JP7056612B2 - 濁度測定方法及び濁度計 - Google Patents

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Description

本開示は、濁度測定方法及び濁度計に関する。
例えば水等を含む被測定液の濁り具合を測定する濁度計に関する技術が従来から知られている。
例えば、特許文献1には、被測定液中の浮遊物質の濃度が低い領域から高い領域まで幅広く同一のセル長及び検出器配置で直線性を保ち正確に測定を行うことができる濁度計が開示されている。
特開2006-329629号公報
従来の濁度計では、例えば、広帯域の発光スペクトルを有し白色光を照射するランプ光源が光源として用いられる傾向にあった。このような従来の濁度計から光源の種類を変更する場合、機械的に光源を置き換えるだけでは、従来の濁度計により測定された被測定液の濁度と光源を置き換えた濁度計により測定された被測定液の濁度とが十分に対応しない恐れがある。
本開示は、従来の濁度計における他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能な濁度測定方法及び濁度計を提供することを目的とする。
幾つかの実施形態に係る濁度測定方法は、被測定液の濁度を測定する濁度測定方法であって、第1スペクトルを有する第1照射光を前記被測定液に対して照射するステップと、前記被測定液に対して照射された前記第1照射光に基づく第1被測定光の検出信号を取得するステップと、前記第1スペクトルと異なる第2スペクトルを有する第2照射光を前記被測定液に対して照射するステップと、前記被測定液に対して照射された前記第2照射光に基づく第2被測定光の検出信号を取得するステップと、前記第1被測定光及び前記第2被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度を算出するステップと、前記被測定液の濁度を算出するステップにおいて算出される濁度が、比較の基準となる他の光源を用いて測定された前記被測定液の濁度と対応するように、前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ及び前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータの少なくとも一方を補正するステップと、を含む。このような濁度測定方法によれば、従来の濁度計における他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能である。したがって、ユーザは、被測定液の濁度測定における測定装置を、例えばランプ光源を用いた従来の濁度計からLED光源を用いた一実施形態に係る濁度計へと変更する場合であっても、同一の被測定液に対して同様の測定結果を得ることができる。したがって、一実施形態に係る濁度計へ測定装置を更新する際のユーザの利便性が向上する。
一実施形態において、前記濁度算出に関する第1パラメータは、検出された前記第1被測定光の第1検出信号強度を含み、前記濁度算出に関する第2パラメータは、検出された前記第2被測定光の第2検出信号強度を含み、前記補正するステップにおいて、前記第1検出信号強度及び前記第2検出信号強度の少なくとも一方が補正されてもよい。これにより、検出された検出信号に基づく検出情報が信号処理により補正された状態で濁度測定が実行される。したがって、このような信号処理によって、他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度が算出可能である。
一実施形態において、前記第1照射光を前記被測定液に対して照射するステップ、及び前記第2照射光を前記被測定液に対して照射するステップが互いに異なるタイミングで実行されてもよい。これにより、第1被測定光及び第2被測定光の検出信号をそれぞれ個別に取得することが可能となる。したがって、検出信号に対するそれぞれの寄与が個別に正確に算出され、濁度算出に関する精度が向上する。
一実施形態において、前記第1被測定光及び前記第2被測定光の各々は、前記被測定液を透過した透過光と、前記被測定液によって散乱された散乱光と、を含んでもよい。これにより、透過光・散乱光比較方式を用いることができ、透過光及び散乱光のいずれか一方のみを用いる場合と比較して、濁度のより広範な範囲にわたって濁度が精度良く算出可能である。加えて、濁度計の周囲の温度等による駆動電流の変動が、第1照射光を照射する第1LED光源の第1駆動電流値及び第2照射光を照射する第2LED光源の第2駆動電流値の間で異なっても、透過光・散乱光比較方式が採用されていることで、濁度測定への影響は最小限に抑制される。
一実施形態では、前記被測定液の濁度を算出するステップにおいて、前記第1被測定光に含まれる第1散乱光の第1検出信号強度をIS1、及び前記第1被測定光に含まれる第1透過光の第1検出信号強度をIT1とし、前記第2被測定光に含まれる第2散乱光の第2検出信号強度をIS2、及び前記第2被測定光に含まれる第2透過光の第2検出信号強度をIT2とすると、前記濁度Nは、
Figure 0007056612000001
により算出され、Kは濁度算出用の感度係数であり、IS1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1散乱光の第1検出信号強度であり、IT1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1透過光の第1検出信号強度であり、IS2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2散乱光の第2検出信号強度であり、IT2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2透過光の第2検出信号強度であり、αは補正係数であってもよい。これにより、第1被測定光及び第2被測定光の検出信号に基づいて被測定液の濁度が正確に算出可能である。
一実施形態において、前記濁度算出に関する第1パラメータは、前記第1照射光を照射する第1LED光源の第1駆動電流を含み、前記濁度算出に関する第2パラメータは、前記第2照射光を照射する第2LED光源の第2駆動電流を含み、前記補正するステップにおいて、前記第1駆動電流及び前記第2駆動電流の少なくとも一方が補正されてもよい。これにより、LED光源の駆動電流に基づいて光学的に発光スペクトルが補正された状態で濁度測定が実行される。したがって、このような光学処理によって、他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度が算出可能である。
一実施形態における濁度測定方法は、第3スペクトルを有する第3照射光を前記被測定液に対して照射するステップと、前記被測定液に対して照射された前記第3照射光に基づく第3被測定光の検出信号を取得するステップと、をさらに含み、前記被測定液の濁度を算出するステップにおいて、前記第1被測定光、前記第2被測定光、及び前記第3被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度が算出され、前記補正するステップにおいて、前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ、前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータ、及び前記第3照射光に関連付けられる濁度算出に関する第3パラメータが補正されてもよい。これにより、3つの光源を用いて被測定液の濁度を測定する場合であっても、従来の濁度計における他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能である。したがって、ユーザは、被測定液の濁度測定における測定装置を、例えばランプ光源を用いた従来の濁度計からLED光源を用いた一実施形態に係る濁度計へと変更する場合であっても、同一の被測定液に対して同様の測定結果を得ることができる。したがって、一実施形態に係る濁度計へ測定装置を更新する際のユーザの利便性が向上する。
幾つかの実施形態に係る濁度計は、被測定液の濁度を測定する濁度計であって、第1スペクトルを有する第1照射光を前記被測定液に対して照射する第1光源部と、前記第1スペクトルと異なる第2スペクトルを有する第2照射光を前記被測定液に対して照射する第2光源部と、前記被測定液に対して照射された前記第1照射光に基づく第1被測定光、及び前記被測定液に対して照射された前記第2照射光に基づく第2被測定光の検出信号を取得する受光部と、前記第1被測定光及び前記第2被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度を算出する制御部と、を備え、前記制御部は、前記制御部によって算出される濁度が、比較の基準となる他の光源を用いて測定された前記被測定液の濁度と対応するように、前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ及び前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータの少なくとも一方を補正する。このような濁度計によれば、従来の濁度計における他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能である。したがって、ユーザは、被測定液の濁度測定における測定装置を、例えばランプ光源を用いた従来の濁度計からLED光源を用いた一実施形態に係る濁度計へと変更する場合であっても、同一の被測定液に対して同様の測定結果を得ることができる。したがって、一実施形態に係る濁度計へ測定装置を更新する際のユーザの利便性が向上する。
一実施形態において、前記濁度算出に関する第1パラメータは、前記受光部によって検出された前記第1被測定光の第1検出信号強度を含み、前記濁度算出に関する第2パラメータは、前記受光部によって検出された前記第2被測定光の第2検出信号強度を含み、前記制御部は、前記第1検出信号強度及び前記第2検出信号強度の少なくとも一方を補正してもよい。これにより、濁度計は、受光部によって検出された検出信号に基づく検出情報を信号処理により補正した状態で濁度測定を実行する。したがって、制御部は、このような信号処理によって、他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能である。
一実施形態において、前記制御部は、前記第1光源部及び前記第2光源部を互いに異なるタイミングで動作させて、前記第1照射光及び前記第2照射光を互いに異なるタイミングで照射させてもよい。これにより、制御部は、第1被測定光及び第2被測定光の検出信号をそれぞれ個別に取得することができる。したがって、制御部は、検出信号に対するそれぞれの寄与を個別に正確に算出可能であり、濁度算出に関する精度を向上させることができる。
一実施形態において、前記第1被測定光及び前記第2被測定光の各々は、前記被測定液を透過した透過光と、前記被測定液によって散乱された散乱光と、を含んでもよい。これにより、制御部は、透過光・散乱光比較方式を用いることができ、透過光及び散乱光のいずれか一方のみを用いる場合と比較して、濁度のより広範な範囲にわたって濁度を精度良く算出することができる。加えて、濁度計の周囲の温度等による駆動電流の変動が、第1照射光を照射する第1LED光源の第1駆動電流値及び第2照射光を照射する第2LED光源の第2駆動電流値の間で異なっても、透過光・散乱光比較方式が採用されていることで、濁度測定への影響は最小限に抑制される。
一実施形態において、前記制御部は、前記第1被測定光に含まれる第1散乱光の第1検出信号強度をIS1、及び前記第1被測定光に含まれる第1透過光の第1検出信号強度をIT1とし、前記第2被測定光に含まれる第2散乱光の第2検出信号強度をIS2、及び前記第2被測定光に含まれる第2透過光の第2検出信号強度をIT2とすると、前記濁度Nを、
Figure 0007056612000002
により算出し、Kは濁度算出用の感度係数であり、IS1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1散乱光の第1検出信号強度であり、IT1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1透過光の第1検出信号強度であり、IS2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2散乱光の第2検出信号強度であり、IT2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2透過光の第2検出信号強度であり、αは補正係数であってもよい。これにより、第1被測定光及び第2被測定光の検出信号に基づいて被測定液の濁度が正確に算出可能である。
一実施形態において、前記第1光源部は、第1LED光源を含み、前記第2光源部は、第2LED光源を含み、前記濁度算出に関する第1パラメータは、前記第1LED光源の第1駆動電流を含み、前記濁度算出に関する第2パラメータは、前記第2LED光源の第2駆動電流を含み、前記制御部は、前記第1駆動電流及び前記第2駆動電流の少なくとも一方を補正してもよい。これにより、濁度計は、LED光源の駆動電流に基づいて光学的に発光スペクトルを補正した状態で濁度測定を実行する。したがって、制御部は、このような光学処理によって、他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能である。
一実施形態における濁度計は、第3スペクトルを有する第3照射光を前記被測定液に対して照射する第3光源部をさらに備え、前記受光部は、前記被測定液に対して照射された前記第3照射光に基づく第3被測定光の検出信号を取得し、前記制御部は、前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ、前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータ、及び前記第3照射光に関連付けられる濁度算出に関する第3パラメータを補正し、前記第1被測定光、前記第2被測定光、及び前記第3被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度を算出してもよい。これにより、3つの光源を用いて被測定液の濁度を測定する場合であっても、従来の濁度計における他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能である。したがって、ユーザは、被測定液の濁度測定における測定装置を、例えばランプ光源を用いた従来の濁度計からLED光源を用いた一実施形態に係る濁度計へと変更する場合であっても、同一の被測定液に対して同様の測定結果を得ることができる。したがって、一実施形態に係る濁度計へ測定装置を更新する際のユーザの利便性が向上する。
本開示によれば、従来の濁度計における他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能な濁度測定方法及び濁度計を提供可能である。
一実施形態に係る濁度計の外観を示す正面図である。 図1の濁度計の構成の一例を示すブロック図である。 図1の光学装置の断面の一例を示す模式図である。 各光源によって照射される照射光のスペクトルの一例を示す模式図である。 図1の光源部によって照射された照射光のスペクトルの一例を示す模式図である。 図1の濁度計を用いた濁度測定方法の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る濁度計の第1変形例を示す図3に対応する模式図である。 一実施形態に係る濁度計の第2変形例を示す図3に対応する模式図である。 一実施形態に係る濁度計の第3変形例を示す図3に対応する模式図である。 ランプ光源を用いた従来の濁度計の断面の一例を示す模式図である。
濁度計によって測定される被測定液の濁りは、被測定液の中に存在する粒子、すなわち濁質の量によって決まる。濁質の量を測定するためのいくつかの方法が知られている。例えば、透過光・散乱光比較方式の濁度計においては、被測定液中の濁質による照射光の吸収及び散乱が利用されている。濁質を含む被測定液に照射光が照射されると、透過光は、粒子の吸収によって濁度が大きいほど弱まる。一方で、散乱光は、粒子の散乱によって濁度が大きいほど強まる。
透過光は、その光強度がランベルトベールの法則によって対数的に変化することから、高濁度において非常に弱くなる。したがって、透過光単独を用いて高濁度の被測定液を測定することは困難である。散乱光は、理論的には濁度に比例する一方で、実際の測定では高濁度の被測定液において吸収の影響を受ける。したがって、散乱光に関する検出信号強度が濁度に比例しない。そこで、透過光・散乱光比較方式の濁度計では、散乱光の検出信号強度を透過光の検出信号強度で除算した値が利用され、検出信号値と濁度値との間の単調増加関係が作り出されている。
従来の濁度計は、例えば図10に示すとおり、ランプ光源、集光レンズ、液槽、透過光を検出する透過光検出器、及び散乱光を検出する散乱光検出器を有する。ランプ光源から照射された白色光は集光レンズによって平行光となる。平行光となった白色光は、液槽に入射する。液槽の両端は透明ガラスにより仕切られている。例えば、図10中において下から上へと液槽を流れる被測定液の濁質によって平行光の一部は散乱される。散乱光は、液槽の後段に配置された散乱光検出器によって検出される。散乱されずに透過した透過光は、同様に液槽の後段に配置された透過光検出器によって検出される。検出された透過光の検出信号強度と散乱光の検出信号強度とを演算回路等により以下の式3のとおりに計算することで、被測定液の濁度Nが求められる。
Figure 0007056612000003
ここで、ITは、被測定液を透過した透過光の検出信号強度、ISは、被測定液によって散乱された散乱光の検出信号強度を示す。IT(0)は、濁度0度の液を透過した透過光の検出信号強度、IS(0)は、濁度0度の液によって散乱された散乱光の検出信号強度を示す。cは、被測定液中の濁質、並びに検出部の形状及び特性により定まる定数であり、Lは、測定対象となる液槽の光路長である。式3に示すとおり、比率IS/ITは、濁度Nに対して一次関数的に変化する。
従来の濁度計では、例えば、広帯域の発光スペクトルを有し白色光を照射するランプ光源が光源として用いられる傾向にあった。ランプ光源は、フィラメントが断線しやすく寿命が短いという欠点を有する。加えて、ランプ光源は、消費電力が大きく発熱しやすいため液槽の透明ガラスに結露が発生しやすいという欠点を有する。液槽の透明ガラスに結露が発生すると、当該結露が光のさらなる散乱の要因になり得るので、被測定液の濁度の測定精度が低下する恐れがある。
以上のような問題点を解決するために光源として例えばLED(Light Emitting Diode)光源が用いられる場合がある。濁度計の光源に使用される従来のLEDの一例として、単色LEDが知られている。このような単色LED光源による照射光のスペクトルは、例えば可視領域、又は1000nm以下の近赤外領域において、数nm~数十nmの半値幅を有する。ここで、近赤外領域は、可視領域よりも長波長側の所定の波長領域を意味し、後述する赤外領域のうち、比較的可視領域に近い波長領域を含む。例えば、近赤外領域は、780nm~2000nmまでの波長領域を含む。このような単色LED光源の発光スペクトルの波長帯域及びスペクトル強度は、従来のランプ光源と比較すると大きく異なる。例えば、ランプ光源による照射光のスペクトルは、単色LED光源とは異なり、赤外領域にピークを有し、その波長帯域は可視領域全体にまで及んでいる。ここで、赤外領域は、可視領域よりも長波長側の所定の波長領域を意味し、例えば780nmよりも長い波長を有する所定の波長領域を含む。
濁度計の光源に使用される従来のLEDの他の例として、蛍光体等を使用し、照射光の見た目を太陽光、蛍光灯の光、及びランプ光源の光等に近づけた白色LED又は調光・混色LEDも知られている。これらのLED光源による照射光は、人間の眼にはランプ光源からの照射光と類似するように見える。しかしながら、これらのLED光源の発光スペクトルは、可視領域において不連続的に複数のピークを有しており、可視領域において連続的にスペクトル強度が変化するランプ光源の発光スペクトルと大きく異なる。
以上のような従来のLED光源は、汎用性が高い反面、波長特性に関してランプ光源と大きく相違する。したがって、被測定液の濁度測定においては、ランプ光源から従来のLED光源へと置き換えることによって、濁度の検出感度の対応性が低下する恐れがある。すなわち、標準液以外の被測定液では、ランプ光源を有する濁度計により測定された濁度と、LED光源を有する濁度計により測定された濁度とが一致しない恐れがある。用いる光源の波長特性が異なると、散乱角度分布、及び被測定液中に含まれる濁質又は被測定液自体の吸収特性が異なり、検出される散乱光強度及び透過光強度が変化する恐れがあるためである。ここで、標準液は、所定の濁度規格で規定されている所定の濁度標準物質を含む、既知の濁度値を有する液を含む。
本開示は、上記の問題点を解決するために、従来の濁度計における他の光源、より具体的にはランプ光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するようにLED光源を用いて被測定液の濁度を算出可能な濁度測定方法及び濁度計を提供することを目的とする。
以下では、添付図面を参照しながら本開示の一実施形態について主に説明する。
図1は、一実施形態に係る濁度計1の外観を示す正面図である。
一実施形態に係る濁度計1は、一例として透過光・散乱光比較方式の濁度計である。濁度計1は、被測定液の濁度を測定する。濁度計1は、大きな構成要素として、光学装置2と処理装置3とを有する。光学装置2は、内部を通過する被測定液に対して照射光を照射し、照射光に基づく透過光T及び散乱光Sを検出する。処理装置3は、光学装置2と接続され、光学装置2によって検出された透過光T及び散乱光Sに基づく検出信号を光学装置2から取得する。処理装置3は、光学装置2から取得した検出信号に基づく被測定液の濁度の算出処理等を実行したり、光学装置2の制御を実行したりする。
光学装置2は、図1において下方から流れてくる被測定液が流入する被測定液入口21と、被測定液入口21から光学装置2の内部に流入した被測定液が外部へと流出する被測定液出口22と、を有する。光学装置2は、本体部23と、光源部24と、受光部25と、を有する。本体部23の内部には、下方から上方へと流れる被測定液をガイドする液槽が含まれる。本体部23の液槽は、被測定液が流れる方向と交差する方向において、光源部24及び受光部25により挟まれる。
図2は、図1の濁度計1の構成の一例を示すブロック図である。
光学装置2に含まれる光源部24は、第1光源部241と、第2光源部242と、を有する。
第1光源部241は、後述する第1スペクトルE1を有する第1照射光L1を被測定液に対して照射する。第1光源部241は、第1照射光L1を照射可能な任意の光源を有する。例えば、第1光源部241は、第1LED光源D1を含む。
第2光源部242は、第1スペクトルE1と異なる、後述する第2スペクトルE2を有する第2照射光L2を被測定液に対して照射する。第2光源部242は、第2照射光L2を照射可能な任意の光源を有する。例えば、第2光源部242は、第2LED光源D2を含む。
光学装置2に含まれる受光部25は、被測定液に対して照射された第1照射光L1に基づく第1被測定光ML1、及び被測定液に対して照射された第2照射光L2に基づく第2被測定光ML2の検出信号を取得する。受光部25は、第1被測定光ML1及び第2被測定光ML2の検出信号として、検出電流又は検出電圧を出力する。出力される検出信号の強度は、受光部25によって検出される被測定光の光強度に対応する。濁度計1が透過光・散乱光比較方式である場合、第1被測定光ML1は、被測定液を透過した第1透過光T1と、被測定液によって散乱された第1散乱光S1と、を含む。同様に、第2被測定光ML2は、被測定液を透過した第2透過光T2と、被測定液によって散乱された第2散乱光S2と、を含む。
受光部25は、透過光検出部251と、散乱光検出部252と、を有する。
透過光検出部251は、第1照射光L1に基づく第1透過光T1と、第2照射光L2に基づく第2透過光T2と、を検出する。透過光検出部251は、第1透過光T1及び第2透過光T2を検出可能な任意の光検出器を有する。例えば、透過光検出部251は、フォトダイオードを含む。透過光検出部251を構成するフォトダイオードの波長帯域は、第1透過光T1及び第2透過光T2が有する光スペクトルの波長帯域を含む。
散乱光検出部252は、第1照射光L1に基づく第1散乱光S1と、第2照射光L2に基づく第2散乱光S2と、を検出する。散乱光検出部252は、第1散乱光S1及び第2散乱光S2を検出可能な任意の光検出器を有する。例えば、散乱光検出部252は、フォトダイオードを含む。散乱光検出部252を構成するフォトダイオードの波長帯域は、第1散乱光S1及び第2散乱光S2が有する光スペクトルの波長帯域を含む。
処理装置3は、制御部31と、記憶部32と、入力部33と、表示部34と、通信部35と、を有する。
制御部31は、1つ以上のプロセッサを含む。例えば、制御部31は、濁度計1に関する処理を可能にするプロセッサを含む。制御部31は、濁度計1を構成する各構成部に接続され、各構成部をはじめとして濁度計1全体を制御及び管理する。例えば、制御部31は、第1光源部241及び第2光源部242にそれぞれ含まれるLED光源の駆動電流を制御する。例えば、制御部31は、光学装置2から出力される、第1被測定光ML1及び第2被測定光ML2の検出信号に基づいて被測定液の濁度を算出する。その他にも、制御部31は、例えば、被測定液の濁度を算出するために必要なパラメータを算出する。
記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等の任意の記憶装置を含み、濁度計1の動作を実現するために必要な情報を記憶する。記憶部32は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部32は、濁度計1に内蔵されているものに限定されず、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続されている外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部32は、例えば、制御部31によって算出された各種情報を記憶する。記憶部32は、例えば、光学装置2から出力される、第1被測定光ML1及び第2被測定光ML2の検出信号に基づく検出情報を記憶する。
入力部33は、濁度計1のユーザによる入力操作を受け付ける任意の入力インタフェースを含む。入力部33は、濁度計1のユーザによる入力操作を受け付け、当該ユーザによる入力情報を取得する。入力部33は、取得した入力情報を制御部31に出力する。例えば、ユーザは、入力部33を用いて、濁度計1の動作を実現するために必要な任意の情報を入力する。
表示部34は、画像を出力する任意の出力インタフェースを含む。表示部34は、例えば液晶ディスプレイを含む。表示部34は、例えば、制御部31によって算出された各種情報を濁度計1のユーザに対して表示する。表示部34は、例えば、濁度計1の動作を実現する任意の情報をユーザが入力するために必要な設定画面をユーザに対して表示する。
通信部35は、有線又は無線に基づく任意の通信プロトコルに対応した任意の通信インタフェースを含む。通信部35は、制御部31によって算出された各種情報を任意の外部装置に送信してもよい。通信部35は、濁度計1の動作を実現するために必要な任意の情報を任意の外部装置から受信してもよい。例えば、通信部35は、光学装置2を制御するための制御信号を任意の外部装置から受信してもよい。
図3は、図1の光学装置2の断面の一例を示す模式図である。図3を参照しながら、濁度計1の光学系に関する動作について主に説明する。
第1光源部241及び第2光源部242を含む光源部24によって照射された照射光は、集光レンズ26によって平行光となる。平行光となった照射光は、液槽27に入射する。液槽27の両端は透明ガラスにより仕切られている。液槽27では、例えば図の下から上に向かって被測定液が流れている。液槽27を挟んで光源部24と反対側に、受光部25が配置されている。
液槽27内の被測定液を透過した透過光Tは、例えば液槽27を挟んで光源部24と対向するように配置されている透過光検出部251で検出される。液槽27中を流れる被測定液の濁質により散乱された散乱光Sのうち、平行光線である透過光Tに対して所定の角度が付された散乱光Sは、例えば透過光検出部251の上方及び下方に配置されている散乱光検出部252で検出される。散乱光検出部252を構成する光検出器の数は2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。制御部31は、受光部25によって検出された透過光Tの検出信号強度ITと散乱光Sの検出信号強度ISとに基づいて、IS/ITのように比率演算することで濁度Nを算出する。
図4は、各光源によって照射される照射光のスペクトルの一例を示す模式図である。図4を参照しながら、従来のランプ光源、第1光源部241に含まれる第1LED光源D1、及び第2光源部242に含まれる第2LED光源D2のそれぞれの発光スペクトルを比較して説明する。
図4において、従来のランプ光源の発光スペクトルは実線により示される。図4では、従来のランプ光源の発光スペクトルにおいて、赤外領域に現れるピークを含め、波長800nm付近よりも長波長側の当該発光スペクトルの図示は省略されている。すなわち、図4では、従来のランプ光源の発光スペクトルにおいて、波長800nm付近よりも短波長側の当該発光スペクトルのみが図示されている。図4において、第1LED光源D1の第1照射光L1の第1スペクトルE1及び第2LED光源D2の第2照射光L2の第2スペクトルE2は破線により示される。
一実施形態に係る濁度計1では、第1照射光L1の第1スペクトルE1及び第2照射光L2の第2スペクトルE2に基づいて、従来のランプ光源の波長特性と同様の波長特性が実現される。
より具体的には、第1LED光源D1によって照射される第1照射光L1の第1スペクトルE1は、可視領域において、ランプ光源の発光スペクトルと十分に対応する。すなわち、第1スペクトルE1は、ランプ光源の発光スペクトルと同様に、波長400nm付近から立ち上がり、可視領域の略全体にわたって広がっている。このように、第1LED光源D1は、可視領域においてはランプ光源の波長特性と同様の波長特性を有する。しかしながら、780nm以上の近赤外領域において、第1スペクトルE1のスペクトル強度が低下し、第1LED光源D1は、ランプ光源の波長特性と異なる波長特性を有するようになる。
第2LED光源D2は、第1LED光源D1の近赤外領域におけるスペクトル強度の低下を補って、当該領域における光源部24のスペクトル強度をランプ光源のスペクトル強度と対応させる。すなわち、第2スペクトルE2は、近赤外領域においてランプ光源のスペクトル強度に対応するピークを有し、所定の半値幅で広がっている。なお、第2スペクトルE2が広がっている領域よりもさらなる長波長側でも、従来のランプ光源の発光スペクトルは所定のスペクトル強度を有している。しかしながら、例えば近赤外領域における所定の波長以下で感度を有するような光検出器が従来から使用されており、受光部25においても同様の光検出器が用いられることで、当該所定の波長よりも長波長側でのランプ光源の発光スペクトルに基づく濁度測定への影響は無視することができる。
第1LED光源D1は、図4に示すような第1スペクトルE1を有する第1照射光L1を照射するために、蛍光体と、当該蛍光体を励起するためのさらなる励起用LEDを有する。このとき、励起用LEDの発光スペクトルのピークが例えば紫外領域に現れる。ここで、紫外領域は、可視領域よりも短波長側の所定の波長領域を意味し、例えば380nmよりも短い波長を有する所定の波長領域を含む。一方で、従来のランプ光源のスペクトル強度は、紫外領域において略ゼロとなる。一実施形態に係る濁度計1において、従来のランプ光源の波長特性と同様の波長特性を実現するために、このような紫外領域におけるピークを抑制する場合もある。したがって、第1LED光源D1は、励起用LEDの光路上に配置され、励起用LEDのピークを抑制する任意の光学フィルタを有してもよい。
第1LED光源D1は、紫外領域におけるピークを抑制するための光学フィルタに加えて、又は代えて、第1スペクトルE1が広がっている波長領域内で互いに異なる発光波長を有する単色LEDを複数有してもよい。これにより、可視領域で広がっている第1スペクトルE1のスペクトル強度は、複数の単色LEDによるスペクトル強度が加わる分、紫外領域における励起用LEDのスペクトル強度と比較して十分に大きくなる。したがって、紫外領域における励起用LEDのピークが、第1スペクトルE1に対して相対的に低下する。結果として、紫外領域における励起用LEDのピークが相対的に抑制される。
第1LED光源D1は、紫外領域におけるピークを抑制するための上記の構成に加えて、又は代えて、励起用LEDによる励起効率、すなわちエネルギー効率が高くなるような蛍光体に関する構成を有してもよい。より具体的には、第1LED光源D1は、種類及び光学密度の少なくとも一方が最適化された蛍光体を有してもよい。例えば、図4に示す第1スペクトルE1よりも半値幅が若干小さくなるが、励起用LEDのピークが十分に低下するような種類の蛍光体が第1LED光源D1の蛍光体として選択されてもよい。例えば、蛍光体内で励起用LEDからの励起光が十分に吸収されるような光学密度を有する蛍光体が第1LED光源D1の蛍光体として選択されてもよい。以上のように、エネルギー効率が高くなるような蛍光体を第1LED光源D1が有することで、紫外領域における励起用LEDのピークが第1スペクトルE1に対して相対的に低下する。また、紫外領域ではなく可視領域で励起用LEDを発光させることも可能である。したがって、励起用LEDのピークを抑制する任意の光学フィルタが省略可能となる。
第2LED光源D2は、図4に示すような第2スペクトルE2を有する第2照射光L2を照射するために、近赤外領域において発光する単色LEDを有する。近赤外領域における光源部24からの発光強度を向上させるための構成は、これに限定されない。光源部24は、第2LED光源D2が有する単色LEDに加えて、又は代えて、近赤外領域における発光強度を向上させるような蛍光体がさらに添加された第1LED光源D1の蛍光体を有してもよい。第2LED光源D2が有する単色LEDに代えてこのような蛍光体を光源部24が有する場合、第1光源部241と第2光源部242とが、当該蛍光体を共有するような構成となる。
例えば、上述したとおり第1LED光源D1と第2LED光源D2との間で異なるLEDが用いられる場合、照射光の光強度はLEDごとに異なるのが通常である。したがって、濁度測定にあたり、第1LED光源D1及び第2LED光源D2間のこのような差異を考慮する必要がある。
したがって、制御部31は、以上のような光源部24を用いながら、制御部31によって算出される濁度が、比較の基準となる他の光源、すなわちランプ光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように、第1照射光L1に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ及び第2照射光L2に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータの少なくとも一方を補正する。以下では、このような補正方法について、2つの例を挙げて説明する。
補正方法の第1例では、濁度算出に関する第1パラメータは、受光部25によって検出された第1被測定光ML1の第1検出信号強度を含み、濁度算出に関する第2パラメータは、受光部25によって検出された第2被測定光ML2の第2検出信号強度を含む。このとき、制御部31は、制御部31によって算出される濁度が、ランプ光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように第1検出信号強度及び第2検出信号強度の少なくとも一方を補正する。このように補正方法の第1例では、濁度計1は、例えば受光部25によって検出された検出信号に基づく検出情報を信号処理により補正した状態で濁度測定を実行してもよい。
補正方法の第1例では、制御部31は、このような信号処理を実行するために、第1LED光源D1及び第2LED光源D2を互いに異なるタイミングで動作させて、第1照射光L1及び第2照射光L2を互いに異なるタイミングで照射させる。例えば、制御部31は、第1LED光源D1及び第2LED光源D2のいずれか一方を交互に動作させて、第1照射光L1及び第2照射光L2のいずれか一方を交互に照射させる。被測定液に対して第1LED光源D1のみを発光させたときに得られる第1散乱光S1の第1検出信号強度をIS1及び第1透過光T1の第1検出信号強度をIT1とし、被測定液に対して第2LED光源D2のみを発光させたときに得られる第2散乱光S2の第2検出信号強度をIS2及び第2透過光T2の第2検出信号強度をIT2とする。このとき、制御部31は、以下の式4に基づいて濁度Nを算出する。
Figure 0007056612000004
式4において、Kは、濁度0度の液と標準液とを用いて2つの既知の濁度Nで第1被測定光ML1及び第2被測定光ML2を測定したときの傾きを示す濁度算出用の感度係数である。感度係数は、比率IS/ITを濁度Nに換算するための比例係数である。濁度0度の液及び標準液のそれぞれに対して測定が行われると、式4における各検出信号強度が実測可能である。実測された各検出信号強度と共に、既知の濁度N及び後述する補正係数αに基づいて、感度係数Kが算出可能となる。
S1(0)は、濁度0度の液に対して第1LED光源D1のみを発光させたときに得られる第1散乱光S1の第1検出信号強度を示す。IT1(0)は、濁度0度の液に対して第1LED光源D1のみを発光させたときに得られる第1透過光T1の第1検出信号強度を示す。IS2(0)は、濁度0度の液に対して第2LED光源D2のみを発光させたときに得られる第2散乱光S2の第2検出信号強度を示す。IT2(0)は、濁度0度の液に対して第2LED光源D2のみを発光させたときに得られる第2透過光T2の第2検出信号強度を示す。
αは、第1LED光源D1及び第2LED光源D2の濁度測定への寄与率を従来のランプ光源に近づけることを目的とした補正係数である。より具体的には、補正係数αは、第1LED光源D1及び第2LED光源D2の組ごとに、以下の手順で算出される。
図5は、図1の光源部24によって照射された照射光のスペクトルの一例を示す模式図である。図5を参照しながら、補正係数αの算出手順を主に説明する。補正係数αを算出する以下の第1手順及び第2手順では、第1スペクトルE1の第1ピーク波長での第1スペクトル強度P1と第2スペクトルE2の第2ピーク波長での第2スペクトル強度P2との比率が、図4に示すランプ光源の発光スペクトルにおける、第1ピーク波長でのスペクトル強度Aと、第2ピーク波長でのスペクトル強度Bとの比率と同一となるように、制御部31が第1駆動電流及び第2駆動電流の少なくとも一方を調整する。
制御部31は、例えば、濁度計1とは別の装置である光スペクトラムアナライザ等によって測定された、基準となるランプ光源の発光スペクトルにおける、第1ピーク波長でのスペクトル強度Aと、第2ピーク波長でのスペクトル強度Bと、を任意の方法により予め取得する。補正係数αを算出する第1手順では、制御部31は、取得したスペクトル強度A、Bに基づいて、比率B/Aを算出する。
補正係数αを算出する第2手順では、制御部31は、例えば、第1LED光源D1と第2LED光源D2とを同時に発光させた状態で光スペクトラムアナライザ等によって測定された、第1スペクトル強度P1と第2スペクトル強度P2とを任意の方法により取得する。このとき、制御部31は、第1LED光源D1の第1駆動電流と第2LED光源D2の第2駆動電流とを、個別に調整可能である。制御部31は、例えば第2LED光源D2の第2駆動電流を調整して、第2スペクトル強度P2が以下の式5を満たすような駆動電流値を決定する。
Figure 0007056612000005
制御部31は、このときの第1LED光源D1の第1駆動電流値C1と、第2LED光源D2の第2駆動電流値C2と、を記憶部32に格納する。
なお、上記の具体例では、制御部31は、第1スペクトル強度P1と第2スペクトル強度P2との比率がスペクトル強度Aとスペクトル強度Bとの比率と同一となるよう第2LED光源D2の第2駆動電流のみを調整するとして説明した。このとき、制御部31は、例えば、第1スペクトル強度P1がスペクトル強度Aと一致するように、第1LED光源D1の第1駆動電流をさらに調整してもよいし、調整しなくてもよい。
第1駆動電流が調整される場合、第1スペクトル強度P1及び第2スペクトル強度P2の絶対値がランプ光源の発光スペクトルにおける対応するスペクトル強度と一致する。したがって、ランプ光源を用いた従来の濁度計における検出回路と同様のものを一実施形態に係る濁度計1においても用いることが可能となり、従来の濁度計と一実施形態に係る濁度計1との互換性が向上する。
第1駆動電流が調整されない場合、第1スペクトル強度P1はスペクトル強度Aと一致していないのが通常である。このような場合であっても、制御部31はIS/ITのように比率演算を実行するので、光源部24の発光スペクトルの絶対値とランプ光源の発光スペクトルの絶対値との差による影響が分母及び分子間で相殺される。したがって、互いの絶対値に差があったとしても、それぞれの場合に測定される濁度は十分に対応する。
補正係数αを算出する第3手順では、制御部31は、例えば、温度及び湿度等の周囲環境が常に一定である工場条件下で、記憶部32に記録されている第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2の比率と同一の比率になるように第1LED光源D1の第1駆動電流と第2LED光源D2の第2駆動電流とを個別に調整する。このとき、調整された第1駆動電流及び第2駆動電流は、第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2とそれぞれ同一の値をとってもよいし、各LED光源の駆動電流と発光強度とが線形性を有する範囲であれば、第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2とそれぞれ異なる値をとってもよい。
制御部31は、濁度0度の液が満たされている液槽27に対して、調整された第1駆動電流及び第2駆動電流に基づき第1LED光源D1及び第2LED光源D2をそれぞれ異なるタイミングで個別に発光させる。制御部31は、第1LED光源D1及び第2LED光源D2をそれぞれ発光させたときの第1透過光T1の第1検出信号強度IT1b及び第2透過光T2の第2検出信号強度IT2bを記憶部32に格納する。
補正係数αを算出する第4手順では、制御部31は、例えば、濁度計1に取り付けられている第1LED光源D1及び第2LED光源D2を、ユーザによる実際の使用状況に合わせた任意の第1駆動電流及び第2駆動電流でそれぞれ異なるタイミングで個別に発光させる。このとき、液槽27には、濁度0度の液が満たされている。制御部31は、第1LED光源D1及び第2LED光源D2をそれぞれ発光させたときの第1透過光T1の第1検出信号強度IT1i及び第2透過光T2の第2検出信号強度IT2iを記憶部32に格納する。
制御部31は、以下の式6に基づいて補正係数αを算出する。
Figure 0007056612000006
制御部31は、以上のように算出された補正係数αを記憶部32に格納する。制御部31は、ユーザによる実際の使用状況に合わせて設定された上記の第1駆動電流及び第2駆動電流で第1LED光源D1及び第2LED光源D2のいずれか一方を交互に動作させる。これにより、制御部31は、記憶部32に予め記憶されている補正係数αを用い、式4に基づいて被測定液の濁度Nを算出することが可能となる。このとき、濁度計1としては、各駆動電流を調整するための機能が備わっていなくてもよい。なお、補正係数αは、上述したように製品出荷前の初期校正段階で算出され、その後ユーザ等によって定期的に更新されてもよい。
以上のような制御部31による処理によって、第1検出信号強度及び第2検出信号強度の少なくとも一方が補正され、制御部31によって算出された被測定液の濁度がランプ光源を用いて測定された濁度と対応する。
以下では補正方法の第2例について主に説明する。
例えば、濁度計1は、上述した補正方法の第1例に代えて、LED光源の駆動電流に基づいて光学的に発光スペクトルを補正した状態で濁度測定を実行してもよい。
補正方法の第2例では、濁度算出に関する第1パラメータは、第1LED光源D1の第1駆動電流を含み、濁度算出に関する第2パラメータは、第2LED光源D2の第2駆動電流を含む。このとき、制御部31は、制御部31によって算出される濁度が、ランプ光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように第1駆動電流及び第2駆動電流の少なくとも一方を補正する。
より具体的には、図5に示す、第1スペクトルE1の第1ピーク波長での第1スペクトル強度P1と第2スペクトルE2の第2ピーク波長での第2スペクトル強度P2との比率が、図4に示すランプ光源の発光スペクトルにおける、第1ピーク波長でのスペクトル強度Aと、第2ピーク波長でのスペクトル強度Bとの比率と同一となるように、制御部31が第1駆動電流及び第2駆動電流の少なくとも一方を補正する。
より具体的には、制御部31は、補正方法の第1例において説明した、補正係数αを算出する第1手順及び第2手順と全く同一の手順により、第1LED光源D1の第1駆動電流値C1と、第2LED光源D2の第2駆動電流値C2と、を記憶部32に格納する。
制御部31は、例えば、記憶部32に記憶されている第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2で第1LED光源D1及び第2LED光源D2をそれぞれ発光させて、被測定液の濁度を算出する。このとき、制御部31は、例えば、式4において補正係数αを1としたときの以下の式7に基づいて、濁度Nを算出してもよい。
Figure 0007056612000007
すなわち、制御部31は、第1LED光源D1及び第2LED光源D2を、第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2に基づいてそれぞれ異なるタイミングで個別に発光させて濁度Nを算出してもよい。これに限定されず、制御部31は、第1LED光源D1及び第2LED光源D2を、第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2に基づいて互いに同時に発光させて濁度Nを算出してもよい。このとき、制御部31は、例えば、ランプ光源を用いた従来の濁度測定と同様に式3を用いて、照射光に基づく透過光T及び散乱光Sの検出信号強度の比率IS/ITから濁度Nを算出してもよい。
以上により、第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2を用いて別々の駆動電流で第1LED光源D1及び第2LED光源D2を発光させることで、制御部31は、光源部24の発光スペクトルをランプ光源の発光スペクトルに十分に対応するように補正することが可能となる。
光源部24から第1照射光L1と第2照射光L2とが同時に照射される場合、可視領域において不連続的に複数のピークを有する従来の白色LED又は調光・混色LEDと異なり、全体の照射光のスペクトルは、第1スペクトルE1と第2スペクトルE2とを足し合わせた、連続的にスペクトル強度が変化するものとなる。
以上のような光源部24の構成によって、光源部24の発光スペクトルと従来のランプ光源の発光スペクトルとの対応性が良好となる。これにより、LEDを使用した濁度測定においても、所定の波長領域において、被測定液を透過した透過光T、及び被測定液によって散乱された散乱光Sのそれぞれの光強度が、従来のランプ光源を用いた場合の光強度と十分に対応する。したがって、両者を用いて測定された被測定液の濁度が十分に対応する。
図6は、図1の濁度計1を用いた濁度測定方法の一例を示すフローチャートである。図6を参照しながら、一実施形態に係る濁度計1の制御部31が実行する被測定液の濁度測定のフローの例について主に説明する。
ステップS101では、制御部31は、第1LED光源D1を点灯させて、第1スペクトルE1を有する第1照射光L1を被測定液に対して照射する。
ステップS102では、制御部31は、ステップS101において、被測定液に対して照射された第1照射光L1に基づく第1被測定光ML1を検出する。
ステップS103では、制御部31は、ステップS102において検出された第1被測定光ML1に基づいて、第1散乱光S1の第1検出信号強度IS1及び第1透過光T1の第1検出信号強度IT1を記憶部32に格納する。
ステップS104では、制御部31は、第1LED光源D1を消灯させて、第1照射光L1をオフにする。
ステップS105では、制御部31は、第2LED光源D2を点灯させて、第1スペクトルE1と異なる第2スペクトルE2を有する第2照射光L2を被測定液に対して照射する。
ステップS106では、制御部31は、ステップS105において、被測定液に対して照射された第2照射光L2に基づく第2被測定光ML2を検出する。
ステップS107では、制御部31は、ステップS106において検出された第2被測定光ML2に基づいて、第2散乱光S2の第2検出信号強度IS2及び第2透過光T2の第2検出信号強度IT2を記憶部32に格納する。
ステップS108では、制御部31は、第2LED光源D2を消灯させて、第2照射光L2をオフにする。
ステップS109では、制御部31は、ステップS103で記憶部32に格納したIS1及びIT1、並びにステップS107で記憶部32に格納したIS2及びIT2に基づいて、例えば式4等を用いて被測定液の濁度Nを算出する。
ステップS110では、制御部31は、例えば入力部33を用いてユーザにより設定された所定値にデータ取得回数が到達したか否かを判定する。制御部31は、データ取得回数が所定値に到達していないと判定すると、ステップS101乃至ステップS109までの処理を再度実行する。制御部31は、データ取得回数が所定値に到達していると判定すると、処理を終了させる。
上述した補正方法の第1例に基づく場合、制御部31は、例えば図6のステップS101よりも前に補正係数αを算出し、記憶部32に格納する。制御部31は、ステップS109において被測定液の濁度Nを算出する際に、第1検出信号強度及び第2検出信号強度の少なくとも一方を記憶部32に予め記憶されている補正係数αに基づいて補正する。
上述した補正方法の第2例に基づく場合、制御部31は、例えば図6のステップS101よりも前に第1駆動電流値C1及び第2駆動電流値C2を決定し、対応する第1駆動電流及び第2駆動電流の少なくとも一方を補正する。
図6に示すフローにおいて、ステップS101からステップS109までの一周期は、例えば、1~2秒程度である。また、制御部31は、ステップS109において一周期ごとに算出した濁度Nを複数周期にわたって平均化してもよい。
一実施形態に係る濁度計1では、制御部31によって算出される濁度が、比較の基準となる他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように、第1照射光L1に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ及び第2照射光L2に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータの少なくとも一方を制御部31が補正する。以上のような一実施形態に係る濁度計1によれば、従来の濁度計における他の光源を用いて測定された被測定液の濁度と対応するように被測定液の濁度を算出可能である。したがって、ユーザは、被測定液の濁度測定における測定装置を、例えばランプ光源を用いた従来の濁度計からLED光源を用いた一実施形態に係る濁度計1へと変更する場合であっても、同一の被測定液に対して同様の測定結果を得ることができる。したがって、一実施形態に係る濁度計1へ測定装置を更新する際のユーザの利便性が向上する。
本開示は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的であり、これに限定されない。開示の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるとする。
例えば、上述した各構成部の形状、配置、向き、及び個数等は、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の形状、配置、向き、及び個数等は、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。
例えば、上述した濁度計1を用いた測定方法における各ステップ及び各ステップに含まれる機能等は、論理的に矛盾しないように再配置可能であり、ステップの順序を変更したり、複数のステップを1つに組み合わせたり、又は分割したりすることが可能である。
例えば、本開示は、上述した濁度計1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
補正方法の第1例では、制御部31は、第1照射光L1及び第2照射光L2のいずれか一方を交互に照射させるとして説明したが、制御部31による制御方法はこれに限定されない。例えば、光学処理及び信号処理等によって、第1照射光L1及び第2照射光L2に基づく上述した各検出信号強度を制御部31が個別に算出可能であれば、制御部31は、第1照射光L1及び第2照射光L2を同時に照射させてもよい。このときも、制御部31は、上述した式4に基づいて濁度Nを算出してもよい。
上記では、濁度計1は、図3に示すような透過光・散乱光比較方式の濁度計であるとして説明したが、これに限定されない。図7は、一実施形態に係る濁度計1の第1変形例を示す図3に対応する模式図である。図7に示すように、濁度計1は、吸光度のみを用いて濁度を測定する透過光方式の濁度計であってもよい。図8は、一実施形態に係る濁度計1の第2変形例を示す図3に対応する模式図である。図8に示すように、濁度計1は、散乱光方式の濁度計であってもよい。図9は、一実施形態に係る濁度計1の第3変形例を示す図3に対応する模式図である。図9に示すように、濁度計1は、表面散乱光方式の濁度計であってもよい。
上記では、第2LED光源D2は、近赤外領域において発光する単色LEDを1つのみ有するとして説明したが、これに限定されない。光源部24は、光源部24から照射される照射光のスペクトルがランプ光源の発光スペクトルにより近似するように、第1スペクトルE1のスペクトル強度が低下している領域において異なる発光波長を有する複数の単色LEDを有してもよい。
例えば、光源部24は、第3スペクトルE3を有する第3照射光L3を被測定液に対して照射する第3光源部243をさらに有してもよい。第3光源部243は、第3照射光L3を照射可能な任意の光源を有する。例えば、第3光源部243は、第3LED光源D3を含む。第3LED光源D3は、近赤外領域において発光する単色LEDを1つ有してもよい。
このとき、制御部31は、第1LED光源D1、第2LED光源D2、及び第3LED光源D3を互いに異なるタイミングで動作させて、第1照射光L1及び第2照射光L2に加えて、第3照射光L3も互いに異なるタイミングで照射させる。受光部25は、被測定液に対して照射された第3照射光L3に基づく第3被測定光ML3の検出信号をさらに取得する。
制御部31は、第1照射光L1に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ、第2照射光L2に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータ、及び第3照射光L3に関連付けられる濁度算出に関する第3パラメータを、上記の補正方法の第1例及び第2例と同様の方法で補正する。制御部31は、第1被測定光ML1、第2被測定光ML2、及び第3被測定光ML3の検出信号に基づいて被測定液の濁度を算出する。ここで、補正方法の第1例では、濁度算出に関する第3パラメータは、受光部25によって検出された第3被測定光ML3の第3検出信号強度を含む。補正方法の第2例では、濁度算出に関する第3パラメータは、第3LED光源D3の第3駆動電流を含む。
例えば、3つの光源を用いる場合の上記の補正方法の第1例について説明する。被測定液に対して第3照射光L3のみを照射させたときに得られる第3散乱光S3の第3検出信号強度をIS3及び第3透過光T3の第3検出信号強度をIT3とする。このとき、制御部31は、式4に代えて以下の式8に基づいて濁度Nを算出する。
Figure 0007056612000008
式8において、IS3(0)は、濁度0度の液に対して第3照射光L3のみを照射させたときに得られる第3散乱光S3の第3検出信号強度を示す。IT3(0)は、濁度0度の液に対して第3照射光L3のみを照射させたときに得られる第3透過光T3の第3検出信号強度を示す。
α1、α2、及びα3は、第1LED光源D1、第2LED光源D2、及び第3LED光源D3の濁度測定への寄与率を従来のランプ光源に近づけることを目的とした補正係数である。補正係数α1、α2、及びα3は、上述の補正方法の第1例において説明した補正係数αを算出する手順に基づく算出方法と同様の方法により算出される。補正係数α1、α2、及びα3は、3つの光源のうち2対の光源のスペクトル強度比に基づいて算出される。制御部31は、補正係数α1、α2、及びα3のいずれか1つを1とし、対応する光源の発光強度を基準として他の2つの光源との対を決定する。例えば、制御部31は、α1=1としたときに、第1LED光源D1と第2LED光源D2とを対として決定する。制御部31は、これらの光源のスペクトル強度比に基づいてα2を算出する。同様に、制御部31は、α1=1としたときに、第1LED光源D1と第3LED光源D3とを対として決定する。制御部31は、これらの光源のスペクトル強度比に基づいてα3を算出する。
上記では、透過光検出部251において検出される散乱光Sは透過光Tに対して十分に弱いとし、式4のように透過光Tに関する検出信号強度の項で散乱光Sによる寄与が無視されているが、濁度Nの算出方法はこれに限定されない。例えば、制御部31は、以下の式9のように透過光Tに関する検出信号強度の項で散乱光Sによる寄与を含めて濁度Nを算出してもよい。
Figure 0007056612000009
式9においてβは、検出部の形状及び特性により決定される定数である。式9は、散乱光Sによる成分が定数βの割合で透過光Tに関する検出信号強度に加わることを示している。濁度計の中には、透過光Tの検出信号強度に散乱光Sの検出信号強度の一部を所定の比率で加えることで、良好な直線性が得られるものもある。そのような濁度計においても、ランプ光源を2つ以上のLED光源に置き換えることが上記の式9によって可能となる。制御部31が式9を用いて濁度Nを算出することで、複数のLED光源を用いた場合であっても、低濁度から高濁度までの広い範囲において良好な直線性が得られる。従来、低濁度領域と高濁度領域とでは、透過光T及び散乱光Sの変化の仕方が異なるため、光学系を調整することで各領域における直線性が最適化されていた。しかしながら、制御部31が式9を用いて濁度Nを算出することで、同一の光学系によって、低濁度から高濁度までの広い範囲で良好な直線性を得ることが可能となる。
1 濁度計
2 光学装置
21 被測定液入口
22 被測定液出口
23 本体部
24 光源部
241 第1光源部
242 第2光源部
243 第3光源部
25 受光部
251 透過光検出部
252 散乱光検出部
26 集光レンズ
27 液槽
3 処理装置
31 制御部
32 記憶部
33 入力部
34 表示部
35 通信部
D1 第1LED光源
D2 第2LED光源
D3 第3LED光源
E1 第1スペクトル
E2 第2スペクトル
E3 第3スペクトル
L1 第1照射光
L2 第2照射光
L3 第3照射光
ML1 第1被測定光
ML2 第2被測定光
ML3 第3被測定光
S 散乱光
S1 第1散乱光
S2 第2散乱光
S3 第3散乱光
T 透過光
T1 第1透過光
T2 第2透過光
T3 第3透過光

Claims (14)

  1. 被測定液の濁度を測定する濁度測定方法であって、
    第1スペクトルを有する第1照射光を前記被測定液に対して照射するステップと、
    前記被測定液に対して照射された前記第1照射光に基づく第1被測定光の検出信号を取得するステップと、
    前記第1スペクトルと異なる第2スペクトルを有する第2照射光を前記被測定液に対して照射するステップと、
    前記被測定液に対して照射された前記第2照射光に基づく第2被測定光の検出信号を取得するステップと、
    前記第1被測定光及び前記第2被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度を算出するステップと、
    他の光源の発光スペクトルに関する情報を取得するステップと、
    前記被測定液の濁度を算出するステップにおいて算出される濁度が、比較の基準となる前記他の光源を用いて測定された前記被測定液の濁度と対応するように、前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ及び前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータの少なくとも一方を前記発光スペクトルに関する情報に基づいて補正するステップと、
    を含む、
    濁度測定方法。
  2. 前記濁度算出に関する第1パラメータは、検出された前記第1被測定光の第1検出信号強度を含み、
    前記濁度算出に関する第2パラメータは、検出された前記第2被測定光の第2検出信号強度を含み、
    前記補正するステップにおいて、前記第1検出信号強度及び前記第2検出信号強度の少なくとも一方が補正される、
    請求項1に記載の濁度測定方法。
  3. 前記第1照射光を前記被測定液に対して照射するステップ、及び前記第2照射光を前記被測定液に対して照射するステップが互いに異なるタイミングで実行される、
    請求項2に記載の濁度測定方法。
  4. 前記第1被測定光及び前記第2被測定光の各々は、前記被測定液を透過した透過光と、前記被測定液によって散乱された散乱光と、を含む、
    請求項2又は3に記載の濁度測定方法。
  5. 前記被測定液の濁度を算出するステップにおいて、前記第1被測定光に含まれる第1散乱光の第1検出信号強度をIS1、及び前記第1被測定光に含まれる第1透過光の第1検出信号強度をIT1とし、前記第2被測定光に含まれる第2散乱光の第2検出信号強度をIS2、及び前記第2被測定光に含まれる第2透過光の第2検出信号強度をIT2とすると、前記濁度をNとしてNは、
    Figure 0007056612000010
    により算出され、Kは濁度算出用の感度係数であり、IS1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1散乱光の第1検出信号強度であり、IT1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1透過光の第1検出信号強度であり、IS2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2散乱光の第2検出信号強度であり、IT2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2透過光の第2検出信号強度であり、αは補正係数である、
    請求項4に記載の濁度測定方法。
  6. 前記濁度算出に関する第1パラメータは、前記第1照射光を照射する第1LED光源の第1駆動電流を含み、
    前記濁度算出に関する第2パラメータは、前記第2照射光を照射する第2LED光源の第2駆動電流を含み、
    前記補正するステップにおいて、前記第1駆動電流及び前記第2駆動電流の少なくとも一方が補正される、
    請求項1に記載の濁度測定方法。
  7. 第3スペクトルを有する第3照射光を前記被測定液に対して照射するステップと、
    前記被測定液に対して照射された前記第3照射光に基づく第3被測定光の検出信号を取得するステップと、
    をさらに含み、
    前記被測定液の濁度を算出するステップにおいて、前記第1被測定光、前記第2被測定光、及び前記第3被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度が算出され、
    前記補正するステップにおいて、前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ、前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータ、及び前記第3照射光に関連付けられる濁度算出に関する第3パラメータが補正される、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の濁度測定方法。
  8. 被測定液の濁度を測定する濁度計であって、
    第1スペクトルを有する第1照射光を前記被測定液に対して照射する第1光源部と、
    前記第1スペクトルと異なる第2スペクトルを有する第2照射光を前記被測定液に対して照射する第2光源部と、
    前記被測定液に対して照射された前記第1照射光に基づく第1被測定光、及び前記被測定液に対して照射された前記第2照射光に基づく第2被測定光の検出信号を取得する受光部と、
    前記第1被測定光及び前記第2被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度を算出する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、他の光源の発光スペクトルに関する情報を取得し、前記制御部によって算出される濁度が、比較の基準となる前記他の光源を用いて測定された前記被測定液の濁度と対応するように、前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ及び前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータの少なくとも一方を前記発光スペクトルに関する情報に基づいて補正する、
    濁度計。
  9. 前記濁度算出に関する第1パラメータは、前記受光部によって検出された前記第1被測定光の第1検出信号強度を含み、
    前記濁度算出に関する第2パラメータは、前記受光部によって検出された前記第2被測定光の第2検出信号強度を含み、
    前記制御部は、前記第1検出信号強度及び前記第2検出信号強度の少なくとも一方を補正する、
    請求項8に記載の濁度計。
  10. 前記制御部は、前記第1光源部及び前記第2光源部を互いに異なるタイミングで動作させて、前記第1照射光及び前記第2照射光を互いに異なるタイミングで照射させる、
    請求項9に記載の濁度計。
  11. 前記第1被測定光及び前記第2被測定光の各々は、前記被測定液を透過した透過光と、前記被測定液によって散乱された散乱光と、を含む、
    請求項9又は10に記載の濁度計。
  12. 前記制御部は、前記第1被測定光に含まれる第1散乱光の第1検出信号強度をIS1、及び前記第1被測定光に含まれる第1透過光の第1検出信号強度をIT1とし、前記第2被測定光に含まれる第2散乱光の第2検出信号強度をIS2、及び前記第2被測定光に含まれる第2透過光の第2検出信号強度をIT2とすると、前記濁度をNとしてNを、
    Figure 0007056612000011
    により算出し、Kは濁度算出用の感度係数であり、IS1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1散乱光の第1検出信号強度であり、IT1(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第1透過光の第1検出信号強度であり、IS2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2散乱光の第2検出信号強度であり、IT2(0)は濁度0度の液に対して得られる前記第2透過光の第2検出信号強度であり、αは補正係数である、
    請求項11に記載の濁度計。
  13. 前記第1光源部は、第1LED光源を含み、
    前記第2光源部は、第2LED光源を含み、
    前記濁度算出に関する第1パラメータは、前記第1LED光源の第1駆動電流を含み、
    前記濁度算出に関する第2パラメータは、前記第2LED光源の第2駆動電流を含み、
    前記制御部は、前記第1駆動電流及び前記第2駆動電流の少なくとも一方を補正する、
    請求項8に記載の濁度計。
  14. 第3スペクトルを有する第3照射光を前記被測定液に対して照射する第3光源部をさらに備え、
    前記受光部は、前記被測定液に対して照射された前記第3照射光に基づく第3被測定光の検出信号を取得し、
    前記制御部は、
    前記第1照射光に関連付けられる濁度算出に関する第1パラメータ、前記第2照射光に関連付けられる濁度算出に関する第2パラメータ、及び前記第3照射光に関連付けられる濁度算出に関する第3パラメータを補正し、
    前記第1被測定光、前記第2被測定光、及び前記第3被測定光の前記検出信号に基づいて前記被測定液の濁度を算出する、
    請求項8乃至13のいずれか1項に記載の濁度計。
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