JP3519629B2 - 消火栓 - Google Patents
消火栓Info
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Description
た上水道配管からのT字管頂部に配設され、常時は水漏
れなく閉じられ、緊急時の消火用水、給水等の多目的に
使用されるボール弁式消火栓、特に、弁点検時の噴出水
の飛散を防止した消火栓に関する。
うに、弁箱1にボール状弁体2が弁座3を介して回転自
在に内装され、その弁体2の通水路4を弁箱1の流入口
5及び流出口6に連通することにより、消火用水を消火
水口7に導くものである。弁体2には弁軸8が嵌合して
おり、この弁軸8がウォームギヤー機構9を介して角柱
状キャップ10に連結されており、キャップ10をT形
開栓ハンドル11によって回転すると、弁体2は回転し
て、前記連通状とするとともに、通水路4が流入出口
5、6に対し直角方向になって流路を遮断する。すなわ
ち、弁開閉される。
2をねじ込んで形成され、そのホース差し金具12には
押し輪13が嵌められてキャップ14が被せられる。
時に支障がないように、1〜2ヶ月に1回程度点検する
必要がある。その点検は消火栓A一つ一つについて実施
される為、作業性を考慮して、消火ホースを接続しない
で作動確認を行う事が多く、この点検作業においてT形
開栓ハンドル11により弁体2を回転させて僅かに開放
した際、弁体2と弁座3との間に微小隙間aができる。
このとき、消火栓Aには高い水圧がかかっており、前記
隙間aから勢いよく水が飛散して、作業確認の為に消火
栓Aを覗き込んでいた点検者に当たる被害を及ぼす事が
ある。
に、図7に示すように、図8、図9で示す内面に突条3
1を有する環状遮蔽体30を弁箱1の流出口6側に設
け、矢印のごとく、その突条31に上記噴出水を当てて
方向変換させるとともに噴出速度を遅くして、流出口6
及び消火水口7の部分に水を蓄積して水の飛散を防止す
る技術が開示されている。また、同公報には、弁箱1の
流出口6と消火水口7の軸心を偏心して、両者間に不連
続面を形成し、その段差面(不連続面)に上記噴出水を
当てて、同様に飛散を防止する技術も開示されている。
術は、いずれのものも上記微小間隙aから噴出した水
を、図7の矢印のごとく、ジグザグ状に複数回方向転換
させて、噴出速度を落として飛散を防止するものであ
る。このため、その飛散用突条31が複数段必要であ
り、弁箱1の流出口6から消火水口7(ホース差し金具
12)までの距離が長くなり、それだけ、消火栓Aの嵩
が高くなる。最近、消火栓Aの高さは極力低いことが望
まれており、嵩が高くなることは好ましくない。
防止するとともに、嵩を低くし得るようにすることを課
題とする。
の第一の手段は、上記微小間隙aからの噴出水を弁体2
側に方向転換させるようにしたのである。噴出水が弁体
2側に方向転換されれば、弁体2と弁箱1の流出口側部
分に水が充満してその充満水に微小間隙から噴出する水
も当たることとなって噴出速度も減少され、飛散は有効
に防止される。
上記微小間隙aからの噴出水の方向転換を四方八方に拡
散する(散乱する)ようにしたのである。散乱すれば、
その散乱した噴出水が相互に干渉して減速し、飛散は有
効に防止される。
れれば、その飛散防止具(上記突条)は一つでよく、す
なわち、複数段に設ける必要もなく、このため、消火栓
の嵩も高くならない。
形態としては、消火栓を点検する際の弁開放時における
弁体と弁座に生じる微小間隙の間近の流路内面に、その
間隙から噴出する水が当って前記弁体側に方向転換され
る突条を設け、この突条は、弁全開時の消火用水の流れ
に支障がない大きさとした構成を採用し得る。
条に鋭角に当たって弁体側に円滑に方向転換し、その方
向変換した水が弁箱流出口部分に充満して飛散防止され
る。また、突条は、弁全開時の消火用水の流れに支障が
ない大きさを実験等によって適宜に選定し、その大きさ
にすることにより、十分な量の消火用水を得ることがで
きる。
ては、消火栓を点検する際の弁開放時における弁体と弁
座に生じる微小間隙の間近の流路内面に、その間隙から
噴出する水が当たる突条を設け、この突条は弁全開時の
消火用水の流れに支障がない大きさとするとともに、突
条に複数の小孔またはスリット又は突条の前記噴出水の
当接面に複数の凹凸を設けた構成とし得る。
小孔、スリット、凹凸の存在により散乱し、その散乱に
よる相互の干渉作用によって飛散が有効に防止される。
この散乱させる構成は上記第1の手段にも採用し得る。
すなわち、噴出水を弁体側に方向転換させる突条に複数
のスリット、小孔又は突条の噴出水の当接面に複数の凹
凸を設けることができる。
ース差し金具をねじ込んで形成され、そのねじ込み穴の
底部と前記ホース差し金具の間にリングを介在し、この
リングの内面に上記突条を形成した構成とし得る。
差し金具の取付穴に上記突条付きのリングを設ける(介
在する)ことで、安価にして噴出水の飛散を防止できる
とともに、嵩高も極力抑えることができる。
ングと上記ねじ込み穴の内面の間に、前記リングがねじ
込み穴の底部に位置した際、上記突条を上記微小間隙の
真上に位置させる位置決め手段を設ければ、リングの位
置決めが不要であり、リングをねじ込み穴に嵌入するだ
けで、噴出水の飛散を防止し得る。
外面に位置決め用突起を形成するとともに、上記ねじ込
み穴の内面に前記突起が嵌まってガイドされる溝をねじ
込み穴上端から底部に亘って形成し、その溝に前記突起
が嵌まって前記リングがねじ込み穴の底部に位置した
際、前記突条が上記微小間隙の間近に位置する構成など
を採用する。
弾性体から成るものとすれば、弁全開時において、勢い
よく流れ出る消火用水により、その弾性突条が流れ方向
に撓んで流通抵抗が極力減少する。また、リングも弾性
体とすれば、パッキングの作用をなして、ホース差し金
具のねじ込み部からの漏水を防ぐ役目も果たす。すなわ
ち、耐圧試験及び消火放水時の漏水がなくなる。
の消火栓Aは、上述の従来例と同様に、弁箱1にボール
状弁体2が弁座3を介して回転自在に内装され、その弁
体3の流通路4が弁箱1の流入口5及び流出口6に連通
することにより、消火用水を消火水口7に導く。弁座3
は、硬質ゴム等の弾性体の中心に芯金を内装したリング
又はその弾性体の外面内側に樹脂を被覆したリングなど
から成る。
角方向の断面角形の凹部2aを有し、この凹部2aに横
向きの弁棒8が嵌まっている。この弁棒8はウォームギ
ア機構9を介して角柱状キャップ10に連結されてお
り、このキャップ10をT形開栓ハンドル11によって
回転すると、ギア機構9、弁軸8を介して弁体2が回転
する。この弁体2が回転すると、流通路4が流出入口
6、5に連通する(同一軸上となる)ことにより、消火
栓Aが開放され、流通路4の軸が流出入口6、5の軸と
直交方向になることにより、消火栓Aが閉じられる。
をねじ込んで形成され、ホース差し金具12には押し輪
13が嵌められている。そのホース差し金具12のねじ
込み端とねじ込み穴15底部の間にこの発明の特徴であ
る噴出水飛散防止用リング16が介在されている。この
リング16は、図3(a)に示すように、内縁半分を偏
心させてその内縁を幅広にして突条17を形成したり、
同図(b)に示すように、一側内縁を突出させて突条1
7を形成したものである。それらの突条17には、図4
(a)に示すようにスリット18を形成したり、小孔1
9を形成したり、裏面に小突起(凹凸)20を形成した
りしたものとし得る。これらのスリット18は、小孔1
9、小突起20の大きさ、数は上述の散乱効果を考慮し
て適宜に設定する。
さ)は、後述の噴出水の遮断・緩和を有効に行うことが
でき、かつ、消火用水の流出に支障がないように実験等
により適宜に設定する。リング16の一側外縁には突起
21が設けられ、この突起21がねじ込み穴15の溝2
2に嵌まることにより、弁開放時における弁体2と弁座
3に生じる微小間隙aの間近にリング16の突条17が
位置される。この突起21は他の手段で位置決めできれ
ば必要はない。突起21がなければ、リング16もねじ
込み穴15にねじ込むことができる。リング16(突条
17)は硬質ゴム等の弾性体又はその中心に芯金を内装
したものであり、ねじ込み穴15の底部に装填し、ホー
ス差し金具12をねじ込むことによりセットされる。
5に示すように、消火栓Aの点検等において、弁体2が
少し回されて、例えば全閉より6度前後回されて弁体2
と弁座3に微小間隙a(0.5mm程度)が生じると、
その間隙aから鎖線矢印のこどく水が噴出する。このと
き、その間隙aの間近(真上)に突条17が位置するた
め、その噴出水はその突条17に当接して下側に方向転
換され、その方向転換した水が流出口6の部分に充満す
る。このため、作業者への水飛散は防止される。
体側への方向転換又は噴出水の散乱によって、噴出水の
飛散を有効に防止したので、消火栓の嵩を低くでき、近
年の要望に対応したものとし得る。
図
平面図、(c)は底面図
平面図、(b)は切断正面図
断正面図
Claims (6)
- 【請求項1】 ボール弁式消火栓Aを点検する際の弁開
放時における弁体2と弁座3に生じる微小間隙aの間近
の流路内面に、その間隙aから噴出する水が当たって前
記弁体2側に方向転換される突条17を設け、この突条
17は、弁全開時の消火用水の流れに支障がない大きさ
とし、かつ、その突条17に複数のスリット18、小孔
19又は突条17の上記噴出水の当接面に複数の凹凸2
0を設けて、前記突条に当たった噴出水が散乱するよう
にしたことを特徴とする消火栓。 - 【請求項2】 ボール弁式消火栓Aを点検する際の弁開
放時における弁体2と弁座3に生じる微小隙間aの間近
の流路内面に、その隙間aから噴出する水が当たる突条
17を設け、この突条17は弁全開時の消火用水の流れ
に支障がない大きさとするとともに、突条17に複数の
スリット18、小孔19又は突条17の前記噴出水の当
接面に複数の凹凸20を設けて、前記突条17に当たっ
た噴出水が散乱するようにした消火栓。 - 【請求項3】 消火水口7が弁箱1にホース差し金具1
2をねじ込んで形成され、そのねじ込み孔15の底部と
前記ホース差し金具12の間にリング16を介在し、こ
のリング16の内面に上記突条17を形成したことを特
徴とする請求項1又は2に記載の消火栓。 - 【請求項4】 上記リング16と上記ねじ込み穴15の
内面の間に、前記リング16がねじ込み穴15の底部に
位置した際、上記突条17を上記微小間隙aの間近に位
置させる位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項
3に記載の消火栓。 - 【請求項5】 上記リング16の外面に位置決め用突起
21を形成するとともに、上記ねじ込み穴15の内面に
前記突起21が嵌まってガイドされる溝22をねじ込み
穴15上端から底部に亘って形成し、その溝22に前記
突起21が嵌まって前記リング16がねじ込み穴15の
底部に位置した際、前記突条17が上記微小間隙aの間
近に位置するようにして、上記位置決め手段を成したこ
とを特徴とする請求項4に記載の消火栓。 - 【請求項6】 上記突条17が弾性体から成ることを特
徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の消火
栓。
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JP02600699A JP3519629B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 消火栓 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP02600699A JP3519629B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 消火栓 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP02600699A Expired - Fee Related JP3519629B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 消火栓 |
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