JP7315432B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄用テープを備えた吸収性物品に関する。
使い捨ておむつの廃棄を容易に且つ衛生的に行う観点から、使い捨ておむつを丸めた状態に維持し得る廃棄用テープを備えたおむつが知られている。例えば、特許文献1には、前記廃棄用テープとして、締結部と、結合部と、これらの間に配置された伸長部とを有し、これら構成部分が折り畳まれたものが開示されている。
丸めたおむつを纏める作業性等を向上させる観点から、伸長可能な部分を有する廃棄用テープが提案されている。例えば、特許文献2には、伸長性の中間テープ部と、これの両端部それぞれから延出する先端テープ部とを備え、伸長方向へ引っ張ったときに裏面シート外面から実質的に剥離することがない状態で該外面に取り付けられたテープ片が開示されている。
国際公開第2017/180702号パンフレット 特開平11-28223号公報
特許文献2のように、伸長可能な部分を有する廃棄用テープは、過度に伸長させると破断することがある。また、廃棄用テープを用いておむつを丸めて廃棄形態にする作業者は、該廃棄用テープが破断する不安から、廃棄用テープを十分に伸長させずに用いることがある。特許文献1及び2は、廃棄用テープを過度に伸長させることを防ぐ技術を開示するものではない。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、外面に、廃棄用テープが設けられた吸収性物品であって、
前記廃棄用テープは、前記外面に固定されている固定部と、中間部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長手方向に沿って配置されており、
前記中間部及び前記止着部は、前記廃棄用テープの長手方向に伸長可能であり、
前記中間部及び前記止着部それぞれの引張強度と伸度との関係曲線は、
少なくとも前記止着部の前記関係曲線が、引張強度の増加に応じた伸度の変化をみたとき、伸度の変化量が少ない低伸長段階と、該低伸長段階から変曲点を経て、伸度が急激に増大する高伸長段階とを有し、
前記止着部の低伸長段階に対応する引張強度の範囲においては、前記中間部の伸度が前記止着部の伸度よりも大きく、
前記中間部が破断する引張強度は、前記止着部の変曲点における引張強度である第2変曲引張強度よりも大きく、
前記廃棄用テープを伸長させたとき二段階で伸長する、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、廃棄用テープを過度に伸長させることを防ぐとともに、吸収性物品を廃棄形態にする作業性に優れる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの廃棄形態を示す斜視図である。 図4は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつに設けられた廃棄用テープの構造を示す断面図である。 図5は、止着部及び中間部それぞれの引張強度と伸度との関係曲線を示すグラフである。 図6は、廃棄用テープを引き伸ばしたときの引張強度と伸度との関係曲線を示すグラフである。 図7(a)及び(b)は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの廃棄用テープを伸長させる様子を示す斜視図である。 図8は、本発明に係る廃棄用テープの配置例を示す斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る吸収性物品の一実施形態である、パンツ型使い捨ておむつが示されている。同図に示すパンツ型使い捨ておむつ1(以下、単に「おむつ1」ともいう。)は、着用者の下腹部に装着されて使用される着用物品の一種である。
おむつ1は、図1に示すように、着用者の胴が通されるウエスト開口部1W、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部1L,1Lを有するパンツ型使い捨ておむつとなっている。
おむつ1は、表面シート、裏面シート、及び吸収体40を有する吸収性本体4と、吸収性本体4の非肌対向面側に配された外装体5とを備えている。外装体5は、おむつ1の非肌対向面、即ちおむつ1の外面を形成している。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品であるおむつ1又はその構成部材(例えば表面シート2)における、着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、おむつ1又はその構成部材における、着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該おむつ1の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
おむつ1は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部A、股間部に配される股下部C、及び着用者の背側に配される背側部Bを備えている。おむつ1は、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける外装体5の縦方向Xに沿う両側縁部どうしが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。これにより、前述のウエスト開口部1W、及び一対のレッグ開口部1L,1Lを形成する。
図2に、展開且つ伸長状態のおむつ1を示す。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、腹側部A及び背側部Bそれぞれの外装体5の縦方向Xに沿う両側縁部を接合した状態から切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に拡げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
おむつ1は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向に対応する縦方向Xと、該おむつ1を図2に示すように平面状に拡げた状態において、該縦方向Xと直交する横方向Yとを有している。縦方向Xは、吸収性本体4の長手方向と一致している。おむつ1は、図2に示すように、縦方向Xに延びる、該おむつ1を横方向Yに2等分する縦方向中心線CLに対して左右対称に形成されている。
おむつ1における吸収性本体4は、肌対向面側に表面シート2と、非肌対向面側に裏面シート3とを有し、これら両シート2,3間に吸収体40を有している。吸収体40は、表面シート2、裏面シート3及び吸収体40は、少なくとも股下部Cの全域に位置するとともに、股下部Cから縦方向Xに沿って腹側部A及び背側部Bの少なくとも一部にまで亘って延在している。おむつ1において吸収体40は、液保持性の吸収性コア41と該吸収性コア41を被覆するコアラップシート42とを含んで構成されているが、吸収体40はコアラップシートを含んでいなくともよい。
おむつ1は、図2に示すように、縦方向Xに沿う吸収性本体4の両側部それぞれに、該縦方向Xに沿って延びる防漏カフ6,6を備えている。防漏カフ6,6は、吸収性本体4の縦方向Xの全長に亘って連続する撥水性のカフ形成用シート61と、カフ形成用シート61の横方向Yの内方側に縦方向Xに伸長状態で固定された1本又は複数本のカフ弾性部材62とを含んで構成されている。防漏カフ6,6は、縦方向Xに延びるカフ固定部(不図示)を介して表面シートに固定されている。防漏カフ6,6は、カフ弾性部材62を有することで、肌対向面側に起立する。
外装体5、吸収性本体4に含まれる表面シート2、裏面シート3及び吸収体40、並びに防漏カフ6,6等の構成部材に用いられる材料としては、当該技術分野においてこれまで用いられてきたものと同様のものを特に制限なく用いることができる。
本実施形態のおむつ1は、該おむつの外面である外装体5に廃棄用テープが設けられている。具体的には、図1に示すように、背側部Bにおける外装体5に廃棄用テープ10が設けられている。廃棄用テープ10は、おむつ1の廃棄形態を維持するために用いられるものである。廃棄用テープ10は、おむつ1の背側部Bにおける横方向Yの略中央部に位置している。また本実施形態の廃棄用テープ10は、その長手方向がおむつ1の縦方向Xに一致するように設けられている。
図3には、廃棄するときのおむつ1の廃棄形態が示されている。おむつ1を廃棄するときには、図1に示すおむつ1において腹側部Aが内向きになるように、おむつ1を股下部Cからウエスト開口部1Wに向けて巻き上げていき、図3に示す巻き上げ形態を作る。巻き上げ形態のおむつ1では、背側部Bに設けられている廃棄用テープ10が、巻き上げたおむつ1の外側に露出している。廃棄用テープ10は、後述するように該テープ10の長手方向に伸長された後、巻き上げられて廃棄形態となったおむつ1の外周に巻き付けられ、おむつ1を廃棄形態に維持する。
図4には、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10の断面構造が示されている。廃棄用テープ10は、主として3つの部位から構成されている。具体的には、廃棄用テープ10は、固定部12と、中間部15と、止着部18とから構成されている。これら固定部12、中間部15、及び止着部18は、この順で廃棄用テープ10の長手方向X1に沿って配置されている。また本実施形態の廃棄用テープ10は、固定部12、中間部15、及び止着部18の順で積層された三つ折り状態になっている。固定部12と中間部15との間には他の部材は介在しておらず、両者は直接に連設されている。同様に、中間部15と止着部18との間にも他の部材は介在しておらず、両者は直接に連設されている。
廃棄用テープ10における固定部12は、固定部用シート片13を有している。固定部用シート片13は、第1面13a及び第2面13bを有している。三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において固定部用シート片13は、後述する折り返し部13’を除いて、第1面13aが中間部15と対向し、第2面13bがおむつ1の外面と対向している。また固定部12は固定部用粘着部14を有している。固定部用粘着部14は、固定部用シート片13の第2面13bに設けられている。固定部12は、固定部用粘着部14によって、おむつ1における背側部Bの外面に固定されている。この固定部用粘着部14を介して、廃棄用テープ10は、おむつ1における背側部Bの外面に着脱不能に固定されている。廃棄用テープ10をおむつ1の外面に固定する方法としては、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着等の公知の方法を用いることができる。
中間部15は中間部用シート片16を有している。中間部用シート片16は、先に述べた固定部用シート片13と同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。また、中間部用シート片16は、固定部用シート片13と同じ幅であってもよく、異なる幅であってもよい。中間部用シート片16は、第1面16a及び第2面16bを有している。三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において中間部用シート片16は、後述する折り返し部16’を除いて、第1面16aが止着部18と対向し、第2面16bが固定部12と対向している。また中間部15は中間部用粘着部17を有している。中間部用粘着部17は、中間部用シート片16の第2面16bに設けられている。中間部用粘着部17は、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における中間部15と固定部12との間を剥離可能に接合するものである。したがって中間部用粘着部17は、低粘着性の粘着剤から構成されていることが好ましい。
先に述べた固定部12は、固定部用シート片13は、廃棄用テープ10の長手方向X1における一端が中間部15側に折り返された折り返し部13’を有している。そして折り返し部13’が、中間部15における中間部用シート片16の一端と第2面16bの側で接合されている。これによって、固定部12と中間部15とは直接に連設されている。固定部12と中間部15とを連設する方法としては、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着等の公知の方法を用いることができる。
廃棄用テープ10における止着部18は、おむつ1の外面における任意の位置に止着可能になっており、おむつ1の廃棄形態を廃棄用テープ10で維持するときに、おむつ1の外面に止着される部位である。止着部18は廃棄用テープ10の先端域を形成しており、止着部用シート片19を有している。止着部用シート片19は、固定部用シート片13又は中間部用シート片16と同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。また、止着部用シート片19は、固定部用シート片13又は中間部用シート片16と同じ幅であってもよく、異なる幅であってもよい。止着部用シート片19は、第1面19a及び第2面19bを有している。本実施形態の三つ折り状態になっている廃棄用テープ10において止着部用シート片19は、第2面19bが中間部15と対向している。また止着部18は止着部用粘着部20を有している。止着部用粘着部20は、止着部用シート片19の第2面19bに設けられている。止着部用粘着部20は、三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における止着部18と中間部15との間を剥離可能に接合し、且つ止着部18をおむつ1の外面における任意の位置に確実に止着するものである。この観点から止着部用粘着部20の粘着性の程度が決定されることが好ましい。
先に述べた中間部15における中間部用シート片16は、その長手方向X1における一端が止着部18側に折り返された折り返し部16’が形成されている。そして折り返し部16’が、止着部18における止着部用シート片19の一端と第2面19bの側で接合されている。これによって、中間部15と止着部18とは直接に連設されている。中間部15と止着部18とを連設する方法としては、ホットメルト型接着剤等の接着剤、融着等の公知の方法を用いることができる。
また、止着部18における止着部用シート片19の他端には、第2面19b側に摘まみ片21が接合されている。摘まみ片21は、止着部用シート片19とは別体のシート片である。
本実施形態における固定部12、中間部15、及び止着部18の3つの部位から構成される廃棄用テープ10は、Z字状に三つ折りされている。この三つ折り状態になっている廃棄用テープ10における自由端、すなわち止着部18における摘まみ片21の取付け部位が、おむつ1におけるウエスト開口部1W側を向くように、廃棄用テープ10はおむつ1の背側部Bに取り付けられている。
廃棄用テープ10における中間部15及び止着部18は、該廃棄用テープ10の長手方向X1に伸長可能である。例えば、廃棄用テープ10に引張力が加わったときに中間部15及び止着部18それぞれが伸長して、廃棄用テープ10の長さを増加させる。本実施形態において中間部15及び止着部18は、三つ折り状態を解除した展開状態において廃棄用テープ10の長手方向X1に伸長可能である。ここで、三つ折り状態を解除した展開状態とは、廃棄用テープ10の中間部15と固定部12との間を剥離し、且つ中間部15と止着部18との間を剥離して、三つ折り状態の廃棄用テープ10を直線状に展開した状態を意味する。前記展開状態において、廃棄用テープ10は、人の力によって引き伸ばすことができ、その際、中間部15及び止着部18を伸長させることができる。
本実施形態の中間部15は、廃棄用テープ10に引張強度が加わったときに比較的弱い引張強度で容易に伸長し、止着部18は、比較的強い引張強度で伸長する。斯かる中間部15及び止着部18それぞれの伸長と引張強度との関係について詳述する。図5には、中間部15及び止着部18それぞれについて、引張強度に伴って変化する伸度を表す、引張強度と伸度との関係曲線のグラフが示されている。図5に示すグラフでは、引張強度をX軸とし、伸度をY軸としている。斯かる関係曲線を、「引張強度-伸度の関係曲線」ともいう。「伸度」は、伸長前の自然長に対する伸長後の長さの割合(%)である。例えば伸度100%は、自然長に対して2倍の長さに伸長したことを表す。
本実施形態の中間部15及び止着部18それぞれの引張強度-伸度の関係曲線は、引張強度の増加に応じた伸度の変化をみたとき、伸度の変化量が少ない低伸長段階と、該低伸長段階から変曲点を経て、伸度が急激に増大する高伸長段階とを有する。図5では、中間部15の引張強度-伸度の関係曲線における、低伸長段階をFb1、高伸長段階をFb2で示し、止着部18の引張強度-伸度の関係曲線における、低伸長段階をFc1、高伸長段階をFc2で示す。また、中間部15の引張強度-伸度の関係曲線の変曲点E1における引張強度を第1変曲引張強度P1、止着部18の引張強度-伸度の関係曲線の変曲点E2における引張強度を第2変曲引張強度P2という。更に、引張強度-伸度の関係曲線における引張強度の最大値を、中間部15又は止着部18が破断する引張強度(以下、破断強度という)とする。
中間部15及び止着部18それぞれの引張強度-伸度の関係曲線に関し、少なくとも止着部18の引張強度-伸度の関係曲線が、前記低伸長段階と、前記高伸長段階とを有していればよい。中間部15は、その引張強度-伸度の関係曲線において、変曲点E1が明確に現れなくてもよい。例えば、中間部15が、その引張強度-伸度の関係曲線における原点から破断強度に至るまで、引張強度の増加に応じて伸度が暫時増加する場合も本発明に含まれる。斯かる場合、中間部15の引張強度-伸度の関係曲線は、低伸長段階Fb1を有さず、当該関係曲線の原点から破断強度に至るまでの段階を高伸長段階Fb2として有するものとする。即ち、斯かる中間部15の引張強度-伸度の関係曲線は、高伸長段階Fb2のみを有する。
図5に示すように、中間部15の引張強度-伸度の関係曲線と、止着部18の引張強度-伸度の関係曲線とを比較したとき、止着部18の低伸長段階Fc1に対応する引張強度の範囲においては、中間部15の伸度が止着部18の伸度よりも大きい。即ち、中間部15及び止着部18の各引張強度-伸度の関係曲線を比較したとき、原点から第2変曲引張強度P2までの範囲においては、中間部15の伸度が止着部18の伸度よりも大きい。本実施形態における中間部15の引張強度-伸度の関係曲線では、第2変曲引張強度P2よりも低い引張強度で第1変曲点E1が現れており、中間部15の高伸長段階Fb2と、止着部18の低伸長段階Fc1とが部分的に重複している。本実施形態の第1変曲点E1は、止着部18の低伸長段階Fc1に対応する引張強度の範囲で現れ、第2変曲点E2は、中間部15の高伸長段階Fb2に対応する引張強度の範囲で現れる。また、図5に示すように、中間部15の破断強度Peは、第2変曲引張強度P2よりも大きい。中間部15の破断強度Peは、止着部18の高伸長段階Fc2に対応する引張強度の範囲で現れる。したがって、本実施形態における中間部15及び止着部18それぞれの引張強度-伸度の関係曲線は、以下の関係式(1)を満たす。
P1<P2<Pe ・・・(1)
P1は第1変曲引張強度であり、P2は第2変曲引張強度であり、Peは中間部15の破断強度である。
本実施形態の廃棄用テープ10は、止着部18を指等で把持して、廃棄用テープ10の長手方向X1に引き伸ばすことにより、中間部15及び止着部18それぞれを伸長させることができる。図6には、廃棄用テープ10を引き伸ばしたときの引張強度と伸度との関係曲線が、中間部15の高伸長段階Fb2及び止着部18の高伸長段階Fc2それぞれに対応する引張強度の範囲とともに示されている。廃棄用テープ10を引き伸ばす過程において、中間部15に加えられる引張強度が第1変曲引張強度P1(図6において不図示)に至ると、中間部15の高伸長段階Fb2となって、中間部15の伸度が急激に増加する。この廃棄用テープ10を引き伸ばし続けると、中間部15は伸長し続ける。そして止着部18に加えられる引張強度が第2変曲引張強度P2(図6において不図示)に至ると、止着部18の高伸長段階Fc2となって、止着部18の伸度が急激に増加する。第2変曲引張強度P2以降、中間部15は破断強度Peに達するまで伸長し続ける。即ち、廃棄用テープ10の伸長過程において、止着部18の低伸長段階Fc1に対応する引張強度の範囲では、中間部15が主に伸長する。そして、止着部18の高伸長段階Fc2に対応する引張強度の範囲では、止着部18が主に伸長する。換言すると、先ず中間部15が伸長し始め、中間部15がある程度伸長すると、止着部18が伸長し始め、中間部15とともに伸長し続ける(図6参照)。斯かる廃棄用テープ10は、その引張強度-伸度の関係曲線が、伸度が急激に増大する段階を二段階有しているので、該廃棄用テープ10を伸長させたとき二段階で伸長する。
幼児の保護者や介護者等のおむつ1を廃棄形態にする作業者は、廃棄用テープ10を伸長させるとき、上述した中間部15及び止着部18の各伸度の変化によって、廃棄用テープ10が2段階で伸長することを感覚的に知覚し得る。これにより、例えば、止着部18が伸長を開始した場合、即ち廃棄用テープ10に二段階目の伸長が起きた場合にはそれ以上伸長させるべきではないことを情報として与えておくことで、作業者が中間部15を過度に伸長させることを防止でき、該中間部15が破断することを防止することができる。この「それ以上伸長させるべきではないことを情報として与えておく」ことについての「情報」とは、例えば「摘んでいる部分が伸び始めたらそれ以上伸ばさないでください」との文章であり、文章でも記号でもそれらの組み合わせ等であっても良く、そのような情報は、例えば、おむつの構成部材やおむつのパッケージ、おむつに関する広告やホームページに表示する。また作業者は、中間部15を過度に伸長させることなく、廃棄用テープ10を十分に引き伸ばすことができる。廃棄用テープ10を十分に伸長させると、巻き上げたおむつに該廃棄用テープを容易に巻き付けることができる。即ち、本実施形態の廃棄用テープは、破断を効果的に防止しつつ、十分に伸長させられるので、おむつ1を廃棄形態にする作業性に優れる。
中間部15及び止着部18それぞれの引張強度-伸度の関係曲線は、以下の方法により得られる。
〔引張強度-伸度の関係曲線の取得方法〕
廃棄用テープの長手方向を引張方向に一致させ、中間部15又は止着部18の各部位を引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)のチャックに取り付ける。廃棄用テープが、三つ折り状態等、折り畳まれた状態の場合は、その折り畳まれた状態を解除した展開状態にしてから、チャックに取り付ける。中間部15又は止着部18を取り付ける際、隣接する他の部位との接合箇所を避けて、前記チャックに取り付ける。例えば、中間部15をチャックに取り付ける場合、止着部18との接合箇所及び固定部12との接合箇所を避け、これら両接合箇所間をチャックに取り付ける。チャック間距離は10mmとする。このチャック間距離が伸長前の自然長となる。本方法において廃棄用テープの幅、即ち廃棄用テープの長手方向と直交する方向の長さは、吸収性物品に取り付けてある廃棄用テープのそのままの幅とする。次いで、取り付けた中間部15又は止着部18を300mm/minの速度で引っ張り、引張距離に伴って変化する引張強度を測定して、引張強度-伸度の関係曲線を得る。伸度は、測定を開始してからチャックが移動した距離を伸長前の自然長で除した値の百分率で求める。中間部15の引張強度-伸度の関係曲線において、引張強度0(原点)から第1変曲点E1までを低伸長段階Fb1とし、第1変曲点E1から最大引張強度までを高伸長段階Fb2とする。中間部15の引張強度-伸度の関係曲線において、第1変曲点E1が現れない場合は、引張強度0(原点)から最大引張強度までを高伸長段階Fb2とする。止着部18の引張強度-伸度の関係曲線において、引張強度0(原点)から第2変曲点E2までを低伸長段階Fc1とし、第2変曲点E2から最大引張強度までを高伸長段階Fc2とする。また、引張強度-伸度の関係曲線における引張強度の最大値を破断強度とする。得られた引張強度-伸度の関係曲線における第1変曲点E1及び第2変曲点E2それぞれは、以下の方法により求められる。
〔第1変曲点E1又は第2変曲点E2の特定方法〕
先ず、引張強度-伸度の関係曲線のX軸及びY軸の二軸を反転させる。即ち、引張強度をY軸に、伸度をX軸とする。これら二軸を反転させた反転引張強度-伸度の関係曲線において、最初に現れる引張強度の極大点である第一極大点を第1変曲点E1又は第2変曲点E2とする。また、反転引張強度-伸度の関係曲線において当該曲線が屈曲点を有するように屈曲している場合は、該屈曲点を第1変曲点E1又は第2変曲点E2とする。
廃棄用テープ10の破断をより効果的に防止する観点から、第1変曲引張強度P1は、第2変曲引張強度P2の好ましくは70%以下、より好ましくは50%以下である。廃棄用テープ10をより確実に二段階で伸長させる観点から、第1変曲引張強度P1は、第2変曲引張強度P2の好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上である。更に、廃棄用テープ10の破断の防止、及び廃棄用テープ10を二段階で伸長させることをより両立させる観点から、第1変曲引張強度P1は、第2変曲引張強度P2の好ましくは10%以上70%以下、より好ましくは20%以上50%以下である。
廃棄用テープ10を伸長し易くし、且つ意図せず伸長することを防止する観点から、第1変曲引張強度P1は、好ましくは1N以上、より好ましくは3N以上であり、また好ましくは10N以下、より好ましくは7N以下であり、また好ましくは1N以上10N以下、より好ましくは3N以上7N以下である。
前記関係式(1)をより確実に満たす観点から、第2変曲引張強度P2は、好ましくは10N以上、より好ましくは12N以上であり、また好ましくは19.5N以下、より好ましくは15N以下であり、また好ましくは10N以上19.5N以下、より好ましくは12N以上15N以下である。
廃棄用テープ10が二段階に伸長することを作業者により知覚させる観点から、中間部15は、第1変曲引張強度P1における伸度が、好ましくは0%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは50%以下であり、また好ましくは0%以上100%以下、より好ましくは10%以上50%以下である。
上記と同様の観点から、止着部18は、第2変曲引張強度P2における伸度が、好ましくは2%以上、より好ましくは5%以上であり、また好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下であり、また好ましくは2%以上30%以下、より好ましくは5%以上20%以下である。
廃棄用テープ10の破断をより効果的に防止する観点から、止着部18は、高伸長段階Fc2における伸度の変化量が、低伸長段階Fc1における伸度の変化量に比して大きいことが好ましい。斯かる構成により、中間部15の伸長に限界が近いことを作業者により容易に知覚させることができる。前記の構成をより確実に具備する観点から、第2変曲引張強度P2に対して90%の引張強度における止着部18の伸度をS90、及び第2変曲引張強度P2に対して110%の引張強度における止着部18の伸度をS110としたとき(図5参照)、S110及びS90それぞれは以下の範囲内であることが好ましい。
110に対するS90の比率(S90/S110)は、好ましくは1/100以上、より好ましくは1/75以上であり、また好ましくは1/10以下、より好ましくは1/20以下であり、また好ましくは1/100以上1/10以下、より好ましくは1/75以上1/20以下である。
110は、好ましくは100%以上、より好ましくは200%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは750%以下であり、また好ましくは100%以上1000%以下、より好ましくは200%以上750%以下である。
90は、好ましくは2%以上、より好ましくは5%以上であり、また好ましくは25%以下、より好ましくは15%以下であり、また好ましくは2%以上25%以下、より好ましくは5%以上15%以下である。
尚、前述した止着部18の反転引張強度-伸度の関係曲線、即ち、引張強度をY軸に、伸度をX軸とした関係曲線において、引張強度の第一極大点(第2変曲点E2)以降の伸度で、第一極大点の90%よりも低い引張強度が現れた場合は、第2変曲引張強度P2に対して、90%の引張強度を示す点であって、最も伸度が低い点での伸度をS90とする。
廃棄用テープ10が二段階に伸長することを作業者により知覚させる観点から、第2変曲引張強度P2に対して90%の引張強度における中間部15の伸度をT90としたとき、T90に対するS90の比率(S90/T90)は、好ましくは1/100以上、より好ましくは1/75以上であり、また好ましくは1/10以下、より好ましくは1/20以下であり、また好ましくは1/100以上1/10以下、より好ましくは1/75以上1/20以下である。
90は、好ましくは100%以上、より好ましくは200%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは750%以下であり、また好ましくは100%以上1000%以下、より好ましくは200%以上750%以下である。
上記と同様の観点から、引張強度を、第2変曲引張強度P2から該第2変曲引張強度P2の110%まで増大させた、止着部18の伸度の変化量をΔS1、及び中間部15の伸度の変化量をΔT1としたとき(図5参照)、ΔS1及びΔT1それぞれは以下の範囲内であることが好ましい。これら伸度の変化量は、第2変曲引張強度P2の110%の引張強度における伸度から、第2変曲引張強度P2における伸度を減算した値(%)ある。
ΔS1はΔT1の好ましくは2倍以上、より好ましくは3倍以上であり、また好ましくは50倍以下、より好ましくは20倍以下であり、また好ましくは2倍以上50倍以下、より好ましくは3倍以上20倍以下である。
ΔS1は、好ましくは100%以上、より好ましくは200%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは750%以下であり、また好ましくは100%以上1000%以下、より好ましくは200%以上750%以下である。
ΔT1は、好ましくは20%以上、より好ましくは50%以上であり、また好ましくは200%以下、より好ましくは100%以下であり、また好ましくは20%以上200%以下、より好ましくは50%以上100%以下である。
以下、引張強度を、第2変曲引張強度P2に対して90%から100%まで増大させたときの、止着部18の伸度の変化量をΔS2とし、中間部15の伸度の変化量をΔT2とし、これらの合計変化量をΔU2とする。即ち、ΔU2=ΔS2+ΔT2である。また、引張強度を、第2変曲引張強度P2に対して100%から110%まで増大させたときの、止着部18の伸度の変化量をΔS1とし、中間部15の伸度の変化量をΔT1とし、これらの合計変化量をΔU1とする。即ち、ΔU1=ΔS1+ΔT1である。第2変曲引張強度を境に止着部18をより急激に伸長させて、中間部15の伸長に限界が近いことを作業者により知覚させる観点から、以下の関係式(2)を満たすことが好ましい。
ΔU1>ΔU2 ・・・(2)
上記と同様の観点から、ΔU1及びΔU2それぞれは以下の範囲内であることが好ましい。
ΔU1はΔU2の好ましくは2倍以上、より好ましくは3倍以上であり、また好ましくは20倍以下、より好ましくは10倍以下であり、また好ましくは2倍以上20倍以下、より好ましくは3倍以上10倍以下である。
ΔU1は、好ましくは100%以上、より好ましくは200%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは750%以下であり、また好ましくは100%以上1000%以下、より好ましくは200%以上750%以下である。
ΔU2は、好ましくは20%以上、より好ましくは40%以上であり、また好ましくは200%以下、より好ましくは150%以下であり、また好ましくは20%以上200%以下、より好ましくは40%以上150%以下である。
廃棄用テープ10をより十分に伸長させる観点から、廃棄用テープ10の長手方向X1における中間部15の伸長可能な長さは、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上であり、また好ましくは70mm以下、より好ましくは60mm以下であり、また好ましくは20mm以上70mm以下、より好ましくは30mm以上60mm以下である。
上記と同様の観点から、廃棄用テープ10の長手方向X1における止着部18の伸長可能な長さは、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上であり、また好ましくは70mm以下、より好ましくは60mm以下であり、また好ましくは20mm以上70mm以下、より好ましくは30mm以上60mm以下である。
「廃棄用テープ10の長手方向X1における伸長可能な長さ」とは、同方向X1に伸長可能な部分の自然長の長さであって、中間部15又は止着部18に隣接する他の部位との接合箇所を除く部分である。例えば、廃棄用テープ10の長手方向X1における中間部15の伸長可能な長さは、止着部18との接合箇所及び固定部12との接合箇所を除いた部分の長さである。また、廃棄用テープ10の長手方向X1における止着部18の伸長可能な長さは、摘まみ片21との接合箇所及び中間部15との接合箇所を除いた部分の長さである。
廃棄用テープ10を引き伸ばす過程において中間部15の破断をより効果的に抑制する観点から、第2変曲引張強度P2に対する、中間部15の破断強度Peの比率(Pe/P2)は、好ましくは1.2以上、より好ましくは2以上、更に好ましくは3以上であり、また好ましくは6以下、より好ましくは5以下であり、また好ましくは2以上6以下、より好ましくは3以上4以下である。
上記と同様の観点から、中間部15の破断強度Peは、好ましくは10N以上、より好ましくは15N以上であり、また好ましくは30N以下、より好ましくは25N以下であり、また好ましくは10N以上30N以下、より好ましくは15N以上25N以下である。
廃棄用テープ10を引き伸ばす過程において止着部18の破断を抑制する観点から、止着部18の破断強度Pfは、好ましくは20N以上、より好ましくは25N以上であり、また好ましくは50N以下、より好ましくは45N以下であり、また好ましくは20N以上50N以下、より好ましくは25N以上45N以下である。
廃棄用テープを引っ張る際に、おむつ1外面からの固定部12の剥離を抑制する観点から、第2変曲引張強度P2は、おむつ1の外面と固定部12との間の剥離強度Pgよりも低いことが好ましい。上記と同様の観点から、おむつ1の外面と固定部12との間の剥離強度Pgは、以下の範囲内であることが好ましい。
第2変曲引張強度P2に対する、おむつ1の外面と固定部12との間の剥離強度Pgの比率(Pg/P2)は、好ましくは3以上、より好ましくは4以上であり、また好ましくは8以下、より好ましくは7以下であり、また好ましくは3以上8以下、より好ましくは4以上7以下である。
おむつ1の外面と固定部12との間の剥離強度Pgは、好ましくは20N以上、より好ましくは30N以上であり、また好ましくは60N以下、より好ましくは50N以下であり、また好ましくは20N以上60N以下、より好ましくは30N以上60N以下である。
おむつ1と固定部12との間の剥離強度Pgは、以下の方法により測定される。
〔おむつと固定部との間の剥離強度の測定方法〕
おむつにおける廃棄用テープが、三つ折り状態等、折り畳まれた状態の場合は折り畳まれた状態を解除した展開状態にする。次いで、廃棄用テープの長手方向を引張方向に一致させて、固定部とおむつの外面を形成するシートを、引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)のチャック間に取り付ける。この取り付けは、廃棄用テープ側は中間部の接合箇所以外の部分をチャックに取り付け、おむつ側は縦方向において固定部の股下部側の端部から股下部側へ10mm離間した位置をチャックに取り付ける。チャック間距離は50mmとする。また、廃棄用テープの幅、即ち廃棄用テープの長手方向と直交する方向の長さは、吸収性物品に取り付けてある廃棄用テープのそのままの幅とする。次いで、300mm/minの速度で伸長させ、おむつの外面から固定部を引き剥がし、その過程における引張強度の最大値を、おむつと固定部との間の剥離強度Pgとする。
廃棄用テープをおむつ1に容易に巻き付ける観点から、中間部15は伸縮性を有していることが好ましい。これにより、伸長途中で中間部15が弛み難くなって、丸めたおむつ1をより纏め易くなるとともに、使用感を向上させることができる。上記と同様の観点から、止着部18は非伸縮性を有していることが好ましい。これにより、止着部18が意図せずに収縮することを抑制し、止着部18を丸めたおむつ1に貼り付けて纏める作業をより円滑に行うことができる。「伸縮性を有する」とは、下記〔残留歪みの測定方法〕により測定した残留歪み(%)が50%未満であることを意味する。一方、「非伸縮性を有する」とは、前記残留歪み(%)が90%以上であることを意味する。
〔残留歪みの測定方法〕
上述した〔引張強度-伸度の関係曲線の取得方法〕と同様の方法で、中間部15又は止着部18を100%の伸度まで伸長させた後、300mm/minの速度で引張強度が0Nになるまで戻す。この引張強度が0Nになるまで戻したときの中間部15又は止着部18の伸度(%)を、残留歪み(%)とする。残留歪み(%)が大きいほど収縮力が小さく、小さいほど収縮力が大きい。
おむつ1を丸める作業性をより向上させる観点から、中間部15の残留歪み(%)は、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは50%未満、より好ましくは40%以下であり、また好ましくは5%以上50%未満、より好ましくは10%以上40%以下である。
廃棄用テープを伸長させると、該廃棄用テープの幅が縮む幅縮みが生じることがある。幅縮みによって廃棄用テープ10が切れそうな不安を払拭させる観点から、中間部15は、長手方向X1に沿って100%伸長させたときの幅縮み率が25%以下であることが好ましい。上記と同様の観点から、中間部15の幅縮み率(%)は、好ましくは25%以下、より好ましくは20%以下である。幅縮み率(%)は、その値が小さければ小さいほど好ましい。具体的には幅縮み率(%)の下限値は好ましくは5%、より好ましくは10%である。廃棄用テープを伸長させる際の幅縮みをより抑制する観点から、中間部15の幅縮み率(%)は、好ましくは5%以上25%以下、より好ましくは10%以上20%以下である。中間部15の幅縮み率は、例えば、中間部15等の各部位の構成材料を適宜選択することによって調整することができる。
前記幅縮み率は以下の方法により測定される。
〔幅縮み率の測定方法〕
おむつの外面から廃棄用テープを分離する。おむつにおける廃棄用テープが、三つ折り状態等、折り畳まれた状態の場合は折り畳まれた状態を解除した展開状態にする。本測定において廃棄用テープの幅、即ち廃棄用テープの長手方向と直交する方向の長さは、吸収性物品に取り付けてある廃棄用テープのそのままの幅とする。次いで、廃棄用テープの長手方向X1を引張方向に一致させ、市販されている引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)を用いて、廃棄用テープの中間部15の一端と他端とをチャックで挟む。次いで、中間部15が伸長しないようにまっすぐに伸ばした状態(このときのチャック間距離をLaとする)から、300mm/minの速度で中間部15を長手方向X1に沿って伸度100%で伸長させる。即ち、伸長前のチャック間距離Laの2倍になるまで、中間部15を伸長させる。次いで、伸度100%の中間部15において最も幅が狭い部位である最小幅部での幅W1を測定する。そして、次式で定義される幅縮み率(%)を求める。W0は、伸長前の中間部15の幅である。
幅縮み率(%)=〔(W0-W1)/W0〕×100
伸長させる前の中間部15の幅が、その長手方向X1に沿って異なる場合には、最小幅部に対応する部位における伸長前の幅をW0とする。
中間部15の伸長に限界が近いことを作業者により容易に知覚させる観点から、止着部18は伸長の前後で視覚的な変化を生じるようになされていることが好ましい。斯かる構成により、止着部18の伸長とともに、止着部18の視覚的な変化を知覚することで、作業者は、伸長中の中間部15に破断が起きないように、廃棄用テープを引き伸ばす力を容易に調整することができる。
止着部18の視覚的な変化としては、止着部18の色の変化、止着部18に施された図形若しくは記号の変形、又はそれらの組み合わせが挙げられる。具体的には、止着部18が、伸長の前後で濃い色から薄い色に又は薄い色から濃い色に変化することや、伸長の前後で図形若しくは記号が拡大すること等が挙げられる。例えば、止着部18が引き伸ばされることにより、止着部18における着色部分と非着色部分との面積率が変化することにより、色の変化を生じさせることができる。また、止着部18が引き伸ばされることに伴い、止着部18に施された図形等も引き伸ばされて、該図形等を変形させることができる。
おむつ1は、その厚み方向内側に吸収性コア41が存在する高剛性領域と、該高剛性領域に比して低剛性である低剛性領域とを有している。また、おむつ1は、該おむつ1の周縁域に、ウエストギャザーWGや、レッグギャザーLGが形成されている(図1参照)。周縁域とは、吸収体40のウエスト端部側の領域をいう。ウエストギャザーWGや、レッグギャザーLGは、その伸縮性を良好にする観点から、低剛性領域に形成されることが多い。
中間部15や止着部18に安定して引張力がかかるようにする観点から、固定部12は、少なくともその一部が、低剛性領域よりも内側に位置する高剛性領域に配されていることが好ましい。この場合、固定部12はその全体が高剛性領域に配されていてもよい。「低剛性領域よりも内側」とは、低剛性領域に比して縦方向Xにも横方向Yにも内方に位置することを意味する。廃棄用テープ10が高剛性領域に配される態様として、例えば、固定部12の長手方向内方側が部分的に吸収体40と重なっている態様が挙げられる。また、図8に示すように、固定部12はその全体が吸収体40と重なるように配されていてもよい。
おむつ1には、横方向Yに沿って延びる1本又は複数本の弾性部材53,54が、ウエスト開口部1Wの近傍や、ウエスト開口部1Wとレッグ開口部1Lとの間の部位である胴回り部に配されている。また、レッグ開口部1Lには、該開口部1Lに沿って弾性部材52が配されており、該弾性部材52は縦方向Xに沿って延びる部分を有している。これら弾性部材の伸縮によって、おむつ1が着用者の身体にフィットし、おむつ1の装着感が良好になるとともに、排泄物の漏れが効果的に防止される。
前述したように、おむつ1は、上述した弾性部材に加え、防漏カフ6において縦方向Xに伸縮する弾性部材62も有している。このような弾性部材等によって縦方向Xや横方向Y等の所定の方向に伸縮する部分を、以下、伸縮部ともいう。
おむつ1の外面には、伸縮部の伸縮性に起因する凹凸が形成されることがあり、このような凹凸が形成された部位に廃棄用テープを配すると、意図せず該廃棄用テープがおむつ1の外面から剥離してしまう虞がある。廃棄用テープ10をおむつ1の外面に確実に固定する観点から、固定部12は、おむつ1の平面視において、伸縮部と重ならない位置に廃棄用テープ10の固定部12が位置していることが好ましい。このような態様として、縦方向Xにおいて、固定部12の股下部C側の端部12aが、縦方向Xに伸縮する伸縮部よりウエスト開口部1Wの開口端50側に位置していることが挙げられる(図2参照)。この場合、固定部12の股下部C側の端部12aは、背側部Bにおいて、カフ弾性部材62の背側部B側の端部及びレッグ開口部に沿って配された弾性部材52の背側部B側の端部よりも、ウエスト開口部1Wの開口端50側に配されている。即ち、縦方向Xにおいて、固定部12の股下部C側の端部12aと背側部Bのウエスト開口端50との間の長さL10は、カフ弾性部材62と該ウエスト開口端50との間の長さL12、及びレッグ開口部に配された弾性部材52と該ウエスト開口端50との間の長さL14に比して短い(図2参照)。
廃棄用テープ10とおむつ1の外面との接合をより確実にする観点から、固定部12の股下部C側の端部12aと背側部Bのウエスト開口端50との間の長さをL10(図2参照)とし、カフ弾性部材62と該ウエスト開口端50との間の長さをL12(図2参照)としたとき、L10に対するL12の比率(L12/L10)は、好ましくは1.05以上、より好ましくは1.1以上であり、また好ましくは2.0以下、より好ましくは1.75以下であり、また好ましくは1.05以上2.0以下、より好ましくは1.1以上1.75以下である。
上記と同様の観点から、レッグ開口部1Lに配された弾性部材52と該ウエスト開口端50との間の長さをL14(図2参照)としたとき、L10に対するL14の比率(L14/L10)は、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上であり、また好ましくは2.5以下、より好ましくは2.2以下であり、また好ましくは1.1以上2.5以下、より好ましくは1.2以上2.2以下である。
廃棄用テープを引っ張る際に、おむつの外面を形成するシートが破断することを抑制する観点から、第2変曲引張強度P2は、前記外面を形成するシートの破断強度Phより低いことが好ましい。上記の効果をより確実に奏させる観点から、第2変曲引張強度P2に対するおむつ1の外面を形成するシートの破断強度Phの比率(Ph/P2)は、好ましくは1.2以上、より好ましくは1.5以上であり、また好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下であり、また好ましくは1.2以上3.0以下、より好ましくは1.5以上2.5以下である。
おむつ1の外面を形成するシートの破断強度Phは、以下の方法により測定される。
おむつ1の外面を形成するシートから縦方向に150mm、横方向に三つ折り状態の廃棄用テープと同じ長さの大きさに切り出した測定片を用意する。次いで、測定片の長辺と引張方向を一致させ、前述の〔引張強度-伸度の関係曲線の取得方法〕と同様の方法で引張強度を測定する。前記シートの破断強度は、伸度に伴って変化する引張強度の最大値とする。
止着部18の低伸長段階に対応する引張強度の範囲においては、中間部15の伸度が止着部18の伸度よりも大きいことを前提として、中間部15及び止着部18が伸長可能であるためには、中間部15及び止着部18それぞれを構成するシート片16,19として、適切な材料を選択すればよい。具体的には、これらシート片16,19の構成材料として、例えば伸長可能なフィルムを用いることができる。そのようなフィルムとしては、例えば単一層フィルム、及び共押出しフィルムのような多層フィルムが挙げられる。また、伸長可能なフィルムを構成する材料としては、例えば線状低密度ポリエチレンなどのポリオレフィンが好ましい。また、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン-酢酸ビニル共重合体及びポリビニルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種の材料も好ましい。更に、少なくとも50%、より好ましくは少なくとも70%の永久変形を有する材料を用いることも有利である。
固定部12を構成するシート片13としては、上述したシート片の構成材料と同じものを用いても良く、伸長不可能、即ち塑性変形不可能な任意の材料を用いてもよい。例えば、樹脂性シート(プラスチックシート,フィルム等)、不織布、織布など、従来用いられていた公知のものを特に制限なく用いることができる。尚、固定部用シート片13の構成材料が、伸長可能であったとしても、おむつ1の外面に固定されている部分においては、その伸長性は発現しない状態となっている。
中間部15と固定部12とを剥離可能に接合する中間部用粘着部17や、止着部18と中間部15とを剥離可能に接合する止着部用粘着部20としては、例えばゴム系粘着剤及びアクリル系粘着剤が一般的に使用され、好ましくはゴム系粘着剤が使用される。ゴム系粘着剤としては、例えばスチレン-ブタジエンブロック共重合体や水添スチレン-ブタジエンブロック共重合体等の合成ゴム、又はこれら合成ゴムと樹脂とのブレンド等が挙げられる。また、ヒートシール、ホットメルト型粘着剤、メルトブロー状又は繊維状の粘着剤若しくは接着剤等からなる粘着剤を用いてもよい。
中間部用粘着部17及び止着部用粘着部20はそれぞれ、中間部用シート片16の第2面16bの全面に形成されていてもよい。また、これら粘着部17,20はそれぞれ間欠的に形成されていてもよい。この場合、上述した粘着剤を間欠的に塗布することにより、これら粘着部17,20を間欠的に形成することができる。
おむつ1の外面に設けられる廃棄用テープ10は、中間部用シート片16の一方の端部に固定部用シート片13を、中間部用シート片16の他方の端部に止着部用シート片19を部分的に積層し、接着剤等の公知の方法を用いてその積層部分を接合して一体化することにより製造することができる。前記積層部分においては、前記の実施形態のように、シート片の一部を折り返した折り返し部を形成してもよい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態では、廃棄用テープ10がおむつ1の背側部Bに設けられていたが、廃棄用テープ10を設ける部位はこれに限られず、例えば腹側部Aや股下部Cであってもよい。
また、前記実施形態において廃棄用テープ10は、おむつ1の横方向Yにおける略中央部に設けられていたが、廃棄用テープ10を設ける部位はこれに限られず、例えばおむつ1の左右どちらかの側部域に設けられていてもよい。更に前記実施形態において廃棄用テープ10は、その長手方向X1がおむつ1の縦方向Xに一致するように設けられていたが、廃棄用テープ10の向きはこれに限られず、例えば廃棄用テープ10を、その長手方向X1が、おむつ1の横方向Yに一致するように設けてもよい。
また、前記実施形態では、止着部用シート片19の他端に摘まみ片21が接合されていたが、廃棄用テープ10は、摘まみ片21を具備しなくてもよい。
また、前記実施形態において廃棄用テープ10は、固定部12と、中間部15と、止着部18とが、この順で積層された三つ折り状態になっていたが、廃棄用テープ10の折り畳み構造は三つ折りに限定されない。例えば、廃棄用テープ10は、固定部12と、中間部15と、止着部18とが、この順で廃棄用テープ10の長手方向X1に沿って配置されており、且つ該廃棄用テープの任意の1箇所で折り畳まれた二つ折り状態になっていてもよい。この場合、廃棄用テープ10は、これを二つ折りにするための折り目部分を中間部15に有していてもよく、止着部18に有していてもよい。
また、本発明の吸収性物品は、上述した実施形態のように幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつであってもよいが、展開型使い捨ておむつ、尿取りパッド、生理用ナプキン等であってもよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
外面に、廃棄用テープが設けられた吸収性物品であって、
前記廃棄用テープは、前記外面に固定されている固定部と、中間部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長手方向に沿って配置されており、
前記中間部及び前記止着部は、前記廃棄用テープの長手方向に伸長可能であり、
前記中間部及び前記止着部それぞれの引張強度と伸度との関係曲線は、
少なくとも前記止着部の前記関係曲線が、引張強度の増加に応じた伸度の変化をみたとき、伸度の変化量が少ない低伸長段階と、該低伸長段階から変曲点を経て、伸度が急激に増大する高伸長段階とを有し、
前記止着部の前記低伸長段階に対応する引張強度の範囲においては、前記中間部の伸度が前記止着部の伸度よりも大きく、
前記中間部が破断する引張強度は、前記止着部の変曲点における引張強度である第2変曲引張強度よりも大きく、
前記廃棄用テープを伸長させたとき二段階で伸長する、吸収性物品。
<2>
前記中間部の変曲点における引張強度である第1変曲引張強度が、前記第2変曲引張強度の10%以上70%以下、好ましくは20%以上50%以下である、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記第1変曲引張強度が、1以上10N以下、好ましくは3N以上7N以下である、前記<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記第1変曲引張強度が、10N以上19.5N以下、好ましくは12N以上15N以下である、前記<2>~<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記第1変曲引張強度における前記中間部の伸度が0%以上100%以下、好ましくは10%以上50%以下である、前記<2>~<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記第2変曲引張強度における前記止着部の伸度が2%以上30%以下、好ましくは5%以上20%以下である、前記<1>~<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記第2変曲引張強度に対して、90%の引張強度における前記止着部の伸度をS90、及び110%の引張強度における前記止着部の伸度をS110としたとき、S110に対するS90の比率(S90/S110)が1/10以下、好ましくは1/100以上1/10以下、より好ましくは1/75以上1/20以下である、前記<1>~<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記S110が100%以上1000%以下、好ましくは200%以上750%以下である、前記<7>に記載の吸収性物品。
<9>
前記S90が2%以上25%以下、より好ましくは5%以上15%以下である、前記<7>又は<8>に記載の吸収性物品。
<10>
前記第2変曲引張強度に対して90%の引張強度における前記中間部の伸度をT90とし、前記第2変曲引張強度に対して90%の引張強度における前記止着部の伸度をS90としたとき、T90に対するS90の比率(S90/T90)が1/10以下、好ましくは1/100以上1/10以下、より好ましくは1/75以上1/20以下である、前記<1>~<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記T90が100%以上1000%以下、好ましくは200%以上750%以下である、前記<10>に記載の吸収性物品。
<12>
前記第2変曲引張強度に対する、前記中間部が破断する引張強度が1.2以上であり、好ましくは2以上6以下、より好ましくは3以上4以下である、前記<1>~<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記中間部が破断する引張強度が10N以上30N以下、好ましくは15N以上25N以下である、前記<12>に記載の吸収性物品。
<14>
前記止着部が破断する引張強度が20N以上50N以下、より好ましくは25N以上45N以下である、前記<12>又は<13>に記載の吸収性物品。
<15>
引張強度を、前記第2変曲引張強度から該第2変曲引張強度の110%まで増大させた、前記止着部の伸度の変化量をΔS1、及び前記中間部の伸度の変化量をΔT1としたとき、ΔS1はΔT1の2倍以上、好ましくは2倍以上50倍以下、より好ましくは3倍以上20倍以下である、前記<1>~<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記ΔS1が100%以上1000%以下、好ましくは200%以上750%以下である、前記<15>に記載の吸収性物品。
<17>
前記ΔT1が20%以上200%以下、好ましくは50%以上100%以下である、前記<15>又は<16>に記載の吸収性物品。
<18>
引張強度を、前記第2変曲引張強度に対して90%から100%まで増大させたときの前記中間部及び前記止着部の伸度の合計変化量をΔU2とし、
引張強度を、第2変曲引張強度に対して100%から110%まで増大させたときの前記中間部及び前記止着部の伸度の合計変化量をΔU1としたとき、ΔU1はΔU2の2倍以上、好ましくは2倍以上20倍以下、より好ましくは3倍以上10倍以下である、前記<1>~<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記ΔU1が100%以上1000%以下、好ましくは200%以上750%以下である、前記<18>に記載の吸収性物品。
<20>
前記ΔU2が20%以上200%以下、好ましくは40%以上150%以下である、前記<18>又は<19>に記載の吸収性物品。
<21>
前記長手方向における前記中間部の伸長可能な長さが、20mm以上70mm以下、好ましくは30mm以上60mm以下である、前記<1>~<20>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22>
前記長手方向における前記止着部の伸長可能な長さが、20mm以上70mm以下、好ましくは30mm以上60mm以下である、前記<1>~<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>
前記第2変曲引張強度は、前記吸収性物品の外面と前記固定部との間の剥離強度よりも低い、前記<1>~<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>
前記第2変曲引張強度に対する、前記吸収性物品の外面と前記固定部との間の剥離強度の比率が、3以上8以下、好ましくは4以上7以下である、前記<23>に記載の吸収性物品。
<25>
前記吸収性物品の外面と前記固定部との間の剥離強度が20N以上60N以下、好ましくは30N以上60N以下である、前記<23>又は<24>に記載の吸収性物品。
<26>
前記中間部が伸縮性を有している、前記<1>~<25>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27>
前記中間部の残留歪みが5%以上50%未満、好ましくは10%以上40%以下である、前記<26>に記載の吸収性物品。
<28>
前記止着部が非伸縮性を有している、前記<1>~<27>の何れか1に記載の吸収性物品。
<29>
前記中間部は、前記長手方向に沿って100%伸長させたときの幅縮み率が25%以下、好ましくは5%以上25%以下、より好ましくは10%以上20%以下である、前記<1>~<28>の何れか1に記載の吸収性物品。
<30>
前記廃棄用テープは、前記固定部と、前記中間部と、前記止着部とが、この順で積層された三つ折り状態になっている、前記<1>~<29>の何れか1に記載の吸収性物品。
<31>
前記吸収性物品がパンツ型使い捨ておむつである、前記<1>~<30>の何れか1に記載の吸収性物品。
1 パンツ型使い捨ておむつ
1L レッグ開口部
1W ウエスト開口部
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性本体
10 廃棄用テープ
12 固定部
13 固定部用シート片
14 固定部用粘着部
15 中間部
16 中間部用シート片
17 中間部用粘着部
18 止着部
19 止着部用シート片
20 止着部用粘着部
21 摘まみ片
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
E1 第1変曲点
E2 第2変曲点
P1 第1変曲引張強度
P2 第2変曲引張強度
Pe 中間部の破断強度
Pf 止着部の破断強度

Claims (12)

  1. 外面に、廃棄用テープが設けられた吸収性物品であって、
    前記廃棄用テープは、前記外面に固定されている固定部と、中間部と、止着部とが、この順で該廃棄用テープの長手方向に沿って配置されており、
    前記中間部及び前記止着部は、前記廃棄用テープの長手方向に伸長可能であり、
    前記中間部及び前記止着部それぞれの引張強度と伸度との関係曲線は、
    少なくとも前記止着部の前記関係曲線が、引張強度の増加に応じた伸度の変化をみたとき、伸度の変化量が少ない低伸長段階と、該低伸長段階から変曲点を経て、伸度が急激に増大する高伸長段階とを有し、
    前記止着部の前記低伸長段階に対応する引張強度の範囲においては、前記中間部の伸度が前記止着部の伸度よりも大きく、
    前記中間部が破断する引張強度は、前記止着部の変曲点における引張強度である第2変曲引張強度よりも大きく、
    前記廃棄用テープを伸長させたとき二段階で伸長する、吸収性物品。
  2. 前記第2変曲引張強度に対して、90%の引張強度における前記止着部の伸度をS90、及び110%の引張強度における該止着部の伸度をS110としたとき、S110に対するS90の比率(S90/S110)が1/10以下である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第2変曲引張強度に対して90%の引張強度における前記中間部の伸度をT90とし、前記第2変曲引張強度に対して90%の引張強度における前記止着部の伸度をS90としたとき、T90に対するS90の比率(S90/T90)が1/10以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記第2変曲引張強度に対する、前記中間部が破断する引張強度の比率が1.2以上である、請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 引張強度を、前記第2変曲引張強度から該第2変曲引張強度の110%まで増大させた、該止着部の伸度の変化量をΔS1、及び前記中間部の伸度の変化量をΔT1としたとき、ΔS1はΔT1の2倍以上である、請求項1~4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 引張強度を、前記第2変曲引張強度に対して90%から100%まで増大させたときの前記中間部及び前記止着部の伸度の合計変化量をΔU2とし、
    引張強度を、前記第2変曲引張強度に対して100%から110%まで増大させたときの前記中間部及び前記止着部の伸度の合計変化量をΔU1としたとき、ΔU1はΔU2の2倍以上である、請求項1~5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記第2変曲引張強度は、前記吸収性物品の外面と前記固定部との間の剥離強度よりも低い、請求項1~6の何れか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記中間部が伸縮性を有している、請求項1~7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記止着部が非伸縮性を有している、請求項1~8の何れか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記中間部は、前記長手方向に沿って100%伸長させたときの幅縮み率が25%以下である、請求項1~9の何れか1項に記載の吸収性物品。
  11. 前記廃棄用テープは、前記固定部と、前記中間部と、前記止着部とが、この順で積層された三つ折り状態になっている、請求項1~10の何れか1項に記載の吸収性物品。
  12. 前記吸収性物品がパンツ型使い捨ておむつである、請求項1~11の何れか1項に記載の吸収性物品。
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