JP7055375B2 - 縦型製袋充填包装機 - Google Patents

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Description

本発明は縦型製袋充填包装機に係り、さらに詳しくは、製造中に生じる不良品を排除する必要がある用途に好適な縦型製袋充填包装機に関する。
縦型製袋充填包装機(以下、「包装機」または「縦型包装機」という)には、袋包装体の前段階の筒状包装材を形成するために、原反ロールから繰り出された各種帯状包装材(例えば、帯状のフィルムや紙)をガイドしつつ筒状包装材に変形させるフォーマが装備されていることが一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなフォーマは、異なるサイズのフォーマが予め複数用意されており、これらのフォーマの内から製造される袋包装体のサイズに合ったものを選択して包装機に交換可能に装備されるものである。
また、このようなフォーマは、フォーマに進入する包装材をフォーマの上部外面であるガイド面でガイドするように構成されている。この際、包装材がこのガイド面に対して平行かつ接する状態でフォーマに進入することが良好な筒状包装材を必要である。したがって、このような包装材の適正な進入経路を確保するために、包装機は第1ロールと呼ばれる位置調整可能なガイドロールが包装機には装備されており、フォーマの交換が行われる度に、フォーマのガイド面の延長線上の位置に前記第1ロールを位置調整することが行われている。
また、縦型包装機では、包装材が間欠動作で送られることで包装材が急加速や急減速を行うときに、包装材の弛みや伸びが生じる。したがって、縦型の包装機には、一般的に、フォーマと原反ロールとの間に包装材の張力調整を行うテンション調整装置が装備されていることも知られている。
このテンション機構は、包装材が適正な一定の張力となるようにこれを随時調整する機能を実現するために、自重を利用してテンション機構区間内の包装材の経路長を調整する構成を採用したものが知られている。
さらに、縦型包装機により袋包装体を作製する際、包装材には、例えば、製品に関する製造年月日、消費期限および賞味期限等の日付情報が印字されたり、その他の製品に関する情報が印刷されたり、日付情報等が付されたラベルが貼付されたりすることが多い。
この場合、前記日付情報の印字等が包装材上の前記所定の位置で確実に行われるように、包装機に包装材位置調整用のアジャストロールと呼ばれるガイドロールが装備されることも知られている。このような構成では、包装機に、テンション機構よりも包装材下流側に印刷装置が配設されると共に、印字装置とフォーマとの間にアジャストロールが配設されることも知られている。
ここで、このアジャストロールは、縦型包装機が間欠動作で袋の長さに相当する所定ピッチ間隔で包装材を送る構成であることに関連して導入されているものである。袋包装体の長さが設定されると、包装材上に上記ピッチ間隔で並ぶ印字されるべき箇所の位置も決まる。そこで、上記縦型包装機は、このような印字されるべき位置と印字装置の印字ヘッドとのズレを解消するようにアジャストロールを昇降させることで包装材の位置を調整することができる包装機として知られている。
さらに、袋包装体毎(すなわち、袋ごと)に賞味期限等の日付情報が確実に付されているか否かを検査するために、包装機に取付け可能な印字検査装置等を包装機に装備して印字等の検査を行うことも知られている(例えば、特許文献2参照)。この日付検査装置については、日付印字装置の包装材下流側に位置する検査位置に配置される。
また、こうした検査装置は、日付印字装置以外にも継ぎ目検出装置などが知られており、この場合、検査位置は日付印字装置の包装材下流側に配置が限定されることはない。
特開2012-96837号公報 特開2011-37447号公報
しかしながら、上記包装機に検査装置を装備することで、例えば、印字不良や継ぎ目等の検査を行わせると共に、不良箇所が検出された場合にこの箇所を含む袋包装体の排除処理を包装機に行わせるような構成を構築しようとすると、フォーマ交換ごとに第1ロールの設置がフォーマのサイズに合わせて変更されるので、この第1ロールを経由する上記シールおよび切断位置と上記検査位置との間の経路長が毎回変わってしまう状況となる。
また、第1ロールの設置位置の変更がされたり、袋の長さの変更がされたりした後には、アジャストロールの移動により印字位置調整が必要であり、これを行った場合も、同様に、経路長が毎回変わってしまう状況となる。
このため、これらの場合、まず、ユーザは、検出位置で包装材に何らかの印をつけ、実際に機械を稼動させて、包装材が何度の間欠送り動作で横シールおよび切断位置まで到達するのか包装材の繰り出し回数(シフト回数)を観察することで、機械の中に何袋分に相当する長さのフィルムが何個あるかを特定する必要があった。したがって、上記変更後にその都度、手間のかかり面倒な機械調整を行う必要があるという不都合があった。また、使われたフィルムがまったく無駄になるので、包材のロスが多いという問題が生じる不都合もあった。
また、上述したテンション機構の場合、この構成の特徴上、随時テンション機構区間内の包装材の経路長が変更されることになる。このため、テンション機構と原反ロールの間に検査装置を配置しようとしても、上記のようにシフト数を数えることで排除のタイミングを予め決める手法が利用できず、この区間に検査装置を配置することは実用的でなく、検査装置の配置の自由度を制限するような不都合があった。
より具体的には、何らかの事情により、テンション機構よりも包装材下流側に検査装置を配置するスペースがないような場合に、テンション機構よりも包装材上流側のスペースを検査装置の装備のために利用できないという設計上の制約をもたらす不都合もあった。
〔発明の目的〕
本発明は上記不都合を改善するために提案されたものであり、その目的は、不良品排除の用途における利便性を高めた縦型製袋充填包装機を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の縦型製袋充填包装機は、原反ロールから予め設定されたピッチ間隔で繰り出される帯状包装材をフォーマで筒状に形成し横シール装置によりシール及び切断を行う包装機本体と、この包装機本体に装備された各構成要素の動作を制御する制御手段とを備えて成る縦型製袋充填包装機であって、
前記帯状包装材の経路上に位置選択可能に配設され、前記帯状包装材をガイドする可動ガイド手段を備えると共に、不良部分を有する包装材が通過するときに排除処理タイミング値算出の基準となる算出基準位置を備え、
前記制御手段は、
所定のタイミング値に基づいて、予め定められた排除処理位置にて不良包装品の排除処理を行う排除処理機能と、前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの部分を除く前記包装機本体機械寸法に関する情報と前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの寸法に関する情報と外部入力される前記可動ガイド手段の設置位置の情報と前記ピッチ間隔とに基づいて前記排除処理位置の位置から前記算出基準位置までの間の包装材経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能と、前記袋数に対応する値に基づいて前記排除処理の前記タイミング値を設定する排出処理タイミング値設定機能と、を備えていることを特徴とする。
本発明の縦型製袋充填包装機によれば、縦型製袋充填包装機が、帯状フィルムの経路上に位置選択可能に配設される可動ガイド手段を備えると共に、可動ガイド手段よりも帯状フィルム経路上流側に設けられると共に不良部分を有するフィルムが通過するときに排除処理タイミング値算出の基準となる算出基準位置を備え、制御装置は、所定のタイミング値に基づいて、予め定められた排除処理位置にて不良包装品の排除処理を行う排除処理機能と、フィルム経路長を決定するのに必要な所定の条件に基づいて排除処理位置の位置から算出基準位置までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能と、袋数対応値算出機能からの前記袋数に対応する値に基づいて排除処理のタイミング値を設定する排出処理タイミング値設定機能とを備えている構成としたので、これにより、フィルム経路長を決定するのに必要な所定の条件のうち、袋の長さ(ピッチ間隔)情報と第1ロールの設置位置の情報とフォーマの折径の情報と印字位置に関する情報とを包装機に入力があった場合、排除処理位置の位置から算出基準位置までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値の算出が可能になる。
このため、不良部分が算出基準位置に出現したときを基準としてそこから何回繰り出したときに(すなわち、何回シフトしたらときに)排除処理を行えばよいのかを示す排除処理のタイミング値を設定することができる。したがって、フィルムFの経路を変更させる可動ガイド部材があっても、従来行われていたように不良部分が不良部分検出位置から横シールおよび切断位置まで至って排出されるまでにかかる袋の排出数をユーザが1つ1つ数えて排出処理の実行タイミング決定するような手間のかかる作業をなく、不良品の排出処理を実行するタイミングが計算処理によって設定されるという点で、例えば、新規アイテム登録時の機械調整に対する労力を軽減することができ、利便性の高い包装機となっている。
また、縦型製袋充填包装機を運転して排出されるまでにかかる袋の排出数を調べる必要がないので、フィルム(包装材)のロスを減らすこともできる。
本発明に係る縦型製袋充填包装機の第1実施形態を示す全体概略図である。 図1に開示した縦型製袋充填包装機を示す全体概略斜視図である。 図1に開示した縦型製袋充填包装機のアジャストロールおよびその昇降機構を示す正面図である。 図1に開示した縦型製袋充填包装機の第1可動ロールおよびその移動機構を示す正面図である。 図1に開示した縦型製袋充填包装機の制御装置を示す制御ブロック図である。 図1に開示した縦型製袋充填包装機に掛け回されたフィルムについて説明する説明図である。 本発明に係る縦型製袋充填包装機の第2実施形態を示す全体概略図である。 図7に開示した縦型製袋充填包装機の制御装置を示す制御ブロック図である。 図7に開示した縦型製袋充填包装機に掛け回されたフィルムについて説明する説明図である。 本発明に係る縦型製袋充填包装機の第3実施形態を示す全体概略図である。
〔第1実施形態;全体構成〕
以下に、添付図面を参照して本発明に係る縦型製袋充填包装機の第1実施形態を説明する。
まず、縦型製袋充填包装機(以下、単に「包装機」という)1の全体構成を説明する。
図1、図2に示すように、本第1実施形態の包装機1は、包装材としての帯状フィルムFwが巻付けられた原反ロールFrを所定の位置で回転可能且つ交換可能に保持すると共に、後述する各構成要素を備えている包装機本体1Aで構成されている。
まず、この包装機1の包装機本体1Aには、原反ロールから繰り出される帯状フィルムFwをガイドする複数本のガイドロール2a~2hからなるガイドロール群2が配設されている。この内、少なくとも2つのガイドロールは、原反ロールFrと後述するフォーマ4との間の設置位置に位置選択可能に配設され、フィルムをガイドする可動ガイド手段である可動ロールになっている。また、帯状フィルムFwの搬送経路(以下、単に「フィルム経路」および「経路」という)における原反ロールFrよりも下流側(言い換えると、原反ロールFrよりもフィルム経路下流側)且つ前記ガイドロール2dよりもフィルム経路上流側に、上記帯状フィルムFwに適切なテンションを付与することで張力調整するテンション機構3が配設されている。
また、このテンション機構3よりもさらにフィルム経路下流側に、当該テンション機構3を経由した帯状フィルムFwを外形形状(ガイド面)に沿ってガイドすることでこの帯状フィルムFwを筒状に形成するフォーマ4と、このフォーマ4を上部に装着すると共に当該フォーマ4で形成された筒状フィルムを筒外面でガイドする製袋充填筒5とが配設されている。
さらに、上記包装機本体1Aには、製袋充填筒5の側面側に、帯状フィルムFwを予め設定されたピッチ間隔で間欠的に下流側に送るフィルム送り機構6と、上記フォーマ4により重ね合わされた筒状フィルムの両側端部に縦シールを施す縦シール装置7とが筒状フィルムの経路に沿ってそれぞれ配設されている。さらに、縦シール装置7の下方に、縦シールが施された筒状フィルムに横シールを施す横シール装置8が筒状フィルムの経路に沿って配設されている。この横シール装置8には、横シール後にこの横シールを行った位置で筒状フィルムを切断する切断装置(図示せず)も装備されている。
また、上記包装機本体1Aには、製袋充填筒5の上部に、当該製袋充填筒5に被収容品である製品Pを投入する製品投入部5Aが装備されている。さらに、上記包装機本体1Aには、前述したように前記包装機1Aにより保持される原反ロールFrに関して、この原反ロールFrを回転可能に支持する巻取り軸9とこれを受ける軸受機構(図示せず)とが装備されている。
上記のような構成において、帯状フィルムFwは、原反ロールFrからフォーマ4に至るまで前記ガイドロール2a~2hおよび前記テンション機構3を経由して搬送されるようになっている。
また、上記包装機本体1Aには、帯状フィルムFwの経路におけるテンション機構3とフォーマ4との間の情報付設位置で、帯状フィルムFwに、例えば、被収容品に関する情報を付設する情報付設装置(例えば、印刷装置、ラベル貼付装置、日付印字装置など)が装備されると共に、この位置よりもフィルム経路下流側に位置する監視位置で前記フィルムを監視する包装材監視手段であるフィルム監視装置とが装備される。
より具体的には、本実施形態では、図1および図2に示すように、情報付設装置として、例えば、製造年月日、消費期限、賞味期限等の情報を印字する日付印字装置10が装備されると共に、フィルム監視装置として、前記日付印字装置10よりもフィルム経路下流側で前記日付印字装置10の近くのフィルム監視位置に配設され、この日付印字装置10によって帯状フィルムFwに印字された(包装材に関する情報の一種である)各種日付情報をこのフィルムから読み取る情報読取装置の一種である日付検査装置11が装備される。
なお、包装物によっては、表記が義務付けられている場合がほとんどである。そして、これらの情報は、通常、フィルムや、袋等の包装体に貼り付けるラベル上に、文字、数字、記号、バーコード等を印刷することにより表される。
さらに、包装機1には、制御装置60(制御手段)と、この制御装置60の動作に必要なプログラムやデータ等が記憶保持される記憶装置90とが備えられている。また、この制御装置60には、ユーザから各種の情報や指示について入力操作を受け付ける入力部91と、制御装置60が処理した結果を出力する表示装置92およびスピーカ93とが装備されている。
この場合、前記制御装置60には、フィルム監視装置からの監視情報信号に基づいてフィルムに関する不良部分(この例では、日付印字不良部分)の存在を判定する不良判定部78と、上記包装機本体1A上の各構成要素および相互間の機械的寸法情報とユーザからの袋の長さ(すなわち、ピッチ間隔)の情報とに基づく計算処理により後述の排除処理を実行する排除処理タイミングを特定しこれを設定する排除処理タイミング設定部77と、上記包装機本体1Aの各構成要素の動作を制御する主制御部61とが設けられている。さらに、この主制御部61は、設定された前記排除処理タイミングで不良品の排除処理を実行する動作を制御する機能を備えている。
以下に、上述した各構成を詳細に説明する。
〔テンション機構〕
まず、図1および図2に基づいて、テンション機構3の詳細を説明する。
テンション機構3は、1袋分の長さ(すなわち、ピッチ間隔であり、これはユーザにより入力部91を介して入力設定されている)に相当する長さの帯状フィルムFwがフィルム送り機構6によって間欠動作で原反ロールFrから引き出されることに伴う帯状フィルムFwの弛みを防ぎ、適度なテンションを保つことを目的とするものである。
テンション機構3は、帯状フィルムFwの経路における前記原反ロールFrとフォーマ4との間、本実施形態の場合、前記原反ロールFrと日付印字装置10との間に設けられている。このテンション機構3は、帯状フィルムFwの各側端部に沿って延びると共に所定の相互間隔をおいて配置された枠部材3a,3aを備えている。
この内、前記枠部材3a,3aは、所定長さのプレート状部材で形成されている。また、枠部材3a,3aの上記日付印字装置10側の一端部領域には、枠部材3a,3a相互間で両枠部材3a,3a同士を連結するテンション検出ロール3bが設けられている。
そして、このテンション検出ロール3bの両端部は軸受を介して機械フレーム15に固定されており、これによって、テンション機構3の枠部材3a,3aがテンション検出ロール3bを支点にして、図1に示す矢印Aの方向に揺動可能になっている。
一方、枠部材3a,3aの他端部側領域には、フィルムガイド用の2本のテンション調整可動ロール3c,3dが、前記枠部材3a,3a相互間に所定の間隔をおいて架け渡されている。これらのテンション調整可動ロール3c,3dは、枠部材3a,3aの移動に従って所定のテンション機構3の基準位置に対して矢印Aの方向に移動可能である。
また、テンション調整可動ロール3c,3dの外部上方位置には、フィルムガイド用の固定ガイドロール2cが配設されている。この固定ガイドロール2cは、図1に示すように、両テンション調整可動ロール3c,3dよりも上方位置で、その両端部が機械フレーム15に固定されている。
これらのテンション調整可動ロール3c,3dおよび固定ガイドロール2cの各外周部分には、前記原反ロールFrから繰り出された帯状フィルムFwがジグザグ状態に掛け回されている(図1および図2参照)。
上述したように、固定ガイドロール2cの端部が機械フレーム15に固定されており、一方、テンション調整可動ロール3c,3dは枠体3a,3aと一体にテンション検出ロール3bを支点にして矢印Aの方向に移動可能なので、帯状フィルムFwが繰り出し方向に引き出されたとき、その帯状フィルムFwの搬送状態(特に、急な加減速)に応じて、テンション検出用の枠部材3a,3aは、前記テンション検出ロール3bを支点として矢印Aに示す上下方向に揺動するようになっている(図1および図2参照)。
ここで、帯状フィルムFwの送りがあれば(通常運転時)、枠部材3a,3aの他端部側は仮想線で示すように上方に移動し、帯状フィルムFwの送りが停止すると、枠部材3a,3aの他端部側は自重により実線で示すように下方へ移動する。このとき、十分な停止時間があれば、テンション機構3の自重とフィルム張力とが釣り合う位置まで移動する。
また、図1に示すように、前記テンション検出ロール3bには、テンション機構3全体の揺動状態を計測するために、当該テンション検出ロール3bの回動角度を検出するロータリーエンコーダ53が動力接続されており、このロータリーエンコーダ53は、テンション検出ロール3bの角度変位に応じて制御装置60に角度変位情報信号を出力する。
さらに、原反ロールFrの巻取り軸9には、動力伝達機構を介して巻取り軸駆動サーボモータ26が設けられている。この巻取り軸駆動サーボモータM1は、後述するように、制御装置60の制御下で、帯状フィルムFwの動き、すなわち、枠部材3a,3aの動きに応じて、原反ロールFrからの帯状フィルムFwの繰り出しを加減速または停止する。これにより、枠部材3a,3aは、一定の位置に保つように制御される。したがって、枠部材3a,3aがこのような一定の位置に保たれることで、帯状フィルムFwの弛みを防ぐことができる。
〔日付印字装置〕
次に、日付印字装置10の詳細を説明する。
本実施形態に係る日付印字装置10は、ユーザにより入力される日付や印字箇所(印字範囲)などの印刷情報に関する印刷データに基づいて、フィルムまたはラベル等の所定の印字箇所に袋部分ごとに印字を行うプリンタである。ここで、本実施形態におけるプリンタは、サーマルヘッド(プリンタヘッド)を熱転写リボンに押し当てて印字するサーマルプリンタであり、ユーザが入力部91を介して前記印刷情報を入力することで印字日付や印字箇所を設定及び変更できる仕様のものである。
なお、このプリンタは、上記サーマルプリンタに限定されず、当業界で通常使用される様々なタイプのプリンタが使用でき、例えば、インクジェットプリンタ、レーザーマーカ、ホットプリンタ、ホットロールなどであってもよい。
日付印字装置10は、図1に示すように、テンション機構3よりもフィルム経路下流側に位置する固定ガイドロール2dと、この固定ガイドロール2dよりもフィルム経路下流側に位置するアジャストロール(第2可動ロール)2fとの間で前記機械フレーム15に配設されている。
この場合、日付印字装置10は、帯状フィルムFwの一方の面側に位置し、日付印字装置10の本体が日付印字装置取付板(図示せず)を介して機械フレーム15に固定されている。また、少なくとも使用時には、日付印字装置10の印字ヘッド(プリンタヘッド)が印字箇所に隣接する位置(印字位置)に配置されるようになっている。
また、日付印字装置10は、製造する袋の大きさやデザインに応じてフィルムの幅方向に日付印字装置10の位置が調整できるように構成されている。本実施形態では、この幅方向位置調整は、例えば、日付印字装置10が固定された前記日付印字装置取付板を、左右移動用ボールネジ上を移動させるような構成により行われるようになっている。
〔アジャストロール(第2可動ロール)昇降用の位置調整機構〕
次に、図3に基づいて、アジャストロール(第2可動ロール、以後アジャストロールと表記)昇降用の位置調整機構について説明する。
上記位置調整機構は、帯状フィルムFwの搬送経路上に位置するフィルムガイド用の前記アジャストロール2f(図1,図2参照)を上下方向に昇降させる機構である。アジャストロール2fの設置位置と日付印字装置10の印字ヘッドの前記印字位置との間の相互間距離を変更することにより、帯状フィルムFwと日付印字装置10の印字ヘッドとのによる上下方向の相対的な印字位置の調整が行われるようになっている。
すなわち、図3に示すように、アジャストロール2fが、その両端を印字位置調整用ブラケット16に支持されて回転自在となっており、当該印字位置調整用ブラケット16は、昇降ブロック17に取付けられている。
この昇降ブロック17は、印字位置調整ロール用ボールネジ18上を螺動するように取付けられており、この印字位置上下位置調整ロール用ボールネジ18が回転することで、昇降ブロック17がその回転方向に応じて上下方向に昇降するようになっている。
印字位置上下位置調整ロール用ボールネジ18は、傘型歯車19を介して駆動シャフト20の回転が伝導されることで回転するようになっている。
駆動シャフト20には、上下方向に配置された一対のシャフト駆動用プーリ21,21と、これらのプーリ21,21間に巻き掛けられたシャフト駆動用ベルト22を介してシャフト駆動用モータ23の回転が伝達される。
このシャフト駆動用モータ23としては、回転方向及び停止位置が制御可能なモータが使用されており、本第1実施形態では、インダクションモータが使用されている。
また、前記機械フレーム15において、シャフト駆動用モータ23と対向する位置の端部には、駆動シャフト20の回転を検知するロータリーエンコーダ24が設けられている。
すなわち、駆動シャフト20は、上記シャフト駆動用プーリ21,21とシャフト駆動用ベルト22を介して回転自在であり、ロータリーエンコーダ24(図1に示すセンサ52と同じ)の主軸が一方のプーリ21と連結されている。
そして、ロータリーエンコーダ24が駆動シャフト20の回転を検知することにより、上記印字位置調整ロール用ボールネジ18の回転が検知され、これにより、アジャストロール2fの上下方向の移動量が検知されるようになっている。
その結果、アジャストロール2fの移動により当該アジャストロール2fと日付印字装置10による印字位置との相対位置が調整されるようになっている。なお、モータをサーボモータとしてロータリーエンコーダ24をなくす構成としてもよい。また、移動量の検出手段は、ロータリーエンコーダに限らずシャフト20の回転量を検出できるものであればよい。さらに、本実施例では、アジャストロールの移動方向を上下としたが、水平方向に前後としても、斜め方向の移動としてもよい。
〔日付検査装置(第1の包装材監視装置)〕
また、第1の包装材監視装置である日付検査装置11は、日付印字装置10のさらに下流側で、日付印字装置10に近接した読取位置に配置され、機械フレーム15(図3参照)に図示しない取付け部材を介して固定されている。なお、本実施形態では、日付検査装置11と日付印字装置10とは近接した位置に配置されているが、両者11,10の位置関係は、日付検査装置11の配置位置が日付印字装置10の下流側であれば離れた位置に配置してもよい。
本実施形態では、一例として、日付検査装置11が説明されているが、これに限定されない。フィルムおよびフィルムに付された情報等を監視(取り込み、読み込み等)できる装置であれば、同様の機能を有する他の手段であってもよく、例えば、光学スキャナとしてもよい。また、本実施形態の日付検査装置11は、日付情報を読み取るカメラ(図示せず)が装備されている。日付検査装置11については、後で再び説明する。
〔第1ロール(第1可動ロール)およびフォーマ〕
次に、前記フォーマ4に帯状フィルムFwをガイドしながら送り込む前記第1ロール(第1可動ロール、以後第1ロールと表記)2hの位置調整について説明する。
まず、フォーマ4について説明する。
フォーマ4は、図1,図2に示すように、全体として襟の形状となったセーラ部4aと、このセーラ部4aの内縁部から垂下する筒部4bとを有して形成されている。そして、セーラ部4aの外表面が帯状フィルムFwをガイドするガイド面となっている。
フォーマ4の内部には、例えば、フィルムの厚み、材質等のフィルムFの特性によって予め定められている隙間を介して投下筒体(図示せず)が嵌挿されている。
投下筒体の外周面は、送りガイドのガイド面として機能している。
フォーマ4のセーラ部4aに沿って導入された帯状フィルムFwは、セーラ部4aの内縁部から上記隙間内に折り返されて、筒状に成形される。さらに、フォーマ4を経由した帯状フィルムFwは、前記一対のフィルム送りベルト6A,6Aで構成されたフィルム送り機構6によりフィルム下流側に送られる。
本実施形態における包装機1においては、フォーマを交換することによりこのフォーマの寸法、より具体的には、筒部4bの外径(すなわち、折径)に対応した大きさの袋が製造可能である。
さらに、このフォーマ4のセーラ部4a(図1,図2参照)の表面延長上(すなわち、セーラ部4aのガイド面に沿って延びる延長線上)に、帯状フィルムFwを円滑に案内できるように上記第1ロール2hが配置されている。
ここで、この第1ロール2hについては、製造する袋包装体のサイズを変更する場合、この袋包装体のサイズに応じてフォーマ4及び製袋充填筒5のサイズも相似的に変更されることになるため、これに対応するように当該第1ロール2hの設置位置も変更する必要がある。
このため、第1ロール2hの設置位置は、固定されておらず、例えば、フォーマ4のセーラ部4aの表面に沿って延びる延長線と交差する直線の方向に進退可能な構成とされている(図2および図6参照)。なお、図示した例では、2つの線のなす角は水平に対するセーラ部4aの傾角に等しく、直線の方向は水平な方向に延びている。しかしながら、これに限定されない。直線は水平方向以外の方向に延びていてもよい。
図4に示すように、第1ロール2hは、その両端を可動ロール取付けブラケット30に支持されて回転自在である。
この可動ロール取付けブラケット30は、可動ロール移動用ブロック31に取付けられており、また、この可動ロール移動用ブロック31は、可動ロール移動用ボールネジ32上を螺動するように取付けられている。
そして、可動ロール移動用ブロック31は、可動ロール移動用ボールネジ32が回転することでその回転方向に応じて、帯状フィルムFwの走行方向に沿って(矢印X方向)進退するようになっている。
可動ロール移動用ボールネジ32は、一対のボールネジ駆動用プーリ33,33、および各プーリ33,33に巻き掛けられたボールネジ駆動用ベルト34を(これらを合わせて動力伝達機構ともいう)介して回転自在となっている。そして、このボールネジ駆動用ベルト34は、ボールネジ駆動用モータ35により駆動されるようになっている。
ボールネジ駆動用モータ35としては、回転方向および停止位置が調整可能なモータが使用されるようになっており、本第1実施形態では、インダクションモータが使用されている。
また、機械フレーム15において、可動ロール移動用ボールネジ32に装備されているボールネジ駆動用モータ35と対向する位置の端部には、可動ロール移動用ボールネジ32の回転を検知するロータリーエンコーダ36(図1に示すセンサ51と同じ)が設けられている。
すなわち、可動ロール移動用ボールネジ32は、ボールネジ駆動用プーリ33,33、および各プーリ33,33に巻き掛けられたボールネジ駆動用ベルト34(これらを合わせて動力伝達機構ともいう)を介して回転自在であり、ロータリーエンコーダ36の主軸が一方のプーリ33と連結されている。
そして、ロータリーエンコーダ36が可動ロール移動用ボールネジ32の回転を検知することにより、上記可動ロール移動用ボールネジ32の回転が検知され、これにより、第1ロール2hの帯状フィルムFwの搬送方向の移動量が検知されるようになっている。
なお、モータをサーボモータとしてロータリーエンコーダ36をなくす構成としてもよい。また、移動量の検出手段は、ロータリーエンコーダに限らず移動用ボールネジ32の回転量を検出できるものであればよい。
ここで、図4に基づいて、第1ロール2hの、例えば2つの設置状態について説明する。
図4の左側に実線で示した第1ロール2hは、実線で示した所定の大きさのフォーマ4に対応しており、フォーマ4のセーラ部4aの表面延長上に配置されている。
これに対して、図4の右側に仮想線で示した第1ロール2h’は、上記左側の実線で示したフォーマ4よりも大きなフォーマ4’(仮想線で表示)に対応している。そして、フォーマ4’のセーラ部4a’は、フォーマ4のセーラ部4aよりも大きく形成されている。なお、第1ロール2hと第1ロール2h’とは実際には全く同一物であるが(図1参照)、図4では、配置位置の違いを説明するために異なった符号を付してある。
また、図4の左側に実線で示した第1ロール2hが対応する大きさのフォーマ4に対して、それより小さな大きさのフォーマが用いられる場合、図示しないが、そのフォーマ4は、ロータリーエンコーダ36側に移動したセーラ部4aの表面延長上の設置位置に設置されることになる。
〔フィルム送り機構〕
次に、フィルム送り機構6について説明する。
前述のように、上記製袋充填筒5の側面に沿ってフォーマ4の下方には、筒状フィルムを下方側に送り出すフィルム送り機構6が機械フレーム15に配設されている。
このフィルム送り機構6は、図1に示すように、製袋充填筒5を挟んで設置してある一対のフィルム送りベルト装置6A,6Aで構成されており、これらのフィルム送りベルト装置6A,6Aにより筒状フィルムがフィルム送り機構6の下方に配設された横シール装置8側へ送られるようになっている。
各フィルム送りベルト装置6Aは、それぞれ、上下に配置されたベルト支持軸6a,6aと、これらのベルト支持軸6a,6a間に掛け回されたベルト6bと、このベルト6bの所定の張力を維持するためにベルト支持軸6a,6aの外方に配置されたテンションプーリ6cと、を備えて構成されている。
図1に示すように、各フィルム送りベルト装置6Aのベルト支持軸6a,6aの一方には、ベルト支持軸6aの一方を駆動することでベルト6bを介して筒状フィルムを送るためのフィルム送り用サーボモータ27が連結されており、このフィルム送り用サーボモータ27は、後述するように、フィルム送り動作制御部62によって送り速度が制御されるようになっている。
この場合、フィルム送り動作制御部62により制御される各フィルム送りベルト装置6Aのフィルム送り動作は、この筒状フィルムが所定のピッチ間隔で間欠的に送られるものである。この内、「間欠的に送られる」とは、帯状フィルムFw、筒状フィルムについて、増速と減速を繰り返す、すなわち、「増速→一定速→減速→一時停止→・・・」を繰り返すように送られることを意味する。
〔縦シール装置〕
前記縦シール装置7は、製袋充填筒5においてフィルム送り機構6と直交する一方側の側方(日付印字装置10を挟んで原反ロールFrの反対方向側)に配置され、筒状フィルムの重ね合わされた両端部に縦シールを施すようになっている。
この縦シール装置7は、対向配置されると共にそれぞれヒーター(図示せず)を内蔵した一対の縦シール用部材7A,7Aを備えて構成されている。縦シールの動作は、制御装置60の縦シール動作制御部(図示せず)により制御される。
また、縦シールは、筒状フィルムの重ね合わされた端部を縦シール用部材7A,7Aにより左右から加熱狭圧することで施されるようになっている。
〔横シール装置およびカッター〕
前記横シール装置8は、製袋充填筒5においてフィルム送り機構6および縦シール装置7の下方に配置されている。この横シール装置8は、対向配置されると共にそれぞれヒーター(図示せず)を内蔵した一対の横シール用部材8A,8Aを備えて構成されている。
横シール用部材8A,8Aは、図2に示すように水平方向に長い形状とされると共に、水平方向(Y軸と直交するX軸方向)に開閉自在とされており、この開閉動作は横シール用部材サーボモータ25により行われる。また、この横シール用部材サーボモータ25は横シール動作制御部65に接続されている。
そして、筒状フィルムの重ね合わされた端部を横シール用部材8A,8AによりフィルムFを横切るように前後方向から加熱狭圧することで横シールが施される。
最後に、内部に被収容品である製品Pが納められると共に縦シールおよび横シールが施された筒状フィルムは、前記カッター動作制御部66からの指令により、横シール用部材8A,8Aに内蔵されたカッター8Bが駆動されることにより切断される。そして、これにより、上記製品Pを内部に納めた袋包装体BPが製造される。
なお、筒状フィルムは、前記フィルム送り機構6により所定のピッチ間隔で間欠的に下方へと送られた後に、一時停止し、その間に横シールが施されると共に、被収容物である製品Pが製袋充填筒5の内部を通って投入される。また、製品Pは、製袋充填筒5の上部に装備された製品投入部5Aから投入されるようになっている。この後、再び所定のピッチ間隔で下方へ送られて一時停止したときにカッター8Bによる切断が行われる。
〔各種センサ〕
次に、図1~図5を参照して、第1の実施形態に係る包装機1が装備している各種のセンサについて説明する。
まず、前記包装機1には、前記第1ロール2hが原点位置に到達したことを検出する第1ロール原点位置到来検出センサ(図示せず)が機械フレーム15に装備されている。
また、前記包装機1には、前記原点位置に対しての第1ロール2hの直線移動変位に対応する第1ロール用サーボモータの変位量を検出する第1ロール変位検出センサ51が装備されている。
この第1ロール変位検出センサ51は、前述のロータリーエンコーダ36で構成され、前記第1ロール2hを駆動するサーボモータの回転軸に動力伝達機構を介して接続されると共に機械フレーム15に固定されている。第1ロール変位検出センサ51は、後述する第1の袋数対応値算出部76に変位情報信号を出力する。
同様に、前記包装機1には、アジャストロール2fが原点位置に到達したことを検出するアジャストロール原点位置到来検出センサ(図示せず)が機械フレーム15に装備されている。
また、包装機1には、前記原点位置に対するアジャストロール2fの直線移動変位に対応するアジャストロール用モータ(シャフト駆動用モータ)23の変位量を検出するアジャストロール変位検出センサ52が装備されている。このアジャストロール変位検出センサ52は、ロータリーエンコーダ24で構成され、アジャストロール2fを駆動するモータ23の回転軸に動力伝達機構(符号19~22で構成)を介して接続されると共に機械フレーム15に固定されている。アジャストロール変位検出センサ52は、後述する第1の袋数対応値算出部76に変位情報信号を出力する。
なお、第1ロールおよびアジャストロール変位検出センサ51、52は、上記構成に限定されず、各モータ23、35の回転軸に取り付けられる探知板を用いて検出する構成としてもよい。
さらに、フィルム送り機構6には、このフィルム送り機構6により搬送されるフィルムの送り量(および速度)を検出するフィルム送り量検出センサ(図示せず)が設けられている。このフィルム送り量検出センサは、機械フレーム15に固定されると共にフィルム送り機構6のベルト支持軸6aに連結されたロータリーエンコーダ(図示せず)で構成されている。フィルム送り量検出センサは、制御装置60にフィルム送り量信号を出力する。
また、テンション機構3には、原反ロールFrからこのテンション機構3の各ロール3b~3dを介してフィルムが間欠動作で引き出されるときに生じるフィルムの弛みを検出するために、テンション検出ロール3bを中心(支点)として所定の角度範囲内で揺動するテンション機構3の角度変位を検出するテンション機構角度変位検出センサ53が装備されている。
この場合、このテンション機構角度変位検出センサ53は、機械フレーム15に固定されると共にテンション機構3のテンション検出ロール3bに連結されたロータリーエンコーダ53で構成されている。このテンション機構角度変位検出センサ53は、制御装置60に角度変位情報信号を出力する。
さらに、日付検査装置11には、フィルムの所定の印字箇所(例えば、年月日記入欄)に印刷される製造年月日、消費期限および賞味期限等の日付情報を読み取るカメラ(図示せず)が装備されている。このカメラは、帯状フィルムFw上の印字箇所が視野に入るように帯状フィルムFwの一方の面に対して焦点距離だけ離して日付検査装置11の本体構造の一部(ヘッド)に設置されている。日付検査装置11は、起動されると、その前記カメラが撮像する画像情報を画像情報信号として後述する不良判定部78に外部出力する。この日付検査装置11による読取りは、日付検査位置で行われる。
〔入力部及び表示装置、並びにスピーカ〕
また、包装機1には、ユーザが各種パラメータ等を入力するための入力部91が備えられている。この入力部91は、包装機本体1Aの外面側にユーザが操作しやすい高さで設けられ、ユーザが入力した各種情報を制御装置60に入力情報信号として出力する。
さらに、この入力部91には、ユーザが第1ロール2hを前進および後退させる指示を伝えることが可能である第1ロール移動ボタン、ユーザがアジャストロール2fを上昇および下降させる指示を伝えることが可能であるアジャストロール移動ボタンなどが備えられている。
また、包装機1には、制御装置60からの各種の信号に基づいて、動作パラメータ等の各種情報の表示を行う(例えば、主制御部61からの警告表示生成指令信号に基づいて警告表示を実行する)表示装置92が装備されている。この表示装置92は、例えば、液晶ディスプレイで構成され、このディスプレイは包装機1の包装機本体1Aの外面側にユーザから見やすい位置で固定され、制御装置60に電気的に接続されている。
なお、上記入力部91および表示装置92は、タッチパネルとして一体に構成されてもよい。
さらに、前記包装機1には、制御装置60に電気的に接続されているスピーカ93も装備されている。このスピーカも、包装機1の包装機本体1Aの外面側に設けられ、上述したように、制御装置60の主制御部61からの警告音生成指令信号に基づいてユーザに対する警告音を発生させることができる。
〔記憶装置〕
次に、記憶装置90について説明する。
図1,5に示すように、記憶装置90は、制御装置60に併設され、相互間で制御信号およびデータ信号による交信が行われる。記憶装置90は、前記包装機1の動作に必要な各種の動作プログラムが予め格納されているプログラム記憶部90aと、初期のパラメータやデータ、および前記動作プログラムの実行中に外部入力または生成される各種のデータやパラメータ等を記憶するためのデータ記憶部90bとを備えている。
プログラム記憶部90aに記憶されるプログラムとしては、例えば、包装機1の基本動作プログラム、日付印字不良の判定に関する画像認識プログラム、不良品の排除処理に関するプログラムなどが含まれる。
ここで、データ記憶部90bに記憶される初期のパラメータやデータとしては、例えば、包装機1(より具体的には、包装機本体1A)の各構成要素の寸法情報がある。この寸法情報には、構成要素相互間の寸法情報も含まれる。具体的には、この寸法情報には、例えば、横シール装置8のシール及びカット位置とフォーマ4の筒部4bの下端との間の距離、第1ロール2hの基準位置Xh、固定ロール2gの固定位置Xg、アジャストロール2fの基準位置Xf、日付印字装置の印字位置、および印字読取装置の日付読取位置、読取位置と固定ロール2dの間の距離などが含まれる。
また、包装機1の各構成要素の前記寸法情報には、フォーマ4の寸法に関する情報の1つとして、フォーマ4のフィルムガイド経路に沿った寸法(すなわち、フォーマの区間の経路長L2(図6参照))に関する情報も含まれる。この情報は、フォーマ4のタイプ毎に、フォーマの型番、折径(すなわち、フォーマの筒部の外径)、フォーマの区間の経路長、フォーマ装着時のセーラ部の下端表面部の位置などの項目が設けられたテーブル形式の情報である。さらに、この情報には、第1ロール2hの予定設置位置が予め記憶されてもよい。
ここで、フォーマの区間の経路長は、セーラ部4aの下端表面部からセーラ部4aのガイド面および内端縁を介して筒部4bの下端までの距離である。
ここで重要なことは、上記したフォーマの区間の経路長の情報が、他の項目の情報と紐づけされることによって、他の項目を参照することでフォーマの区間の経路長の情報を読み出されるようになっていることである。したがって、フォーマ4のフィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報には、このフォーマの区間の経路長の情報とこれに対応する少なくとも1つの他の項目とが存在することが最低限必要である。
さらに、包装機1の各構成要素の前記寸法情報には、アジャストロール2fの変位に対する固定ロール2dとアジャストロール2fとの間の距離の関係を示す情報も含まれる。この情報は、例えば、(i)アジャストロール2fの位置、(ii)この位置に対応する固定ロール2gとアジャストロール2fとの間の距離といった2つの項目が設けられたテーブル形式の情報である。
また、前述した動作プログラムの実行中に外部入力される各種のデータやパラメータには、例えば、ユーザが入力部91を介して入力する袋の長さ(袋ピッチ)の情報、フォーマ4の折径、印字箇所(印字範囲)に関する中心座標、範囲に関する座標、および/または寸法の情報(例えば、フィルムの長手方向における袋の各端部から印字箇所までの距離であってもよい)、毎分製造される袋の個数(包装機1の運転速度)、日付印字装置10により印字を行う内容についての印字データ(これは、数値で指定するデータでも、印字範囲の画像データでもよい)などがある。
他にも、例えば、データ記憶部90bには、不良品排除処理に際してスピーカ93から警告音声を発する場合には、警告音声のデータも記憶保持されている。
〔制御装置の全体的説明〕
次に、第1の実施形態に係る包装機1に装備された制御装置60(制御手段)について説明する。
制御装置60は、CPUなどの演算装置で構成され、前記記憶装置90のプログラム記憶部90aから予め記憶されているプログラムを読み出しこれを実行することで、本明細書中に記載されている各機能を実現するように構成されている。これにより、制御装置60は、装機本体1Aに装備された各構成要素の動作を制御することができる。
ここで、制御装置60は、包装機1の基本的な製袋充填包装動作の制御を実行する基本動作制御系を備え、この基本動作制御系は、フィルム送り動作制御部62と、巻取り軸駆動制御部63と、ホッパー投入動作指令部(図示せず)と、縦シール動作制御部(図示せず)と、横シール動作制御部65と、カッター動作制御部66と、表示制御部67と、スピーカ動作制御部68とを備えて構成されている。
また、前記制御装置60は、可動ロール移動制御系を備え、これは、第1および第2ロール2h、2fの移動を行うために、第1ロール移動制御部71と、アジャストロール移動制御部72とを備えて構成されている。
さらに、前記制御装置60は、印字処理/不良判定処理制御系を備え、これは、日付印字処理制御部69と、不良判定部78とを備えて構成されている。
その上、前記制御装置60は、排除タイミング値設定処理系として、第1ロール変位検出部74と、アジャストロール変位検出部75と、第1の袋数対応値算出部76と、第1の排除処理タイミング値77とを備えている。
また、前記制御装置60は、前述したように、上記各制御部の動作の制御を統括する主制御部61を備えている。この主制御部61は、例えば、後述する所定の実行タイミングで、例えば、前記横シール動作制御部65、前記カッター動作制御部66、前記表示制御部67、および/または前記スピーカ動作制御部68に対して予め定められた排除処理位置で個別に不良品の排除処理を行うように指令する排除処理機能を備えて構成されている。
なお、上記の「所定の実行タイミング」については、前述した第1の排除処理タイミング値設定部77が、第1の袋数対応値算出部76からの袋数に対応する値を排除処理の実行までに必要なフィルムFの繰り出し回数とすることでこれを用いて排除処理の実行タイミングを設定するように構成されている。
また、「予め定められた排除処理位置」は、本実施形態では、横シールおよびカットの位置である。しかしながら、これに限定されず、横シールおよびカット位置でフィルムが切断された後の位置でもよく、包装機1の外部にあってもよい。なお、外部にある場合は、その位置までの寸法情報がデータ記憶部90Bに記憶される。
以下、図1,5に基づいて、上記各制御部についてより詳しく説明する。
〔基本動作制御系〕
フィルム送り動作制御部62は、フィルム送り用サーボモータコントローラ(図示せず)を介してフィルム送り装置6のフィルム送り用サーボモータ27に、帯状フィルムFwをユーザにより予め設定されている袋ピッチ(フィルムピッチ)でフィルム経路における原反ロールFr側から横シール装置8側に向かって間欠動作で送らせる動作を制御するフィルム送り動作制御機能を備えている。
この内、「間欠動作で送らせる」とは、縦型製袋充填包装機でよく知られているように、「間欠的に送られる」とは、帯状フィルムFw、筒状フィルムについて、増速と減速を繰り返す、すなわち、「増速→一定速→減速→一時停止→・・・」を繰り返すように送られることを意味する。ここで、1回の繰り返しを1サイクルまたは1シフトと呼ぶ。この場合、1回のサイクル(または1シフト)で繰り出される帯状フィルムFwの送り量は、袋の長さ(すなわち袋ピッチ)に相当する。
巻取り軸駆動制御部63は、角度変位検出センサ53からのテンション機構3の角度変位に基づいて、原反ロールの巻取り軸9に接続された巻取り軸駆動モータ26の回転動作を制御する機能を備えている(巻取り軸駆動モータ回転動作制御機能)。
この場合、巻取り軸駆動モータ回転動作制御機能は、前記テンション機構3の角度変位に基づいて、原反ロールFrから繰り出される帯状フィルムFwの送りを加減速または一時停止させ、これによってテンション機構3の姿勢(角度変位)を一定の位置に保つまたは近づける機能である。
被収容品投入指令部(図示せず)は、前記フィルム送り機構6によるフィルム送り動作に合わせてサイクル毎に所定量の被収容品Pを、製品投入部5Aから筒状フィルム内部に投下させるように製品充填筒5の投入動作を指令する機能を備えている。
縦シール動作制御部(図示せず)は、フィルム送り機構6によって送られる筒状フィルムが前記縦シール用部材7A,7Aの間を通過するときに、この縦シール用部材7A,7Aと内蔵ヒータとが筒状フィルムの重ね合わされた両端部に縦シール(ヒートシール)を施す縦シール装置7の動作を制御する縦シール動作制御機能を備えている。
横シール動作制御部65は、縦シールが施されると共に被収容品が充填された筒状フィルムが前記横シール用部材8A,8Aの間を通過して一時停止状態になったときに、この筒状フィルムに横シール(ヒートシール)を施す横シール装置8の動作を制御する横シール動作制御機能を備えている。
カッター動作制御部66は、横シール装置8による横シールが行われた直後(このとき、フィルムFはまだ一時停止状態である)に、横シール装置8に内蔵されているカッター8BでフィルムFを切断する切断動作制御機能を備えている。
〔可動ロール移動制御系〕
第1ロール移動制御部71は、第1ロール用モータコントローラ(図示せず)を介して第1ロール用モータ35の回転動作を制御することで、この第1ロール用モータの駆動軸に動力伝達機構(符号30~34で構成)を介して接続された第1ロール2hを直線移動させることに関して2つの機能を備えている。
第1の機能は、ユーザから入力部91を介して第1の操作指示が入力されると稼働し、前記第1の原点位置到達検出センサ(図示せず)からの原点到達情報を第1ロール移動制御部71が受信するまで、前記第1ロール2hが原点位置に向かうのに対応するモータ回転方向に第1ロール用モータ35の回転動作を制御する機能である(自動制御による第1ロール原点移動制御機能)。
一方、第2の機能は、ユーザから入力部91の前記第1ロール移動ボタンを介して入力される第2の操作指示に基づいて、この第2の操作指示で指示される方向に向かうのに対応するモータ回転方向に、第1ロール用モータ35の回転動作を制御する機能である(ユーザ操作による第1ロール移動制御機能)。
なお、この場合、第1ロール2hの設置位置への移動が完了したときに第1ロール移動制御部71は、第1ロール2hの位置をデータ記憶部90bに記憶制御する。
同様に、アジャストロール移動制御部72も、アジャストロール用モータコントローラ(図示せず)を介してアジャストロール用モータの回転動作を制御することで、このアジャストロール用モータの駆動軸に動力伝達機構(符号16~22で構成)を介して接続されたアジャストロール2fを昇降移動(垂直方向に位置決め)することに関して2つの機能を備えている。
すなわち、第1の機能は、ユーザから入力部91を介して第3の操作指示が入力されると稼働し、前記アジャストロール原点位置到達検出センサ(図示せず)からの原点到達情報をアジャストロール移動制御部72が受信するまで、前記アジャストロール2fが原点位置に向かうのに対応するモータ回転方向にアジャストロール用モータ23の回転動作の制御する機能である(自動制御によるアジャストロール原点移動制御機能)。
一方、第2の機能は、ユーザから入力部91の前記アジャストロール移動ボタンを介して入力される第4の操作指示に基づいて、前記第4の操作指示で指示される方向に向かうのに対応するモータ回転方向に、アジャストロール用モータ23の回転動作を制御する機能である(ユーザ操作によるアジャストロール移動制御機能)。
なお、この場合、ユーザがアジャストロール2fの設置位置への移動を完了したときにアジャストロール移動制御部72は、アジャストロールの位置データをデータ記憶部90bに記憶制御する。
〔印字及び不良品処理の制御系〕
印字及び不良品処理の制御系は、フィルムFの所定の印字箇所に各種日付を印字する日付印字装置10の印字動作を日付印字処理制御部69が制御すると共に、この印字箇所に日付印字が適切に施されているか否かについて日付検査装置11を介して読み込まれる前記印字箇所での画像情報に基づいて不良判定部78が印字不良部分の出現を検出したか否か判定処理を行う制御系である。
日付印字処理制御部69は、日付印字装置10および主制御部61に電気的に接続されている。この日付印字処理制御部69は、フィルム送り開始後にユーザから入力部91を介して日付印字開始の指示が入力されると稼働する機能であって、予め記憶されている印字データに基づいて帯状フィルムFwの印字箇所に袋ピッチに等しい所定間隔で製造年月日、消費期限および賞味期限等の日付情報を印刷する日付印字装置10の動作を制御する機能を備えている。
また、不良判定部78も、前記日付検査装置11および主制御部61に電気的に接続されている。この不良判定部78は、前述したように、前記印字箇所の日付情報に関する日付データ(例えば、ここでは、日付印字の画像情報)に基づいて帯状フィルムFwの所定の印字箇所に日付印字が適切に施されているか否か、すなわち日付印字に関する不良部分の出現を検出したか否かについて判定を行う日付印字判定機能を備えている。
不良判定部78における日付印字判定は、以下のように行われる。
まず、不良判定部78は、データ記憶部90bからユーザにより予め登録されている印字データを読み出し、これを照合の際に基準情報とする。本実施形態では、この印字データは、日付印字装置10が用いる日付印字の画像データである。
次に、不良判定部78は、日付検査装置11から入力される画像情報を監視し、知られている画像認識技術を用いてこの画像情報の中で所望の印字箇所が含まれているか判定する。続いて、不良判定部78は、印字箇所が含まれていると判定した場合には、印字箇所に印字されている印字情報と読み出された基準情報とを比較してパターンが一致するか否か再び判定する。不良判定部78は、パターンが一致しないまたは印字箇所に印字情報が存在しない場合、すなわち不良部分の出現を検出したと判定する場合に、不良部分検出情報信号を第1の主制御部61に出力する。
上記の例では、前記不良判定部78による判定処理は、画像情報のパターン比較を用いて行われたが、これに限定されない。画像情報に含まれている日付情報を数値情報化して、これを予め登録されている照合基準となる数値情報の基準日付情報と比較してもよい。
また、本実施形態では、不良判定部78は、制御装置60に備えられているものとしているが、不良判定部78は、制御装置60の外部にあってもよい。例えば、不良判定部78を不良判定装置(例えば、コントローラ)で構成し、この不良判定装置を日付検査装置11に併設する構成であってもよい。
〔排除処理タイミング値設定処理系〕
第1ロール変位検出部74およびアジャストロール変位検出部75は、それぞれ別々に、第1ロール変位検出センサ51およびアジャストロール変位検出センサ52からの前記第1ロール用モータ35およびアジャストロール用モータ23の変位量に基づいて前記第1ロール2hおよびアジャストロール2fの各変位量Xh’およびXf’(図6参照)を算出する機能を備える(第1ロールおよびアジャストロール変位量算出機能)。
第1の袋数対応値算出部76は、排除処理位置である横シール装置8のシール及びカット位置から第1の監視位置である日付検査装置11の読取位置(第1の実施形態における算出基準位置)までの間のフィルム経路上に最終的に袋となる部分(本明細書では、「袋部分」または単に「袋」ともいう)が幾つ存在するのかを算出する、すなわち、フィルム経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能を備えている。
この第1の袋数対応値算出部76における袋数に対応する値の計算は、下記処理により行われる。
(i)第1の袋数対応値算出部76は、図6に示すように、横シール装置8のシール及びカット位置とフォーマ4の筒部4Bの下端との間の距離L1(これらは包装機本体の寸法の1つである)をデータ記憶部90aから読み出す。
なお、シール及びカット位置は、算出対象である全袋部のうちフィルム最下流に位置する袋の端の位置に対応している。
(ii)第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶部90bから(フォーマ4の寸法情報の1つである)フォーマのフィルムガイド経路に沿った寸法(すなわち、フォーマの区間の経路長L2)に関する情報を読み出すと共に、ユーザから入力されているフォーマの折径の値をデータ記憶部90Bから読み出して取得する。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、フィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報とフォーマの折径の値に基づいてフォーマの区間の経路長L2を特定する。
(iii)第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶90bから第1ロール2hの基準位置Xhおよび固定ロール2gの固定位置Xgを読み出すと共に、第1ロール変位検出部74から第1ロール2hの変位量Xh’の情報を受け取る(ただし、XgおよびXhは一次元の座標値である)。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、L3=Xg-(Xh-Xh’)の関係により、第1ロール2hと固定ロール2gとの間の距離L3を算出する(図6参照)。
(iv)第1の袋数対応値算出部76は、アジャストロール変位検出部75からアジャストロール2fの変位量Xf’の情報を受け取る。また、第1の袋数対応値算出部76は、データ記憶部90bからテーブル形式の「アジャストロール変位に対する固定ロールとアジャストロールとの間の距離の関係を示す情報」を読み出す。その上で、第1の袋数対応値算出部76は、このテーブル形式の情報を参照して、アジャストロール2fの変位量Xf’を用いて固定ロール2gとアジャストロール2fとの間の距離L4を算出する(図6参照)。
(v)第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶90bからアジャストロール2fの基準位置Xgおよび読出位置Xrを読み出す。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、L5=(Xf-Xf’)-Xrの関係により、第1ロール2hと日付検査装置11の日付読取位置2との間の距離L5を算出する(図6参照)。ただし、例えば、XfおよびXrは一次元の座標値である。
(vi)最後に、第1の袋数対応値算出部76は、前記データ記憶90bからユーザにより入力された袋の長さ(袋ピッチ)Lbを読み出す。そして、第1の袋数対応値算出部76は、距離L1~L5の和を袋の長さLbで除算することで、シール・カット位置から読取位置までの間に存在する袋の個数(袋数)に対応する値を算出することができる(なお、値の小数点以下は切り捨てる)。
なお、上記(ii)に代えて、フォーマ4のセーラ部4aのガイド面に沿って延びる延長線上で第1ロール2hが設置される第1ロール設置位置がフォーマの区間の経路長に一対一に対応する関係に基づいて前記フォーマの区間の前記経路長を推定するフォーマ区間経路長推定機能を備え、これによりフォーマの区間の経路長L2を算出する構成としてもよい。
この場合、第1の袋数対応値算出部76のフォーマ区間経路長推定機能は、前記データ記憶部90bから(フォーマ4の寸法情報の1つである)フォーマのフィルムガイド経路に沿った寸法(すなわち、フォーマの区間の経路長L2)に関する情報を読み出すと共に、前記第1ロール変位検出部74から第1ロール2hの変位量Xh’の情報を受け取る。次いで、フォーマ区間経路長推定機能は、フィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報と第1ロール2hの変位量Xh’とに基づいてフォーマの区間の経路長L2を特定する。
第1の袋数対応値算出部76による計算は、例えば、包装機1の起動後であって、第1ロール2hおよびアジャストロール2fの位置がデータ記憶部90bに記憶が行われた後、かつ、袋の長さの値およびフォーマの折径の値について入力部91を介してユーザの入力が完了したタイミングで行われる。
また、その後も、第1ロール2hおよびアジャストロール2fの位置、袋の長さの値、およびフォーマの折径の値いずれか1つについて変更があった後も、第1の袋数対応値算出部76による再計算が行われる。
しかしながら、これに限定されず、この第1の袋数対応値算出部76による計算は、例えば、第1の排除処理タイミング値設定部77から袋数に対応する値を要求される度に上記算出が実行されるように構成されてもよい。
なお、主制御部61に不良判定部78から不良部分検出情報信号が入力されると、主制御部61が第1の袋数対応値算出部76に袋数に対応する値を算出するように指令する構成としてもよい。
次に、第1の排除処理タイミング値設定部77は、第1の袋数対応値算出部76から袋数に対応する値の情報信号が入力されると、この袋数に対応する値を、排除処理タイミング値として設定し、主制御部61に排除処理タイミング値を出力する。また、袋数に対応した値を表示しオペレータに設定を促してもよい。要するに、自動設定でも半自動設定でもよい。
ここで、この排除処理タイミングは、不良品が排除処理位置(横シールおよびカット位置)に到達するタイミングであり、不良判定部78からの不良部分検出情報信号の入力があったサイクルを基準にして算出された袋の個数に等しい回数のサイクル(またはフィルムの繰り出し回数又はシフト回数)が経過した後の時点を指している。
である。
〔主制御部〕
前記主制御部61は、各制御部62、63、65、66の動作を同期的に制御する基本運転制御機能を備えている。
ここでいう「同期的に制御する」とは、例えば、帯状フィルムFwおよび筒状フィルムが「増速→一定速→減速→一時停止→・・・」のサイクルの繰り返しで帯状フィルムFwおよび筒状フィルムを送る送り動作において、各制御部62、63、65、66、および日付印字装置10などの動作をサイクル内の一定のタイミング関係で制御することを指す。
例えば、前記横シール装置8による横シール、カッター8Bによる切断、日付印字装置10による日付印字の実行については、筒状フィルムが一時停止状態のとき(または最低速時)にタイミングを合わせて実行されることである。主制御部61はこのような各駆動要素のタイミングを調整する役割を担っている。
さらに、前記主制御部61は、第1の排除処理タイミング値設定部が設定すると共にこの主制御部61に出力したタイミング値に応じて、これに対応するタイミングで、横シール動作制御部65、カッター動作制御部66、表示制御部67、および/またはスピーカ動作制御部68に対して個別に排除処理を指令する排除処理指令機能を備えている。
ここで、上記排除処理の内容については、製造時に予め設定されるか、または予めユーザにより入力部91を介してその1つまたは複数が選択されるようになっている。また、排除処理の内容については、例えば、以下の通りである。
(i)横シール動作制御部65は、例えば、「袋の個数」に相当する回数のサイクルが経過した時点でのサイクルでは、横シール装置8が横シール処理を実行しないように動作制御する(連包処理その1)。
(ii)カッター動作制御部66は、例えば、「袋の個数」に相当する回数のサイクルが経過した時点でのサイクルでは、カッター8BがフィルムFの切断処理を実行しないように動作制御する(連包処理その2)。
さらに、上記(i)および(ii)の排除処理に加えて、下記の警告動作の制御を行うことができる。
表示制御部67は、例えば、前記不良部分情報信号の入力時点から少なくとも排除処理が完了するまで、または排除処理のタイミングに合わせて、表示装置92の画面に不良品排除の予告、警告および/または実行に関する表示動作の制御を実行する。
スピーカ動作制御部68は、例えば、前記不良部分情報信号の入力時点から少なくとも排除処理が完了するまで、排除処理のタイミングに合わせて、不良品排除の予告および/または実行をユーザに知らせる警告音および/又は警告音声を生成するようスピーカ93の動作を制御する。
第1の実施形態の排除除去処理の内容はこれらに限定されず、不良品が排除処理位置に到達するタイミングで、排除処理位置に設置されたその噴出ノズルから噴射される空気で不良品を吹き飛ばす構成としてもよい。
このような場合、排除処理位置は、横シールおよびカット位置以外よりもフィルム下流側の位置であってもよく、第1の袋数対応値算出部76は、排除処理位置の位置から前記第1の監視位置までの間の袋数に対応する値を算出する構成とされてもよい。また、カット後にタイマーを起動して一定時間後にエアを噴出して不良品を吹き飛ばす構成としてもよい。
〔全体的な動作〕
次に、第1の実施形態に係る包装機1の全体的な動作について説明する。
(初期設定と初期動作)
まず、この包装機1の運転前に、ユーザにより、所望の袋のサイズに対応した折径を有するフォーマ4が包装機本体1Aの所定の位置に設置され、原反ロールFrから引き出された帯状フィルムFwが、各ロール2a~2h、テンション機構3、フォーマ4、フィルム送り機構6、縦シール装置7、および横シール装置8を通過するように掛けまわされる。
次に、ユーザが製品登録モードを選択すると、包装機1は、プログラム記憶部90aから読み込まれる動作プログラムに基づいて所定の初期動作が実行される。
まず、ユーザに対して、作製する袋の長さの値と設置されたフォーマの折径の値の入力を求める表示が表示部92に表示される。ユーザにより入力部91を介して入力された作製する袋の長さと設置されたフォーマの折径の値は、データ記憶部90Bに記憶される。
次に、第1ロール2hは、ユーザが入力部91を介して行う操作により、フォーマ4のセーラ部4Bのガイド面延長線上の設置位置に移動させられ、ユーザの移動完了操作によりこの設置位置が記憶される。
このような位置に第1ロール2hが配置されることによって、帯状フィルムFwはフォーマ4のセーラ部4aの進入側のガイド面に平行且つ密接な状態でガイドされることになり、フォーマ4による帯状フィルムFwの筒状化が円滑かつ確実に行われることが可能になる。
一方、アジャストロール2fは、ユーザが入力部91を介して行われるユーザの操作に基づいて昇降移動される。
この場合、帯状フィルムFwをガイドしているアジャストロール2fが上昇させられることで、この上昇移動した分だけ前記帯状フィルムFwが原反ロールFrから引き出される。または、アジャストロール2fが下降されることで、前記帯状フィルムFwもその分だけ下方に降ろされる(なお、これによる帯状フィルムFwの弛みは、テンション機構3の働きにより吸収される)。
したがって、アジャストロール2fが昇降されることで、日付印字装置10により印字処理が行われる印字位置と帯状フィルムFw上の予め定められた印字箇所との間のズレをなくすように位置調整が行われる。例えば、前記印字位置と前記印字箇所のズレが5cmある場合、このズレが解消する方向にアジャストロールが5cmだけ移動させられ、これによって帯状フィルムFwも5cm移動され、ズレが解消され、適正な位置に日付印字を行うことが可能になる。
印字位置と印字箇所のズレがなくなったアジャストロール2fの位置を設置位置として、ユーザの移動完了操作によりこの設置位置が記憶される。
次に、第1ロール2hおよび/またはアジャストロール2fの設置位置が記憶されると、第1の袋数対応値算出部76は、前記包装機本体1Aに関する予め定められた機械寸法に関する情報として、横シール装置8のシール及びカット位置とフォーマ4の筒部4bの下端との間の距離、第1ロール2hの基準位置、固定ロール2gの固定位置、アジャストロール2fの基準位置、および印字読取装置の読取位置をデータ記憶部90bから読み出す。
また、第1の袋数対応値算出部76は、予め設定されるフォーマの寸法に関する情報として、フォーマのフィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報をデータ記憶部90bから読み出す。また、第1の袋数対応値算出部76は、ユーザから入力されているフォーマの折径の値をデータ記憶部90Bから読み出して取得する。次いで、第1の袋数対応値算出部76は、フィルムガイド経路に沿った寸法に関する情報とフォーマの折径の値に基づいてフォーマの区間の経路長L2を特定する。
さらに、第1の袋数対応値算出部76は、外部入力される前記各第1ロール2h、2fの設置位置の情報をデータ記憶部90から読み出す。
以上の各情報を取得した上で、第1の袋数対応値算出部76は、上記の各情報に基づいて、横シール装置8のシール及びカット位置とフォーマ4の筒部4Bの下端との間の距離L1、フォーマの区間の経路長L2、第1ロール2hと固定ロール2gとの間の距離L3、固定ロール2gとアジャストロール2fとの間の距離L4、第1ロール2hと日付検査装置11の日付読取位置2との間の距離L5を算出または特定し、これらの和に基づいて、シール及びカット位置から読取位置までのフィルムの経路長を算出する。
次に、第1の袋数対応値算出部76は、記憶部90bからユーザにより入力されていた袋の長さの値を読み出し、距離L1~L5の和を袋の長さで除算することで、シール・カット位置から読取位置までの間に存在する袋の個数(袋数)に対応する値を算出し、これを排出処理タイミング値設定部77に出力する(なお、値の小数点以下は切り捨てる)。
次いで、排出処理タイミング値設定部77は、第1の袋数対応値算出部76からの袋数に対応する値の情報信号が入力されると、この袋数に対応する値を排除処理の実行までに必要なフィルムFの繰り出し回数とすることでこれを用いて排除処理の実行タイミングを設定する。
したがって、上述したように、第1ロール2hおよび/またはアジャストロール2fが移動すると、図6に実線と二点鎖線で示されるように、例えば、横シール装置8による横シール位置から日付印字装置10による日付印字位置または印字検査装置11の読取り位置までの間のフィルム経路の経路長が変化することになる。
本発明は、このように、縦型製袋充填包装機に特有の各可動ロールの設置位置が変更されることに伴うフィルムなどの包装材の経路長に変化がある場合でも、すなわち、包装材経路の一部に経路長が変更される区間がある場合でも、所望の区間で包装材の経路長の算出が可能であり、最終的には、この算出された経路長を用いて排除処理タイミングの設定に必要なシール・カット位置から読取位置までの間に存在する袋の個数(袋数)に対応する値を算出することができる。
(通常運転動作)
包装機1は、ユーザが入力部91の運転開始ボタンをタッチすることで、フィルム送りを開始する。具体的には、運転開始ボタンをタッチすると、主制御部61の制御下で各駆動制御部62~66と、これらにより動作が制御されるフィルム送り装置6および巻取り軸駆動モータ9とが協働し、フィルム経路下流方向へ帯状フィルムFwおよび筒状フィルムを所定のピッチ間隔で間欠的に送り始める。
ここで、「間欠的に送る」とは、前述したように、帯状フィルムFwおよび筒状フィルムについて「増速→一定速→減速→一時停止→・・・」のサイクルを繰り返すように送ることを意味する。また、「ピッチ間隔」は、最終的に袋になる部分の袋の長さに相当する。したがって、上記間欠的な送りの動作では、1サイクルでこのピッチ間隔分のフィルムが繰り出される(すなわち、1サイクルで1袋分のフィルムの繰り出し(シフト)が行われる)。
このように帯状フィルムFwおよび筒状フィルムの間欠的な送りが行われると、帯状フィルムFwおよび筒状フィルムの送りが減速または停止する際に、その慣性によって帯状フィルムFw等が少し余分に引き出されることになるため、例えば、フォーマ4のセーラ部4aでフィルムの浮き上がりが生じてフィルム全体に弛みが生じる。
一方、テンション機構3は、帯状フィルムFwが下流方向に引出される際に、この帯状フィルムFwの移動に連れてテンション調整可動ロール3c,3dが上方向に移動し、したがって枠部材3a,3aはテンション検出ロール3bを回動中心として矢印Aの上方向に移動する。また、帯状フィルムFw等の送りが減速または停止すると、テンション機構3はその自重により、上方向に移動した枠部材3a,3aがテンション検出ロールを回動中心として矢印Aの下方向に回動する。
また、本実施形態では、上述したようにテンション機構3の角度変位を検出する角度変位検出センサ53が装備されており、この角度変位検出センサ53からのテンション機構3の角度変位情報に基づいて巻取り軸駆動制御部63が帯状フィルムFwの送りを加減速または一時停止させることで。テンション機構3の姿勢(角度変位)を一定の位置に保つまたは近づけることができる。
しかしながら、例えば、袋の作製速度が速くなるにつれて、帯状フィルムFwの急激な増減速がより頻繁に繰り返される状況になると、テンション機構3の姿勢が一定の位置まで戻る前に、テンション機構3の枠部材3a,3aが、増速によって再び矢印Aの上方向に移動してしまう場合がある。このため、テンション機構3の角度変位は不定となり、テンション機構3内のテンション調整ロール3dから固定ロール2d(ここがテンション機構の出口位置である)まで至るフィルム経路長が絶えず変化する状況となる(図1参照)。
したがって、固定ロール2dと横シール及びカット位置との間のフィルム経路区間は、第1および第2第1ロール2hおよび2fがその設置位置に移動された後の場合、その経路区間全体にわたって経路長が変化する区間が存在しない状態となっている。そこで、本第1実施形態は、この経路長が変化しない区間に着目し、この区間内(好ましくは、この区間の入口付近)にフィルムを監視する監視位置を配置して、この監視位置を算出基準位置として不良品排除処理のタイミングを決定するものとなっている。
(不良検出動作)
日付印字装置10のフィルム下流側のすぐ近くに位置する日付検査装置11が、これに装備されたカメラを用いて、日付情報が印刷されているはずである印字箇所を撮像し、その画像情報を制御装置60の不良判定部78に継続的に出力する。
このような不良判定部78は、日付検査装置11からの画像情報を監視し、知られている画像認識技術を用いてこの画像情報の中で所望の印字箇所が含まれているかまず判定する。続いて、印字箇所が含まれていると判定した場合には、日付検査装置11からの印字情報と読み出された基準情報とを比較してパターンが一致するか否か再び判定する。不良判定部78は、パターンが一致しない場合または印字箇所に印字情報が存在しない場合には、不良部分検出情報信号を主制御部61に送信する。
(排除処理および警告動作)
まず、第1の排除処理タイミング値設定部77は、第1の袋数対応値算出部76からの袋数に対応する値を用いて、不良包装品(不良品)が横シールおよび切断位置に到達するのに必要なフィルムの繰り出し回数(すなわち、シフト回数またはサイクル数)である排除処理タイミング値を設定し(排除処理の実行タイミングの設定)、主制御部61に排除処理タイミング値を出力する。主制御部61は、排除処理タイミング値が入力されると、これを記憶保持する。
主制御部61は、不良判定部78から不良部分検出情報信号を受信すると、この時点でこの排除処理タイミング値に対応するフィルム繰り出し回数(すなわち、シフト回数)後に、各制御部65、66、67、68に対して、製造時に予め設定されたかまたは予めユーザにより入力部91を介して選択されている排除処理(警告表示および警告音生成等も含む)を個別に指令するスケジュールを確定する。
これにより、上記フィルム繰り出し回数またはシフト回数が経過すると、主制御部61により横シール装置8による各種連包処理や、表示装置92による警告表示、及び/又はスピーカ93による警告音又は警告音声の外部出力などが行われる。
〔第1の実施形態の効果〕
前述のような構成の第1の実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)包装機1が、帯状フィルムFの経路上に位置選択可能に配設される可動ガイド手段2hを備えると共に、前記可動ガイド手段2hよりも帯状フィルム経路上流側に設けられると共に不良部分を有するフィルムFが通過するときに排除処理タイミング値算出の基準となる算出基準位置を備え、制御装置60は、所定のタイミング値に基づいて、予め定められた排除処理位置にて不良包装品の排除処理を行う排除処理機能と、フィルム経路長を決定するのに必要な所定の条件に基づいて排除処理位置の位置から算出基準位置までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能と、袋数対応値算出機能からの前記袋数に対応する値に基づいて排除処理のタイミング値を設定する排出処理タイミング値設定機能とを備えている構成としたので、これにより、前記フィルム経路長を決定するのに必要な所定の条件のうち、袋の長さ(ピッチ間隔)情報と第1ロールの設置位置の情報とフォーマの折径の情報を包装機に入力があった場合、排除処理位置の位置から算出基準位置までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値の算出が可能になる。
このため、不良部分が算出基準位置に出現したときを基準としてそこから何回繰り出したときに(すなわち、何回シフトしたらときに)排除処理を行えばよいのかを示す排除処理のタイミング値を設定することができる。したがって、フィルムFの経路を変更させる可動ガイド部材があっても、従来行われていたように不良部分が不良部分検出位置から横シールおよび切断位置まで至って排出されるまでにかかる袋の排出数をユーザが1つ1つ数えて排出処理の実行タイミング決定するような手間のかかる作業をなく、不良品の排出処理を実行するタイミングが計算処理によって設定されるという点で、例えば、新規アイテム登録時の機械調整に対する労力を軽減することができ、利便性の高い包装機となっている。
また、前述したように、包装機を運転して排出されるまでにかかる袋の排出数を調べる必要がないので、フィルム(包装材)のロスを減らすこともできる。
(2)包装機1において、原反ロールFrと前記算出基準位置との間にテンション機構3が装備されているので、これにより、テンション機構3で帯状フィルムFの弛みを防ぐことができると共に、フォーマ4の交換後に可動ガイド手段2hの設置位置が決まれば、このフォーマ4からテンション機構3までの間に経路長が変動する区間がなくなるので、包装機運転中に経路長の変動が無いテンション機構3の帯状フィルムの下流側の区間を利用して、前記算出基準位置で上記排出処理のタイミング値設定を行うことができ、これによって印刷位置調整時にユーザの機械調整に必要な労力の削減ができる。
(3)フォーマ4はガイド面を備え、可動ガイド手段は、例えば、前記フォーマ4のガイド面に沿ったフィルム進入側延長線上の第1ロール設置位置に位置する第1ロール2hで構成されることにしたので、これにより、フォーマ4によるフィルムの筒状化にとって最適なフィルムの送り込みを実現することができると共に、このような第1ロール2hの最適な設置位置で上記排出処理のタイミング値の設定を行うことができる。
(4)第1ロール2hには、第1ロール設置位置を計測する第1ロール変位検出センサ51が併設されていると共に、制御装置60の第1ロール変位検出部74は、第1ロール変位検出センサ51からの位置情報に基づいて第1ロール設置位置を特定する機能を備えている構成としたので、これにより、第1ロール2hの位置を自動計測することができる。
(5)算出基準位置は、日付検査装置11で帯状フィルムに関する不良部分(例えば、印字不良、フィルムの継ぎ目、ラベルの貼付失敗など)の出現の監視が行われる読取位置である構成としたので、これにより、この読取位置と排除処理位置との間の袋数に対応する値の算出が可能になる。
(6)日付検査装置11の検査位置とテンション機構3との間に配設され、この情報付設位置で前記帯状フィルムFに情報を付設する日付印字装置10と、第1ロール2hと検査位置との間のフィルム経路上のアジャストロール設置位置に位置調整可能に配設されたアジャストロール2fとを備え、このアジャストロール2fは、アジャストロール設置位置で前記情報付設位置を通過した帯状フィルムFwをガイドする構成としたので、これにより、アジャストロール2fの位置調整を行って帯状フィルムFwの印字箇所と印字位置のずれがない位置にアジャストロール2fを設置し、この設置位置を利用して、この読取位置と排除処理位置との間の袋数に対応する値の算出が可能になる。
(7)アジャストロール2fには、アジャストロール設置位置を計測するアジャストロール位置計測手段52が併設されていると共に、制御装置60は、アジャストロール位置計測手段52からの位置情報に基づいてアジャストロール設置位置を特定する機能を備えている構成としたので、これによっても、アジャストロール2hの位置を自動計測することができ、ユーザのより一層の機械調整の負担軽減が図られている。
(8)制御装置60の排除処理機能は、第1の監視手段11からの監視情報に基づく第1の不良部分出現情報が外部から入力されると、設定された前記タイミング値に基づくタイミングで前記排除処理を実行する構成となっているので、これにより、前述した機械調整が容易となってユーザにかかる機械調整の負担を軽減できることに加えて、上記機能があるので、この包装機を用いて不良部分が出現した場合に、すでに定められているタイミング値で実際に排除処理を実行できるので、機械調整から機械使用に至るまで排除処理を機械の自動的な処理に任せることができる、利便性の高い包装機となっている。
(9)第1の監視手段は、読取位置に装備されると共に帯状フィルムFwからフィルムに関する情報を取り込む情報取込装置11を備え、制御装置60は、情報取込装置11からのフィルムに関する情報と予め設定登録されている不良部分に関する照合用の基準情報との比較処理により帯状フィルムFwの不良部分が出現したか否かの判定を行う不良判定機能を備えている構成としたので、包装機1に装備された帯状フィルムFwからフィルムに関する情報を取り込む情報取込装置11と、制御装置60に備えられた不良判定機能とによって、上述の排出処理機能などを実現することができる。
(10)情報取込装置11はコントローラを備え、前記不良判定機能は、前記制御装置60に代えて、前記コントローラに備えられる構成としたので、不良判定機能付きの市販の検査装置などを取り付けて使用することもでき、ユーザの要望にあった利用方法ができる利便性の高い包装機1を実現することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態を、図7~図9に基づいて説明する。
この第2の実施形態は、下記の特徴的な構成を第1の実施形態の構成に追加するものであり、それ以外は、第1の実施形態の構成と基本的に同じである。したがって、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いると共に、この同一の構成についての説明は省略する。
まず、第2の実施形態の全体的な構成について説明する。
第2の実施形態に係る包装機1Mは、原反ロールFrとテンション機構3との間に配設され、第2の監視位置でフィルムFを監視する(第2の包装材監視手段の例である)第2の包装材監視装置12と、テンション機構3よりも包装材上流側のフィルムFの繰出量を検出する(繰出量検出手段の例である)繰出量検出センサ54と、フィルムFの搬送状態に応じて変動する前記テンション機構の変位を検出する(変位検出手段の例である)テンション機構角度変位検出センサ53とを備えている。
図8に示すように、第2の実施形態にかかる包装機1Mの制御装置60Aは、継ぎ目判定部81と、繰出量算出部82と、経路長算出部83とを備える。
さらに、前記制御装置60Aは、不良部分判定部(一例として、継ぎ目到達判定部)84と、第2の袋数対応値算出部85と、第2の排除処理タイミング値設定部86とを備えている。
また、第1の実施形態と同様に、第12実施形態の制御装置60Aは、排除処理指令機能を備えている。
次に、上述した第2の実施形態の各構成要素をより詳しく説明する。
前記第2の包装材監視装置は、一例として、原反ロールFrから引き出されるフィルムFの継ぎ目の出現を監視するための継ぎ目監視用の継ぎ目検出センサ12として説明される。しかしながら、これに限定されず、包装材を監視する装置であればどのようなものでもよい。
継ぎ目検出センサ12は、上述したように、ガイドロール2aと2bの間に帯状フィルムFwに面した状態で機械フレーム15に装備されている。なお、継ぎ目検出センサ12は、テンション機構3の上流側であれば原反ロールFrとの間のどの位置に配置してもよい。
繰出量検出センサ54は、前記テンション機構3よりもフィルム経路上流側のフィルムFの繰出量を測定するために、フィルムFの繰り出しに伴う固定ロール2aの回転変位を検出するロール回転変位検出センサ54で構成されている。この場合、固定ロール2aをその軸心周りに回転可能な構造として構成される。
ロール回転変位検出センサ54は、固定ロール2aの軸に接続されているロータリーエンコーダで構成されている。このエンコーダは、固定ロール2aの所定の回転角度ごとに1つのパルスが生成されるパルス信号を回転変位情報として制御装置60に出力する。
また、テンション機構角度変位検出センサ53は、第1の実施形態でも使用されているロータリーエンコーダで構成である。このロータリーエンコーダは、フィルムFの搬送状態に応じてテンション検出ロール3bを支点として回動するテンション機構3の回転変位を検出する。
次に、第2の実施形態において、図8に基づいて、制御装置60Aに追加される各制御部を説明する。
継ぎ目判定部81は、継ぎ目検出センサ12に電気的に接続されていると共に、主制御部61にも電気的に接続されている。
この継ぎ目判定部81は、継ぎ目検出センサ12から入力される情報に基づいて原反ロールFrから引き出された帯状フィルムFwに継ぎ目があるか否かについて判定を行う継ぎ目判定機能を備えている。
この判定を行う継ぎ目判定機能は、帯状フィルムFwの継ぎ目部分を不良部分とみなして第1の実施形態における不良判定部78と同様の不良判定を行う機能であり、継ぎ目検出センサ12からの帯状フィルムFwに関する情報により帯状フィルムFwの不良部分が出現したか否か(すなわち、不良部分の出現を検出したか否か)の判定を行う機能を備えている。
前記継ぎ目判定機能は、継ぎ目検出センサ12から入力される情報により不良部分があると判断した場合、不良部分検出情報信号を繰出量算出部82に出力する。
繰出量算出部82は、ロール回転変位検出センサ54と、継ぎ目判定部81と、主制御部61とに電気的に接続されている。
この繰出量算出部82は、継ぎ目判定部81から継ぎ目検出情報が入力されると、ロール回転変位検出センサ54からのパルス信号(回転変位情報)に含まれるパルス個数のカウントを開始し、このカウントしたパルス個数の合計に前記所定の回転角度を乗じることで、検出された継ぎ目のあるフィルム部分が検出位置から繰り出された繰出距離を算出する繰出距離算出機能を備えている。
経路長算出部83は、テンション機構角度変位検出センサ53からの前記テンション機構3の変位情報とデータ記憶部90Bから記憶されている包装機本体1Aおよび前記テンション機構3の機械寸法に関する情報を読み出し、読み出したこの機械寸法に関する情報を用いて撮像装置12の監視位置からテンション機構3の出口位置(2d)までの経路長を算出する経路長算出機能を備えている。
ここで、図9に示すように、継ぎ目検出センサ12の読取位置とテンション機構3の出口位置(ガイドロール2d)との間の経路長は、継ぎ目検出センサ12の読取位置Xs(固定)とガイドロール2b(固定)の中心を経由して、テンション調整可動ロール3dに向かう際のそのガイドロール2bの円弧部分(外周)の一部との間の距離L6、ガイドロール2b(固定)とテンション調整可動ロール3d(可動)との間の距離L71、テンション調整可動ロール3d(可動)とガイドロール2b(固定)との間の距離L72、ガイドロール2b(固定)とテンション調整可動ロール3c(可動)との間の距離L73、およびテンション調整可動ロール3c(可動)とガイドロール2bとの間の距離L74との和である合計距離L7で表される。
この内、継ぎ目検出センサ12の読取位置Xsとガイドロール2bとの間の距離は一定である。
一方、固定ロール2bから固定ロール2dまでの区間の各距離は、前述したテンション機構3の角度変位に従って各ロール間の相対距離が変化することになる(経路長可変区間)。
このため、この経路長可変区間の距離L7ついては、第1実施形態における経路長L2に関してテーブル形式の情報用いた手法と同様の手法を採用し、このL7を特定できるようにしている。
具体的には、テンション機構3の角度変位に対する区間全体の距離の関係が予め求められており、「テンション機構の角度変位に対する経路長可変区間の距離の関係を示す情報」として予めデータ記憶部90bに記憶されている。
ここで、この「テンション機構の角度変位に対する経路長可変区間の距離の関係を示す情報」は、(i)テンション機構3の角度変位、(ii)この角度変位に対応する経路長可変区間の距離といった少なくとも2つの項目が設けられたテーブル形式の情報である。
したがって、経路長算出部83は、まず、データ記憶部90bから、撮像装置12の読取位置Xとガイドロール2bの位置X2bを読み出し、この位置XとX2bの差から距離L6を予め算出してこの値を記憶保持する。
次に、経路長算出部83は、テンション機構3の角度変位に対する経路長可変区間の距離の関係を示す情報を読み出し、その上で、この情報とこの計算を行う時点におけるロール回転変位検出センサ54からの回転変位情報とを用いて経路長可変区間の距離L7を特定する。最後に、経路長算出部83は、距離L6とL7の和から撮像装置12の読取位置Xsとガイドロール2dとの間の経路長を算出する。
なお、この経路長算出部83の算出処理は、毎回のフィルム送りサイクルごとにフィルム送り機構6が停止状態または低速状態にある(すなわち、フィルムFが停止状態または低速状態にある)所定のタイミングで実行される。また、継ぎ目到達判定部への出力も上記サイクルごとに行われる。
継ぎ目到達判定部84は、繰出量算出部82と、経路長算出部83と、主制御部61とに電気的に接続されている。
この継ぎ目到達判定部84は、繰出量算出部82からの繰出量と、読取位置Xsとガイドロール2dとの間の経路長の値との比較処理によって継ぎ目判定部81により検出された継ぎ目部分がテンション機構3の出口位置(2d)に到達したことを判定する機能を備えている。
より具体的には、継ぎ目到達判定部84は、前記比較処理により、繰出量算出部82からの繰出量が読取位置とガイドロール2dとの間の経路長の値よりも大きい場合、継ぎ目部分がテンション機構3よりも下流に到達したものと判断し、主制御部61にこの不良部分到達情報信号を出力する。
第2の排除処理タイミング値設定部86は、第1実施形態における第1の排除処理タイミング値設定部77と基本的に同じである。
この第2の排除処理タイミング値設定部86は、第2の袋数対応値算出部85から袋数に対応する値の情報が入力されると、この袋数に対応する値を、排除処理タイミング値として設定し、主制御部61に排除処理タイミング値を出力する。
また、第2の袋数対応値算出部85は、排除処理位置の位置(この実施形態では、横シール装置8によるシール・カット位置)からテンション機構3の出口位置(2d)(この位置は、第2の実施形態における算出基準位置である)までの間の包装材経路上の袋数に対応する値を算出する第2の袋数対応値算出機能を備えている。
この算出は、前記包装機本体3に関する予め定められた機械寸法に関する情報と予め設定される前記フォーマ4の寸法に関する情報と外部入力される前記少なくとも1つの可動ガイド手段を構成する前記第1および第2の可動ロール2f、2hの設置位置の情報と前記ピッチ間隔とに基づいて算出される。
より詳細には、まず、第2の袋数対応値算出部85は、算出対象となる範囲がシール・カット位置からテンション機構3の出口位置(2d)までの間ということ以外は基本的に同じである。第1の実施形態における第1の袋数対応値算出部76と同様に、シール・カット位置からテンション機構3の出口位置(2d)までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値を算出する。この袋数に対応する値は、第2の排除処理タイミング値設定部86に出力される。
〔継ぎ目検出動作〕
次に、第2の実施形態に係る包装機1の動作について、特徴的な動作である継ぎ目検出動作を中心に説明する。
包装機1の運転中に、継ぎ目検出センサ12による継ぎ目読取動作が開始される。
この継ぎ目検出センサ12は、継ぎ目テープの探知情報信号を継ぎ目判定部81に出力する。
継ぎ目判定部81は、フィルムの継ぎ目が存在するか判定する。続いて、継ぎ目が含まれていると判定した場合には、継ぎ目検出情報を内容とする不良部分検出情報信号を繰出量算出部82に出力する。
繰出量算出部82は、不良部分検出情報信号が入力されると、ロール回転変位検出センサ54からのパルス信号(回転変位情報)に含まれるパルス個数のカウントを開始し、このカウントしたパルス個数の合計に前記所定の回転角度を乗じ、その算出結果をデータ記憶部90Bに記憶されている固定ロール2aの回転角度あたりのフィルムの繰出量に乗じることで検出された継ぎ目のあるフィルム部分(不良部分)が検出位置から繰り出された繰出距離を算出する。次いで、繰出量算出部82は、この算出した繰出距離の情報信号を継ぎ目到達判定部84に出力する。
一方、経路長算出部83は、前述したように、テンション機構角度変位検出センサ53からの角度変位情報とデータ記憶部90bから読み出した情報とに基づいて撮像装置12の読取位置とガイドロール2dとの間の経路長をサイクルごとに算出する。次いで、経路長算出部83は、この算出された経路長の情報を継ぎ目到達判定部84に出力する。
継ぎ目到達判定部84は、繰出量算出部82からの繰出量の情報と経路長算出部83からの経路長の情報とを比較し、前記繰出量が読取位置とガイドロール2dとの間の経路長よりも大きい場合に、継ぎ目判定部81により検出された継ぎ目部分がテンション機構3の出口位置に到達したことを判定し、主制御部61に不良部分到達情報信号を出力する。
第2の排除処理タイミング値設定部86は、第2の袋数対応値算出部85からのシール・カット位置からテンション機構3の出口位置(2d)までの間のフィルム経路上の袋数に対応する値を用いて、不良包装品(不良品)が横シールおよび切断位置に到達するのに必要な包装材の繰り出し回数(すなわち、シフト回数)を特定し、この繰り出し回数により排除処理タイミング値を設定し、主制御部61に排除処理タイミング値を出力する。
これ以降の主制御部61の排除処理については、前記第1の実施形態における動作と同様である。
[第2の実施形態の効果〕
前述のような構成の第2の実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)原反ロールFrとテンション機構3の間のフィルム経路上に設けられ、監視装置の一例である継ぎ目検出センサ12で帯状フィルムFwに関する不良部分の出現の監視が行われる第2の監視位置を備えると共に、算出基準位置は、テンション機構3の出口位置(ガイドロール2d)であり、所定の条件に基づいて撮像装置12で監視された不良部分が出口位置に到達したことを判定する不良部分到達判定手段を備える構成としたので、原反ロールFrとテンション機構3との間に継ぎ目検出センサを配置して不良部分監視の用途に使うことが可能になった。
このことは、今まで、テンション機構3に起因する経路長が変動する区間の存在により、フィルム検出装置を装備することが実用的ではなかった区間に検査装置を配置できることになる点で、検査装置の配置の自由度を高めることになり、スペースの都合上配置できなかった検査装置や、従来のテンション機構3よりもフィルム下流側に設けていた検査装置の配置位置を移すことで、元のスペースを他の目的に利用できたり、小型化に利用できたり、様々な利点がある。したがって、幅広く利便性の高い包装機となる。
(2)帯状フィルムFwの繰出量を検出する繰出量検出手段と、テンション機構3の変位を検出する変位検出手段とを備えると共に、制御装置60は、不良部分出現情報が外部から入力されると、原反ロールFrからの帯状フィルムFwの繰出距離を算出する繰出距離算出機能と、テンション機構3の変位情報等に基づいて例えば監視装置である撮像装置12による監視位置からテンション機構3の出口位置までの経路長を算出する経路長算出機能とを備え、不良部分到達判定手段は、繰出距離と経路長との比較に基づいて出口位置(ガイドロール2d)に不良部分が到達したことを判定する不良部分到達判定機能を備え、さらに、制御装置60の排除処理機能が、不良部分到達判定手段からの不良部分到達情報が入力されると、設定されたタイミング値に基づくタイミングで排除処理を実行する構成としたので、これにより、撮像装置12の監視位置を通過した不良部分が出口位置(ガイドロール2d)に到達したタイミングを制御装置60が知ることができ、この到達タイミングで排除処理を実行できる。
したがって、これにより、テンション機構3よりもフィルム上流側に継ぎ目検出センサ12等の監視装置を配備した場合でも、排除処理が実際に行われるタイミングで実際に不良品の排除を自動的に実行できるので、機械調整から機械使用に至るまで排除処理を機械の自動的な処理に任せることができる、利便性の高い包装機となっている。
(3)第2の監視手段の例として、監視位置に装備されると共にフィルムFに関する情報を取り込む継ぎ目検出用の継ぎ目検出センサ12を備え、制御装置60は、継ぎ目検出センサ12からの帯状フィルムFwに関する情報により不良部分が出現したか否かの判定を行う機能(継ぎ目判定機能)を備える構成としたので、包装機1Mに装備された継ぎ目検出センサ12を用いて不良部分である継ぎ目の監視にあたらせることができ、さらに、継ぎ目検出センサ12からの情報に基づいて継ぎ目の出現を判定できる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態を、図10に基づいて説明する。
この第3の実施形態では、第2の実施形態と比べて第2の袋数対応値算出部85と第2の排出タイミング値設定部86がなくなっており、それぞれの機能は、第1の袋数対応値算出部76と第1の排除処理タイミング値設定部77とがそれぞれ別々に兼ねるものとなっている。それ以外は、第1の実施形態の構成と基本的に同じである。したがって、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いると共に、この同一の構成についての説明は省略する。
この構成の場合、第1の袋数対応値算出部76は、横シールおよびカット位置と読取位置との間の経路長とは別に、横シールおよびカット位置とガイドロール2dとの間の経路長についても算出し、これに基づいて横シールおよびカット位置とガイドロール2dとの間の区間に袋数に対応する値も算出する機能を備えてもよい。
第3の実施形態によれば、原反ロールFrからテンション機構3までの区間にも、テンション機構3からフォーマ4まで区間にも、日付検査装置11および継ぎ目検出センサ12を配置して帯状フィルムFwに関する不良部分の監視を行うことができ、縦型包装機においては今までにない、監視装置(または検出装置等)の配置の自由度が高く、利便性の高い包装機を提供することできる。
〔他の実施形態〕
本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、各実施形態において、第1ロール2hとアジャストロール2fとにより可動ガイド手段とからなる構成が好適な例として示されているが、これに限定されない。他の実施形態では、上記可動ロールのうち何れか一方が、選択的に移動できない固定ロールとして可動ガイド手段が構成されてもよい。
また、第1ロール2hとアジャストロール2fとからなる可動ガイド手段に代えて、包装機本体1Aの一部が第1ロール2hおよびアジャストロール2fと同等の機能を有する選択的に移動可能な可動ガイド構造として構成され、この可動ガイド構造がフィルム等の包装材をガイドする構成であってもよい。
または、各実施形態において、日付印字装置10などの情報付設装置が装備されているが、これに限定されない。例えば、継ぎ目検出を目的とする用途であれば、さらに他の実施形態として、日付印字装置11の装備が省略されると共に、日付検査装置11に代えて継ぎ目検出用のセンサ等が装備される構成としてもよい。さらに、前記日付印字装置が省略される場合には、アジャストロール2fが固定化または省略される構成となっていてもよい。
さらに、上記のように一部の構成が省略される場合は、これに伴ってその構成に関連した制御部の構成要素の一部が変更または省略されてもよい。
各実施形態において、包装材の一例としてフィルムを使用する場合を説明してきたが、これに限定されない。包装材は、ロール状の紙などであってもよい。
各実施形態において、情報付設装置の一例として、日付印字装置10について説明してきたが、これに限定されない。情報付設装置は、フィルムなどの包装材上に情報を付すことができる装置であれば種々のものを採用することができ、例えば、日付印字に限定されない印刷装置であってもよく、また、ラベルやシールを貼付する貼付装置であってもよい。
また、包装材に直接情報が付設される場合に限らず、印字・印刷が、フィルム上のラベルやシール等に行われるものでもよい。付設される情報は、包装材に関するものであれば、いずれの形態のものでもよく、被収容品の内容に関するもの(生産者名、生産地名、価格など)でもよい。
また、各実施形態において、包装材監視装置の一例として、日付検査装置11を説明してきたが、これに限定されない。包装材監視装置は、監視対象についての情報がこの装置を介して取得され、これが基準情報と比較処理可能なものであれば、いずれの情報でもよい。例えば、日付検査装置11に代えて、継ぎ目検出センサであってもよい。この場合、継ぎ目検出センサのフィルム進入側に日付検査装置11が配置されなくてもよい。
さらに、制御装置60の継ぎ目判定部81は、制御装置60内に備えられる構成を示したが、これに限定されない。継ぎ目判定部81を有するコントローラを装備した情報付設装置が、包装機1に外付けされ、このコントローラが不良部分検出情報信号を繰出量算出部82に出力する構成であってもよい。
また、繰出量検出センサ54は、巻取り軸の回転変位を検出するロール回転変位検出センサとしたが、これに限定されない。原反ロールとテンション機構3との間の他のガイドロール(例えば、固定ロール2bおよび2d)のロールの回転変位を測定しこの回転変位情報に基づいて検出してもよい。また、フィルムに当接して配設される回転変位検出用ロールを別に装備してもよい。また、巻取り軸駆動サーボモータのフィードバックパルスを利用してよい。
また、テーブル形式の「アジャストロール2fの変位に対する固定ロール2dとアジャストロール2fとの間の距離の関係を示す情報」を予め記憶部90Bに記憶し、これを用いて固定ロール2gとアジャストロール2fとの間の距離L4を算出する構成としたが、これに限定されない。固定ロール2d位置と設置完了後のアジャストロール2fの位置とロールの径とに基づいて計算により経路長を算出する構成としてもよい。
同様に、固定ロール2bから固定ロール2dまでの区間の経路長L7の計算も、「テンション機構の角度変位に対する経路長可変区間の距離の関係を示す情報」を用いずに計算で算出してもよい。
なお、各実施形態における図面に示された寸法は、必ずしも原寸に比例するものではない。必要に応じて、特徴部分の縮尺を変えて強調的に表示が行われている場合がある。
本発明は、例えば、縦型製袋充填包装機の運転停止中にフィルムFが引出されたことを検出し、かつその部分を不良品として排除する際に利用できる。
1 縦型製袋充填包装機
1A 包装機本体
2f アジャストロール
2h 第1ロール
3 テンション機構
3b テンション検出ロール
4 フォーマ
6 フィルム送り機構
7 縦シール装置
8 横シール装置
8B カッター
10 日付印字装置
11 日付検査装置(第1の包装材監視手段)
12 継ぎ目検出センサ(第2の包装材監視手段)
60 制御装置
61 主制御部
76 第1の袋数対応値算出部
77 第1の排除処理タイミング値設定部
78 不良判定部
81 継ぎ目判定部
85 第2の袋数対応値算出部
86 第2の排除処理タイミング値設定部
90 記憶装置
91 入力部
92 表示装置
93 スピーカ
Fw 帯状フィルム(包装材)
Fr 原反ロール

Claims (12)

  1. 原反ロールから予め設定されたピッチ間隔で繰り出される帯状包装材をフォーマで筒状に形成し横シール装置によりシール及び切断を行う包装機本体と、この包装機本体に装備された各構成要素の動作を制御する制御手段とを備えて成る縦型製袋充填包装機であって、
    前記帯状包装材の経路上に位置選択可能に配設され、前記帯状包装材をガイドする可動ガイド手段を備えると共に、
    不良部分を有する包装材が通過するときに排除処理タイミング値算出の基準となる算出基準位置を備え、
    前記制御手段は、
    所定のタイミング値に基づいて、予め定められた排除処理位置にて不良包装品の排除処理を行う排除処理機能と、
    前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの部分を除く前記包装機本体機械寸法に関する情報と前記帯状包装材の経路に沿った前記フォーマの寸法に関する情報と外部入力される前記可動ガイド手段の設置位置の情報と前記ピッチ間隔とに基づいて前記排除処理位置の位置から前記算出基準位置までの間の包装材経路上の袋数に対応する値を算出する袋数対応値算出機能と、
    前記袋数に対応する値に基づいて前記排除処理の前記タイミング値を設定する排出処理タイミング値設定機能と、を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  2. 請求項1に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記包装機本体には、前記原反ロールの設置位置と前記算出基準位置との間の帯状包装材経路上に前記包装材の張力を調整するテンション機構が装備されていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  3. 請求項1または2に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記フォーマはガイド面を備え、
    前記可動ガイド手段は、前記フォーマのガイド面に沿った包装材進入側延長線上の第1可動ロール設置位置に位置する第1可動ロールで構成されることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  4. 請求項3に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記第1可動ロールには、前記第1可動ロール設置位置を計測する第1可動ロール位置計測手段が併設されていると共に、
    前記制御手段は、前記第1可動ロール位置計測手段からの位置情報に基づいて前記第1可動ロール設置位置を特定する機能を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記算出基準位置は、第1の監視手段で前記帯状包装材に関する不良部分の出現の監視が行われる第1の監視位置であることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  6. 請求項5に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記第1の監視位置と前記テンション機構との間の情報付設位置に配設され、この情報付設位置で前記帯状包装材に情報を付設する情報付設装置と、
    前記可動ガイド手段と前記第1の監視位置との間の包装材経路上の第2可動ロール設置位置に位置調整可能に配設され、この第2可動ロール設置位置で前記情報付設位置を通過した前記帯状包装材をガイドする第2可動ロールとを備えることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  7. 請求項6に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記第2可動ロールには、前記第2可動ロール設置位置を計測する第2可動ロール位置計測手段が併設されていると共に、
    前記制御手段は、前記第2可動ロール位置計測手段からの位置情報に基づいて前記第2可動ロール設置位置を特定する機能を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  8. 請求項5乃至7の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記制御装置の前記排除処理機能は、前記第1の監視手段からの監視情報に基づく第1の不良部分出現情報が外部から入力されると、設定された前記タイミング値に基づくタイミングで前記排除処理を実行することを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  9. 請求項5乃至8の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記第1の監視手段は、前記第1の監視位置に装備されると共に前記帯状包装材から包装材に関する情報を取り込む情報取込装置を備え、
    前記制御手段は、前記情報取込装置からの前記包装材に関する情報と予め設定登録されている不良部分に関する照合用の基準情報との比較処理により前記包装材の不良部分が出現したか否かの判定を行う不良判定機能を備えていることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  10. 請求項2乃至4の何れか一項に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記原反ロールと前記テンション機構の間の包装材経路上に設けられ、第2の監視手段で前記包装材に関する不良部分の出現の監視が行われる第2の監視位置を備えると共に、
    前記算出基準位置は、前記テンション機構の出口位置であり、
    所定の条件に基づいて前記第2の監視手段で監視された前記不良部分が前記出口位置に到達したことを判定する不良部分到達判定手段を備えたことを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  11. 請求項10に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記テンション機構よりも包装材経路上流側の前記帯状包装材の繰出量を検出する繰出量検出手段と、
    前記包装材の走行状態に応じて変動する前記テンション機構の変位を検出する変位検出手段とを備えると共に、
    前記制御手段は、
    前記第2の監視位置に前記不良部分が出現したことを示す不良部分出現情報が外部から入力されると、前記不良部分出現情報の入力以降の前記繰出量検出手段からの繰出量情報に基づいて前記原反ロールからの前記包装材の繰出距離を算出する繰出距離算出機能と、
    前記テンション機構の変位情報と前記包装機本体および前記テンション機構の機械寸法に関する情報に基づいて前記第2の監視位置から前記出口位置までの経路長を算出する経路長算出機能とを備え、
    前記不良部分到達判定手段は、前記繰出距離と前記経路長との比較に基づいて前記テンション機構の前記出口位置に前記不良部分が到達したことを判定する不良部分到達判定機能を備え、
    前記制御手段の前記排除処理機能は、前記不良部分到達判定手段からの不良部分到達情報が入力されると、設定された前記タイミング値に基づくタイミングで前記排除処理を実行することを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  12. 請求項10または11に記載の縦型製袋充填包装機であって、
    前記第2の監視手段は、前記第2の監視位置に装備されると共に包装材に関する情報を取り込む情報取込装置を備え、
    前記制御手段は、前記情報取込装置からの前記包装材に関する情報と予め設定登録されている前記不良部分に関する照合用の基準情報との比較処理により前記不良部分が出現したか否かの判定を行う不良判定機能を備えることを特徴とする縦型製袋充填包装機。
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