JP7064035B2 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄用テープを備えたパンツ型使い捨ておむつに関する。
使用後の廃棄を容易に且つ衛生的に行えるようにする観点から、使い捨ておむつを丸めた状態に維持し得る廃棄用テープを備えたパンツ型使い捨ておむつが知られている。例えば、本出願人は、先に、使い捨ておむつの外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とを該廃棄用テープの長辺方向に沿って配置し、この順で三つ折り状態に保持された廃棄用テープを備えたパンツ型使い捨ておむつを提案している。
特開2019-30634号公報
特許文献1に記載の廃棄用テープによれば、伸長部の伸長に起因してその長さが増加するため、丸めたおむつの周囲に広く配することができ、そのおむつを丸めた状態に維持し易い。しかしながら、人が手で廃棄用テープを引っ張る際の伸び始めるまで力を込める加減が難しく、また、手で勢いよく引っ張った際の慣性により想定以上の荷重が廃棄用テープにかかってしまうこともある。伸長部は、伸長可能な引張強度(破断限界伸度ともいう)を超えると破断してしまうため、破損を抑制する観点からは引張強度を高めることが好ましいが、高めすぎると強い力で引っ張らないと伸長部が延びないことから廃棄操作がやり難くなる。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部を備えたパンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
前記使い捨ておむつの本体部分の外面に、該使い捨ておむつの廃棄形態を維持するための廃棄用テープが設けられている。前記廃棄用テープは、前記本体部分の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長辺方向に沿って配置されているとともに、折り畳まれた状態で、前記本体部分の外面に設けられている。
折り畳まれた状態の前記廃棄用テープは、厚み方向において相対向している面同士が剥離可能に接合されている。
前記廃棄用テープの、前記折り畳まれた状態を解除した展開状態において、前記伸長部は、前記廃棄用テープの長辺方向に伸長可能である。
前記本体部分は、前記固定部が固定される外面と、該外面を形成する外層シートよりも肌対向面側に位置する内方シートを有している。前記本体部分は、前記固定部と重なる部位に、第1領域と第2領域とを有している。前記第1領域は、前記固定部の長辺方向において前記伸長部との接続部側に位置し、且つ前記折り畳まれた状態を解除した前記廃棄用テープを、該廃棄用テープが固定されている前記外面と垂直な方向に引っ張ったときに、前記外面と前記内方シートとの間の距離が増大するように変形する緩衝構造を備える領域であり、前記第2領域は、前記固定部の長辺方向において前記接続部とは反対側に位置し、前記第1領域と比べて、前記距離の増大量が小さい領域である。
本発明によれば、廃棄時の操作性を損なうことなく、廃棄用テープを過度に伸長させることによる破断を抑制することができ、外層シートの破損も防止することができる。
図1は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図2のI-I線模式断面図である。 図4(a)及び(b)は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの廃棄用テープを伸長させる様子を示す斜視図である。 図5は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの廃棄形態を示す斜視図である。 図6(a)~(c)は、パンツ型使い捨ておむつが備える緩衝構造の構成と、廃棄用テープを徐々に引き伸ばしたときの本体部分の構造の変化を模式的に示す模式断面図である。 図7(a)及び(b)は、おむつの本体部分の変形量を含めた伸長率と引張荷重との関係の説明図であり、本発明の一実施形態の作用効果の説明図である。 図8は、廃棄用テープの垂直引張試験の試験方法の説明図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明に係るパンツ型使い捨ておむつの一実施形態が示されている。同図に示すパンツ型使い捨ておむつ1(以下、単に「おむつ1」ともいう。)は、着用者の胴が通されるウエスト開口部1W、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部1L,1Lを有する。おむつ1は、表面シート2、裏面シート3及び吸収体40を有する吸収性本体4と、吸収性本体4の非肌対向面側に配された外装体5とを備えている。外装体5は、おむつ1の非肌対向面、即ちおむつ1の外面を形成している。
本明細書において、「肌対向面」は、おむつ又はその構成部材(例えば表面シート)における、着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側に配される面であり、「非肌対向面」は、おむつ又はその構成部材における、着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に配される面である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該おむつ1の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
おむつ1は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部A、股間部に配される股下部C、及び着用者の背側に配される背側部Bを備えている。おむつ1は、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける外装体5の縦方向Xに沿う両側縁部どうしが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。これにより、前述のウエスト開口部1W、及び一対のレッグ開口部1L,1Lが形成されている。
図2に、展開且つ伸長状態のおむつ1を示す。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1を、腹側部A及び背側部Bそれぞれの外装体5の縦方向Xに沿う両側縁部を互いに接合された状態から切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に拡げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
おむつ1は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向に対応する縦方向Xと、該おむつ1を図2に示すように平面状に拡げた状態において、該縦方向Xと直交する横方向Yとを有している。縦方向Xは、吸収性本体4の長手方向と一致している。おむつ1は、図2に示すように、縦方向Xに延びる、該おむつ1を横方向Yに2等分する縦方向中心線CLに対して左右対称に形成されている。
外装体5は、図2及び図3に示すように、外層シート55と、外層シート55よりも肌対向面側に配された内層シート56と、これら両シート55,56間に伸長状態で配された複数本の弾性部材53,54とを有している。外層シート55は、おむつ1の外面を形成し、外層シート55と内層シート56とは隣接している。外層シート55及び内層シート56の形成材料は、不織布が好ましい。不織布としては、各種製法によるものを用いることができ、例えば、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布及びエアスルー不織布等の各種製法による不織布を用いることができる。これらの不織布のうち、外層シート55としては、風合いや通気性が良く、おむつ1に使用するのに必要な強度等の物性を満足しながら、比較的低価格で入手可能である等の観点から、スパンボンド不織布やエアスルー不織布を用いることが好ましく、内層シート56(内方シート)としては、通気性が良く、おむつ1に使用するのに必要な強度等の物性を満足しながら、比較的低価格で入手可能である等の観点から、スパンボンド不織布を用いることが好ましい。
外装体5は、弾性部材53,54の伸縮によって横方向Yに伸縮する伸縮領域Gを有している。より具体的には、伸縮領域Gとして、吸収性本体4よりも縦方向Xの外方に形成されたウエスト伸縮領域G1と、該ウエスト伸縮領域G1よりも股下部C側に形成された下部伸縮領域G2とを有している。
おむつ1は、ウエスト伸縮領域G1として、腹側部A側に位置する腹側ウエスト伸縮領域FG1及び背側部B側に位置する背側ウエスト伸縮領域BG1を有しており、下部伸縮領域G2として、腹側部A側に位置する腹側下部伸縮領域FG2及び背側部B側に位置する背側下部伸縮領域BG2を有している。図2おいて、符号53はウエスト伸縮領域G1に配された弾性部材53であり、符号54は胴回り下部伸縮領域G2に配された弾性部材54である。
ウエスト伸縮領域G1は、吸収性本体4の長手方向Xの両端4a,4bそれぞれの外方に形成されている。ウエスト伸縮領域G1は、着用状態下に着用者のウエスト部に配される。
下部伸縮領域G2は、腹側部A及び背側部Bのそれぞれの縦方向Xにおいて、吸収性本体4の長手方向Xの端4a,4bの位置とサイドシール部7の下端の位置との間に形成されている。下部伸縮領域G2では、弾性部材54が、少なくとも、サイドシール部7と吸収性本体4の縦方向Xに延びる側縁との間に、横方向Yに延びて配されている。弾性部材54は、吸収性本体4を横断する部分においても、横方向Yに伸長状態で配されていることが好ましいが、それに代えて、吸収性本体4の縦方向Xに沿う両側縁の間には、弾性部材54が配されていないか、或いは、弾性部材54が、弾性伸縮性を発現しないように細かく分断される等の処理を施された状態で配されていてもよい。
本実施形態のおむつ1における吸収体40は、図3に示すように、液保持性の吸収性コア41と該吸収性コア41の肌対向面及び非肌対向面を被覆するコアラップシート42とを含んで構成されている。吸収性コア41は、吸水性ポリマーと親水性繊維とを含んで構成されている。コアラップシート42は、一枚で、吸収性コア41の全周を被覆していても良いし、2枚以上で、吸収性コア41の全周を被覆していても良い。
おむつ1は、図2に示すように、縦方向Xに沿う吸収性本体4の両側部それぞれに、該縦方向Xに沿って延びる防漏カフ6,6を備えている。防漏カフ6,6は、吸収性本体4の縦方向Xの全長に亘って連続する撥水性のカフ形成用シート61と、カフ形成用シート61の横方向Yの内方側に縦方向Xに伸長状態で固定された1本又は複数本のカフ弾性部材62とを含んで構成されている。防漏カフ6,6は、カフ弾性部材62を有することで、肌対向面側に起立する。
外装体5、吸収性本体4に含まれる表面シート2、裏面シート3及び吸収体40、並びに防漏カフ6,6等の構成部材に用いられる材料としては、当該技術分野において、従来用いられてきたものと同様のもの等を特に制限なく用いることができる。
本実施形態のおむつ1は、外装体5に廃棄用テープが設けられている。具体的には、図1に示すように、背側部Bにおける外装体5の外面5Aに廃棄用テープ10が設けられている。廃棄用テープ10は、おむつ1の廃棄形態を維持するために用いられるものである。廃棄用テープ10は、おむつ1の背側部Bにおける横方向Yの略中央部に位置している。また本実施形態の廃棄用テープ10は、三つ折り状態において、その長辺方向X1がおむつ1の縦方向Xに一致するように設けられている。
図3は、図2のI-I線模式断面図である。図3には、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10の断面構造が示されている。廃棄用テープ10は、主として3つの部位から構成されている。具体的には、廃棄用テープ10は、固定部12と、伸長部15と、止着部18とから構成されている。これら固定部12、伸長部15、及び止着部18は、この順で廃棄用テープ10の長辺方向X1に沿って配置されている。本実施形態の廃棄用テープ10は、固定部12、伸長部15、及び止着部18の順で積層された三つ折り状態になっている。
廃棄用テープ10は、折り畳まれた状態で、おむつの本体部分の外面に設けられているが、その「折り畳まれた状態」は、上述した三つ折り状態に限定されるものではなく、固定部12と、伸長部15及び止着部8とが折り重なっている2つ折り状態であってもよい。例えば、固定部12と伸長部15の間のみで折り返されて、固定部12の上に伸長部15及び止着部18が重なっている状態が一例として挙げられる。しかしながら、展開状態する使用前の廃棄用テープ10は、三つ折り状態とされて、固定部12、伸長部15及び止着部18がこの順に重なった構造を有することが、コンパクトであるとともに、止着部18を廃棄用テープ10の引張方向へ引き出し易く、廃棄操作が容易となる点等から好ましい。
折り畳まれた状態の廃棄用テープ10は、固定部12と伸長部15及び止着部18とが折り重なっているか、又は固定部12と伸長部15と止着部18とが折り重なっていることが好ましい。また固定部12、伸長部15及び止着部18が、そのような状態に折り重なっている廃棄用テープ10においては、厚み方向において相対向している面同士が剥離可能に接合されていることが好ましい。他の態様で折り畳まれている廃棄用テープにおいても、厚み方向において相対向している面同士が剥離可能に接合されていることが好ましい。ここでいう、厚み方向は、廃棄用テープ10が固定されている本体部分の外面に垂直な方向であり、固定部12と伸長部15及び止着部18とが重なっている方向又は固定部12と伸長部15と止着部18とが重なっている方向である。
廃棄用テープ10における固定部12は、固定部用シート片13を有している。固定部用シート片13は、第1面13a及び第2面13bを有している。三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において固定部用シート片13は、後述する折り返し部13’を除いて、第1面13aが伸長部15と対向し、第2面13bがおむつ1の外面と対向している。また固定部12は固定部用粘着部14を有している。固定部用粘着部14は、固定部用シート片13の第2面13bに設けられている。固定部12は、固定部用粘着部14によって、おむつ1における背側部Bの外面に固定されている。この固定部用粘着部14を介して、廃棄用テープ10は、おむつ1における背側部Bの外面に着脱不能に固定されている。廃棄用テープ10をおむつ1の外面に固定する方法としては、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着等の公知の方法を用いることができる。
伸長部15は、伸長部用シート片16を有している。伸長部用シート片16は、先に述べた固定部用シート片13と同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。また、伸長部用シート片16は、固定部用シート片13と同じ幅であってもよく、異なる幅であってもよい。伸長部用シート片16は、第1面16a及び第2面16bを有している。三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において伸長部用シート片16は、後述する折り返し部16’、及び折り返し部13’と重なる部分を除いて、第1面16aが止着部18と対向し、第2面16bが固定部12と対向している。
伸長部15は、伸長部用粘着部17を有している。伸長部用粘着部17は、伸長部用シート片16の第2面16bに設けられている。伸長部用粘着部17は、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における伸長部15と固定部12との間を剥離可能に接合するものである。したがって伸長部用粘着部17は、低粘着性の粘着剤から構成されていることが好ましい。
先に述べた固定部12は、図3に示すように、固定部用シート片13が、廃棄用テープ10の長辺方向X1における一端に伸長部15側に折り返された折り返し部13’を有している。そして折り返し部13’が、伸長部15における伸長部用シート片16の一端と第2面16bの側で接合されている。これによって、固定部12と伸長部15とは直接に連設されている。固定部12と伸長部15とを連設する方法としては、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着、これらの併用等の公知の方法を用いることができる。
廃棄用テープ10における止着部18は、おむつ1の外面(外装体5の外面5A)における任意の位置に止着可能になっており、おむつ1の廃棄形態を廃棄用テープ10で維持するときに、おむつ1の外面5Aに止着される部位である。止着部18は廃棄用テープ10の先端域を形成しており、止着部用シート片19を有している。止着部用シート片19は、固定部用シート片13又は伸長部用シート片16と同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。止着部用シート片19は、固定部用シート片13又は伸長部用シート片16と同じ幅であってもよく、異なる幅であってもよい。止着部用シート片19は、第1面19a及び第2面19bを有している。本実施形態の三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において止着部用シート片19は、第2面19bが伸長部15と対向している。
止着部18は止着部用粘着部20を有している。止着部用粘着部20は、止着部用シート片19の第2面19bに設けられている。止着部用粘着部20は、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における止着部18と伸長部15との間を剥離可能に接合し、且つ止着部18をおむつ1の外面における任意の位置に確実に止着するものである。この観点から止着部用粘着部20の粘着性の程度が決定されることが好ましい。
先に述べた伸長部15における伸長部用シート片16は、その長辺方向X1における一端が止着部18側に折り返された折り返し部16’が形成されている。そして折り返し部16’が、止着部18における止着部用シート片19の一端と第2面19bの側で接合されている。これによって、伸長部15と止着部18とは直接に連設されている。止着部18における止着部用シート片19の他端には、第2面19b側に摘まみ片21が接合されている。摘まみ片21は、止着部用シート片19とは別体のシート片である。
伸長部15と止着部18とを連設する方法、及び摘まみ片21と止着部用シート片19とを接合する方法としては、それぞれ、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着、これらの併用等の公知の方法を用いることができる。
本実施形態における固定部12、伸長部15、及び止着部18の3つの部位から構成される廃棄用テープ10は、Z字状に三つ折りされている。この三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における自由端、すなわち止着部18における摘まみ片21の取り付け部位が、おむつ1におけるウエスト開口部1W側を向くように、廃棄用テープ10は、おむつ1の背側部Bに取り付けられている。
廃棄用テープ10における伸長部15及び止着部18は、該廃棄用テープ10の長辺方向X1に伸縮可能である。本実施形態では、長辺方向X1のうちの廃棄用テープ10が伸長する方向を伸長方向X1Aとし、収縮する方向を収縮方向X1Bとする。図4(a)に示すように、三つ折りされている状態の廃棄用テープ10を、三つ折り状態を解除して展開状態とし、止着部18を人が手で持ってテープの伸長方向X1Aに引っ張る。すると廃棄用テープ10に引張力が加わったときに図4(b)に示すように、伸長部15及び止着部18それぞれが伸長して、廃棄用テープ10の長さを増加させる。本実施形態において伸長部15及び止着部18は、三つ折り状態を解除した展開状態において、廃棄用テープ10の伸長方向X1Aに伸長可能である。ここで、三つ折り状態を解除した展開状態とは、廃棄用テープ10の伸長部15と固定部12との間を剥離し、且つ伸長部15と止着部18との間を剥離して、三つ折り状態の廃棄用テープ10を直線状に展開した状態を意味する。前記展開状態において、廃棄用テープ10は、人の力によって引き伸ばすことができ、その際、伸長部15及び止着部18を伸長させることができる。
図5には、廃棄するときのおむつ1の廃棄形態が示されている。おむつ1を廃棄するときには、図1に示すおむつ1において腹側部Aが内向きになるように、おむつ1を股下部Cからウエスト開口部1Wに向けて巻き上げていき、図5に示す巻き上げ形態を作る。巻き上げ形態のおむつ1では、背側部Bに設けられている廃棄用テープ10が、巻き上げたおむつ1の外側に露出している。この状態で、図4(b)に示すように、廃棄用テープ10を伸長させて、巻き上げられて廃棄形態となったおむつ1の外周に巻き付けて止着部18を外面5Aに止着させることで、おむつ1を廃棄形態に維持することができる。
本実施形態において、廃棄用テープ10は吸収体40の吸収性コア41と対向する位置に配されている。
本実施形態のおむつ1は、廃棄用テープ10と、廃棄用テープ10が外面に固定されている本体部分1Aとを備えている。本体部分1Aは、外装体5と、外装体5の肌対向面側に固定されている吸収性本体4とを備えている。おむつ1における本体部分1Aの外面5Aは、外装体5の非肌対向面を形成する外層シート55の外面から構成されている。
以下、おむつ1の本体部分1Aを、おむつ本体1Aともいう。
おむつ本体1Aは、図3及び図6に示すように、廃棄用テープ10の固定部12が固定されている外面5Aと、該外面5Aよりも肌対向面側に位置する内面シートである内層シート56とを有している。また、図6に示すように、廃棄用テープ10の固定部12と重なる部位に、固定部12の長辺方おむつ本体1Aは、X1における伸長部15との接続部11側に、第1領域R1を有し、固定部12の長辺方向X1における接続部11側とは反対側に、第2領域R2を有している。
第1領域R1は、図6(b)に示すように、三つ折り状態を解除した廃棄用テープ10を、廃棄用テープ10が固定されている外面5Aと垂直な方向に引っ張ったときに、外面5Aと、おむつ1においては内層シート56である内方シートとの間の距離が増大するように変形する緩衝構造を備えている。他方、第2領域R2は、第1領域R1と比べて、三つ折り状態を解除した廃棄用テープ10を、外面5Aと垂直な方向に引っ張ったときに、外面5Aと内層シート56(内方シート)との間の距離の増大量が小さい。外面5Aと内層シート56(内方シート)との間の距離は、内層シート56(内方シート)の面の法線方向に沿って測定する。
緩衝構造とは、おむつ1に廃棄用テープ10の固定部12が固定された状態において、廃棄用テープ10を引っ張る際に、伸長部15が伸び始める前に廃棄用テープ10以外の別な部位であるおむつ1の本体部分が変形するようにするものである。緩衝構造を備えると、廃棄用テープしては、伸び始める時期を早められるが伸長部15などの伸長可能部位の伸長開始時期を遅らせるようになる。このような緩衝構造を備えることで、廃棄用テープ10の引っ張り初めに廃棄用テープ10だけでなくおむつ本体も変形させることで、廃棄用テープ10の引っ張り初めの引張荷重Nに対する廃棄用テープ10の伸びを抑制することができる。
緩衝構造は、おむつ本体の外装体5に存在することが好ましい。緩衝構造の構成は、外装体5の変形に限定するものではなく、固定部12が固定された外装体5の外面5Aに対して廃棄用テープ10を垂直方向に引っ張った際に、その引っ張りに伴い変形する部位が含まれる。すなわち、固定部12を固定する位置に応じて緩衝構造やその形成される位置は任意に設定することができる。緩衝構造の個別な構成については後述する。
おむつ本体1Aが、廃棄用テープ10の固定部12と重なる部分に、緩衝構造を有する第1領域R1を有することによって、廃棄用テープ10を過度に伸長させることによる破断を抑制することができる。
この作用について、図7(a)及び図7(b)を参照して説明する。図7(b)は、おむつ1のように、おむつ本体1Aが、廃棄用テープ10の固定部12と重なる部分に、緩衝構造を有する第1領域R1を有する場合に、廃棄用テープ10を引っ張ったときの、緩衝構造の変形量を含めた伸長率と引張荷重との関係を模式的に示すグラフであり、図7(a)は、おむつ本体1Aが、そのような緩衝構造を持たない場合の同様のグラフである。
図7(a)に示すように、緩衝構造が存在せずに、廃棄用テープ10の引っ張りを開始した直後の反力が比較的大きく、廃棄用テープ10の伸長を感じにくいと、引き伸ばしの開始直後に、比較的大きな力で引っ張ってしまう。そのため、引張力が、伸長部が伸長を開始する引張強度を過ぎた後、一気に破壊点に到達するまで作用し易くなり、伸長部を有する廃棄用テープ10の使用に慣れていない者などの場合、場合によっては、廃棄用テープ10の破断が生じてしまう。
これに対して、図7(b)に示すように、廃棄用テープ10の固定部12と重なる部分に、緩衝構造を有する第1領域R1を有すると、廃棄用テープ10の引っ張りを開始した直後の反力が小さいため、伸長部15が伸長を開始するまで廃棄用テープ10を力まずに引っ張れる。これにより、引張荷重を調整しながら引っ張ることができ、伸長部が伸長を開始する引張強度を過ぎた後、一気に破壊点に到達するまで引張力が作用することが防止される。これにより、廃棄時の操作性を損なうことなく、廃棄用テープ10を過度に伸長させることによる破断を抑制することができる。
また、おむつ1においては、おむつ本体1Aが、廃棄用テープ10の固定部12と重なる部分に、緩衝構造を有する第1領域R1に加えて緩衝構造を有しない第2領域R2を備えるため、固定部12と重なる部位の全体に緩衝構造が存在する場合に比べて、外面5Aを形成するシートが破損したり、場合によっては、廃棄用テープ10がおむつ本体から取れてしまったりするという問題の発生を抑制することができる。
図6は、固定部12と重なる部位に設ける第1領域R1及び第2領域R2の好ましい一実施形態を示す図である。図においては、左側が、ウエスト開口部側であり、右側が股下部C側である。
図6に示す実施形態の第1領域R1は、緩衝構造として、図6(a)に示すように、廃棄用テープ10を、折り畳み状態を解除して展開状態とし、図6(b)に示すように廃棄用テープ10を伸長部15が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で廃棄用テープ10が固定されている外面5Aと垂直な方向に引っ張ったときに、外面5Aを形成する外層シート55と外層シート55に隣接して内方に位置する内層シート56との間に隙間Sを生じさせる間隙形成構造を備える。本実施形態の廃棄用テープ10についての折り畳み状態の解除は、三つ折り状態の解除である。
他方、第2領域R2においては、廃棄用テープ10を伸長部15が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で、廃棄用テープ10が固定されている外面5Aと垂直な方向に引っ張ったときに、外面5Aを形成する外層シート55と外層シート55との間が剥離するような間隙形成構造を有しない。
おむつ本体が、斯かる間隙形成構造を備えると、廃棄用テープ10全体しては、伸び始める時期を早められるが、その伸びは外面5A(外層シート55)が上方に引っ張り上げられた変形によるものであるため、伸長部15などの伸長可能部位の実質的な伸長開始時期を遅らせるようになる。つまり、図6(c)に示すように、図6(b)の状態から更に引っ張った場合でも、緩衝構造を備えることで、廃棄用テープ10の引っ張り初めに廃棄用テープ10だけでなく、おむつ本体の一部も変形することで、廃棄用テープ10の引っ張り初めの引張力の急激な増大を抑制することができ、それによって、廃棄用テープ10の伸長部に破断が生じることを防止することができる。
伸長部15が伸長を開始する引張荷重、及び止着部18が伸長を開始する引張荷重等を測定するための第1の引張試験について説明する。
第1の引張試験では、廃棄用テープ10を構成する固定部12、伸長部15と、止着部18の内、伸長部15と止着部18とをそれぞれ廃棄用テープ10から取り外して試験片とし、個別に引張試験を行った。引張試験に用いる試験片は、廃棄用テープ10からの採取ではなく、伸長部15及び止着部18と同様の構成の試験片を作成して用いてもよい。
第1の引張試験は、伸長部15及び止着部18のそれぞれについて、廃棄用テープ10の長辺方向X1における両端を、引張試験機の上下のチャックで把持し、チャックが離れる方向(垂直方向)に引っ張ることで引張荷重(垂直応力)を加えて、伸長部15及び止着部18それぞれの伸び(垂直歪み)を計測した。チャック間距離の拡大速度(引張速度)は300mm/minとした。上下のチャックに把持させたときの、チャック間に存するサンプルの長さ(初期長)を10mmとし、伸長部15及び止着部18のそれぞれについて、チャック間距離(引張距離)の増大に伴って変化する引張荷重を測定した。前記各部位の伸長を開始する引張荷重は、測定された第一極大点の荷重とする。第一極大点は、測定される引張荷重の曲線において、最初に現れる極大点である。第一極大点が明確に判らない場合、また、観察されない場合は、伸度10%から50%間の伸長時の最大荷重を第一極大点強度とみなした。
第1の引張試験により求められる伸長部15が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間に剥離が生じるか否かは、以下の垂直引張試験を行い判定する。
〔垂直引張試験の試験方法〕
垂直引張試験においては、展開状態とした廃棄用テープ10を、該廃棄用テープ10が固定されているおむつの本体部分の外面5Aと垂直な方向に引っ張り、本体部分の内部に生じる変化を調べる。
垂直引張試験においては、先ず、廃棄用テープ10が本体部分の外面5Aに取り付けられたおむつ1を、廃棄用テープ10の、長辺方向X1に延びる幅方向中心線C1(図1参照)の位置を折り山とし、且つ左右のサイドシール部7の位置が、おむつの肌対向面側において互いに重なるように、おむつ1の右半部と左半部の肌対向面側の面同士を面接させた状態とする。
次いで、図8に示すように、引張試験機の上下チャックの下側チャック81にて、そのおむつ1を、下側チャック81の上縁と左右のサイドシール部7の位置とが一致する位置において、左右のサイドシール部がそれぞれの肌対向側の面同士が向かい合って押し付けられるように把持させる。この時、下側チャック81の幅方向中心軸C8と、廃棄用テープ10の固定部12における伸長部15との接続部11の位置とが一致するようにする。
引張試験機の上側チャック82は、上下のチャックをつなぐ中心線を軸として下側チャック81に対して90度捻った状態で設置し、展開状態とした廃棄用テープ10の止着部18の端をチャックする。
この状態で、引張試験を行う。引張速度は10mm/分として行い、測定荷重が第1の引張試験の結果から求められる伸長部15が伸長を開始する引張荷重に至ったところで引張試験機を停止する。その後、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間に剥離が生じているか否かを確認する。
本実施形態のおむつ1の場合には、図6(b)及び(c)に示されるように、第2領域R2の部分では外層シート55と内層シート56(内方シート)との間には剥離は生じない一方、少なくとも第1領域R1の部分で外層シート55と内層シート56(内方シート)との間に剥離が生じて、廃棄用テープ10の固定部12並びに外層シート55は廃棄用テープ10の固定部12における伸長部15との接続部11が吊り上げられる状態に変形する。また、この変形に伴い、接続部11の横方向Yに隣接する領域においても外層シート55と内層シート56(内方シート)との間に剥離が生じる。
外層シート55に一般によく用いられている10~30g/m程度のスパンボンド不織布やエアスルー不織布を用いる場合には、第1領域R1の部分で外層シート55と内層シート56(内方シート)との間に剥離が生じていることが、接続部11の横方向Yに隣接する領域から外層シートを透かして確認できる。確認しにくい場合には、接続部11の横方向Yに隣接する領域の外層シート55に切れ込みを入れて、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の剥離を目視で確認する。この状態観察は、サンプルを引張試験機のチャック保持したまま行ってもよいし、サンプルを試験機から外して行ってもよい。
なお、上述した試験方法は、図2に示すように、廃棄用テープ10が、おむつ1の横方向Yに2等分する縦方向中心線CLと一致する位置における本体部分の外面5Aに取り付けられ、左右1対のサイドシール部7も横方向Yに2等分する縦方向中心線CLと並行で、且つ、縦方向中心線CLに対して左右対称となっていることを前提とする。廃棄用テープ10が、縦方向中心線CLと一致する位置にない場合は、その廃棄用テープ10の位置及びおむつ1の周方向において該位置に対向する位置を結ぶ平面で、おむつ1を周方向に2分し、その2つの部分の内面同士を面接させた状態として、引張試験機のチャックに把持させ、同様の垂直引張試験を行う。下側チャック81の上縁は、固定されたおむつ1の高さ方向の中央位置に合わせる。
第1領域R1に存する間隙形成構造において、外層シート55と、内方シートである内層シート56との間は、元々接合されていなくても良いが、図6(a)及び(b)に示すように、廃棄用テープ10を伸長部15が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で引っ張ったときに剥離するように弱く接合されていることが好ましい。
接合されているシート間が剥離するようにする場合は、廃棄用テープ10の引っ張りを開始した直後からシート間の剥離の進行とともに徐々に間隙が発現することになる。この過程でシート間の剥離に伴う仕事量(エネルギー)が徐々に消費されることになるので、伸長部15が伸長を開始するまで廃棄用テープ10を力まずに引っ張れるという効果をさらに助長することができる。
また廃棄用テープの引張開始直後に、引張荷重が急激に増大することを抑制するとともに、緩衝構造を設けたことによる外面5Aや外面5Aを構成する外層シート等の破損を防止して、廃棄用テープ10の使い勝手がよく破断しにくいおむつとする観点から、第1領域R1における、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の接合強度は、第2領域R2における、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の接合強度よりも低いことが好ましい。
〔接合強度の測定方法〕
第1領域R1及び第2領域R2における、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の接合強度は、以下のようにして測定される。
まず、おむつ1の廃棄用テープ10が取り付けられている部分を含む領域を外層シート55と内層シート56(内方シート)ごと剥ぎ取る。次いで、廃棄用テープ10の長辺に沿って余分の外層シート55と内層シート56(内方シート)を切り落とす。そして、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の接合強度をT型剥離試験により測定する。剥離の向きは廃棄用テープ10の長辺方向に沿った向きとする。なお、接合強度は第1領域R1及び第2領域R2のそれぞれの領域における極大点強度の最大値をそれぞれの領域における測定値とする。
第1領域R1における、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の接合強度は、第2領域R2における、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の接合強度に比して、好ましくは90%以下、より好ましくは75%以下であり、また、好ましくは0%以上、より好ましくは25%以上であり、また好ましくは0%以上90%以下、より好ましくは25%以上75%以下である。
また廃棄用テープの引張開始直後に、引張荷重が急激に増大することを抑制するとともに、緩衝構造を設けたことによる外面5Aや外面5Aを構成する外層シート等の破損を防止して、廃棄用テープ10の使い勝手がよく破断しにくいおむつとする観点から、第2領域R2における、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間の接合強度は、伸長部15が伸長を開始する引張荷重に対して、好ましくは110%以上、より好ましくは125%以上であり、また、好ましくは200%以下、より好ましくは150%以下であり、また好ましくは110%以上200%以下、より好ましくは125%以上150%以下である。
同様に廃棄用テープの引張開始直後に、引張荷重が急激に増大することを抑制するとともに、緩衝構造を設けたことによる外面5Aや外面5Aを構成する外層シート等の破損を防止して、廃棄用テープ10の使い勝手がよく破断しにくいおむつとする観点から、固定部12の長辺方向X1において、固定部12における伸長部15との接続部11から第2領域R2までの長さL1が、該固定部12の全長Lの、好ましくは10%以上、より好ましくは25%以上であり、また好ましくは90%以下、より好ましくは75%以下であり、また好ましくは10%以上90%以下、より好ましくは25%以上75%以下である。
本実施形態のおむつ1においては、図6(b)に示すように、本体部分1Aは、固定部12における伸長部15との接続部11を挟んで、第1領域R1及び第2領域R2を有する側とは反対側にも、第1領域R1におけるのと同様の構成を有する間隙形成構造を備えた第3領域R3を備えている。第1領域R1とは反対側の第3領域R3にも、伸長部15が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間が剥離して、外面5Aと内層シート56(内方シート)との間が増大する間隙形成構造を備えることで、伸長部15の破断や外面を形成する外層シート55の破損を一層確実に防止することができる。
本実施形態のおむつ1においては、第3領域R3を有することにより、伸長部15が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で引っ張ったときに、図6(b)に示すように、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間に、固定部12の長辺方向X1に沿う断面形状が、接続部11近傍に頂点を有する三角形状の空間が形成される。これにより、廃棄用テープの引張開始直後に、引張荷重が急激に増大することが一層抑制されるとともに、緩衝構造を設けたことによる外面5Aや外面5Aを構成する外層シート等の破損を一層確実に防止される。
おむつ1における第1領域R1においては、図6(a)に示すように、第1領域R1の間隙形成構造おける外層シート55と内層シート56(内方シート)との間が、固定部12の長辺方向X1に間隔を開けて配置された複数の弱接着部において接合されている。
複数の弱接着部のそれぞれにおいて、外層シート55と内層シート56との間は、外層シート55と内層シート56の一方又は双方に塗工された接着剤を介して直接接触した状態で接合されていても良いし、外層シート55と内方シート56との間が、弾性部材54の周囲に塗工された接着剤のみによって接合されていても良い。
外層シート55と内層シート56(内方シート)との間が、固定部12の長辺方向X1に間欠配置された弱接着部で接合されていると、廃棄用テープ10を引っ張ることにより、外層シート55と内層シート56との間の隙間が断続的に増加するため、使用者が、伸長部が伸長を開始することを手の感触等により認識し易くなる。
また、弾性部材54の周囲に塗工された接着剤のみによって外層シート55と内方シート56との間が接合され弱接着部が形成されていることは、第1領域R1における外層シート55と内方シート56との接合強度、第2領域R2における外層シート55と内方シート56との接合強度との間に明確な差を設ける観点からも好ましい。
図6に示す実施形態においては、第1領域R1の間隙形成構造おいて、外層シート55と内層シート56(内方シート)とを接合している接合部と、第2領域R2において外層シート55と内層シート56(内方シート)とを接合している接合部59との間に、外層シート55と内方シートとが接合されていない領域R4が存在している。斯かる領域R4が存在することで、使用者が、伸長部が伸長を開始することを手の感触等により認識し易くなる。斯かる観点から、固定部12の長辺方向X1において、第1領域R1の接合部が、間欠配置された複数の弱接部からなる場合、該長辺方向X1における領域R4の長さL2は、長辺方向X1における固定部12の全長Lの、好ましくは3%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは50%以下、より好ましくは20%以下であり、また好ましくは3%以上50%以下、より好ましくは10%以上20%以下である。
同様の観点から、前記領域R4の前記長さL2は、好ましくは2mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは10mm以下であり、また好ましくは2mm以上30mm以下、より好ましくは5mm以上10mm以下である。
外層シート55と内層シート56(内方シート)との間が、弾性部材54の周囲に塗工された接着剤のみによって接合されて弱接着部が形成されている場合、外層シート55と内層シート56(内方シート)との間に隙間が生じる際に、外層シート55と、弾性部材54との間、又は弾性部材54と内層シート56(内方シート)との間が剥離することが好ましい。同様の観点から、弾性部材54と外層シート55との間が剥離することが、より好ましい。弾性部材54は、固定部12の長辺方向X1と交差する方向に、伸長状態で配されていることが好ましい。
間隙形成構造に存する部分で弾性部材54が、固定部12の長辺方向X1と交差する方向に、伸長状態で配されている、即ち、自然状態では外層シート55及びあるいは内層シート56(内方シート)のギャザリングを伴って収縮状態で配されていることにより、廃棄用テープ10の引っ張り初めに間隙形成構造の変形だけでなく、弾性部材54の収縮状態から伸長状態への変形も加わることで、廃棄用テープ10の引っ張り初めの引張力の急激な増大を抑制することができ、それによって、廃棄用テープ10の伸長部に破断が生じることを、より防止することができる。
また、弾性部材54と外層シート55との間が剥離する場合には、間隙形成構造に存する部分にて、固定部12の長辺方向X1と交差する方向において外層シート55よりも内層シート56(内方シート)の方が収縮することにより、間隙形成構造を発現保持しやすくなる。なお、弾性部材54と外層シート55との間が剥離する方が、弾性部材54と内層シート56(内方シート)との間が剥離するよりも好ましい理由は、弾性部材54と内層シート56(内方シート)との間が剥離して外層シート55側に弾性部材54が接合されている場合には、その反対面に接合されている廃棄用テープ10の剛性の影響で外層シート55が収縮しにくく、間隙形成構造を発現保持しやすくするという観点において、劣るためである。
本発明のおむつにおいては、止着部18が、廃棄用テープの長辺方向X1に伸長可能であることは必須ではない。しかしながら、止着部18も、廃棄用テープの長辺方向X1に伸長可能な止着部伸長部を有していることが好ましく、止着部伸長部が伸長を開始する引張強度が、伸長部15が伸長を開始する引張強度より高いことが、廃棄用テープ10を引っ張ることによる伸長部15の破断を防ぎつつ、廃棄用テープ10が不用意に伸びすぎて使用感を損なうことも防ぐ観点から更に好ましい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、第1領域R1は、外面5Aを構成する外層シート55の厚みが、廃棄用テープの引っ張りに伴い一部増大して、外面5Aと内層シート56との間が増大するように変形する緩衝構造を備えていても良い。また第1領域R1及び第3領域R3は、それぞれ、外層シート55の外面5Aと内層シート56(内方シート)との間に弾性部材54を有しない空隙形成構造を備えていても良い。また第1領域R1における、外層シート55の外面5Aと内層シート56との間は、第2領域R2よりも接着強度が低くなるようなパターンで投稿された接着剤を介して直接接合されていても良く、例えば、第2領域R2よりも坪量が低い接着剤を介して接合されていても良いし、第2領域R2を、全面塗工された接着剤により接合する一方、第1領域R1を、パターン塗工された接着剤により接合しても良い。また弾性部材は、糸状のものに代えて、帯状のものであっても良い。
また前記実施形態では、廃棄用テープ10がおむつ1の背側部Bに設けられていたが、廃棄用テープ10を設ける部位はこれに限られず、例えば腹側部Aや股下部Cであってもよい。また、前記実施形態では、廃棄用テープ10は、おむつ1の横方向Yにおける略中央部に設けられていたが、廃棄用テープ10を設ける部位はこれに限られず、例えばおむつ1の左右どちらかの側部域に設けられていてもよい。更に前記実施形態では、廃棄用テープ10は、その長辺方向X1がおむつ1の長手方向Xに一致するように設けられていたが、廃棄用テープ10の向きはこれに限られず、例えば廃棄用テープ10を、その長辺方向X1が、おむつ1の横方向Yに一致するように設けてもよい。
また、本発明のパンツ型着用物品は、図1に示す形態のパンツ型使い捨ておむつに限られず、着用者の下腹部に装着されて使用されるものである限り、他の形態を有していてもよい。
本発明は更に以下の付記を開示する。
<1>
ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部を備えたパンツ型使い捨ておむつであって、
前記使い捨ておむつの本体部分の外面に、該使い捨ておむつの廃棄形態を維持するための廃棄用テープが設けられており、
前記廃棄用テープは、前記本体部分の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長辺方向に沿って配置されているとともに、折り畳まれた状態で前記物品本体部分の外面に設けられており、
前記折り畳まれた状態の前記廃棄用テープは、厚み方向において相対向している面同士が剥離可能に接合されており、
前記廃棄用テープの、前記折り畳まれた状態を解除した展開状態において前記伸長部は、前記廃棄用テープの長辺方向に伸長可能であり、
前記本体部分は、前記固定部が固定される外面と、該外面を形成する外層シートよりも肌対向面側に位置する内方シートを有しており、
前記本体部分は、前記固定部と重なる部位に、第1領域と第2領域とを有しており、
前記第1領域は、前記固定部の長辺方向における前記伸長部との接続部側に位置し、且つ前記折り畳まれた状態を解除した前記廃棄用テープを、該廃棄用テープが固定されている前記外面と垂直な方向に引っ張ったときに、前記外面と前記内方シートとの間の距離が増大するように変形する緩衝構造を備える領域であり、
前記第2領域は、前記固定部の長辺方向における前記接続部側とは反対側に位置し、前記第1領域と比べて、前記距離の増大量が小さい領域である、パンツ型使い捨ておむつ。
<2>
前記固定部の長辺方向において、前記固定部における前記伸長部側の端部から前記第2領域までの長さが、該固定部の全長の10%以上90%以下である、前記<1>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<3>
前記第1領域における前記緩衝構造として、前記折り畳まれた状態を解除した前記廃棄用テープを、前記伸長部が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で前記外面と垂直な方向に引っ張ったときに、前記外層シートと前記内方シートとの間に隙間を生じさせる間隙形成構造を有しており、前記第2領域は、前記間隙形成構造を備えていない、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<4>
前記間隙形成構造において、前記外層シートと前記内方シートとの間は、接合されていないか、又は前記伸長部が伸長を開始する前記引張荷重よりも弱い力で引っ張ったときに剥離するように接合された弱接着部を備えている、前記<3>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<5>
前記間隙形成構造における前記外層シートと前記内方シートとの間の接合強度が、前記第2領域における前記外層シートと前記内方シートとの間の接合強度よりも低い、前記<3>又は<4>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<6>
前記第1領域の前記間隙形成構造おける前記外層シートと前記内方シートとの間が、前記固定部の長辺方向に間隔を開けて配置された複数の弱接着部において接合されている、前記<3>から<5>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<7>
前記間隙形成構造おいて前記外層シートと前記内方シートとを接合している接合部と、前記第2領域において前記外層シートと前記内方シートとを接合している接合部との間に、複数の前記弱接着部どうし間の間隔よりも広い、前記外層シートと前記内方シートとが接合されていない領域が存在する、前記<6>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<8>
前記本体部分に、前記折り畳んだ状態の前記廃棄用テープと重なり且つ前記固定部の長辺方向と交差する方向に延びる弾性部材が配されており、
前記弱接部においては、前記外層シートと前記内方シートとの間が、前記弾性部材の周囲に塗工された接着剤のみによって接合されている、前記<4>、<6>又は<7>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<9>
前記外層シートと前記内方シートとの間に隙間が生じる際に、前記外層シートと前記弾性部材との間、又は前記弾性部材と前記内方シートとの間が剥離する、前記<8>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<10>
前記外層シートと前記内方シートとの間に隙間が生じる際に、前記弾性部材と前記外層シートとの間が剥離する、前記<9>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<11>
前記本体部分は、前記固定部における前記伸長部との接続部を挟んで、前記第1領域及び前記第2領域を有する側とは反対側にも、前記間隙形成構造を備えている、前記<3>から<10>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<12>
前記止着部も、前記廃棄用テープの長辺方向に伸長可能な止着部伸長部を有しており、前記止着部伸長部が伸長を開始する引張強度が、前記伸長部が伸長を開始する引張強度より高い、前記<1>から<11>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<13>
前記廃棄用テープの前記折り畳まれた状態が、固定部、伸長部及び止着部が各々折り重なった三つ折り状態である、前記<1>から<12>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<14>
前記廃棄用テープの前記折り畳まれた状態が、固定部、伸長部及び止着部が、1カ所で折り返された2つ折り状態である、前記<1>から<12>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<15>
前記内方シートが、前記外層シートとともに、おむつの外装体を形成する内層シートであり、
前記第1領域における、前記外層シートと前記内層シートとの間の接合強度が、前記第2領域における、前記外層シートと前記内層シートとの間の接合強度の90%以下、好ましくは75%以下である、前記<1>から<14>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<16>
前記第1領域における、前記外層シートと前記内層シートとの間の接合強度が、前記第2領域における、前記外層シートと前記内層シートとの間の接合強度の0%以上90%以下、好ましくは25%以上75%以下である、前記<15>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<17>
前記内方シートが、前記外層シートとともに、おむつの外装体を形成する内層シートであり、
前記第2領域における、前記外層シートと前記内層シートとの間の接合強度は、前記伸長部が伸長を開始する引張荷重に対して、110%以上200%以下、より好ましくは125%以上150%以下である、前記<1>から<16>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<18>
前記固定部における前記伸長部との接続部から前記第2領域までの長さが、該固定部の全長の、10%以上90%以下、好ましくは25%以上75%以下である、前記<1>から<17>のいずれか1つに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
1 パンツ型使い捨ておむつ
1L レッグ開口部
1W ウエスト開口部
1A おむつ本体(おむつの本体部分)
4 吸収性本体
5 外装体
5A 外面
10 廃棄用テープ
12 固定部
13 固定部用シート片
14 固定部用粘着部
15 伸長部
16 伸長部用シート片
17 伸長部用粘着部
18 止着部
19 止着部用シート片
41 吸収性コア
20 止着部用粘着部
21 摘まみ片
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域
X1 廃棄用テープ及び固定部の長辺方向

Claims (12)

  1. ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部を備えたパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記パンツ型使い捨ておむつの本体部分の外面に、該パンツ型使い捨ておむつの廃棄形態を維持するための廃棄用テープが設けられており、
    前記廃棄用テープは、前記本体部分の外面に固定されている固定部と、伸長部と、止着部との順で該廃棄用テープの長辺方向に沿って配置されているとともに、折り畳まれた状態で、前記本体部分の外面に設けられており、
    前記折り畳まれた状態の前記廃棄用テープは、厚み方向において相対向している面同士が剥離可能に接合されており、
    前記廃棄用テープの、前記折り畳まれた状態を解除した展開状態において、前記伸長部は、前記廃棄用テープの長辺方向に伸長可能であり、
    前記本体部分は、前記固定部が固定される外面と、該外面を形成する外層シートよりも肌対向面側に位置する内方シートを有しており、
    前記本体部分は、前記固定部と重なる部位に、第1領域と第2領域とを有しており、
    前記第1領域は、前記固定部の長辺方向において前記伸長部との接続部側に位置し、且つ前記折り畳まれた状態を解除した前記廃棄用テープを、該廃棄用テープが固定されている前記外面と垂直な方向に引っ張ったときに、前記外面と前記内方シートとの間の距離が増大するように変形する緩衝構造を備える領域であり、
    前記第2領域は、前記固定部の長辺方向において前記接続部とは反対側に位置し、前記第1領域と比べて、前記距離の増大量が小さい領域である、パンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記固定部の長辺方向において、前記固定部における前記伸長部側の端部から前記第2領域までの長さが、該固定部の全長の10%以上90%以下である、請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記第1領域における前記緩衝構造として、前記折り畳まれた状態を解除した前記廃棄用テープを、前記伸長部が伸長を開始する引張荷重よりも弱い力で前記外面と垂直な方向に引っ張ったときに、前記外層シートと前記内方シートとの間に隙間を生じさせる間隙形成構造を有しており、前記第2領域は、前記間隙形成構造を備えていない、請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記間隙形成構造において、前記外層シートと前記内方シートとの間は、接合されていないか、又は前記伸長部が伸長を開始する前記引張荷重よりも弱い力で引っ張ったときに剥離するように接合された弱接着部を備えている、請求項3に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記間隙形成構造における前記外層シートと前記内方シートとの間の接合強度が、前記第2領域における前記外層シートと前記内方シートとの間の接合強度よりも低い、請求項3又は4に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記第1領域の前記間隙形成構造における前記外層シートと前記内方シートとの間が、前記固定部の長辺方向に間隔を開けて配置された複数の前記弱接着部において接合されている、請求項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前記間隙形成構造において前記外層シートと前記内方シートとを接合している接合部と、前記第2領域において前記外層シートと前記内方シートとを接合している接合部との間に、複数の前記弱接着部どうし間の間隔よりも広い、前記外層シートと前記内方シートとが接合されていない領域が存在する、請求項6に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 前記本体部分に、前記折り畳んだ状態の前記廃棄用テープと重なり且つ前記固定部の長辺方向と交差する方向に延びる弾性部材が配されており、
    前記弱接着部においては、前記外層シートと前記内方シートとの間が、前記弾性部材の周囲に塗工された接着剤のみによって接合されている、請求項4、6又は7に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  9. 前記外層シートと前記内方シートとの間に隙間が生じる際に、前記外層シートと前記弾性部材との間、又は前記弾性部材と前記内方シートとの間が剥離する、請求項8に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  10. 前記外層シートと前記内方シートとの間に隙間が生じる際に、前記弾性部材と前記外層シートとの間が剥離する、請求項9に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  11. 前記本体部分は、前記固定部における前記伸長部との接続部を挟んで、前記第1領域及び前記第2領域を有する側とは反対側にも、前記間隙形成構造を備えている、請求項3~10のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  12. 前記止着部も、前記廃棄用テープの長辺方向に伸長可能な止着部伸長部を有しており、前記止着部伸長部が伸長を開始する引張強度が、前記伸長部が伸長を開始する引張強度より高い、請求項1~11のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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