JP7061890B2 - 工作機械 - Google Patents

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本発明は、工具により被削材を切削加工する工作機械に関する。
従来、工具により被削材(ワーク)を切削加工するものとして、例えば自動旋盤やマシニングセンタ等の工作機械が多く用いられている。
このような工作機械では、1台の工作機械で複数種類の材質の被削材の切削加工を行うことが想定されるが、この場合、環境問題の重要性等から材料のリサイクルを可能とするために、被削材の材質毎に切屑(切粉)を分別して回収する分別回収機能を備えることが求められている。
例えば、特許文献1には、切屑を、磁力を用いて磁性体のものと非磁性体のものとに分別して回収する分別回収機能を備えた工作機械が記載されている。
特開2002-331435号公報
しかし、上記従来の工作機械では、磁力を用いて切屑を分別するようにしているので、切屑の分別が、材質が磁性体のものと非磁性体のものとの分別に限られるという問題点があった。
また、工作機械として、工具を送り方向に沿って所定の振動数で振動(往復動)させながら送り動作させることで切屑を順次分断された長さの短いものとするようにした振動切削モードを備えたものが知られている。このような工作機械では、通常切削モードによる長い切屑に振動切削モードによる短い切屑が混入すると、切屑の廃棄時に短い切屑が長い切屑から飛散し、その取り扱いが煩雑になるという問題が生じることになる。このような問題に対処するため、材質の相違だけではなく、同一の材質で形状が相違する切屑を分別して回収することも求められていた。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、材質、形状等が相違する様々な種類の切屑を分別して回収することができる工作機械を提供することにある。
本発明の工作機械は、工具により被削材を切削加工する工作機械であって、前記切削加工の切削条件が入力される入力部と、複数の噴射位置から選択された何れかの前記噴射位置から前記工具の刃先に向けて流体を噴射する流体噴射部と、それぞれ前記流体噴射部の対応する前記噴射位置から噴射された流体によって飛ばされた切屑を回収する複数の回収容器と、前記入力部に入力された前記切削条件に応じて前記噴射位置を変更するように前記流体噴射部を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明の工作機械は、上記構成において、前記流体噴射部が、流体を噴射する噴射ノズルと該噴射ノズルを複数の前記噴射位置に移動させる移動機構と、を有し、前記制御部が、前記入力部に入力された前記切削条件に応じて前記噴射ノズルの前記噴射位置を変更するように前記移動機構を制御するのが好ましい。
本発明の工作機械は、上記構成において、前記流体噴射部が、それぞれ複数の前記噴射位置に配置された複数の噴射ノズルを備え、前記制御が、前記入力部に入力された前記切削条件に応じて前記流体を噴射する前記噴射ノズルを変更するように前記流体噴部を制御するのが好ましい。
本発明の工作機械は、上記構成において、前記回収容器の上方にガード部材が配置されているのが好ましい。
本発明の工作機械は、上記構成において、前記工具の下方に配置され、傾斜動作自在のガイドテーブルと、前記ガイドテーブルを傾斜動作させる駆動部と、をさらに有し、前記制御部が、前記ガイドテーブルを、前記流体噴射部から噴射された流体によって飛ばされた切屑を回収する前記回収容器の側が低くなるように傾斜させるように前記駆動部を制御するのが好ましい。
本発明の工作機械は、上記構成において、前記流体が、クーラント液であるのが好ましい。
本発明によれば、入力部に入力された切削条件に応じて流体噴射部の流体の噴射位置を変更することで、切削条件毎に相違する複数種類の切屑を、それぞれ流体により異なる方向に飛ばして異なる回収容器に分別して回収することができる。したがって、本発明によれば、材質、形状等が相違する様々な種類の切屑を分別して回収することができる工作機械を提供することができる。
本発明の一実施の形態の工作機械の構成を概略で示す斜視図である。 図1に示す工作機械の要部を上方から見た説明図である。 図2に対して噴射ノズルの噴射位置を変更した状態を示す説明図である。 複数種類の切屑を別々の回収容器に分別して回収する制御手順を示すフローチャート図である。 工具の下方に設けたガイドテーブルの構成を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態の工作機械の構成を概略で示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態の工作機械1は、自動旋盤として構成されたものであり、架台2に回転自在に支持された主軸3と、主軸3に把持された被削材(ワーク)4を切削加工する工具5とを有している。
主軸3は、図示しない電動モータ等の駆動源により回転駆動され、被削材4とともに回転することができる。工具5は、図示しない刃物台に搭載されて刃物台とともに主軸3に対して相対移動することができる。主軸3とともに回転する被削材4に工具5の刃先を押し付けつつ当該工具5を被削材4に対して相対的に送り動作させることにより、工具5により被削材4を切削加工することができる。
工作機械1には入力部10が設けられている。入力部10には、工具5による被削材4の切削加工の条件すなわち切削条件を入力することができる。詳細は図示しないが、入力部10は、例えば、切削条件を入力するためのテンキー等の種々の入力キー、入力した切削条件を表示する液晶パネル等を備えた操作盤として構成することができる。なお、入力部10としては、切削条件を入力することができるものであれば、種々の構成のものを採用することができる。
入力部10には、切削条件として、例えば、被削材4の材質、主軸3の回転速度、工具5の被削材4への切込み深さ、工具5の送り方向及び送り速度、切削モード(通常切削モードまたは振動切削モードの選択)等が入力される。
工作機械1には制御部11が設けられており、入力部10は制御部11に接続されている。制御部11は、CPU(中央演算処理装置)やメモリ等を備えたマイクロコンピュータとして構成されている。制御部11は、入力部10に入力された切削条件を読み込み、メモリに格納された加工プログラムを実行して、入力部10に入力された切削条件で工具5による被削材4の切削加工が実施されるように工作機械1の各部を制御する。
工作機械1には、複数の噴射位置から選択された何れかの噴射位置から工具5の刃先に向けて流体fを噴射する流体噴射部20が設けられている。本実施の形態においては、流体噴射部20は、3本の噴射ノズル21を備えて構成されている。
3本の噴射ノズル21は、それぞれ工具5の刃先に向けて流体fを所定の流速で噴射することができる。噴射ノズル21が噴射する流体の流速ないし流量は、工具5により被削材4が切削加工されて生じる切屑4aを当該流体fの勢いによって当該流体fが噴射された向きに吹き飛ばすことができる程度の値に設定されている。なお、噴射ノズル21は、少なくとも1本設けられていれば、その本数は種々変更可能である。
本実施の形態では、噴射ノズル21が噴射する流体fはクーラント液である。流体fとしてクーラント液を用いることにより、噴射ノズル21が噴射するクーラント液により被削材4を冷却しながら切屑4aの分別を行うことができる。
なお、噴射ノズル21が噴射する流体fは、クーラント液に限らず、他の液体とすることもできる。また、噴射ノズル21が噴射する流体fは液体に限らず、例えばエアー等の気体とすることもできる。流体fとしてエアー等の気体を用いることにより、被削材4を気体で冷却しながら加工するドライ加工を行うことができる。
図2に示すように、3本の噴射ノズル21は、図示しない移動機構により駆動されて、平面視において工具5を略中心とした円形の軌道22上にある4つの噴射位置A~Dに移動するようになっている。本実施の形態では、噴射ノズル21の噴射位置A~Dは、平面視で軌道22に沿って互いに周方向に90度ずつずれて設定されている。
3本の噴射ノズル21は、入力部10に入力される切削条件に応じて、4つの噴射位置A~Dの何れかの噴射位置A~Dに選択的に移動する。すなわち、入力部10に切削条件が入力されると、その切削条件に応じて、制御部11により移動機構の作動が制御され、3本の噴射ノズル21は切削条件毎に互いに異なる噴射位置A~Dとなるように何れかの噴射位置A~Dに向けて移動する。例えば、図2においては、3本の噴射ノズル21は、入力部10にある切削条件が入力されることで噴射位置Aに配置されているが、入力部10に別の切削条件が入力されたときには、3本の噴射ノズル21は移動機構により駆動され、図3に示すように、軌道22に沿って噴射位置Bにまで移動する。噴射位置Bにおいて噴射ノズル21が噴射する流体fの方向は、噴射位置Aにおいて噴射ノズル21が噴射する流体fの方向に対して90度ずれた方向である。詳細は図示しないが、入力部10にさらに別の切削条件が入力されると、3本の噴射ノズル21は移動機構により駆動されて軌道22に沿って噴射位置Cにまで移動し、さらに別の切削条件が入力されると、3本の噴射ノズル21は移動機構により駆動されて軌道22に沿って噴射位置Dにまで移動する。このように、本実施の形態では、噴射ノズル21は、互いに相違する4種類の切削条件に対応して、互いに相違する4つの噴射位置A~Dに移動可能となっている。
噴射ノズル21を移動させる移動機構としては、詳細は図示しないが、例えば3本の噴射ノズル21を円形のガイドレールに沿って案内する構成のものや、3本の噴射ノズル21が固定される回動テーブル状のものなど、種々の構成のものを採用することができる。
架台2の底部分には、噴射ノズル21の4つの噴射位置A~Dに対応した4つの回収容器30、31、32、33が配置されている。これらの回収容器30、31、32、33は、それぞれ工具5よりも下方に位置するとともに4つの噴射位置A~Dに対応するように、当該工具5の真下の部分を中心として周方向に並べて配置されている。すなわち、回収容器30は、噴射位置Aにある噴射ノズル21に対応して当該噴射位置Aに対して工具5を挟んで反対側となる噴射位置Cに対応した位置に配置されている。また、回収容器31は、噴射位置Bにある噴射ノズル21に対応して当該噴射位置Bに対して工具5を挟んで反対側となる噴射位置Dに対応した位置に配置され、回収容器32は、噴射位置Cにある噴射ノズル21に対応して当該噴射位置Cに対して工具5を挟んで反対側となる噴射位置Aに対応した位置に配置され、回収容器33は、噴射位置Dにある噴射ノズル21に対応して当該噴射位置Dに対して工具5を挟んで反対側となる噴射位置Bに対応した位置に配置されている。
回収容器30~33は、流体としてクーラント液等の液体が用いられる場合には、例えば底壁及び側壁がメッシュないしパンチングメタルなどで形成された籠状のものなど、切屑を保持しつつ液体を外部に流出させることができる構成のものとすることができる。これにより、切屑を、クーラント液である流体fと分別して回収することができる。この場合、回収容器30~33から流出した液体は、架台12の底部分に設けられた液受け等を介して回収し、再利用することができる。
工具5により被削材4が切削されているときには、噴射ノズル21から工具5の刃先に向けて流体fが噴射され、当該流体fにより加工部分が冷却されるとともに、工具5により被削材4が切削加工されることにより生じた切屑は、当該流体fにより飛ばされて対応する回収容器30~33に回収される。
例えば、図2に示すように、噴射ノズル21が噴射位置Aにあるときに工具5による被削材4の切削加工が行われると、噴射位置Aにある噴射ノズル21から工具5の刃先に向けて噴射された流体fにより切屑4aは噴射位置Aとは工具5を挟んで反対側の噴射位置Cに向けて飛ばされ、当該噴射位置Cにある回収容器30により回収される。また、図3に示すように、噴射ノズル21が噴射位置Bにあるときに工具5による被削材4の切削加工が行われると、噴射位置Bにある噴射ノズル21から工具5の刃先に向けて噴射された流体fにより切屑4bは噴射位置Bとは工具5を挟んで反対側の噴射位置Dに向けて飛ばされ、当該噴射位置Dにある回収容器31により回収される。同様に、詳細は図示しないが、噴射ノズル21が噴射位置Cにあるときに工具5による被削材4の切削加工が行われると、噴射位置Cにある噴射ノズル21から工具5の刃先に向けて噴射された流体fにより切屑4cは噴射位置Cとは工具5を挟んで反対側の噴射位置Aに向けて飛ばされ、当該噴射位置Aにある回収容器32により回収され、噴射ノズル21が噴射位置Dにあるときに工具5による被削材4の切削加工が行われると、噴射位置Dにある噴射ノズル21から工具5の刃先に向けて噴射された流体fにより切屑4dは噴射位置Dとは工具5を挟んで反対側の噴射位置Bに向けて飛ばされ、当該噴射位置Bにある回収容器33により回収される。
上記の通り、噴射ノズル21の位置は、入力部10に入力される切削条件に応じて変更される。したがって、切削条件が相違することで被削材4の材質や形状が異なる複数種類の切屑を、それぞれ異なる噴射位置A~Dにある噴射ノズル21から噴射された流体fにより異なる方向に飛ばして、別々の回収容器30~33に分別して回収することができる。
このように、本実施の形態の工作機械1では、入力部10に入力された切削条件に応じて噴射ノズル21が流体fを噴射する噴射位置A~Dを変更することで、切削条件毎に相違する複数種類の切屑を、それぞれ流体fにより異なる方向に飛ばして、異なる回収容器30~33に分別して回収することができる。これにより、材質、形状等が相違する様々な種類の切屑を、その材質や形状に拘わらず、容易に分別して回収することができる。また、様々な種類の切屑を、その材質や形状に拘わらず分別して回収することができるので、材料のリサイクル性を高めることができる。
さらに、磁力を用いた従来の切屑の分別方法では、分別の効率を高めるために切屑に付着したクーラント液を乾燥させる乾燥工程が必要であったが、本実施の形態の工作機械1では、磁力を用いることなく、工具5により切削された切屑を流体fにより吹き飛ばして直接回収容器30~33に回収するようにしているので、切屑の乾燥工程を不要として、分別回収をより容易に行うことができる。
ここで、本実施の形態の工作機械1は、切削条件として、工具5を被削材4に対して一定の送り速度で送り動作させることで被削材4を連続的に切削加工する通常切削モードに加えて、工具5を一定の送り速度で送りつつ送り方向に沿って所定の振動数で振動(往復動)させながら送り動作させる振動切削モードを選択可能な構成とすることができる。この場合、通常切削モードで被削材4を切削加工した場合の切屑は連続した長いものとなり、これに対して振動切削モードで被削材4を切削加工した場合の切屑は短く分断されたものとなるが、入力部10に切削条件として通常切削モードあるいは振動切削モードを入力することで、これらの長さないし形状が相違する2種類の切屑を別々の回収容器30~33に分別して回収することができる。したがって、通常切削モードによる長い切屑に振動切削モードによる短い切屑が混入し、切屑の廃棄時に短い切屑が長い切屑から飛散して、その取り扱いが煩雑になるという問題を生じさせることなく、それぞれの切屑を分別して容易に回収することができる。
切屑をより確実に回収容器30~33に回収させるために、回収容器30~33の上方にガード部材34を配置した構成とすることもできる。本実施の形態では、ガード部材34は、常に切屑を回収する回収容器30~33の上方に位置するように、噴射ノズル21の軌道22と同心状の軌道35に沿って移動自在となっている。すなわち、図2に示すように、噴射ノズル21が噴射位置Aに移動するとガード部材34は噴射位置Cにある回収容器30の上方の位置Cに移動し、図3に示すように、噴射ノズル21が噴射位置Bに移動すると、ガード部材34は噴射位置Dにある回収容器31の上方の位置Dに移動する。同様に、詳細は図示しないが、噴射ノズル21が噴射位置Cに移動すると、ガード部材34は噴射位置Aにある回収容器32の上方の位置Aに移動し、噴射ノズル21が噴射位置Dに移動すると、ガード部材34は噴射位置Bにある回収容器33の上方の位置Bに移動する。
噴射ノズル21から噴出された流体fにより飛ばされた切屑を回収する回収容器30~33の上方にガード部材34を配置した構成としたことにより、流体fにより飛ばされてきた切屑がガード部材34に当って回収容器30~33に確実に回収されるようにすることができる。特に、本実施の形態では、ガード部材34を、工具5の側が凹となるように軌道35に沿って湾曲する形状としたので、ガード部材34に当たった切屑を確実に回収容器30~33に向けて落下させて回収することができる。
ガード部材34を移動させる機構としては、例えば、噴射ノズル21を移動させる移動機構によってガード部材34を噴射ノズル21と一体的に移動させる構成とするなど、種々の機構を採用可能である。
図4は、複数種類の切屑を別々の回収容器に分別して回収する制御手順を示すフローチャート図である。次に、図4に示すフローチャート図に基づいて、材質、形状等が互いに相違する複数種類の切屑を別々の回収容器30~33に分別して回収する際の制御手順について説明する。
まず、ステップS1において入力部10に切削条件が入力されると、ステップS2において制御部11により加工プログラムが開始される。加工プログラムが開始されると、ステップS3において入力部10から制御部11に切削条件が読み込まれる。制御部11に切削条件が読み込まれると、当該切削条件に応じ、ステップS4においてガード部材34が位置Cに向けて移動し、ステップS5において噴射ノズル21が噴射位置Aに移動する。なお、ガード部材34の移動と噴射ノズル21の移動は同時に行われてもよく、何れが先に行なわれてもよい。
噴射ノズル21とガード部材34の移動が完了すると、ステップS6において工具5による被削材4の切削加工が開始される。
工具5による被削材4の切削加工が開始されると、被削材4が工具5によって切削されることにより生じた切屑4aが、3本の噴射ノズル21から噴射された流体fを受けて当該流体fにより飛ばされて、対応する回収容器30に回収される。
ステップS7において切削加工の加工プログラムが終了すると、ステップS8において所定の加工ロット数の被削材4の切削加工が完了したか否かが判断され、加工ロット数が完了したと判断されると、切削加工が完了する。一方、ステップS8において加工ロット数が完了していないと判断された場合には、ステップS3に戻り、以下、ステップS4~S8が繰り返し行われる。
一方、ステップS1において、入力部10に先の切削加工における切削条件とは異なる別の切削条件が入力された場合には、ステップS2において加工プログラムが開始され、ステップS3において入力部10から制御部11に切削条件が読み込まれた後、当該切削条件に応じ、ステップS9において、ガード部材34が位置Dに向けて移動し、ステップS10において噴射ノズル21が噴射位置Bに移動する。このように、先の切削加工とは異なる切削条件が入力部10に入力された場合には、ガード部材34及び噴射ノズル21は、先の切削加工とは異なる別の位置に移動する。
噴射ノズル21とガード部材34の移動が完了すると、ステップS11において工具5による被削材4の切削加工が開始される。このとき、ガード部材34及び噴射ノズル21は、先の切削加工とは異なる別の位置に移動しているので、被削材4が工具5によって切削されることにより生じた切屑4aは、先の切削加工において切屑を回収した回収容器30とは異なる別の回収容器31に回収される。
さらに、ステップS1において、入力部10に先の2つの切削加工における切削条件の何れとも異なる別の切削条件が入力された場合には、ステップS2において加工プログラムが開始され、ステップS3において入力部10から制御部11に切削条件が読み込まれた後、当該切削条件に応じ、ステップS12において、ガード部材34が位置Aに向けて移動し、ステップS13において噴射ノズル21が噴射位置Cに移動する。このように、先の何れの切削加工とも異なる切削条件が入力部10に入力された場合には、ガード部材34及び噴射ノズル21は、先の何れの切削加工とも異なる別の位置に移動する。
したがって、噴射ノズル21とガード部材34の移動が完了し、ステップS14において工具5による被削材4の切削加工が開始されても、このとき、ガード部材34及び噴射ノズル21は、先の何れの切削加工とも相違する別の位置に移動しているので、被削材4が工具5によって切削されることにより生じた切屑4aは、先の何れの切削加工において切屑を回収した回収容器30、31とも相違する別の回収容器32に回収される。
図5は、工具5の下方に設けたガイドテーブル40の構成を示す説明図である。図5においては、前述した部材に対応した部材には同一の符号を付してある。
図5に示すように、工作機械1は、工具5の下方にガイドテーブル40を備えた構成とすることもできる。ガイドテーブル40はヒンジ41を中心として回動することで傾斜動作自在となっている。また、ヒンジ41には図示しないサーボモータ等の駆動部が接続されており、この駆動部によりヒンジ41が駆動されることでガイドテーブル40は傾斜動作されるようになっている。
制御部11は、駆動部の作動を制御して、ガイドテーブル40を、噴射ノズル21から噴射された流体fによって飛ばされた切屑を回収する回収容器30~33の側が低くなるように傾斜させる。例えば、図5に示すように、噴射ノズル21から噴射された流体fによって切屑4aが回収容器30に向けて飛ばされる場合には、ガイドテーブル40は、駆動部により駆動されて、回収容器30の側の端部がヒンジ41を挟んだ他方の端部よりも低くなるように傾斜する姿勢とされる。
このようなガイドテーブル40が工具5の下方に設けられることにより、工具5により被削材4が切削加工されて発生した切屑4aが、噴射ノズル21から噴射された流体fによって飛ばされることなく工具5の下方側に向けて落下してしまった場合でも、当該落下した切屑4aをガイドテーブル40で受けるとともに当該ガイドテーブル40に沿って案内して所望の回収容器30に向けて落下させることができる。これにより、当該切屑4aを回収容器30に確実に回収させることができる。
なお、図5には、ガイドテーブル40を傾斜動作させるためのヒンジとして1つのヒンジ41のみを図示しているが、ガイドテーブル40は、ヒンジ41と直交する軸を有する他のヒンジを備えており、何れの回収容器30~33の側に向けても傾斜することができるようになっている。
図6は、本発明の他の実施の形態の工作機械1の構成を概略で示す説明図である。図6においては、前述した部材に対応した部材には同一の符号を付してある。
図2に示す場合では、入力部10に入力された切削条件に応じて、噴射ノズル21を移動機構によって4つの噴射位置A~Dの何れかに選択的に移動させることで、流体噴射部20が流体fを噴射する噴射位置A~Dを変更し、これにより切屑を回収する回収容器30~33を切削条件毎に変更するようにしている。
これに対して、図6に示す本発明の他の実施の形態の工作機械1では、流体噴射部20を、それぞれ3つの噴射ノズル21を備えるとともに、噴射位置Aに配置された流体噴射部20A、噴射位置Bに配置された流体噴射部20B、噴射位置Cに配置された流体噴射部20C及び噴射位置Dに配置された流体噴射部20Dの4つの流体噴射部20A~20Dを有する構成としている。
制御部11は、これらの流体噴射部20A~20Dを移動させることなく、入力部10に入力された切削条件に応じて、流体噴射部20A~20Dの中から選択された何れか1つの流体噴射部20A~20Dの噴射ノズル21から流体fを噴射させるように当該流体噴射部20A~20Dを制御する。例えば、入力部10にある切削条件が入力されたときには、制御部11は、噴射位置Aにある流体噴部20Aの噴射ノズル21から流体fを噴射させ、他の流体噴射部20B~20Dの噴射ノズル21からは流体fを噴射させないように流体噴射部20A~20Dを制御して、切屑を噴射位置Aとは工具5を挟んで反対側にある回収容器30により回収させる。また、入力部10に先とは相違する切削条件が入力されたときには、制御部11は、先の切削加工とは相違する噴射位置Bにある流体噴部20Bの噴射ノズル21から流体fを噴射させ、他の流体噴射部20A、20C及び20Dの噴射ノズル21からは流体fを噴射させないように流体噴射部20A~20Dを制御して、切屑を噴射位置Bとは工具5を挟んで反対側にある回収容器31により回収させる。このように、この実施形態の工作機械1では、流体噴射部20A~20Dの噴射ノズル21を移動させることなく、流体fを噴射する噴射ノズル21を切り替えることで、4つの噴射位置A~Dの何れかから選択された1の噴射位置A~Dから流体fを噴出させて、切屑を異なる回収容器30~33に分別して回収することができるようになっている。これにより、流体噴射部20A~20Dの噴射ノズル21を移動させることなく、流体fを噴射する噴射ノズル21を切り替えるだけの簡単な制御で、切屑を異なる回収容器30~33に分別して回収することができる。
この実施形態においては、回収容器30~33のそれぞれの上方に、ガード部材34を配置するようにしてもよい。これにより、噴射ノズル21及びガード部材34の何れも移動させることなく、さらに簡単な制御で、切屑を4つの回収容器30~33の何れかに容易に分別して回収することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、3本の噴射ノズル21の噴射位置を4つの噴射位置A~Dに変更することができるようにするとともに、これに対応して4つの回収容器30~33を設けるようにしているが、これに限らず、噴射ノズル21の噴射位置及び回収容器は、複数設けられていれば、その数は適宜変更可能である。
また、図2に示す実施の形態及び図6に示す実施の形態の何れの場合においても、ガード部材34を、4つの回収容器30~33の全ての上方に亘って延びる円形の壁状に形成するようにしてもよい。
1 工作機械
2 架台
3 主軸
4 被削材
4a 切屑
4b 切屑
4c 切屑
4d 切屑
5 工具
10 入力部
11 制御部
20 流体噴射部
20A 流体噴射部
20B 流体噴射部
20C 流体噴射部
20D 流体噴射部
21 噴射ノズル
22 軌道
30 回収容器
31 回収容器
32 回収容器
33 回収容器
34 ガード部材
35 軌道
40 ガイドテーブル
41 ヒンジ
f 流体
A~D 噴射位置

Claims (6)

  1. 工具により被削材を切削加工する工作機械であって、
    前記切削加工の切削条件が入力される入力部と、
    複数の噴射位置から選択された何れかの前記噴射位置から前記工具の刃先に向けて流体を噴射する流体噴射部と、
    それぞれ前記流体噴射部の対応する前記噴射位置から噴射された流体によって飛ばされた切屑を回収する複数の回収容器と、
    前記入力部に入力された前記切削条件に応じて前記噴射位置を変更するように前記流体噴射部を制御する制御部と、を有することを特徴とする工作機械。
  2. 前記流体噴射部が、流体を噴射する噴射ノズルと該噴射ノズルを複数の前記噴射位置に移動させる移動機構と、を有し、
    前記制御部が、前記入力部に入力された前記切削条件に応じて前記噴射ノズルの前記噴射位置を変更するように前記移動機構を制御する、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記流体噴射部が、それぞれ複数の前記噴射位置に配置された複数の噴射ノズルを備え、
    前記制御が、前記入力部に入力された前記切削条件に応じて前記流体を噴射する前記噴射ノズルを変更するように前記流体噴部を制御する、請求項1に記載の工作機械。
  4. 前記回収容器の上方にガード部材が配置されている、請求項1~3の何れか1項に記載の工作機械。
  5. 前記工具の下方に配置され、傾斜動作自在のガイドテーブルと、
    前記ガイドテーブルを傾斜動作させる駆動部と、をさらに有し、
    前記制御部が、前記ガイドテーブルを、前記流体噴射部から噴射された流体によって飛ばされた切屑を回収する前記回収容器の側が低くなるように傾斜させるように前記駆動部を制御する、請求項1~4の何れか1項に記載の工作機械。
  6. 前記流体が、クーラント液である、請求項1~5の何れか1項に記載の工作機械。
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