JP7051242B2 - 車両用ヘッドレスト - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートのヘッドレストに関するもので、特に、下面の中央部分が凹形状になっている門型形状のヘッドレストに係る。
車両用シートのヘッドレストに関して、特許文献1には、複数の表皮片を縁端部の縫い代に沿って縫い合わせた後,縫い代が内側となるように表皮全体を表皮の底部の開口部(注入口)から表裏反転させて全体として袋状になるように形成し、この袋状の内部に底部の注入口から発泡材を注入して発泡膨張させることが記載されている。
また、特許文献2には、表皮片の表地同士を重ね合せて端縁から縫い代を取って縫い合わせ、表地が表側を向くように裏返すことで袋体を形成し、発泡成形金型にセットした袋体の内部で発泡ウレタン原料を発泡させてヘッドレスト本体を形成することが記載されている。
特開2007-222404号公報 特開2014-110833号公報
車両用シートのヘッドレストは、特許文献1及び2にも記載されているように、ファブリック、合成皮革などの表地に発泡ウレタンスラブを張り合わせ、裏面にポリウレタンフィルムを貼って形成した複数の表皮片を表地の側を重ね合わせた状態で縫製して袋体を形成し、表裏を反転させてその内部にコア部を注入し発泡成形して表皮一体発泡成形して作成される。
特許文献1及び2に記載されているヘッドレストは、略台形形状をなして前後に扁平な形状を有しているものであり、縫い合わせた表皮全体を表裏反転させる場合に、ヘッドレストの底部に突起させて形成した比較的幅の広い開口部から、表皮全体を反転させる。その後、この開口部を袋体の内部に押込んで突起部がヘッドレストの外側に現れないようにする。
この開口部は、略台形形状をしたヘッドレストの底面において比較的巾を広く形成することができるために、柔軟に変形して袋体の内部に押込んだ状態で開口部が閉じやすいので、袋体の内部に押込む前に開口部を縫合しておく必要は無い。その結果、この開口部を袋体の内部に押込む作業は、比較的容易に行うことができる。
これに対して、下面の中央部分が凹形状になっている門型形状のヘッドレストの場合、表皮の底部に形成する開口部を凹形状の窪んだ底部の比較的平坦な面にしか形成することができない。すなわち、従来の略台形形状をなして前後に扁平な形状を有するヘッドレストの場合と同様な幅広に形成することができない。したがって、門型形状のヘッドレストの場合、従来の略台形形状をなして前後に扁平な形状を有するヘッドレストの場合と比べて、表皮の底に形成する開口部の幅寸法を小さくせざるを得ない。
このように幅寸法が小さい開口部を通して表裏反転させた後に、特許文献1及び2に記載されている従来技術のように、開口部を縫合せずに開放した状態でこの開口部を含む突起した部分を袋体の内部に押込んだ場合、幅寸法が小さい分だけ開口部の剛性が高くなり、袋体の内部で開口部が密着せずに隙間が開いてしまう可能性がある。開口部に隙間が存在すると、袋体の内部に発泡材料を供給して表皮一体発泡成形した場合に、その隙間から発泡材量が外部に漏れだして、へドレストの外観上の品質を低下させてしまうおそれがある。
この対策として、表皮片の開口部を縫合してから袋体の内部に押込んで突起部がヘッドレストの外側に現れないようにする方法が考えられる。しかし、この場合、縫合した開口部を含む突起した部分を袋体の内部に押込む作業が、開口部が狭い分だけ従来と比べて作業性が悪くなり、長い作業時間を要したり、完全に内部に押込むことができなくなってしまう場合も発生する。
本発明は、この従来技術の課題を解決して、門型形状のヘッドレストの場合であっても、開口部からの発泡材料の漏れを確実に防ぐと共に、開口部を含む突起した部分を袋体の内部に押込む作業を、比較的容易に、かつ、確実に行うことを可能にした車両用ヘッドレストを提供するものである。
上記した課題を解決するために、本発明では、車両用シートに装着するヘッドレストを、表面を覆う表皮と、表皮で覆われた内部に充填された発泡材と、内部に発泡材が充填された表皮から外部に延びるステーとを備え、このヘッドレストは、下面の中央部分が窪んだ門型の形状を有し、窪んだ門型の形状の中央部分に表皮を突合わせてできた溝部が形成されており、溝部の内部で突合わせた表皮のそれぞれの端部に表皮よりも柔軟な部材が縫合されて構成した。
また、上記した課題を解決するために、本発明では、車両用シートに装着するヘッドレストにおいて、このへッドレストは表面を表皮で覆われて内部に発泡材が充填され、このヘッドレストの下面の中央部分が窪んだ門型の形状を有し、この門型の形状の中央部分に表皮を突合わせてできた溝部が形成されており、この溝部の内部で、突合わせた表皮のそれぞれの端部に表皮よりも柔軟な部材で縫合されており、表皮のそれぞれの端部に縫合された表皮よりも柔軟な部材同士が縫合されている構成とした。
本発明によれば、門型形状のヘッドレストの場合であっても、開口部からの発泡材料の漏れを確実に防ぐことができると共に、表皮の底部に形成した開口部を含む突起した部分を袋体の内部に押込む作業を、比較的容易に、かつ、確実に行うことが可能になった。
本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの外観を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの外観を示す図1の底面の側から見た平面図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの第1の表皮に第1の当て布を縫合した状態を示す第1の表皮と第1の当て布の平面図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの第1の表皮と第2の表皮とを縫合した状態を示す正面図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの縫合した表皮を開口部を通して反転させた状態を示す表皮の正面図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストで、ステーの一部を縫合した袋状の表皮の内部に挿入した状態を示す表皮の正面図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストで、ステーの一部を縫合した袋状の表皮の内部に挿入した後に、開口部を縫合した状態を示す表皮の正面図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの図7に示した状態におけるB-B断面の矢視図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの開口部を縫合し、ステーの一部を縫合した袋状の表皮の内部に挿入した後に、縫合した開口部を袋状の表皮の内部に挿入した内部に押込んだ状態を示す表皮の正面図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの縫合した開口部を袋状の表皮の内部に挿入した内部に押込んだ図9の状態におけるC-C断面の矢視図である。 本発明の実施例に係る門型形状のヘッドレストの縫合した開口部を袋状の表皮の内部に挿入した内部に押込んだ後に、袋状の表皮の内部に発泡ウレタン材料を供給している状態を示す表皮の正面図である。
本発明は、門型形状のヘッドレストの複数の表皮部材を表面側を向い合わせた状態で一部に縫合していない突起状の開口部を設けて袋状に縫合し、縫合した表皮材をこの開口部を通して表裏反転させて袋状の表皮を形成し、この袋状の表皮の内部にステーを挿入した後、袋状の表皮の開口部に縫い付けた柔軟部材を縫合して開口部を閉じ、この縫合した表皮部材を縫い付けた開口部を含む突起状の部分を袋状の表皮の内部に押込むような構成としたものである。これにより、門型形状のヘッドレストにおいても、外観形状を劣化させること無く、また、作業性を低下させることなく、一体発泡形成を行うことができるようにした。
以下に、本発明の実施例を、図を用いて説明する。
本実施例に係るヘッドレスト100の外観を図1に示す。ヘッドレスト100は、本体部110の下面の中央部分120が窪んだ門型の形状をしており、両側の突起した部分130及び140からは、ステー180が延びている。
ヘッドレスト100の本体部110の表面は、特許文献2に記載されているのと同様に、ファブリック、合成皮革などの表地に発泡ウレタンスラブを張り合わせ、裏面にポリウレタンフィルムを貼って形成された表皮材料で覆われ、この表皮で覆われた内部に、発泡ウレタン材料で充填されている。表皮材量は、上記したような構成を有するために、比較的剛性が高い。
図2には、ヘッドレスト100を、底面の側から見た図を示す。門型形状の中央部分120の図2で見た状態で上下の中央付近には、その上側と下側の表皮材料が付き合わされた溝部150が形成されている。また、中央部分120の溝部150よりも下側の部分には、袋状に形成された表皮の内部に発泡ウレタン材料を供給するパイプを通すための穴160が形成されている。中央部分120の両側の突起した部分130と140からはステー180が延びている。
以下に、表皮材料を縫製により形成して、内部に発泡ウレタンを充填させることにより、ヘッドレスト100を形成する手順を、図を用いて説明する。
図3には、本体部110の表面を覆う表皮のうち、本体部110の前面側の表皮部(以下、単に表皮部とも記す)111を裏側の面から見た形状を示す。表皮部111は、実際にはより複雑な立体形状を有しているが、説明を簡単にするために、単純な形状で示してある。表皮部111には、下部の門型形状を形成する部分に相当する表皮部121が縫合されている。表皮部121も、実際にはより複雑な立体形状を有しているが、説明を簡単にするために、単純な形状で示してある。
また、図3に示すように、表皮部121の下部の突起部112には、薄い表皮材113(以下、全面側の薄い表皮材とも記す)が先端部付近で縫合部114(以下、前面側の縫合部とも記す)の部分で縫合されている。薄い表皮材113は、ファブリック、合成皮革などの表皮材料の表地と同じ材料で形成されている。薄い表皮材113は、突起部112を構成する表皮材料よりも薄く形成されているので、突起部112と比べて剛性が小さく、突起部112よりも折り曲げやすい。
図4には、前面側の表皮部111と図示していない側面部とを、縫合部115で縫合した状態を示している。後面側の表皮部211(図7参照;以下、単に表皮部とも記す)も、この図示していない側面部と縫合部115に相当する位置に沿って縫合されている。前面側の表皮部111に縫合された薄い表皮材113と後面側の表皮部211に縫合された薄い表皮材213(以下、後面側の薄い表皮材とも記す)とも、縫合部115で縫合されている。このような状態で、薄い表皮材113と213との上端部の縫合されていない部分が開口部313となって、前面側の表皮部111と後面側の表皮部211及び図示していない側面部とで、袋状になっている。この状態では、前面側の表皮部111の表面側と後面側の表皮部211の表面側とは、互いに向き合った状態になっている。
次に、袋状に形成された前面側の表皮部111と後面側の表皮部211及び図示していない側面部とを、薄い表皮材113と213との上端部の縫合されていない部分である開口部313を通して裏返す。その結果、図5に示すように、前面側の表皮部111と後面側の表皮部211及び図示していない側面部のそれぞれの表面側が外側に現れる。
このように、表面の側を外側にして表皮部111,121が袋状に形成された状態において、表皮部111に形成した図示していない孔を通して、この袋状の表皮部111,121の内側にステー180を挿入して、図6に示すように、ステー180の両端部を表皮部111の外側に突き出した状態にする。
次に、ステー180を内部に装着した状態で、図7に示すように、薄い表皮材113と213との上端部の縫合されていない部分である開口部313を縫合部115で縫合して、袋状の口を完全に閉じる。
この状態における図7のB-B断面矢視図を、図8に示す。前面側の表皮部111の突起部112(以下、全面側の突起部とも記す)に縫合部114で縫合された前面側の薄い表皮材113と、後面側の表皮部211の突起部212(以下、後面側の突起部とも記す)に縫合部214(以下、後面側の縫合部とも記す)で縫合された後面側の薄い表皮材213とは、先端部に近い縫合部115で縫合され、袋状の口が閉じられた状態になっている。
次に、ステー180を内部に装着した状態で、図9に示すように、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213、及び、前面側の突起部112と後面側の突起部212とを、袋状に形成された表皮部111と121との間の空間に押込む。これにより、図9に示すように、中央の部分が窪んだ状態の中央部分120となり、門型の形状が形成される。
この時、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とは、前面側の突起部112及び後面側の突起部212よりも剛性が小さく折り曲げやすいので、縫合部115で縫合された前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213、及び、前面側の突起部112と後面側の突起部212とを、袋状に形成された表皮部111と121との間の空間に押込む作業は、比較的容易に行うことができる。
これに対して、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213と用いない場合には、前面側の突起部112と後面側の突起部212との先端部分付近を縫合して開口部を閉じる構成となる。このように先端部分付近を縫合して開口部を閉じた構成の前面側の突起部112と後面側の突起部212と袋状に形成された表皮部111と121との間の空間に押込もうとすると、前面側の突起部112と後面側の突起部212とは剛性が比較的高いので、袋状に形成された表皮部111と121との間の空間に押込む作業は作業性が悪く、比較的長い時間を要してしまう。また、作業性が悪い分、押込んだ後の外観形状が安定せず、品質にばらつきが発生しやすくなる。
従って、本実施例のような構成とすることにより、縫合部115で縫合された前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213、及び、前面側の突起部112と後面側の突起部212とを、袋状に形成された表皮部111と121との間の空間に押込む作業の作業性が向上すると共に、押込んだ後の外観形状を均一にし、高い品質を維持することができる。
この状態における図9のC-C断面矢視図を図10に示す。図10において、表皮部111及び211よりも上側の部分は袋状に形成された表皮部の外側、表皮部111及び211よりもした側の部分は袋状に形成された表皮部の内側になる。表皮部111及び211と、縫合部115で縫合された前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とは、表皮部111及び211で袋状に形成された部分の内側に押し込められた状態になっている。
この状態では、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とは、図10において表皮部111及び211よりも上側の袋状に形成された表皮部の外側には現れていない。
このように表皮部111及び211と、縫合部115で縫合された前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とは、表皮部111及び211で袋状に形成された部分の内側に押し込めた状態で、図11に示すように、穴160(図2参照)にパイプ302を通して、発泡ウレタン槽301から袋状に形成された表皮の内部に発泡ウレタン材料を供給する。これにより、袋状に形成された表皮の内部に供給された発泡ウレタン材料が発泡して、袋状に形成された表皮の内部に充填される。
この時、前面側の表皮部111の突起部112に縫合部114で縫合された前面側の薄い表皮材113と、後面側の表皮部211の突起部212に縫合部214で縫合された後面側の薄い表皮材213とは、先端部に近い縫合部115で縫合されて袋状の口が閉じられた状態になっているので、袋状に形成された表皮の内部で発泡したウレタンが袋状に形成された表皮の外部に漏れることは無い。
また、袋状に形成された表皮の内部で発泡したウレタンにより、袋状に形成された表皮は内部から外側に向かって押し出される。これにより、図10で示した表皮部111及び211のそれぞれの角部から縫合部114,214にかけた部分は、互いに近付く方向に押し出され接触して、図2で説明した溝部150が形成される。
その結果、図9で説明したような、袋状に形成された表皮部111と211との間の空間に押込んだ前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213、及び、前面側の突起部112と後面側の突起部212とは、外部から見えなくなる。これにより、図1に示したような、外観に美観を備えたヘッドレスト100を形成することができる。
なお、上記に説明した本実施例では、図7及び図10に示したように、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とが、それぞれ前面側の突起部112と後面側の突起部212との表面の表地側に縫合された状態について説明したが、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とを、それぞれ前面側の突起部112と後面側の突起部212との裏面のポリウレタンフィルムの側に縫合しても良い。
また、本実施例では、図5に示したように、袋状に形成された表皮の裏側と表側とを変転させた後に、図6に示したようにステー180を袋状に形成された表皮の内部に挿入し、次に図7に示したように、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213と先端部に近い縫合部115で縫合する手順で説明したが、袋状に形成された表皮の裏側と表側とを変転させた後に、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213と先端部に近い縫合部115で縫合し、その後、ステー180を袋状に形成された表皮の内部に挿入するようにしても良い。
更に、袋状に形成された表皮の裏側と表側とを変転させる前にステー180を装着し、その後、袋状に形成された表皮の裏側と表側とを変転させるようにしても良い。これは、ステー180が単にパイプを折り曲げて形成されたものでなく、パイプに他の部品が溶接などにより接続されているような構成の場合に有効である。
本実施例によれば、門型形状のヘッドレストの場合であっても、表路上に形成した表皮部財の内部に発泡材の材料を注入して発泡成形することを、門型形状のヘッドレストの概観の美観を損なうことなく行うことができる。また、その際に、発泡材料の漏れを確実に防ぐことができる。更に、表皮の底部に形成した開口部を含む突起した部分を袋体の内部に押込む作業を、比較的容易に、かつ、確実に行うことが可能になった。
[変形例1]
上記した実施例においては、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とをファブリック、合成皮革などの表皮材料の表地と同じ材料で形成した例について説明したが、本変形例においては、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とを
表皮材料の表地とは異なる材料で、表皮材料の表地よりも柔らかい材料、例えば柔らかい不織布を用いる。
このように前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213として、柔らかい不織布を用いた場合、図9で説明押した前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213及び前面側の突起部112と後面側の突起部212とを、袋状に形成された表皮部111と121との間の空間に押込む作業を比較的容易に行うことができ、作業性が向上すると共に、押込んだ後の外観形状を均一にし、高い品質を維持することができる。
本変形例におけるヘッドレスト100の加工手順は、実施例1で説明した手順と同じであるので、詳細な説明を省略する。
[変形例2]
上記した実施例においては、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とを、先端部に近い縫合部115で縫合して袋状の口が閉じる例について説明したが、縫合する代わりに、前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213との間の縫合部115に相当する位置に接着剤(ホットメルト)を挟んで加熱することにより前面側の薄い表皮材113と後面側の薄い表皮材213とを接着するようにしても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、公知の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100・・・ヘッドレスト 110・・・本体部 111・・・前面側の表皮部 112・・・前面側の突起部 113・・・前面側の薄い表皮材 114・・・前面側の縫合部 115・・・縫合部 120・・・中央部分 121・・・表皮部 130,140・・・突起した部分 150・・・溝部 160・・・穴 180・・・ステー 211・・・後面側の表皮部 212・・・後面側の突起部 213・・・後面側の薄い表皮部 214・・・後面側の縫合部。

Claims (11)

  1. 車両用シートに装着するヘッドレストであって、
    表面を覆う表皮と、
    前記表皮で覆われた内部に充填された発泡材と、
    前記内部に前記発泡材が充填された前記表皮から外部に延びるステーとを備え、
    前記ヘッドレストは、下面の中央部分が窪んだ門型の形状を有し、
    前記窪んだ門型の形状の前記中央部分に前記表皮を突合わせてできた溝部が形成されており、
    前記溝部の内部で前記突合わせた前記表皮のそれぞれの端部に前記表皮よりも柔軟な部材が縫合されている
    ことを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  2. 請求項1記載の車両用ヘッドレストであって、前記それぞれの端部に縫合された前記表皮よりも柔軟な部材同士が縫合されていることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  3. 請求項1記載の車両用ヘッドレストであって、前記それぞれの端部に縫合された前記表皮よりも柔軟な部材同士が接着されていることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  4. 請求項1又は2に記載の車両用ヘッドレストであって、前記表皮は、複数の表皮部材と前記柔軟な部材とを縫合することにより、閉じた袋状に形成されていることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  5. 請求項1又は2に記載の車両用ヘッドレストであって、前記表皮は複数の部材を重ねて形成されており、前記表皮の前記それぞれの端部に縫合された前記表皮よりも柔軟な部材が、前記表皮を形成する前記複数の部材のうちの一部の部材と同じ部材であることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  6. 請求項1又は2に記載の車両用ヘッドレストであって、前記表皮の前記それぞれの端部に縫合された前記表皮よりも柔軟な部材が、前記表皮を形成する部材と異なる部材であることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  7. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ヘッドレストであって、前記中央部分の前記表皮の前記溝部の近傍に、前記表皮で覆われた内部に前記発泡材の材料を充填するための穴が形成されていることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  8. 車両用シートに装着するヘッドレストであって、
    前記ヘッドレストは表面を表皮で覆われて内部に発泡材が充填され、
    前記ヘッドレストの下面の中央部分が窪んだ門型の形状を有し、
    前記門型の形状の前記中央部分に前記表皮を突合わせてできた溝部が形成されており、
    前記溝部の内部で、前記突合わせた前記表皮のそれぞれの端部に前記表皮よりも柔軟な部材で縫合されており、前記表皮のそれぞれの端部に縫合された前記表皮よりも柔軟な部材同士が縫合されている
    ことを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  9. 請求項8記載の車両用ヘッドレストであって、前記表皮は複数の部材を重ねて形成されており、前記表皮のそれぞれの端部に縫合された前記表皮よりも柔軟な部材が、前記表皮を形成する前記複数の部材のうちの一部の部材と同じ部材であることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  10. 請求項8記載の車両用ヘッドレストであって、前記表皮のそれぞれの端部に縫合された前記表皮よりも柔軟な部材が、前記表皮を形成する部材と異なる部材であることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  11. 請求項8乃至10の何れか1項に記載の車両用ヘッドレストであって、前記中央部分の前記表皮の前記溝部の近傍に、前記表皮で覆われた内部に前記発泡材の材料を充填するための穴が形成されていることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
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