JP2007302325A - 液体の無菌充填装置及び無菌充填方法 - Google Patents

液体の無菌充填装置及び無菌充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容器をネックリングを含む首部において把持することにより、ガス混入液体の容器内への無菌の充填を可能とした無菌充填装置及び無菌充填方法を提供する。
【解決手段】樹脂製の容器8を首部にて把持して搬送しながら炭酸飲料等の液体を無菌充填する液体の無菌充填装置であって、液体を供給する液体通路12と容器8の内部との間の通路を開閉し容器8の首部が臨む下側円筒部を形成するバルブ本体17の下面にリング状のシールパッキン21が設けられた充填バルブ11と、対をなすグリップ片45a,46aを開閉することにより容器8の首部の全周を把持して上昇し充填バルブ11のシールパッキン21に当接するように構成されたグリッパ40と、グリッパ40を充填バルブ11に対して相対移動することにより昇降させるグリッパ昇降手段35とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、首部にネックリングとキャップ締め用のねじを備えたペットボトル等の樹脂製容器に炭酸飲料等の液体を充填する装置及び方法に関し、特に、洗浄殺菌済みの炭酸飲料等の液体が外気に触れないようにして当該樹脂製容器に充填する液体の無菌充填装置及び無菌充填方法に関する。
近年、ペットボトルの加熱殺菌については、これに収容される飲料の味を劣化させるという理由で、常温以下の温度で無菌充填されるようになっている。上記飲料のうち炭酸飲料は細菌の増殖を抑える性質があるので、飲料充填装置の充填バルブや液配管、ガス配管等を確実に洗浄すれば、常温以下の充填処理で差し支えないとされている。
しかしながら、最近は飲料の種類が増加して、前述のように、細菌の増殖を抑える性質がある炭酸ガスの含有量が少量の炭酸ガス入り飲料が市場に現れており、これら少量の炭酸ガス入り飲料は炭酸飲料であっても、無菌充填の必要性が生じて来ている。
炭酸飲料の充填工程においては、容器内に外気に含まれる酸素が混入することを防止するため、炭酸飲料の充填前に該炭酸飲料が充填されるペットボトル等の樹脂製の容器のエアを追い出す容器内の真空引きを行って、その後に容器内を炭酸ガスに置換することが行われている。
剛性の大きい硝子びんであれば、上記のようなエア置き換えに真空引きを行う場合、大きなガス圧が掛かってもびんは殆ど変形することは無いが、ペットボトルのような、肉厚が薄く柔軟性の大きい容器では変形や膨張を起こすので、炭酸飲料の充填中に容器の外から液面センサで液レベルを見て充填量を判定することは困難である。
このため、飲料の充填容器がペットボトルの場合は、充填飲料の供給通路の決まった断面を通過する液の速度と液が流れる時間とから演算して充填バルブを開閉することにより、充填量を決定する方式が採用されている。
ペットボトルは、上記のように、真空引きの助けにより容器内のエアを炭酸ガスで置換することが困難であるので、先に不活性ガス(例えば窒素ガス、炭酸ガス)で容器内のエアを追い出し、その後、炭酸ガスで不活性ガスを置換することも、通常行われている。
また、ペットボトルを底面で支えた状態で炭酸飲料を充填する場合には、飲料に含まれている炭酸ガスの圧力により容器(ペットボトル)が変形して充填容量が変わるおそれもあり得る。
炭酸飲料のペットボトルへの充填方法及び充填装置として、特許文献1(特許第2856057号公報)の技術が提供されている。
特許文献1の特に図1に開示された技術においては、炭酸飲料用充填バルブの下端に釣鐘状のチャンバを形成し、ペットボトルを下底で支えるボトルリフトを上昇させ、当該ペットボトルの口は充填バルブに接触しない状態で、釣鐘状のチャンバの下面をペットボトルのネックリングに当接させて外気に対してシールし、当該ペットボトル内の圧力を炭酸飲料の背圧と同圧にした後、外部非接触の駆動で液バルブを開き、炭酸飲料を外部と非接触状態で充填するように構成されている。
特許第2856057号公報
特許文献1に開示された従来技術にあっては、ペットボトルへ炭酸飲料を充填するための充填バルブは、該充填バルブに吊り下げた釣鐘状のチャンバのリング状の下縁をペットボトルのネックリングに上から押し付けてガスシールをするように構成されているが、実際のペットボトルでは上部(首部に)にねじが設けられているため、ガスシールのための押し付けに使用できるネックリングの上面の有効面積が小さく、十分なガスシールが困難でネックリングの上面から飲料や容器内のガスが洩れるという事態が発生する可能性がある。
また、ペットボトルは肉厚が薄くて剛性が十分でなく、ペットボトルの形状によっては、ネックリングを押えるシール力によってペットボトルが変形して、該シール力に耐えることができないという問題も発生するおそれがある。
さらに、特許文献1の技術にあっては、上記容器(ペットボトル)内の空気を置き換えるための不活性ガス等用のガス配管が、外気に開放されたヘッドタンク内に連通しているため、飲料が外気中の浮遊菌に汚染されるおそれがある。
また、特許文献1の技術にあっては、ネックリングを押えるシール力でペットボトルが変形することがあり、これによって該ペットボトルの内容積が変化し、容器の外から液面を検知する光学式液面センサでは充填容量の検出精度が不正確となる。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、ペットボトル等の樹脂製の容器に炭酸飲料等の液体の充填時に、容器をネックリングを含む首部において把持することにより、容器の内容積が変化するのを回避して、容器の充填されるガス混入液体が外部空気に触れるのを回避することにより、ガス混入液体の容器内への無菌の充填を可能とした無菌充填装置及び無菌充填方法を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明における請求項1の発明は、首部にネックリング及びキャップ締め用のねじを備えた樹脂製の容器を、前記首部にて把持して搬送しながら炭酸飲料等の液体を無菌充填するように構成された液体の無菌充填装置であって、前記液体を供給する液体通路と前記容器の内部との間の通路を開閉し前記容器の首部が臨む下側円筒部を形成するバルブ本体の下面にリング状のシールパッキンが設けられた充填バルブと、対をなすグリップ片を開閉することにより前記容器の首部の全周を把持して上昇し前記充填バルブのシールパッキンに当接するように構成されたグリッパと、該グリッパを前記充填バルブに対して相対移動することにより昇降させるグリッパ昇降手段とを備えている。
前記グリッパは、具体的には請求項2〜6のように構成するのが好ましい。
すなわち、請求項2の発明において、前記グリッパは、前記グリップ片の半円周づつが取付けられて互いに逆方向に同角度に回転可能な一対のグリップアームと、前記一対のグリップアーム端部のグリップ片の上側に設けられて前記グリップアームが閉のときリング状の突部を形成する半円周突起と、前記グリップアームの片側に固設されたサブアームと、該サブアームの先端に取付けられたカムフォロワと、前記グリップアームの前記グリップ片とは反対側端部に設けられたばね受けの間に架設されて前記グリップ片が互いに前記容器を掴む方向に付勢された圧縮ばねとにより構成され、外部固定部材に取付けられたカム装置が前記サブアームのカムフォロワに係合したとき前記グリップ片が開いて前記容器の把持を解除し、前記カムフォロワがカム装置から離れたとき前記グリップ片が前記容器の首部の全周を把持するように構成されている。
また、請求項3の発明において、前記グリッパは、グリッパ本体に固定された共通軸に回転可能に軸支され端部にそれぞれ前記半円形のグリップ片を備えた一対のグリップアームと、該一対のグリップアームのグリップ片とは反対側の端部に軸支されて内側端部が1個の共通のリンク軸に軸支された一対のリンクアームと、該リンク軸を支える軸孔を有して前記グリップ本体の一対のグリップアームの中心線上に設けられた水平貫通孔にガイドされて移動可能な移動軸と、該移動軸と前記グリップ本体との間に設置されて前記移動軸を反グリッパ片側へ押すように付勢された圧縮ばねとにより構成され、充填機に設けられたエアアクチュエータが制御盤からの制御信号により作動し、該エアアクチュエータの作動ロッドが前記移動軸を押すことにより、前記一対のリンクアームが前記グリップ片の方向に移動して前記一対のグリップアームのグリップ片が開いて前記容器を受け入れ、前記エアアクチュエータの空気圧が抜けて前記作動ロッドが戻されると前記移動軸が前記圧縮ばねのばね力により前記グリッパの後方に戻り、前記一対のリンクアームが後退して前記ばね力により前記グリップ片が前記容器を把持するように構成されている。
さらに、請求項4の発明において、前記エアアクチュエータを片側押し型に構成するとともに前記グリッパ本体に直接取付け、該エアアクチュエータの作動ロッドと前記移動軸とを一体に形成し、前記エアアクチュエータの戻し用ばねを前記移動軸の戻しばねと兼用としている。
また、請求項5の発明において、前記容器を把持するグリッパのグリップアームの半円周グリップ片は、その把持円周面に前記容器のネックリングを下方から支えるリング状面を有し、該リング状面に前記容器と前記グリップ片とをシールする一対の半円のシールパッキンが接合され、前記グリップ片の2分割の突き合わせ部にもシール用パッキンが設けられて構成されている。
そして、請求項6の発明において、前記容器を把持するグリッパのグリップアームの半円周グリップ片は、その把持円周面に前記容器のネックリングが収まるリング状の溝を有し、該溝の下側上向き面に前記容器と前記グリップ片とをシールする一対の半円のシールパッキンが接合され、前記グリップ片の2分割突き合わせ部にもシール用パッキンが設けられて構成されている。
請求項7の発明において、殺菌媒体である水蒸気又は90℃以上の熱水の供給源と、殺菌媒体通路を充填バルブの不活性ガス供給通路と切り換える切換弁とを備えたSIP(設置状態のまま殺菌できる殺菌処理手段)装置を設置し、該SIP装置によるSIP処理のときには前記切換弁を切り換えて水蒸気又は熱水を前記充填バルブ内の不活性ガス通路に供給し、同不活性ガス通路、充填バルブの飲料出口ノズル、充填バルブとグリッパとのシール面、グリッパの容器とのシール面を殺菌するように構成されている。
また、請求項8の発明において、前記液体通路に設けられて前記液体の供給量を計測する流量計を備え、該流量計は、サニテーションが容易で耐熱性の良い電磁式流量計として構成されている。
さらに、請求項9の発明において、前記充填バルブは、シールパッキンを備えたテーパヘッドを有しエアシリンダにより駆動されて液体の通路を開閉する液バルブを備え、該液バルブと前記エアシリンダのロッドとの連結部と前記バルブ本体との間に可撓性を有するダイアフラムを挟設して前記エアシリンダの摺動部空間と液体通路とが遮断されている。
請求項1〜9の発明において、具体的には、前記樹脂製の容器がペットボトルで構成され、該容器に充填される液体を炭酸飲料で構成するのが好ましいが、本発明は、首部にネックリング及びキャップ締め用のねじを備えた樹脂製の容器に液体を無菌充填する装置に広く適用することが可能である。
請求項10〜12の発明は、前記液体の無菌充填装置を使用する方法である。すなわち、請求項10の発明は、首部にネックリング及びキャップ締め用のねじを備えたペットボトルを、前記首部にて把持して搬送しながら炭酸飲料を無菌充填する液体の無菌充填方法であって、前記炭酸飲料を供給する液体通路と前記ペットボトルの内部との間の通路を開閉し前記ペットボトルの首部が臨む下側円筒部を形成するバルブ本体の下面にリング状のシールパッキンが設けられた充填バルブと、対をなすグリップ片を開閉することにより前記ペットボトルの首部の全周を把持して上昇し前記充填バルブのシールパッキンに当接するように構成されたグリッパと、該グリッパを前記充填バルブに対して相対移動することにより昇降させるグリッパ昇降手段とを備えた液体の無菌充填装置を用い、
SIP手段(設置状態のまま殺菌できる殺菌処理手段)により前記充填バルブの液ノズル、ガス通路、前記充填バルブと前記グリッパとのシール面、前記グリッパの前記ペットボトルとのシール面を殺菌処理し、前記グリッパで殺菌、洗浄処理済みの前記ペットボトルを把持し、前記ペットボトルを把持した前記グリッパをグリッパ昇降手段により上昇せしめて前記グリッパのリング状の凸面において前記充填バルブのシールパッキンに圧接し、無菌の不活性ガスにより前記ペットボトル内のエアを置き換えた後、前記ガス通路を開いて前記炭酸飲料が入った圧力タンク内と前記ペットボトル内とを同圧にし、前記充填バルブを開いて前記炭酸飲料を設定量充填し、前記充填バルブを閉じた後、前記シール空間内のガス圧を常圧にスニフトして充填を完了することにより、前記炭酸飲料が外気に触れないようにして前記ペットボトル内に無菌充填している。
また、請求項11の発明において、前記ペットボトルへ炭酸飲料を充填する際の炭酸ガス圧力を該炭酸飲料から炭酸ガスが逃げない範囲の圧力を保持するように制御し、前記ペットボトル内のエアの置換及びスニフト時を含む前記炭酸飲料の充填時以外には前記炭酸ガス圧力を外気圧力より若干高目の圧力を保持するように制御し、さらに前記ペットボトルを把持したグリッパが前記充填バルブに当接している間は、圧力制御により前記グリッパと前記容器のシーリングから漏れるガス量を補充している。
さらに、請求項12の発明において、前記ペットボトルに前記炭酸飲料を充填するとき、前記充填装置の充填バルブ周辺、前記ペットボトルの搬送区間を無菌チャンバ内に収容している。
請求項1の発明によれば、炭酸飲料等の液体を供給する液体通路とペットボトル等の容器の内部との間の通路を開閉し前記容器の首部が臨む下側円筒部を形成するバルブ本体の下面にリング状のシールパッキンが設けられた充填バルブと、対をなすグリップ片を開閉することにより前記容器の首部の全周を把持して上昇し前記充填バルブのシールパッキンに当接するように構成されたグリッパと、該グリッパを前記充填バルブに対して相対移動することにより昇降させるグリッパ昇降手段とを備えたので、ペットボトル等の容器の首部のネックリングの全周を把持して充填バルブに係合する2つ割りのグリッパを設けたことにより、ペットボトル等の軟質な容器であっても、該容器をネックリングを含む首部において把持することにより該容器の内容積が変化するのを回避するとともに、充填バルブとグリッパ、グリッパと容器との当接する面を確実に流体シールして炭酸飲料等の液体の充填処理中に容器内を周辺の空気と遮断して確実な無菌充填を実現できる。
また、請求項2の発明によれば、前記グリッパが、ペットボトル等の容器を把持するとき、一対のグリップアームを互いに逆方向同角度に回転可能にし、片側のグリップアームに固設されたサブアームの先端に取付けられたカムフォロワが外部固定のカムに係合し、グリップアームを開閉し、グリップアームのグリップ片がペットボトルの首部の全周を包囲して確実に容器を把持することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、グリップアームの開閉がリンク機構により行われ、該リンク機構の端部をグリップ方向に押せばグリップアームが開いてボトルを取り込むことができる。したがって、グリップの駆動のために外部固定部材に取付ける作動カムを設ける必要がなくなり、タイミングスイッチにより駆動することができて、構造及び調整が簡単になる。
ここで、請求項4の発明のように構成すれば、前記グリッパのエアアクチュエータを当該グリッパと一体化することによって構造がより一層簡単化されるとともに、装置コストを低減させることができる。
そして、請求項5の発明によれば、前記グリッパのグリップアームの半円周グリップ片に、把持円周面に容器のネックリングを下方から支えるリング状面を有して該リング状面に容器とグリップ片とをシールする一対の半円のシールパッキンが接合され、グリップ片の2分割の突き合わせ部にもシール用パッキンが設けられているので、ペットボトル等の容器を把持するグリッパの半円周グリップ片の把持円周面に接合したシールパッキンにより、グリッパとペットボトル等の容器のネックリングとの間のガスシールを確実に行うことができる。
また、請求項6の発明によれば、ペットボトル等の容器を把持するグリッパのグリップアームの半円周グリップ片は、把持円周面に前記容器のネックリングが収まるリング状の溝を有し該溝の下側上向き面に容器とグリップ片とをシールする一対の半円のシールパッキンが接合され前記グリップ片の2分割突き合わせ部にもシール用パッキンが設けられているので、ペットボトル等の容器を把持するグリッパのグリップアームの半円周グリップ片の把持円周面に形成され前記容器のネックリングが収まるリング状の溝の溝面に接合したシールパッキンにより、グリッパと容器のネックリングとの間のガスシールを確実に行うことができる。
さらに、請求項7の発明によれば、水蒸気又は90℃以上の熱水等からなる殺菌媒体の供給源と、殺菌媒体通路と充填バルブの不活性ガス供給通路と切り換える切換弁とを備えたSIP(設置状態のまま殺菌できる殺菌処理手段)装置を設置し、該SIP装置によるSIP処理のときには前記切換弁を切り換えて前記殺菌媒体を充填バルブ内の不活性ガス通路に供給して、同不活性ガス通路、充填バルブの飲料出口ノズル、充填バルブとグリッパとのシール面、グリッパの容器とのシール面を殺菌しているので、無菌充填装置をSIP可能に構成できる。
また、請求項8の発明によれば、炭酸飲料等の液体通路に設けられて液体の供給量を計測する流量計は、サニテーションが容易で耐熱性の良い電磁式流量計として構成されているので、SIP作業を容易に行うことができる。
そして、請求項9の発明によれば、充填バルブがシールパッキンを備えたテーパヘッドを有しエアシリンダにより駆動されて液体の通路を開閉する液バルブを備えており、該液バルブとエアシリンダのロッドとの連結部と該充填バルブのバルブ本体との間に可撓性を有するダイアフラムを挟設して前記エアシリンダの摺動部空間と液体通路とが遮断されているので、充填バルブ内に異物が侵入するのを回避できるとともに、SIPを容易に行うことができる。
一方、請求項10の発明によれば、SIP手段により充填バルブの液ノズル、ガス通路、前記充填バルブとグリッパとのシール面、グリッパのペットボトルとのシール面を殺菌処理し、グリッパで殺菌、洗浄処理済みのペットボトルを把持し、該ペットボトルを把持したグリッパをグリッパ昇降手段により上昇せしめてグリッパのリング状の凸面において充填バルブのシールパッキンに圧接し、無菌の不活性ガスによりペットボトル内のエアを置き換えた後、ガス通路を開いて炭酸飲料が入った圧力タンク内とペットボトル内とを同圧にし、充填バルブを開いて炭酸飲料を設定量充填し、充填バルブを閉じた後、シール空間内のガス圧を常圧にスニフトして充填を完了することにより炭酸飲料が外気に触れないようにしてペットボトル内に無菌充填するので、対になったグリップアームを開閉することによりペットボトルの首部のネックリングの全周を包囲した状態で把持して搬送し炭酸ガス飲料を充填する際に、グリッパを充填バルブの下側に押し当てて充填バルブとグリッパ、グリッパとペットボトルをガスシール及び液シールするようにしており、また炭酸飲料の充填量を液通路に設置された流量計により計量して決定されることから、ペットボトル内の液面高さを測る必要が無くなり、炭酸ガス通路も直接外気と触れないようにでき、飲料の常温、低温充填でも外気中の浮遊菌に触れることなく無菌充填が可能となる。
また、請求項11の発明によれば、ペットボトルへ炭酸飲料を充填時の炭酸ガス圧力を炭酸ガスが逃げない範囲の圧力を保持するように制御し、ペットボトル内のエアの置換及びスニフト時を含む炭酸飲料の充填時以外には炭酸ガス圧力を外気圧力より若干高目の圧力を保持するように制御し、前記ペットボトルを把持したグリッパが前記充填バルブに当接している間は圧力制御により前記グリッパと前記容器のシーリングから漏れるガス量を補充するので、流体シールの間からのガス漏れに対して炭酸ガスを補給して充填バルブ内、各ガス通路内のガス圧の低下を防止することにより、ペットボトル内に外気が侵入するのを抑制できる。
さらに、請求項12の発明によれば、前記ペットボトルに前記炭酸飲料を充填する際に炭酸飲料充填装置の充填バルブ周辺、前記ペットボトルの搬送区間を無菌チャンバ内に収容するので、周辺空気からの汚染が断たれて、より完全な無菌充填が可能となる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係る炭酸飲料の無菌充填装置の平面図である。図2は図1のA−A線断面図、図3は図2のB−B線断面図である。図4は上記第1の実施形態に係るペットボトルグリッパの平面図、図5は図4のC−C線断面図、図6は上記第1の実施形態に係るグリッパの開閉動作を示す平面図である。
図7は本発明の各実施形態に係る炭酸飲料の無菌充填の飲料液及び炭酸ガスの配管系統図、図8の(a),(b),(c),(d)は図7の部分図で示す炭酸飲料充填工程図である。図9は本発明の各実施形態に係る図7の配管系統図においてSIPを実施するときの各開閉弁の作動状態図である。
図1及び図2によって本発明の第1実施形態に係る炭酸飲料用無菌充填装置を説明する。
図において、空のペットボトル8は、前工程で殺菌洗浄されて供給コンベア2に載せられ、充填装置の無菌室4内に1列に密着した状態で搬入されるようになっている。無菌室4には、外側隔壁7と内側隔壁16とによって囲まれたZ部分(図1の2本線ハッチングされた部分)において、常時無菌の加圧エアが送り込まれている。
上記供給コンベア2上において、空のペットボトル8は、割り出しスクリュー3で一定ピッチに割り出され、その一定ピッチと同じ容器ポケットピッチを有し、図1の矢印D方向に回転する転送ホイール5に渡されるようになっている。
ペットボトル8は、転送ホイール5から、複数の充填バルブ11とグリッパ40とが同じ容器ピッチにて設置された充填機10の該グリッパ40に受け渡される。そして、充填機10が図1の矢印E方向に水平回転する際に、炭酸ガス入り飲料をペットボトル8内に無菌充填し、飲料の充填を完了した飲料入りペットボトル8b(図1参照)が送出コンベア6により、次の工程の図示しないキャッピング装置に送られることになる。
なお、図1及び図2において、12は飲料通路、13はガス入り飲料タンク、14は回転中心軸、72は飲料液用のロータリジョイント、13aは当該ロータリジョイント72からガス入り飲料タンク13へ飲料液を配送する液通路である。
次に、図2及び図1に基づき、上記充填バルブ11とその周辺の構成について説明する。
7aは外側隔壁7の天上板、7bは水封装置であり、該水封装置7bは天上板7aと内側隔壁16との間に設けられている。16aは内側隔壁16の天井板、20はガス入り飲料タンク13の天井板を示している。
充填バルブ11のバルブ本体17には、炭酸飲料を供給する飲料通路12と、炭酸ガス、窒素ガス等の不活性ガスを供給するガス通路33a、炭酸ガスを供給するガス通路33bと、炭酸飲料充填のとき、ペットボトル8内から追い出されたエアや該エアに置き換えられた炭酸ガスを排出するガスリターン通路33cがそれぞれ連結されている。
また、バルブ本体17の下側円筒部17bの下面にはリング状のシールパッキン21が装填されており、飲料通路12には炭酸飲料の供給量を計測する流量計26と、液量を大小の2段階に調整できる流量切換弁27とが設けられている。流量計26としては、サニテーションが容易であって、耐熱性が良い電磁式流量計が好適である。
上記充填バルブ11のバルブ本体17の上には上部支持台23が取付けられ、その上にはエアシリンダ22が取付けられており、該エアシリンダ22の駆動ロッド22aの先端にダイアフラム15を挟んで液バルブ18が固定されている。上部支持台23の駆動ロッド22aが移動する空間と前記バルブ本体17の液充填通路17aとは、ダイアフラム15で遮断されている。これにより、前記駆動ロッド22aの摺動部が飲料液に曝されることはなくなる。また、ダイアフラム15の上側に位置する上部支持台23の室内は、連結管28を介して前記ガス入り飲料タンク13と通じて同圧にされ、ダイアフラム15に圧力が掛からないようになっている。
図2において、115は操作弁であり、操作弁115は、後述するSIP時には閉じられるようになっている。液バルブ18は、電磁弁24における作動エアの切換えにより配管29a,29bを介して作動するエアシリンダ22により駆動され、液充填通路17aを開閉するようになっている。そして、液バルブ18のテーパー部にはシールパッキン19が設けられている。
また、液バルブ18は、図3に示すように、円周方向に間隔を置いて複数の突起ガイド18aが設けられ、該突起ガイド18aの間の溝18bは液の通路となっている。
本実施形態の充填装置は回転制御盤30を備えており、充填バルブ11を開いてペットボトル8に飲料を充填する際において、流量計26の流量検出制御信号X1は回転制御盤30に送られて、飲料通路12を通過する飲料の流速を検出し、回転制御盤30に内蔵されている図示しないタイマにより流量を算定する。そして、回転制御盤30は、この流量が設定流量値に達したとき、流量切換弁27を制御する電磁弁25に制御信号を送って、作動エアにより流量切換弁27内の液通路を小流量に切換えて流量を絞ることにより、上記設定充填量に達したとき、充填バルブ11の液バルブ18を閉側に作動して飲料の充填を止めるようにしている。
このため、回転制御盤30にはる制御装置50が接続されており、その詳細な作動は後述する。また、図2において、X1,X2,X3は回転制御盤30への入力制御信号を示し、Y1,Y2,Y3は回転制御盤30からの出力制御信号を示している。
上記バルブ本体17に連結するガス通路33a,33b、ガスリターン通路33cは、複数の充填バルブ11毎に設けられた複数のガス通路ブロック31に結合され、これら複数のガス通路ブロック31は、1つのリング状ガス通路ブロック32に固定されている。
リング状ガス通路ブロック32にはリング状の低圧の窒素ガス、又は、炭酸ガスを供給するガス通路32aと同ガスの供給源へ通じる出入り口、充填時のカウンタ圧用炭酸ガスを供給するガス通路32bと、同ガスの供給源からの入口、ガスリターン通路32cと排出口とが設けられている。リング状ガス通路ブロック32は、支持ブラケット39を介して内側隔壁16に固定されている。
上記ガス通路ブロック31には、3個の電磁弁34a,34b,34cが取付けられている。これら電磁弁のうち、電磁弁34aは、ガス通路33aによりバルブ本体17の液充填通路17aに通じ、ガス入り飲料の炭酸ガスの圧力より低圧の窒素ガス、又は、炭酸ガスをペットボトル8に導入せしめるものである。また、電磁弁34bは、ガス通路33bによりバルブ本体17の液充填通路17aに通じ、ペットボトル8に充填前にカウンタガスを送り込むものである。電磁弁34cは窒素ガス、又は、炭酸ガスを排出するガスリターン通路33cに連結されている。
上記グリッパ40は、ペットボトル8のネックリング8aの全周を包囲してグリップし、グリッパリフト(昇降手段)35により寸法hだけ上昇してバルブ本体17の下側のシールパッキン21に当接するようになっている。前記バルブ本体17は飲料通路12の連結部12aを介して回転する内側隔壁16に取付けられ、グリッパリフト35も同様に内側隔壁16に繋がる回転体に取付けられている。37はグリッパリフト35のリフトロッドであり、該リフトロッド37は常時図示しないエアアクチュエータによって押し上げられている。
また、38はリフトロッド37を案内するガイドである。図7に示すように、リフトロッド37にはカムフォロワ116が取付けられ、該カムフォロワ116は外部の固定部材に取付けられたカム117により下降し、グリッパ40を充填バルブ11から離すようになっている。なお、図7において、68はガス用のロータリジョイントを示している。
次に、上記グリッパ40の構成について説明する。
図4及び図5に示すように、グリッパ40は、先端に半円周のグリップ片45a,46aを形成し、互いに逆方向同角度に回転可能で開閉することができる対になったグリップアーム(駆動側)45とグリップアーム(従動側)46とを有し、グリップ片45aとグリップ片46aとはグリップアーム45,46が閉のとき、ペットボトル8のネックリング8aを下から支えるように段付きの内筒を形成し、内筒の段部45c,46cには半円周のシールパッキン62,62が貼り付けられている。
また、グリップ片45a,46aの突き合わせ部にもサイドシールパッキン61,61が貼り付けられている。そして、グリップ片45a及びグリップ片46aの上面には、グリップアーム45,46が閉のとき、リング状の突部を形成するように半円周の突起45b,46bが設けられている。
上記グリップアーム45には、グリップアーム回転軸48がキー51により回転を拘束して固設され、該グリップアーム回転軸48はグリッパ上板52とグリッパ下板53に回転可能に軸支されている。また、グリップアーム回転軸48のグリッパ下板53から突き出した軸部にはサブアーム54が固定されている。したがって、サブアーム54の回転はそのままグリップアーム45の回転となる。さらに、グリップアーム46は、グリッパ上板52とグリッパ下板53に支えられたグリップアーム回転軸49に回転可能に軸支されている。
グリップアーム45とグリップアーム46との向かい合った中央部には円弧歯車45d,46dが形成されており、これら円弧歯車の円弧と同じ半径を有するローラ47が当該円弧歯車45d,46dと同時に係合し、軸方向はグリッパ上板52及びグリッパ下板53に拘束され、グリップアーム45とグリップアーム46とが互いに逆方向に同角度回転すべく作動するようになっている。
サブアーム54の先端にはカムフォロワ55が取付けられているとともに、両方のグリップアーム45,46のグリップ片45a,46aと反対の端に設けられたばね受け59,59の間にはグリップ片45a,46aが互いにペットボトル8を掴む方向に付勢した圧縮ばね58が介装されている。
また、グリッパ40のグリッパ下板53は、ブラケット36を介してリフトロッド37(図2及び図3参照)に一体に固定されている。また、ストッパボルト56が、グリッパ上板52とグリッパ下板53との間にスペーサ57を介して締め付けられていて、グリップアーム45,46の開きを制限するようになっている。
上記グリッパ40がペットボトル8をグリップする際には、図6に示すように、ペットボトル8が転送ホイール5(図1参照)に把持され、図1及び図6における矢印D方向に回動して来たとき、充填機10の回転体に取付けられた複数のグリッパ40は、転送ホイール5の回転と反対の図6における矢印E方向に転送ホイール5の角速度と同じ角速度で回動し、外部固定部材に取付けられたカム41がサブアーム54のカムフォロワ55に係合し、図6のグリッパ40Aの位置の手前で開き、グリッパ40Bの位置でペットボトル8を取り込み、グリッパ40Cの位置で閉じてペットボトル8の首部の全周を包囲し、ネックリング8a(図2及び図5参照)を支えてグリッパ40Dの位置以降に移動するようになっている。
次に、上記充填バルブ11の作用を図8(a),(b),(c),(d)の炭酸飲料充填工程図を用いて説明する。
後述するSIP(Sterilization in Place:設置状態のまま殺菌洗浄できる処理手段)により充填バルブ11への飲料通路12、バルブ本体17の液充填通路17a、ガス通路33a,33b,33c、充填バルブ11とグリッパ40とのシール面、グリッパ40のペットボトル8とのシール面を無菌処理し、グリッパ40で殺菌、洗浄処理済みのペットボトル8を把持し、該ペットボトル8を把持したグリッパ40をグリッパリフト35により上昇せしめて当該グリッパ40のリング状の突起45b,46bにおいてバルブ本体17のシールパッキン21に圧接させた状態から充填工程が始まる。
図8(a)に示すように、電磁弁34aを開いて無菌の不活性ガス(窒素ガス、又は、炭酸ガス)をペットボトル8内に送り込み、同時に電磁弁34cを開いてペットボトル8内のエアを電磁弁34cからリターン配管33c(図2参照)に排出してペットボトル8内を不活性ガスに置き換える。
次いで、図8(b)に示すように、電磁弁34aを閉じる一方、電磁弁34bを開き、炭酸ガス通路33b(図2参照)を開いて炭酸飲料が入ったガス入り飲料タンク13(図2参照)内とペットボトル8内を同圧にし、次に、図8(c)に示すように、エアシリンダ22(図2参照)の作動により充填バルブ11の液バルブ18を引き上げて液充填通路17aを開き、ペットボトル8内に炭酸飲料を充填する。
ペットボトル8内への炭酸飲料充填量を流量計26で検出し、この充填量検出制御信号は前記回転制御盤30に送られ、該回転制御盤30において飲料通路12を通過する飲料の流速を検出し、回転制御盤30のタイマによって流量を算定する。
そして、例えば大流量で以ってペットボトル8に約80%充填したとき、回転制御盤30により電磁弁25に制御信号を送って流量切換弁27内の液通路を切換えて、小流量に絞って流速を下げ、ペットボトル8の設定充填量に達したとき、エアシリンダ22(図2参照)により液バルブ18を閉側に作動せしめて飲料の充填を止めるように作動することにより、ペットボトル8の飲料充填量の精度を高く保持する。
上記のようにして充填バルブ11を閉じた後、図8(d)に示すように、電磁弁34bを閉じる一方、電磁弁34cを開き、シール空間(下側円筒部17b内、ペットボトル8内)のガス圧を常圧にスニフトして充填を完了する。このように作動させることにより、炭酸飲料が外気に触れないようにして、ペットボトル8内に無菌充填することができる。
図7において、ペットボトル8に炭酸飲料を充填するとき、回転制御盤30に接続された制御装置50によりダイアフラム弁77を開いて、炭酸ガス(又はN2ガス)を配管74及び電磁弁34bを介して充填バルブ11へ供給する。この配管74で送られる炭酸ガス圧力P1を炭酸ガス入り飲料中の炭酸ガス背圧と同一圧力に設定し、制御装置50において、圧力計75からの炭酸ガス圧力検出値が圧力P1を保持するように、ダイアフラム圧力調整弁76の開度を制御する。
また、ペットボトル8内のエアの置換時には、制御装置50によりダイアフラム弁77を閉じ、ダイアフラム弁88を開いて、上記圧力P1より低く外気圧より若干高目の圧力P2を設定して炭酸ガス(またはN2ガス)を配管86を介して充填バルブ11へ供給し、圧力計64からの配管86内の圧力検出値が設定圧力P2を保持するようにダイアフラム圧力調整弁87の開度を制御する。
上記いずれの圧力制御の場合も、ペットボトル8を把持したグリッパ40が充填バルブ11に当接している間に、当該グリッパ40とペットボトル8とのシーリングから漏れるガスを前記のような圧力制御により補充するようにする。
このように、シールの間隙からのガス漏れを補足して充填バルブ11内や、各ガス通路内のガス圧の低下を防止することにより、外気が侵入することを抑えることができる。
次に、図9及び図7を参照して炭酸飲料の無菌充填装置のSIPについて説明する。
上記制御装置50の指令により、先ず、ダイアフラム弁79を閉じて飲料の供給を停止し、ダイアフラム弁77,88を閉じて炭酸ガスの供給を止める。そして、制御装置50の指令によりダイアフラム弁126を開き、充填バルブ11の液バルブ18を開いて、飲料液をガス入り飲料タンク13、飲料通路12,82、及び充填バルブ11から排出する。
飲料液の排出完了後、制御装置50の指令によりダイアフラム弁126を閉じ、全ての充填バルブ11の液出口、ガス出口をSIP用蓋110で塞ぎ、ダイアフラム弁81を開いて、殺菌媒体であるスチーム又は90℃以上の熱水を液配管に通し、ガス入り飲料タンク13、飲料通路12,82、及び充填バルブ11へ送る。なお、図9において、112はSIP用蓋110を上昇させるためのリフトである。
次いで、制御装置50の指令により回転制御盤30を介して電磁弁34a,34b,34cを開き、ダイアフラム弁78,89を開いてスチームを送り、各ガス通路から電磁弁34a,34b,34cのガス通路を通して全てのガス通路、充填バルブ11とグリッパ40とのシール面を殺菌洗浄する。
殺菌洗浄した後の排水及びスチームの残りとコンデンスした水はリターン配管から、あるいは、ダイアフラム弁126を開き、充填バルブ11の下面に被せたSIP用蓋110を取り去ることで排出される。
図7〜図9において、X1,X2,X3,X4は制御装置50からの出力制御信号を示している。また、図3〜図9において、図1及び図2と同一の部材は同一の符号で示している。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態はグリッパのグリップ片の形状に関するものであり、図10は本発明の第2の実施形態に係る図であり、第1の実施形態の図5に対応する部分側面図である。
第2の実施形態に係るグリッパ60は、第1の実施形態のグリッパ40と比べて、ペットボトル8のネックリング8aを支える部分の形状が、該ネックリング8aが収まるリング状の溝になっている点であり(第1の実施形態のグリッパ40ではネックリング8aを支える段の上側は開放された内円筒をなしている)、この点以外は全て第1の実施形態のグリッパ40と同様であるので、説明を省略する。
上記グリッパ60は、ペットボトル8を把持するグリップアーム145(グリップアーム145と対をなすグリップアームはグリップアーム146)の半円周のグリップ片145a,146aは、その把持円周面にペットボトル8のネックリング8aが収まるリング状の溝145c,146cを有し、該溝145c,146cの下側上向き面にペットボトル8のネックリング8aとグリップ片145a,146aとをシールする一対の半円のシールパッキン62,62が接合されている。
また、上記グリップ片145aの2分割突き合わせ部にもシール用パッキン61,61が設けられている。グリップ片145a,146aの上面には、グリップアーム145,146が閉のときリング状の凸部を形成するように、半円周の突起145b,146bが設けられている。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態は、ペットボトル8のグリッパの構成と作用に関するものであり、前記第1の実施形態の充填バルブ用のグリッパ40とは、グリップアームの開閉機構が異なるものである。
図11は本発明の第3の実施形態に係るペットボトルグリッパの平面図であり、(A)はグリッパの閉じ状態、(B)はグリッパの開き状態を示している。図12は図11(A)のF−F線断面図、図13は図11(A),(B)におけるグリッパの側面図、図14は図11(A)のG−G線断面図である。
この第3の実施形態において、グリッパ70と該グリッパ70の駆動機構以外は全て上記第1の実施形態の炭酸無菌充填装置を適用できるので重畳を避け、説明を省略する。
図11〜図14において、この第3の実施形態に係るグリッパ70は、グリッパ本体91と該グリッパ本体91に固定された本体上板92とで、グリッパ本体91の固定構造を構成している。
95は共通軸であり、該共通軸95はグリッパ本体91と本体上板92との間に固定され、共通軸95にはそれぞれ半円形のグリップ片93a,94aを備えた一対のグリップアーム93,94が回転可能に軸支されている。このグリップ片93a,94aの形状は、第1の実施形態のグリップ片45a,46a、又は第2の実施形態のグリップ片145a,146aと同様の形状に形成されており、ペットボトル8をグリップしたとき、充填バルブ11のシールパッキン21に当接する半円周の突起93c,94cも、第1の実施形態の半円周突起45b,46b、又は第2の実施形態の半円周突起145b,146bと同様の形状を有している。
図14に示すように、両グリップアーム93,94のグリップ片93a,94aと反対側のグリップアーム端部93b,94bに軸孔が設けられ、この軸孔を通してリンクピン98,98が軸支され、前記両グリップアーム端部93b,94bを挟んだ両側に、リンクアーム96,97がそれぞれリンクピン98,98に軸支されている。
上記グリッパ本体91に設けられたブロック91c,91dには、該グリッパ本体91の中心線上に水平貫通孔91b,91aが明けられ、この水平貫通孔91b,91aに移動軸101が軸方向に移動可能に挿入されている。
図14に示すように、当該移動軸101の端部101aに明けられた軸孔には1個の共通のリンク軸99が軸支され、該リンク軸99の移動軸101を挟んだ上下両側にリンクアーム96,97の内側端部が軸支されている。移動軸101とグリップ本体91の中側のブロック91dとの間には、移動軸101を反グリップ片側へ押すように付勢された圧縮ばね102が設置されている。
上記回転制御盤30からの制御信号により、充填機10の回転する内側隔壁16(図1参照)に取付けられたエアアクチュエータ80が作動すると、該エアアクチュエータ80のロッド80aが移動軸101を押し、該移動軸101が図11(A)及び(B)間に示す変位Sだけ移動する。これにより、移動軸101に連結されたリンク軸99も同じ距離Sだけ移動し、一対のリンクアーム96,97がグリップ片93a,94aの方向に移動して、一対のグリップ片93a,94aを開き、ペットボトル8を受け入れる。
エアアクチュエータ80の空気圧が抜けると、移動軸101が前記圧縮ばね102のばね力によりグリッパ70の後方に戻り、一対のリンクアーム96,97が後退して圧縮ばね102の力がリンクアーム96,97に作用して、図12及び図13に示すようにグリップ片93a,94aがペットボトル8を把持する。そして、圧縮ばね102のばね力がグリップ片93a,94aのグリップ力に変換され、該グリップ片93a,94aによりペットボトル8が確実に把持されることになる。
以上のように、この第3の実施形態においては、エアアクチュエータ80により移動軸101を押せば、図11(B)のようにグリップ片93a,94aが開いてボトルを取り込むことが可能となるから、グリップ片93a,94aの駆動のために外部固定部材に取付ける作動カムを設ける必要がなく、回転制御盤30にロータリースイッチ、あるいはタイミングスイッチを備えることにより駆動することができる。したがって、構成や調整が簡単になり、グリップ片93a,94aを開閉するタイミングの調整も容易となる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態は、第3の実施形態におけるグリッパ70駆動用のエアアクチュエータ80をグリッパ本体に直接取付けて構成を簡単化したグリッパ90を構成したものである。
図15は第4の実施形態を示すグリッパの側面図(一部断面図)であり、図15において、移動軸104とこの移動軸104を駆動するエアシリンダ以外の、グリップアーム93,94、グリップ片93a,94a、リンクピン98,98、リンクアーム96,97の構成は上記第3の実施形態のグリッパ70と同様であり、詳細な説明を省略する。
図15において、90はグリッパであり、該グリッパ90のグリッパ本体103には、片側押し型のエアシリンダ107が直接取付けられている。エアシリンダ107内には、ピストン108と該ピストン108に固設されたロッド104bが移動可能に設置されている。ロッド104bは移動軸104と一体に形成されているとともに、エアシリンダ107の中心線107aを移動軸104の中心線104aと一致させている。
上記移動軸104は、ブロック103aに明けた貫通孔内を摺動可能に案内されるようになっている。109は戻しばねであり、この戻しばね109のばね力は、リンクアーム96,97を介してグリップ片93a,94aのグリップ力に変換されることになる。移動軸104に固定されたフランジ105とシリンダカバー114との間にはベローズ106が取付けられ、該ベローズ106によってロッド104bの摺動部の露出をカバーしている。
この第4の実施形態では、グリッパ90駆動用のエアアクチュエータ107をグリッパ本体103に直接取付けて構成を簡単化したので、装置コストを低減できる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
本発明の第1の実施形態に係る炭酸飲料の無菌充填装置を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 前記第1の実施形態に係るペットボトルグリッパを示す平面図である。 図4のC−C線断面図である。 上記第1の実施形態に係るグリッパの開閉動作を示す平面図である。 本発明の各実施形態に係る炭酸飲料の無菌充填の飲料液及び炭酸ガスの配管系統図である。 (a),(b),(c),(d)は図7の部分図で示す炭酸飲料充填工程図 である。 本発明の各実施形態に係る図7の配管系統図において、SIPを実施すると きの各開閉弁の作動状態図である。 本発明の第2の実施形態に係る図5に対応する部分側面図である。 本発明の第3の実施形態に係るペットボトルグリッパの平面図であって、(A)はグリッパの閉じ状態、(B)はグリッパの開き状態を示している。 図11(A)のF−F線断面図である。 図11(A),(B)におけるグリッパの側面図である。 図11(A)のG−G線断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るペットボトルグリッパを示す側面図(一部断面図)である。
符号の説明
2 供給コンベア
4 無菌室
7 外側隔壁
8 ペットボトル
10 充填機
11 充填バルブ
12 飲料通路
13 ガス入り飲料タンク
15 ダイアフラム
16 内側隔壁
17 バルブ本体
18 液バルブ
21 シールパッキン
26 流量計
27 流量切換弁
30 回転制御盤
31 ガス通路ブロック
32 ガス通路ブロック(リング状)
35 グリッパリフト
40,60,70,90 グリッパ
41 グリッパ開閉カム
45 グリップアーム(駆動側)
46 グリップアーム(従動側)
45a,46a グリップ片
45b,46b 半円周突起
47 ローラ
48,49 グリップアーム回転軸
50 制御装置
52 グリッパ上板
53 グリッパ下板
54 サブアーム
55 カムフォロワ
58 圧縮ばね
61 サイドシールパッキン
62 シールパッキン
68 ロータリジョイント(ガス)
72 ロータリジョイント(液)
77,78,79,81,88,89 ダイアフラム弁
76,87 ダイアフラム調整弁
80 エアアクチュエータ
91,103 グリッパ本体
92 本体上板
93 グリップアーム
93a,94b グリップ片
94 グリップアーム
95 共通軸
96,97 リンクアーム
98 リンクピン
99 リンク軸
101,104 移動軸
102 圧縮ばね
106 ベローズ
107 エアシリンダ
108 ピストン
110 SIP用蓋
109 戻しばね
145,146 グリップアーム
145a,146a グリップ片

Claims (12)

  1. 首部にネックリング及びキャップ締め用のねじを備えた樹脂製の容器を、前記首部にて把持して搬送しながら炭酸飲料等の液体を無菌充填するように構成された液体の無菌充填装置であって、前記液体を供給する液体通路と前記容器の内部との間の通路を開閉し前記容器の首部が臨む下側円筒部を形成するバルブ本体の下面にリング状のシールパッキンが設けられた充填バルブと、対をなすグリップ片を開閉することにより前記容器の首部の全周を把持して上昇し前記充填バルブのシールパッキンに当接するように構成されたグリッパと、該グリッパを前記充填バルブに対して相対移動することにより昇降させるグリッパ昇降手段とを備えたことを特徴とする液体の無菌充填装置。
  2. 前記グリッパは、前記グリップ片の半円周づつが取付けられて互いに逆方向に同角度に回転可能な一対のグリップアームと、前記一対のグリップアーム端部のグリップ片の上側に設けられて前記グリップアームが閉のときリング状の突部を形成する半円周突起と、
    前記グリップアームの片側に固設されたサブアームと、該サブアームの先端に取付けられたカムフォロワと、前記グリップアームの前記グリップ片とは反対側端部に設けられたばね受けの間に架設されて前記グリップ片が互いに前記容器を掴む方向に付勢された圧縮ばねとにより構成され、外部固定部材に取付けられたカム装置が前記サブアームのカムフォロワに係合したとき前記グリップ片が開いて前記容器の把持を解除し、前記カムフォロワがカム装置から離れたとき前記グリップ片が前記容器の首部の全周を把持するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の液体の無菌充填装置。
  3. 前記グリッパは、グリッパ本体に固定された共通軸に回転可能に軸支され端部にそれぞれ前記半円形のグリップ片を備えた一対のグリップアームと、該一対のグリップアームのグリップ片とは反対側の端部に軸支されて内側端部が1個の共通のリンク軸に軸支された一対のリンクアームと、該リンク軸を支える軸孔を有して前記グリップ本体の一対のグリップアームの中心線上に設けられた水平貫通孔にガイドされて移動可能な移動軸と、該移動軸と前記グリップ本体との間に設置されて前記移動軸を反グリッパ片側へ押すように付勢された圧縮ばねとにより構成され、充填機に設けられたエアアクチュエータが制御盤からの制御信号により作動し、該エアアクチュエータの作動ロッドが前記移動軸を押すことにより、前記一対のリンクアームが前記グリップ片の方向に移動して前記一対のグリップアームのグリップ片が開いて前記容器を受け入れ、前記エアアクチュエータの空気圧が抜けて前記作動ロッドが戻されると前記移動軸が前記圧縮ばねのばね力により前記グリッパの後方に戻り、前記一対のリンクアームが後退して前記ばね力により前記グリップ片が前記容器を把持するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の液体の無菌充填装置。
  4. 前記エアアクチュエータを片側押し型に構成するとともに前記グリッパ本体に直接取付け、該エアアクチュエータの作動ロッドと前記移動軸とを一体に形成し、前記エアアクチュエータの戻し用ばねを前記移動軸の戻しばねと兼用としたことを特徴とする請求項3に記載の液体の無菌充填装置。
  5. 前記容器を把持するグリッパのグリップアームの半円周グリップ片は、その把持円周面に前記容器のネックリングを下方から支えるリング状面を有し、該リング状面に前記容器と前記グリップ片とをシールする一対の半円のシールパッキンが接合され、前記グリップ片の2分割の突き合わせ部にもシール用パッキンが設けられて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体の無菌充填装置。
  6. 前記容器を把持するグリッパのグリップアームの半円周グリップ片は、その把持円周面に前記容器のネックリングが収まるリング状の溝を有し、該溝の下側上向き面に前記容器と前記グリップ片とをシールする一対の半円のシールパッキンが接合され、前記グリップ片の2分割突き合わせ部にもシール用パッキンが設けられて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体の無菌充填装置。
  7. 殺菌媒体である水蒸気又は90℃以上の熱水の供給源と、殺菌媒体通路を充填バルブの不活性ガス供給通路と切り換える切換弁とを備えたSIP(設置状態のまま殺菌できる殺菌処理手段)装置を設置し、該SIP装置によるSIP処理のときには前記切換弁を切り換えて水蒸気又は熱水を前記充填バルブ内の不活性ガス通路に供給し、同不活性ガス通路、充填バルブの飲料出口ノズル、充填バルブとグリッパとのシール面、グリッパの容器とのシール面を殺菌するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体の無菌充填装置。
  8. 前記液体通路に設けられて前記液体の供給量を計測する流量計を備え、該流量計は、サニテーションが容易で耐熱性の良い電磁式流量計として構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体の無菌充填装置。
  9. 前記充填バルブは、シールパッキンを備えたテーパヘッドを有しエアシリンダにより駆動されて液体の通路を開閉する液バルブを備え、該液バルブと前記エアシリンダのロッドとの連結部と前記バルブ本体との間に可撓性を有するダイアフラムを挟設して前記エアシリンダの摺動部空間と液体通路とが遮断されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体の無菌充填装置。
  10. 首部にネックリング及びキャップ締め用のねじを備えたペットボトルを、前記首部にて把持して搬送しながら炭酸飲料を無菌充填する液体の無菌充填方法であって、前記炭酸飲料を供給する液体通路と前記ペットボトルの内部との間の通路を開閉し前記ペットボトルの首部が臨む下側円筒部を形成するバルブ本体の下面にリング状のシールパッキンが設けられた充填バルブと、対をなすグリップ片を開閉することにより前記ペットボトルの首部の全周を把持して上昇し前記充填バルブのシールパッキンに当接するように構成されたグリッパと、該グリッパを前記充填バルブに対して相対移動することにより昇降させるグリッパ昇降手段とを備えた液体の無菌充填装置を用い、
    SIP手段(設置状態のまま殺菌できる殺菌処理手段)により前記充填バルブの液ノズル、ガス通路、前記充填バルブと前記グリッパとのシール面、前記グリッパの前記ペットボトルとのシール面を殺菌処理し、前記グリッパで殺菌、洗浄処理済みの前記ペットボトルを把持し、前記ペットボトルを把持した前記グリッパをグリッパ昇降手段により上昇せしめて前記グリッパのリング状の凸面において前記充填バルブのシールパッキンに圧接し、無菌の不活性ガスにより前記ペットボトル内のエアを置き換えた後、前記ガス通路を開いて前記炭酸飲料が入った圧力タンク内と前記ペットボトル内とを同圧にし、前記充填バルブを開いて前記炭酸飲料を設定量充填し、前記充填バルブを閉じた後、前記シール空間内のガス圧を常圧にスニフトして充填を完了することにより、前記炭酸飲料が外気に触れないようにして前記ペットボトル内に無菌充填することを特徴とする液体の無菌充填方法。
  11. 前記ペットボトルへ炭酸飲料を充填する際の炭酸ガス圧力を該炭酸飲料から炭酸ガスが逃げない範囲の圧力を保持するように制御し、前記ペットボトル内のエアの置換及びスニフト時を含む前記炭酸飲料の充填時以外には前記炭酸ガス圧力を外気圧力より若干高目の圧力を保持するように制御し、さらに前記ペットボトルを把持したグリッパが前記充填バルブに当接している間は、圧力制御により前記グリッパと前記容器のシーリングから漏れるガス量を補充することを特徴とする請求項10に記載の液体の無菌充填方法。
  12. 前記ペットボトルに炭酸飲料を充填するとき、前記充填装置の充填バルブ周辺、前記ペットボトルの搬送区間を無菌チャンバ内に収容することを特徴とする請求項10に記載の液体の無菌充填方法。
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