JP2022034436A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態では、前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記サイドフラップ部は、前記横方向に伸縮性を有する伸縮領域を有し、該伸縮領域は、該サイドフラップ部を形成するシートと、該シートに該横方向に伸縮可能に配置された複数の弾性部材とを含み、該複数の弾性部材は、前記縦方向に間欠配置されている。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態では、前記背側部の前記一対のサイドフラップ部の少なくとも一方における前記伸縮領域の外面に、廃棄用テープが設けられている。
本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態では、前記廃棄用テープは、前記伸縮領域の外面に固定された固定部と、該固定部から前記横方向の外方に延出し得る自由部とを含み、該自由部は、前記パンツ型使い捨ておむつの外面に止着可能な止着部と、該固定部と該止着部との間に位置する伸長部とを含む。
本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態では、前記固定部は、平面視で1本以上の前記弾性部材と重なり、且つ該固定部の前記伸縮領域の外面との前記縦方向の固定長さは、該伸縮領域の該縦方向の長さに比べて短い。
本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態では、前記廃棄用テープを前記横方向の外方に引っ張ったときに、該廃棄用テープの前記伸長部が同方向に伸長するよりも前に、該廃棄用テープが固定されている前記伸縮領域が同方向に伸長する。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
腹側部Aは、おむつ1の前身頃Fの一部であり、背側部Cは、おむつ1の後身頃Rの一部である。股下部Bは、縦中心線CLxを縦方向Xに跨いでおり、前身頃Fから後身頃Rに存在している。腹側部A及び背側部Cは、典型的にはそれぞれ、おむつ1の着用時に着用者の胴周りに配される胴周り部を含む。前記胴周り部は、縦方向Xにおいてサイドシール部Sと同位置にある部分(本実施形態では、ウエスト開口部WHの開口縁からサイドシール部Sの下端Sbに延在する平面視長方形形状の領域)を含む。股下部Bは、典型的には、レッグ開口部LH,LH形成用の凹欠部であるレッグ縁部LS,LSが形成された領域を含む。レッグ縁部LSは、サイドフラップ部10の縦方向Xに沿う両側縁部の一部である。
本発明において、腹側部A、股下部B及び背側部Cは、展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに三等分した場合の各領域であり得る。
ここでいう「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
吸収性本体2は、図4に示すように、着用者の肌から相対的に近い位置に配置された液透過性の表面シート21、着用者の肌から相対的に遠い位置に配置された液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性(要するに防漏性)の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された吸収体23を含んで構成されている。吸収体23は、体液を吸収保持可能な吸収性コア24と、該吸収性コア24の肌対向面及び非肌対向面を含む外面を被覆するコアラップシート25とを含んで構成されている。吸収性本体2を構成するこれらの部材どうしは、接着剤等の公知の接合手段により一体とされている。
吸収性本体2を構成する前記の各部材としては、この種の吸収性物品において通常使用されているものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂製フィルムや、樹脂製フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収性コア24は、典型的には、吸水性材料を主体とし、該吸水性材料として、木材パルプ等の繊維材料及び吸水性ポリマーから選択される1種以上を含有する。コアラップシート25は液透過性を有し、典型的には、紙、不織布等からなる。コアラップシート25は無くてもよい。
外層シート12及び内層シート13としては、それぞれ、各種製法による不織布、樹脂製フィルムなどを用いることができ、不織布としては例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられる。両シート12,13は、それぞれ、単層構造でもよく、2枚以上のシートが積層された積層構造でもよい。また両シート12,13は、それぞれ、横方向Yに伸縮性を有する伸縮性シートでもよく、伸縮性を有さない非伸縮性シートでもよい。
本実施形態では、前記の「サイドフラップ部10を形成するシート」は、外層シート12及び内層シート13である。伸縮領域Gは、両シート12,13の間に弾性部材14を横方向Yに伸長させた状態で固定した後、該弾性部材14を伸長状態から解放することで作製されている。おむつ1の着用状態では、弾性部材14の収縮により伸縮領域Gの表面に、弾性部材14と交差する方向(縦方向X)に延びる複数の襞(ギャザー)が形成される。
また本実施形態では、伸縮領域Gは、吸収性本体2の縦方向端2E及びその仮想延長線を境界として、ウエスト開口部WH側に位置する上部伸縮領域G1と、股下部B側に位置する下部伸縮領域G2とを含む。
上部伸縮領域G1は、ウエスト開口部WHの開口周縁部を含み、おむつ1の着用時に着用者の腰周り(ウエスト部)に配される。図2及び図3に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態において、上部伸縮領域G1の縦方向Xの長さは、サイドシール部Sの縦方向Xの長さに対して、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上、そして、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下である。
下部伸縮領域G2は、吸収性本体2の縦方向端2E及びその仮想延長線とサイドシール部Sの下端Sb(サイドシール部Sの縦方向Xの両端のうち、縦中心線CLxから相対的に近い端)との間において、吸収性本体2を挟んで横方向Yの両側に一対設けられている。
止着部7は、廃棄用テープ4の先端部を形成し、おむつ1の外面における任意の位置に止着可能とされ、おむつ1の廃棄形態を廃棄用テープ4で維持するときに、おむつ1の外面に止着される部位である。止着部7は、おむつ1の外面に止着するための止着手段を有しているところ、該止着手段は特に制限されず、粘着剤、接着剤、フック材など、本技術分野で止着手段として使用されているものを適宜用いることができる。
伸長部8は、廃棄用テープ4に引張力が加わったときに比較的弱い引張力で容易に伸長し、廃棄用テープ4の長さを増加させる部位である。
ここでいう、「固定部5の縦方向固定長さ」は、典型的には、固定部5の縦方向Xの長さすなわち幅(廃棄用テープ4の長手方向と直交する方向の長さ)と同じであるが、固定部5が伸縮領域Gの外面に部分的に固定されている場合は、その固定部分の縦方向Xの長さを意味し、固定部5において該固定部分が複数散在する場合は、その複数の固定部分の縦方向Xの長さの合計(ただし、複数の固定部分が縦方向Xにおいて重複する場合はその重複部分の縦方向Xの長さを除く)を意味する。なお、図3に示す形態では、廃棄用テープ4を構成する前述の3つの部位(固定部5、伸長部8、止着部7)の幅が互いに同じであり、したがって固定部5の幅は、図3に示す如き廃棄用テープ4の平面視(上面視)における廃棄用テープ4(止着部7)の幅と同じである。
固定部5の縦方向固定長さは、該固定部5が設けられている伸縮領域Gの縦方向Xの長さに比べて短いことを前提として、好ましくは7mm以上、より好ましくは10mm以上、そして、好ましくは30mm以下、より好ましくは25mm以下である。
背側部Cの伸縮領域Gの縦方向Xの長さは、該伸縮領域Gの外面に設けられた固定部5の縦方向固定長さに比べて長いことを前提として、好ましくは70mm以上、より好ましくは75mm以上、そして、好ましくは160mm以下、より好ましくは150mm以下である。なお本実施形態では、伸縮領域Gの縦方向Xの長さは、背側部C及び腹側部Aともに、サイドシール部Sの縦方向Xの長さと同じである。
おむつ1の巻き上げ方法の他の一例として、図6に示すように、吸収性本体2の配置面を内側にして前身頃Fと後身頃Rとが重なっている状態のおむつ1を、前身頃Fを内側にして股下部Bからウエスト開口部WH側(廃棄用テープ4の配置側)に向けて縦方向Xに巻き上げる方法が挙げられる。この場合、おむつ1を巻き上げる前に、サイドフラップ部10を、腹側部Aを内側にして吸収性本体2側に折り曲げてもよい。
収縮状態(自然状態)の使い捨ておむつから、廃棄用テープを含む、背側部及び腹側部それぞれにおける一対のサイドシール部に挟まれた部分(胴周り部)を、該サイドシール部を剥がさずに切り出して、背側部及び腹側部の胴周り部どうしがサイドシール部で連結された構成のリング状の試験片とする。おむつから切り出される部位(胴周り部)に、おむつ1における弾性部材14の如き、弾性体が含まれている場合には、該弾性体を切断しないように注意する。試験片の幅(試験片が切り出された使い捨ておむつの縦方向の長さ、又は試験片に含まれている廃棄用テープの引張方向と直交する方向の長さ)は、廃棄用テープを引っ張った際に同時に伸縮する部分を考慮し、廃棄用テープを中心として40mmとする。使い捨ておむつのサイズが小さいことなどにより、このような40mm幅の試験片が採取できない場合には、使い捨ておむつから試験片を切り出す際に、廃棄用テープの全体が含まれるように試験片を切り出す。
前記リング状の試験片を、該試験片に含まれている廃棄用テープを展開した状態とした上で、市販の引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)における一対のチャック間に、該試験片の横方向(おむつの前後方向と直交する方向)が伸長方向に一致するようにセットする。このとき、試験片における一対の廃棄用テープそれぞれの止着部(廃棄用テープの先端部)を一対のチャックで把持する。試験片において廃棄用テープが対をなしておらず、引張方向の片側にのみ廃棄用テープが存在する場合は、一方のチャックでその片側の廃棄用テープの止着部を把持し、他方のチャックで試験片のサイドシール部を把持する。一対のチャック間の距離は、試験片がたるまないように、試験片の長さに応じて適宜変更する。そして、チャック間距離を一定の速度(300mm/分)で増大させることで試験片を横方向に伸長させ、その伸長過程の応力を測定する。
物性A:伸縮領域G(背側部Cの胴周り部)の横方向Yの50%伸長時の応力σ50Gが、該伸縮領域G(背側部Cの胴周り部)に固定されている廃棄用テープ4の伸長部8の横方向Yの50%伸長時の応力σ50に比べて小さい(σ50G<σ50)。すなわち、横方向Yに50%伸長させる場合に、伸縮領域G(背側部Cの胴周り部)の方が廃棄用テープ4に比べて伸長させやすい。
物性B:伸縮領域G(背側部Cの胴周り部)の横方向Yの70%伸長時の応力σ70Gが、該伸縮領域G(背側部Cの胴周り部)に固定されている廃棄用テープ4の伸長部8の横方向Yの30%伸長時の応力σ30に比べて小さい(σ70G<σ30)。すなわち、廃棄用テープ4を横方向Yに30%伸長させるよりも、伸縮領域G(背側部Cの胴周り部)を横方向Yに70%伸長させる方が容易であり、伸縮領域G(背側部Cの胴周り部)の方が廃棄用テープ4に比べてはるかに横方向Yに伸長させやすい。
前記の「廃棄用テープ4の横方向Yの50%伸長時又は30%伸長時の応力」(σ50、σ30)は、前記引張試験において、試験片として廃棄用テープ4のみを用い、且つ廃棄用テープ4の止着部7及び固定部5を一対のチャックで把持して、伸長部8を引張ることで測定できる。
30%伸長時の応力とは、試験片をその破断伸度の30%まで伸長させた時点の応力である。50%伸長時の応力とは、試験片をその破断伸度の50%まで伸長させた時点の応力である。70%伸長時の応力とは、試験片をその破断伸度の50%まで伸長させた時点の応力である。
伸縮領域Gを廃棄用テープ4に比べて伸びやすいものとする方法として、伸縮領域Gを構成する伸縮材が弾性体の場合には、例えば、該弾性体として太さが比較的細いものを用いる、該弾性体のピッチ(隣り合う弾性体どうしの間隔)を比較的広げる、該弾性体を固定する際の伸長率を比較的低くする等の方法が挙げられる。また、伸縮領域Gを構成する伸縮材が伸縮シートの場合には、例えば、該伸縮シートが備える弾性フィラメントの太さを比較的細くする、該伸縮シートの坪量を比較的小さくする等の方法が挙げられる。
伸長部8が伸縮可能であるためには、伸長部8を構成する伸長部用シート片80として、適切な材料を選択すればよい。具体的には、伸長部用シート片80の構成材料として、例えば前述した伸縮可能なフィルムを用いることができる。
廃棄用テープ4を横方向Yの外方に引っ張って該廃棄用テープ4の伸長部8を同方向に伸長させたときに、該廃棄用テープ4の止着部7が、該おむつ1を一周して該廃棄用テープ4の固定部5に到達し得るようにする観点から、廃棄用テープ4の長手方向の全長は、好ましくは6cm以上、より好ましくは8cm以上である。
廃棄用テープ4の長手方向の全長の上限については、特に制限はないが、おむつ1を巻き上げた際の止着性や折畳状態でのコンパクト性を考慮すると、30cm以下が好ましく、25cm以下が一層好ましい。
ここでいう、廃棄用テープ4の長手方向の全長とは、展開状態且つ非伸長状態の廃棄用テープ4の長手方向の全長を意味する。したがって、伸長部8を扱いやすい長さまで伸長させることを考慮すると、廃棄用テープ4の展開状態且つ伸長状態(好ましくは、破断伸長の50%伸長時)での長手方向の全長は、好ましくは15cm以上、より好ましくは20cm以上である。
前記の、固定部5の伸縮領域Gの外面との横方向Yの固定長さの合計とおむつ1の該伸縮領域Gを経由しての周方向の長さとの比率の下限については、廃棄用テープ4のおむつ1に対する固定を実用上十分なレベルにする観点から、好ましくは4%以上、より好ましくは5%以上である。
廃棄用テープ4における固定部5の伸縮領域Gの外面との横方向Yの固定長さの合計は、好ましくは30mm以上、より好ましくは35mm以上、そして、好ましくは150mm以下、より好ましくは140mm以下である。
前記の、伸長部8の戻り応力と止着部7に関わるせん断力との大小関係を成立させるためには、伸長部8、止着部7、おむつ1の外面として、それぞれ、適切な材料を選択することが重要である。例えば前記のように、おむつ1の外面をエアスルー不織布又はスパンボンド不織布で形成することや、止着部7に止着手段としてフック材を具備させることは、前記大小関係の成立に有効である。前記の戻り応力及びせん断力は、それぞれ、下記方法により測定することができる。
収縮状態(自然状態)の使い捨ておむつから廃棄用テープを取り外し、測定片とする。取り外す予定の廃棄用テープが他の部材と接合されている場合には、ドライヤー等の加熱手段又はコールドスプレー、有機溶剤等を用いて、廃棄用テープと他の部材との接合を無効化させた上で、廃棄用テープを他の部材から丁寧に剥がして単離する。なおこの作業は、測定方法を問わず、使い捨ておむつから測定対象の部材を取り出す場合に適宜適用することができる。
測定片を、市販の引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)における上下一対のチャック間に、該測定片の横方向(おむつの前後方向と直交する方向)が伸長方向に一致するようにセットする。このとき、測定片の廃棄用テープは展開状態として、該廃棄用テープの止着部(廃棄用テープの先端部)の伸長部側の端部を上チャックで把持するとともに、該廃棄用テープの固定部の伸長部側の端部を下のチャックで把持し、該止着部と該固定部との間に位置する伸長部が一対のチャック間にわたって延在するように、測定片をチャックで挟む。そして、チャック間距離を、測定片における廃棄用テープの伸長部の伸長方向の長さが初期長の6倍となるまで、一定の速度(300mm/分)で増大させ(伸長過程)、次いで、チャック間距離を、該伸長部の伸長方向の長さが初期長の5倍となるまで減少させ(収縮過程)、そのときの応力を測定する。
使い捨ておむつから廃棄用テープを取り外す。廃棄用テープが折り畳まれている場合は展開する。廃棄用テープが取り外された使い捨ておむつの外面における、廃棄用テープの止着部が止着され得る部分(背側部の胴周り部、腹側部の胴周り部又は股下部)に、取り外した廃棄用テープの止着部を接触させ、更に止着部の上から3.5kPaの荷重を10秒間かけることで廃棄用テープをおむつの外面に接着させ、測定片を得る。
測定片を、市販の引張試験機(例えば株式会社 島津製作所社製、機種「AUTOGRAPH AG-X」)における一対のチャック間にセットする。このとき、一対のチャックの一方で測定片の廃棄用テープを把持し、他方でおむつを把持する。そして、チャック間距離を一定の速度(300mm/分)で増大させ、その過程の応力を測定し、該応力の最大値を、当該測定片のせん断力とする。
例えば前記実施形態では、廃棄用テープ4は未使用時において三つ折り状態であったが、未使用時の廃棄用テープ4の形態は特に制限されず、自由部6(止着部7、伸長部8)が固定部5から横方向Yの外方に延出し得るようになされていることを前提として、例えば二つ折り状態でもよい。二つ折り状態の廃棄用テープ4としては、例えば、固定部5(固定部用シート片50)が、その長手方向の一端(横方向Yの内方端)で伸長部8側に折り返されて折り返し部50’が形成され、該折り返し部50’が、伸長部8(伸長部用シート片80)の長手方向の一端(横方向Yの内方端)と第2面80bの側で接合されて固定部5と伸長部8とが直接に連設され、更に該伸長部8(伸長部用シート片80)の長手方向の他端(横方向Yの外方端)に、止着部7(止着部用シート片70)が直接に連接された形態を例示できる。
また前記実施形態では、外装体11は腹側部Aから股下部Bを介して背側部Cにわたって縦方向Xに延在していたが、これに代えて外装体11は、腹側部A(前身頃)を構成する部材と背側部C(後身頃)を構成する部材とをそれぞれ独立に有し、吸収性本体2が両部材に架け渡して固定されていてもよい。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
X 縦方向
Y 横方向
F 前身頃
R 後身頃
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
S サイドシール部
WH ウエスト開口部
LH レッグ開口部
G 伸縮領域
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
3 防漏カフ
4 廃棄用テープ
5 固定部
50 固定部用シート片
51 固定部用粘着部
6 自由部
7 止着部
70 止着部用シート片
71 止着部用粘着部
72 摘まみ片
8 伸長部
80 伸長部用シート片
81 伸長部用粘着部
10 サイドフラップ部
11 外装体
12 外層シート
13 内層シート
14,15 弾性部材
Claims (11)
- 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、体液を吸収保持する吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体を挟んで該横方向の両側に位置する一対のサイドフラップ部とを備え、該腹側部及び該背側部それぞれの該一対のサイドフラップ部どうしの接合により一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている、パンツ型使い捨ておむつであって、
前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記サイドフラップ部は、前記横方向に伸縮性を有する伸縮領域を有し、該伸縮領域は、該サイドフラップ部を形成するシートと、該シートに該横方向に伸縮可能に配置された複数の弾性部材とを含み、該複数の弾性部材は、前記縦方向に間欠配置されており、
前記背側部の前記一対のサイドフラップ部の少なくとも一方における前記伸縮領域の外面に、廃棄用テープが設けられており、
前記廃棄用テープは、前記伸縮領域の外面に固定された固定部と、該固定部から前記横方向の外方に延出し得る自由部とを含み、該自由部は、前記パンツ型使い捨ておむつの外面に止着可能な止着部と、該固定部と該止着部との間に位置する伸長部とを含み、
前記固定部は、平面視で1本以上の前記弾性部材と重なり、且つ該固定部の前記伸縮領域の外面との前記縦方向の固定長さは、該伸縮領域の該縦方向の長さに比べて短く、
前記廃棄用テープを前記横方向の外方に引っ張ったときに、該廃棄用テープの前記伸長部が同方向に伸長するよりも前に、該廃棄用テープが固定されている前記伸縮領域が同方向に伸長する、パンツ型使い捨ておむつ。 - 前記伸縮領域の前記横方向の50%伸長時の応力は、該伸縮領域に固定されている前記廃棄用テープの前記伸長部の該横方向の50%伸長時の応力に比べて小さい、請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記伸縮領域の前記横方向の70%伸長時の応力は、該伸縮領域に固定されている前記廃棄用テープの前記伸長部の該横方向の30%伸長時の応力に比べて小さい、請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記伸長部は伸縮可能である、請求項1~3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記伸長部が前記横方向に6倍伸長した後に収縮して該横方向に5倍伸長した状態となるように、前記廃棄用テープを該横方向の外方に伸長・収縮させてから、該廃棄用テープの前記止着部を前記パンツ型使い捨ておむつの外面に止着させた場合に、該伸長部の収縮力に比べて、該止着部と該パンツ型使い捨ておむつの外面との間に作用するせん断力の方が大きい、請求項4に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記廃棄用テープは、前記背側部の前記一対のサイドフラップ部の双方に設けられて対を形成している、請求項1~5の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記パンツ型使い捨ておむつを前記縦方向に巻き上げた状態で、前記廃棄用テープを前記横方向の外方に引っ張って該廃棄用テープの前記伸長部を同方向に伸長させたときに、該廃棄用テープの前記止着部が、該パンツ型使い捨ておむつを該横方向に二等分して該縦方向に延びる仮想直線を基準として該廃棄用テープの前記固定部に対して対称の位置に到達し得る、請求項1~6の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記パンツ型使い捨ておむつを前記縦方向に巻き上げた状態で、前記廃棄用テープを前記横方向の外方に引っ張って該廃棄用テープの前記伸長部を同方向に伸長させたときに、該廃棄用テープの前記止着部が、該パンツ型使い捨ておむつを一周して該廃棄用テープの前記固定部に到達し得る、請求項1~7の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記固定部の前記伸縮領域の外面との前記横方向の固定長さの合計は、前記パンツ型使い捨ておむつの該伸縮領域を経由しての周方向の長さの30%以下である、請求項1~8の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記股下部の外面又は着用時に着用者の腰周りに配される部分の外面が、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布を含んで形成されている、請求項1~9の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記止着部は、前記パンツ型使い捨ておむつの外面に係合可能なフック材を有している、請求項1~10の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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