JP7060567B2 - 充填システム、その浄化方法、および製造方法 - Google Patents

充填システム、その浄化方法、および製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、内容物を容器に充填する充填システム、その充填システムの洗浄や殺菌による浄化方法、および製造方法に関する。
飲料等の製品液(内容物)を容器に充填する充填システムは、回転駆動される回転体と、製品液を貯留する貯留槽と、貯留槽に接続された複数の配管および充填バルブとを備えている。かかる充填システムは、回転体に供給される容器を搬送しつつ、回転体の回転に追従する充填バルブにより製品液を容器に充填する。
典型的な充填システムは、特許文献1に記載されているように、製品液が充填された容器を密封する密封機を含んで構成され、無菌環境下で充填や密封を行うためのチャンバを備えている。充填機や密封機が配置されるチャンバの内側は、大気圧に対して陽圧に管理される。
製品液が流れる配管や弁、充填ノズル等、容器への製品液の供給に用いられる供給経路の内側は、定期的にあるいは製品の液種を切り替える際に、洗浄や殺菌の処理が行われる。製品液の供給経路の洗浄は、CIP(Cleaning in Place)と称され、当該供給経路の殺菌は、SIP(Sterilization in Place)と称される。これらCIP、SIPはそれぞれ、定置洗浄、定置殺菌とも称される。
CIPは、洗浄用の薬液等の供給源から貯留槽を通じて上記供給経路に洗浄液を供給し、洗浄液を回収しながら行われる。同様に、SIPは、貯留槽を通じて上記供給経路に蒸気、または熱水、あるいは殺菌用の液を供給し、蒸気や殺菌液等を回収しながら行われる。CIPおよびSIPの処理中は、充填バルブの吐出部が塞がれ、充填バルブから戻り用の経路を通じて蒸気や液が回収される。
一方、充填バルブや配管の外側、チャンバの内壁等、充填や密封の環境に対しても、洗浄や殺菌の処理が適時に行われる。環境の洗浄は、COP(Cleaning out of Place)と称され、環境の殺菌は、SOP(Sterilization out of Place)と称される。
COPおよびSOPは、チャンバの天井や壁に設置された配管に洗浄用あるいは殺菌用の薬液や熱水等を供給し、チャンバ内で充填機や密封機を回転駆動させながら、チャンバ内に薬液や熱水等をノズルから供給することにより行われる。
特許第6390749号公報
特許文献1に係る充填システムの定置洗浄(CIP)あるいは定置殺菌(SIP)を実施するにあたっては、製品液に代えて供給配管に供給された洗浄や殺菌用の媒体を充填バルブから回収するため、当該媒体の戻り経路を所定位置に固定された回収用の配管に接続する。これは、CIPおよびSIPのいずれも、充填機を回転させないで行われるためである。CIPあるいはSIPを実施した後、製品の製造を再開するにあたり、媒体回収用の配管は取り外される。
また、CIPあるいはSIPの実施後、充填システムの環境洗浄(COP)または環境殺菌(SOP)を実施する場合も、洗浄や殺菌の効果を十分に得るために充填機を回転させながらCOPおよびSOPが行われるため、媒体回収用の配管は取り外される。
充填システムの洗浄や殺菌を実施している間は、製品製造が停止されている非生産時間に相当する。したがって、生産効率向上のため、媒体回収用の配管の取り付けや取り外しの作業を含め、洗浄や殺菌の処理に要する時間の短縮が要望されている。
以上より、本発明は、生産効率を向上させることが可能な充填システム、その洗浄や殺菌による浄化方法、および浄化のステップを含む製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る充填システムは、回転体に支持された容器に内容物を充填する充填システムであって、回転駆動される回転体と、容器への内容物の供給に用いられる供給経路と、供給経路に導入される浄化媒体を供給経路から回収する回収経路と、回転体の回転に連動する回転部、および固定部を含むロータリージョイントと、を備える。回転部は、供給経路に連通する第1経路と、回収経路に連通する第2経路と、を含む。固定部は、第1経路に連通する第1ポートと、第2経路に連通する第2ポートと、を含む。
本開示に係る充填システムの浄化方法は、回転体に支持された容器に内容物を充填する充填システムを浄化する方法であって、容器への内容物の供給に用いられる供給経路に内部浄化媒体を供給し、供給経路から回収経路に内部浄化媒体を回収する内部浄化ステップと、充填システムの少なくとも回転体を覆うチャンバにより形成された環境区画にノズルから環境浄化媒体を供給する環境浄化ステップと、を備える。
内部浄化ステップおよび環境浄化ステップでは、回転体を回転駆動させながら、内部浄化媒体の供給および回収と、容器に内容物を充填する充填バルブを備えた充填機に対する環境浄化媒体の供給と、が並行して行われる。
本開示に係る製造方法は、上述の浄化方法における内部浄化ステップおよび環境浄化ステップと、容器に内容物が充填されてなる製品を製造するステップと、を備える。
本開示によれば、ロータリージョイントを介して供給経路および回収経路をそれぞれ位置が固定された配管に接続することができるため、製造時と同様に、回転体を回転駆動させながら内部浄化を行うことができる。また、製品の製造、内部浄化、環境浄化を適時に行いながら生産を継続する間に亘り、供給経路および回収経路に接続する配管の取り付け、取り外しの作業が必要ない。
回転体を回転駆動させながら内部浄化を行うことができることから、内部洗浄のステップに並行して、回転体を回転させながらノズルから環境区画に浄化媒体を供給する環境浄化のステップをも実施することが可能である。内部浄化と環境浄化とが並行して行われることにより、充填システムの浄化に要する時間を短縮することができる。
その上、回転体を回転させて環境浄化および内部浄化が並行して行われることで、環境浄化媒体と内部浄化媒体との熱の授受により、浄化媒体や配管の加熱や冷却の作用を得ることができる。
本開示の実施形態に係る充填システムを模式的に示す平面図である。 図1に示す充填システムに備わる充填機を示す側面図である。 図2に示す充填機に備わるロータリージョイントを示す縦断面図である。製造時における液や気体の流れを矢印で示している。 製造時の充填機に係る液や気体の回路を示す模式図である。 ロータリージョイントを示す縦断面図であり、CIP時における液の流れを矢印で示している。 CIP時の充填機に係る液や気体の回路を示す模式図である。 ロータリージョイントを示す縦断面図であり、SIP時における蒸気の流れを矢印で示している。 SIP時の充填機に係る液や気体の回路を示す模式図である。 ロータリージョイントを示す縦断面図であり、CSIP時における液および蒸気の流れを矢印で示している。 SCIP時の充填機に係る液や気体の回路を示す模式図である。 内部浄化のステップおよび環境浄化のステップを含む製造方法の手順の一例を示す模式図である。 内部浄化のステップおよび環境浄化のステップを含む製造方法の手順の他の一例を示す模式図である。 内部浄化と環境浄化とが並行して行われた場合の内部温度の変化を模式的に示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態について説明する。
図1および図2に示す充填システム1は、無菌環境下で、回転式の搬送装置により容器2(図2)を搬送しつつ、容器2への内容物の充填および容器2の密封を行う。充填システム1は、容器2に内容物が充填されてなる製品の製造ライン(図示しない)を構成している。
本実施形態では、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製や金属製のボトル状の容器2に、内容物として、飲料等の製品液が充填される。その後、容器2の口部に図示しない蓋を装着することで容器2が密封される。
容器2は、ボトル状に限らず、缶や袋等の適宜な形態であってよく、適宜な方法で密封される。また、容器2に充填される内容物は、液状のほか、ゾルや粉体であってもよい。
〔充填システムの概略構成および浄化について〕
充填システム1は、例えば、図1に示すように、充填機3および密封機4を含む充填装置5と、製造ラインの上流から充填装置5へと容器2を供給する供給部6と、充填装置5から製造ラインの下流へと容器2を排出する排出部7と、チャンバ8と、給気ユニット9とを備えている。
充填システム1は、それぞれの中心軸の周りに回転する複数の回転体11~13,31,14~16を含む回転式の搬送機構により容器2を搬送しつつ、充填および密封の処理を行う。
図示しないブロー成形機から気密シャッタ18を介して供給部6に導入された容器2は、チャンバ8の内部の無菌環境下で充填および密封の処理がなされた後、排出部7によりコンベヤ19へと排出される。コンベヤ19は、コンベヤカバー191により覆われている。
チャンバ8は、供給部6、充填装置5、および排出部7を覆っている。チャンバ8の内部には、給気ユニット9のフィルターを通過した清浄な空気が送り込まれる。そうしてチャンバ8の内部が大気圧に対して陽圧に維持されることで、チャンバ8の内部への外部からの異物の侵入を防ぐことができる。このチャンバ8の内側に区画された環境区画20(網掛けパターンにより示す)に対して、適宜に、洗浄および殺菌が行われることで、無菌環境における充填処理を実現することができる。
後述するように、環境区画20の洗浄および殺菌と、製品液が直接接触する配管や充填バルブ等(供給経路)の内部の洗浄および殺菌とを適時に行うことができる。
環境区画20の洗浄・殺菌、および製品液の供給経路の洗浄・殺菌は、定期的に、あるいは、製造する製品の切り替わり時等のタイミングで、製品の液種等に応じて選択的に行うことができる。
本明細書において、充填システム1の洗浄および殺菌のいずれか一方または両方のことを「浄化」と定義する。また、浄化に用いられる液体や気体等のことを「浄化媒体」と定義する。
上記の浄化の定義に基づいて、例えば、環境区画20の洗浄あるいは殺菌は、「環境浄化」と称するものとする。つまり、環境洗浄(COP;Cleaning out of Place)および環境殺菌(SOP;Sterilization out of Place)のいずれも「環境浄化」に相当する。
また、製品液の供給経路の洗浄あるいは殺菌は、「内部浄化」と称するものとする。つまり、CIP(Cleaning in Place)およびSIP(Sterilization in Place)のいずれも「内部浄化」に相当する。
チャンバ8は、適宜に分割して構成することができ、例えば、第1チャンバ81と第2チャンバ82とからなる。第2チャンバ82の内部は、壁821により仕切られていてもよい。容器2が通過する壁821の開口部や、各チャンバ81,82の壁に形成された容器2の出入口は、例えば、清浄な空気を吹き付けること等によって、チャンバ8内に異物が入らないようにシールされている。
環境区画20の浄化を行うため、充填システム1には、環境浄化に用いる薬液や蒸気等の浄化媒体をチャンバ8の内部に供給する配管およびノズルが設けられている。例えば、チャンバ8の天井や壁等に設置された配管に設けられた複数のノズル(例えば図2の噴射ノズルN1,N2)から、充填機3や密封機4に向けて浄化媒体が散布される。環境浄化に用いられる浄化媒体は、例えば、過酢酸(C)や過酸化水素(H)、または水酸化ナトリウム(NaOH)の水溶液、オゾンを含む水、あるいは、熱水、蒸気である。環境媒体には、洗浄や殺菌に適した温度、圧力が与えられる。
ノズルから環境区画20に供給された浄化媒体が、充填機3や密封機4等の装置の他、チャンバ8の天井や壁面の全体に行き渡ることにより、環境区画20を全体に亘り浄化することができる。
ここで、必ずしも環境区画20の領域全体に対して環境浄化を一度に行う必要はなく、第1、第2チャンバ81,82毎、あるいは、壁821により区画された領域毎に環境浄化を行うことができる。
環境浄化を行う際には、浄化対象の領域内にある充填機3や密封機4等の回転体を回転駆動させる。ノズルに対して回転体を回転させることで、ノズルから吐出された浄化媒体を装置全体に均一に接触させて、装置全体に亘り洗浄や殺菌の効果を得ることができる。
〔充填機の構成〕
図2は、充填機3の側面図である。充填機3は、回転体31に支持されつつ搬送される複数の容器2にそれぞれ、回転体31の回転に追従する充填バルブ32から製品液を充填する。
充填機3は、駆動装置33により回転駆動される回転体31と、回転体31を支持する支持体311およびボールベアリング312と、支持部材35により回転体31に支持され、製品液を貯留するタンク36と、ロータリージョイント40,37と、水封シール38と、制御盤39とを備えている。
充填機3の周囲には、環境浄化時に浄化媒体を噴射する噴射ノズルN1,N2が設置されている。噴射ノズルN1,N2は、チャンバ8の壁等の部材に支持されている配管から導入される浄化媒体を充填機3に向けて噴射する。
水封シール38は、搬送される容器2およびその近傍の領域を清浄に保つため、充填システム1における複数の箇所に設けられている。水封シール38により、容器2およびその近傍の領域が、駆動装置33やボールベアリング312が配置されている領域に対して封止されている。
円板状の回転体31は、支持体311およびボールベアリング312により、上下方向に沿った軸線Xを中心に回転可能に支持されている。ベース34に設置された駆動装置33により、ボールベアリング312の外輪312Aが内輪312Bに対して駆動されることで、支持体311および回転体31が回転する。駆動装置33は、モータおよび減速機構を含んで構成されている。
回転体31には、容器2を把持する複数のグリッパ313と、容器2に製品液を充填するノズルを有した複数の充填バルブ32と、容器2に充填される液を計量するための計量器314と、充填バルブ32のノズルの吐出部を内部浄化時に閉塞する閉塞装置315とが設けられている。
閉塞装置315は、詳しい図示を省略するが、充填バルブ32のノズルの吐出部に被せる蓋と、エアシリンダおよびカムを含み、蓋の昇降および回転の動作が可能な駆動機構とを備えている。閉塞装置315の蓋により吐出部が閉塞されると、充填バルブ32に内蔵された図示しない弁が作動する。その弁と蓋によって流路がノズル側から回収経路R2側へと切り替えられることにより、充填バルブ32のノズルと回収経路R2とが連通する。
タンク36は、ロータリージョイント40の内部の経路RR1(図3)を通じて導入される製品液を貯留する。タンク36内の雰囲気(液面よりも上方の気相)は、充填に必要な圧力を製品液に与えるため、大気圧に対して加圧されることが好ましい。
本実施形態のタンク36内は、ロータリージョイント40の内部の別の経路RR3(図3)を通じて無菌化された空気が送り込まれることで、大気圧に対して加圧されている。
製品液が炭酸ガスを含有する場合は、充填に必要な圧力の付与に加え、製品液からの炭酸ガスの放出を抑制するため、空気に代えて炭酸ガス(二酸化炭素)を用いてタンク36内が加圧されることが好ましい。
タンク36に貯留されている製品液は、タンク36の底部から放射状に設けられている複数の充填配管361を通じて各充填バルブ32へと分配される。
タンク36には、圧力計362、温度計363、および液位計364が設けられている。制御盤39により、これらの計器の計測値に基づいて、タンク36内の液位、圧力、温度が適切に制御される。
制御盤39や計器等の作動に必要な電線(図示しない)は、タンク36よりも上方に設置されたロータリージョイント37を介して外部の端子に接続されている。
〔充填機の供給経路および回収経路等〕
図3に示すように、充填機3には、製品液や浄化媒体を供給、回収するための配管A1,A2、およびタンク36内を加圧するための配管A3が接続される。
充填機3は、製造時に容器2への製品液の供給に用いられる供給経路R1と、内部浄化時に供給経路R1に導入される浄化媒体を供給経路R1から回収する回収経路R2と、タンク36内の加圧のため無菌化された気体をタンク36に送る加圧用経路R3とを備えている。
供給経路R1は、回転体31の下側に設置されたロータリージョイント40から上方へタンク36まで延びた導入配管301と、タンク36と、充填配管361と、充填バルブ32とを含んで構成されている。
回収経路R2は、充填バルブ32からロータリージョイント40まで軸線Xに向けて放射状に延びた複数の回収配管302を含んで構成されている。
加圧用経路R3は、ロータリージョイント40からタンク36まで延びた加圧用配管303を含んで構成されている。この加圧用経路R3は、内部浄化時には浄化媒体を回収する回収経路R2として機能する。
〔ロータリージョイント〕
図3および図4に示すように、ロータリージョイント40は、充填機3の周囲の所定の位置に設置されている配管A1,A2,A3を接続可能な複数のポートP1~P3を備えている。
配管A1~A3が、ロータリージョイント40を介して充填機3に備わる経路と接続されていることで、回転体31を回転させながら、外部の配管からの製品液や加圧用ガス、浄化媒体の供給および回収が可能となる。
本実施形態のポートP1~P3は、配管A1~A3との接続のために固定部42に設けられた接続用配管に相当する。ポートP1~P3は、必ずしも接続用配管である必要はなく、ロータリージョイント40の固定部42に形成された孔等の開口であってもよい。
ロータリージョイント40は、図3に示すように、回転体31およびタンク36と結合した回転部41と、ボルト等により組み付けられる複数の部材からなり、ポートP1~P3を有した固定部42と、固定部42に回転部41を回転可能に支持する軸受43,44(ボールベアリング)と、回転部41と固定部42との摺動箇所の封止に用いられる環状のシールSL1,SL21,SL22,SL31,SL32とを備えている。
第1シールとしてのメカニカルシールSL1は、第1ポートP1の近傍で固定部42と回転部41との間を封止する。ゴム系材料を用いて形成された、第2シールとしてのゴムシールSL21,SL22は、第2ポートP2の近傍で固定部42と回転部41との間を封止する。第3シールとしてのメカニカルシールSL31,SL32は、第3ポートP3の近傍で固定部42と回転部41との間を封止する。
本明細書における「メカニカルシール」は、JIS B2405:2003に基づいて次の基本構造を備えたものを言うものとする。
その基本構造は、シール端面の摩耗に従い、ばねなどによって軸方向に動くことができるシールリングと、動かないメイティングリングからなり、軸にほぼ垂直な相対的に回転するシール端面において流体の漏れを制限する働きをする。
上記基本構造において、
シール端面:メイティングリングとシールリング(又はその働きをする部品)とが互いに密接して擦れ合う面。
メイティングリング:シール端面をもつ環で、シール端面が摩耗しても軸方向に動かないもの。
シールリング:シール端面をもつ環で、シール端面の摩耗に従い、ばねなどによって軸方向に動くことができるもの。
上記基本構造は、アンバランス回転メカニカルシール、バランス回転メカニカルシール、バランス静止メカニカルシール、およびカートリッジ式メカニカルシールのいずれにも共通である。
本実施形態のロータリージョイント40のように、回転部41と固定部42との摺動箇所のシールSL1,SL21,SL22,SL31,SL32およびケーシング(固定部42)を含んだ構造は、スタッフィングボックス(stuffing box)とも称される。
回転部41は、回転体31の回転に連動して軸線X周りに回転可能な、横断面が円形の部材であり、固定部42に対して回転可能である。
回転部41の下端から上端近傍までの範囲は、固定部42により包囲されている。
回転部41には、供給経路R1に連通する第1経路RR1と、回収経路R2に連通する第2経路RR2と、加圧用経路R3に連通する第3経路RR3とが形成されている。
第1~第3経路RR1~RR3は、ポートP1~P3とそれぞれ対応している。
製造時には第1経路RR1および第3経路RR3のみが使用される。第2経路RR2は、内部浄化時に使用される。
(第1経路について)
第1経路RR1は、回転部41の下端から上端まで軸線X上を貫通しているため、回転部41の下端および上端において鉛直方向に開口している。
第1経路RR1の下側の開口451(入口)は、第1ポートP1と連通している。第1ポートP1は、固定部42の下端に位置する部材421を上下方向に貫通している。
第1経路RR1の上側の開口452(出口)は、固定部42から露出した回転部41の上端部に位置しており、供給経路R1と接続される。
第1経路RR1の下側の開口451が位置する回転部41の下端と、第1ポートP1が形成された部材421との間は、製品液への摩耗粉の混入を避けるため、ゴムシールと比べて耐摩耗性が高いメカニカルシールSL1により摺動可能に封止されている。
メカニカルシールSL1は、セラミック、金属等の必要な耐摩耗性を備えた材料から形成することができる。
製品液が流れる第1経路RR1を無菌状態に確実に維持するため、メカニカルシールSL1に供給される液体が流通するシール構造51が固定部42に設けられていることが好ましい。シール構造51およびメカニカルシールSL1によれば、回転部41と固定部42との摺動箇所を二重に封止できるため、製品液の無菌状態を保護する観点から好ましい。さらに、シール構造51は、メカニカルシールSL1の潤滑の役割を担う。
シール構造51に用いられる液体としては、例えば、無菌状態の水を用いることができる。以下では、シール構造51および後述するシール構造52に用いられる液体のことを「シール液」と称するものとする。
シール構造51は、メカニカルシールSL1の外周にシール液経路511を円環状に区画する壁体512と、シール液経路511にシール液が流入可能な流入ポートP501と、シール液経路511からシール液が流出可能な流出ポートP502とを含んでいる。壁体512と回転部41との間はゴムシール513により封止され、壁体512と部材421との間はゴムシール514により封止されている。
製品液が外部に漏れるのを防止するため、シール液の圧力は、第1経路RR1を流れる製品液の圧力に対して低く設定されている。
(第2経路について)
第2経路RR2は、軸線Xに対して平行な直線部rr2に対して両端で屈曲し、上下方向に離れた位置でそれぞれ固定部42の側面に開口している。
第2経路RR2の上側の開口461(入口)は、固定部42から露出した回転部41の上端部に位置しており、回収経路R2と接続される。
第2経路RR2の下側の開口462(出口)は、固定部42の部材422により形成された平面視で環状の連通経路422Aを介して第2ポートP2と連通している。
製品液が接触する配管等の内側を浄化する内部浄化時には、製品液に代えて浄化媒体を供給経路R1に供給する。この浄化媒体は、閉塞装置315(図2)および図示しない弁により充填バルブ32の内部の流路が回収経路R2と連通することにより、充填バルブ32から回収経路R2へと回収される。
内部浄化時は、浄化媒体を供給経路R1と回収経路R2とに循環させる回路が形成される。この循環回路は、典型的には、第1経路RR1と、供給経路R1と、回収経路R2と、第2経路RR2と、第1ポートP1および第2ポートP2にそれぞれ接続される外部の配管(配管A1および配管A2を含む)と、浄化媒体を貯留する図示しないタンクおよびポンプとを含んでいる。
第2経路RR2の下側の開口462が形成された回転部41の外周部と、部材422の内周部との間は、ゴム材料を用いて環状に形成されたゴムシールSL21,SL22により封止されている。ゴムシールSL21は、部材422における連通経路422Aの上側に配置され、ゴムシールSL22は、部材422における連通経路422Aの下側に配置されている。
製造時に製品液や製品液と直接接触するガスを供給する第1経路RR1および第3経路RR3と比べれば、内部浄化用の第2経路RR2に要求される清浄度が低いため、第2経路RR2および第2ポートP2に係る摺動箇所には、ゴムシールSL21,SL22で足りる。ゴムシールSL21,SL22を採用することで、メカニカルシールを採用する場合と比べて、部材コストを抑えることができる。
(第3経路について)
第3経路RR3は、第2経路RR2の下側の開口462よりも下方の位置から、回転部41の上端部まで延びる直線部rr3に対して両端で屈曲し、固定部42の側面に開口している。
第3経路RR3の下側の開口471は、固定部42の部材により形成された平面視で円環状の連通経路423Aを介して、上下方向に2つ並んだ第3ポートP31,P32と連通している。これら第3ポートP31,P32を第3ポートP3と総称する。なお、第3ポートP3は、固定部42に1つだけ設けられていてもよい。
第3経路RR3の上側の開口472は、加圧用経路R3と接続される。
第3経路RR3の下側の開口471が形成された回転部41の外周部と、固定部42の内周部との間は、加圧用ガスへの摩耗粉の混入を避けるため、ゴムシールと比べて耐摩耗性が高いメカニカルシールSL31,SL32により摺動可能に封止されている。
メカニカルシールSL31,SL32も、上述のメカニカルシールSL1と同様に、セラミック、金属等の必要な耐摩耗性を備えた材料から形成することができる。
加圧用ガスは、タンク36内で製品液に接触する。その加圧用ガスが流れる第3経路RR3を無菌状態に確実に維持するため、メカニカルシールSL31,SL32に対しても、液体を用いたシール構造52が設けられることが好ましい。
シール構造52は、メカニカルシールSL31,SL32の内周部と回転部41の外周部との間または回転部41に形成されたシール液経路521と、シール液経路521にシール液が流入可能な流入ポートP503と、シール液経路521からシール液が流出可能な流出ポートP504とを含んでいる。シール構造52には、シール液の漏れを防ぐための複数のゴムシールが使用されている。
本実施形態では、シール構造51およびシール構造52のそれぞれの経路と、外部の配管と、ポンプとを含んで、シール液を循環させる回路が構成されている。
シール構造51の流入ポートP501から流入したシール液は、シール液経路511によりメカニカルシールSL1に供給され、流出ポートP502から外部の配管に流出する。さらに、シール液は、シール構造52の流入ポートP503に流入し、シール液経路521によりメカニカルシールSL31,SL32に供給され、流出ポートP504から外部へと流出する。流出ポートP504から流出して回収されたシール液は、流入ポートP501からシール液経路511へと戻される。
〔製造時〕
図3および図4を参照し、製品の製造時における充填システム1の作用を説明する。
図3、図5,図7、および図9において、製品液の流れを白抜きの矢印で示し、タンク36の加圧用ガスの流れを破線の矢印で示し、シール液の流れを一点鎖線の矢印で示している。また、図5では、内部洗浄に用いる洗浄液の流れを実線の矢印で示し、図7では、内部殺菌に用いる蒸気の流れを破線の白抜き矢印で示している。さらに、図9では、内部洗浄・殺菌に用いる浄化媒体の流れを黒塗りの矢印で示している。
製造時は、図1に示す回転体11~13,31,14~16およびコンベヤ19を駆動して容器2の搬送を行いながら、充填機3の回転体31(図2)に支持された容器2へ、回転体31に設けられた充填バルブ32から製品液を充填する。
製造時は、充填バルブ32と回収経路R2とが連通していないため、回収経路R2、第2経路RR2、および第2ポートP2に接続された配管A2には液体が流れない。
製造時には、ロータリージョイント40のポートP1,P3,P501を通じて、製品液の供給、加圧用ガスの供給、およびシール液の供給を行う。
製品液は、第1供給源SR1(図4)から第1配管A1を通じてロータリージョイント40の第1ポートP1に導入される。第1ポートP1に導入された製品液は、第1経路RR1および供給経路R1の導入配管301を通じてタンク36の底部へと導入される。そして、タンク36から充填配管361を通じて充填バルブ32に至り、充填バルブ32により容器2へと充填される。
また、製造時には、加圧用ガスが、圧縮ガスの供給源である第3供給源SR3(図4)から第3配管A3(A31,A32)を通じてロータリージョイント40の第3ポートP3(P31,P32)に導入される。加圧用ガスは、第3経路RR3および加圧用経路R3(加圧用配管303)を通じてタンク36内の気相部へと導入される。
さらに、シール液が流入ポートP501に導入され、シール構造51,52のシール液経路511,521を流れることで、メカニカルシールSL1,SL31,SL32に供給される。
製造中は、制御盤39により、製品液および加圧用ガスのそれぞれのタンク36への供給が制御された状態で、充填バルブ32の開閉制御が行われることにより、容器2に規定量の製品液が充填される。
〔内部浄化〕
次に、図5~図10を参照し、内部浄化の一例を示す。ここでは、浄化媒体として過酢酸や過酸化水素等の水溶液である洗浄液を用いて内部洗浄(CIP)を行う例(図5および図6)と、浄化媒体として蒸気(水蒸気)を用いて内部殺菌(SIP)を行う例(図7および図8)と、特定の浄化媒体を用いて洗浄および殺菌を一度に行う例(図9および図10)とを順に説明する。
本例に限らず、内部洗浄に用いる浄化媒体としては、洗浄の目的に適合する他の液体等、例えば無菌状態の水を用いることもできる。また、内部殺菌に用いる浄化媒体としては、殺菌の目的に適合する適宜な液体や気体等、例えば、熱水や、オゾンを含む水を用いることもできる。
内部洗浄用の媒体には洗浄に適した温度が与えられ、内部殺菌用の媒体には殺菌に適した温度が与えられる。
(内部洗浄(CIP))
図5および図6に示す内部洗浄時には、充填機3への容器2の供給を停止し、閉塞装置315(図2)を作動させて充填バルブ32に回収経路R2を連通させた状態で、ロータリージョイント40のポートP1,P2,P3,P501を通じて、洗浄液の供給および回収、およびシール液の供給を行う。メカニカルシールSL1,SL31,SL32へのシール液の供給は、製造時と同様である。
内部洗浄時には、製品液に代えて洗浄液が、第2供給源SR2(図6)から第1配管A1を通じて第1ポートP1に導入される。
第1ポートP1に導入された洗浄液は、第1経路RR1、および供給経路R1の導入配管301を通じてタンク36へと導入される。
なお、シール液として、供給経路R1に導入される液と同様の洗浄液を用いることも許容される。
内部洗浄時には、タンク36の内部に洗浄液が満たされており、タンク36の洗浄液が充填配管361および加圧用配管303からそれぞれ流出する。そのため、タンク36から充填配管361および充填バルブ32を経由した洗浄液が回収配管302を通じてロータリージョイント40の第2経路RR2に回収されるとともに、タンク36の洗浄液が加圧用配管303を通じて第3経路RR3に回収されることとなる。
第2経路RR2に回収された洗浄液は、第2ポートP2を通じて第2配管A2へと流出し、第3経路RR3に回収された洗浄液は、第3ポートP3(P31,P32)を通じて第3配管A31,A32へと流出する。第2配管A2および第3配管A31,A32へと流出した洗浄液は、第2供給源SR2へと戻り、第2供給源SR2から、第1配管A1および第1ポートP1を通じて供給経路R1へと導入される。
供給経路R1、回収経路R2、および加圧用経路R3に洗浄液を所定時間循環させることにより、導入配管301、タンク36、充填配管361、充填バルブ32、および加圧用配管303の全体に亘り洗浄することができる。
洗浄液を用いた内部洗浄を終えた後、必要に応じて、無菌状態の水を第1ポートP1から供給経路R1へと供給することにより、供給経路R1、回収経路R2、および加圧用経路R3のすすぎを行うことができる。
内部洗浄の終了後は、製造を再開したり、内部殺菌に移行したりすることができる。
上述したように、供給経路R1および回収経路R2がそれぞれロータリージョイント40を介して配管A1,A2に接続されているため、製造時と同様に、回転体31を回転駆動させながら内部洗浄を行うことができる。また、製品の製造、CIP、COP、SIP、SOPを適時に行いながら生産を継続する間に亘り、配管A1~A3の取り付け、取り外しの作業が必要ない。
回転体31を回転駆動させながら内部洗浄を行えることから、図11Aに一例を示すように、内部洗浄のステップ(CIP)に並行して、回転体31を回転させながらノズルN1,N2等から環境区画20に浄化媒体を供給する環境浄化のステップ(COP,SOPの少なくとも一方)をも実施することが可能である。環境区画20の充填機3が配置されている領域では、ノズルN1,N2や、図示されていない他のノズルから、環境浄化用の媒体が、充填機3の外側から充填バルブ32等に向けて吐出される。
内部浄化と環境浄化とが並行して行われることにより、充填システム1の浄化に要する時間を短縮することができる。
ところで、内部浄化や環境浄化に用いられる液体は、洗浄や殺菌の効果を高めるため、配管に設けられたヒーター等により加熱される場合がある。上述のようにCIPの実施に並行して環境浄化が行われると、配管等を介して、CIPに用いる液体と、環境浄化に用いる液体とが熱を授受する。そのため、例えば、加熱された過酢酸水溶液を環境浄化に使用し、環境浄化と内部浄化とが同時に行われることにより、環境浄化の媒体である過酢酸水溶液からの放熱によって、配管および配管内部に供給されている洗浄液の温度を上昇させることができる。そうすると、図12を参照して後述するように浄化媒体を昇温させて行われる内部浄化のステップに要する時間を短縮することができるし、内部浄化の媒体を必ずしもヒーター等を用いて加熱しなくとも、必要な温度にまで到達させることができるので、加熱に必要な設備をなくし、電力消費を抑えることができる。回転体31を回転させて環境浄化および内部浄化が並行して行われると、環境浄化媒体の配管外表面への供給により、配管と、配管を流れる内部浄化媒体とを均一に昇温させることができる。
上記とは逆に、加熱された媒体を内部浄化に用いる場合も、環境浄化と内部浄化とが並行して行われることにより、環境浄化媒体の昇温に寄与することができる。
内部浄化と環境浄化とを並行して行う場合、必ずしもこれらが同時に開始し、同時に終了する必要はない。同時に開始したとしても、内部浄化および環境浄化のそれぞれの所要時間に応じて、通常は、内部浄化の終了と環境浄化の終了とが前後する。
また、内部浄化と環境浄化とが並行して行われるばかりでなく、内部浄化および環境浄化のうち先行する一方の媒体を他方の媒体を用いた浄化のための予熱に使うこともできる。例えば、加熱された媒体を用いて環境浄化を先行させ、環境浄化の終了に続いて内部浄化を開始することによっても、配管からの放熱により、内部浄化媒体を必要な温度にまで上昇させることができる。
その他、内部浄化媒体と環境浄化媒体との熱の授受は、吸熱による冷却にも利用することができる。
例えば、SOPおよびCIP後に製造を再開するにあたり、充填機3の配管を常温程度にまで冷却する必要がある場合は、SOPにおけるすすぎ時に、冷却された無菌水を使用することにより、配管の温度、および配管を流れる内部浄化媒体の温度を迅速に低下させることができる。
(内部殺菌(SIP))
上述したように、内部洗浄の終了後に、内部殺菌に移行することもできる。
なお、製品液の種類等によって、内部洗浄の必要がない場合は、製品製造から直接内部殺菌に移行することができる。
図7および図8に示す内部殺菌時には、閉塞装置315(図2)を作動させて充填バルブ32に回収経路R2を連通させた状態で、ロータリージョイント40のポートP1,P2,P3,P501を通じて、浄化媒体の供給および回収を行う。内部殺菌時には、シール液の経路も含めて、充填機3内部の経路全体を殺菌する必要があるため、シール構造51,52にも浄化媒体が供給される。
内部殺菌時には、内部殺菌に適した浄化媒体、ここでは水蒸気が、第4供給源SR4(図8)から第1配管A1を通じて第1ポートP1に導入される。その蒸気は、第1経路RR1および導入配管301を通じてタンク36へと導入される。
本例では、シール構造51,52にも水蒸気が供給される。シール構造51,52に供給される浄化媒体と、第1ポートP1に導入される浄化媒体とは相違していてもよい。
シール構造51,52に蒸気が供給される場合は、メカニカルシールSL1,SL31,SL32に対して内周側および外周側のいずれからも液体が供給されない。この場合は、回転体31の回転を停止させて内部殺菌を行うとよい。シール構造51,52に蒸気が供給される場合は、浄化媒体として蒸気のみを使用することで、薬剤を使用する場合に対してコストを抑えながらSIPを行うことができる。
一方、シール構造51,52に過酢酸や過酸化水素の水溶液等の液体が供給される場合は、メカニカルシールSL1,SL31,SL32に液体が供給されるため、回転体31を回転させながら内部殺菌を行うことができる。
内部殺菌時には、タンク36の内部に蒸気が満たされ、タンク36から充填配管361および加圧用配管303へと蒸気が流出する。そのため、充填バルブ32を経由した蒸気が回収配管302を通じて第2経路RR2に回収されるとともに、加圧用配管303を通じて第3経路RR3にも蒸気が回収されることとなる。
蒸気は、第2ポートP2を通じて第2配管A2へと流出するとともに、第3ポートP3(P31,P32)を通じて第3配管A3(A31,A32)へと流出する。その後、第4供給源SR4により、第1配管A1および第1ポートP1を通じて供給経路R1へと戻される。
供給経路R1、回収経路R2、および加圧用経路R3に蒸気を所定時間循環させることにより、導入配管301、タンク36、充填配管361、充填バルブ32、および加圧用配管303の全体に亘り殺菌することができる。
内部殺菌に水蒸気を用いる場合は、すすぎは必要ないが、内部殺菌に薬剤を用いる場合は、無菌水を用いて供給経路R1、回収経路R2、および加圧用経路R3のすすぎを行うことが好ましい。
(内部洗浄・殺菌(CSIP))
内部浄化の媒体として、下記に示すアルカリ性液を用いることにより、洗浄および殺菌を同時に、一つのステップにより行うことができるので、非生産時間の短縮に寄与できる。
当該ステップ(以下、CSIPステップ)に用いるアルカリ性液は、水等の溶媒に、溶質のアルカリ成分として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化アルカリ等のうち所望のものを含む。水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムを含む場合の濃度は、0.1~10質量%であることが好ましい。次亜塩素酸ナトリウムを含む場合の塩酸濃度は、100~3,000ppmであることが好ましい。
また、アルカリ性液は、クエン酸、コハク酸、グルコン酸などの有機酸、またはリン酸及びこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、エチレンジアミン四酢酸などのアルカノールアミン塩等のヒドロキシカルボン酸化合物などの金属イオン封鎖剤、また、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類などの非イオン系界面活性剤、クメンスルホン酸ナトリウムなどの可溶化剤、ポリアクリル酸などの酸系高分子またはこれらの金属塩、腐食抑制剤、防腐剤、酸化防止剤、分散剤、消泡剤などを含んでも構わない。これらを溶解する水は純水、イオン交換水、蒸留水、水道水などが使用される。また、次亜塩素酸塩、過酸化水素、過酢酸、過炭酸ナトリウム、二酸化チオ尿素等の各種漂白剤を含んでも構わない。
CSIPステップに用いるアルカリ性液は、ヒーター等を用いて例えば50~150℃に加熱されることが好ましい。アルカリ性液には、温度に応じて適切な圧力が付与される。
図9および図10に示すように、CSIPステップを行う際には、上述した内部洗浄時および内部殺菌時と同様に、充填バルブ32に回収経路R2を連通させた状態で、ロータリージョイント40のポートP1,P2,P3を通じて、浄化媒体としてのアルカリ性液の供給および回収を行う。アルカリ性液は、第5供給源SR5から第1ポートP1に供給される。
充填機3内部の経路全体を殺菌する必要があるため、シール構造51,52にも、第4供給源SR4からポートP501を通じて浄化媒体としての蒸気が供給される。図9および図10に示す例では、薬剤に対して低コストであり、かつすすぎが不要な蒸気をシール構造51,52に供給している。但し、シール構造51,52にもアルカリ性液を供給することが許容される。
供給経路R1、回収経路R2、および加圧用経路R3を通じてアルカリ性液を所定時間、例えば、5~120分間程度循環させることにより、導入配管301、タンク36、充填配管361、充填バルブ32、および加圧用配管303の全体に亘り洗浄および殺菌を一度に行うことができる。
また、シール構造51,52に蒸気を循環させることにより、シール液経路511,521の洗浄および殺菌も一度に行うことができる。
なお、アルカリ性液を用いる内部浄化の実施に加え、他の浄化媒体を用いた内部浄化を実施することも妨げられない。
CSIPステップを終えた後、必要に応じて、無菌状態の水を第1ポートP1から供給経路R1へと供給することにより、供給経路R1、回収経路R2、および加圧用経路R3のすすぎを行うことができる。
CSIPステップも、回転体31を回転駆動させながら実施することができる。そのため、図11Bに示すように、CSIPステップに並行して、回転体31を回転させながらノズルN1,N2等から環境区画20に浄化媒体を供給する環境浄化のステップ(COP,SOPの少なくとも一方)をも実施することが可能である。
したがって、CSIPステップによれば、CIPステップおよびSIPステップを順に行う必要がなく、CIPおよびSIPを一度に行えることによる非生産時間の短縮効果に加えて、内部浄化と環境浄化とが並行して行われることによる非生産時間の短縮効果をも得ることができる。
つまり、飲料や医薬等の製品製造には製造設備の内部の浄化および環境の浄化が不可欠であるところ、製造に要する全体の時間において非生産時間が占める割合を減らし、生産効率をより一層向上させることができる。
さらに、回転体31を回転させながらCSIPと環境浄化とを並行して行えることにより、CSIPに用いるアルカリ性液と、アルカリ性液が流れる配管と、環境浄化媒体とに関し、熱の授受による加熱および冷却の作用を得ることができる。
〔並行浄化による液温制御〕
図12を参照し、内部浄化と環境浄化とを並行して行う場合の内部温度の制御の一例について説明する。ここでは、SIPとCOPとが並行して行われる。
図12のグラフの縦軸は、浄化媒体としての液(SIP液)が流れる経路(例えば供給経路R1)のSIP時の温度を示す内部温度である。SIP時の内部温度の既定値Tsは、浄化媒体としての液(COP液)が供給される環境区画20内のCOP時の温度(環境温度)の既定値Tcよりも高いものとする。
図12に示す破線は、COPと並行しないでSIPステップS0’を行った場合における内部温度の変化を示している。破線で示すように、SIPの開始後、SIP液の温度を上昇させる液温制御により、昇温したSIP液が供給経路R1等に供給されることで、内部温度が上昇して規定温度Tsに到達したならば、必要な保持時間t1に亘り内部温度を制御により規定温度Tsに保ちつつ供給経路R1等の殺菌を行う。保持時間t1が経過したならば、SIP液の温度を低下させる液温制御により、内部温度が例えば常温まで低下する。
図12に示す実線は、SIPとCOPとを並行して行った場合のSIP液の温度変化を示している。この場合、COPを行うステップは、環境温度を規定温度Tcに上昇させる第1のCOPステップS1と、環境温度を例えば常温まで低下させる第2のCOPステップS2とからなる。
図12に示すように、SIPのステップS0に対し並行して、COPのステップS1,S2が順次行われる。
ここでは、第1のCOPステップS1と、SIPのステップS0とを同時に開始する。ステップS1とステップS0とが並行して行われると、ノズルN1,N2等から噴射される昇温したCOP液の熱によって、内部温度の増加率が、COPが並行して行われない場合(破線で示す)と比べて大きくなるので、内部温度を規定温度Tsに早期に到達させることができる。
COPは、環境温度が規定温度Tc付近に達した時点で中断される。つまり、第1のCOPステップS1が終了する。
内部温度が規定温度Tsに到達したならば、保持時間t1に亘り内部温度を規定温度Tsに保ちながらSIPを継続する。保持時間t1の終了に伴い、内部温度を低下させるための液温制御に移行する。それと同時に、COP(第2のCOPステップS2)を再開する。第2のCOPステップS2には、第1のCOPステップS1におけるCOP液の温度域に対して低い温度のCOP液が用いられるため、内部温度は、ノズルN1,N2等から噴射されるCOP液により冷却されることによっても低下する。そのため、内部温度を例えば常温まで早期に到達させることができる。なお、第1のCOPステップS1の終了から保持時間t1の終了までの間にCOP液の温度を十分に低下させておくことで、COP液による冷却効果を高めることができる。
以上で述べた制御によれば、COP液を昇温させるCOPと並行してSIPが行われることにより、SIPステップS0に要する時間をSIPステップS0’の所要時間に対して短縮して生産効率を向上させることができる。
上記以外にも、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
製造時にタンク36内の気相の加圧が行われない、あるいは、タンク36内の加圧がロータリージョイント40を経由しない別の経路を通じて行われる場合は、ロータリージョイント40が、第3ポートP3および第3経路RR3を備えている必要がない。
また、ロータリージョイント40にメカニカルシールSL1,SL31,SL32が用いられない場合は、シール構造51,52を備えている必要がない。
1 充填システム
2 容器
3 充填機
4 密封機
5 充填装置
6 供給部
7 排出部
8 チャンバ
9 給気ユニット
11~13,31,14~16 回転体
18 気密シャッタ
19 コンベヤ
20 環境区画
31 回転体
32 充填バルブ
33 駆動装置
34 ベース
35 支持部材
36 タンク
37 ロータリージョイント
38 水封シール
39 制御盤
40 ロータリージョイント
41 回転部
42 固定部
43,44 軸受
51 第1シール構造
52 第2シール構造
81 第1チャンバ
82 第2チャンバ
191 コンベヤカバー
301 導入配管
302 回収配管
303 加圧用配管
311 支持体
312 ボールベアリング
312A 外輪
312B 内輪
313 グリッパ
314 計量器
315 閉塞装置
361 充填配管
362 圧力計
363 温度計
364 液位計
421,422 部材
422A,423A 連通経路
451,452,461,462,471,472 開口
511,521 シール液経路
512 壁体
513,514 ゴムシール
821 壁
A1 第1配管
A2 第2配管
A3,A31,A32 第3配管
N1,N2 噴射ノズル
P1 第1ポート
P2 第2ポート
P3,P31,P32 第3ポート
P501,P503 流入ポート
P502,P504 流出ポート
R1 供給経路
R2 回収経路
R3 加圧用経路
RR1 第1経路
RR2 第2経路
RR3 第3経路
SL1 メカニカルシール(第1シール)
SL21,SL22 ゴムシール(第2シール)
SL31,SL32 メカニカルシール(第3シール)
SR1 第1供給源
SR2 第2供給源
SR3 第3供給源
SR4 第4供給源
SR5 第5供給源
X 軸線
rr2 直線部
rr3 直線部

Claims (19)

  1. 回転体に支持された容器に内容物を充填する充填システムであって、
    回転駆動される前記回転体と、
    前記容器への前記内容物の供給に用いられる供給経路と、
    前記供給経路に導入される内部浄化媒体を前記供給経路から回収する回収経路と、
    前記回転体の回転に連動する回転部、および固定部を含むロータリージョイントと、
    前記回転体を覆い、浄化の対象としての環境区画を形成するチャンバと、
    所定の経路を通じて導入される環境浄化媒体を前記環境区画に供給するノズルと、を備え、
    前記回転部は、
    前記供給経路に連通する第1経路と、
    前記回収経路に連通する第2経路と、を含み、
    前記固定部は、
    前記第1経路に連通する第1ポートと、
    前記第2経路に連通する第2ポートと、を含
    前記内部浄化媒体の前記供給経路への供給および前記回収経路による回収を行う内部浄化と、前記環境区画に前記ノズルから前記環境浄化媒体を供給する環境浄化とが可能に構成され、
    前記内部浄化時に前記内部浄化媒体を昇温により到達させる温度として、所定の第1温度が設定され、
    前記環境浄化時に前記環境浄化媒体を昇温により到達させる温度として、前記第1温度よりも低い第2温度が設定され、
    前記充填システムによる生産を停止して前記充填システムの前記内部浄化および前記環境浄化を並行して行う際には、
    前記回転体を回転駆動させながら、前記内部浄化と前記環境浄化とが並行して行われる間に前記環境浄化媒体から前記内部浄化媒体へと放熱させ、前記環境浄化媒体が前記第2温度付近に達した時点で前記環境浄化を中断する、
    充填システム。
  2. 前記環境浄化の中断後も前記内部浄化を継続して行い、前記内部浄化媒体が前記第1温度に達した状態で所定の保持時間が経過することによる前記内部浄化の終了に伴い、前記環境浄化を再開する、
    請求項1に記載の充填システム。
  3. 前記環境浄化の再開後における前記第2温度は、前記環境浄化の中断前における前記第2温度よりも低い、
    請求項2に記載の充填システム。
  4. 前記供給経路の一部であり、前記第1経路を通じて導入される前記内容物を貯留するタンクと、
    前記タンク内の雰囲気の加圧に用いられる気体を前記タンクに送る加圧用経路と、を備え、
    前記回転部は、前記加圧用経路に連通する第3経路を含み、
    前記固定部は、前記第3経路に連通する第3ポートを含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の充填システム。
  5. 前記第1ポートの近傍で前記固定部と前記回転部との間を封止する第1シールと、
    前記第2ポートの近傍で前記固定部と前記回転部との間を封止する第2シールと、を備え、
    前記第1シールおよび前記第2シールのうち少なくとも前記第1シールは、メカニカルシールに該当する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の充填システム。
  6. 前記第2シールは、ゴム系材料を用いて形成されている、
    請求項に記載の充填システム。
  7. 前記固定部は、
    前記メカニカルシールにシール液を供給可能なシール液経路と、
    前記シール液経路に前記シール液が流入可能な流入ポートと、
    前記シール液経路から前記シール液が流出可能な流出ポートと、を含む、
    請求項またはに記載の充填システム。
  8. 前記供給経路の一部であり、前記第1経路を通じて導入される前記内容物を貯留するタンクと、
    前記タンク内の雰囲気の加圧に用いられる気体を前記タンクに送る加圧用経路と、を備え、
    前記回転部は、前記加圧用経路に連通する第3経路を含み、
    前記固定部は、前記第3経路に連通する第3ポートを含み、
    前記充填システムは、
    前記第3ポートの近傍で前記固定部と前記回転部との間を封止する第3シールをさらに備え、
    前記第1シール、前記第2シール、および前記第3シールのうち少なくとも前記第1シールおよび前記第3シールは、メカニカルシールに該当する、
    請求項からのいずれか一項に記載の充填システム。
  9. 前記内部浄化媒体として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、および次亜塩素酸ナトリウムのいずれか一つを含んだアルカリ性液が用いられる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の充填システム。
  10. 回転体に支持された容器に内容物を充填する充填システムを浄化する方法であって、
    前記容器への前記内容物の供給に用いられる供給経路に内部浄化媒体を供給し、前記供給経路から回収経路に前記内部浄化媒体を回収する内部浄化ステップと、
    前記充填システムの少なくとも前記回転体を覆うチャンバにより形成された環境区画にノズルから環境浄化媒体を供給する環境浄化ステップと、を備え、
    前記内部浄化ステップにおいて前記内部浄化媒体を昇温により到達させる温度として、所定の第1温度が設定され、
    前記環境浄化ステップにおいて前記環境浄化媒体を昇温により到達させる温度として、前記第1温度よりも低い第2温度が設定され、
    前記充填システムによる生産を停止して前記内部浄化ステップおよび前記環境浄化ステップを並行して行う際には
    前記回転体を回転駆動させながら、前記内部浄化媒体の供給および回収と、前記容器に前記内容物を充填する充填バルブを備えた充填機に対する前記環境浄化媒体の供給と、が並行して行われる間に前記環境浄化媒体から前記内部浄化媒体へと放熱させ、前記環境浄化媒体が前記第2温度付近に達した時点で前記環境浄化ステップを中断する、
    充填システムの浄化方法。
  11. 前記環境浄化ステップの中断後も前記内部浄化ステップを継続して行い、前記内部浄化媒体が前記第1温度に達した状態で所定の保持時間が経過することによる浄化終了に伴い、前記環境浄化ステップを再開する、
    請求項10に記載の充填システムの浄化方法。
  12. 前記環境浄化ステップの再開後における前記第2温度は、前記環境浄化ステップの中断前における前記第2温度よりも低い、
    請求項11に記載の充填システムの浄化方法。
  13. 前記内部浄化媒体として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、および次亜塩素酸ナトリウムのいずれか一つを含んだアルカリ性液を用いる、
    請求項10から12のいずれか一項に記載の充填システムの浄化方法。
  14. 前記充填システムは、
    前記回転体の回転に連動する回転部、および固定部を含むロータリージョイントを備え、
    前記内部浄化ステップでは、
    前記ロータリージョイントを介して前記供給経路へ前記内部浄化媒体が導入され、
    前記ロータリージョイントを介して前記回収経路から前記内部浄化媒体が回収される、
    請求項10から13のいずれか一項に記載の充填システムの浄化方法。
  15. 前記充填システムは、
    前記供給経路と連通し、前記ロータリージョイントを介して導入される前記内容物を貯留するタンクと、
    前記タンク内の雰囲気の加圧に用いられる気体を前記タンクに送る加圧用経路と、を備え、
    前記内部浄化ステップでは、
    前記タンクから前記加圧用経路および前記ロータリージョイントを介して前記内部浄化媒体が回収される、
    請求項14に記載の充填システムの浄化方法。
  16. 前記回転部は、
    前記供給経路に連通する第1経路と、
    前記回収経路に連通する第2経路と、を含み、
    前記固定部は、
    前記第1経路に連通する第1ポートと、
    前記第2経路に連通する第2ポートと、を含み、
    前記第1ポートの近傍で前記固定部と前記回転部との間を封止する第1シールと、
    前記第2ポートの近傍で前記固定部と前記回転部との間を封止する第2シールと、のうち少なくとも前記第1シールには、メカニカルシールが用いられる、
    請求項14に記載の充填システムの浄化方法。
  17. 前記充填システムは、
    前記供給経路と連通し、前記ロータリージョイントを介して導入される前記内容物を貯留するタンクと、
    前記タンク内の雰囲気の加圧に用いられる気体を前記タンクに送る加圧用経路と、を備え、
    前記回転部は、前記加圧用経路に連通する第3経路を含み、
    前記固定部は、前記第3経路に連通する第3ポートを含み、
    前記第1シール、前記第2シール、および、前記第3ポートの近傍で前記固定部と前記回転部との間を封止する第3シールのうち少なくとも前記第1シールおよび前記第3シールには、メカニカルシールが用いられる、
    請求項16に記載の充填システムの浄化方法。
  18. 前記内部浄化ステップとして、
    前記回転体を回転駆動させながら、前記内部浄化媒体としての液の供給および回収を実施すること、および、
    前記回転体の回転が停止した状態で、前記内部浄化媒体としての蒸気の供給および回収を実施すること、のいずれかを選択可能である、
    請求項10から17のいずれか一項に記載の充填システムの浄化方法。
  19. 請求項10から18のいずれか一項に記載の浄化方法における前記内部浄化ステップおよび前記環境浄化ステップと、
    前記容器に前記内容物が充填されてなる製品を製造するステップと、を備える、
    製造方法。
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