JP2011207279A - 空調ケース - Google Patents

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明規 桑山
Takayuki Shimauchi
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Abstract

【課題】一対のケース部材の間に中間ケース部材を介在させる空調ケースにおいて、異なる開口部から吹き出される空調風の風量割合の変化を抑制する。
【解決手段】一対のケース部材11、12の間に中間ケース部材13、13´を介在させることによって形成され、車室内に空調風を吹き出すための複数の開口部3、4、5、6が設けられた空調ケースであって、複数の開口部3、4、5、6のうち、車室内の後席側の乗員に向かって空調風を吹き出す後席用吹出口に接続される後席用開口部6が、中間ケース部材13にのみ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内に吹き出す空調風の空気通路を形成する空調ケースに関する。
従来、車室内に吹き出す空調風の空気通路を形成する車両用の空調ケースが知られている。この種の空調ケースは、軽自動車や普通自動車のような車格の相違や、内部に収容される空調装置構成機器の体格の相違等に応じて、種々の外形寸法のものが存在する。
これに対して、一対のケース部材の間に中間ケース部材を介在させることによって形成された空調ケースが提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献1では、必要に応じて一対のケース部材の間に中間ケース部材を介在させることによって、一対のケース部材間の距離(間隔幅)を伸縮させて、種々の外形寸法の空調ケースを形成できるようにしている。
これによって、特許文献1の空調ケースでは、車格の相違や空調装置の構成機器の体格の相違等に応じて、空調ケースの外形寸法を変化させても、一対のケース部材を共用可能として、空調ケース全体としての低コスト化を図っている。
特開2002−274152号公報
ところで、この種の空調ケースには、乗員の上半身に向かって空調風を吹き出すためのフェイス開口部、乗員の脚部に向かって空調風を吹き出すためのフット開口部、後席側に向かって空調風を吹き出すためのリアフット開口部等の複数の開口部が形成されている。そして、これらの開口部には、それぞれの開口部から吹き出される空調風の風量割合が、車室内空調に適切な風量割合となるように開口面積等が設定されている。
しかし、特許文献1の如く、一対のケース部材の間に中間ケース部材を介在させることによって、種々の外形寸法の空調ケースを形成可能とした構成において、ケース部材と中間ケース部材との双方に跨って開口する開口部が存在すると、寸法の異なる中間ケース部材を用いて空調ケースを形成した際に、この開口部の開口面積が変化してしまうことがある。
このような一部の開口部の開口面積の変化は、他の開口部の開口面積との比率を変化させてしまうため、一部の開口部から吹き出される空調風と他の開口部から吹き出される空調風との風量割合の変化を招き、適切な車室内空調の妨げとなる。
本発明は上記点に鑑みて、一対のケース部材の間に中間ケース部材を介在させる空調ケースにおいて、異なる開口部から吹き出される空調風の風量割合の変化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一対のケース部材(11、12)の間に中間ケース部材(13、13´)を介在させることによって形成され、車室内に空調風を吹き出すための複数の開口部(3、4、5、6)が設けられた空調ケースであって、複数の開口部(3、4、5、6)のうち少なくとも1つの開口部は、その開口縁部の全周が中間ケース部材(13)に形成されていることを特徴とする。
これによると、中間ケース部材(6)に形成された開口部については、一対のケース部材(11、12)の形状を変更することなく、開口部の開口面積を調整することができ、空調風の風量を所望の風量に設定することができる。つまり、中間ケース部材(6)に形成された開口部から吹き出される空調風と他の開口部から吹き出される空調風の風量割合を適切に設定することが可能となる。
従って、一対のケース部材(11、12)の間に中間ケース部材(13)を介在させる空調ケースにおいて、異なる開口部から吹き出される空調風の風量割合の変化を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明の如く、請求項1に記載の空調ケースにおいて、複数の開口部(3、)には、車室内の後席側の乗員に向かって空調風を吹き出すための後席用開口部(6)が含まれており、後席用開口部(6)の開口縁部の全周が中間ケース部材(13)に形成されるようにしてもよい。
これにより、後席用開口部(6)から吹き出される空調風と他の開口部から吹き出される空調風の風量割合を適切に設定することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
実施形態の空調ケースの外観を示す斜視図である。 実施形態の空調ケースを各ケース部材に分割した状態を示す斜視図である。 実施形態の比較例となる空調ケースの外観を示す斜視図である。 (a)は実施形態のフェイス開口部を示す平面図であり、(b)は実施形態の比較例のフェイス開口部を示す平面図である。 他の実施形態の空調ケースの外観を示す斜視図である。
本発明の一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1は、車両用空調装置の空調ケース1の外観を示す斜視図であり、図2は、空調ケース1を各ケース部材11〜13に分割した状態を示す斜視図である。また、図3は、本実施形態の比較例となる空調ケース1´の外観を示す斜視図である。なお、図1における矢印は、空調ケース1を車両に搭載した状態での車両前後方向、車両左右方向、車両上下方向を示している。
なお、図2では、図1に対して同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。
車両用空調装置は、大別して空調ユニットと図示しない送風ユニットとの二つのユニットに分かれている。送風ユニットは、車室内の計器盤の内側における中央部から助手席側にオフセットして配置されている。これに対して、空調ユニットは、車室内の計器盤の内側における左右方向の略中央部に配置されている。
送風ユニットは、周知の如く、その外殻を形成するブロワケース、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替導入する内外気切替箱、内外気切替箱から導入された空気を送風する送風機等から構成されている。なお、送風機は、周知の遠心多翼ファンを電動モータにて回転駆動させて空気を送風するものである。
空調ユニットは、図1に示すように、その外殻を形成すると共に、送風ユニットの送風機から送風された空気を車室内に向かって吹き出す空調風の空気通路を形成する空調ケース1を有して構成されている。空調ケース1は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて成形されている。
本実施形態の空調ケース1は、車両左右方向の両側壁を構成する一対のケース部材11、12、および一対のケース部材11、12の間に介在される中間ケース部材13にて形成されている。すなわち、本実施形態の空調ケース1は、その中央部から所定間隔離れた位置に上下方向に延びる2つの分割面を有している。このため、空調ケース1は、図2に示すように、2つの分割面で一対のケース部材11、12および中間ケース部材13に分割することができる。なお、一対の中間ケース部材13における一対のケース部材11、12に当接する部位は、一対のケース部材11、12の双方の分割面の形状に対応する形状に形成されている。
一対のケース部材11、12および中間ケース部材13は、その内部に空調ユニットを構成する各種構成機器を収容した状態で、金属バネ、クリップ、ネジ等の締結手段(図示略)によって結合されている。なお、図2では図示していないが、各ケース部材11〜13の内部には、空調ユニットを構成する各種構成機器を支持固定するための取付部が設けられている。
本実施形態の中間ケース部材13は、車格の相違や空調ケース1に内蔵する各種構成機器の体格の相違に応じて一対のケース部材11、12の間隔幅を調整するための部材である。つまり、空調ケース1は、一対のケース部材11、12の分割面に外形寸法の異なる中間ケース部材13を選択的に介在させることで、車格の相違や内蔵する各種構成機器の体格の相違に応じて、空調ケース1の体格を適宜調整することが可能となっている。
本実施形態では、図3に示す一対のケース部材11、12の間隔幅(一対のケース部材11、12間の距離)を基準幅L2とするための基準中間ケース部材13´、および図1に示す一対のケース部材11、12の間隔幅を基準幅L2よりも短い伸縮幅L1とするための伸縮用中間ケース部材13のうち、伸縮用中間ケース部材13を適用して空調ケース1を構成している。本実施形態では、基準中間ケース部材13´を適用した空調ケース1´については比較例として説明する。なお、説明の便宜のため、図1に示す伸縮用中間ケース部材13を用いた空調ケース1を伸縮ケース1と称し、図3に示す基準中間ケース部材13´を用いた空調ケース1を基準ケース1´と称することがある。
ここで、伸縮ケース1および基準ケース1´は、一対のケース部材11、12の間に介在させる中間ケース部材の車両左右方向の幅寸法や形状が異なるだけで、一対のケース部材11、12の形状等については同等としている。
このため、伸縮ケース1は、基準ケース1´に対して、一対のケース部材11、12の形状を変更することなく、一対のケース部材11、12の間隔幅が小さくなるので、空調ケース1における左右方向の幅寸法が小さくなる。
従って、基準ケース1´の搭載スペースを確保することが困難な車両や要求される空調能力が基準より低く設定された車両に対して、伸縮ケース1を適用することで、一対のケース部材11、12の共用化を図ることができる。
続いて空調ケース1の内部の構成等について説明すると、空調ケース1の内部における空気流れ上流側には、車室内に送風する空気を冷却する冷却用熱交換器である蒸発器(図示略)が配置されている。この蒸発器は、図示しない周知の蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する構成要素の一つであり、その内部に流入した低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることで、送風機からの送風空気を冷却する冷却機能を発揮するものである。
そして、蒸発器の空気流れ下流側には、ヒータコア(図示略)が配置されている。このヒータコアは、エンジン冷却水を熱源として、蒸発器通過後の空気を再加熱する加熱用熱交換器である。蒸発器およびヒータコアは、空調ケース1に設けられた取付部(図示略)にて空調ケース1の内部に支持固定される。
蒸発器の空気流れ下流側であって、かつ、空調ケース1内のヒータコアの側方には、蒸発器通過後の空気をヒータコアを迂回して流すためのバイパス通路(図示略)が形成されている。
また、蒸発器とヒータコアとの間には、エアミックスドア(図示略)が配置されている。エアミックスドアは、サーボモータ(図示略)或いはマニュアル操作によって開度調整されることによって、蒸発器通過後の空気のうちヒータコアを通過する空気量とバイパス通路を連通する空気量との風量割合を調整するものである。
そして、空調ユニットは、送風機から空調ケース1内に導入された空気を蒸発器、ヒータコア、エアミックスドア等によって乗員の所望の温度に調整するようになっている。なお、空調ケース1の内部には、伸縮ケース1と基準ケース1´とで同様の構成が配置される。
また、空調ケース1には、送風機からの送風空気を内部に導入する導入口2が形成されている。この導入口2は、助手席側に配置された送風ユニットの空気出口部に接続するために空調ケースのうち助手席側の側壁面に開口している。
また、空調ケース1には、その上面部に車両前方側の部位に開口するデフロスタ開口部3、上面部におけるデフロスタ開口部3よりも車両後方側の部位に開口するフェイス開口部4、車両左右方向の両側壁側の部位に開口するフット開口部5、空調ケース1の車両後方側の下方部位に開口する後席用開口部6等の複数の開口部が形成されている。なお、フェイス開口部4および後席用開口部6の詳細については後述する。
デフロスタ開口部3は、車両前面窓ガラスの内面に向けて温度調整された空調風を吹き出すための図示しないデフロスタ吹出口にダクトを介して接続されている。フェイス開口部4は、車室内の計器盤の略中央部に設けられたセンタフェイス吹出口(図示略)と、計器盤の左右両側に設けられたサイドフェイス吹出口(図示略)の双方にダクトを介して接続されている。また、フット開口部5は、乗員の足元部に配置されるフット吹出口にダクトを介して接続されている。
さらに、後席用開口部6は、車両後席の乗員に向けて温度調整された空調風を吹き出すための図示しないリア吹出口にダクトを介して接続されている。なお、リア吹出口は、後席側の乗員の上半身および下半身の少なくとも一方に向けて吹き出すための吹出口とすることができる。
また、これら開口部3〜6の空気流れ上流側には、それぞれ図示しないデフロスタドア、フェイスドア、フットドア、リアドアが回転自在に配置され、これらのドアは、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータ或いはマニュアル操作によって開閉操作される。
ところで、後席用開口部6の開口縁部が、空調ケース1における一対のケース部材11、12および中間ケース部材13の双方に跨って形成されていると、寸法の異なる中間ケース部材13を用いて空調ケース1を形成した際に、開口面積が変化してしまう。
このような後席用開口部6の開口面積の変化は、他の開口部との面積比率を変化させてしまうので、後席用開口部6から吹き出される空調風と他の開口部から吹き出される空調風との風量割合の変化を招き、後席用開口部6から吹き出す空調風の風量を所望の風量とすることができなくなってしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、後席用開口部6を、空調ケース1における一対のケース部材11、12および中間ケース部材13に跨って形成するのではなく、車種等に応じて形状が変更される中間ケース部材13のみに設ける構成としている。換言すれば、本実施形態の後席用開口部6は、その開口縁部の全周が中間ケース部材13に形成される構成としている。
これにより、一対のケース部材11、12の形状を変更することなく、中間ケース部材13に設けた後席用開口部6の開口面積や開口形状等を設定することができるので、後席用開口部6から吹き出される空調風と他の開口部から吹き出される空調風との風量割合の変化を抑制することが可能となる。
次に、本実施形態のフェイス開口部4について図4に基づいて説明する。図4の(a)は、伸縮ケース1のフェイス開口部4の平面図であり、(b)は基準ケース1´のフェイス開口部4´の平面図である。
図4に示すように、フェイス開口部4、4´全体は、長方形状で開口しており、一対のケース部材11、12、および中間ケース部材13、13´に跨って開口している。さらに、フェイス開口部4、4´は、センタフェイス吹出口(図示略)に接続されるセンタフェイス開口部41、41´と、左右両側のサイドフェイス吹出口(図示略)に接続される一対のサイドフェイス開口部42、42´とに板状の仕切り部材14、14´を介して分割されている。
センタフェイス開口部41、41´および一対のサイドフェイス開口部42、42´は、四角形状に開口しており、仕切り部材14、14´の長手方向(車両前後方向)の長さが同等の長さとされている。一方、仕切り部材14、14´の長手方向に直行する方向(車両左右方向)の長さは、サイドフェイス開口部42、42´よりもセンタフェイス開口部41、42´が長くなっている。
センタフェイス開口部41、41´と一対のサイドフェイス開口部42、42´とは、車両の左右方向に並んで設けられており、一対のサイドフェイス開口部42、42´がセンタフェイス開口部41、41´を左右両側から挟み込むように隣接して設けられている。
ここで、本実施形態の如く、一対のケース部材11、12の間隔幅を伸縮幅L1とした伸縮ケース1では、基準ケース1´に対して一対のケース部材11、12の間隔幅が短くなるので、センタフェイス開口部41から吹き出される空調風とサイドフェイス開口部42から吹き出される空調風と風量割合が変化してしまう場合がある。
そこで、本実施形態では、センタフェイス開口部41とサイドフェイス開口部42との間を仕切る仕切り部材14を、一対のケース部材11、12ではなく、車種等に応じて形状が変更される中間ケース部材13に設ける構成としている。
このため、センタフェイス開口部41は、中間ケース部材13の外壁と仕切り部材14とで囲まれ、サイドフェイス開口部42は、中間ケース部材13、一対のケース部材11、12の外壁、仕切り部材14で囲まれる構成としている。すなわち、センタフェイス開口部41の開口縁部は、その全周が中間ケース部材13に形成され、各サイドフェイス開口部42の開口縁部は、各ケース部材11、12と中間ケース部材13とに跨って形成されている。
さらに、伸縮ケース1における仕切り部材14の位置は、各フェイス開口部41、42から吹き出す空調風の風量割合が、基準中間ケース部材13´を採用した際の風量割合と同等となるように設定している。換言すれば、基準中間ケース部材13´を用いた基準ケース1´におけるセンタフェイス開口部41´から吹き出される空調風とサイドフェイス開口部42´から吹き出される空調風との風量割合を基準風量割合としたときに、伸縮用中間ケース部材13を用いた伸縮ケース1における風量割合が基準風量割合と同等となるように仕切り部材14の位置が設定されている。
なお、本実施形態における「同等」とは、完全に同一となっていることのみを意味するものではなく、製造誤差、組付誤差によって微小に異なるものも「同等」という用語の範囲内に含むものとする。また、各フェイス開口部41、42から吹き出す空調風の「風量割合」としては、各フェイス開口部41、42から吹き出される総風量の比を採用することができる。
具体的には、伸縮ケース1の仕切り部材14の位置は、各フェイス開口部41、42の開口面積の比率が、基準ケース1´を採用した際の開口面積の比率と同等となるように設定している。換言すれば、基準中間ケース部材13´を用いた基準ケース1´におけるセンタフェイス開口部41´の開口面積とサイドフェイス開口部42´の開口面積との面積比を基準面積比としたときに、伸縮用中間ケース部材13を用いた伸縮ケース1における面積比が基準面積比と同等となるように仕切り部材14の位置が設定されている。
なお、センタフェイス開口部41およびサイドフェイス開口部42の開口面積の比率は、例えば、サイドフェイス開口部42の開口面積Bに対してセンタフェイス開口部41の開口面積Aを2倍となるように設定される(開口面積A:開口面積B=2:1)。
次に、上記構成における本実施形態の空調ユニットの作動について説明する。図示しない車両走行用エンジンの作動状態において、車両用空調装置を作動させると空調制御装置(図示略)から出力される制御信号によって、送風機が回転駆動され、エアミックスドアの開度が調整され、各開口部3〜6上流側の各ドアが開閉操作され、さらに、上述の冷凍サイクルが作動状態となる。
送風機から送風された送風空気は、蒸発器、ヒータコア、エアミックスドアにて所望の温度に調整された空調風となる。そして、温度調整された空調風が、ドアの開閉状態に応じて各開口部3〜6へ流れ、各吹出口から車室内に吹き出されることによって、車室内の空調がなされる。なお、空調ユニットの作動については、比較例である基準ケース1´を備える空調ユニットでも同様である。
ここで、本実施形態の空調ユニットでは、伸縮ケース1におけるセンタフェイス開口部41とサイドフェイス開口部42との開口面積の比率を、基準ケース1´における開口面積の比率と同等としているので、各フェイス開口部41、42の風量割合を基準ケース1´における各フェイス開口部41´、42´の風量割合(基準風量割合)を同等とすることができる。
以上説明した本実施形態の構成によれば、一対のケース部材11、12の間に、伸縮用中間ケース部材13を介在させることで、一対のケース部材11、12の形状を変更することなく、一対のケース部材11、12の間隔幅を伸縮させることができる。
これにより、基準ケース1´の搭載スペースを確保することが困難な車両や要求される空調能力が基準より低い設定とされた車両に対して、伸縮ケース1を適用することで、一対のケース部材11、12を異なる車種にて共用することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、中間ケース部材13にのみ形成された後席用開口部6については、一対のケース部材11、12の形状を変更することなく、開口部の開口面積を調整することができ、空調風の風量を所望の風量に設定することができる。つまり、中間ケース部材13に形成された後席用開口部6から吹き出される空調風と他の開口部から吹き出される空調風の風量割合を適切に設定することが可能となる。
従って、一対のケース部材11、12の間に中間ケース部材13を介在させる空調ケース1において、後席用開口部6から吹き出される空調風と他の開口部から吹き出される空調風の風量割合の変化を抑制することができる。
また、本実施形態では、センタフェイス開口部41とサイドフェイス開口部42とを仕切る仕切り部材14を中間ケース部材13に設けているので、中間ケース部材13の仕切り部材14の設定位置を変更することで、一対のケース部材11、14の形状を変更することなく、センタフェイス開口部41およびサイドフェイス開口部42から吹き出す空調風の風量割合を適切に設定することができる。
さらに、本実施形態では、伸縮ケース1におけるセンタフェイス開口部41とサイドフェイス開口部42との開口面積の比率を、基準ケース1´における開口面積の比率と同等としているので、各ケース1、1´における各フェイス開口部41、42の風量割合を同等とすることができる。
従って一対のケース部材11、12の間に中間ケース部材13を介在させる空調ケースにおいて、センタフェイス開口部41およびサイドフェイス開口部42から所望の風量の空調風を吹き出すことが可能となる。
なお、本実施形態では、基準ケース1´を伸縮ケース1の比較例としているが、基準ケース1´についても、基準中間ケース部材13´に後席用開口部6および各フェイス開口部41´、42´の間を仕切る仕切り部材14´を設ける構成としている。このため、空調ユニットに伸縮ケース1を用いた場合と同様に、後席用開口部6から吹き出す空調風の風量を所望の風量に設定することができると共に、センタフェイス開口部41´およびサイドフェイス開口部42´に所望の空調風の風量配分を適切に設定することが可能となっている。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、一対のケース部材11、12との間隔を基準幅よりも短い伸縮幅とする伸縮用中間ケース部材13を用いて構成した伸縮ケース1について説明したが、一対のケース部材11、12との間隔を基準幅よりも長い伸縮幅とする伸縮用中間ケース部材13を用いて伸縮ケース1を構成してもよい。
これによれば、空調ケース1の搭載スペースに余裕があり、要求される空調能力が基準より高い設定とされた車両に対して、一対のケース部材11、12との間隔を基準幅よりも長い伸縮幅とする伸縮用中間ケース部材13を適用した伸縮ケース1を用いれば、一対のケース部材11、12の形状を変更する必要がなくなるので、空調ケースの低コスト化を図ることができる。
(2)上記実施形態では、一対のケース部材11、12および中間ケース部材13といった3つのケース部材にて空調ケース1を構成しているが、これに限定されず、一対のケース部材11、12および中間ケース部材13に加えて他のケース部材を付加し、4つ以上のケース部材にて空調ケース1を構成してもよい。
(3)上記実施形態では、後席用開口部6を中間ケース部材にのみ設ける構成としているが、これに限定されない。例えば、車室内の前席側の乗員の大腿部付近に向けて空調風を吹き出すための吹出部(例えば、センタコンソールに設けられたコンソール吹出部)に接続される開口部が空調ケース1に形成されている場合には、当該開口部を中間ケース部材にのみ設ける構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、後席用開口部6を中間ケース部材13の下方側の部位に開口するようにしているが、これに限定されない。後席用開口部6は、中間ケース部材13に設ける構成であれば、中間ケース部材13の下方側の部位に限らず、任意の部位に設けることができる。
(5)上記実施形態では、フェイス開口部4を仕切り部材14によってセンタフェイス開口部41とサイドフェイス開口部42とに仕切っているが、空調ケース1は、図5に示すように、フェイス開口部4に仕切り部材14が設けられていない構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、センタフェイス開口部41およびサイドフェイス開口部42の開口形状を四角形状とし、車両左右方向に並ぶように設ける構成としているが、これに限定されるものではない。各フェイス開口部41、42は、仕切り部材14が中間ケース部材13に設けられている構成であれば、他の開口形状としたり、サイドフェイス開口部42の開口位置をセンタフェイス開口部41の開口位置に対して車両前後方向にずれた位置としたりしてもよい。
(7)上記実施形態の伸縮ケース1では、センタフェイス開口部41およびサイドフェイス開口部42の開口面積の比率を、基準ケース1´における開口面積の比率と同適度としているが、これに限定されない。例えば、伸縮ケース1および基準ケース1´における各フェイス開口部41、42の開口面積の比率を同等としたとしても、空調ケース1内部の通風抵抗の変化等によって各フェイス開口部41、42から吹き出す空調風の風量割合が同等ならないような場合には、中間ケース部材13の仕切り部材14の設定位置を適宜調整してもよい。
(8)上記実施形態では、車両左右方向の中央部に空調ユニットを配置し、車両左右方向の助手席側に送風ユニットをオフセット配置した車両用空調装置における空調ユニットに本発明の空調ケース1を適用した例について説明したが、これに限定されない。例えば、車両左右方向の中央部に空調ユニットおよび送風ユニットを配置した車両用空調装置における空調ユニットに本発明の空調ケース1を適用してもよい。また、空調ユニットのケースと送風ユニットのブロワケースとが一体化された空調ケースに、本発明を適用してもよい。
1 空調ケース(伸縮ケース)
1´ 空調ケース(基準ケース)
11 ケース部材(一対のケース部材の一方)
12 ケース部材(一対のケース部材の他方)
13 中間ケース部材(伸縮用ケース部材、
13´ 中間ケース部材(基準ケース部材)
6 後席用開口部

Claims (2)

  1. 一対のケース部材(11、12)の間に中間ケース部材(13、13´)を介在させることによって形成され、車室内に空調風を吹き出すための複数の開口部(3、4、5、6)が設けられた空調ケースであって、
    前記複数の開口部(3、4、5、6)のうち少なくとも1つの開口部は、その開口縁部の全周が前記中間ケース部材(13)に形成されていることを特徴とする空調ケース。
  2. 前記複数の開口部(3、4、5、6)には、前記車室内の後席側の乗員に向かって空調風を吹き出すための後席用開口部(6)が含まれており、
    前記後席用開口部(6)は、その開口縁部の全周が前記中間ケース部材(13)に形成されていることを特徴とする空調ケース。
JP2010075122A 2010-03-29 2010-03-29 空調ケース Pending JP2011207279A (ja)

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