JP7059292B2 - インコネルを機械加工するために円弧プロファイルを有するセラミック正面フライス - Google Patents

インコネルを機械加工するために円弧プロファイルを有するセラミック正面フライス Download PDF

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Description

本出願の主題は、円弧プロファイルを有し、新種の材料、特にインコネル(登録商標)を機械加工するために構成された、セラミック正面フライスに関する。
近年、エンド・ミルは、複数の要因の組み合わせ、特に、その粗さおよび硬度の品質のバランスと、相対的にコスト効率の良い価格との組み合わせに起因して、最も一般的には超硬合金から作製される。
本出願は、セラミック正面フライスに関する。セラミックは、数十年にわたって、機械加工に使用することができる材料のうちの1つとして知られているが、超硬合金等の他の材料よりも、比較的より脆く、実質的により高価であることに起因して、相対的に小さな切断インサートを除くと、稀にしか用いられていない。
インコネル等の新種の材料は、機械加工中に生じる過度な熱により切断工具が急速に劣化することに起因して、機械加工が困難である。したがって、これらの材料は、通常、低い切断速度(例えば、約25m/分)で機械加工される。そのような材料の場合、上述したセラミックの不利な点は、セラミックカーバイドよりもセラミック材料の温度耐性が比較的高いことにより、部分的に相殺される。そのような温度品質は、「monolithic ceramic end mill」と題する特許文献1により詳細に論考されている。
しかしながら、有利な温度品質にもかかわらず、特許文献1に開示されているセラミック・エンド・ミルは、重大な摩耗を開示している。詳述すると、特許文献1では、「エンド・ミルは検査され、僅かなチッピングを有することがわかった・・・」(第5段47行および48行)と記述されているが、本出願人は、当業者であれば、この例において記載されている摩耗の量(0.16mm~0.40mmの範囲をとる)は「僅かなチッピング」とみなされるものではないことを理解するであろうことを述べておく。それどころか、与えられた値は、超硬合金で作製された類似の直径の工具(この例では、直径は8mmである)について通常許容される摩耗よりもかなり大きい。例えば、超硬合金の8mmの直径のエンド・ミルの場合、本出願人の受容可能な摩耗の内部標準は0.08mmであり、これは、与えられた最も低い摩耗の例(0.16mm)の半分である。それにもかかわらず、セラミックの既知の比較的脆い特性に起因して、比較的高い摩耗は驚くべきことではない。
本出願は更に、正面機械加工用途専用のエンド・ミル、すなわち正面フライスに関する。正面フライスは、その周縁に沿ってではなく、本来切断端面における切れ刃を用いて機械加工を行う。
より詳細には、本出願は、円弧プロファイルを有する正面フライスを対象とする。明示的に述べられていない場合であっても、本出願の下の全ての正面フライスは円弧プロファイルを有することが理解されよう。同様に、「セラミック」という語が用いられていない場合であっても、正面フライスの少なくとも切断部は、明示的に述べられていない場合であっても、セラミック材料(または換言すれば、「セラミック切断部」または「セラミック正面フライス」)から作製されていることが理解されよう。これらの記述は、少なくともセラミック基板を指し、切断部または正面フライス全体は、非セラミックコーティングを有し得ることが理解されよう。
円弧プロファイルは、回転軸の周りの回転中に、回転軸に垂直な方向に見ると示される。詳細な説明および特許請求の範囲において、これは、「プロファイル図」と呼ばれる。円弧プロファイルは、仮想円の一部分を定義する。円は、円中心点、軸方向および径方向の接線、軸方向および径方向の接点、ならびに円中心点から円弧プロファイルまで測定可能な半径の大きさを有する。軸方向の接点は、円と、円の中心点から、正面フライスの回転軸と平行な方向に前方に延びる軸方向の接線との交差部に位置する。径方向の接点は、円と、円の中心点から、回転軸に垂直な方向に、径方向に外方に延びる径方向の接線との交差部に位置する。理解を容易にするために、正面フライスの歯の切れ刃は、3つの副切れ刃、すなわち、正面フライスの切断端面に位置する軸方向副切れ刃、正面フライスの切断部の周縁に沿って位置する径方向副切れ刃、および軸方向副切れ刃から径方向副切れ刃まで延びるコーナー副切れ刃に理論上分割することができる。より厳密には、コーナー副切れ刃は、径方向の接点から軸方向の接点まで延びるものとして定義することができ、径方向副切れ刃は、径方向の接点から、コーナー副切れ刃から離れる方向に延びるものとして定義することができ、軸方向副切れ刃は、軸方向の接点から、コーナー副切れ刃から離れる方向に延びるものとして定義することができる。円弧プロファイルは、特許文献2に例示されており、その開示は参照により本明細書に援用される。
円、ならびに関連付けられた線、面、接点および半径の大きさは仮想的であり、このため正面フライス上で可視の特徴ではなく、その構造を通じて導出可能なものであることが理解されよう。
また、本出願は、混合ギャッシュを有する正面フライスに関する。混合ギャッシュは、例えば、本出願人の特許文献3およびその引用、すなわち、非特許文献1、および特許文献4に例示されている。
セラミック切断部を有するエンド・ミルの不利な特性に鑑みて、少なくとも超硬合金と比較したとき、そのような設計を経済的に達成可能にする特有の設計が必要とされていることが明らかである。
米国特許第8,647,025号 米国特許第9,517,515号 米国特許第8,858,128号 米国特許第8,414,228号
National Aerospace Standard 986(1973;sheet no.55)
本出願の目的は、新規の改善されたセラミック正面フライスを提供することである。
本出願の第1の設計検討事項は、セラミック切断部を有する達成可能なエンド・ミルを提供することである。したがって、選択されるエンド・ミルのタイプは、少なくとも2つの理由からセラミックに特有に適合された正面フライスである。第1の理由は、比較的脆いセラミック・エンド・ミルが、その周面に沿って大いに用いられた場合、破壊する可能性がより高いことである。これは、予測される曲げ力のみでなく、セラミックが動作可能であることがわかっている切断速度において予測される比較的高度な振動に起因する。試験中、切断速度は、工具寿命に大きな影響を有さず、したがって、本質的に、ワークステーションの最大速度に依拠して、300m/分を超える切断速度が可能であることがわかった(例えば、試験は、600m/分であった、利用可能なワークステーションの最大速度で実行され、これにより、300m/分の試験に匹敵する工具寿命が得られた)。第2の理由は、エンド・ミルの側面に沿った長い溝を研磨するコストが高いことである。したがって、本出願の各態様は、正面フライスを対象とする。更に独立して有利な特徴が態様において詳述される。
本出願の主題の第1の態様によれば、構成されたセラミック正面フライスが提供され、このセラミック正面フライスは、シャンク部および切断部を備え、少なくとも切断部は、セラミック材料から作製され、正の軸方向すくい角αを有する軸方向副切れ刃を備える少なくとも1つの歯を備える。
正のすくい角を有する切れ刃は、負のすくい角を有する切れ刃よりも、工作物を機械加工するためのより鋭い刃を有することが理解されよう。正のすくい角は、工作物をより平滑に切り進むとみなすことができるが、比較的鈍い負のすくい角の切れ刃よりも摩耗および破損を受けやすい。まさにこの理由により、負のすくい角を有する切れ刃が用いられ、すなわち、ここでは刃の強化が望ましい。そのような負のすくい角は、セラミック等の脆い工具材料のために予期される選択でもある。なぜなら、急速な摩耗が予期されるためである。
本出願および特許請求の範囲全体を通じて、軸方向副切れ刃が正の軸方向すくい角αを有すると述べるとき、これは、軸方向副切れ刃全体が、正の軸方向すくい角を有することを意味することが理解されよう(ただし、角度自体は、ゼロを超える範囲で変動する場合がある)。本出願は、機械加工が主に軸方向副切れ刃を用いて実行される正面フライスを指すことが理解されよう。しかしながら、二次副切れ刃のうちの1つ、すなわち、コーナー副切れ刃または更には径方向の二次副切れ刃が特定のすくい角を有すると述べられるとき、コーナー副切れ刃または径方向副切れ刃全体が正または負のすくい角を有することが暗に意味されるのではなく、すくい角の明示的な位置が述べられるべきである。
セラミック切断部を有する正面フライスを用いるとき、急速な摩耗が予期されたため、正の軸方向すくい角αを有する軸方向副切れ刃(面削り用途のために主刃が用いられる)を組み込むことによって、刃が急速に劣化することが理論化され、現実においても実際にそうであることがわかった。比較対象の超硬合金正面フライスの場合、そのような劣化(言い換えれば、「摩耗」)の結果として、機械工が、過度に短い期間(および受容不可能な工具寿命)後に機械加工を停止することになる。これは、そのような劣化が工具故障とみなされることに起因する。しかしながら、現行の工具は、超硬合金正面フライスと動作が異なるとみなされるべきであるという新たな理解により、最初に正の軸方向すくい角αが組み込まれ、急速な摩耗が実際に生じるが、そのような摩耗は、単に、刃を負の軸方向すくい角形状に低減するにすぎないと予期された。したがって、最初に正の軸方向すくい角工具を提供することによって、以前はより有利な負のすくい角形状であるとみなされていたもので設計された比較対象の正面フライスよりも、寿命が比較的増大した。本出願において(例えば、上述した第1の態様において)、軸方向副切れ刃が正の軸方向すくい角αを有すると述べられるとき、これは、初回の使用の前の正面フライスを指すことが理解されよう。十分な長さの時間にわたって上述した切断速度300~600m/分で(または、ワークステーションが対応可能である場合、より高い速度で)インコネルの正面フライス加工を行うことによって、初回の使用の前に存在する正の軸方向すくい角αが、摩耗により、負の径方向のすくい角に変形する。
セラミック工具の急速な故障およびそれらの法外なコストが、そのような工具が稀にしか市販されない理由であると思われるが、刃が脆く、急速に摩耗するという知識を利用することによって、その工具寿命を延ばす驚くべき方法、すなわち、正のすくい角を用い、超硬合金工具について知られている故障の判断基準を変えることによる方法が見つかったことが理解されよう。特に、摩耗に関してセラミック正面フライスを監視する代わりに、機械加工されているエリアの仕上げが受容不可能になるときについて、工作物自体が監視される。
使用頻度はより少ないが、コーナー副切れ刃も面削り用途のために用いられ、したがって、少なくとも軸方向副切れ刃に隣接したそのような刃も正のコーナーすくい角βを有するはずであるという更なる利点があるということが理解されよう。
逆に、径方向副切れ刃は、利用頻度はより少ないが、より頻繁に用いられる軸方向切れ刃およびコーナー切れ刃と等しい摩耗、またはそれらと比較して少なくとも低減された摩耗のために負の径方向のすくい角λと組み合わされる場合、より有利でさえあり得る。
上記の説明を鑑みて、本出願の主題の第2の態様によれば、インコネル工作物を機械加工するためのセラミック正面フライスが提供され、正面フライスは、反対側の軸方向前方および後方方向DF、、ならびに反対側の回転切断および後続方向D、Dを定義する中心回転軸Aの周りを回転するように構成され、正面フライスは、シャンク部と、シャンク部から切断端面まで前方に延びる切断部とを備え、切断部は、有効切断長Lと、切断端面に位置する直径Dと、複数の歯と、複数の歯の隣接する歯の各対間に位置するギャッシュとを備え、複数の歯は、すくい面と、逃げ面と、すくい面および逃げ面の交差部に形成された切れ刃とを備え、切れ刃は、切断端面に位置する軸方向副切れ刃と、切断部の周縁に沿って位置する径方向副切れ刃と、軸方向副切れ刃から径方向副切れ刃まで延び、コーナー半径Rを定義するコーナー副切れ刃とを備え、正面フライス全体は、セラミック材料から作製され、単体モノリシック構造を有し、軸方向副切れ刃全体が正の軸方向すくい角αを有する。
本出願の主題の第3の態様によれば、シャンク部および切断部を備えるセラミック正面フライスが提供され、少なくとも切断部は、セラミック材料から作製され、少なくとも1つの歯および湾曲したすくい面を備える。
セラミック材料から作製された湾曲した表面を機械加工することは、比較的困難であり、高価であるにもかかわらず、湾曲したすくい面は、理論上、セラミック等の機械加工が困難な材料、ならびにPCDおよびPCBN等の超硬材料に用いられる一般的な平坦なすくい面よりも有利であると考えられる。
本出願の主題の第4の態様によれば、シャンク部および切断部を含むセラミック正面フライスが提供され、少なくとも切断部は、セラミック材料から作製され、複数の歯と、複数の歯の隣接する歯の各対間に位置するギャッシュとを備え、隣接する歯の各対間の各ギャッシュは、前記歯の対間の唯一のギャッシュである。
特に、ギャッシュは混合ギャッシュとすることができる。
セラミック材料から作製された表面を機械加工することが比較的困難であり、高価であることを鑑みて、切断部は、歯の各対間の単一のギャッシュのみで達成可能であることがわかった。超硬合金正面フライスにおいて、多くの場合、2つのギャッシュ、または通常、溝が後続する少なくとも1つのギャッシュが存在する。詳述すると、単一のギャッシュが存在すると述べる場合、または特許請求されるギャッシュが、歯の対間の唯一のギャッシュであると述べる場合、歯の対には、それに関連付けられた第2のギャッシュまたは溝がないことを意味する。有利と考えられる形状を形成するためにセラミック正面フライスの更なる機械加工が行われた上記の第3の態様と対照的に、ここでは、更なる機械加工ステップ(すなわち、第2のギャッシュまたは溝を形成するステップ)が回避され、それによって、製造ステップを最小限にすることができる。言い換えれば、セラミック切断部の特有の機能を鑑みて、単一のギャッシュが、受容可能な機械加工性能を生じるのに十分とすることができることがわかった。
セラミックの脆い特性に起因して、エンド・ミルは、比較的限られた有効切断長を有する正面フライスとして構成される。このため、材料の除去のためにはより長い切断長が有利であるにもかかわらず、これはセラミック切断部のまた別の制限であると考えられる。したがって、正面フライスは、セラミック切断部の場合に特に有利であると考えられる溝または第2のギャッシュをなくすことができる。
そのような構造は、切断端面の端面図において、独特な外観を与え、歯の切れ刃全体が湾曲している。
本出願の主題の第5の態様によれば、シャンク部および切断部を含むセラミック正面フライスが提供され、少なくとも切断部は、セラミック材料から作製され、複数の歯を備え、歯の各々は、中心より前方(front-of-center)に位置決めされる。
チップの吐出を支援するために、中心より前方に位置決めされた歯を有する正面フライスを製造することが知られているが、セラミック正面フライスは、より高い温度での作業が可能であり、このため、熱伝達を低減する目的では、吐出があまり重要でないことに留意されたい。そのような位置決めにより、材料が正面フライスの中心に残されることになり、したがって、その除去のための更なる研磨作業が必要となることに更に留意されたい。それにもかかわらず、比較的高価なセラミック正面フライスのための更なる製造ステップのコストがあっても、改善された吐出が依然として好ましいことが理論化された。
本出願の主題の第6の態様によれば、インコネル工作物を機械加工する方法が提供され、この方法は、上記の態様のうちのいずれかに記載のセラミック正面フライスを提供することと、300m/分を超える速度で、最初に正の軸方向のすくい角が摩耗により負の軸方向すくい角に変形するのに十分な長さの時間にわたって、インコネル工作物を正面フライス加工することと、を含む。
本出願の主題の第7の態様によれば、インコネル工作物を機械加工する方法が提供され、この方法は、切断端面および複数の歯を有する切断部を備えるセラミック正面フライスであって、各歯は切れ刃を有し、各切れ刃は、切断端面に位置し、初回の使用の前に、最初に正の軸方向すくい角αを有する軸方向副切れ刃と、最初に負の径方向のすくい角λを有する径方向副切れ刃と、軸方向副切れ刃に隣接した最初に正のコーナーすくい角βを有するコーナー副切れ刃とを備える、セラミック正面フライスと;300m/分を超える速度で、最初に正の軸方向のすくい角が摩耗により負の軸方向すくい角に変形するのに十分な長さの時間にわたって、インコネル工作物を正面フライス加工することと、を含む。
上記の態様において述べられた速度は、用いられるワークステーションによって定義される上限(通常、600~800m/分)を有し、利用可能な最も高い速度が好ましいことが理解されよう。例えば、上記の態様において述べられた速度は、好ましくは、600m/分以上とすることができる。
上述したものは概要であり、上記の態様のうちの任意のものは、本明細書において以下に記載する特徴のうちの任意のものを更に含むことができることも理解されよう。特に、以下の特徴は、単独または組み合わせのいずれかで、上記の態様のうちの任意のものに適用可能とすることができる。
A.正面フライスは、単体モノリシック構造を有することができる。
B.正面フライスは、反対側の軸方向前方および後方方向DF、、ならびに反対側の回転切断および後続方向D、Dを定義する中心回転軸Aの周りを回転するように構成することができる。
C.正面フライスは、シャンク部と、シャンク部から切断端面まで前方に延びる切断部とを備えることができる。シャンク部は、切断部と一体形成することができる。セラミックが比較的脆く高価な材料であり、したがって、シャンクを超硬合金等の代替的な材料から作製するのが理論的に有利であるにもかかわらず、実際には、一体型のセラミックシャンク部が、脆い場合があるが、チャッキングの信頼性がより高く、このため好ましいことがわかった。
D.正面フライスの切断部は、セラミック材料から作製される。正面フライス全体は、セラミック材料から作製することができる。セラミック材料は、SiAlON複合材料とすることができる。例えば、セラミック材料は、TAEGUTEC(登録商標)によって商標TC3030の下で販売されるセラミック材料とすることができる。
E.切断部は、有効切断長Lと、切断端面に位置する直径Dと、複数の歯とを備えることができる。
F.切断部には、冷却チャネルをなくすことができる。チップの排出には、空気(すなわち、ガス)または流体の使用が有用である場合があるが、その比較的高いコストに起因して、セラミック工具の製造をより単純にすることにも好ましい利点があり得る。
G.切断部の複数の歯のうちの1つの歯または各歯は、すくい面と、逃げ面と、すくい面および逃げ面の交差部に形成された切れ刃とを備えることができる。
H.切断部の少なくとも1つの歯または好ましくは各歯は、中心より前方に位置決めすることができる。
I.各歯は同一とすることができる。言い換えれば、切断部は、回転対称とすることができる。より厳密には、セラミック正面フライスは、360°を歯の数で除算した角度で回転対称にすることができる。そのような対称性には、多くの工具に見られる対振動特性が欠けているにもかかわらず、その比較的高いコストに起因して、セラミック工具の製造をより単純にすることにも好ましい利点がある。
J.複数の歯は、好ましくは5個以上の歯である。セラミックを機械加工するために、歯が多数であることにより熱伝達が低減し(熱伝達を複数の歯間で分担することによる)、このため、少なくとも5つの歯が好ましい。しかしながら、歯の数を増大させることにより、利用可能な溝空間が低減する。したがって、複数の歯は、好ましくは11個以下の歯である。最も好ましくは、複数の歯は、5、7、または9個に等しい歯であり、溝空間を考慮に入れると、7個の歯が歯の最も好ましい数とみなされる。好ましくは、振動を低減するために、複数の歯は、奇数の歯である。
K.少なくとも1つのすくい面または各すくい面は、湾曲したすくい面とすることができる。
L.切れ刃は、切断端面に位置する軸方向副切れ刃と、切断部の周縁に沿って位置する径方向副切れ刃と、軸方向副切れ刃から径方向副切れ刃まで延び、コーナー半径Rを定義するコーナー副切れ刃とを備えることができる。
M.少なくとも1つの、好ましくは各切れ刃の全体が、切断端面の端面図において湾曲している。
N.軸方向副切れ刃は、正の軸方向すくい角αを有することができる(すなわち、初回の使用前)。軸方向副切れ刃の最大軸方向すくい角α1は、条件:1°<α1<5°を満たす値を有することができる。理論にとらわれることなく、過度に大きな値の最初に正の軸方向すくい角は、工具寿命に何らかの利益を有するには過度に迅速に破砕を被る場合があると考えられている。
O.コーナー副切れ刃の少なくとも一部分は、正のコーナーすくい角βを有することができる。議論下の部分は、軸方向副切れ刃から遠隔ではなく、軸方向副切れ刃に隣接したコーナー副切れ刃の部分である。コーナー副切れ刃全体が正のコーナーすくい角βを有することができる。コーナー副切れ刃の正の最小コーナーすくい角β1および隣接する軸方向副切れ刃の軸方向の最大すくい角α1は、条件:β1<α1を満たすことができる。コーナーすくい角βは、径方向副切れ刃に対する近接性が増大するにつれ、徐々に低減することができる。
P.コーナー副切れ刃に隣接した径方向の副切れ刃の少なくとも一部分は、正の径方向のすくい角λを有することができる。
Q.切断部の複数の歯の隣接した歯の各対間にギャッシュが位置することができる。言い換えれば、隣接した歯の各対間に形成されたギャッシュが存在することができる。隣接した歯の各対間の各ギャッシュは、前記歯の対間の唯一のギャッシュとすることができる。ギャッシュは混合ギャッシュとすることができる。切断部には、歯の対間の溝または第2のギャッシュをなくすことができる。各ギャッシュは、ギャッシュ端へ後方に延びることができ、ギャッシュ端は、切断部の周面に出る。
R.少なくとも1つのギャッシュの軸方向の長さLは、切断端面から、少なくとも1つのギャッシュのギャッシュ端まで測定可能とすることができる。軸方向の長さLは、条件:L<D、好ましくはL<2Rを満たすことができる。少なくとも1つのギャッシュは、切断部の各ギャッシュとすることができる。言い換えれば、各ギャッシュは、条件:L<D、好ましくはL<2Rよりも短くすることができる。
S.シャンク部はシャンク部長さを有することができる。シャンク部長さは、切断部長さ全体よりも大きくすることができる。切断部長さは、正面フライスの首部の端部まで延びることができる。好ましくは、シャンク部長さは、切断部長さ全体の2倍よりも大きく、更には好ましくは3倍よりも大きくすることができる。
T.シャンク部は、円筒形の基本形状を有することができる。
本出願の主題をより良好に理解するために、およびこの主題を実際にどのように実行することができるかを示すために、ここで添付の図面を参照する。
本出願による例示的な正面フライスの斜視図である。 図1における正面フライスの側面図である。 図1および図2における正面フライスの切断部の拡大側面図である。 図3における切断部の切断端面の端面図である。 図3における線Vに沿って取得された断面図である。 図3における線VIに沿って取得された断面図である。 図4における線VIIに沿って取得された断面図である。
図1および図2は、中心回転軸Aの周りを回転するように構成された正面フライス10を示す。中心回転軸は、正面フライスの中心を長手方向に通って延びる。
中心回転軸Aは、反対側の軸方向前方および後方方向D、Dを定義し、反対側の回転先行および後続方向D、Dを定義し、先行方向Dは切断方向である。
正面フライス10は、シャンク部12と、シャンク部12から前方に(すなわち、前方方向Dに)延びる切断部14とを備える。
シャンク部は、シャンク部長さLを有することができる。
シャンク部12は、円筒形の基本形状を有することができる。シャンク部12全体を円筒形にする(すなわち、溝または凹部がない)ことができる。
切断部14は、切断端面16から首部18まで後方方向Dに延びる。より詳細には、切断部14は、シャンク部12との首交差部19まで延びるとみなすことができ、首交差部19は、首部18がシャンク部12から前方方向Dに直径を低減させ始める軸方向の場所として定義される。
首部14は任意選択であり、切断部14は、シャンク部12の前方に延びる正面フライス10の部分とみなされるべきであり、シャンク部12は、それ自体当該技術分野において既知であるようなコレットまたはチャックによって把持されるように構成される部分として識別可能であることが理解されよう。
切断部14は、全体切断部長さLを有することができる。切断部長さLは、この例では、切断端面16から首部18の端部、またはより厳密には、その首交差部19まで延びる。
切断部14はセラミック材料から作製される。特に、切断部14は、SiAlON複合材料から作製することができる。より詳細には、切断部14は、商標TC3030の下で販売されているSiAlON複合材料とすることができる。
切断部14およびシャンク部12は、好ましくは、一体形成されているか、または言い換えれば、正面フライス10全体が単体モノリシック構造を有する。したがって、この例では、シャンク部12を含む正面フライス10全体が、同じセラミック材料から作製される。
切断部14は、複数の歯20と一体形成される。例えば、複数の歯20は、第1、第2、第3、第4、第5、第6および第7の歯20A、20B、20C、20D、20E、20F、20Gを含むことができる。それらの切れ目のない外観から示されるように、歯20は非鋸歯状である。
正面フライス10の直径Dは、切断端面16に示される。切断端面16における直径Dは、歯20間の最も広い箇所であり、より厳密に言うと、正面フライス10の最も前方の縁部より僅かに後方であるが、それ自体当該技術において測定されるような直径Dを構成することが知られていることが理解されよう。
複数の歯20は、複数のギャッシュ22と交互にされる。例えば、複数のギャッシュ22は、混合ギャッシュとして形成され、第1、第2、第3、第4、第5、第6および第7のギャッシュ22A、22B、22C、22D、22E、22F、22Gを含むことができる。
図2を参照すると、各ギャッシュ22は、らせん状に延びる必要がないという点で、ねじれ溝と異なる。各ギャッシュ22は、直線状のギャッシュ(すなわち、軸に沿って延びる)とすることができ、中心回転軸Aにより形成されたギャッシュ角度μで延びることができる。ギャッシュ角度μは、好ましくは、42°±5°とすることができ、そのような傾斜角は、更なる溝製造ステップを必要とすることなく、歯の製造を支援する。
直線状またはらせん状の経路においてギャッシュを後方方向に(すなわち、概ねシャンク部12に向かって)続けることが実際に達成可能でありながら、セラミックの研削のコストが相対的に高いことに起因して、ギャッシュ22の長さを最小限にすることが好ましい。
各ギャッシュ22は、ギャッシュ端26において切断部14の周面24に達するまで浅くなる。軸方向の長さLは、切断端面16からギャッシュ端26まで測定可能である。
本例における各歯20は同一であり、円周上で等しく離間されているため、各要素の以下の説明は歯20の各々に適用可能であり、異なる要素について異なる歯に向けられた符号または矢印は、単に、これらの要素を所与の図で特定の歯において示すのがより良好であることに起因する。
図3にも注意を向けると、各歯20は、すくい面28と、逃げ面30と、すくい面28および逃げ面30の交差部に形成された切れ刃32とを備えることができる。
提供される2次元の線図において、すくい面28の曲率を見るのは困難であるが、すくい面は実際に湾曲していること、または言い換えれば、凸形状であることが理解されよう。実際に、第5の歯20Eのすくい面28(すなわち、図3の左側)は、平坦であり、中心回転軸Aに対し平行であるように見えるが、他の歯20、特に第6の歯20Fを見ることにより、歯20は中心回転軸Aに平行ではなく、前方に傾斜し、そのすくい面が湾曲していることが理解される。
説明の目的で、図3に示す図における第5の歯20Eのすくい面28は、プロファイル図で示されるとみなされるべきである。
切れ刃32は、切断端面16に位置する軸方向副切れ刃32Aと、切断部14の周縁に沿って位置する径方向副切れ刃32Bと、軸方向副切れ刃32Aから径方向副切れ刃32Bまで延び、コーナー半径Rを定義するコーナー副切れ刃32Cとを含む。
コーナー副切れ刃32Cは円弧プロファイルを与え、これは回転中、仮想円Iを定義するのに用いられる。
仮想円Iは、円中心点Cと、軸方向および径方向の接線LAT、LRTと、軸方向および径方向の接点PAT、PRTと、コーナー半径Rに対応する半径の大きさとを定義する。
軸方向の接線LATは、円中心点Cから、中心回転軸Aに平行な方向に前方に延びる。
軸方向の接点PATは、円Iと、軸方向の接線LATとの交差部に位置する。
径方向の接線LRTは、円中心点Cから、中心回転軸Aに垂直な径外方向に延びる。
径方向の接点PRTは、円Iと、径方向の接線LRTとの交差部に位置する。
図2に示すように、軸方向の長さLは、直径Dよりも小さい。
対照的に、図3において、軸方向の長さLは、有効切断長Lよりも大きいことが示されている。有効切断長Lは、切断端面16から、切れ刃32の最も後方の部分である点36まで測定可能とすることができる。
有効切断長Lは、推奨機械加工深度Lよりも大きい。正面フライス10の推奨機械加工深度Lは、切断端面16から、コーナー副切れ刃32Cに沿った点38(すなわち、径方向の接点PRTよりも切断端面16に近い)まで測定可能とすることができる。径方向の接点PRTに位置する、または径方向の接点PRTよりも切断端面16から遠い切れ刃32の一部分を用いた機械加工は、径方向の力を生じ、この力は、過度に高速に動作している相対的に脆いセラミック正面フライス10にとって、比較的弊害となり、このため、好ましくは回避されることが理解されよう。
図4を参照すると、歯20はそれぞれ、示されるように中心より前方に位置決めされる。中心より前方が意味するものを詳述すると、第1の径方向の線LR1を、中心回転軸Aから、軸方向副切れ刃32Aの、この例では第4の歯20Dの開始点34と交差するように引くことができる。切れ刃32全体の全ての点が径方向の線LR1の後ろに(すなわち、後続方向Dに)位置するため、機械加工されている材料(図示せず)が切れ刃32の任意の部分と接触するとき、径外方向Dにおいて、機械加工されている材料を押し出す(または外方に、すなわち正面フライス10から離れるように削る)のを支援する何らかの力成分が常に存在する。
更に、切れ刃32全体が単一のギャッシュにより形成され、図4に示す端面図において全体的に湾曲しているため、より平滑な切断動作が達成されると考えられる。
図3に示すように、径方向副切れ刃32Bを通って延びるランダムな断面が選択され、図5において、負の径方向のすくい角λが意味するものを例示するのに用いられる。詳述すると、この断面は、中心回転軸Aに対し垂直である。
径方向のすくい角λは、中心回転軸Aから、第1の歯20Aの径方向副切れ刃32Bに交差するように径方向に延びる第2の径方向の線LR2と、関連付けられたすくい面28から、またはより厳密には、関連付けられたすくい面28と径方向副切れ刃32Bとの交差部から、接線方向に延びる第1の接線LT1との間で測定可能である。形成される径方向のすくい角λは、第1の接線LT1が第2の径方向の線LR2の後ろで外方向に(すなわち、中心回転軸Aから距離を増大させて)延びる場合、負の角度であると理解することができる。言い換えれば、負の径方向のすくい角は、第1の接線LT1が第2の接線LR2よりも更に後続方向Dに位置するときに形成される。
図3の右側に示すように、
第1の歯20Aのコーナー副切れ刃32Cを通って延びるランダムな断面(この例では、非限定的な例において中心回転軸Aに対し45°の角度を成す二等分線Lに沿う)が選択され、図6では、正のコーナーすくい角βが意味するものを例示するのに用いられる。
コーナーすくい角βは、中心回転軸Aからコーナー副切れ刃32Cに交差するように延びる二等分線Lと、関連付けられたすくい面28から、またはより厳密には、関連付けられたすくい面28とコーナー副切れ刃32Cとの交差部から、接線方向に延びる第2の接線LT2との間で測定可能である。形成されるコーナーすくい角βは、第2の接線LT2が二等分線Lの前に延びる場合、正の角度であると理解することができる。言い換えれば、正の角度は、(外方向における)第2の接線LT2が二等分線Lよりも更に先行方向Dに位置するときに形成される。
図4の右側に示すように、第1の歯20Aの軸方向副切れ刃32Cを通って延びるランダムな断面が選択され、図7では、正の軸方向すくい角αが意味するものを例示するのに用いられる。詳述すると、断面は、中心回転軸Aに対し平行な平面である。
軸方向のすくい角αは、中心回転軸Aに対し平行に延びる軸方向の線Lと、関連付けられたすくい面28から、またはより厳密には、関連付けられたすくい面28と軸方向副切れ刃32Cとの交差部から、接線方向に延びる第3の接線LT3との間で測定可能である。形成される軸方向のすくい角αは、第3の接線LT3が軸方向の線Lの前に延びる場合、正の角度であると理解することができる。言い換えれば、正の角度は、(外方向における)第3の接線LT3が軸方向の線Lよりも更に先行方向Dに位置するときに形成される。

Claims (18)

  1. インコネル工作物を機械加工するためのセラミック正面フライスであって、前記正面フライスは、軸方向前方方向D および反対側の後方方向D、ならびに回転切断方向D および反対側の後続方向Dを定義する中心回転軸Aの周りを回転するように構成され、前記正面フライスは、
    シャンク部と、前記シャンク部から切断端面まで前方に延びる切断部と、を備え、
    前記切断部は、
    有効切断長Lと、前記切断端面直径Dと、複数の歯と、前記複数の歯の隣接する歯の各対間に位置するギャッシュと、を備え、
    前記複数の歯のうちの少なくとも1つの歯は、
    すくい面と、逃げ面と、前記すくい面および前記逃げ面の交差部に形成された切れ刃と、を備え、
    前記切れ刃は、
    前記切断端面に位置する軸方向副切れ刃と、前記切断部の周縁に沿って位置する径方向副切れ刃と、前記軸方向副切れ刃から前記径方向副切れ刃まで延び、コーナー半径Rを定義するコーナー副切れ刃と、を備え、
    前記正面フライス全体は、
    セラミック材料から作製され、単体モノリシック構造を有し、前記軸方向副切れ刃全体が正の軸方向すくい角αを有し、
    隣接する歯の各対間の各ギャッシュが前記歯の対間の唯一のギャッシュであ、前記隣接する歯の各対には、それに関連付けられた第2のギャッシュまたは溝がない、セラミック正面フライス。
  2. 前記軸方向副切れ刃の軸方向の最大すくい角α1は、条件:1°<α1<5°を満たす値を有する、請求項に記載のセラミック正面フライス。
  3. 前記1つの軸方向副切れ刃に隣接する前記コーナー副切れ刃の少なくとも一部分は、正のコーナーすくい角βを有する、請求項1または2に記載のセラミック正面フライス。
  4. 前記コーナー副切れ刃全体が正のコーナーすくい角βを有する、請求項3に記載のセラミック正面フライス。
  5. 前記コーナー副切れ刃の正の最小コーナーすくい角β1および前記軸方向副切れ刃の軸方向の最大すくい角α1は、条件:β1<α1を満たす、請求項3または4に記載のセラミック正面フライス。
  6. 前記コーナーすくい角βは、前記径方向副切れ刃に対する近接性が増大するにつれ、徐々に低減する、請求項3から5のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  7. 隣接する歯の各対間の各ギャッシュは、ギャッシュ端へ後方に延び、前記ギャッシュ端は、前記切断部の周面に出る、請求項1から6のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  8. 前記ギャッシュのうちの少なくとも1つの軸方向の長さLは、前記切断端面から、その前記ギャッシュ端まで測定可能であり、前記軸方向の長さLは、条件:L<Dを満たす、請求項7に記載のセラミック正面フライス。
  9. 前記軸方向の長さLは、条件L<2Rを満たす、請求項8に記載のセラミック正面フライス。
  10. 前記複数の歯は、5個以上の歯である、請求項1から9のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  11. 前記複数の歯は、11個以下の歯である、請求項10に記載のセラミック正面フライス。
  12. 前記複数の歯は、5、7または9個に等しい歯である、請求項11に記載のセラミック正面フライス。
  13. 記少なくとも1つの歯の切れ刃全体の全ての点は、前記切断部の切断端面の端面視において前記少なくとも1つの歯の軸方向副切れ刃の開始点に交差するように前記中心回転軸Aから延在する第1の径方向の仮想線LR1の後ろに配置される、請求項1から12のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  14. 更に冷却チャネルがない、請求項1から13のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  15. 前記切断端面の端面図において、前記セラミック正面フライスは、360°を歯の数で除算した角度で回転対称である、請求項1から14のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  16. SiAlON複合材料から作製される、請求項1から15のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  17. 少なくとも1つのすくい面は湾曲している、請求項1から16のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
  18. 少なくとも1つの切れ刃全体は、前記切断端面の端面図において湾曲している、請求項1から17のいずれか一項に記載のセラミック正面フライス。
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