JP7051733B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
従来、空調ケースと、空調ケース内に配置されて空調ケース内を通流する空気の流れを変更する温調ドアと、を備えた車両用空調装置が知られている。温調ドアは、加熱用熱交換器を通過して加熱される空気と加熱用熱交換器を迂回する空気との比率を調整して、車両用空調装置から吹き出される空気の温度を調節する。
特許文献1には、このようなドアを有する車両用空調装置が示されている。特許文献1において、車両用空調装置は、上下に並んで配置された二枚の温調ドアと、各々が対応する温調ドアに連結された二本のシャフトと、を有しており、シャフトの回転に伴って温調ドアを上下に移動させることができるようになっている。
二本のシャフトは、一方のシャフトを回転駆動するアクチュエータと、アクチュエータの回転駆動力を他方のシャフトに伝達するラックと、によって回転する。より具体的には、各シャフトの端部にはギアが接続されており、ラックは、これらのギアと噛み合っている。そして、アクチュエータによって一方のギアが回転してラックが上下に移動することで、他方のギアが回転する。これにより、各ギアに連結された二本のシャフトが共に回転し、各シャフトに連結された二枚のドアが共に移動する。
ところで、車両用空調装置の空調ケースやラックは、一般に樹脂材料で作製される。空調ケースとラックは、例えば空調ケースとラックとの間の擦れ音等を防止するため、互いに異なる樹脂材料を用いて作製されることが好ましい。
しかしながら、ラックと空調ケースとが互いに異なる材料で作製されると、一般に、ラックと空調ケースとは、環境温度が変化した際に互いに異なる伸縮率で伸縮する。ラックと空調ケースが異なる伸縮率で伸縮すると、ラック上におけるギアの噛み合い位置が変化して、ギアが意図せず回転し、温調ドアが移動する。このような車両用空調装置では、環境温度が通常よりも高温または低温であると、温調ドアを空調ケース内の所望の位置に配置することができず、空調装置から吹き出される空気の温度を所望のように調節することができなくなることがある。
一方で、一般に、車両用空調装置の使用温度範囲は、例えば-30℃~80℃と広い。すなわち、車両用空調装置は、このような広範な温度範囲で正常に動作することが求められている。
以上より、空調ケースとラックとが温度変化によって互いに異なる伸縮率で伸縮する車両用空調装置であって、空調ケースおよびラックの伸縮に伴って動作不良が生じる虞が低減された車両用空調装置の実現が求められている。
特開2015-110404号公報
本発明は、空調ケースとラックとが温度変化によって互いに異なる伸縮率で伸縮する車両用空調装置であって、空調ケースおよびラックの伸縮により動作不良が生じる虞が低減された車両用空調装置を提供することを目的としている。
本発明の好適な一実施の形態によれば、
空気が流れる内部空間を有する空調ケースと、
前記内部空間に配置される冷却用熱交換器と、
前記内部空間に、前記空気の流れ方向における前記冷却用熱交換器の下流側に配置される加熱用熱交換器と、
前記空気の流れ方向における前記加熱用熱交換器の上流側にスライド可能に配置され、前記加熱用熱交換器の一端側に設けられた第1冷風バイパスに向かう空気と前記加熱用熱交換器に向かう空気との比率を調整する第1温調ドアと、
前記空気の流れ方向における前記加熱用熱交換器の上流側にスライド可能に配置され、前記加熱用熱交換器の前記一端側に対向する他端側に設けられた第2冷風バイパスに向かう空気と前記加熱用熱交換器に向かう空気との比率を調整する第2温調ドアと、
前記内部空間内で前記第1温調ドアの前記冷却用熱交換器に面する側と連結し、回転することで前記第1温調ドアを駆動する第1シャフトと、
前記空調ケースの外部で前記第1シャフトに連結され、前記第1シャフトの回転軸線の周りを回転する第1外部ギアと、
前記内部空間内で前記第2温調ドアの前記冷却用熱交換器に面する側と連結し、回転することで前記第2温調ドアを駆動する第2シャフトと、
前記空調ケースの外部で前記第2シャフトに連結され、前記第2シャフトの回転軸線の周りを回転する第2外部ギアと、
前記第1外部ギアと前記第2外部ギアのうち一方のギアを回転駆動する回転駆動力を出力する回転駆動部と、
前記空調ケースの外部に配置され、前記回転駆動部の回転駆動力を前記第1外部ギアと前記第2外部ギアのうち他方のギアに伝達するラックと、
を備え、
前記ラックおよび前記空調ケースの温度変化による伸縮率は、互いに異なっており、
前記空調ケースおよび前記ラックが収縮すると前記他方のギアを介して駆動される温調ドアが前記一方のギアを介して駆動される温調ドアから離れる方向に動くように前記他方のギアと連結されたシャフトを回転させるよう、または、前記空調ケースおよび前記ラックが膨張すると前記他方のギアを介して駆動される温調ドアが前記一方のギアを介して駆動される温調ドアに向かう方向に動くように前記他方のギアと連結されたシャフトを回転させるよう、前記ラックは、前記空気の流れ方向における前記他方のギアの下流側部分あるいは上流側部分と噛み合っていることを特徴とする、車両用空調装置が提供される。
上記本発明の実施形態によれば、空調ケースおよびラックの温度変化による伸縮率が異なる車両用空調装置であって、空調ケースおよびラックの伸縮により動作不良が生じる虞が低減された車両用空調装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態による車両用空調装置の空気調和部の構成を模式的に示す側面図である。 図1に示す空気調和部の上下方向に沿った断面図である。 図1に示す空気調和部のIII-III線に沿った断面図である。 図1に示す空気調和部のIV-IV線に沿った断面図である。 図1に示す温調ドア、シャフト、外部ギア、回転駆動部およびラックを示す分解斜視図である。 図1に示す車両空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で膨張した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図6に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。 図1に示す車両用空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で収縮した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図8に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。 ラックの変形例を説明するための図である。 ラックの他の変形例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態による車両用空調装置の空気調和部の構成を模式的に示す側面図である。 図12に示す車両空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で膨張した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図13に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。 図12に示す車両空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で収縮した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図15に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。 比較例における車両空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で膨張した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図17に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。 図17に示す車両空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で収縮した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図19に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。 他の比較例における車両空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で膨張した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図21に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。 図21に示す車両空調装置において、空調ケースおよびラックが異なる伸縮率で収縮した場合の外部ギアの回転を説明するための図である。 図23に示す場合の温調ドアの動きを説明するための図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による車両用空調装置の空気調和部の構成を模式的に示す側面図である。また、図2は、図1に示す空気調和部の上下方向に沿った断面図である。具体的には、図2は、図3のII-II線に沿った断面を示している。また、図3および図4は、それぞれ、図1に示す空気調和部のIII-III線およびIV-IV線に沿った断面図である。なお、図3および図4では、後述する吹出通路ドアの図示が省略されている。また、図5は、図1に示す温調ドア、シャフト、外部ギア、回転駆動部およびラックを示す分解斜視図である。
図1乃至図4に示すように、車両用空調装置1(以下、単に「空調装置」とも呼ぶ。)の空気調和部1aは、空調ケース2を有している。空調ケース2は、内部に空気が流れる内部空間3を形成している。なお、以下では、空調装置1およびその構成部品に対する「上流側」および「下流側」の用語は、それぞれ、空調ケース2の内部空間3を流れる空気の流れ方向を基準とした「上流側」および「下流側」を指すものとする。
図3および図4に示すように、空調ケース2の上流側端部2aには、送風機(図示せず)と接続する接続口300が形成されており、送風機から吹き出された空気が接続口300を通じて空調ケース2の内部空間3に流れ込むようになっている。また、空調ケース2の下流側端部2bには、複数の吹出通路301,302,303が形成されており、内部空間3に流れ込んだ空気が吹出通路301,302,303から流出するようになっている。
空調ケース2の複数の吹出通路は、デフロスト吹出通路301と、ベント吹出通路302と、フット吹出通路303とを含む。図1および図2に示すように、デフロスト吹出通路301は、空調ケース2の天面2cに設けられている。デフロスト吹出通路301の下流端は、車室内のフロントガラスの内面に向けて空気を吹き出す図示しないデフロスト吹出口に接続されている。また、ベント吹出通路302は、空調ケース2の下流側端面2dの上側部分に設けられている。ベント吹出通路302の下流端は、運転席及び助手席(場合によっては後席も)に座っている乗員の上半身に向けて空気を吹き出す図示しないベント吹出口に接続されている。また、フット吹出通路303は、空調ケース2の下流側端面2dの下側部分に設けられている。フット吹出通路303の下流端は、運転席及び助手席(場合によっては後席も)に座っている乗員の足元に向けて空気を吹き出す図示しないフット吹出口に接続されている。
図1乃至図4に示すように、空調ケース2の内部空間3には、冷却用熱交換器(エバポレータ)4、加熱用熱交換器(ヒータコア)5、及び、内部空間3を通流する空気の流れを変更する各種ドア(温調ドア11,15及び吹出通路ドア301D,302D,303D)が設けられている。また、運転席から見て空調ケース2の左側の側面2gには、温調ドア11,15を駆動する駆動機構20が設けられている。
冷却用熱交換器(エバポレータ)4は、空調ケース2の内部空間3に流入した空気の全てが冷却用熱交換器4を通過するように設けられている。具体的には、冷却用熱交換器4は、内部空間3の全断面積を占有するように設けられている。冷却用熱交換器4は、そこを通過する空気から熱を奪い、かつ、空気の湿度が高い場合には空気中の水分を凝縮させることにより空気の湿度を下げる。
加熱用熱交換器(ヒータコア)5は、空調ケース2の内部空間3において、冷却用熱交換器4の下流側に配置されている。加熱用熱交換器5は、そこを通過する空気を加熱する。
加熱用熱交換器5は、内部空間3の全断面積を占有してはいない。空調ケース2内において、加熱用熱交換器5の一端(図示された例では上端)と空調ケース2の天面2cとの間には、第1冷風バイパス3aが形成されている。また、加熱用熱交換器5の上記一端側に対向する他端(図示された例では下端)と空調ケースの底面2eとの間には、第2冷風バイパス3bが形成されている。これらの冷風バイパス3a,3bは、内部空間3を流れる空気が加熱用熱交換器5を通過しないで(加熱用熱交換器5を迂回して)加熱用熱交換器5の下流側に流れることを可能にする。
温調ドア11,15は、空気の流れ方向における冷却用熱交換器4と加熱用熱交換器5との間に設けられている。図示の例では、温調ドア11,15は、板状の部材であり、加熱用熱交換器5の上流側の面に概ね平行に配置されている。温調ドア11,15は、それぞれ、内部空間3の上側部分及び下側部分に設けられ、第1冷風バイパス3aおよび第2冷風バイパス3bの開口度を調整することができるようになっている。以下では、内部空間3の上側部分に配置された温調ドア11を「第1温調ドア11」とも呼び、内部空間3の下側部分に配置された温調ドア15を「第2温調ドア15」とも呼ぶ。
なお、本明細書において、説明の便宜上、温調ドア11,15の並ぶ方向や後述するシャフト12,16の並ぶ方向、および、ギア21,25の並ぶ方向が、図1および図2の上下方向に一致している。しかしながら、このことによって、空調装置1が実際に車両に組み込まれた場合の温調ドア11,15の並ぶ方向やシャフト12,16の並ぶ方向、ギア21,25の並ぶ方向が上下方向(鉛直方向)に一致するものと限定されるわけではない。また、シャフト12,16および後述するシャフト301s,302s,303sの延びる方向が、図3および図4の左右方向に一致している。しかしながら、このことによって、空調装置1が実際に車両に組み込まれた場合のシャフト12,16,301s,302s,303sの延びる方向が、運転席から見た左右方向に一致するものと限定されるわけではない。
第1温調ドア11は、内部空間3の上側部分内を上下方向に沿ってスライドすることができるようになっている。そして、第1温調ドア11は、その位置に応じて、加熱用熱交換器5の上側部分5aに向かう空気と、第1冷風バイパス3aに向かう空気との比率を調整する。また、第2温調ドア15は、内部空間3の下側部分内を上下方向に沿ってスライドすることができるようになっている。第2温調ドア15は、その位置に応じて、加熱用熱交換器5の下側部分5bに向かう空気と、第2冷風バイパス3bに向かう空気との比率を調整する。
図3および図4に示すように、第1温調ドア11および第2温調ドア15は、それぞれ、内部空間3を左右方向に沿って延びるシャフト12,16に連結されており、シャフト12,16の回転に伴って、内部空間3の上側部分内および下側部分内を上下方向に沿ってスライドする。より具体的には、図5に示すように、各温調ドア11,15の一方の面(冷却用熱交換器4に面する面)には、その上端部から下端部に亘って、それぞれラック11r,15rが設けられている。また、各シャフト12,16の外周面には、このラック11r,15rと噛み合うギア12p,16pが設けられている。そして、シャフト12,16を周方向に回転させると、シャフト12,16の回転運動がギア12p,16pとラック11r,15rとによって上下方向の運動に変換され、温調ドア11,15が上下にスライドする。
以下では、第1温調ドア11に連結されたシャフト12を「第1シャフト12」とも呼び、第2温調ドア15に連結されたシャフト16を「第2シャフト16」とも呼ぶ。
図3および図4に示すように、シャフト12,16は、その両端部において、空調ケース2の左右の側面2g,2hに回転可能に支持されている。図示の例では、シャフト12,16の左側の端部は、空調ケース2の外側に延び出しており、駆動機構20に接続されている。
上述のように、第1温調ドア11は、内部空間3の上側部分内を上下方向に沿ってスライドすることにより、加熱用熱交換器5の上側部分5aに向かう空気と第1冷風バイパス3aに向かう空気との比率を調整する。すなわち、第1温調ドア11が上下方向に沿ってスライドすることにより、第1冷風バイパス3aの開口面積が変更され、また、空気の流れ方向に見て加熱用熱交換器5の上側部分5aのうち第1温調ドア11と重なる部分の面積が変更される。これにより、内部空間3の上側部分において第1冷風バイパス3aに向かう空気と加熱用熱交換器5の上側部分5aに向かう空気との比率が変更される。具体的には、図2において、第1温調ドア11が実線で示す位置にあるとき、第1冷風バイパス3aの開口面積が最小にされ、空気の流れ方向に見て、加熱用熱交換器5の上側部分5aのうち第1温調ドア11と重なる部分の面積が最小にされる。この場合、内部空間3の上側部分において第1冷風バイパス3aに向かう空気の割合が最小となる一方、加熱用熱交換器5に向かう空気の割合は最大となる。また、図2において、第1温調ドア11が破線で示す位置にあるとき、第1冷風バイパス3aの開口面積が最大にされ、空気の流れ方向に見て、加熱用熱交換器5の上側部分5aのうち第1温調ドア11と重なる部分の面積が最大にされる。この場合、内部空間3の上側部分において第1冷風バイパス3aに向かう空気の割合が最大となる一方、加熱用熱交換器5に向かう空気の割合は最小となる。
以下では、第1温調ドア11の第1冷風バイパス3aの開口面積を最小にする位置(図2で実線で示す位置)を「上側第1位置」と呼び、第1冷風バイパス3aの開口面積を最大にする位置(図2で破線で示す位置)を「上側第2位置」と呼ぶ。なお、第1温調ドア11の可動範囲は、図示しない規制手段によって、上側第1位置と上側第2位置との間に規制されている。規制手段としては、例えばガイドレールなどが挙げられる。
また、上述のように、第2温調ドア15は、内部空間3の下側部分内を上下方向に沿ってスライドすることにより、加熱用熱交換器5の下側部分5bに向かう空気と第2冷風バイパス3bに向かう空気との比率を調整する。すなわち、第2温調ドア15が上下方向に沿ってスライドすることにより、第2冷風バイパス3bの開口面積が変更され、また、空気の流れ方向に見て加熱用熱交換器5の下側部分5bのうち第2温調ドア15と重なる部分の面積が変更される。これにより、内部空間3の下側部分において第2冷風バイパス3bに向かう空気と加熱用熱交換器5の下側部分5bに向かう空気との比率が変更される。具体的には、図2において、第2温調ドア15が実線で示す位置にあるとき、第2冷風バイパス3bの開口面積が最小にされ、空気の流れ方向に見て、加熱用熱交換器5の下側部分5bのうち第2温調ドア15と重なる部分の面積が最小にされる。この場合、内部空間3の下側部分において第2冷風バイパス3bに向かう空気の割合が最小となる一方、加熱用熱交換器5に向かう空気の割合は最大となる。また、図2において、第2温調ドア15が破線で示す位置にあるとき、第2冷風バイパス3bの開口面積が最大にされ、空気の流れ方向に見て、加熱用熱交換器5の下側部分5bのうち第2温調ドア15と重なる部分の面積が最大にされる。この場合、内部空間3の下側部分において第2冷風バイパス3bに向かう空気の割合が最大となる一方、加熱用熱交換器5に向かう空気の割合は最小となる。
以下では、第2温調ドア15の第2冷風バイパス3bの開口面積を最小にする位置(図2で実線で示す位置)を「下側第1位置」と呼び、第2冷風バイパス3bの開口面積を最大にする位置(図2で破線で示す位置)を「下側第2位置」と呼ぶ。
図示された例では、駆動機構20は、第1温調ドア11を上側第1位置(図2において実線で示す位置)に配置するとき、第2温調ドア15を下側第1位置(図2において実線で示す位置)に配置し、且つ、第1温調ドア11を上側第2位置(図2において破線で示す位置)に配置するとき、第2温調ドア15を下側第2位置(図2において破線で示す位置)に配置するように構成されている。第1温調ドア11および第2温調ドア15の位置は、乗員等により設定された空調装置1の温調モードに基づいて制御される。これにより、設定された温調モードに応じた温度の空気が、空調装置1から車室内に吹き出される。
なお、上述の説明から理解されるように、各温調ドア11,15の位置は、それぞれ、シャフト12,16の回転位相に対応している。したがって、各温調ドア11,15の位置は、シャフト12,16の回転位相を制御することにより制御される。
以下では、空調ケース2の内部空間3を流れる空気の全てが加熱用熱交換器5を通過するようになる温調モードを、「フルホットモード」と呼ぶ。このような温調モードでは、空調装置1から吹き出される空気が、最も高温になる。したがって、フルホットモードは、空調装置1の環境温度が低温であるときに実行される。また、空調ケース2の内部空間3を流れる空気の全てが加熱用熱交換器5を迂回するようになる温調モードを、「フルクールモード」と呼ぶ。このような温調モードでは、空調装置1から吹き出される空気が、最も低温になる。したがって、フルクールモードは、空調装置1の環境温度が高温であるときに実行される。
図示された例では、第1温調ドア11を上側第1位置に配置し、第2温調ドア15を下側第1位置に配置すると、空調装置1の温調モードがフルホットモードになる。また、第1温調ドア11を上側第2位置に配置し、第2温調ドア15を下側第2位置に配置すると、空調装置1の温調モードがフルクールモードになる。
具体的には、図5に示すように、第1温調ドア11の上端部には、弾力性を有するクッション材11aが設けられている。また、第2温調ドア15の上端部および下端部にも、それぞれ弾力性を有するクッション材15a,15bが設けられている。空調装置1が通常の環境温度(例えば20℃)で使用される場合、上側第1位置に配置された第1温調ドア11の上端部は、クッション材11aを介して空調ケース2の天面2cに密着し、下側第1位置に配置された第2温調ドア15の下端部は、クッション材15bを介して空調ケース2の底面2eに密着する。これにより、第1温調ドア11および第2温調ドア15をそれぞれ上側第1位置および下側第1位置に配置した場合、上記通常の環境温度(例えば20℃)では、空調ケース2の内部空間3を流れる空気の全てが加熱用熱交換器5に向かうフルホットモードになる。また、空調装置1が通常の環境温度(例えば20℃)で使用される場合、下側第2位置に配置された第2温調ドア15の上端部は、クッション材15aを介して上側第2位置に配置された第1温調ドア11の下端部に密着する。これにより、第1温調ドア11および第2温調ドア15をそれぞれ上側第2位置および下側第2位置に配置した場合、上記通常の環境温度(例えば20℃)では、空調ケース2の内部空間3を流れる空気の全てが加熱用熱交換器5を迂回するフルクールモードになる。なお、図示しないが、第1温調ドア11の下端部にクッション材を設けるとともに第2温調ドア15の上端部にクッション材を設けない形態、あるいは第1温調ドア11の下端部と第2温調ドア15の上端部とにそれぞれクッション材を設ける形態としてもよい。
吹出通路ドア301D,302D,303Dは、それぞれ、デフロスト吹出通路301、ベント吹出通路302及びフット吹出通路303に設けられ、対応する吹出通路301,302,303の開口面積を調整する。以下では、デフロスト吹出口、ベント吹出口およびフット吹出口に続く吹出通路301,302,303を開閉するドアという意味において、吹出通路ドア301D,302D,303Dを、それぞれ、「デフロストドア301D」、「ベントドア302D」、「フットドア303D」とも呼ぶ。
吹出通路ドア301D,302D,303Dは、空調ケース2内を左右方向に延びるシャフト301s,302s,303sから延出する板状の部材である。吹出通路ドア301D,302D,303Dは、シャフト301s,302s,303sが図示しない駆動機構によって回転されることにより、対応する吹出通路301,302,303を開放または閉鎖する。これらのドア301D,302D,303Dの開度は、車載マイクロコンピュータなどからなる制御部により制御され、吹出通路301,302,303の開口面積を任意の開口面積にすることができる。
なお、図1乃至図4に示す空調装置1の吹出モードには、例えば、デフロストモード、デフフットモード、フットモード、ベントモード、バイレベルモード等がある。デフロストモードでは、デフロストドア301Dが開かれ、かつ、ベントドア302Dとフットドア303Dが閉じられて、デフロスト吹出口から調和空気が吹き出される。デフフットモードでは、デフロストドア301D及びフットドア303Dが開かれ、かつ、ベントドア302Dが閉じられて、デフロスト吹出口及びフット吹出口から調和空気が吹き出される。フットモードでは、デフロストドア301Dとベントドア302Dとが閉じられ、かつ、フットドア303Dが開かれて、フット吹出口から調和空気が吹き出される。ベントモードでは、ベントドア302Dが開かれ、かつ、デフロストドア301D及びフットドア303Dが閉じられて、ベント吹出口から調和空気が吹き出される。バイレベルモードでは、ベントドア302D及びフットドア303Dが開かれ、かつ、デフロストドア301Dが閉じられ、ベント吹出口とフット吹出口とから調和空気が吹き出される。
次に、第1シャフト12および第2シャフト16を回転駆動する駆動機構20について説明する。
図1、図3および図4に示すように、駆動機構20は、空調ケース2の外側に、空調ケース2の左側の側面2gに対向して取り付けられている。図1に示すように、駆動機構20は、第1シャフト12に連結された第1外部ギア21と、第2シャフト16に連結された第2外部ギア25と、回転駆動部30と、ラック40と、を有する。
第1ギア21は、図3に示すように、第1シャフト12の一側端部(左側端部)に固定され、第1シャフト12の回転軸線X12の周りを回転する。また、第2ギア25は、図4に示すように、第2シャフト16の一側端部(左側端部)に固定され、第2シャフト16の回転軸線X16の周りを回転する。
回転駆動部30は、第1外部ギア21を回転駆動する回転駆動力を出力する。図示された例では、回転駆動部30は、アクチュエータ31と、アクチュエータ31により回転駆動される駆動ギア32と、を含む。図1および図3に示すように、駆動ギア32は、第1外部ギア21と噛み合っている。これにより、アクチュエータ31が駆動ギア32を時計回りあるいは反時計回りに回転駆動すると、第1外部ギア21は、回転軸線X12の周りを、駆動ギア32とは反対の回転方向に(反時計回りあるいは時計回りに)回転する。
ラック40は、全体として細長状であり、両端部に駆動ギア32および第2外部ギア25と噛み合う歯が形成された歯形成部42,43を有している。ラック40が駆動ギア32および第2外部ギア25と噛み合っていることにより、回転駆動部30の回転駆動力が第2外部ギア25に伝達される。そして、アクチュエータ31が駆動ギア32を時計回りあるいは反時計回りに回転駆動すると、第2外部ギア25は、回転軸線X16の周りを、駆動ギア32と同じ回転方向に(時計回りあるいは反時計回りに)回転する。すなわち、第1外部ギア21と第2外部ギア25とは、互いに異なる回転方向に回転する。これにより、駆動機構20は、第1温調ドア11を図2に実線で示す上側第1位置から破線で示す上側第2位置に向かう方向に移動させると同時に、第2温調ドア15を、図2に実線で示す下側第1位置から破線で示す下側第2位置に向かう方向に移動させることができる。また、第1温調ドア11を上側第2位置から上側第1位置に向かう方向に移動させると同時に、第2温調ドア15を、下側第2位置から下側第1位置に向かう方向に移動させることができる。アクチュエータ31の動作量(すなわち駆動ギア32の回転位相)は、車載マイクロコンピュータなどからなる図示しない制御部により制御される。
なお、ラック40は、歯形成部42,43と外部ギア21,25との噛み合い状態を保つため、空調ケース2の左側側面2gから突出する支持凸部(図示せず)によって支持され、外部ギア21,25に向けて付勢されている。
また、図示された例では、空調ケース2およびラック40は、樹脂材料を用いて形成されている。また、空調ケース2およびラック40は、駆動機構20の作動時における空調ケース2とラック40との擦れ音等の異音を防止するため、互いに異なる樹脂材料で形成されている。
ところで、一般に、車両用空調装置の使用温度範囲は、例えば-30℃~80℃と、非常に広い。すなわち、車両用空調装置は、車両用空調装置の環境温度が通常の環境温度(例えば20℃)から80℃まで上昇しても、あるいは通常の環境温度から-30℃まで低下しても、所望の温調モードあるいは吹出モードで運転可能であることが求められている。
その一方で、上述したように、空調ケースおよびラックを互いに異なる材料で作製すると、一般に、空調ケースおよびラックは、環境温度が変化した際に互いに異なる伸縮率(あるいは熱膨張係数)で伸縮(膨張または収縮)する。
ここで、ラックおよび空調ケースの温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が互いに異なると、空調装置を所望の温調モードで運転することができなくなる場合がある。具体的には、空調装置をフルクールモードやフルホットモードで運転することができなくなる場合がある。例えば、図1に示す駆動機構20が用いられた空調装置において、ラック40の上記伸縮率が空調ケース2の上記伸縮率よりも大きい場合、空調装置をフルクールモードやフルホットモードで運転することができなくなることがある。
以下、図17乃至図20に示す比較例を参照して、空調装置にこのような不具合が生じる理由を説明する。図17は、ラック40および空調ケース2の膨張前および膨張後における、ラック40と外部ギア21,25と回転駆動部30の駆動ギア32とを、模式的に示す図である。図17において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック40および空調ケース2の膨張前における、ラック40の駆動ギア32との噛み合い位置、ラック40の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック40との噛み合い位置を示す。また、図18は、ラック40および空調ケース2の膨張前および膨張後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。さらに、図19は、ラック40および空調ケース2の収縮前および収縮後における、ラック40と外部ギア21,25と回転駆動部30の駆動ギア32とを、模式的に示す図である。図19において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック40および空調ケース2の収縮前における、ラック40の駆動ギア32との噛み合い位置、ラック40の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック40との噛み合い位置を示す。また、図20は、ラック40および空調ケース2の収縮前および収縮後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。
まず、図17および図18を参照して、ラック40および空調ケース2が膨張する場合について説明する。ここでは、回転駆動部30は作動しておらず、駆動ギア32の回転はロックされて(止められて)いる。
図17に示すように、空調装置の環境温度が上昇すると、空調ケース2が膨張して、空調ケース2に支持された駆動ギア32と第2外部ギア25との間隔が広がる。また、ラック40が膨張して、その長手方向に伸びる。ここで、図示された比較例では、ラック40の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも大きい。このため、ギア32,25の間隔の広がる量よりも、ラック40の点P,Qの間隔の広がる量の方が大きい。ここで、上述したように、駆動ギア32の回転はロックされている。このため、ラック40が膨張しても、ラック40は点Pで駆動ギア32と噛み合ったままである。その一方で、ラック40のうち点Pよりも下側(第2外部ギア25の側)の部分は、下方へ伸長する。以上により、ラック40および空調ケース2が膨張すると、外部ギア21,25のうち、第2外部ギア25のみが回転する。
図示された比較例では、ラック40は第2外部ギア25の下流側部分と噛み合っている。このため、ラック40および空調ケース2が膨張すると、第2外部ギア25は、図17において時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の広がる量と、ラック40の点P,Qの間隔の広がる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、下方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しないので、第1温調ドア11と第2温調ドア15との間隔が広がる。この結果、回転駆動部30が作動していないにもかかわらず、空調ケース2の内部空間3において加熱用熱交換器5を通過する空気の割合が増大する。
このような空調装置では、空調装置をフルクールモードで運転させるべく、第1温調ドア11を上側第2位置に配置させても、図18に示すように、ラック40および空調ケース2の膨張前と膨張後とで、第2温調ドア15は第1温調ドア11に対して異なる位置に配置されることになる。すなわち、膨張前は、第2温調ドア15は第1温調ドア11に当接するよう配置されても、膨張後は、第2温調ドア15は第1温調ドア11から離間した位置に配置される。したがって、膨張後は、第1温調ドア11を上側第2位置に配置しても、温調ドア11,15の間には隙間G1が形成され、空調ケース2の内部空間3を流れる空気の一部が隙間G1を通じて加熱用熱交換器5に向かう。なお、上述したように、第1温調ドア11の可動範囲は上側第1位置と上側第2位置との間に規制されているため、回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11および第2温調ドア15を互いに対してさらに接近させて当接させることはできない。したがって、この比較例による空調装置の温調モードをフルクールモードにすることはできない。
次に、図19および図20を参照して、上記比較例による空調装置のラック40および空調ケース2が収縮する場合について説明する。ここでも、回転駆動部30は作動しておらず、駆動ギア32の回転はロックされている。
図19に示すように、空調装置の環境温度が低下すると、空調ケース2が収縮して、空調ケース2に支持された駆動ギア32と第2外部ギア25との間隔が狭まる。また、ラック40が収縮して、その長手方向に縮む。上述したように、図示された比較例では、ラック40の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも大きいため、ギア32,25の間隔の狭まる量よりも、ラック40の点P,Qの間隔の狭まる量の方が大きい。ここで、上述したように、駆動ギア32の回転は止められている。このため、ラック40が収縮しても、ラック40は点Pで駆動ギア32と噛み合ったままである。その一方で、ラック40のうち点Pよりも下側(第2外部ギア25の側)の部分は、上方へ収縮する。以上により、ラック40および空調ケース2が収縮すると、外部ギア21,25のうち、第2外部ギア25のみが回転する。
図示された比較例では、ラック40は第2外部ギア25の下流側部分と噛み合っている。このため、ラック40および空調ケース2が収縮すると、第2外部ギア25は、図19において反時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の狭まる量と、ラック40の点P,Qの間隔の狭まる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が反時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、上方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しないので、第1温調ドア11と第2温調ドア15との間隔が狭まる。この結果、回転駆動部30が作動していないにもかかわらず、空調ケース2の内部空間3において加熱用熱交換器5を通過する空気の割合が減少する。
このような空調装置では、空調装置をフルホットモードで運転させるべく、第1温調ドア11を上側第1位置に配置させても、図20に示すように、ラック40および空調ケース2の収縮前と収縮後とで、第2温調ドア15は空調ケース2の底面2eに対して異なる位置に配置されることになる。すなわち、収縮前は、第2温調ドア15が空調ケース2の底面2eに当接するように配置されても、収縮後は、第2温調ドア15は、上記底面2eから離間した位置に配置される。したがって、収縮後は、第1温調ドア11を上側第1位置に配置しても、第2温調ドア15と空調ケース2の底面2eとの間に隙間G2が形成され、空調ケース2の内部空間3を流れる空気の一部が隙間G2を通じて加熱用熱交換器5を迂回する。なお、上述したように、第1温調ドア11の可動範囲は上側第1位置と上側第2位置との間に規制されているため、回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11および第2温調ドア15を互いからさらに離間させて第2温調ドア15を空調ケース2の底面2eに当接させることはできない。したがって、この比較例による空調装置の温調モードをフルホットモードにすることはできない。
以上より、環境温度が上昇して空調ケースおよびラックが膨張した場合であっても、フルクールモードで運転可能な空調装置の実現が求められている。また、環境温度が低下して空調ケースおよびラックが収縮した場合であっても、フルホットモードで運転可能な空調装置の実現が求められている。
このような点を考慮して、本実施の形態による空調装置1は、以下のように構成されている。すなわち、ラック40および空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)の大小関係は、駆動機構20の構成に応じて決定されている。若しくは、駆動機構20は、上記伸縮率の大小関係に応じて構成されている。
より具体的には、空調ケース2およびラック40が膨張すると第2温調ドア15が第1温調ドア11に向かう方向に動くように駆動機構20が第2シャフト16を回転させるよう、上記伸縮率の大小関係および駆動機構20の構造が決定されている。あるいは、空調ケース2およびラック40が収縮すると第2温調ドア15が第1温調ドア11から離れる方向に動くように駆動機構20が第2シャフト16を回転させるよう、上記伸縮率の大小関係および駆動機構20の構造が決定されている。
これにより、空調装置1の環境温度が上昇して空調ケース2およびラック40が互いに異なる伸縮率(熱膨張係数)で膨張しても、空調装置1をフルクールモードで運転させることができる。言い換えると、第1温調ドア11を上側第2位置に配置した際に、温調ドア11,15の間に隙間が形成されることが防止される。また、空調装置1の環境温度が低下して空調ケース2およびラック40が互いに異なる伸縮率(熱膨張係数)で収縮しても、空調装置1をフルホットモードで運転させることができる。言い換えると、第1温調ドア11を上側第1位置に配置した際に、第2温調ドア15と空調ケース2の底面2eとの間に隙間が形成されることが防止される。
図示された例では、駆動機構20は、図1に示すように、ラック40が第2外部ギア25の下流側部分と噛み合うように構成されている。このような駆動機構20の構成に応じて、空調ケース2およびラック40を構成する材料は、ラック40の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも小さくなるように選択される。例えば、空調ケース2を構成する材料として、ポリプロピレンまたはポリプロピレンにタルクを混合した材料が選択され、ラック40を構成する材料として、6,6-ナイロンまたはポリブチルテレフタラートが選択される。
以下、図6乃至図9を参照して、図1に示す空調装置1の空調ケース2およびラック40が膨張および収縮した際の、温調ドア11,15の動作について説明する。図6は、ラック40および空調ケース2の膨張前および膨張後における、ラック40と外部ギア21,25と回転駆動部30の駆動ギア32とを、模式的に示す図である。図6において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック40および空調ケース2の膨張前における、ラック40の駆動ギア32との噛み合い位置、ラック40の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック40との噛み合い位置を示す。また、図7は、ラック40および空調ケース2の膨張前および膨張後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。さらに、図8は、ラック40および空調ケース2の収縮前と収縮後のラック40と外部ギア21,25と回転駆動部30の駆動ギア32とを、模式的に示す図である。図8において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック40および空調ケース2の収縮前における、ラック40の駆動ギア32との噛み合い位置、ラック40の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック40との噛み合い位置を示す。また、図9は、ラック40および空調ケース2の収縮前および収縮後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。
まず、ラック40および空調ケース2が膨張する場合について説明する。ここでは、回転駆動部30は作動しておらず、駆動ギア32の回転はロックされている。
図6に示すように、空調装置1の環境温度が上昇すると、空調ケース2が膨張して、空調ケース2に支持された外部ギア21,25の間隔が広がる。また、ラック40が膨張して、その長手方向に伸びる。図6に示す例では、ラック40の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも小さいため、外部ギア21,25の間隔の広がる量よりも、ラック40の点P,Qの間隔の広がる量の方が小さい。これにより、ラック40と噛み合う第2外部ギア25が回転する。なお、駆動ギア32の回転は、上述したようにアクチュエータ31によってロックされている。
図示された例では、ラック40は第2外部ギア25の下流側部分と噛み合っている。このため、ラック40および空調ケース2が膨張すると、第2外部ギア25は、図6において反時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の広がる量と、ラック40の点P,Qの間隔の広がる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が反時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、上方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しない。
このように構成された空調装置1において、空調装置1をフルクールモードで運転させるべく回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11を上側第2位置に配置すると、第2温調ドア15は、膨張前よりもさらに第1温調ドア11に接近した位置に配置されて、膨張前よりもさらに第1温調ドア11に密着する。このとき、図7の部分拡大図に示すように、第2温調ドア15は、その上端部に設けられたクッション材15aを押し潰しながら、第1温調ドア11に密着する。したがって、温調ドア11,15の間に隙間が形成されることが防止される。この結果、ラック40および空調ケース2の膨張後も、空調装置1をフルクールモードで運転させることができる。
次に、ラック40および空調ケース2が収縮する場合について説明する。ここでも、回転駆動部30は作動しておらず、駆動ギア32の回転はロックされている。
図8に示すように、空調装置1の環境温度が低下すると、空調ケース2が収縮して、空調ケース2に支持された外部ギア21,25の間隔が狭まる。また、ラック40が収縮して、その長手方向に縮む。図8に示す例では、ラック40の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも小さいため、外部ギア21,25の間隔の狭まる量よりも、ラック40の点P,Qの間隔の狭まる量の方が小さい。このため、ラック40と噛み合う第2外部ギア25が回転する。なお、駆動ギア32の回転は、上述したようにアクチュエータ31によってロックされている。
図示された例では、ラック40は第2外部ギア25の下流側部分と噛み合っている。このため、ラック40および空調ケース2が収縮すると、第2外部ギア25は、図8において時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の狭まる量と、ラック40の点P,Qの間隔の狭まる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、下方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しない。
このように構成された空調装置1において、空調装置1をフルホットモードで運転させるべく回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11を上側第1位置に配置すると、第2温調ドア15は、収縮前よりもさらに空調ケース2の底面2eに接近した位置に配置されて、収縮前よりもさらに底面2eに密着する。このとき、図9の部分拡大図に示すように、第2温調ドア15は、その下端部に設けられたクッション材15bを押し潰しながら、底面2eに密着する。したがって、第2温調ドア15と底面2eとの間に隙間が形成されることが防止される。この結果、収縮後も、空調装置1をフルホットモードで運転させることができる。
以上のように、第1の実施形態の空調装置1は、環境温度が上昇して空調ケース2およびラック40が互いに異なる伸縮率(熱膨張係数)で膨張した場合であっても、フルクールモードでの運転を実現可能である。また、環境温度が低下して空調ケース2およびラック40が互いに異なる伸縮率(熱膨張係数)で収縮した場合であっても、フルホットモードでの運転を実現可能である。
以上のように、第1の実施形態によれば、車両用空調装置1は、空気が流れる内部空間3を有する空調ケース2と、内部空間3に配置される冷却用熱交換器4と、内部空間3に、上記空気の流れ方向における冷却用熱交換器4の下流側に配置される加熱用熱交換器5と、を備えている。また、車両用空調装置1は、上記空気の流れ方向における加熱用熱交換器5の上流側にスライド可能に配置され、加熱用熱交換器5の一端側に設けられた第1冷風バイパス3aに向かう空気と加熱用熱交換器5に向かう空気との比率を調整する第1温調ドア11と、上記空気の流れ方向における加熱用熱交換器5の上流側にスライド可能に配置され、加熱用熱交換器5の上記一端側に対向する他端側に設けられた第2冷風バイパス3bに向かう空気と加熱用熱交換器5に向かう空気との比率を調整する第2温調ドア15と、を備えている。また、車両用空調装置1は、内部空間3内で第1温調ドア11の冷却用熱交換器4に面する側と連結し、回転することで第1温調ドア11を駆動する第1シャフト12と、空調ケース2の外部で第1シャフト12に連結され、第1シャフト12の回転軸線X12の周りを回転する第1外部ギア21と、内部空間3内で第2温調ドア15の冷却用熱交換器4に面する側と連結し、回転することで第2温調ドア15を駆動する第2シャフト16と、空調ケース2の外部で第2シャフト16に連結され、第2シャフト16の回転軸線X16の周りを回転する第2外部ギア25と、を備えている。さらに、車両用空調装置1は、第1外部ギア21と第2外部ギア25のうち一方のギア21を回転駆動する回転駆動力を出力する回転駆動部30と、空調ケース2の外部に配置され、回転駆動部30の回転駆動力を第1外部ギア21と第2外部ギア25のうち他方のギア25に伝達するラック40と、を備えている。ラック40の温度変化による伸縮率と空調ケース2の温度変化による伸縮率とは、互いに異なっている。そして、空調ケース2およびラック40が収縮すると他方のギア25を介して駆動される温調ドア15が上記一方のギア21を介して駆動される温調ドア11から離れる方向に動くように他方のギア25と連結されたシャフト16を回転させるよう、または、空調ケース2およびラック40が膨張すると他方のギア25を介して駆動される温調ドア15が上記一方のギア21を介して駆動される温調ドア11に向かう方向に動くように上記他方のギア25と連結されたシャフト16を回転させるよう、ラック40は、空気の流れ方向における上記他方のギア25の下流側部分あるいは上流側部分と噛み合っている。
このような空調装置1では、空調ケース2およびラック40が収縮すると、上記他方のギア25を介して駆動される温調ドア15が上記一方のギア21を介して駆動される温調ドア11から離れる方向に動く。または、空調ケース2およびラック40が膨張すると、他方のギア25を介して駆動される温調ドア15が上記一方のギア21を介して駆動される温調ドア11に向かう方向に動く。これにより、空調ケース2およびラック40が収縮する環境温度低下時にも、空調装置1をフルホットモードで運転させることができる。または、空調ケース2およびラック40が膨張する環境温度上昇時にも、空調装置1をフルクールモードで運転させることができる。
具体的には、第1の実施形態では、ラック40の温度変化による伸縮率は、空調ケース2の温度変化による伸縮率よりも小さい。また、回転駆動部30は、アクチュエータ31と、アクチュエータ31により回転駆動され上記一方のギア21と噛み合う駆動ギア32と、を含んでいる。そして、ラック40は、上記空気の流れ方向における駆動ギア32および他方のギア25の下流側部分と噛み合っている。
さらに具体的には、第1の実施形態では、空調ケース2は、ポリプロピレンまたはポリプロピレンにタルクを混合した材料により構成されている。また、ラック40は、6,6-ナイロンまたはポリブチルテレフタラートにより構成されている。これにより、ラック40の温度変化による伸縮率を、空調ケース2の温度変化による伸縮率よりも小さくすることができる。
なお、第1の実施形態では、回転駆動部30によって回転駆動される一方のギアは第1外部ギア21であり、回転駆動部30の回転駆動力が伝達される他方のギアは第2外部ギア25であるが、これに限られない。上記一方のギアは第2外部ギア25であり、上記他方のギアは第1外部ギア21であってもよい。
<ラックの変形例>
次に、図10および図11を参照して、図1に示す第1の実施形態のラック40の変形例について説明する。
上述した実施の形態では、ラック40が樹脂のみによって構成される場合を例に挙げて説明してきた。しかしながら、ラックは、2以上の材料を用いて構成されてもよい。
例えば、ラックは、金属と樹脂を含んでいてもよい。図10に示す例では、ラック40aは、当該ラック40aの長手方向に延びる金属で構成された金属部41aと、金属部41aの両端に固定された樹脂製の歯形成部42a,43aを有していてもよい。一般に、金属は、上述した空調装置1の使用温度範囲において、樹脂よりも温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が非常に小さい。このため、上述した空調装置1の使用温度範囲において、ラック40aの温度変化による伸縮率を効果的に抑制することができる。したがって、上記使用温度範囲において、ラック40aの温度変化による膨張および収縮を、空調ケース2と比較して抑制することが容易である。
なお、図10に示す例では、金属部41aの歯形成部42a,43aの間となる領域は、樹脂で覆われていない。しかしながら、これに限られない。図11に示す例では、ラック40aaは、図10に示すラック40aと同様に、金属部41aと、歯形成部42a,43aとを有する。そして、ラック40aaの金属部41aの歯形成部42a,43aの間となる領域が、樹脂によって覆われている。このようなラック40aaによっても、上記使用温度範囲において、ラック40aの温度変化による伸縮率を、空調ケース2と比較して抑制することができる。
<第2の実施形態>
次に、図12乃至図16を参照して、第2の実施形態ついて説明する。図12は、第2の実施形態による空調装置100の空気調和部100aを示す図である。
図12乃至図16に示す第2の実施形態では、図1乃至図9に示す空調装置1と比較して、ラック140の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも大きい点で異なっている。また、ラック140が第2外部ギア25の上流側部分と噛み合うように駆動機構120が構成されている点で異なっている。他の構成は、図1乃至図9に示す空調装置1と略同一である。図12乃至図16に示す第2の実施形態において、図1乃至図9に示す第1の実施形態と同様の部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示す空気調和部100aの温調ドア11,15を駆動する駆動機構120において、回転駆動部130のアクチュエータ31は、第1外部ギア21を回転駆動する。また、ラック140の上側の歯形成部42は、第1外部ギア21の下流側部分と噛み合っている。また、ラック140の下側の歯形成部43は、第2外部ギア25の上流側部分と噛み合っている。このような駆動機構120によっても、第1外部ギア21と第2外部ギア25とを、互いに異なる回転方向に回転させることができる。すなわち、駆動機構120は、第1温調ドア11を上側第1位置から上側第2位置に向かう方向に移動させると同時に、第2温調ドア15を、下側第1位置から下側第2位置に向かう方向に移動させることができる。また、第1温調ドア11を上側第2位置から上側第1位置に向かう方向に移動させると同時に、第2温調ドア15を、下側第2位置から下側第1位置に向かう方向に移動させることができる。
駆動機構120の図12に示す構成に応じて、空調ケース2およびラック140を構成する材料は、ラック140の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも大きくなるように選択される。例えば、空調ケース2を構成する材料として、ポリプロピレンまたはポリプロピレンにタルクを混合した材料が選択され、ラック140を構成する材料として、ポリオキシエチレンまたはポリアセタールが選択される。
以下、図13乃至図16を参照して、図12に示す空調装置100の空調ケース2およびラック140が膨張および収縮した際の、温調ドア11,15の動作について説明する。図13は、ラック140および空調ケース2の膨張前と膨張後のラック140と外部ギア21,25とを、模式的に示す図である。図13において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック140および空調ケース2の膨張前における、ラック140の第1外部ギア21との噛み合い位置、ラック140の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック140との噛み合い位置を示す。また、図14は、ラック140および空調ケース2の膨張前および膨張後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。さらに、図15は、ラック140および空調ケース2の収縮前と収縮後のラック140と外部ギア21,25とを、模式的に示す図である。図15において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック140および空調ケース2の収縮前における、ラック140の第1外部ギア21との噛み合い位置、ラック140の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック140との噛み合い位置を示す。また、図16は、ラック140および空調ケース2の収縮前および収縮後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。
まず、ラック140および空調ケース2が膨張する場合について説明する。ここでは、回転駆動部30は作動しておらず、第1外部ギア21の回転はロックされている。
図13に示すように、空調装置100の環境温度が上昇すると、空調ケース2が膨張して、空調ケース2に支持された外部ギア21,25の間隔が広がる。また、ラック140が膨張して、その長手方向に伸びる。図13に示す例では、ラック140の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも大きいため、外部ギア21,25の間隔の広がる量よりも、ラック140の点P,Qの間隔の広がる量の方が大きい。このため、ラック140と噛み合う第2外部ギア25が回転する。なお、第1外部ギア21の回転は、上述したようにアクチュエータ31によってロックされている。
図示された例では、ラック140は第2外部ギア25の上流側部分と噛み合っている。このため、ラック140および空調ケース2が膨張すると、第2外部ギア25は、図13において反時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の広がる量と、ラック40の点P,Qの間隔の広がる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が反時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、上方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しない。
このように構成された空調装置100において、空調装置100をフルクールモードで運転させるべく回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11を上側第2位置に配置すると、第2温調ドア15は、膨張前よりもさらに第1温調ドア11に接近した位置に配置されて、膨張前よりもさらに第1温調ドア11に密着する。このとき、図14の部分拡大図に示すように、第2温調ドア15は、その上端部に設けられたクッション材15aを押し潰しながら、第1温調ドア11に密着する。したがって、温調ドア11,15の間に隙間が形成されることが防止される。この結果、膨張後も、空調装置100をフルクールモードで運転させることができる。
次に、ラック140および空調ケース2が収縮する場合について説明する。ここでも、回転駆動部30は作動しておらず、第1外部ギア21の回転はロックされている。
図15に示すように、空調装置100の環境温度が低下すると、空調ケース2が収縮して、空調ケース2に支持された外部ギア21,25の間隔が狭まる。また、ラック140が収縮して、その長手方向に縮む。図15に示す例では、ラック140の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも大きいため、外部ギア21,25の間隔の狭まる量よりも、ラック140の点P,Qの間隔の狭まる量の方が大きい。このため、ラック140と噛み合う第2外部ギア25が回転する。なお、第1外部ギア21の回転は、上述したようにアクチュエータ31によってロックされている。
図示された例では、ラック140は第2外部ギア25の下流側部分と噛み合っている。このため、ラック140および空調ケース2が収縮すると、第2外部ギア25は、図15において時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の狭まる量と、ラック140の点P,Qの間隔の狭まる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、下方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しない。
このように構成された空調装置100において、空調装置100をフルホットモードで運転させるべく回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11を上側第1位置に配置すると、第2温調ドア15は、収縮前よりもさらに空調ケース2の底面2eに接近した位置に配置されて、収縮前よりもさらに底面2eに密着する。このとき、図16の部分拡大図に示すように、第2温調ドア15は、その下端部に設けられたクッション材15bを押し潰しながら、底面2eに密着する。したがって、第2温調ドア15と底面2eとの間に隙間が形成されることが防止される。この結果、収縮後も、空調装置100をフルホットモードで運転させることができる。
このように、第2の実施形態の空調装置100も、環境温度が上昇して空調ケース2およびラック140が互いに異なる伸縮率(熱膨張係数)で膨張した場合であっても、フルクールモードでの運転を実現可能である。また、環境温度が低下して空調ケース2およびラック140が互いに異なる伸縮率(熱膨張係数)で収縮した場合であっても、フルホットモードでの運転を実現可能である。
なお、上述した空調装置100の比較例として、図12に示す駆動機構120が採用された空調装置であって、ラック140の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも小さい空調装置の温調ドア11,15の動作について、図21乃至図24を参照して説明する。図21は、ラック140および空調ケース2の膨張前と膨張後のラック140と外部ギア21,25とを、模式的に示す図である。図21において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック140および空調ケース2の膨張前における、ラック140の第1外部ギア21との噛み合い位置、ラック140の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック140との噛み合い位置を示す。また、図22は、ラック140および空調ケース2の膨張前および膨張後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。さらに、図23は、ラック140および空調ケース2の収縮前と収縮後のラック140と外部ギア21,25とを、模式的に示す図である。図23において、点P、点Qおよび点Rは、それぞれ、ラック140および空調ケース2の収縮前における、ラック140の第1外部ギア21との噛み合い位置、ラック140の第2外部ギア25との噛み合い位置、および、第2外部ギア25のラック140との噛み合い位置を示す。また、図24は、ラック140および空調ケース2の収縮前および収縮後における、温調ドア11,15と加熱用熱交換器5と空調ケース2の一部とを、模式的に示す図である。
まず、ラック140および空調ケース2が膨張する場合について説明する。ここでは、回転駆動部30は作動しておらず、第1外部ギア21の回転はロックされている。
図21に示すように、空調装置の環境温度が上昇すると、空調ケース2が膨張して、空調ケース2に支持された外部ギア21,25の間隔が広がる。また、ラック140が膨張して、その長手方向に伸びる。図21に示す比較例では、ラック140の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも小さいため、外部ギア21,25の間隔の広がる量よりも、ラック140の点P,Qの間隔の広がる量の方が小さい。このため、ラック140と噛み合う第2外部ギア25が回転する。なお、第1外部ギア21の回転は、上述したようにアクチュエータ31によってロックされている。
図示された例では、ラック140は第2外部ギア25の上流側部分と噛み合っている。このため、ラック140および空調ケース2が膨張すると、第2外部ギア25は、図21において時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の広がる量と、ラック140の点P,Qの間隔の広がる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、下方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しない。
このように構成された空調装置において、空調装置をフルクールモードで運転させるべく回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11を上側第2位置に配置すると、第2温調ドア15は、膨張前よりも第1温調ドア11から離間した位置に配置される。したがって、温調ドア11,15の間に隙間G1が形成される。このため、膨張後は、空調装置をフルクールモードで運転させることができない。
次に、ラック140および空調ケース2が収縮する場合について説明する。ここでも、回転駆動部30は作動しておらず、第1外部ギア21の回転はロックされている。
図23に示すように、空調装置の環境温度が低下すると、空調ケース2が収縮して、空調ケース2に支持された外部ギア21,25の間隔が狭まる。また、ラック140が収縮して、その長手方向に縮む。図23に示す例では、ラック140の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)が空調ケース2の温度変化による伸縮率(熱膨張係数)よりも大きいため、外部ギア21,25の間隔の狭まる量よりも、ラック140の点P,Qの間隔の狭まる量の方が大きい。このため、ラック140と噛み合う第2外部ギア25が回転する。なお、第1外部ギア21の回転は、上述したようにアクチュエータ31によってロックされている。
図示された例では、ラック140は第2外部ギア25の上流側部分と噛み合っている。このため、ラック140および空調ケース2が収縮すると、第2外部ギア25は、図23において反時計回りに回転する。第2外部ギア25の回転量は、外部ギア21,25の間隔の狭まる量と、ラック140の点P,Qの間隔の狭まる量との差に応じた量である。
第2外部ギア25が反時計回りに回転すると、第2外部ギア25と連結された第2シャフト16と連結する第2温調ドア15が、上方に移動する。このとき、第1温調ドア11は移動しない。
このように構成された空調装置において、空調装置をフルホットモードで運転させるべく回転駆動部30を作動させて第1温調ドア11を上側第1位置に配置すると、第2温調ドア15は、収縮前よりも空調ケース2の底面2eから離間した位置に配置される。したがって、第2温調ドア15と底面2eとの間に隙間G2が形成される。このため、収縮後は、空調装置をフルホットモードで運転させることができない。
以上のように、第2の実施形態によれば、ラック140の温度変化による伸縮率は、空調ケース2の温度変化による伸縮率よりも大きい。また、ラック140は、空気の流れ方向における上記一方のギア21の下流側部分及び上記他方のギア25の上流側部分と噛み合っている。
この場合も、空調ケース2およびラック140が収縮すると上記他方のギア25を介して駆動される温調ドア15が上記一方のギア21を介して駆動される温調ドア11から離れる方向に動く。または、空調ケース2およびラック140が膨張すると他方のギア25を介して駆動される温調ドア15が上記一方のギア21を介して駆動される温調ドア11に向かう方向に動く。これにより、空調ケース2およびラック40が収縮する環境温度低下時にも、空調装置100をフルホットモードで運転させることができる。また、空調ケース2およびラック40が膨張する環境温度上昇時にも、空調装置100をフルクールモードで運転させることができる。
この場合、例えば、空調ケース2は、ポリプロピレンまたはポリプロピレンにタルクを混合した材料により構成され、ラック140は、ポリオキシエチレンまたはポリアセタールにより構成されている。これにより、ラック140の温度変化による伸縮率を、空調ケース2の温度変化による伸縮率よりも大きくすることができる。
本発明に係るドア装置は、工業的に製造することができ、また商取引の対象とすることができるから、経済的価値を有して産業上利用することができる。
1,100 車両用空調装置
2 空調ケース
3 内部空間
4 冷却用熱交換器
5 加熱用熱交換器
11 第1温調ドア
12 第1シャフト
15 第2温調ドア
16 第2シャフト
20,120 駆動機構
21 第1外部ギア
25 第2外部ギア
30 回転駆動部
31 アクチュエータ
40,40a,40aa,140 ラック

Claims (8)

  1. 空気が流れる内部空間(3)を有する空調ケース(2)と、
    前記内部空間(3)に配置される冷却用熱交換器(4)と、
    前記内部空間に、前記空気の流れ方向における前記冷却用熱交換器(4)の下流側に配置される加熱用熱交換器(5)と、
    前記空気の流れ方向における前記加熱用熱交換器(5)の上流側にスライド可能に配置され、前記加熱用熱交換器(5)の一端側に設けられた第1冷風バイパス(3a)に向かう空気と前記加熱用熱交換器(5)に向かう空気との比率を調整する第1温調ドア(11)と、
    前記空気の流れ方向における前記加熱用熱交換器(5)の上流側にスライド可能に配置され、前記加熱用熱交換器(5)の前記一端側に対向する他端側に設けられた第2冷風バイパス(3b)に向かう空気と前記加熱用熱交換器(5)に向かう空気との比率を調整する第2温調ドア(15)と、
    前記内部空間内で前記第1温調ドア(11)の前記冷却用熱交換器(4)に面する側と連結し、回転することで前記第1温調ドア(11)を駆動する第1シャフト(12)と、
    前記空調ケース(2)の外部で前記第1シャフト(12)に連結され、前記第1シャフト(12)の回転軸線(X12)の周りを回転する第1外部ギア(21)と、
    前記内部空間内で前記第2温調ドア(15)の前記冷却用熱交換器(4)に面する側と連結し、回転することで前記第2温調ドア(15)を駆動する第2シャフト(16)と、
    前記空調ケース(2)の外部で前記第2シャフト(16)に連結され、前記第2シャフト(16)の回転軸線(X16)の周りを回転する第2外部ギア(25)と、
    前記第1外部ギア(21)と前記第2外部ギア(25)のうち一方のギア(21,25)を回転駆動する回転駆動力を出力する回転駆動部(30)と、
    前記空調ケース(2)の外部に配置され、前記回転駆動部(30)の回転駆動力を前記第1外部ギア(21)と前記第2外部ギア(25)のうち他方のギア(25,21)に伝達するラック(40,40a,40aa,140)と、
    を備え、
    前記ラック(40)および前記空調ケース(2)の温度変化による伸縮率は、互いに異なっており、
    前記空調ケース(2)および前記ラック(40,40a,40aa,140)が収縮すると前記他方のギア(25,21)を介して駆動される温調ドア(15,11)が前記一方のギア(21,25)を介して駆動される温調ドア(11,15)から離れる方向に動くように前記他方のギア(25,21)と連結されたシャフト(16,12)を回転させるよう、または、前記空調ケース(2)および前記ラック(40,40a,40aa,140)が膨張すると前記他方のギア(25,21)を介して駆動される温調ドア(15,11)が前記一方のギア(21,25)を介して駆動される温調ドア(11,15)に向かう方向に動くように前記他方のギア(25,21)と連結されたシャフト(16,12)を回転させるよう、前記ラック(40,40a,40aa,140)は、前記空気の流れ方向における前記他方のギア(25,21)の下流側部分あるいは上流側部分と噛み合っていることを特徴とする、車両用空調装置(1,100)。
  2. 前記ラック(40,40a,40aa)の温度変化による伸縮率は、前記空調ケース(2)の温度変化による伸縮率よりも小さく、
    前記回転駆動部(30)は、アクチュエータ(31)と、前記アクチュエータ(31)により回転駆動され前記一方のギア(21,25)と噛み合う駆動ギア(32)と、を含み、
    前記ラック(40,40a,40aa)は、前記空気の流れ方向における前記駆動ギア(32)および前記他方のギア(25,21)の下流側部分と噛み合っていることを特徴とする、請求項1に記載の車両用空調装置(1)。
  3. 前記空調ケース(2)は、ポリプロピレンまたはポリプロピレンにタルクを混合した材料により構成され、
    前記ラック(40)は、6,6-ナイロンまたはポリブチルテレフタラートにより構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の車両用空調装置(1)。
  4. 前記ラック(40a,40aa)は、当該ラック(40a,40aa)の長手方向に延びる金属部(41a)と、前記金属部(41a)に対して固定されて前記駆動ギア(32)および前記他方のギア(25,21)と噛み合う歯が形成された歯形成部(42a,43a)とを有することを特徴とする、請求項2に記載の車両用空調装置(1)。
  5. 前記ラック(140)の温度変化による伸縮率は、前記空調ケース(2)の温度変化による伸縮率よりも大きく、
    前記ラック(140)は、前記空気の流れ方向における前記一方のギア(21,25)の下流側部分及び前記他方のギア(25,21)の上流側部分と噛み合っていることを特徴とする、請求項1に記載の車両用空調装置(100)。
  6. 前記空調ケース(2)は、ポリプロピレンまたはポリプロピレンにタルクを混合した材料により構成され、
    前記ラック(140)は、ポリオキシエチレンまたはポリアセタールにより構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の車両用空調装置(100)。
  7. 前記一方のギアは前記第1外部ギア(21)であり、前記他方のギアは前記第2外部ギア(25)であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用空調装置(1,100)。
  8. 前記他方のギアは前記第1外部ギア(21)であり、前記一方のギアは前記第2外部ギア(25)であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用空調装置(1,100)。
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