JP7055375B2 - 縦型製袋充填包装機 - Google Patents
縦型製袋充填包装機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7055375B2 JP7055375B2 JP2018213901A JP2018213901A JP7055375B2 JP 7055375 B2 JP7055375 B2 JP 7055375B2 JP 2018213901 A JP2018213901 A JP 2018213901A JP 2018213901 A JP2018213901 A JP 2018213901A JP 7055375 B2 JP7055375 B2 JP 7055375B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- information
- packaging machine
- film
- packaging material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
Description
このようなフォーマは、異なるサイズのフォーマが予め複数用意されており、これらのフォーマの内から製造される袋包装体のサイズに合ったものを選択して包装機に交換可能に装備されるものである。
また、このようなフォーマは、フォーマに進入する包装材をフォーマの上部外面であるガイド面でガイドするように構成されている。この際、包装材がこのガイド面に対して平行かつ接する状態でフォーマに進入することが良好な筒状包装材を必要である。したがって、このような包装材の適正な進入経路を確保するために、包装機は第1ロールと呼ばれる位置調整可能なガイドロールが包装機には装備されており、フォーマの交換が行われる度に、フォーマのガイド面の延長線上の位置に前記第1ロールを位置調整することが行われている。
このテンション機構は、包装材が適正な一定の張力となるようにこれを随時調整する機能を実現するために、自重を利用してテンション機構区間内の包装材の経路長を調整する構成を採用したものが知られている。
この場合、前記日付情報の印字等が包装材上の前記所定の位置で確実に行われるように、包装機に包装材位置調整用のアジャストロールと呼ばれるガイドロールが装備されることも知られている。このような構成では、包装機に、テンション機構よりも包装材下流側に印刷装置が配設されると共に、印字装置とフォーマとの間にアジャストロールが配設されることも知られている。
また、こうした検査装置は、日付印字装置以外にも継ぎ目検出装置などが知られており、この場合、検査位置は日付印字装置の包装材下流側に配置が限定されることはない。
より具体的には、何らかの事情により、テンション機構よりも包装材下流側に検査装置を配置するスペースがないような場合に、テンション機構よりも包装材上流側のスペースを検査装置の装備のために利用できないという設計上の制約をもたらす不都合もあった。
本発明は上記不都合を改善するために提案されたものであり、その目的は、不良品排除の用途における利便性を高めた縦型製袋充填包装機を提供することにある。
前記帯状包装材の経路上に位置選択可能に配設され、前記帯状包装材をガイドする可動ガイド手段を備えると共に、不良部分を有する包装材が通過するときに排除処理タイミング値算出の基準となる算出基準位置を備え、
前記制御手段は、
所定のタイミング値に基づいて、予め定められた排除処理位置にて不良包装品の排除処理を行う排除処理機能と、前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの部分を除く前記包装機本体の機械寸法に関する情報と前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの寸法に関する情報と外部入力される前記可動ガイド手段の設置位置の情報と前記ピッチ間隔とに基づいて前記排除処理位置の位置から前記算出基準位置までの間の包装材経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能と、前記袋数に対応する値に基づいて前記排除処理の前記タイミング値を設定する排出処理タイミング値設定機能と、を備えていることを特徴とする。
このため、不良部分が算出基準位置に出現したときを基準としてそこから何回繰り出したときに(すなわち、何回シフトしたらときに)排除処理を行えばよいのかを示す排除処理のタイミング値を設定することができる。したがって、フィルムFの経路を変更させる可動ガイド部材があっても、従来行われていたように不良部分が不良部分検出位置から横シールおよび切断位置まで至って排出されるまでにかかる袋の排出数をユーザが1つ1つ数えて排出処理の実行タイミング決定するような手間のかかる作業をなく、不良品の排出処理を実行するタイミングが計算処理によって設定されるという点で、例えば、新規アイテム登録時の機械調整に対する労力を軽減することができ、利便性の高い包装機となっている。
また、縦型製袋充填包装機を運転して排出されるまでにかかる袋の排出数を調べる必要がないので、フィルム(包装材)のロスを減らすこともできる。
以下に、添付図面を参照して本発明に係る縦型製袋充填包装機の第1実施形態を説明する。
まず、縦型製袋充填包装機(以下、単に「包装機」という)1の全体構成を説明する。
図1、図2に示すように、本第1実施形態の包装機1は、包装材としての帯状フィルムFwが巻付けられた原反ロールFrを所定の位置で回転可能且つ交換可能に保持すると共に、後述する各構成要素を備えている包装機本体1Aで構成されている。
より具体的には、本実施形態では、図1および図2に示すように、情報付設装置として、例えば、製造年月日、消費期限、賞味期限等の情報を印字する日付印字装置10が装備されると共に、フィルム監視装置として、前記日付印字装置10よりもフィルム経路下流側で前記日付印字装置10の近くのフィルム監視位置に配設され、この日付印字装置10によって帯状フィルムFwに印字された(包装材に関する情報の一種である)各種日付情報をこのフィルムから読み取る情報読取装置の一種である日付検査装置11が装備される。
なお、包装物によっては、表記が義務付けられている場合がほとんどである。そして、これらの情報は、通常、フィルムや、袋等の包装体に貼り付けるラベル上に、文字、数字、記号、バーコード等を印刷することにより表される。
この場合、前記制御装置60には、フィルム監視装置からの監視情報信号に基づいてフィルムに関する不良部分(この例では、日付印字不良部分)の存在を判定する不良判定部78と、上記包装機本体1A上の各構成要素および相互間の機械的寸法情報とユーザからの袋の長さ(すなわち、ピッチ間隔)の情報とに基づく計算処理により後述の排除処理を実行する排除処理タイミングを特定しこれを設定する排除処理タイミング設定部77と、上記包装機本体1Aの各構成要素の動作を制御する主制御部61とが設けられている。さらに、この主制御部61は、設定された前記排除処理タイミングで不良品の排除処理を実行する動作を制御する機能を備えている。
〔テンション機構〕
まず、図1および図2に基づいて、テンション機構3の詳細を説明する。
テンション機構3は、1袋分の長さ(すなわち、ピッチ間隔であり、これはユーザにより入力部91を介して入力設定されている)に相当する長さの帯状フィルムFwがフィルム送り機構6によって間欠動作で原反ロールFrから引き出されることに伴う帯状フィルムFwの弛みを防ぎ、適度なテンションを保つことを目的とするものである。
この内、前記枠部材3a,3aは、所定長さのプレート状部材で形成されている。また、枠部材3a,3aの上記日付印字装置10側の一端部領域には、枠部材3a,3a相互間で両枠部材3a,3a同士を連結するテンション検出ロール3bが設けられている。
そして、このテンション検出ロール3bの両端部は軸受を介して機械フレーム15に固定されており、これによって、テンション機構3の枠部材3a,3aがテンション検出ロール3bを支点にして、図1に示す矢印Aの方向に揺動可能になっている。
上述したように、固定ガイドロール2cの端部が機械フレーム15に固定されており、一方、テンション調整可動ロール3c,3dは枠体3a,3aと一体にテンション検出ロール3bを支点にして矢印Aの方向に移動可能なので、帯状フィルムFwが繰り出し方向に引き出されたとき、その帯状フィルムFwの搬送状態(特に、急な加減速)に応じて、テンション検出用の枠部材3a,3aは、前記テンション検出ロール3bを支点として矢印Aに示す上下方向に揺動するようになっている(図1および図2参照)。
次に、日付印字装置10の詳細を説明する。
本実施形態に係る日付印字装置10は、ユーザにより入力される日付や印字箇所(印字範囲)などの印刷情報に関する印刷データに基づいて、フィルムまたはラベル等の所定の印字箇所に袋部分ごとに印字を行うプリンタである。ここで、本実施形態におけるプリンタは、サーマルヘッド(プリンタヘッド)を熱転写リボンに押し当てて印字するサーマルプリンタであり、ユーザが入力部91を介して前記印刷情報を入力することで印字日付や印字箇所を設定及び変更できる仕様のものである。
なお、このプリンタは、上記サーマルプリンタに限定されず、当業界で通常使用される様々なタイプのプリンタが使用でき、例えば、インクジェットプリンタ、レーザーマーカ、ホットプリンタ、ホットロールなどであってもよい。
この場合、日付印字装置10は、帯状フィルムFwの一方の面側に位置し、日付印字装置10の本体が日付印字装置取付板(図示せず)を介して機械フレーム15に固定されている。また、少なくとも使用時には、日付印字装置10の印字ヘッド(プリンタヘッド)が印字箇所に隣接する位置(印字位置)に配置されるようになっている。
次に、図3に基づいて、アジャストロール(第2可動ロール、以後アジャストロールと表記)昇降用の位置調整機構について説明する。
上記位置調整機構は、帯状フィルムFwの搬送経路上に位置するフィルムガイド用の前記アジャストロール2f(図1,図2参照)を上下方向に昇降させる機構である。アジャストロール2fの設置位置と日付印字装置10の印字ヘッドの前記印字位置との間の相互間距離を変更することにより、帯状フィルムFwと日付印字装置10の印字ヘッドとのによる上下方向の相対的な印字位置の調整が行われるようになっている。
すなわち、図3に示すように、アジャストロール2fが、その両端を印字位置調整用ブラケット16に支持されて回転自在となっており、当該印字位置調整用ブラケット16は、昇降ブロック17に取付けられている。
印字位置上下位置調整ロール用ボールネジ18は、傘型歯車19を介して駆動シャフト20の回転が伝導されることで回転するようになっている。
駆動シャフト20には、上下方向に配置された一対のシャフト駆動用プーリ21,21と、これらのプーリ21,21間に巻き掛けられたシャフト駆動用ベルト22を介してシャフト駆動用モータ23の回転が伝達される。
このシャフト駆動用モータ23としては、回転方向及び停止位置が制御可能なモータが使用されており、本第1実施形態では、インダクションモータが使用されている。
すなわち、駆動シャフト20は、上記シャフト駆動用プーリ21,21とシャフト駆動用ベルト22を介して回転自在であり、ロータリーエンコーダ24(図1に示すセンサ52と同じ)の主軸が一方のプーリ21と連結されている。
そして、ロータリーエンコーダ24が駆動シャフト20の回転を検知することにより、上記印字位置調整ロール用ボールネジ18の回転が検知され、これにより、アジャストロール2fの上下方向の移動量が検知されるようになっている。
その結果、アジャストロール2fの移動により当該アジャストロール2fと日付印字装置10による印字位置との相対位置が調整されるようになっている。なお、モータをサーボモータとしてロータリーエンコーダ24をなくす構成としてもよい。また、移動量の検出手段は、ロータリーエンコーダに限らずシャフト20の回転量を検出できるものであればよい。さらに、本実施例では、アジャストロールの移動方向を上下としたが、水平方向に前後としても、斜め方向の移動としてもよい。
また、第1の包装材監視装置である日付検査装置11は、日付印字装置10のさらに下流側で、日付印字装置10に近接した読取位置に配置され、機械フレーム15(図3参照)に図示しない取付け部材を介して固定されている。なお、本実施形態では、日付検査装置11と日付印字装置10とは近接した位置に配置されているが、両者11,10の位置関係は、日付検査装置11の配置位置が日付印字装置10の下流側であれば離れた位置に配置してもよい。
本実施形態では、一例として、日付検査装置11が説明されているが、これに限定されない。フィルムおよびフィルムに付された情報等を監視(取り込み、読み込み等)できる装置であれば、同様の機能を有する他の手段であってもよく、例えば、光学スキャナとしてもよい。また、本実施形態の日付検査装置11は、日付情報を読み取るカメラ(図示せず)が装備されている。日付検査装置11については、後で再び説明する。
次に、前記フォーマ4に帯状フィルムFwをガイドしながら送り込む前記第1ロール(第1可動ロール、以後第1ロールと表記)2hの位置調整について説明する。
フォーマ4は、図1,図2に示すように、全体として襟の形状となったセーラ部4aと、このセーラ部4aの内縁部から垂下する筒部4bとを有して形成されている。そして、セーラ部4aの外表面が帯状フィルムFwをガイドするガイド面となっている。
投下筒体の外周面は、送りガイドのガイド面として機能している。
ここで、この第1ロール2hについては、製造する袋包装体のサイズを変更する場合、この袋包装体のサイズに応じてフォーマ4及び製袋充填筒5のサイズも相似的に変更されることになるため、これに対応するように当該第1ロール2hの設置位置も変更する必要がある。
このため、第1ロール2hの設置位置は、固定されておらず、例えば、フォーマ4のセーラ部4aの表面に沿って延びる延長線と交差する直線の方向に進退可能な構成とされている(図2および図6参照)。なお、図示した例では、2つの線のなす角は水平に対するセーラ部4aの傾角に等しく、直線の方向は水平な方向に延びている。しかしながら、これに限定されない。直線は水平方向以外の方向に延びていてもよい。
この可動ロール取付けブラケット30は、可動ロール移動用ブロック31に取付けられており、また、この可動ロール移動用ブロック31は、可動ロール移動用ボールネジ32上を螺動するように取付けられている。
そして、可動ロール移動用ブロック31は、可動ロール移動用ボールネジ32が回転することでその回転方向に応じて、帯状フィルムFwの走行方向に沿って(矢印X方向)進退するようになっている。
ボールネジ駆動用モータ35としては、回転方向および停止位置が調整可能なモータが使用されるようになっており、本第1実施形態では、インダクションモータが使用されている。
すなわち、可動ロール移動用ボールネジ32は、ボールネジ駆動用プーリ33,33、および各プーリ33,33に巻き掛けられたボールネジ駆動用ベルト34(これらを合わせて動力伝達機構ともいう)を介して回転自在であり、ロータリーエンコーダ36の主軸が一方のプーリ33と連結されている。
なお、モータをサーボモータとしてロータリーエンコーダ36をなくす構成としてもよい。また、移動量の検出手段は、ロータリーエンコーダに限らず移動用ボールネジ32の回転量を検出できるものであればよい。
図4の左側に実線で示した第1ロール2hは、実線で示した所定の大きさのフォーマ4に対応しており、フォーマ4のセーラ部4aの表面延長上に配置されている。
また、図4の左側に実線で示した第1ロール2hが対応する大きさのフォーマ4に対して、それより小さな大きさのフォーマが用いられる場合、図示しないが、そのフォーマ4は、ロータリーエンコーダ36側に移動したセーラ部4aの表面延長上の設置位置に設置されることになる。
次に、フィルム送り機構6について説明する。
前述のように、上記製袋充填筒5の側面に沿ってフォーマ4の下方には、筒状フィルムを下方側に送り出すフィルム送り機構6が機械フレーム15に配設されている。
このフィルム送り機構6は、図1に示すように、製袋充填筒5を挟んで設置してある一対のフィルム送りベルト装置6A,6Aで構成されており、これらのフィルム送りベルト装置6A,6Aにより筒状フィルムがフィルム送り機構6の下方に配設された横シール装置8側へ送られるようになっている。
この場合、フィルム送り動作制御部62により制御される各フィルム送りベルト装置6Aのフィルム送り動作は、この筒状フィルムが所定のピッチ間隔で間欠的に送られるものである。この内、「間欠的に送られる」とは、帯状フィルムFw、筒状フィルムについて、増速と減速を繰り返す、すなわち、「増速→一定速→減速→一時停止→・・・」を繰り返すように送られることを意味する。
前記縦シール装置7は、製袋充填筒5においてフィルム送り機構6と直交する一方側の側方(日付印字装置10を挟んで原反ロールFrの反対方向側)に配置され、筒状フィルムの重ね合わされた両端部に縦シールを施すようになっている。
この縦シール装置7は、対向配置されると共にそれぞれヒーター(図示せず)を内蔵した一対の縦シール用部材7A,7Aを備えて構成されている。縦シールの動作は、制御装置60の縦シール動作制御部(図示せず)により制御される。
また、縦シールは、筒状フィルムの重ね合わされた端部を縦シール用部材7A,7Aにより左右から加熱狭圧することで施されるようになっている。
前記横シール装置8は、製袋充填筒5においてフィルム送り機構6および縦シール装置7の下方に配置されている。この横シール装置8は、対向配置されると共にそれぞれヒーター(図示せず)を内蔵した一対の横シール用部材8A,8Aを備えて構成されている。
横シール用部材8A,8Aは、図2に示すように水平方向に長い形状とされると共に、水平方向(Y軸と直交するX軸方向)に開閉自在とされており、この開閉動作は横シール用部材サーボモータ25により行われる。また、この横シール用部材サーボモータ25は横シール動作制御部65に接続されている。
そして、筒状フィルムの重ね合わされた端部を横シール用部材8A,8AによりフィルムFを横切るように前後方向から加熱狭圧することで横シールが施される。
次に、図1~図5を参照して、第1の実施形態に係る包装機1が装備している各種のセンサについて説明する。
また、前記包装機1には、前記原点位置に対しての第1ロール2hの直線移動変位に対応する第1ロール用サーボモータの変位量を検出する第1ロール変位検出センサ51が装備されている。
この第1ロール変位検出センサ51は、前述のロータリーエンコーダ36で構成され、前記第1ロール2hを駆動するサーボモータの回転軸に動力伝達機構を介して接続されると共に機械フレーム15に固定されている。第1ロール変位検出センサ51は、後述する第1の袋数対応値算出部76に変位情報信号を出力する。
この場合、このテンション機構角度変位検出センサ53は、機械フレーム15に固定されると共にテンション機構3のテンション検出ロール3bに連結されたロータリーエンコーダ53で構成されている。このテンション機構角度変位検出センサ53は、制御装置60に角度変位情報信号を出力する。
また、包装機1には、ユーザが各種パラメータ等を入力するための入力部91が備えられている。この入力部91は、包装機本体1Aの外面側にユーザが操作しやすい高さで設けられ、ユーザが入力した各種情報を制御装置60に入力情報信号として出力する。
次に、記憶装置90について説明する。
図1,5に示すように、記憶装置90は、制御装置60に併設され、相互間で制御信号およびデータ信号による交信が行われる。記憶装置90は、前記包装機1の動作に必要な各種の動作プログラムが予め格納されているプログラム記憶部90aと、初期のパラメータやデータ、および前記動作プログラムの実行中に外部入力または生成される各種のデータやパラメータ等を記憶するためのデータ記憶部90bとを備えている。
次に、第1の実施形態に係る包装機1に装備された制御装置60(制御手段)について説明する。
制御装置60は、CPUなどの演算装置で構成され、前記記憶装置90のプログラム記憶部90aから予め記憶されているプログラムを読み出しこれを実行することで、本明細書中に記載されている各機能を実現するように構成されている。これにより、制御装置60は、装機本体1Aに装備された各構成要素の動作を制御することができる。
なお、上記の「所定の実行タイミング」については、前述した第1の排除処理タイミング値設定部77が、第1の袋数対応値算出部76からの袋数に対応する値を排除処理の実行までに必要なフィルムFの繰り出し回数とすることでこれを用いて排除処理の実行タイミングを設定するように構成されている。
また、「予め定められた排除処理位置」は、本実施形態では、横シールおよびカットの位置である。しかしながら、これに限定されず、横シールおよびカット位置でフィルムが切断された後の位置でもよく、包装機1の外部にあってもよい。なお、外部にある場合は、その位置までの寸法情報がデータ記憶部90Bに記憶される。
フィルム送り動作制御部62は、フィルム送り用サーボモータコントローラ(図示せず)を介してフィルム送り装置6のフィルム送り用サーボモータ27に、帯状フィルムFwをユーザにより予め設定されている袋ピッチ(フィルムピッチ)でフィルム経路における原反ロールFr側から横シール装置8側に向かって間欠動作で送らせる動作を制御するフィルム送り動作制御機能を備えている。
この場合、巻取り軸駆動モータ回転動作制御機能は、前記テンション機構3の角度変位に基づいて、原反ロールFrから繰り出される帯状フィルムFwの送りを加減速または一時停止させ、これによってテンション機構3の姿勢(角度変位)を一定の位置に保つまたは近づける機能である。
第1ロール移動制御部71は、第1ロール用モータコントローラ(図示せず)を介して第1ロール用モータ35の回転動作を制御することで、この第1ロール用モータの駆動軸に動力伝達機構(符号30~34で構成)を介して接続された第1ロール2hを直線移動させることに関して2つの機能を備えている。
なお、この場合、第1ロール2hの設置位置への移動が完了したときに第1ロール移動制御部71は、第1ロール2hの位置をデータ記憶部90bに記憶制御する。
なお、この場合、ユーザがアジャストロール2fの設置位置への移動を完了したときにアジャストロール移動制御部72は、アジャストロールの位置データをデータ記憶部90bに記憶制御する。
印字及び不良品処理の制御系は、フィルムFの所定の印字箇所に各種日付を印字する日付印字装置10の印字動作を日付印字処理制御部69が制御すると共に、この印字箇所に日付印字が適切に施されているか否かについて日付検査装置11を介して読み込まれる前記印字箇所での画像情報に基づいて不良判定部78が印字不良部分の出現を検出したか否か判定処理を行う制御系である。
まず、不良判定部78は、データ記憶部90bからユーザにより予め登録されている印字データを読み出し、これを照合の際に基準情報とする。本実施形態では、この印字データは、日付印字装置10が用いる日付印字の画像データである。
次に、不良判定部78は、日付検査装置11から入力される画像情報を監視し、知られている画像認識技術を用いてこの画像情報の中で所望の印字箇所が含まれているか判定する。続いて、不良判定部78は、印字箇所が含まれていると判定した場合には、印字箇所に印字されている印字情報と読み出された基準情報とを比較してパターンが一致するか否か再び判定する。不良判定部78は、パターンが一致しないまたは印字箇所に印字情報が存在しない場合、すなわち不良部分の出現を検出したと判定する場合に、不良部分検出情報信号を第1の主制御部61に出力する。
第1ロール変位検出部74およびアジャストロール変位検出部75は、それぞれ別々に、第1ロール変位検出センサ51およびアジャストロール変位検出センサ52からの前記第1ロール用モータ35およびアジャストロール用モータ23の変位量に基づいて前記第1ロール2hおよびアジャストロール2fの各変位量Xh’およびXf’(図6参照)を算出する機能を備える(第1ロールおよびアジャストロール変位量算出機能)。
この第1の袋数対応値算出部76における袋数に対応する値の計算は、下記処理により行われる。
なお、シール及びカット位置は、算出対象である全袋部のうちフィルム最下流に位置する袋の端の位置に対応している。
(ii)第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶部90bから(フォーマ4の寸法情報の1つである)フォーマのフィルムガイド経路に沿った寸法(すなわち、フォーマの区間の経路長L2)に関する情報を読み出すと共に、ユーザから入力されているフォーマの折径の値をデータ記憶部90Bから読み出して取得する。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、フィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報とフォーマの折径の値に基づいてフォーマの区間の経路長L2を特定する。
(iii)第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶90bから第1ロール2hの基準位置Xhおよび固定ロール2gの固定位置Xgを読み出すと共に、第1ロール変位検出部74から第1ロール2hの変位量Xh’の情報を受け取る(ただし、XgおよびXhは一次元の座標値である)。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、L3=Xg-(Xh-Xh’)の関係により、第1ロール2hと固定ロール2gとの間の距離L3を算出する(図6参照)。
(iv)第1の袋数対応値算出部76は、アジャストロール変位検出部75からアジャストロール2fの変位量Xf’の情報を受け取る。また、第1の袋数対応値算出部76は、データ記憶部90bからテーブル形式の「アジャストロール変位に対する固定ロールとアジャストロールとの間の距離の関係を示す情報」を読み出す。その上で、第1の袋数対応値算出部76は、このテーブル形式の情報を参照して、アジャストロール2fの変位量Xf’を用いて固定ロール2gとアジャストロール2fとの間の距離L4を算出する(図6参照)。
(v)第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶90bからアジャストロール2fの基準位置Xgおよび読出位置Xrを読み出す。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、L5=(Xf-Xf’)-Xrの関係により、第1ロール2hと日付検査装置11の日付読取位置2との間の距離L5を算出する(図6参照)。ただし、例えば、XfおよびXrは一次元の座標値である。
(vi)最後に、第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶90bからユーザにより入力された袋の長さ(袋ピッチ)Lbを読み出す。そして、第1の袋数対応値算出部76は、距離L1~L5の和を袋の長さLbで除算することで、シール・カット位置から読取位置までの間に存在する袋の個数(袋数)に対応する値を算出することができる(なお、値の小数点以下は切り捨てる)。
この場合、第1の袋数対応値算出部76のフォーマ区間経路長推定機能は、前記データ記憶部90bから(フォーマ4の寸法情報の1つである)フォーマのフィルムガイド経路に沿った寸法(すなわち、フォーマの区間の経路長L2)に関する情報を読み出すと共に、前記第1ロール変位検出部74から第1ロール2hの変位量Xh’の情報を受け取る。次いで、フォーマ区間経路長推定機能は、フィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報と第1ロール2hの変位量Xh’とに基づいてフォーマの区間の経路長L2を特定する。
また、その後も、第1ロール2hおよびアジャストロール2fの位置、袋の長さの値、およびフォーマの折径の値いずれか1つについて変更があった後も、第1の袋数対応値算出部76による再計算が行われる。
なお、主制御部61に不良判定部78から不良部分検出情報信号が入力されると、主制御部61が第1の袋数対応値算出部76に袋数に対応する値を算出するように指令する構成としてもよい。
である。
前記主制御部61は、各制御部62、63、65、66の動作を同期的に制御する基本運転制御機能を備えている。
例えば、前記横シール装置8による横シール、カッター8Bによる切断、日付印字装置10による日付印字の実行については、筒状フィルムが一時停止状態のとき(または最低速時)にタイミングを合わせて実行されることである。主制御部61はこのような各駆動要素のタイミングを調整する役割を担っている。
(i)横シール動作制御部65は、例えば、「袋の個数」に相当する回数のサイクルが経過した時点でのサイクルでは、横シール装置8が横シール処理を実行しないように動作制御する(連包処理その1)。
(ii)カッター動作制御部66は、例えば、「袋の個数」に相当する回数のサイクルが経過した時点でのサイクルでは、カッター8BがフィルムFの切断処理を実行しないように動作制御する(連包処理その2)。
表示制御部67は、例えば、前記不良部分情報信号の入力時点から少なくとも排除処理が完了するまで、または排除処理のタイミングに合わせて、表示装置92の画面に不良品排除の予告、警告および/または実行に関する表示動作の制御を実行する。
このような場合、排除処理位置は、横シールおよびカット位置以外よりもフィルム下流側の位置であってもよく、第1の袋数対応値算出部76は、排除処理位置の位置から前記第1の監視位置までの間の袋数に対応する値を算出する構成とされてもよい。また、カット後にタイマーを起動して一定時間後にエアを噴出して不良品を吹き飛ばす構成としてもよい。
次に、第1の実施形態に係る包装機1の全体的な動作について説明する。
まず、この包装機1の運転前に、ユーザにより、所望の袋のサイズに対応した折径を有するフォーマ4が包装機本体1Aの所定の位置に設置され、原反ロールFrから引き出された帯状フィルムFwが、各ロール2a~2h、テンション機構3、フォーマ4、フィルム送り機構6、縦シール装置7、および横シール装置8を通過するように掛けまわされる。
まず、ユーザに対して、作製する袋の長さの値と設置されたフォーマの折径の値の入力を求める表示が表示部92に表示される。ユーザにより入力部91を介して入力された作製する袋の長さと設置されたフォーマの折径の値は、データ記憶部90Bに記憶される。
この場合、帯状フィルムFwをガイドしているアジャストロール2fが上昇させられることで、この上昇移動した分だけ前記帯状フィルムFwが原反ロールFrから引き出される。または、アジャストロール2fが下降されることで、前記帯状フィルムFwもその分だけ下方に降ろされる(なお、これによる帯状フィルムFwの弛みは、テンション機構3の働きにより吸収される)。
印字位置と印字箇所のズレがなくなったアジャストロール2fの位置を設置位置として、ユーザの移動完了操作によりこの設置位置が記憶される。
また、第1の袋数対応値算出部76は、予め設定されるフォーマの寸法に関する情報として、フォーマのフィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報をデータ記憶部90bから読み出す。また、第1の袋数対応値算出部76は、ユーザから入力されているフォーマの折径の値をデータ記憶部90Bから読み出して取得する。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、フィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報とフォーマの折径の値に基づいてフォーマの区間の経路長L2を特定する。
さらに、第1の袋数対応値算出部76は、外部入力される前記各第1ロール2h、2fの設置位置の情報をデータ記憶部90から読み出す。
次いで、排出処理タイミング値設定部77は、第1の袋数対応値算出部76からの袋数に対応する値の情報信号が入力されると、この袋数に対応する値を排除処理の実行までに必要なフィルムFの繰り出し回数とすることでこれを用いて排除処理の実行タイミングを設定する。
本発明は、このように、縦型製袋充填包装機に特有の各可動ロールの設置位置が変更されることに伴うフィルムなどの包装材の経路長に変化がある場合でも、すなわち、包装材経路の一部に経路長が変更される区間がある場合でも、所望の区間で包装材の経路長の算出が可能であり、最終的には、この算出された経路長を用いて排除処理タイミングの設定に必要なシール・カット位置から読取位置までの間に存在する袋の個数(袋数)に対応する値を算出することができる。
包装機1は、ユーザが入力部91の運転開始ボタンをタッチすることで、フィルム送りを開始する。具体的には、運転開始ボタンをタッチすると、主制御部61の制御下で各駆動制御部62~66と、これらにより動作が制御されるフィルム送り装置6および巻取り軸駆動モータ9とが協働し、フィルム経路下流方向へ帯状フィルムFwおよび筒状フィルムを所定のピッチ間隔で間欠的に送り始める。
日付印字装置10のフィルム下流側のすぐ近くに位置する日付検査装置11が、これに装備されたカメラを用いて、日付情報が印刷されているはずである印字箇所を撮像し、その画像情報を制御装置60の不良判定部78に継続的に出力する。
まず、第1の排除処理タイミング値設定部77は、第1の袋数対応値算出部76からの袋数に対応する値を用いて、不良包装品(不良品)が横シールおよび切断位置に到達するのに必要なフィルムの繰り出し回数(すなわち、シフト回数またはサイクル数)である排除処理タイミング値を設定し(排除処理の実行タイミングの設定)、主制御部61に排除処理タイミング値を出力する。主制御部61は、排除処理タイミング値が入力されると、これを記憶保持する。
前述のような構成の第1の実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)包装機1が、帯状フィルムFの経路上に位置選択可能に配設される可動ガイド手段2hを備えると共に、前記可動ガイド手段2hよりも帯状フィルム経路上流側に設けられると共に不良部分を有するフィルムFが通過するときに排除処理タイミング値算出の基準となる算出基準位置を備え、制御装置60は、所定のタイミング値に基づいて、予め定められた排除処理位置にて不良包装品の排除処理を行う排除処理機能と、フィルム経路長を決定するのに必要な所定の条件に基づいて排除処理位置の位置から算出基準位置までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能と、袋数対応値算出機能からの前記袋数に対応する値に基づいて排除処理のタイミング値を設定する排出処理タイミング値設定機能とを備えている構成としたので、これにより、前記フィルム経路長を決定するのに必要な所定の条件のうち、袋の長さ(ピッチ間隔)情報と第1ロールの設置位置の情報とフォーマの折径の情報を包装機に入力があった場合、排除処理位置の位置から算出基準位置までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値の算出が可能になる。
このため、不良部分が算出基準位置に出現したときを基準としてそこから何回繰り出したときに(すなわち、何回シフトしたらときに)排除処理を行えばよいのかを示す排除処理のタイミング値を設定することができる。したがって、フィルムFの経路を変更させる可動ガイド部材があっても、従来行われていたように不良部分が不良部分検出位置から横シールおよび切断位置まで至って排出されるまでにかかる袋の排出数をユーザが1つ1つ数えて排出処理の実行タイミング決定するような手間のかかる作業をなく、不良品の排出処理を実行するタイミングが計算処理によって設定されるという点で、例えば、新規アイテム登録時の機械調整に対する労力を軽減することができ、利便性の高い包装機となっている。
また、前述したように、包装機を運転して排出されるまでにかかる袋の排出数を調べる必要がないので、フィルム(包装材)のロスを減らすこともできる。
次に、本発明の第2の実施形態を、図7~図9に基づいて説明する。
この第2の実施形態は、下記の特徴的な構成を第1の実施形態の構成に追加するものであり、それ以外は、第1の実施形態の構成と基本的に同じである。したがって、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いると共に、この同一の構成についての説明は省略する。
第2の実施形態に係る包装機1Mは、原反ロールFrとテンション機構3との間に配設され、第2の監視位置でフィルムFを監視する(第2の包装材監視手段の例である)第2の包装材監視装置12と、テンション機構3よりも包装材上流側のフィルムFの繰出量を検出する(繰出量検出手段の例である)繰出量検出センサ54と、フィルムFの搬送状態に応じて変動する前記テンション機構の変位を検出する(変位検出手段の例である)テンション機構角度変位検出センサ53とを備えている。
さらに、前記制御装置60Aは、不良部分判定部(一例として、継ぎ目到達判定部)84と、第2の袋数対応値算出部85と、第2の排除処理タイミング値設定部86とを備えている。
また、第1の実施形態と同様に、第12実施形態の制御装置60Aは、排除処理指令機能を備えている。
前記第2の包装材監視装置は、一例として、原反ロールFrから引き出されるフィルムFの継ぎ目の出現を監視するための継ぎ目監視用の継ぎ目検出センサ12として説明される。しかしながら、これに限定されず、包装材を監視する装置であればどのようなものでもよい。
継ぎ目検出センサ12は、上述したように、ガイドロール2aと2bの間に帯状フィルムFwに面した状態で機械フレーム15に装備されている。なお、継ぎ目検出センサ12は、テンション機構3の上流側であれば原反ロールFrとの間のどの位置に配置してもよい。
ロール回転変位検出センサ54は、固定ロール2aの軸に接続されているロータリーエンコーダで構成されている。このエンコーダは、固定ロール2aの所定の回転角度ごとに1つのパルスが生成されるパルス信号を回転変位情報として制御装置60に出力する。
継ぎ目判定部81は、継ぎ目検出センサ12に電気的に接続されていると共に、主制御部61にも電気的に接続されている。
この継ぎ目判定部81は、継ぎ目検出センサ12から入力される情報に基づいて原反ロールFrから引き出された帯状フィルムFwに継ぎ目があるか否かについて判定を行う継ぎ目判定機能を備えている。
この繰出量算出部82は、継ぎ目判定部81から継ぎ目検出情報が入力されると、ロール回転変位検出センサ54からのパルス信号(回転変位情報)に含まれるパルス個数のカウントを開始し、このカウントしたパルス個数の合計に前記所定の回転角度を乗じることで、検出された継ぎ目のあるフィルム部分が検出位置から繰り出された繰出距離を算出する繰出距離算出機能を備えている。
一方、固定ロール2bから固定ロール2dまでの区間の各距離は、前述したテンション機構3の角度変位に従って各ロール間の相対距離が変化することになる(経路長可変区間)。
このため、この経路長可変区間の距離L7ついては、第1実施形態における経路長L2に関してテーブル形式の情報用いた手法と同様の手法を採用し、このL7を特定できるようにしている。
この継ぎ目到達判定部84は、繰出量算出部82からの繰出量と、読取位置Xsとガイドロール2dとの間の経路長の値との比較処理によって継ぎ目判定部81により検出された継ぎ目部分がテンション機構3の出口位置(2d)に到達したことを判定する機能を備えている。
より具体的には、継ぎ目到達判定部84は、前記比較処理により、繰出量算出部82からの繰出量が読取位置とガイドロール2dとの間の経路長の値よりも大きい場合、継ぎ目部分がテンション機構3よりも下流に到達したものと判断し、主制御部61にこの不良部分到達情報信号を出力する。
この第2の排除処理タイミング値設定部86は、第2の袋数対応値算出部85から袋数に対応する値の情報が入力されると、この袋数に対応する値を、排除処理タイミング値として設定し、主制御部61に排除処理タイミング値を出力する。
この算出は、前記包装機本体3に関する予め定められた機械寸法に関する情報と予め設定される前記フォーマ4の寸法に関する情報と外部入力される前記少なくとも1つの可動ガイド手段を構成する前記第1および第2の可動ロール2f、2hの設置位置の情報と前記ピッチ間隔とに基づいて算出される。
次に、第2の実施形態に係る包装機1の動作について、特徴的な動作である継ぎ目検出動作を中心に説明する。
この継ぎ目検出センサ12は、継ぎ目テープの探知情報信号を継ぎ目判定部81に出力する。
前述のような構成の第2の実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)原反ロールFrとテンション機構3の間のフィルム経路上に設けられ、監視装置の一例である継ぎ目検出センサ12で帯状フィルムFwに関する不良部分の出現の監視が行われる第2の監視位置を備えると共に、算出基準位置は、テンション機構3の出口位置(ガイドロール2d)であり、所定の条件に基づいて撮像装置12で監視された不良部分が出口位置に到達したことを判定する不良部分到達判定手段を備える構成としたので、原反ロールFrとテンション機構3との間に継ぎ目検出センサを配置して不良部分監視の用途に使うことが可能になった。
このことは、今まで、テンション機構3に起因する経路長が変動する区間の存在により、フィルム検出装置を装備することが実用的ではなかった区間に検査装置を配置できることになる点で、検査装置の配置の自由度を高めることになり、スペースの都合上配置できなかった検査装置や、従来のテンション機構3よりもフィルム下流側に設けていた検査装置の配置位置を移すことで、元のスペースを他の目的に利用できたり、小型化に利用できたり、様々な利点がある。したがって、幅広く利便性の高い包装機となる。
したがって、これにより、テンション機構3よりもフィルム上流側に継ぎ目検出センサ12等の監視装置を配備した場合でも、排除処理が実際に行われるタイミングで実際に不良品の排除を自動的に実行できるので、機械調整から機械使用に至るまで排除処理を機械の自動的な処理に任せることができる、利便性の高い包装機となっている。
次に、本発明の第3の実施形態を、図10に基づいて説明する。
この第3の実施形態では、第2の実施形態と比べて第2の袋数対応値算出部85と第2の排出タイミング値設定部86がなくなっており、それぞれの機能は、第1の袋数対応値算出部76と第1の排除処理タイミング値設定部77とがそれぞれ別々に兼ねるものとなっている。それ以外は、第1の実施形態の構成と基本的に同じである。したがって、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いると共に、この同一の構成についての説明は省略する。
本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
また、第1ロール2hとアジャストロール2fとからなる可動ガイド手段に代えて、包装機本体1Aの一部が第1ロール2hおよびアジャストロール2fと同等の機能を有する選択的に移動可能な可動ガイド構造として構成され、この可動ガイド構造がフィルム等の包装材をガイドする構成であってもよい。
または、各実施形態において、日付印字装置10などの情報付設装置が装備されているが、これに限定されない。例えば、継ぎ目検出を目的とする用途であれば、さらに他の実施形態として、日付印字装置11の装備が省略されると共に、日付検査装置11に代えて継ぎ目検出用のセンサ等が装備される構成としてもよい。さらに、前記日付印字装置が省略される場合には、アジャストロール2fが固定化または省略される構成となっていてもよい。
さらに、上記のように一部の構成が省略される場合は、これに伴ってその構成に関連した制御部の構成要素の一部が変更または省略されてもよい。
また、包装材に直接情報が付設される場合に限らず、印字・印刷が、フィルム上のラベルやシール等に行われるものでもよい。付設される情報は、包装材に関するものであれば、いずれの形態のものでもよく、被収容品の内容に関するもの(生産者名、生産地名、価格など)でもよい。
同様に、固定ロール2bから固定ロール2dまでの区間の経路長L7の計算も、「テンション機構の角度変位に対する経路長可変区間の距離の関係を示す情報」を用いずに計算で算出してもよい。
1A 包装機本体
2f アジャストロール
2h 第1ロール
3 テンション機構
3b テンション検出ロール
4 フォーマ
6 フィルム送り機構
7 縦シール装置
8 横シール装置
8B カッター
10 日付印字装置
11 日付検査装置(第1の包装材監視手段)
12 継ぎ目検出センサ(第2の包装材監視手段)
60 制御装置
61 主制御部
76 第1の袋数対応値算出部
77 第1の排除処理タイミング値設定部
78 不良判定部
81 継ぎ目判定部
85 第2の袋数対応値算出部
86 第2の排除処理タイミング値設定部
90 記憶装置
91 入力部
92 表示装置
93 スピーカ
Fw 帯状フィルム(包装材)
Fr 原反ロール
Claims (12)
- 原反ロールから予め設定されたピッチ間隔で繰り出される帯状包装材をフォーマで筒状に形成し横シール装置によりシール及び切断を行う包装機本体と、この包装機本体に装備された各構成要素の動作を制御する制御手段とを備えて成る縦型製袋充填包装機であって、
前記帯状包装材の経路上に位置選択可能に配設され、前記帯状包装材をガイドする可動ガイド手段を備えると共に、
不良部分を有する包装材が通過するときに排除処理タイミング値算出の基準となる算出基準位置を備え、
前記制御手段は、
所定のタイミング値に基づいて、予め定められた排除処理位置にて不良包装品の排除処理を行う排除処理機能と、
前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの部分を除く前記包装機本体の機械寸法に関する情報と前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの寸法に関する情報と外部入力される前記可動ガイド手段の設置位置の情報と前記ピッチ間隔とに基づいて前記排除処理位置の位置から前記算出基準位置までの間の包装材経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能と、
前記袋数に対応する値に基づいて前記排除処理の前記タイミング値を設定する排出処理タイミング値設定機能と、を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項1に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記包装機本体には、前記原反ロールの設置位置と前記算出基準位置との間の帯状包装材経路上に前記包装材の張力を調整するテンション機構が装備されていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項1または2に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記フォーマはガイド面を備え、
前記可動ガイド手段は、前記フォーマのガイド面に沿った包装材進入側延長線上の第1可動ロール設置位置に位置する第1可動ロールで構成されることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項3に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記第1可動ロールには、前記第1可動ロール設置位置を計測する第1可動ロール位置計測手段が併設されていると共に、
前記制御手段は、前記第1可動ロール位置計測手段からの位置情報に基づいて前記第1可動ロール設置位置を特定する機能を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記算出基準位置は、第1の監視手段で前記帯状包装材に関する不良部分の出現の監視が行われる第1の監視位置であることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項5に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記第1の監視位置と前記テンション機構との間の情報付設位置に配設され、この情報付設位置で前記帯状包装材に情報を付設する情報付設装置と、
前記可動ガイド手段と前記第1の監視位置との間の包装材経路上の第2可動ロール設置位置に位置調整可能に配設され、この第2可動ロール設置位置で前記情報付設位置を通過した前記帯状包装材をガイドする第2可動ロールとを備えることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項6に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記第2可動ロールには、前記第2可動ロール設置位置を計測する第2可動ロール位置計測手段が併設されていると共に、
前記制御手段は、前記第2可動ロール位置計測手段からの位置情報に基づいて前記第2可動ロール設置位置を特定する機能を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項5乃至7の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記制御装置の前記排除処理機能は、前記第1の監視手段からの監視情報に基づく第1の不良部分出現情報が外部から入力されると、設定された前記タイミング値に基づくタイミングで前記排除処理を実行することを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項5乃至8の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記第1の監視手段は、前記第1の監視位置に装備されると共に前記帯状包装材から包装材に関する情報を取り込む情報取込装置を備え、
前記制御手段は、前記情報取込装置からの前記包装材に関する情報と予め設定登録されている不良部分に関する照合用の基準情報との比較処理により前記包装材の不良部分が出現したか否かの判定を行う不良判定機能を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項2乃至4の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記原反ロールと前記テンション機構の間の包装材経路上に設けられ、第2の監視手段で前記包装材に関する不良部分の出現の監視が行われる第2の監視位置を備えると共に、
前記算出基準位置は、前記テンション機構の出口位置であり、
所定の条件に基づいて前記第2の監視手段で監視された前記不良部分が前記出口位置に到達したことを判定する不良部分到達判定手段を備えたことを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項10に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記テンション機構よりも包装材経路上流側の前記帯状包装材の繰出量を検出する繰出量検出手段と、
前記包装材の走行状態に応じて変動する前記テンション機構の変位を検出する変位検出手段とを備えると共に、
前記制御手段は、
前記第2の監視位置に前記不良部分が出現したことを示す不良部分出現情報が外部から入力されると、前記不良部分出現情報の入力以降の前記繰出量検出手段からの繰出量情報に基づいて前記原反ロールからの前記包装材の繰出距離を算出する繰出距離算出機能と、
前記テンション機構の変位情報と前記包装機本体および前記テンション機構の機械寸法に関する情報に基づいて前記第2の監視位置から前記出口位置までの経路長を算出する経路長算出機能とを備え、
前記不良部分到達判定手段は、前記繰出距離と前記経路長との比較に基づいて前記テンション機構の前記出口位置に前記不良部分が到達したことを判定する不良部分到達判定機能を備え、
前記制御手段の前記排除処理機能は、前記不良部分到達判定手段からの不良部分到達情報が入力されると、設定された前記タイミング値に基づくタイミングで前記排除処理を実行することを特徴とする縦型製袋充填包装機。 - 請求項10または11に記載の縦型製袋充填包装機であって、
前記第2の監視手段は、前記第2の監視位置に装備されると共に包装材に関する情報を取り込む情報取込装置を備え、
前記制御手段は、前記情報取込装置からの前記包装材に関する情報と予め設定登録されている前記不良部分に関する照合用の基準情報との比較処理により前記不良部分が出現したか否かの判定を行う不良判定機能を備えることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018213901A JP7055375B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 縦型製袋充填包装機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018213901A JP7055375B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 縦型製袋充填包装機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020079114A JP2020079114A (ja) | 2020-05-28 |
JP7055375B2 true JP7055375B2 (ja) | 2022-04-18 |
Family
ID=70802304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018213901A Active JP7055375B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 縦型製袋充填包装機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7055375B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022064612A (ja) * | 2020-10-14 | 2022-04-26 | 株式会社イシダ | 製袋包装機 |
KR102490694B1 (ko) * | 2021-05-17 | 2023-01-20 | 주식회사 코그인터내셔널 | 부품포장시스템용 포장지 공급장치 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006103740A (ja) | 2004-10-04 | 2006-04-20 | Nippon Seiki Co Ltd | 充填包装機およびその駆動方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5536112U (ja) * | 1978-08-30 | 1980-03-08 | ||
JP3393553B2 (ja) * | 1992-07-10 | 2003-04-07 | 株式会社イシダ | 製袋包装機 |
-
2018
- 2018-11-14 JP JP2018213901A patent/JP7055375B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006103740A (ja) | 2004-10-04 | 2006-04-20 | Nippon Seiki Co Ltd | 充填包装機およびその駆動方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020079114A (ja) | 2020-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5081188B2 (ja) | フィルム包装機の入力装置 | |
JP7055375B2 (ja) | 縦型製袋充填包装機 | |
JP7054158B2 (ja) | 商品処理装置 | |
JP2011046533A (ja) | 包装装置および吸引制御装置 | |
JP6847802B2 (ja) | 位置算出システム、製袋可能数算出システム、位置算出方法、製袋可能数算出方法および包装機 | |
JP2673407B2 (ja) | 縦型製袋充填包装機のフィルム送り制御方法および装置 | |
JP2008127093A (ja) | フィルム供給装置およびこれを備えた包装装置 | |
JP6902274B2 (ja) | 製袋包装機 | |
JP5809828B2 (ja) | 横形製袋充填機における印刷制御装置 | |
CN112236366A (zh) | 用于控制材料幅面边缘的位置的方法 | |
CN110304289B (zh) | 连续制袋包装机 | |
JP7370582B2 (ja) | 包装機の紙継ぎ装置 | |
JP4203801B2 (ja) | 包装機におけるフィルムの繰出し制御装置 | |
JP5071066B2 (ja) | 包装装置 | |
JP2021147098A (ja) | 製袋包装機 | |
JP7341468B2 (ja) | シフト数設定装置及び横ピロー包装機 | |
JP5509260B2 (ja) | 小袋連続体折りたたみ装置 | |
JP2009161228A (ja) | 製袋包装機 | |
JP2021123387A (ja) | 製袋包装機 | |
JP6877040B2 (ja) | 製袋包装機 | |
JP3898865B2 (ja) | 縦形製袋充填包装機の包材繰出し制御装置 | |
JP2704359B2 (ja) | 製袋用フイルム連続供給装置 | |
JP7401982B2 (ja) | フィルム供給装置 | |
JP2004059133A (ja) | 自動部品包装機における包装フィルムの所定量供給装置 | |
JP2019085152A (ja) | 製袋充填包装機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211111 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20211111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220222 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220316 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220329 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220330 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7055375 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04 |