JP7060723B2 - 検体処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、血液や尿等の検体を分析する自動分析装置及び分析に先立って検体に対して種々の前処理を実施する前処理装置を備える検体処理システムに関し、特に検体が収容される検体容器が開栓されているか否かを検知する技術に係る。
自動分析装置は、患者から供される血液や尿等の検体を分析するために病院や検査施設で用いられ、患者の診断に欠かせないものとなっている。検体が収容される検体容器は、種々の前処理や分析等が実施されるまでの間、汚染や漏洩を防止するために、ゴム栓等により閉栓されており、前処理や分析に先立って開栓される必要がある。
特許文献1には、異なる高さの採液管が混在している場合であっても、開栓作業を自動的に行う開栓装置が開示されている。具体的には、採液管の高さを判定するために複数のフォトセンサを有する高さ判定手段によって判定された高さに応じて、採液管を開栓するための開栓手段の高さを位置決めする開栓装置である。
特許第3025114号公報
しかしながら特許文献1では、検体容器の一例である採液管の高さを判定するために複数のフォトセンサを有する必要があり、検体処理システムの複雑化を招く。また特許文献1では各フォトセンサから水平方向にビームが照射されるので、ゴム栓に比べて厚さが極めて薄いシール栓が開栓されているか否かを検知することが困難である。検体処理システムが備える自動分析装置や前処理装置に含まれる分注ユニットでは、検体容器が開栓されないまま搬送されると、分析用または分注用のノズルが検体容器の栓と衝突し、検体処理システムを故障させたり、検体容器を倒して検体を損失させたりする場合がある。
そこで本発明は、検体容器が開栓されているか否かを簡易な機構により検知可能な検体処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、検体を分析する自動分析装置と、前記検体に対して前処理を実施する前処理装置と、前記検体を収容する検体容器を前記自動分析装置または前記前処理装置において搬送する搬送路を備える検体処理システムであって、前記検体容器の長手方向に直交するように配置され、前記検体容器が開栓されているか否かを検知する単一のセンサをさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、検体容器が開栓されているか否かを簡易な機構により検知可能な検体処理システムを提供することができる。
検体処理システムの全体構成の一例を示す図である。 閉栓された検体容器の一例を示す図である。 実施例1の栓検出部の一例について説明する図である。 実施例1のシール栓センサの一例を説明する図である。 実施例1のシール栓センサの詳細について説明する図である。 実施例2のゴム栓センサの一例を説明する図である。 実施例2のゴム栓センサの詳細について説明する図である。 実施例2の処理の流れの一例について説明する図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る検体処理システムの好ましい実施例について説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
図1を用いて検体処理システムの構成の一例を説明する。検体処理システムは、患者から供される血液や尿等の検体の分析と、分析に先立ち検体に種々の前処理などを実施するシステムであり、前処理装置100、搬送路102、自動分析装置104、制御部105を備える。以下、各部について説明する。
前処理装置100は、種々の機能を有する複数のユニットが連結されて構成される。例えば、投入ユニット100a、収納ユニット100b、遠心分離ユニット100c、液量測定ユニット100d、開栓ユニット100e、子採血管生成ユニット100f、分注ユニット100g、閉栓ユニット100hが連結されて前処理装置100が構成される。以下、各ユニットについて説明する。
投入ユニット100aは、検体が収容された検体容器を検体処理システムへ投入するためのユニットである。投入された検体容器はホルダ101に搭載されて検体処理システム内を搬送路102によって搬送される。投入ユニット100aでは、図示しない検体認識部によって検体容器に張り付けられたバーコード等が読み取られ、検体を特定するためのID情報が取得されて、検体が特定される。なお検体認識部は、投入ユニット100aに限らず、検体処理システム内の各所に設けられても良い。
図2を用いて検体容器の一例について説明する。図2(a)にシール栓203で閉栓され、ホルダ101に搭載された検体容器であるシール栓用採血管202の側面図を示す。シール栓用採血管202は、患者から採取される血液が収容される検体容器の一つである。採取される血液の量に応じて、異なる高さのシール栓用採血管202が使い分けられ、例えば75mm、90mm、100mmの高さを有するシール栓用採血管202が用いられる。シール栓203は金属製であって、0.05mm程度の厚さを有するフィルムシールである。シール栓203がシール栓用採血管202の上端部に貼りつけられることで、シール栓用採血管202は閉栓される。シール栓用採血管202の上端部には、シール栓203を貼り付けやすくするためのふちが設けられても良い。ホルダ101はプラスチック樹脂製であり、検体容器であるシール栓用採血管202を搭載し、搬送路102によって検体処理システム内を搬送される。
図2(b)にゴム栓205で閉栓され、ホルダ101に搭載された検体容器であるゴム栓用採血管204を示す。ゴム栓用採血管204は血液が収容される検体容器の一つであり、シール栓用採血管202と同様に、例えば75mm、90mm、100mmの高さを有する。ゴム栓205はゴム製の栓であり、ゴム栓用採血管204の上端部に取り付けられることで、ゴム栓用採血管204を閉栓する。
図1の説明に戻る。遠心分離ユニット100cは、検体が血液である場合に、投入された検体容器に対して遠心分離を行い、血液を成分毎に分離させるユニットである。
液量測定ユニット100dは、検体容器内の検体の量や色を測定または判別するユニットである。液量測定ユニット100dでの測定や判別には、図示しないレーザ光源部や画像認識部が用いられる。
開栓ユニット100eは閉栓された検体容器を開栓するユニットである。検体容器を閉栓する栓には複数種類が存在するので、栓の種類に応じて開栓ユニット100eが備えられても良い。
子採血管生成ユニット100fは、子採血管を準備するユニットである。子採血管とは、検体容器に収容される検体である血液を小分けするために用いられる別の検体容器であり、子採血管には小分けされる検体を特定するためにバーコード等が張り付けられる。準備された子採血管はホルダ101に搭載される。
分注ユニット100gは、検体容器から検体を分注するユニットである。例えば、遠心分離ユニット100cによって分離された血液の成分が、子採血管生成ユニット100fで準備された子採血管へ分注ユニット100gによって分注され、後述する自動分析装置104で分析される。検体を分注する際、検体を吸引するためのノズルが検体容器内に挿入される。
閉栓ユニット100hは、開栓された検体容器や血液の成分が分注された子採血管を閉栓するユニットである。検体容器を閉栓する栓の種類に応じて、閉栓ユニット100hが備えられても良い。
収納ユニット100bは、閉栓ユニット100hで閉栓された検体容器を収納するユニットである。
なお本構成は一例に過ぎず、前処理装置100は上記ユニットの全てを備えなくても良いし、他の機能を有するユニットを備えても良い。また各ユニット間は、検体容器を搭載するホルダ101を搬送する搬送路102によって接続される。
搬送路102は、前処理装置100や、自動分析装置104、前処理装置100と自動分析装置104との間において、検体を収容する検体容器を搭載するホルダ101を搬送する。前処理装置100において、搬送路102は、いくつかのユニットをスキップしてホルダ101を搬送しても良い。例えば、検体が尿である場合には、遠心分離ユニット100cがスキップされても良い。
自動分析装置104は、前処理が施された検体の成分を定性・定量分析するための装置である。自動分析装置104には、生化学分析や免疫分析、凝固分析をする装置があり、検体処理システムは用途に応じて複数の自動分析装置104を備える。なお各自動分析装置104と搬送路102との間には、両者を接続する接続ユニット103が設けられる。接続ユニット103は、自動分析装置104の検体吸引用ノズルの位置まで開栓された検体容器を搬送する。
制御部105は、検体処理システムが備える前処理装置100や搬送路102等の動作を制御するとともに、自動分析装置104での分析により得られた測定データを解析したり、記憶したりする。制御部105はいわゆるコンピュータにより構成されても良く、所定のプログラムにより動作させることができる。
以上説明した構成の検体処理システムの分注ユニット100gや自動分析装置104に、検体容器が開栓されないまま搬送されると、不具合が生じる場合がある。すなわち、分注ユニット100gや自動分析装置104が有する検体吸引用ノズルが検体容器の栓と衝突し、検体処理システムを故障させたり、検体容器を倒して検体を損失させたりする場合がある。そこで本実施例では、検体容器が開栓されているか否かを検知する単一のセンサを検体処理システムに備えさせる。
図3を用いて本実施例の栓検知部301について説明する。図3(a)は栓検知部301の上面図であり、図3(b)は図3(a)のF-F矢視図である。栓検知部301は、搬送路102の経路上、例えば開栓ユニット100eと分注ユニット100gとの間や接続ユニット103に配置され、シール栓センサ300、ベルト302、ストッパ303、ホルダ検出部304、ホルダ回転部305を有する。以下、各部について説明する。
シール栓センサ300は、搬送路102によって搬送される検体容器が開栓されているか否かを検知するセンサであり、検体容器の長手方向であるZ方向に直交するように配置される。シール栓センサ300の詳細については、図4、図5を用いて後述する。
ベルト302は、搬送路102の一部であり、図3(a)中のX方向に移動し続けることにより、ホルダ101を搬送する。
ストッパ303は、ベルト302によって搬送されるホルダ101をシール栓センサ300が配置される位置に停止させるためバーであり、シール栓センサ300の動作中は下がってホルダ101を停止させ、開栓が検知されると上がる。
ホルダ検出部304は、ベルト302によって搬送されるホルダ101を検出する検出器である。ホルダ検出部304がホルダ101を検出することによりストッパ303が動作し、シール栓センサ300の位置にホルダ101を停止させる。
ホルダ回転部305は、ストッパ303によって停止されたホルダ101をZ軸に対して回転させる装置である。図示しないバーコードリーダが検体容器に張り付けられたバーコードを読み取れるように、ホルダ回転部305はホルダ101を回転させる。
図4を用いてシール栓センサ300について説明する。シール栓センサ300は、シール栓用採血管202が開栓されているか否かを検知するセンサであり、シール栓用採血管202の長手方向であるZ方向に直交するように配置される。すなわちシール栓用採血管202を閉栓するシール栓203の面と平行にシール栓センサ300が配置される。またシール栓センサ300がシール栓203を検出できる範囲である検出範囲400は、異なる高さのシール栓用採血管202の上端部の範囲に設定される。例えば、75mm、90mm、100mmの高さのシール栓用採血管202を用いる場合、75mmの高さを有するシール栓用75mm採血管202aと100mmの高さを有するシール栓用100mm採血管202bとの各上端部を含むように検出範囲400が設定される。図4では、シール栓用75mm採血管202aの上端部とシール栓用100mm採血管202bの上端部を含むように設定された検出範囲400が点線で示される。
図5を用いてシール栓センサ300の詳細について説明する。シール栓センサ300は検出コイル501と検出回路503とシールド504を有する。検出コイル501はY軸と平行な軸に対して巻かれるコイルであり、高周波電流が流されることによって高周波磁場502を放射する。検出回路503は検出コイル501に高周波電流を供給するとともに、検出コイル501から放射される高周波磁場502の状態を検出する回路である。シールド504は検出回路503等を高周波磁場502等から遮蔽するために検出コイル501の外周面の少なくとも一部を覆う金属ケースである。
検出コイル501から放射される高周波磁場502に金属が接近すると、金属中に誘導電流が流れて熱損失が発生し、高周波磁場502の状態が変化する。検出回路503は、例えば検出コイル501のインピーダンス計測により高周波磁場502の状態を検出し、高周波磁場502の状態変化から検出範囲400内に金属製のシール栓203が存在するか否かすなわち検体容器が閉栓されているか否かを検知する。検出回路503による検知結果は制御部105に送信される。
高周波磁場502が放射される範囲である検出範囲400は、検体容器の異なる高さの範囲に設定されるので、例えば75mm、90mm、100mmの高さのシール栓用採血管202が閉栓されているか否かを検知できる。検出範囲400は、検出コイル501とシールド504とのY方向における相対位置を変更することによって調整されても良い。
以上説明したように本実施例によれば、検体容器の一つであるシール栓用採血管202が開栓されているか否かを単一のシール栓センサ300により検知できる。すなわち検体容器が開栓されているか否かを簡易な機構により検知可能な検体処理システムを提供することができる。
実施例1では、検体容器がシール栓203で閉栓されているか否かを、高周波磁場を放射するシール栓センサ300によって検知することについて説明した。図2に示したように検体容器は、シール栓203に限らず、ゴム栓205によって閉栓される場合がある。本実施例では、非金属製であるゴム栓205で検体容器が閉栓されているか否かを検知することについて説明する。なお実施例1と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。
図6を用いてゴム栓センサ601について説明する。本実施例では、図3のシール栓センサ300がゴム栓センサ601に置換される。ゴム栓センサ601は、ゴム栓用採血管204が開栓されているか否かを検知するセンサであり、ゴム栓用採血管204の長手方向であるZ方向に直交するように配置される。すなわちゴム栓用採血管204を閉栓するゴム栓205の底面と平行にゴム栓センサ601が配置される。またゴム栓センサ601から放射される分散光602の放射範囲は、異なる高さのゴム栓用採血管204を閉栓するゴム栓205の範囲に設定される。例えば75mm~100mmの高さのゴム栓用採血管204を用いる場合、高さ75mmのゴム栓用75mm採血管204aと高さ100mmのゴム栓用100mm採血管204bとを閉栓する各ゴム栓205を含むように分散光602の放射範囲が設定される。
図7を用いてゴム栓センサ601の詳細について説明する。ゴム栓センサ601は発光・受光部701とプリズム703を有する。発光・受光部701は白色光702を発生させるとともに光を検出する素子である。プリズム703は白色光702を分散させて分散光602を生成する透明体である。プリズム703によって生成される分散光602は、様々な波長の光、すなわち波長の長い光から順に赤色704、橙色705、黄色706、緑色707、青色708、藍色709、紫色710の単色光を含む。
ゴム栓用採血管204またはゴム栓205で分散光602が反射することによって生じる反射光は発光・受光部701によって検出される。分散光602に含まれる各単色光は照射される高さが異なるので、発光・受光部701によって検出される反射光の色に基づいて、ゴム栓用採血管204の高さを判定できるとともに、ゴム栓用採血管204が閉栓されているか否かを検知できる。各色の光が照射される高さはプリズム703の形状や材質を適宜変更することによって調整される。
図7では、赤色704はゴム栓用100mm採血管204bを閉栓するゴム栓205よりも上に照射され、波長が短い光になるほど低い位置になり、紫色710は開栓されたゴム栓用75mm採血管204aの上端部に照射される。なおゴム栓205によって閉栓されたゴム栓用採血管204を検知するには橙色705、緑色707、藍色709が用いられ、それぞれ100mm、90mm、75mmの高さのゴム栓用採血管204に対応する。またゴム栓205の側面に光反射材を設け、反射光を検出しやすくしても良い。
図8を用いて本実施例の処理の流れ、すなわちゴム栓用採血管204の高さの判定と閉栓の検知の処理の流れについて説明する。
(S801)
制御部105は、検出された反射光に赤色704が含まれるか否かを判定する。赤色704が含まれればS802へ、そうでなければS803へ処理が進められる。
(S802)
制御部105は、検体容器の高さが異常であると判定し、処理の流れを終了させる。
(S803)
制御部105は、検出された反射光に橙色705が含まれるか否かを判定する。橙色705が含まれればS804へ、そうでなければS805へ処理が進められる。
(S804)
制御部105は、検体容器がゴム栓205によって閉栓された高さ100mmのゴム栓用採血管204であると判定し、処理の流れを終了させる。
(S805)
制御部105は、検出された反射光に黄色706が含まれるか否かを判定する。黄色706が含まれればS806へ、そうでなければS807へ処理が進められる。
(S806)
制御部105は、検体容器が開栓された高さ100mmのゴム栓用採血管204であると判定し、処理の流れを終了させる。
(S807)
制御部105は、検出された反射光に緑色707が含まれるか否かを判定する。緑色707が含まれればS808へ、そうでなければS809へ処理が進められる。
(S808)
制御部105は、検体容器がゴム栓205によって閉栓された高さ90mmのゴム栓用採血管204であると判定し、処理の流れを終了させる。
(S809)
制御部105は、検出された反射光に青色708が含まれるか否かを判定する。青色708が含まれればS810へ、そうでなければS811へ処理が進められる。
(S810)
制御部105は、検体容器が開栓された高さ90mmのゴム栓用採血管204であると判定し、処理の流れを終了させる。
(S811)
制御部105は、検出された反射光に藍色709が含まれるか否かを判定する。藍色709が含まれればS812へ、そうでなければS813へ処理が進められる。
(S812)
制御部105は、検体容器がゴム栓205によって閉栓された高さ75mmのゴム栓用採血管204であると判定し、処理の流れを終了させる。
(S813)
制御部105は、検出された反射光に紫色710が含まれるか否かを判定する。紫色710が含まれればS814へ、そうでなければS815へ処理が進められる。
(S814)
制御部105は、検体容器が開栓された高さ75mmのゴム栓用採血管204であると判定し、処理の流れを終了させる。
(S815)
制御部105は、検体容器である採血管が無いと判定し、処理の流れを終了させる。
以上説明した処理の流れにより、ゴム栓センサ601で検出された反射光の色に基づいて、ゴム栓205によって閉栓または開栓された検体容器の高さを判定することができる。
以上説明したように本実施例によれば、検体容器の一つであるゴム栓用採血管204が開栓されているか否かを単一のゴム栓センサ601により検知できる。すなわち検体容器が開栓されているか否かを簡易な機構により検知可能な検体処理システムを提供することができる。さらに本実施例によれば、ゴム栓用採血管204の高さを判定することもできる。
以上、本発明の2つの実施例について説明した。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形しても良い。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、上記実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。
100:前処理装置、100a:投入ユニット、100b:収納ユニット、100c:遠心分離ユニット、100d:液量測定ユニット、100e:開栓ユニット、100f:子採血管生成ユニット、100g:分注ユニット、100h:閉栓ユニット、101:ホルダ、102:搬送路、103:接続ユニット、104:自動分析装置、105:制御部、202:シール栓用採血管、202a:シール栓用75mm採血管、202b:シール栓用100mm採血管、203:シール栓、204:ゴム栓用採血管、204a:ゴム栓用75mm採血管、204b:ゴム栓用100mm採血管、205:ゴム栓、300:シール栓センサ、301:栓検知部、302:ベルト、303:ストッパ、304:ホルダ検出部、305:ホルダ回転部、400:検出範囲、501:検出コイル、502:高周波磁場、503:検出回路、504:シールド、601:ゴム栓センサ、602:分散光、701:発光・受光部、702:白色光、703:プリズム、704:赤色、705:橙色、706:黄色、707:緑色、708:青色、709:藍色、710:紫色

Claims (2)

  1. 検体を分析する自動分析装置と、前記検体に対して前処理を実施する前処理装置と、前記自動分析装置と前記前処理装置との間、または前記自動分析装置、前記前処理装置において、前記検体を収容する検体容器を搬送する搬送路を備える検体処理システムであって、
    前記検体容器の長手方向に直交するように配置され、前記検体容器が開栓されているか否かを検知する単一のセンサをさらに備え
    前記センサは、高周波磁場を放射する検出コイルと、前記検出コイルの外周面の少なくとも一部を覆うとともに、前記検体容器の長手方向に直交する方向における前記検出コイルとの相対位置を変更することによって前記高周波磁場が放射される範囲を調整するシールドと、前記高周波磁場の状態変化を検出することによって前記検体容器が開栓されているか否かを検知する検出回路を有することを特徴とする検体処理システム。
  2. 請求項1に記載の検体処理システムであって、
    前記シールドと前記検出コイルとの相対位置は、前記高周波磁場が放射される範囲が異なる高さを有する検体容器の各上端部を含むように調整されることを特徴とする検体処理システム。
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