WO2019044791A1 - テーパーリーマ - Google Patents
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Definitions
- a tapered reamer is formed with a tapered tip, so it is more susceptible to the force in the reamer axial direction during cutting, and is cut compared to a reamer having a straight cutting edge
- the resonance caused by the cutting edges receiving cutting resistance in the same cycle generates vibrations mainly in the direction of separating the work material and the reamer
- the work material moves in the reamer feed direction, when the reamer moves in the reverse feed direction, and when both occur at the same time. Therefore, chattering and chipping easily occur, leading to processing defects and a reduction in processing life.
- the invention according to claim 1 is a taper reamer provided with a plurality of spiral cutting edges formed on the outer periphery of a cutting edge portion whose outer diameter increases from the front end to the rear end. It is characterized in that the angle between the cutting edges is different, and the twist angles of the plurality of cutting edges are different.
- Example 1 of the present invention It is a side view showing Example 1 of the present invention. It is a perspective view of a tip side by the same as the above. It is a sectional view same as the above. It is an enlarged front view same as the above. It is an enlarged sectional view around the cutting edge same as the above.
- FIG. 6A is a front view
- FIGS. 6B to 6E are cross-sectional views at a predetermined pitch position from the tip.
- FIG. 7 It is explanatory drawing of the cutting blade part which made the 1st cutting blade upwards in FIG. 6A-FIG. 6E same as the above. It is a graph which shows an angle between blades same as the above. It is sectional drawing explaining a process of a taper hole same as the above.
- the inter-blade angle ⁇ 2 at the tip S with a negative angle difference and the maximum value can be made 108 ° which is 100 ° or more at the rear end K of the cutting edge portion 3,
- the width dimension of the chip discharge groove 21 can be secured also at the end K.
- the angle between blades becomes 120 °
- the angle between blades ⁇ 2 which becomes the minimum at the rear end K becomes 108 °, 90% of 120 °
- the above blade-to-blade angle can be obtained, and the chip can be discharged smoothly to the rear by the chip discharge groove 21 having a blade-to-blade angle of 108 ° at the rear end K.
- the cutting edges 11, 12, 13 have the sizes of the twist angles ⁇ 1, ⁇ 2, ⁇ 3 in the order of the angles ⁇ 3, ⁇ 1, ⁇ 2 between the blades located at the tip S in the rotational direction T. Therefore, the size of the chip discharge groove 21 at the rear end K can be secured.
- the same operation and effect as the above-described embodiments can be obtained, and the difference between the twist angle ⁇ 3 of the third cutting edge 13 and the twist angle ⁇ 2 of the second cutting edge 12 is 5 ° or less
- the difference D between the twist angle ⁇ 3 of the first cutting edge 11 and the twist angle ⁇ 1 between the first cutting edge 11 and the second cutting edge 12 may be different. .
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Abstract
【課題】加工精度と加工寿命の向上を図ることができるテーパーリーマを提供する。 【解決手段】先端から後端に向かって外径が拡大する切れ刃部の外周に、螺旋状をなす複数の切れ刃11,12,13を設けたテーパーリーマ1において、先端において周方向に隣り合う切れ刃11,12,13の間の刃間角度θ1,θ2,θ3が異なり、それら複数の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が異なる。このように不等分割の複数の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が異なるため、切削時における共振を防止することができる。また、周方向に隣り合う切れ刃11,12,13の間に切屑排出溝を有し、少なくとも1つの刃間角度θ2が先端から後端に向かって減少し、残りの刃間角度θ1,θ3が先端から後端に向かって増加する。
Description
本発明は、テーパーを有する孔を加工するテーパーリーマに関する。
従来、この種のものとして、工具本体外周に複数の切れ刃を有し、テーパー穴の荒加工に使用するテーパーリーマにおいて、該外周切れ刃稜線が階段状をなし、その各頂点が所定のテーパー角を有する仮想円すい形状に内接し、かつ該切れ刃稜線において各頂点からシャンク方向に向う稜が工具軸線に対し、工具軸に向って0゜を超え、90゜までの範囲で角度を有するテーパーリーマ(例えば特許文献1)や、工作機械に把持されるシャンク部の先端部に複数の切れ刃が形成された切れ刃部を有するテーパーリーマにおいて、前記切れ刃部には先細となる6~10個の切れ刃を有しており、その切れ刃のリード角が4~6°に設定されると共にすくい角が8~12°に設定され、且つ、刃先に0.05~0.15mmの丸ランドが形成されたテーパーリーマ(例えば特許文献2)や、基端部から先端側の刃部にわたり切削剤を流して外部に吐出する切削剤流路を備え、前記刃部に、軸方向に沿って延びる切刃を複数円周方向等間隔に設けたテーパーリーマ(例えば特許文献3)が知られている。
上記テーパーリーマによる加工では、ドリルにより被削材に下穴を穿設し、この下穴に荒仕上げ用テーパーリーマによりテーパー孔を形成した後、このテーパー孔を仕上げ用テーパーリーマにより所定の仕上げ精度に仕上げている。
上記のように複数の切れ刃を等間隔に設けたテーパーリーマでは、切れ刃が回転に伴う切削抵抗を受けることにより振動が発生する。図11は光明丹などを用いた加工面であり、図12Aに示すように、加工面にビビリ(無色の部分)が発生し、仕上げ精度が損なわれる。また、ビビリ等により切れ刃にチッピングが発生すると、図12Bに示すように、チッピング部分に対応した筋(無色の部分)が発生し、加工不良とリーマの加工寿命の低下を招くという問題がある。尚、図13A及び図13Bはビビリ等のない良好な加工面を示している。
ところで、テーパーリーマとは異なるが、直線状の切れ刃を有するリーマにおいては、複数の切れ刃の間隔を異なるように形成した不等分割式のリーマ(例えば、特許文献4)を用いることにより、ビビリの発生を防止することが知られている。
しかし、直線状の切れ刃を有するリーマと異なり、テーパーリーマは先端がテーパー状に形成されているため、切削時にリーマ軸方向の力を受け易く、直線状の切れ刃を有するリーマに比べて切削抵抗が大きくなり、切れ刃の間隔が等しい等分割式の場合、切れ刃が同じ周期で切削抵抗を受けることに起因する共振により、主として被削材とリーマとを離す方向の振動が発生し、被削材がリーマの送り方向に移動する場合と、リーマが反送り方向に移動する場合と、両者が同時に発生する場合とがあるが、いずれも前記振動はリーマの中心軸方向の往復動のため、ビビリとチッピングが発生し易くなり、加工不良と加工寿命の低下を招いていた。
そこで、公知ではないが、発明者らは、テーパーリーマに不等分割式を採用した実験を行った結果、等分割式に比べると、加工不良の低下と加工寿命の向上することを確認したが、より一層の加工精度と加工寿命の向上を図るために研究した結果、本発明に至った。
解決しようとする課題は、従来に比べて、加工精度と加工寿命の向上を図ることができるテーパーリーマを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、先端から後端に向かって外径が拡大する切れ刃部の外周に、螺旋状をなす複数の切れ刃を設けたテーパーリーマにおいて、基準位置において周方向に隣り合う前記切れ刃の間の刃間角度が異なり、それら複数の切れ刃のねじれ角が異なることを特徴とする。
請求項2の発明は、3枚以上の前記切れ刃を有し、前記基準位置が前記切れ刃部の先端であることを特徴とする。
請求項3の発明は、3枚以上の前記切れ刃を有し、周方向に隣り合う前記切れ刃の間に切屑排出溝を有し、少なくとも1つの前記刃間角度が先端から後端に向かって減少し、残りの前記刃間角度が先端から後端に向かって増加することを特徴とする。
請求項4の発明は、3枚の前記切れ刃を有し、周方向に隣り合う前記切れ刃の間に切屑排出溝を有し、1つの前記刃間角度が先端から後端に向かって減少し、残りの前記刃間角度が先端から後端に向かって増加し、前記切れ刃部の後端における最小の前記刃間角度が120°の0.5倍以上であることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記切れ刃部の後端における最小の前記刃間角度が120°の0.8倍以上であることを特徴とする。
請求項6の発明は、第1~第3の前記3枚の切れ刃のねじれ角が異なり、前記第1の切れ刃の回転方向に前記第3の切れ刃が隣り合い、前記第1の切れ刃の反回転方向に前記第2の切れ刃が隣り合い、前記第1の切れ刃のねじれ角より前記第3の切れ刃のねじれ角が大きく、前記第1の切れ刃のねじれ角より前記第2の切れ刃のねじれ角が小さく、前記切れ刃部の先端において前記第2の切れ刃と前記第3の切れ刃の間の刃間角度が他の刃間角度より大きく、前記切れ刃部の先端において前記第1の切れ刃と前記第2の切れ刃の間の刃間角度が他の刃間角度より小さいことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記第3の切れ刃のねじれ角と前記第2の切れ刃のねじれ角の差が5°以下であることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、不等分割の複数の切れ刃のねじれ角が異なるため、切削時における共振を防止することができる。
請求項2の構成によれば、不等分割の3枚以上の切れ刃のねじれ角が異なるため、切削時における共振を防止することができる。
請求項3の構成によれば、切屑排出溝の幅を確保することにより、切屑の排出を円滑に行うことができる。
請求項4の構成によれば、3枚の切れ刃を有する切れ刃部の後端において切屑排出溝の幅を確保することにより、切屑の排出を円滑に行うことができる。
請求項5の構成によれば、3枚の切れ刃を有する切れ刃部の後端において切屑排出溝の幅を確保することにより、より一層、切屑の排出を円滑に行うことができる。また、刃間角度の差が大きいと各切れ刃にかかる切削抵抗の差が大きくなり過ぎるため、穴曲りや真円度の低下を招く虞があるのに対して、後端における最小の刃間角度を120°の0.8倍以上にすることにより、各切れ刃に加わる切削抵抗の差を抑えることができる。
請求項6の構成によれば、切れ刃部の先端において最大値を有する刃間角度が、先端から後端に向かって減少し、切れ刃部の先端において最小値を有する刃間角度が、先端から後端に向かって増加するため、第1~第3の3枚の切れ刃を有する切れ刃部の後端において切屑排出溝の幅を確保することができ、より一層、切屑の排出を円滑に行うことができる。
請求項7の構成によれば、ねじれ角の差が大きいと、切れ刃の配置にバラツキを生じたり、切屑排出溝の幅を確保し難くなったりするのに対して、切屑排出溝の幅を確保しつつ、3つの切れ刃を形成することができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規なテーパーリーマを採用することにより、従来にないテーパーリーマが得られ、そのテーパーリーマについて記述する。
図1~図9は本発明の実施例1を示しており、テーパーリーマ1は、図示しない工作機械に把持されるシャンク部2を後端に有し、先端側に先端から後端に向かってテーパー状に拡大する切れ刃部3を有し、この切れ刃部3が所定のテーパー角θtを有するテーパー部である。前記切れ刃部3の外周面には、刃数Zが3枚の切れ刃11,12,13が形成され、周方向に隣り合う切れ刃11,12,13の間に切屑排出溝21,21,21が形成されている。
前記テーパーリーマ1は、超硬合金等の硬質材料によって形成されて中心軸4を中心とし、前記シャンク部2が工作機械の主軸に保持されて中心軸回りに回転方向Tに回転しながら長さ方向に送り出されることにより、被削材に切削加工を施してゆく。
前記切れ刃11,12,13は螺旋状に形成され、切れ刃部3の外周において、切れ刃11,12,13の回転方向Tには、前記切屑排出溝21を形成するすくい面22が設けられている。また、切れ刃11,12,13の反回転方向側にはマージン23が設けられ、このマージン23は周方向に円弧状に形成され、前記マージン23を設けることにより、バニッシュ効果が得られ、滑らかな加工面が得られると共に、面粗度が向上する。
前記マージン23の反回転方向には第1逃げ面24と第2逃げ面25とが連続して形成され、それら第1逃げ面24と第2逃げ面25との間には角度の違いにより交差稜線26が形成されている。
前記すくい面22のすくい角θsは1~10°(1°以上、10°以下)、この例では2~8°程度である。また、マージン23の周方向幅Wmは0.08~0.35mm、好ましくは0.13~0.3mm程度である。また、前記マージン23は周方向に円弧状に形成され、この円弧の半径は10~30mm程度である。
第1逃げ面24の周方向幅W1は0.3~0.62mm、好ましくは0.35~0.57mm程度であり、第1逃げ面24の切れ刃11,12,13の接線に対する角度θ24は、8~18°程度である。また、第2逃げ面25の切れ刃11,12,13の接線に対する角度θ25は、20~32°程度であり、前記角度θ24より大きい。前記第2逃げ面25の端部25Tは、切れ刃11,12,13を通り且つ中心軸4を中心とした外径線G(切れ刃部3の外径線)に対して、直径方向に直径方向幅W2だけ中心軸4側に離れた位置にあり、直径方向幅W2は0.2~0.8mm程度である。また、前記端部25Tから反回転方向の外周の角度は、前記角度θ25を超えている。
図3に示すように、切れ刃部3の先端面5の外周と切れ刃11,12,13の間には45°の面取り部6が形成されている。尚、図5に示すように、面取り部6とすくい面22との間に切れ刃先端部14が形成されており、図3に示すように、切れ刃11,12,13の先端Sは面取り部6の後端に位置する。尚、前記切れ刃先端部14は切れ刃11,12,13の先端Sと先端面5との間に形成されている。
また、テーパーリーマ1の中心軸4には、後端部であるシャンク部2の基端面2Kから切れ刃部3の先端側に渡って切削剤流路7が形成されている。この切削剤流路7の先端側には、各切屑排出溝21,21,21に開口する分岐路8,8がそれぞれ形成され、複数の分岐路8,8がテーパーリーマ1の長さ方向に間隔を置いて形成されている。
前記切削剤流路7には、図示しない切削液供給手段により、切削液が供給され、この切削液が前記分岐路8から切れ刃部3の外周面に供給される。尚、切削液をミスト状にして供給してもよい。
上記のようなテーパーリーマ1において、下記の特徴構成を備える。前記第1~第3の切れ刃11,12,13は、先端Sで隣り合う切れ刃11,12,13の間の角度である刃間角度が異なるように形成されている。図6及び図7に示すように、先端Sにおいて、第1の切れ刃11と第2の切れ刃12は周方向に100°の刃間角度θ1をなし、第2の切れ刃12と第3の切れ刃13は周方向に140°の刃間角度θ2をなし、第3の切れ刃13と第1の切れ刃11は周方向に120°の刃間角度θ3をなす。このように複数の切れ刃11,12,13は不等分割式に配置されている。そして、この例で先端Sが刃間角度θ1,θ2,θ3の基準位置である。
また、第1~第3の切れ刃11,12,13のねじれ角(リード角)α1,α2,α3が異なり、一例として、第1の切れ刃11のねじれ角α1を35°、第2の切れ刃12のねじれ角α2を33°、第3の切れ刃13のねじれ角α3を37°にしており、複数の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が全て異なるように設定している。また、複数の切れ刃11,12,13は、ねじれ角α1,α2,α3の差Dが等しいように設定されている。即ち、最小角度のねじれ角α2に対して、他のねじれ角α1,α3はθ+n・D(θは最小の刃間角度,nは自然数)に設定されている。尚、この例では差Dは2°である。
そして、切れ刃11,12,13は、先端Sで回転方向Tに位置する刃間角度θ3,θ1,θ2の大きさの順でねじれ角α1,α2,α3の大きさが設定されている。即ち、切れ刃13は、先端Sで回転方向Tに刃間角度θ2(140°)を有するから、最大のねじれ角α3(37°)を有し、切れ刃12は、先端Sで回転方向Tに刃間角度θ1(100°)を有するから、最小のねじれ角α2(33°)を有する。
上記のようにねじれ角α1,α2,α3が異なるように設定すると、隣り合う切れ刃11,12,13における先端Sの位置において、回転方向Tの前側の切れ刃のねじれ角が、回転方向Tの後側の切れ刃のねじれ角より小さいと、切れ刃部3の後端Kにおける刃間角度が小さくなる。切れ刃部3の後端Kにおいて、刃間角度が小さくなり、切屑排出溝21が狭くなり過ぎると、切屑の排出がスムーズに行われない可能性がある。
そこで、隣り合う切れ刃11,12,13において、回転方向Tの前側の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3と回転方向Tの後側の切れ刃12,13,11のねじれ角α2,α3,α1の角度差がマイナスで最大値となる刃間角度θ2を、先端Sにおいて最大にしている。そして、回転方向T側のねじれ角が反回転方向側のねじれ角より小さいと、後端側に向かうに従って刃間角度が小さくなり、これにより切屑排出溝21が小さくなる。また、先端Sにおいて最大の刃間角度θ2からテーパーリーマ1の反回転方向に向かって、一定値である20°で刃間角度を小さく形成している。即ち、刃間角度θ2より刃間角度θ3は20°小さく、この刃間角度θ3より刃間角度θ1は20°小さい。
図6Aは、切れ刃部3の正面図、図6B~図6Eは先端Sから所定ピッチ離れた位置での切れ刃部3の断面図であり、図6Bは先端Sから例えば12mmの位置の断面図、図6Eは先端Sから48mmの位置の断面図である。また、図7は、図6において、第1の切れ刃11を真上に配置したものである。
図8は縦軸の刃間角度(単位°)、横軸を先端Sから長さ(単位mm)を取ったグラフ図であり、同図に示すように、刃間角度θ1,θ3が先端Sから後端Kに向かって長さに比例して増加し、最大刃間角度である刃間角度θ2が先端Sから後端Kに向かって長さに比例して減少する。また、第1~第3の刃間角度θ1,θ2,θ3のうち2枚の刃間角度が同一になる箇所が2箇所あるが、3枚の刃間角度θ1,θ2,θ3が同一になることはない。
また、先端Sでは、刃間角度θ1,θ2,θ3の最大値が140°、最小値が100°であるのに対して、後端Kにおける刃間角度θ1,θ2,θ3は、最大値が136°、最小値が108°であり、刃間角度θ1,θ2,θ3は、最大値が先端Sより後端Kが小さく、最小値が先端Sより後端Kより大きいから、後端Kにおける切屑排出溝21の幅を確保することができる。
上述したように設定することにより、先端Sにおいて角度差がマイナスで最大値の刃間角度θ2を、切れ刃部3の後端Kにおいて、100°以上である108°とすることができ、後端Kにおいても切屑排出溝21の幅寸法を確保することができる。この例のように3枚刃の場合、等分割の場合、刃間角度が120°となるのに対して、後端Kにおいて最小となる刃間角度θ2が108°となり、120°の90%以上の刃間角度を得ることができ、その刃間角度が後端Kで108°の切屑排出溝21により切屑を円滑に後方へ排出することができる。このように切れ刃11,12,13の先端Sにおける刃間角度θ1,θ2,θ3に対して切れ刃11,12,13の後端Kにおける刃間角度θ1,θ2,θ3の減少が10%であり、計算により前記減少を50%以下、好ましくは20%以下とすることにより、切れ刃が3枚の場合、切屑排出溝21の幅を確保できることが分かった。即ち、後端Kにおける最小の刃間角度θ2が、360°を切れ刃の枚数3で割った120°の0.5倍以上、好ましくは0.8倍以上、より好ましくは実施例の0.9倍以上とすることにより後端Kにおける切屑排出溝21の幅を確保することができる。
また、刃間角度θ1,θ2,θ3は、図8に示したように、0mmの先端Sの位置から、48mmの後端Kの位置までの間に比例して変化する。0mmの先端Sの位置から48mmの後端Kの位置までの間に、刃間角度θ1は100°から116°に増加し、刃間角度θ2は140°から108°に減少し、刃間角度θ3は120°から136°に増加するから、第2と第3の刃間角度θ2,θ3は先端Sから20mmの位置で同一となり、第1と第2の刃間角度θ1,θ2は40mmの位置で同一となり、2つの刃間角度が同一となる箇所同士は20mm離れている。このように切れ刃部3の軸方向において、3つの刃間角度θ1,θ2,θ3が同一になる箇所はなく、2つの刃間角度が同一となる箇所同士は10mm以上離れており、3枚の切れ刃11,12,13を有するテーパーリーマ1において、切削時における共振を効果的に防止することができる。
以下、実験例について説明する。実験例のテーパーリーマ1は、先端面5から面取り部6の軸芯方向の長さが1mm、切れ刃部3の先端Sの直径φが16.5mm、切れ刃部3の後端Kの直径が24.5mm、切れ刃部3のテーパー角θtが約4°46´、先端面5から切れ刃部3の後端K迄の長さが49mmである。また、実験例と比較例1の相違は、比較例1では切れ刃が等分割、切れ刃のねじれ角が全て35°である。実験例と比較例2の相違は、比較例2では切れ刃のねじり角が全て35°である。
また、すくい角θsは5°である。マージン23の周方向幅Wmは0.18mm、前記マージン23の円弧の半径は8.25mmである。さらに、第1逃げ面24の周方向幅W1は0.52mm、前記角度θ24は11°、前記角度θ25は25°、前記直径方向幅W2は0.5mmである。
図9に示すように、ドリル31により下孔32を被削材33に穿設し、荒仕上げのテーパーリーマを使用せずに、テーパーリーマ1により下孔32にテーパー孔34を形成した。テーパー孔34の切削条件は、切削速度98.1m/min、送り速度1349mm/minとした。送り量(1回転当たりの送り量)は、加工性の面から、比較例1は0.1mm/rev、比較例2は0.3mm/revに対して、実験例は0.9mm/revとすることができ、比較例1に対して、実験例は10倍の耐久性が得られた。また、他の実験例として、ねじれ角α1,α2,α3が30°,28°,32°のもので試験を行ったが同様に良好な結果が得られた。このようにねじれ角α1,α2,α3が30°~37°の範囲で良好な結果が得られた。
上記のテーパーリーマ1においては、複数の切れ刃11,12,13が不等分割で、且つ、切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が異なるため、切れ刃部3の全長において複数の切れ刃11,12,13の位置が異なり、切削時における共振の発生を防止することができ、加工性を加工寿命の向上を図ることができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、先端Sから後端Kに向かって外径が拡大する切れ刃部3の外周に、螺旋状をなす複数の切れ刃11,12,13を設けたテーパーリーマ1において、基準位置たる先端Sにおいて周方向に隣り合う切れ刃11,12,13の間の刃間角度θ1,θ2,θ3が異なり、それら複数の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が異なるから、不等分割の複数の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が異なるため、切削時における共振を防止することができ、切削抵抗を抑え、加工精度と刃具寿命の向上が可能となる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、3枚以上の切れ刃11,12,13を有し、基準位置が切れ刃部3の先端Sであるから、不等分割の3枚以上の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が異なるため、切削時における共振を防止することができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、3枚以上の切れ刃11,12,13を有し、周方向に隣り合う切れ刃11,12,13の間に切屑排出溝21,21,21を有し、少なくとも1つの刃間角度θ2が先端Sから後端Kに向かって減少し、残りの刃間角度θ1,θ3が先端Sから後端Kに向かって増加するから、切屑排出溝21の幅を確保することにより、切屑の排出を円滑に行うことができる。
この例では、3枚の切れ刃11,12,13を有し、切れ刃11,12,13と同じ数の切屑排出溝21,21,21を有するから、1つ刃間角度θ2が先端Sから後端Kに向かって減少するように設定している。また、4枚の切れ刃を有する場合、4つ切屑排出溝を有するから、1つ又は2つの刃間角度が先端Sから後端Kに向かって減少し、残りの3つ又は2つの刃間角度が先端Sから後端Kに向かって増加するように設定し、5枚の切れ刃を有する場合、5つ切屑排出溝を有するから、1つ又は2つの刃間角度が先端Sから後端Kに向かって減少し、残りの4つ又は3つの刃間角度が先端Sから後端Kに向かって増加するように設定し、このように切れ刃が3枚以上の場合、切れ刃の数の2分の1以下の整数の刃間角度が先端Sから後端Kに向かって減少し、残りの刃間角度が先端Sから後端Kに向かって増加するように設定すればよい。
このように本実施例では、請求項4に対応して、3枚の切れ刃11,12,13を有し、周方向に隣り合う切れ刃11,12,13の間に切屑排出溝21,21,21を有し、1つの刃間角度θ2が先端Sから後端Kに向かって減少し、残りの刃間角度θ1,θ3が先端Sから後端Kに向かって増加し、切れ刃部3の後端Kにおける最小の刃間角度θ2が120°の0.5倍以上である108°であるから、3枚の切れ刃11,12,13を有する切れ刃部3の後端Kにおいて切屑排出溝21の幅を確保することにより、切屑の排出を円滑に行うことができる。
このように先端Sにおいて最大値の刃間角度θ2を間に有する切れ刃12,13のねじれ角α2,α3は、その間の刃間角度θ2が先端Sから後端Kに向かって狭くなるように設定され、先端Sにおいて最小値の刃間角度θ1を間に有する切れ刃11,12のねじれ角α1,α2は、その間の刃間角度θ1が先端Sから後端Kに向かって広くなるように設定され、また、残りの刃間角度θ3は、先端Sにおいて最大値の刃間角度θ2と最小値の刃間角度θ1の間の値を有し、前記刃間角度θ3を間に有する切れ刃11,13のねじれ角α1,α3は、その間の刃間角度θ3が先端Sから後端Kに向かって広くなるように設定されている。また、この例では、ねじり角α1,α2,α3は、最大と最小で差が4°(α3-α2)であり、5°の範囲内に設定され、実施例のように4°の範囲内とすることが一層好ましい。また、この例では、第3の切れ刃13のねじれ角α3と第1の切れ刃11のねじれ角α1の差Dと、第1の切れ刃11のねじれ角α1と第2の切れ刃12のねじれ角α1の差Dが等しい。
このように本実施例では、請求項5に対応して、切れ刃部3の後端Kにおける最小の刃間角度θ2が120°の0.8倍以上である108°であるから、3枚の切れ刃11,12,13を有する切れ刃部3の後端Kにおいて切屑排出溝21の幅を確保することにより、より一層、切屑の排出を円滑に行うことができる。また、刃間角度θ1,θ2,θ3の差が大きいと各切れ刃11,12,13にかかる切削抵抗の差が大きくなり過ぎるため、穴曲りや真円度の低下を招く虞があるのに対して、最小の刃間角度を120°の0.8倍以上にすることにより、各切れ刃11,12,13に加わる切削抵抗の差を抑えることができる。
このように本実施例では、請求項6に対応して、第1~第3の3枚の切れ刃11,12,13のねじれ角α1,α2,α3が異なり、第1の切れ刃11の回転方向Tに第3の切れ刃13が隣り合い、第1の切れ刃11の反回転方向に第2の切れ刃12が隣り合い、第1の切れ刃11のねじれ角α1より第3の切れ刃13のねじれ角α3が大きく、第1の切れ刃11のねじれ角α1より第2の切れ刃12のねじれ角α2が小さく、切れ刃部3の先端Sにおいて第2の切れ刃12と第3の切れ刃13の間の刃間角度θ2が他の刃間角度θ1,θ3より大きく、切れ刃部3の先端Sにおいて第1の切れ刃11と第2の切れ刃12の間の刃間角度θ1が他の刃間角度θ2,θ3より小さいから、切れ刃部3の先端Sにおいて最大値を有する刃間角度θ2が、先端Sから後端Kに向かって減少し、切れ刃部3の先端Sにおいて最小値を有する刃間角度θ1が、先端Sから後端Kに向かって増加するため、第1~第3の3枚の切れ刃11,12,13を有する切れ刃部3の後端Kにおいて切屑排出溝21の幅を確保することができ、より一層、切屑の排出を円滑に行うことができる。
このように本実施例では、請求項7に対応して、第3の切れ刃13のねじれ角α3と第2の切れ刃12のねじれ角α2の差が5°以下であり、この例では4°以下であるから、ねじれ角α1,α2,α3の差が大きいと、切れ刃11,12,13の配置にバラツキを生じたり、切屑排出溝21の幅を確保し難くなったりするのに対して、切屑排出溝21の幅を確保しつつ、3つの切れ刃11,12,13を形成することができる。
以下、実施例上の効果として、切れ刃11,12,13は、先端Sで回転方向Tに位置する刃間角度θ3,θ1,θ2の大きさの順でねじれ角α1,α2,α3の大きさが設定されているから、後端Kにおける切屑排出溝21の大きさを確保することができる。
また、切れ刃部3の先端Sにおいて、第2の切れ刃12と第3の切れ刃13の間の刃間角度θ2が、第3の切れ刃13と第1の切れ刃11の間の刃間角度θ3より大きく、第3の切れ刃13と第1の切れ刃11の間の刃間角度θ3が、第1の切れ刃11と第2の切れ刃12の間の刃間角度θ1より大きいから、第1~第3の3枚の切れ刃11,12,13を有する切れ刃部3の後端Kにおいて切屑排出溝21の幅を確保することにより、より一層、切屑の排出を円滑に行うことができる。
また、切れ刃部3の先端Sにおいて、刃間角度θ1,θ2,θ3が、360°を切れ刃の枚数3で割った120°の0.8~1.2倍であり、好ましくは、120°-20°以上、120°+20°以下であり、また、切れ刃部3の後端Kにおける刃間角度θ1,θ2,θ3が120°の0.8~1.2倍であり、切れ刃部3の全長において、刃間角度θ1,θ2,θ3が120°の0.8~1.2倍であるから、後端Kで排出溝21の幅を確保することができると共に、3枚刃のテーパーリーマ1において切削バランスが大きく崩れることがなく、3枚刃による回転切削を良好に行うことができ、各切れ刃11,12,13に加わる切削抵抗の差を抑え、穴曲りや真円度の低下を防止することができる。
さらに、図8に示したように、第1~第3の刃間角度θ1,θ2,θ3は先端Sから同じ位置で同一になることが無い。しかも、第3の切れ刃13のねじれ角α3と第1の切れ刃11のねじれ角α1の差Dと、前記第1の切れ刃11のねじれ角α1と第2の切れ刃12のねじれ角α2の差Dが等しく、切れ刃11,12,13の全長において、刃間角度θ1,θ3の角度差は等しく、この例では刃間角度θ1,θ3の角度差が120°の0.15倍以上(実施例では20°)であり、第2と第3の刃間角度θ2,θ3が同一になる位置(図8では先端Sから20mmの位置)と、第1と第2の刃間角度θ1,θ2が同一になる位置(図8では先端Sから40mmの位置)でも、刃間角度θ1,θ3の角度差が先端Sと同一に確保されるから、切れ刃11,12,13の全長において、切削における振動の発生を効果的に防止できる。
また、第2と第3の刃間角度θ2,θ3が同一になる位置と、第1と第2の刃間角度θ1,θ2が同一になる位置とが、切れ刃11,12,13の全長の1/3以上離れているから、切削における振動の発生を効果的に防止できる。
図10は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述する。この例では、切れ刃11,12が2枚であり、切れ刃11,12の刃間角度θ1,θ2は、170°と190°と異なり、一方の切れ刃11のねじれ角α1が35°、他方の切れ刃12のねじれ角α2が33°である。
そして、切れ刃11は、先端Sで最大の刃間角度θ2を回転方向Tに有するから、ねじれ角α1が最大となる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、先端Sから後端Kに向かって外径が拡大する切れ刃部3の外周に、螺旋状をなす複数の切れ刃11,12を設けたテーパーリーマ1において、基準位置たる先端Sにおいて周方向に隣り合う切れ刃11,12の間の刃間角度θ1,θ2が異なり、それら複数の切れ刃11,12のねじれ角α1,α2が異なるから、不等分割の複数の切れ刃11,12のねじれ角α1,α2が異なるため、切削時における共振を防止することができる。
図11は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その説明を省略して詳述する。この例では、実施例1のテーパーリーマ1において、第3の切れ刃13のねじり角α3を36°にしたものであり、ねじり角α1,α2,α3は、最大と最小で差が3°(α3-α2)であり、5°の範囲内に設定されている。
このように本実施例でも、上記各実施例と同様な作用・効果を奏し、また、第3の切れ刃13のねじれ角α3と第2の切れ刃12のねじれ角α2の差が5°以下であり、この例では3°であるから、切屑排出溝21の幅を確保しつつ、3つの切れ刃11,12,13を形成することができ、この例のように第3の切れ刃13のねじれ角α3と第1の切れ刃11のねじれ角α1の差Dと、第1の切れ刃11のねじれ角α1と第2の切れ刃12のねじれ角α1の差Dが異なっていてもよい。
尚、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本発明は、4枚以上の切れ刃を有するテーパーリーマに適用可能である。また、4枚以上の切れ刃を有するテーパーリーマの場合も、切れ刃部の後端における最小の刃間角度を、360°/切れ刃の数の0.8倍以上とすることが好ましく、また、最大値のねじれ角と最小値のねじれ角の差を5°以下とすることが好ましい。
1 テーパーリーマ
2 シャンク部
3 切れ刃部(テーパー部)
11 第1の切れ刃
12 第2の切れ刃
13 第3の切れ刃
21 切屑排出溝
S 先端(基準位置)
K 後端
D 差
T 回転方向
θ1 刃間角度
θ2 刃間角度
θ3 刃間角度
α1 ねじれ角
α2 ねじれ角
α3 ねじれ角
2 シャンク部
3 切れ刃部(テーパー部)
11 第1の切れ刃
12 第2の切れ刃
13 第3の切れ刃
21 切屑排出溝
S 先端(基準位置)
K 後端
D 差
T 回転方向
θ1 刃間角度
θ2 刃間角度
θ3 刃間角度
α1 ねじれ角
α2 ねじれ角
α3 ねじれ角
Claims (7)
- 先端から後端に向かって外径が拡大する切れ刃部の外周に、螺旋状をなす複数の切れ刃を設けたテーパーリーマにおいて、基準位置において周方向に隣り合う前記切れ刃の間の刃間角度が異なり、それら複数の切れ刃のねじれ角が異なることを特徴とするテーパーリーマ。
- 3枚以上の前記切れ刃を有し、前記基準位置が前記切れ刃部の先端であることを特徴とする請求項1記載のテーパーリーマ。
- 3枚以上の前記切れ刃を有し、周方向に隣り合う前記切れ刃の間に切屑排出溝を有し、少なくとも1つの前記刃間角度が先端から後端に向かって減少し、残りの前記刃間角度が先端から後端に向かって増加することを特徴とする請求項1又は2記載のテーパーリーマ。
- 3枚の前記切れ刃を有し、周方向に隣り合う前記切れ刃の間に切屑排出溝を有し、1つの前記刃間角度が先端から後端に向かって減少し、残りの前記刃間角度が先端から後端に向かって増加し、前記切れ刃部の後端における最小の前記刃間角度が120°の0.5倍以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のテーパーリーマ。
- 前記切れ刃部の後端における最小の前記刃間角度が120°の0.8倍以上であることを特徴とする請求項4記載のテーパーリーマ。
- 第1~第3の前記3枚の切れ刃のねじれ角が異なり、前記第1の切れ刃の回転方向に前記第3の切れ刃が隣り合い、前記第1の切れ刃の反回転方向に前記第2の切れ刃が隣り合い、
前記第1の切れ刃のねじれ角より前記第3の切れ刃のねじれ角が大きく、前記第1の切れ刃のねじれ角より前記第2の切れ刃のねじれ角が小さく、
前記切れ刃部の先端において前記第2の切れ刃と前記第3の切れ刃の間の刃間角度が他の刃間角度より大きく、
前記切れ刃部の先端において前記第1の切れ刃と前記第2の切れ刃の間の刃間角度が他の刃間角度より小さいことを特徴とする請求項5記載のテーパーリーマ。 - 前記第3の切れ刃のねじれ角と前記第2の切れ刃のねじれ角の差が5°以下であることを特徴とする請求項6記載のテーパーリーマ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
Ref document number: 18852274 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |
|
ENP | Entry into the national phase |
Ref document number: 2019539506 Country of ref document: JP Kind code of ref document: A |
|
NENP | Non-entry into the national phase |
Ref country code: DE |
|
122 | Ep: pct application non-entry in european phase |
Ref document number: 18852274 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |