JP7056120B2 - 端末閲覧器具 - Google Patents

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本発明は、表示端末を保持する端末閲覧器具に関するものである。
従来、バーチャルリアリティ(VR)、オーグメンテッドリアリティ(AR)等を体験できる箱型の端末閲覧器具があった(例えば、特許文献1)。
このような端末閲覧器具には、紙等により構成された簡易的な構造のものが、安価に提供するため、又は、付録等として配布するために利用されている。
また、配布時の利便性、及び、収納性を高めるために、折り畳み可能であることが要求されることから折り畳み可能な形態も知られている。
しかし、従来の折り畳み可能な端末閲覧器具は、折り畳まれた形態が平らにはなるものの、全体が占める面積が大きい場合が多かった。また、折り畳んだ状態であっても、手を離すと紙のコシによって形状が戻ってしまう場合が多く、収納性が悪かったり、配布時の利便性が悪かったりする場合があった。
特開2016-136230号公報
本発明の課題は、折り畳み形態が小さく、収納性が高く、また、配布時の利便性が高い端末閲覧器具を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、端末(500)に表示される像を閲覧する端末閲覧器具(300)であって、第1壁部(302)と、前記第1壁部(302)に連続して構成された第2壁部(303)と、前記第1壁部(302)に連続して構成された第3壁部(304)と、互いに平行な2本の山折り線(L31,L37)により挟まれた領域にあって、前記第壁部(303)に連続して構成され、端末(500)を観察するときに接眼される接眼部(301)と、前記第1壁部(302)と前記第壁部(304)との境界にある折曲げ線であって、この位置で折曲げられた状態において、前記第1壁部(302)と前記第壁部(304)との間に、少なくとも前記接眼部(301)及び前記第壁部(303)を収容する形態となる第1収容折曲げ線(L35)と、を備える端末閲覧器具(300)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の端末閲覧器具(300)において、前記第壁部(304)の前記第1壁部(302)と連続する側とは反対側に設けられ、展開するために切断される切断予定部を有し、前記切断予定部を介して前記第3壁部(304)と接続されるとともに、前記第1壁部(302)に接合されている第1接合片(307)を備えること、を特徴とする端末閲覧器具(300)である。
第3の発明は、第1の発明又は第1の発明に記載の端末閲覧器具(300)において、前記第1収容折曲げ線(L35)と交差する方向に延在する端部片(306)と前記第1壁部(302)とが接合されていること、を特徴とする端末閲覧器具(300)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに記載の端末閲覧器具(300)において、前記接眼部(301)に連続して構成され、前記第壁部(304)に接合されている第2接合片(305)を備えること、を特徴とする端末閲覧器具(300)である。
第5の発明は、第1の発明から第1の発明までのいずれかに記載の端末閲覧器具(300)において、前記第壁部(303)は、前記第1収容折曲げ線(L35)に平行であって、谷折りされた第2収容折曲げ線(L32)を備えること、を特徴とする端末閲覧器具(300)である。
第6の発明は、第5の発明に記載の端末閲覧器具(300)において、前記第2収容折曲げ線(L32)をまたいで前記第2収容折曲げ線と略直交して形成された仕切り山折り線(L33)と、前記仕切り山折り線(L33)に繋がって形成された離間予定線(L40)と、を備える仕切り部(303c)を備えること、を特徴とする端末閲覧器具(300)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載の端末閲覧器具(300)において、前記接眼部(301)には、レンズ(320)が配置されていること、を特徴とする端末閲覧器具(300)である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかに記載の端末閲覧器具(300)において、前記接眼部(301)は、開口部(301a)と、前記開口部(301a)から取り外し可能に取り付けられた仮蓋と、を備えること、を特徴とする端末閲覧器具(300)である。
本発明によれば、折り畳み形態が小さく、収納性が高く、また、配布時の利便性が高い端末閲覧器具を提供することができる。
第1実施形態の端末閲覧器具を表側から見た展開図である。 第1実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め上方から示す斜視図である。 第1実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め下方から示す斜視図である。 第1実施形態の端末閲覧器具の側面図である。 第1実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態を示す図である。 第1実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態と使用状態との間の変形途中の状態を示す図である。 第2実施形態の端末閲覧器具を表側から見た展開図である。 第2実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め上方から示す斜視図である。 第2実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め下方から示す斜視図である。 第2実施形態の端末閲覧器具の側面図である。 第2実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態を示す図である。 第2実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態と使用状態との間の変形途中の状態を示す図である。 第3実施形態の端末閲覧器具を表側から見た展開図である。 第3実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め上方から示す斜視図である。 第3実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め下方から示す斜視図である。 第3実施形態の端末閲覧器具の側面図である。 第3実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態を示す図である。 第3実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態と使用状態との間の変形途中の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の端末閲覧器具を表側から見た展開図である。
図2は、第1実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め上方から示す斜視図である。
図3は、第1実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め下方から示す斜視図である。
図4は、第1実施形態の端末閲覧器具の側面図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。すなわち、本発明の端末閲覧器具は、紙等の柔軟な素材を用いて構成されるので、実際の物は、若干撓んだりしている状態にあり、厳密に平行や直交の状態にはない場合が多いが、以下の説明では、そのような物も、含んだ物として説明する。
また、本明細書において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シートの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において規定する具体的な数値には、一般的な誤差範囲は含むものとして扱うべきものである。すなわち、±10%程度の差異は、実質的には違いがないものであって、本件の数値範囲をわずかに超えた範囲に数値が設定されているものは、実質的には、本件発明の範囲内のものと解釈すべきである。
また、以下の説明では、上下、左右、前後といった方向を示す文言を用いるが、これは、基本的には、端末閲覧器具100を通常想定される使用状態に配置した場合において、奥行方向を前後方向とし、左右方向、上下方向を規定した。なお、通常想定される使用状態とは、利用者が観察方向、すなわち、端末閲覧器具100の奥行方向を水平に維持し、かつ、端末閲覧器具100のレンズ120に対応した左右に並ぶ開口部101aの並ぶ方向を水平にした状態である。ただし、これらの上下、左右、前後の方向は、使用時の形態を限定するものではなく、説明の便宜上設定したものである。
端末閲覧器具100は、図示するように、レンズ120を除くと、紙や各種樹脂を素材としたシート状の材料から形成されており、図1に示すような展開形状に切り出された中間体を組み立てて構成されている。そして、端末閲覧器具100は、第1壁部102に沿って映像表示端末500を設置し、映像表示端末500に表示される映像を拡大して観察可能とするものである。映像表示端末500は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等を用いることができる。なお、図1中において、山折りは、一点鎖線で示し、谷折りは、二点鎖線で示している。
また、端末閲覧器具100は、映像表示端末500を観察可能な状態である使用状態と、折り畳まれて小型に構成される折り畳み状態との間で変形可能である。以下の説明では、先ず、使用状態における配置等について、説明する。
第1実施形態の端末閲覧器具100は、接眼部101と、第1壁部102と、第2壁部103と、第3壁部104と、レンズ120とを備えている。レンズ120を除き、端末閲覧器具100は、紙や各種樹脂を素材とした折り目を有する単一のシート状部材により構成されている。本実施形態では、厚紙により構成されている。
接眼部101は、前側に上下左右方向に延在して配置されており、レンズ120が配置されている領域である。接眼部101には、その内面側にレンズ120が接着剤や両面テープ等を利用して接合されている。また、接眼部101には、人の目の感覚に略近い間隔となるように、中心距離が略60mm左右方向に離れて開口された開口部101aを備えている。接眼部101は、使用状態において利用者の顔面と対向することとなる。
第1壁部102は、接眼部101と対向する位置である後側に上下左右方向に延在して配置されている。第1壁部102は、端末配置領域102aと接合領域(第1接合部)102bとを備えている。端末配置領域102aと接合領域102bとの間の折曲げ線L5は、表側から見て谷折りに折曲げられる。映像表示端末500は、端末配置領域102aの内面に沿って配置される(図4参照)。接合領域102bは、第1壁部102の端部に設けられており、後述の第3壁部104の端部に接合されている。接合には、接着剤を用いてもよいし、両面テープ等、他の接合手段を用いてもよい。
第1壁部102の端末配置領域102aは、理想的には、使用状態において接眼部101と平行となるようにして用いられる。
第2壁部103は、下側において、接眼部101と第1壁部102との間に連続して構成されており、接眼部101及び第1壁部102と交差する前後左右方向に延在している。第2壁部103と接眼部101との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L1となっており、第2壁部103と第1壁部102との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L4となっている。
第2壁部103には、接眼部101と第2壁部103との間を接続する稜線となる折曲げ線L1と平行な方向に延在する折曲げ線(中央折曲げ線)L2が形成されている。
端末閲覧器具100は、この折曲げ線L2において折曲げることにより、素材が中央で2つ折りに折曲げられて折り畳み状態とすることができる。折り畳み形態についての詳細は、後述する。
ここで、折曲げ線L2を境界として、第1壁部102を第1領域103aと呼び、接眼部101側を第2領域103bと呼ぶこととする。使用状態では、折曲げ線L2では折曲げずに第1領域103aと第2領域103bとが同一平面を構成するようにして用いる。なお、折曲げ線L2は、後述する折り畳み状態において既に折曲げられていることから、折り癖がついており、実際の使用時には、第1領域103aと第2領域103bとが必ずしも同一平面を構成するとは限らないが、実使用上は、問題なく端末閲覧器具100を利用可能である。また、以下に説明する仕切り部103cを備えることにより、第1領域103aと第2領域103bとが同一平面を保ちやすくする構成としている。
第2壁部103には、折曲げ線L2に直交する折曲げ線(仕切り山折り線)L3において直交して立ち曲げられる仕切り部103cが設けられている。
仕切り部103cは、切断、又は、仮切断された離間予定線L9が設けられていることにより第2壁部103から離間可能に構成されており、端末閲覧器具100の内側へ向けて立ち曲げられて、前後上下方向に延在する壁となることから、レンズ120を介した視野を分ける機能を備えている。
また、仕切り部103cは、折曲げ線L2に直交する折曲げ線L3において直交して立ち曲げられることから、第2壁部103の強度(剛性)を高めることができ、第1領域103aと第2領域103bとが同一平面を保ちやすくする機能を備えている。
さらに、仕切り部103cは、第1壁部102に沿って映像表示端末500が配置される位置の近傍まで延在している(図4参照)。これにより、映像表示端末500が前方へ移動してしまうことを規制でき、映像の観察を容易にすることができる。
第3壁部104は、第2壁部103とは反対側となる上側で接眼部101と連続して構成されており、第2壁部103と対向する位置に配置されている。第3壁部104と接眼部101との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L6となっている。また、上述したように、第3壁部104の後側の端部は、第1壁部102の端部に設けられた接合領域102bと接合されている。
なお、本実施形態では、第1壁部102に折曲げ線L5を設けて、第1壁部102を折曲げることとしたが、第3壁部104側を折曲げるようにしてもよいし、第1壁部102と第3壁部104の双方に折曲げ線を設けてもよい。
レンズ120は、フレネルレンズを2つ配置した樹脂製のレンズシートとして構成されており、接眼部101に接着剤又は両面テープを用いて接合されている。
次に、第1実施形態の端末閲覧器具100の折り畳みについて説明する。
図5は、第1実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態を示す図である。
図6は、第1実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態と使用状態との間の変形途中の状態を示す図である。
端末閲覧器具100は、折曲げ線L2で折曲げることにより、折り畳み状態とすることができ、折り畳み状態では、第1壁部102と第3壁部104と接眼部101とが平行に配置される。よって、多数の部材が重なり合うこともなく、重なるのは、基本的に、端末閲覧器具100を構成する厚紙2枚分であり、レンズ120が含まれる部分だけ、レンズ120の厚みが加わるだけである。また、折り畳み状態の端末閲覧器具100の外形形状は、突起部等もなく、長方形になっており、取り扱いが容易である。また、この折り畳み状態では、仕切り部103cは、第2壁部103と平行な状態に戻されているので、折り畳みの支障とならない。
第1実施形態では、第3壁部104の後側の端部と接合領域102bとが予め接合されており、かつ、折り畳まれた状態で利用者に対して端末閲覧器具100を提供することを想定している。そして、輸送時等においてレンズ120に傷がついたり、汚れたりすることを防止するために、図5に示すように、折り畳み状態では、開口部101aには、仮蓋101bが設けられている。使用を開始するまでは、この仮蓋101bにより、レンズ120を保護する構成となっている。仮蓋101bは、開口部101aの円形ラインが部分的に接続されたミシン目状に形成されており、使用時には簡単に取り外すことができる。
第1実施形態の端末閲覧器具100は、図5に示すように平坦な形態に折り畳むことができるので、例えば、封筒等に入れて郵送することも可能であり、また、大量に保管する場合にも無駄な空間が必要無く、効率よく保管が可能である。
以上説明したように、第1実施形態によれば、端末閲覧器具100は、凹凸のない長方形に折り畳むことができ、また、その厚さも素材である厚紙の厚さ2枚分と、レンズ120のシート厚分だけである。したがって、第1実施形態の端末閲覧器具100は、保管時や輸送時の取り扱い性が高く、利便性が高い。また、必要で有れば、封筒等に入れて輸送することも可能である。さらに、仕切り部103cを設けたことにより、使用状態における形態安定性にも優れており、必要十分な使用時の形態を備えている。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態の端末閲覧器具を表側から見た展開図である。
図8は、第2実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め上方から示す斜視図である。
図9は、第2実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め下方から示す斜視図である。
図10は、第2実施形態の端末閲覧器具の側面図である。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、上下、左右、前後といった方向を示す文言を用いて説明を行う。
端末閲覧器具200は、図示するように、レンズ220を除くと、紙や各種樹脂を素材としたシート状の材料から形成されており、図7に示すような展開形状に切り出された中間体を組み立てて構成されている。そして、端末閲覧器具200は、第1壁部202に沿って映像表示端末500を設置し、映像表示端末500に表示される映像を拡大して観察可能とするものである。映像表示端末500は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等を用いることができる。なお、図7中において、山折りは、一点鎖線で示し、谷折りは、二点鎖線で示している。
また、端末閲覧器具200は、映像表示端末500を観察可能な状態である使用状態と、折り畳まれて小型に構成される折り畳み状態との間で変形可能である。以下の説明では、先ず、使用状態における配置等について、説明する。
第2実施形態の端末閲覧器具200は、接眼部201と、第1壁部202と、第2壁部203と、第3壁部204と、端部片205と、レンズ220とを備えている。レンズ220を除き、端末閲覧器具200は、紙や各種樹脂を素材とした折り目を有する単一のシート状部材により構成されている。本実施形態では、厚紙により構成されている。
接眼部201は、前側に上下左右方向に延在して配置されており、レンズ220が配置されている領域である。接眼部201には、その内面側にレンズ220が接着剤や両面テープ等を利用して接合されている。また、接眼部201には、人の目の感覚に略近い間隔となるように、中心距離が略60mm左右方向に離れて開口された開口部201aを備えている。接眼部201は、使用状態において利用者の顔面と対向することとなる。
第1壁部202は、接眼部201と対向する位置である後側に上下左右方向に延在して配置されている。第1壁部202は、端末配置領域202aと接合領域(第1接合部)202bとを備えている。端末配置領域202aと接合領域202bとの間の折曲げ線L25は、表側から見て谷折りに折曲げられる。映像表示端末500は、端末配置領域202aの内面に沿って配置される(図10参照)。接合領域202bは、第1壁部202の端部に設けられており、後述の第3壁部204の端部に接合されている。接合には、接着剤を用いてもよいし、両面テープ等、他の接合手段を用いてもよい。
第1壁部202の端末配置領域202aは、理想的には、使用状態において接眼部201と平行となるようにして用いられる。
第2壁部203は、下側において、接眼部201と第1壁部202との間に連続して構成されており、接眼部201及び第1壁部202と交差する前後左右方向に延在している。第2壁部203と接眼部201との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L21となっており、第2壁部203と第1壁部202との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L24となっている。
第2壁部203には、接眼部201と第2壁部203との間を接続する稜線となる折曲げ線L21と平行な方向に延在する折曲げ線(中央折曲げ線)L22が形成されている。端末閲覧器具200は、この折曲げ線L22において折曲げることにより、素材が中央で2つ折りに折曲げられて折り畳み状態とすることができる。折り畳み形態についての詳細は、後述する。
ここで、折曲げ線L22を境界として、第1壁部202を第1領域203aと呼び、接眼部201側を第2領域203bと呼ぶこととする。使用状態では、折曲げ線L22では折曲げずに第1領域203aと第2領域203bとが同一平面を構成するようにして用いる。なお、折曲げ線L22は、後述する折り畳み状態において既に折曲げられていることから、折り癖がついており、実際の使用時には、第1領域203aと第2領域203bとが必ずしも同一平面を構成するとは限らないが、実使用上は、問題なく端末閲覧器具200を利用可能である。また、以下に説明する仕切り部203cを備えることにより、第1領域203aと第2領域203bとが同一平面を保ちやすくする構成としている。
第2壁部203には、折曲げ線L22に直交する折曲げ線(仕切り山折り線)L23において直交して立ち曲げられる仕切り部203cが設けられている。
仕切り部203cは、切断、又は、仮切断された離間予定線L29が設けられていることにより第2壁部103から離間可能に構成されており、端末閲覧器具200の内側へ向けて立ち曲げられて、前後上下方向に延在する壁となることから、レンズ220を介した視野を分ける機能を備えている。
また、仕切り部203cは、折曲げ線L22に直交する折曲げ線L23において直交して立ち曲げられることから、第2壁部203の強度(剛性)を高めることができ、第1領域203aと第2領域203bとが同一平面を保ちやすくする機能を備えている。
さらに、仕切り部203cは、第1壁部202に沿って映像表示端末500が配置される位置の近傍まで延在している(図10参照)。これにより、映像表示端末500が前方へ移動してしまうことを規制でき、映像の観察を容易にすることができる。
第3壁部204は、第2壁部203とは反対側となる上側で接眼部201と連続して構成されており、第2壁部203と対向する位置に配置されている。第3壁部204と接眼部201との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L26となっている。また、上述したように、第3壁部204の後側の端部は、第1壁部202の端部に設けられた接合領域202bと接合されている。
なお、本実施形態では、第1壁部202に折曲げ線L25を設けて、第1壁部202を折曲げることとしたが、第3壁部204側を折曲げるようにしてもよいし、第1壁部202と第3壁部204の双方に折曲げ線を設けてもよい。
端部片205は、端末閲覧器具200の左右両端に沿って延在して配置されている。より具体的には、端部片205は、折曲げ線L22よりも接眼部201側の第2壁部203(すなわち、第2領域203b)と、接眼部201と、第3壁部204との両端位置の外側に相当する位置に設けられている。
端部片205は、折曲げ線L22において折曲げた状態で対向する第2壁部203の第1領域203aと、第1壁部202の端末配置領域202aとに接合されている。なお、端部片205については、後の折り畳み状態の説明とともに詳しく説明する。
レンズ220は、フレネルレンズを2つ配置した樹脂製のレンズシートとして構成されており、接眼部201に接着剤又は両面テープを用いて接合されている。
次に、第2実施形態の端末閲覧器具200の折り畳みについて説明する。
図11は、第2実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態を示す図である。
図12は、第2実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態と使用状態との間の変形途中の状態を示す図である。
端末閲覧器具200は、折曲げ線L22で折曲げることにより、折り畳み状態とすることができ、折り畳み状態では、第1壁部202と第3壁部204と接眼部201とが平行に配置される。
また、端部片205は、第2壁部203の第1領域203aと、第1壁部202の端末配置領域202aとに接合されている(第2接合部)。
ここで、第2実施形態の端末閲覧器具200は、未使用状態では折曲げ線L22において折曲げられた折り畳み状態となっている。そして、この折り畳み状態では、両側に設けられた端部片205は、ミシン目(切断予定部)L28を介して、折曲げ線L22よりも接眼部201側の第2壁部203である第2領域203bと、接眼部201と、第3壁部204との両端にそれぞれ繋がっている。
未使用の折り畳み状態では、端部片205において両端が接合されていることから、端末閲覧器具200は、全体が完全に閉じられた状態となっている。
また、輸送時等においてレンズ220に傷がついたり、汚れたりすることを防止するために、図11に示すように、折り畳み状態では、開口部201aには、仮蓋201bが設けられている。使用を開始するまでは、この仮蓋201bにより、レンズ220を保護する構成となっている。仮蓋201bは、開口部201aの円形ラインが部分的に接続されたミシン目状に形成されており、使用時には簡単に取り外すことができる。
未使用の折り畳み状態では、第2実施形態の端末閲覧器具200は、上述のように、端末閲覧器具200の内部側は、完全に塞がれた状態となっている。
また、多数の部材が重なり合うこともなく、重なるのは、基本的に、端末閲覧器具200を構成する厚紙2枚分であり、レンズ220が含まれる部分だけ、レンズ220の厚みが加わるだけである。また、折り畳み状態の端末閲覧器具200の外形形状は、突起部等もなく、長方形になっており、取り扱いが容易である。また、この折り畳み状態では、仕切り部203cは、第2壁部203と平行な状態に戻されているので、折り畳みの支障とならない。
よって、第2実施形態の端末閲覧器具200は、第1実施形態の端末閲覧器具100と同様に、大量に保管する場合にも無駄な空間が必要無く、効率よく保管が可能である。また、第2実施形態の端末閲覧器具200は、第1実施形態よりもさらに取り扱い性が高い。特に、未使用の折り畳み状態では、手で押さえたりしなくても折り畳み状態を維持しており、形態が安定している。そして、余計な隙間等もない。よって、第2実施形態の端末閲覧器具200は、例えば、そのまま郵便等で配送することも可能である。郵送する場合には、例えば、第1壁部202の端末配置領域202aに直接宛名書きをしたり切手を貼ったりすることもできるし、宛名ラベル等を貼り付けたりすることもできる。
未使用状態(図11に示す状態)から使用状態に変形させるには、ミシン目L28を切断して、各部を折曲げることで、変形させることができる。したがって、端部片205は、使用状態においても、第2壁部203の第1領域203aと、第1壁部202の端末配置領域202aとに接合された状態となっている。
以上説明したように、第2実施形態によれば、端末閲覧器具200は、凹凸のない長方形に折り畳むことができ、また、その厚さも素材である厚紙の厚さ2枚分と、レンズ220のシート厚分だけである。そして、未使用の折り畳み状態では、折り畳み状態を維持することができる。さらに、未使用の折り畳み状態では、端末閲覧器具200の内部側は、完全に塞がれた状態となっている。したがって、第2実施形態の端末閲覧器具200は、保管時や輸送時の取り扱い性が高く、利便性が高い。また、必要で有れば、宛名を記入又はラベル貼り等することにより、そのまま、配送することも可能であり、利便性が非常に高いものである。さらに、仕切り部203cを設けたことにより、使用状態における形態安定性にも優れており、必要十分な使用時の形態を備えている。
(第3実施形態)
図13は、第3実施形態の端末閲覧器具を表側から見た展開図である。
図14は、第3実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め上方から示す斜視図である。
図15は、第3実施形態の端末閲覧器具を正面側の斜め下方から示す斜視図である。
図16は、第3実施形態の端末閲覧器具の側面図である。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、上下、左右、前後といった方向を示す文言を用いて説明を行う。
端末閲覧器具300は、図示するように、レンズ320を除くと、紙や各種樹脂を素材としたシート状の材料から形成されており、図13に示すような展開形状に切り出された中間体を組み立てて構成されている。そして、端末閲覧器具300は、第1壁部302に沿って映像表示端末500を設置し、映像表示端末500に表示される映像を拡大して観察可能とするものである。映像表示端末500は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等を用いることができる。なお、図13中において、山折りは、一点鎖線で示し、谷折りは、二点鎖線で示している。
また、端末閲覧器具300は、映像表示端末500を観察可能な状態である使用状態と、折り畳まれて小型に構成される折り畳み状態との間で変形可能である。以下の説明では、先ず、使用状態における配置等について、説明する。
第3実施形態の端末閲覧器具300は、接眼部301と、第1壁部302と、第2壁部303と、第3壁部304と、第2接合片305と、端部片306と、第1接合片307と、レンズ320とを備えている。レンズ320を除き、端末閲覧器具300は、紙や各種樹脂を素材とした折り目を有する単一のシート状部材により構成されている。本実施形態では、厚紙により構成されている。
接眼部301は、前側に上下左右方向に延在して配置されており、レンズ320が配置されている領域である。接眼部301には、その内面側にレンズ320が接着剤や両面テープ等を利用して接合されている。また、接眼部301には、人の目の感覚に略近い間隔となるように、中心距離が略60mm左右方向に離れて開口された開口部301aを備えている。接眼部301は、使用状態において利用者の顔面と対向することとなる。
第1壁部302は、接眼部301と対向する位置である後側に上下左右方向に延在して配置されている。映像表示端末500は、第1壁部302の内面に沿って配置される(図16参照)。
第1壁部302の第1壁部302は、理想的には、使用状態において接眼部301と平行となるようにして用いられる。
第2壁部303は、下側において、接眼部301と第1壁部302との間に連続して構成されており、接眼部301及び第1壁部302と交差する前後左右方向に延在している。第2壁部303と接眼部301との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L31となっており、第2壁部303と第1壁部302との境界部分は、山折りの折曲げ線L34となっている。
第2壁部303には、接眼部301と第2壁部303との間を接続する稜線となる折曲げ線L31と平行な方向に延在する折曲げ線(第2収容折曲げ線)L32が形成されている。端末閲覧器具300は、この折曲げ線L32において折曲げることにより、折り畳み状態とすることができる。折り畳み形態についての詳細は、後述する。
ここで、折曲げ線L32を境界として、第1壁部302を第1領域303aと呼び、接眼部301側を第2領域303bと呼ぶこととする。使用状態では、折曲げ線L32では折曲げずに第1領域303aと第2領域303bとが同一平面を構成するようにして用いる。なお、折曲げ線L32は、後述する折り畳み状態において既に折曲げられていることから、折り癖がついており、実際の使用時には、第1領域303aと第2領域303bとが必ずしも同一平面を構成するとは限らないが、実使用上は、問題なく端末閲覧器具300を利用可能である。また、以下に説明する仕切り部303cを備えることにより、第1領域303aと第2領域303bとが同一平面を保ちやすくする構成としている。
第2壁部303には、折曲げ線L32に直交する折曲げ線(仕切り山折り線)L33において直交して立ち曲げられる仕切り部303cが設けられている。
仕切り部303cは、切断、又は、仮切断された離間予定線L40が設けられていることにより第2壁部103から離間可能に構成されており、端末閲覧器具300の内側へ向けて立ち曲げられて、前後上下方向に延在する壁となることから、レンズ320を介した視野を分ける機能を備えている。
また、仕切り部303cは、折曲げ線L32に直交する折曲げ線L33において直交して立ち曲げられることから、第2壁部303の強度(剛性)を高めることができ、第1領域303aと第2領域303bとが同一平面を保ちやすくする機能を備えている。
さらに、仕切り部303cは、第1壁部302に沿って映像表示端末500が配置される位置の近傍まで延在している(図16参照)。これにより、映像表示端末500が前方へ移動してしまうことを規制でき、映像の観察を容易にすることができる。
第3壁部304は、第2壁部303とは反対側となる上側で第1壁部302と連続して構成されており、第2壁部303と対向する位置に配置されている。第3壁部304と第1壁部302との境界部分は、山折りの折曲げ線(第1収容折曲げ線)L35となっている。
この折曲げ線(第1収容折曲げ線)L35は、第1壁部302と第壁部304との境界にある折曲げ線であって、この位置で折曲げられた状態において、第1壁部302と第壁部304との間に、接眼部301及び第壁部303を収容する形態となる。
第2接合片305は、接眼部301から第3壁部304側へ突出して設けられ、第3壁部304に接合されている。本実施形態の第2接合片305は、接眼部301に近い部分が一部、第3壁部304に接合されずに外側に露出している。第2接合片305と接眼部301との境界部分は、山折りの折曲げ線(山折り線)L37となっている。
端部片306は、端末閲覧器具300の左右両端に沿って延在して配置されている。より具体的には、端部片306は、第1壁部302の両端位置に接合されて設けられている。なお、端部片306については、後の折り畳み状態の説明とともに、より詳しく説明する。
第1接合片307は、第1壁部302に接合された接合領域307aと、後述する未使用状態において第3壁部304に接続されている接続領域307bとを有している。第1接合片307は、図13から図16に示す使用状態では、第1壁部302に接合された状態となっているが、使用状態では、特に機能を有していない。なお、第1接合片307についても、後の折り畳み状態の説明とともに、より詳しく説明する。
レンズ320は、フレネルレンズを2つ配置した樹脂製のレンズシートとして構成されており、接眼部301に接着剤又は両面テープを用いて接合されている。
次に、第3実施形態の端末閲覧器具300の折り畳みについて説明する。
図17は、第3実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態を示す図である。
図18は、第3実施形態の端末閲覧器具の折り畳み状態と使用状態との間の変形途中の状態を示す図である。
端末閲覧器具300は、折曲げ線L32で折曲げることにより、折り畳み状態とすることができ、折り畳み状態では、第1壁部302と第3壁部304と接眼部301とが平行に配置される。
また、端末閲覧器具300は、未使用状態では折曲げ線L32において折曲げられた状態となっている。
端部片306は、未使用状態で第3壁部304の両端位置の外側に相当する位置に構成さており、折曲げ線L32において折曲げた状態で対向する第1壁部302に接合されている。この未使用状態では、端部片306は、第1の切断予定部L36を介して、第3壁部304の両端に繋がっている。
さらに、未使用状態では、第1接合片307は、第3壁部304から連続して突出して構成されており、かつ、折曲げ線L39で折曲げられて、接合領域307aが第1壁部302に接合された状態となっている。ここで、第1接合片307の接続領域307bは、第2の切断予定部として構成されている切除片308及び2本のミシン目L38(切断予定部)を介して第3壁部304と繋がっている。
このように、端部片306及び第1接合片307を構成したことにより、端末閲覧器具300は、全体が完全に閉じられた状態となっている。
未使用の折り畳み状態では、第3実施形態の端末閲覧器具300は、上述のように、端末閲覧器具300の内部側は、完全に塞がれた状態となっている。
また、多数の部材が重なり合うこともなく、重なるのは、基本的に、端末閲覧器具300を構成する厚紙4枚分であり、レンズ320が含まれる部分だけ、レンズ320の厚みが加わるだけである。また、折り畳み状態の端末閲覧器具300の外形形状は、突起部等もなく、長方形になっており、取り扱いが容易である。また、この折り畳み状態では、仕切り部303cは、第2壁部303と平行な状態に戻されているので、折り畳みの支障とならない。
よって、第3実施形態の端末閲覧器具300は、第1実施形態の端末閲覧器具100と同様に、大量に保管する場合にも無駄な空間が必要無く、効率よく保管が可能である。また、第3実施形態の端末閲覧器具300は、第1実施形態よりもさらに取り扱い性が高い。特に、未使用の折り畳み状態では、手で押さえたりしなくても折り畳み状態を維持しており、形態が安定している。そして、余計な隙間等もない。よって、第3実施形態の端末閲覧器具300は、例えば、そのまま郵便等で配送することも可能である。郵送する場合には、例えば、第3壁部304に直接宛名書きをしたり切手を貼ったりすることもできるし、宛名ラベル等を貼り付けたりすることもできる。
また、第3実施形態の端末閲覧器具300は、未使用状態では、長辺の長さが23.5cm以下、短編の長さが12cm以下、の長方形形状であって、かつ、厚さが1cm以下に形成されている。したがって、日本国内における郵便の定形郵便物として郵送することが可能である。第3実施形態の端末閲覧器具300が定形郵便物の最大サイズ以内の大きさに収めることが可能となったのは、単に全体の寸法を小さくしたことによるものではなく、第3実施形態に特有の構成を備えることにより実現できたものである。すなわち、例えば、第2実施形態の端末閲覧器具200の寸法を小型にして定形郵便物の最大サイズ以内にしてしまうと、2つのレンズ220の距離が狭くなってしまい、実使用に適さない形態となってしまう。これに対して、第3実施形態の端末閲覧器具300では、2つのレンズ320が並ぶ方向を折り畳み状態の長手方向に合せる配置とすることにより必要なレンズ間隔を確保した。また、第3実施形態の端末閲覧器具300では、折り畳み状態において素材が4枚重なる構成とすることにより、使用状態における映像表示端末500とレンズ320との間に必要な間隔を得られるように構成している。このように、第3実施形態の端末閲覧器具300では、折り畳み状態における小型化をさらに進めた形態としながら、使用状態においては、必要な各部寸法を確保しており、より一層利便性が高くなっている。
未使用状態(図17に示す状態)から使用状態に変形させるには、2本のミシン目L38を切断しながら切除片308を切除し、かつ、第1の切断予定部L36を切断して、各部を折曲げることで、変形させることができる。したがって、端部片306は、使用状態においても、第1壁部302に接合された状態となっている。また、第1接合片307は、使用状態においても、第1壁部302に接合された状態となって残る。
以上説明したように、第3実施形態によれば、端末閲覧器具300は、凹凸のない長方形に折り畳むことができ、また、その厚さも素材である厚紙の厚さ4枚分と、レンズ320のシート厚分だけである。そして、未使用の折り畳み状態では、折り畳み状態を維持することができる。さらに、未使用の折り畳み状態では、端末閲覧器具300の内部側は、完全に塞がれた状態となっている。したがって、第3実施形態の端末閲覧器具300は、保管時や輸送時の取り扱い性が高く、利便性が高い。また、必要で有れば、宛名を記入又はラベル貼り等することにより、そのまま、配送することも可能であり、利便性が非常に高いものである。さらに、仕切り部303cを設けたことにより、使用状態における形態安定性にも優れており、必要十分な使用時の形態を備えている。さらに、第3実施形態の端末閲覧器具300は、未使用状態では、長辺の長さが23.5cm以下、短編の長さが12cm以下、の長方形形状であって、かつ、厚さが1cm以下に形成されており、日本国内における郵便の定形郵便物として郵送することが可能である。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、上下、左右といった方向を示す文言を用いて説明したが、この方向については、説明の都合上用いたものであって、使用形態をこれらの方向に限定するものではない。特に、上下については、説明に用いた上下方向を逆にして用いることも可能である。
(2)各実施形態において、仕切り部は、端末閲覧器具の内側へ向けて立ち曲げられており、前後上下方向に延在する壁として、レンズを介した視野を分ける機能を備えている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、仕切り部は、端末閲覧器具の外側へ向けて立ち曲げられてもよい。このような構成とすれば、レンズを実施形態に示した双眼タイプとせずに、単眼タイプのレンズで構成することができる。
(3)第3実施形態において、第2の切断予定部として、切除片308と、2本のミシン目L38とを設けた例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ミシン目のみにより第2の切断予定部を構成してもよい。
(4)各実施形態において、レンズを除いて、紙や各種樹脂を素材としたシート状の材料から形成されており、折曲げを行うことで形状を構成している例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、板状の材料から各部材を構成してもよいし、折曲げを行う部分の一部又は全部に、蝶番を配置してもよい。
(5)各実施形態において、レンズは、樹脂製のフレネルレンズシートとして構成した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、樹脂製又はガラス製の屈折レンズを用いてもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
100 端末閲覧器具
101 接眼部
101a 開口部
101b 仮蓋
102 第1壁部
102a 端末配置領域
102b 接合領域
103 第2壁部
103a 第1領域
103b 第2領域
103c 仕切り部
104 第3壁部
120 レンズ
200 端末閲覧器具
201 接眼部
201a 開口部
201b 仮蓋
202 第1壁部
202a 端末配置領域
202b 接合領域
203 第2壁部
203a 第1領域
203b 第2領域
203c 仕切り部
204 第3壁部
205 端部片
220 レンズ
300 端末閲覧器具
301 接眼部
301a 開口部
302 第1壁部
303 第2壁部
303a 第1領域
303b 第2領域
303c 仕切り部
304 第3壁部
305 第2接合片
306 端部片
307 第1接合片
307a 接合領域
307b 接続領域
308 切除片
320 レンズ
500 映像表示端末

Claims (8)

  1. 端末に表示される像を閲覧する端末閲覧器具であって、
    第1壁部と、
    前記第1壁部に連続して構成された第2壁部と、
    前記第1壁部に連続して構成された第3壁部と、
    互いに平行な2本の山折り線により挟まれた領域にあって、前記第2壁部に連続して構成され、端末を観察するときに接眼される接眼部と、
    前記第1壁部と前記第3壁部との境界にある折曲げ線であって、この位置で折曲げられた状態において、前記第1壁部と前記第3壁部との間に、少なくとも前記接眼部及び前記第2壁部を収容する形態となる第1収容折曲げ線と、
    を備える端末閲覧器具。
  2. 請求項1に記載の端末閲覧器具において、
    前記第壁部の前記第1壁部と連続する側とは反対側に設けられ、展開するために切断される切断予定部を有し、前記切断予定部を介して前記第3壁部と接続されるとともに、前記第1壁部に接合されている第1接合片を備えること、
    を特徴とする端末閲覧器具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端末閲覧器具において、
    前記第1収容折曲げ線と交差する方向に延在する端部片と前記第1壁部とが接合されていること、
    を特徴とする端末閲覧器具。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の端末閲覧器具において、
    前記接眼部に連続して構成され、前記第3壁部に接合されている第2接合片を備えること、
    を特徴とする端末閲覧器具。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の端末閲覧器具において、
    前記第2壁部は、前記第1収容折曲げ線に平行であって、谷折りされた第2収容折曲げ線を備えること、
    を特徴とする端末閲覧器具。
  6. 請求項5に記載の端末閲覧器具において、
    前記第2収容折曲げ線をまたいで前記第2収容折曲げ線と略直交して形成された仕切り山折り線と、
    前記仕切り山折り線に繋がって形成された離間予定線と、
    を備える仕切り部を備えること、
    を特徴とする端末閲覧器具。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の端末閲覧器具において、
    前記接眼部には、レンズが配置されていること、
    を特徴とする端末閲覧器具。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の端末閲覧器具において、
    前記接眼部は、
    開口部と、
    前記開口部から取り外し可能に取り付けられた仮蓋と、
    を備えること、
    を特徴とする端末閲覧器具。
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