、本体部3231に設けられた矩形の凸部3231bが長穴3238cに嵌まるようになっている。これにより、ロック部材3238は、凸部3231bに摺動自在に支持され、長穴3238cの長手方向に沿って噛み合い位置と非噛み合い位置との間で移動自在となる。
スプリング3239は、本体部3231に設けられたシート部3231cとロック部材3238との間に圧縮状態で設けられ、ロック部材3238をガイドレール3211bに向けて付勢する。なお、本態様ではスプリング3239はコイルスプリングである。ロック部材3238を付勢する付勢部材は、板スプリング、トーションスプリング、ゴム等であってもよい。
ガイドレール3211bは、支持軸3013を中心とする円弧状に形成されたガイド面3211cと、ガイド面3211cよりも支持軸3013に近い位置に形成されたガイド面3211dと、を有する。
印字ユニット3230が収容位置(図27参照)と開放位置(図28参照)との間で揺動するのにともない、スプリング3239に付勢されたロック部材3238が、ガイド面3211c、3211dに沿って摺動する。
ガイド面3211cは、支持軸3013を中心とする円弧状に形成されているので、ロック部材3238がガイド面3211cに沿って摺動する範囲内で印字ユニット3230を揺動させた場合は、リボン供給軸3033に設けられたギヤ3033aに対するロック部材3238の相対位置は変化しない。この場合は、ロック部材3238は、図27に示すように、非噛み合い位置にある状態が維持される。
そして、印字ユニット3230を開放位置まで揺動させると、ロック部材3238が、ガイド面3211dと対向する位置まで移動する。これにより、ロック部材3238は、図28に矢印で示すように、スプリング3239に付勢されてガイド面3211dと当接する位置に移動し、爪部3238aがギヤ3033aと噛み合う噛み合い位置になる。この状態では、ロック部材3238によりリボン供給軸3033の回転が規制される。
また、カバー3211を閉じる方向に揺動させると、印字ユニット3230が、カバー3211に収容される。そして、揺動規制部を乗り越えてカバー3211とともに揺動する。
このとき、印字ユニット3230が収容位置になるとともに、ロック部材3238が、スプリング3239を圧縮しながらガイド面3211cに乗り上げる。これにより、ロック部材3238は、爪部3238aとギヤ3033aとの噛み合いが解除される非噛み合い位置になる。この状態では、ロック部材3238は、リボン供給軸3033の回転を許容する。
このように、プリンタ3200は、リボン供給軸3033がリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸ロック機構3250がリボン供給軸3033の回転を規制するロック状態となり、リボン供給軸3033がリボン供給位置にあるときは、リボン供給軸ロック機構3250がリボン供給軸3033の回転を許容する非ロック状態となる。
よって、インクリボンRの交換を行う際に、印字ユニット3230が開放位置で停止した反動でリボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが生じることや、インクリボンRの交換作業中にリボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止でき、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
また、リボン供給軸ロック機構3250は、印字ユニット3230の揺動動作に連動して、ロック状態と非ロック状態とが自動で切り替わる。
よって、リボン供給軸3033の回転を規制するためにリボン供給軸ロック機構3250を操作する必要がなく、効率よくインクリボンRの交換作業を行うことができる。
また、図28に示すように、ロック部材3238の爪部3238aは、ギヤ3033aの外径の接線近傍を接線方向に移動してギヤ3033aと噛み合うようになっている。
なお、第5態様のリボン供給軸ロック機構3050と同様に、ロック部材3238の爪部3238aが噛み合うギヤは、ギヤ3033a以外のリボン供給軸3033に連結されるギヤであってもよい。
また、プリンタ3200は、プリンタ3100と同様に、カバー3211が開くとともにリボン巻取軸3034の回転を規制するロック状態となるリボン巻取軸ロック機構3060を備える。カバー3211が開いた状態では、印字ユニット3230がカバー3211に収容された状態と印字ユニット3230の開放端3230a側がカバー3211から離間した状態とのいずれにおいても、リボン巻取軸3034の回転が規制される。
よって、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸3033の回転及びリボン巻取軸3034の回転が規制される。
なお、プリンタ3200は、上述したように、リボン供給軸3033が印字ユニット3230の本体部3231に設けられる。よって、リボン供給軸ロック機構3250に代えて、図29に示すように、リボン巻取軸ロック機構3060と同様の構造を有するリボン供給軸ロック機構3260を設けてもよい。
リボン供給軸ロック機構3260は、リボン供給軸3033に設けられたギヤ3033aと、印字ユニット3230の本体部3231に設けられた支持軸3231dに支持され、爪部3262aがギヤ3033aと噛み合う噛み合い位置と爪部3262aとギヤ3033aとの噛み合いが解除される非噛み合い位置(図29参照)との間で回動自在に設けられたロック部材(第1ロック部材)3262と、筐体3010側に設けられ、ロック部材3262の凸部3262bと当接してロック部材3262を非噛み合い位置に位置決めする第1位置決め部3263と、印字ユニット3230の本体部3231に設けられ、ロック部材3262と当接してロック部材3262を噛み合い位置に位置決めする第2位置決め部3231eと、ロック部材3262を非噛み合い位置から噛み合い位置に向けて回動する方向に付勢するスプリング(第1付勢部材)3264と、を有する。
スプリング3264は、印字ユニット3230の本体部3231に設けられたシート部3231fとロック部材3262との間に圧縮状態で設けられ、ロック部材3262を非噛み合い位置から噛み合い位置に向けて回動する方向に付勢する。なお、本態様ではスプリング3264はコイルスプリングである。ロック部材3262を付勢する付勢部材は、板スプリング、トーションスプリング、ゴム等であってもよい。
リボン巻取軸ロック機構3060と同様の構造を有するリボン供給軸ロック機構3260を採用した場合は、プリンタ3200は、カバー3211を開くとともに、リボン供給軸3033の回転及びリボン巻取軸3034の回転が規制される。
また、この場合は、リボン供給軸ロック機構3260のロック部材3262とリボン巻取軸ロック機構3060のロック部材3062とがリンク機構で連動するようにしてもよい。
これによれば、リボン供給軸ロック機構3260のスプリング3264とリボン巻取軸ロック機構3060のスプリング3064とのいずれかが不要となる。
以下、本態様の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
プリンタ3200は、印字媒体Mに印字を行う印字部3015と、印字部3015に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸3033と、印字部3015で使用されたインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、を備え、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸3033の回転及びリボン巻取軸3034の回転が規制される。
これによれば、インクリボンRの交換を行う際に、リボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止できる。また、上述したように、リボン供給軸3033にはバックテンション機構が設けられる。そのため、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときにリボン巻取軸3034が回転自在になっていると、インクリボンRを取り付けるときに、リボン供給軸3033の上流側への巻き戻し付勢力によってリボン巻取軸3034も上流側巻き戻し方向に回転してしまい、インクリボンRを取り付け難くなる。これに対して、本態様では、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときはリボン巻取軸3034の回転も規制されるので、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。なお、リボン供給軸3033にバックテンション機構が設けられていない場合でも、リボン巻取軸3034が回転してインクリボンRに弛みが生じることを防止できる。
プリンタ3200は、筐体3010と、揺動自在に設けられ、筐体3010の開口部を覆うカバー3211と、揺動自在に設けられ、印字部3015を構成するサーマルヘッド3032を有する印字ユニット3230と、を備え、リボン供給軸3033及びリボン巻取軸3034は、印字ユニット3230に設けられ、リボン供給軸3033がリボン交換位置にある状態は、カバー3211が開いた状態、且つ、印字ユニット3230の開放端3230a側がカバー3211から離間した状態である。
プリンタ3200は、カバー3211が開くとともに、リボン巻取軸3034の回転が規制される。
これによれば、カバー3211が開くと自動的にリボン巻取軸3034の回転が規制されるので、リボン巻取軸3034の回転を規制するための操作が不要となる。
プリンタ3200は、リボン供給軸3033がリボン交換位置にあるときは、プリンタ3200の前方側にリボン供給軸3033が露出する。
これによれば、作業者がリボン供給軸3033を視認しやすく、インクリボンRの交換作業が容易となる。
プリンタ3200は、リボン供給軸3033の回転を規制する位置と回転を許容する位置との間で移動自在に設けられる第1ロック部材としてのロック部材3238と、リボン巻取軸3034の回転を規制する位置と回転を許容する位置との間で移動自在に設けられる第2ロック部材としてのロック部材3062と、ロック部材3238をリボン供給軸3033の回転を規制する位置に向けて付勢する第1付勢部材としてのスプリング3239と、ロック部材3062をリボン巻取軸3034の回転を規制する位置に向けて付勢する第2付勢部材としてのスプリング3064と、を備える。
これによれば、リボン供給軸3033の回転を規制する位置にロック部材3238を容易に位置決めでき、また、リボン巻取軸3034の回転を規制する位置にロック部材3062を容易に位置決めできる。
プリンタ3200は、筐体3010と、揺動自在に設けられ、筐体3010の開口部を覆うカバー3211と、印字媒体Mに印字を行う印字部3015と、印字部3015に供給されるインクリボンRを保持するリボン供給軸3033と、印字部3015で使用されたインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸3034と、揺動自在に設けられ、印字部3015を構成するサーマルヘッド3032を有する印字ユニット3230と、を備え、リボン供給軸3033及びリボン巻取軸3034は、印字ユニット3230に設けられ、印字ユニット3230がカバー3211に収容された状態では、リボン供給軸3033の回転が許容され、印字ユニット3230の開放端3230a側がカバー3211から離間し、リボン供給軸3033がインクリボンRを着脱可能なリボン交換位置にあるときは、リボン供給軸3033の回転が規制される。
これによれば、カバー3211から印字ユニット3230の開放端3230a側が離間してリボン供給軸3033からインクリボンRを着脱可能になった状態では、リボン供給軸3033の回転が規制される。よって、インクリボンRの交換を行う際にリボン供給軸3033が回転してインクリボンRに弛みが発生することを防止でき、インクリボンRの交換を容易に行うことができる。
プリンタ3200は、カバー3211が開いた状態では、印字ユニット3230がカバー3211に収容された状態と印字ユニット3230の開放端3230a側がカバー3211から離間した状態とのいずれにおいても、リボン巻取軸3034の回転が規制される。
これによれば、カバー3211を開いた状態では、印字ユニット3230がカバー3211に収容されているかカバー3211から開放端3230a側が離間しているかに関わらず、リボン巻取軸3034の回転が規制される。よって、インクリボンRの交換を行う際やプリンタ3200のメンテナンスを行う際にリボン巻取軸3034が回転してインクリボンRに弛みが発生することを防止できる。
<第7態様>
以下、添付図面を参照しながら第7態様に係るプリンタ4100について説明する。
プリンタ4100は、インクリボンRを熱してインクリボンRのインクを印字媒体Mに転写することで印字を行う熱転写方式のプリンタである。印字媒体Mは、例えば、帯状の台紙に複数のラベルが所定の間隔で連続して仮着されたラベル連続体である。
プリンタ4100は、図30、図31に示すように、筐体4010と、筐体4010の開口部を覆うカバー4011と、を備える。
印字媒体Mは、図31に示すように、ロール状に巻き回された状態で媒体供給軸4012に保持される。なお、印字媒体Mとして、台紙なしラベルやファンフォールド型媒体を使用することもできる。
カバー4011は、筐体4010に設けられた支持軸4013により一端側の端部が揺動自在に支持される。カバー4011は、支持軸4013を支点として揺動することで、筐体4010の開口部を閉止する閉止位置(図31参照)と、筐体4010の開口部を開放する開放位置(図32、図33参照)と、に切り替えられる。
筐体4010には、カバー4011を閉止状態に維持するカバーロック機構(図示せず)が設けられる。カバーロック機構は、図30に示すレバー4014を操作することで解除される。
カバー4011の他端側の端部と筐体4010との間には、図31に示す印字部4015で印字された印字媒体Mがプリンタ4100から排出される排出口4016が形成される。
カバー4011には、排出口4016に臨むカッタ4017が取り付けられる。カッタ4017は、排出口4016から排出された印字済の印字媒体Mを切断する。なお、カバー4011には、カッタ4017に代えて他の様々なユニットを取り付けることができる。
また、カバー4011には、プリンタ4100を操作するための操作ユニット4019が設けられる。操作ユニット4019は、各種操作ボタン、ディスプレイ、近距離無線通信モジュール、LED等を有する。ディスプレイは、タッチパネルであってもよい。
プリンタ4100の内部には、図31に示すように、印字媒体Mに印字を行うための印字ユニット4030が収容される。
印字ユニット4030は、一端側が支持軸4013に揺動自在に支持される本体部4031と、本体部4031に取り付けられるサーマルヘッド4032と、を備える。
サーマルヘッド4032は、筐体4010側に設けられたプラテンローラ4020と共に、印字媒体Mに印字を行う印字部4015を構成する。
また、印字ユニット4030は、印字部4015に供給されるインクリボンRをロール状に保持するリボン供給軸4033と、使用済のインクリボンRを巻き取るリボン巻取軸4034と、インクリボンRと印字媒体Mとの間を仕切る仕切部材4025と、リボン供給軸4033から印字部4015へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸4036(図33参照)と、印字部4015からリボン巻取軸4034へのインクリボンRの搬送路を規定するガイド軸4037と、を備える。リボン供給軸4033は、仕切部材4025に着脱可能に取り付けられる。
印字媒体Mは、媒体供給軸4012から印字部4015に供給され、サーマルヘッド4032とプラテンローラ4020との間にインクリボンRと共に挟持される。
印字媒体M及びインクリボンRがサーマルヘッド4032とプラテンローラ4020との間に挟持された状態、すなわち、印字ユニット4030が印字位置にある状態でサーマルヘッド4032の発熱素子への通電が行われると、発熱素子の熱によってインクリボンRのインクが印字媒体Mに転写され、印字媒体Mへの印字が行われる。
筐体4010には、動力源としてのモータ4061と、モータ4061の駆動力をプラテンローラ4020などに伝達するギヤ列4062が設けられる。モータ4061の駆動力によってプラテンローラ4020を正回転させると、印字媒体M及びインクリボンRが搬送方向下流側へと搬送されて印字媒体Mが排出口4016からプリンタ4100の外部に排出される。
印字ユニット4030には、リボン供給軸4033及びリボン巻取軸4034にモータ4061の駆動力を伝達するギヤ列4060が設けられる。印字ユニット4030の作動時には、ギヤ列4062のギヤ(図示せず)とギヤ列4060のギヤ(図示せず)とが噛み合い、モータ4061の動力がリボン供給軸4033およびリボン巻取軸4034に伝達される。
印字ユニット4030は、筐体4010に対して支持軸4013を支点としてカバー4011と共に揺動することで、筐体4010に収まってサーマルヘッド4032とプラテンローラ4020との間に印字媒体Mが挟持される印字位置(図31参照)と、サーマルヘッド4032がプラテンローラ4020から離間する非印字位置(図32、図33参照)と、に切り替えられる。
仕切部材4025は、揺動軸4026によって本体部4031に対して揺動自在に支持される。仕切部材4025は、本体部4031に対して揺動軸4026を支点として揺動することで、リボン供給軸4033が印字ユニット4030内に収容される閉止位置(図32参照)と、リボン供給軸4033を着脱可能な開放位置(図33参照)と、に切り替えられる。閉止位置では、ギヤ列4060のギヤ4064とギヤ4065が噛み合い、モータ4061の駆動力がリボン供給軸4033に伝達される。一方、開放位置では、ギヤ列4060のギヤ4064とギヤ4065との噛み合いが解除される。
プリンタ4100を印字可能な状態、つまり、図31に示す状態にすると、自動的に仕切部材4025が印字媒体Mを案内する状態となる。仕切部材4025は、印字媒体Mを摺接させる案内面4029を有する。案内面4029は、ガイド軸4036から印字部4015へと搬送されるインクリボンRに摺接することで、インクリボンRの搬送路を規定する。
また、プリンタ4100は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出する透過センサ4022を備える。
透過センサ4022は、所定の光を出射する発光部としての発光ユニット4022aと、発光ユニット4022aから出射された光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部としての受光ユニット4022bと、を有するセンサである。
例えば、印字媒体Mが、帯状の台紙に複数のラベルが所定の間隔で連続して仮着されたラベル連続体である場合は、隣り合う2つのラベルの間には、台紙のみの部分が存在する。ラベルが存在する部分と台紙のみの部分とでは、発光ユニット4022aから出射された光の透過量が異なるので、受光ユニット4022bが受光する光の強度が変化する。これにより、透過センサ4022は、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出することができる。
本態様では、図31に示すように、発光ユニット4022aは、仕切部材4025における印字媒体Mの搬送路とは反対側、つまり、仕切部材4025の上面側に設けられる。また、仕切部材4025には、発光ユニット4022aから出射された光を通す貫通孔4035が形成されている。一方、受光ユニット4022bは、搬送路を挟んで筐体4010側に設けられる。なお、これに限らず、発光ユニット4022aが筐体4010側に設けられ、受光ユニット4022bが仕切部材4025に設けられる構成としてもよい。また、仕切部材4025には、反射センサ(図示せず)が設けられる構成としてもよい。この反射センサは、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の印字媒体Mからの反射光を受光し、受光した光の強度に対応する電気信号を出力する受光部と、を有するセンサである。反射センサは、印字媒体Mに予め印刷されているアイマークを検出することで、印字媒体Mの搬送方向における位置を検出するようになっている。
リボン供給軸4033の両端部は、仕切部材4025に対して2つの支持部4028によって回動自在、且つ着脱可能に支持される。
揺動軸4026には、その中央部から突出する係止部4027が設けられる。カバー4011には、係止部4027が係合する被係止部4018が設けられる。係止部4027が被係止部4018に係合した状態では、印字ユニット4030がカバー4011に収まる収容位置に保持される。係止部4027および被係止部4018によってカバー4011に対して印字ユニット4030を保持するユニットロック機構4038が構成される。
プリンタ4100による印字が行われる際には、図31に示すように、カバー4011は筐体4010の開口部を閉止する閉止状態にされる。
プリンタ4100のメンテナンスなどを行う際には、カバー4011を図31に示す閉止位置から図32に示す開放位置へと揺動させる。これにより、筐体4010の開口部が開放され、プリンタ4100への印字媒体Mのセットや筐体4010内の各部のメンテナンスを行うことができる。
そして、仕切部材4025を図32に示す閉止位置から図33に示す開放位置に揺動させると、リボン供給軸4033及びリボン供給軸4033に保持されたロール状のインクリボンRがリボン巻取軸4034に対して相対的に移動し、印字媒体Mの排出口4016側に露出する。
上記仕切部材4025を閉止位置から開放位置に揺動させる操作力によって、係止部4027及び被係止部4018が弾性変形して両者の係合が解除される。
係止部4027と被係止部4018との係合が解除されることで、印字ユニット4030自体も、筐体4010側に向けて所定の露出位置まで揺動する。所定の露出位置は、筐体4010における支持軸4013の近傍に設けられた揺動規制部(図示せず)と本体部4031とが当接する位置である。
なお、上記揺動規制部による印字ユニット4030の位置決めは、印字ユニット4030を所定トルク以上の操作力で筐体4010側に揺動させると、揺動規制部が弾性変形して本体部4031が揺動規制部を乗り越えて解除される。
こうして、仕切部材4025及び印字ユニット4030が図32に示す状態から図33に示す状態に切り替わる。これにより、リボン供給軸4033及びリボン巻取軸4034がプリンタ4100から着脱可能なリボン交換位置に配置され、インクリボンRの交換作業を行うことができる。
また、仕切部材4025を図33に示す開放位置からカバー4011側に向けて揺動させると、仕切部材4025が図32に示す閉止位置に切り替わり、係止部4027と被係止部4018とが弾性変形して互いに係合する。係止部4027と被係止部4018とが係合することによって、印字ユニット4030がカバー4011内に収まる収容位置に保持される。
プリンタ4100には、仕切部材4025を閉止位置にしたときに、仕切部材4025を印字ユニット4030に対して位置決めするロック機構4040が設けられる。ロック機構4040は、仕切部材4025が開放位置から閉止位置へと切り替わる動作によって、印字ユニット4030に対する仕切部材4025の揺動を止める。
以下、図34を参照してロック機構4040の構成について説明する。
図34は、仕切部材4025及びロック機構4040を示す斜視図である。仕切部材4025には、2つのロック機構4040が揺動軸4026の径方向について揺動軸4026から離れた位置に設けられる。2つのロック機構4040は、揺動軸4026の軸方向について仕切部材4025の両端部に配置される。
ロック機構4040は、仕切部材4025に対して軸まわりに揺動自在に支持されるフック4050と、フック4050の係合部4053を本体部4031の被係合部4045に係合させる方向に付勢するスプリング4049と、を備える。
仕切部材4025には、フック4050を揺動自在に支持する支持軸4048が形成される。支持軸4048は、揺動軸4026と平行に配置される。
フック4050は、支持軸4048の外周に回動自在に嵌合する筒状の嵌合部4051と、嵌合部4051から支持軸4048の径方向に突出する係合部4053及び規制部4052と、を有する。
仕切部材4025には、規制部4052を当接させてフック4050の揺動を規制する当接部4056と、スプリング4049の一端を受けるスプリング受部4057と、が形成される。
コイル状のスプリング4049は、その一端がスプリング受部4057に支持され、その他端がフック4050のスプリング受部4054に支持される。
フック4050の係合部4053は、被係合部4045に向けて山状に突出する。仕切部材4025の被係合部4045は、フック4050に向けて山状に突出する山部4045aを有する。
以下、図35A、図35B、図35Cを参照してロック機構4040の動作について説明する。図35A、図35B、図35Cの順に示す動作によって、ロック機構4040が仕切部材4025の保持を解除すると共に、仕切部材4025が図32に示す閉止位置から図33に示す開放位置へと切り替わる。なお、図35A、図35B、図35Cは、説明の簡略化のため、プリンタ4100の一部を省略して図示している。
図35Aに示すように、仕切部材4025が閉止位置にある状態では、フック4050の係合部4053が、スプリング4049の付勢力によって被係合部4045の山部4045aに係合する。これにより、仕切部材4025が閉止位置に保持される。
図35Bに矢印Aで示すように、作業者が仕切部材4025に所定トルク以上の操作力を与えると、フック4050がスプリング4049の付勢力に抗して矢印Bで示す方向に揺動し、係合部4053が被係合部4045の山部4045aに乗り上げ、仕切部材4025が閉止位置から開放位置へと揺動する。
図35Cに示すように、続いて仕切部材4025が揺動すると、係合部4053が被係合部4045の山部4045aに乗り越える。このとき、フック4050がスプリング4049の付勢力によって図35Cに矢印Cで示す方向に揺動し、やがて規制部4052が当接部4056に当接することで、フック4050の揺動が止められる。
こうして作業者が仕切部材4025を開放位置方向(下方)に揺動させる操作により、ロック機構4040によって仕切部材4025が閉止位置に保持される状態が解除され、仕切部材4025が閉止位置から開放位置へと円滑に切り替えられる。
一方、仕切部材4025が図33に示す開放位置から図32に示す閉止位置へと切り替えられる際には、ロック機構4040は、上記図35A、図35B、図35Cの順に示す動作と逆に動作して、フック4050の係合部4053が被係合部4045の山部4045aに乗り越えた後にスプリング4049の付勢力によって被係合部4045の山部4045aに係合する。これにより仕切部材4025は閉止位置に位置決めされる。
印字ユニット4030が筐体4010内に収まる印字位置(図31参照)にある状態においても、仕切部材4025と共にリボン供給軸4033がロック機構4040によって保持される。これにより、プリンタ4100の作動時に、リボン供給軸4033のギヤ4065とギヤ4064との噛み合い状態が保たれ、インクリボンRが円滑に送られる。
また、筐体4010には、仕切部材4025の下面側に対峙する対峙部(図示せず)が設けられる。さらに、筐体4010には、フック4050の規制部4052に対峙する対峙部4058が設けられる。印字ユニット4030が筐体4010内に収まる印字位置(図31参照)に切り替えられた状態では、仕切部材4025の下面側が筐体4010の対峙部(図示せず)に対峙するとともに、フック4050の規制部4052が筐体4010の対峙部4058に対峙する。これにより、印字ユニット4030が印字位置(図31参照)にある状態では、フック4050が揺動することが止められ、係合部4053と被係合部4045との係合状態が確実に維持される。
次に、本態様の効果について説明する。
本態様によれば、印字媒体Mに印字を行うための印字ユニット4030と、インクリボンRを保持するリボン供給軸4033(リボン軸)と、リボン供給軸4033に駆動力を伝達するギヤ4064、4065が噛み合う閉止位置と、ギヤ列4060のギヤ4064、4065の噛み合いが解除される開放位置との間で揺動自在に設けられる仕切部材4025と、仕切部材4025が閉止位置にあるときに、仕切部材4025を印字ユニット4030に対して保持するロック機構4040と、を備えるプリンタ4100が提供される。
このように構成することで、プリンタ4100の作動時には、仕切部材4025がロック機構4040によって閉止位置に保持される。これにより、リボン供給軸4033を駆動するギヤ4064、4065の噛み合い状態が保たれ、インクリボンRの搬送が安定して行われる。一方、インクリボンRの交換時には、仕切部材4025が開放位置に揺動してリボン供給軸4033を印字ユニット4030から取り外し可能に配置する。これにより、プリンタ4100の限られたスペースのなかでのインクリボンRの着脱操作が行い易くなり、インクリボンRの交換作業性を向上できる。
また、筐体4010には、ギヤ4064に駆動力を伝達するモータ4061が設けられる。プリンタ4100の作動時には、仕切部材4025がロック機構4040によって閉止位置に保持されることにより、モータ4061の駆動力がギヤ4064を介してリボン供給軸4033に的確に伝達され、インクリボンRの搬送が安定して行われる。
また、プリンタ4100は、発光ユニット4022a(発光部)と受光ユニット4022b(受光部)とを有し、搬送方向における印字媒体Mの位置を検出する透過センサ4022(センサ)を備える。発光ユニット4022aと受光ユニット4022bとの少なくとも一方が仕切部材4025に設けられる。プリンタ4100の作動時には、仕切部材4025がロック機構4040によって閉止位置に保持されることにより、透過センサ4022は、搬送方向における印字媒体Mの位置を精度良く検出することができる。
また、仕切部材4025は、印字媒体Mを摺接させる案内面4029を有する。プリンタ4100の作動時には、仕切部材4025がロック機構4040によって閉止位置に保持されることにより、仕切部材4025の案内面4029によって印字媒体Mが所定経路で搬送される。これにより、プリンタ4100では印字が精度よく行われる。
また、プリンタ4100は、筐体4010を開閉するカバー4011を備える。仕切部材4025が閉止位置にあるときに、印字ユニット4030はカバー4011内に収まり、仕切部材4025が開放位置に切り替えられると、印字ユニット4030はカバー4011から露出する。これにより、仕切部材4025の操作によって印字ユニット4030がカバー4011から露出するので、インクリボンRの着脱操作が行い易くなり、インクリボンRの交換作業性を向上できる。
また、プリンタ4100は、仕切部材4025が閉止位置にあるときに、印字ユニット4030をカバー4011に対して保持するユニットロック機構4038をさらに備える。プリンタ4100の作動時には、仕切部材4025がロック機構4040によって閉止位置に保持されることにより、ユニットロック機構4038によって印字ユニット4030がカバー4011に対して所定の印字位置に保持される。
また、ロック機構4040は、印字ユニット4030に設けられる被係合部4045と、仕切部材4025が揺動して閉止位置に来るのに伴ってスプリング4049の付勢力によって被係合部4045に係合する係合部4053と、を備える。ロック機構4040は、仕切部材4025を開放位置へと揺動させる操作力によって係合部4053がスプリング4049の付勢力に抗して被係合部4045との係合を解除する。こうして、仕切部材4025を揺動させる操作によってロック機構4040が自動的に作動することで、インクリボンRの交換作業性を向上できる。
また、ロック機構4040は、仕切部材4025に揺動自在に支持されるフック4050を備える。フック4050は、係合部4053を有し、スプリング4049の付勢力によって係合部4053を被係合部4045に係合させる方向に揺動する。
このように構成することで、ロック機構4040は、仕切部材4025を閉止位置に切り替えると、フック4050は、スプリング4049の付勢力によって揺動し、係合部4053を被係合部4045に係合させる。これにより、ロック機構4040の操作が容易に行え、インクリボンRの交換作業性を向上できる。
また、プリンタ4100は、印字ユニット4030が収まる筐体4010を備える。印字ユニット4030は、筐体4010に収まる印字位置と、筐体4010を開放する非印字位置と、に切り替えられる。フック4050は、筐体4010に対してフック4050が揺動することを規制する規制部4052を有する。
このように構成することで、仕切部材4025が印字ユニット4030に収まる印字位置にある状態では、筐体4010に対峙するフック4050の規制部4052によってフック4050の揺動が止められて、係合部4053と被係合部4045との係合が解除されることが禁止される。これにより、プリンタ4100が外部から衝撃を受けても、係合部4053と被係合部4045との係合状態が維持される。よって、プリンタ4100の作動時には、リボン供給軸4033を駆動するギヤの噛み合い状態が保たれ、インクリボンRを送る作動が円滑に行われる。
また、仕切部材4025の一端側に揺動軸4026が設けられ、仕切部材4025の他端側にロック機構4040が設けられる。
このようにして揺動軸4026とロック機構4040との間の距離が十分に設けられることで、閉止位置にある仕切部材4025の位置決めが確実に行われる。また、ロック機構4040の切替えに必要な操作力が小さくて済む。
また、ロック機構4040は、揺動軸4026の軸方向について仕切部材4025の両端部に配置される。
このようにしてロック機構4040どうしの間隔が十分に設けられることで、閉止位置にある仕切部材4025は安定した姿勢が維持される。
例えば、上記態様では、仕切部材4025に被係合部4045が設けられ、印字ユニット4030に係合部4053が設けられている。これに限らず、印字ユニット4030に被係合部4045が設けられ、仕切部材4025に係合部4053が設けられる構成としてもよい。
仕切部材4025にリボン供給軸4033が着脱可能に設けられているが、これに限らずリボン巻取軸4034が着脱可能に設けられる構成としても良い。
以上、プリンタの各態様について説明したが、本発明の技術的範囲を上記各態様の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記各態様の構成は、適宜組み合わせて用いることができる。
本願は2017年9月26日に日本国特許庁に出願された特願2017-185376、2017年9月26日に日本国特許庁に出願された特願2017-185378、2018年6月1日に日本国特許庁に出願された特願2018-106516、2018年6月1日に日本国特許庁に出願された特願2018-106519、2018年7月13日に日本国特許庁に出願された特願2018-133719、2018年7月13日に日本国特許庁に出願された特願2018-133721、2018年7月13日に日本国特許庁に出願された特願2018-133722、及び2018年7月13日に日本国特許庁に出願された特願2018-133724に基づく優先権を主張し、これらの出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (7)

  1. 印字媒体に印字を行う印字部と、
    前記印字部に供給されるインクリボンを保持するリボン供給軸と、
    使用済の前記インクリボンを巻き取るリボン巻取軸と、
    揺動自在に設けられ、前記印字部を構成するサーマルヘッドを有する印字ユニットと、
    前記印字ユニットに揺動自在に設けられ、前記インクリボンと前記印字媒体との間を仕切る仕切部材と、
    を備え、
    前記リボン供給軸は、前記仕切部材に設けられる、
    プリンタ。
  2. 請求項1に記載のプリンタであって、
    前記仕切部材は、前記リボン供給軸を前記印字部に前記インクリボンを供給可能なリボン供給位置にする閉止位置と、前記リボン供給軸を前記プリンタに着脱可能なリボン交換位置にする開放位置と、の間で揺動自在ある、
    プリンタ。
  3. 請求項2に記載のプリンタであって、
    前記リボン供給軸は、前記リボン交換位置において、前記リボン巻取軸よりも下方、且つ、前記リボン巻取軸よりも前記プリンタの前方側に位置する、
    プリンタ。
  4. 請求項2又は3に記載のプリンタであって、
    前記リボン供給軸は、前記リボン交換位置において、前記サーマルヘッドの下面を含む平面よりも下方に位置する、
    プリンタ。
  5. 請求項2から4のいずれか1つに記載のプリンタであって、
    前記リボン供給軸が前記リボン交換位置にあり、且つ、前記インクリボンの弛みが除去された状態では、前記リボン供給軸から前記印字ユニットにおける前記プリンタの前方側の端部までの前記インクリボンは、前記サーマルヘッド及び前記印字ユニットにおける前記プリンタの前方側の前記端部の2か所と当接するか、又は前記印字ユニットにおける前記プリンタの前方側の前記端部のみと当接する、
    プリンタ。
  6. 請求項2から5のいずれか1つに記載のプリンタであって、
    前記仕切部材が前記開放位置になると、前記リボン供給軸が前記印字媒体の排出口側に露出する、
    プリンタ。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のプリンタであって、
    前記リボン供給軸は、前記プリンタの前方側に着脱可能に構成され、
    前記リボン巻取軸は、上方に着脱可能に構成される、
    プリンタ。
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