JP7062387B2 - 温熱具 - Google Patents
温熱具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7062387B2 JP7062387B2 JP2017153618A JP2017153618A JP7062387B2 JP 7062387 B2 JP7062387 B2 JP 7062387B2 JP 2017153618 A JP2017153618 A JP 2017153618A JP 2017153618 A JP2017153618 A JP 2017153618A JP 7062387 B2 JP7062387 B2 JP 7062387B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- sheet
- width direction
- heating
- heating element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Description
前記本体部に設けられている発熱体と、
前記本体部の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部と、
前記本体部の横幅方向両端部の各々に沿って上下に延在している補強部と、
を備え、
前記補強部は、少なくとも、前記本体部の横幅方向両端部の上下方向における中央部に配置されており、
前記補強部の上下寸法が、前記本体部の上下寸法の60%以上であり、
前記本体部を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの前記本体部の伸長率が7%以上30%以下である温熱具に関する。
先ず、図1から図7及び図9(a)を用いて、本実施形態に係る温熱具100の構成を説明する。
図1、図2及び図3は、温熱具100の本体部10及び左右一対の耳掛け部30を平坦に展開した状態を示している。図1及び図2では、温熱具100において、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で顔側を向く面を、手前側(顔側に向く面から見た平面図)に示している。図3では、温熱具100において、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で前方を向く面を、手前側(顔に装着する面とは反対側から見た平面図)に示している。
図4では、温熱具100において、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で、顔側を向く面を上側に示し、前方を向く面を下側に示している。
図5は、左右一対の耳掛け部30が折り畳まれて、これら耳掛け部30が本体部10に対して重ねられた状態を示している。
また、本実施形態において、横幅方向とは、図1に示すように温熱具100を平坦に展開した状態において、第1部分11と第2部分12との並び方向に一致する方向である。横幅方向は、温熱具100を平坦に展開した状態において、一方の耳掛け部30から他方の耳掛け部30に向かう方向とも一致している。すなわち、横幅方向は、図1における左右方向である。
このような温熱具100によれば、本体部10の横幅方向両端部には、当該両端部の上下方向における中央部を含む範囲であって本体部10の上下寸法の60%以上の範囲に亘り、補強部40が配置されている。これにより、本体部10の横幅方向両端部において補強部40の配置領域と対応する部位が縦方向に潰れにくいため、当該部位が縦方向に広がった状態で顔に押し付けられることから、顔に対する本体部10のフィット性が良好となる。また、耳掛け部30の上下方向における中央部の弛みも抑制でき、耳掛け部30が耳の前側の部分に対して良好にフィットするようできる。しかも、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下であることにより、本体部10が顔の形状に沿って十分に伸長することができるため、顔に対する本体部10のフィット性も良好となる。
また、補強部40とは、本体部10において補強部40に隣接する部位(図1に示す隣接部13)よりも曲げ剛性が高い部分である。
補強部40が上下に延在しているとは、補強部40の長手方向が、水平方向に対して45度よりも大きい傾斜角度となっていることであり、好ましくは60度以上の傾斜角度となっていることであり、更に好ましくは80度以上の傾斜角度となっていることである。本実施形態の場合、補強部40の長手方向が、実質的に鉛直方向に延在するようになっている。
また、補強部40は、例えば、線状ないしは帯状に延在している。本実施形態の場合、補強部40の幅寸法は、補強部40の長手方向における位置に応じて異なっている。より詳細には、補強部40の幅寸法は、補強部40の上下方向における中央部で最も大きく、補強部40の上端41に向けて狭まっており、補強部40の下端42に向けて狭まっている。
ただし、本発明は、この例に限らず、補強部40の幅寸法は、補強部40の長手方向における位置にかかわらず一定であってもよい。
例えば、補強部40は、本体部10の横幅方向の両端部において、本体部10の上端17から下端18までを上下方向に3等分した3つの領域(図1に示す領域R1、R2、R3)のうち、真ん中の領域(領域R2)の下端の高さ位置H1から、当該真ん中の領域の上端の高さ位置H2に亘って連続して延在していることが好ましい。
本実施形態の場合、補強部40は、本体部10の横幅方向の両端部において、本体部10の上端17から下端18に亘って連続的に延在している。
これにより、本体部10の横幅方向両端部のより広範囲の部分が、縦方向に潰れにくい構成を実現できる。
本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長量は、20mm以上であることがより一層好ましい。
また、第1部分11及び第2部分12の平面形状は、例えば、発熱体20よりも一回り大きい略四角形状とすることができる。
本体部10は、左目及びその周囲の部分を覆う第1部分11と、右目及びその周囲の部分を覆う第2部分12と、を備えて構成されている。
ここで、本体部10が目を覆うとは、眼窩全体(目の周り)の前方(正面側)を覆うこととすることができる。
第1部分11と第2部分12とは、互いにほぼ同一の形状及び寸法に形成されている。第1部分11と第2部分12とは、図1において、左右に並んで配置されている。
なお、スリット54は、線状(直線状など)のスリットに限らず、逆V字状又は逆U字状などの形状の切欠形状部であってもよい。本実施形態の場合、スリット54の下部は逆V字状の切欠形状部であり、スリット54の上部は直線状に形成されている。
本体部10の下部においては、第1部分11と第2部分12とがスリット54を介して相互に分断されている。
本実施形態の場合、上辺15は、上に凸のなだらかな山形に形成されている。
このように、本実施形態の場合、本体部10の上辺15が、上に凸の滑らかな曲線となっている。
本体部10は、当該本体部10の上辺15から下方に延びるスリット(切欠形状部も含む)を有していないことが好ましい。
第1シート51及び第2シート52の各々は、単層のシートにより構成されていてもよいし、複数のシートの積層体であってもよい。
第1シート51及び第2シート52の各々は、可撓性の材料により構成されている。第1シート51及び第2シート52の材料としては、例えば、不織布、織布、その他の編み物、ポリエチレンやウレタン等の樹脂フィルム、多孔質体、それらの任意の2種以上の組み合わせ等が挙げられる。特に、風合いの点から、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン繊維とエチレン-1-ヘキセンコポリマー繊維との混合のニードルパンチ不織布を用いることが好ましい。
また、第1シート51、第2シート52および耳掛け用のシートは同じものであってもよいし、異なっていてもよい。これらシートの厚さは、0.5mm以上1.5mm以下であることが好ましい。
また、第2シート52の坪量は、50g/m2以上200g/m2以下、特に60g/m2以上180g/m2以下であることが好ましい。
第1シート51の坪量が50g/m2以上200g/m2以下であり、第2シート52の坪量が50g/m2以上200g/m2以下であることにより、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下である構成を容易に実現することができる。
耳掛け部構成シート31は、単層のシートにより構成されていてもよいし、複数のシートの積層体であってもよい。耳掛け部構成シート31の材料としては、例えば、不織布、織布、その他の編み物、ポリエチレンやウレタン等の樹脂フィルム、多孔質体、それらの任意の2種以上の組み合わせ等が挙げられる。
耳掛け部30の形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、耳掛け部30は、例えば、略四角形状であり、耳掛け部30の横幅方向における先端側に向けて、耳掛け部30の上下幅寸法が小さくなっている。すなわち、耳掛け部30は、例えば、略台形状に形成されている。
また、本体部10の第1部分11の下辺16と左側の耳掛け部30の下辺36との総体が、例えば、一連の滑らかな曲線となっていて、下に凸の山形に形成されている。同様に、本体部10の第2部分12の下辺16と右側の耳掛け部30の下辺36との総体が、例えば、一連の滑らかな曲線となっていて、下に凸の山形に形成されている。
つまり、耳掛け用スリット32は、発熱体20を基準として、やや下方寄りに配置されている。
耳掛け用スリット32は、例えば、横幅方向において本体部10から遠ざかる方向に向けて凸に湾曲している。
本実施形態の場合、補強部40は、一対の耳掛け部30の各々(つまり耳掛け部構成シート31の各々)と本体部10との接合部である。耳掛け部30と本体部10とは、接着又は粘着により接合されていてもよいし、ヒートシールにより接合されていてもよい。本実施形態の場合、補強部40は、耳掛け部構成シート31を本体部10に対してヒートシールすることにより構成されている。
耳掛け部30が補強部40の内縁43から延出しているため、耳で耳掛け部30を横方向に引っ張る力を、よりダイレクトに本体部10に伝達できるため、本体部10をより容易に横幅方向に伸長させることができる。
ここで、温熱具100の装着時には、本体部10が顔の形状に沿って湾曲するため、本実施形態のように、本体部10が補強部40の上端41よりも上方に突出していることによって、本体部10において上端41よりも上方に突出している部分(以下、本体上端部19:図1等)がより容易に湾曲するようにできる。この湾曲の向きは、上辺15が額に近づく方向の湾曲となる。すなわち、本体上端部19が、斜め上前方に向けて凸に湾曲する(図6参照)。
これにより、本体部10の上辺15が顔(例えば額)に対して良好に近接又は接触するようにでき、温かい空気が本体部10の上辺15と顔との間隙から上方に逃げてしまうことを抑制できる。
本実施形態の場合、後述するように、温熱具100は蒸気温熱具である。このため、蒸気が本体部10の上辺15と顔との間隙から上方に逃げてしまうことを抑制でき、本体部10と顔との間に蒸気を充満させることができる。
上記のように補強部40の上下寸法が本体部10の上下寸法の60%以上であり、且つ、長さCが長さAの10%以上であることにより、顔に対する本体部10のフィット性が良好であるとともに、本体部10の上辺15が顔(例えば額)に対して良好に近接又は接触する構成を実現できる。
より詳細には、本実施形態の場合、例えば、本体部10において、発熱体20の上端25よりも上方の部位は、第1シート51、第2シート52及び接合部53以外の構成を含んでいない。
更に詳細には、本実施形態の場合、例えば、本体部10において、発熱体20の配置領域を除く部位は、第1シート51、第2シート52及び接合部53以外の構成を含んでいない。
温熱具100の装着時に、第1シート51は顔側に位置し、第2シート52は顔とは反対側(つまり前側)に位置するようになっている。
第1シート51と第2シート52とは、接着又は粘着により接合されていてもよいし、ヒートシールにより接合されていてもよい。本実施形態の場合、接合部53は、例えば、ホットメルトにより構成されている。
図2において、接合部53が存在する範囲を網掛けで示している。図2に示すように、接合部53は、例えば、本体部10の周縁部の全周と、本体部10の横幅方向における中央部の上端から下端に亘る範囲と、に配置されている。より詳細には、接合部53は、例えば、第1部分11の周縁部の全周と、第2部分12の周縁部の全周と、に配置されている。
なお、接合部53は、第1シート51と第2シート52とを接合しているだけでなく、例えば、第1シート51又は第2シート52と発熱体20とを接合している。
より詳細には、第1部分11と第2部分12との各々において、第1シート51と第2シート52との間に発熱体20が設けられている。
同様に、第2部分12には、単体の発熱体が設けられていてもよいし、互いに隣接又は近接して配置された複数の発熱体の集合体である発熱体群が設けられていてもよい。
発熱体20は、ここでいう単体の発熱体、叉は、発熱体群のことを指す。したがって、発熱体20の配置領域とは、単体の発熱体の配置領域、又は、発熱体群の配置領域とすることができる。
第1被覆シート21及び第2被覆シート22の平面形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、第1被覆シート21及び第2被覆シート22は、例えば、それぞれ矩形状(例えば正方形状)に形成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とのうち、第1被覆シート21は、第1シート51側、すなわち温熱具100の装着時に顔側となる方に配置されており、第2被覆シート22は、第2シート52側、すなわち装着時に顔側とは反対側(前側)となる方に配置されている。
発熱材23は、例えば、被酸化性金属、反応促進剤、電解質及び水を含んでいる。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とにより構成される一の収容体内に、1枚の発熱材23が収容されていてもよいし、複数枚の発熱材23が収容されていてもよい。
なお、上述の「単体の発熱体」は、一の収容体と、当該一の収容体に収容された1枚又は複数枚の発熱材23と、を備えて構成される。
一方、上述の「発熱体群」は、このような構成の「単体の発熱体」を複数、互いに隣接又は近接して配置することにより構成される。
例えば、1枚又は複数枚の発熱材23が、第1被覆シート21及び第2被覆シート22よりも一回り小さい矩形状(例えば正方形状)の領域に配置されている。
また、発熱材23は、第1被覆シート21又は第2被覆シート22の少なくとも一方に対して接合されていることが好ましい。
こうして、左右の発熱体20は、それぞれ第1部分11及び第2部分12の内部に保持されている。
なお、本実施形態の場合、図2及び図4に示すように、発熱体20において、本体部10の横幅方向における端部側の部位が、第1シート51及び第2シート52に対して接合されている。一方、本体部10の横幅方向における発熱体20の中央部、及び、発熱体20において、本体部10の横幅方向における中央部側の部位は、第1シート51及び第2シート52に対して非接合となっている。
本実施形態の場合、第1被覆シート21は通気性を有している。また、第1被覆シート21は第2被覆シート22と比べてより通気性が高い。なお、第2被覆シート22は通気性を有していてもよいし、通気性を実質的に有していなくてもよい。
第1被覆シート21の通気度は、顔の広範囲をより十分に温める点から好ましくは1000秒/100ml以上であり、より好ましくは2000秒/100ml以上である。また、好ましくは50000秒/100ml以下であり、より好ましくは20000秒/100ml以下である。
通気度は、JIS P8117によって測定される値であり、一定の圧力のもとで100mlの空気が6.45cm2の面積を通過する時間で定義される。通気度は、王研式通気度計もしくはそれに準じた測定機で測定することができる。
樹脂製の多孔質シートとしては、熱可塑性樹脂及び該樹脂と相溶性のない有機又は無機のフィラーの溶融混練物をフィルム状に成形し、一軸又は二軸延伸して得られたものを用いることができる。また、非通気性シートや難通気性シートに針等で微細穴を設けたものや、あるいは前述の通気性シートにさらに針等で微細穴を設けたものを用いることができる。通気性シートの厚みは、5μm以上200μm以下が好ましい。
第1被覆シート21及び第2被覆シート22は、1枚のシート材から構成されていてもよいし、複数のシート材の積層体から構成されていてもよい。このような積層体としては、不織布と通気性シートとをラミネートした積層シート、又は、編み物地と通気性シートとをラミネートした積層シートを用いることができる。
すなわち、発熱材23は、発熱時に水蒸気の発生を伴うものであり、温熱具100は、本体部10において顔側となる面を通して水蒸気が外部に放出されるように構成されている。
上述のように、温熱具100の装着時には、本体部10が顔の形状に沿って湾曲する。本体部10は、前方に向けて凸に湾曲する。
補強部40の一方の面40a、すなわち装着時に顔側となる面の引張り剛性よりも、他方の面40bの引張剛性が小さいことにより、他方の面40bは一方の面40aよりも面方向に容易に伸展でき、本体部10が顔の目周りに沿って容易に湾曲することができる。つまり、顔に対する本体部10のフィット性がより良好になる。
よって、使用者が温熱具100を装着することによって、この水蒸気が使用者の顔面に供給されるようになっている。これにより、蒸しタオルで使用者の顔面を温めるような具合になる。このように、本実施形態に係る温熱具100は、蒸気温熱具である。
温熱具100を装着するには、本体部10の第1シート51を顔側にして、第1部分11及び第2部分12をそれぞれ左右の目にあてがい、一対の耳掛け部30をそれぞれ左右の耳に引っ掛ける。
この易破断部34は、例えば、耳掛け部30を構成する耳掛け部構成シート31に形成されたハーフカット溝又はミシン目により構成されている。
図9(a)は、テンシロン引張試験機(UCT-100W)を用いて本体部10の横幅方向における両端部(左右の補強部40)を把持し、本体部10を横幅方向に引っ張ったときの伸長特性を示す。なお、テンシロン引張試験器が、本体部10における発熱体20の配置領域はクランプしないように、クランプ位置を調節した。本体部10のサンプルとしては、左右の補強部40間の距離が160mm、本体部10の上下寸法(図1の長さB)が105mm、スリット54の上下寸法(本体部10の下辺16からスリット54の上端までの高低差)が27mmのものを用いた。
図9(a)において、縦軸はテンシロン引張試験機による引張り強さすなわち本体部10に付与される張力(単位:N)であり、横軸は本体部10の伸び(mm)である。
図9(a)に示すように、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長量が22.8mmとなり、従って、本体部10の伸長率は約14%となった。
また、温熱具100からの水蒸気発生量は、50mg以上1000mg以下とすることができ、好ましくは、50mg以上500mg以下である。
また、この状態で下部より除湿空気を流し、入口温湿度計94と出口温湿度計96で計測される温度及び湿度から測定室91に空気が流入する前後の絶対湿度の差を求め、さらに入口流量計95と出口流量計97で計測される流量から温熱具100が放出した水蒸気量を算出する。
なお、本明細書における表面温度とは、温熱具100を包装袋から取り出した後、すなわち水蒸気発生が開始されて以降の温熱具100表面の最高到達温度をいい、本明細書における水蒸気発生量とは、温熱具100を酸素遮断袋から取り出した時点、すなわち水蒸気発生の開始時を起点とし、10分後までに測定された水蒸気量の総量をいう。
これにより、本体部10の横幅方向両端部において補強部40の配置領域と対応する部位が縦方向に潰れにくいため、当該部位が縦方向に広がった状態で顔に押し付けられることから、顔に対する本体部10のフィット性が良好となる。また、耳掛け部30の上下方向における中央部の弛みも抑制でき、耳掛け部30が耳の前側の部分に対して良好にフィットするようできる。しかも、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下であることにより、本体部10が顔の形状に沿って十分に伸長することができるため、顔に対する本体部10のフィット性も良好となる。
次に、図8及び図9(b)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
すなわち、本実施形態では、第1シート51は、例えば、本体部10の形状に形成されている。一方、第2シート52は、例えば、本体部10と一対の耳掛け部30とを含む温熱具100の全体の形状に形成されている。
図8に示すように、第2シート52の左端部と右端部は、それぞれ第1シート51からはみ出している。左側の耳掛け部30は、例えば、第1シート51からはみ出している第2シート52の左端部により構成されている。右側の耳掛け部30は、例えば、第1シート51からはみ出している第2シート52の右端部により構成されている。
より詳細には、補強部40は、第1シート51の横幅方向における端部と、第2シート52において、第1シート51の当該端部と対応する部分と、が熱硬化した熱硬化部である。
なお、図8において、補強部40が存在する範囲に網掛けを付している。
図9(b)は、テンシロン引張試験機(UCT-100W)を用いて本体部10の横幅方向における両端部を把持し、本体部10を横幅方向に引っ張ったときの伸長特性を示す。なお、テンシロン引張試験器が、本体部10における発熱体20の配置領域はクランプしないように、クランプ位置を調節した。本体部10のサンプルとしては、左右の補強部40間の距離が160mm、本体部10の上下寸法(図1の長さB)が108mm、スリット54の上下寸法(本体部10の下辺16からスリット54の上端までの高低差)が29mmのものを用いた。
図9(b)において、縦軸はテンシロン引張試験機による引張り強さすなわち本体部10に付与される張力(単位:N)であり、横軸は本体部10の伸び(mm)である。
図9(b)に示すように、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長量が27.4mmとなり、従って、本体部10の伸長率は約17%となった。
11 第1部分
12 第2部分
13 隣接部
15 上辺
16 下辺
17 上端
18 下端
19 本体上端部
20 発熱体
21 第1被覆シート
22 第2被覆シート
23 発熱材
25 上端
26 下端
30 耳掛け部
31 耳掛け部構成シート
32 耳掛け用スリット
34 易破断部
35 上辺
36 下辺
40 補強部
40a 一方の面
40b 他方の面
41 上端
42 下端
43 内縁
51 第1シート
52 第2シート
53 接合部
54 スリット
100 温熱具
Claims (5)
- 顔の目周りに沿って装着されるシート状の本体部と、
前記本体部に設けられている発熱体と、
前記本体部の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部と、
前記本体部の横幅方向両端部の各々に沿って上下に延在している補強部と、
を備える温熱具であって、
前記本体部の形状に形成されている、不織布により構成された第1シートと、
前記本体部と前記一対の耳掛け部とを含む形状に形成され、前記第1シートに対して重ねて配置されてホットメルト接着剤により前記第1シートと接合されている、不織布により構成された第2シートと、
を備え、
前記補強部は、少なくとも、前記本体部の横幅方向両端部の上下方向における中央部に配置されており、
前記補強部の上下寸法が、前記本体部の上下寸法の60%以上であり、
前記本体部を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの前記本体部の伸長率が7%以上30%以下であり、
前記一対の耳掛け部は、前記第2シートにおいて前記第1シートの横幅方向における両端部からはみ出している部分によりそれぞれ構成されており、
前記補強部は、前記第1シートの横幅方向における端部と、前記第2シートにおいて前記第1シートの当該端部と対応する部分と、を熱硬化処理により硬化させることにより構成された熱硬化部である温熱具。 - 前記本体部を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの前記本体部の伸長量が10mm以上40mm以下である請求項1に記載の温熱具。
- 前記本体部の上辺が、上に凸の滑らかな曲線である請求項1又は2に記載の温熱具。
- 前記補強部の上端の高さ位置が、前記発熱体の上端の高さ位置よりも高く、
前記補強部の下端の高さ位置が、前記発熱体の下端の高さ位置と同じ高さ位置であるか又は前記発熱体の下端の高さ位置よりも低い請求項1から3のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記発熱体は、発熱時に水蒸気の発生を伴うものであり、
当該温熱具は、前記本体部において顔側となる面を通して水蒸気が外部に放出されるように構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の温熱具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017153618A JP7062387B2 (ja) | 2017-08-08 | 2017-08-08 | 温熱具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017153618A JP7062387B2 (ja) | 2017-08-08 | 2017-08-08 | 温熱具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019030547A JP2019030547A (ja) | 2019-02-28 |
JP7062387B2 true JP7062387B2 (ja) | 2022-05-06 |
Family
ID=65522631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017153618A Active JP7062387B2 (ja) | 2017-08-08 | 2017-08-08 | 温熱具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7062387B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050192653A1 (en) | 2004-02-27 | 2005-09-01 | Kao Corporation | Heat-generative, steam generation sheet for face |
JP2008295779A (ja) | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Kao Corp | アイマスク |
JP2011160885A (ja) | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Kao Corp | 発熱具 |
CN204121235U (zh) | 2014-08-06 | 2015-01-28 | 陈蕾 | 一种自发热保温眼膜 |
JP2017012626A (ja) | 2015-07-03 | 2017-01-19 | 花王株式会社 | 温熱具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3660037B2 (ja) * | 1995-11-30 | 2005-06-15 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨て衛生マスク |
-
2017
- 2017-08-08 JP JP2017153618A patent/JP7062387B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050192653A1 (en) | 2004-02-27 | 2005-09-01 | Kao Corporation | Heat-generative, steam generation sheet for face |
JP2008295779A (ja) | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Kao Corp | アイマスク |
JP2011160885A (ja) | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Kao Corp | 発熱具 |
CN204121235U (zh) | 2014-08-06 | 2015-01-28 | 陈蕾 | 一种自发热保温眼膜 |
JP2017012626A (ja) | 2015-07-03 | 2017-01-19 | 花王株式会社 | 温熱具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019030547A (ja) | 2019-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5028149B2 (ja) | アイマスク | |
TWI312694B (ja) | ||
KR101563650B1 (ko) | 발열구 | |
JP6861977B2 (ja) | 使い捨てマスク | |
AU2008208313A1 (en) | Mask and member for mount on mask | |
JP7062387B2 (ja) | 温熱具 | |
JP7062650B2 (ja) | 温熱具 | |
JP5583799B2 (ja) | 立体フェイスマスク | |
JP6918107B2 (ja) | 温熱具 | |
JP7021769B2 (ja) | 巻付式循環型液体路 | |
JP5921365B2 (ja) | 発熱具 | |
JP5080193B2 (ja) | 目用温熱具 | |
TW200902116A (en) | Mask and covered member for mask | |
JP4845778B2 (ja) | 発熱具 | |
JP6823455B2 (ja) | 温熱具 | |
JP5415932B2 (ja) | 美容用フェイスマスク | |
KR20200118102A (ko) | 마스크 | |
WO2021095582A1 (ja) | アイマスク型の温熱具 | |
WO2021250802A1 (ja) | マスク及びマスクの使用方法 | |
WO2021095583A1 (ja) | アイマスク型の温熱具 | |
JP7130468B2 (ja) | 発熱具 | |
WO2021131151A1 (ja) | 温熱具 | |
JP5620185B2 (ja) | 顔用温熱具 | |
JP2021074432A (ja) | アイマスク型の温熱具 | |
JP2020000668A (ja) | 温熱具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210406 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210521 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211005 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20211125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220420 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7062387 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |