JP7054355B2 - スプリンクラーヘッド - Google Patents
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Description
本発明は、壁面に埋込設置されたヘッド本体と、
ヘッド本体に設けられ、消火用水が供給されない通常時は壁面と略同一面を形成する初期位置に位置し、消火用水が供給された場合に放水口が壁面から露出する放水位置に可動し消火用水を放水口から散水させるヘッド可動部と、
を備えたスプリンクラーヘッドであって、
ヘッド本体は、
壁面側を開口し、ヘッド可動部が設けられるロータ室と、
ロータ室に消火用水を供給する流路と、
を備え、
ヘッド可動部は、
ロータ室に回動自在に設けられ、外周の一部にフラット面が形成されると共に、フラット面を除く外周の異なる位置に内部で連通した流入口と放水口とが形成されたロータヘッドを備え、
初期位置は、フラット面が壁面に略面一となり、放水口がヘッド本体の流路から消火用水の供給を受けられる位置であり、放水位置は、放水口が壁面から露出し、流入口がヘッド本体の流路から消火用水の供給を受けられる位置であることを特徴とする。
通常時にロータヘッドを初期位置に位置決めし、消火用水が供給された場合にロータヘッドを放水位置に位置決めする位置決め構造が、ヘッド本体及びヘッド可動部に設けられる。
ロータヘッドは、フラット面が形成されていない側の流入口と放水口との間に、ヘッド本体の流路からの消火用水の供給によりロータヘッドを放水位置に向けて回転させる水車羽根構造が設けられる。
ロータヘッドの水車羽根構造は、ロータヘッドの中心から外周に向けて放射状に複数のテーパー溝が形成されると共に外周にテーパー溝に続く横溝が形成される。
ロータ室は、ロータヘッドが放水位置に回転したときにロータ室とロータヘッドの流入口との間の隙間をシールするシール部材が設けられる。
ロータヘッドは、消火用水の供給が停止した場合に初期位置に戻る付勢部材又はウェイトを備える。
本発明は、壁面に埋込設置されたヘッド本体と、
ヘッド本体に設けられ、消火用水が供給されない通常時は壁面と略同一面を形成する初期位置に位置し、消火用水が供給された場合に壁面から露出する放水位置に可動し消火用水を散水させるヘッド可動部と、
を備えたスプリンクラーヘッドであって、
ヘッド本体は、放水口を備え、
ヘッド可動部は、
壁面に埋込設置されたヘッド本体の壁面側に一端が回動自在に軸支され、初期位置では壁面と略面一となり、消火用水が供給された場合に初期位置から放水位置に回転する回転プレートと、
回転プレートの他端側に設けられ、初期位置では壁面の内部に位置し、消火用水が供給された場合に回転プレートの回転により初期位置から放水位置に可動して壁面から露出し、ヘッド本体の放水口から放水された消火用水を当接させて飛散させる可動デフレクターと、
を備えたことを特徴とする。
可動デフレクターは、消火用水の供給が停止した場合に初期位置に戻る付勢部材又はウェイトを備える。
本発明は、壁面に取付けられるスプリンクラーヘッドに於いて、壁面に埋込設置されたヘッド本体と、ヘッド本体に組み込まれ、消火用水が供給されない通常時は外側を壁面と面一とし、消火用水が供給された場合に放水口を壁面の前方に位置して消火用水を散水させるヘッド可動部とが設けられたため、通常時は壁面に埋込設置された側壁開放型スプリンクラーヘッドは、壁面と略面一となるように放水口を閉鎖して外部からは見えず、スプリンクラーヘッドが壁面の一部として溶け込むようになり、側壁開放型スプリンクラーヘッドを壁面に設置しても、設置場所の意匠性を損なうことがない。また、閉鎖型スプリンクラーヘッドは壁面に埋め込み設置されて外部に突出していないことから、清掃等により物が当たって破損することを確実に防止できる。
また、ヘッド本体には、壁面に開口した半円筒形のロータ室が設けられ、ロータ室には消火用水の流出口が形成されており、ヘッド可動部は、ロータ室に回転自在に設けられ、外周面の一部をフラット面とし、フラット面を除く外周面の異なる位置に内部で連通した流入口と放水口が形成されたロータヘッドと、消火用水の供給のない通常時はロータヘッドをフラット面が壁面に略面一となり、放水口がロータ室の流出口を臨む初期位置に保持され、消火用水が供給された場合に、放水口が壁面から露出し、流入口がロータ室の流出口に相対した放水位置に回転させる位置決め構造とが設けられたため、ロータヘッドを用いたコンパクトな構造により壁面に埋め込まれて外側を壁面と面一にする初期位置とすることができ、また、火災発生時の消火用水の供給によりロータヘッドが回転することで放水口を壁面の外側に突出させて消火用水を散水させることができる。
また、ロータヘッドは、フラット面の片側に近い外周面に放出口を開口すると共にフラット面の反対側に近い外周面に流入口を開口しており、流入口と放水口の間の外周面及び当該外周面に続く側面に、ヘッド本体からの消火用水の供給によりロータヘッドを放水位置に向けて回転させる水車羽根構造が設けられたため、初期位置にあるロータヘッドの放水口側にヘッド本体から消火用水が供給されてロータヘッドが回転を始めると、放水口に続いて形成されている水車羽根構造にヘッド本体から供給された消火用水が当ってロータヘッドの放水位置への回転が付勢され、消火用水の供給でロータヘッドを確実且つ迅速に放水位置に回転して壁面から突出した放水口から消火用水を散水できる。
また、ロータヘッドの水車羽根構造は、ロータヘッドの側壁から外周面に向けて放射状に複数のテーパー溝が形成されると共に外周面にテーパー溝に続く横溝が形成されたため、消火用水でロータヘッドを放水位置に回転させるための水車羽根構造を簡単且つ容易に設けることができる。
また、ロータ室に形成した流出口の開口に、放水位置に回転して相対したロータヘッドの流入口との間の隙間をシールするシール部材が設けられたため、ロータヘッドが放水位置に回転したときに、ロータ室の流出口からロータヘッドの流入口へ供給される消火用水がロータヘッドの周囲の隙間から水漏れすることを確実に防止できる。
また、ロータヘッドは、消火用水の供給が停止した場合に初期位置に戻る付勢部材又はウェイトを備えたため、放水位置に回転したロータヘッドは、消火用水の供給を停止すると、バネ等の付勢部材の力またはウェイトによる重みで壁面に閉じて略面一とする初期位置に自動的に戻ることができる。
また、ヘッド本体は、壁面に開口した取付穴の内部に配置されており、ヘッド可動部は、ヘッド本体の前方となる前記取付穴の開口に一端が回動自在に軸支され、消火用水の供給がない通常時は前記壁面と略面一となるように取付穴の開口を閉鎖する初期位置とし、消火用水が供給された場合に壁面から突出した放水位置に回動され、ヘッド本体から放出された消火用水の当接を受けて飛散させる可動デフレクターとしたため、壁面に設けたヘッド本体の取付穴の開口に開閉自在に可動デフレクターを設けるという簡単な構造により、通常時は壁面の取付穴の開口を閉鎖して壁面と面一にする初期位置とすることができ、また、火災発生時の消火用水の供給により可動デフレクターが壁面の外側に回動して消火用水を散水させることができる。
また、可動デフレクターは、消火用水の供給が停止した場合に初期位置に戻る付勢部材又はウェイトを備えたため、放水位置に回動した可動デフレクターは、消火用水の供給を停止すると、バネ等の付勢部材の力またはウェイトによる重みで壁面に閉じて略面一とする初期位置に自動的に戻ることができる。
図1はスプリンラーヘッドの第1実施形態を示した説明図であり、図1(A)は側面から見た断面を示し、図1(B)はロータヘッドを断面にして示し、図1(C)は正面を示す。
図1に示すように、本実施形態の側壁開放型のスプリンクラーヘッド10は、ヘッド本体12、ロータヘッド20及び表カバー25で構成される。
図2は図1のスプリンクラーヘッドの放水動作を示した説明図であり、図2(A)は側面から見た断面を示し、図2(B)はロータヘッドを断面にして示す。
図3はスプリンラーヘッドの第2実施形態を示した説明図であり、図3(A)は側面から見た断面を示し、図3(B)は正面を示す。
本実施形態のスプリンクラーヘッド100は、ヘッド本体102、可動デフレクター108及び回転プレート110で構成される。ヘッド本体102は壁面11の取付穴101の内部に配置され、後方に流入口104が形成され、前方に放水口106が形成されている。
図4は図3のスプリンクラーヘッドの放水動作を示した説明図であり、図4(A)は側面から見た断面を示し、図4(B)は正面を示す。
(ヘッド可動部)
上記の実施形態は、ヘッド可動部として、ロータヘッド又は可動デフレクターを用いたヘッド可動部を例にとったが、これに限定されず、消火用水が供給されない通常時は外側を壁面と面一とし、消火用水が供給された場合に放水口を壁面の前方に位置して消火用水を散水させる適宜のヘッド可動部の構造が含まれる。
上記の実施形態は、ヘッド可動部として機能するロータヘッド又は可動デフレクターは放水を停止すると初期位置に戻るように構成しているが、ロータヘッド又は可動デフレクターを放水位置にラッチ等で係止するようにしても良い。これによりヘッドからの散水分布を確実にし、また、放水したことが放水停止後に確認できる。
本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
11:壁面
12,102:ヘッド本体
14,24,104:流入口
16,106:流出口
18:流路
28:内部流路
20:ロータヘッド
20a:フラット面
20b:外周面
20c,20d:エッジ
21:ロータ室
21a,21b:ストッパー段部
22:軸
25:表カバー
26,106:放水口
30:水車羽根構造
30a:テーパー溝
30b:横溝
32:シール
101:取付穴
108:可動デフレクター
110:回転プレート
112:蝶番
114:固定部材
116:ヘッドコーン
Claims (8)
- 壁面に埋込設置されたヘッド本体と、
前記ヘッド本体に設けられ、消火用水が供給されない通常時は前記壁面と略同一面を形成する初期位置に位置し、消火用水が供給された場合に放水口が前記壁面から露出する放水位置に可動し消火用水を前記放水口から散水させるヘッド可動部と、
を備えたスプリンクラーヘッドであって、
前記ヘッド本体は、
前記壁面側を開口し、前記ヘッド可動部が設けられるロータ室と、
前記ロータ室に消火用水を供給する流路と、
を備え、
前記ヘッド可動部は、
前記ロータ室に回動自在に設けられ、外周の一部にフラット面が形成されると共に、前記フラット面を除く前記外周の異なる位置に内部で連通した流入口と放水口とが形成されたロータヘッドを備え、
前記初期位置は、前記フラット面が前記壁面に略面一となり、前記放水口が前記ヘッド本体の前記流路から消火用水の供給を受けられる位置であり、前記放水位置は、前記放水口が前記壁面から露出し、前記流入口が前記ヘッド本体の前記流路から消火用水の供給を受けられる位置であることを特徴とするスプリンクラーヘッド。
- 請求項1記載のスプリンクラーヘッドに於いて、
前記通常時に前記ロータヘッドを前記初期位置に位置決めし、消火用水が供給された場合に前記ロータヘッドを前記放水位置に位置決めする位置決め構造が、前記ヘッド本体及び前記ヘッド可動部に設けられたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
- 請求項1又は2記載のスプリンクラーヘッドに於いて、
前記ロータヘッドは、前記フラット面が形成されていない側の前記流入口と前記放水口との間に、前記ヘッド本体の前記流路からの消火用水の供給により前記ロータヘッドを前記放水位置に向けて回転させる水車羽根構造が設けられたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
- 請求項3記載のスプリンクラーヘッドに於いて、
前記ロータヘッドの前記水車羽根構造は、ロータヘッドの中心から外周に向けて放射状に複数のテーパー溝が形成されると共に前記外周に前記テーパー溝に続く横溝が形成されたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
- 請求項1乃至4何れかに記載のスプリンクラーヘッドに於いて、
前記ロータ室は、前記ロータヘッドが前記放水位置に回転したときに前記ロータ室と前記ロータヘッドの前記流入口のとの間の隙間をシールするシール部材が設けられたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
- 請求項1乃至5何れかに記載のスプリンクラーヘッドに於いて、
前記ロータヘッドは、前記消火用水の供給が停止した場合に前記初期位置に戻る付勢部材又はウェイトを備えたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
- 壁面に埋込設置されたヘッド本体と、
前記ヘッド本体に設けられ、消火用水が供給されない通常時は前記壁面と略同一面を形成する初期位置に位置し、消火用水が供給された場合に前記壁面から露出する放水位置に可動し消火用水を散水させるヘッド可動部と、
を備えたスプリンクラーヘッドであって、
前記ヘッド本体は、放水口を備え、
前記ヘッド可動部は、
前記壁面に埋込設置されたヘッド本体の壁面側に一端が回動自在に軸支され、前記初期位置では前記壁面と略面一となり、消火用水が供給された場合に前記初期位置から前記放水位置に回転する回転プレートと、
前記回転プレートの他端側に設けられ、前記初期位置では前記壁面の内部に位置し、消火用水が供給された場合に前記回転プレートの回転により前記初期位置から前記放水位置に可動して前記壁面から露出し、前記ヘッド本体の前記放水口から放水された消火用水を当接させて飛散させる可動デフレクターと、
を備えたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
- 請求項7記載のスプリンクラーヘッドに於いて、
前記ヘッド可動部は、前記消火用水の供給が停止した場合に前記初期位置に戻る付勢部材又はウェイトを備えたことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
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JP2019154781A JP2019154781A (ja) | 2019-09-19 |
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