JP7058065B2 - トランスアクスル - Google Patents

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Description

本発明は、トランスアクスルに関する。
従来、AT車やCVT車等の車両のデファレンシャルギアを潤滑するものとして、オイルポンプによりオイルを圧送してトランスアクスル内にオイルを供給する強制油滑方式が採用されているが、コスト低減の観点から他の手法の検討も行われている。その一方、デフリングギア等の掻き上げのみに依存する油滑では、焼きつきの懸念がさらに大きくなる可能性がある。
また、近年では、発電用のモータと駆動用のモータとを備え、エンジンにより発電用のモータ(MG1)を駆動させて発電し、その電力の供給を受けて駆動用のモータ(MG2)が駆動して走行するハイブリッド車(シリーズ式ハイブリッド車)が提供されている。
このようなシリーズ式ハイブリッド車において、デファレンシャル機構のギアを潤滑する技術として、下記特許文献の動力伝達機構が開示されている。特許文献1の動力伝達機構では、オイルポンプから供給されたオイルを受け止めて貯留して、そのオイルをギア室側に流入させてデファレンシャル機構のギアを潤滑することができるとされている。
特開2017-47732号公報
ところで、このようなシリーズ式ハイブリッド車等では、エンジンを駆動させずに電力のみで走行する場合(EV走行)があり、EV走行時にエンジンを停止させると、発電用のモータ(MG1)の回転停止に伴いオイルポンプの作動が停止することとなる。そのため、特許文献1の動力伝達機構では、オイルポンプに圧送されたオイルをオイル貯部に溜めておいたとしても、EV走行時にはオイルポンプによるオイルの供給が停止するため、長くはオイルを供給することはできず、デファレンシャル機構へのオイル供給が不足する懸念がある。
このように、特許文献1の動力伝達機構では、EV走行時のデファレンシャル機構のオイル潤滑不足や、これによる焼きつきなどの懸念を払拭することができない。
そこで本発明は、EV走行時であってもデファレンシャル機構にオイルを供給して潤滑することができるトランスアクスルの提供を目的とした。
上述の課題を解決するため提供される本発明のトランスアクスルは、モータと、デファレンシャル機構と、トランスアクスルハウジングとを備えるトランスアクスルであって、前記トランスアクスルハウジングには、内部空間を仕切る隔壁部が設けられており、前記内部空間が、前記隔壁部により、前記モータが収容されるモータ室と、前記デファレンシャル機構が収容されるギア室とに仕切られており、前記モータ室には、前記モータ室に供給されたオイルを溜めるオイル貯部が設けられており、前記隔壁部には、前記モータ室と前記ギア室とを連通させて、前記オイル貯部のオイルを前記モータ室から前記ギア室に供給する第一連通部と、前記モータ室と前記ギア室とを連通させて、前記デファレンシャル機構に設けられたデフリングギアが掻き上げたオイルを、前記ギア室から前記モータ室に供給する第二連通部とが設けられており、前記第一連通部は、複数設けられており、それぞれの前記第一連通部は、前記デファレンシャル機構の左右にオイルを供給することを特徴とするものである。
本発明のトランスアクスルによれば、エンジン停止時(EV走行時)であっても、デフリングギア等、デファレンシャル機構のギアにより掻き上げられたオイルを、オイル貯部に供給することができる。また、本発明のトランスアクスルによれば、オイル貯部に供給されたオイルを、再びギア室のデファレンシャル機構に供給することができる。
より具体的に説明すると、本発明のトランスアクスルでは、デフリングギア等のデファレンシャル機構のギアにより掻き上げられたオイルを、第二連通部を介してモータ室に設けられたオイル貯部に供給することができる。また、本発明のトランスアクスルにオイルポンプが設けられている場合には、モータ(例えば駆動用モータ)の冷却に使用するためにオイルポンプの圧送等によりモータの上方から吹きかけられたオイルの一部を、モータ室に設けられたオイル貯部に溜めることができる。
さらに、本発明のトランスアクスルでは、第二連通部を介してギア室からオイル貯部に供給されたオイル、あるいはオイルポンプの圧送によりモータ室に供給されてオイル貯部に流下したオイルを、ギア室に供給してデファレンシャル機構の潤滑を行うことができる。これにより、本発明のトランスアクスルは、EV走行状態においてもデファレンシャル機構への油滑を供給可能とし、焼きつきなどオイル不足に起因する問題の発生を抑制することができる。
このように、本発明のトランスアクスルによれば、デフリングギア等のデファレンシャル機構のギアが掻き上げたオイルをオイル貯部に供給する。そのため、本発明のトランスアクスルは、オイル貯部のオイル枯渇を抑制してオイル貯部から継続的にギア室にオイルを供給し、EV走行中でも途切れることなくデファレンシャル機構へオイルを供給することができる。その結果、本発明のトランスアクスルは、デファレンシャル機構のギアの潤滑性を向上させることができる。
また、本発明のトランスアクスルによれば、トラスアクスルハウジングに貫通孔やリブなどを設けることで第一連通部や第二連通部、オイル貯部を形成することができる。その結果、本発明のトランスアクスルは、新たな部品を追加する必要がなくコストの増加を抑制しつつ、デファレンシャル機構の油滑向上を実現することができる。
また、本発明のトランスアクスルは、前記第一連通部の少なくとも一部は、前記第二連通部よりも下方の位置に設けられているものであるとよい。
EV走行中ではオイル貯部の油面が下がってくるところ、本発明のトランスアクスルによれば、第一連通部の下端を第二連通部よりも下方に位置させることにより、第二連通部から供給されたオイルを確実に第一連通部へ供給することができる。
さらに、本発明のトランスアクスルは、前記モータ室には、上方からオイルが供給されるものであり、前記モータ室の上方から供給されたオイルの少なくとも一部が、前記オイル貯部に貯留されるものであるとよい。
上述の構成によれば、モータを冷却するためのオイルをオイル貯部に溜めて、デファレンシャル機構の潤滑に用いることができる。その結果、本発明のトランスアクスルは、モータの発熱の抑制と、デファレンシャル機構の潤滑とを、同時に実現することができる。
本発明のトランスアクスルは、前記トランスアクスルハウジングには、前記デフリングギアが掻き上げたオイルを前記第二連通部に向けて誘導するオイル誘導部が設けられているものとすると、さらによい。
上述の構成によれば、デフリングギア等デファレンシャル機構のギアが掻き上げたオイルを、より効率良く第二連通部に流入させることができる。
本発明のトランスアクスルの前記オイル貯部は、オイルの油面が前記モータに設けられたロータよりも下方となるように設けられていることが望ましい。
上述の構成によれば、オイル貯部に貯留されたオイルにロータが浸かることを回避して、ロータのメカロスの懸念を抑制することができる。
本発明のトランスアクスルは、エンジンを停止した状態で前記モータの動力を用いて走行する車両に搭載されるものであり、前記エンジンの駆動により、前記モータを冷却するオイルポンプが作動するものであると、さらによい。
上述の構成によれば、モータ(例えば駆動用モータ)の冷却に使用するためにオイルポンプの圧送によりモータの上方から吹きかけられたオイルの一部を、モータ室に設けられたオイル貯部に溜めることができる。
本発明によれば、EV走行時であってもデファレンシャル機構にオイルを供給して潤滑することができるトランスアクスルを提供することができる。
本発明のトランスアクスルを示すモータ室側を示す断面図である。 図1のトランスアクスルのギア室側を示す断面図である。 図1のA-A’線断面図である。 図1のトランスアクスルのエンジン駆動時におけるオイルの経路を示す模式図である。 図1のトランスアクスルのEV走行時におけるオイルの経路を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係るトランスアクスル10について、図面を参照しつつ説明する。
トランスアクスル10は、図3に示す車両1に設けられている。車両1には、エンジン(図示を省略)及び図示を省略したバッテリが設けられている。車両1は、エンジンを動力源として後述する発電機44を駆動させ、発電機44の駆動により後述する駆動モータ50を駆動させて走行可能とされているとともに、エンジンを停止させてバッテリを動力源として駆動させて駆動モータ50を駆動させて走行可能(EV走行)とされている、いわゆるシリーズ式ハイブリッド車とされている。
なお、本発明のトランスアクスル10は、本実施形態のようにシリーズ式ハイブリッド車やパラレル式ハイブリッド車など、エンジンを搭載したハイブリッド車に好適に用いることができる。
図1に示すとおり、トランスアクスル10は、トランスアクスルハウジング20、発電機44、駆動モータ50、デファレンシャル機構40を備えている。また、図3に示すとおり、トランスアクスル10は、カウンタ軸55、及びカウンタギア56を備えている。
図3に示すとおり、トランスアクスル10は、トランスアクスルハウジング20の内部空間21が後述する隔壁部22により仕切られており、隔壁部22によりモータ室21aとギア室21bとに仕切られている。発電機44や駆動モータ50はモータ室21aに収容され、デフリングギア42等のデファレンシャル機構40はギア室21bに収容されている。
また、トランスアクスルハウジング20の内部にはオイルが収容されており、図示を省略したオイルポンプによりオイルが圧送され、発電機44や駆動モータ50が冷却されている。
発電機44は、モータジェネレータ(MG1)からなる。発電機44には、インバータなどを内蔵する発電機コントローラが接続されている。発電機コントローラには、複数の二次電池を組み合わせた組電池からなる電池が接続されている。発電機44から出力される交流電力は、発電機コントローラにより直流電力に変換されて、その直流電力が電池に供給されることにより、電池が充電される。
駆動モータ50は、モータジェネレータ(MG2)からなる。駆動モータ50には、インバータなどを内蔵するモータコントローラが接続されている。モータコントローラには、電池が接続されている。電池から出力される直流電力がモータコントローラに供給され、その直流電力がモータコントローラにより交流電力に変換されて、交流電力が駆動モータ50に供給されることにより、駆動モータ50が駆動される。駆動モータ50は、ロータ52がステータ(図示を省略)内で回転可能とされている。
図3に示すとおり、駆動モータ50の回転軸と同一軸線上には、キャリヤ軸53が設けられている。キャリヤ軸53は、駆動モータ50の回転軸に相対回転可能に保持されている。キャリヤ軸53の他端部は、トランスアクスルハウジング20に回転可能に保持されている。キャリヤ軸53には、キャリヤ軸53と一体的に回転するように、キャリヤギア54が設けられている。
図3に示すとおり、カウンタ軸55は、キャリヤ軸53と平行に延びて、トランスアクスルハウジング20に回転可能に保持されている。カウンタギア56は、カウンタ軸55と一体回転するように設けられており、キャリヤギア54と噛合している。また、カウンタ軸55と一体回転するように、出力ギア57が設けられている。出力ギア57は、デフリングギア42と噛合している。
デファレンシャル機構40は、左右の駆動輪を駆動する左右一対のドライブシャフト(図示を省略)の間の差動を許容するとともに、これら左右一対のドライブシャフトに回転動力を伝達するように構成されている。デファレンシャル機構40には、デフリングギア42、デファレンシャルギア43を含む複数のギアにより構成されている。
駆動モータ50の動力は、キャリヤ軸53に伝達される。キャリヤ軸53に伝達された動力は、キャリヤギア54、カウンタギア56および出力ギア57を介して、デファレンシャル機構40のデフリングギア42に伝達され、デファレンシャル機構40からドライブシャフト(図示を省略)を介して駆動輪(図示を省略)に伝達される。これにより、駆動輪が回転し、車両1が走行する。
トランスアクスルハウジング20には、図示を省略したオイルポンプが設けられている。また、図1に示すとおり、トランスアクスルハウジング20内のモータ室21aには、オイルポンプから圧送されたオイルを噴出させるためのオイル噴出口61,62が設けられている。オイル噴出口61は、発電機44(MG1)に向けて上方からオイルを噴出する。また、オイル噴出口62は、駆動モータ50(MG2)に向けて上方からオイルを噴出する。このように、トランスアクスル10は、モータ室21aのオイルをオイルポンプにより循環させ、各モータの冷却を行っている。
トランスアクスルハウジング20のギア室21b側には、オイルが収容されている。図2に示すとおり、ギア室21bには、デフリングギア42の略半分が浸かる量のオイルが収容されている(図2の油面Fo1参照)。
トランスアクスルハウジング20は、トランスアクスル10を構成する発電機44や駆動モータ50等を収容するための収容体である。上述のとおり、トランスアクスルハウジング20には内部空間を仕切る隔壁部22が設けられている(図3参照)。トランスアクスルハウジング20の内部空間は、隔壁部22によりモータ室21aとギア室21bとに仕切られている。モータ室21aには、発電機44及び駆動モータ50が収容されている。ギア室21bには、デフリングギア42等のデファレンシャル機構40が収容されている。
図1に示すとおり、トランスアクスルハウジング20には、第一リブ24が設けられている。また、図2に示すとおり、トランスアクスルハウジング20には、第二リブ25、及び第三リブ26が設けられている。
図1に示すとおり、第一リブ24は、モータ室21a側に形成されている。第一リブ24は、上方に向けて湾曲するような形状を有しており、第一リブ24により上方から滴下したオイルを受け止めて溜めるオイル貯部30が形成されている。このように、トランスアクスル10には、モータ室21a側にオイル貯部30が形成されている。
図2に示すとおり、第二リブ25は、ギア室21b側に形成されている。第二リブ25は、デフリングギア42の外周に沿うように湾曲した形状とされている。第二リブ25は、デフリングギア42により回転方向Xに向けて掻き上げられたオイルを第二連通部34に誘導するオイル誘導部36として形成されている。デフリングギア42により掻き上げられたオイルは、第二リブ25(オイル誘導部36)に沿って第二連通部34に到達する。
図2に示すとおり、第三リブ26は、ギア室21b側に形成されている。第三リブ26は、第一連通部32aの近傍に設けられており、第一連通部32aを介してギア室21b側に流入したオイルを案内するオイル案内部38を形成している。第一連通部32aからギア室21b側に流入したオイルは、第三リブ26(オイル案内部38)に案内されつつ、デファレンシャル機構40の右側に案内される。
図1及び図2に示すとおり、隔壁部22には、モータ室21aとギア室21bとを連通する複数の連通孔が形成されている。より具体的には、隔壁部22には、オイル貯部30近傍に形成された連通孔として、第一連通部32、及び第二連通部34が設けられている。
第一連通部32は、オイル貯部30に貯留されたオイルをギア室21bに流入させるために設けられている。本実施形態では、第一連通部32aと、第一連通部32bとの、二つの第一連通部32が設けられている。図1に示すとおり、第一連通部32aは、長孔形状の貫通孔とされている。また、第一連通部32bは、円形の貫通孔とされている。
第二連通部34は、デフリングギア42により掻き上げられたオイルを後述するオイル貯部30に流入させるために設けられている。図1に示すとおり、第二連通部34は、円形の貫通孔とされている。上述のとおり、トランスアクスル10では、デフリングギア42と出力ギア57が噛み合っている。また、出力ギア57は、歯面がはすばとなっており、出力ギア57の歯面からベアリングを超えてオイルが第二連通部34に向かって飛ばされる。このようにして第二連通部34に到達したオイルは、オイル貯部30に流入する。
図1に示すとおり、駆動モータ50(MG2)は、デファレンシャル機構40の上方に配置されている。また、オイル貯部30は、上述のとおり、駆動モータ50(MG2)の下方側に配置されている。そのため、オイル貯部30に流入したオイルは、第一連通部32から滴下して、デフリングギア42等を潤滑する。
また、デフリングギア42は、図1に示す方向(回転方向X)に回転する。言い方を換えれば、ギア室21bのオイルは、デフリングギア42の回転に伴って、図1に示す回転方向Xに向けて掻き上げられる。さらに、第二リブ25(オイル誘導部36)は、オイルの掻き上げ方向(回転方向X)の延長線上となる位置に設けられている。そのため、トランスアクスル10は、デフリングギア42の回転により掻き上げられたオイルをオイル貯部30に効率的に案内して流入させることができる。
図1に示すとおり、オイル貯部30は、モータ室21aの駆動モータ50側に形成されている。また、第一リブ24は、駆動モータ50の外周に沿って上方に向けて湾曲するような形状をなしており、第一リブ24とモータ室21aを形成するトランスアクスルハウジング20により、湾曲して窪むような形状をなしている。これにより、オイルを受け止めて貯留することができるオイル貯部30が形成されている。
また、図1に示すとおり、第一リブ24の端部24aは、高さ方向において、ロータ52が配置される位置よりも下方となるように形成されている。これにより、オイル貯部30に貯留されたオイルの油面Fo2は、ロータ52よりも下方に位置することとなる。そのため、トランスアクスル10は、オイル貯部30に貯留されたオイルがロータ52の回転を阻害せず、ロータ52がオイルに浸かることに起因するメカロスの発生を抑制することができる。
図1に示すとおり、第一連通部32a,32b、及び第二連通部34は、オイル貯部30と隣接するように形成されている。より具体的には、第一連通部32a,32b、及び第二連通部34は、油面Fo2よりも下方の位置に形成されている。
また、図1に示すとおり、オイル貯部30の前方Fr側に第一連通部32a,32bが形成され、オイル貯部30の後方Rr側に第二連通部34が形成されている。
さらに、第二連通部34は、第一連通部32よりも高さ方向において、下方Lw側に形成されている。より具体的に説明すると、図1に示すとおり、第一連通部32bの開口部の下端は、第二連通部34の下端よりも下方に位置しており、第一連通部32bの開口部の上端は、第二連通部34の上端よりも上方に位置している。言い方を換えれば、第一連通部32bは、開口縁の少なくとも一部が、第二連通部34の開口よりも下方の位置にある。これにより、トランスアクスル10は、第二連通部34からオイル貯部30に向けて確実にオイルを流入させつつ、第一連通部32からギア室21bに向けてオイルを流下させることができる。
続いて、エンジン駆動時及びエンジン停止時(EV走行時)のそれぞれにおけるトランスアクスル10内のオイルの供給経路について説明する。
<エンジン駆動時>
図4に示すとおり、エンジン駆動時には、発電機44(図4では図示を省略)が駆動してオイルポンプが作動する。そのため、モータ室21a内のオイルがオイルポンプにより圧送されて、オイル噴出口62(図4では図示を省略)から下方に向けてオイルが供給される。また、オイル噴出口62から供給されたオイルの一部はオイル貯部30に流入する(経路C1)。
図1に示すとおり、オイル貯部30に流入したオイルは、第一連通部32を介して、ギア室21bに供給される。より具体的には、オイル貯部30に流入したオイルは、第一連通部32aからギア室21b側に流入して、オイル案内部38(第三リブ26)にガイドされてデファレンシャル機構40の右側に流下する(経路C2)。また、オイル貯部30に流入したオイルは、第一連通部32bからギア室21b側に流入して、デファレンシャル機構40の左側に流下する(経路C3)。
このように、トランスアクスル10は、オイル貯部30のオイルを、二つの第一連通部32により、デファレンシャルギア43の軸線Oに沿った二箇所に分配して供給することができる。すなわち、トランスアクスル10は、オイル貯部30に流入したオイルを、右側のデファレンシャルギア43a(図3参照)と、左側のデファレンシャルギア43b(図3参照)とに分配して潤滑することができる。これにより、トランスアクスル10は、左右のデファレンシャルギア43を効率良く潤滑することができる。
さらに、ギア室21b側に流入したオイルは、デフリングギア42の回転により掻き上げられてオイル誘導部36(第二リブ25)に誘導されて、第二連通部34に到達する(経路C4)。また、デフリングギア42により掻き上げられてオイルは、カウンタギア56やベアリング58を潤滑しつつ(図3参照)、第二連通部34に到達して、オイル貯部30に流入する。そして、第二連通部34から流入したオイルは、再び第一連通部32a,32bを介してデフリングギア42に供給される(経路C2,C3)。
<エンジン停止時(EV走行時)>
次いで、エンジンが停止した状態であって、駆動モータ50(MG2)がバッテリ(図示を省略)から電力の供給を受けて走行する場合(EV走行時)について、図5を参照しつつ説明する。
上述のとおり、オイルポンプは、発電機44の停止に伴い、作動が停止する。そのため、EV走行時では、オイル噴出口62(図5では図示を省略)からのオイル供給が停止することとなる。
図5に示すとおり、EV走行時では、デフリングギア42の回転により掻き上げられたオイルが第二連通部34を介してオイル貯部30に供給される(経路C4)。また、オイル貯部30に供給されたオイルは、第一連通部32a,32bを介してギア室21b側に供給される。このように、トランスアクスル10は、オイルポンプの作動が停止する場合であっても、オイル貯部30にオイルを供給可能としている。これにより、トランスアクスル10は、EV走行時にデファレンシャル機構40に十分なオイルを供給して潤滑し、のデファレンシャル機構40のギアの焼きつきを抑制することができる。
本発明は、ハイブリッド車等の車両のトランスアクスルとして、好適に採用することができる。
10 トランスアクスル
20 トランスアクスルハウジング
21 内部空間
21a モータ室
21b ギア室
22 隔壁部
24 第一リブ
30 オイル貯部
32 第一連通部
32a 第一連通部
32b 第一連通部
34 第二連通部
36 オイル誘導部
40 デファレンシャル機構
42 デフリングギア
43 デファレンシャルギア
44 発電機
50 駆動モータ
X 回転方向

Claims (3)

  1. モータと、デファレンシャル機構と、トランスアクスルハウジングとを備えるトランスアクスルであって、
    前記トランスアクスルハウジングには、内部空間を仕切る隔壁部が設けられており、
    前記内部空間が、前記隔壁部により、前記モータが収容されるモータ室と、前記デファレンシャル機構が収容されるギア室とに仕切られており、
    前記モータ室には、前記モータ室に供給されたオイルを溜めるオイル貯部が設けられており、
    前記隔壁部には、
    前記モータ室と前記ギア室とを連通させて、前記オイル貯部のオイルを前記モータ室から前記ギア室に供給する第一連通部と、
    前記モータ室と前記ギア室とを連通させて、前記デファレンシャル機構に設けられたデフリングギアが掻き上げたオイルを、前記ギア室から前記モータ室に供給する第二連通部とが設けられており、
    前記第一連通部は、複数設けられており、
    それぞれの前記第一連通部は、前記デファレンシャル機構の左右にオイルを供給することを特徴とするトランスアクスル。
  2. 前記第一連通部の少なくとも一部は、前記第二連通部よりも下方の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトランスアクスル。
  3. 前記ギア室側に流入したオイルを案内するオイル案内部が設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のトランスアクスル。
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