JP7059415B1 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ローンの手続きの効率及び利便性を向上させる。【解決手段】情報提供装置は、利用者からユーザ情報を取得する取得部と、複数の金融機関に対してユーザ情報を送信する送信部と、複数の金融機関のそれぞれからユーザ情報に基づく審査結果を受信する受信部と、利用者に対して審査結果を提示する提供部と、を備える。このとき、提供部は、利用者に対して、複数の金融機関に共通の審査項目を提示する。そして、取得部は、利用者から、複数の金融機関に共通の審査項目に関する情報を取得する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
利用者が金融機関に対してローンの申込みを行なう際の貸出/借入を支援する技術が開示されている。
特開2002-49752号公報
しかしながら、上記の従来技術では、サーバ上で、金融機関が貸出金を貸出すために必要なローン受付基準情報を金融機関毎に格納するローン受付基準情報データベースに格納されているローン受付基準情報を検索し、当該検索により検索された検索結果に基づいて、貸出金を貸出すことが可能な金融機関を選出している。
通常、ユーザはローンの借入を申し込む際、自分で借入条件を調べたうえで借入審査を申込む必要がある。借入条件は金融機関によって異なるため、ユーザは複数の金融機関を調査することとなり手間も時間もかかっていた。さらに借入の際には多数の項目を入力する必要があり、借入申込が通らなかった場合は再度別の金融機関に多数の項目を入力して審査申込せねばならず、さらに手間のかかるものであった。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ローンの手続きの効率及び利便性を向上させることを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、利用者の属性情報を取得し、日常的に前記利用者の行動を示す履歴情報を収集するとともに、前記利用者の端末装置に搭載された電子決済を行うための決済アプリからローン申請を取得する取得部と、前記利用者の属性情報、前記利用者の履歴情報及び前記利用者の過去の借入に対する返済に関する実績データから学習した貸し倒れスコアを推定する推定部と、複数の金融機関に対して前記利用者の属性情報に基づくユーザ情報とともに前記貸し倒れスコアを送信する送信部と、前記複数の金融機関のそれぞれから前記ユーザ情報及び前記貸し倒れスコアに基づく審査結果を受信する受信部と、前記利用者の端末装置に搭載された決済アプリに対して審査結果を提示する提供部と、を備えることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、ローンの手続きの効率及び利便性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。 図2は、仮審査に必要な項目の例を示す説明図である。 図3は、情報提供装置と金融機関とのAPI連携の概要を示す説明図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。 図7は、利用者情報データベースの一例を示す図である。 図8は、履歴情報データベースの一例を示す図である。 図9は、項目情報データベースの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、電子マネーを利用する決済アプリ内で起動するミニアプリとして、ローンに関するアプリを提供する場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100と金融機関200とを含む。端末装置10と情報提供装置100と金融機関200とは、それぞれネットワークN(図4参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、情報提供装置100と連携する。情報提供装置100は、金融機関200と連携する。
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
金融機関200は、銀行やローン会社等の金融機関である。ここでは、金融機関200は、銀行やローン会社等の金融機関が金融サービスやその付帯サービス等を提供するための情報処理装置を示し、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。本実施形態では、金融機関200は、情報提供装置100と連携し、情報提供装置100に対して、金融サービスやその付帯サービス等に関するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データとを提供する。
情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPIサービス等と、各種データとを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報提供装置100は、端末装置10を用いた決済(電子決済)のための決済アプリを提供する。また、情報提供装置100は、決済アプリ内で起動するアプリケーション(ミニアプリ)として、ローンに関するアプリ(ローンアプリ)を提供する。ローンアプリでは、ローンの申込・借入・返済等を行うことができる。
また、情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報提供装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信等のサービスを提供してもよい。実際には、情報提供装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
なお、情報提供装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、情報提供装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
また、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済サーバから取得してもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
また、情報提供装置100は、決済サーバとして、実店舗やオンライン等での商品購入に係る決済処理を実行する。例えば、情報提供装置100は、端末装置10を用いた決済(電子決済)に関する電子決済サービスを提供する。例えば、情報提供装置100は、商品やサービス等の取引対象を提供する事業者の口座と、取引対象が提供される利用者の口座とを管理し、利用者からの決済要求に従って、口座間において電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。すなわち、情報提供装置100は、各利用者Uの電子マネー口座を管理している。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
〔1-1.端末装置10を用いた決済について〕
ここで、実施形態に係る情報処理に先立ち、端末装置10を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置10を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の端末装置10を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
例えば、利用者Uが店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、端末装置10にインストールされた決済用のアプリケーション(決済アプリ)を起動する。そして、利用者Uは、決済アプリを介して、店舗Aに設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置10は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗Aの店員Mから決済金額の入力を受け付ける。そして、端末装置10は、利用者Uを識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗Aを示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を情報提供装置100へと送信する。
このような場合、情報提供装置100は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、情報提供装置100は、決済が完了した旨の通知を端末装置10へと送信する。このような場合、端末装置10は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
なお、端末装置10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置10を用いた決済は、店舗Aに設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、端末装置10は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された店舗端末は、端末装置10に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者Uを示す情報(例えば、利用者ID))と、決済金額と、店舗Aを識別する情報とを示す決済情報を情報提供装置100へと送信する。このような場合、情報提供装置100は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗Aの店舗端末或いは端末装置10に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
また、端末装置10を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗Aの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、端末装置10は、店舗Aの口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
〔1-2.実施形態に係る情報処理について〕
図1に示すように、利用者Uは、端末装置10を用いて、ローン関連行動を取る(ステップS1)。例えば、利用者Uは、端末装置10を用いて、ローンの申請(仮審査要求)を行う。また、利用者Uは、端末装置10を用いて、借入の申し込み(本審査要求)を行う。また、利用者Uは、端末装置10を用いて、借入金の返済を行う。
例えば、仮審査は、入力されたデータ項目を用いて即時でできる簡便な審査を行い、いくらまでの借入が可能か、借入の金利はいくらかを仮決定するものである。また、本審査は、実際のユーザ情報を使用して信用情報機関に対してユーザの信用情報を問い合わせたうえで、正式にいくらまでの借入が可能か、借入の金利はいくらかを決定するものである。
続いて、情報提供装置100は、金融機関200に対して、利用者Uのローン関連行動に応じた情報を提供する(ステップS2)。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10からローンの申請(仮審査要求)を受け付けると、利用者Uに関する申込者情報(ユーザ情報)を取得して、仮審査用データとして複数の金融機関200に送信する。また、情報提供装置100は、複数の金融機関200のうち利用者Uが選択した金融機関200(借入金融機関)に対して、借入希望金額を示す借入情報とともに借入申込(本審査要求)を送信する。また、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10から借入金の返済に関する処理を受け付けると、利用者Uに貸付を行った金融機関200(借入金融機関)に対して、借入金の返済に関する情報(返済情報)を送信する。
続いて、金融機関200は、情報提供装置100に対して、提供された情報に基づく処理の結果を応答する(ステップS3)。例えば、複数の金融機関200は、情報提供装置100に対して、ローンの申請(仮審査要求)の審査結果を通知する。また、借入金融機関となる金融機関200は、借入申込に応じた貸付金を電子マネーとして利用者Uの電子マネー口座に入金する。あるいは、情報提供装置100に対して、借入申込に応じた貸付金を当該金融機関の利用者Uの口座に振り込んだことを通知する。また、借入金融機関である金融機関200は、情報提供装置100に対して、借入金の返済に関する情報(返済情報)に応じて、利用者Uの電子マネー口座や金融機関口座からの返済金額の引き落としを要求する。
続いて、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10に対して、金融機関200での処理結果を通知する(ステップS4)。例えば、情報提供装置100は、ローンの申請(仮審査要求)をした利用者Uの端末装置10に対して、審査結果を通知する。また、情報提供装置100は、審査結果に応じて借入申込(本審査要求)を行った利用者Uの端末装置10に対して、利用者Uの電子マネー口座や金融機関口座に入金があった旨を通知する。あるいは、本審査に通らなかった旨を通知する。また、情報提供装置100は、借入金の返済に関する処理を行った利用者Uの端末装置10に対して、正常に処理された(返済が行われた)旨を通知する。
〔1-3.画面の遷移について〕
次に、図1に示す例において、端末装置10に表示される画面の遷移について説明する。ここでは、ローンの申請(仮審査要求)が行われた場合を例に説明する。
図1に示すように、利用者Uは、端末装置10を用いてローンの申請(仮審査要求)を行う(ステップS11)。例えば、利用者Uは、端末装置10を用いて、アプリを起動し、アプリの画面D1に表示されたローンの申請(仮審査要求)のためのアイコンB1を押す(タップする)。
続いて、端末装置10は、利用者Uを本審査ではなく最小限の仮審査(プレ審査)へ誘導する(ステップS12)。例えば、端末装置10は、利用者Uを仮審査へ誘導するための画面D2を表示する。画面D2には、仮審査として借入条件の診断を実施するための診断ボタンB2が表示される。診断ボタンBを押すと仮審査が行われる。端末装置10は、仮審査を希望する利用者Uにより診断ボタンB2が押された場合、仮審査(借入条件の診断)に移行する。
続いて、端末装置10は、利用者に対して、仮審査に必要な項目として複数の金融機関に共通の審査項目を提示し、仮審査を希望する利用者Uの入力/選択操作に基づいて、仮審査に必要な項目に関する情報(仮審査用データ)を取得する(ステップS13)。例えば、端末装置10は、仮審査に必要な項目に関する情報として、図2に示すような仮審査用データ項目に関する情報を取得する。図2は、仮審査に必要な項目の例を示す説明図である。
図2に示す例では、端末装置10は、仮審査に必要な項目に関する情報として、「個人情報」、「居住情報」、「勤務先情報」、「借入情報」、「その他」といった項目に関する情報を取得する。「個人情報」には、名前や性別、家族構成等の情報が含まれる。「居住情報」には、郵便番号や住所、居住形態等の情報が含まれる。「勤務先情報」には、勤務先名、勤務先住所・連絡先、勤務形態、業種・職種、部署、年収、入社年月等の情報が含まれる。「借入情報」には、希望限度額、資金使途、他社借入金額等の情報が含まれる。「その他」には、アカウント管理に用いられるメールアドレスやパスワード等の情報が含まれる。
なお、仮審査に必要な項目に関する情報には、情報提供装置100が保有する利用者Uの属性情報や履歴情報等を利用してもよい。例えば、端末装置10は、情報提供装置100と連携し、仮審査に必要な項目に関する情報のうち、情報提供装置100が保有する利用者Uの属性情報や履歴情報等に含まれている情報を自動的に入力したり、デフォルト設定(初期設定)したりしてもよい。この場合、利用者Uは入力・設定済みの項目に関する情報の確認・修正を行うだけでよい。また、利用者Uの購入履歴(決済履歴)や行動履歴等、仮審査に有用な情報を利用してもよい。
また、情報提供装置100は、金融機関200に対して仮審査用データを送信する際に、実績データから学習した貸し倒れスコアを送信する。また、情報提供装置100は、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報(他の金融機関からの借入情報等)に基づく返済能力スコア、もしくは他社借入情報自体を送信する。これらの情報は、信用情報機関のデータと同レベルの情報であり、仮審査と本審査の結果のギャップを埋められる可能性がある。
家計簿情報は、決済アプリ内に保有する家計簿機能により記録された家計簿情報である。家計簿機能は、銀行やクレジットカード会社等と接続し、利用者のアカウント情報を登録しておくことで銀行口座の入出金明細やクレジットカードの利用明細を取得し、統合的に管理する機能である。
なお、情報提供装置100は、複数の金融機関のそれぞれが必要とする仮審査用データが異なる場合、まず、利用者Uに対して、利用者Uの初期入力項目に基づいて仮審査した結果が戻ってきた金融機関の貸付条件を提示する。その後、さらに利用者Uの追加入力項目に基づいて再診断することで、仮審査用データが異なる他の金融機関の貸付条件を提示する。すなわち、仮審査用データの項目が初期入力項目で足りる金融機関から順に仮審査を行い、仮審査の結果を提示する。仮審査用データの項目が初期入力項目よりも多い金融機関については、入力項目の不足分を追加入力項目として利用者Uに入力を促し、追加入力項目に基づく再審査を行うことで対応する。これにより、利用者にもっと良い借入条件(より好適な審査結果)を提示できる可能性がある。
続いて、端末装置10は、仮審査に必要な項目に関する情報に基づいて実施された仮審査の結果で一番条件の良いもの(最も条件の良い審査結果)を表示する(ステップS14)。なお、条件とは、借入条件(金融機関の貸付条件)を示す。このとき、図1に示すように、端末装置10は、仮審査に必要な項目に関する情報を情報提供装置100に送信する(ステップS1)。情報提供装置100は、仮審査に必要な項目に関する情報を複数の金融機関200に送信する(ステップS2)。複数の金融機関200のそれぞれは、仮審査に必要な項目に関する情報に基づいて仮審査を実施し、情報提供装置100に仮審査結果を通知する(ステップS3)。情報提供装置100は、複数の金融機関200の仮審査結果のうち最も条件の良いものを端末装置10に通知する(ステップS4)。
なお、仮審査の結果(審査結果)は、借入の可否を示し、借入可能である場合には、少なくとも金利と借入限度額とを含む。また、仮審査の結果で一番条件の良いものとは、例えば年利(金利)が最も低いもの(低金利)であってもよいし、利用可能額(借入限度額)が最も大きいものであってもよい。特に、金利が安く、限度額が大きいものが好ましい。また、返済期間が長いものであってもよい。あるいは、利用者が借入したい金額を満たせるものであってもよい。また、金融機関側の優遇措置(ギフトカード3000円分プレゼント等)が受けられるものであってもよい。優遇措置が受けられる審査結果が複数ある場合には、最も有利な優遇措置が受けられる審査結果を、一番条件の良いものとする。また、利用者Uが特典を受け易い主要取引先の銀行(メインバンク)の審査結果を、一番条件の良いものとしてもよい。「一番条件の良いもの」の基準は、利用者によっても異なると予想されるため、利用者ごとに最も重視する条件を事前に指定・選択させるようにしてもよい。
例えば、端末装置10は、仮審査の結果で一番条件の良いものを示す画面D4を表示する。画面D4には、利用可能額と、年利と、この条件で利用する意思を示すための利用ボタンB3と、情報を追加して再度の仮審査を要求するための再診断ボタンB4とが表示される。端末装置10は、利用者Uにより利用ボタンB3が押された場合、借入金額や返済方法等の設定に移行する(ステップS15に移行)。また、端末装置10は、利用者Uにより再診断ボタンB4が押された場合、情報を追加して再診断を行う(ステップS13に戻る)。
続いて、端末装置10は、仮審査の結果で一番条件の良いものを利用する場合、借入金額を入力した後、借入期間や返済方法を設定する(ステップS15)。例えば、端末装置10は、画面D4で利用者Uにより利用ボタンB3が押された場合、設定画面D5を表示する。設定画面D5には、借入金額の入力欄と、借入金融機関(借入先)の選択欄と、借入期間の選択ボタンと、返済方法の選択ボタンと、返済計画の表示欄と、利息の表示欄と、借入金の受取方法の選択欄と、本審査を行って実際に借入を行うための借入ボタンB5とが表示される。端末装置10は、利用者Uにより借入ボタンB5が押されると、現在の仮審査の結果を提示した金融機関(借入金融機関)に本審査を申し込む。
図1に示す例では、借入金額の入力欄には、「50000円」と入力されている。また、借入金融機関の選択欄には、一番条件の良い金融機関である「J銀行」がデフォルト設定(初期設定)されている。ここで、利用者Uが借入金融機関の選択欄、又は選択欄に表示されているアイコンを押す(タップする)と、金融機関の選択リストL1が表示され、金融機関を選択・変更することができる。ここでは、金融機関の選択リストL1には、年利の小さい順に金融機関名が表示されている。利用者Uにより金融機関が選択・変更された場合、その金融機関の審査結果が表示される。
また、借入金の受取方法の選択欄には、「電子マネー受取」がデフォルト設定されている。ここで、利用者Uが借入金の受取方法の選択欄、又は選択欄に表示されているアイコンを押す(タップする)と、借入金の受取方法の選択リストL2が表示され、借入金の受取方法を選択・変更することができる。ここでは、借入金の受取方法の選択リストL2には、電子マネー以外に、複数の金融機関名(支店名を含む)が表示されている。金融機関名が選択された場合には、借入金の受取方法として、金融機関の口座への振り込みが選択されたものとする。
また、設定画面D5にて全ての項目が入力・指定・選択された後に、利用者Uが借入ボタンB5を押す(タップする)と、設定された内容に基づいて、選択された借入金融機関での本審査が開始される。借入金融機関での本審査を通過すると、選択された借入金の受取方法により借入金融機関から借入金が入金される。
〔1-4.API連携について〕
次に、図3を参照して、情報提供装置100と金融機関200とのAPI連携について説明する。図3は、情報提供装置100と金融機関200とのAPI連携の概要を示す説明図である。
(初回登録)
図3に示すように、情報提供装置100は、金融機関200の仮審査APIと連携し、利用者Uによるローンの申請(仮審査要求)の初回登録時に、図2に示した仮審査に必要な項目に関する情報を含む初回登録データを金融機関200に送信する。
金融機関200の仮審査APIは、情報提供装置100(サーバ側)で取得した初回登録データにより仮審査(仮審査)を行う。仮審査に用いられる審査データは、情報提供装置100と連携している複数の金融機関200(連携金融機関)の間で統一する。また、信用情報機関への問合せは行わず、情報提供装置100に対して仮審査結果を即時返答する。ここでは、金融機関200の仮審査APIは、仮審査結果として、金利と契約極度額とに関する情報を情報提供装置100に送信する。
(借入)
また、情報提供装置100は、金融機関200の借入APIと連携し、図1に示した設定画面D5での設定内容に基づく借入情報を金融機関200に送信する。
金融機関200の借入APIは、利用者Uからの追加情報の入力なしに、信用情報機関(JICC、CIC等)への問合せを行い、本審査を実施する。このとき、金融機関200の借入APIは、情報提供装置100(サーバ側)と連携することで、初回登録データと借入情報とを取得する。すなわち、ユーザ情報及び借入金額に関する情報を取得する。そして、金融機関200の借入APIは、本審査を通過した場合、借入金額を利用者Uの電子マネー残高に入金(チャージ)する。
(返済)
また、情報提供装置100は、金融機関200の返済APIと連携し、利用者Uの端末装置10から取得した返済情報を金融機関200に送信する。
金融機関200の返済APIは、情報提供装置100(サーバ側)と連携することで、返済金額に関する情報を湯得する。そして、金融機関200の返済APIは、返済金額を利用者Uの電子マネー残高から引き落とす。
このように、本実施形態では、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10からローンの申請(仮審査要求)を受け付けると、申込者(利用者U)の情報を取得して、複数の金融機関に仮審査用データとして送信する。また、情報提供装置100は、複数の金融機関でそれぞれ仮審査を行なった結果である借入条件を受信し、借入条件の中から最も良い条件を提示した金融機関を、借入金融機関(借入先)とする。また、情報提供装置100は、申込者が選択した金融機関に対して、借入希望金額を示す借入情報とともに借入申込を送信し、金融機関で本審査を通過すると、電子マネーとして借入金額が入金される。あるいは、振込先金融機関の申込者の口座に借入金額が振り込まれる。
例えば、情報提供装置100は、複数の銀行に対して、ユーザ情報を送信する。このとき、情報提供装置100は、金利や貸付可能額等を複数の銀行に問い合わせる。そして、複数の銀行での仮審査の結果のうち、一番条件がいいものを利用者Uに提供する。利用者Uが借入ボタンを押すと、その銀行に本審査を申し込む。
銀行での審査には、仮審査と本審査とがある。仮審査と本審査で審査結果にギャップ(差異)が生じる場合がある。例えば、本審査では信用情報機関に問い合わせることで得られる他行や他社での借り入れ状況に応じて借り入れ可否や極度額、金利を決定することがあるのに対し、仮審査では正確な他社借入情報がわからない状態で審査するので、仮審査で決めた極度額や金利は、本審査で決まった極度額や金利とは異なることがある。なお、信用情報機関への問い合わせは、相応の時間と費用がかかるため、本審査でしか行われない。
情報が豊富であれば、審査結果のギャップ(差異)を埋められる可能性がある。例えば、仮審査と本審査との審査結果の差異を埋めるため、他行や他社での借り入れ状況を判別し得る家計簿情報を用いて、仮審査用の入力データとして送信する。審査の精度(極度額や金利が仮審査と本審査で一致する精度)が高くなる。なお、家計簿情報は、情報提供装置100が保有・管理していてもよいし、ネットワーク上の他のサーバ装置から取得してもよい。
情報提供装置100は、仮審査の結果から、最も有利なものを提供する。仮審査も、個人情報(収入等)に関する情報が入力される。なお、利用者ごとにロジックを変えてもよい。例えば、この利用者は借入期間が長いとか、金利が低いとかに関する情報に基づいて、ロジックを変えてもよい。
また、情報提供装置100は、利用者Uが日常的に使用している電子マネーのチャージ元の銀行を優先的に表示してもよい。利用者Uの登録の手間を省くという点で有利なものであるためである。また、当該銀行の特約内容、金利、手数料、保証人の要否等を表示してもよい。また、金融機関200は、生活資金や冠婚葬祭費用、趣味・旅行・レジャー費用等、目的に応じて異なる金利などを設定してもよい。
情報提供装置100は、利用者Uの操作により各銀行の情報を表示する。このとき、本審査の銀行を利用者Uから選択してもよい。データは、情報提供装置100が提供する決済サービスの利用履歴だけではなく、他のWebサービスでの利用履歴(ドメイン違いのサービスの利用履歴)でもよい。例えば、ショッピング、オークション又は検索等の利用履歴であってもよい。
なお、スコアリングロジックは、適宜モデリングでもよい。情報提供装置100や金融機関200は、貸し倒れや遅延の結果から、スコアの算出ロジックを修正する。また、仮審査の後、条件を変えて再度の仮審査を行うための再診断ボタンがあってもよい。
ここで、情報提供装置100は、電子マネーをチャージする形式で利用者Uに対する貸付(ローン)を実現することが可能である。より詳細には、情報提供装置100は、利用者Uの情報に基づいて、複数の金融機関が仮審査を行った結果であって、ローンの金利等、借入金の返済に関する情報を利用者Uに提供する。そして、情報提供装置100は、借入金の返済に関する情報に基づいて利用者Uが選択した金融機関に対し、借入の申し込みに関する本審査を実行させる。そして、金融機関200は、本審査の結果、金融機関が利用者Uに対して貸付を行う場合は、利用者Uの口座に対して借入金額と対応する額の電子マネーをチャージする。例えば、金融機関200は、利用者Uが本審査を通過した場合、借入金額を、利用者Uの電子マネー口座にチャージする。
利用者Uは、借入金額の現金での引き出しを希望する場合には、借入金がチャージされた利用者Uの電子マネー口座から現金自動預け払い機(ATM)にて現金を引き出してもよいし、借入金の入金があった利用者Uの銀行口座から現金で引き出してもよい。また、利用者Uは、借入金を返済する場合には、返済金額を、利用者Uの電子マネー口座からの引き落としにより返済してもよいし、オンライン上で利用者Uの銀行口座からの引き落としにより返済してもよい。あるいは、利用者Uは、返済金額を借入先金融機関の指定口座へ振り込むことで返済してもよい。
また、金融機関200は、情報提供装置100に対して、借入金の返済に関する情報(返済情報)に応じて、利用者Uの電子マネー口座や金融機関口座からの返済額の引き落としを要求する。このような場合、情報提供装置100は、利用者Uの電子マネー口座や金融機関口座からの返済額の引き落としを行うこととなる。ここで、情報提供装置100は、例えば、毎月決まった日時に利用者Uの電子マネー口座や金融機関口座から、毎月の返済額の引き落としを行ってもよい。このとき、所定の日時までに利用者Uが返済ボタンを押した場合に、自動的に引き落とすようにしてもよい。あるいは、利用者Uが自動引落し(口座自動振替等)を設定した場合に、利用者Uが指定した日時に、自動的に引き落とすようにしてもよい。
なお、情報提供装置100は、ローンの借入期間を選択可能に表示する。ローンの年利(金利)は、変動金利でもよいが、本実施形態では基本的に固定金利とする。利用者Uの好みで選んでもよい。一部の期間(長期間等)については、利用者Uに追加項目を入力してもらう。例えば、利用者Uが一部の期間を指定して借入ボタンを押した場合、情報提供装置100(サーバ側)から利用者Uに追加項目を提示し、利用者Uに追加項目に関する足りない情報の登録をしてもらって、本審査を実施する。
また、利用者Uは繰り上げ返済も可能である。例えば、決済アプリからいつでもいくらでも指定返済できる。また、銀行側の繰り上げ返済の条件を満たす金額が貯まるまで決済アプリが電子マネーをプールしておいて、貯まったら返済するようにしてもよい。
また、利用者Uは複数の銀行からお金を借りてもよい。この場合、返済金額としては、複数の銀行からの借入金額の合計が提示される。繰り上げ返済については、利用者Uがお金を借りた複数の銀行のうち返済を希望する銀行を選択して繰り上げ返済することになる。このとき、年利(金利)の最も高い銀行を自動的に選択して繰り上げ返済するようにしてもよい。
また、情報提供装置100は、利用者Uの借入内容に応じて、他の支払方法(リボ払い、分割払い、後払い、ボーナス払い)等の利用を提案してもよい。あるいは、支払方法を目的に応じて切り替えてもよい。
例えば、情報提供装置100が決済アプリにおいて「後払い」と「ローン」の2つのサービスを提供している場合、どちらのサービスを利用するかは利用者Uの好みではあるが、後払いはリボ払いのように返済しなければ手数料が無料なので、加盟店での買い物であれば後払いが合理的ともいえる。ローンの利用シーンとしては、どちらかと言えば、加盟店で利用するのではなく、現金が要りようであるなど他のニーズで利用するシーンが多いと推測される。
そのため、情報提供装置100が利用者Uのためにシュチュエーションに応じて後払いとローンのどちらが良いかを提案することは、利用者Uにとって非常に有用である。この場合、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストに応じてローンか後払いかを提案する。
例えば、情報提供装置100は、利用者Uが高額の買い物をする場合(例えば家電、車などを購入する等)には、利用者Uに対して、「後払いにするよりローンで購入したほうが無理がないのでは?」というような提案をする。
また、情報提供装置100は、家計簿情報との連携で、今月末に後払いの支払があるが、このままだと支払えないかもしれない可能性がある場合には、利用者Uに対して、「信用スコアが悪くなるから一時的にローンで後払いを補填したほうがいいのではないか?」というような提案をする。
また、情報提供装置100は、与信に関するユーザ情報に基づいて、複数の銀行の貸し出し条件を取得してもよい。例えば、情報提供装置100は、与信に関する利用者Uのスコアリングを行って、銀行の貸し出し条件を取得する。そして、取得された条件の中から、利用者Uにとって最も有利な条件を特定して、特定した条件の銀行の情報を提供する。
また、情報提供装置100は、利用者Uに複数の銀行の貸し出し条件を提示して銀行を選択させ、利用者Uが選択した銀行での本審査の画面を表示してもよい。また、情報提供装置100は、口座間の残高のやり取りを行うことで、利用者Uの借入や返済を実現する所定のサービスを提供する。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報提供装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100と金融機関200とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
また、図4に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図4では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置100と通信することができる。
情報提供装置100及び金融機関200は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、情報提供装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図5を用いて、端末装置10の構成について説明する。図5は、端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報提供装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。また、入力部13は、例えば、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。なお、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図5に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを備える。
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して情報提供装置100へ送信することができる。
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、情報提供装置100から提供される各種情報や、情報提供装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信された情報提供装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
〔4.情報提供装置の構成例〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。図6は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、項目情報データベース123とを有する。
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図7は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図7に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図7に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
ここで、図7に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図8は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図8に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購買履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購買履歴」は、利用者Uによる購買の履歴である購買履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
例えば、図8に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購買履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴」の通りに投稿したことを示す。
ここで、図8に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの過去の借入履歴や返済履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの各金融機関の利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの決済アプリやローンアプリの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
(項目情報データベース123)
項目情報データベース123は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、項目情報データベース123は、図2に例示した仮審査用データ項目に関する情報を記憶する。図9は、項目情報データベース123の一例を示す図である。図9に示した例では、項目情報データベース123は、「利用者ID」、「個人情報」、「居住情報」、「勤務先情報」、「借入情報」、「その他」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「個人情報」は、利用者Uの個人情報を示す。例えば、個人情報には、利用者Uの名前や性別、家族構成等の情報が含まれる。また、「居住情報」は、利用者Uの個人情報を示す。例えば、居住情報には、郵便番号や住所、居住形態等の情報が含まれる。また、「勤務先情報」は、利用者Uの勤務先情報を示す。例えば、勤務先情報には、利用者Uの勤務先の名称や住所・連絡先、利用者Uの勤務形態、業種・職種、部署、年収、入社年月等の情報が含まれる。また、「借入情報」は、利用者Uの借入情報を示す。例えば、借入情報には、利用者Uの希望限度額、資金使途、他社借入金額等の情報が含まれる。また、「その他」は、上記以外の各種情報を示す。例えば、その他には、アカウント管理に用いられるメールアドレスやパスワード等の情報が含まれる。
なお、項目情報データベース123は、「個人情報」、「居住情報」、「勤務先情報」、「借入情報」、「その他」といった項目ごとに独立したデータベースであってもよい。例えば、項目情報データベース123は、「利用者ID」をキーとして、「個人情報」、「居住情報」、「勤務先情報」、「借入情報」、「その他」といった項目ごとのデータベースを連携したリレーショナルデータベース(RDB)であってもよい。
また、項目情報データベース123は、上記の利用者情報データベース121及び履歴情報データベース122と連携したリレーショナルデータベースであってもよい。例えば、項目情報データベース123に含まれる項目に関する情報のうち、上記の利用者情報データベース121及び履歴情報データベース122に含まれる情報は、上記の利用者情報データベース121及び履歴情報データベース122を参照するようにしてもよい。あるいは、上記の利用者情報データベース121及び履歴情報データベース122から抽出して登録するようにしてもよい。
例えば、図9に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの仮審査用データ項目に関する情報は、「個人情報#1」、「居住情報#1」、「勤務先情報#1」、「借入情報#1」、「その他#1」に示される通りであることを示す。
ここで、図9に示す例では、「U1」、「個人情報#1」、「居住情報#1」、「勤務先情報#1」、「借入情報#1」、「その他#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「個人情報#1」、「居住情報#1」、「勤務先情報#1」、「借入情報#1」、「その他#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、項目情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、項目情報データベース123は、利用者Uの過去の借入に対する返済に関する実績データを記憶してもよい。また、項目情報データベース123は、実績データから学習した貸し倒れスコアを記憶してもよい。また、項目情報データベース123は、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報に基づく返済能力スコアを記憶してもよい。また、項目情報データベース123は、所定期間内(例えば1ケ月以内)における利用者Uの借入の回数・頻度や平均借入金額等を記憶してもよい。
(制御部130)
図6に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報提供装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図6に示す例では、制御部130は、取得部131と、推定部132と、送信部133と、受信部134と、特定部135と、提供部136とを有する。
(取得部131)
取得部131は、利用者Uにより入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、取得部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
すなわち、取得部131は、利用者Uからユーザ情報を取得する。また、取得部131は、利用者Uから、複数の金融機関に共通の審査項目に関する情報を取得する。また、取得部131は、予め入力された複数の金融機関に共通の審査項目に関する情報に対する同意又は修正を受け付ける。
また、取得部131は、利用者Uから、複数の金融機関のそれぞれの審査結果の中から任意の審査結果を選択する操作を受け付ける。また、取得部131は、利用者Uから、金融機関からの借入金の受取方法として、電子マネーでの受取と、金融機関の口座への入金とのいずれかを選択する操作を受け付ける。また、取得部131は、利用者Uから、審査結果を提示した画面上で金融機関に対する借入の申し込み操作を受け付ける。すなわち、取得部131は、利用者Uからの操作を受け付ける受付部としても機能する。
また、取得部131は、家計簿情報との連携から他社借入情報を取得する。もしくは、取得部131は、他社借入情報に基づく返済能力スコアを取得してもよい。
(推定部132)
推定部132は、実績データから学習した貸し倒れスコアを推定する。例えば、推定部132は、仮審査用データと貸し倒れスコアとをデータセットとして、RNN(Recurrent Neural Network)やLSTM(Long short-term memory)等を用いた機械学習を経て、貸し倒れスコアを推定するための学習モデルを生成し、この学習モデルに仮審査用データを入力し、出力として貸し倒れスコアを取得することで、貸し倒れスコアを推定するようにしてもよい。
また、推定部132は、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報に基づいて返済能力スコアを推定してもよい。例えば、推定部132は、仮審査用データと他社借入情報と返済能力スコアとをデータセットとして、RNNやLSTM等を用いた機械学習を経て、返済能力スコアを推定するための学習モデルを生成し、この学習モデルに仮審査用データ他社借入情報とを入力し、出力として返済能力スコアを取得することで、返済能力スコアを推定するようにしてもよい。
(送信部133)
送信部133は、複数の金融機関に対してユーザ情報を送信する。例えば、送信部133は、仮審査用データを送信する。また、送信部133は、仮審査用データを送信する際に、実績データから学習した貸し倒れスコアを送信する。また、送信部133は、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報に基づく返済能力スコア、もしくは他社借入情報自体を送信する。これらのスコアは、従来の仮審査用データとして送信していた項目に代えて、金融機関に送信してもよい。将来的に、仮審査用データ項目を、順次スコアに置き換えていくことも予想される。また、送信部133は、金融機関に対して、利用者Uに対する本審査の要求を送信する。
(受信部134)
受信部134は、複数の金融機関のそれぞれからユーザ情報に基づく審査結果を受信する。また、受信部134は、金融機関から、利用者Uに対する本審査の結果として、借入金の入金に関する情報を受信する。
(特定部135)
特定部135は、審査結果を提示した複数の金融機関のうち、最も条件の良い審査結果を提示した金融機関、又は利用者Uにより指定された金融機関を、借入先金融機関として特定する。
(提供部136)
提供部136は、利用者Uに対して審査結果を提示する。また、提供部136は、利用者Uに対して、複数の金融機関に共通の審査項目を提示する。このとき、提供部136は、他のサービスにおいて取得されたユーザ情報に基づいて、利用者Uに対して、複数の金融機関に共通の審査項目に関する情報を予め入力した状態で提示してもよい。
また、提供部136は、利用者Uに対して、複数の金融機関のそれぞれの審査結果のうち、最も条件の良い審査結果を提示する。
また、提供部136は、利用者Uに対して、金融機関からの借入金の受取方法として、電子マネーでの受取を提示する。
また、提供部136は、利用者Uに対して、電子マネーを利用する決済アプリ内で起動するミニアプリとして、ローンに関するアプリを提供する。
〔5.処理手順〕
次に、図10を用いて実施形態に係る情報提供装置100による処理手順について説明する。図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、情報提供装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
図10に示すように、情報提供装置100の取得部131は、利用者Uに関する情報を取得する(ステップS101)。例えば、取得部131は、各種Webサービスに関するユーザ登録時等に、利用者の属性情報を取得する。また、取得部131は、日常的に、利用者Uの行動に関する各種履歴情報を取得する。例えば、取得部131は、各種Webサービスから利用者Uの履歴情報を取得する。また、取得部131は、利用者Uの位置履歴や決済履歴等を取得する。
続いて、情報提供装置100の提供部136は、利用者Uからローンの申請(仮審査要求)があった場合、利用者Uに対して仮審査用データ項目を提示する(ステップS102)。例えば、提供部136は、利用者Uが決済アプリ内のローンアプリを起動し、ローンの申請ボタンを押した場合、利用者Uに対して仮審査用データ項目を提示する。このとき、提供部136は、仮審査用データ項目に関する情報のうち、上記のユーザ情報に含まれる情報については、予め入力された状態で利用者Uに提示する。例えば、提供部136は、上記のユーザ情報に含まれる情報から、仮審査用データ項目に関する情報を抽出し、抽出された情報が該当項目に表示された状態で利用者Uに提示する。
続いて、情報提供装置100の取得部131は、利用者Uから、仮審査用データ項目に対する入力操作を受け付ける(ステップS103)。利用者Uは、端末装置10を用いて各種の入力操作を行う。例えば、取得部131は、利用者Uから、仮審査用データ項目に関する情報のうち、未入力の情報の入力操作を受け付ける。また、既に入力済みの情報の修正操作を受け付ける。
続いて、情報提供装置100の送信部133は、複数の金融機関200に対して、ローンの申請として、仮審査用データを送信する(ステップS104)。すなわち、送信部133は、仮審査用データを送信することで、複数の金融機関200のそれぞれに対してローンの申請を行う。ローンの申請は、ローンの仮審査の要求でもある。また、送信部133は、仮審査用データを送信する際に、実績データから学習した貸し倒れスコアを送信してもよい。また、送信部133は、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報に基づく返済能力スコア、もしくは他社借入情報自体を送信してもよい。このとき、情報提供装置100の推定部132は、実績データから学習した貸し倒れスコアを推定してもよい。また、推定部132は、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報に基づいて返済能力スコアを推定してもよい。
続いて、情報提供装置100の受信部134は、複数の金融機関のそれぞれから、仮審査用データに基づく審査結果を受信する(ステップS105)。すなわち、受信部134は、複数の金融機関のそれぞれから、仮審査用データ(及び同時に送信された各種情報)に基づく仮審査の結果を受信する。
続いて、情報提供装置100の提供部136は、利用者Uに対して審査結果を提示する(ステップS106)。例えば、提供部136は、利用者Uに対して、仮審査用データに基づいて実施された仮審査の結果のうち最も貸付条件の良い結果を提示する。なお、提供部136は、さらに利用者Uの追加入力項目に基づいて再審査を依頼することで、仮審査用データが異なる他の金融機関の貸付条件を提示してもよい。このとき、情報提供装置100の特定部135は、審査結果を提示した複数の金融機関のうち、最も条件の良い審査結果を提示した金融機関、又は利用者Uにより指定された金融機関を、借入金融機関として特定する。
続いて、情報提供装置100の取得部131は、利用者Uから、審査結果に対する借入の申し込み操作を受け付ける(ステップS107)。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10に審査結果とともに表示された借入ボタンを利用者Uが押した場合、審査結果に対する借入の申し込み操作として受け付ける。
続いて、情報提供装置100の送信部133は、利用者Uから借入の申し込み操作を受け付けた場合、借入金融機関に対して、本審査の申し込みを行う(ステップS108)。すなわち、送信部133は、借入金融機関に対して、本審査の要求を送信する。本実施形態では、借入金融機関に対して借入の申し込みを行うことで、本審査の申し込みを行う。
続いて、情報提供装置100の受信部134は、利用者Uが借入金融機関の本審査を通過した場合、借入金融機関から、利用者Uの借入希望金額に応じた借入金(借入金融機関の貸付金)の入金を受け付ける(ステップS109)。受信部134は、借入金融機関から、利用者Uの電子マネー口座への入金(チャージ)を受け付ける。あるいは、受信部134は、借入金融機関から、利用者Uの借入申込に応じた貸付金を当該金融機関の利用者Uの口座に振り込んだ旨の通知を受信する。借入金の入金方法(借入金の受取方法)については、利用者Uが指定できるものとする。
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及び情報提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態において、情報提供装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における情報提供装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は情報提供装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、情報提供装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、情報提供装置100を備えているともいえる。
また、上記の実施形態において、情報提供装置100は、金融機関側のサーバ装置等であってもよい。すなわち、情報提供装置100は、金融機関200であってもよい。例えば、情報提供装置100を運営・管理する企業・組織自体が、金融機関であったり、ローン等の金融サービスを提供していたりすることがある。この場合、情報提供装置100を運営・管理する企業・組織も、借入先金融機関の候補となる複数の金融機関の1つとしてもよい。
また、上記の実施形態において、借入金の受取方法と返済方法とは、異なる方法であってもよい。例えば、利用者Uは、借入金の受取方法として金融機関の口座への入金を選択し、借入金の返済方法として電子マネー口座からの引き落としを選択してもよい。
また、上記の実施形態において、情報提供装置100は、利用者Uに対して、電子マネーを利用する決済アプリ内で起動するミニアプリとして、ローンに関するアプリを提供する場合、利用者Uによる電子マネーの利用頻度や利用金額等に応じて、ローンの年利(金利)を優遇する措置を取ってもよい。あるいは、ローンの年利を優遇できる提携先金融機関を紹介してもよい。
また、上記の実施形態において、ローンの例として、カードローンやフリーローン(多目的ローン)等の小口のローンを想定しているが、実際には、利用者Uが利用可能なローンは、住宅ローンや自動車ローン(マイカーローン)等であってもよいし、教育ローン・学費ローン等であってもよい。また、個人を対象としたローンに限らず、事業者を対象とした融資であってもよい。
また、上記の実施形態において、情報提供装置100は、あるローンの申請の際に取得した利用者Uの仮審査用データを、利用者Uが他の目的のローンの申請を行う際の仮審査用データとして利用してもよい。例えば、情報提供装置100は、例えば利用者Uが自動車ローン(マイカーローン)の申し込みを行う際に取得した利用者Uの仮審査用データを、後日、利用者Uがフリーローンの申請を行う際の仮審査用データとして使用してもよい。また、情報提供装置100は、同一の仮審査用データを利用して、目的の異なる複数のローンの申請を同時に行ってもよい。
また、上記の実施形態において、情報提供装置100は、利用者Uの仮審査用データを用いて、ローンの申請と同時に、ローンの目的と関連する保険の見積り依頼(又は申し込み)を行うようにしてもよい。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの仮審査用データを用いて、複数の銀行等に対する自動車ローンの申請と同時に、複数の保険会社に対して自動車保険の見積り依頼を行うようにしてもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uの仮審査用データを用いて、複数の銀行等に対するゴルフ会員権ローンの申請と同時に、複数の保険会社に対してゴルフ保険の見積り依頼を行うようにしてもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uの仮審査用データを用いて、複数の銀行等に対するレジャー目的のフリーローンの申請と同時に、複数の保険会社に対してレジャー保険の見積り依頼を行うようにしてもよい。保険の見積り依頼を行う場合、利用者Uの仮審査用データの送信先となる金融機関200は保険会社となる。そして、情報提供装置100は、利用者Uに対して審査結果と保険見積りの結果とをそれぞれ提示する。なお、保険は、少額短期保険であってもよい。少額短期保険である場合、保険の見積り依頼ではなく、保険の申し込みであってもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10及び情報提供装置100)は、利用者Uからユーザ情報を取得する取得部131と、複数の金融機関200に対してユーザ情報を送信する送信部133と、複数の金融機関200のそれぞれからユーザ情報に基づく審査結果を受信する受信部134と、利用者Uに対して審査結果を提示する提供部136と、を備える。
また、提供部136は、利用者Uに対して、複数の金融機関200に共通の審査項目を提示する。そして、取得部131は、利用者Uから、複数の金融機関200に共通の審査項目に関する情報を取得する。
また、提供部136は、他のサービスにおいて取得されたユーザ情報に基づいて、利用者Uに対して、複数の金融機関200に共通の審査項目に関する情報を予め入力した状態で提示する。そして、取得部131は、予め入力された複数の金融機関200に共通の審査項目に関する情報に対する同意又は修正を受け付ける。
また、提供部136は、利用者Uに対して、複数の金融機関200のそれぞれの審査結果のうち、最も条件の良い審査結果を提示する。
また、取得部131は、利用者Uから、複数の金融機関200のそれぞれの審査結果の中から任意の審査結果を選択する操作を受け付ける。
また、提供部136は、利用者Uに対して、金融機関200からの借入金の受取方法として、電子マネーでの受取を提示する。
また、取得部131は、利用者Uから、金融機関200からの借入金の受取方法として、電子マネーでの受取と、金融機関200の口座への入金とのいずれかを選択する操作を受け付ける。
また、本願に係る情報処理装置は、審査結果を提示した複数の金融機関200のうち、最も条件の良い審査結果を提示した金融機関200、又は利用者Uにより指定された金融機関200を、借入先金融機関として特定する特定部135と、をさらに備える。
また、取得部131は、利用者Uから、審査結果を提示した画面上で金融機関200に対する借入の申し込み操作を受け付ける。次に、送信部133は、金融機関200に対して、利用者Uに対する本審査の要求を送信する。そして、受信部134は、金融機関200から、利用者Uに対する本審査の結果として、借入金の入金に関する情報を受信する。
また、提供部136は、利用者Uに対して、電子マネーを利用する決済アプリ内で起動するミニアプリとして、ローンに関するアプリを提供する。
また、送信部133は、複数の金融機関200に対して、ユーザ情報とともに、実績データから学習した貸し倒れスコア、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報、及び他社借入情報に基づく返済能力スコアとのうち少なくとも1つを送信する。
また、送信部133は、ユーザ情報を、ローンを取り扱う金融機関200に対してローン申し込みとして送信するとともに、ローンの目的に関連する保険を取り扱う金融機関200に対して保険見積り依頼として送信する。次に、受信部134は、ローンを取り扱う金融機関200から審査結果を受信し、保険を取り扱う金融機関200から保険見積りの結果を受信する。そして、提供部136は、利用者Uに対して審査結果と保険見積りの結果とをそれぞれ提示する。
また、審査結果は、借入の可否を示し、借入可能である場合には、少なくとも金利と借入限度額とを含む。
また、複数の金融機関のそれぞれの審査結果のうち最も条件の良い審査結果は、最も金利が低い審査結果、最も限度額が大きい審査結果、最も有利な優遇措置がある審査結果、又は利用者の主要取引先金融機関の審査結果のいずれかである。
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、ローンの手続きの効率及び利便性を向上させることができる。例えば、複数の金融機関のそれぞれの仮審査用データを一元化することで、利用者の入力の手間を大幅に削減することができる。金融機関ごとの仮審査用データ項目の差分については、不足分の追加入力による再審査で対応可能である。また、複数の金融機関のそれぞれで仮審査を実施するため、金融機関側の審査基準の変更にも柔軟に対応することができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や情報提供装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報提供装置100を例に挙げて説明する。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USB等により実現される。
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した情報提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
100 情報提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 項目情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 送信部
134 受信部
135 特定部
136 提供部

Claims (16)

  1. 利用者の属性情報を取得し、日常的に前記利用者の行動を示す履歴情報を収集するとともに、前記利用者の端末装置に搭載された電子決済を行うための決済アプリからローン申請を取得する取得部と、
    前記ローン申請に応じて、前記利用者の属性情報、前記利用者の履歴情報及び前記利用者の過去の借入に対する返済に関する実績データから学習した貸し倒れスコアを推定する推定部と、
    複数の金融機関に対して前記利用者の属性情報に基づくユーザ情報とともに前記貸し倒れスコアを送信する送信部と、
    前記複数の金融機関のそれぞれから前記ユーザ情報及び前記貸し倒れスコアに基づく審査結果を受信する受信部と、
    前記利用者の端末装置に搭載された決済アプリに対して審査結果を提示する提供部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記提供部は、前記利用者に対して、前記複数の金融機関に共通の審査項目を提示し、
    前記取得部は、前記利用者から、前記複数の金融機関に共通の審査項目に関する情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記提供部は、他のサービスにおいて取得された前記ユーザ情報に基づいて、前記利用者に対して、前記複数の金融機関に共通の審査項目に関する情報を予め入力した状態で提示し、
    前記取得部は、予め入力された前記複数の金融機関に共通の審査項目に関する情報に対する同意又は修正を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記提供部は、前記利用者に対して、前記複数の金融機関のそれぞれの審査結果のうち、最も条件の良い審査結果を提示する
    ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記取得部は、前記利用者から、前記複数の金融機関のそれぞれの審査結果の中から任意の審査結果を選択する操作を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記提供部は、前記利用者に対して、金融機関からの借入金の受取方法として、電子マネーでの受取を提示する
    ことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 前記取得部は、前記利用者から、金融機関からの借入金の受取方法として、電子マネーでの受取と、金融機関の口座への入金とのいずれかを選択する操作を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  8. 審査結果を提示した前記複数の金融機関のうち、最も条件の良い審査結果を提示した金融機関、又は前記利用者により指定された金融機関を、借入先金融機関として特定する特定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 前記取得部は、前記利用者から、審査結果を提示した画面上で金融機関に対する借入の申し込み操作を受け付け、
    前記送信部は、前記金融機関に対して、前記利用者に対する本審査の要求を送信し、
    前記受信部は、前記金融機関から、前記利用者に対する本審査の結果として、借入金の入金に関する情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  10. 前記提供部は、前記利用者に対して、電子マネーを利用する決済アプリ内で起動するミニアプリとして、ローンに関するアプリを提供する
    ことを特徴とする請求項1~9のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  11. 前記送信部は、複数の金融機関に対して、前記ユーザ情報とともに、実績データから学習した貸し倒れスコア、家計簿情報との連携から取得できる他社借入情報、及び前記他社借入情報に基づく返済能力スコアとのうち少なくとも1つを送信する
    ことを特徴とする請求項1~10のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  12. 前記送信部は、前記ユーザ情報を、ローンを取り扱う金融機関に対してローン申し込みとして送信するとともに、前記ローンの目的に関連する保険を取り扱う金融機関に対して保険見積り依頼として送信し、
    前記受信部は、前記ローンを取り扱う金融機関から審査結果を受信し、前記保険を取り扱う金融機関から保険見積りの結果を受信し、
    前記提供部は、前記利用者に対して審査結果と保険見積りの結果とをそれぞれ提示する
    ことを特徴とする請求項1~11のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  13. 前記審査結果は、借入の可否を示し、借入可能である場合には、少なくとも金利と借入限度額とを含む
    ことを特徴とする請求項1~12のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  14. 前記複数の金融機関のそれぞれの審査結果のうち最も条件の良い審査結果は、最も金利が低い審査結果、最も限度額が大きい審査結果、最も有利な優遇措置がある審査結果、又は前記利用者の主要取引先金融機関の審査結果のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1~13のうちいずれか1つに記載の情報処理装置
  15. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    利用者の属性情報を取得し、日常的に前記利用者の行動を示す履歴情報を収集するとともに、前記利用者の端末装置に搭載された電子決済を行うための決済アプリからローン申請を取得する取得工程と、
    前記ローン申請に応じて、前記利用者の属性情報、前記利用者の履歴情報及び前記利用者の過去の借入に対する返済に関する実績データから学習した貸し倒れスコアを推定する推定工程と、
    複数の金融機関に対して前記利用者の属性情報に基づくユーザ情報とともに前記貸し倒れスコアを送信する送信工程と、
    前記複数の金融機関のそれぞれから前記ユーザ情報及び前記貸し倒れスコアに基づく審査結果を受信する受信工程と、
    前記利用者の端末装置に搭載された決済アプリに対して審査結果を提示する提供工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  16. 利用者の属性情報を取得し、日常的に前記利用者の行動を示す履歴情報を収集するとともに、前記利用者の端末装置に搭載された電子決済を行うための決済アプリからローン申請を取得する取得手順と、
    前記ローン申請に応じて、前記利用者の属性情報、前記利用者の履歴情報及び前記利用者の過去の借入に対する返済に関する実績データから学習した貸し倒れスコアを推定する推定手順と、
    複数の金融機関に対して前記利用者の属性情報に基づくユーザ情報とともに前記貸し倒れスコアを送信する送信手順と、
    前記複数の金融機関のそれぞれから前記ユーザ情報及び前記貸し倒れスコアに基づく審査結果を受信する受信手順と、
    前記利用者の端末装置に搭載された決済アプリに対して審査結果を提示する提供手順と、
    をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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