JP7052449B2 - クラッチシステムにおける制御装置及びそれを備えたクラッチ制御装置 - Google Patents

クラッチシステムにおける制御装置及びそれを備えたクラッチ制御装置 Download PDF

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Description

本開示は、クラッチアクチュエータに対する作動流体の供給及び排出を制御することにより、クラッチ装置の係合の断接を制御するように構成された、クラッチシステムにおける制御装置、及び、それを備えたクラッチ制御装置に関する。
従来、エンジンと変速機構との間にクラッチつまりクラッチ装置を配置し、クラッチ装置の断接を制御することにより、エンジンと変速機構との間の駆動力の伝達を制御する技術が知られている。また、空気、作動油等の流体(作動流体)を用いて、クラッチ装置の断接を制御する技術も知られている。
例えば、特許文献1は、クラッチアクチュエータのシリンダ室(つまり圧力室)への作動流体の供給及び排出を制御することにより断接が制御されるクラッチ装置を開示する。このクラッチ装置では、クラッチディスクを付勢するようにリターンスプリングがクラッチディスクの一端部と機械式自動変速機との間に設けられている。そして、クラッチアクチュエータのシリンダ室内に作動流体が送り込まれるとクラッチアクチュエータのピストンの移動に伴ってレリーズフォークが第1方向に付勢され、その結果、リターンスプリングの付勢力に抗してクラッチ装置の係合が切断される。一方で、クラッチアクチュエータのシリンダ室内の作動流体が排出されるとリターンスプリングの付勢力によってレリーズフォークが第1方向とは逆方向の第2方向に付勢されるとともにクラッチ装置の係合が接続される。
特開2012-2236号公報
ところで、上記したようなクラッチ装置では、ばね部材として、ヒステリシス特性を有するものを用いているものがある。例えば、上記したようなクラッチ装置においてダイヤフラムスプリングが用いられる場合、断状態にあるクラッチ装置の係合をその断状態から接状態にするとき、ダイヤフラムスプリングの挙動にはそのヒステリシスが影響し得る。これは、上記したようなピストンの初期動作の遅延をもたらし、クラッチ装置の応答性の低下をもたらし得る。
そこで、本開示の技術の目的は、クラッチ装置の断接の切替開始時における、クラッチ部材に付勢力を及ぼすように設けられた弾性部材のヒステリシスの影響を抑制することにある。
上述の目的を達成するため、本開示の技術は、クラッチ部材を付勢するように設けられる弾性部材を備えるクラッチ装置と、前記弾性部材の前記クラッチ部材への付勢力を調整するように設けられるクラッチアクチュエータであって、前記弾性部材に作用可能であるようにシリンダ部材に設けられたピストン部材と、該ピストン部材を前記シリンダ部材内において移動可能にするように前記シリンダ部材内に設けられた圧力室とを備えるクラッチアクチュエータと、前記圧力室への作動流体の供給及び排出用に設けられた少なくとも1つの調整用バルブとを備えるクラッチシステムにおける制御装置であって、前記クラッチ装置に対する動作判定を行うように構成されたクラッチ動作判定部と、該クラッチ動作判定部の判定結果に応じた目標値に基づいて前記ピストン部材を動かすべく前記少なくとも1つの調整用バルブを制御するように構成されているバルブ制御部とを備え、該バルブ制御部は、前記クラッチ動作判定部の判定時の位置から前記目標値に基づいて前記ピストン部材を動かすとき、前記判定時の位置を基準として前記目標値側に該目標値を超えるように前記ピストン部材を動かすオーバーシュート制御の後、前記ピストン部材を前記目標値側に動かす制御を行うように、前記少なくとも1つの調整用バルブを制御する、クラッチシステムにおける制御装置を提供する。
前記弾性部材が前記クラッチ部材の係合を接続する方向に前記クラッチ部材を付勢するように設けられている場合、前記クラッチ動作判定部がクラッチ断処理判定を行ったとき、前記バルブ制御部は、前記オーバーシュート制御を行った後、前記ピストン部材を前記目標値側に動かす前記制御を行うように、前記少なくとも1つの調整用バルブを制御するとよい。
本開示の技術は、上記制御装置と、前記圧力室への作動流体の供給及び排出用に設けられた前記少なくとも1つの調整用バルブとを備えたクラッチ制御装置も提供する。
本開示の上記技術によれば、上記構成を備えるので、クラッチ装置がクラッチ動作判定部の判定結果に応じた状態になったときの弾性部材におけるヒステリシス現象を抑制でき、よって、クラッチ装置の断接の切替開始時における弾性部材のヒステリシスの影響を抑制することが可能になる。
本開示の一実施形態に係る制御装置が適用されたクラッチシステムの模式的な構成図である。 図1のクラッチシステムにおける制御装置の機能構成図である。 図2の制御装置におけるクラッチ断処理制御のフローチャートである。 図2の制御装置におけるクラッチ処理制御によるクラッチアクチュエータのピストンのストローク変化例を模式的に表すグラフである。 図2の制御装置におけるクラッチ接処理制御のフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本開示に係る一実施形態を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本開示の技術における一実施形態に係る、クラッチシステムにおける制御装置(以下、単に「制御装置」と称し得る。)を備えるクラッチシステム1の模式的な構成図である。
クラッチシステム1は、クラッチ装置10と、クラッチアクチュエータ20と、クラッチ制御装置2と、ストロークセンサ18と、を備える。
クラッチ装置10は、フライホイール12と、クラッチディスク13と、プレッシャープレート14と、クラッチカバー15と、ダイヤフラムスプリング16と、レリーズベアリング17とを備える。クラッチディスク13はクラッチ部材を構成し、ダイヤフラムスプリング16はばね部材つまり弾性部材である。
フライホイール12は、図示しないエンジンの駆動力が伝達されるクランクシャフト11に一体回転可能に接続されている。フライホイール12の外周縁のクランクシャフト11と反対側には、クラッチカバー15が固定されている。
クラッチディスク13は、クランクシャフト11と同軸に配置された、図示しない変速機のインプットシャフト31に、軸方向移動可能且つ一体回転可能にスプライン嵌合された取付部13Aと、取付部13Aの外周部に固定された円環状のディスク本体部13Bと、ディスク本体部13Bの外縁部の両面に固定された摩擦板13Cとを有する。
プレッシャープレート14は、クラッチディスク13のフライホイール12と反対側に摩擦板13Cと接触可能に配置されている。プレッシャープレート14のフライホイール12と反対側の面には、ダイヤフラムスプリング16の外縁部が接触可能に配置されており、プレッシャープレート14は、ダイヤフラムスプリング16により押圧されると、クラッチディスク13をフライホイール12に圧接可能となっている。なお、ダイヤフラムスプリング16により押圧されていない場合には、プレッシャープレート14は、図示しないスプリングにより、フライホイール12と反対側に移動して、クラッチディスク13をフライホイール12に圧接しないようになっている。
ダイヤフラムスプリング16は、無負荷の状態においては略円錐状のばね部材であり、内縁部分と外縁部分との中間部分が、クラッチカバー15に取り付けられている。ダイヤフラムスプリング16の外縁部は、プレッシャープレート14のフライホイール12と反対側に接触するように配置され、ダイヤフラムスプリング16の内縁部は、レリーズベアリング17のフライホイール12側の面に接触するように配置されている。
本実施形態では、レリーズベアリング17がダイヤフラムスプリング16の内縁部をフライホイール12側に押圧していない場合には、ダイヤフラムスプリング16の外縁部がプレッシャープレート14をフライホイール12側に押圧し、クラッチディスク13をフライホイール12に圧接するように、すなわち、クラッチ装置10を接状態とするようになっている。要するにダイヤフラムスプリング16はクラッチ部材13に付勢力を及ぼして作用するように構成されている。一方、レリーズベアリング17がダイヤフラムスプリング16の内縁部をフライホイール12側に押圧している場合には、ダイヤフラムスプリング16の外縁部がフライホイール12と反対側に移動し、ダイヤフラムスプリング16の外縁部がプレッシャープレート14を押圧しないようになり、クラッチディスク13をフライホイール12に圧接しないように、すなわち、クラッチ装置10を断状態とするようになっている。要するに、これにより、ダイヤフラムスプリング16から、クラッチ部材としてのクラッチディスク13への付勢力は解消される。
レリーズベアリング17は、内輪のフライホイール12側がダイヤフラムスプリング16の内縁部に接触するようになっているとともに、外輪のフライホイール12と反対側がクラッチアクチュエータ20の後述するピストン22に接続されており、ダイヤフラムスプリング16とピストン22とを相対回転可能とするとともに、ピストン22の軸方向の移動に伴ってインプットシャフト31の軸方向に移動可能となっている。
クラッチアクチュエータ20は、インプットシャフト31の周囲に相対回転可能に配置された(シリンダ部材としての)シリンダ21と、シリンダ21内に軸方向に移動可能な(ピストン部材としての)ピストン22とを有する。ピストン22のフライホイール12と反対側の面と、シリンダ21の内壁とにより圧力室23が形成されるとともに、ピストン22の外周面と、フライホイール12側の面と、シリンダ21の内壁とにより開放室24が形成されている。
シリンダ21には、圧力室23内に空気(作動流体の一例)を供給するための供給用配管25と、圧力室23内から空気を排出するための排出用配管26とが設けられている。ここでは、作動流体として空気が用いられるので、供給用配管25は給気用配管と称されてもよく、また、排出用配管26は排気用配管と称されてもよい。また、シリンダ21には、開放室24を外部(例えば、大気圧となっている外部)と連通させる開放穴21Aが形成されている。
クラッチアクチュエータ20によると、圧力室23内に空気を供給することにより、ピストン22をフライホイール12側に移動させて、クラッチ装置10を断状態にすることができる。これに対して、圧力室23内から空気を排出することにより、ダイヤフラムスプリング16の弾性力によりピストン22をフライホイール12と反対側に移動させて、クラッチ装置10を接状態にすることができる。このように、(ピストン22がダイヤフラムスプリング16に作用可能であるようにシリンダ21に設けられている)クラッチアクチュエータ20は、クラッチ装置10におけるダイヤフラムスプリング16のクラッチディスク13への付勢力を調整するように設けられていて、よってクラッチ装置10の断接を切り替え可能にしている。
クラッチ制御装置2は、空気を供給する供給側と供給用配管25との間に配置された供給用バルブ41と、空気を排出する排出側と排出用配管26との間に配置された排出用バルブ42と、バルブ41,42を制御するように構成された機能部などを備える制御装置とを有する。この制御装置が電子制御ユニット(ECU)50に対応し、ECU50がクラッチシステム1における制御装置に相当する。また、供給用バルブ41及び排出用バルブ42は、圧力室23への(作動流体としての)空気の流量を調整するための調整用バルブとして設けられている。なお、図1において供給用バルブ41の供給用配管25側とは異なる先には、図示しないが、ポンプ駆動により所定圧以上の圧縮空気がタンクに蓄えられている。
ECU50による制御により、供給用バルブ41は、供給側(図1の給気側)と圧力室23とを連通させて空気を供給する状態(供給状態)と、供給側と圧力室23とを遮断させて空気の供給を停止する状態(供給停止状態)とに切り替えられることができる。本実施形態では、供給用バルブ41は、ECU50の制御により、供給状態と供給停止状態とを切り替え可能に構成されており、1周期の全時間にしめる供給状態となっている時間の割合(Duty比)を変更することにより、空気の供給量を調整できるようになっている。
排出用バルブ42は、排出側と圧力室23とを連通させて空気を排出する状態(排出状態)と、排出側と圧力室23とを遮断させて空気の排出を停止する状態(排出停止状態)とに切り替えられることができる。本実施形態では、排出用バルブ42は、ECU50の制御により、排出状態と排出停止状態とを切り替え可能に構成されており、1周期の全時間にしめる排出状態となっている時間の割合(Duty比)を変更することにより、空気の排出量を調整できるようになっている。
ストロークセンサ18は、クラッチアクチュエータ20のピストン22の所定の基準位置からの移動量つまりストローク値を検出するために設けられている。ストロークセンサ18は、ストローク値に相当する信号をECU50に出力する。
次に、ECU50について詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係る制御装置としての機能を備えるECU50の機能構成図である。
ECU50は、公知の演算装置(例えばCPU(Central Processing Unit))、記憶装置(例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory))、入出力ポート等を備え、所謂コンピュータとしての構成を備える。ECU50は、ここでは、クラッチシステム1の制御装置としての機能部を備える。ECU50は、エンジンの制御や、変速機の制御等の各種機能部も備えるが、備えなくてもよい。なお、図2及び以下では、クラッチシステム1の制御装置としての機能部について説明し、その他の機能部の説明を省略する。
ECU50は、クラッチ動作判定部51と、バルブ制御部52との各機能を担う機能部を備える。これら各機能部は、一体のハードウエアであるECU50に含まれるものとして説明するが、これらの何れか一部を別体のハードウエアに設けることもできる。
クラッチ動作判定部51は、図示しない車速センサからの出力に基づいて取得した車速、アクセル開度センサからの出力に基づいて取得したアクセル開度等に基づいて、(クラッチ装置10の断接切替動作のうちの1つである)クラッチ断動作を開始する必要があるか否かを判定し、クラッチ断動作の開始が必要である場合には、その旨の判定結果をバルブ制御部52に出力する。また、クラッチ動作判定部51は、(クラッチ装置10の断接切替動作のうちの1つである)クラッチ接動作を開始する必要があるか否か(例えば、変速機の変速が完了したか否か)を判定し、クラッチ接動作の開始が必要である場合には、その旨の判定結果をバルブ制御部52に出力する。なお、クラッチ動作判定部51は、クラッチ断動作の完了や、クラッチ接動作の完了も判定するように構成され、バルブ制御部51から一連の制御の後送られる出力に基づいて、それらの完了判定を行い、更にその判定結果の出力をバルブ制御部51に戻すことができる。
バルブ制御部52は、クラッチ動作判定部51からクラッチ断動作を開始する旨の判定結果の出力を受けた場合には、まず供給用バルブ41を対象として制御処理を実行し、クラッチ動作判定部51からクラッチ接動作を開始する旨の出力を受けた場合には、排出用バルブ42を対象として制御処理を実行する。
バルブ制御部52は、目標値設定部53と、調整流量決定部54と、圧力推定部59と、デューティー比情報記憶手段の一例としてのデューティー比マップ記憶部60と、デューティー比決定部61と、制御出力手段の一例としての出力部62とを備える。
目標値設定部53は、クラッチ装置10の断動作、又はクラッチ装置10の接動作時に対応するピストン22のストローク値の目標値XTを決定し、調整流量決定部54に出力する。ただし、バルブ制御部52がクラッチ動作判定部51からクラッチ断動作を開始する旨の判定結果の出力を受けた場合には、まず、目標値設定部53は、オーバーシュート加算を行った目標値XTを決定し、調整流量決定部54に出力する。以下では、オーバーシュート加算を伴わなかった場合の目標値を通常目標値XT1と称し、オーバーシュート加算を行った場合の目標値をオーバーシュート目標値XT2と称し、それらの両方を含める場合には単に目標値XTと称する。そして、バルブ制御部52がクラッチ動作判定部51からクラッチ断動作を開始する旨の判定結果の出力を受けた場合に、オーバーシュート目標値XT2にピストン22が動かされた後、目標値設定部53は、通常目標値XT1を決定し、それを調整流量決定部54に出力する。オーバーシュート目標値XT2にピストン22が動かされたか否かを判定するオーバーシュート判定部を目標値算定部53は内包するが、その判定部は目標値判定部53の外部に設けられてもよい。オーバーシュート加算については、後述する。
調整流量決定部54は、目標値設定部53から入力された目標値XTと、ストロークセンサ18の出力に基づいて取得したピストン22の実際のストローク値Xとに基づいて、圧力室23の空気を調整(供給又は排出)する調整流量(質量流量)σを決定する。
調整流量決定部54は、フィードフォワード手段の一例としてのフィードフォワード制御部55と、演算部56と、フィードバック手段の一例としてのPID制御部57と、演算部58とを含む。
フィードフォワード制御部55は、目標値設定部53から入力された目標値XTに対応する調整流量に関するフィードフォワード値σffを決定し、演算部58に出力する。目標値XTと、フィードフォワード値σffとの対応関係については、予め実験的に把握することができる。
演算部56は、目標値設定部53から入力された目標値XTと、ストロークセンサ18の出力に基づいて取得したストローク値Xとの差を算出し、PID制御部57に出力する。
PID制御部57は、演算部56からの、目標値XTとストローク量Xとの差を入力として、PID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)を実行して、調整流量に関するフィードバック値σfbを決定し、演算部58に出力する。
演算部58は、フィードフォワード制御部55から入力されたフィードフォワード値σffと、PID制御部57から入力されたフィードバック値σfbとを加算して、圧力室23を調整する調整流量σを算出し、調整流量σをデューティー比決定部61に出力する。
圧力推定部59は、ストロークセンサ18の出力に基づいて取得したピストン22のストローク値Xに基づいて、圧力室23内の圧力値(推定値)P^actuatorを推定する。ここで、ストローク量Xから圧力室23内の圧力を推定する方法としては、予め実験的にストローク値Xとそのストローク値Xに対応する圧力室23内の圧力との対応関係を示す表をECU50の図示しないメモリに記憶させておき、その表からストローク値Xに対応する圧力室23の圧力値P^actuatorを求めるようにしてもよく、或いは、ストローク値Xから圧力値P^actuatorを推定するためのカルマンフィルタのような状態推定器を用意しておき、その状態推定器にストローク値Xと調整流量σを通すことにより、圧力値P^actuatorを求めるようにしてもよい。
デューティー比マップ記憶部60は、圧力室23の空気の調整流量σと、圧力室23内の圧力Pactuatorと、その圧力状態において、その調整流量を調整するためにバルブ41,42を動作させる際のデューティー比(Duty比)との関係を示すデューティー比マップを記憶する。デューティー比マップ記憶部60は、例えば、ECU50の図示しないメモリにより構成される。
デューティー比決定部61は、演算部58から入力された調整流量σと、圧力推定部59から入力された圧力値P^actuatorとを用いて、デューティー比マップ記憶部60のデューティー比マップを参照することにより、バルブを動作させる際のDuty比を決定し、出力部62に出力する。
出力部62は、デューティー比決定部61から入力されたDuty比に従って、制御対象のバルブ(クラッチ断動作時には、供給用バルブ41及び排出用バルブ42、クラッチ接動作時には、排出用バルブ42)を動作させるための制御信号を出力する。
次に、本実施形態に係るクラッチシステム1における処理動作について説明する。
図3は、本実施形態に係るクラッチ断処理のフローチャートである。なお、クラッチ断処理とは、クラッチ装置10が接状態にあるときに行われる処理である。
図3のクラッチ断処理のルーチンに従う演算及び制御は、例えば、車両の電源ON(イグニッションスイッチのキースイッチON)となった場合に開始される。
クラッチ動作判定部51は、図示しない車速センサからの出力に基づいて取得される車速、アクセル開度センサの出力に基づいて取得されるアクセル開度等に基づいて、変速機による変速を行うためにクラッチ断処理を開始する必要があるか否かを判定する(ステップS301)。(クラッチ装置10の断接切替処理のうちの1つである)クラッチ断処理を開始する必要があるとの判定結果となったとき(ステップS301で肯定判定)、ステップS303に進む。これに対して、クラッチ断処理を開始する必要がないとの判定結果になったとき(ステップS301で否定判定)、再度ステップS301が実行される。
クラッチ動作判定部51のクラッチ断処理開始の判定結果の出力を受けたとき、バルブ制御部52は、クラッチ断処理を行うように、供給用バルブ41の開制御を実行する(ステップS303)。ただし、このときの目標値は、前述のオーバーシュート目標値XT2に設定される。
ここで、図4に基づいてオーバーシュート目標値XT2を用いる制御と、通常目標値XT1を用いる制御とを説明する。図4は、横軸に時間を取り、縦軸にピストン22の所定の基準位置からのストローク値つまり移動量をとり、ピストン22の位置変化の一例を示す。クラッチ装置10の係合が接状態にあるときのピストン22のストローク値は値XNに相当する。これに対して、クラッチ装置10の係合が断状態(で停止状態)にあるときのストローク22のストローク値は値XT1に相当する。このXT1は上記通常目標値XT1に相当する。
一般に、クラッチ装置の係合を断状態にしたいとき、ストローク値が通常目標値XT1になるように供給用バルブ41が制御される。このときの制御目標値の変化を、図4において破線L1で示す。しかし、こうしてクラッチ装置10の係合が断状態にされたとき、ダイヤフラムスプリング16にはヒステリシス特性が出る可能性がある。これでは、その後に、クラッチ装置の係合を接状態にするように排出用バルブが開かれるときのダイヤフラムスプリング16の初期動作に遅れが生じ得る。このような動作遅れは、クラッチ装置10の応答性を高める上では好ましくない。
そこで、本実施形態では、クラッチ装置10の係合を接状態から断状態にするクラッチ断処理実行時、クラッチ装置10が断状態になったときにダイヤフラムスプリング16にヒステリシス特性が出ることを抑制するように、一旦、ピストン22を通常目標値XT1よりも接状態でのピストン位置つまりストローク値XN(つまりクラッチ断動作判定部の判定時の位置)から所定距離ΔXT分離れているオーバーシュート目標値XT2に基づいて制御して、その後、ピストン22を断状態に適した通常目標値XT1に基づいて制御する。なお、この所定距離ΔXTはクラッチ装置10が断状態のときのピストンのストローク値XT1とそれが接状態のときのピストンのストローク値XNとの差に比べて可能な限り小さいとよいが、バルブ特性やダイヤフラムスプリングの特性等に応じて定められるとよい。このような制御例による、ピストン22のストローク値の変化例を図4に実線L2で示す。このような実線L2で示したようなピストン22の移動を行うための制御を、図3のフローチャートに基づいて更に説明する。
クラッチ動作判定部51のクラッチ断処理開始の判定結果の出力を受けたとき、バルブ制御部52は、オーバーシュート目標値XT2に基づいて供給用バルブ41を制御する(ステップS303)。具体的には、バルブ制御部52における供給用バルブ41の制御は以下のように行われる。すなわち、目標値設定部53は、クラッチ断動作において、第1に目標とする目標値としてオーバーシュート目標値XT2を出力する。そして、調整流量決定部54が、オーバーシュート目標値XT2とストロークセンサ18から出力に基づいて取得したストローク値Xとに基づいて、調整流量σを出力する。更に圧力推定部59はストローク値Xに基づいて、圧力値P^actuatorを推定し、デューティー比決定部61は、デューティー比マップ記憶部60のデューティー比マップを参照し、調整量σと圧力値P^actuatorとに対応する、Duty比を決定する。そして、出力部62が決定されたDuty比により、供給用バルブ41の動作を制御するべく信号を出力する。
そして、ストロークセンサ18から出力に基づいて取得したストローク値Xがオーバーシュート目標値XT2に達したか否かが判定される(ステップS305)。これは、目標値設定部53の、前述のオーバーシュート判定部53´により実行される。そして、ストローク値Xがオーバーシュート目標値XT2に達するまで、オーバーシュート目標値XT2に基づく上記制御(ステップS303)は継続実行される。なお、このステップS303の制御は、オーバーシュート制御に相当する。
そして、ストローク量Xがオーバーシュート目標値XT2に達すると(ステップS305で肯定判定)、バルブ制御部52の目標値設定部53は、目標値として通常目標値XT1を設定する。つまり、この通常目標値XT1は、上記所定距離ΔXT分のオーバーシュート加算がない目標値である。こうして、バルブ制御部52は、制御目標値を通常目標値XT1として供給用バルブ41を閉制御しつつ排出用バルブ42を開制御する(ステップS307)。このときの排出用バルブ42の制御は、前述の目標値をオーバーシュート目標値XT2とした場合の供給用バルブ41の制御と概ね同じであるので、その説明を省略する。なお、ここでのこのステップS307の制御は、目標追従制御に相当する。ただし、この排出用バルブ42を開制御(ステップS307)では、排出用バルブ42が(例えば所定時間の間)開制御されてピストン22がオーバーシュート目標値XT2側から通常目標値XT1側に動かされれば、制御目標値を通常目標値XT1とした目標追従制御が実行されなくてもよい。
この制御(ステップS307)は、クラッチ動作判定部51においてクラッチ断が完了したか否かの判定(ステップS309)により肯定判定されるまで、継続実行される。クラッチ断処理完了に伴ってクラッチ操作を終了する場合、クラッチ動作判定部51においてストロークセンサ18からの出力に基づいて取得したストローク値Xが通常目標値XT1に達したか否かの判定(ステップS309)が行われる。一方で、このステップS309においては、クラッチ動作判定部51は、例えば変速時のようにクラッチ断処理に続けてクラッチ接処理を行うとき、ストローク値Xが通常目標値XT1に達したか否かを判定する代わりに、後述する所定の条件が満たされたときにクラッチ断処理が完了したと判定して(ステップS309で肯定判定)、クラッチ接処理開始の判定結果を出力する(後述するステップS501で肯定判定)。この場合については、後述する。
そして、ストローク値Xが通常目標値XT1に達すると(ステップS309で肯定判定)、クラッチ動作判定部51はクラッチ動作を停止させる旨の信号をバルブ制御部52に出力する。これにより、排出用バルブ42を閉じる制御が実行される(ステップS311)。
図5は、本実施形態に係るクラッチ接処理のフローチャートである。なお、クラッチ接処理とは、クラッチ装置10が断状態にあるときに行われる処理である。
図5のクラッチ接処理のルーチンに従う演算及び制御は、例えば、車両の電源ON(イグニッションスイッチのキースイッチON)となった場合に開始される。
クラッチ動作判定部51は、変速機による変速が終了等して、クラッチ接処理を開始する必要があるか否かを判定する(ステップS501)。(クラッチ装置10の断接切替処理のうちの1つである)クラッチ接処理を開始する必要がないとの判定結果になったときには(ステップS501で否定判定)、ステップS501での判定ステップが繰り返し実行される。
クラッチ動作判定部51からクラッチ接処理開始の判定結果の出力を受けたバルブ制御部52は、排出用バルブ42を開制御する(ステップS503)。具体的には、バルブ制御部52における排出用バルブ42の制御は以下のように行われる。すなわち、目標値設定部53がクラッチ断動作における目標とする目標値XNを出力する。そして、この目標値XTに基づいて排出用バルブ42の作動を制御する。この制御は、上記制御(ステップS303)の説明と概ね同じであるので、ここでの更なる説明を省略する。
この制御(ステップS503)は、クラッチ動作判定部51により、クラッチ接が完了しているか否かの判定(ステップS505)で肯定判定されるまで、実行される。なお、この判定は、上記クラッチ断判定(ステップS309)と同様にして行われる。そして、クラッチ接が完了していると判定されると(ステップS505で肯定判定)、クラッチ動作判定部51はクラッチ接動作を停止させる旨の判定結果の出力をバルブ制御部52に出力する。これにより、バルブ制御部52は、排出用バルブ42を閉じる信号を排出用バルブ42に出力する(ステップS507)。これにより、当該ルーチンは終了する。
なお、図4では、例えば変速時のようにクラッチ断処理に続けてクラッチ接処理を行うときのピストン22のストローク値の変化例を示している。この場合、クラッチ断処理によりクラッチが断状態になった後、クラッチ接処理が続けて実行される。上記クラッチ断処理において、ストローク量Xがオーバーシュート目標値XT2に達したとき(ステップS305で肯定判定)、実際には既にクラッチ断状態になっている。それ故、この場合、ストローク値Xが通常目標値XT1に達するか否かにかかわらず、目標値を値XNとしたクラッチ接処理(ステップS503)以降が実行される。図4のピストン22のストローク値の変化例の場合には、ストローク値Xが通常目標値XT1に達する前に、目標値が目標値XNに設定され、排出用バルブ42が制御されている。つまり、クラッチ断処理において目標値が通常目標値XT1に設定されて目標追従制御が開始された後(ステップS307が開始された後)、所定時間経過後又はストローク値が値XT2から値XT1側に第2所定距離分変化したことをストローク値に基づいて判定したとき、クラッチ動作判定部51は、クラッチ断処理が完了したと判定するとともに(ステップS309で肯定判定)、クラッチ接処理開始の判定結果を出力する(ステップS501で肯定判定)。この場合、図3のステップS311よりも図5のステップS503が優先されるように、ECU50ではプログラム等が設定されている。なお、上記所定時間や上記第2所定距離は、必要とされる変速操作時間等に基づいて定められるとよい。ただし、本開示の技術は、ストローク値Xが通常目標値XT1に達したと判定された後、クラッチ接処理が開始されることを排除するものではない。また、クラッチ断完了の判定やクラッチ接処理開始の判定などは、時間やストローク値に基づいてなされることに限定されない。
以上説明したように、本実施形態に係るクラッチシステム1における制御装置としてのECU50による制御によれば、クラッチ断処理に際して、まずは、クラッチ断状態に適した通常目標値XT1を超えるオーバーシュート目標値XT2にまでクラッチ装置のピストンは動かされる。そして、その後、クラッチ断状態に適したピストン22の位置にピストンが制御される。したがって、クラッチ断処理が完了した状態又はクラッチ断処理に続けてクラッチ接処理が開始される状態でのクラッチ装置10において、ダイヤフラムスプリング16は、ヒステリシスの影響がほとんど出ていない、好ましくは全く出ていない状態にあり得る。したがって、その後に、クラッチ装置10のクラッチ接処理を行うとき、例えば排出用バルブ42の開制御に伴いダイヤフラムスプリング16の付勢力でピストンを迅速に動かし始めることが可能になる。
なお、上記実施形態では、クラッチ断処理においてピストン22を通常位置から所定距離分オーバーシュートした位置に動かすために、制御目標としてオーバーシュート目標値を用いた。しかし、これに限定されるものではなく、フィードフォワード制御部55で算出されるフィードフォワード値σffや、PID制御部57で算出されるフィードバック値σfbに、所定距離分のオーバーシュートに相当する「ずれ」を生じさせるようにしてもよい。ピストン22をオーバーシュートさせる制御演算方式は任意に設定され得る。
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、クラッチアクチュエータ20のシリンダ21の圧力室23に、作動流体を供給することにより、クラッチ装置10を断状態とし、排出することにより、クラッチ装置10を接状態とするようにクラッチシステム1を構成していた。しかし、本開示の技術はこれに限られず、クラッチアクチュエータのシリンダの圧力室に作動流体を供給することにより、クラッチ装置を接状態とし、それをそこから排出することによりクラッチ装置を断状態とするようにクラッチシステムを構成してもよい。つまり、ダイヤフラムスプリング16は、上記実施形態のようにクラッチ部材を接状態にする方向の付勢力を生じるように設けられてもよく、逆に、クラッチ部材を断状態にする方向の付勢力を生じるように設けられてもよい。
また、上記実施形態では、調整用バルブとして1つの供給用バルブ41と1つの排出用バルブ42とが設けられた。しかし、バルブの数はこれに限定されず、それぞれ複数個設けられてもよい。あるいは、供給用バルブ41と排出用バルブ42とを一体化した調整用バルブがたった1つ設けられてもよい。
また、上記実施形態では、調整流量決定部54では、フィードバック制御として、PID制御を実行するようにしていた。しかし、本開示において、フィードバック制御はPID制御に限定されない。PID制御と異なるフィードバック制御が実行されてもよい。また、上記バルブ制御では、フィードフォワード制御とフィードバック制御としてのPID制御とが組み合わされてバルブ制御が実行されたが、いずれか一方のみが採用されてもよい。
また、上記実施形態では、ダイヤフラムスプリングを利用したクラッチ装置を例に説明していたが、本開示の技術はこれに限られない。本開示の技術が適用されるクラッチ装置は、ヒステリシス特性を有する他の形式の弾性部材、例えばねじりコイルスプリングを利用したクラッチ装置であってもよい。
また、上記実施形態では、作動流体として空気を用いた例を示していたが、本開示の技術はこれに限られず、作動流体として作動油を用いるようにしてもよい。
1 クラッチシステム
2 クラッチ制御装置
10 クラッチ装置
11 クランクシャフト
12 フライホイール
13 クラッチディスク
14 プレッシャープレート
15 クラッチケース
16 ダイヤフラムスプリング
17 レリーズベアリング
18 ストロークセンサ
20 クラッチアクチュエータ
21 シリンダ
22 ピストン
23 圧力室
24 開放室
25 供給用配管
26 排出用配管
31 インプットシャフト
41,42 バルブ
50 ECU(制御装置)
51 クラッチ動作判定部
52 バルブ制御部
53 目標値設定部
53´ オーバーシュート判定部
54 調整流量決定部
55 フィードフォワード制御部
56 演算部
57 PID制御部
58 演算部
59 圧力推定部
60 デューティー比マップ記憶部
61 デューティー比決定部
62 出力部

Claims (3)

  1. クラッチ部材を付勢するように設けられておりヒステリシス特性を有する弾性部材を備えるクラッチ装置と、前記弾性部材の前記クラッチ部材への付勢力を調整するように設けられるクラッチアクチュエータであって、前記弾性部材に作用可能であるようにシリンダ部材に設けられたピストン部材と、該ピストン部材を前記シリンダ部材内において移動可能にするように前記シリンダ部材内に設けられた圧力室とを備えるクラッチアクチュエータと、前記圧力室への作動流体の供給及び排出用に設けられた少なくとも1つの調整用バルブとを備えるクラッチシステムにおける制御装置であって、
    前記クラッチ装置に対する動作判定を行うように構成されたクラッチ動作判定部と、
    該クラッチ動作判定部の判定結果に応じた通常目標値に基づいて前記ピストン部材を動かすべく前記少なくとも1つの調整用バルブを制御するように構成されているバルブ制御部と
    前記クラッチ動作判定部が前記クラッチ装置を動作させると判定した場合に、前記弾性部材の前記ヒステリシス特性に応じた所定距離だけ前記通常目標値から離れたオーバーシュート目標値を設定する目標値設定部と、を備え、
    該バルブ制御部は、前記ピストン部材のストローク値が前記オーバーシュート目標値になるまで前記ピストン部材を動かした後、前記ピストン部材のストローク値が前記通常目標値になるまで前記ピストン部材を動かすように、前記少なくとも1つの調整用バルブを制御する、
    クラッチシステムにおける制御装置。
  2. 前記弾性部材は前記クラッチ部材の係合を接続する方向に前記クラッチ部材を付勢するように設けられていて、
    前記クラッチ動作判定部がクラッチ断処理判定を行ったとき、前記バルブ制御部は、前記ピストン部材の前記ストローク値が前記オーバーシュート目標値になるまで前記ピストン部材を動かした後、前記ピストン部材の前記ストローク値が前記通常目標値になるまで前記ピストン部材を動かすように、前記少なくとも1つの調整用バルブを制御する、
    請求項1に記載のクラッチシステムにおける制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    前記圧力室への作動流体の供給及び排出用に設けられた前記少なくとも1つの調整用バルブと
    を備えたクラッチ制御装置。
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