JP7062387B2 - 温熱具 - Google Patents

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Description

本発明は、温熱具に関する。
使用者の目周りを覆うシート状の温熱具としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特開2017-12626号公報
しかしながら、特許文献1の温熱具は、顔に対するフィット性の観点で、なお改善の余地がある。
本発明は、顔に対してより良好にフィットすることが可能な構造の温熱具に関する。
本発明は、顔の目周りに沿って装着されるシート状の本体部と、
前記本体部に設けられている発熱体と、
前記本体部の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部と、
前記本体部の横幅方向両端部の各々に沿って上下に延在している補強部と、
を備え、
前記補強部は、少なくとも、前記本体部の横幅方向両端部の上下方向における中央部に配置されており、
前記補強部の上下寸法が、前記本体部の上下寸法の60%以上であり、
前記本体部を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの前記本体部の伸長率が7%以上30%以下である温熱具に関する。
本発明によれば、温熱具のシート状の本体部が顔に対してより良好にフィットするようにできる。
第1実施形態に係る温熱具の平面図(展開状態)である。 第1実施形態に係る温熱具の平面図(展開状態)であり、第1シート51と第2シート52と発熱体20とが相互に接合されている範囲を示す。 第1実施形態に係る温熱具の裏面図(展開状態)である。 図2のA-A線に沿った断面図である。 第1実施形態に係る温熱具の平面図(折り畳み状態)である。 第1実施形態に係る温熱具の使用状態の例を示す側面図である。 温熱具の表面最高温度と水蒸気発生量の測定に用いられる装置を示す図である。 第2実施形態に係る温熱具の平面図(展開状態)である。 図9(a)及び図9(b)は各実施形態に係る温熱具の本体部の横幅方向における伸長特性を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図7及び図9(a)を用いて、本実施形態に係る温熱具100の構成を説明する。
図1、図2及び図3は、温熱具100の本体部10及び左右一対の耳掛け部30を平坦に展開した状態を示している。図1及び図2では、温熱具100において、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で顔側を向く面を、手前側(顔側に向く面から見た平面図)に示している。図3では、温熱具100において、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で前方を向く面を、手前側(顔に装着する面とは反対側から見た平面図)に示している。
図4では、温熱具100において、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で、顔側を向く面を上側に示し、前方を向く面を下側に示している。
図5は、左右一対の耳掛け部30が折り畳まれて、これら耳掛け部30が本体部10に対して重ねられた状態を示している。
本実施形態において、温熱具100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、図6に示すように、頭頂部を上にした使用者の顔に温熱具100を装着した状態での位置関係を説明したものである。
また、本実施形態において、横幅方向とは、図1に示すように温熱具100を平坦に展開した状態において、第1部分11と第2部分12との並び方向に一致する方向である。横幅方向は、温熱具100を平坦に展開した状態において、一方の耳掛け部30から他方の耳掛け部30に向かう方向とも一致している。すなわち、横幅方向は、図1における左右方向である。
図1から図5のいずれかに示すように、本実施形態に係る温熱具100は、顔の目周りに沿って装着されるシート状の本体部10と、本体部10に設けられている発熱体20と、本体部10の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部30と、本体部10の横幅方向両端部の各々に沿って上下に延在している補強部40と、を備えている。補強部40は、少なくとも、本体部10の横幅方向両端部の上下方向における中央部に配置されている。補強部40の上下寸法が、本体部10の上下寸法の60%以上である。すなわち、図1に示す長さAが、図1に示す長さBの60%以上である。そして、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下である。
このような温熱具100によれば、本体部10の横幅方向両端部には、当該両端部の上下方向における中央部を含む範囲であって本体部10の上下寸法の60%以上の範囲に亘り、補強部40が配置されている。これにより、本体部10の横幅方向両端部において補強部40の配置領域と対応する部位が縦方向に潰れにくいため、当該部位が縦方向に広がった状態で顔に押し付けられることから、顔に対する本体部10のフィット性が良好となる。また、耳掛け部30の上下方向における中央部の弛みも抑制でき、耳掛け部30が耳の前側の部分に対して良好にフィットするようできる。しかも、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下であることにより、本体部10が顔の形状に沿って十分に伸長することができるため、顔に対する本体部10のフィット性も良好となる。
ここで、目周りとは、左右の目及びその周囲近傍の領域である。
また、補強部40とは、本体部10において補強部40に隣接する部位(図1に示す隣接部13)よりも曲げ剛性が高い部分である。
補強部40が上下に延在しているとは、補強部40の長手方向が、水平方向に対して45度よりも大きい傾斜角度となっていることであり、好ましくは60度以上の傾斜角度となっていることであり、更に好ましくは80度以上の傾斜角度となっていることである。本実施形態の場合、補強部40の長手方向が、実質的に鉛直方向に延在するようになっている。
また、補強部40は、例えば、線状ないしは帯状に延在している。本実施形態の場合、補強部40の幅寸法は、補強部40の長手方向における位置に応じて異なっている。より詳細には、補強部40の幅寸法は、補強部40の上下方向における中央部で最も大きく、補強部40の上端41に向けて狭まっており、補強部40の下端42に向けて狭まっている。
ただし、本発明は、この例に限らず、補強部40の幅寸法は、補強部40の長手方向における位置にかかわらず一定であってもよい。
さらに、補強部40の上下寸法(図1の長さA)は、本体部10の上下寸法(図1の長さB)の75%以上であることが更に好ましい。
また、補強部40は、本体部10の横幅方向両端部の上下方向における中央部において、上下方向に連続して延在していることが好ましい。
例えば、補強部40は、本体部10の横幅方向の両端部において、本体部10の上端17から下端18までを上下方向に3等分した3つの領域(図1に示す領域R1、R2、R3)のうち、真ん中の領域(領域R2)の下端の高さ位置H1から、当該真ん中の領域の上端の高さ位置H2に亘って連続して延在していることが好ましい。
本実施形態の場合、補強部40は、本体部10の横幅方向の両端部において、本体部10の上端17から下端18に亘って連続的に延在している。
また、補強部40の上端41の高さ位置が、発熱体20の上端25の高さ位置よりも高くなっている。しかも、補強部40の下端42の高さ位置が、発熱体20の下端26の高さ位置と同じ高さ位置であるか又は発熱体20の下端26の高さ位置よりも低くなっている。
これにより、本体部10の横幅方向両端部のより広範囲の部分が、縦方向に潰れにくい構成を実現できる。
本発明において、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率は、好ましくは9%以上25%以下であり、より好ましくは10%以上20%以下である。
また、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長量が10mm以上40mm以下であることが好ましく、このようにすることによって、顔に対する本体部10のフィット性が更に良好となる。
本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長量は、20mm以上であることがより一層好ましい。
ここで説明した伸長率や伸長量の値は、温熱具100を目に掛けるために温熱具100を最初に広げるときの伸長率や伸長量である。僅かな力でも本体部10がある程度伸びることにより、温熱具100の装着性が向上する。
本体部10の平面形状は特に限定されないが、例えば、横長の略四角形状とすることができる。
また、第1部分11及び第2部分12の平面形状は、例えば、発熱体20よりも一回り大きい略四角形状とすることができる。
本体部10は、両目およびそれらの周囲の部分を覆うことが可能な寸法及び形状に形成されている。
本体部10は、左目及びその周囲の部分を覆う第1部分11と、右目及びその周囲の部分を覆う第2部分12と、を備えて構成されている。
ここで、本体部10が目を覆うとは、眼窩全体(目の周り)の前方(正面側)を覆うこととすることができる。
第1部分11と第2部分12とは、互いにほぼ同一の形状及び寸法に形成されている。第1部分11と第2部分12とは、図1において、左右に並んで配置されている。
本体部10の横幅方向中央部には、当該本体部10の下縁から上に向けて延びるスリット54が形成されている。
なお、スリット54は、線状(直線状など)のスリットに限らず、逆V字状又は逆U字状などの形状の切欠形状部であってもよい。本実施形態の場合、スリット54の下部は逆V字状の切欠形状部であり、スリット54の上部は直線状に形成されている。
本体部10の下部においては、第1部分11と第2部分12とがスリット54を介して相互に分断されている。
本体部10の上辺15は、例えば、略水平に延在しているか、又は、中央部に向けてやや上り傾斜している(上に凸の山形に形成されている)。
本実施形態の場合、上辺15は、上に凸のなだらかな山形に形成されている。
このように、本実施形態の場合、本体部10の上辺15が、上に凸の滑らかな曲線となっている。
本体部10は、当該本体部10の上辺15から下方に延びるスリット(切欠形状部も含む)を有していないことが好ましい。
本実施形態の場合、本体部10及び一対の耳掛け部30は、可撓性の(柔軟な)シート材により構成されている。
より詳細には、例えば、本体部10は、第1シート51(図1において手前側に配置されているシート)と、第1シート51に対して重ねて配置されている第2シート52(図3において手前側に配置されているシート)と、を備えて構成されている。
第1シート51及び第2シート52の各々は、単層のシートにより構成されていてもよいし、複数のシートの積層体であってもよい。
第1シート51及び第2シート52の各々は、可撓性の材料により構成されている。第1シート51及び第2シート52の材料としては、例えば、不織布、織布、その他の編み物、ポリエチレンやウレタン等の樹脂フィルム、多孔質体、それらの任意の2種以上の組み合わせ等が挙げられる。特に、風合いの点から、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレン繊維とエチレン-1-ヘキセンコポリマー繊維との混合のニードルパンチ不織布を用いることが好ましい。
また、第1シート51、第2シート52および耳掛け用のシートは同じものであってもよいし、異なっていてもよい。これらシートの厚さは、0.5mm以上1.5mm以下であることが好ましい。
第1シート51の坪量は、50g/m以上200g/m以下、特に50g/m以上180g/m以下であることが好ましい。
また、第2シート52の坪量は、50g/m以上200g/m以下、特に60g/m以上180g/m以下であることが好ましい。
第1シート51の坪量が50g/m以上200g/m以下であり、第2シート52の坪量が50g/m以上200g/m以下であることにより、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下である構成を容易に実現することができる。
また、一対の耳掛け部30の各々は、耳掛け部構成シート31により構成されている。
耳掛け部構成シート31は、単層のシートにより構成されていてもよいし、複数のシートの積層体であってもよい。耳掛け部構成シート31の材料としては、例えば、不織布、織布、その他の編み物、ポリエチレンやウレタン等の樹脂フィルム、多孔質体、それらの任意の2種以上の組み合わせ等が挙げられる。
耳掛け部30の形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、耳掛け部30は、例えば、略四角形状であり、耳掛け部30の横幅方向における先端側に向けて、耳掛け部30の上下幅寸法が小さくなっている。すなわち、耳掛け部30は、例えば、略台形状に形成されている。
より詳細には、例えば、本体部10の上辺15と一対の耳掛け部30の各々の上辺35との総体が、一連の滑らかな曲線となっていて、上に凸のなだらかな山形に形成されている。
また、本体部10の第1部分11の下辺16と左側の耳掛け部30の下辺36との総体が、例えば、一連の滑らかな曲線となっていて、下に凸の山形に形成されている。同様に、本体部10の第2部分12の下辺16と右側の耳掛け部30の下辺36との総体が、例えば、一連の滑らかな曲線となっていて、下に凸の山形に形成されている。
耳掛け部30は、縦長の耳掛け用スリット32を有している。温熱具100を装着する際には、図6に示すように、本体部10が目及び目の周りを覆うように、本体部10を顔にあてがうとともに、左右の耳掛け部30の耳掛け用スリット32に左右の耳を入れて、耳掛け部30を耳の後ろに引っ掛ける。
より詳細には、耳掛け用スリット32の下端の高さ位置は、例えば、発熱体20の下端26と同等の高さ位置に設定されている。一方、耳掛け用スリット32の上端の高さ位置は、例えば、発熱体20の上端25よりも下方の位置に設定されているとともに、上下方向における発熱体20の中心よりも上方の位置に設定されている。
つまり、耳掛け用スリット32は、発熱体20を基準として、やや下方寄りに配置されている。
耳掛け用スリット32は、例えば、横幅方向において本体部10から遠ざかる方向に向けて凸に湾曲している。
一対の耳掛け部30の各々を構成する耳掛け部構成シート31は、本体部10の横幅方向両端部に対してそれぞれ接合されている。
本実施形態の場合、補強部40は、一対の耳掛け部30の各々(つまり耳掛け部構成シート31の各々)と本体部10との接合部である。耳掛け部30と本体部10とは、接着又は粘着により接合されていてもよいし、ヒートシールにより接合されていてもよい。本実施形態の場合、補強部40は、耳掛け部構成シート31を本体部10に対してヒートシールすることにより構成されている。
ここで、耳掛け部30は、補強部40の内縁43から延出している。補強部40の内縁43は、補強部40における本体部10の横幅方向中央寄りの縁辺である。
耳掛け部30が補強部40の内縁43から延出しているため、耳で耳掛け部30を横方向に引っ張る力を、よりダイレクトに本体部10に伝達できるため、本体部10をより容易に横幅方向に伸長させることができる。
また、本実施形態の場合、発熱体20の上端25と補強部40の上端41との高低差(図1に示す長さD)よりも、補強部40の上端41と本体部10の上辺15の上端(最上端)との高低差(図1に示す長さC)の方が大きい。
ここで、温熱具100の装着時には、本体部10が顔の形状に沿って湾曲するため、本実施形態のように、本体部10が補強部40の上端41よりも上方に突出していることによって、本体部10において上端41よりも上方に突出している部分(以下、本体上端部19:図1等)がより容易に湾曲するようにできる。この湾曲の向きは、上辺15が額に近づく方向の湾曲となる。すなわち、本体上端部19が、斜め上前方に向けて凸に湾曲する(図6参照)。
これにより、本体部10の上辺15が顔(例えば額)に対して良好に近接又は接触するようにでき、温かい空気が本体部10の上辺15と顔との間隙から上方に逃げてしまうことを抑制できる。
本実施形態の場合、後述するように、温熱具100は蒸気温熱具である。このため、蒸気が本体部10の上辺15と顔との間隙から上方に逃げてしまうことを抑制でき、本体部10と顔との間に蒸気を充満させることができる。
特に、上記のように、本体部10の上辺15が、上に凸の滑らかな曲線となっていて、本体部10の上辺15から下方に延びるスリット(切欠形状部も含む)が存在しないことによって、蒸気が本体部10の上辺15と顔との間隙から上方に逃げてしまうことをより確実に抑制できる。
なお、本体部10は、上辺15が、眉山の上縁に沿って額に近接又は接触するような寸法及び形状に形成されていることが好ましい。
また、補強部40の上端41と本体部10の上辺15の上端との高低差(図1に示す長さC)は、本体部10の上下寸法(図1の長さB)の5%以上であることが好ましく、10%以上であることが更に好ましく、また、50%以下であることが好ましく、40%以下であることが更に好ましい。
また、補強部40の上端41と本体部10の上辺15の上端との高低差(図1に示す長さC)は、補強部40の上下寸法(図1の長さA)の10%以上であることが好ましく、20%以上であることが更に好ましく、25%以上であることが一層好ましく、また、50%以下であることが好ましく、40%以下であることが更に好ましい。
上記のように補強部40の上下寸法が本体部10の上下寸法の60%以上であり、且つ、長さCが長さAの10%以上であることにより、顔に対する本体部10のフィット性が良好であるとともに、本体部10の上辺15が顔(例えば額)に対して良好に近接又は接触する構成を実現できる。
ここで、本体部10において、上端41よりも上方の部位(本体上端部19)は、本体部10を構成する第1シート51、第2シート52及び接合部53以外の構成を含んでいないことが好ましい。すなわち、本体上端部19は、第1シート51と、第2シート52と、接合部53と、から構成されていることが好ましい。このような構成により、本体上端部19がより容易に湾曲するようにできる。
より詳細には、本実施形態の場合、例えば、本体部10において、発熱体20の上端25よりも上方の部位は、第1シート51、第2シート52及び接合部53以外の構成を含んでいない。
更に詳細には、本実施形態の場合、例えば、本体部10において、発熱体20の配置領域を除く部位は、第1シート51、第2シート52及び接合部53以外の構成を含んでいない。
本実施形態の場合、第1シート51及び第2シート52は、互いに同一の形状、すなわち本体部10の形状に形成されており、互いの外形線どうしが一致するように重ねられている。
温熱具100の装着時に、第1シート51は顔側に位置し、第2シート52は顔とは反対側(つまり前側)に位置するようになっている。
図4に示すように、第1シート51と第2シート52とは、互いの対向面どうしが、接合部53において相互に接合されている。
第1シート51と第2シート52とは、接着又は粘着により接合されていてもよいし、ヒートシールにより接合されていてもよい。本実施形態の場合、接合部53は、例えば、ホットメルトにより構成されている。
図2において、接合部53が存在する範囲を網掛けで示している。図2に示すように、接合部53は、例えば、本体部10の周縁部の全周と、本体部10の横幅方向における中央部の上端から下端に亘る範囲と、に配置されている。より詳細には、接合部53は、例えば、第1部分11の周縁部の全周と、第2部分12の周縁部の全周と、に配置されている。
なお、接合部53は、第1シート51と第2シート52とを接合しているだけでなく、例えば、第1シート51又は第2シート52と発熱体20とを接合している。
第1シート51と第2シート52との間には、発熱体20が設けられている。
より詳細には、第1部分11と第2部分12との各々において、第1シート51と第2シート52との間に発熱体20が設けられている。
ここで、第1部分11には、単体の発熱体が設けられていてもよいし、互いに隣接又は近接して配置された複数の発熱体の集合体である発熱体群が設けられていてもよい。
同様に、第2部分12には、単体の発熱体が設けられていてもよいし、互いに隣接又は近接して配置された複数の発熱体の集合体である発熱体群が設けられていてもよい。
発熱体20は、ここでいう単体の発熱体、叉は、発熱体群のことを指す。したがって、発熱体20の配置領域とは、単体の発熱体の配置領域、又は、発熱体群の配置領域とすることができる。
第1部分11及び第2部分12の発熱体20の配置領域の平面形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、各発熱体20の配置領域は、矩形状(例えば正方形状)に形成されている。
本実施形態では、図4に示すように、発熱体20は、例えば、第1被覆シート21と、第2被覆シート22と、第1被覆シート21と第2被覆シート22との間に保持されているシート状の発熱材23と、を備えて構成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とは、例えば、互いに同一の形状及び寸法に形成されている。第1被覆シート21と第2被覆シート22とは、それらの外形線が一致するように互いに重ね合わされており、且つ、それらの周縁部どうしが相互に接合されている。これにより、第1被覆シート21と第2被覆シート22とによって、発熱材23を内部に収容する収容体が構成されている。第1被覆シート21と第2被覆シート22との接合は、粘着又は接着によりなされていてもよいし、ヒートシールによりなされていてもよい。
第1被覆シート21及び第2被覆シート22の平面形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、第1被覆シート21及び第2被覆シート22は、例えば、それぞれ矩形状(例えば正方形状)に形成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とのうち、第1被覆シート21は、第1シート51側、すなわち温熱具100の装着時に顔側となる方に配置されており、第2被覆シート22は、第2シート52側、すなわち装着時に顔側とは反対側(前側)となる方に配置されている。
発熱材23は、被酸化性金属を含んで構成されている。発熱材23は、被酸化性金属が酸素と接触することによる酸化反応で発熱するようになっている。また、本実施形態の場合、発熱材23は、被酸化性金属が酸素と接触することによる酸化反応で生じた熱を利用して、加熱された水蒸気を発生するように構成されている。
発熱材23は、例えば、被酸化性金属、反応促進剤、電解質及び水を含んでいる。
発熱材23は、例えば、シート状に形成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とにより構成される一の収容体内に、1枚の発熱材23が収容されていてもよいし、複数枚の発熱材23が収容されていてもよい。
なお、上述の「単体の発熱体」は、一の収容体と、当該一の収容体に収容された1枚又は複数枚の発熱材23と、を備えて構成される。
一方、上述の「発熱体群」は、このような構成の「単体の発熱体」を複数、互いに隣接又は近接して配置することにより構成される。
例えば、1枚又は複数枚の発熱材23が、第1被覆シート21及び第2被覆シート22よりも一回り小さい矩形状(例えば正方形状)の領域に配置されている。
また、発熱材23は、第1被覆シート21又は第2被覆シート22の少なくとも一方に対して接合されていることが好ましい。
また、上述の接合部53は、発熱体20の周縁部と、第1シート51又は第2シート52の少なくともいずれか一方と、を相互に接合している。すなわち、接合部53は、第1被覆シート21と第1シート51とを相互に接合しているか、又は、第2被覆シート22と第2シート52とを相互に接合している。本実施形態の場合、例えば、図4に示すように、接合部53は、第2被覆シート22と第2シート52とを相互に接合している。接合部53は、第1被覆シート21と第1シート51とは接合していなくてもよいし、第2被覆シート22と第2シート52とを相互に接合している範囲よりも狭い範囲で、第1被覆シート21と第1シート51とを相互に接合していてもよい。
こうして、左右の発熱体20は、それぞれ第1部分11及び第2部分12の内部に保持されている。
なお、本実施形態の場合、図2及び図4に示すように、発熱体20において、本体部10の横幅方向における端部側の部位が、第1シート51及び第2シート52に対して接合されている。一方、本体部10の横幅方向における発熱体20の中央部、及び、発熱体20において、本体部10の横幅方向における中央部側の部位は、第1シート51及び第2シート52に対して非接合となっている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とのうち、少なくとも一方が通気性を有している。
本実施形態の場合、第1被覆シート21は通気性を有している。また、第1被覆シート21は第2被覆シート22と比べてより通気性が高い。なお、第2被覆シート22は通気性を有していてもよいし、通気性を実質的に有していなくてもよい。
第1被覆シート21は、空気及び水蒸気の透過が可能なように通気性を有している。一方、第2被覆シート22は、第1被覆シート21よりも難通気性であるか、又は非通気性である。
第1被覆シート21の通気度は、顔の広範囲をより十分に温める点から好ましくは1000秒/100ml以上であり、より好ましくは2000秒/100ml以上である。また、好ましくは50000秒/100ml以下であり、より好ましくは20000秒/100ml以下である。
通気度は、JIS P8117によって測定される値であり、一定の圧力のもとで100mlの空気が6.45cmの面積を通過する時間で定義される。通気度は、王研式通気度計もしくはそれに準じた測定機で測定することができる。
このような通気性を有するシートとしては、透湿性は有するが透水性を有さない樹脂製の多孔質シートや通気穴を有する樹脂製のシートを用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を用いることができる。
樹脂製の多孔質シートとしては、熱可塑性樹脂及び該樹脂と相溶性のない有機又は無機のフィラーの溶融混練物をフィルム状に成形し、一軸又は二軸延伸して得られたものを用いることができる。また、非通気性シートや難通気性シートに針等で微細穴を設けたものや、あるいは前述の通気性シートにさらに針等で微細穴を設けたものを用いることができる。通気性シートの厚みは、5μm以上200μm以下が好ましい。
一方、第2被覆シート22は、通気性を有するシートであってもよいし、非通気性のシートであってもよい。第2被覆シート22が通気性シートの場合は、通気度が80000秒/100ml以上であることが好ましい。第2被覆シート22が非通気性シートである場合、非通気性シートとしては、非通気性の樹脂フィルムと紙等とをラミネートした積層シートを用いることができる。
第1被覆シート21及び第2被覆シート22は、1枚のシート材から構成されていてもよいし、複数のシート材の積層体から構成されていてもよい。このような積層体としては、不織布と通気性シートとをラミネートした積層シート、又は、編み物地と通気性シートとをラミネートした積層シートを用いることができる。
本実施形態の場合、上述のように、発熱材23が発熱により水蒸気を発生するものであるとともに、第1被覆シート21が透湿性を有しており、且つ、第1シート51が透湿性を有する。このため、本体部10において顔側となる面を通して水蒸気を放出させ、この水蒸気を顔に当てることができるようになっている。
すなわち、発熱材23は、発熱時に水蒸気の発生を伴うものであり、温熱具100は、本体部10において顔側となる面を通して水蒸気が外部に放出されるように構成されている。
ここで、本実施形態の場合、例えば、補強部40の一方の面40a(図4)は、補強部40の他方の面40b(図4)よりも、引張剛性が大きい。
上述のように、温熱具100の装着時には、本体部10が顔の形状に沿って湾曲する。本体部10は、前方に向けて凸に湾曲する。
補強部40の一方の面40a、すなわち装着時に顔側となる面の引張り剛性よりも、他方の面40bの引張剛性が小さいことにより、他方の面40bは一方の面40aよりも面方向に容易に伸展でき、本体部10が顔の目周りに沿って容易に湾曲することができる。つまり、顔に対する本体部10のフィット性がより良好になる。
なお、図4から分かるように、温熱具100の装着時には、補強部40の一方の面40aが耳掛け部30によって覆われ、一方の面40aが顔の皮膚に接しないようにできるので、温熱具100の肌触りをソフトにすることができる。
更に、補強部40の一方の面40aは、補強部40の他方の面40bよりも、平滑に形成されていてもよく、この場合、温熱具100の見た目が良好になる。また、補強部40の一方の面40aは、補強部40の他方の面40bよりも、光沢がある面(光反射率が高い面)となっていてもよく、この場合も、温熱具100の見た目が良好になる。
温熱具100は、使用前の状態では、例えば、軟質包装材により構成された包装袋(不図示)に封入されている。使用時に包装袋から温熱具100が取り出されることによって、発熱体20の発熱材23が空気中の酸素と接触し、該発熱材23が発熱するとともに水蒸気(蒸気温熱)を発生し、この水蒸気が第1被覆シート21及び第1シート51を介して外部に放出されるようになっている。
よって、使用者が温熱具100を装着することによって、この水蒸気が使用者の顔面に供給されるようになっている。これにより、蒸しタオルで使用者の顔面を温めるような具合になる。このように、本実施形態に係る温熱具100は、蒸気温熱具である。
温熱具100を装着するには、本体部10の第1シート51を顔側にして、第1部分11及び第2部分12をそれぞれ左右の目にあてがい、一対の耳掛け部30をそれぞれ左右の耳に引っ掛ける。
なお、温熱具100の使用前の状態では、例えば、図5に示すように、一対の耳掛け部30の先端どうしが繋がっている。一対の耳掛け部30の先端には、上下に延在する易破断部34が形成されている。耳掛け部30を構成する耳掛け部構成シート31を易破断部34に沿って容易に破断し、一対の耳掛け部30どうしを分離させることができるようになっている。
この易破断部34は、例えば、耳掛け部30を構成する耳掛け部構成シート31に形成されたハーフカット溝又はミシン目により構成されている。
ここで、図9(a)を用いて、本実施形態に係る温熱具100の本体部10の横幅方向における伸長特性の例を説明する。
図9(a)は、テンシロン引張試験機(UCT-100W)を用いて本体部10の横幅方向における両端部(左右の補強部40)を把持し、本体部10を横幅方向に引っ張ったときの伸長特性を示す。なお、テンシロン引張試験器が、本体部10における発熱体20の配置領域はクランプしないように、クランプ位置を調節した。本体部10のサンプルとしては、左右の補強部40間の距離が160mm、本体部10の上下寸法(図1の長さB)が105mm、スリット54の上下寸法(本体部10の下辺16からスリット54の上端までの高低差)が27mmのものを用いた。
図9(a)において、縦軸はテンシロン引張試験機による引張り強さすなわち本体部10に付与される張力(単位:N)であり、横軸は本体部10の伸び(mm)である。
図9(a)に示すように、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長量が22.8mmとなり、従って、本体部10の伸長率は約14%となった。
また、温熱具100の表面最高温度は、例えば、37℃以上70℃以下とすることができ、好ましくは、40℃以上60℃以下である。
また、温熱具100からの水蒸気発生量は、50mg以上1000mg以下とすることができ、好ましくは、50mg以上500mg以下である。
温熱具100の表面最高温度と水蒸気発生量は、図7に示す装置90を用いて、次のように測定される数値である。図7に示す装置90は、アルミニウム製の測定室(容積4L)91と、測定室91の下部に除湿空気(湿度2%未満、流量2.1L/分)を流入させる流入路92と、測定室91の上部から空気を流出させる流出路93と、流入路92に設けられた入口温湿度計94及び入口流量計95と、流出路93に設けられた出口温湿度計96及び出口流量計97と、測定室91内に設けられた温度計(サーミスタ)98と、を備えて構成されている。温度計98としては、温度分解能が0.01℃程度のものを使用する。
温熱具100の表面最高温度の測定は、温熱具100を測定環境温度30℃(30±1℃)において包装袋から取り出し、温熱具100の顔側に位置する面(上記第1シート51と第2シート52とのうち第1シート51側の面)を上にして測定室91に載置し、金属球(質量4.5g)をつけた温度計98をその上に載せて計測する。
また、この状態で下部より除湿空気を流し、入口温湿度計94と出口温湿度計96で計測される温度及び湿度から測定室91に空気が流入する前後の絶対湿度の差を求め、さらに入口流量計95と出口流量計97で計測される流量から温熱具100が放出した水蒸気量を算出する。
なお、本明細書における表面温度とは、温熱具100を包装袋から取り出した後、すなわち水蒸気発生が開始されて以降の温熱具100表面の最高到達温度をいい、本明細書における水蒸気発生量とは、温熱具100を酸素遮断袋から取り出した時点、すなわち水蒸気発生の開始時を起点とし、10分後までに測定された水蒸気量の総量をいう。
以上のような第1実施形態によれば、温熱具100は、本体部10の横幅方向両端部の各々に沿って上下に延在している補強部40を備え、補強部40は、少なくとも、本体部10の横幅方向両端部の上下方向における中央部に配置されており、補強部40の上下寸法が、本体部10の上下寸法の60%以上であり、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下である。
これにより、本体部10の横幅方向両端部において補強部40の配置領域と対応する部位が縦方向に潰れにくいため、当該部位が縦方向に広がった状態で顔に押し付けられることから、顔に対する本体部10のフィット性が良好となる。また、耳掛け部30の上下方向における中央部の弛みも抑制でき、耳掛け部30が耳の前側の部分に対して良好にフィットするようできる。しかも、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長率が7%以上30%以下であることにより、本体部10が顔の形状に沿って十分に伸長することができるため、顔に対する本体部10のフィット性も良好となる。
〔第2実施形態〕
次に、図8及び図9(b)を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
上記の第1実施形態では、耳掛け部30が本体部10を構成する第1シート51及び第2シート52とは別の耳掛け部構成シート31により構成されている例を説明したが、本実施形態の場合、耳掛け部構成シート31は、本体部10を構成するシートの一部分(例えば、第2シート52の一部分)により構成されている。
すなわち、本実施形態では、第1シート51は、例えば、本体部10の形状に形成されている。一方、第2シート52は、例えば、本体部10と一対の耳掛け部30とを含む温熱具100の全体の形状に形成されている。
図8に示すように、第2シート52の左端部と右端部は、それぞれ第1シート51からはみ出している。左側の耳掛け部30は、例えば、第1シート51からはみ出している第2シート52の左端部により構成されている。右側の耳掛け部30は、例えば、第1シート51からはみ出している第2シート52の右端部により構成されている。
そして、本実施形態の場合、補強部40は、耳掛け部30と本体部10との接合部では無く、本体部10の一部分を熱硬化処理により硬化させることにより構成された熱硬化部である。
より詳細には、補強部40は、第1シート51の横幅方向における端部と、第2シート52において、第1シート51の当該端部と対応する部分と、が熱硬化した熱硬化部である。
なお、図8において、補強部40が存在する範囲に網掛けを付している。
ここで、図9(b)を用いて、本実施形態に係る温熱具100の本体部10の横幅方向における伸長特性の例を説明する。
図9(b)は、テンシロン引張試験機(UCT-100W)を用いて本体部10の横幅方向における両端部を把持し、本体部10を横幅方向に引っ張ったときの伸長特性を示す。なお、テンシロン引張試験器が、本体部10における発熱体20の配置領域はクランプしないように、クランプ位置を調節した。本体部10のサンプルとしては、左右の補強部40間の距離が160mm、本体部10の上下寸法(図1の長さB)が108mm、スリット54の上下寸法(本体部10の下辺16からスリット54の上端までの高低差)が29mmのものを用いた。
図9(b)において、縦軸はテンシロン引張試験機による引張り強さすなわち本体部10に付与される張力(単位:N)であり、横軸は本体部10の伸び(mm)である。
図9(b)に示すように、本体部10を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの本体部10の伸長量が27.4mmとなり、従って、本体部10の伸長率は約17%となった。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記の各実施形態では、耳掛け部30が耳掛け部構成シート31により構成されている例を説明したが、本発明は、この例に限らず、耳掛け部30は、紐(例えば、伸縮性を有する紐)により構成されていてもよい。
また、発熱体20は、蒸気を放出しない発熱性のものであってもよい。したがって、温熱具100は、蒸気温熱具ではなく、単なる温熱具であってもよい。
10 本体部
11 第1部分
12 第2部分
13 隣接部
15 上辺
16 下辺
17 上端
18 下端
19 本体上端部
20 発熱体
21 第1被覆シート
22 第2被覆シート
23 発熱材
25 上端
26 下端
30 耳掛け部
31 耳掛け部構成シート
32 耳掛け用スリット
34 易破断部
35 上辺
36 下辺
40 補強部
40a 一方の面
40b 他方の面
41 上端
42 下端
43 内縁
51 第1シート
52 第2シート
53 接合部
54 スリット
100 温熱具

Claims (5)

  1. 顔の目周りに沿って装着されるシート状の本体部と、
    前記本体部に設けられている発熱体と、
    前記本体部の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部と、
    前記本体部の横幅方向両端部の各々に沿って上下に延在している補強部と、
    を備える温熱具であって
    前記本体部の形状に形成されている、不織布により構成された第1シートと、
    前記本体部と前記一対の耳掛け部とを含む形状に形成され、前記第1シートに対して重ねて配置されてホットメルト接着剤により前記第1シートと接合されている、不織布により構成された第2シートと、
    を備え、
    前記補強部は、少なくとも、前記本体部の横幅方向両端部の上下方向における中央部に配置されており、
    前記補強部の上下寸法が、前記本体部の上下寸法の60%以上であり、
    前記本体部を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの前記本体部の伸長率が7%以上30%以下であり、
    前記一対の耳掛け部は、前記第2シートにおいて前記第1シートの横幅方向における両端部からはみ出している部分によりそれぞれ構成されており、
    前記補強部は、前記第1シートの横幅方向における端部と、前記第2シートにおいて前記第1シートの当該端部と対応する部分と、を熱硬化処理により硬化させることにより構成された熱硬化部である温熱具。
  2. 前記本体部を2Nの力で横幅方向に引っ張ったときの前記本体部の伸長量が10mm以上40mm以下である請求項1に記載の温熱具。
  3. 前記本体部の上辺が、上に凸の滑らかな曲線である請求項1又は2に記載の温熱具。
  4. 前記補強部の上端の高さ位置が、前記発熱体の上端の高さ位置よりも高く、
    前記補強部の下端の高さ位置が、前記発熱体の下端の高さ位置と同じ高さ位置であるか又は前記発熱体の下端の高さ位置よりも低い請求項1から3のいずれか一項に記載の温熱具。
  5. 前記発熱体は、発熱時に水蒸気の発生を伴うものであり、
    当該温熱具は、前記本体部において顔側となる面を通して水蒸気が外部に放出されるように構成されている請求項1からのいずれか一項に記載の温熱具。
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