JP7062650B2 - 温熱具 - Google Patents

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Description

本発明は、温熱具に関する。
顔の広範囲を覆う温熱具としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
先行技術文献
特許文献1 特開2011-388号公報
本発明は、顔に沿って装着される本体部と、
前記本体部に設けられている発熱体と、
前記本体部の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部と、
を備え、
前記一対の耳掛け部の各々は、耳掛け用開口を有し、
前記本体部及び前記一対の耳掛け部を平坦に展開した状態において、前記一対の耳掛け部どうしの距離をW、前記耳掛け用開口の縦寸法をHとすると、
H/Wが0.2以上である温熱具に関する。
実施形態に係る温熱具の平面図(展開状態)である。 実施形態に係る温熱具の平面図(折り畳み状態)である。 図1のA-A線に沿った断面図である。 実施形態に係る温熱具を使用者が装着した状態を示す斜視図である。 実施形態に係る温熱具の立体構造部を形成する方法の一例を説明するための平面図である。 温熱具の表面最高温度と水蒸気発生量の測定に用いられる装置を示す図である。 図7(a)は変形例1に係る温熱具の平面図であり、図7(b)は変形例2に係る温熱具の平面図である。 変形例3に係る温熱具の平面図である。
発明の詳細な説明
特許文献1の温熱具は、発熱の均一性について、なお改善の余地がある。
本発明は、発熱体をより均一に発熱させることが可能な構造の温熱具に関する。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
先ず、図1から図5を用いて、本実施形態に係る温熱具100について説明する。
図1は、温熱具100の本体部10及び左右一対の耳掛け部30を平坦に展開した状態を示している。図1では、温熱具100において、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で顔側となる面を示している。
図2は、装着状態で顔側となる面を内側にして、本体部10の横幅方向中央部で温熱具100を二つ折りした(温熱具100を二つに折り畳んだ)状態を示している。すなわち、図2では、本体部10の後述する第1部分11と第2部分12とが相互に重なっているとともに、左側の耳掛け部30と右側の耳掛け部30とが相互に重なった状態を示している。そして、図2では、温熱具100の本体部10の第1部分11において、温熱具100を使用者の顔に装着した状態で外側に向く面を示している。
図3は、温熱具100を展開した状態で、第1部分11と第2部分12との並び方向に一致する横幅方向に沿って温熱具100を切断した断面(図1のA-A線に沿った断面)を示す図であり、当該温熱具100を使用者の顔に装着した状態で、顔側を向く面を上側に示し、外側を向く面を下側に示している。
本実施形態において、温熱具100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、図4に示すように、頭頂が上、首が下に位置する姿勢の使用者の顔に温熱具100を装着した状態での位置関係を説明したものである。
図1から図4のいずれかに示すように、本実施形態に係る温熱具100は、顔に沿って装着される本体部10と、本体部10に設けられている発熱体20と、本体部10の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部30と、を備えている。
一対の耳掛け部30の各々は、耳掛け用開口30aを有している。耳掛け用開口30aは、本体部10の側縁に沿って延在している(本体部10の側縁の長手方向に長尺な縦長の形状に形成されている)ことが好ましい。本実施形態の場合、耳掛け用開口30aは、実質的に幅を持たない折れ線状の耳掛け用スリット31である。
一対の耳掛け部30は、それぞれ耳に掛けられる部位であり、使用者は、耳掛け部30を耳に掛けることによって、温熱具100を装着することができる。
耳掛け部30は、本体部10と一体のシートで形成してもよいし、本体部10とは別体のものを本体部10に接合することにより設けられていてもよい。
図1に示すように、本体部10及び一対の耳掛け部30を平坦に展開した状態において、一対の耳掛け部30どうしの距離をW、耳掛け用開口30aの縦寸法をHとすると、H/Wが0.2以上である。
ここで、本体部10及び一対の耳掛け部30を平坦に展開した状態とは、温熱具100の全体をなるべく平坦に広げて温熱具100の全体を自然に載置した状態(ただし、温熱具100を周囲に引き伸ばす張力を付与せず、温熱具100が後述する立体構造部60を備えている場合は立体構造部60の全体でひずみを均等にした状態)である。
距離Wは、例えば、温熱具100の全体をなるべく平坦に広げた状態において、発熱体20の上下方向における中心20cと同じ高さ位置での、一対の耳掛け部30どうしの距離である。一対の耳掛け部30どうしの距離は、図1に示すように、発熱体20の上下方向における中心20cと同じ高さにおいて、一対の耳掛け用開口30aの本体部10から遠い側の縁どうしの距離である(変形例として後述する図7(a)、図7(b)及び図8についても参照)。
耳掛け用開口30aの縦寸法Hは、一対の耳掛け部30の並び方向(図1における距離W方向)に対して直交する方向における耳掛け用開口30aの寸法、すなわち耳掛け用開口30aの上端と下端との高低差(耳掛け用スリット下部31aの下端と耳掛け用スリット上部31bの上端との高低差)である。
本発明の温熱具100は、一対の耳掛け部30どうしの距離Wに比して、耳掛け用開口30aの縦寸法Hがある程度以上大きい構造となっている。これにより、温熱具100を装着したときに、本体部10の側縁部(図4に示す湾曲部81)が前方に凸に湾曲するようにできるため、本体部10の側方から、本体部10と顔との間に外気をスムーズに導入でき、発熱体20をより均一に発熱させることが可能となる。なお、湾曲部81が形成されるのは、人の顔が前方に向けて凸の形状であり、目や頬よりも、耳が後方に位置しているためである。
より詳細には、湾曲部81は、例えば、以下の(1)及び(2)の条件を満たすように湾曲する。
(1)「耳掛け部30において耳掛け用開口30a(図1では、耳掛け用スリット31)よりも本体部10側の部分であって耳掛け用開口30aに沿った部位の、上端部及び下端部」、又は、「本体部10の側縁部において耳掛け用開口30aに沿った部位の、上端部及び下端部」が、相対的に後方に位置するとともに、頬において耳の前側に隣接する部位の近くに配置される。
(2)「耳掛け部30において耳掛け用開口30aよりも本体部10側の部分であって耳掛け用開口30aに沿った部位の、上下方向における中間部」、又は、「本体部10の側縁部において耳掛け用開口30aに沿った部位の、上下方向における中間部」が、相対的に前方に位置するとともに、頬において耳の前側に隣接する部位から側方に離間した位置に配置される。
H/Wは、0.25以上であることが更に好ましく、このようにすることによって、湾曲部81をより確実に湾曲させることができる。また、H/Wは、0.7以下であることが好ましく、0.6以下であることが更に好ましい。
また、耳掛け用開口30aにおける本体部10から遠い側であって、上端と下端とを結ぶ周長をLとすると、H/Lが0.6以上であることが好ましく、このようにすることによって、湾曲部81をより確実に湾曲させることができる。本実施形態の場合、周長Lは、図1に示す長さL11と長さL12との和となる。
本実施形態のように耳掛け用開口30aが実質的に幅を持たない耳掛け用スリット31である場合、耳掛け用開口30aにおける本体部10から遠い側の周長は、耳掛け用スリット31の総延長の長さ、すなわち耳掛け用スリット下部31aの長さ寸法と耳掛け用スリット上部31bの長さ寸法との和とすることができる。
H/Lは、0.8以上であることが更に好ましい。また、H/Lは、1以下である。
本実施形態の場合、本体部10は、後述する立体構造部60を有するシート状(平面形状)であり、顔における目から頬にかけての部位を覆うことが可能な寸法に形成されている。
ここで、本体部10が目を覆うとは、眼窩全体(目の周り)の前方(正面側)を覆うことである。また本体部10が頬を覆うとは、少なくとも頬骨の下端位置の前方(正面側)を覆うことである。すなわち、本体部10が顔における目から頬にかけての部位を覆うとは、目の周りの上部から頬骨の下部までの範囲の前方の領域を覆うことである。
本体部10が、前述の部位を覆うことが可能な寸法に形成されているので、本体部10に配されている発熱体20によって本体部10で覆われた顔を広範囲に温めることができる。
本実施形態の場合、本体部10の横幅方向中央部には、当該本体部10の下縁から上に向けて延びるスリット54が形成されている。なお、スリット54は、線状(直線状など)のスリットに限らず、逆V字状又は逆U字状などの形状の切欠形状部であってもよい。本実施形態の場合、スリット54は、図2のような折り畳み状態で直線状のスリットであるが、図1のような展開状態では、逆V字状に開いた状態となるようになっている。
本体部10の横幅方向中央部に当該本体部10の下縁から上に向けて延びるスリット54が形成されていることにより、本体部10の下方から、本体部10の下部と顔との間に外気をスムーズに導入することができ、この外気を発熱体20に供給し、発熱体20を発熱させることができる。
本実施形態の場合、本体部10の上縁は、略水平に延在しているか、又は、中央部に向けてやや上り傾斜しており(上に凸の山形に形成されており)、本体部10の横幅方向中央部における上部には、当該上部を前方に向けて凸の湾曲形状とさせる立体構造部60(詳細後述)が形成されている。
このため、本体部10の横幅方向中央部における上縁を額に密着又は近接させることが容易となり、間隙から温かい空気が上方に逃げてしまうことを抑制して立体構造部60内に充満させることができる。これにより、本体部10に覆われた顔を、広範囲に、かつ十分に温めることができる。
このように、温熱具100によれば、本体部10によって顔における目から頬にかけての部位を覆った状態で、発熱体20によって顔を広範囲に温めることができる。また、耳掛け用開口30aに沿った湾曲部81から外気をスムーズに導入できることに加えて、本体部10の下方からも外気をスムーズに導入することができるため、発熱体20の全体を発熱させることができる。よって、顔の広範囲をより十分に温めることができる。
温熱具100が立体構造部60を備えていることによって、温熱具100を装着したときに、本体部10の横幅方向中央部における上部に凸形状が形成され、本体部10の側縁部も湾曲させやすくなり、本体部10の側縁部(図4に示す湾曲部81)がより容易に前方に凸に湾曲するようにできる。このため、本体部10の側方から、本体部10と顔との間に外気をよりスムーズに導入でき、発熱体20の全体をより均一に発熱させることが可能となる。
本実施形態の場合、後述するように、温熱具100は蒸気温熱具である。このため、先述の空気の場合と同様に、本体部10の横幅方向中央部における上縁と顔との間隙から蒸気が逃げてしまうことを抑制でき、本体部10と顔との間に蒸気を充満させることができる。
本体部10は、両目と両頬とを覆うことが可能な寸法及び形状に形成されている。
本体部10は、左目から左頬にかけての部位を覆う第1部分11と、右目から右頬にかけての部位を覆う第2部分12と、を備えて構成されている。
第1部分11と第2部分12とは、互いにほぼ同一の形状及び寸法に形成されている。第1部分11と第2部分12とは、図1において、左右に並んで配置されており、本体部10の下部においては、スリット54を介して相互に分断されている。
本体部10の平面形状は特に限定されないが、例えば、図1に示すように、やや横長の略四角形状とすることができる。なお、本体部10にはスリット54が形成されているため、本体部10の横幅方向中央部の下部には逆V字状又は逆U字状の切欠形状が形成されている。
また、第1部分11及び第2部分12の平面形状は、例えば、発熱体20よりも一回り大きい略四角形状(例えば、やや縦長の四角形状)とすることができる。
本実施形態の場合、本体部10は、当該本体部10の上縁から下方に延びるスリット(切欠形状部も含む)を有していないことが好ましい。このような構成とすることにより、本体部10の上縁が横幅方向において連続的に使用者の額に対して密着でき、温かい空気や蒸気を本体部10と顔との間に充満させることができる。
また、図1では、本体部10の上縁は中央部に向けてやや上り傾斜している(上に凸の山形に形成されている)が、図2のように温熱具100を二つ折りにした状態では、例えば、本体部10の上縁は、本体部10の側縁に向けて下り傾斜している。
本実施形態の場合、本体部10の下縁は、例えば、スリット54の形成箇所を除き、略水平に延在している。なお、図2のように温熱具100を二つ折りにした状態では、例えば、本体部10の下縁は、本体部10の側縁に向けて下り傾斜している。
本体部10の横幅方向に直交する上下方向の寸法は、例えば、眉山の上縁よりも若干上の部分から口角よりも若干下の部分までを本体部10が覆うことができるように設定されている。
また、本体部10の側縁部は、例えば、こめかみから頬の後端付近(頬において耳の前側に隣接する部位)を覆うようになっている。
また、第1部分11及び第2部分12において、スリット54に沿った部位は、例えば、鼻の脇から法令線に沿って延在するようになっている。
第1部分11及び第2部分12の下端は、例えば、下唇よりも下に位置するようになっている。
より詳細には、例えば、発熱体20においてスリット54に沿った部位(図1、図4に示す内縁25)が、法令線に沿って延在するようになっており、本体部10においてスリット54に沿った部位の下端部が口角を覆うようになっている。
立体構造部60は、例えば、額の横幅方向中央部の下端部から鼻梁の上端部(鼻根)にかけての部位を覆うようになっている。本実施形態の場合、立体構造部60は、本体部10の上縁の一部分を含んで構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、立体構造部60は、本体部10の上縁を含んでいなくてもよい(本体部10の上縁よりも下の位置に配置されていてもよい)。
本実施形態の場合、温熱具100は、第1シート51と、第1シート51に対して重ねて配置されている第2シート52と、を備えて構成されている。
第1シート51及び第2シート52の各々は、単層のシートにより構成されていてもよいし、複数のシートの積層体であってもよい。
第1シート51及び第2シート52の各々は、可撓性の材料により構成されている。第1シート51及び第2シート52の材料としては、例えば、不織布、織布、その他の編み物、ポリエチレンやウレタン等の樹脂フィルム、多孔質体、それらの任意の2種以上の組み合わせ等が挙げられる。
第1シート51は、例えば、本体部10の形状に形成されている。
一方、第2シート52は、温熱具100の全体形状と同じ形状に形成されている。より詳細には、図1に示すように、第2シート52の左端部と右端部がそれぞれ第1シート51からはみ出しており、はみ出している部分がそれぞれ左右の耳掛け部30を構成している。温熱具100の装着時に、第1シート51は顔側に位置し、第2シート52は顔とは反対側(つまり外向き)に位置するようになっている。
図3に示すように、第1シート51と第2シート52とは、互いの対向面どうしが、接合部53において相互に接合されている。
第1シート51と第2シート52とは、接着又は粘着により接合されていてもよいし、ヒートシールにより接合されていてもよい。本実施形態の場合、接合部53は、例えば、ホットメルトにより構成されている。
接合部53は、例えば、本体部10の周縁部の全周と、本体部10の横幅方向における中央部の上縁から下縁に亘る範囲と、に配置されている。より詳細には、接合部53は、例えば、第1部分11の周縁部の全周と、第2部分12の周縁部の全周と、に配置されている。
なお、接合部53は、第1シート51と第2シート52とを接合しているだけでなく、例えば、第1シート51又は第2シート52と発熱体20とを接合している。
第1シート51と第2シート52との間には、発熱体20が設けられている。
より詳細には、第1部分11と第2部分12との各々において、第1シート51と第2シート52との間に発熱体20が設けられている。
本実施形態の場合、発熱体20の配置領域は、目から頬における口角よりも下の部位にかけての範囲を覆う大きさに設定されている。
これによって、顔における目から頬(頬における口角よりも下の部位)にかけての広範囲の部分を、より十分に温めることができる。
より詳細には、第1部分11に設けられた発熱体20は、左目から左頬における左の口角よりも下の部位にかけての範囲を覆う大きさに設定されており、第2部分12に設けられた発熱体20は、右目から右頬における右の口角よりも下の部位にかけての範囲を覆う大きさに設定されている。
また、第1部分11に設けられた発熱体20は、左のこめかみを覆う大きさに設定されており、第2部分12に設けられた発熱体20は、右のこめかみを覆う大きさに設定されている。
ここで、第1部分11には、単体の発熱体が設けられていてもよいし、互いに隣接又は近接して配置された複数の発熱体の集合体である発熱体群が設けられていてもよい。
同様に、第2部分12には、単体の発熱体が設けられていてもよいし、互いに隣接又は近接して配置された複数の発熱体の集合体である発熱体群が設けられていてもよい。
発熱体20は、ここでいう単体の発熱体、又は、発熱体群のことを指す。したがって、発熱体20の配置領域とは、単体の発熱体の配置領域、又は、発熱体群の配置領域とすることができる。
第1部分11及び第2部分12の発熱体20の配置領域の平面形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、各発熱体20の配置領域は、矩形状(例えば正方形状)に形成されている。
図1に示すように、発熱体20の配置領域の上縁は、例えば、本体部10の側縁に向けて上り傾斜している。このため、発熱体20の配置領域の上縁と本体部10の上縁との間の領域(すなわち、発熱体20の上側における発熱体20の不存在領域)の上下寸法は、例えば、本体部10の横幅方向中央に向けて徐々に拡大している(本体部10の側縁に向けて徐々に縮小している)。これにより、本体部10の横幅方向中央部における上部が前方に向けて凸の湾曲形状となり、発熱具100の上縁を額に密着又は近接させて装着することが容易となる。
また、発熱体20においてスリット54に沿った部位(図1、図4に示す内縁25)は、例えば、スリット54に対して平行に延在している。内縁25は、例えば、スリット54に対して近接して配置されている。
一方、発熱体20において内縁25とは反対側の縁部(図1に示す外縁26)は、例えば、第1シート51の側辺51a(図1)に沿って延在(例えば、側辺51aに対して平行に延在)している。外縁26は、例えば、側辺51aに対して近接して配置されている。
図3に示すように、発熱体20は、例えば、第1被覆シート21と、第2被覆シート22と、第1被覆シート21と第2被覆シート22との間に保持されているシート状の発熱材23と、を備えて構成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とは、例えば、互いに同一の形状及び寸法に形成されている。また、それらの外形線が一致するように互いに重ね合わされており、且つ、それらの周縁部どうしが相互に接合されている。これにより、発熱材23を内部に収容する収容体が構成されている。第1被覆シート21と第2被覆シート22との接合は、粘着又は接着によりなされていてもよいし、ヒートシールによりなされていてもよい。
第1被覆シート21及び第2被覆シート22の平面形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、第1被覆シート21及び第2被覆シート22は、例えば、それぞれ矩形状(例えば正方形状)に形成されている。
第1被覆シート21は、第1シート51側、すなわち温熱具100の装着時に顔側となる方に配置されており、第2被覆シート22は、第2シート52側、すなわち装着時に顔側とは反対側(前側)となる方に配置されている。
発熱材23は、被酸化性金属を含んで構成されている。発熱材23は、被酸化性金属が酸素と接触することによる酸化反応で発熱するようになっている。また、本実施形態の場合、発熱材23は、被酸化性金属が酸素と接触することによる酸化反応で生じた熱を利用して、加熱された水蒸気を発生するように構成されている。
発熱材23は、例えば、被酸化性金属、反応促進剤、電解質及び水を含んでいる。
発熱材23は、例えば、シート状に形成されている。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とにより構成される一の収容体内に、1枚の発熱材23が収容されていてもよいし、複数枚の発熱材23が収容されていてもよい。
なお、上述の「単体の発熱体」は、一の収容体と、当該一の収容体に収容された1枚又は複数枚の発熱材23と、を備えて構成される。
一方、上述の「発熱体群」は、このような構成の「単体の発熱体」を複数、互いに隣接又は近接して配置することにより構成される。
例えば、1枚又は複数枚の発熱材23が、第1被覆シート21及び第2被覆シート22よりも一回り小さい矩形状(例えば正方形状)の領域に配置されている。
また、発熱材23は、第1被覆シート21又は第2被覆シート22の少なくとも一方に対して接合されていることが好ましい。
また、上述の接合部53は、発熱体20の周縁部と、第1シート51又は第2シート52の少なくともいずれか一方と、を相互に接合している。すなわち、接合部53は、第1被覆シート21と第1シート51とを相互に接合しているか、又は、第2被覆シート22と第2シート52とを相互に接合している。本実施形態の場合、例えば、図3に示すように、接合部53は、第1被覆シート21と第1シート51とを相互に接合しているとともに、第2被覆シート22と第2シート52とを相互に接合している。
こうして、左右の発熱体20は、それぞれ第1部分11及び第2部分12の内部に保持されている。
なお、発熱体20の中央部(周縁部以外の部分)においては、例えば、発熱体20と第1シート51とが相互に非接合となっているとともに、発熱体20と第2シート52とが相互に非接合となっている(図3参照)。
発熱体20の第1被覆シート21と第2被覆シート22とのうち、少なくとも一方が通気性を有している。
本実施形態の場合、第1被覆シート21は通気性を有している。また、第1被覆シート21は第2被覆シート22と比べてより通気性が高い。なお、第2被覆シート22は通気性を有していてもよいし、通気性を実質的に有していなくてもよい。
さらに、第1被覆シート21は、空気及び水蒸気の透過が可能なように通気性を有している。一方、第2被覆シート22は、第1被覆シート21よりも難通気性であるか、又は非通気性である。
第1被覆シート21の通気度は、顔の広範囲をより十分に温める点から好ましくは1000秒/100ml以上であり、より好ましくは2000秒/100ml以上である。また、好ましくは50000秒/100ml以下であり、より好ましくは20000秒/100ml以下であり、更に好ましくは10000秒/100ml以下である。
通気度は、JIS P8117によって測定される値であり、一定の圧力のもとで100mlの空気が6.45cmの面積を通過する時間で定義される。通気度は、王研式通気度計もしくはそれに準じた測定機で測定することができる。
このような通気性を有するシートとしては、透湿性は有するが透水性を有さない樹脂製の多孔質シートや通気穴を有する樹脂製のシートを用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を用いることができる。
樹脂製の多孔質シートとしては、熱可塑性樹脂及び該樹脂と相溶性のない有機又は無機のフィラーの溶融混練物をフィルム状に成形し、一軸又は二軸延伸して得られたものを用いることができる。また、非通気性シートや難通気性シートに針等で微細穴を設けたものや、あるいは前述の通気性シートにさらに針等で微細穴を設けたものを用いることができる。通気性シートの厚みは、5μm以上200μm以下が好ましい。
一方、第2被覆シート22は、通気性を有するシートであってもよいし、非通気性のシートであってもよい。第2被覆シート22が通気性シートの場合は、通気度が80000秒/100ml以上であることが好ましい。第2被覆シート22が非通気性シートである場合、非通気性シートとしては、非通気性の樹脂フィルムと紙等とをラミネートした積層シートを用いることができる。
第1被覆シート21及び第2被覆シート22は、それぞれ1枚のシート材から構成されていてもよいし、複数のシート材の積層体から構成されていてもよい。このような積層体としては、不織布と通気性シートとをラミネートした積層シート、又は、編み物地と通気性シートとをラミネートした積層シートを用いることができる。
本実施形態の場合、上述のように、発熱材23が発熱により水蒸気を発生するものであるとともに、第1被覆シート21が透湿性を有しており、且つ、第1シート51が透湿性を有する。このため、本体部10において顔側となる面を通して水蒸気を放出させ、この水蒸気を顔に当てることができるようになっている。
すなわち、発熱材23は、発熱時に水蒸気の発生を伴うものであり、温熱具100は、本体部10において顔側となる面を通して水蒸気が外部に放出されるように構成されている。
耳掛け部30の形状は特に限定されないが、本実施形態の場合、耳掛け部30は、上下に長尺な形状(縦長の形状)に形成されている。
耳掛け部30の上下寸法は、例えば、本体部10の上下寸法と同等の寸法に設定されている。
耳掛け部30が縦長であることにより、耳掛け部30によって本体部10の側縁部の上端部と下端部とをそれぞれ後方に引っ張ることができるため、湾曲部81を十分に湾曲させることが可能となる。
本実施形態の場合、耳掛け部30は、耳掛け用開口30aとして、縦長の耳掛け用スリット31を有している。温熱具100を装着する際には、図4に示すように、本体部10を顔の目75から頬76にかけての部分にあてがうとともに、左右の耳掛け部30の耳掛け用スリット31に左右の耳74を入れて、耳掛け部30を耳74の後ろに引っ掛ける。
より詳細には、耳掛け用スリット31の下端の高さ位置は、例えば、発熱体20の下端と略同等の高さ位置に設定されている。一方、耳掛け用スリット31の上端の高さ位置は、例えば、発熱体20の上端よりも下方の位置に設定されているとともに、上下方向における発熱体20の中心20c(図1、図2)よりも上方の位置に設定されている。
つまり、耳掛け用スリット31は、発熱体20を基準として、やや下方寄りに配置されている。耳掛け用スリット31がこのような配置となっていることによって、温熱具100を装着したときに、スリット54が逆V字状ないしは逆U字状に大きく開くようにできるとともに、立体構造部60と顔との間隙の大きさを十分に確保できる。しかも、本体部10の上部をより強く後方に引っ張るようにできるため、湾曲部81を十分に湾曲させることができる。
耳掛け用スリット31の上端と耳掛け部30の上縁との間の部分は、耳掛け部30において耳掛け用スリット31よりも本体部10に近い側の部分と耳掛け用スリット31よりも本体部10から遠い側の部分とを耳掛け用スリット31の上側で接続する耳掛け上側接続部32となっている。
同様に、耳掛け用スリット31の下端と耳掛け部30の下縁との間の部分は、耳掛け部30において耳掛け用スリット31よりも本体部10に近い側の部分と耳掛け用スリット31よりも本体部10から遠い側の部分とを耳掛け用スリット31の下側で接続する耳掛け下側接続部33となっている。
本実施形態の場合、耳掛け上側接続部32の上下幅寸法L1(図1、図2)が、耳掛け下側接続部33の上下幅寸法L2(図1、図2)よりも大きく設定されている。換言すれば、耳掛け部30の上縁と耳掛け用スリット31の上端との距離が、耳掛け用スリット31の下端と耳掛け部30の下縁との距離よりも大きい。
これにより、温熱具100の装着時における耳掛け上側接続部32の伸びを抑制でき、耳掛け部30を耳に掛けた際に、耳掛け部30によって本体部10の側縁部の上部をより十分に後方に引っ張ることができる。よって、図4に示すように湾曲部81を十分に湾曲させることができるとともに、本体部10において湾曲部81よりも横幅方向中央寄りの部分を顔に対して良好にフィットさせることができる。
その一方で、耳掛け下側接続部33の適度な伸びを実現できることから、使用者の耳のサイズにかかわらず耳掛け部30を良好に耳にフィットさせることができる。
ここで、上下幅寸法L1は、例えば、耳掛け用スリット31の上端と下端とを結ぶ直線AX1(図1、図2)上における耳掛け部30の上縁と耳掛け用スリット31の上端との距離とすることができる。
また、上下幅寸法L2は、直線AX1(図1、図2)上における耳掛け部30の下縁と耳掛け用スリット31の下端との距離とすることができる。
耳掛け用スリット31は、例えば、横幅方向において本体部10から遠ざかる方向に向けて凸に湾曲している。つまり、図1に示す展開状態において、左側の耳掛け用スリット31は左方に向けて凸に湾曲しており、右側の耳掛け用スリット31は右方に向けて凸に湾曲している。
より詳細には、本実施形態の場合、耳掛け用スリット31は、例えば、横幅方向において本体部10から遠ざかる方向に凸に折れ曲がった折れ線形状に形成されている。
耳掛け用スリット31は、例えば、耳掛け用スリット31の下部を構成する直線状の耳掛け用スリット下部31aと、耳掛け用スリット31の上部を構成する直線状の耳掛け用スリット上部31bと、を含んで構成されている。
そして、耳掛け用スリット下部31aと耳掛け用スリット上部31bとの境界部である耳掛け用スリット31の折れ曲がり部31cが、耳掛け用スリット31の上下方向における中央位置(耳掛け用スリット中央31d)よりも下に配置されている。
耳掛け用スリット31の折れ曲がり部31cが耳掛け用スリット中央31dよりも下に配置されていることから、耳掛け用スリット31に耳を通して耳掛け部30を耳に引っ掛ける際に、耳掛け部30において耳掛け用スリット上部31bに沿う部分35(図1参照)をより長い距離に亘り耳で押し広げて本体部10から遠い方向へ撓ませることとなる。つまり、本体部10の上部をより強く後方に引っ張ることとなる。よって、図4に示すように湾曲部81を十分に湾曲させることができる。
特に、上記のように上下幅寸法L1が上下幅寸法L2よりも大きくなっている場合に、耳掛け用スリット31の折れ曲がり部31cが耳掛け用スリット中央31dよりも下に配置されていることによって、耳掛け上側接続部32の伸びを抑制できるため、本体部10の上部をより強く後方に引っ張って、湾曲部81を十分に湾曲させることができる。
本実施形態の場合、耳掛け用スリット下部31aの下端と第1シート51の側辺51aとが互いに近接して配置されているとともに、耳掛け用スリット上部31bの上端と第1シート51の側辺51aとが互いに近接して配置されている。これにより、耳掛け上側接続部32及び耳掛け下側接続部33の伸びが適度に抑制できることから、耳掛け部30によって十分に本体部10の側縁部の上端部及び下端部を引っ張ることが可能となっている。
また、本実施形態の場合、耳掛け用スリット下部31aの下端と発熱体20の外縁26との距離と、耳掛け用スリット上部31bの上端と発熱体20の外縁26との距離とが、互いに同等の距離に設定されている。
また、発熱体20の上下方向における中心20cと耳掛け用開口の上下方向における中央位置(図1の例では耳掛け用スリット中央31d)とが互いに同等の高さ位置に配置されていることが好ましく、このような構成によって、より確実に、湾曲部81を湾曲させることができる。中心20cと耳掛け用開口の上下方向における中央位置(例えば耳掛け用スリット中央31d)との高低差は、例えば、3cm以下であることが好ましく、2cm以下であることが更に好ましく、1cm以下であることが一層好ましい。
また、本体部10の第1部分11又は第2部分12に複数の発熱体20が配置されている場合、これら複数の発熱体20の集合体の中心位置と、耳掛け用開口の上下方向における中央位置と、が互いに同等の高さ位置に配置されていることが好ましく、それらの高低差は、例えば、3cm以下であることが好ましく、2cm以下であることが更に好ましく、1cm以下であることが一層好ましい。
なお、本発明において、耳掛け用スリット31の形状は、本実施形態のような折れ線形状に限らず、本体部10から遠ざかる方向(側方)に向けて凸の曲線状(弧状等)に形成されていてもよい。
ここで、上述の立体構造部60について説明する。
上述のように、本体部10は、一方の目(左目)から一方の頬(左頬)にかけての部位を覆う第1部分11と、他方の目(右目)から他方の頬(右頬)にかけての部位を覆う第2部分12と、を含んで構成されている。
本実施形態の場合、立体構造部60は、スリット54の上方において第1部分11と第2部分12とを相互に繋いでいる接続部61である。
接続部61は、上下に延在している下側接続部61aと、下側接続部61aの上側に隣接していて上下に延在している上側接続部61bと、を含んで構成されている。
図2に示すように、温熱具100を二つ折りにした状態で、下側接続部61aと上側接続部61bとは、互いに同一直線上には存在しておらず、互いの境界部において相互に折れ曲がっている。より詳細には、下側接続部61aと上側接続部61bとは、角度αを有して折れ曲がっている。
そして、本体部10を展開したときには、本体部10の横幅方向中央部における上部が前方に向けて凸の湾曲形状となるようになっている(図4参照)。
上記角度α(図2)は、好ましくは120度以上170度以下、より好ましくは130度以上160度以下である。このような角度を有することによって、温熱具100を装着したときに、本体部10の横幅方向中央部における上縁を良好に額71に密着又は近接させることができる(図4参照)とともに、顔と立体構造部60との間の間隙を十分に確保し、当該間隙に十分な体積の温かい空気を充満させることができる。
また、上述のように、本体部10の横幅方向中央部には、スリット54が形成されている。このスリット54は、本体部10の下縁から上に向けて延びている。
ここで、スリット54の上下寸法H2(図2、図5)が、本体部10の中央部の上下寸法H1の40%以上であることが好ましい。上下寸法H2は、上下寸法H1の50%以上であることが更に好ましい。
上下寸法H2が上下寸法H1の40%以上であると、図1に示すように本体部10を展開して立体構造部60を立体形状にしたときに、図2に示す折り畳み状態で直線状のスリット54が逆V字状ないしは逆U字状に大きく開くようにできる。つまり、図4に示すように、温熱具100を顔に装着したときに、スリット54が逆V字状ないしは逆U字状に大きく開くようにできる。これによって、本体部10の下方から、本体部10の下部と顔との間に外気をよりスムーズに導入することができる。
また、例えば、図4に示すように、温熱具100を顔に装着したときに、スリット54を介して鼻72及び口73が露出するようになっていることが好ましく、これにより、温熱具100の装着時における呼吸を楽に行うことができるようになる。
なお、上下寸法H2は、上下寸法H1の75%以下が好ましく、70%以下がさらに好ましい。
また、このようにスリット54が逆V字状ないしは逆U字状に大きく開いていると、図1に示すように本体部10及び耳掛け部30を展開したときには、図2のように温熱具100を二つ折りにしたときと比べて、縦長の形状の耳掛け部30が、傾斜するようにできる。
すなわち、図1の状態では、図2の状態と比べて、耳掛け用スリット31の上端と下端とを結ぶ直線AX1が、当該直線AX1の上部に向けて本体部10の横幅方向中央部に近づくように傾斜する。
このため、温熱具100を装着したときには、耳掛け部30の上部がより強く後方に引っ張られることとなり、湾曲部81をより十分に湾曲させることが可能となる。
また、スリット54が逆V字状ないしは逆U字状に大きく開くことにより、各発熱体20が顔の目元から頬にかけての部位に対して良好にフィットするようにできる。
温熱具100は、使用前の状態では、例えば、酸素バリア性を有する包装材により構成された包装袋(不図示)に密封されている。使用時に包装袋から温熱具100が取り出されることによって、発熱体20の発熱材23が空気中の酸素と接触し、該発熱材23が発熱するとともに水蒸気(蒸気温熱)を発生し、この水蒸気が第1被覆シート21及び第1シート51を介して外部に放出されるようになっている。
よって、使用者が温熱具100を装着することによって、この水蒸気が使用者の顔面に供給されるようになっている。これにより、蒸しタオルで使用者の顔面を温めるような具合になる。このように、本実施形態に係る温熱具100は、蒸気温熱具である。
温熱具100を装着するには、本体部10の第1シート51を顔側にして、第1部分11及び第2部分12をそれぞれ左右の目75から頬76にかけての部位にあてがい、一対の耳掛け部30をそれぞれ左右の耳74に引っ掛ける。
ここで、図5を用いて、立体構造部60の形成方法の一例を説明する。
図5に示す温熱具構成シート120は、温熱具100を作製するための材料である。温熱具構成シート120は、図5に示す左右一対の接合予定部56どうしが相互に未接合である点で、温熱具100と相違しており、その他の点では、温熱具100と同様に構成されている。
例えば、図5に示すように、第1シート51及び第2シート52において本体部10の横幅方向中央部の上縁部に、V字状の切欠形状部55を形成することにより、温熱具構成シート120が得られる。そして、切欠形状部55の左右両側の縁部である一対の接合予定部56を相互に接合することにより、図1及び図2に示すように立体構造部60の上側接続部61bを形成し、温熱具100を作製することができる。
立体構造部60の下側接続部61aは、例えば、第1シート51及び第2シート52において、元々、第1部分11側の部分と第2部分12側の部分とが相互に繋がっている部分である。
なお、立体構造部60を形成する方法は、この例に限らず、例えば、第1シート51及び第2シート52において本体部10の横幅方向中央部の上縁部に、上下に延在する直線状のスリット(不図示)を形成し、このスリットの左右両側の部分を相互にオーバーラップさせて接合することによって、図1及び図2と同様の立体構造部60を形成することができる。
または、下側接続部61aと上側接続部61bとの構造を本実施形態とは逆転させてもよい。この場合、上側接続部61bについては、第1シート51及び第2シート52において、元々、第1部分11側の部分と第2部分12側の部分とが相互に繋がっている部分とする。一方、下側接続部61aについては、スリット54の上側に連なるスリットの左右両側の縁部どうしを相互に接合することにより形成する。
または、本体部10の横幅方向中央部の上部に、型押し(プレス)によって立体構造部60を形成することもできる。
または、本体部10の横幅方向中央部の上部を、部分的にゴム繊維入りの構造とし、当該部分を横幅方向において縮めることによって、立体構造部60を形成することもできる。
温熱具100は、例えば、表面最高温度が38~70℃とすることが好ましい。温熱具100の表面最高温度と水蒸気発生量は、図6に示す装置90を用いて、次のように測定される数値である。図6に示す装置90は、アルミニウム製の測定室(容積4L)91と、測定室91の下部に除湿空気(湿度2%未満、流量2.1L/分)を流入させる流入路92と、測定室91の上部から空気を流出させる流出路93と、流入路92に設けられた入口温湿度計94及び入口流量計95と、流出路93に設けられた出口温湿度計96及び出口流量計97と、測定室91内に設けられた温度計(サーミスタ)98と、を備えて構成されている。温度計98としては、温度分解能が0.01℃程度のものを使用する。
温熱具100の表面最高温度の測定は、温熱具100を測定環境温度30℃(30±1℃)において包装袋から取り出し、温熱具100の顔側に位置する面(上記第1シート51と第2シート52とのうち第1シート51側の面)を上にして測定室91に載置し、金属球(質量4.5g)をつけた温度計98をその上に載せて計測する。
また、この状態で下部より除湿空気を流し、入口温湿度計94と出口温湿度計96で計測される温度及び湿度から測定室91に空気が流入する前後の絶対湿度の差を求め、さらに入口流量計95と出口流量計97で計測される流量から温熱具100が放出した水蒸気量を算出する。
なお、本明細書における表面温度とは、温熱具100を包装袋から取り出した後、すなわち水蒸気発生が開始されて以降の温熱具100表面の最高到達温度をいい、本明細書における水蒸気発生量とは、温熱具100を酸素遮断袋から取り出した時点、すなわち水蒸気発生の開始時を起点とし、10分後までに測定された水蒸気量の総量をいう。
以上のような実施形態によれば、本体部10及び一対の耳掛け部30を平坦に展開した状態において、一対の耳掛け部30どうしの距離をW、耳掛け用開口30aの縦寸法をHとすると、H/Wが0.2以上である。
この構成により、温熱具100を装着したときに、本体部10の側縁部(図4に示す湾曲部81)が前方に凸に湾曲するようにできるため、本体部10の側方から、本体部10と顔との間に外気をスムーズに導入でき、発熱体20をより均一に発熱させることが可能となる。
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。
図7(a)に示す変形例1、及び、図7(b)に示す変形例2のように、耳掛け用開口30aは、横幅を有する形状の耳掛け用スリット31となっていてもよい。図7(a)に示す変形例1の場合、耳掛け用開口30aにおける本体部10から遠い側の周長Lは、図7(a)に示す長さL11と長さL12との和となる。
また、図7(b)に示す変形例2の場合、耳掛け用開口30aにおける本体部10から遠い側の周長Lは、耳掛け用開口30aの上端と下端とを結ぶ長手軸AX2を基準として本体部10から遠い側の縁に沿った長さ、すなわち図7(b)に示す長さL13である。
また、図8に示す変形例3のように、耳掛け部30は、紐(例えば、伸縮性を有する紐)であってもよい。この場合、耳掛け用開口30aは、紐と本体部10との間に形成された開口であり、耳掛け用開口30aにおける本体部10から遠い側の周長Lは、紐における内周側部分の長さである。
本発明は上述の実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記においては、本体部10に形成されている立体構造部60の数が1つである例を説明したが、複数(例えば2つ)の立体構造部60が左右に並んで配置されていても良い。
また、上記においては、一連のシート(第2シート52)の一部分ずつにより本体部10と一対の耳掛け部30とが構成されている例を説明したが、耳掛け部30は、本体部10を構成するシートとは別体のシートを、本体部10を構成するシートに対して接合することによって、本体部10に設けられていてもよい。
また、発熱体20は、蒸気を放出しない発熱性のものであってもよい。したがって、温熱具100は、蒸気温熱具ではなく、単なる温熱具であってもよい。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含する。
<1>顔に沿って装着される本体部と、
前記本体部に設けられている発熱体と、
前記本体部の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部と、
を備え、
前記一対の耳掛け部の各々は、耳掛け用開口を有し、
前記本体部及び前記一対の耳掛け部を平坦に展開した状態において、前記一対の耳掛け部どうしの距離をW、前記耳掛け用開口の縦寸法をHとすると、
H/Wが0.2以上である温熱具。
<2>前記耳掛け用開口における前記本体部から遠い側の周長をLとすると、
H/Lが0.6以上である<1>に記載の温熱具。
<3>前記耳掛け部は、前記耳掛け用開口として、縦長の耳掛け用スリットを有する<1>又は<2>に記載の温熱具。
<4>前記耳掛け部の上縁と前記耳掛け用スリットの上端との距離が、前記耳掛け用スリットの下端と前記耳掛け部の下縁との距離よりも大きい<3>に記載の温熱具。
<5>前記耳掛け用スリットは、前記本体部から遠ざかる方向に凸に折れ曲がった折れ線形状に形成されており、
前記耳掛け用スリットの折れ曲がり部が、当該耳掛け用スリットの上下方向における中央位置よりも下に配置されている<3>又は<4>に記載の温熱具。
<6>前記発熱体は、発熱時に水蒸気の発生を伴うものであり、
当該温熱具は、前記本体部において顔側となる面を通して水蒸気が外部に放出されるように構成されている<1>から<5>のいずれか一項に記載の温熱具。
<7>前記耳掛け部は、前記本体部と一体のシートで形成されている上記いずれか一項に記載の温熱具。
<8>前記本体部は、顔における目から頬にかけての部位を覆うことが可能な寸法に形成されている上記いずれか一項に記載の温熱具。
<9>前記本体部の上縁は、略水平に延在しているか、又は、中央部に向けてやや上り傾斜している上記いずれか一項に記載の温熱具。
<10>当該温熱具は、顔側に位置する第1シートと、前記第1シートに対して重ねて配置されている第2シートと、を備えて構成されており、前記第2シートの横幅方向における両端部(左端部と右端部)がそれぞれ前記第1シートからはみ出しており、当該はみ出している部分がそれぞれ前記一対の耳掛け部の一方ずつを構成している上記いずれか一項に記載の温熱具。
<11>前記耳掛け部は、上下に長尺な形状(縦長の形状)に形成されている上記いずれか一項に記載の温熱具。
<12>前記耳掛け用開口の下端の高さ位置は前記発熱体の下端と略同等の高さ位置であり、前記耳掛け用開口の上端の高さ位置は、前記発熱体の上端よりも下方の位置に設定されている上記いずれか一項に記載の温熱具。
<13>前記耳掛け部の上縁と前記耳掛け用開口の上縁との間の距離が、前記耳掛け部の下縁と前記耳掛け用開口の下縁との間の距離よりも大きい上記いずれか一項に記載の温熱具。
<14>前記発熱体の上下方向における中心部と前記耳掛け用開口の中央部とが互いに略同等の高さ位置に配置されている上記いずれか一項に記載の温熱具。
この出願は、2017年6月22日に出願された日本出願特願2017-122486号を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
10 本体部
11 第1部分
12 第2部分
20 発熱体
20c 中心
21 第1被覆シート
22 第2被覆シート
23 発熱材
25 内縁
26 外縁
30 耳掛け部
30a 耳掛け用開口
31 耳掛け用スリット
31a 耳掛け用スリット下部
31b 耳掛け用スリット上部
31c 折れ曲がり部
31d 耳掛け用スリット中央
32 耳掛け上側接続部
33 耳掛け下側接続部
35 部分
51 第1シート
51a 側辺
52 第2シート
53 接合部
54 スリット
55 切欠形状部
56 接合予定部
60 立体構造部
61 接続部
61a 下側接続部
61b 上側接続部
71 額
72 鼻
73 口
74 耳
75 目
76 頬
81 湾曲部
100 温熱具
120 温熱具構成シート

Claims (4)

  1. 顔に沿って装着される本体部と、
    前記本体部に設けられている発熱体と、
    前記本体部の横幅方向両端部にそれぞれ設けられている一対の耳掛け部と、
    を備え、
    前記一対の耳掛け部の各々は、耳掛け用開口を有し、
    前記本体部及び前記一対の耳掛け部を平坦に展開した状態において、前記一対の耳掛け部どうしの距離をW、前記耳掛け用開口の縦寸法をHとすると、
    H/Wが0.2以上であり、
    前記耳掛け部は、前記耳掛け用開口として、縦長の耳掛け用スリットを有し、
    前記耳掛け部の上縁と前記耳掛け用スリットの上端との距離が、前記耳掛け用スリットの下端と前記耳掛け部の下縁との距離よりも大きい温熱具。
  2. 前記耳掛け用開口における前記本体部から遠い側の周長をLとすると、
    H/Lが0.6以上である請求項1に記載の温熱具。
  3. 前記耳掛け用スリットは、前記本体部から遠ざかる方向に凸に折れ曲がった折れ線形状に形成されており、
    前記耳掛け用スリットの折れ曲がり部が、当該耳掛け用スリットの上下方向における中央位置よりも下に配置されている請求項又はに記載の温熱具。
  4. 前記発熱体は、発熱時に水蒸気の発生を伴うものであり、
    当該温熱具は、前記本体部において顔側となる面を通して水蒸気が外部に放出されるように構成されている請求項1からのいずれか一項に記載の温熱具。
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