JP5232827B2 - 魚釣り用リールのハンドル本体及び魚釣り用リール - Google Patents

魚釣り用リールのハンドル本体及び魚釣り用リール Download PDF

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本発明は、魚釣り用リールのハンドル本体及びそのハンドル本体を備える魚釣り用リールに関する。
一般に魚釣り用リールは、糸を巻き取るスプールが設けられたリール本体と、リール本体にハンドル軸を介して取付けられるハンドル本体とを備える。ハンドル本体は、一端がリール本体に取り付けられ、ハンドル軸に対して垂直な方向に延設されるアーム部と、アーム部の他端に取り付けられるつまみ部とを備える。魚釣り用リールを使用する際、釣り人はつまみ部を握持してハンドル本体を回転することにより、回転操作力がリール本体のスプールに伝達される。そして、スプールが回転することにより、スプールに糸が巻き取られる。仕掛け回収時等には、ハンドル本体の操作により糸が高速に巻かれることが望まれている。また、魚が掛かった高負荷時には、糸を巻き取るために十分な操作力でハンドル本体の操作を行うこと必要となる。このため、高負荷時に操作を行うために十分な力で握持可能で、握持した手が疲れ難いつまみ部の構成が望まれている。
特許文献1では、クランクアームに連結される連結部と、連結部のクランクアームと反対側に設けられるつまみ部とをそなえるハンドル把手が開示されている。このハンドル把手のつまみ部では、スプール軸に平行な第1の軸方向の寸法より、クランクアームに平行な第2の軸方向の寸法が大きくなっている。また、つまみ部では、第2の軸に垂直に切断した断面が略円形状に形成され、断面積は第2の軸方向について両端に向かうにつれて小さくなっている。また、第2の軸に垂直に切断した断面では、つまみ部の図心から第1の軸方向についてクランクアームから離れる方向の半径が、第1の軸方向についてクランクアームに向かう方向の半径より大きくなっている。さらに、第1の軸方向に垂直で、かつ、第2の軸方向に垂直な方向を第3の軸方向とすると、第2の軸に垂直に切断した断面では、つまみ部の図心から第3の軸方向の半径が、第1の軸方向についてクランクアームに向かう方向の半径より大きくなっている。このような構成にすることにより、高負荷時につまみ部を握持する際に、掌がつまみ部の外周面にフィットし易い。このため、高負荷時に操作を行うために十分な力で握持可能で、握持した手が疲れ難い。
特許文献2には、ハンドルアームの一端にハンドル軸と平行に固定されるシャフトと、シャフトに支持されるノブとが開示されている。このノブでは、ノブの軸線がシャフトの軸線に対して鋭角で傾斜しているため、ノブの軸線はハンドルアームが延設される方向と平行ではない。また、このノブでは、ノブの軸線方向についてシャフトの軸線より一方側の寸法が他方側の寸法より小さくなっている。ノブの軸線が傾斜しているため、寸法が小さい小寸法側が、寸法が大きい大寸法側よりハンドルアームに近くなっている。ノブの軸線に垂直な断面の断面積は、小寸法側から大寸法側に向かって漸次的に大きくなる。ノブの軸線を傾斜しているため、ノブを握持した際に、指がハンドルアームに衝突することが防止される。
特許第3490914号公報 特開2004−194565号公報
上記特許文献1のハンドル把手では、高速巻き時等の手首の回転を利用して指の力を中心につまみ部を握持する際に、つまみ部に指がフィットし難い構成となっている。このため、高速巻き時において指が滑り易く、釣り人はつまみ部を握持し難い。
上記特許文献2のノブでは、ノブの軸に垂直な断面での断面積が小寸法側で小さくなっている。ノブの小寸法側の部分は、高負荷時に親指及び人差指で握持される。ノブの小寸法側の部位が相対的に小さいため、高負荷時にノブを握持する際に、親指及び人差指に握持する力が入り難い。このため、釣り人はつまみ部を握持し難い。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、高速巻き時及び高負荷時の両方において確実に握持可能なつまみ部を備えるハンドル本体及び魚釣り用リールを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のハンドル本体は、一端がリール本体に取り付けられ、前記リール本体のハンドル軸線に垂直な方向に延設されるアーム部と、前記アーム部の他端から前記ハンドル軸線に平行なつまみ軸線方向に延設されるつまみ連結部と、前記つまみ軸線方向について前記つまみ連結部の前記アーム部と反対側に設けられるつまみ本体部とを備え、前記アーム部に対して前記つまみ軸線の軸回り方向に回転可能に支持されるつまみ部と、を具備し、前記つまみ本体部は、前記つまみ軸線に垂直な所定の方向である第1の軸線方向の寸法が、前記つまみ軸線方向の寸法、及び、前記つまみ軸線に垂直かつ前記第1の軸線に垂直な第2の軸線方向の寸法より大きく、前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線より一方側の寸法が、前記つまみ軸線より他方側の寸法より小さく、小寸法側の部分である小寸法側部及び大寸法側の部分である大寸法側部を備え、前記第1の軸線に垂直に切断した断面積が、前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線の位置で最大で、前記つまみ軸線から離れるにつれて小さくなり、前記つまみ軸線方向について両方向、及び、前記第2の軸線方向について両方向から視て、前記第1の軸線方向について両端部が円弧状に形成され、前記つまみ軸線方向について前記アーム部と反対側の外周面に、前記つまみ軸線から前記第1の軸線方向について両方向に所定の範囲に渡って設けられ、前記第1の軸線に垂直に切断した断面で線分を構成する線分構成曲面を備えることを特徴とする。
このハンドル本体では、前記線分構成曲面は、前記第1の軸線方向について、少なくともつまみ軸線と前記つまみ本体部の前記小寸法側の端部との中間位置から、前記つまみ軸線と前記つまみ本体部の前記大寸法側の端部との中間位置までの範囲に渡って設けられていることが好ましい。
また、前記つまみ本体部では、前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線より前記小寸法側の部位で前記第1の軸線に垂直に切断した断面の図心と、前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線より前記大寸法側の部位で前記第1の軸線に垂直に切断した断面の図心とを結ぶ直線が、前記第1の軸線方向について前記小寸法側の部位が、前記第1の軸線方向について前記大寸法側の部位より前記つまみ軸線方向について前記アーム部側に位置する状態に、前記第1の軸線に対して傾斜していることが好ましい。
また、前記つまみ本体部では、前記第1の軸線に垂直に切断した断面で断面の図心と前記線分構成曲面が構成する前記線分の両端とを結ぶ直線が成す角度が、前記第1の軸線方向について前記大寸法側に向かって大きくなることが好ましい。
さらに、前記つまみ本体部では、前記つまみ軸線方向について前記アーム部と反対側から視て、前記第1の軸線方向について前記小寸法側の端部の曲率半径が、前記第1の軸線方向について前記大寸法側の端部の曲率半径より大きいことが好ましい。
また、本発明の魚釣り用リールは、前述したハンドル本体と、前記ハンドル軸線に平行に設けられるスプール軸に支持されるスプールを備え、前記ハンドル本体の前記アーム部の前記一端が取り付けられる前記リール本体と、を具備することを特徴とする。
線分構成曲面を設けることにより、高速巻き時において、人差指及び薬指の指先を第1の軸線の軸回り方向についてつまみ本体部の線分構成曲面と反対側の部位まで回し易くなる。また、人差指、薬指及び掌が線分構成曲面及びつまみ本体部の線分構成曲面以外の外周面面にフィットし、人差指、薬指及び掌が滑り難くなる。これにより、高速巻きの際、釣り人はより確実につまみ本体部を握持することができる。また、線分構成曲面を設けることにより、高負荷時において、親指、人差指及び薬指の指先を第1の軸線の軸回り方向についてつまみ本体部の線分構成曲面と反対側の部位まで回し易くなる。また、親指、人差指、薬指及び掌が線分構成曲面及びつまみ本体部の線分構成曲面以外の外周面にフィットし、親指、人差指、薬指及び掌が滑り難くなる。これにより、高負荷時において、釣り人はより確実につまみ本体部を握持することができる。
また、線分構成曲面を第1の軸線方向について、少なくともつまみ軸線とつまみ本体部の小寸法側の端部との中間位置からつまみ軸線とつまみ本体部の大寸法側の端部との中間位置までの範囲に渡って設けることにより、高速巻きの際に、人差指の付け根と第2関節との間の部位を線分構成曲面に隙間なく密着させることができる。同様に、掌の薬指近傍の部位を線分構成曲面に隙間なく密着させることができる。また、このような構成にすることにより、高負荷時には、掌の親指の付け根と人差指の付け根との間の部位を線分構成曲面に隙間なく密着させることができる。同様に、掌の中央部から薬指近傍にかけての部位を線分構成曲面に隙間なく密着させることができる。
また、第1の軸線方向についてつまみ軸線より小寸法側の部位で第1の軸線に垂直に切断した断面の図心と、第1の軸線方向についてつまみ軸線より大寸法側の部位で第1の軸線に垂直に切断した断面の図心とを結ぶ直線が、第1の軸線に対して傾斜していることにより、高負荷時の手首が固定された状態でつまみ本体部を握持する際に、特に薬指、小指に力が入り易い。薬指、小指で強く握持されるため、釣り人は高負荷時においてより確実につまみ本体部を握持することができる。また、このような構成にすることにより、つまみ本体部を握持した際に、指のアーム部への衝突を防止することができる。
また、高負荷時においてつまみ本体部を握持する際、第1の軸線方向についてつまみ軸線より小寸法側の部位では掌の親指の付け根と人差指の付け根との間の部位が線分構成曲面に密着し、第1の軸線方向についてつまみ軸線より大寸法側の部位では掌の中央部から薬指近傍にかけての部位が線分構成曲面に密着する。掌の中央部から薬指近傍にかけての部位は、掌の親指の付け根と人差指の付け根との間の部位より表面積が大きい。このため、第1の軸線に垂直に切断した断面で断面の図心と線分構成曲面が構成する線分の両端とを結ぶ直線が成す角度が第1の軸線方向について大寸法側に向かって大きくなることにより、高負荷時においてつまみ本体部を握持する際に、掌が線分構成曲面により隙間がない状態で密着する。したがって、掌が線分構成曲面によりフィットし、高負荷時において、釣り人はより確実につまみ本体部を握持することができる。
さらに、高速巻き時及び高負荷時いずれの場合においても、第1の軸線方向についてつまみ本体部の小寸法側の部位は、親指、人差指又は掌の親指の付け根と人差指の付け根との間の部位で握持される。また、第1の軸線方向についてつまみ本体部の大寸法側の部位は、小指又は掌の中央部から小指の付け根近傍にかけての部位で握持される。この際、つまみ本体部の小寸法側の端部の曲率半径を大寸法側の短部の曲率半径より大きくすることにより、つまみ本体部を握持する力を入り易くすることができる。また、つまみ本体部を握持し直す際に、指及び掌を移動し易くすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る魚釣り用リールを一部断面で示す正面図。 第1の実施形態に係るハンドル本体を一部断面で示す正面図。 第1の実施形態に係るハンドル本体のつまみ部の平面図。 第1の実施形態に係るハンドル本体のつまみ部の正面図。 第1の実施形態に係るハンドル本体のつまみ部をアーム部と反対側から視た側面図。 図4のVI−VI線断面図。 図4のVII−VII線断面図。 図4のVIII−VIII線断面図。 図4のIX−IX線断面図。 図4のX−X線断面図。 第1の実施形態に係るハンドル本体の、高速巻き時に釣り人がつまみ部のつまみ本体部の小寸法側の部分を握る状態を示す概略図。 第1の実施形態に係るハンドル本体の、高速巻き時に釣り人がつまみ部のつまみ本体部の大寸法側の部分を握る状態を示す概略図。 第1の実施形態に係るハンドル本体の、高負荷時に釣り人がつまみ部のつまみ本体部の小寸法側の部分を握る状態を示す概略図。 第1の実施形態に係るハンドル本体の、高負荷時に釣り人がつまみ部のつまみ本体部の大寸法側の部分を握る状態を示す概略図。 本発明の第2の実施形態に係るハンドル本体のつまみ部の平面図。 第2の実施形態に係るハンドル本体のつまみ部の正面図。 第2の実施形態に係るハンドル本体のつまみ部をアーム部と反対側から視た側面図。 図16の18−18線断面図。 図16の19−19線断面図。 図16の20−20線断面図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1乃至図14を参照して説明する。図1は、本実施形態の魚釣り用リール1を示す図である。図1に示すように、魚釣り用リール1は、リール本体2と、リール本体2に取り付けられるハンドル本体3とを備える。
リール本体2は、本体部材であるフレーム10と、フレーム10の左右両側面に取付けられる蓋部材である外側板15A,15Bとを備える。フレーム10及び外側板15A,15Bは金属製であり、外側板15A,15Bは左右方向からみて略円形状に形成されている。右側外側板15Bには、右方向に突出する突出部18が設けられている。フレーム10は左右一対の側枠11A,11Bと、側枠11A,11Bの間を連結する複数の連結部13とを備える。側枠11A,11B及び連結部13は、金属部材から一体に形成され、リール本体に大きな負荷が作用した場合でも、変形し難い構成となっている。フレーム5の連結部13には、魚釣り用リール1を釣竿(図示しない)に固定するためのリール取付け脚14が装着されている。なお、本以下の説明でで、左右方向は、図1中での左右方向とする。
側枠11A,11Bの間には、スプール16が回転可能に支持されている。スプール16は、側枠11A,11Bを貫通するスプール軸17により支持されている。スプール軸17は、軸受け19A,19Bによりスプール16と一体に軸回り方向に回転可能に支持されている。
右側側枠11B及び右側外側板15Bの内部には、ハンドル本体3での操作によりスプール16を回転駆動する回転伝達機構20が設けられている。また、右側側枠11B及び右側外側板15Bの内部には、回転伝達機構20の他にも、後述するクラッチ機構30、回転制御機構31等の各種部材が設けられている。
スプール軸17の右側には、ピニオン軸21がスプール軸17と一体に形成されるか、又は、スプール軸17に連結されている。ピニオン軸21は、軸受け19B,22により支持されている。ピニオン軸21には、ピニオンギア23がピニオン軸21の軸回り方向に回転可能に支持されている。ピニオンギア23は、ピニオン軸21の軸方向に移動可能である。また、右側外側板15Bには、クラッチレバー25が取り付けられている。クラッチレバー25の操作によりピニオンギア23は、スプール軸17と係合してスプール軸17と一体に回転する係合位置と、スプール軸17との係合が解除された非係合位置との間で、ピニオン軸21の軸方向に移動する。ピニオンギア23がスプール軸17と係合した状態では、ハンドル本体3での操作によりスプール16が釣り糸を巻き取る方向に回転する(クラッチON状態)。ピニオンギア23のスプール軸17との係合が解除された状態では、ハンドル本体3での操作と関係なくスプール16が自由に回転可能となっている(クラッチOFF状態)。以上のようにして、クラッチON状態とクラッチOFF状態との間でピニオンギア23を移動させるクラッチ機構30が構成されている。
また、右側側枠11B及び右側外側板15Bの内部には、ハンドル軸27がスプール軸17と平行に配置されている。ハンドル軸27は、軸受け28A,28Bにより軸回り方向に回転可能に支持されている。ハンドル軸27の右側端部は、リール本体2から右方向に突出している。ハンドル軸27の右側端部には、締付けナット29によりハンドル本体3が取り付けられている。また、ハンドル軸27には、ドライブギア26がハンドル軸27と一体に軸回り方向に回転可能に取付けられている。ドライブギア26は、ピニオンギア23と噛合している。クラッチON状態でハンドル本体3を一方の方向に回転すると、ハンドル本体3での駆動力により、ドライブギア26が回転する。ドライブギア26が回転することにより、ピニオンギア23及びスプール軸17が回転し、スプール16が釣り糸を巻き取る方向に回転する。以上のようにして、回転伝達機構20が構成されている。
また、魚釣り用リール1では、ピニオンギア23からドライブギア26にトルクが逆に伝達される際に、回転制御機構31によりトルクを規制する。回転制御機構31は、ハンドル軸27を釣り糸が巻き取られる方向にのみ回転する状態に規制するローラ式の一方向クラッチ機構(図示しない)と、ハンドル軸27を釣り糸ら巻き取られる方向にのみ回転する状態に規制する爪式のラチェット機構(図示しない)と、スプール16の糸を繰り出す方向の回転に対し制動力を作用させるドラグ機構33とを備える。ここで、ラチェット機構では、ラチェット爪がラチェット歯車と噛合する状態と噛合しない状態との間の動作にある程度の時間を要する。このため、ハンドル軸27の釣り糸を繰り出す方向への回転の規制は、低トルク時には一方向クラッチ機構により迅速に行われ、高トルク時にラチェット機構により行われることが好ましい。
ドラグ機構33は、ハンドル軸27に取り付けられるドラグノブ33Aを備える。ドラグノブ33Aは、右側外側板15Bの突出部18とハンドル本体3との間に配置されている。ハンドル軸27に対してドラグノブ33Aを回転させることにより、ハンドル軸27に対するドライブギア26の摩擦結合力が変化する。これにより、スプール16の糸を繰り出す方向の回転に対する制動力であるドラグ力が設定される。魚の引きが弱く、釣り糸を繰り出す方向へのスプール16を回転する力がドラグ力より小さい場合は、スプール16が糸を繰り出す方向に回転しない。魚の引きが強くなり、釣り糸を繰り出す方向へのスプール16を回転する力がドラグ力より大きくなる場合は、ドライブギア26がドラグ力に抗して回転し、スプール16が釣り糸を繰り出す方向に回転する。この際、スプール16にはドラグ機構33により一定のドラグ力が作用している。
なお、右側側枠11B及び右側外側板15Bの内部には、レベルワインド機構(図示しない)の動力伝達部が設けられてもよい。レベルワインド機構により、釣り糸を巻き取る際にスプール16に釣り糸を均等に巻回される。
図1に示すように、ハンドル本体3はハンドル軸27に一端が取り付けられるアーム部35を備える。アーム部35は、スプール軸線C及びハンドル軸線C´に直交するアーム部軸線Lに沿って延設されている。アーム部35の他端部には、つまみ軸36を介してつまみ部40が取り付けられている。
図2は、ハンドル本体3の構成を示す図である。図2に示すように、つまみ軸36は、カシメ36Aを介して固定状態に取り付けられている。つまみ軸36は、アーム部軸線Lに垂直で、かつ、スプール軸線C及びハンドル軸線C´に平行なつまみ軸線Sに沿って延設されている。つまみ軸36の外周面には、筒状体37が配置されている。つまみ部40は、筒状体37の外周面に固定状態で取り付けられている。筒状体37及びつまみ部40は、固定ナット38及び軸受け39A,39Bにより、つまみ軸36の軸回り方向に回転可能に支持されている。すなわち、つまみ部40は、アーム部35に対してつまみ軸線Sの軸回り方向に回転可能となっている。
つまみ部40は、内側部材41と、内側部材41の外周面に被覆される外装カバー43とを備える。内側部材41は、硬性の合成樹脂等から形成されている。内側部材41には、つまみ軸線Sに沿って貫通孔45が設けられている。貫通孔45の内部に、つまみ軸36及び筒状体37が配置されている。外装カバー43は、内側部材41よりも軟性の合成樹脂等から形成され、弾性を有する。外装カバー43は、固定ネジ47A,47Bにより内側部材41に固定状態で取り付けられる。
図3乃至図10は、つまみ部40の構成を示す図である。図3に示すように、つまみ部40は、つまみ本体部51と、つまみ本体部51からアーム部35側に突設されるつまみ連結部53とを備える。つまみ連結部53は、つまみ軸線Sに沿って延設され、つまみ軸36及び筒状体37の外周側に配置されている。
図4に示すように、つまみ本体部51では、つまみ軸線Sに垂直な所定の方向である第1の軸線T1方向の寸法A1が、つまみ軸線S方向の寸法A0より大きくなっている。なお、図4では説明の都合上、第1の軸線T1方向は、つまみ軸線Sに垂直で、かつ、アーム部軸線Lに平行な方向とする。また、図5に示すように、つまみ本体部51では、第1の軸線T1方向の寸法A1が、つまみ軸線Sに垂直で、かつ、第1の軸線T1に垂直な第2の軸線T2方向の寸法A2より大きくなっている。ここで、つまみ本体部51の第1の軸線T1方向の寸法A1は、45mm〜90mmであることが好ましく、65mm程度であることがより好ましい。また、つまみ本体部51の第2の軸線T2方向の寸法A2は、25mm〜45mmであることが好ましく、36.5mm程度であることがより好ましい。
つまみ本体部51では、第1の軸線T1方向について、つまみ軸線Sより一方側の寸法B1が、つまみ軸線Sより他方側の寸法B2より小さくなっている。ここで、第1の軸線T1方向について、つまみ軸線Sからの寸法が小さい側を小寸法側、つまみ軸線Sからの寸法が大きい側を大寸法側とする。すなわち、つまみ本体部51は、第1の軸線T1方向について、つまみ軸線Sより一方側の小寸法側部52Aと、つまみ軸線Sより他方側の大寸法部52Bとを備える。なお、つまみ本体部51の第1の軸線T1方向の寸法A1を65mmとすると、寸法B1が28mm程度で、寸法B2が37mm程度であることが好ましい。また、つまみ本体部51では、第1の軸線T1に垂直に切断した断面積が、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sの位置で最大となり、つまみ軸線Sから離れるにつれて小さくなる。
図3に示すように、つまみ本体部51のつまみ軸線S方向についてアーム部35と反対側の外周面には、第2の軸線T2方向に平行な曲面である第1の曲面55が設けられている。第1の曲面55は、つまみ軸線Sから第1の軸線T1方向について両方向に所定の範囲に渡って設けられている。ただし、本実施形態のように、第1の曲面55は、第1の軸線T1方向について、少なくともつまみ軸線Sと小寸法側の端部との中間位置からつまみ軸線Sと大寸法側の端部との中間位置までの範囲に渡って設けられていることが好ましい。
第1の曲面55が第2の軸線T2に平行であるため、図7に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sの位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面55は第2の軸線T2からのつまみ軸線S方向の距離D1の線分を構成する。また、図6に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sとつまみ本体部51の小寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面55は第2の軸線T2からのつまみ軸線S方向の距離D2の線分を構成する。同様に、図8に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sとつまみ本体部51の大寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面55は第2の軸線T2からのつまみ軸線S方向の距離D3の線分を構成する。ここで、前述のようにつまみ本体部51を第1の軸線T1に垂直に切断した断面積が第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sから離れるにつれて小さくなるため、距離D2及び距離D3は距離D1より小さくなっている。
また、つまみ本体部51の外周面の第1の曲面55以外の部分は第2の軸線T2と平行でない第2の曲面57となっている。第1の曲面55と第2の曲面57との間には、角部59が形成されている。
図7に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sの位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第2の曲面57は断面の図心O1を中心として曲率半径R1の円弧を構成する。また、図6に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと小寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第2の曲面57は断面の図心O2を中心として曲率半径R2の円弧を構成する。同様に、図8に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと大寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第2の曲面57は断面の図心O3を中心として曲率半径R3の円弧を構成する。ここで、前述のようにつまみ本体部51を第1の軸線T1に垂直に切断した断面積が第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sから離れるにつれて小さくなるため、曲率半径R2及び曲率半径R3は曲率半径R1より小さくなっている。本実施形態では、曲率半径R1が18.4mm程度、曲率半径R2が16.6mm程度、曲率半径R3が17.3mm程度であることが好ましい。
以上のように、第1の軸線T1方向について第1の曲面55が設けられる範囲で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面55は第2の軸線T2に平行な線分を構成する。すなわち、第1の曲面55は、第1の軸線T1に垂直に切断した断面で線分を構成する線分構成曲面である。また、この断面では、つまみ本体部51の外周面の第1の曲面55以外の部分である第2の曲面57は、断面の図心を中心として円弧を構成する。すなわち、第2の曲面57は、第1の軸線T1に垂直に切断した断面で断面の図心を中心として円弧を構成する円弧構成曲面である。
図9に示すように、第1の軸線T1方向について第1の曲面55の小寸法側の端部よりつまみ軸線Sから離れる側の部位で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、線分は構成されない。同様に、図10に示すように、第1の軸線T1方向について第1の曲面55の大寸法側の端部よりつまみ軸線Sから離れる側の部位で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、線分は構成されない。すなわち、第1の軸線T1方向について第1の曲面55の両端部よりつまみ軸線Sから離れる側の部位で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第2の軸線T2に平行な線分を構成しない略円形状の断面形状となる。なお、図9及び図10の断面での断面形状は、真円形状であることが好ましい。
また、図5に示すように、つまみ軸線S方向についてアーム部35と反対側から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の両端部は円弧状に形成されている。同様に、つまみ軸線S方向についてアーム部35側から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の両端部は円弧状に形成されている。すなわち、つまみ軸線S方向について両方向から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の両端部は円弧状に形成されている。また、図4に示すように、第2の軸線T2方向について図3の矢印I側から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の両端部は円弧状に形成されている。このことは、第2の軸線T2方向について図3の矢印Iと反対側から視る場合も同様である。すなわち、第2の軸線T2方向について両方向から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の両端部は円弧状に形成されている。
図11及び図12は、仕掛け回収時、低負荷時等の高速巻きの際に、釣り人がつまみ部40を握る状態を示す図である。前述のように、つまみ部40のつまみ本体部51は、第1の軸線T1方向について、つまみ軸線Sより一方側の寸法B1が、つまみ軸線Sよりリール本体2と他方側の寸法B2より小さくなっている。このため、図11及び図12に示すように、つまみ本体部51の第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより小寸法側の部位を親指60A及び人差指60Bで確実に挟持し、つまみ軸線Sより大寸法側の部位を薬指60D及び小指60Eで確実に握持することができる。
また、高速巻き時には大きい操作力で糸を巻き取る必要がないため、図11及び図12に示すように、掌はつまみ本体部51とほとんど接触せず、指の力を中心につまみ本体部51を握持する。したがって、手首の回転を利用可能な状態でつまみ本体部51が握持される。この際、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより小寸法側の部位では、人差指60Bの付け根と第2関節との間の部位が第1の曲面55に隙間なく密着する。このため、人差指60Bの第2関節より指先側の部分が、つまみ本体部51の第2の曲面57に沿う状態で配置される。したがって、釣り人は人差指60Bの指先を第1の軸線T1の軸回り方向についてつまみ本体部51の第1の曲面55と反対側の部位まで回し易い(図11の矢印G1)。また、つまみ本体部51では、第1の曲面55と第2の曲面57との間の角部59に、人差指60Bが引っ掛かり易い。このため、人差指60Bが第1の曲面55及び第2の曲面57にフィットし、人差指60Bが滑り難くなる。
また、高速巻きの際、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより大寸法側の部位では、掌の薬指60D近傍の部位が第1の曲面55に隙間なく密着する。このため、薬指60Dが、つまみ本体部51の第2の曲面57に沿う状態で配置される。したがって、釣り人は薬指60Dの指先を第1の軸線T1の軸回り方向についてつまみ本体部51の第1の曲面55と反対側の部位まで回し易い(図12の矢印G2)。また、つまみ本体部51では、第1の曲面55と第2の曲面57との間の角部59に、薬指60Dが引っ掛かり易い。このため、薬指60D及び掌が第1の曲面55及び第2の曲面57にフィットし、薬指60Dが滑り難くなる。
以上のように、第1の曲面55を設けることにより、人差指60B及び薬指60Dの指先を第1の軸線T1の軸回り方向についてつまみ本体部51の第1の曲面55と反対側の部位まで回し易くなる。また、人差指60B、薬指60D及び掌が第1の曲面55及び第2の曲面57にフィットし、人差指60B、薬指60D及び掌が滑り難くなる。これにより、高速巻きの際、釣り人はより確実につまみ本体部51を握持することができる。
また、第1の曲面55は、第1の軸線T1方向について、少なくともつまみ軸線Sとつまみ本体部51の小寸法側の端部との中間位置からつまみ軸線Sとつまみ本体部51の大寸法側の端部との中間位置までの範囲に渡って設けられている。このため、高速巻きの際に、人差指60Bの付け根と第2関節との間の部位を第1の曲面55に隙間なく密着させることができる。同様に、掌の薬指60D近傍の部位を第1の曲面55に隙間なく密着させることができる。
図13及び図14は、魚の引きが強い高負荷時に、釣り人がつまみ部40を握る状態を示す図である。高負荷時には糸を巻き取るために十分な操作力で操作を行う必要があるため、図13及び図14に示すように、手全体でつまみ本体部51を包み込む状態でつまみ本体部51を握持する。すなわち、掌及び指の力により、手首が固定された状態でつまみ本体部51を握持する。この際、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより小寸法側の部位では、掌の親指60Aの付け根と人差指60Bの付け根との間の部位が第1の曲面55に隙間なく密着する。このため、親指60A及び人差指60Bが、つまみ本体部51の第2の曲面57に沿う状態で配置される。したがって、釣り人は親指60A及び人差指60Bの指先を第1の軸線T1の軸回り方向についてつまみ本体部51の第1の曲面55と反対側の部位まで回し易い(図13の矢印H1)。また、つまみ本体部51では、第1の曲面55と第2の曲面57との間の角部59に、人差指60B及び掌の親指60Aの付け根と人差指60Bの付け根との間の部位が引っ掛かり易い。このため、親指60A、人差指60B及び掌が第1の曲面55及び第2の曲面57にフィットし、親指60A、人差指60B及び掌が滑り難くなる。
また、高負荷時において、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより大寸法側の部位では、掌の中央部から薬指60D近傍にかけての部位が第1の曲面55に隙間なく密着する。このため、薬指60Dが、つまみ本体部51の第2の曲面57に沿う状態で配置される。したがって、釣り人は薬指60Dの指先を第1の軸線T1の軸回り方向についてつまみ本体部51の第1の曲面55と反対側の部位まで回し易い(図14の矢印H2)。また、つまみ本体部51では、第1の曲面55と第2の曲面57との間の角部59に、薬指60Dが引っ掛かり易い。このため、薬指60D及び掌が第1の曲面55及び第2の曲面57にフィットし、薬指60D及び掌が滑り難くなる。
以上のように、第1の曲面55を設けることにより、親指60A、人差指60B及び薬指60Dの指先を第1の軸線T1の軸回り方向についてつまみ本体部51の第1の曲面55と反対側の部位まで回し易くなる。また、親指60A、人差指60B、薬指60D及び掌が第1の曲面55及び第2の曲面57にフィットし、親指60A、人差指60B、薬指60D及び掌が滑り難くなる。これにより、高負荷時において、釣り人はより確実につまみ本体部51を握持することができる。
また、第1の曲面55は、第1の軸線T1方向について、少なくともつまみ軸線Sとつまみ本体部51の小寸法側の端部との中間位置からつまみ軸線Sとつまみ本体部51の大寸法側の端部との中間位置までの範囲に渡って設けられている。このため、高負荷時には、掌の親指60Aの付け根と人差指60Bの付け根との間の部位を第1の曲面55に隙間なく密着させることができる。同様に、掌の中央部から薬指60D近傍にかけての部位を第1の曲面55に隙間なく密着させることができる。
図4に示すように、つまみ本体部51では、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと小寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面の図心O2と、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと大寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面の図心O3とを結ぶ直線Xが、第1の軸線T1に対して角度φだけ傾斜している。直線Xが第1の軸線T1に対して傾斜することにより、第1の軸線T1方向について小寸法側の部位が、第1の軸線T1方向について大寸法側の部位よりつまみ軸線S方向についてアーム部35側に位置する。ここで、角度φは、2°程度であることが好ましい。すなわち、つまみ本体部51では、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより小寸法側の部位で第1の軸線T1に垂直に切断した断面の図心と、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより大寸法側の部位で第1の軸線T1に垂直に切断した断面の図心とを結ぶ直線Xが、第1の軸線T1方向について小寸法側の部位が、第1の軸線T1方向について大寸法側の部位よりつまみ軸線S方向についてアーム部35側に位置する状態に、第1の軸線T1に対して傾斜している。
このような構成にすることにより、高負荷時の手首が固定された状態でつまみ本体部51を握持する際に、特に薬指60D、小指60Eに力が入り易い。薬指60D、小指60Eで強く握持されるため、釣り人は高負荷時においてより確実につまみ本体部51を握持することができる。また、直線Xが第1の軸線T1に対して傾斜することにより、つまみ本体部51を握持した際に、指のアーム部35への衝突を防止することができる。
図7に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sの位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、断面の図心O1と第1の曲面55が構成する線分の両端とを結ぶ直線が成すが角度θ1となっている。また、第1の曲面55が構成する線分は、寸法U1となっている。ここで、角度θ1は49°程度であることが好ましく、寸法U1は16.7mm程度であることが好ましい。
図6に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと小寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、断面の図心O2と第1の曲面55が構成する線分の両端とを結ぶ直線が成すが角度θ2となっている。また、第1の曲面55が構成する線分は、寸法U2となっている。図8に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと大寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、断面の図心O3と第1の曲面55が構成する線分の両端とを結ぶ直線が成すが角度θ3となっている。また、第1の曲面55が構成する線分は、寸法U3となっている。
角度θ2は角度θ1より小さく、角度θ3は角度θ1より大きい。すなわち、第1の軸線T1に垂直に切断した断面で断面の図心と第1の曲面55が構成する線分の両端とを結ぶ直線が成す角度は、第1の軸線T1方向について大寸法側に向かって大きくなる。ここで、角度θ2は25°〜55°であることが好ましく、48°程度であることがより好ましい。また、角度θ3は35°〜70°であることが好ましく、53°程度であることがより好ましい。
高負荷時においてつまみ本体部51を握持する際、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより小寸法側の部位では掌の親指60Aの付け根と人差指60Bの付け根との間の部位が第1の曲面55に密着し、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより大寸法側の部位では掌の中央部から薬指60D近傍にかけての部位が第1の曲面55に密着する。掌の中央部から薬指60D近傍にかけての部位は、掌の親指60Aの付け根と人差指60Bの付け根との間の部位より表面積が大きい。このため、第1の軸線T1に垂直に切断した断面で断面の図心と第1の曲面55が構成する線分の両端とを結ぶ直線が成す角度が第1の軸線T1方向について大寸法側に向かって大きくなることにより、高負荷時においてつまみ本体部51を握持する際に、掌が第1の曲面55により隙間がない状態で密着する。したがって、掌が第1の曲面55によりフィットし、高負荷時において、釣り人はより確実につまみ本体部51を握持することができる。
また、寸法U3は寸法U2より大きいことが好ましい。これにより、高負荷時においてつまみ本体部51を握持する際に、掌が第1の曲面55によりフィットし、釣り人はより確実につまみ本体部51を握持することができる。ここで、寸法U2は14.1mm程度であることが好ましく、寸法U3は16.3mm程度であることが好ましい。
図5に示すように、つまみ軸線S方向についてアーム部35と反対側から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の小寸法側の端部は、曲率半径r1の円弧状に形成されている。また、つまみ軸線S方向についてアーム部35と反対側から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の大寸法側の端部は、曲率半径r2の円弧状に形成されている。ここで、曲率半径r1は曲率半径r2より大きくなっている。
高速巻き時及び高負荷時いずれの場合においても、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の小寸法側の部位は、親指60A、人差指60B又は掌の親指60Aの付け根と人差指60Bの付け根との間の部位で握持される。また、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の大寸法側の部位は、小指60E又は掌の中央部から小指60Eの付け根近傍にかけての部位で握持される。この際、つまみ本体部51の曲率半径r1を曲率半径r2より大きくすることにより、つまみ本体部51を握持する力を入り易くすることができる。また、つまみ本体部51を握持し直す際に、指及び掌を移動し易くすることができる。
また、図4に示すように、第2の軸線T2方向について図3の矢印I側から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の小寸法側の端部は、曲率半径r´1の円弧状に形成されている。また、第2の軸線T2方向について図3の矢印I側から視て、第1の軸線T1方向についてつまみ本体部51の大寸法側の端部は、曲率半径r´2の円弧状に形成されている。ここで、曲率半径r´1は曲率半径r´2より大きいことが好ましい。例えば、曲率半径r´1が15mm程度であり、曲率半径r´2が13mm程度である。これにより、つまみ本体部51を握持する力を入り易くすることができる。また、つまみ本体部51を握持し直す際に、指及び掌を移動し易くすることができる。
また、つまみ本体部51では、第1の軸線T1方向について第1の曲面55が設けられていない領域(第1の軸線方向について両端部)では、第2の曲面57が、球の外周面を構成する曲面と同様の形状に形成されることが好ましい。これにより、つまみ本体部51を握持する力を入り易くすることができる。また、つまみ本体部51を握持し直す際に、指及び掌を移動し易くすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図15乃至図20を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図15乃至図20は、本実施形態のつまみ部70の構成を示す図である。図15及び図16に示すように、つまみ部70は、つまみ本体部71と、つまみ連結部53とを備える。つまみ本体部71のつまみ軸線S方向についてアーム部35と反対側の外周面には、第1の実施形態と同様に、第1の曲面75が設けられている。図18乃至図20に示すように、第1の軸線T1方向について第1の曲面75が設けられる範囲で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面75は線分を構成する。すなわち、第1の曲面75は、第1の軸線T1に垂直に切断した断面で線分を構成する線分構成曲面である。また、この断面では、つまみ本体部71の外周面の第1の曲面75以外の部分である第2の曲面77は、第1の実施形態と同様に、断面の図心を中心として円弧を構成する。すなわち、第2の曲面77は、第1の軸線T1に垂直に切断した断面で断面の図心を中心として円弧を構成する円弧構成曲面である。
ただし、本実施形態では第1の実施形態と異なり、第1の曲面75が第2の軸線T2方向に平行ではない。図17に示すように、つまみ本体部71では、つまみ軸線S方向についてアーム部35と反対側から視て、第2の軸線T2方向について第1の曲面75の中央を通る直線Vが、第1の軸線T1に対して角度ξだけ傾斜している。第2の軸線T2方向について第1の曲面75の中央を通る直線Vは、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより小寸法側の位置では、第1の軸線T1より図15の矢印Jの方向に位置する。また、直線Vは、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより大寸法側の位置では、第1の軸線T1より図15の矢印Jと反対方向に位置する。ここで、矢印Jの方向は、第2の軸線T2方向で、かつ、つまみ本体部71を握持した際に第1の軸線T1に対して人差指60Bが位置する方向(第1の軸線T1に対して親指60Aが位置する方向と反対方向)である。なお、角度ξは、2°〜5°であることが好ましく、7°程度であることがより好ましい。
図19に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sの位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面75は第2の軸線T2に平行な線分を構成する。ただし、前述のように第1の曲面75は第2の軸線T2に平行ではなく、第2の軸線T2方向について第1の曲面75の中央を通る直線Vは、第1の軸線T1に対して傾斜している。このため、図18に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと小寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面75により構成される線分は、第2の軸線T2に平行ではない。図18の断面で第1の曲面75により構成される線分では、第2の軸線T2方向について図15の矢印J方向に位置する部位が、図15の矢印Jと反対方向に位置する部位よりつまみ軸線S方向についてアーム部35側に位置する。このため図18の断面では、断面の図心O´2を通り第1の曲面75により構成される線分に垂直な直線W1が、つまみ軸線Sに対して角度π1だけ傾いている。第1の曲面75が構成する線分では、直線W1はつまみ軸線Sより図15の矢印J方向側の部位を通る。ここで、角度π1は5°程度であることが好ましい。
また、図20に示すように、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sと大寸法側の端部との中間位置で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面75により構成される線分は、第2の軸線T2に平行ではない。図20の断面で第1の曲面75により構成される線分では、第2の軸線T2方向について図15の矢印Jと反対方向に位置する部位が、図15の矢印J方向に位置する部位よりつまみ軸線S方向についてアーム部35側に位置する。このため図20の断面では、断面の図心O´3を通り第1の曲面75により構成される線分に垂直な直線W2が、つまみ軸線Sに対して角度π2だけ傾いている。第1の曲面75が構成する線分では、直線W2はつまみ軸線Sより図15の矢印Jと反対方向側の部位を通る。ここで、角度π2は7°程度であることが好ましい。
すなわち、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより小寸法側の部位で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面75により構成される線分の第2の軸線T2方向について図15の矢印J方向に位置する部位が、図15の矢印Jと反対方向に位置する部位よりつまみ軸線S方向についてアーム部35側に位置する。逆に、第1の軸線T1方向についてつまみ軸線Sより大寸法側の部位で第1の軸線T1に垂直に切断した断面では、第1の曲面75により構成される線分の第2の軸線T2方向について図15の矢印Jと反対方向に位置する部位が、図15の矢印J方向に位置する部位よりつまみ軸線S方向についてアーム部35側に位置する。このような構成にすることにより、つまみ本体部71を握持する際に、第1の曲面75が指及び掌がより密着する形状に形成される。これにより、指及び掌が第1の曲面75にフィットし、より滑り難くなる。したがって、釣り人はより確実につまみ本体部71を握持することができる。
(変形例)
第1の実施形態では第1の曲面55が第2の軸線T2に平行な場合、第2の実施形態では第1の曲面75が第2の軸線T2に平行でない場合について説明したが、本発明では、つまみ本体部51,71が、つまみ軸線S方向についてアーム部35と反対側の外周面に、つまみ軸線Sから第1の軸線T1方向について両方向に所定の範囲に渡って、第1の軸線T1に垂直に切断した断面で線分を構成する第1の曲面55,75である線分構成曲面を備えればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。
1…魚釣り用リール、2…リール本体、3…ハンドル本体、35…アーム部、40,70…つまみ部、51,71…つまみ本体部、52A…小寸法側部、52B…大寸法側部、53…つまみ連結部、55,75…第1の曲面、S…つまみ軸線、T1…第1の軸線、T2…第2の軸線。

Claims (6)

  1. 一端がリール本体に取り付けられ、前記リール本体のハンドル軸線に垂直な方向に延設されるアーム部と、
    前記アーム部の他端から前記ハンドル軸線に平行なつまみ軸線方向に延設されるつまみ連結部と、前記つまみ軸線方向について前記つまみ連結部の前記アーム部と反対側に設けられるつまみ本体部とを備え、前記アーム部に対して前記つまみ軸線の軸回り方向に回転可能に支持されるつまみ部と、
    を具備し、
    前記つまみ本体部は、
    前記つまみ軸線に垂直な所定の方向である第1の軸線方向の寸法が、前記つまみ軸線方向の寸法、及び、前記つまみ軸線に垂直かつ前記第1の軸線に垂直な第2の軸線方向の寸法より大きく、
    前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線より一方側の寸法が、前記つまみ軸線より他方側の寸法より小さく、小寸法側の部分である小寸法側部及び大寸法側の部分である大寸法側部を備え、
    前記第1の軸線に垂直に切断した断面積が、前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線の位置で最大で、前記つまみ軸線から離れるにつれて小さくなり、
    前記つまみ軸線方向について両方向、及び、前記第2の軸線方向について両方向から視て、前記第1の軸線方向について両端部が円弧状に形成され、
    前記つまみ軸線方向について前記アーム部と反対側の外周面に、前記つまみ軸線から前記第1の軸線方向について両方向に所定の範囲に渡って設けられ、前記第1の軸線に垂直に切断した断面で線分を構成する線分構成曲面を備えることを特徴とする魚釣り用リールのハンドル本体。
  2. 前記線分構成曲面は、前記第1の軸線方向について、少なくともつまみ軸線と前記つまみ本体部の前記小寸法側の端部との中間位置から、前記つまみ軸線と前記つまみ本体部の前記大寸法側の端部との中間位置までの範囲に渡って設けられていることを特徴とする請求項1に記載のハンドル本体。
  3. 前記つまみ本体部では、前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線より前記小寸法側の部位で前記第1の軸線に垂直に切断した断面の図心と、前記第1の軸線方向について前記つまみ軸線より前記大寸法側の部位で前記第1の軸線に垂直に切断した断面の図心とを結ぶ直線が、前記第1の軸線方向について前記小寸法側の部位が、前記第1の軸線方向について前記大寸法側の部位より前記つまみ軸線方向について前記アーム部側に位置する状態に、前記第1の軸線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1に記載のハンドル本体。
  4. 前記つまみ本体部では、前記第1の軸線に垂直に切断した断面で断面の図心と前記線分構成曲面が構成する前記線分の両端とを結ぶ直線が成す角度が、前記第1の軸線方向について前記大寸法側に向かって大きくなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載のハンドル本体。
  5. 前記つまみ本体部では、前記つまみ軸線方向について前記アーム部と反対側から視て、前記第1の軸線方向について前記小寸法側の端部の曲率半径が、前記第1の軸線方向について前記大寸法側の端部の曲率半径より大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載のハンドル本体。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1の前記ハンドル本体と、
    前記ハンドル軸線に平行に設けられるスプール軸に支持されるスプールを備え、前記ハンドル本体の前記アーム部の前記一端が取り付けられる前記リール本体と、
    を具備することを特徴とする魚釣り用リール。
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