JP7057069B2 - スパッタリングターゲット - Google Patents
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Description
スパッタリングターゲットであって、
Mg、Ti、O、Nを以下の組成で含む、スパッタリングターゲット。
0<Mg≦40 at%,
10≦Ti<50 at%,
0<O≦50 at%,
0<N<50 at%,
(発明2)
発明1に記載のスパッタリングターゲットであって、Mg、Ti、O、N、及び不可避的不純物からなる、スパッタリングターゲット。
(発明3)
発明1又は2に記載のスパッタリングターゲットであって、
MgOを含み、並びに、TiO及びTiN及びTiON から選択される少なくとも1種を含む、スパッタリングターゲット。
(発明4)
発明1~3いずれか1つに記載のスパッタリングターゲットであって、比抵抗が100mΩ・cm以下である、スパッタリングターゲット。
(発明5)
磁気媒体の製造方法であって、
発明1~4いずれか1つに記載のスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングを行う工程を含む、
該方法。
(1)構成元素
本発明の一実施形態において、ターゲット材は、Mg、Ti、O、Nを含む。更なる本発明の一実施形態において、これらの元素は以下の含有量であってもよい。
0<Mg≦40 at%(好ましくは35at%以下、更に好ましくは26at%以下)
10≦Ti<50 at%(好ましくは24~50at%)
0<O≦50 at%(好ましくは30~50at%)
0<N<50 at%(好ましくは20at%以下)
Mgの量は40at%以下とすることで、ターゲット材の比抵抗を著しく下げることができる。
本発明の一実施形態において、上記以外の元素として、以下の元素を含んでもよい:Cu、Fe、Mn、Zn、Na、K、Pb、Cd、C、及びこれらの組み合わせ。これらの元素は、本発明の目的を損なわない範囲で含むことができる。あるいは、本発明の一実施形態において、これらの元素は不可避的不純物として含まれてもよい。不可避的不純物としての含有量は、10000wtppm以下、好ましくは5000wtppm以下(全ての不可避的不純物元素の合計量)である。
本発明の一実施形態において、ターゲット材は、化合物としてMgOを含む。更に、ターゲット材は、化合物としてTiO及びTiN及びTiONから選択される少なくとも1種を含むことができる。例えば、以下のいずれか1つの組み合わせを含むことができる。あるいは、ターゲット材は、MgOと、以下のいずれか1つの組み合わせと、不可避的不純物からなるターゲット材であってもよい。
TiO及びTiN及びTiON
TiO及びTiN
TiO及びTiON
TiN及びTiON
TiON
一実施形態において、本発明のターゲット材は、MgOを含み、MgOの粒径が、10μm以下(好ましくは、6μm以下)である。これにより、パーティクルを抑制することが可能となる。そして、生産性の向上及び歩留りの改善を実現することができる。なお、本明細書における粒径の測定方法は以下のとおりである。即ち、FE-EPMAによって組織観察を実施する。観察・保存した組織写真で、粒子数N=200になるまで写真上に直線を引き、直線上に存在する粒子数(N≧200)と直線の総長さ(L)を用い、L/Nでその観察部位の平均粒径を算出する。
一実施形態において、本発明のターゲット材は、比抵抗が、100mΩ・cm以下、好ましくは17mΩ・cm以下、更に好ましくは、6mΩ・cm以下、最も好ましくは、1.2mΩ・cm以下である。上記比抵抗であることにより、直流スパッタリングが可能となる。そして、直流スパッタリングが可能であることにより効率よく薄膜を生成することができる。下限値について特に規定されないが、典型的には0.01mΩ・cm以上である。本発明における比抵抗は、薄膜の場合も含めて、四探針法により測定した値とする(例えば、NPS株式会社製の抵抗率測定器(Sigma-5+)にて測定した値)。
一実施形態において、本発明のターゲット材は、相対密度が90%以上、好ましくは、98%以上である。これにより、スパッタ時のアーキングの発生が抑制される。90%以上であると、アーキングの発生が更に抑制される。上限値については、特に規定されないが、典型的には、100%以下、又は99.9%以下であってもよい。なお、本明細書で言及する相対密度は、実測密度と理論密度との比を指す。実測密度については、純水を溶媒として用いたアルキメデス法にて測定を行った値を指す。理論密度は、下記の通り、原料の単体密度それぞれに混合質量比を掛け、得られた値の総和とする。
理論密度=Σ{(成分nの理論密度×混合質量比)}
一実施形態において、本発明のターゲット材は、原料として、Mg、Ti、O、Nを含む粉末を用いることができる。典型的には、原料として、MgO、TiO及びTiNの粉末を使用することができる。MgO、TiO及びTiNの量については、「1. ターゲット材の特性及び組成」の「(1)構成元素」及び/又は「(3)化合物の構成」のところで記載した原子%及び/又はモル%になるようにすることができる。TiO及びTiNの組み合わせに加えて、或いはこれに替えて、TiONの粉末を使用してもよい。
上記方法で得られたターゲット材は、比抵抗が充分に低い。従って、生産性の高い直流スパッタリングなどで利用することができる。また、一般的に使用されるアルゴン雰囲気下で行うことができる。前記アルゴン雰囲気においては、窒素は含まれなくてもよいし、又は、少量(例えば、0.09%以下)の窒素が含まれてもよい。その他のスパッタ条件については、特に限定されず一般的に用いられる条件で行えばよい。
一実施形態において、本発明は、磁気媒体の製造方法を含むことができる。例えば、基板(例:シリコン/ガラス基板)上に、本発明のターゲット材を用いてスパッタリングすることにより、薄膜を形成することができる。当該薄膜と基板との間には、別途ヒートシンク層や軟磁性下地層等を設けてもよい。上記薄膜の上には、スパッタ法などにより磁気記録層(例Fe-Pt層)を形成することができる。
Claims (4)
- スパッタリングターゲットであって、
Mg、Ti、O、Nを以下の組成で含み、
5≦Mg≦40 at%,
10≦Ti≦45 at%,
0<O≦50 at%,
0<N<50 at%,
TiOを少なくとも含み、比抵抗が100mΩ・cm以下である、スパッタリングターゲットであり、
MgOを含み、並びに、TiN及びTiONから選択される少なくとも1種を含み、
ここで、TiO及びTiN及びTiONの合計含有量は、20~90mol%である、スパッタリングターゲット。 - 請求項1に記載のスパッタリングターゲットであって、Mg、Ti、O、N、及び不可避的不純物からなる、スパッタリングターゲット。
- 請求項1又は2のスパッタリングターゲットであって、比抵抗が17mΩ・cm以下である、スパッタリングターゲット。
- 磁気媒体の製造方法であって、
請求項1~3いずれか1項に記載のスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングを行う工程を含む、
該方法。
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JP2017068565A JP7057069B2 (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | スパッタリングターゲット |
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JP2018168447A JP2018168447A (ja) | 2018-11-01 |
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---|---|---|---|---|
JP2000313670A (ja) | 1999-04-26 | 2000-11-14 | Hitachi Metals Ltd | 窒化ケイ素焼結体およびそれからなるスパッタターゲット |
JP2013241684A (ja) | 2011-07-01 | 2013-12-05 | Ube Material Industries Ltd | スパッタリング用MgOターゲット |
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- 2017-03-30 JP JP2017068565A patent/JP7057069B2/ja active Active
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