JP3808798B2 - 色信号拡張装置および色信号拡張方法 - Google Patents

色信号拡張装置および色信号拡張方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、色信号拡張装置および方法にかかわるものであり、より詳しくは、画像データの色信号のデータ深さを拡張する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の色信号拡張装置100の構成を示す図である。色信号拡張装置100は、入力ポート101、色信号処理部102、および表示装置103を備えている。
【0003】
次に、図7を用いて動作を説明する。色信号拡張装置100には、前段で量子化され、ディジタル信号となったRGB(赤、緑、青)の色信号が、入力ポート101から入力される。入力された色信号は、色信号処理部102で演算処理され、表示装置103に転送されて、画像として表示される。
【0004】
色信号処理部102では、各色信号に対して加積算による画像の調整、加工などの所定の画像データ処理が行われる。さらに、表示装置103の表示能力に合わせてデータのビット深さを拡張する処理が行われる。なお、色信号処理部102は、ハードウェアあるいはソフトウェアのいずれで実現してもよい。
【0005】
色信号拡張装置100の前段、あるいは色信号処理部102で行われる画像データ処理は、ハードウェア規模やメモリ容量を削減するために、8の倍数のビット単位で行われることが一般的である。例えば、R:G:B=3:3:2ビット(計8ビット)、あるいはR:G:B=5:6:5ビット(計16ビット)など、所定の色に対応する情報を削減して、ビット長を短くすることが行われている。
【0006】
ここでは、ビット長がR:G:B=5:6:5ビットに短くされたデータ(R,Bの各色信号について1ビットずつ情報が削減された色信号)が、入力ポート101から入力される場合を例に説明する。また、表示装置103は、入力ポート101から入力される色信号よりも多い階調を表示する能力を有するもので、例えば、R:G:B=6:6:6ビットの表示能力があるものとする。
【0007】
表示装置103が、RGB各6ビットに対応することから、色信号処理部102は、所定の画像データ処理が行った後、R,Bの色信号に対して、データのビット深さを拡張した拡張画像データを生成し、表示装置103に転送する必要がある。従来より、このような拡張処理においては、R,Bの各色信号に対して、下位に付加値「0」を付加することにより、拡張画像データを生成する技術が提案されている。
【0008】
図8は、画像データにおいて水平方向に並んだ画素(X0ないしX5)におけるR(赤)のデータ値を例示する図である。また、図9は、従来の手法により、図8に示す画素が、拡張処理された後のR(赤)のデータ値を示す図である。
【0009】
色信号拡張装置100の入力ポート101には、前述のように下位の1ビットが削減され、ビット長が短くされた画像データ(色信号)が入力される。そして、色信号処理部102は、当該画像データに対して一律に「0」を付加することによってデータのビット深さを拡張することから、例えば元々データ値が「1」=000001であった画素X1のデータ値は5ビット化の段階で「0」=00000となり、所定の画像処理後に色信号処理部102がこのビット列の最下位桁に「0」を付加することによって「0」=000000となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような拡張処理がされた色信号を表示装置103に表示すると、画素X0,X1はともに赤色成分が同じ色で表示され、図9において点線で示すように、元々あった色の差が失われてしまう。一方、画素X1とX2とは赤色成分のデータ値の差が「2」となる色でそれぞれ表示され、図9において太線で示すように画素間の色の差が強調される。したがって、人がこのような画像を見た場合、画素間の色の差が強調された部分(画素X1とX2との間、あるいは画素X3とX4との間)には、擬似的な輪郭(以下、「疑似輪郭」と称す)が存在するように感じられる。
【0011】
すなわち、従来の色信号拡張装置では、色信号の情報量が削減されている状況で、より多階調の色信号を表示できる表示装置を用いて画像を表示させる場合に、一律に付加値「0」を下位ビットに付加することで対応するために、擬似輪郭が目立ちやすいという問題点があった。
【0012】
この発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、所定の色の情報が削減された画像データを拡張処理する場合であっても、擬似輪郭の発生を抑制する色信号拡張技術を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、色信号を拡張処理する装置であって、水平あるいは垂直方向に並んだ画素配列からなる画像データにおける色信号のデータ値の分布状態に基づいて、前記色信号のデータ値に付加するための付加値を決定する付加値決定手段と、前記付加値に応じた値を拡張部分に付与しつつ前記色信号のデータ深さを拡張した拡張色信号を生成する拡張手段とを備える。また、前記付加値決定手段が、前記色信号のデータ値が一定で水平あるいは垂直のいずれかの方向に並び連続した画素の集団として画素ブロックを検出する画素ブロック検出手段と、前記画素ブロックに隣接する画素と前記画素ブロックに含まれる画素とのそれぞれにおける前記色信号のデータ値の変化状態に応じて前記付加値を決定する隣接画素判定手段とを備える。
【0015】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る色信号拡張装置であって、前記画素ブロック検出手段が、前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の範囲内にあるもののみを、前記画素ブロックとして検出する。
【0017】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る色信号拡張装置であって、前記画素ブロック検出手段が、前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の上限閾値よりも小さいものを、前記画素ブロックとして検出する。
【0018】
また、請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの発明に係る色信号拡張装置であって、前記色信号の1ライン分を記憶する記憶手段が設けられており、前記付加値決定手段は、前記記憶手段中の1ライン分の前記色信号におけるデータ値の分布状態に基づいて前記付加値を決定し、前記拡張手段は、前記記憶手段に記憶させた1ライン分の前記色信号ごとに前記拡張色信号を順次に生成する時分割処理を行う。
【0019】
また、請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの発明に係る色信号拡張装置であって、フルカラー画像信号中の複数の色成分信号がそれぞれ前記色信号として拡張対象とされ、前記拡張色信号は、各色成分信号について独立して生成される。
【0020】
また、請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの発明に係る色信号拡張装置であって、前記色信号の拡張がMビット(Mは2以上の整数)の付加であり、前記付加値が、前記Mビットで表現可能な2のM乗の個数の値のいずれをも許容して選択される。
【0021】
また、請求項の発明は、色信号を拡張処理する方法であって、水平あるいは垂直方向に並んだ画素配列からなる画像データにおける色信号のデータ値の分布状態に基づいて、前記色信号のデータ値に付加するための付加値を決定する付加値決定工程と、前記付加値に応じた値を拡張部分に付与しつつ前記色信号のデータ深さを拡張した拡張色信号を生成する拡張工程とを有する。また、前記付加値決定工程が、前記色信号のデータ値が一定で水平あるいは垂直のいずれかの方向に並び連続した画素の集団として画素ブロックを検出する画素ブロック検出工程と、前記画素ブロックに隣接する画素と前記画素ブロックに含まれる画素とのそれぞれにおける前記色信号のデータ値の変化状態に応じて前記付加値を決定する隣接画素判定工程とを有する。
【0023】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る色信号拡張方法であって、前記画素ブロック検出工程が、前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の範囲内にあるもののみを、前記画素ブロックとして検出する。
【0025】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る色信号拡張方法であって、前記画素ブロック検出工程が、前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の上限閾値よりも小さいものを、前記画素ブロックとして検出する。
【0026】
また、請求項10の発明は、請求項ないしのいずれかの発明に係る色信号拡張方法であって、前記色信号の1ライン分を記憶する記憶工程を有し、前記付加値決定工程は、前記記憶工程により記憶される1ライン分の前記色信号におけるデータ値の分布状態に基づいて前記付加値を決定し、前記拡張工程は、前記記憶工程により記憶される1ライン分の前記色信号ごとに前記拡張色信号を順次に生成する時分割処理を行う。
【0027】
また、請求項11の発明は、請求項ないし10のいずれかの発明に係る色信号拡張方法であって、フルカラー画像信号中の複数の色成分信号がそれぞれ前記色信号として拡張対象とされ、前記拡張色信号は、各色成分信号について独立して生成される。
【0028】
また、請求項12の発明は、請求項ないし11のいずれかの発明に係る色信号拡張方法であって、前記色信号の拡張がMビット(Mは2以上の整数)の付加であり、前記付加値が、前記Mビットで表現可能な2のM乗の個数の値のいずれをも許容して選択される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0030】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1での色信号拡張装置1のブロック図を示す図である。色信号拡張装置1は、ラインメモリ11、メモリ制御部12、および色信号拡張部13を備える。なお、従来の色信号拡張装置100と同様の機能を有する構成については、適宜、同じ符号を付して説明する。ただし、色信号拡張装置1の色信号処理部102は、所定の画像データ処理のみを行い、色信号の拡張処理は行わない。また、表示装置103は、R:G:B=6:6:6ビットの階調を表示する能力があるものを使用する。
【0031】
ラインメモリ11は、処理を行う画像の空間的な画素配列(水平、あるいは垂直方向)の1ライン分(以下、単に「1ライン分」と称す。)の長さと、色信号拡張処理後のビット深さ、つまり表示装置103の有する階調数に相当する色信号データのビット深さと同じデータ幅を持つものであり、色信号処理部102から出力される画像データや、表示装置103に出力する画像データ(拡張画像データ)などを一時的に記憶する機能を有する。
【0032】
このように、拡張画像データの1ライン分のデータを記憶するラインメモリ11を用いることにより、データ深さの拡張処理に必要なメモリ容量を最小限にすることができることから、色信号拡張装置1の構成を簡素化することができ、価格の低減を実現することができる。なお、拡張処理を実行するためには、さらに大容量のメモリを用いてもよい。その場合は、十分なメモリを使用することができることから、複雑な処理(時分割処理など)を行う必要がなく、制御動作を簡素化することができる。
【0033】
メモリ制御部12は、ラインメモリ11への各種データの読み書きを制御する。
【0034】
色信号拡張部13は、データ分布検出部14およびデータ深さ拡張部15からなっている。
【0035】
データ分布検出部14は、ラインメモリ11が保持している色信号データにおいて、所定の色信号のデータ値の分布状態に基づいて、所定の色信号のデータ値に付加するための付加値を決定する機能を有する。すなわち、データ分布検出部14が、主に本発明における付加値決定手段に相当する。
【0036】
また、データ分布検出部14は、色信号のデータ値が実質的に一定で空間的に連続した画素の集団として画素ブロックを検出する機能と、画素ブロックに隣接する画素と当該画素ブロックに含まれる画素とのそれぞれにおける色信号のデータ値の変化状態に応じて前述の付加値を決定する機能とを有する。なお、これらの具体的な手法については後述する。
【0037】
データ深さ拡張部15は、データ分布検出部14で決定された付加値に応じた値を拡張部分に付与しつつ色信号データのデータ深さを拡張した拡張画像データを生成する。すなわち、データ深さ拡張部15が、主に本発明における拡張手段に相当する。
【0038】
以上が本実施の形態における色信号拡張装置1の構成の説明である。
【0039】
図2は、原画像データのうちのR(赤)のデータ値を例示する図である。ここで、原画像データとは、所定の色信号に対するデータ値が削減される前のデータである。図2において、横軸は1ライン分の色信号データにおける各画素の位置Xを示す。縦軸は各画素のRのデータ値を示す。図2に示すように、原画像データでは、未だ1ビットの削減処理が行われていないため、Rについても6ビットで表現されている。なお、Xは、「0」ないし「n(nは1ライン分の画素数)」の自然数である。また、範囲AないしFは、それぞれデータ値が特徴的に分布している範囲を示しているが、詳細については図3において説明する。
【0040】
図3は、図2に示す色信号データのデータ値を1ビット削減することにより、5ビットに削減した場合のデータ値を示す図である。図4は、図3に示す色信号データに従来と同様「0」を付加することにより、色信号データのデータ深さを拡張処理した場合のデータ値を示す図である。
【0041】
範囲AないしFは、データ値が削減された状態(図3に示す状態)において、
範囲A:データ値がなだらかに増加している範囲、
範囲B:データ値が急激に変化している範囲、
範囲C:データ値がなだらかに減少している範囲、
範囲D:両側をデータ値が大きい画素に挟まれたデータ値が一定の範囲、
範囲E:データ値が等しい画素が多く連続している範囲、
範囲F:両側をデータ値が小さい画素に挟まれたデータ値が一定の範囲、
である。
【0042】
前述のように、色信号拡張装置1の入力ポート101には、色信号処理部102での処理の高速化などの目的から、図2に示すような原画像データではなく、図3に示すような所定の色(例えば、赤色)に対するデータ値が削減された色信号データが入力される。このような色信号データに基づいて、従来の色信号拡張装置100が拡張画像データを生成し、当該拡張画像データを表示装置103が表示すると、図4に示すように、範囲Aや範囲Cなどの部分において疑似輪郭が発生する。
【0043】
以下に、本実施の形態における色信号拡張装置1において、色信号データのデータ深さを拡張する処理動作を、図3に示す色信号データが入力される場合を例に説明する。すなわち、本実施の形態においては、R,Bに対応する情報が1ビット削減された画像データとして、R:G:B=5:6:5ビットの色信号データが入力されるものとする。
【0044】
まず、入力ポート101に前述の色信号データが入力されると、色信号処理部102によってデータ加工(所定の画像データ処理)が行われる。次に、色信号処理部102から出力された色信号データは、メモリ制御部12による書き込み制御により、1ライン分ごとにラインメモリ11に書き込まれる。
【0045】
1ライン分の色信号データがラインメモリ11に書き込まれると、データ分布検出部14が、当該1ライン分の色信号データについて、R,Bそれぞれのデータ値の画素単位での分布状態を検出し、当該分布状態に基づいて、データ値に付加するための付加値を決定する。
【0046】
ここで、データ分布検出部14による色信号のデータ値の分布状態の検出手法および付加値の決定手法について説明する。前述のように、疑似輪郭は色がなだらかに変化している画像部分に発生するため、データ分布検出部14は、データ値の分布状態から、色がなだらかに変化している分布状態ERとなっている画素を抽出(検出)する。
【0047】
まず、1ライン分の色信号データから、R(赤色)のデータ値が実質的に一定で空間的に連続した画素集団Kiを検出するとともに、各画素集団Kiに含まれる画素数Ni(最小画素数は1)を求める。
【0048】
具体的には、1ライン分の色信号データにおいて左端に位置する画素(X=0)のRのデータ値を取得しV0とする。右方向に各画素のRのデータ値をV1として順次取得しつつ、V0とV1とが異なる値となるまで処理を繰り返す。
【0049】
V0とV1とが異なる値となったら、そのときの画素(X=k(k=1ないしn))の前の画素(X=k−1)までの画素を1つの画素集団K1として分類し、画素集団K1に含まれる画素数N1(N1=k−0)を取得する。さらに、V1をあらたにV0とおいて、直前に検出された画素集団K1の右端の画素に隣接する画素(X=k)から同様に処理を繰り返す。
【0050】
これにより、例えば、図3に示す例では、1ライン分(n個)の画素が14個の画素集団Ki(i=1ないし14)のいずれかに含まれるように分類されるとともに、それぞれの画素集団Kiに含まれる画素数Niが求まる。
【0051】
次に、各画素集団Kiについて、画素数Niを、下限閾値(下限画素数)Pおよび上限閾値(上限画素数)Qと比較することにより、画素数Niが所定の範囲内(下限閾値P以上、かつ、上限閾値Q以下)である画素集団Kiのみを、画素ブロックBkとして検出する。また、画素ブロックBkに分類されなかった画素集団Kiに含まれる画素は、赤色がなだらかに変化していない分布状態ESとなっている画素として分類する。
【0052】
これは、画素集団Kiに含まれる画素数Niが所定の下限閾値P未満である場合は、Rのデータ値が一定となる画素が当該画素集団内であまり連続していないことを意味し、この範囲では赤色はなだらかに変化しているとは言えないからである。また、画素数Niが所定の上限閾値Qより大きい場合とは、例えば、画面全体の赤色成分がほぼ一定である場合などが該当し、この場合も赤色がなだらかに変化しているとは言えないからである。
【0053】
このように、色信号拡張装置1では、画素集団Kiに含まれる画素数Niが所定の範囲内(下限閾値P以上、かつ、上限閾値Q以下)である画素集団Kiのみを、画素ブロックBkとして検出することにより、色がなだらかに変化している画素を検出することができる。なお、下限閾値Pおよび上限閾値Qは、n以下の任意の自然数から、予め基準となる値として設定されており、下限閾値Pは上限閾値Qよりも小さい値である。
【0054】
これにより、図3に示す例では、範囲Aに含まれる2つの画素集団K1,K2、範囲Cに含まれる3つの画素集団K8ないしK10、範囲Dに含まれる1つの画素集団K11、および範囲Fに含まれる1つの画素集団K13がそれぞれ画素ブロックBkとして検出される。また、範囲Aの前に存在する画素集団K1に含まれる画素、範囲Bに含まれる4つの画素集団K4ないしK7(画素数N4ないしN7がすべて下限閾値P未満)に含まれる画素、範囲Eに含まれる1つの画素集団K12(画素数N12が上限閾値Qより大きい)に含まれる画素、および範囲Fの後に存在する画素集団K14に含まれる画素がそれぞれ分布状態ESの画素として分類される。
【0055】
さらに、検出した各画素ブロックBkの前後に存在する隣接する画素のうち、前(左)の画素のRのデータ値から当該画素ブロックBkに含まれる画素のRのデータ値を引くことにより差VSを求め、後(右)の画素のRのデータ値から当該画素ブロックBkに含まれる画素のRのデータ値を引くことにより差VEを求める。続いて、差VS,VEのうちのいずれか一方の絶対値が所定の判定閾値S以下である画素ブロックBkを、分布状態ER(赤色がなだらかに変化している分布状態)として分類し、それ以外の画素ブロックBkに含まれる画素を分布状態ESの画素と分類する。
【0056】
これは、求めた差VS,VEの絶対値は赤色の変化量(変化状態)に相当するため、それらのいずれか一方の絶対値が判定閾値S以下である場合には、当該画素ブロックBkにおいて色がなだらかに変化していると言えるからである。
【0057】
これにより、色信号拡張装置1は、画素ブロックBkに隣接する画素と当該画素ブロックBkに含まれる画素とのそれぞれにおける色信号のデータ値の変化状態に応じて分布状態ERの画素を検出することができることから、後述する処理において、各画素が分布状態ERに含まれるか否かに応じて付加値を決定することができる。なお、判定閾値Sは「1」以上の正の値として予め設定されているものとする。
【0058】
これにより、図3に示す例では、すべての画素ブロックBkが分布状態ERに分類される。
【0059】
ここまでの処理により、ラインメモリ11に保持された色信号データは、Rのデータ値がなだらかに変化している分布状態ERの画素(分布状態ERに分類された画素ブロックBkに含まれる画素)のデータと、それ以外の分布状態ESの画素のデータとに分類される。
【0060】
次に、データ分布検出部14は、求めた差VS,VEの正負により、分布状態ERに分類された画素ブロックBkを、
1)分布状態ER1(差VS,VEがともに正)、
2)分布状態ER2(差VS,VEがともに負)、
3)分布状態ER3(差VSが正、差VEが負)、
4)分布状態ER4(差VSが負、差VEが正)の4通りの分布状態に分類する。
【0061】
これにより、図3に示す例では、分布状態ERとして分類された画素ブロックBk(画素数が所定の範囲内の画素集団Ki)のうち、範囲Aに含まれる2つの画素集団K2,K3が分布状態ER1と、範囲Cに含まれる3つの画素集団K8ないしK10が分布状態ER2と、範囲Fに含まれる1つの画素集団K13が分布状態ER3と、範囲Dに含まれる1つの画素集団K11が分布状態ER4とそれぞれ分類される。
【0062】
ここで、分布状態ER3は、データ値の分布が上に凸状態であり、分布状態ER3に分類された画素ブロックBkを前後に分けると、前部(左部分)は赤色がなだらかに増加している分布状態(分布状態ER1に分類可能)、後部(右部分)は赤色がなだらかに減少している分布状態(分布状態ER2に分類可能)であるとみなせる。
【0063】
同様に、分布状態ER4は、データ値の分布が下に凸状態であり、分布状態ER4に分類された画素ブロックBkの前部は赤色がなだらかに減少している分布状態(分布状態ER2に分類可能)、後部は赤色がなだらかに減少している分布状態(分布状態ER1に分類可能)であるとみなせる。
【0064】
したがって、分布状態ER3,ER4に分類された画素ブロックBkは、前後に分割して分布状態ER1,ER2にそれぞれ分類することができることから、結果として分布状態ERの画素は、分布状態ER1またはER2のいずれかの画素として分類される。
【0065】
さらに、データ分布検出部14は、
1)分布状態ER1に分類された画素ブロックBk(分布状態ER3またはER4に分類された画素ブロックBkにあっては、その前部または後部)を前部と後部とに分け、前部の画素を画素ブロックBk11、後部の画素を画素ブロックBk12と分類し、
2)分布状態ER2に分類された画素ブロックBk(分布状態ER3またはER4に分類された画素ブロックBkにあっては、その後部または前部)を同じく前部と後部とに分け、前部の画素を画素ブロックBk21、後部の画素を画素ブロックBk22と分類する。
【0066】
これにより、ラインメモリ11に保持された1ライン分のすべての画素についてRのデータ値の分布状態に基づく分類(分布状態の検出)が終了する。
【0067】
次に、データ分布検出部14は、画素ごとに検出した分布状態に基づいて、当該画素のRのデータ値に付加するための付加値を決定する。
【0068】
すなわち、
分布状態ES(赤色がなだらかに変化していない分布状態)の画素と、
画素ブロックBk11(赤色がなだらかに増加している分布状態の画素ブロックBkの前部)に含まれる画素と、
画素ブロックBk22(赤色がなだらかに減少している分布状態の画素ブロックBkの後部)に含まれる画素とのRのデータ値に対しては、付加値を「0」と決定する。
【0069】
また、
画素ブロックBk12(赤色がなだらかに増加している分布状態の画素ブロックBkの後部)に含まれる画素と、
画素ブロックBk21(赤色がなだらかに減少している分布状態の画素ブロックBkの前部)に含まれる画素とのRのデータ値に対しては、付加値を「1」と決定する。
【0070】
これにより、データ分布検出部14が空間的な画素配列における色信号のデータ値の分布状態に基づいて、色信号のデータ値に付加するための付加値を決定することができる。
【0071】
データ分布検出部14によって、各画素のRのデータ値に付加する付加値が決定されると、データ深さ拡張部15が当該決定された付加値に応じた値を各画素のRのデータ値の最下位ビット(拡張部分)に付加することによりRのデータ深さを拡張したデータを生成する。
【0072】
図5は、色信号拡張装置1が図3に示すデータ値を1ビット拡張処理した結果を示す図である。従来の色信号拡張装置100による拡張処理では、図4に示すように、範囲Aおよび範囲Cなどにおいて疑似輪郭が発生していたが、色信号拡張装置1により拡張処理を行った場合には、図5に示すように、データ値の変化がなだらかになっており、疑似輪郭の発生が抑制されている。また、図2に示す原画像データをより忠実に再現することができており、より自然な画像を再現することができることがわかる。
【0073】
Rのデータ値の拡張処理が終了すると、Bのデータ値についても同様に拡張処理を行い、1ライン分の拡張画像データを生成する。
【0074】
このように、フルカラー画像信号(色信号データ)中の複数の色成分信号がそれぞれ拡張対象とされ、拡張画像データが各色成分信号について独立して生成されることから、他の色成分の状態の影響を受けることなく、拡張画像データを生成することができる。なお、生成された拡張画像データは、メモリ制御部12により、一旦、ラインメモリ11に書き込まれた後、ラインメモリ11から読み出され、表示装置103に入力されて、画像として表示される。
【0075】
1ライン分の画像が表示されると、色信号処理部102から、さらに次の1ライン分の色信号データがラインメモリ11に書き込まれ、前述と同様の処理が繰り返し行われる。
【0076】
このように、色信号拡張装置1では、ラインメモリ11に記憶させた1ライン分の色信号データごとに時分割処理を行うことにより、1フレーム分の色信号データが入力されてから拡張画像データの生成処理を開始する場合に比べて、処理速度の向上を図ることができる。
【0077】
色信号拡張装置1は、1フレーム分の拡張画像データが生成され、表示装置103に表示されると拡張画像データを生成する処理を終了する。
【0078】
以上のように、本実施の形態における色信号拡張装置1は、データ分布検出部14が、空間的な画素配列における色信号のデータ値の分布状態に基づいて、当該色信号のデータ値に付加するための付加値を決定するとともに、データ深さ拡張部15が、当該付加値に応じた値を拡張部分に付与しつつ当該色信号のデータ深さを拡張した拡張画像データを生成することにより、一律に所定の値を付加することにより色信号のデータ深さを拡張する場合に比べて疑似輪郭の発生を抑制することができる。
【0079】
また、拡張処理を行う際に使用するメモリをラインメモリ11とすることにより、データ深さの拡張処理に必要なメモリ容量を最小限にすることができることから、色信号拡張装置1の構成を簡素化することができ、価格の低減を実現することができる。
【0080】
実施の形態2.
上記実施の形態では、データ値を1ビット拡張処理する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、複数ビットの拡張処理にも適用することができる。すなわち、所定の色のデータ値について、入力ポート101に入力された色信号と表示装置103とのビット数の差がMビット(Mは2以上)である場合は、例えば、一定のデータ値の画素が続く部分(分布状態ER1,ER2に分類される画素ブロックBk)を、2のM乗で分割して、それぞれ付加するデータそのものに、傾斜をつけることができる。
【0081】
図6は、このような原理に基づいて構成した本実施の形態における色信号拡張装置1により拡張処理されたデータを示す図である。図4では、M=2の場合の例を示す。なお、本実施の形態における色信号拡張装置1は、上記実施の形態における色信号拡張装置1とほぼ同様の構成を有する。
【0082】
図6では、なだらかにデータ値が増加している分布状態ER1の画素に対する処理例を示している。データ分布検出部14は、上記実施の形態と同様の処理により分布状態ER1に分類される画素ブロックBkを検出し、当該画素ブロックBkを4(「2」の2乗)つの画素ブロックに分類する。さらに、4つに分類されたそれぞれの画素ブロックに含まれる画素のデータ値に付加する付加値を、前部から順に「0」,「1」,「2」,「3」と決定する。同様に分布状態ER2に分類される画素ブロックBkに含まれる画素に対しては、付加値を前部から順に「3」,「2」,「1」,「0」と決定する。また、分布状態ESの画素に対しては付加値を「0」と決定する。そして、このようにして決定された付加値を2ビット表現(00,01,10,11または11,10,01,00)で当該色成分のデータ値の下位ビットとして付加する。
【0083】
以上により、本実施の形態における色信号拡張装置1によっても上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、所定の色について、入力ポート101に入力される色信号データと表示装置103に入力する拡張画像データとのビット数の差が複数ビットである場合にも、疑似輪郭の発生を抑制することができる。
【0084】
変形例3.
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0085】
例えば、上記実施の形態では、データ分布検出部14が決定した付加値を、データ深さ拡張部15がデータ値に付加することにより、拡張画像データを生成すると説明したが、一旦、「0」を付加することにより拡張画像データを生成し、当該拡張画像データに「0」または「1」を加算補正する処理を行ってから、表示装置103に表示させてもよい。また、その場合は、「0」または「−1」を加算するなどしてもよい。
【0086】
また、データ分布検出部14は、データ値が一定の画素集団として画素ブロックを検出することにより、データ値の分布状態の検出を行っているが、これに限られるものではない。例えば、データ値の変化の傾きからデータ値の分布状態を検出してもよい。すなわち、色がなだらかに変化している範囲を検出することができる手法であれば、どのような周知の数学的手法が用いられてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし12に記載の発明では、水平あるいは垂直方向に並んだ画素配列からなる画像データにおける色信号のデータ値の分布状態に基づいて、色信号のデータ値に付加するための付加値を決定し、付加値に応じた値を拡張部分に付与しつつ色信号のデータ深さを拡張した拡張色信号を生成することにより、一律に所定の値を付加することにより拡張色信号を生成する場合に比べて疑似輪郭の発生を抑制することができる。
【0089】
請求項およびに記載の発明では、画素の集団に含まれる画素の数が所定の上限閾値よりも小さいものを、画素ブロックとして検出することにより、色がなだらかに変化している画素を検出することができる。
【0090】
請求項に記載の発明では、色信号の1ライン分を記憶する記憶手段が設けられており、付加値決定手段は、記憶手段中の1ライン分の色信号におけるデータ値の分布状態に基づいて付加値を決定し、拡張手段は、記憶手段に記憶させた1ライン分の色信号ごとに拡張色信号を順次に生成する時分割処理を行うことにより、必要最小限の記憶手段で拡張色信号を生成することができる。
【0091】
請求項および11に記載の発明では、フルカラー画像信号中の複数の色成分信号がそれぞれ色信号として拡張対象とされ、拡張色信号は、各色成分信号について独立して生成されることにより、他の色成分の状態の影響を受けることなく、拡張色信号を生成することができる。
【0092】
請求項および12に記載の発明では、色信号の拡張がMビット(Mは2以上の整数)の付加であり、付加値が、Mビットで表現可能な2のM乗の個数の値のいずれをも許容して選択されることにより、Mビットが取りうる値をすべて使用することができることから、より疑似輪郭を抑制することができる。
【0093】
請求項10に記載の発明では、1ライン分の色信号ごとに拡張色信号を順次に生成する時分割処理を行うことにより、1フレーム分の色信号が入力されるまで処理を待つ必要がなく、処理速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の色信号拡張装置のブロック図を示す図である。
【図2】 原画像データのうちのR(赤)のデータ値を例示する図である。
【図3】 図2に示す色信号データのデータ値を1ビット削減することにより、5ビットにした場合のデータ値を示す図である。
【図4】 図3に示すデータ値に従来と同様「0」を付加することにより、データ深さを拡張処理した場合のデータ値を示す図である。
【図5】 色信号拡張装置が図3に示すデータ値を1ビット拡張処理した結果を示す図である。
【図6】 実施の形態2における色信号拡張装置により拡張処理されたデータを示す図である。
【図7】 従来の色信号拡張装置の構成を示す図である。
【図8】 画像データにおいて水平方向に並んだ6個の画素(X0ないしX5)におけるR(赤)のデータ値を例示する図である。
【図9】 従来の色信号拡張装置により、図8に示す画素が、拡張処理された後のR(赤)のデータ値を示す図である。
【符号の説明】
1,100 色信号拡張装置、101 入力ポート、102 色信号処理部、103 表示装置、11 ラインメモリ、12 メモリ制御部、13 色信号拡張部、14 データ分布検出部、15 データ深さ拡張部、Bk,Bk11,Bk12,Bk21,Bk22 画素ブロック、ER,ER1,ER2,ER3,ER4,ES 分布状態、K1ないしK14 画素集団、P 下限閾値、Q 上限閾値。

Claims (12)

  1. 色信号を拡張処理する装置であって、
    水平あるいは垂直方向に並んだ画素配列からなる画像データにおける色信号のデータ値の分布状態に基づいて、前記色信号のデータ値に付加するための付加値を決定する付加値決定手段と、
    前記付加値に応じた値を拡張部分に付与しつつ前記色信号のデータ深さを拡張した拡張色信号を生成する拡張手段と、
    を備えており、
    前記付加値決定手段が、
    前記色信号のデータ値が一定で水平あるいは垂直のいずれかの方向に並び連続した画素の集団として画素ブロックを検出する画素ブロック検出手段と、
    前記画素ブロックに隣接する画素と前記画素ブロックに含まれる画素とのそれぞれにおける前記色信号のデータ値の変化状態に応じて前記付加値を決定する隣接画素判定手段と、
    を備えることを特徴とする色信号拡張装置。
  2. 請求項1に記載の色信号拡張装置であって、
    前記画素ブロック検出手段が、
    前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の範囲内にあるもののみを、前記画素ブロックとして検出することを特徴とする色信号拡張装置。
  3. 請求項2に記載の色信号拡張装置であって、
    前記画素ブロック検出手段が、
    前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の上限閾値よりも小さいものを、前記画素ブロックとして検出することを特徴とする色信号拡張装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の色信号拡張装置であって、
    前記色信号の1ライン分を記憶する記憶手段が設けられており、
    前記付加値決定手段は、前記記憶手段中の1ライン分の前記色信号におけるデータ値の分布状態に基づいて前記付加値を決定し、
    前記拡張手段は、前記記憶手段に記憶させた1ライン分の前記色信号ごとに前記拡張色信号を順次に生成する時分割処理を行うことを特徴とする色信号拡張装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の色信号拡張装置であって、
    フルカラー画像信号中の複数の色成分信号がそれぞれ前記色信号として拡張対象とされ、
    前記拡張色信号は、各色成分信号について独立して生成されることを特徴とする色信号拡張装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の色信号拡張装置であって、
    前記色信号の拡張がMビット(Mは2以上の整数)の付加であり、
    前記付加値が、前記Mビットで表現可能な2のM乗の個数の値のいずれをも許容して選択されることを特徴とする色信号拡張装置。
  7. 色信号を拡張処理する方法であって、
    水平あるいは垂直方向に並んだ画素配列からなる画像データにおける色信号のデータ値の分布状態に基づいて、前記色信号のデータ値に付加するための付加値を決定する付加値決定工程と、
    前記付加値に応じた値を拡張部分に付与しつつ前記色信号のデータ深さを拡張した拡張色信号を生成する拡張工程と、
    を有し、
    前記付加値決定工程が、
    前記色信号のデータ値が一定で水平あるいは垂直のいずれかの方向に並び連続した画素の集団として画素ブロックを検出する画素ブロック検出工程と、
    前記画素ブロックに隣接する画素と前記画素ブロックに含まれる画素とのそれぞれにおける前記色信号のデータ値の変化状態に応じて前記付加値を決定する隣接画素判定工程と、
    を有することを特徴とする色信号拡張方法。
  8. 請求項7に記載の色信号拡張方法であって、
    前記画素ブロック検出工程が、
    前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の範囲内にあるもののみを、前記画素ブロックとして検出することを特徴とする色信号拡張方法。
  9. 請求項8に記載の色信号拡張方法であって、
    前記画素ブロック検出工程が、
    前記画素の集団に含まれる画素の数が所定の上限閾値よりも小さいものを、前記画素ブロックとして検出することを特徴とする色信号拡張方法。
  10. 請求項7ないし9のいずれかに記載の色信号拡張方法であって、
    前記色信号の1ライン分を記憶する記憶工程を有し、
    前記付加値決定工程は、前記記憶工程により記憶される1ライン分の前記色信号におけるデータ値の分布状態に基づいて前記付加値を決定し、
    前記拡張工程は、前記記憶工程により記憶される1ライン分の前記色信号ごとに前記拡張色信号を順次に生成する時分割処理を行うことを特徴とする色信号拡張方法。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の色信号拡張方法であって、
    フルカラー画像信号中の複数の色成分信号がそれぞれ前記色信号として拡張対象とされ、
    前記拡張色信号は、各色成分信号について独立して生成されることを特徴とする色信号拡張方法。
  12. 請求項ないし11のいずれかに記載の色信号拡張方法であって、
    前記色信号の拡張がMビット(Mは2以上の整数)の付加であり、
    前記付加値が、前記Mビットで表現可能な2のM乗の個数の値のいずれをも許容して選択されることを特徴とする色信号拡張方法。
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