JP7057239B2 - 魚釣用リールのハンドル及びその操作ノブ - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールのリール本体の駆動機構に連結されて釣糸の巻き取り操作を行なうためのハンドルに関し、特に、該ハンドルの操作ノブの改良に関する。
一般に、魚釣用リールの駆動機構に連結されるハンドルのアーム部(以下、ハンドルアームと称する)の端部には、ハンドルを回転操作するために指で握持されるハンドル摘み(以下、操作ノブと称する)が回転自在に支持されている。特に、前記操作ノブに関しては、その握持保持性や操作性を向上させるために、従来から様々な形態のものが提案されている。
例えば、特許文献1では、ハンドルアームから延びる支軸を回転可能に支持する軸受の外径よりもその外径が小さい小径領域を含む挟持部を操作ノブの膨大部と根元側端部との間に形成することにより、操作ノブに対する指のフィット性を改善して、握持性及び魚信感度の向上を図っている。
特開2006-061124号
しかしながら、特許文献1に開示される操作ノブの形態を成す場合でさえ、実釣時に魚が仕掛けに掛かった際に操作ノブに不規則な力が作用すると、特に、操作ノブを指で軽く握って操作している最中に急に魚が掛かって釣糸巻き取り操作へと移行する強負荷巻き取り時には、操作ノブを挟持する指が操作ノブから軸方向外方へ滑って抜けてしまうような事態が生じる可能性もある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、優れた握持保持性及び操作性を有するだけでなく、軸方向外方に指が滑り抜けない良好な指掛かり性も有する操作ノブ及び該操作ノブを備える魚釣用リールのハンドルを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、魚釣用リールのリール本体の駆動機構に連結されるハンドルアームと、該ハンドルアームの端部に固定された支軸に回転自在に装着されるとともにハンドルアーム側の基部から反ハンドルアーム側の先端部へ向けて漸次的に外径が大きくなる操作ノブとを備えて成る魚釣用リールのハンドルにおいて、前記操作ノブは、指による挟持が可能な挟持部と、前記挟持部を挟持する指に係止して前記操作ノブの軸方向外方へ向かう指の移動を規制する移動規制部とを有するとともに、前記挟持部の表面と前記移動規制部の表面とが同一面上にない複合面を形成することを特徴とする。
上記構成の魚釣用リールのハンドルによれば、ハンドルアーム側の基部から反ハンドルアーム側の先端部へ向けて漸次的に外径が大きくなる操作ノブの形態により、指が操作ノブに対してフィットし易く、したがって、優れた握持保持性(フィット性のある摘み保持感)及び操作性が得られるとともに、挟持部を挟持する指に係止して操作ノブの軸方向外方へ向かう指の移動を規制する移動規制部の存在により、軸方向外方に指が滑り抜けない良好な指掛かり感も得られる。具体的には、挟持部を指(例えば、人差し指、中指、及び、親指の3本の指)で摘んで挟持した状態で、実釣時に魚が仕掛けに掛かった際に操作ノブに不規則な力が作用しても、特に、操作ノブを指で軽く握って操作している最中に急に魚が掛かって釣糸巻き取り操作へと移行しても(強負荷巻き取り時であっても)、挟持部に対して非連続的に位置する移動規制部の存在により、すなわち、挟持部の表面と協働して同一面上にない複合面を形成する移動規制部の表面の存在により、操作ノブを挟持する指が操作ノブから軸方向外方へ滑って抜けてしまうような事態を防止できる。すなわち、上記構成によれば、安定した摘み保持感及び良好な指掛かり性の両方を兼ね備えることができ、実釣時のあらゆる釣糸巻き取り状況に確実に対応できる。
なお、上記構成において、「ハンドルアーム側」とは、ハンドルアームに近い操作ノブの側を意味し、一方、「反ハンドルアーム側」とは、ハンドルアームから遠い操作ノブの側、すなわち、ハンドルアーム側とは反対の側を意味する。
また、上記構成において、挟持部は、操作ノブの基部から先端部へ向けて漸次的に外径が大きくなるように延在し、移動規制部は、挟持部の表面に対して非連続的な表面を形成して挟持部の先端側から径方向外側に向けて立ち上がるように延在することが好ましい。これによれば、挟持部の漸次的な先端側への大径化によって挟持部を指で挟持する際の握持保持性(フィット性のある摘み保持感)が向上することは勿論のこと、径方向外側に向けて立ち上がる移動規制部が挟持部から軸方向外方へ移動しようとする指に対して確実に障壁となって指との係止力を高めるため、優れた指掛かり性を実現できる。
また、上記構成において、移動規制部は、挟持部とは別体に形成されて、挟持部に対して着脱自在に配置されることが好ましい。これによれば、移動規制部の交換が容易となり、例えば移動規制部の指の掛かり具合やデザイン等を好みに応じて変更できる。この場合、挟持部も移動規制部に対して着脱自在(交換可能)であることが好ましい。すなわち、操作ノブにおいて、移動規制部及び挟持部を共に交換可能にすれば、操作ノブ全体の握持保持性、指掛かり性、及び、形態(デザイン)を好みに応じて変更でき、有益である。
また、上記構成において、移動規制部の反ハンドルアーム側には、操作ノブの先端部へ向けて縮径するグリップ部が設けられることが好ましい。これによれば、挟持部での指による握持保持に加え、グリップ部の存在によってグリップ部を掌で包み込むように握持保持することもできるため、操作ノブ全体の握持保持性が格段に向上する。なお、この場合、グリップ部も交換可能(着脱自在)であることが更に好ましい。
また、上記構成では、挟持部及び移動規制部の硬度が互いに異なっていてもよい。この場合には、挟持部及び移動規制部のそれぞれの硬度を適宜選択することにより所望のフィット感、触り心地などを実現でき、更には、高い魚信感度などの副次的効果も得ることができるようになる。
また、上記構成において、挟持部の外周面にはその軸方向に沿って延びる複数の軸方向溝が形成され、これらの軸方向溝は、挟持部の周方向に互いに所定の角度間隔を隔てて設けられることが好ましい。このような軸方向溝を挟持部の外周面に設けると、挟持部の接触面積が増大し、したがって、挟持部を挟持する指の腹と軸方向溝により形成される挟持部表面の凸部との摩擦接触により(或いは更には、指の腹が軸方向溝に食い込むことにより)良好なストッパ効果が得られるため、握持保持性はもとより、指掛かり性も向上し、結果として、挟持部に対する指の腹の掛かり具合が強化されることにより、操作ノブを指で摘んだ状態でのハンドルの回転操作性が格別に向上するとともに、指の腹や操作ノブに魚のヌメリや異物等が付着しても回転方向及び軸方向外方への指の滑りを確実に防止できる。
また、本発明は、上記構成の魚釣用リールのハンドルを構成する操作ノブ、具体的には、挟持部の表面と移動規制部の表面とが同一面上にない複合面に特化した操作ノブ及び前述した軸方向溝に特化した操作ノブも提供する。
本発明によれば、優れた握持保持性及び操作性を有するだけでなく、軸方向外方に指が滑り抜けない良好な指掛かり性も有する操作ノブ及び該操作ノブを備える魚釣用リールのハンドルが得られる。
本発明の一実施形態に係る操作ノブ(ハンドル)を有する魚釣用リールとしての両軸受型リールの全体の概略正面図である。 図1の両軸受型リールのハンドルを構成する操作ノブ単体の側断面図である。 ハンドルアームの支軸に回転可能に装着される操作ノブを指で摘んだ状態を示す側断面図である。 (a)は操作ノブを構成するグリップ部の側断面図((b)のA-A線に沿う断面図)、(b)は(a)のグリップ部の正面図である。 (a)は操作ノブを構成する挟持部の変形例の側断面図、(b)は(a)の挟持部の正面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るハンドルを備える魚釣用リールとしての両軸受型リールが示される。この両軸受型リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間を隔ててそれぞれシール材を介して装着される左右側板3a,3bとを備える。左右フレーム2a,2bは複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱に設けられるリール脚によってリール本体1が釣竿の図示しないリールシートに装着される。
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、図示しないスプール軸が左右の軸受を介して回転可能に支持されており、このスプール軸には、釣糸が巻回されるスプール6が取り付けられる。なお、前記スプール軸には、回転操作部材60が回転操作されることにより所定の押圧力が制動力として付与されるようになっている。
スプール6は、ハンドル40を回転操作することによって回転されるように構成されており、ハンドル40は、右側板3bから突出したハンドル軸7の端部に着脱自在に取り付けられる。
ハンドル軸7は、右フレーム2bと右側板3bとの間に、図示しない軸受を介して回転自在に支持されるとともに、右側板3bとの間に介在される図示しない一方向クラッチによって釣糸巻き取り方向にのみ回転可能に構成されている。
右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル軸7に回転自在に支持されてハンドル40の回転運動をスプール6側に伝達するためのドライブギアを含む公知の駆動機構(図示せず)が設けられている。
また、上記構成の両軸受型リールは、ハンドル40の回転操作に伴う回転動力をスプール6側に伝えるクラッチON状態(釣糸巻き取り状態)と、ハンドル40側からの回転動力の伝達を遮断してスプール6をフリー回転可能にするクラッチOFF状態(釣糸繰り出し状態)とを切り換える公知のクラッチ機構も備える。このクラッチ機構では、クラッチ操作部材24が一方向に移動操作されるとクラッチOFF状態となり、一方、ハンドル40が回転操作される又はクラッチ操作部材24が他方向に移動操作されると、クラッチOFF状態からクラッチON状態にクラッチ機構が復帰されるようになっている。
一方、ハンドル軸7に着脱自在に取り付けられるハンドル40は、図1~図3に示されるように、ハンドル軸7を介して前述したリール本体1の駆動機構に連結されるハンドルアーム10と、ハンドルアーム10の両側の先端部に取り付け固定される支軸20と、各支軸20に回転自在に抜け止め装着される操作ノブ12とによって構成される。
操作ノブ12は、好ましくはアルミ等の金属、カーボン等の振動伝達性の良好な(魚信感度を高める)材料(例えば樹脂材料)によって形成され、ハンドルアーム10に近接して位置される基部12aと、この基部12aと反対側(反ハンドルアーム側)の先端部12bとを有する(図2及び図3参照)。そして、操作ノブ12の少なくとも主要部は、ハンドルアーム側の基部12aから反ハンドルアーム側の先端部12bへ向けて漸次的に外径が大きくなっている。
また、操作ノブ12は、指Fによる挟持(図3参照)が可能な略円筒状の挟持部13と、挟持部13を挟持する指Fに係止して操作ノブ12の軸方向外方(図3に矢印で示される方向)へ向かう指Fの移動を規制するキャップ状の移動規制部14と、移動規制部14の反ハンドルアーム側に設けられて操作ノブ12の先端部12bへ向けて縮径するキャップ状のグリップ部15とによって構成され、これらの構成部品13,14,15は、一体に形成されてもよいが、本実施形態ではそれぞれ別体に形成される。この場合、挟持部13は、指Fにより挟持される挟持面13aをその外表面に形成する本体部13fと、本体部13fから移動規制部14の中心孔を貫通するように先端側へと延びて移動規制部14の内側に突出する延出部13dとによって構成される。すなわち、このような構成形態から分かるように、本実施形態の操作ノブ12は、その基部12aから連続する挟持部13の本体部13f(操作ノブ12の根元側部分も含めた部位)を指で摘まんで操作するものとして形成されており、専ら先端側を摘まんで操作する操作ノブとは区別される。また、本実施形態において、グリップ部15の外表面には、図4に明確に示されるように、それぞれが時計周り方向(反時計周り方向でもよい)で斜めに延びる滑り止め用の複数の貫通穴15aが放射状に形成されている。
なお、本実施形態では、挟持部13、移動規制部14、及び、グリップ部15がそれぞれ別体を成すため、これらの部品13,14,15の硬度を互いに異なるように設定することもできる。例えば、挟持部13を軟質材料によって形成するとともに、移動規制部14を硬質材料から形成してもよい。このように挟持部13及び移動規制部14のそれぞれの硬度を適宜選択することにより、所望のフィット感、触り心地などを実現でき、更には、高い魚信感度などの副次的効果も得ることができるようになる。
支軸20に対する操作ノブ12の装着は、挟持部13の本体部13fによって支軸20をその略全長にわたって取り囲むように軸受52,54を介して略同軸的に成される。具体的には、挟持部13の内孔13cに支軸20が挿通された状態で、操作ノブ12の基部12a(挟持部13の基端側)が軸受52を介して支軸20に回転自在に支持されるとともに、挟持部13の本体部13fと延出部13dとの境界付近の部位が軸受54を介して支軸20に回転自在に支持される。そして、挟持部13の先端側(延出部13d側)から内孔13cへ向けてビス50を挿入して、ビス50の頭部と内孔13cの周面の段差との間で軸受54を挟持するようにビス50を支軸20の雌ネジにねじ込むことにより、操作ノブ12が支軸20に対して抜け止め支持される。
ここで、本実施形態の操作ノブ12は、挟持部13の表面(挟持面)13aと移動規制部14の表面14aとが同一面上にない複合面45を形成するようになっている。具体的には、挟持部13が操作ノブ12の基部12aから先端部12bへ向けて漸次的に外径が大きくなるように延在するとともに、移動規制部14が挟持部13の表面13aに対して非連続的な表面14aを形成して挟持部13の本体部13fの先端から径方向外側に向けて立ち上がるように延在することにより、操作ノブ12の外表面に複合面45が形成されている。
この場合、移動規制部14は、基部12aから先端部12bへ向けて漸次的に外径が大きくなる挟持部13の表面13aの先端を断ち切るように径方向外側に向けて略垂直に立ち上がる障壁部14cを形成しており、また、この障壁部14cは、挟持部13を挟持する指Fに係止して操作ノブ12の軸方向外方(図3に矢印で示される方向)へ向かう指Fの移動を規制する係止部14bを形成して、挟持部13の本体部13fの先端面に形成される段差溝13bと当接状態で係脱可能に係合されるようになっている。なお、移動規制部14は、操作ノブ12の最大外径部14dを形成するとともに、操作ノブ12に対する指の滑りを防止する溝状又は段差状の滑り止め部19(図3参照)をその外表面に環状に有する。
また、本実施形態において、移動規制部14は、前述したように障壁部14cが挟持部13の段差溝13bと係脱可能に係合されることにより挟持部13に対して着脱自在に配置されるが、挟持部13に対してグリップ部15が螺着される(着脱自在に取り付けられる)ことによってグリップ部15と挟持部13の本体部13fとの間で挟持された状態で保持されるようになっている。具体的には、挟持部13の延出部13dの先端側を受けるグリップ部15の内孔15bの部位には雌ネジ15cが形成され、この雌ネジ15cを挟持部13の延出部13dの外面に形成される雄ネジ13eと螺合させることによりグリップ部15が挟持部13に対して取り付けられる。そして、グリップ部15を挟持部13の延出部13dに対して完全に螺合させると、移動規制部14と対向するグリップ部15の端面に形成された係合段部15dが移動規制部14の基端面14eに突き当たって係合するとともに、移動規制部14の前述した障壁部14cが挟持部13の段差溝13bに押し付けられる。なお、この組み付け状態では、グリップ部15の内孔15bに対して外側からキャップ32が取り付けられ、操作ノブ12の内側が外部に対して閉塞される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ハンドルアーム側の基部12aから反ハンドルアーム側の先端部12bへ向けて漸次的に外径が大きくなる操作ノブ12の形態により、指Fが操作ノブ12に対してフィットし易く(図3参照)、したがって、優れた握持保持性(フィット性のある摘み保持感)及び操作性が得られるとともに、挟持部13を挟持する指Fに係止して操作ノブ12の軸方向外方へ向かう指Fの移動を規制する移動規制部14の存在により、軸方向外方に指Fが滑り抜けない良好な指掛かり感も得られる。具体的には、挟持部13を指F(例えば、人差し指、中指、及び、親指の3本の指)で摘んで挟持した状態で、実釣時に魚が仕掛けに掛かった際に操作ノブ12に不規則な力が作用しても、特に、操作ノブ12を指Fで軽く握って操作している最中に急に魚が掛かって釣糸巻き取り操作へと移行しても(強負荷巻き取り時であっても)、挟持部13に対して非連続的に位置する移動規制部14の存在により、すなわち、挟持部13の表面13aと協働して同一面上にない複合面45を形成する移動規制部14の表面14aの存在により、操作ノブ12を挟持する指Fが操作ノブ12から軸方向外方へ滑って抜けてしまうような事態を防止できる。すなわち、本実施形態の操作ノブ12によれば、安定した摘み保持感及び良好な指掛かり性の両方を兼ね備えることができ、実釣時のあらゆる釣糸巻き取り状況に確実に対応できる。
また、本実施形態において、挟持部13は、操作ノブ12の基部12aから先端部12bへ向けて漸次的に外径が大きくなるように延在し、移動規制部14は、挟持部13の表面13aに対して非連続的な表面14aを形成して挟持部13の先端側から径方向外側に向けて立ち上がるように延在しているため、挟持部13の漸次的な先端側への大径化によって挟持部13を指Fで挟持する際の握持保持性(フィット性のある摘み保持感)が向上することは勿論のこと、径方向外側に向けて立ち上がる移動規制部14が挟持部13から軸方向外方へ移動しようとする指Fに対して確実に障壁となって指Fとの係止力を高めるため、優れた指掛かり性を実現できる。
また、本実施形態において、移動規制部14は、挟持部13とは別体に形成されて、挟持部13に対して着脱自在に配置されるため、移動規制部14の交換が容易となり、例えば移動規制部14の指の掛かり具合やデザイン等を好みに応じて変更できる。
また、本実施形態において、移動規制部14の反ハンドルアーム側には、操作ノブ12の先端部12bへ向けて縮径するグリップ部15が設けられるため、挟持部13での指Fによる握持保持に加え、グリップ部15を掌で包み込むように握持保持することもできる。したがって、操作ノブ12全体の握持保持性が格段に向上する。
図5には、操作ノブ12を構成する挟持部の変形例が示される。この変形例に係る挟持部13Aの外周面にはその軸方向に沿って延びる複数の軸方向溝29が全周にわたって形成される(周方向の一部のみにわたって形成されてもよい)。これらの軸方向溝29は、操作ノブ12の基部12aから先端部12bへ向かって延びており、挟持部13A(操作ノブ12)の周方向に互いに所定の角度間隔を隔てて設けられる。本実施形態では、軸方向溝29が一定の角度間隔で設けられているが、角度間隔は一定でなくてもよい。
このような軸方向溝29を挟持部13Aの外周面に設けると、挟持部13Aの接触面積が増大し、したがって、挟持部13Aを挟持する指の腹と軸方向溝29により形成される挟持部表面の凸部27との摩擦接触により(或いは更には、指の腹が軸方向溝29(凸部27間)に食い込むことにより)良好なストッパ効果が得られるため、握持保持性はもとより、指掛かり性も向上し、結果として、挟持部13Aに対する指の腹の掛かり具合が強化されることにより、操作ノブ12を指で摘んだ状態でのハンドル40の回転操作性が格別に向上するとともに、指の腹や操作ノブ12に魚のヌメリや異物等が付着しても回転方向及び軸方向外方への指の滑りを確実に防止できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、前述した実施形態では、基部12aから先端部12bへ向けて漸次的に外径が大きくなる挟持部13の表面13aの先端を径方向外側に向けて略垂直に立ち上がる障壁部14cが断ち切ることによって複合面45が形成されているが、挟持部13の表面13aと移動規制部14の表面14aとが同一面上にない複合面の形成形態はこれに限定されず、任意の形態をとることができる。例えば、前述の実施形態の径方向外側に向けて略垂直に立ち上がる障壁部14cに代えて、垂直に立ち上がる平面をその一部に有して挟持部13の本体部13fの先端側から挟持部13の表面13aと同一の面上にないように(挟持部13の表面13aと非連続な面として)斜め上方へ延びるテーパ面を形成することにより複合面を構成して指の腹の掛かりが確実になるようにしてもよい。要は、軸方向外方に指が滑り抜けない良好な指掛かり性を複合面によって得られればよい。
1 リール本体
10 ハンドルアーム
12 操作ノブ
12a 基部
12b 先端部
13 挟持部
13a 表面
14 移動規制部
14a 表面
15 グリップ部
20 支軸
40 ハンドル
45 複合面
F 指

Claims (7)

  1. 魚釣用リールのリール本体の駆動機構に連結されるハンドルアームと、該ハンドルアームの端部に固定された支軸に回転自在に装着されるとともにハンドルアーム側の基部から反ハンドルアーム側の先端部へ向けて漸次的に外径が大きくなる操作ノブとを備えて成る魚釣用リールのハンドルにおいて、
    前記操作ノブは、指による挟持が可能な挟持部と、該挟持部とは別体に形成され、径方向外側に向けて略垂直に立ち上がる障壁部を形成することによって前記挟持部を挟持する指に係止して前記操作ノブの軸方向外方へ向かう指の移動を規制する移動規制部とを有するとともに、前記挟持部の表面と前記移動規制部の表面とが同一面上にない複合面を形成し、前記複合面は、前記基部から前記先端部へ向けて漸次的に外径が大きくなる前記挟持部の表面の先端を前記障壁部が断ち切ることによって形成されることを特徴とする魚釣用リールのハンドル。
  2. 前記移動規制部前記挟持部に対して着脱自在に配置されることを特徴とする請求項に記載の魚釣用リールのハンドル。
  3. 前記移動規制部の反ハンドルアーム側には、前記操作ノブの前記先端部へ向けて縮径するグリップ部が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リールのハンドル。
  4. 前記挟持部及び前記移動規制部の硬度が互いに異なることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の魚釣用リールのハンドル。
  5. 前記挟持部の外周面にはその軸方向に沿って延びる複数の軸方向溝が形成され、これらの軸方向溝は、前記挟持部の周方向に互いに所定の角度間隔を隔てて設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の魚釣用リールのハンドル。
  6. 魚釣用リールのハンドルアームの端部に回転自在に装着され、ハンドルアーム側の基部から反ハンドルアーム側の先端部へ向けて漸次的に外径が大きくなる操作ノブであって、
    指による挟持が可能な挟持部と、該挟持部とは別体に形成され、径方向外側に向けて略垂直に立ち上がる障壁部を形成することによって前記挟持部を挟持する指に係止して前記操作ノブの軸方向外方へ向かう指の移動を規制する移動規制部とを有するとともに、前記挟持部の表面と前記移動規制部の表面とが同一面上にない複合面を形成し、前記複合面は、前記基部から前記先端部へ向けて漸次的に外径が大きくなる前記挟持部の表面の先端を前記障壁部が断ち切ることによって形成されることを特徴とする操作ノブ。
  7. 前記操作ノブの外周面には前記基部から前記先端部へ向かって軸方向に延びる複数の軸方向溝が形成され、これらの軸方向溝は、前記操作ノブの周方向に互いに所定の角度間隔を隔てて設けられることを特徴とする請求項6に記載の操作ノブ。
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