JP7053273B2 - 筆記具、及び、筆記具の表示部の製造方法 - Google Patents
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Description
また、一般的に、ボールペンには、インク収容部に収容されたインクの色を表示するための表示部が形成されている。このような表示部を予め成形時に着色又は成形部材に印刷、転写して形成しようとすると、インクの色数に応じて多数の表示部を印刷した成形部材を作成しなければならず、在庫管理や、組み立て時の部品の切替等に非常に手間がかかる。これに対して、例えば、特許文献1には、ボールペンリフィルのボールを保持するためのボールペンチップの外面に溝を形成したボールペンリフィルが開示されている。特許文献1に記載された発明によれば、ボールペンリフィル内にインクを収容すると、この溝内にインクが入り込み、インクの色を表示する表示部として機能する。
ボールペンにはインクの色を表示する表示部が設けられる。これに対して、印刷により表示部を形成する場合には、予め多色の表示部を印刷した部材を準備する必要があり、在庫管理に手間がかかる。これに対して、上記構成の本発明によれば、組み立て時にインクを溝に滴下して表示部を製造することができ、これにより、インクの色が多様であっても、在庫を減らすことができる。
上記構成の本発明によれば、表示部を幅広い角度から視認することができ、表示部の視認性が向上する。
上記構成の本発明によれば、クリップの内面に形成した溝部を外部から視認することができる。また、クリップに表示部が形成されているため、非常に視認性が高い。
上記構成の本発明によれば、ノック部材を通して回転子の後端の溝部を視認することができ、広い角度から表示部を視認することができる。
上記構成の本発明によれば、ノック部材の全周にわたり外部から視認可能な表示部を形成することができる。
上記構成の本発明によれば、ノック部材の板面の側方から視認可能な表示部を形成することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による筆記具を示す軸方向断面図である。
図1に示すように、本実施形態のノック式筆記具1は、円筒状の軸筒2と、軸筒2内に収容されたリフィル部材4と、軸筒2の後端部に設けられた出没機構6と、出没機構6に接続されたクリップ部材8と、を備える。軸筒2と、リフィル部材4と、出没機構6と、により筆記具本体が構成される。
クリップ保持部10dは、後端部10cから半径方向外方に延びており、軸方向に延びる開口10d1が形成されている。
基部21は、円筒状の本体部22と、本体部22の後端側に接続された後端部24と、本体部22の先端側に接続された円環状の円環部26と、を有する。
スプリング部材14は、らせん状の金属部材からなるばね部材である。
ノック部材16は、透明又は半透明とした視認可能な樹脂により形成されている。ノック部材16は、前部32と、前部の後方に連続する中間部34と、中間部34の後方に連続する後部36とを有する。
まず、回転子12を成形する際に、第1の表示部24cに相当する部分に溝24dを形成しておく。次に、第1の表示部24cの溝24dにリフィル部材4のインク収容部4aに収容されたインクを滴下する。滴下されたインクは、毛細管現象により溝24dに引き込まれて溝24dの全体に広がり、溝24d内に保持される。そして、溝24d内のインクが乾燥することにより形成することができる。
まず、クリップ部材8を成形する際に、クリップ部材8の内面に文字溝部8d1と、接続部8d2と、溜部8d3とを形成しておく。なお、これら文字溝部8d1と、接続部8d2と、溜部8d3とは、クリップ部材8を成形した後に切削してもよい。
第1実施形態によれば、第1及び第2の表示部8c、24cがリフィル部材4以外の外部から視認可能な位置に設けられているため、外部からの視認性が高い。また、第1及び第2の表示部8c、24cは溝部8d1、24dにインクが毛細管現象により引き込まれて保持されることにより形成されているため、印刷を行うことなく第1及び第2の表示部8c、24cを形成することができ、組み立て時に第1及び第2の表示部8c、24cを形成することができる。
ボールペンにはインクの色を表示する表示部が設けられる。これに対して、印刷により表示部を形成する場合には、予め多色の表示部を印刷した部材を準備する必要があり、在庫管理に手間がかかる。これに対して、第1実施形態によれば、組み立て時にインクを溝部8d1、24dに滴下して第1及び第2の表示部8c、24cを製造することができ、これにより、インクの色が多様であっても、在庫を減らすことができる。
上記構成の本発明によれば、第1の表示部24cを幅広い角度から視認することができ、表示部の視認性が向上する。
これにより、ノック部材16を通して回転子12の後端の第1の表示部24cを視認することができ、広い角度から第1の表示部24cを視認することができる。
図8に示すように、第2実施形態による筆記具のノック部材116は、無色透明な樹脂により形成されている。ノック部材116は、前部132と、前部132の後方に連続する後部136とを有する。なお、その他の出没機構の構成は、従来周知のものを採用することができる。
まず、ノック部材116を成形する際に、ノック部材116内の前部132に相当する位置に円筒状の溝部138aを形成しておく。次に、ノック部材116の前部132が上方に位置するように配置し、溝部138aにリフィル部材4のインク収容部4aに収容されたインクを滴下する。滴下されたインクは、毛細管現象により溝部138aに引き込まれて溝部138aの全体に広がり、溝部138a内に保持される。そして、溝部138a内のインク138bが乾燥することにより形成することができる。
第3実施形態の筆記具201は3色ボールペンであり、図9に示すように、筆記具201の後端部に各色に対応したノック部材216を備えている。各ノック部材216は軸筒202の後端部に等角度間隔で形成された溝部204に収容されている。ノック部材216を前方に向かって押圧することにより、対応する色のボールペンの筆先を軸筒202の先端開口から出没させることができる。
2 軸筒
2a 先端開口
2b 後端開口
2d 段部
4 リフィル部材
4a インク収容部
4b 筆先部
6 出没機構
8 クリップ部材
8a 接続部
8b 本体部
8c 第2の表示部
8d1 溝部
8d2 接続部
8d3 溜部
10 内筒
10a 本体部
10b カム部
10c 後端部
10d クリップ保持部
10d1 開口
10e 螺合部
10f 軸方向突部
12 回転子
14 スプリング部材
16 ノック部材
18 切欠部
18a 軸方向溝部
18b 案内部
20 切欠部
21 基部
22 本体部
22a 縮径部
24 後端部
24a 円柱部
24b 円錐台部
24c 第1の表示部
24d 溝
26 円環部
26a カム突部
28 カム柱
28a 後端面
30 保持部
32 前部
32a 軸方向溝部
32b 突部
34 中間部
34b 係止部
36 後部
116 ノック部材
132 前部
136 後部
138 表示部
138a 溝
138a 溝部
138b インク
201 筆記具
202 軸筒
204 溝部
216 ノック部材
238 表示部
238a 切込
238b インク
Claims (4)
- インク収容部に収容されたインクを筆先から塗布する筆記具であって、
前記インク収容部以外の外部から視認可能な位置に表示部を備え、
前記表示部には溝部が形成されており、前記表示部は当該溝部にインクが毛細管現象により引き込まれて保持されることにより形成されていると共に、
前記筆記具は、筆先の出没を操作する透明なノック部材と、前記ノック部材に後端が包囲され、前記インク収容部を進退させる回転子とを備え、
前記溝部は、前記回転子の後端に形成されている、ことを特徴とする筆記具。 - インク収容部に収容されたインクを筆先から塗布する筆記具であって、
前記インク収容部以外の外部から視認可能な位置に表示部を備え、
前記表示部には溝部が形成されており、前記表示部は当該溝部にインクが毛細管現象により引き込まれて保持されることにより形成されていると共に、
前記筆記具は、筆先の出没を操作する透明なノック部材を備え、
前記溝部は、前記ノック部材の全周にわたって円筒状に形成されている、ことを特徴とする筆記具。 - インク収容部に収容されたインクを筆先から塗布する筆記具であって、
前記インク収容部以外の外部から視認可能な位置に表示部を備え、
前記表示部には溝部が形成されており、前記表示部は当該溝部にインクが毛細管現象により引き込まれて保持されることにより形成されていると共に、
前記筆記具は、筆先の出没を操作する透明な板状のノック部材を備え、
前記溝部は前記ノック部材に板面を横切り、軸方向に延びるように形成されている、ことを特徴とする筆記具。 - 外部から視認可能な表示部を備え、インク収容部に収容されたインクを筆先から塗布する筆記具の前記表示部の製造方法であって、
インク収容部以外の外部から視認可能な位置に溝部を形成するステップと、
前記表示部の溝部にインクを滴下するステップと、
前記滴下されたインクが前記溝部に毛細管現象により引き込まれて保持されるステップと、を備えることを特徴とする筆記具の表示部の製造方法。
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