JP7063214B2 - 映像信号処理装置、ディザパターン生成方法、及びディザパターン生成プログラム - Google Patents

映像信号処理装置、ディザパターン生成方法、及びディザパターン生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像信号処理装置、ディザパターン生成方法、及びディザパターン生成プログラムに関する。
m及びnを所定の整数として、(m+n)ビットによる第1の階調数を有する映像信号が、mビットによる第2の階調数しか表現できないディスプレイに入力されることがある。この場合、mビットの映像信号にnビット分の多階調化処理を施すことにより、擬似的に第1の階調数を表現することができる。擬似的な多階調化処理の1つとして、映像信号に複数のフレーム周期で繰り返されるディザパターンを有するディザデータを加算した後にビット数を削減するFRC(Frame Rate Control)と称される映像信号処理がある。
特開2000-56726号公報
一般的な映像信号処理装置は、映像信号に、水平2ドット、垂直2ラインの4ドットよりなる互いに異なるディザパターンを4フレーム周期で加算して映像信号を擬似的に多階調化処理する。4ドットのディザパターンのディザデータを4フレーム周期で加算する映像信号処理装置によれば、擬似的に2ビット分の階調を拡張することができる。
拡張するビット数を2ビットよりも大きくするには、ディザパターンのブロックの大きさを4ドットよりも大きくし、互いに異なるディザパターンのディザデータを加算するフレーム周期を4フレームよりも長くすればよい。ところが、映像信号に、ディザパターンの1ブロックが大きく、フレーム周期の長いディザデータを加算すると、副作用が生じやすい。そこで、ディザデータの加算による副作用が生じにくく、高品位に階調を拡張することができるディザパターンとすることが求められる。
本発明は、ディザパターンのブロックが4ドットを超える大きさであって、ディザデータの加算による副作用が生じにくく、高品位に階調を拡張することができる映像信号処理装置、ディザパターン生成方法、及びディザパターン生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、水平方向のドット数をH、垂直方向のライン数をV、フレーム方向の数をFとし、H×Vのドット数は4を超える数であり、H×Vのドット数よりなる2次元的なブロックは各ドットにnビットのいずれかの値であるディザ値が設定された1つの2次元的なディザパターンとされており、前記2次元的なディザパターンがフレーム方向に数Fで配列したH×V×Fのドット数よりなる3次元的なブロックで構成された3次元的なディザパターンを有するディザデータを記憶する記憶装置と、フレーム方向の数Fの2次元的なディザパターンがフレーム周期Fで順に選択され、入力された第1のビット数を有する映像信号のフレームにおけるH×Vのドット数よりなる2次元的なブロックごとに、選択されたディザパターンを加算する加算器と、前記加算器の出力におけるオーバフローをリミット処理し、前記第1のビット数のうちの下位のnビットを削減した第2のビット数を有する映像信号を出力する下位ビット削減部とを備え、前記3次元的なブロックの各ドットに対応する前記記憶装置のアドレスには、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値が書き込まれており、前記記憶装置にnビットのディザ値の各値が書き込まれる際に、前記3次元的なブロックにおける前記2次元的なブロックごとの各アドレスを対象として、新たにディザ値を書き込むことができる各アドレスを中心とした3次元的な所定の領域内における、既にディザ値が書き込まれている書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求める処理と、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスのうち、前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とが実行され、前記時空間密度値を求める処理と前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とが実行される前記2次元的なブロックがフレーム方向に任意の順で巡回され、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値が値を1ずつずらしながら順に前記記憶装置に書き込まれるように繰り返されることにより、前記3次元的なブロックの各ドットにnビットのディザ値の各値が割り当てられ、前記時空間密度値を求める処理として、前記記憶装置のアドレスを、フレーム方向の位置をf、垂直方向のラインの位置をv、水平方向のドットの位置をhとして(f,v,h)で表し、前記所定の領域を決めるフレーム方向の範囲iを-p~p、垂直方向の範囲jを-q~q、水平方向の範囲kを-r~rとしたとき、(f+i+F)の値をフレーム方向の数Fで除算したときの第1の剰余と、(v+j+V)の値を垂直方向のライン数Vで除算したときの第2の剰余と、(h+k+H)の値を水平方向のドット数Hで除算したときの第3の剰余とによって決まるアドレスが、既にディザ値が書き込まれているアドレスであるときに1、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスであるときに0とし、前記所定の領域内で、各アドレスにおける1または0に3次元ローパスフィルタのカーネル関数を乗算することによって、前記時空間密度値が求められている映像信号処理装置を提供する。
本発明は、水平方向のドット数をH、垂直方向のライン数をV、フレーム方向の数をFとし、H×Vのドット数は4を超える数であり、H×Vのドット数よりなる2次元的なブロックは各ドットにnビットのいずれかの値であるディザ値が設定された1つの2次元的なディザパターンとされており、前記2次元的なディザパターンがフレーム方向に数Fで配列したH×V×Fのドット数よりなる3次元的なブロックで構成された3次元的なディザパターンを生成するディザパターン生成方法であり、前記3次元的なブロックにおける前記2次元的なブロックごとの各ドットに対応する記憶装置内の各アドレスを対象として前記2次元的なブロックの各ドットに対応する記憶装置内のアドレスのうち、新たにディザ値を書き込むことができる各アドレスを中心とした3次元的な所定の領域内における、既にディザ値が書き込まれている書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求め、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスのうち、前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込み、前記時空間密度値を求める処理と前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とを実行する前記2次元的なブロックをフレーム方向に任意の順で巡回して、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値を値を1ずつずらしながら順に、前記3次元的なブロックの各ドットに対応する前記記憶装置内のアドレスに書き込むことにより、前記記憶装置に、前記3次元的なディザパターンを有するディザデータを記憶させ、前記時空間密度値を、前記記憶装置のアドレスを、フレーム方向の位置をf、垂直方向のラインの位置をv、水平方向のドットの位置をhとして(f,v,h)で表し、前記所定の領域を決めるフレーム方向の範囲iを-p~p、垂直方向の範囲jを-q~q、水平方向の範囲kを-r~rとしたとき、(f+i+F)の値をフレーム方向の数Fで除算したときの第1の剰余と、(v+j+V)の値を垂直方向のライン数Vで除算したときの第2の剰余と、(h+k+H)の値を水平方向のドット数Hで除算したときの第3の剰余とによって決まるアドレスが、既にディザ値が書き込まれているアドレスであるときに1、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスであるときに0とし、前記所定の領域内で、各アドレスにおける1または0に3次元ローパスフィルタのカーネル関数を乗算することによって求めるディザパターン生成方法を提供する。
本発明は、コンピュータに、水平方向のドット数をH、垂直方向のライン数をV、フレーム方向の数をFとし、H×Vのドット数は4を超える数であり、H×Vのドット数よりなる2次元的なブロックは各ドットにnビットのいずれかの値であるディザ値が設定された1つの2次元的なディザパターンとされており、前記2次元的なディザパターンがフレーム方向に数Fで配列したH×V×Fのドット数よりなる3次元的なブロックで構成された3次元的なディザパターンを生成する処理を実行させるディザパターン生成プログラムであり、前記3次元的なブロックにおける前記2次元的なブロックごとの各ドットに対応する記憶装置内の各アドレスを対象として前記2次元的なブロックの各ドットに対応する記憶装置内のアドレスのうち、新たにディザ値を書き込むことができる各アドレスを中心とした3次元的な所定の領域内における、既にディザ値が書き込まれている書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求める処理と、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスのうち、前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とを実行させ、さらに、前記時空間密度値を求める処理と前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とを実行させる前記2次元的なブロックをフレーム方向に任意の順で巡回させて、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値を値を1ずつずらしながら順に、前記3次元的なブロックの各ドットに対応する前記記憶装置内のアドレスに書き込むことにより、前記記憶装置に、前記3次元的なディザパターンを有するディザデータを記憶させる処理を実行させ、前記記憶装置のアドレスを、フレーム方向の位置をf、垂直方向のラインの位置をv、水平方向のドットの位置をhとして(f,v,h)で表し、前記所定の領域を決めるフレーム方向の範囲iを-p~p、垂直方向の範囲jを-q~q、水平方向の範囲kを-r~rとしたとき、(f+i+F)の値をフレーム方向の数Fで除算したときの第1の剰余と、(v+j+V)の値を垂直方向のライン数Vで除算したときの第2の剰余と、(h+k+H)の値を水平方向のドット数Hで除算したときの第3の剰余とによって決まるアドレスが、既にディザ値が書き込まれているアドレスであるときに1、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスであるときに0とし、前記所定の領域内で、各アドレスにおける1または0に3次元ローパスフィルタのカーネル関数を乗算することによって、前記時空間密度値を求める処理を実行させるディザパターン生成プログラムを提供する。
本発明の映像信号処理装置、ディザパターン生成方法、及びディザパターン生成プログラムによれば、ディザパターンのブロックが4ドットを超える大きさであって、ディザデータの加算による副作用が生じにくく、高品位に階調を拡張することができる。
各実施形態の映像信号処理装置を示すブロック図である。 8フレーム周期のディザパターンの一例を示す図である。 各実施形態のディザパターン生成方法またはディザパターン生成プログラムで実行される処理の前提となる処理を示すフローチャートである。 記憶装置内の時空間密度値が最小のアドレスにディザ値を順に書き込んでいく処理を概念的に示す図である。 第1実施形態のディザパターン生成方法またはディザパターン生成プログラムで実行される処理を示すフローチャートである。 第1及び第2実施形態における対象アドレスを中心とした3次元的な領域の一例を示す図である。 第2実施形態のディザパターン生成方法またはディザパターン生成プログラムで実行される処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における対象アドレスを中心とした3次元的な領域の他の例を示す図である。 第3実施形態における対象アドレスを中心とした3次元的な領域の一例を示す図である。 第4実施形態のディザパターン生成方法またはディザパターン生成プログラムで実行される処理を示すフローチャートである。
以下、各実施形態の映像信号処理装置、ディザパターン生成方法、及びディザパターン生成プログラムについて、添付図面を参照して説明する。各実施形態の映像信号処理装置の構成は共通である。図1を用いて、各実施形態で共通の映像信号処理装置の構成及び動作を説明する。
図1において、各実施形態の映像信号処理装置は、タイミング生成部10、ディザパターン生成部20、RAM30、加算器41~43、及び下位ビット削減部51~53を備える。一例として、映像信号処理装置に入力される映像信号は12ビットのR信号、G信号、及びB信号である。各実施形態の映像信号処理装置は、R信号、G信号、及びB信号に後述するディザパターンを加算した後に下位の8ビットを削減して4ビットのR信号、G信号、及びB信号を出力する。
タイミング生成部10は、垂直同期信号に基づいてフレームをカウントするフレームカウンタ11と、垂直同期信号及び水平同期信号に基づいて垂直方向のライン数をカウントする垂直カウンタ12と、水平同期信号に基づいて水平方向のドット数をカウントする水平カウンタ13とを有する。なお、垂直カウンタ12は、垂直同期信号でカウント値をリセットし、水平同期信号をトリガにしてカウントアップする。
RAM30には、フレームカウンタ11が生成するフレームカウント値の下位3ビットと、垂直カウンタ12が生成する垂直カウント値の下位4ビットと、水平カウンタ13が生成する水平カウント値の下位4ビットとを組み合わせた11ビットの読み出しアドレスが供給される。RAM30は記憶装置の一例である。
ディザパターン生成部20は、各実施形態のディザパターン生成方法を実行してディザパターンを生成する。ディザパターン生成部20は、各実施形態のディザパターン生成プログラムを実行してディザパターンを生成する中央処理装置(CPU)またはコンピュータであってもよい。
図2に示すように、ディザパターン生成部20は、一例として、水平16ドット、垂直16ラインの256ドットよりなる8フレーム周期のディザパターンを生成する。8フレーム周期のディザパターンをディザパターンDp1~Dp8と称することとする。ディザパターンDp1~Dp8は互いにディザパターンが異なる。2次元的なブロックよりなるディザパターンDp1~Dp8がフレーム方向に配列して、ディザパターンDp1~Dp8の全体で、3次元的なブロックで構成されたディザパターンが形成される。
ディザパターンDp1~Dp8の各ドットは、11ビットで表現できる2048個のアドレスによって指定することができる。そこで、ディザパターン生成部20は、11ビットの書き込みアドレスを生成してRAM30に供給する。各実施形態においては、12ビットの映像信号を4ビットに削減するため、拡張ビット数は8である。そこで、ディザパターン生成部20は、ディザパターンDp1~Dp8の各ドットに8ビットのディザ値を割り当てたディザデータを生成する。即ち、各ドットのディザ値は0~255のいずれかの値である。
RAM30は2048個のアドレスを有し、2048個のアドレスは、ディザパターンDp1~Dp8よりなる3次元的なブロックの各ドットに対応する。ディザパターン生成部20は、ディザパターンDp1~Dp8の各ドットのディザ値を生成し、各ディザ値を書き込みアドレスによって指定されたアドレスに書き込む。よって、RAM30は、各ドットにディザ値が割り当てられたディザパターンDp1~Dp8を有するディザデータを保持する。
映像信号処理装置の起動時に、ディザパターン生成部20は、ディザパターンDp1~Dp8を有するディザデータを生成してRAM30に書き込む。RAM30に保持されたディザデータは、上記の11ビットの読み出しアドレスによって読み出され、加算器41~43に供給される。
図1においては、ディザパターンDp1~Dp8を有するディザデータを保持する記憶装置としてRAMを用いているが、ディザパターン生成部20が生成したディザパターンDp1~Dp8が予め書き込まれているROMを用いてもよい。記憶装置の種類は限定されない。記憶装置としてROMが用いられる場合、ディザパターン生成部20は映像信号処理装置の外部に設けられる。
加算器41~43は、入力された12ビットのR信号、G信号、及びB信号に8ビットのディザデータを加算する。R信号、G信号、及びB信号に加算されるディザデータのディザパターンは、読み出しアドレスによってディザパターンDp1~Dp8より順に選択される。加算器41~43は、各フレーム内の水平16ドット、垂直16ラインの256ドットを1ブロックとし、各ブロックに選択された2次元的なディザパターンのディザデータを加算する。
下位ビット削減部51~53は、それぞれ、加算器41~43の出力のオーバフローをリミット処理し、下位8ビットを削減して上位4ビットのR信号、G信号、及びB信号を出力する。
例えば、12ビットのR信号、G信号、及びB信号の下位8ビットが128であり、加算されるディザデータが0~127のいずれかであったとする。この場合、加算器41~43による加算結果は255以下となるから、上位ビットに繰り上がらない。12ビットのR信号、G信号、及びB信号の下位ビットが128であり、加算されるディザデータが128~255のいずれかであったとする。この場合、加算器41~43による加算結果は256以上となるから、上位ビットに繰り上がる。
ディザデータのディザ値0~255の各頻度が均一であれば、上位ビットに繰り上がらない場合と繰り上がる場合との確率が50%:50%となる。よって、下位ビット削減部51~53が、下位8ビットの128を削減して入力されたR信号、G信号、及びB信号が元々有する上位4ビットをそのまま出力する場合と、+1加算された上位4ビットを出力する場合との確率が50%:50%となる。これにより、平均的に0.5が表現される。
上記の説明では下位8ビットが128である場合を例としたが、下位8ビットは0~255のいずれかの値であるから、0~255の全体で考えると次のようになる。12ビットのR信号、G信号、及びB信号の下位8ビットの0~255にディザ値0~255を有するディザデータが加算されて、下位8ビットが上位ビットに繰り上がる頻度は、0/256~255/256のうちのいずれかとなる。即ち、加算器41~43及び下位ビット削減部51~53の処理によって、8ビットのビット拡張が可能となる。
下位ビット削減部51~53より出力されるR信号、G信号、及びB信号は4ビットであるものの、8ビットのビット拡張によって擬似的に12ビットの階調数が表現される。
次に、ディザデータの加算による副作用が生じにくく、高品位に階調を拡張するために、ディザパターンDp1~Dp8はどのようなパターンとすることが必要であるかについて説明する。
ディザパターンDp1~Dp8に求められる条件は、
条件1:1つのディザパターン内でディザ値0~255が極力均一に分散していること、
条件2:ディザパターンDp1~Dp8の各位置におけるフレーム方向のディザ値が極力分散した値であること、
である。
より好ましい条件は、条件1及び2に加えて、
条件3:ディザパターンが加算されたR信号、G信号、及びB信号のフレーム内においてブロックの境界が視認されず、ブロックの境界における視覚的な違和感がほとんどないこと、
条件4:ディザパターンDp1~Dp8よりなる3次元的なブロックが加算されたR信号、G信号、及びB信号のフレーム方向において、ディザパターンのフレーム周期の境界がほとんど視認されず、フレーム方向の周期性(具体的にはフリッカ妨害)をほとんど認識できないこと、
である。
図3及び図4を用いて、少なくとも上記の条件1及び2を満たすようにディザパターンDp1~Dp8を生成するための具体的な生成方法を説明する。図3及び図4は、各実施形態のディザパターン生成方法またはディザパターン生成プログラムで実行される処理の前提となる処理を示している。
図3において、ディザパターン生成部20は、ステップS1にて、RAM30の2048個の全てのアドレスにディザ値0を書き込む。ディザパターン生成部20は、ステップS2にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を255に設定する。ディザパターン生成部20は、ステップS3にて、ディザ値が0であるアドレスにおける時空間密度値を算出して、時空間密度値が最小のアドレスを探索する。
時空間密度値とは、RAM30のアドレスに新たにディザ値を書き込もうとするときに、新たにディザ値を書き込むことができる各アドレスを中心とした3次元的な所定の領域内における、既にディザ値が書き込まれているアドレス(以下、書き込み済みアドレス)の粗密の程度を示す値である。時空間密度値の詳細については後述する。新たにディザ値を書き込むことができるアドレスとはディザ値0が書き込まれているアドレスである。図3に示す例では、RAM30の全てのアドレスに予めディザ値0が書き込まれているので、最初は全てのアドレスに対してディザ値の書き込みが可能であり、以降のステップの繰り返しによりディザ値が順次書き込まれる。
ディザパターン生成部20は、ステップS4にて、ステップS3で得られたRAM30のアドレスにディザ値を書き込む。ステップS4ではまずディザ値として255が書き込まれる。ディザパターン生成部20は、ステップS5にて、カウント値を1インクリメントし、ステップS6にて、カウント値は8であるか否かを判定する。カウント値が8でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS3~S6の処理を繰り返す。即ち、RAM30には、ステップS3で順次求められた8つのアドレスにディザ値255が書き込まれる。
ステップS6にてカウント値が8であれば(YES)、ディザパターン生成部20は、ステップS7にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を1デクリメントする。ディザパターン生成部20は、ステップS8にて、ディザ値は0であるか否かを判定する。ディザ値が0でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS3~S8の処理を繰り返す。
即ち、RAM30には、ディザ値254が8回書き込まれ、次に、ディザ値253が8回書き込まれ、以下同様に、ディザ値1が8回書き込まれるまでディザ値を書き込む処理が繰り返される。これにより、RAM30に、3次元的なブロックで構成されたディザパターンを有するディザデータが記憶される。
ディザ値0は予め書き込まれているので、ステップS8にてディザ値が0であれば(YES)、ディザパターン生成部20は処理を終了させる。
以上の処理によって、RAM30の2048個のアドレスには、ディザ値0~255の各値が8回ずつ書き込まれた状態となる。RAM30のアドレスの個数が2048であり、拡張ビット数が8ビットであるから、ディザ値0~255の各値は2048個のアドレスに均等に割り当てるためそれぞれ2048/8=8回ずつ書き込まれる。
図4は、時空間密度値が最小のアドレスにディザ値を順に書き込んでいく処理を概念的に示している。図4において、RAM30の2048個のアドレスが1次元で示されている。時空間密度値が最小のアドレスが選択されることにより、書き込み済みアドレスができるだけ存在しない3次元的に粗の状態の領域よりアドレスが選択されて、新たなディザ値が書き込まれる。
図4において、まずRAM30には8つのディザ値255が書き込まれる。8つのディザ値255は、2048個のアドレスのうち、時空間密度値が最小のアドレスが順に選択されて書き込まれるから、8つのディザ値255は1つのディザパターン内及びフレーム方向に均一に分散する。なお、図4において、空白部分のアドレスにはディザ値0が書き込まれている。
次に、RAM30には8つのディザ値254が書き込まれる。同様に、8つのディザ値254は、残る2040個のアドレスのうち、時空間密度値が最小のアドレスが順に選択されて書き込まれるから、8つのディザ値254は1つのディザパターン内及びフレーム方向にほぼ均一に分散する。
それ以降同様に、ディザ値253からディザ値1まで、ディザ値0のまま残っていて新たにディザ値を書き込むことができるアドレスのち、時空間密度値が最小のアドレスが順に選択されて各ディザ値が書き込まれる。以上の処理によって、上記の条件1及び2が達成される。
比較例として、ディザ値を書き込むアドレスを擬似乱数生成器によって生成した擬似乱数を用いてランダムに選択することが考えられる。しかしながら、擬似乱数生成器は、隣接するアドレス、または近傍のアドレスを連続して生成することがあり、条件1及び2を達成することはできない。
図3に示す例では、ステップS1にてRAM30の2048個全てのアドレスにディザ値0を書き込み、ディザ値255からディザ値1までの降順で各ディザ値を書き込んでいるが、これは処理の単なる一例である。RAM30のアドレスに8ビットのディザ値の最小値から最大値までの各値を書き込む順番は任意である。
上記の条件3及び4を達成するための、時空間密度値の好ましい算出方法を説明する。RAM30のアドレスを(f,v,h)で表す。fはディザパターンDp1~Dp8のフレームの位置であり、f=0~7とする。vは垂直16ラインのライン位置であり、v=0~15とする。hは、水平16ドットのドット位置であり、h=0~15とする。
ディザパターン生成部20は、ディザ値0以外の書き込み済みアドレスのデータを1、それ以外のアドレスのデータを0として、3次元ローパスフィルタ(以下、3次元LPF)によるフィルタリング処理を施す。LPFは例えばガウシアンフィルタである。具体的には、ディザパターン生成部20は、式(1)に基づき、3次元LPFのカーネル関数とアドレスのデータとを3次元畳み込み演算して、時空間密度値D(f,v,h)を算出する。
Figure 0007063214000001
式(1)において、K(i,j,k)は3次元LPFのカーネル関数である。i、j、及びkは、それぞれ、時空間密度値D(f,v,h)を算出しようとするアドレス(f,v,h)を中心とした3次元的な領域のフレーム方向の範囲、垂直方向の範囲、及び水平方向の範囲を決める数である。一例として、i=-4~4、j=-8~8、k=-8~8であり、3次元的な領域は所定の領域であればよい。
なお、3次元LPFとしてガウシアンフィルタが用いられる場合のカーネル関数K(i,j,k)は式(2)のとおりである。式(2)においてσは標準偏差であり、具体的な数値は設計値でよい。
Figure 0007063214000002
ディザパターンDp1~Dp8の各ブロックはフレーム内で繰り返し使用され、ディザパターンDp1~Dp8の3次元的なブロックはフレーム方向に繰り返し使用される。aのbによる剰余をmod(a,b)と表現することとする。よって、mod(f+i+8,8)は(f+i+8)をディザパターンのフレーム周期である8で除算したときの第1の剰余、mod(v++16,16)は(v++16)を垂直方向の周期(ライン数)である16で除算したときの第2の剰余、mod(h++16,16)は(h++16)を水平方向の周期(ドット数)である16で除算したときの第3の剰余を意味する。
Q(f,v,h)は、RAM30のアドレス(f,v,h)にディザ値0以外のディザ値が書き込まれているときに1、ディザ値0である初期値のままであるときに0を返す関数(以下、関数Q)である。mod(f+i+8,8)、mod(v+j+16,16)、及びmod(h+k+16,16)で得られるアドレスを(f’,v’,h’)とする。
よって、式(1)におけるQ(mod(f+i+8,8),mod(v+j+16,16),mod(h+k+16,16))は、アドレス(f’,v’,h’)にディザ値0以外のディザ値が書き込まれているときに1、ディザ値0のままであるときに0を返すことを意味する。
このように、各アドレスにおける時空間密度値D(f,v,h)を算出するとき、(f+i+8)、(v+j+16)、(h+k+16)の値をそれぞれディザパターンのフレーム周期、ライン数、ドット数で剰余演算することによって得られる各アドレスに1または0が割り当てられる。そして、各アドレスの1または0に3次元LPFのカーネル関数K(i,j,k)が乗算されて、時空間密度値D(f,v,h)が得られる。図3のステップS3において、時空間密度値D(f,v,h)が最小のアドレスが探索される。
剰余演算を用いることなく時空間密度値が最小のアドレスを探索してディザ値を書き込むと、フレーム内において上下左右の端部のアドレスが、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されやすくなる。また、フレーム方向において、フレーム方向の端部であるディザパターンDp1またはDp8内に位置するアドレスが、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されやすくなる。
すると、フレーム内のブロックの境界が視認されてブロックの境界における視覚的な違和感が発生しやすくなる。また、ディザパターンDp1~Dp8よりなる3次元的なブロックのフレーム周期の境界が視認されて、フリッカ妨害として認識されやすくなる。
関数Qにおいて剰余演算を用いることにより、ディザパターン内の上下左右の端部のアドレスが、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されやすくなるということを回避できる。また、フレーム方向における端部のディザパターン内に位置するアドレスが、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されやすくなるということを回避できる。これにより、上記の条件3及び4が達成される。
ところで、関数Qで得られる1または0にカーネル関数K(i,j,k)が乗算される3次元的な領域を決めるi、j、及びkを、i=-p~p、j=-q~q、k=-r~rと一般化する。p、q、及びrは所定の数である。ディザパターンのフレーム方向の数(フレーム周期)をF、垂直方向のライン数をV、水平方向のドット数をHと一般化する。F、V、及びHは所定の数である。これらの一般化によって、式(1)を式(3)で表すことができる。
Figure 0007063214000003
以上説明した本実施形態においては、ディザパターンの3次元的なブロックの水平方向のドット数Hを16、垂直方向のライン数Vを16、フレーム方向の数Fを8としているが、これに限定されない。1つのディザパターンのH×Vのドット数は4を超える数である。本発明者による検証によって、H=16、V=16だけでなく、H=32、V=32としても、副作用のより少ない非常に高品位な多階調化が実現できることが確認されている。
フレーム方向の数Fは、映像信号のフレームレートが50~60fps(frame per second)であれば4~8が好ましく、フレームレートが100~120fpsであれば8~16が好ましいことが実験的に確認されている。ディザパターン生成部20は、映像信号のフレームレートに応じてフレーム方向の数Fを切り替えるように構成されていてもよい。図1に示す映像信号処理装置が、映像信号を表示するときのフレームレートを切り替えることができる表示装置に用いられる場合、ディザパターン生成部20はフレームレートに応じてフレーム方向の数Fを切り替えることが好ましい。
記憶装置がROMで構成される場合、ROMに複数のフレームレートに対応したフレーム方向の数Fのディザデータが保存されてもよいし、各フレームレートに対応したフレーム方向の数Fのディザデータが保存された複数のROMを備えてもよい。
H=16、V=16、F=8、ディザ値のビット数(拡張ビット数)nを8とすると、RAM30の容量は2048×8ビットの容量でよい。H=32、V=32、F=8、n=8とすると、RAM30の容量は8192×8ビットの容量でよい。いずれの場合も、RAM30の容量は比較的小容量である。
なお、H=32、V=32、F=8、n=8であるとき、RAM30の8192個のアドレスには、ディザ値0~255の各値が8192/256より32回ずつ書き込まれる。図3のステップS6では、カウント値が32であるか否かを判定すればよい。
以上説明した図3に示す処理によって、RAM30には、各ディザ値が1つのディザパターン内及びフレーム方向にほぼ均一に分散して書き込まれる。ところが実際には、同じディザ値が1つのディザパターン内において上下または左右に隣接したアドレスに書き込まれることがある。また、同じディザ値がフレーム方向に隣接したアドレスに書き込まれることがある。
次に、同じディザ値が1つのディザパターン内またはフレーム方向に隣接したアドレスに書き込まれる確率を低減でき、各ディザ値を1つのディザパターン内及びフレーム方向により均一に分散させることができる各実施形態の処理を説明する。
<第1実施形態>
図5は、ディザパターン生成部20が、第1実施形態のディザパターン生成方法、または、第1実施形態のディザパターン生成プログラムを実行してディザパターンを生成する処理を示している。
図5において、ディザパターン生成部20は、ステップS11にて、RAM30の2048個の全てのアドレスにディザ値0を書き込む。ディザパターン生成部20は、ステップS12にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を255に設定する。
ディザパターン生成部20は、ステップS13にて、RAM30の2048個のアドレスの各アドレスを順に対象アドレスとし、各対象アドレスの隣接アドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスを除外アドレスに設定する。
対象アドレスの隣接アドレスとは、図6に示すように、ディザパターンDp1~Dp8それぞれにおける対象アドレスの左、右、上、または下に位置するアドレス、または、フレーム方向に隣接した前後のアドレスである。図6において、太実線で囲んだアドレスAtgtは、ディザパターンDp1~Dp8のうちのいずれかであるディザパターンDpi内に位置している任意の対象アドレスである。図6に示す対象アドレスAtgtの左、右、上、下、前、及び後のアドレスは、対象アドレスAtgtを中心とした3次元的な所定の領域を構成している。
ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの数に応じて、対象アドレスを除外アドレスに設定する条件を異ならせることが好ましい。一例として、ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの割合が全てのアドレスのうちの1/8以下であれば、対象アドレスの左、右、上、下、前、後に位置するアドレスのうちの1つでもディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスを除外アドレスに設定する。
また、ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの割合が全てのアドレスのうちの1/8を超えて1/4以下であれば、対象アドレスの左及び右、上及び下、前及び後に位置するアドレスのうちの少なくとも1つの組のアドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスを除外アドレスに設定する。
ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの割合が全てのアドレスのうちの1/4を超えれば、対象アドレスの隣接アドレスがどのような状態であっても対象アドレスを除外アドレスに設定しない。
第1実施形態においては、ディザパターン生成部20は、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの割合が第1の割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスを、時空間密度値を求める対象のアドレスから除外している。ここでは、第1の割合を全アドレスのうちの1/8とし、第の数を1としている。
また、ディザパターン生成部20は、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの割合が第1の割合を超えて第割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスを、時空間密度値を求める対象のアドレスから除外している。ここでは、第割合を全アドレスのうちの1/4とし、第の数を2としている。但し、第1実施形態における第の数の2とは、対象アドレスを挟んで対称の位置にある2つのアドレスである。
ディザパターン生成部20は、ステップS14にて、ステップS13にて設定した除外アドレスを除き、ディザ値が0であるアドレスにおける時空間密度値を算出して、時空間密度値が最小のアドレスを探索する。
第1実施形態においては、対象アドレスの隣接アドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、仮にその対象アドレスにおける時空間密度値が最小であったとしても除外されるから、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されなくなる。第1実施形態における除外アドレスを設定する処理は、隣接アドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれている対象アドレスを、究極的に、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されにくくする処理である。
ディザパターン生成部20は、ステップS15にて、ステップS14で得られたRAM30のアドレスにディザ値を書き込む。ステップS15ではまずディザ値として255が書き込まれる。ディザパターン生成部20は、ステップS16にて、カウント値を1インクリメントし、ステップS17にて、カウント値は8であるか否かを判定する。カウント値が8でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS13~S17の処理を繰り返す。
ステップS17にてカウント値が8であれば(YES)、ディザパターン生成部20は、ステップS18にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を1デクリメントする。ディザパターン生成部20は、ステップS19にて、ディザ値は0であるか否かを判定する。ディザ値が0でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS13~S19の処理を繰り返す。
ステップS19にてディザ値が0であれば(YES)、ディザパターン生成部20は処理を終了させる。
図5において、ステップS13は、対象アドレスを中心とした3次元的な領域内における書き込み済みアドレスの数を求める第1の処理を含む。ステップS14は、対象アドレスを中心とした3次元的な領域内における、書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求める第2の処理を含む。ステップS13における3次元的な領域とステップS14における3次元的な領域とは同じでなくてよい。
ステップS13は、第1の処理によって求められた書き込み済みアドレスの数に応じて、対象アドレスが、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されにくくする第3の処理を含む。ステップS14は、第3の処理を実行した上で、全ての前記対象アドレスのうち、時空間密度値が最小のアドレスを選択する第4の処理を含む。ステップS15は、空間密度値が最小のアドレスとして選択された対象アドレスにディザ値を書き込む第5の処理である。
ディザパターン生成部20は、ステップS11及びS12に続けて、第1~第5の処理を含むステップS13~S19を繰り返す第6の処理を実行することにより、RAM30を、ディザ値255からディザ値0までの各ディザ値が8つずつ書き込まれた状態とすることができる。これにより、RAM30に、3次元的なディザパターンを有するディザデータが記憶される。
<第2実施形態>
図7は、ディザパターン生成部20が、第2実施形態のディザパターン生成方法、または、第2実施形態のディザパターン生成プログラムを実行してディザパターンを生成する処理を示している。
図7において、ディザパターン生成部20は、ステップS21にて、RAM30の2048個の全てのアドレスにディザ値0を書き込む。ディザパターン生成部20は、ステップS22にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を255に設定する。
ディザパターン生成部20は、ステップS23にて、RAM30の2048個のアドレスの各アドレスを順に対象アドレスとし、各対象アドレスの隣接アドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスに所定の係数を設定する。対象アドレスの隣接アドレスとは、図6に示すように、ディザパターンDp1~Dp8それぞれにおける対象アドレスの左、右、上、または下に位置するアドレス、または、フレーム方向に前後のアドレスである。
図8に示すように、ディザパターンDp1~Dp8それぞれにおいて、対象アドレスの斜め方向(右斜め上、右斜め下、左斜め上、または左斜め下)に位置するアドレスを隣接アドレスに加えてもよい。図8においては、対象アドレスAtgtの左、右、上、下、右斜め上、右斜め下、左斜め上、左斜め下、前、及び後のアドレスが、対象アドレスAtgtを中心とした3次元的な所定の領域を構成している。
ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの数に応じて、対象アドレスに設定する係数の係数値を異ならせることが好ましい。一例として、ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの割合が全てのアドレスのうちの1/8以下であれば、対象アドレスの左、右、上、下、前、後に位置するアドレスのうちの1つでもディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスに第1の係数値を有する第1の係数を設定する。第1の係数値は1を超える数であり、例えば1.1である。
対象アドレスの斜め方向に位置するアドレスを隣接アドレスに加える場合、ディザパターン生成部20は、対象アドレスの斜め方向の隣接アドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれているとき、対象アドレスに係数を設定する。このときの係数値は1.1より小さい係数値とするのがよい。
また、ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの割合が全てのアドレスのうちの1/8を超えて1/4以下であれば、対象アドレスの左及び右、上及び下、前及び後に位置するアドレスのうちの少なくとも1つの組のアドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスに第1の係数値よりも大きい第2の係数値を有する第2の係数を設定する。第2の係数値は第1の係数値より大きい数であり、例えば1.2である。
対象アドレスの斜め方向に位置するアドレスを隣接アドレスに加える場合、ディザパターン生成部20は、対象アドレスの右斜め上及び左斜め下の組、または右斜め下及び左斜め上の組のアドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスに係数を設定する。このときの係数値は1.2より小さく1.1より大きい係数値とするのがよい。
ディザパターン生成部20は、書き込み済みアドレスの割合が全てのアドレスのうちの1/4を超えれば、対象アドレスの隣接アドレスがどのような状態であっても対象アドレスに係数を設定しない。
第2実施形態においては、ディザパターン生成部20は、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの割合が第1の割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスに第1の係数を設定する。ここでは、第1の割合を全アドレスのうちの1/8とし、第の数を1としている。
また、ディザパターン生成部20は、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの割合が第1の割合を超えて第割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスに第2の係数を設定する。ここでは、第割合を全アドレスのうちの1/4とし、第の数を2としている。但し、第2実施形態における第の数の2とは、対象アドレスを挟んで対称の位置にある2つのアドレスである。
ディザパターン生成部20は、ステップS24にて、ディザ値が0であるアドレスにおける時空間密度値を算出し、係数が設定されているアドレスにおいては算出された時空間密度値に係数を乗算して、時空間密度値が最小のアドレスを探索する。
第2実施形態においては、対象アドレスの隣接アドレスにディザ値0以外のディザ値が書き込まれていれば、その対象アドレスに1を超える係数値の係数が設定される。これにより、その対象アドレスの時空間密度値に係数値が乗算されて時空間密度値が増大するから、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されにくくなる。
ディザパターン生成部20は、ステップS25にて、ステップS24で得られたRAM30のアドレスにディザ値を書き込む。ディザパターン生成部20は、ステップS26にて、カウント値を1インクリメントし、ステップS27にて、カウント値は8であるか否かを判定する。カウント値が8でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS23~S27の処理を繰り返す。
ステップS27にてカウント値が8であれば(YES)、ディザパターン生成部20は、ステップS28にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を1デクリメントする。ディザパターン生成部20は、ステップS29にて、ディザ値は0であるか否かを判定する。ディザ値が0でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS23~S29の処理を繰り返す。
ステップS29にてディザ値が0であれば(YES)、ディザパターン生成部20は処理を終了させる。
図7において、ステップS23は、対象アドレスを中心とした3次元的な領域内における書き込み済みアドレスの数を求める第1の処理を含む。ステップS24は、対象アドレスを中心とした3次元的な領域内における、書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求める第2の処理を含む。ステップS23における3次元的な領域とステップS24における3次元的な領域とは同じでなくてよい。
ステップS23及びS24は、第1の処理によって求められた書き込み済みアドレスの数に応じて、対象アドレスが、時空間密度値が最小のアドレスとして選択されにくくする第3の処理を含む。ステップS24は、第3の処理を実行した上で、全ての前記対象アドレスのうち、時空間密度値が最小のアドレスを選択する第4の処理を含む。ステップS25は、空間密度値が最小のアドレスとして選択された対象アドレスにディザ値を書き込む第5の処理である。
ディザパターン生成部20は、ステップS21及びS22に続けて、第1~第5の処理を含むステップS23~S29を繰り返す第6の処理を実行することにより、RAM30を、ディザ値255からディザ値0までの各ディザ値が8つずつ書き込まれた状態とすることができる。これにより、RAM30に、3次元的なディザパターンを有するディザデータが記憶される。
<第3実施形態>
上述した第1及び第2実施形態においては、対象アドレスの隣接アドレスを、図6または図8のように定義したが、図9のように定義してもよい。図9においては、対象アドレスAtgtを中心とした水平及び垂直方向にpのp×pのアドレスと、対象アドレスAtgtのフレーム方向に隣接した前及び後に位置するp×pのアドレスとが、対象アドレスAtgtを中心とした3次元的な所定の領域を構成している。pは3以上の整数である。
第3実施形態において、ディザパターン生成部20は、第1実施形態と同様に、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの割合が第1の割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスを、時空間密度値を求める対象のアドレスから除外すればよい。第の数は適宜に設定すればよい。
また、ディザパターン生成部20は、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの割合が第1の割合を超えて第割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスを、時空間密度値を求める対象のアドレスから除外すればよい。第の数は適宜に設定すればよい。
さらに、第3実施形態において、ディザパターン生成部20は、第2実施形態と同様に、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの割合が第1の割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスに第1の係数を設定すればよい。また、ディザパターン生成部20は、ディザ値が書き込まれた対象アドレスの数が第1の割合を超えて第割合以下である場合には、書き込み済みアドレスの数が少なくとも第の数であれば、対象アドレスに第2の係数を設定すればよい。
第3実施形態における第の数または第の数は、対象アドレスを挟んで対称の位置にある2つのアドレスを組とした数でなくてもよい。対象アドレスの周囲に位置する26個のアドレスのうちの任意の位置の書き込み済みアドレスの数を第の数または第の数としてもよい。
次に、ディザパターン生成部20における演算量を少なくすることができる第4実施形態の処理を説明する。
<第4実施形態>
図10において、ディザパターン生成部20は、ステップS41にて、RAM30の2048個の全てのアドレスにディザ値0を書き込む。ディザパターン生成部20は、ステップS2にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を255に設定する。
ディザパターン生成部20は、ステップS43にて、現在のフレーム値におけるアドレスにおいて、ディザ値が0であるアドレスにおける時空間密度値を算出して、時空間密度値が最小のアドレスを探索する。フレーム値とは8フレーム周期のディザパターンDp1~Dp8のうちのいずれかを選択するカウント値である。
ディザパターン生成部20は、ステップS44にて、ステップS43で得られたRAM30のアドレスにディザ値を書き込む。ディザパターン生成部20は、ステップS45にて、フレーム値を3インクリメントする。ディザパターン生成部20は、フレーム値を3インクリメントした値が8以上であれば、8デクリメントする。
ディザパターン生成部20は、ステップS46にて、カウント値を1インクリメントし、ステップS47にて、カウント値は8であるか否かを判定する。カウント値が8でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS43~S47の処理を繰り返す。
ステップS47にてカウント値が8であれば(YES)、ディザパターン生成部20は、ステップS48にて、カウンタをリセットしてカウント値を0とし、ディザ値を1デクリメントする。ディザパターン生成部20は、ステップS49にて、ディザ値は0であるか否かを判定する。ディザ値が0でなければ(NO)、ディザパターン生成部20は、ステップS43~S49の処理を繰り返す。
ステップS49にてディザ値が0であれば(YES)、ディザパターン生成部20は処理を終了させる。
図10に示す第4実施形態によれば、時空間密度値が最小のアドレスを探索する処理と、時空間密度値が最小のアドレスにディザ値を書き込む処理とが、RAM30のアドレスの3次元的なブロックにおける2次元的なブロックごとに実行される。よって、時空間密度値が最小のアドレスを探索する処理の演算量は1/8となる。
図10に示す例では、フレーム値は、8フレームの期間をかけて、0→3→6→1→4→7→2→5→0…のように巡回する。これを第1の巡回例とする。フレーム値の巡回のさせ方は第1の巡回例に限定されない。第2の巡回例として、0→5→2→7→4→1→6→3→0…と巡回させてもよいし、第3の巡回例として、0→1→2→3→4→5→6→7→0…と巡回させてもよい。2次元的なブロックをフレーム方向に巡回させる順は任意の順でよい。
第4実施形態によれば、ディザデータの加算による副作用が生じにくく、高品位に階調を拡張することができるディザパターンを少ない演算量で生成することができる。
第4実施形態を、第1~第3実施形態と組み合わせてもよい。第4実施形態を第1~第3実施形態と組み合わせることにより、各ディザ値を1つのディザパターン内及びフレーム方向により均一に分散させることができるという効果に加えて、演算量を少なくすることができるという効果を奏する。
本発明は以上説明した本実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。入力映像信号の第1のビット数及び出力映像信号の第2のビット数はそれぞれ12ビットと4ビットに限定されないし、拡張ビット数も8ビットに限定されない。
10 タイミング生成部
20 ディザパターン生成部
30 RAM(記憶装置)
41~43 加算器
51~53 下位ビット削減部

Claims (3)

  1. 水平方向のドット数をH、垂直方向のライン数をV、フレーム方向の数をFとし、H×Vのドット数は4を超える数であり、H×Vのドット数よりなる2次元的なブロックは各ドットにnビットのいずれかの値であるディザ値が設定された1つの2次元的なディザパターンとされており、前記2次元的なディザパターンがフレーム方向に数Fで配列したH×V×Fのドット数よりなる3次元的なブロックで構成された3次元的なディザパターンを有するディザデータを記憶する記憶装置と、
    フレーム方向の数Fの2次元的なディザパターンがフレーム周期Fで順に選択され、入力された第1のビット数を有する映像信号のフレームにおけるH×Vのドット数よりなる2次元的なブロックごとに、選択されたディザパターンを加算する加算器と、
    前記加算器の出力におけるオーバフローをリミット処理し、前記第1のビット数のうちの下位のnビットを削減した第2のビット数を有する映像信号を出力する下位ビット削減部と、
    を備え、
    前記3次元的なブロックの各ドットに対応する前記記憶装置のアドレスには、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値が書き込まれており、
    前記記憶装置にnビットのディザ値の各値が書き込まれる際に、前記3次元的なブロックにおける前記2次元的なブロックごとの各アドレスを対象として、新たにディザ値を書き込むことができる各アドレスを中心とした3次元的な所定の領域内における、既にディザ値が書き込まれている書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求める処理と、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスのうち、前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とが実行され、
    前記時空間密度値を求める処理と前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とが実行される前記2次元的なブロックがフレーム方向に任意の順で巡回され、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値が値を1ずつずらしながら順に前記記憶装置に書き込まれるように繰り返されることにより、前記3次元的なブロックの各ドットにnビットのディザ値の各値が割り当てられ
    前記時空間密度値を求める処理として、
    前記記憶装置のアドレスを、フレーム方向の位置をf、垂直方向のラインの位置をv、水平方向のドットの位置をhとして(f,v,h)で表し、前記所定の領域を決めるフレーム方向の範囲iを-p~p、垂直方向の範囲jを-q~q、水平方向の範囲kを-r~rとしたとき、
    (f+i+F)の値をフレーム方向の数Fで除算したときの第1の剰余と、(v+j+V)の値を垂直方向のライン数Vで除算したときの第2の剰余と、(h+k+H)の値を水平方向のドット数Hで除算したときの第3の剰余とによって決まるアドレスが、既にディザ値が書き込まれているアドレスであるときに1、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスであるときに0とし、
    前記所定の領域内で、各アドレスにおける1または0に3次元ローパスフィルタのカーネル関数を乗算することによって、前記時空間密度値が求められている
    映像信号処理装置。
  2. 水平方向のドット数をH、垂直方向のライン数をV、フレーム方向の数をFとし、H×Vのドット数は4を超える数であり、H×Vのドット数よりなる2次元的なブロックは各ドットにnビットのいずれかの値であるディザ値が設定された1つの2次元的なディザパターンとされており、前記2次元的なディザパターンがフレーム方向に数Fで配列したH×V×Fのドット数よりなる3次元的なブロックで構成された3次元的なディザパターンを生成するディザパターン生成方法であり、
    前記3次元的なブロックにおける前記2次元的なブロックごとの各ドットに対応する記憶装置内の各アドレスを対象として
    前記2次元的なブロックの各ドットに対応する記憶装置内のアドレスのうち、新たにディザ値を書き込むことができる各アドレスを中心とした3次元的な所定の領域内における、既にディザ値が書き込まれている書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求め、
    新たにディザ値を書き込むことができるアドレスのうち、前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込み、
    前記時空間密度値を求める処理と前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とを実行する前記2次元的なブロックをフレーム方向に任意の順で巡回して、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値を値を1ずつずらしながら順に、前記3次元的なブロックの各ドットに対応する前記記憶装置内のアドレスに書き込むことにより、前記記憶装置に、前記3次元的なディザパターンを有するディザデータを記憶させ
    前記時空間密度値を、
    前記記憶装置のアドレスを、フレーム方向の位置をf、垂直方向のラインの位置をv、水平方向のドットの位置をhとして(f,v,h)で表し、前記所定の領域を決めるフレーム方向の範囲iを-p~p、垂直方向の範囲jを-q~q、水平方向の範囲kを-r~rとしたとき、
    (f+i+F)の値をフレーム方向の数Fで除算したときの第1の剰余と、(v+j+V)の値を垂直方向のライン数Vで除算したときの第2の剰余と、(h+k+H)の値を水平方向のドット数Hで除算したときの第3の剰余とによって決まるアドレスが、既にディザ値が書き込まれているアドレスであるときに1、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスであるときに0とし、
    前記所定の領域内で、各アドレスにおける1または0に3次元ローパスフィルタのカーネル関数を乗算することによって求める
    ディザパターン生成方法。
  3. コンピュータに、水平方向のドット数をH、垂直方向のライン数をV、フレーム方向の数をFとし、H×Vのドット数は4を超える数であり、H×Vのドット数よりなる2次元的なブロックは各ドットにnビットのいずれかの値であるディザ値が設定された1つの2次元的なディザパターンとされており、前記2次元的なディザパターンがフレーム方向に数Fで配列したH×V×Fのドット数よりなる3次元的なブロックで構成された3次元的なディザパターンを生成する処理を実行させるディザパターン生成プログラムであり、
    前記3次元的なブロックにおける前記2次元的なブロックごとの各ドットに対応する記憶装置内の各アドレスを対象として
    前記2次元的なブロックの各ドットに対応する記憶装置内のアドレスのうち、新たにディザ値を書き込むことができる各アドレスを中心とした3次元的な所定の領域内における、既にディザ値が書き込まれている書き込み済みアドレスの粗密の程度を示す時空間密度値を求める処理と、
    新たにディザ値を書き込むことができるアドレスのうち、前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理と、
    を実行させ、
    さらに、前記時空間密度値を求める処理と前記時空間密度値が最小のアドレスを選択してディザ値を書き込む処理とを実行させる前記2次元的なブロックをフレーム方向に任意の順で巡回させて、nビットのディザ値の最小値から最大値までの各値を値を1ずつずらしながら順に、前記3次元的なブロックの各ドットに対応する前記記憶装置内のアドレスに書き込むことにより、前記記憶装置に、前記3次元的なディザパターンを有するディザデータを記憶させる処理を実行させ
    前記記憶装置のアドレスを、フレーム方向の位置をf、垂直方向のラインの位置をv、水平方向のドットの位置をhとして(f,v,h)で表し、前記所定の領域を決めるフレーム方向の範囲iを-p~p、垂直方向の範囲jを-q~q、水平方向の範囲kを-r~rとしたとき、
    (f+i+F)の値をフレーム方向の数Fで除算したときの第1の剰余と、(v+j+V)の値を垂直方向のライン数Vで除算したときの第2の剰余と、(h+k+H)の値を水平方向のドット数Hで除算したときの第3の剰余とによって決まるアドレスが、既にディザ値が書き込まれているアドレスであるときに1、新たにディザ値を書き込むことができるアドレスであるときに0とし、
    前記所定の領域内で、各アドレスにおける1または0に3次元ローパスフィルタのカーネル関数を乗算することによって、前記時空間密度値を求める処理を実行させ
    ディザパターン生成プログラム。
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