JP6334358B2 - 画像信号処理装置およびビット拡張演算処理方法 - Google Patents

画像信号処理装置およびビット拡張演算処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、入力ビット数を拡張して表示する際に、画質劣化を生じさせることのない画像信号処理装置およびビット拡張演算処理方法に関する。
テレビやPCおよび携帯端末等の画像ディスプレイにおいては、RGBそれぞれ8ビットの精度のものが多い。そして、入力画像(RGB各8ビット)に対し、何らかの画像信号処理後に表示されるときには、演算誤差の積み重ねによって、信頼できるビット長が8ビットより少なくなって、疑似輪郭が生じることがあった。
画像信号処理の顕著な例としては、ガンマ補正処理があるが、入力8ビットに対してLUT(ルックアップテーブル)等で階調変換をする際に、ビット精度が落ちることがある。
このような問題を解決するために、あらかじめ、8ビットの入力を例えば10ビットに拡張して、LUTに入力する方法がある。図8は、従来の画像信号処理装置の構成図である。具体的には、8ビットの入力画像を10ビットに拡張した後、ガンマ補正処理を行って8ビットとし、ディスプレイパネルに出力する際の構成を示したものである。このように、ビット拡張処理を施した後に、ガンマ補正などの所望の演算処理を施すことで、ビット精度の劣化を抑えることが検討されている。
しかしながら、従来技術には、以下のような演算精度の問題、および階調変換の問題がある。
(1)演算精度の問題について
フィルタ等では積和演算が主である。ここで、簡単のために、固定長演算で8ビットの入力と8ビットの係数の積和演算を考える。図9は、従来の画像信号処理装置において積和演算を行うことによって精度劣化が生じる状態を説明するための図である。途中演算でビット精度を維持したとしても、最終的に8ビットに丸めて出力すると、有効桁は、7ビットになる。
また、フィルタを2段使用した場合には、有効桁は、さらに1ビット少なくなり、6ビットになる。このように、演算が重なるに従って、有効桁が少なくなり、結果として、6ビットや5ビット精度の画像になることで、グラデーション部において疑似輪郭が見えるなどといった問題が生じることがある。
(2)階調変換の問題について
例えば、ガンマ変換を考えた場合、8ビット入力で8ビット出力のガンマ変換では、画素値の存在範囲が飛び飛びになることがある。図10は、従来の画像信号処理装置において、階調変換を行った際のヒストグラムの変化の様子を説明するための図である。具体的には、図10(a)は、8ビット入力データに対して、ガンマ変換を施して8ビット出力データを得た際の変換カーブを示している。また、図10(b)は、入力画像のヒストグラム、図10(c)は、ガンマ変換後の画像のヒストグラムを示している。図10(b)と図10(c)との比較から明らかなように、ガンマ変換後は、画素値の頻度分布に飛び飛びの変化が生じ、元の画像の滑らかさが失われることがある。
以上の内容を整理すると、以下のようになる。例えば、8ビットの入力画像に対し、輝度補正や色調補正あるいは画質改善のために、何らかの階調変換やフィルタ処理が行われることがある。しかしながら、その演算過程においては、ハードウェアの制約のため、演算の丸め誤差が蓄積し、信頼できるビット精度が6ビットや5ビットよりも少なくなることがある。結果として、グラデーション部に疑似輪郭等の画質劣化が見えることが問題となっている。
また、このような問題は、入力画像を単純にビット拡張しただけでは改善されず、画像劣化を防止するために、入力画像の輝度分布状態に応じて適切にビット拡張処理を行うことが望まれていた。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、演算誤差の蓄積で精度を落とさず、あらかじめ、疑似輪郭等の画質劣化を防止するように、入力画像の輝度分布状態に応じて、pビットからqビットへ高精度に階調を拡張することのできる画像信号処理装置およびビット拡張演算処理方法を得ることを目的とする。
本発明に係る画像信号処理装置は、輝度値がpビットの分解能を有するディジタル入力画像を、qビット(p<q)にビット拡張するビット拡張処理部を備えた画像信号処理装置であって、ビット拡張処理部は、ディジタル入力画像における注目画素の輝度値をビット拡張する際に、注目画素の周囲に存在する複数の周囲画素の輝度値と、注目画素の輝度値との大小関係から、注目画素の輝度値に重み付けを付加し、重み付けが付加された後の注目画素の輝度値に対してゲイン補正を行うことで、pビットからqビットへのビット拡張処理を実行するものである。
また、本発明に係るビット拡張演算処理方法は、輝度値がpビットの分解能を有するディジタル入力画像を、qビット(p<q)にビット拡張するビット拡張処理部を備えた画像信号処理装置で実行されるビット拡張演算処理方法であって、ビット拡張処理部において、ディジタル入力画像における注目画素の輝度値をビット拡張する際に、注目画素の周囲に存在する複数の周囲画素の輝度値と、注目画素の輝度値との大小関係から、注目画素の輝度値に重み付けを付加する重み付けステップと、重み付けが付加された後の注目画素の輝度値に対してゲイン補正を行うことで、pビットからqビットへのビット拡張処理を実行するゲイン補正ステップとを有するものである。
本発明によれば、所望の信号処理を実行する前段階で、pビットの入力画像に対して、入力画像の局所的な特徴を生かして、あらかじめqビットにビット拡張処理を行っておく構成を備えている。この結果、演算誤差の蓄積で精度を落とさず、あらかじめ、疑似輪郭等の画質劣化を防止するように、入力画像の輝度分布状態に応じて、pビットからqビットへ高精度に階調を拡張することのできる画像信号処理装置およびビット拡張演算処理方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における画像信号処理装置の構成図である。 本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部によるビット拡張アルゴリズを説明するための図である。 本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部において選択可能な3種類の周囲画素パターンを例示した図である。 本発明の実施の形態1の均等量子化時における画素値の存在範囲(値域)とゲイン補正の考え方を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における画像の局所的特徴を利用する効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部の詳細構成を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部および表示画像生成処理部による一連処理を示したフローチャートである。 従来の画像信号処理装置の構成図である。 従来の画像信号処理装置において積和演算を行うことによって精度劣化が生じる状態を説明するための図である。 従来の画像信号処理装置において、階調変換を行った際のヒストグラムの変化の様子を説明するための図である。
本発明は、pビット(例えば、8ビット)の入力画像に対し、入力画像の輝度分布状態に応じて、画像の局所的な特徴を活かして、あらかじめqビット(例えば、10ビットや12ビット)に階調を高精度に拡張することで、ビット拡張後の入力画像に対する演算後の信頼できるビット精度を、8ビット以上に保つことができ、画質劣化を生じさせることのない画像信号処理装置およびビット拡張演算処理方法を実現することを技術的特徴とするものである。そこで、本発明の画像信号処理装置およびビット拡張演算処理方法の好適な実施の形態につき図面を用いて、以下に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における画像信号処理装置の構成図である。本実施の形態1における画像信号処理装置10は、ビット拡張処理部11および表示画像生成処理部12で構成され、表示画像生成処理部12による処理後の出力画像が、ディスプレイパネル20に表示される。なお、図1においては、入力画像が8ビット、ビット拡張処理後の画像が10ビット、出力画像が8ビットの場合を一例として示している。
ただし、本発明は、図1に例示したような、8ビットから10ビットへの拡張に限定されるものではなく、ビット拡張処理部11により、入力画像の輝度分布状態に応じて、画像の局所的な特徴を活かして、入力画像pビットをq(q>p)ビットに拡張することで、その後の表示画像生成処理部12による処理後の画像品質の劣化を防止することがポイントである。
次に、入力画像pビットをqビットに拡張する場合について、一般化して、本実施の形態1におけるビット拡張アルゴリズムのコア部分を説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部11によるビット拡張アルゴリズを説明するための図である。
本実施の形態1におけるビット拡張処理部11は、図2に示す注目画素X5の周辺の8個の画素X1〜X4、X6〜X9の変化について、局所的な特徴を検出するために、以下の比較演算を行う。
Figure 0006334358
比較演算の結果、注目画素X5よりも周辺の8個の画素X1〜X4、X6〜X9が全て小さかった場合には、sum=−8となり、逆に、注目画素X5よりも周辺の8個の画素X1〜X4、X6〜X9が全て大きかった場合には、sum=+8となる。従って、sumは、周辺の8個の画素X1〜X4、X6〜X9と、注目画素X5との大小関係に応じて、−8〜+8の値をとることとなる。
そして、この変化の様子を表す指標値として算出されたsumに対して重みづけをして、オフセットの0.5と合わせて、もとの画素値X5に加減することで、ビット拡張を行う。
このビット拡張処理において、元の量子化された画素値の存在範囲を超えないように正規化するための係数が、1/16であり、wgtは、−0.5〜+0.5の範囲に制限される。
また、maは、ビット拡張の効き具合を調整するための係数であり、通常0.0〜1.0の値である。maを1.0以上に設定するときは、最終的なwgtを−0.5〜+0.5の範囲にクリップする必要がある。
さらに、全体のゲインを補償するための係数が、(2−1)/2である。
各注目画素に対して、このような演算処理を行うことで、画像の局所的な特徴である周囲の画素の影響を反映させて、注目画素のビット拡張処理を行うことができる。
なお、図2においては、周囲の8個の画素を、注目画素X5に隣接する画素X1〜X4、X6〜X9として規定した。しかしながら、注目画素X5に対して、隣接する画素X1〜X4、X6〜X9がほとんど変化しないような画像に対しては、注目画素X5に対して、隣接する画素X1〜X4、X6〜X9の影響を十分に反映できないことが考えられる。
そこで、本発明では、入力画像の輝度分布状態に応じて、周囲の画素として、隣接する画素X1〜X4、X6〜X9よりも遠方の8つの画素を選択することを可能としている。この内容を、図3を用いて、説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部11において選択可能な3種類の周囲画素パターンを例示した図である。
図3には、選択可能な周囲画素パターンとして、以下の3つのパターンが示されている。なお、図3において、斜めのハッチングで示した画素が、注目画素に相当する。
パターンA:注目画素に隣接する8個の画素a1〜a4、a6〜a9を周囲画素として規定したもの。
パターンB:注目画素から1画素隔てた位置の8個の画素b1〜b4、b6〜b9を周囲画素として規定したもの。
パターンC:注目画素から2画素隔てた位置の8個の画素c1〜c4、c6〜c9を周囲画素として規定したもの。
次に、パターンAとパターンBの選択を例に、具体的に説明する。まず、ビット拡張処理部11は、注目画素を中心とした3×3の領域の9画素の輝度値に関する分散値を算出する。そして、算出した分散値が、あらかじめ設定した判定用閾値よりも大きい場合には、ビット拡張処理部11は、注目画素に対して、8個の画素a1〜a4、a6〜a9がばらついているため、これらの影響を反映させたビット拡張処理を行うことが適切であると判断し、周囲画素としてパターンAを採用する。
一方、算出した分散値が、あらかじめ設定した判定用閾値以下の場合には、ビット拡張処理部11は、注目画素に対して、8個の画素a1〜a4、a6〜a9がばらついていないため、これらの影響を反映させたビット拡張処理を行うことは不適切であると判断し、周囲画素として、パターンAの代わりに、パターンAよりも遠方のパターンBを採用する。
なお、遠方のパターンとしては、パターンBではなく、パターンCを採用するように、あらかじめ設定しておくことも可能である。
また、ビット拡張処理部11は、注目画素を中心とした5×5の領域の分散値に基づいて、周囲画素として、パターンBとパターンCのいずれを採用すべきかを、同様の処理によって判断することが可能である。
次に、図4、図5を用いて、本実施の形態1におけるビット拡張処理の原理および有効性について説明する。まず、図4は、本発明の実施の形態1の均等量子化時における画素値の存在範囲(値域)とゲイン補正の考え方を説明するための図である。なお、説明を簡略化するために、図4では、2ビットから3ビットへのビット拡張を一例として示している。
図4に示すように、00〜11の4つの値域を有する2ビットデータは、ゲイン補正を行ってビット拡張を行うことで、000〜111の8つの値域を有する3ビットデータへと拡張される。ここで、例えば、2ビットの値域01をビット拡張する際に、3ビットでの値域として、011あるいは010のいずれの値に拡張すべきかが問題となる。単純にどちらか一方にビット拡張してしまうと、ビット拡張後のデータに片寄りが発生してしまう。
これに対して、本発明では、ビット拡張する際に、注目画素の値だけに依存して、特定のビットにゲイン補正を行ってしまうのではなく、周囲画素における輝度値の局所的特徴を考慮して、例えば、2ビットの値域01を、011あるいは010のどちらかに拡張すべきかを決定している。この結果、ビット拡張後のデータが、局所的特徴に基づいて、全ての値域に存在することとなる。
次に、図5は、本発明の実施の形態1における画像の局所的特徴を利用する効果を説明するための図である。なお、説明を簡略化するために、図5では、2ビットデータを例に、注目画素X5に対して、水平方向の周囲画素X4、X6の局所的特徴を考慮することによる効果を示している。
図5の例では、ビット拡張前の2ビットデータ画像において、注目画素X5の輝度値(信号値)が01であり、注目画素X5の水平方向の周囲画素X4、X6の輝度値がともに10である状態を示している。このような状態において、本発明では、周囲画素X4、X6の局所的特徴を考慮することで、注目画素X5は、図5に示したような、値域10に近い「真の存在範囲」のデータであると推測し、3ビットに拡張する際には、値域011となるようにしている。
なお、図5では、値域01の中の上半分の位置が「真の存在範囲」として特定されているが、局所的特徴に応じて、下半分の位置を「真の存在範囲」と特定する場合もある。そして、本発明では、先の数式で示したような比較演算処理をそれぞれの注目画素に対して実行し、周囲画素の局所的特徴を考慮した重み付けを行った上でビット拡張を行うことで、このような図5で説明した「真の存在範囲」を特定した上で、適切なビット拡張処理を実現している。
次に、ビット拡張処理部11の詳細な構成および詳細な処理内容について、図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部11の詳細構成を示した図である。また、図7は、本発明の実施の形態1におけるビット拡張処理部11および表示画像生成処理部12による一連処理を示したフローチャートである。そこで、先の数式で示した演算処理、および図6の内部構成を踏まえて、図7によるフローチャートに示した一連処理を説明する。
なお、以下の説明では、n=5とし、注目画素のビット拡張を行う際に考慮する局所的特徴の対象となる周囲画素を、先の図3に示したパターンA(周囲画素をa1〜a4、a6〜a9とする場合)と、パターンB(周囲画素をb1〜b4、b6〜b9とする場合)のいずれかに切り換える場合について説明する。
入力されたpビットのデータは、一旦、nラインメモリ111に蓄えられる(ステップS701)。次に、n×nデータ読出し部112は、nラインメモリ111からは、n×n個のブロックデータを読み出す(ステップS702)。すなわち、n=5を例にとると、パターンAとパターンBを包含する、5×5の領域が抽出されることとなる。
次に、分散値算出部113は、パターンAを含む3×3の領域について、分散値を算出する(ステップS703)。そして、平坦度判定部114は、分散値算出部113で算出された分散値と、平坦度を判定するためにあらかじめ設定された閾値TH1とを比較し、分散値が閾値TH1よりも小さいときには0(分散値が小さいことから、平坦度が高く、3×3の領域が平坦部分であると判定したことに相当)、分散値が閾値TH1以上のときには1(分散値が大きいことから、平坦度が低く、3×3の領域が平坦部ではないと判定したことに相当)を、判定結果として出力する(ステップS704)。
次に、3×3データ読出し部115は、平坦度判定部114の判定結果が1のときは、最近傍の3×3のデータを、nラインメモリ111から読み出す(ステップS705)。すなわち、注目画素と、注目画素に対してAパターンとして規定される周囲画素a1〜a4、a6〜a9とから構成される3×3のデータを読み出す。
一方、3×3データ読出し部115は、平坦度判定部114の判定結果が0のときは、遠方より3×3のデータを、nラインメモリ111から読み出す(ステップS706)。すなわち、注目画素と、注目画素に対してBパターンとして規定される周囲画素b1〜b4、b6〜b9とから構成される3×3のデータを読み出す。
このようにして、3×3データ読出し部115は、平坦度判定部114の判定結果に応じて、周囲画素が平坦でない場合には、注目画素に近い8画素を周囲画素として収集し、周囲画素が平坦である場合には、注目画素から遠い8画素を周囲画素として収集することで、入力画像の輝度分布状態に応じて、ビット拡張処理を行うために適切な3×3のデータを読み出すことができる。
次に、データ比較総和値算出部116は、総和値sumを0に初期化するとともに、ステップS705またはステップS706で読み出した3×3のデータを、先の図2に示したようなX1〜X9としてセットする(ステップS707)。
次に、データ比較総和値算出部116は、3×3データ読出し部115で読み出された3×3のデータのうち、中心部X5を注目画素とし、その周辺のデータXi(i=1〜4、6〜9)との比較により、X5が小さい時は+1とし、X5が大きい時は−1として、総和値sumを算出する(ステップS708〜ステップS713)。
さらに、正規化補正部117は、データ比較総和値算出部116で算出された総和値sumに対し、先に数式として示したような適切な正規化処理を行い、注目画素X5に加算した上で、適切なゲイン補正を行い、qビットに拡張されたデータを出力する(ステップS714、ステップS715)。
以上のように、実施の形態1によれば、入力画像の局所的な特徴を生かして、周囲画素の平坦度に応じて、注目画素の重み付けを適切に行うことで、入力画像の輝度分布状態に応じて、入力画像pビット(例えば、8ビット)のデータを、qビット(例えば、10ビットや12ビット)に精度よく拡張できる。この結果、途中の丸め演算による誤差の蓄積を抑えることができ、疑似輪郭等の画質劣化を防止できる。
また、8ビットの入力画像に対して、本発明のビット拡張手法を実行することで、10ビットや12ビットを表現できる高精度ディスプレイに対し、高階調表示が実現できる。さらに、本発明のビット拡張手法は、簡単な比較演算をベースに実施できるため、ソフトウェア的にもハードウェア的にも軽く、安価に高精度化を実現できるメリットがある。
なお、本実施の形態1では、入力画像の局所的な特徴を得るための周囲画素として、図3に示したようなパターンA〜パターンCのいずれかを選択する場合について説明したが、周囲画素の集合は、このようなパターンに限定されるものではない。例えば、パターンAで示した注目画素に隣接する8つの画素よりも、注目画素から遠方の位置にある画素の集合を、パターンB、パターンCの代わりに、遠方の周囲画素として設定することも可能である。
入力画像の輝度分布状態によっては、例えば、パターンB、パターンCの両方の要素からなる画素の集合を、遠方の周囲画素として規定することができる。あるいは、注目画素から1画素以上の間隔を空けて、ある距離範囲に含まれるような画素の集合を、遠方の周囲画素として規定することもできる。
また、近傍の周囲画素自体も、パターンAで示した注目画素に隣接する8つの画素に限定する必要はない。入力画像の輝度分布状態によっては、例えば、パターンA、パターンBの両方の要素からなる画素の集合を、近傍の周囲画素として規定する、あるいは、パターンBを近傍の周囲画素として規定することができる。
いずれにせよ、注目画素に対して、ある一定の距離範囲内の領域を近傍の周囲画素として規定し、近傍の周囲画素よりも、注目画素から遠方に位置する画素の集合を遠方の周囲画素として規定することが可能である。そして、近傍の周囲画素と注目画素からなる画素の集合のばらつき具合に応じて、周囲画素の選択を近傍か遠方に切り換えることができればよい。
10 画像信号処理装置、11 ビット拡張処理部、12 表示画像生成処理部、20 ディスプレイパネル、111 nラインメモリ、112 n×nデータ読出し部、113 分散値算出部、114 平坦度判定部、115 3×3データ読出し部、116 データ比較総和値算出部、117 正規化補正部。

Claims (4)

  1. 輝度値がpビットの分解能を有するディジタル入力画像を、qビット(p<q)にビット拡張するビット拡張処理部を備えた画像信号処理装置であって、
    前記ビット拡張処理部は、前記ディジタル入力画像における注目画素の輝度値をビット拡張する際に、前記注目画素の周囲に存在する複数の周囲画素の輝度値と、前記注目画素の輝度値との大小関係から、前記注目画素の輝度値に重み付けを付加し、前記重み付けが付加された後の前記注目画素の輝度値に対してゲイン補正を行うことで、pビットからqビットへのビット拡張処理を実行する
    画像信号処理装置。
  2. 前記ビット拡張処理部は、前記注目画素を中心とした3×3画素の領域における輝度値の分散値を算出し、算出した前記分散値が、あらかじめ設定した判定閾値よりも大きい場合には、前記注目画素に隣接する8つの画素を前記周囲画素として設定し、算出した前記分散値が、あらかじめ設定した判定閾値以下の場合には、前記注目画素に隣接する前記8つの画素よりも、前記注目画素から遠方の位置にある画素の集合を前記周囲画素として設定することで、前記ビット拡張処理を実行する
    請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記ビット拡張処理部は、
    前記ゲイン補正を行った後のビット拡張データが、前記qビットで表現できる値域を超えないように、前記重み付けに対して正規化を行い、正規化後の重み付けが付加された後の前記注目画素の輝度値に対してゲイン補正を行うことで、pビットからqビットへのビット拡張処理を実行する
    請求項1または2に記載の画像信号処理装置。
  4. 輝度値がpビットの分解能を有するディジタル入力画像を、qビット(p<q)にビット拡張するビット拡張処理部を備えた画像信号処理装置で実行されるビット拡張演算処理方法であって、
    前記ビット拡張処理部において、
    前記ディジタル入力画像における注目画素の輝度値をビット拡張する際に、前記注目画素の周囲に存在する複数の周囲画素の輝度値と、前記注目画素の輝度値との大小関係から、前記注目画素の輝度値に重み付けを付加する重み付けステップと、
    前記重み付けが付加された後の前記注目画素の輝度値に対してゲイン補正を行うことで、pビットからqビットへのビット拡張処理を実行するゲイン補正ステップと
    を有するビット拡張演算処理方法。
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