JP7064361B2 - 点火コイル装置 - Google Patents

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本発明は、点火コイル装置に関する。
特許文献1には、点火プラグと、点火コイルと、点火プラグおよび点火コイルを導通させるコイルスプリングとが直線的に配された点火装置について開示がある。
特開2013-204430号公報
しかし、点火装置の周囲には、エンジンを構成するさまざまな構成部材(例えば、インジェクタ、カムシャフト、カムキャップ等)が設けられており、点火装置を直線的に配した場合、これらの構成部材と点火装置とが干渉してしまう場合がある。点火装置がこれらの構成部材と干渉してしまう場合、ケーシングを屈曲(変形)させながら点火プラグに挿入することで、点火装置を曲線的に配することとなる。しかし、点火装置を曲線的に配した場合、ケーシング内に収容されたコイルスプリングがケーシングの屈曲に追従せずに略直線的に延在してしまい、コイルスプリングと点火プラグとの接続が正常に行えない場合があった。
そこで、本発明は、コイルスプリングと点火プラグを精度よく接続可能な点火コイル装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の点火コイル装置は、点火プラグに供給するための電圧を生成する点火コイルと、前記点火プラグと前記点火コイルを導通させるコイルスプリングと、前記コイルスプリングを保持する保持部を有し、前記コイルスプリングを収容するケーシングと、を備え、前記ケーシングは、前記点火プラグに前記ケーシングを屈曲させながら挿入した際に、前記ケーシングの貫通孔の内部において前記保持部に対応する位置に、前記点火コイルの端子の中心軸と前記点火プラグの中心軸とが交わる交点において屈曲する屈曲点を形成し、前記コイルスプリングは、第1外径を有し、前記点火プラグと接続する小径部と、前記第1外径より大きな第2外径を有し、前記保持部よりも前記点火プラグ側に配される第1大径部と、を有する。
前記コイルスプリングは、前記第1外径より大きな第3外径を有し、前記保持部よりも前記点火コイル側に配される第2大径部を有し、前記保持部は、前記第1外径よりも大きく前記第3外径よりも小さい内径を有する突起部を有してもよい。
前記保持部は、前記小径部と一体的に形成される突起部を有してもよい。
前記第1大径部は、前記コイルスプリングの前記点火プラグと接続する接続端から前記点火コイル側に所定距離だけ離れた離隔位置と、前記保持部との間に設けられてもよい。
本発明によれば、コイルスプリングと点火プラグを精度よく接続することができる。
エンジンの正面図である。 エンジンの構成を示す概略図である。 本実施形態の点火プラグおよび点火コイル装置の構成を示す概略図である。 シリンダヘッドに取り付けられた点火コイル装置を上方から見た斜視図である。 図4のV矢視図である。 点火コイル装置の取り付けを説明するための図である。 コイルスプリングおよび端子部の概略拡大図である。 コイルスプリングと端子部が接続された状態を示す概略拡大図である。 変形例における点火コイル装置の構成を示す概略図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジン1の正面図である。なお、以下では、車両の進行方向を前方向、車両の後退方向を後方向、車両の進行方向に対して右側を右方向、車両の進行方向に対して左側を左方向、鉛直上方向を上方向、鉛直下方向を下方向として説明する。また、図1中、上側が車両の上方向、下側が車両の下方向となっている。図1では、理解を容易とするため、右方向のシリンダヘッド2およびその近傍を断面で示す。
図1に示すように、エンジン1は、水平対向エンジンである。すなわち、エンジン1は、車両の前後方向に延在するクランクシャフト3を境にして、左方向と右方向にそれぞれシリンダブロック4が設けられ、シリンダブロック4内に形成されたシリンダボア5の軸線が水平となるように車体に載置される。各シリンダブロック4には、前後方向に2つずつシリンダボア5が形成される。なお、水平とは、必ずしも、水平のみに限定されるものではなく、略水平であってもよい。
図2は、エンジン1の構成を示す概略図である。図2中、後述するインジェクタ16は、クロスハッチングで示して内部構造の図示を省略する。図2に示すように、シリンダボア5内には、ピストン6が摺動可能に配置されており、ピストン6は、コネクティングロッド7を介してクランクシャフト3に接続されている。そして、エンジン1では、シリンダボア5、シリンダヘッド2およびピストン6の冠面によって囲まれた空間が燃焼室8となる。
シリンダヘッド2は、例えばアルミ合金で構成される。シリンダヘッド2には、吸気ポート9および排気ポート10が形成されている。図2とは異なる断面において、吸気ポート9および排気ポート10と燃焼室8とが連通する。また、シリンダヘッド2には、吸気ポート9を開閉する吸気バルブ11と、排気ポート10を開閉する排気バルブ12とが設けられている。
吸気バルブ11は、先端(傘)が吸気ポート9と燃焼室8との間に位置するようにシリンダヘッド2に配置され、カム機構13aにより移動されて吸気ポート9を燃焼室8に対して連通および閉鎖させる。排気バルブ12は、先端(傘)が排気ポート10と燃焼室8との間に位置するようにシリンダヘッド2に配置され、カム機構13bにより移動されて排気ポート10を燃焼室8に対して連通および閉鎖させる。
また、シリンダヘッド2には、ホール14が形成されている。ホール14には、点火装置15およびインジェクタ16が収容される。点火装置15は、点火プラグ17および点火コイル装置18により構成される。点火プラグ17は、インジェクタ16よりも鉛直方向の高さが低い位置(図2中、右側)に配される。ホール14には、燃焼室8と連通する孔である連通部14a、14bが、鉛直方向の位置を異にして2つ設けられる。鉛直方向の位置が低い連通部14aは、水平方向に対し、燃焼室8から離隔する方向(右方向)に向かって排気ポート10側(鉛直方向下側)に傾斜するようにシリンダヘッド2に斜めに形成される。鉛直方向の位置が高い連通部14bは、水平方向に対し、燃焼室8から離隔する方向(右方向)に向かって吸気ポート9側(鉛直方向上側)に傾斜するようにシリンダヘッド2に斜めに形成される。連通部14aには、点火プラグ17の先端が挿通され、連通部14bには、インジェクタ16の先端が挿通される。インジェクタ16の先端は、燃焼室8の中心近傍に位置する(所謂センターインジェクション)。
燃料ギャラリ23は、内部に燃料が流通する配管であり、図2中、奥行方向(前後方向)に延在する。燃料ギャラリ23は、インジェクタ16の後端(燃焼室8と反対側の端部)側に位置する。また、燃料ギャラリ23は、鉛直方向において、点火コイル装置18より高い位置であって、インジェクタ16よりも低い位置に配される。インジェクタ16の後端には、キャップ部24が設けられる。キャップ部24は、インジェクタ16の後端が挿通される挿通穴24aを有する。
また、キャップ部24は燃料ギャラリ23に連結されており、挿通穴24aは、燃料ギャラリ23の内部と連通している。インジェクタ16は、キャップ部24の挿通穴24aを介して燃料ギャラリ23の内部と連通しており、不図示の燃料ポンプから送出された燃料が、燃料ギャラリ23を介してインジェクタ16に供給される。
エンジン1では、所定のタイミングでインジェクタ16から燃料が噴射された後、点火プラグ17によって燃料が点火されて燃焼する。かかる燃焼により、ピストン6がシリンダボア5内で往復運動を行い、その往復運動が、コネクティングロッド7を通じてクランクシャフト3の回転運動に変換される。
図3は、本実施形態の点火プラグ17および点火コイル装置18の構成を示す概略図である。点火プラグ17は、先端に一対の電極17aを有し、基端に端子部(ターミナル部)17bを有している。端子部17bは、最も基端側に上面17eを有する。また、端子部17bは、上面17e(基端側)から先端側に窪んだ窪み部17cを有する。窪み部17cは、略円錐台形状である。窪み部17cは、内側の底面に端子17dが設けられる。また、窪み部17cは、底面(端子17d)の周囲の側壁がテーパ形状である。窪み部17cの側壁をテーパ形状にすることで、後述するコイルスプリング22の一端(以下、接続端という)が窪み部17c内に導入されたとき、コイルスプリング22の接続端と端子17dとの接続を容易にすることができる。
点火コイル装置18は、連結部19および点火コイル20により構成される。連結部19は、ケーシング21と、コイルスプリング(導電性部材)22により構成される。
ケーシング21は、略円筒形状である。ケーシング21は、ゴムなどの絶縁体部材で形成され、一端21aから他端21bまで貫通する貫通孔21cが形成される。貫通孔21cには、ケーシング21の一端21a側から、点火プラグ17の端子部17b(燃焼室8と反対側の端部)が挿入される。ケーシング21の他端21bは、点火コイル20に接続される。
本実施形態では、図2に示すように、連通部14aの中心軸は、水平方向に対し鉛直方向下側に傾斜している。そのため、連通部14aに挿通された点火プラグ17は、水平方向に対し鉛直方向下側に傾斜して配される。したがって、ケーシング21の一端21aは、水平方向に対し鉛直方向下側に傾斜した点火プラグ17の端子部17bに挿入されることとなる。
ここで、図2に示すように、点火プラグ17よりも鉛直方向下側には、カム機構13b(例えば、カムキャップやカムシャフト等)が設けられている。そのため、点火コイル装置18を点火プラグ17に対し直線的に配した場合、点火コイル装置18とカム機構13bとが干渉してしまう。したがって、点火コイル装置18を点火プラグ17に対し直線的に配することが困難になる。
そこで、本実施形態では、点火プラグ17にケーシング21を屈曲(変形)させながら挿入することで、点火コイル装置18を点火プラグ17に組み付けている。点火コイル装置18を屈曲させることで、点火コイル装置18(点火装置15)とカム機構13bとの干渉を回避することができる。
ケーシング21の貫通孔21cの内部には、コイルスプリング22が収容されており、点火コイル20の端子(高電圧端子)20aがコイルスプリング22に接続される。ケーシング21は、内周面にコイルスプリング22を保持する保持部21dが形成される。貫通孔21cは、コイルスプリング22を収容する収容部では一定の内径を有しているが、保持部21dでは収容部の内径よりも小さい内径を有する。保持部21dは、ケーシング21内におけるコイルスプリング22の位置を決定する位置決め部としても機能する。
上述したように、本実施形態では、点火コイル装置18を屈曲させて点火プラグ17に組み付けている。点火コイル装置18を屈曲させた場合、点火コイル20と点火プラグ17とが直線的に配されなくなるため、点火コイル20の端子20aの中心軸は、点火プラグ17の中心軸と異なることとなる。このとき、点火コイル20の端子20aの中心軸は、点火プラグ17の中心軸と交差する交点を有する。また、ケーシング21は、貫通孔21cの内部に、点火コイル20の端子20aの中心軸と点火プラグ17の中心軸とが交わる交点において屈曲する屈曲点21eが形成される。本実施形態では、屈曲点21eは、ケーシング21の中心軸が延在する方向(以下、単に軸方向という)において保持部21dと略等しい位置に形成される。
コイルスプリング22は、小径部22aと、第1大径部22bと、第2大径部22cとを有する。また、コイルスプリング22は、点火コイル20の端子20aと接続する接続端22dと、点火プラグ17の端子17dと接続する接続端22eとを有する。小径部22aは、一定の外径(第1外径)を有し、点火プラグ17の端子17dおよび点火コイル20の端子20aに接続される。第1大径部22bは、小径部22aより大きな外径(第2外径)を有し、保持部21dよりも点火プラグ17側に配される。第2大径部22cは、小径部22aより大きな外径(第3外径)を有し、保持部21dよりも点火コイル20側に配される。ここで、第1大径部22bの外径と第2大径部22cの外径は、互いに等しい径であっても異なる径であってもよい。
ケーシング21の保持部21dは、小径部22aの外径よりも大きく、第2大径部22cの外径よりも小さい内径を有する突起部21fを有する。突起部21fにより、保持部21dの内径を第2大径部22cの外径より小さくすることで、保持部21dは、コイルスプリング22の点火プラグ17側への移動を規制し、第2大径部22c(換言すれば、コイルスプリング22)を保持することができる。
点火コイル20は、ケーシング21の他端21b側に配され、端子20aがコイルスプリング22の接続端22dと接続している。点火コイル20は、不図示の一次コイル、二次コイル、鉄芯などが内部に収容されている。二次コイルは一次コイルよりも巻数が多く、バッテリーなどから供給された電力変化に応じて一次コイルの磁界が変化すると、二次コイルで高い誘導起電力が生じる。二次コイルで生じた誘導起電力がコイルスプリング22を介して点火プラグ17に供給され、点火プラグ17が火花放電する。
図4は、シリンダヘッド2に取り付けられた点火コイル装置18を上方から見た斜視図である。ただし、図4中、左側の点火コイル装置18は、シリンダヘッド2に取り付けられた後の状態を示し、図4中、右側の点火コイル装置18は、シリンダヘッド2に取り付けられる途中の状態を示す。また、図5は、図4のV矢視図である。ただし、図5では、点火コイル装置18が取り付けられる前のシリンダヘッド2を示す。
図4に示すように、シリンダヘッド2にはガイド部25が設けられている。ガイド部25は、シリンダヘッド2の一部であって、シリンダヘッド2と同様、例えばアルミ合金で構成される。ガイド部25は、ホール14の内壁面のうち、下方向の下面14cから上方向に突出する。また、ガイド部25は、点火コイル装置18の連結部19に沿って延在する。すなわち、ガイド部25は、連結部19と同様、略水平方向に延在する。
また、図5に示すように、ガイド部25は、略水平方向から見たとき、大凡U字型であり、ガイド部25にはガイド溝25aが形成されている。ガイド溝25aは、ガイド部25と同様、略水平方向に延在する。ガイド部25のガイド溝25aの奥には、上記の連通部14aが位置しており、点火プラグ17の後端が、ガイド溝25aに(図5中、手前側に)突出している。
図6は、点火コイル装置18の取り付けを説明するための図である。図6では、シリンダヘッド2は、ガイド部25のガイド溝25aの底面側のみを抽出して示す。シリンダヘッド2に点火プラグ17が取り付けられた後、図6(a)に示すように、点火コイル装置18のケーシング21は、一端21a側からガイド溝25aに挿入される。ケーシング21は、上記のようにゴムなどで構成されており変形が容易である。そのため、図6(a)、図6(b)に示すように、ガイド溝25aに斜め上方からケーシング21を挿入した場合、ケーシング21は、ガイド溝25aに沿って変形し、ガイド溝25aによって位置ずれが抑えられる。そして、点火プラグ17の端子部17bが、ケーシング21の貫通孔21cに容易に挿通される。
図6(b)に示すようにケーシング21が屈曲した場合、屈曲点21eは、保持部21dの内側に形成される。本実施形態におけるコイルスプリング22は、保持部21dよりも点火プラグ17側に第1大径部22bを有している。第1大径部22bは、ケーシング21が屈曲すると、ケーシング21の内面と接触し、ケーシング21の変形量に応じて保持部21dと第1大径部22bの間に配される小径部22aを屈曲(変形)させる。これにより、第1大径部22bより点火プラグ17側の小径部22aは、ケーシング21が変形しても、ケーシング21の内周面から離隔したケーシング21の中心軸近傍位置に維持される。
このように、コイルスプリング22は、第1大径部22bを有することにより、ケーシング21の保持部21dよりも点火プラグ17側が、ケーシング21の屈曲に追従して変形する。この変形により、コイルスプリング22の点火プラグ17側の接続端22eは、ケーシング21の内周面から離隔したケーシング21の中心軸近傍位置に配される。
したがって、コイルスプリング22の接続端22eは、ケーシング21(点火コイル装置18)を屈曲させながら点火プラグ17に装着させると、点火プラグ17の窪み部17c内に導入される。その結果、コイルスプリング22の接続端22eは、点火プラグ17の端子17dと接続する。
このように、本実施形態のコイルスプリング22は、ケーシング21の屈曲に追従して変形することで、コイルスプリング22の接続端22eと点火プラグ17の端子17dとの接続を正常に行うことができる。したがって、本実施形態によれば、コイルスプリング22と点火プラグ17を精度よく接続することができる。
図7は、コイルスプリング22および端子部17bの概略拡大図である。上述したように、本実施形態では、第1大径部22bの外径(第2外径)は、小径部22aの外径(第1外径)より大きい値に設定されている。ここで、図7に示すように、第1大径部22bの外径(第2外径)をφ1とし、小径部22aの外径(第1外径)をφ2とし、窪み部17cの内径をφ3とし、端子部17bの外径をφ4とする。なお、φ1、φ2、φ3、φ4は、いずれも外径(内径)のうち最も大きい外径(内径)である。
また、下記式(1)により導出される値(すなわち、外径φ4と内径φ3との差の半分の値)をφ5とする。φ5は、上面17eの幅に相当する。
Figure 0007064361000001
・・・ (1)
このとき、外径φ1は、下記式(2)により導出される値(すなわち、外径φ2に値φ5を加算した値以上となる値)を有する。ここで、φ1-φ2は、第1大径部22bの外径と小径部22aの外径との差分に相当する。したがって、φ1-φ2がφ5よりも大きければ、コイルスプリング22の接続端22eが端子部17bの上面17eに当接してしまうことを低減することができる。
Figure 0007064361000002
・・・ (2)
外径φ1が上記式(2)を満足することで、点火コイル装置18を点火プラグ17に装着した際に、コイルスプリング22の接続端22eが窪み部17cに導入されずに、端子部17bの上面17eと当接してしまうことを低減することができる。コイルスプリング22の接続端22eが端子部17bの上面17eに当接してしまうと、コイルスプリング22の接続端22eを端子17dに接触させることが困難になり、点火コイル20と点火プラグ17とを電気的に接続することができなくなる。
また、図8は、コイルスプリング22と端子部17bが接続された状態を示す概略拡大図である。上述したように、本実施形態では、第1大径部22bは、保持部21dよりも点火プラグ17側に設けられている。ここで、図8に示すように、点火プラグ17の中心軸が延在する方向(以下、単に軸方向という)において、端子部17bの上面17eと窪み部17cの底面(端子17d)との間の距離(すなわち、窪み部17cの深さ)をL1とする。このとき、第1大径部22bは、コイルスプリング22の接続端(一端)22eから接続端(他端)22d側に、距離(所定距離)L1だけ離隔した離隔位置Pよりも他端(点火コイル20)側に設けられる。すなわち、第1大径部22bは、保持部21dよりも点火プラグ17側であって、離隔位置Pよりも点火コイル20側に設けられている。換言すれば、第1大径部22bは、保持部21dと離隔位置Pとの間の範囲Rに設けられる。第1大径部22bを保持部21dと離隔位置Pとの間に設けることで、第1大径部22bが端子部17bの上面17eと当接してしまうことを防止することができる。また、第1大径部22bが点火プラグ17の上面17eと当接してしまうことを防止することで、コイルスプリング22の接続端22eと点火プラグ17の端子17dとの接続が妨げられてしまうことを回避することができる。
ここで、比較例として、本実施形態とは異なる点火コイル装置318を点火プラグ17に装着する場合について説明する。図6(c)は、比較例におけるコイルスプリング322を有する点火コイル装置318の取り付けを説明するための図である。比較例におけるコイルスプリング322は、本実施形態におけるコイルスプリング22に対し、第1大径部22bを有していない点で相違している。すなわち、コイルスプリング322は、保持部21dよりも点火プラグ17側が一定の外径を有する小径部22aのみによって構成される。図6(c)に示すように、コイルスプリング322は、ケーシング21が屈曲しても、コイルスプリング322の保持部21dよりも点火プラグ17側が、ケーシング21の屈曲に追従して変形しない。そのため、コイルスプリング322の接続端22eは、ケーシング21の内周面側に位置する。したがって、コイルスプリング322の接続端22eは、点火コイル装置318を点火プラグ17に装着した際、点火プラグ17の上面17e(すなわち、窪み部17cより外側の領域)と当接する。その結果、コイルスプリング322の接続端22eは、点火プラグ17の端子17dと接続(当接)しなくなる。このように、コイルスプリング322は、ケーシング21の屈曲に追従して変形しないことから、コイルスプリング322の接続端22eと点火プラグ17の端子17dとの接続を正常に行うことが困難になる。
以上のように、本実施形態のコイルスプリング22は、保持部21dよりも点火プラグ17側に第1大径部22bを有する。これにより、コイルスプリング22と点火プラグ17を精度よく接続することができる。
図9は、変形例における点火コイル装置118の構成を示す概略図である。本変形例の点火コイル装置118は、点火コイル20と、ケーシング210と、コイルスプリング220を有する。本変形例の点火コイル装置118は、ケーシング210およびコイルスプリング220の構成が、上記実施形態における点火コイル装置18のケーシング21およびコイルスプリング22の構成と異なっている。
具体的に、本変形例のコイルスプリング220は、小径部22aと、第1大径部22bを有する。小径部22aおよび第1大径部22bは、上記実施形態の小径部22aおよび第1大径部22bと同じ構成である。ただし、本変形例のコイルスプリング220は、上記実施形態の第2大径部22cを有していない。つまり、本変形例のコイルスプリング220は、小径部22aおよび第1大径部22bのみにより構成される。
また、本変形例のケーシング210は、略円筒形状であり、一端21aから他端21bまで貫通する貫通孔21cが形成される。貫通孔21cには、ケーシング210の一端21a側から、点火プラグ17の端子部17bが挿入される。ケーシング210の他端21bは、点火コイル20に接続される。また、本変形例のケーシング210は、内周側にコイルスプリング220を保持する保持部210dが形成される。また、ケーシング210は、貫通孔21cの内部に、点火コイル20の端子20aの中心軸と点火プラグ17の中心軸とが交わる交点において屈曲する屈曲点210eが形成される。本変形例にあっては、屈曲点210eは、ケーシング210の軸方向において保持部210dと略等しい位置に形成される。
ここで、本変形例のコイルスプリング220は、上述したように、第2大径部22cを有していない。したがって、ケーシング210は、上記実施形態の保持部21dを有していても、コイルスプリング220に第2大径部22cが形成されていないため、コイルスプリング220を保持することが困難になる。そこで、本変形例のケーシング210は、金型で成型される際に、金型内にコイルスプリング220を配置した状態で射出成型されることによりコイルスプリング220と一体成型される。そのため、本変形例のケーシング210の保持部210dは、内周面にコイルスプリング220の小径部22aと一体的に形成される突起部210fを有する。突起部210fを小径部22aと一体的に形成することで、突起部210fは、上記実施形態のコイルスプリング22のように第2大径部22cが形成されていなくても、コイルスプリング220を保持することができる。
本変形例においても、コイルスプリング220は、保持部210dよりも点火プラグ17側に第1大径部22bを有する。これにより、コイルスプリング220と点火プラグ17を精度よく接続することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態および変形例では、第1大径部22bの全てが、保持部21d、210dよりも点火プラグ17側に設けられる例について説明した。しかし、これに限定されず、第1大径部22bの少なくとも一部が、保持部21d、210dよりも点火プラグ17側に設けられていてもよい。例えば、上記変形例において、突起部210f(保持部210d)は、コイルスプリング220の第1大径部22bと一体的に形成されてもよい。その場合、第1大径部22bは、少なくとも一部が保持部210dよりも点火プラグ17側に設けられていればよい。
本発明は、点火コイル装置に利用できる。
17 点火プラグ
18、118 点火コイル装置
20 点火コイル
21、210 ケーシング
21d、210d 保持部
21e、210e 屈曲点
21f、210f 突起部
22、220 コイルスプリング
22a 小径部
22b 第1大径部
22c 第2大径部

Claims (4)

  1. 点火プラグに供給するための電圧を生成する点火コイルと、
    前記点火プラグと前記点火コイルを導通させるコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを保持する保持部を有し、前記コイルスプリングを収容するケーシングと、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記点火プラグに前記ケーシングを屈曲させながら挿入した際に、前記ケーシングの貫通孔の内部において前記保持部に対応する位置に、前記点火コイルの端子の中心軸と前記点火プラグの中心軸とが交わる交点において屈曲する屈曲点を形成し、
    前記コイルスプリングは、
    第1外径を有し、前記点火プラグと接続する小径部と、
    前記第1外径より大きな第2外径を有し、前記保持部よりも前記点火プラグ側に配される第1大径部と、を有する
    点火コイル装置。
  2. 前記コイルスプリングは、前記第1外径より大きな第3外径を有し、前記保持部よりも前記点火コイル側に配される第2大径部を有し、
    前記保持部は、前記第1外径よりも大きく前記第3外径よりも小さい内径を有する突起部を有する
    請求項1に記載の点火コイル装置。
  3. 前記保持部は、前記小径部と一体的に形成される突起部を有する
    請求項1に記載の点火コイル装置。
  4. 前記第1大径部は、
    前記コイルスプリングの前記点火プラグと接続する接続端から前記点火コイル側に所定距離だけ離れた離隔位置と、前記保持部との間に設けられる
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の点火コイル装置。
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