JP7054308B2 - 環境試験装置及び空気調和装置 - Google Patents

環境試験装置及び空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7054308B2
JP7054308B2 JP2018191987A JP2018191987A JP7054308B2 JP 7054308 B2 JP7054308 B2 JP 7054308B2 JP 2018191987 A JP2018191987 A JP 2018191987A JP 2018191987 A JP2018191987 A JP 2018191987A JP 7054308 B2 JP7054308 B2 JP 7054308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
drainage
amount
refrigerant
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018191987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020060324A (ja
Inventor
博伸 倉良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Espec Corp
Original Assignee
Espec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Espec Corp filed Critical Espec Corp
Priority to JP2018191987A priority Critical patent/JP7054308B2/ja
Priority to CN201910231266.XA priority patent/CN111023604B/zh
Publication of JP2020060324A publication Critical patent/JP2020060324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7054308B2 publication Critical patent/JP7054308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Description

本発明は、被試験物を所定の環境にさらすことのできる環境試験装置に関するものである。また本発明は、環境試験装置その他に搭載されることが望ましい空気調和装置に関するものである。
製品や部品等の性能や耐久性を調べる方策として、環境試験が知られている。環境試験は、環境試験装置と称される設備を使用して実施される。環境試験装置は、例えば高温環境や、低温環境、高湿度環境等を人工的に作り出すものである。
環境試験装置は、例えば図9の様な構成を備えている。図9に示す環境試験装置100は、試験室3、冷却手段106、加熱ヒータ6、加湿装置7及び送風機8を備えている。試験室3は、断熱材2によって覆われた空間である。そして試験室3と連通する空気通路10があり、当該空気通路10に前記した冷却手段106の蒸発器107と、加熱ヒータ6、加湿装置7及び送風機8が設けられている。また、空気通路10の出口側に、温度センサー12と湿度センサー13が設けられている。
環境試験装置100では、前記した空気通路10内の部材と、温度センサー12及び湿度センサー13によって空気調和装置15が構成されている。
ここで加熱ヒータ6は、公知の電気ヒータである。
加湿装置7は、加湿ヒータ25と水皿26が組み合わされたものであり、水皿26内の水を加湿ヒータ25で加熱して蒸発させる。
湿度センサー13は、湿度を検知可能なものであれば特に限定するものではなく、例えば、乾湿球湿度計等が採用できる。
冷却手段106は、相変化する熱媒体を使用して冷凍サイクルを実現するものであり、蒸発器107の他に、圧縮機101と、凝縮器102と、膨張弁103を有する循環回路105を備えている。
冷却手段106は、蒸発器107内で冷媒を膨張させ、蒸発器107の表面温度を低下させて空気通路10を通過する空気と熱交換する。
一般に、環境試験装置100の冷却手段106は、試験室3内の温度を低下させるための温度低下手段と、試験室3内の湿度を低下させる湿度低下手段として機能する。
即ち試験室3内の湿度を低下させる場合には、冷却手段106を駆動して蒸発器107の表面温度を低下させ、蒸発器107と接する空気中の水蒸気を凝縮させる。蒸発器107と接する空気は、内包する水蒸気圧が低下し、相対湿度が下がる。
特開2014-66593号公報
環境試験装置100では、試験室3内の目標環境が低温環境である場合、試験室3内の温度が目標温度に近づくと、冷却手段106と加熱ヒータ6を併用して試験室3内の温度を目標温度に維持する場合がある。
湿度調節についても同様であり、試験室3内の湿度が目標湿度に近づくと、冷却手段106と加湿装置7を併用して試験室3内の湿度を目標湿度に維持する場合がある。
ここで、冷却手段106が温度低下手段しての機能と、湿度低下手段としての機能を備えているので、例えば試験室3内の温度を低下させる目的で冷却手段106を駆動すると、試験室3内の湿度を低下させたくはない場合であっても、蒸発器107の表面で水蒸気が凝縮して湿度を過度に低下させてしまう場合がある。
また試験室内の湿度を低下させる目的で冷却手段106を駆動すると、試験室3内の温度を低下させたくはない場合であっても、蒸発器107の表面で空気から熱を奪って試験室3内の温度を過度に低下させてしまう場合がある。
そのため加熱ヒータ6の駆動量や加湿装置7を駆動させる機会が増えてしまう場合がある。
本発明は従来技術の上記した問題点に注目し、湿度の低下を比較的に抑えた状態で温度を降下させたり、温度の低下を比較的に抑えた状態で湿度を降下させることができる空気調和装置を開発することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための態様は、冷却機能及び除湿機能を備えた空気調和装置において、一次側に冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる複数の熱交換器を有し、前記熱交換器には、凝縮水が発生した際に、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、当該易排水性熱交換器に比べて凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器があり、前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を調整可能であり、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量と、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を異なるものとすることができることを特徴とする空気調和装置である。
上記した課題を解決するための具体的態様は、冷却機能及び除湿機能を備えた空気調和装置において、一次側に冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる複数の熱交換器を有し、前記熱交換器には、凝縮水が発生した際に、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、当該易排水性熱交換器に比べて凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器があり、前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を調整可能であり、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量と、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を異なるものとすることができ、目標温度と目標湿度を設定可能であり、所定の空間内の現状の温度及び湿度を前記目標温度と前記目標湿度に調節するものであり、現状の温度が前記目標温度に近く、現状の湿度が前記目標湿度よりも高い場合には、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることを特徴とする空気調和装置である。
上記した課題を解決するためのもう一つの具体的態様は、冷却機能及び除湿機能を備えた空気調和装置において、一次側に冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる複数の熱交換器を有し、前記熱交換器には、凝縮水が発生した際に、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、当該易排水性熱交換器に比べて凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器があり、前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を調整可能であり、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量と、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を異なるものとすることができ、目標温度と目標湿度を設定可能であり、所定の空間内の現状の温度及び湿度を前記目標温度と前記目標湿度に調節するものであり、現状の温度が前記目標温度よりも高く、現状の湿度が前記目標湿度に近い場合には、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることを特徴とする空気調和装置である。
上記した課題を解決するためのもう一つの具体的態様は、冷却機能及び除湿機能を備えた空気調和装置において、一次側に冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる複数の熱交換器を有し、前記熱交換器には、凝縮水が発生した際に、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、当該易排水性熱交換器に比べて凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器があり、前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を調整可能であり、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量と、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を異なるものとすることができ、当該冷媒の量及び/又は保有冷熱量の変更によって、温度低下を優先する運転と湿度低下を優先する運転を切り換えることができ、前記温度低下を優先する運転の場合には、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とし、前記湿度低下を優先する運転の場合には、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることを特徴とする空気調和装置である
本態様の空気調和装置は、比較的、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、比較的、凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器を有している。
二種類の熱交換器(易排水性熱交換器及び難排水性熱交換器)は、いずれも空気の温度を低下させ、且つ除湿する機能を備えた冷却除湿器として機能するが、易排水性熱交換器と難排水性熱交換器は、その顕熱比が異なる。
即ち易排水性熱交換器と難排水性熱交換器は、共に温度と湿度を低下させる機能を有しているが、易排水性熱交換器は難排水性熱交換器に比べて顕熱比が低く、除湿性能が優れている。これに対して、難排水性熱交換器は易排水性熱交換器に比べて顕熱比が高く、空気の温度を低下させるのにより効率的に寄与する。
以下、その理由を説明する。
易排水性熱交換器の表面温度を低下させると、易排水性熱交換器の表面で水蒸気が凝縮する。そのため空気中の水蒸気分圧が低下し、湿度が低下する。易排水性熱交換器の表面で発生した凝縮水は、易排水性熱交換器から排出される。
易排水性熱交換器から排出された凝縮水を空調される系の外に排出すれば、系内の水分量が減少し、系は除湿される。
また易排水性熱交換器では、水蒸気の凝縮に冷熱が消費されるので、空気温度(顕熱)の低下は比較的小さい。
従って易排水性熱交換器を使用すると、温度の低下を抑えた状態で湿度を降下させることができる。
この様に、易排水性熱交換器は除湿性能に優れており、実質的に顕熱比が低い。
これに対して、難排水性熱交換器の表面温度を低下させると、表面で水蒸気が凝縮するものの、凝縮水は系内に残り、幾らかは再蒸発する。
即ち難排水性熱交換器は、凝縮水が溜まり易く、凝縮水は難排水性熱交換器の表面に残りやすい。そのため難排水性熱交換器の表面で発生した凝縮水は、空調される系内に残り、系内の水分量の減少は比較的少ない。そして難排水性熱交換器に残った凝縮水が再蒸発すると、空気中の水蒸気分圧が上昇し、元の湿度に近づく。
従って難排水性熱交換器を使用すると、湿度の低下を抑えた状態で温度を降下させることができる。
この様に、難排水性熱交換器は実質的に顕熱比が高い。
本態様の空気調和装置では、顕熱比の低い易排水性熱交換器に供給する冷媒の量等や、顕熱比が高い難排水性熱交換器に供給する量等を調整可能であり、易排水性熱交換器に供給する冷媒の量等と、難排水性熱交換器に供給する冷媒の量等異なるものとすることができる。
そのため本態様の空気調和装置では、冷却優先の運転と、除湿優先の運転を行うことができる。
上記した態様において、前記熱交換器は、表面にフィンを有し、前記難排水性熱交換器は前記易排水性熱交換器に比べて前記フィンの平均間隔が狭いことが望ましい。
難排水性熱交換器は易排水性熱交換器に比べてフィンの平均間隔が狭い。そのためフィンの間に水滴が溜まり易く、凝縮水が溜まり易い。
一方、易排水性熱交換器は難排水性熱交換器に比べてフィンの平均間隔が広いので、水滴が落下し易く、凝縮水が溜まり難い。
上記した各態様において、前記熱交換器は、表面にフィンを有し、前記難排水性熱交換器と前記易排水性熱交換器は前記フィンの表面形状が相違していて保水力が相違し、前記難排水性熱交換器は前記易排水性熱交換器に比べて前記フィンの保水力が高いことが望ましい。
例えば易排水性熱交換器のフィンの表面形状をフラット形状とし、難排水性熱交換器ののフィンの表面に凹凸等を設けることにより、保水力を異ならせることができる。
上記した各態様において、前記熱交換器は、表面にフィンを有し、前記難排水性熱交換器の前記フィンは、前記易排水性熱交換器の前記フィンに比べて水に対する濡れ性が良いことが望ましい。
濡れ性は、液体と固体との親和性を示す指標であり、液体が固体面となす角度(接触角)の大小によって数値化される。濡れ性が悪い(低い)場合は、前記した接触角が大きく、濡れ性が良い(高い)場合は、前記した接触角が小さい。
共通の冷媒供給源を有し、当該冷媒供給源から前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に冷媒が供給され、冷媒供給路に流量調節手段が設けられているものであってもよい。
前記易排水性熱交換器に冷媒を供給する易排水側冷媒供給源と、前記難排水性熱交換器に冷媒を供給する難排水側冷媒供給源を有するものであってもよい。
上記した各態様において、目標温度と目標湿度を設定可能であり、所定の空間内の現状の温度及び湿度を前記目標温度と前記目標湿度に調節するものであり、現状の温度が前記目標温度に近く、現状の湿度が前記目標湿度よりも高い場合には、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることが望ましい。
本態様によると、温度を維持して湿度を優先的に下げたい場合に、所望の効果を発揮させることができる。
上記した各態様において、目標温度と目標湿度を設定可能であり、所定の空間内の現状の温度及び湿度を前記目標温度と前記目標湿度に調節するものであり、現状の温度が前記目標温度よりも高く、現状の湿度が前記目標湿度に近い場合には、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることが望ましい。
本態様によると、湿度を維持して温度を優先的に下げたい場合に、所望の効果を発揮させることができる。
上記した各態様において、送風手段を有し、送風方向の上流側に前記難排水性熱交換器があり、その下流側に前記易排水性熱交換器が配されていることが望ましい。
送風手段の送風によって、蒸発器の表面の凝縮水が散ることがある。ここで風上側に難排水性熱交換器があり、風下に易排水性熱交換器が配されていると、難排水性熱交換器に溜まった水滴が飛散しても風下の易排水性熱交換器で捕捉され得る。そのため水滴が試験室等に入りにくい。
環境試験装置の態様は、被試験物を配置する試験室と、上記したいずれかに記載の空気調和装置を備え、前記空気調和装置で前記試験室内の環境を調節することを特徴とする。
本発明の空気調和装置は、顕熱比が異なる交換器を備え、湿度の低下を比較的に抑えた状態で温度降下させたり、温度の低下を比較的に抑えた状態で湿度を降下させることができる。
本発明の実施形態の環境試験装置の構成図である。 図1に示す環境試験装置の冷却手段の回路を見やすい様に書き改めた構成図である。 図1に示す環境試験装置の冷却手段の配管図である。 (a)は顕熱除去用蒸発器(難排水性熱交換器)のフィンと凝縮水の関係を示す説明図であり、(b)は潜熱除去用蒸発器(易排水性熱交換器)のフィンと凝縮水の関係を示す説明図である。 他の実施形態の環境試験装置の冷却手段の構成図である。 さらに他の実施形態の環境試験装置の冷却手段の構成図である。 (a)乃至(d)は、本発明の他の実施形態で採用する顕熱除去用蒸発器のフィンの形状を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態で採用する顕熱除去用蒸発器と潜熱除去用蒸発器の斜視図である。 従来技術の環境試験装置の構成図である。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の環境試験装置1では、試験室3の下部に空気通路10がある。空気通路10は空気導入部18と空気吹き出し部16で試験室3と連通する。環境試験装置1には図示しない入力手段があり、試験室3の目標温度と目標湿度を設定することができる。
本実施形態の環境試験装置1では、空気通路10内に空気調和装置20の主要構成が配置されている。
本実施形態の環境試験装置1は、空気調和装置20の位置が異なるものの、基本構成は前記した環境試験装置100と略同じである。本実施形態の空気調和装置20は、冷却手段30の構造を除いて環境試験装置100の空気調和装置15と同一である。
従って従来技術の環境試験装置100と同一の部材については、同一の番号を付して説明を簡略化する。
環境試験装置1は図1の様に、試験室3、冷却手段30、加熱ヒータ6、加湿装置7及び送風機8を備えている。試験室3は、断熱材2によって覆われた空間である。そして試験室3と連通する空気通路10があり、当該空気通路10に冷却手段30の蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)と、加熱ヒータ6、加湿装置7及び送風機8が設けられている。加湿装置7は、加湿ヒータ25と水皿26が組み合わされたものであり、水皿26内の水を加湿ヒータ25で加熱して蒸発させる。
また、空気通路10の空気吹き出し部16の近傍に、温度センサー12と湿度センサー13が設けられている。
環境試験装置1を使用する際には、送風機8を運転して空気通路10内を通風状態とし、温度センサー12及び湿度センサー13の検出値が、目標温度及び目標湿度に近づく様に空気調和装置20を制御する。
環境試験装置1は、送風機8を運転することによって、空気導入部18から試験室3内の空気が空気調和装置20側に導入され、空気通路10内の空調機器を通過して温度・湿度が整えられる。そして温度・湿度が調整された空気が、空気吹き出し部16から試験室3に戻され、試験室3内に所望の温度・湿度の環境が作られる。
冷却手段30は、本実施形態の特徴的構成であり、詳細に説明する。本実施形態で採用する冷却手段30は、公知のそれと同様、内部に相変化する冷媒を循環させ、圧縮、凝縮、膨張、蒸発を繰り返して冷熱を得る冷凍サイクルを構成するものである。
本実施形態で採用する冷却手段30は、蒸発器を2基備えている。
説明の便宜上、一方の蒸発器を顕熱除去用蒸発器(難排水性熱交換器)38と称し、他方の蒸発器を潜熱除去用蒸発器(易排水性熱交換器)40と称する。顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40は、いずれも空気の温度を低下させ、且つ除湿する機能を備えた冷却除湿器として機能するが、両者はその顕熱比が異なる。即ち顕熱除去用蒸発器38は顕熱比が高く、潜熱除去用蒸発器40は顕熱比が低い。
顕熱除去用蒸発器38及び潜熱除去用蒸発器40は、いずれも内部(一次側)に冷媒が供給され、内部で冷媒を蒸発させ、表面温度を降下させて空気通路10内を通過する空気と熱交換する熱交換器である。
顕熱除去用蒸発器38及び潜熱除去用蒸発器40は、公知のそれと同様に表面にフィン41、42が設けられている。
顕熱除去用蒸発器38のフィン41と、潜熱除去用蒸発器40のフィン42を比較すると、顕熱除去用蒸発器38はフィン41の間隔が潜熱除去用蒸発器40のフィン42の間隔より狭く、潜熱除去用蒸発器40のフィン42の間隔が顕熱除去用蒸発器38のフィン41の間隔より広い。
フィン41、42の間隔は、図3の様にフィン41、42の平面を垂直姿勢に保持したと仮定し、その際に凝縮水の流れ落ち易さ考慮して決められている。
顕熱除去用蒸発器38は、図3の様にフィン41の平面を垂直姿勢に保持したと仮定したとき、表面に凝縮水が発生しても、当該凝縮水は流れ落ち難く、フィン41の表面に留まり易い。
顕熱除去用蒸発器38は、表面に凝縮水が発生した際に、比較的、凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器である。
顕熱除去用蒸発器38では、図4(a)の様に、水滴Aが一方のフィン片41aに付着し、これが成長すると、当該水滴が重力によって滑り落ちるよりも先に、水滴Bの様に隣接するフィン片41bと接し、落下しにくい状態となる。
逆に言えば、顕熱除去用蒸発器38のフィン41の間隔SWは、水滴が隣接するフィン片41a、41bの双方に接しやすい程度の比較的狭い間隔に設定されている。
ただしフィン片41a、41bの間に水滴が密に詰まり、フィン41が目詰まりを起こしてしまう様な事態は避けるべきである。
そのため顕熱除去用蒸発器38では、フィン41の間隔は、水滴が重力によって滑り落ちるよりも先に、水滴Bの様に隣接するフィン片41a、41bと接し、落下しにくい状態となり、且つ目詰まりを起こしにくい最低の間隔に設定されている。
一方、潜熱除去用蒸発器40は、図3の様にフィン42の平面を垂直姿勢に保持したと仮定し、表面に凝縮水が発生すると、凝縮水は速やかに流れ落ち、フィン42の表面に止まりにくい。潜熱除去用蒸発器40は、表面に凝縮水が発生した際に、比較的、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器である。
図4(b)の様に、水滴Aが一方の潜熱除去用蒸発器40のフィン片42aに付着し、これが成長しても、隣接するフィン片42bに接する前に、重力によって滑り落ちる。
逆に言えば、潜熱除去用蒸発器40のフィン42の間隔は、水滴が隣接するフィン片42a、42bの双方には接しない程度に広い。
本実施形態で採用する冷却手段30は、公知のそれと同様、内部に相変化する冷媒を循環させ、圧縮、凝縮、膨張、蒸発を繰り返して冷熱を得る冷凍サイクルを構成するものである。
本実施形態の冷却手段30は、図1、図2に示すように、凝縮器36の下流側が分岐されていて顕熱除去用蒸発器38に至る顕熱除去用流路50と、潜熱除去用蒸発器40に至る潜熱除去用流路51に分かれている。
顕熱除去用流路50には、膨張手段(以下、顕熱除去側膨張弁と称する)52と、顕熱除去用蒸発器38と逆止弁55がこの順に接続されている。
潜熱除去用流路51も同様であり、膨張手段(以下、潜熱除去側膨張弁と称する)56と、潜熱除去用蒸発器40と逆止弁57がこの順に接続されている。
そして顕熱除去用流路50と潜熱除去用流路51が合流して圧縮機35に戻る。
前記した膨張手段52、56は、いずれも電子膨張弁であり、開度を変化させることができるものであって流量調節手段として機能する。膨張手段52、56は実質的に流路を閉止することもできる。
本実施形態で採用する冷却手段30は、公知のそれと同様に圧縮機35を駆動することによって、冷媒が循環し、顕熱除去用蒸発器38及び潜熱除去用蒸発器40の表面温度が低下する。
即ち圧縮機35によって冷媒ガスが圧縮され、凝縮器36を通過して熱が奪われて冷媒が液化する。
顕熱除去用流路50に注目すると、冷媒は、顕熱除去側膨張弁52から放出されて顕熱除去用蒸発器38内で気化し、その際に周囲から熱を奪って顕熱除去用蒸発器38の表面温度を低下させる。顕熱除去用蒸発器38を出た冷媒ガスは、逆止弁55を経て圧縮機35の吸い込み側に戻り、再度圧縮される。
同様に、潜熱除去用流路51に注目すると、冷媒は、潜熱除去側膨張弁56から放出されて潜熱除去用蒸発器40内で気化し、その際に周囲から熱を奪って潜熱除去用蒸発器40の表面温度を低下させる。潜熱除去用蒸発器40を出た冷媒ガスは、逆止弁57を経て圧縮機35の吸い込み側に戻り、再度圧縮される。
本実施形態の環境試験装置1では、前記した様に試験室3の下部に設けられた空気通路10に、冷却手段30の蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)が設置されている。
図3に示す様に、2台の蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)は、いずれもフィン41、42の表面が垂直姿勢となる様に設置されている。またフィン41、42の表面が送風方向に沿う向きに配置されている。
本実施形態では、顕熱除去用蒸発器38が送風方向の風上側にあり、潜熱除去用蒸発器40は風下側にある。
2台の蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)の下部には、水受け用のパン58が設置されている。水受け用のパン58には排水口60が設けられている。
本実施形態の環境試験装置1は、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40を有し、両者に冷媒が供給されてその両者の表面温度が低下する。
ここで、風上側の顕熱除去用蒸発器38に注目する。
顕熱除去用蒸発器38の表面温度が周囲の露点温度以下になると、顕熱除去用蒸発器38の表面で空気中の水蒸気が凝縮し、フィン41の表面に凝縮水が付着する。
凝縮水は次第に成長するが、顕熱除去用蒸発器38は、難排水性熱交換器であり、フィン41の間隔SWが狭いので、前記した様に、水滴がフィン片41a、41bの間に挟まれ、落下しにくい状態となる。
そのため顕熱除去用蒸発器38への冷媒供給を停止したり、顕熱除去用蒸発器38の表面温度が上昇すると、フィン41の間に残留した凝縮水が再蒸発し、空気中に戻る。
顕熱除去用蒸発器38の表面温度が周囲の露点温度以下に降下すると、空気中の水蒸気が凝縮し、空気中の水蒸気分圧が一時的に低下するものの、試験室3を含む空間の系として見ると、水は気相から液相に変化しただけであって系内の水分量には大きな変化はない。
そのため前記した様にフィン41の間に残留した凝縮水が蒸発すると、一時的に低下した空気中の水蒸気分圧が再び上昇する。
従って顕熱除去用蒸発器38は、系内の水分量を変化させにくく、湿度低下への寄与は小さい。
顕熱除去用蒸発器38は、湿度を大きく低下させることなく、主として試験室3内の温度を低下させる。
即ち、顕熱除去用蒸発器38は、主として空気中の顕熱を除去する機能を発揮し、空気中の潜熱を除去する効果は比較的小さい。
顕熱除去用蒸発器38は、実質的に顕熱比が高いと言える。
これに対して潜熱除去用蒸発器40は、系内の水分量を減少させて湿度低下させる機能が高い。
潜熱除去用蒸発器40の表面温度が周囲の露点温度以下になると、潜熱除去用蒸発器40の表面で空気中の水蒸気が凝縮し、フィン42の表面に凝縮水が付着する。
凝縮水は次第に成長する。ここで、潜熱除去用蒸発器40は、図3、図4(b)に示すようにフィン42の間隔LWが広いので、前記した様に、水滴が成長すると、隣接するフィン片42a、42bと接する前に重力によって滑り落ち、下部のパン58に落下して排水口60から環境試験装置1の外部に排水される。
潜熱除去用蒸発器40に生じた凝縮水は、系外に排出され、系内(例えば空気通路10)で気化しにくいので、湿度は低下したままの状態を維持する。
また潜熱除去用蒸発器40の冷熱は、空気中の水蒸気を凝縮するのに多く費やされるので、空気通路10を通過する空気の温度を低下させる機能は比較的低い。
この様に、潜熱除去用蒸発器40は、主として空気中の潜熱を除去する機能を発揮する。
潜熱除去用蒸発器40は、実質的に顕熱比が低いと言える。
本実施形態で採用する空気調和装置20は、前記した様に凝縮器36の下流側が、顕熱除去用蒸発器38に至る顕熱除去用流路50と、潜熱除去用蒸発器40に至る潜熱除去用流路51に分かれている。そして顕熱除去用流路50には、顕熱除去側膨張弁52が設けられ、潜熱除去用流路51には潜熱除去側膨張弁56が設けられている。
前記した様に、膨張手段52、56は、いずれも電子膨張弁であり、開度を変化させることができるものであり、流量調節手段としても機能する。
そのため、顕熱除去側膨張弁52と潜熱除去側膨張弁56の開度を調整することにより、これらに供給される冷媒の量を調節することができる。また顕熱除去側膨張弁52と潜熱除去側膨張弁56の開度を調整することにより、顕熱除去用蒸発器38に流れる冷媒と、潜熱除去用蒸発器40に流れる冷媒の割合を変更することができる。
これにより、試験室3内の空気の温度低下を優先する運転と、試験室3内の空気の湿度低下を優先する運転を切り換えることができる。
本実施形態では、この様にして冷却手段30の全体的な顕熱比を実質的に調整することができる。
即ち顕熱を取りたい場合は、顕熱除去側膨張弁52を開いて顕熱除去用蒸発器38に供給される冷媒量を増加させ、顕熱除去用蒸発器38の作用を増大させる。その結果、冷却手段30の全体的な顕熱比が上昇する。
また除湿したい場合は、潜熱除去側膨張弁56を開いて潜熱除去用蒸発器40に供給される冷媒量を増加させ、潜熱除去用蒸発器40の作用を増大させる。その結果、冷却手段30の全体的な顕熱比が低下する。
本実施形態では、顕熱除去側膨張弁52の開度と、潜熱除去側膨張弁56の開度を調整することによって、冷却手段30の顕熱除去への寄与と、潜熱除去への寄与の割合を制御することができる。
例えば、試験室3内の現状の温度が目標温度に近く、現状の湿度が目標湿度よりも高い場合には、試験室3内の温度をできるだけ下げずに維持し、できるだけ湿度だけを下げることが望ましい。
この様な場合には、顕熱除去側膨張弁52を絞って顕熱除去用蒸発器38に供給される冷媒を少なくし、潜熱除去側膨張弁56を開いて潜熱除去用蒸発器40に流れる冷媒量を増加させる。
その結果、顕熱除去用蒸発器38の熱交換量は減少傾向となり、空気通路10を通過する空気の温度低下が小さくなる。
一方、潜熱除去用蒸発器40の熱交換量は増加傾向となり、潜熱除去用蒸発器40の表面でより多くの水蒸気が凝縮し、空気通路10を通過する空気の湿度を下げる。なお凝縮水が環境試験装置1の外部に排水されるので、凝縮水が再蒸発して湿度を上昇させることは少ない。
また潜熱除去用蒸発器40が発生する冷熱の多くは、水蒸気の凝縮に費やされるので、潜熱除去用蒸発器40による温度降下(顕熱の低下)は比較的小さい。
その結果、二つの蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)を通過した空気は、湿度の低下が大きい割に、温度の低下が少ない。
二つの蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)を通過した空気は、目標温度となる様に下流側の加熱ヒータ6で昇温されるが、二つの蒸発器38、40を通過した空気は温度低下が小さいので、加熱ヒータ6による加熱量は比較的少量で足る。そのため加熱ヒータ6の消費電力は比較的少ない。
逆に、試験室3内の現状の湿度が目標湿度に近く、現状の温度が目標温度よりも高い場合には、試験室3内の湿度をできるだけ下げず、できるだけ温度だけを下げることが望ましい。この様な場合には、潜熱除去側膨張弁56を絞って潜熱除去用蒸発器40に供給される冷媒を少なくし、顕熱除去側膨張弁52を開いて顕熱除去用蒸発器38に流れる冷媒量を増加させる。
その結果、潜熱除去用蒸発器40の熱交換量は減少傾向となり、潜熱除去用蒸発器40の表面における凝縮量が減少する。そのため系外に排出される水分量が減少し、空気通路10を通過する空気の湿度低下は小さくなる。
一方、顕熱除去用蒸発器38の熱交換量は増加傾向となり、顕熱除去用蒸発器38によって空気通路10を通過する空気の温度が下がる。
ここで、顕熱除去用蒸発器38の熱交換量が増加することにより、顕熱除去用蒸発器38の表面で多くの水蒸気が凝縮するが、凝縮水は、顕熱除去用蒸発器38の表面で留まりやすい。そのため時間の経過と共に顕熱除去用蒸発器38の表面の水滴が気化し、試験室3内の湿度を復活させる。
試験室3から空気通路10内に導入された空気は、目標湿度となる様に上流側の加湿装置7で湿度調整されるが、二つの蒸発器38、40を通過した空気は湿度低下が比較的小さいので、加湿装置7による加湿量は比較的少量で足る。そのため加湿装置7の消費電力は比較的少ない。
次に本実施形態の環境試験装置1の制御を、具体的に説明する。本実施形態の環境試験装置1では、温度センサー12の検出値が、目標温度よりも高い場合、及び湿度センサー13の検出値が目標湿度よりも高い場合には、二つの蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)の双方に冷媒を流して温度や湿度を低下させ、試験室3内の環境を目標環境に近づける。
本実施形態の環境試験装置1においても、試験室3内の温度が目標温度に近づくと、冷却手段30と加熱ヒータ6を併用して試験室3内の温度を目標温度に維持する。湿度調節についても同様であり、試験室3内の湿度が目標湿度に近づくと、冷却手段30と加湿装置7を併用して試験室3内の湿度を目標湿度に維持する。
また本実施形態では、試験室3内の環境が目標温度及び目標湿度に近づいた後は、加熱ヒータ6と加湿ヒータ25の出力を監視し、加熱ヒータ6と加湿ヒータ25の出力から二つの蒸発器(顕熱除去用蒸発器38、潜熱除去用蒸発器40)に振り分ける冷媒の割合を算出して顕熱除去側膨張弁52及び潜熱除去側膨張弁56の開度を変更する。
以上説明した実施形態では、図2の様に凝縮器36の下流側を顕熱除去用流路50と、潜熱除去用流路51の2経路に分岐し、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40の下流側で両者を合流させて圧縮機35の吸い込み側に戻している。また図2に示す配管系統では、流量調整弁として機能する顕熱除去側膨張弁52と潜熱除去側膨張弁56が各分岐流路に設けられている。
上記した配管系統によると、顕熱除去用蒸発器38に流れる冷媒の量と、潜熱除去用蒸発器40に流れる冷媒の量を独立して個別に制御することが可能である。
図2に示した冷却手段30は推奨されるものではあるが、いずれかの蒸発器38、40に流れる冷媒が極端に少なくなり、それが常態化してしまう場合がある。
即ち環境試験装置1の用途によっては、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40のいずれか一方に冷媒を多く流す機会が多い場合もある。この場合、逆に言えば、他方の蒸発器38、40に流される冷媒は、常態的に少量となる。
ここで、蒸発器を通過する冷媒の量が過度に少ないと、オイル循環が滞る等の事態が生じる場合がある。
その様な状況が懸念される場合には、一方の蒸発器を通過した冷媒と、蒸発器を通過していない冷媒を合流させて他方の蒸発器に流す回路を採用することが推奨される。
図5に示す冷却手段72は、顕熱除去用蒸発器38による熱交換量が、潜熱除去用蒸発器40による熱交換量に比べて少なくなることが予想される場合に推奨される冷却回路を備えている。
図5に示す冷却手段72では、凝縮器36の下流側を潜熱除去用流路51と、バイパス流路63の2経路に分岐している。潜熱除去用流路51には、潜熱除去側膨張弁56と、潜熱除去用蒸発器40と逆止弁57がこの順に接続されている。
バイパス流路63には、顕熱除去側膨張弁52が接続されている。
そして潜熱除去用流路51の下流側とバイパス流路63が合流されて、顕熱除去用蒸発器38に接続され、顕熱除去用蒸発器38を通過して冷媒が圧縮機35の吸い込み側に戻される。
本態様によると、顕熱除去用蒸発器38に要求される熱交換量が少なく、顕熱除去側膨張弁52を絞っても、潜熱除去用蒸発器40を通過した冷媒が顕熱除去用蒸発器38に流れるので、必要な冷媒流量が確保される。
潜熱除去用蒸発器40を通過した冷媒は、概ね気体であって保有する冷熱量が少ないので、顕熱除去用蒸発器38の表面温度の低下に寄与しにくい。
以上説明した実施形態は、いずれも一つの冷却回路中に顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40を設けたものであり、共通の圧縮機35を冷媒供給源としている。上記した構成では、顕熱除去側膨張弁52と潜熱除去側膨張弁56の開度を調節して、顕熱除去用蒸発器38に供給される冷媒の量と、潜熱除去用蒸発器40に供給される冷媒の量や、分配率が調節される。
上記した実施形態では、共通の凝縮器36を通過した冷媒が、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40に供給されるから、各蒸発器38、40に供給される冷媒の保有冷熱量は、冷媒の量に比例する。
従って、上記した実施形態は、潜熱除去用蒸発器(易排水性熱交換器)40に供給する冷媒の量及び保有冷熱量と、顕熱除去用蒸発器(難排水性熱交換器)38に供給する冷媒の量及び保有冷熱量異なるものとすることができるものである。
本発明は、この構成に限定されるものではなく、図6の様に、個別に冷却手段61、62を備えたものであってもよい。図6に示す実施形態では、顕熱除去用蒸発器38に対する冷媒供給源となる圧縮機(難排水側冷媒供給源)35aと、潜熱除去用蒸発器40に対する冷媒供給源となる圧縮機(易排水側冷媒供給源)35bを有している。
図6に示す実施形態では、異なる凝縮器36a、36bを通過した冷媒が、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40に供給されるから、顕熱除去側膨張弁52と潜熱除去側膨張弁56の開度が同じであっても、各蒸発器に供給される冷媒の保有冷熱量が異なる場合がある。
図6に示す実施形態は、潜熱除去用蒸発器(易排水性熱交換器)40に供給する冷媒の保有冷熱量と、顕熱除去用蒸発器(難排水性熱交換器)38に供給する冷媒の保有冷熱量異なるものとすることができるものである。
図6の冷却手段61、62を構成する各部材は、前記した実施形態と共通するので、同一の部材に同一の番号を付して重複した説明を省略する。
以上説明した実施形態では、フィン41、42の間隔に広狭をつけて凝縮水の溜まり易さに変化を付けた。
この構成は、単純でありながら、凝縮水の溜まり易さに明確な差を付けることができるので推奨される。
他の方法としては、図7に示す様に、フィンの表面形状に変化を付けて凝縮水の溜まり易さに差を付ける方法が考えられる。
図7は、顕熱除去用蒸発器38のフィンの例を示すものである。図7(a)に示すフィン65は、波板状であり、表面にうねりがある。そのため波の上部に凝縮水が残りやすい。
図7(b)に示すフィン66は、段付き形状であり、表面に段がある。そのため段の上部に凝縮水が残りやすい。
図7(c)に示すフィン67は、表面に細かい突起がある。そのため突起に保持されて凝縮水が残りやすい。
図7(d)に示すフィン68は、表面に細かい開口がある。そのために水膜が生じて凝縮水を保持する。
図7(a)(b)(c)は、フィンの形状を相違させることによって保水力を強化させる構成例である。
図7(a)(b)(c)に示すフィン65、66、67は、いずれもフラット形状のフィンに比べて保水力が高い。
そのため顕熱除去用蒸発器(難排水性熱交換器)38のフィンとして図7(a)(b)(c)に示すフィン65、66、67を採用し、潜熱除去用蒸発器(易排水性熱交換器)40として表面が平滑なフィンを採用することが推奨される。
図7(d)に示すフィン68は、表面張力を利用してフィン保水力を強化させる構成例である。
また図8の様に、蒸発器の姿勢を変えることによって凝縮水の溜まり易さに明確な差を付けることができる。即ち図8に示す例では、顕熱除去用蒸発器38の姿勢を横姿勢とし、フィン41を水平姿勢としている。そのため凝縮水が流れ難く、凝縮水が溜まり易い。
フィン41,42の表面にコーティング層を設け、凝縮水の溜まり易さを調節してもよい。例えば、撥水性のコーティング層を設けて、凝縮水の流れを促進し、潜熱除去用蒸発器40としてもよい。撥水性のコーティング層を設けることにより、フィンの水に対する濡れ性が低下し、水が残留しにくくなる。
また親水性のコーティング層を設けて、凝縮水の流れを阻害し、顕熱除去用蒸発器38としてもよい。親水性のコーティング層を設けることにより、フィンの水に対する濡れ性が向上し、水が残留し易くなる。
例えば、顕熱除去用蒸発器(難排水性熱交換器)38のフィンの表面に親水性のコーティング層を設けて、水に対する濡れ性を上げる。或いは、潜熱除去用蒸発器(易排水性熱交換器)40の表面に撥水性のコーティング層を設けて、水に対する濡れ性を下げる。
以上説明した実施形態では、冷却手段30はいずれも冷凍サイクルを構成して蒸発器の表面温度を低下させるものであるが、これに代わって、不凍液を循環させる構造の冷却手段を採用してもよい。
不凍液を利用する場合には、顕熱除去用蒸発器38及び潜熱除去用蒸発器40に代わって、一次側に不凍液等の冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる熱交換器が採用される。
以上説明した実施形態では、顕熱除去用蒸発器38及び潜熱除去用蒸発器40を試験室3の下に置いたが、顕熱除去用蒸発器38及び潜熱除去用蒸発器40の位置は任意である。例えば、試験室3の横に空気通路が設けられ、空気通路内で上から下又は下から上に空気が流れる構成としてもよい。試験室3の横に空気通路を設け、空気通路内で下から上に空気を流す構成とする場合は、顕熱除去用蒸発器38を風下側、潜熱除去用蒸発器40を風上側に配置するのが望ましい。
また上記した実施形態では、送風の上流側に顕熱除去用蒸発器38を置いたが、順序は逆であってもよい。
さらには、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40の位置が離れていたり、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40を並列的に(横並びに)配置してもよい。
また、顕熱除去用蒸発器38と潜熱除去用蒸発器40のフィンについて、間隔、表面形状および表面加工のうち複数を組み合わせて排水性を異ならせてもよい。
上記した空気調和装置20は、環境試験装置1に搭載することを目的として開発されたものであるが、空気調和装置20の用途は、環境試験装置1に限定されるものではなく、他の環境形成装置や室内環境を整える空調装置としても活用することができる。
1 環境試験装置
3 試験室
6 加熱ヒータ
7 加湿装置
8 送風機
10 空気通路
20 空気調和装置
30、61、62、72 冷却手段
38 顕熱除去用蒸発器(難排水性熱交換器)
40 潜熱除去用蒸発器(易排水性熱交換器)
41 フィン
42 フィン
52 顕熱除去側膨張弁(流量調節手段)
56 潜熱除去側膨張弁(流量調節手段)

Claims (10)

  1. 冷却機能及び除湿機能を備えた空気調和装置において、
    一次側に冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる複数の熱交換器を有し、
    前記熱交換器には、凝縮水が発生した際に、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、当該易排水性熱交換器に比べて凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器があり、
    前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を調整可能であり、
    前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量と、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を異なるものとすることができ、
    目標温度と目標湿度を設定可能であり、所定の空間内の現状の温度及び湿度を前記目標温度と前記目標湿度に調節するものであり、
    現状の温度が前記目標温度に近く、現状の湿度が前記目標湿度よりも高い場合には、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることを特徴とする空気調和装置。
  2. 冷却機能及び除湿機能を備えた空気調和装置において、
    一次側に冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる複数の熱交換器を有し、
    前記熱交換器には、凝縮水が発生した際に、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、当該易排水性熱交換器に比べて凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器があり、
    前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を調整可能であり、
    前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量と、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を異なるものとすることができ、
    目標温度と目標湿度を設定可能であり、所定の空間内の現状の温度及び湿度を前記目標温度と前記目標湿度に調節するものであり、
    現状の温度が前記目標温度よりも高く、現状の湿度が前記目標湿度に近い場合には、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることを特徴とする空気調和装置。
  3. 冷却機能及び除湿機能を備えた空気調和装置において、
    一次側に冷媒が供給され、表面温度を降下させて空気と熱交換することができる複数の熱交換器を有し、
    前記熱交換器には、凝縮水が発生した際に、凝縮水が排出され易い易排水性熱交換器と、当該易排水性熱交換器に比べて凝縮水が溜まり易い難排水性熱交換器があり、
    前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を調整可能であり、
    前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量と、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を異なるものとすることができ、当該冷媒の量及び/又は保有冷熱量の変更によって、温度低下を優先する運転と湿度低下を優先する運転を切り換えることができ
    前記温度低下を優先する運転の場合には、前記難排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とし、前記湿度低下を優先する運転の場合には、前記易排水性熱交換器に供給する冷媒の量及び/又は保有冷熱量を増加傾向とすることを特徴とする空気調和装置。
  4. 前記熱交換器は、表面にフィンを有し、前記難排水性熱交換器は前記易排水性熱交換器に比べて前記フィンの平均間隔が狭いことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 前記熱交換器は、表面にフィンを有し、前記難排水性熱交換器と前記易排水性熱交換器は前記フィンの表面形状が相違していて保水力が相違し、前記難排水性熱交換器は前記易排水性熱交換器に比べて前記フィンの保水力が高いことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 前記熱交換器は、表面にフィンを有し、前記難排水性熱交換器の前記フィンは、前記易排水性熱交換器の前記フィンに比べて水に対する濡れ性が良いことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
  7. 共通の冷媒供給源を有し、当該冷媒供給源から前記易排水性熱交換器と前記難排水性熱交換器に冷媒が供給され、冷媒供給路に流量調節手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
  8. 前記易排水性熱交換器に冷媒を供給する易排水側冷媒供給源と、前記難排水性熱交換器に冷媒を供給する難排水側冷媒供給源を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
  9. 送風手段を有し、送風方向の上流側に前記難排水性熱交換器があり、その下流側に前記易排水性熱交換器が配されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
  10. 被試験物を配置する試験室と、請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置を備え、前記空気調和装置で前記試験室内の環境を調節することを特徴とする環境試験装置。
JP2018191987A 2018-10-10 2018-10-10 環境試験装置及び空気調和装置 Active JP7054308B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191987A JP7054308B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 環境試験装置及び空気調和装置
CN201910231266.XA CN111023604B (zh) 2018-10-10 2019-03-26 环境试验装置和空气调节装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191987A JP7054308B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 環境試験装置及び空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020060324A JP2020060324A (ja) 2020-04-16
JP7054308B2 true JP7054308B2 (ja) 2022-04-13

Family

ID=70203547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018191987A Active JP7054308B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 環境試験装置及び空気調和装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7054308B2 (ja)
CN (1) CN111023604B (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066593A (ja) 2012-09-26 2014-04-17 Hitachi Appliances Inc 恒温恒湿装置
JP2017146285A (ja) 2016-02-19 2017-08-24 エスペック株式会社 環境試験装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5967720U (ja) * 1982-10-28 1984-05-08 三菱電機株式会社 空気調和機
MX9603136A (es) * 1995-08-30 1997-03-29 Carrier Corp Sistema de aire acondicionado con serpentin subenfriador y serie de dispositivos de expansion.
CN201133694Y (zh) * 2007-11-12 2008-10-15 广州太昊瑞风空调科技有限公司 一种基于高低温双冷源的温湿度独立调节空调系统
CN102141316A (zh) * 2011-03-03 2011-08-03 清华大学 一种温度与湿度独立控制的双蒸发温度空调器
JP5514787B2 (ja) * 2011-09-28 2014-06-04 エスペック株式会社 環境試験装置
JP2014002118A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Nagano Science Kk 環境試験装置
AU2013387944B2 (en) * 2013-04-24 2016-09-29 Mitsubishi Electric Corporation Dehumidifier
WO2014184883A1 (ja) * 2013-05-14 2014-11-20 三菱電機株式会社 空気調和システム
CN107305074B (zh) * 2016-04-18 2020-01-17 青岛海尔空调电子有限公司 一种温湿度独立控制空调系统

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066593A (ja) 2012-09-26 2014-04-17 Hitachi Appliances Inc 恒温恒湿装置
JP2017146285A (ja) 2016-02-19 2017-08-24 エスペック株式会社 環境試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN111023604B (zh) 2022-02-18
CN111023604A (zh) 2020-04-17
JP2020060324A (ja) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9140460B2 (en) Control methods and systems for indirect evaporative coolers
KR100242758B1 (ko) 공조장치
US9140471B2 (en) Indirect evaporative coolers with enhanced heat transfer
CN105228726B (zh) 除湿装置
US8517356B2 (en) Ventilation device and controlling method of the same
EP3158271A1 (en) Systems and methods for managing conditions in enclosed space
JP2004524504A (ja) 空気調整装置
WO2005095865A1 (ja) 空気調和機およびその制御方法
CA2861757C (en) Energy recovery system and method
WO2005079957A1 (ja) 空気調和方法及び空気調和装置
WO2020191198A1 (en) Heat exchanger having plume abatement assembly bypass
JPH07233968A (ja) 空気調和システム
JP5180688B2 (ja) 恒温恒湿装置
Bellemo et al. Modeling of a regenerative indirect evaporative cooler for a desiccant cooling system
JP6336101B2 (ja) 除湿装置
JP7054308B2 (ja) 環境試験装置及び空気調和装置
TWI770482B (zh) 除濕機
JP5028927B2 (ja) 空気調和装置
US20090126387A1 (en) Duct mounted dehumidifier using parallel air flow
JP4045551B2 (ja) ヒートポンプ式空調機
JP6182798B2 (ja) 冷却装置、温調装置および温調除湿システム
JP6895910B2 (ja) 環境試験装置及び環境試験装置の低湿度環境創出方法
CN207095366U (zh) 换热器组件及空调
JP2006153321A (ja) ヒートポンプ式空調機
JP3952308B2 (ja) ヒートポンプ式空調機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220225

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220225

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220304

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7054308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150